(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、少なくとも部分的には、ハリコンドリンBおよびその類似体の合成に有用な中間体および他の化合物の、調製及び結晶化んとための方法および中間体に関する。
【0019】
A.定義
本発明がより容易に理解されるために、特定の用語を最初に定義する。追加の定義は詳細な記載を通じて説明される。
【0020】
用語「アセチル」は、アシル基(例えば、−C(=O)−CH
3)と、C
1−C
8アルキルで置換されるカルボニル(例えば−C−(=O)−(C
1−C
7)アルキル)の両方を指す。好ましくは、アセチル基はアシルである。
【0021】
用語「アルキル」は、一つもしくはそれ以上の炭素原子を持つ飽和炭化水素を指し、直鎖アルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルなど)、環状アルキル基(または「シクロアルキル」または「脂環式」または「炭素環式」基)(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルなど)、分岐鎖のアルキル基(イソプロピル、tert−ブチル、sec−ブチル、イソブチルなど)、ならびにアルキル置換アルキル基(例えば、アルキル置換シクロアルキル基およびシクロアルキル置換アルキル基)を含む。用語「アルケニル」および「アルキニル」はアルキルに類似する不飽和の脂肪族基を指すが、それらはそれぞれ、少なくとも一つの二重もしくは三重炭素−炭素結合を含有する。
【0022】
用語「アルコキシ」は、酸素原子を介して分子の残りの部分へと結合するアルキル基を指す。アルコキシ基の例は、メトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、プロポキシ、ブトキシおよびペントキシ基を含むがそれらに限定されない。アルコキシ基は直鎖もしくは分岐であり得る。好ましいアルコキシ基はメトキシを含む。
【0023】
用語「ヘテロ環基」は、炭素環式基に類似する閉環構造を指し、ここで環内の一つもしくはそれ以上の炭素原子は、例えば窒素、硫黄もしくは酸素のような炭素以外の要素である。ヘテロ環基は飽和もしくは不飽和であって良い。さらにヘテロ環基(ピロリル、ピリジル、イソキノリル、プリニルおよびフリル)は芳香族的性質を持ってよく、その場合、それらは「ヘテロアリール」もしくは「ヘテロ芳香族」基と称される。例示的なヘテロ環基は、ピロール、フラン、チオフェン、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール、ピラゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、ピリジン、ピラジン、ピリダジン、ピリミジン、ベンゾオキサゾール、ベンゾジオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾチオフェン、メチレンジオキシフェニル、キノリン、イソキノリン、ナフチジリン、インドール、ベンゾフラン、プリン、ベンゾフラン、デアザプリン、もしくはインドリジンを含むがそれらに限定されない。
【0024】
用語「アミン」もしくは「アミノ」は、式−NR
aR
b〔式中、R
aおよびR
bはそれぞれ独立して、水素、アルキル、アリールもしくはヘテロシクリルであるか、またはR
aおよびR
bはそれらが結合する窒素原子と共に、環内に3から8個の原子を持つ環状部分を生成する〕の不飽和もしくは飽和部分を指す。用語アミノは、他に指示が無ければ、ピペリジニルもしくはピロリジニル基のような環状アミノ部分を含む。
【0025】
結合性に関して、例えば「アリールアルキル」基は、アリール基(例えばフェニルメチル(すなわちベンジル))によって置換されたアルキル基である。「アルキルアリール」部分は、アルキル基(例えばp−メチルフェニル(すなわち、p−トリル))で置換されたアリール基である。用語イミダゾリル−アルキルは、イミダゾリル部分によって置換されたアルキル基を指す。
【0026】
用語「スルホナート」は式:R−SO
2−O−の部分を指し、式中、RはC
1−C
4アルキルもしくはC
6−C
8アリールである。スルホナートの例は、メタンスルホナート(メシラート)、トリフルオロメタンスルホナート(トリフラーと)、p−トルエンスルホナート(トシラート)およびベンゼンスルホナート(ベンシラート)を含む。
【0027】
記載および図において用いられるように、任意選択の単結合/二重結合は、第二の点線を伴う実線によって表わされ、単結合もしくは二重結合であり得る二つの炭素原子の間の共有結合を指す。例えば、構造:
【化8】
は、ブタンもしくはブテンのいずれかを表わし得る。
【0028】
用語「保護基」は、化合物から開裂されヒドロキシル基、チオール基、カルボン酸基、もしくは当業者が保護するために望む他の官能基を得るような部分を指す。一般的に保護基は、分子の他の部分に重点を置いた反応中に開裂に対抗するようなものから選択される。保護基は、それらが酸に不安定(例えば酸の存在下で開裂可能)、塩基性に不安定(例えば塩基の存在下で開裂可能)もしくは選択的に開裂可能な他のものようなものから選択できる。好適な保護基の例は、例えば、「Protective Groups in Organic Synthesis」第三版、John Wiley & Sons,Inc.に見出される。
【0029】
保護基の例は、C
1−C
12アルキルカルボニル、C
1−C
6アルキル、C
1−C
15アルキルシリル部分(例えば、近接の酸素と結合するときアルキルシリルエーテルを産生する部分)、アリール(C
1−C
6)アルキル、カルボナートおよびC
1−C
6アルコキシ−(C
1−C
6)アルキル(例えばメトキシメチル)を含むがそれらには限定されない。
【0030】
C
1−C
10アルキルシリル保護基の例は、トリメチルシリル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリルもしくはトリプロピルシリル(例えば、近接する酸素と同時に含まれるときの、トリメチルシリルエーテル、トリエチルシリルエーテル、t−ブチルジメチルシリルエーテル、t−ブチルジフェニルシリルエーテルもしくはトリイソプロピルシリルエーテル)を含むがそれらには限定されない。好ましくはありきるシリル保護基はt−ブチルジメチルシリルエーテルである。
