(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1に記載の方法において、前記第1のプラズマを供給するステップが、遠隔のプラズマ源から前記第1のプラズマを供給するステップを具えることを特徴とする方法。
請求項8に記載の方法において、前記台座と前記シャワーヘッドとの間の距離および前記第1のガスは、前記第1のプラズマを前記第1の領域内に供給するには十分であって、前記距離および前記第2のガスは、前記第1のプラズマを前記第2の領域内に供給するには十分でないことを特徴とする方法。
請求項10に記載の方法において、前記第1のプラズマを移動させるステップが、前記第1の領域内の前記第1のプラズマを消して前記第2の領域内の前記第1のプラズマを点火するように、前記第1の領域内の第1のガスの混合を変更するステップと、前記第2の領域内の第2のガスの混合を変更するステップとを具えることを特徴とする方法。
請求項19に記載の方法がさらに、前記第1の前駆体を供給するステップの前に、第2のプラズマを用いて前記複数の領域の少なくとも1つを前処理するステップを含むことを特徴とする方法。
請求項20に記載の方法がさらに、前記第1の前駆体を供給するステップの前に、プラズマを前記複数の領域の少なくとも1つの他の領域に供給しないことにより、前記複数の領域の少なくとも1つの他の領域の前処理を行わないステップを含むことを特徴とする方法。
【発明を実施するための形態】
【0010】
1またはそれ以上の実施形態の詳述を、添付の図面に従って以下に示す。このような実施形態に関連する詳述を示すが、特定の実施例に限定するものではない。この範囲は特許請求の範囲によってのみ限定され、多くの代替、改変、および均等物は包含される。多くの具体的な詳細が、十分に理解できるようにするために以下の明細書に示される。これらの詳細は例示を目的として示されており、記載された技術は、これらの具体的詳述の範囲を幾らかまたは総て超えることなく、特許請求の範囲に従って実施することができる。明確にする目的で、実施形態に関連する技術分野において既知の技術材料については、必要のない不明瞭な説明を避けるために詳細を記載していない。
【0011】
様々な実施形態によると、プラズマ励起化学気相成長法(PECVD)およびプラズマ励起原子層堆積法(PEALD)のパラメータまたは状態は、基板の領域にわたって組み合わせて変更することができる。この組み合わせの変形を用いて、プラズマ励起技術を用いた新しい材料の研究、あるいはプラズマ励起技術を実施する最適な処理パラメータまたは状態を判定することができる。いくつかの実施形態では、反応物または基板全体の増強としてプラズマを用いることができ、他のパラメータ(例えば、前駆体の種類、露出時間)は基板の領域にわたって変更される。他の実施形態では、プラズマの種類またはプラズマの有無を領域にわたって変更することができる。例えば、基板の2つの領域をプラズマに露出して、基板の2つ領域を補強または他の反応物の何れにも露出させないこともできる。得られた材料は、その後特性付けられて評価され、最適な処理の解決策を判定する。基板の領域に差別的にプラズマを与える技術および装置を以下に示す。
【0012】
2つの電極間にプラズマガスを供給し、2つの電極間に電位差を発生させることにより、処理チャンバ内にプラズマを発生させることができる。供給ガスをイオン化するのに必要な力は、容量結合源または誘導結合源のうちの一方から得られる。プラズマはイオン、ラジカルおよびニュートラルの準静的平衡を意味しており、これは加電圧がある状態でガスが最適圧力の場合に、特定の状態からもたらされる。幾つかのガスは、他のガスよりも分解しやすく、従って点火しやすい(すなわち、プラズマを作り出しやすい)。さらに、2つの電極間の距離は、プラズマが当たるか否かに影響を与えることがある。以下の様々な実施形態に応じて、プラズマガスの成分、チャンバ圧力および電極間の距離を変更して、プラズマ励起堆積を組み合わせて実施することができる。他の実施形態は、プラズマの遠隔源を用いて、組合わせてプラズマを提供する。
【0013】
[I.組合わせ処理]
「組合わせ処理」は一般に、基板の複数の領域を差別的に処理する技術を意味する。組合わせ処理を用いて、半導体の製造に関連する異なる材料、化学物質、処理および技術を作りだして評価し、さらには構造を作るか、上述のものを既存の構造に如何にコーティング、充填または一体化するかを決定することができる。組合わせ処理は、基板上の複数の領域にわたって、材料、単位工程および/または工程順序を変更する。
【0014】
A.基板の複数領域
図1Aは、複数の領域を有する基板100を図示している。この基板100は、複数のウェッジ形状領域102を具えている。ウェッジ形状領域102は、CVD、ALD、PECVD、およびPEALDといった技術を用いて形成することができる。例えば、前駆体、反応物、露出時間、温度、圧力、あるいは他の処理パラメータまたは状態を変更することにより、それぞれの領域102に異なる材料を堆積することができる。その後、この領域102を試験および比較して、どちらの材料または技術が更なる研究に値する、あるいは製造に有用であるかを決定することができる。ここに示すように、基板100は4つのウェッジに分かれているが、任意の形状を有する任意の数の領域を使用できることを理解されたい。さらに、基板100は円形ウエハであるが、大型のウエハから切り取られた矩形のクーポン(coupon)を含む、任意の形状またはサイズの基板を使用してもよい。基板またはウエハは、集積回路、半導体装置、フラットパネル画面、光電子装置、データ記憶装置、磁電気装置、磁気光学装置、分子電子素子、太陽電池、光素子、パッケージ装置、およびその種のものに用いられるものであってもよい。
【0015】
例として、2つの前駆体を用いて、基板100上に2つの異なる材料を堆積することができる。第1の前駆体Aを用いて、例えばアルミニウムを領域102aおよび102bに堆積することができ、第2の前駆体Bを用いて、例えばハフニウムを領域102cおよび102dに堆積することができる。前駆体Aは、領域102aにおいて領域102bと異なる露出時間、流量等であってもよい。さらに、1またはそれ以上の領域は、補強または反応物としてプラズマを用いてもよい。以下の説明は、プラズマを基板の一部に供給する実施形態を含む。
【0016】
単位工程とは、半導体製造に用いる個々の工程である。CVDおよびALD処理に関する単位工程の例は、反応物または前駆体を導入するステップと、洗浄するステップと、2つの電極間に電圧を加えるステップとを含む。工程順序とは、半導体処理(例えば、層を堆積する)を実行するのに用いられる一連の個々の単位工程である。
【0017】
組合わせ処理を用いて、1またはそれ以上の基板の領域にわたって任意の材料、単位工程、または工程順序を変更することができる。例として:
異なる材料(または異なる性質を有する同一材料)を1またはそれ以上の基板の異なる領域上に堆積することができる。
異なる単位工程を領域にわたって実施することができる、あるいは多様な単位工程(例えば、前駆体をある領域に10秒間、別の領域に10秒間にわたって露出する)を実施することができる。
単位工程の順序、例えば1またはそれ以上の層を堆積するために用いる一連の各単位工程を変更することができる。さらに、単位工程を工程順序に追加または省略することができる。
【0018】
B.組合わせ評価
図1Bは、組合わせ処理および評価の実施を示す概略
図140である。概略
