【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、本発明により、請求項1の特徴に記載の、複数の発光ダイオード(LED)からなる光源を有するLED照明器具によって解決される。
【0008】
本発明による解決法は、半散乱角の広い調節範囲を可能にし、均質でソフトなフェードアウト光領域を保証し、フラッド設定においては、光源がフィールド光学系に近接してフィールド光学系上に唯一の小さな光スポットを生ずるため、ハードな光源を提供し、一方スポット設定では光源がフィールド光学系から遠く離れており、その結果フィールド光学系の直径にわたり光が充満するため、この設定においてはソフトな光源を提供する、複数のLEDからなる光源を有するLED照明器具を提供する。
【0009】
アクティブ光源のLEDによって放出された光を集光し、その光を表面に向かわせ及びプールするコリメーション光学系の配置により、後順位のミキシング光学系は、完全な入光表面にわたり照明され、及び異なる方向から進んでくる、表面に向けられかつ束ねられた光を最適にミキシングすることができ、そして、それを同じ角度でフィールド光学系に放出することができ、フィールド光学系はミキシング光学系から放出された光を受光してそれを予め定められた配光で遠く離れた照射野へと放出する。
【0010】
長波長光は短波長光よりも強く反射されるので、アクティブ光源の後順位に位置する光学要素の、波長に依存する反射を計算に入れるために、短波長光を発光するLEDが主に中央領域に配置され、そして長波長光を発光するLEDは主にLEDボードの外側領域に配置される。
【0011】
比較的広く分布されたLEDの配置の更なる利点は、それが、コリメーションレンズのためのスペースを提供することであり、このことは、LEDの周りの有効スペースが大きくなるほど、より効果的でかつより注目されるものと思われる。
【0012】
LEDボード上の着色光を発光するLEDの数及び種類は、予め定められた色温度、特に2800°Kから6500°Kまでの色温度となるように調節されるのが好ましい。
【0013】
あるいは、LEDボード上の着色光を発光するLEDの数及び種類は、可変の色温度、特に2800°Kから6500°Kまでの調節可能な色温度範囲となるように調節されることができる。
【0014】
LEDにより放出される光の少なくとも一部は、ヘッドライトにより放出される光のスペクトルが予め定められた態様で変更されるようにカラーフィルターを通して方向付けされる。
【0015】
LEDのスペクトル発光特性とカラーフィルター、特にカラーシートの分光透過率とを組み合わせることによって、ヘッドライトにより放出される光は、所望の色配置及び/又は所望の色再現が最大輝度で達成されるように、色において最適化される。
【0016】
好ましい実施形態では、カラーシートは特定の透過特性が得られるように構造化又は穿孔される。
【0017】
LEDにより放出される光の完全な又は部分的なフィルタリングのために、色再現性には劣るが高効率の白色LEDを使用することができる。LEDにより放出されたスペクトルは、カラーフィルターの助けにより色再現が最適化されるように変更される。この場合その効率は、好適なLEDが用いられた場合のように、なおもより高いものであり得る。色配置及び色温度もカラーフィルター、特にカラーフィルターシートの助けにより変えることができる。
【0018】
光発生の間に生成される熱を放出するために、LEDボードは、LEDを冷却するための、放熱器、又は可動冷却媒体を有する冷却装置、特にファンに連結される。
【0019】
LEDの寸法に比較して大きな領域にLEDが配置されているため、ごく低減された電力密度が得られる。したがって、損失熱の散逸は、この構成原理を用いて容易に可能であり、単純なパッシブ放熱器でも数百ワットの性能まで達成できる。これに対して、大きな電力密度を有する照明領域を有する場合には、大抵、ファンに接続されたヒートパイプを用いた熱の散逸が必要となる。
【0020】
コリメーション光学系は好ましくは、LEDにより放出された光ビームを、平行な又はやや収束したビーム経路へと再成形し、このビーム経路はミキシング光学系の入光面を実質的に完全に光で満たす。
【0021】