【0031】
C
1−C
6アルキル保護基は、メチルおよびt−ブチル(例えば、近接する酸素と同時に含まれるときの、メチルエーテルおよびt−ブチルエーテル)を含む。
【0032】
アリール(C
1−C
6)アルキル保護基の例は3,4−ジメトキシベンジル、p−メトキシベンジル、ベンジルもしくはトリチル(例えば、近接する酸素と同時に含まれるときの、3,4−ジメトキシベンジルエーテル、p−メトキシベンジルエーテル、ベンジルエーテルもしくはトリチルエーテル)を含む。
【0033】
保護される二つもしくはそれ以上の基(例えばヒドロキシルおよび/もしくはチオール基)を持つ化合物は、保護が望まれるヒドロキシルおよび/もしくはチオール基の両方と結合する保護基を用いて同時に保護されても良い。それらの保護基は、ここでは「二価の保護基」と呼ばれる。二つのヒドロキシルおよび/もしくはチオール基を保護する二価の保護基の例は、C
1−C
6アセタール、C
2−C
6ケタールおよび環状カルボナートを含むがそれらには限定されない。環状保護基の例は、アセトニド、ベンジリジン、および好ましくはシクロヘキシリジンを含むがそれらには限定されない。二つのヒドロキシおよび/もしくはチオール基を保護する保護基の例は、以下に示されるものを含む。矢印は部分が化合物上のヒドロキシもしくはチオール基と結合するところを示す。
【化9】
【0034】
用語「許容される塩」は、本発明の方法、例えば、ハリコンドリンB類似体の中間体の合成において許容される本発明の化合物の塩を指す。
【0035】
本来酸性である本発明の化合物は、広い範囲の塩基塩を生成できる。本発明の本来酸性であるそれら化合物の許容できる塩基塩を調整するための試薬として用いられる化学的な塩基は、そのような化合物と塩基塩を生成するものである。そのような塩基塩は、アルカリ金属カチオン(例えばカリウムおよびナトリウム)およびアルカリ土類金属カチオン(例えばカルシウムおよびマグネシウム)のような薬剤として許容できるカチオン、アンモニウムもしくはN−メチルグルカミン−(メグルミン)のような水溶性アミン添加塩、そして低級アルカノールアンモニウムおよび他の薬剤として許容できる有機アミンの塩基塩を含むがそれらに限定されない。本来酸性である本発明の化合物のアルカリ添加塩を、従来の方法によってカチオンで生成しても良い。
【0036】
用語「反溶媒(anti−solvent)」は、対象の化合物が実質的にそこへ通うせいでない有機溶媒を含む。式(II)の本発明の化合物に対する反溶媒の例は、ヘプタンのような無極性有機溶媒を含む。
【0037】
用語「アルキル化試薬」は、式(Ia)の化合物を含むがそれらには限定されないここに記載される特定の有機化合物に対して、アルキル基、好ましくはメチル基を付加可能な試薬を指す。好ましくは、アルキル化試薬はC
1−C
4アルキルハライド(好ましくはMeI)もしくはスルホナートである。
【0038】
用語「適切なアルキル化条件」は、アルキル化反応が実施できるように選択される条件を指す。これらの条件は、非プロトン性の溶媒(例えば、テトラヒドロフラン、トルエンもしくはt−ブチルメチルエーテル)および塩基(例えば、金属アミドもしくは金属アルコキシド)を含む。アルキル化条件において用いてもよい塩基の例は、LDA、KHMDSおよびカリウムt−ブトキシドを含むがそれらには限定されない。
【0039】
言葉「適切な結晶化条件」は、特定の化合物、好ましくは式(I)もしくは(Ib)の化合物の所望のジアステレオマーが結晶化するように選択される条件を指す。この結晶化を実施するのに用いられ得る溶媒システムの例はヘプタンおよびヘプタンと一つもしくはそれ以上のたとえばtert−ブチルメチルエーテルおよびイソプロパノールであるがそれらには限定されない共溶媒との混合物を含む。ヘプタンとtert−ブチルメチルエーテルもしくはイソプロパノールに対する比率は、所望のジアステレオマーが結晶化されるように選択される。比率は約5:1から約3:1、そして好ましくは約4:1の範囲であって良い。適切な条件は塩基の添加も含む。そのような塩基の例はC
1−C
6アルコキシド(例えばt−ブチルオキシドもしくはイソプロポキシド)を含む。代替的にプロトン性溶媒と反溶媒との組み合わせのような他の溶媒系もまた用いても良い。
【0040】
言葉「第二の適切な結晶化条件」は、好ましくは式(II)もしくは(IIa)の化合物である特定の化合物の所望のジアステレオマーが結晶化されるように選択される条件を指す。式(II)および/もしくは(IIa)の化合物の結晶化のための第二の適切な結晶化条件の例は、極性溶媒(例えばMTBE)中に化合物を溶解させ、そして任意選択で化合物を沈殿させるために反溶媒を添加することを含む
【0041】
用語「接触する」は、一つもしくはそれ以上の化学結合の開裂もしくは生成のようなものであるがそれらに限定されないような化学反応を生じる、二つもしくはそれ以上の化合物の間の任意の相互作用を指す。
【0042】
言葉「ジアステレオマーの混合物」は二つもしくはそれ以上のジアステレオマーを含有する組成物を指す。
【0043】
用語「プロトン性溶媒」は、解離性のH
+もしくは水素結合を生成できる基(例えばヒドロキシルもしくはアミン基)を含有する溶媒を指す。例は、水、メタノール、エタノール、ギ酸、フッ化水素およびアンモニアである。好ましいプロトン性溶媒はイソプロパノールのようなアルコールを含む。
【0044】
言葉「実質的にジアステレオマーとして純な組成物」は、特定の化合物の、スキーム1においてアステリスクで示されるキラル中心において反対の立体化学を持つ化合物に対する比率が、少なくとも約8:1もしくはそれ以上、少なくとも約10:1もしくはそれ以上、少なくとも約15:1もしくはそれ以上、少なくとも約20:1もしくはそれ以上、または好ましくは少なくとも約30:1もしくはそれ以上である組成物を指す。ジアステレオマーとして純なことは、複数の速度論的分割もしくは結晶化誘導動力学的分割によって向上する。
【0045】
言葉「実施的にクロマトグラフィーのない」は、4もしくはそれ以下、3もしくはそれ以下、2もしくはそれ以下、1もしくはそれ以下または無しのクロマトグラフィーステップを用いる合成方法を指す。好ましくはその用語は調整用HPLCステップを必要としない合成方法を指す。
【0046】
特定の略語および頭字語がここで用いられる。それらの略語および頭字語の定義は下に列挙される。
ACN アセトニトリル
AcOH 酢酸