図140は、特定の材料および/または処理を選択するにつれて、1組の基板に行う組合わせ処理の相対数が減少することを示している。通常、組合わせ処理は、第1のスクリーニングの間に多くの処理および材料を選択するステップと、これらの処理から有望な候補を選択するステップと、第2のスクリーニングの間に選択した処理を実行するステップと、第2のスクリーニングから有望な候補を選択するステップと、その繰り返しを含む。さらに、後の段階から初期の段階へのフィードバックを利用して、成功基準を正確にし、さらに優れたスクリーニング結果をもたらすことができる。
【0019】
例えば、材料確認ステージ142の間に数千の材料を評価する。材料確認ステージ142は、第1次スクリーニング技術を用いて実行される第1次スクリーニングステージとしても知られている。第1次スクリーニング技術は、ウエハを領域に分割し、異なる処理を用いて材料を堆積するステップを含んでもよい。この材料は次いで評価され、有望な候補は第2次スクリーニング、または材料および処理発展ステージ144に進められる。材料の評価は、物理的かつ電気的テスタおよび画像設備といった計測設備を用いて実施する。
【0020】
材料および処理発展ステージ144は数百の材料(すなわち、第1次ステージよりも規模が小さい)を評価することができ、これらの材料を堆積または発展させるために用いる処理に集中させることができる。有望な材料および処理が再び選択され、第3次スクリーニングまたは処理統合ステージ146に進められて、数十の材料および/または処理および組み合わせが評価される。第3次スクリーニングまたは処理統合ステージ146は、構造内へ選択された処理および材料を他の処理および材料に統合するように集中することができる。
【0021】
第3次スクリーニングからの最も有望な材料および処理は、装置適正148に進められる。装置適正では、大量生産するために選択された材料および処理が評価され、通常は製造設備内のウエハ全体に実施されるが、このような方法で必ずしも実施する必要はない。この結果が評価され、選択した材料、処理、および統合の有効性を確定する。成功すれば、スクリーニングした材料および処理の利用を製造150に進めることができる。
【0022】
概略
図140は、半導体装置を開発するために、材料、処理、および統合を評価および選択するのに用いられうる様々な技術の例である。第1次、第2次等のスクリーニングおよび様々なステージ142乃至150の種類は任意であり、このステージは、重複する、ランダムな順序で生じる、他の多くの方法で記載および実行してもよい。
【0023】
[II.組合わせCVD/ALD処理システム]
図2A乃至
図2Eは、本発明の一実施形態による、基板処理システム200およびその構成要素を図示している。基板処理システム200は、例えばアルミニウムまたは陽極処理アルミニウムのような処理互換性材料で形成された囲いアセンブリ202を具えている。囲いアセンブリ202は、処理チャンバ206を規定するハウジング204と、処理チャンバ206の開口部を覆う真空フタアセンブリ208とを具えている。ウエハ移動チャネル210がハウジング204内に位置しており、以下で更に十分説明するように、処理チャンバ206とその外側との間における基板の移動が容易となる。真空フタアセンブリ208に取り付けるものは、反応流体およびキャリア流体を処理チャンバ206内に供給する処理流体注入アセンブリであり、以下で更に十分説明する。そのため、流体注入アセンブリは、複数の通路212a、212b、212cおよび212dと、シャワーヘッド214とを具える。チャンバハウジング204、真空フタアセンブリ208、およびシャワーヘッド214は、従来の方法によって望ましい温度の範囲内に維持することができる。シャワーヘッド214の様々な実施形態は、以下に記載する(例えば、
図2C乃至
図2Eおよび
図4A参照)。
【0024】
ヒータ/リフトアセンブリ216は、処理チャンバ206内に配置される。ヒータ/リフトアセンブリ216は、支持シャフト220に連結された支持台座218を具える。真空フタアセンブリ208が閉鎖位置にある場合、支持台座218はシャフト220と真空フタアセンブリ208との間に位置している。支持台座218は任意の処理互換性材料、例えば窒化アルミニウムおよび酸化アルミニウム(Al
2O
3またはアルミナ)で形成することができ、その上の基板を保持するように構成されており、例えば、支持台座218は、真空チャックあるいは静電チャック(ESC)または物理的クランプ機構といった他の従来技術であってもよい。ヒータ/リフトアセンブリ216は、支持台座218とシャワーヘッド214との間の距離を変更するために制御可能に移動するよう構成されており、基板からシャワーヘッドまでの間隔を制御する。本明細書に記載するように、シャワーヘッド214と台座218との間の距離は変更することができ、基板の領域にわたってプラズマの点火を可能にするか不可能にする。センサ(図示せず)が処理チャンバ206内の支持台座218の位置に関する情報を提供する。台座アセンブリ内に組み込まれた抵抗加熱要素のような加熱要素(図示せず)を使用することによって、支持台座218を用いて基板を加熱することができる。
【0025】
図2Aおよび
図2Bの双方を参照すると、流体供給システム222は、一連の導管を介して通路212a、212b、212cおよび212dと流体連通している。ターボポンプ224および粗引きポンプ226といった1またはそれ以上のポンプを具えうる圧力制御システムによって、流体供給システム222から処理チャンバ206に処理流体がある程度流れており、これらの両ポンプはバタフライ弁228およびポンプチャネル230を介して処理チャンバ206と流体連通している。そのため、制御装置232は、システム200の様々な要素の動作を制御する。制御装置232は、ランダムアクセスメモリ236およびハードディスクドライブ238といったメモリとデータ通信しているプロセッサ234を具えており、必要に応じて、ターボポンプ224、温度制御システム240、流体供給システム222および他の様々なシステムの側面と信号通信する。システム200は、支持台座218上に配置された基板246の表面244と近位に位置する処理チャンバ206の処理領域242内の状態を確立して、薄膜のような所望の材料を形成することができる。そのため、ハウジング204は支持台座218を囲む周囲流れチャネル248を作るように構成され、処理位置に配置された場合に、システム200によって実現できる化学処理に基づいて所望の寸法を処理領域242にもたらすことができる。処理領域242がポンプチャネル230とシャワーヘッド214との間に位置するように、ハウジング204内にポンプチャネル230が配置される。
【0026】
周囲流れチャネル248の寸法は、当該チャネルを通過する処理流体の所望のコンダクタンスをもたらすように規定され、ほぼ一様な方法、および更に以下に示すような軸対称の方法で基板246の表面上に処理流体の流れをもたらす。このため、ポンプチャネル230を通るコンダクタンスは、周囲流れチャネル248を通るコンダクタンスよりも大きくなるように選択される。一実施形態では、ポンプチャネル230および周囲流れチャネル248を通る処理流体の相対的なコンダクタンスは、例えば10:1であり、ポンプチャネル230のコンダクタンスは、周囲流れチャネル248を通る処理流体のコンダクタンスよりも少なくとも10倍大きくなるように設定される。このようなコンダクタンスにおける大きな差異は他の比率でもよく、処理領域242を通って移動し、ポンプチャネル230に向かって基板246および支持台座218を実質的に通過する流れAおよびBに示すように、基板246の表面にわたって軸対称流れが容易となるように機能する。