一次的な又はアクティブな光源は、同じ又は異なる色を有する複数のLEDからなり、これには、特にメーカーによって既に導入されている場合には、既に一次的な光学系が設けられていてもよい。
【0022】
アクティブ光源のLEDは、平面上に、あるいは、湾曲面の内側に配置されることができる。LEDを平面上に、例えば平坦なパネル、金属コアボード、エポキシ樹脂ボード、又はセラミックボード上に配置する場合には、LEDは光を同一の初期方向に放出し、その場合コリメーション光学系は異なる初期方向を有する複数の個別の光学要素からなり、これによりLEDにより放出された光は点又は平面へとフォーカスされる。
【0023】
平面上のLEDのこのような配置の利点は、LEDが機械によって、及び場合によっては他の構成要素とともに、該平坦パネル、金属コアボード、エポキシ樹脂ボード、又はセラミックボード上に搭載され得、かつそれらが電気的に接続され得ることである。欠点は、各LEDが後順位のミキシング光学系に対して異なる角度で光を放出するため、コリメーション光学系の各光学要素が別々に設計されることである。
【0024】
湾曲面、例えば、トールパイプ若しくはハーフボール、中空パラボラ又は非球面状中空表面の内側における、アクティブ光源のLEDの別の構成では、LEDは曲率中心又は湾曲面の焦点に向けて発光し、そのためアクティブ光源の複数の又は全てのLEDに対して同一のコリメーション光学系を提供できる。
【0025】
この構成の利点は、LEDが既に所望の発光方向を有しているため、複数の又は全てのLEDに対して同様のコリメーション光学系を利用できるということである。欠点は、LEDが湾曲面に位置していることによりLEDのアセンブリ及び電気接続がより複雑となること、及びLED及びコリメーション光学系の高さに依存して、LED同士のより長い距離が必要となるということである。
【0026】
コリメーション光学系は、LEDにより放出された光の発光方向においてLEDに連結されたレンズシステムであり、スポット又は平面に光をコリメートし又はフォーカスする。個々のLEDの光の重ね合わせによって色ミキシングが既に行われている。コリメーション光学系としては、好ましくは光学プラスチックで作製されたコリメート若しくはフォーカスレンズ又はレンズシステムが使用でき、これらは、LEDにより放出された輻射の所定の光割合を捕捉してLED照明器具の発光方向に所望の配光で発光する。効率を最適化するために、好ましくはTIRレンズ(Total Internal Reflection:全内部反射)が使用される。
【0027】
アクティブ光源のLEDを平面上に配置する場合、コリメーション光学系は異なる発光方向を有する光学要素からなるか、又は異なる発光方向を有する光学面が導入された光学ボードからなる。
【0028】
アクティブ光源のLEDを湾曲面上に配置する場合には、対照的に、コリメーション光学系として、LEDの上部にセットすることができる、同様の個別の光学要素が用いられる。これらの光学要素はまた、共通の光学部品群に組み込むこともできる。
【0029】
ミキシング光学系は、コリメーション光学系により放出される光を色においてミキシングする1つ又は複数の光学要素からなる。ミキシング光学系の出射側は、それにより二次的な又はパッシブな光源として働く。
【0030】
ミキシング光学系は異なる方向から進んでくる光をほぼ同じ角度で放出し、コリメーション光学系により発光方向に放出される光をミキシングする少なくとも1つの光学要素を含んでおり、このため光の出射側において二次的光源として有効である。
【0031】
ミキシング光学系の可能な実施形態は、
−強弱の散乱を伴う拡散ディスク又は拡散体であって、例えば乳白ガラスペイン、拡散プラスチックペイン、又はプラスチックの拡散ハーフボールの形態のものであって、この実施形態の利点は、高散乱での最適な色ミキシングにあり、欠点は、高散乱での低透過率、及びそのための低効率であるもの、
−入射側及び/又は出射側に、例えば、ハニカム、プリズム、マイクロレンズなどの形態の構造を有する、任意に完全透過性でもある、ディフューザ、
−いわゆるホログラフィックディフューザであって、マスターホログラムから成形することによって得られ、従来の吸収ディフューザよりも高い効率ととともに規定の散乱を有するもの、
−光出射側に錐体からなる増強器(インテンシファイア)を有するディフューザであって、内側が鏡面張りされ、それにより改善された効率を有するもの、