CIDR 結晶化誘導動力学的分割
DBU ジアザビシクロウンデカン
DCM ジクロロメタン
DIBAL ジイソブチルアルミニウムヒドリド
DME ジメトキシエタン
DMF ジメチルホルムアミド
ESI 電子スピン注入
Et
3N トリエチルアミン
EtOAc エチルアセタート
EtOH エタノール
FDA 食品医薬品局
HPLC 高圧液体クロマトグラフィー
IPA イソプロパノール
iPr
2NEt ジイソプロピルエチルアミン
KHMDS カリウム−ヘキサメチルジシラザン
KO
tBu カリウムtert−ブトキシド
LDA リチウムジイソプロピルアミド
LRMS 低分解能マススペクトロメトリー
MeI メチルイオジド
MeOH メタノール
MsCl メシルクロリド(メタンスルフォニルクロリド;CH
3SO
2Cl)
MTBE メチルtert−ブチルエーテル
MsO− メシラート(メタンスルホナート)
NaOEt ナトリウムエトキシド
NaOMe ナトリウムメトキシド
NBS N−ブロモスクシンイミド
NIS N−イオドスクシンイミド
NMR 核磁気共鳴
Ph
3P トリフェニルホスフィン
TBDPSCl tert−ブチルジフェニルシリルクロリド
TBME tert−ブチルメチルエーテル
TBS tert−ブチルジメチルシリル
TBSCl tert−ブチルジメチルシリルクロリド
TBSOTf tert−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホナート
tBuOK カリウムtert−ブトキシド
TEA トリエチルアミン
TESOTf トリエチルシリルトリフルオロメタンスルホナート
TsCl トシルクロリド(p−トルエンスルホニルクロリド)
TfO− トリフラート(トリフルオロメタンスルホナート)
Tf
2O トリフル無水物(CF
3SO
2)
2O
TsO− トシラート(p−トルエンスルホナート)
THF テトラヒドロフラン
TsOH p−トルエンスルホン酸
TosMIC トルエンスルホニルメチルイソシアニド
Trt トリチル(トリフェニルメチル)
【0047】
B.化合物
一実施態様において、本発明は式(I):
【化10】
の化合物およびそれらの塩に関し、式中、
zは単結合もしくは二重結合であって、そしてzが二重結合であるときX
2がCでかつY
1が水素であるという条件であり;そしてzが単結合であるとき、X
2がCHもしくはOであるという条件であり;
X
1はO、SもしくはCNであり、そしてX
1がCNもしくはSであるとき、X
2がOであるという条件であり;
Y
1はハライド、水素もしくはO−L
2であるか、またはX
2がOであるとき存在せず;
L
1およびL
2は独立して水素および保護基から選択されるかまたは、L
1およびL
2は同時に保護基であり、ただしX
1がCNであるときL
1が存在しないという条件である。本発明はまた、式(I)の化合物に関する。
【0048】
一実施態様において、L
1および/もしくはL
2はそれぞれ独立してシリルエステル、C
1−C
8アルキルエーテル、アシル(−C(=O)CH
3)もしくはアセチル基である。好ましくは、X
1は酸素である。
【0049】
好ましくは、L
1およびL
2、Y
1がO−L
2であるときのX
2のOおよびX
1の両方を介して分子と結合する同一の保護基を表わす。そのような保護基の例は、C
1−C
6アセタール、環状C
2−C
6ケタールおよび環状カルボナートを含むがそれらには限定されない。さらなる実施態様において、L
1およびL
2は単一の二価の保護基へと結合する。二価の保護基の例はアセトニド、ベンジリジン、そして好ましくはシクロヘキシリジンを含む。特定の実施態様において、L
1およびL
2の両方が保護基であるとき、L
1およびL
2は共にペンタン、ヘキサンもしくはピラン環を生成し、そして単一の炭素原子を介してX
1からX
2へと結合しても良い。好ましくは、Y
1はO−L
2であるとき、X
1はOもしくはSであり;L
1およびL
2は同時に、環の一つの要素がO−L
2のOおよびX
1へと共有結合しているC
4−C
7アルキル環を生成する。
【0050】
一実施態様において、X
2はCHであり、Y
1はO−L
2であり、そしてX
1はOである。
【0051】
他の実施態様において、Y
1がハライドであるときそれはフッ化物、塩化物、ヨウ化物もしくは好ましくは臭化物である。他の実施態様において、L
1はアセチルである。
【0052】
他の実施態様において、zは二重結合であって、Yは水素であり、そしてX
2はCである。他の実施態様において、X
1は酸素であり、そしてL
1はC
1−C
6アルキルエーテル、アリール(C
1−C
6)アルキルエーテル、C
1−C
6エステルおよびシリル(C
1−C
10)エーテルからなる群より選択される保護基である(X
1と共に含まれるとき)。
【0053】
他の実施態様において、zが単結合であるとき、X
2は酸素である。他の実施態様において、L
1は水素である。他の更なる実施態様においてL
1は、グリコシド、C
1−C
6アルキル、C
1−C
6アセチルおよびC
1−C
6エステルより選択される保護基である。
【0054】
好ましくは、式(I)の化合物は式(Ib):
【化11】
の化合物であり、L
1aおよびL
1bは水素、独立して選択される保護基、または同時に単一の二価の保護基である。
【0055】
さらなる実施態様において、L
1aおよびL
1bは、それぞれ、C
1−C
6アルキルエーテル、アリール(C
1−C
6)アルキルエーテル、シリル(C
1−C
10)エーテル、C
1−C
6アルキルエステル、環状C
1−C
6アセタール、環状C
2−C
7ケタールおよび環状カルボナートより選択される保護基である。
【0056】
さらなる実施態様において、本発明は、式(Ib)の化合物を含有する組成物に関し、ここで、組成物は実質的にジアステレオマーとして純である。さらなる実施態様において、式(Ib)の化合物の、アステリスクでマークされるキラル中心において反対の立体化学を持つ化合物に対する比率は、少なくとも約8:1もしくはそれ以上、少なくとも約20:1もしくはそれ以上、または好ましくは少なくとも約30:1もしくはそれ以上である。
【0057】
さらなる実施態様において、式(I)の化合物は
【化12】
またはそれらの塩からなる群より選択される。
【0058】
他の実施態様において、本発明は式(II):
【化13】