【0027】
プラズマを基板246に与えるため、シャワーヘッド214と台座218との間に電位差を発生させながら、プラズマガスを処理領域242に供給することができる。このため、(1)シャワーヘッド214を無線周波数(RF)電源のような電源に、かつ台座218をアースに連結する;(2)シャワーヘッド214をアースに、かつ台座218をRF電源のような電源に連結する;または(3)シャワーヘッド214および台座218の双方を異なる位相を有する電源(例えば、RF)に連結することによって、電位を作りだすことができる。シャワーヘッド214と台座218との間に電位を作る任意の他の技術もまた使用できることを理解されたい。例えば、RF電源を用いる代わりに、直流(DC)電源も使用することができる。プラズマガスは、電位差によって点火するガスである。例えば、プラズマガスは、アルゴン、水素、酸素、窒素、またはそれらの任意の組み合わせであってもよい。以下に示すように、基板のいくつかの領域にわたってプラズマを点火して他の領域には点火しないように、複数のプラズマガスを用いてもよい。
【0028】
図2B乃至
図2Dを参照すると、流れAおよびBの発生を促進するため、シャワーヘッド214は中心軸254の周りを放射状に対称となるように形成されたバッフルプレート252を具えるが、必ずしも必要ではない。バッフルプレート252は、第1および第2の対向する表面256aおよび256bを有しており、その間にわたって延在する複数の貫通ポート258a、258b、258cおよび258dを有している。バッフルプレート252にはマニホールド部260が連結され、当該マニホールド部260を貫通して延在する複数の注入ポート262を有する。マニホールド部260は通常、軸254の周りを放射状に対称となるように配置される。マニホールド部260は、表面256bから間隔をあけて配置され、その間にプレナムチャンバ264を規定する。ファスナ、溶接およびその種のものを含む半導体処理技術において知られている任意の手段を用いて、マニホールド部260をバッフルプレート252に連結することができる。バッフルプレート252およびシャワーヘッド214は、ステンレス鋼、アルミニウム、陽極処理アルミニウム、ニッケル、セラミックスおよびその種のものを含む、この用途に適した任意の既知の材料で形成することができる。
【0029】
図2B乃至
図2Dを参照すると、マニホールド部260からバッフルプレート252に向かって延在している胴部266を具える流体分離機構が、マニホールド部260から延在している。胴部が表面から延在している距離は、特定の設計パラメータに依存しており、以下に更に完全に示すように、プレナム264内に区分を作るように距離の一部または距離全体に及ぶまで延在することができる。一実施形態では、胴部266は2つの直交方向へマニホールド260とバッフル252との間に延在していてもよく、四分円または区分268a、268b、268cおよび268dと呼ばれる4つの領域を作る。4つの四分円を示しているが、必要な領域の数または基板246上に規定できる領域の数に応じて、更なる胴部分266を加えるか、ポートの位置および/またはシャワーヘッドの出口パターンを変更することにより、任意の数の区分をつくることができる。胴部266の頂点270は通常、軸254に位置合わせされる。通路212a乃至212dは、258a乃至258dに示すように、4つのポートを通して流体を誘導するように構成される。この方法では、ポート258a乃至258dは、四分円268a乃至268dのうち対応する1つと関連付けられた処理流体の流れを作るように配置される。胴部266は、ポート258a乃至258dを出る流体が近接する四分円268a乃至268d間で拡散するのを防がない場合でも最低限となるように、十分な仕切りを提供する。この方法では、4つのポート258a乃至258dのそれぞれは、残りのポート258a乃至258dが処理流体の流れを誘導する四分円268a乃至268dとは異なる四分円268a乃至268dの1つに処理流体の流れを誘導する。
【0030】
図2Eは、シャワーヘッド214の下側から延在している任意の突起部を図示している。突起部272を用いて、基板の領域を分割する。基板の各領域を分割する突起部があるように、突起部272を配置することができる。例えば、
図2Eに示すように、4つの突起部272を用いて、基板246上の4つの領域を分割、または実質的に分割する。突起部272は、隣接する領域に導入するように意図された反応物のようなガスが領域から移動するのを実質的に防ぐ場合がある。さらに、突起部272はまた、ある領域に発生したプラズマが他の領域に拡散したり、ガスを点火するのを防ぐ。突起部272は、基板246と接触するか、基板の表面244から多少の距離(例えば、0.5乃至5mm)離れていてもよい。突起部とウエハとの間の間隔は、プラズマを維持することができない黒い空間を確保するのに重要となる。
【0031】
[III.組合わせPEVCD/PEALD処理システム]
A.組合わせPECVD/PEALDの分割シャワーヘッド
図3は、プラズマ励起CVD(PECVD)またプラズマ励起ALD(PEALD)を用いる様々な状況下において、異なる材料を堆積することができる処理システム300を示す簡易図である。
図4Aは、シャワーヘッド214の下面図である。
図4Bは、異なる材料302が堆積した複数の領域402を具える基板246を図示している。
【0032】
処理システム300を用いると、プラズマを基板246の領域に選択的に加えることができ、これにより、異なる材料(例えば、材料302a乃至302d)が基板246の異なる領域402a乃至402d上に形成される。この材料302a乃至302dは、様々な処理パラメータを用いて形成される場合、異なるものであるとみなすことができる。例えば、異なる前駆体を異なる領域に用いることができ、同一の領域に同一の前駆体を用いるがプラズマを加えたり、加えなくてもよく、いくつかのパラメータ(例えば、RF動力、時間等)を組み合わせてもよい。領域402およびシャワーヘッド214の区分268は、任意のサイズ、形状、または構成を有していてもよいが、一実施形態によると、領域402は共通のサイズおよび形状を有する。様々な実施形態によると、組合わせ処理によって変更されうるPECVDおよびPEALDのパラメータまたは状態は、プラズマを点火する動力、プラズマおよび他のガスの流量、プラズマガスの種類、圧力、前駆体の選択、露出時間、間隔等を含む。
【0033】
ALDまたはCVD処理の前に、プラズマを用いて基板の前処理を行うこともできる。プラズマを用いて、例えば、基板の表面上の不要な酸化といった汚染物質を除去することができる。例えば、銅の基板に表面酸化物がある場合、プラズマを加えて、不要な酸化物を除去できる。基板の湿潤性を向上させるといった他のプラズマ前処理を用いてもよい。プラズマを基板全体に加えてもよく、あるいはいくつかの領域に加えて他には加えないように組み合わせてもよい。プラズマのパラメータ(例えば、プラズマガスの組成)またはプラズマの使用量に対する使用しないプラズマの量を基板の領域にわたって変更して、組合わせ処理を評価してもよい。いくつかの実施形態では、組合わせプラズマ前処理を、後の組合わせないALDまたはCVD処理(すなわち、基板全体にわたって同じ処理状態を用いる)と共に用いてもよい。
【0034】