−透過性が高いという利点と、特定の光到来角及び光発射角が超えられないために光学システム又はヘッドライトの全長を長くする必要があるという欠点とを有する、ハニカムコンデンサ、
−光ミキシングスティック又はテーパーであって、透過性が高いという利点と、全深が長くなること及び良好な色ミキシングにおいては透過性が低下するという欠点とを有するもの、
である。
【0032】
フィールドレンズとして設計されるのが好ましいフィールド光学系は、光入射側においてはビーム拡大構造、光出射側においては集光構造、特に、フレネル構造を有する。
【0033】
フィールド光学系は、ミキシング光学系又は二次的若しくはパッシブ光源の出射面を遠視野に表示し、可変の発光角を達成するためにミキシング光学系までの異なる距離を有する単一の収束レンズとして設計されることができ、又はミキシング光学系の出射面又はその正面にある平面を遠く離れた位置にある平面に正確に表示する表示性を主に有するレンズシステムとして設計される。
【0034】
収束レンズとしては、凸面レンズ、平凸レンズ、非球面収束レンズ、フレネルレンズ、又は拡散構造を取り入れたフレネルレンズ(NOFSレンズ)を使用することができる。収束レンズの入射及び出射側には、例えば、ハニカム、プリズム、マイクロレンズ、又は規則的若しくは不規則なディフューザ構造などの構造が設けられていてもよく、又は、改善された色ミキシングを得るため及び/又は光照射野のソフトな連続性を得るためにホログラフィック散乱構造が設けられていてもよい。
【0035】
主に表示性を有するレンズシステムとして、ズーム光学系又は投影光学系を使用することができる。
【0036】
アクティブ光源により放出された光が所望の態様でミキシング光学系に到達するということを達成するために、アクティブ光源とミキシング光学系との間に、必要に応じて、アクティブ光源により放出される光を適切な態様で偏光又は再成形するレンズ又はリフレクタなどの更なる光学要素を配置してもよい。このような光学要素の例には、平坦な若しくは湾曲したミラー、収束レンズ、光ファイバー、又は光ミキシングスティックがある。
【0037】
特にスペースを節約する一実施形態では、LED及びコリメーション光学系はミキシング光学系の平面内にあるボード上に配置され、この場合にはLEDはミキシング光学系とは反対方向に発光する。ボード自体がその中央にミキシング光学系のための開口を有し、LEDがミキシング光学系の周囲に円状に配置されるようになされている。LEDボードの直径のほぼ半分の平坦なミラーがLEDの発光方向にあって光を反射してミキシング光学系に戻す。このようにすれば、LEDとミキシング光学系の間に必要な距離が、構成距離の半分で済む。
【0038】
更なる実施形態では、円錐状に凹面湾曲し、好ましくは切子面にカットされたミラーが、上述したミラーの位置に配置され、前記ミラーもLEDの光を放出してミキシング光学系に戻す。この構成の特に有利な点は、個々のLEDの全てのコリメーション光学系が光をまっすぐ後方に放出し、このため、その後再び完全に同じように設計することができるということである。
【0039】
2つの前述した実施形態の組み合わせにおいて、所定の角度に偏光するコリメーション光学系を直線的に発光するコリメーション光学系とともに使用することができ、そのビームは、平坦又は湾曲した鏡面によってミキシング光学系へとミラー反射される。一方では多数の異なるコリメーション物体を回避しなければならず、また他方ではミキシング光学系での特定の入射角を超えてはならない場合に、この実施形態は有利である。
【0040】
更なる実施形態においては、ミラー要素は、円錐状に凸面湾曲し、好ましくは切子面にカットされたリフレクタからなり、LEDはコリメーション光学系と共に、ヘッドライトの光学軸の周りの1つ又は複数のリング内に配置される。この構成はまた、リングごとに一種類の同様なコリメーション光学系を適用することを可能にし、LEDからの最適な熱の散逸を可能にし、LEDをLED照明器具の外側に接続することが可能となる。この構成の欠点は、この場合もまた、LEDを複雑な態様で組み立てなければならず、電気接続しなければならないことである。
【0041】
これを回避するために、多角形の外カバーを使用することでき、この場合には、光を最大2つの異なる方向に偏光するコリメーション光学系を使用する必要がある。
