【実施例】
【0023】
(実施例1)
平均粒径10μmの片状黄銅金属粉(銅90%、亜鉛10%)100gに対しエポキシ基を有するシランカップリング剤としてγ−グリシドキシプロピル−トリメトキシシランを0.2g、0.5g、1g、2g、3g添加しボールミルにて30rpm、2時間混合し、5種類のUVフレキソインキ用金粉を製造した。このように得たUVフレキソインキ用金粉の性能を評価するために、ウレタンアクリレート30g、トリメチロールプロパントリアクリレート30g、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン9.9g、メチルハイドロキノン0.1gに本発明の金粉を各々25g混合し、UVフレキソ金インキを作成した。得られたUVフレキソ金インキをハンドプルーファーで厚紙に印刷後、紫外線照射し塗膜を作製し目視で金属光沢を評価した。更に作製したUVフレキソ金インキを缶に入れ密閉状態で20℃と60℃で保持し状態を目視で評価した。その結果を表1に示す。
【0024】
(実施例2)
平均粒径10μmの片状黄銅金属粉(銅75%、亜鉛25%)100gに対しエポキシ基を有するシランカップリング剤としてγ−グリシドキシプロピル−メチルジエトキシシランを0.2g、0.5g、1g、2g、3g添加しボールミルにて30rpm、2時間混合し、5種類のUVフレキソインキ用金粉を製造した。このように得たUVフレキソインキ用金粉の性能を評価するために、ウレタンアクリレート30g、トリメチロールプロパントリアクリレート30g、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン9.9g、メチルハイドロキノン0.1gに本発明の金粉を各々25g混合し、UVフレキソ金インキを作成した。得られたUVフレキソ金インキをハンドプルーファーで厚紙に印刷後、紫外線照射し塗膜を作製し目視で金属光沢を評価した。更に作製したUVフレキソ金インキを缶に入れ密閉状態で20℃と60℃で保持し状態を目視で評価した。その結果を表1に示す。
【0025】
(実施例3)
平均粒径15μmの片状黄銅金属粉(銅90%、亜鉛10%)100gに対しエポキシ基を有するシランカップリング剤としてγ−グリシドキシプロピル−メチルジエトキシシランを0.2g、0.5g、1g、2g、3g添加しボールミルにて30rpm、2時間混合し、5種類のUVフレキソインキ用金粉を製造した。このように得たUVフレキソインキ用金粉の性能を評価するために、ウレタンアクリレート30g、トリメチロールプロパントリアクリレート30g、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン9.9g、メチルハイドロキノン0.1gに本発明の金粉を各々25g混合し、UVフレキソ金インキを作成した。得られたUVフレキソ金インキをハンドプルーファーで厚紙に印刷後、紫外線照射し塗膜を作製し目視で金属光沢を評価した。更に作製したUVフレキソ金インキを缶に入れ密閉状態で20℃と60℃で保持し状態を目視で評価した。その結果を表1に示す。
【0026】
(実施例4)
平均粒径15μmの片状黄銅金属粉(銅75%、亜鉛25%)100gに対しエポキシ基を有するシランカップリング剤としてβ−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランを0.2g、0.5g、1g、2g、3g添加しボールミルにて30rpm、2時間混合し、5種類のUVフレキソインキ用金粉を製造した。このように得たUVフレキソインキ用金粉の性能を評価するために、ウレタンアクリレート30g、トリメチロールプロパントリアクリレート30g、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン9.9g、メチルハイドロキノン0.1gに本発明の金粉を各々25g混合し、UVフレキソ金インキを作成した。得られたUVフレキソ金インキをハンドプルーファーで厚紙に印刷後、紫外線照射し塗膜を作製し目視で金属光沢を評価した。更に作製したUVフレキソ金インキを缶に入れ密閉状態で20℃と60℃で保持し状態を目視で評価した。その結果を表1に示す。
【0027】
(実施例5)
平均粒径20μmの片状黄銅金属粉(銅75%、亜鉛25%)100gに対しエポキシ基を有するシランカップリング剤としてγ−グリシドキシプロピル−メチルジエトキシシランを0.2g、0.5g、1g、2g、3g添加しボールミルにて30rpm、2時間混合し、5種類のUVフレキソインキ用金粉を製造した。このように得たUVフレキソインキ用金粉の性能を評価するために、ウレタンアクリレート30g、トリメチロールプロパントリアクリレート30g、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン9.9g、メチルハイドロキノン0.1gに本発明の金粉を各々25g混合し、UVフレキソ金インキを作成した。得られたUVフレキソ金インキをハンドプルーファーで厚紙に印刷後、紫外線照射し塗膜を作製し目視で金属光沢を評価した。更に作製したUVフレキソ金インキを缶に入れ密閉状態で20℃と60℃で保持し状態を目視で評価した。その結果を表1に示す。
【0028】
(実施例6)