さらに、基板246全体にプラズマを加えてもよいが、異なる材料を堆積するように、異なる領域にわたって異なる前駆体または他の処理状態を用いてもよい。本明細書に使用するように、材料が異なる組成、粒状構造、形態、厚さ等を有している場合、材料(例えば、薄膜または層を含む)は別の材料とは異なる。一実施形態では、チャンバ206に流入する流体は、それぞれの領域にわたってほぼ一定の量(例えば、250sccm)である。
図8乃至
図11のタイミング図は、全ての流体の流れをより詳しく説明している。
【0035】
ALDサイクルの後半でプラズマまたは他の反応物を用いる、あるいはCVD処理を励起させるためにプラズマを用いると、様々な実施形態によって組合わせて変化させることができる。様々な技術を用いて、チャンバ206内に分割してプラズマを供給できる。本明細書に記載の実施形態によると、インシチュまたはエクスシチュの何れかにおいてプラズマを基板246の各領域に供給(および他には供給しない)することができる。
【0036】
プラズマのエクスシチュ方式は、イオン、アトム、ラジカルおよび他のプラズマ種を生成する遠隔のプラズマ源304を用いて実施することができる。遠隔のプラズマ源304から生成されたプラズマ種は、流体供給システム222を用いて基板246に供給される。遠隔のプラズマ源304は、酸素、水素、アンモニア、またはアルゴンのような供給ガス314(すなわち、プラズマガス)を受け、ラジカル、イオン、アトム等のようなプラズマ種を生成する。遠隔のプラズマ源304は、無線周波数、マイクロ波、または電子サイクロトロン共鳴(ECR)上流プラズマ源といった任意の種類のプラズマ源であってもよい。
【0037】
流体供給システム222は、複数の供給源から流体を供給することができる。例えば、1またはそれ以上のALDまたはCVDの前駆体306を、基板246の領域402に同時または連続して供給することができる。プラズマ励起ALDシステムを用いる場合、前駆体およびプラズマの双方は、基板246上に層を形成するように反応する反応物である。エクスシチュ方式のプラズマは、いくつかの領域402にプラズマ種を流入して他には流入しない、あるいは異なる領域402に対して異なる特徴のプラズマまたはパラメータを用いることによって、差別的に加えることができる。
【0038】
インシチュ方式のプラズマは、2つの電極(例えば、シャワーヘッド214と台座218)間に電位差を作ることによって供給することができる。インシチュ方式のプラズマは、異なるガスが基板246の異なる領域402に流入することによって差別的に加えることができる。パッシェンの法則は、ガスを介してプラズマが形成される状況を決定する。パッシェンの法則によると、2つの電極間に与えられたガスに対して、降伏電圧(V
B)よりも大きいか等しい電位差が2つの電極(例えば、シャワーヘッド214と台座218)間に適用された場合にプラズマが形成される。V
Bは、電極間の距離(例えば、距離d308)およびチャンバ内のガス圧に依存し:
V
B = f(pd)
であって、fはチャンバにあるガスに固有の性質である。従って、電極間の距離が一定かつチャンバ206内の圧力が一定であるとして、電位差が適用されるときのプラズマの点火はプラズマガスの固有の性質による。本発明の実施形態によると、シャワーヘッド214の区分268の1つは容易に点火するガス(例えば、Ar)を供給して、別の区分268は点火しにくいガス(例えば、H
2)を供給してもよい。使用できる他のプラズマガスは、酸素、窒素、アンモニア等を含む。この方法では、プラズマを基板246の領域402の1つに供給して、別の領域402には供給しないでもよい。結果として、プラズマを変更することによって組み合わせる方法で、異なる材料を基板246の複数の領域402に形成することができる。例えば、基板246のある領域402aに反応物としてプラズマを用いながら、基板246の第2の領域402bに別の反応物を用いてもよい。これを行う実施例を、
図8乃至
図11のタイミング図について以下に記載する。プラズマを基板246の幾つかの領域に供給し、他の領域には供給しない他の技術を以下に記載する。
【0039】
シャワーヘッド214と台座218との間の電位差は、いくつかの方法で提供することができる。一実施形態によると、無線周波数(RF)電源310が、シャワーヘッド214および台座218の一方または両方に取り付けられる。RF電源は、2メガヘルツ(MHz)、3.39MHz、13.56MHz、60MHz、300乃至500キロヘルツ(kHz)および他の周波数を含む任意の周波数を用いることができる。一実施形態では、電源310aを用いてシャワーヘッド214に動力が供給され、台座218はアース312aに取り付けられる。第2の実施形態では、台座218が電源310bに取り付けられて、シャワーヘッドがアース312bに取り付けられる。第3の実施形態では、シャワーヘッド214および台座218の双方が、それぞれRF電源310aおよび310bに取り付けられる。第3の実施形態では、電源310aおよび310bは、周波数または位相の何れかまたは両方をオフセットすることができる。これらの実施形態の何れも、シャワーヘッド214と台座218との間に電位差をもたらし、必要に応じて、チャンバ206内にプラズマを点火するか、点火しないでもよい。直流(DC)電源のような他の種類の電源を用いて電位差を発生させてもよい。一実施形態によると、基板上に予め成形された装置の損傷を避けるため、供給電力は1.0W/cm
2よりも小さい。しかしながら、任意の電力量を使用できることを理解されたい。
【0040】
図4Aは、シャワーヘッド214の下面図である。区分268および注入ポート262、ならびに突起部272が可視できる。
図4Bは、異なる材料が組み合わせて堆積された基板246の俯瞰図である。この実施形態では、区分268は、基板246の領域402に対応する。従って、材料302を形成する前駆体は、対応するシャワーヘッド214の区分268によって放出される。
【0041】
「黒い」領域404は、基板246の領域402間の範囲である。この黒い領域404は露出された領域402の間にあり、黒い領域404における反応物への露出は主に、露出された領域402から反応物が移動したことに起因する。突起部272を使用する、あるいはチャンバ内の流れの状態、流量、ポートの位置および/またはシャワーヘッドの構成、および他の可能な技術を調整することにより、いくつかの実施形態において、これらの黒い領域404を最小限にするか取り除くことができる。
【0042】
前駆体またはガスがガス注入システム222によって導入された場合、化学反応物が基板246上で相互作用して材料302を形成する。基板246は、4つの異なる領域402上に堆積した異なる材料302を有する。上述のように、材料が組成(すなわち化学成分)、形態、厚さ等のような本質的な点で変化する場合、材料は異なるとみなすことができる。例えば、異なる前駆体を用いて材料302のそれぞれを堆積することができる。材料302aはタンタル(トリス(ジエチルアミノ)(tert−ブチルイミド)タンタル(TBTDET)のようなタンタル前駆体を用いて形成)であってもよく、材料302bはチタン(テトラキス・ジエチルアミド・チタン(TDEAT)のようなチタン前駆体を用いて形成)であってもよく、材料302cはハフニウム(テトラキス(ジメチルアミド)ハフニウム(TDMAHf)のようなハフニウム前駆体を用いて形成)であってもよく、材料302dはルテニウム(ビス(メチルシクロペンタジエニル)ルテニウム(Ru(MeCp)
2)のようなルテニウム前駆体を用いて形成)であってもよい。この方法では、4つの異なる前駆体を用いて、4つの異なる材料を組み合わせて堆積する。代替的には、処理順序または他の処理状態は、領域によって、あるいは複数の領域にわたって変更することができ、組合わせアレイを作る。特定の変形は一般に、実験計画法において規定されるが、必ずしもそのように規定する必要はない。