【0042】
LED及びコリメーション光学系の円形又は多角形状の構成は、より高い電力密度を得るための、ミキシング光学系と同じ高さにあり、後方に発光する更なるLED及びコリメーション光学系によって完成され得る。この場合、偏光コリメーション光学系を使用する場合には平坦なリフレクタが必要とされ、直線的に発光するコリメーション光学系を使用する場合には凹面リフレクタが必要とされる。別々に配向されたLEDと、光を別々に偏光し別々に配置されたコリメーション光学系と、湾曲鏡面との更なるミキシング系が考えられる。同様に、遠視野において所望の配光を得るために、上記で示したような、ミキシング光学系又はミキシング光学系の光出射位置におけるパッシブ光源によって放出される光を偏光又は再成形する更なる光学要素を、ミキシング光学系とフィールド光学系との間に配置することができる。
【0043】
アクティブ光源、コリメーション光学系、及びミキシング光学系を組み合わせて、特にLEDヘッドライト用の、1つの光発生ユニットとすることができる。その光発生ユニットは切頂円錐状リフレクタを含み、そのマントル面は内側をミラー加工されており、その開いた基部領域はコリメーション光学系に隣接し、その開いたデッキ領域はミキシング光学系に隣接しており、その結果、LEDにより放出されコリメーション光学系により集光された光がミキシング光学系に向けられるだけでなく、出現する散乱光がコリメーション光学系からミキシング光学系までのビーム経路内に反射され、そしてこのため、効率が向上する。切頂円錐状リフレクタの開いた基部領域は、コリメーション光学系を取り囲むリフレクタ部に融合され、このリフレクタ部は中空円筒状で内側をミラー加工されており、LEDにより外側に放出される光の割合がこれによりミラー反射されてコリメーション光学系に戻される。
【0044】
このような光発生ユニットの場合には、ミキシング光学系はリングフランジの開口内に配置されるのが好ましく、そのリングフランジの外径はLEDボード及び/又はLEDボードに連結された円形ディスク状ボードの外径に等しく、この場合、一方ではリングフランジが、他方ではLEDボード及び/又は円形ディスク状ボードが、中空円筒形カートリッジの正面を形成し、そのカートリッジの円筒状マントルがリングフランジ及びLEDボード及び/又は円形ディスク状ボードに連結される。
【0045】
それにより、光発生ユニットを受容するカートリッジは密閉された水密性のハウジングを有するコンパクトなユニットとして設計されることができ、そのハウジングからは電力供給装置及び制御ケーブルのみが開口を通じて外に導かれ、前記ケーブルはLED及びLED用の制御電子機器へと接続される。さらに、カートリッジは、前記カートリッジをヘッドライトハウジングの鏡筒に挿入することにより、及び前記カートリッジを前記鏡筒に堅固に連結することにより、又は前記カートリッジを鏡筒内に長手方向において移動可能なように配置することにより、様々なLEDヘッドライトにおいて使用されることができ、これにより、異なるヘッドライトタイプのLEDヘッドライトの製造が容易となる。
【0046】
リングフランジは、最適な構成スペースの利用のためにスペーサとして機能するスタッドを介して制御電子機器ボードに接続され、前記ボードはリフレクタに対向するリングフランジの内側に、LEDを制御及び調整するための制御電子機器を含む。切頂円錐状リフレクタの外面、カートリッジの円筒状マントルの外面、及びリングフランジの内側は、制御電子機器及び、その制御電子機器の部品により消散される熱輻射を受容するためのかなり大きな空間を囲んでいる。
【0047】
コリメーション光学系は、その光入射側に、LEDボードに面し個々のLEDに向けられた円錐形全反射レンズを有するコリメータを含み、またその光出射側にフレネルレンズのタイプによる精巧なレンズ構造を含み、この場合コリメーション光学系はスペーサを介してLEDボードに連結され、そのスペーサの長さは円錐形全反射レンズがLEDまでの最適な距離に終端するような寸法となされている。それにより、円錐形全反射レンズがLEDボード上に配置されたLEDにより放出された光を、広範囲に渡り最大空間角で集光する。
【0048】