の化合物またはその塩に関し、式中、
cは単結合もしくは二重結合であって、ただし、cが二重結合のとき、mが0でありY
3がOもしくはCHCO
2−L
3という条件であり、そして、cが単結合のとき、mが0もしくは1でありY
3がCH
2O−L
3、CH
2CH
2−L
3もしくはCH
2CH
2O−L
3であるという条件であり;
Y
2はC
1−C
7スルホナート、O−L
4もしくはハライドであり;
L
4は水素もしくは保護基であり;そして
L
3およびL
5はそれぞれ独立して水素もしくは保護基であるか、またはL
3およびL
5が共に保護基である。
【0059】
Y2の例はハライドを含み、例えば、フッ化物、塩化物、臭化物、もしくは好ましくはヨウ化物である。他の実施態様において、Y
2はO−L
4である。L
4の例は水素を含む。他の実施態様において、cは二重結合である。Y
3の例は、cが二重結合であるとき、CHCO
2−L
3を含む。L
3基の例はC
1−C
6アルキル、例えばメチルを含む。
【0060】
他の実施態様において、cは単結合である。Y
3の例は、cが単結合であるとき、CH
2CH
2−OL
3を含む。さらなる実施態様において、L
3およびL
5は環状C
1−C
6アセタールもしくは環状C
2−C
7ケタールを生成するために結合しても良い。
【0061】
他の実施態様において、Y
3はCH
2CH
2−L
3であり、そして、L
3はC
1−C
10アルキル、C
4−C
10アリール−C
1−C
6アルキルもしくはC
4−C
10アリールである。他の実施態様において、Y
2はハライド、例えばヨウ化物である。
【0062】
他の実施態様において、本発明は、式(II)の化合物を含有する組成物に関し、ここで、組成物は実質的にジアステレオマーとして純である。さらなる実施態様において、式(II)の化合物の、アステリスクでマークされるキラル中心において反対の立体化学を持つ化合物に対する比率は、少なくとも約8:1もしくはそれ以上、少なくとも約20:1もしくはそれ以上、または好ましくは少なくとも約30:1もしくはそれ以上である。
【0063】
他の更なる実施態様において、式(II)の化合物は、
【化14】
もしくはその塩からなる群より選択される。
【0064】
本発明はまた、実質的にジアステレオマーを含まない上に示される化合物を含有する組成物に関する。
【0065】
さらなる実施態様において、本発明は、式(IIa):
【化15】
の化合物に関する。
【0066】
さらなる実施態様において、式(IIa)の化合物は、実質的にジアステレオマー、例えば上述の式中、アステリスクで示されるキラル炭素における反対の立体科学を持つ化合物を含まない。一実施態様において、本発明は式(IIa)の化合物を含有するジアステレオマーとして純な組成物に関し、ここで、式(IIa)の化合物の、アステリスクでマークされるキラル中心における反対の立体化学を持つ化合物に対する比率は、少なくとも約8:1もしくはそれ以上、少なくとも約20:1もしくはそれ以上、または好ましくは少なくとも約30:1もしくはそれ以上である。
【0067】
式(IIa)の化合物は、それが結晶であり、対応する非メチル化の中間体が結晶でなく、クロマトグラフィーを介する精製を必要とするため、特に重要である。本発明はまた、結晶形状の式(IIa)の化合物に関する。
【0068】
他の実施態様において、本発明は式(III):
【化16】
の化合物またはその許容可能な塩に関し、ここでL
6は水素もしくは保護基である。一実施態様において、本発明は、式(III)の化合物を含有する実質的にジアステレオマーとして純な化合物に関し、式(III)の化合物の、アステリスクでマークされるキラル中心における反対の構造化学を持つ化合物に対する比率は、少なくとも約8:1もしくはそれ以上、少なくとも約20:1もしくはそれ以上、または好ましくは少なくとも約30:1もしくはそれ以上である。
【0069】
さらなる実施態様において、L
6は水素であるかまたは、もしそれが結合する酸素と共に取り入れられるとき、シリルC
1−C
10エーテルである。そのようなC
1−C
10エーテルの例は、トリメチルシリルエーテル、トリエチルシリルエーテル、t−ブチルジメチルシリルエーテル、t−ブチルジフェニルシリルエーテルもしくはトリイソプロピルシリルエーテルを含むが、それらには限定されない。
【0070】
さらなる実施態様において、式(III)の化合物は:
【化17】
である。
【0071】
本発明はまた、実質的にジアステレオマーを含まない上に示される化合物を含有する組成物に関する。
【0072】
他の実施態様において、本発明は式(IIIa):
【化18】
の化合物またはその塩に関し、式中、L
6a、L
6b、L
6cはそれぞれ保護基である。さらなる実施態様において、本発明は、式(IIIa)の化合物を含有する組成物に関し、ここで組成物はジアステレオマー(例えば上の式(IIIa)においてアステリスクで示されるキラル中心における反対の立体科学を持つ化合物)を実質的に含まない。
【0073】
本発明はまた、少なくとも部分的には式(Ia):
【化19】
の化合物またはその塩に関し、式中L
1aおよびL
1bは独立して水素および保護基より選択されるか、またはL
1aおよびL
1bは共に二価の保護基である。
【0074】
C.方法
一実施態様において、本発明は、式(I)の化合物を含有する実質的にジアステレオマーとして純な組成物を得る方法に関する。方法は、式(I)の化合物を含有する実質的にジアステレオマーとして純な組成物が生成するような適切な結晶化条件において、ジアステレオマーの混合物から式(I)の化合物を結晶化するステップを含む。
【0075】
ジアステレオマーの混合物は好ましくは、式(I)の化合物と式(Ie)の化合物との混合物であり、ここで前記式(Ie)の化合物は:
【化20】
である。
【0076】
一実施態様において、実質的にジアステレオマーとして純な組成物は、式(I)の化合物の、式(Ie)の化合物に対する、少なくとも約8:1もしくはそれ以上、少なくとも約10:1もしくはそれ以上、少なくとも約20:1もしくはそれ以上、好ましくは少なくとも約30:1もしくはそれ以上の比率を持つ。式(I)の化合物のジアステレオマーとしての純度を上げるために、同様の適切な条件における化合物の追加の再結晶化を実施しても良い。
【0077】