【0043】
実施形態によると、領域にわたって変更できる処理パラメータの1つが、基板の領域内のプラズマの有無である。例えば、プラズマを領域402a内で点火して、領域402b乃至402d内では点火しなくてもよい。プラズマは、PEALDまたはPECVD処理に用いられる反応物であってもよい。他の反応物(例えば、水蒸気)をプラズマが当たらない他の領域に用いてもよい。上述のように、プラズマの点火は、電極(例えば、シャワーヘッド214と台座218)間の距離、チャンバ206内の圧力、およびプラズマに用いるガスに依存する。本発明の実施形態は、プラズマを基板にわたって差別的に供給する、様々な距離およびガス組成を記載する。
【0044】
B.組合わせPECVD/PEALD用の代替的なシャワーヘッド
図5は、組合わせ材料堆積を実施する、代替的なシャワーヘッド214を具える組合わせ処理システム500を図示している。上述のように、プラズマの点火(すなわち、降伏電圧)は、電極(例えば、シャワーヘッド214と台座218)間の距離に依存する。図示された代替的なシャワーヘッド214は、台座218から異なる距離(例えば、距離d
1502aおよびd
2502b)にある区分268aおよび268bを具えている。単一のプラズマガスをチャンバ内に供給することができ、距離502aがプラズマを点火するには広すぎ、一方で距離502bがプラズマを点火するのに十分である、またはその反対(例えば、距離502aがプラズマを点火し、距離502bがプラズマを点火するには狭すぎる)となるように、プラズマガスおよび台座の位置を選択できる。この方法では、プラズマを幾つかの領域で点火し、他の領域では点火しないようにできる。
【0045】
他の実施形態によると、区分268を基板246を基準として動的に移動させることができる。例えば、特定の組合わせを実験する必要性に応じて、距離d
1502aおよびd
2502bを動的に調整することができる。さらに、シャワーヘッド214(ここに示す代替的なシャワーヘッドを含む)を基板246に対しユニットとして移動させて、距離d
1502aおよびd
2502bを変更してもよい。さらに、シャワーヘッド214または台座218の何れか、あるいは両方が回転可能であって、ここで示す代替的なシャワーヘッド214を用いる場合に、シャワーヘッド214と基板246の領域404との間の距離を変更してもよい。
【0046】
C.領域間のプラズマの移動
プラズマを基板246の領域402の1つに点火し、次いで別の領域402に移動させて組合わせ処理を実現することができる。ある領域から別の領域にプラズマを移動させる2つの技術について記載する。
【0047】
1.ガス混合の変更
第1の技術は、
図2C乃至
図2Eおよび
図3に示すシャワーヘッド214を用いる。シャワーヘッド214と台座218との間にプラズマガス(例えば、Ar)および電位差をもたらし、基板246の他の領域402内には点火しないガスを用いることによって、シャワーヘッド214は、第1の領域、例えば領域402a内にプラズマを作りだす。後に、電位差は維持されるが、第1の領域内のプラズマガスが、この状況下で点火しないものに変更され(例えば、パージガス)、この状況で点火するプラズマガス(例えば、Ar)が次いで第2の領域(例えば、領域402b)内に供給される。第1の領域から点火しやすいプラズマガスを除去し、第2の領域内に点火しやすいガスを導入すると、第1の領域から第2の領域にプラズマが移動する。実施形態によると、両方の領域にプラズマが存在する重複期間がある場合がある。さらなる実施形態によると、任意の数の領域が何時でもプラズマを有していてもよく、その領域は隣接しているか、隣接していなくてもよい。
【0048】
2.回転台座
一実施形態によると、台座218は回転可能であってもよい。ある領域に対応するシャワーヘッド214の区分(例えば、区分268a)を介して適切なプラズマガスを供給することにより、プラズマを領域(例えば、領域402a)内に当てることができる。基板246が回転して、プラズマは別の領域(例えば、領域402b)に移動できる。
【0049】
この実施形態は、
図5に示す代替的なシャワーヘッド214と共に用いることができる。例えば、
図5に示す代替的なシャワーヘッド214では、領域402aを区分268aから放出された前駆体に露出させることができ、領域402bを区分268bから放出された前駆体に露出させることができる。この実施例では、区分268bは台座218に近く、プラズマは領域402b内で点火するが、領域402a内では点火しない。台座218が回転して、領域402aが区分268bの下に移動することにより、領域402aにプラズマを移動させることができる。
【0050】
さらに、台座218の回転を利用して、更なる領域を作ることができる。例えば、シャワーヘッド214が4つの区分268に分割されている場合、台座218が回転することにより、基板246上に4つ以上の異なる材料302を作ることができる。台座が1/2領域(すなわち45°)程度回転すると、この例では、8つの領域を作り出す。4つの前駆体を4つの区分268を通して放出できる。これらの前駆体を放出している間、台座218は45°まで回転して、各領域の半分に別の前駆体を露出することにより、さらに4つの領域を作ることができる。例えば、前駆体Aが区分268aを通って領域402a上に放出され、前駆体Bが区分268bを通って領域402b上に放出される。前駆体に露出している間、台座が回転して、これにより領域402aの半分がここで前駆体Bに露出し、領域402aの残りが前駆体Aに露出し続ける。得られる8つの領域は、単一の前駆体に露出した4つの領域と、前駆体の混合に露出した4つの領域を含む。任意の数の領域を任意の量の回転および前駆体への露出と組み合わせて使用すると、任意の数の領域を作ることができることを理解されたい。
【0051】
D.電気的等価回路
図6は、基板の領域の1つにプラズマを点火して、他の領域には点火しない電気等価回路600を示している。この等価回路600は、区分268および基板の領域402を通る電流の流れを示している。例えば、開放スイッチ602、604、および608は、領域402a、402b、および402dのそれぞれにプラズマがないことを示している。閉鎖スイッチ606は、領域402c内に電流の流れおよびプラズマが存在することを示している。領域内にプラズマを点火すると、その領域内の2つの電極(すなわち、シャワーヘッド214と台座218)間の回路が事実上完成する。この実施例では、閉鎖スイッチ606によって示す領域402cは、他の領域内のプラズマガスよりも簡単に点火するプラズマガスを有している。
図5について記載するような他の実施例では、領域402c内のシャワーヘッド214と台座218との間の距離は、他の領域内のシャワーヘッド214と台座218との間の距離と異なる。
【0052】
[IV.PECVDまたはPEALDを用いて組合わせ評価を実施する処理]
図7は、基板の複数の領域にわたってプラズマを変更して、基板を組み合わせて処理する処理700を示すフローチャートである。
図7に記載の処理700は、PECVDまたはPEALDを用いる組合わせ方法において、材料を形成または堆積パラメータ(例えば、前駆体、温度、プラズマの有無)を分析する実施形態である。
【0053】
操作702では、基板の複数の領域を指定する。いくつかの実施形態では、領域を指定するステップは、基板の領域のおよその位置および境界を決定するステップを含む。例えば、