LEDボードは所定数のLED及び複数の分散配置された熱センサーを有し、これらは異なる温度帯域においてLEDボード上の温度を検出し、これにより温度の閾値が超過された場合には制御電子機器がLEDの電力消費を低下させ、又は、LEDへの電力供給を遮断して、それによりLEDボード上のいずれかの地点において許容できない高温が発生しないようにすることができる。
【0049】
温度測定は、さらに、制御電子機器のための入力信号としても機能し、制御電子機器はこれを用いて放出された光の輝度及び色を意図される値に調整することができる。同様に、例えば光ダイオード、色センサー、又は小型分光計としてビーム経路内に導入された光学センサーも、色及び輝度の値を調整するために制御電子機器のための入力信号を提供することができる。
【0050】
LED照明器具の光学軸に沿って調節可能なフレネルレンズが、カートリッジの発光方向においてミキシング光学系の正面に配置され、ミキシング光学系により放出される光を受光し、その光を、フレネルレンズのミキシング光学系からの距離によって調節可能な配光(フラッド、スポット)で、遠視野へと放出する。
【0051】
フレネルレンズはその光入射側に、らせん状に配置された五角形の光学要素からなる構造を含む。
【0052】
フレネルレンズの光入射側が平坦な場合、ミキシング光学系のコンデンサ(集光レンズ)の光出射側の局部的な光分布が角度分布に反映されることがあり、この場合多色LEDにより放出される色が、その作用原理に起因しコンデンサ後に完全に均質に分配されず、結果として色効果が表れる恐れがあるため、フレネルレンズの光入射側の特殊な構造化によって、ミキシング光学系の光ミキシング特性にかかわらず、なおも存在するビームの色効果を除去し、異なる着色LEDのミキシング光が遠視野に均質に表示され得るようにする。
【0053】
カートリッジ及びフレネルレンズは、照明器具又はヘッドライトハウジングの鏡筒内に配置されて、配光を容易に設定及び調節できるようになされており、この場合、
フレネルレンズが、固定の鏡筒に連結されている光発生ユニットのカートリッジに対して光軸の方向に調節可能であるか、
鏡筒が、フレネルレンズとともに、光発生ユニットの固定カートリッジに対して光軸の方向に調節可能であるか、又は
光発生ユニットのカートリッジが、鏡筒に連結された固定フレネルレンズに対して光軸に沿って調節可能である。
【0054】
光発生ユニットがカートリッジに組み合わされて照明器具の鏡筒又はヘッドライトハウジング内に配置され得ることから、設定及び調節のこれらの様々な可能性が提供される。
【0055】
カートリッジと、照明器具又はヘッドライトハウジングとの間に、照明器具又はヘッドライトハウジング内のカートリッジの長手方向の調節のために手動で又は電子的に作動され得る調節装置が配置されるのが好ましい。
【0056】
光発生ユニットと光成形装置の光学系との間の距離は、LEDヘッドライトをフォーカスするため、又はLEDヘッドライトにより放出された光の反射角度を変化させるために、変化させる必要があり、この反射角度はフラッド位置においては大きな散乱角度を含み、そしてスポット位置においては小さな散乱角度を含む。
【0057】
したがってフレネルレンズヘッドライトの反射特性を達成するためには、フラッド位置における大きな散乱角及びハードなシャドウ形成を有する反射を達成するように、光学系を動かして光発生ユニットの光出射開口に近づけるのが合理的である。光発生ユニットの光出射開口から離間されたレンズ又はレンズシステムの位置においては、今度はLEDヘッドライトのスポット位置における小さな散乱角度及びソフトなシャドウ形成を有する反射が生成される。
【0058】
LEDヘッドライトの反射角を変更するために、発光方向において後部であり光発生ユニットの光出射開口に隣接する、大きな散乱角を得るためのフラッド位置と、発光方向において前部であり光発生ユニットの光出射開口まで離間されており、小さな散乱角とソフトなシャドウ形成を得るためのスポット位置との間で、レンズ又はレンズシステムを調節する場合、後部のフラッド位置におけるレンズ又はレンズシステムが、こうした大きな散乱角を含むため、ヘッドライトハウジングが、非常に大きな直径の鏡筒を必要とする(発光特性を変化させるためにレンズ又はレンズシステムがこの鏡筒内で前後に動かされるため)という問題が生ずる。
【0059】