適切な結晶化の条件は所望のジアステレオマーが結晶化するように選択される。この結晶化を行うために用いられる溶媒システムの例は、ヘプタン/tert−ブチルメチルエーテルおよびヘプタン/イソプロパノールを含むがそれらに限定されない。適切な条件は塩基の添加を含んでよい。そのような塩基の例はC1−C6アルコキシド(例えば、t−ブチルオキシドもしくはイソプロポキシド)を含む。
【0078】
代替的に、プロトン性溶媒(例えばイソプロパノールのような例えばアルコール)と反溶媒(例えばヘプタンのような例えば非極性有機溶媒)との組み合わせのような他の溶媒系もまた使用できる。
【0079】
さらなる実施態様において、本発明は、式(Ia)の化合物をアルキル化試薬と適切なアルキル化条件において接触させることによって式(Ia)から式(Ib)の化合物を合成する方法に関する。式(Ia)の化合物は:
【化21】
であり、そして式(Ib)の化合物は
【化22】
であり、式中、L
1aおよびL
1bは独立して、水素および保護基より選択されるかまたは、L
1aおよびL
1bのどちらも二価の保護基であり、ただし、式(Ia)および(Ib)のL
1aは同一でありそして、式(Ia)および(Ib)のL
1bは同一であるという条件である。方法は、式(Ia)の化合物をアルカリ化条件のもとで反応させて式(Ib)の化合物およびそのジアステレオマーを含有する混合物を生成するステップ;ならびに、適切な結晶化条件のもと、混合物から式(Ib)の化合物を結晶化するステップを含む。
【0080】
式(Ib)の化合物のジアステレオマーとしての純度を上げるために、同様の適切な条件における化合物の追加の再結晶化を実施しても良い。好ましくは、2回もしくはそれ以上の結晶化の後のジアステレオマーの混合物は、式(Ib)の化合物の、上の式(Ib)においてアステリスクで示されるキラル中心において反対の立体化学を持つ化合物に対する、少なくとも約8:1もしくはそれ以上、少なくとも約10:1もしくはそれ以上、少なくとも約20:1もしくはそれ以上、または少なくとも約30:1もしくはそれ以上の比率を生じる。
【0081】
他の実施態様において、発明はまた、少なくとも部分的に、式(I)の化合物を含有する実質的にジアステレオマーとして純な組成物を得る方法に関する。方法は、ジアステレオマーの混合物を適切な温度において塩基と、式(I)の化合物を含有する実質的にジアステレオマーとして純な組成物が生じるように、接触させるステップを含む。
【0082】
方法において使用しても良い塩基の例は、アミド塩基、金属アルコキシドおよびKHMDSのような当分野に公知な塩基を含む。所望のジアステレオマーが生成するような任意の量で存在してよい。好ましくは、塩基は化学量論的な量より低い量で存在する(例えば1等量より少なく)。他の更なる実施態様において、適切な温度は約−30℃以下である。さらなる実施態様において式(I)の化合物は式(Ib)の化合物である。
【0083】
立体中心の速度論的分割が望まれるとき、式(I)もしくは(II)の化合物は、化学量論的な量より低い量の強塩基(例えばKHMDSのような例えばアミド塩基)によって、低い温度(例えば約−30度以下)で処理される。一度反応が起こると、式(I)もしくは(II)の化合物は適切な結晶化溶媒系より単離され再結晶化される。用いても良い溶媒系の例は、ヘプタン、ヘプタン/t−ブチルメチルエーテルおよびヘプタン/イソプロパノールを含む。
【0084】
代替的に、結晶化誘導動力学的分割(CIDR)を、式(I)および/もしくは(II)の化合物のジアステレオマーとしての純度を向上させるために、用いても良い。例えば、式(I)および/もしくは(II)の化合物を、適切な結晶化溶媒系において、アルコキシド(例えば、カリウムt−ブチルオキシドもしくはカリウムイソプロポキシド)のおうな弱い塩基によって処理してもよい。適切な結晶化溶媒系の例は、精製された式(I)もしくは(II)の化合物をもたらすために低温ではない温度における、プロトン性溶媒(例えばイソプロパノール)および反溶媒(例えばヘプタン)の組み合わせを含む。
【0085】
他の実施態様において、発明は、式(II)の化合物を含有する実質的にジアステレオマーとして純な組成物を得る方法に関する。方法は、式(II)の化合物を含有する実質的にジアステレオマーとして純な組成物が生成するような適切な結晶化条件において、ジアステレオマーの混合物から式(II)の化合物を結晶化するステップを含む。
【0086】
一実施態様において、組成物は、式(II)の化合物の、式(IIb)の化合物に対する、少なくとも約8:1もしくはそれ以上、少なくとも約10:1もしくはそれ以上、少なくとも約20:1もしくはそれ以上、または好ましくは少なくとも約30:1もしくはそれ以上の比率を含有する。式(IIb)の化合物は:
【化23】
である。式(II)の化合物のジアステレオマーとしての純度を上げるために、同様の適切な条件における化合物の追加の再結晶化を実施しても良い。
【0087】
他の実施態様において、本発明は式(IIa)の化合物を式(Ib)の化合物から合成する方法に関する。方法は、適切な結晶化条件のもとで式(Ib)の化合物を選択的に結晶化するステップと、式(Ib)の化合物を、式(IIa)の化合物が生成するような適切な条件のもとで反応させるステップとを含む。好ましくは、式(IIa)の化合物は実質的にクロマトグラフィーを全く用いないで生成する。式(Ib)の化合物は適切な条件のもとで反応させられて、再結晶化を用いるジアステレオマーとしての精製のあと、式(IIa)の化合物を生成する。さらに、適切な条件は、式(IIa)の化合物を生成する適切な条件の下でそれを反応させる前に式(Ib)の結晶化した化合物を溶媒中で溶解するステップを含有しても良い。
【0088】
式(Ib)の化合物からの式(IIa)の化合物の合成のための適切な条件は、例えばスキーム5、6、8、9および10に記載される。適切な結晶化条件のもとでのジアステレオマーの混合物からの式(I)もしくは(Ib)の選択的な結晶化の方法は、上述される。
【0089】
本発明はまた、少なくとも部分的には、式(IIa)の化合物から式(IIIa)の化合物を合成する方法に関する。方法は、第二の適切な結晶化条件において式(IIa)の化合物を結晶化するステップと、式(IIa)の化合物を、式(IIIa)の化合物が生成する適切な条件において反応させるステップとを含む。
【0090】