図4Bに示すように、いくつかの領域402が基板246上に指定される。いくつかの実施形態では、領域は、例えば突起部272を用いて少なくとも部分的に、物理的に分割できる。代替的には、突起部272を使用せず、領域をシャワーヘッド214の区分268に対応させる。
【0054】
操作704では、プラズマ前処理を任意に実施する。堆積処理の前に、プラズマを1またはそれ以上の領域402(または基板246全体)に加えることができる。例えば、プラズマ前処理を利用して、基板上に形成されうる酸化物または他の汚染物を除去することができ、あるいは基板の湿潤性のような他の特徴を変更するために利用してもよい。このプラズマ前処理を利用してさらに、ALDまたはCVDの前駆体の核生成を向上させることができる。異なる領域402内に異なるプラズマガスを用いるエクスシチュ型プラズマを差別的に加える、あるいは
図5に示す代替的なシャワーヘッド214を使用することによって、プラズマ前処理を1またはそれ以上の領域402に適用し、他には適用しないようにしてもよい。
【0055】
操作706では、第1の前駆体を基板の少なくも1つの領域(例えば、領域402a)に供給する。この第1の前駆体は、材料が堆積するよう選択された前駆体、例えばハフニウムベースの層を堆積するTDMAHfであってもよい。操作708では、第2の前駆体が、第1の前駆体を供給した領域以外の少なくとも1つの領域(例えば、領域402b)へ任意に供給される。第2の前駆体は、第1の前駆体によって形成される材料とは異なる別の材料を堆積するように選択され、例えば、チタンを含む層を堆積するようにTDEATまたはTDMATであってもよい。
【0056】
いくつかの実施形態では、組合わせ変化は、領域へのプラズマの供給に関する。例えば、同一の前駆体を基板の総ての領域に供給して、プラズマを第1の領域に当てて第2の領域には当てないでもよい。代替的には、基板の領域の1つにある前駆体が供給され、基板の別の領域には別の前駆体が供給されてもよい。この方法では、第1の材料および第1の材料と異なる第2の材料が、両方とも基板上に形成される。
【0057】
操作710では、プラズマを第1の領域に供給して第2の領域には供給しない、あるいは第1の領域および第2の領域の双方に供給する。一実施形態では、プラズマが第1の領域および第2の領域の両方に供給された場合、異なる前駆体がそれぞれ第1および第2の領域に供給され、これにより、基板の第1および第2の領域のそれぞれに第2の材料と異なる第1の材料が形成される。他の実施形態では、プラズマが1以上の領域内に当てられる場合、領域にわたってプラズマのパラメータを変更してもよい。組合わせ処理に対して変化しうるPECVDおよびPEALDのパラメータまたは状態は、プラズマを点火する動力、プラズマおよび他のガスの流量、プラズマガスの種類、圧力、前駆体の選択、露出時間等を含む。いくつかの実施形態では、異なるプラズマガスを異なる領域に供給して、これにより、いくつかのプラズマを点火して、他は点火しなくてもよい。さらなる実施形態では、シャワーヘッド214の幾つかの区分268と台座218との間の距離を変更してもよい(
図5参照)。区分268と台座218との間の距離もまた、組み合わせて変更できる。操作706乃至710は、ALDについて望ましい数のサイクルを作るように必要に応じて繰り返され、構想期間を試験するか、所望の層の厚さを作り出す。
【0058】
操作712では、基板上に堆積した材料を特徴付ける。特性評価は、堆積された材料の物理的および他の性質を測定する複数の技術のうちの1つを含むことができる。例えば、特性評価は、探針および他の機器を用いる、厚さ(例えば、偏光解析法)、密度、位相、抵抗、漏出、降伏電圧、電気容量(すなわち、誘電率)、接触角、および他の性質の測定を含んでもよい。特性評価は更に、走査型電子顕微鏡(SEM)、トンネル電子顕微鏡(TEM)、原子間力顕微鏡(AFM)および他の技術のような画像技術を含んでもよい。画像技術を用いて、フィルムの幾つかの特性、例えばフィルム組成および形態を測定することができる。フィルムの位相および蛍光X線(XRF)組成を測定するX線回折(XRD)を含む他の特性評価技術も用いることができる。
【0059】
操作714では、特性評価が終了後、材料は、
図1Bに記載するような更なる処理に対して評価される。上述のように、更なる組合わせ処理(例えば、第2または第3のステージ処理)または製造するために、材料を選択しない、あるいは材料の1つまたは両方を選択することができる。
【0060】
[V.プラズマ励起堆積の実施例]
A.プラズマ励起ALD
図8乃至
図11は、組合わせプラズマ励起ALD処理を実施するタイミング図である。このタイミング図は、組合わせPEALDを用いて基板上に複数の材料を形成するいくつかの状況を示している。
図8は、2つの異なる前駆体を連続して加えて、基板にわたってプラズマを加える場合を示している。
図9は、2つの異なる前駆体を同時に加えて、基板にわたってプラズマを加える場合を示している。
図10は、基板にわたって単一の前駆体を使用して、基板の領域間でプラズマを変更する場合を示している。
図11は、2つの異なる前駆体を供給し、基板の領域にわたってプラズマを変更する場合を示している。他の変更も可能であり、これらの実施例は単に可能な種類の実験の代表例に過ぎず、本発明の可能な適用を制限することを意味するものではない。
図8乃至
図11に示すサイクルを繰り返して、複数の層を堆積してもよい。
【0061】
1.前駆体を変更し、共通のプラズマを使用
図8に示すように、シャワーヘッドの4つの区分への流れを流れ
図800を用いて説明する。シャワーヘッド214の4つの区分268a、268b、268c、および268dを通る流れを、流れ
図800に示す。上述のように、各区分268は基板246の領域402に対応しており、この上に材料302を堆積することができる。シャワーヘッド214を通る流量の合計はほぼ一定である。例えば、ここに示すように、任意の適切な流量を用いてもよいが、シャワーヘッドを通る流量の合計は常にほぼ1000sccm(各区分毎に250sccm)である。さらに、各区分268毎の流量は等しいが、区分268が異なるサイズまたは異なる構成を有する実施形態では、各区分268毎に異なる流量が用いられてもよい。
【0062】
流れ
図800は、プラズマガス810、パージガス(例えば、窒素ガス)812、第1の前駆体A816、および第2の前駆体B814の流れを示している。プラズマを所望のときに点火するように、パッシェンの法則(上記)によってプラズマガスを選択することができる。RF動力818を用いてプラズマを点火する。前駆体B814および前駆体A816は通常、キャリアガスにおいて少量の前駆体化学物質である。例えば、アルゴンのキャリアガスが249sccmで流れる間、前駆体化学物質は1sccm相当が流れうる。
【0063】
このタイミング図は、幾つかの異なる期間820乃至838に分割される。期間820乃至838それぞれの間に、合計でおよそ1000sccmが基板246の上を流れる。この1000sccmは、プラズマガス810、パージガス812、前駆体Bおよびキャリアガス814、前駆体Aおよびキャリアガス816の任意の組み合わせを含みうる。この実施例では、各区分268および領域402がおよそ250sccmの流れを受ける。前駆体が領域402に供給されると、それぞれ他の領域402がパージガスに露出される。そのため、期間820において、区分268aを利用して250sccmの前駆体Aおよびキャリアガスが供給され、区分268b、268c、および268dを利用して750sccmのパージガスが供給される。