別法として、レンズ又はレンズシステムは、そのレンズ又はレンズシステムの正面に配置されたヘッドライト備品と一緒に調節されてもよいが、この場合もまた、特にLEDヘッドライトが水平方向から下側又は上側へ傾いていて調節経路が長い場合、又は、例えば電動式バンドアのような重い備品の場合には、問題がある。
【0060】
さらに、レンズ又はレンズシステムを、ヘッドライト備品と一緒にLEDヘッドライトの光学軸に厳密に沿って調節するには、問題がある。更なる問題点は、LEDヘッドライトの光出射領域からLEDヘッドライトにより照明される物体までの距離が変動されることであり、このことはLEDヘッドライトにより照明される物体の面積を変化させることにつながる。
【0061】
したがって更なる目的は、大きな散乱角を有するフラッド位置と小さな散乱角を有するスポット位置との間でのLEDヘッドライトの照明特性を、簡単な操作で変更でき、かつ、LEDヘッドライトの構造変化及びLEDヘッドライトの光出射領域の物体までの距離の変動を伴わずに、反射角を厳密に変更できるようにすることである。
【0062】
照明器具又はヘッドライトハウジング内に、シリンダー状鏡筒、及び、この鏡筒内で互いに対して相対的に移動可能である、光発生ユニットを収容するカートリッジとLED照明器具の出射領域のフィールドレンズとを配置することによって、必要とされる制御要素が固定の照明器具又はヘッドライトハウジング上に更に配置され、そして光発生ユニットを受容するカートリッジ又はフィールドレンズの光軸に沿った案内位置が維持され得るため、簡単な操作と反射角の厳密な変更とが保証される。LEDヘッドライトの光出射開口はフールドレンズ又はフィールド光学システムよりもわずかに大きいだけでよいので、LEDヘッドライトの構成の変更は必要ない。光出射領域がLEDヘッドライトの固定部分に配置されるので、LEDヘッドライトの光出射領域の照明される物体までの距離にも変動は生じない。
【0063】
さらに、照明器具又はヘッドライトハウジングに固定された光成形装置を、レンズボード(互いに移動可能なもの)、リーフバンドア、グリッド、ディフューザ、スクリム、ゴーボー、ホログラフィック散乱シートなどのヘッドライト備品に連結することによって、LEDヘッドライトの反射角を変化させる場合に電動リーフバンドアのような重い備品を動かす必要がなく、LEDヘッドライトの取り扱いが更に簡素化されて大きな調節力に耐える複雑な案内装置が必要ないということも保証される。
【0064】
光発生ユニットを有するカートリッジは、LEDヘッドライトの光軸に沿ってフィールドレンズに対して調節可能であることが好ましく、これにより照明器具又はヘッドライトハウジングが光成形装置に堅固に結合された装置が形成され、このことは、製造、取り扱い時において、並びに、LEDヘッドライトの光軸に沿ったレンズ又はレンズシステム及びヘッドライト備品の調節に関しての、LEDヘッドライトの光出射領域の物体までの距離だけでなくその案内の正確さにおいても、大きな利点を提供する。
【0065】
LEDヘッドライトの光軸に沿った光発生ユニットの正確な調節及び配光(フラッド、スポット)の簡単な調節が保証されるように、光発生ユニットを有するカートリッジは、照明器具又はヘッドライトハウジング内で手動により又は電気的に、長手方向に調節可能に案内されるのが好ましい。
【0066】
LEDヘッドライトの半散乱角の調節を簡単かつ正確にするために、カートリッジの長手方向の調節のための調節装置を、照明器具又はヘッドライトハウジングと鏡筒との間に設けることができ、この調節装置は、手動調節装置として、基部ハウジングの外方に案内された調節レバー、若しくは調節ホイールに連結されるか、又は電子的調節装置として、電動式スピンドル若しくはラックギアを含む。
【0067】
照明器具又はヘッドライトハウジング上に更に配置されたピボットジョイントを結合することができ、これは保持ブラケット又は三脚に連結される。
【0068】
光発生ユニットのカートリッジは、LEDヘッドライトの光出射開口の反対側であるその後部側が半球体として形成されており、その半球状背面に冷却リブを含み、この冷却リブを介して冷却装置から受け取られ光発生ユニットによって消散される熱が外に放出される。
【0069】
本発明の根拠を形成する発想を、図面に示した実施形態によって説明し、更なる実施形態について記載する。