平均粒径25μmの片状黄銅金属粉(銅75%、亜鉛25%)100gに対しエポキシ基を有するシランカップリング剤としてγ−グリシドキシプロピル−メチルジエトキシシランを0.2g、0.5g、1g、2g、3g添加しボールミルにて30rpm、2時間混合し、5種類のUVフレキソインキ用金粉を製造した。このように得たUVフレキソインキ用金粉の性能を評価するために、ウレタンアクリレート30g、トリメチロールプロパントリアクリレート30g、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン9.9g、メチルハイドロキノン0.1gに本発明の金粉を各々25g混合し、UVフレキソ金インキを作成した。得られたUVフレキソ金インキをハンドプルーファーで厚紙に印刷後、紫外線照射し塗膜を作製し目視で金属光沢を評価した。更に作製したUVフレキソ金インキを缶に入れ密閉状態で20℃と60℃で保持し状態を目視で評価した。その結果を表1に示す。
【0029】
(実施例7)
平均粒径30μmの片状黄銅金属粉(銅90%、亜鉛10%)100gに対しエポキシ基を有するシランカップリング剤としてγ−グリシドキシプロピル−メチルジエトキシシランを0.2g、0.5g、1g、2g、3g添加しボールミルにて30rpm、2時間混合し、5種類のUVフレキソインキ用金粉を製造した。このように得たUVフレキソインキ用金粉の性能を評価するために、ウレタンアクリレート30g、トリメチロールプロパントリアクリレート30g、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン9.9g、メチルハイドロキノン0.1gに本発明の金粉を各々25g混合し、UVフレキソ金インキを作成した。得られたUVフレキソ金インキをハンドプルーファーで厚紙に印刷後、紫外線照射し塗膜を作製し目視で金属光沢を評価した。更に作製したUVフレキソ金インキを缶に入れ密閉状態で20℃と60℃で保持し状態を目視で評価した。その結果を表1に示す。
【0030】
(比較例1)
本発明の処理をしていない実施例1の金粉を使用して、実施例1と同じ配合組成でUVフレキソ金インキを作製し、得られたUVフレキソ金インキをハンドプルーファーで厚紙に印刷後、紫外線照射し塗膜を作製し目視で金属光沢を評価した。更に作製したUVフレキソ金インキを缶に入れ密閉状態で20℃と60℃で保持し状態を目視で評価した。その結果を表2に示す。
【0031】
(比較例2)
平均粒径35μmの片状黄銅金属粉(銅75%、亜鉛25%)100gに対しエポキシ基を有するシランカップリング剤としてγ−グリシドキシプロピル−メチルジエトキシシランを0.2g、0.5g、1g、2g、3g添加しボールミルにて30rpm、2時間混合し、5種類のUVフレキソインキ用金粉を製造した。このように得たUVフレキソインキ用金粉の性能を評価するために、実施例1と同じ配合組成でUVフレキソ金インキを作製し、得られたUVフレキソ金インキをハンドプルーファーで厚紙に印刷後、紫外線照射し塗膜を作製し目視で金属光沢を評価した。更に作製したUVフレキソ金インキを缶に入れ密閉状態で20℃と60℃で保持し状態を目視で評価した。その結果を表2に示す。
【0032】
(比較例3)
平均粒径5μmの片状黄銅金属粉(銅75%、亜鉛25%)100gに対しエポキシ基を有するシランカップリング剤としてγ−グリシドキシプロピル−メチルジエトキシシランを0.2g、0.5g、1g、2g、3g添加しボールミルにて30rpm、2時間混合し、5種類のUVフレキソインキ用金粉を製造した。このように得たUVフレキソインキ用金粉の性能を評価するために、実施例1と同じ配合組成でUVフレキソ金インキを作製し、得られたUVフレキソ金インキをハンドプルーファーで厚紙に印刷後、紫外線照射し塗膜を作製し目視で金属光沢を評価した。更に作製したUVフレキソ金インキを缶に入れ密閉状態で20℃と60℃で保持し状態を目視で評価した。その結果を表2に示す。
【0033】
(比較例4)
平均粒径10μmの片状黄銅金属粉(銅90%、亜鉛10%)100gに対しエポキシ基を有するシランカップリング剤としてγ−グリシドキシプロピル−メチルジエトキシシランを0.1g添加しボールミルにて30rpm、2時間混合し、5種類のUVフレキソインキ用金粉を製造した。このように得たUVフレキソインキ用金粉の性能を評価するために、実施例1と同じ配合組成でUVフレキソ金インキを作製し、得られたUVフレキソ金インキをハンドプルーファーで厚紙に印刷後、紫外線照射し塗膜を作製し目視で金属光沢を評価した。更に作製したUVフレキソ金インキを缶に入れ密閉状態で20℃と60℃で保持し状態を目視で評価した。その結果を表2に示す。
【0034】
(比較例5)
平均粒径10μmの片状黄銅金属粉(銅75%、亜鉛25%)100gに対しエポキシ基を有するシランカップリング剤としてγ−グリシドキシプロピル−メチルジエトキシシランを4g添加しボールミルにて30rpm、2時間混合し、5種類のUVフレキソインキ用金粉を製造した。このように得たUVフレキソインキ用金粉の性能を評価するために、実施例1と同じ配合組成でUVフレキソ金インキを作製し、得られたUVフレキソ金インキをハンドプルーファーで厚紙に印刷後、紫外線照射し塗膜を作製し目視で金属光沢を評価した。更に作製したUVフレキソ金インキを缶に入れ密閉状態で20℃と60℃で保持し状態を目視で評価した。その結果を表2に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
上記表1、表2に示した結果のように脂肪酸で表面処理した平均粒径10μm〜30μmの片状黄銅金属粉100重量部に対し、エポキシ基を有機官能基として持つシランカップリング剤を0.2〜3重量部、混合被覆することにより、UVフレキソ印刷に使用するUVフレキソインキに対し優れた金属光沢を発揮し、かつ金インキ化後も長期貯蔵安定性に効果が認められる。