【0064】
一般に、上述のようなALDは、2つの反応物を用いる自己制御型処理であるとみなすことができる。この記載では、第1の反応物は前駆体(例えば、ハフニウム前駆体またはアルミニウム前駆体のような前駆体AまたはB)であり、第2の反応物は水蒸気、オゾン、またはプラズマ(例えば、酸素プラズマ)のような反応物質である。通常のALDサイクルは、前駆体を流すステップと、洗浄して余分な前駆体を除去するステップと、単分子層が堆積するように第2の反応物を前駆体と反応させるステップと、次いで洗浄して余分な反応物を除去するステップとを含むことがある。サイクルを繰り返すことにより、更なる単分子層を堆積することができる。いくつかの実施形態では、準単分子層または1以上の単分子層が1サイクルで堆積される。
【0065】
ここに示すように、前駆体Aは、期間820および824において、それぞれ区分268aおよび区分268bを利用して供給される。期間820および828は、期間824および832よりも長く、従って、より多くの前駆体Aおよび前駆体Bが、期間824および832中よりも期間820および828中に供給される。前駆体が基板の上を流れる時間の長さは、例えば、基板上に飽和状態の吸着層を形成するのに必要な時間量を決定するために用いる組合わせ変量であってもよい。期間820乃至834は、区間268それぞれに対するALDサイクルの前半(前駆体を供給し、洗浄するステップ)を示している。
【0066】
ALDサイクルの後半は、期間836でプラズマを点火することにより終了する。台座218とシャワーヘッド214との間に電位差をもたらすことによって、プラズマが当てられる。この実施形態では、共通のプラズマガスが基板の総ての領域にわたって流れており、プラズマは総ての領域内に当てられる。ALD堆積処理は、残りのガスが洗浄されたときに期間838において終了する。このサイクルを繰り返して、複数の層を堆積することができる。
【0067】
4つの領域402内に4つの異なる材料302を形成した後、異なる材料302のそれぞれを特徴付けて(例えば、電気的な試験および/または画像化を利用)、後の処理を評価することができる。
【0068】
図9は、2つの異なる前駆体を基板の2つの異なる領域に同時に供給するALDサイクルを示すタイミング
図900である。タイミング
図800のように、タイミング
図900は、区分268a乃至dへの流れを示している。第1の前駆体Aおよびキャリアガス910の流れ、第2の前駆体Bおよびキャリアガス912の流れ、パージガス914の流れ、プラズマガス916の流れ、およびRF動力の量918を線グラフで示している。それぞれの区分268a乃至d内に流入するガスおよび流量または電力910乃至918を、期間920乃至930について示している。
【0069】
タイミング
図900に見られるように、期間920において、前駆体Aおよびキャリアガスが区分268aを通って流れ、前駆体Bおよびキャリアガスが区分268cを通って流れ、区分268bおよび268dにはパージガスが流れる。期間922において、基板246全体を洗浄して、余分な前駆体を除去する。期間924において、前駆体Aおよびキャリアガスが区分268bを通って流れ、前駆体Bおよびキャリアガスが区分268dを通って流れ、区分268aおよび268cにはパージガスが流れる。再び、期間926において、基板246全体を洗浄して余分な前駆体を除去する。期間920乃至926は、ALDサイクルの前半である。期間920は期間924よりも長く、この露出時間は組み合わて変更できるパラメータである。
【0070】
期間928において、プラズマガスが総ての区分268a乃至dを通って流れ、シャワーヘッド214と台座218との間にRF動力918を加えて電位差を作ることによってプラズマを当てる。プラズマが当たるとALDサイクルが終了し、基板246の領域のそれぞれに単分子層が形成される。基板246は、期間930において再び洗浄される。いくつかの実施形態では、堆積される層が準単分子層か多くの単分子層であってもよい。このサイクルを繰り返して、複数の層を堆積することができる。
【0071】
2.領域にわたるプラズマの変更
図10は、組合わせPEALDを実施する場合に、領域にわたってプラズマを変更するタイミング
図1000である。区分268a乃至dは、組合わせて処理される基板246上の領域402a乃至dに対応する。この実施例は、単一の前駆体と、複数のプラズマガスと、露出時間とを利用して、堆積する材料のパラメータの効果を評価する。
【0072】
グラフ1010は、前駆体とキャリアガスの流れを示している。グラフ1012は、パージガスの流れを示している。グラフ1014は、第1のプラズマガス1の流れを示し、グラフ1016は第2のプラズマガス2の流れを示している。このグラフ1018は、使用されるRF動力の量を示している。
【0073】
この実施例では、それぞれの区分268a乃至dが、期間1020において250sccmの前駆体Aとキャリアガスを受ける。グラフ1010に示すように、前駆体Aとキャリアガスは、1000sccm(すなわち、それぞれの区分268a乃至d毎に250sccm)で流れる。期間1022では、パージガスが基板にわたって流れ、余分な前駆体を除去する。期間1020および1022は、ALDサイクルの前半を示している。期間1024乃至1038は、ALDサイクルの後半を示している。
【0074】
ここで使用するALDサイクルは、プラズマガスおよび露出時間を組み合わせて変更する。例えば、区分268aおよび268bは、期間1024および1028において、それぞれプラズマガス1が流れる。期間1024は期間1028よりも長く、より多くの動力(すなわち、500Wに対して750W)を用いて、期間1024中にプラズマを当てる。いくつかの実施形態では、区分268b内にプラズマを当てるには状態が十分ではない(例えば、動力が十分ではない、または距離/間隔が広すぎる)ように、プラズマガスを選択してもよい。必要に応じて、別の第2の反応物を用いて、完全にALDの層を形成してもよい。
【0075】
区分268cおよび268dに対応する領域は、期間1032および1036それぞれにおいて、プラズマガス2に露出される。期間1032は期間1036よりも長く、より多くの動力(すなわち、500Wに対して750W)を用いて、期間1036よりも期間1032においてプラズマを当てる。
【0076】
これらの実施形態では、2つの異なるプラズマガスの影響、異なる動力レベル、および異なる露出時間を評価し、これにより最適な解決策を得ることができる。この堆積層は、様々な実施形態では、単分子層、準単分子層、または多くの単分子層であってもよい。
【0077】
図11は、2つの異なる前駆体を同時に供給し、2つの異なるプラズマガスを同時に供給する実施形態を示すタイミング
図1100である。他のタイミング図のように、タイミング
図1100は、期間1122乃至1132において区分268a乃至dを通るガスの供給を示している。動力またはそれぞれのガスまたは電源の流れを、グラフ1110乃至1120に示す。
【0078】
期間1122において、第1の前駆体Aが区分268aに供給され、第2の前駆体Bが区分268cに供給される。期間1124において、基板246を洗浄して、余分な前駆体を除去する。期間1126において、前駆体Aは区分268bに供給され、前駆体Bは区分268dを通って供給される。期間1128において、基板246を再び洗浄して、余分な前駆体を除去する。期間1122は期間1126よりも長く、従って、基板への前駆体の露出時間が組み合わせて変更される。期間1122乃至1128は、ALDサイクルの前半である。