式(IIa)の化合物の結晶化のための第二の適切な結晶化の条件の例は、化合物を極性の溶媒(例えばMTBE)において溶解し、任意選択で化合物を沈殿するために反溶媒を添加する。用いても良い反溶媒の例は、ヘプタンを含む。好ましくは、式(IIa)の化合物は適切な条件の下反応させられ、結晶化のあと、式(IIIa)の化合物を生成する。
【0091】
他の実施態様において、本発明は、式(Ib)の化合物から式(IIIa)の化合物を合成する方法に関する。方法は、式(Ib)の化合物を、適切な結晶化条件のもと、選択的に結晶化するステップと;式(IIIa)の化合物が生成するような適切な条件のもと、式(Ib)の化合物を反応させるステップとを含む。好ましくは式(IIIa)の化合物は実質的にクロマトグラフィーを用いることなく生成する。
【0092】
式(Ib)の化合物を、再結晶化を用いてジアステレオマーとして純にしたのちに、式(IIIa)の化合物を生成する適切な条件の下、反応させることができる。さらに適切な条件は、結晶化した式(Ib)の化合物を、式(IIIa)の化合物を生成する適切な条件のもとでそれを反応させる前に、溶媒に溶解させることを含有しても良い。
【0093】
他の実施態様において、本発明は式(IV)の化合物を合成する方法に関する。方法は、適切な結晶化条件のもと、式(Ib)の化合物をジアステレオマーの混合物より結晶化するステップと;選択的に結晶化した式(Ib)の化合物を、式(IV)の化合物が合成されるように、適切な試薬と反応させるステップとを含む。式(IV)の化合物は:
【化24】
であって、式中、それぞれのL
7a、L
7b、L
7c、L
7dおよびL
7eは、それぞれ保護基もしくは水素である。L
7aの例はフェニルを含む。L
7bの例はメチルを含む。L
7cおよびL
7dの例はTBSを含む。L
7eの例は水素を含む。
【0094】
式(Ib)の化合物から式(IV)の化合物を合成するのに用いられる適切な試薬は、式(IIIa)の化合物を生成するためのスキーム5、6、8および9に記載されるものを含む。式(IIIa)の化合物を式(IV)の化合物への転換に用いられる方法は、WO/2005/118565にかなり詳細に記載され、そのすべての内容を参照によりここに組み入れる。
【0095】
式(Ib)の化合物は、再結晶化を用いてジアステレオマーとして純化されたのちに、適切な条件のもと反応させられ、式(IV)の化合物を生成する。さらに、適切な条件は、結晶化した式(Ib)の化合物を、式(IV)の化合物を生成する適切な条件のもとでそれを反応させる前に、溶媒に溶解させることを含有しても良い。
【0096】
さらなる実施態様において、式(IV)の化合物は、約50%より多い収量、約60%より多い収量、または約70%より多い収量において、式(Ib)の化合物より生成する。
【0097】
さらなる実施態様において、本発明はまた、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(II)、(IIa)、(IIb)、(III)、(IIIa)、(IV)、(V)またはここに記載される他の化合物に関する。本発明はまた、実質的にジアステレオマーを含まない、これらの式の任意の一つの化合物を含有する組成物に関する。本発明はまた、ここに記載される中間体およびプロセスのそれぞれに関する。
【0098】
さらなる実施態様において、本発明は、例えばスキーム1においてアステリスクで示されるキラル炭素において反対の立体化学を持つ化合物のようなジアステレオマーを実質的に含まない、ここに記載される化合物を含有する組成物に関する。本発明はまた、式(IV)の化合物、B−1939もしくは他のハリコンドリンB類似体を合成するためにこれらの化合物を用いる方法に関する。
【0099】
本発明は、少なくとも部分的には、式(I)の化合物を式(III)の化合物へと転換するための方法および中間体に関する。式(III)の化合物を、式(IV)の化合物および/もしくはハリコンドリンBもしくはその類似体へと転換してもよい。
【化25】
【0100】
式(III)の化合物はここに記載さえる方法によって合成できる。本発明は、少なくとも部分的には、ここに記載されるすべての化合物および中間体ならびに化合物および中間体を合成するプロセスに関する。
【0101】
化合物2−1から式(Ib)の化合物への転換
式(Ib)の化合物は、スキーム2に示されるように式2−1の化合物から合成できる。
【化26】
【0102】
化合物2−1は式(Ib)へと転換できる。スキーム2において、L
1aおよびL
1bは保護基である。保護基の例は、C
1−C
6アルキルエーテル、アリール(C
1−C
6)アルキルエーテル、シリル(C
1−C
10)エーテル、C
1−C
6アルキルエステル、環状C
1−C
6アセタール、環状C
2−C
7ケタール、および環状カルボナートを含むがそれらには限定されない。R
2の例は、水素、C
1−C
6アルキル(例えば、メチル、t−ブチルなど)、C
4−C
10アリール(例えばフェニル)およびC
4−C
10アリール−C
1−C
6アルキル基(例えばベンジル)を含む。R
3およびR
4の例は、それぞれCH
3およびOCH
3を含むかまたは、R
3およびR
4はともに(−CH
2CH
2)
2Oであり得る。
【0103】
化合物2−1は化合物2−4へと適切な還元剤を用いて転換できる。そのような還元剤の例は、アルミニウムヒドリドおよびボロヒドリド(例えば、BH
3、AlH
3、LiBH
4、LiAlH
4、NaBH
4、NaAlH
4、ZnBH
4)を含むがそれらには限定されない。
【0104】
化合物2−4のヒドロキシル基は、文献に記載される方法によって非限定的にスルホナート(例えばMsO−、TsO−、TfO−)もしくはハライドのような離脱基へと転換しても良い。続くシアニド源(例えばKCNもしくはNaCN)による処理は化合物2−5の生成をもたらす。
【0105】
代替的に、化合物2−4は化合物2−5へと、文献に記載される方法によるヒドロキシル基のアルデヒドへの酸化によって転換してもよい。アルデヒドのニトリルへの転換は、非限定的にジメチルホスホロシアニダート/ヨウ化サマリウムのような適切な試薬によって達成される。化合物2−5を、例えばテトラヒドロフラン、トルエン、TBMEのような非プロトン性溶媒のような適切な溶媒中でアルキル化し、続いて金属アミドもしくは金属アルコキシド(例えばLDA、KHMDSもしくはKO
tBu)ならびに適切なアルキルハライド(例えばX−Me)またはスルホナートのような強力な塩基によって処理し、式(Ib)の化合物を産生してもよい。