【0079】
期間1130および1132は、ALDサイクルの後半である。第2の反応物は再びプラズマであって、期間1130において供給される。2つの異なるプラズマガスが基板へ同時に供給される、つまりプラズマガス1は区分268aおよび268bに、プラズマガス2は区分268cおよび268dに供給される。期間1130において完全なRF動力1120が供給され、基板全体にプラズマを点火する。いくつかの実施形態では、プラズマガス1が点火しやすいガス(例えば、Ar)であって、プラズマガス2が点火しにくいガス(例えば、H
2)であってもよく、これにより、プラズマが区分268aおよび268bに対応する領域内に供給され、区分268cおよび268dに対応する領域内には供給されない。この堆積層は、様々な実施形態では、単分子層、準単分子層、または多くの単分子層であってもよい。
【0080】
3.他の実施例
4つのタイミング
図800、900、1000、および1100は、組み合わせて変更されるPEALDの実施例である。本発明の実施形態に応じて、他の様々な処理を発展して利用することができる。例えば、幾つかの実施形態では、プラズマをALDサイクルに用いて、基板の1またはそれ以上の領域内に材料が堆積してもよく、別の反応物(例えば、水蒸気)を用いて、他の領域内に材料が堆積したALDを形成してもよい。この方法では、従来のALDとPEALDとの間の差異は、単一の実験で調査することができる。さらに他の実施形態によると、2つ以上の異なる前駆体を用いてもよく、他の変量を調査することができる。
【0081】
B.プラズマ励起CVD
PECVDは、反応速度を高め、処理温度を低下させる増強機能としてプラズマを用いる。プラズマをCVDに用いて、例えば、密度、組成、ステップ範囲、接着力、誘電率、フィルム漏れ、降伏電圧等のフィルム特性を変更することも可能である。様々な異なる状況を利用して、PECVDを用いる組合わせ処理を実施することができる。組合わせPEALDのように、領域にわたって前駆体を変更して、プラズマを基板の総ての領域に適用してもよい。別の実施例によると、プラズマを1またはそれ以上の領域に供給し、他の領域には供給しないでもよい。この第2の実施例では、同一の前駆体を総ての領域に供給してもよく、あるいは前駆体またはPECVDの他のパラメータを変更してもよい。
【0082】
ALDと異なり、CVDは自己制御型ではなく、CVDフィルムは成長し続け、基板はCVDの前駆体およびプラズマに長く露出される。いくつかのCVD処理について、1またはそれ以上の前駆体およびプラズマを所望の時間にわたって同時に供給し、所望の厚さの層に成長させることができる。結果として、組合わせPECVDに対して、CVDに関するいくつかのパラメータを変更して、前駆体の露出時間、前駆体の混合、プラズマガス組成および電圧といった最適な解決策を決定することができる。
【0083】
例えば、2つの領域を同一の前駆体に異なる時間にわたって露出し、前駆体の成長速度を調査することができる。代替的に、2つの領域を同一の前駆体に露出し、同じ時間にわたってある領域にはプラズマを当て他の領域には当てずに、プラズマを用いる場合の成長速度の変化を調査することができる。PEALDのように、異なるプラズマガス、台座218とシャワーヘッド214との間の異なる距離(
図5参照)、および他のプラズマの変量をPECVDと比較して、最適なプラズマの解決策を明らかにすることができる。上述の他の実施形態、例えば台座218の回転もまた、組合わせPECVDに用いることができる。
【0084】
一実施形態では、材料堆積システムが記載されている。材料堆積システムは、台座と、台座の反対側に配置されたシャワーヘッドとを具える。シャワーヘッドは異なる流体を同時に流す複数の区分を具えており、シャワーヘッドの第1の区分は、台座とシャワーヘッドとの間に第1の前駆体およびプラズマを供給するように構成されて第1材料を堆積し、シャワーヘッドの第2の区分は、第1の材料とは異なる第2の材料を堆積するように構成される。
【0085】
他の実施形態では、シャワーヘッドおよび台座は導電性であって、シャワーヘッドを通って放出された第1のガスによって、シャワーヘッドと台座との間に動力を生成することによりプラズマをもたらす。
【0086】
他の実施形態では、第1の区分と台座との間の第1の距離が、動力が発生した場合に降伏電圧が生じて第1の区分の下にプラズマを点火する程度に十分であり、第2の領域内にはプラズマは発生しない。
【0087】
他の実施形態では、シャワーヘッドは複数の区分の間に複数の突起部を具えており、複数の領域を指定する。
【0088】
他の実施形態では、材料堆積システムがシャワーヘッドのプレナム内に胴部を具えており、第1の領域に向かって第1の前駆体を誘導する。
【0089】
他の実施形態では、プラズマがシャワーヘッドから外側に生成され、シャワーヘッドを通って基板に供給される。
【0090】
他の実施形態では、第1のガスと異なる第2のガスが第2の区分を通って放出され、第2のガス内においてプラズマは点火しない。
【0091】
他の実施形態では、材料堆積システムは、化学気相成長法(CVD)システム、原子層堆積法(ALD)システム、プラズマ励起CVD(PECVD)システム、およびプラズマ励起ALD(PEALD)システムのうちの1つである。
【0092】
他の実施形態では、台座はアースが取られており、シャワーヘッドはRF動力供給装置に取り付けられる。
【0093】
他の実施形態では、シャワーヘッドはアースが取られており、台座はRF動力供給装置に取り付けられる。
【0094】
一実施形態では、基板の複数の領域を指定するステップと、複数の領域の少なくとも第1の領域に第1の前駆体を供給するステップを含む基板の複数の領域に流体の全体的な流れを供給するステップと、第1の前駆体を用いて形成される第1の領域上に第1の材料が堆積するように、複数の領域にプラズマを供給するステップとを含む方法が記載されている。この実施形態では、第1の材料は、基板の第2の領域上に形成される第2の材料と異なる。
【0095】
他の実施形態では、全体的な流れを供給するステップが、複数の領域のそれぞれにほぼ同等の流量の流体を供給するステップを含む。
【0096】
一実施形態では、基板上の複数の領域を指定するステップと、第1のプラズマを複数の領域の第1の領域に加えて、複数の領域の第2の領域には加えないステップと、第1の領域内に第1の材料が堆積するように、第1の前駆体を第1の領域に供給するステップとを具える方法が記載されている。
【0097】
他の実施形態では、この方法はさらに、第2の領域内に第1の材料が堆積するように、第1の前駆体を第2の領域に供給するステップを含む。
【0098】
他の実施形態では、この方法はさらに、第2の領域内に第2の材料が堆積するように、第2の前駆体を第2の領域に供給するステップを含む。
【0099】
他の実施形態では、この方法はさらに、第1の材料が堆積するように、第1の領域内に第2のプラズマを供給するステップを含む。
【0100】
他の実施形態では、この方法はさらに、第2の材料が堆積するように、第2の領域内に第2のプラズマを供給するステップを含む。
【0101】
他の実施形態では、この方法はさらに、第2の材料が堆積するように、第2の領域内にプラズマを供給しないステップを含む。
【0102】
前述の実施例は、理解を明確にする目的で多少詳しく記載してきたが、提供した詳細に本発明を限定するものではない。本発明を実施する多くの代替的な方法が存在する。開示した例は、実施例であって限定的なものではない。