【0106】
代替的に、化合物2−1を当分野に公知の方法によって化合物2−7へと転換してもよい。そのような方法の例は、N,O−ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド/トリメチルアルミニウムによる処理を含むがそれらには限定されない。化合物2−7は、適切な炭素求核試薬による処理によって、式(Id)化合物へと転換できる。そのような求核試薬の例はアルキルグリニャール試薬を含むがそれには限定されない。
【0107】
代替的に、化合物2−4のアルデヒドへの酸化と続くアルキルグリニャール試薬もしくは他の炭素求核試薬の添加は第二級アルコールをもたらす。公知の方法を用いる酸化は、式(Id)の化合物の生成をもたらす。式(Ib)の化合物を、例えば、NaOEtおよびKOtBu(J.Org.Chem.42(19)、3114−3118(1997))のような金属アルコキシドの存在のもと、式(Id)の化合物のTosMICによる処理によって合成してもよい。代替的に、式(Ib)の化合物を、非限定的にジメチルホスホロシアニダート/ヨウ化サマリウムのような試薬を用いて、式(Ib)の化合物へと転換してもよい。
【0108】
(−)−キナ酸の式(Id)の化合物への転換
代替的に式(Id)の化合物をスキーム3に示されるように合成してもよい。
【化27】
【0109】
スキーム3において、L
1aおよびL
1bは、スキーム2に記載されるように保護基である。L
2bおよびL
2cもまた、非限定的に環状アセタール(X=Oおよび/もしくはS)、環状ケタール(X=Oおよび/もしくはS)ならびに環状カルボナート(X=O)のような保護基である。
【0110】
化合物3−9の市販の(−)−キナ酸からの合成は以前に記載されている(WO/2005/118565)。化合物3−9を、DIBALまたはアルミニウムヒドリドおよびブロモヒドリドのような他の当分野に公知の試薬によって還元してラクトール3−10を生成してもよい。ラクトール3−10は、WittigもしくはJuliaオレフィン化を用いて化合物3−11をもたらすように転換されても良い。二重結合移動およびマイケル付加が後に続く脱保護が化合物(Id)を生成する。
【0111】
より詳細には、Wittigオレフィン化は、MeC(OL
2b)(OL
2c)CH
2CH
2PPh
3(要事調製)を用いて極性溶媒(例えば、THF、MeOHもしくはDMF)中で0℃から50℃の範囲の温度において実施してもよい。酸触媒連続反応(例えば脱保護化、移動およびマイケル付加)は、TsOHもしくはHClのような酸を用いて、極性溶媒(例えばTHFもしくはアセトン)中で10から30℃の範囲の温度で、約2から4時間、実施してもよい。代替的に、移動およびマイケル付加はNaOMeのような塩基を用いて、極性溶媒(例えばTHFもしくはMeOH)中で実施してもよい。
【0112】
化合物4−1から式(I)の化合物への転換
スキーム4に示されるように、化合物4−1(ジアステレオマー混合物)は異性化および結晶化をして化合物(I)を生成できる。
【化28】
【0113】
スキーム4において、zは単結合もしくは二重結合であって、そしてzが二重結合であるときX
2がCでかつY
1が水素であるという条件であり;そしてzが単結合であるとき、X
2がCHもしくはOであるという条件であり;X
1はO、SもしくはCNであり、そしてX
1がCNもしくはSであるとき、X
2がOであるという条件であり;Y
1はハライド、水素もしくはO−L
2であるか、またはX
2がOであるとき存在せず;L
1およびL
2は独立して水素および保護基から選択されるかまたは、L
1およびL
2はどちらも保護基であり、ただしX
1がCNであるときL
1が存在しないという条件である。
【0114】
式4−1のジアステレオマーは式(I)の化合物へと、低温度(たとえば約−30℃以下)で化学量論的な量よりも少ないアミド塩基(例えばKHMDS)による処理を通じて転換される。一度急冷されると、式(I)の化合物は単離され、非限定的にヘプタン/t−ブチルメチルエーテルおよびヘプタン/イソプロパノールのような好適な結晶化溶媒系より再結晶される。
【0115】
代替的に、結晶化誘導動力学的分割(CIDR)を、式(I)の化合物の選択的結晶化のために用いてもよい。例えば、式4−1のジアステレオマーを、適切な結晶化溶媒系でアルコキシド(例えば、t−ブチルオキシドもしくはイソプロポキシド)のような塩基によって処理してもよい。適切な結晶化溶媒系の例は、式(I)の精製された化合物をもたらす、低温でない温度でのプロトン性溶媒(例えばイソプロパノール)および反溶媒(例えばヘプタン)の組み合わせを含む。
【0116】
式(Ib)の化合物の化合物5−13への転換
【化29】
【0117】
スキーム5において、L
1aおよびL
1bは、スキーム2に記載されるようなものである。L
1dは例えば、C
1−C
6アルキルエーテル、アリール(C
1−C
6)アルキルエーテル、シリル(C
1−C
10)エーテル、C
1−C
6アルキルエステルのような好適な保護基である。
【0118】
式(Ib)の化合物を、L
1aおよびL
1bの性質に依存した様々な当分野に公知の方法によって脱保護化してもよい。当業者なら、認知されている技術(Protective Groups in Organic Synthesis、第3版、John Wiley & Sons,Inc.を参照)にもとづいて適切な技術を選択できるであろう。
【0119】
L
1aおよびL
1bを除去した後、脱保護化された化合物5−12を化合物5−13へと、アセトニトリルのような極性の非プロトン溶媒中において化合物5−12を2−アセトキシ−2−メチルプロピオニルブロミド、触媒の水で処理することによって転換しても良い。生じる中間体を、塩基(例えばジアザビシクロウンデカン(DBU))によって処理して化合物5−13をもたらしてもよい。
【0120】
代替的に、化合物5−12を、多段階のプロセスを用いて化合物5−13へと転換してもよい。プロセスは、ハライド、MsO−、TsO−もしくはTfO−で一つのヒドロキシル基を選択的に活性化するステップと残りのヒドロキシル基を保護するステップとを含む。このステップに対する好適な保護基の例は、C
1−C
6アルキルエーテル、アリール(C
1−C
6)アルキルエーテルおよびシリル(C
1−C
10)エーテルのようなL
1d基を含む。中間体は、以前に記載される方法を用いて化合物5−13へと転換できる。
【0121】
化合物5−13の化合物6−16への転換
【化30】
【0122】
スキーム6において、L
1dは水素、または、保護基、すなわち、C
1−C
6アルキルエーテル、アリール(C
1−C
6)アルキルエーテル、C
1−C
6エステルもしくはシリル(C
1−C
10)エーテルである。L
1cは水素、または、非限定的にグリコシド、C
1−C
6アルキルもしくはC
1−C
6エステルのような保護基である。X
2およびX
3はそれぞれ酸素もしくはヒドロキシである。
【0123】
化合物5−13のオレフィンの酸化開裂は、好適な溶媒(例えばメタノール)中で0℃以下の温度においてオゾンを用いて達成される。オゾン付加は文献的な方法を用いて進行し、化合物6−14〔式中、X
2およびX
3はそれぞれカルボニルもしくはヒドロキシ〕をもたらす。代替的に、金属オキシド(例えばオスミウムテトロキシドもしくはカリウムペルマンガナートならびにナトリウムぺリオダート)を、化合物6−14〔X
2およびX
3はそれぞれカルボニルである〕をもたらすために用いてもよい。
【0124】
X
2およびX
3がそれぞれカルボニルであるとき、それらを化合物6−14〔式中、X
2およびX
3はそれぞれヒドロキシである〕をもたらすために還元できる。L
1の脱保護は、化合物6−15をもたらすために文献の方法(例えば、メタノール中のカリウムカルボナート)を用いて達成される。化合物6−15を、化合物6−16〔式中L
1cはHである〕をもたらすためにNaIO
4によって処理してもよい。代替的に、化合物6−16は、酸触媒の存在下でのメタノールのような当分野に公知の方法を用いて付加されるグリコシド(例えば、L
1cが例えばメチルのようなC
1−C
3アルキルである)保護基を含有してもよい。
【0125】
化合物2−1の化合物6−16への転換
【化31】
【0126】
スキーム7において、化合物6−16への代替的なルートが示される。R
2の例は、水素、C
1−C
6アルキル(例えば、メチル、t−ブチルなど)、C
4−C
10アリール(例えばフェニル)およびC
4−C
10アリール−C
1−C
6アルキル基(例えばベンジル)を含む。L
1aおよびL
1bは上述のような保護基である。L
1cの例は水素ならびに、グリコシド、C
1−C
6アルキルもしくはC
1−C
6アセチルのような保護基を含む。
【0127】
化合物2−1を、スキーム5および6に記載されるように化合物7−17dへと転換してもよい。スキーム2および4に示されるように、式7−17dのTosMICによる処理ならびに異性化/結晶化は、化合物6−16をもたらす。
【0128】
化合物5−16の化合物7−20への転換
【化32】
【0129】
化合物8−20を、スキーム8に示されるように6−16より調製してもよい。スキーム8において、L
1cは水素、または上述のような保護基であり;L
5はC
1−C
10アルキル、C
4−C
10アリール−C
1−C
6アルキルもしくはC
4−C
10アリールであり;Y
2はスルホナートもしくはハライドである。
【0130】
L
1cが水素ではないとき、エーテルは文献の方法を用いて加水分解されラクトール(6−16、L
1c=H)をもたらす。ラクトール(6−16、L
1c=H)は、安定化Wittig反応、Wadsworth−Horner−Emmons反応もしくはJuliaオレフィン化のようなオレフィン化反応によって化合物8−18へと転換される。Wittigオレフィン化は、Ph
3PCHCO
2L
5のような安定化イリドを用いて極性溶媒(例えばTHF、MeOHもしくはDMF)中で適切な温度(例えば−78℃から50℃)において実施される。Wadsworth−Honer−Emmonsオレフィン化は、安定化イリド(例えば(MeO)
2POCH
2CO
2L
5)を用いて、極性非プロトン溶媒(例えばTHFもしくはACN)中で、適切な温度(例えば−78℃から25℃)で好適な塩基(例えば
tBuOK、NaHもしくはLiCl/第三級アミン(例えばDBU、
iPr2NEt、Et
3N))の存在下で実施される。
【0131】
これらの条件における変形は当分野に公知である。例えば、Wadsworth−Honer−Emmonsオレフィン化の変形は、Org.React25、73−253(1977)およびTetrahedron Lett.25、2183(1984)を参照できる。さらに、Juliaオレフィン化を、極性非プロトン溶媒(例えば、THF、DMEもしくは例えばCH
2Cl
2のようなハロゲン化溶媒)中で、アルキルスルホン(例えばアルキル(ベンゾチアゾール−2−イルスルホニル)アセタート)および好適な塩基(例えば、BuLi、LDA、KHMDSもしくはDBU)の存在下で、適切な温度(例えば、−78℃から25℃)で実施してもよい。これらの条件の変形はJuliaオレフィン化に関する文献(Org.Biomol.Chem.3、1365−1368(2005)を参照)より明らかであろう。
【0132】
化合物8−19は、化合物8−18より触媒的水素化を介して得ることができ、極性溶媒(例えばEtOAc、MeOH)中で、金属触媒(例えばパラジウム(Pd/C)もしくは白金(PtO
2))の存在下で実行してもよい。好ましくは、反応は、水素雰囲気において0.04バールから1.10バールの範囲の圧で実施される。
【0133】
8−19のヒドロキシル基は、極性の非プロトン性溶媒(例えばTHFもしくはハロゲン化溶媒(例えばCH
2Cl
2)中で、好適な塩基(例えばEt
3N)の存在下、好適なスルホニル無水物もしくはスルホニルクロリド(例えばMsCl、TsClもしくはTf
2O)を用いて、離脱基(例えばMsO−、TsO−、TfO−)へと転換され、8−20をもたらす。
【0134】
任意選択で、8−20の離脱基をハライドへと転換してもよい。この反応は、極性溶媒(例えばDMFもしくはアセトン)中においてハロゲン化試薬(例えばNaIもしくはNaBr)の存在下で実施される。代替的に、ヒドロキシル基のハライドへの転換を、ハロゲン化試薬(例えばNISもしくはNBS)を用いて、極性溶媒(例えばTHF)中においてPh
3Pおよびピリジンのような好適な塩基の存在下で、実施してもよい。
【0136】
スキーム9において、化合物6−15を化合物8−20へと転換する他の方法が示される。スキーム9において、R
9aおよびR
9bは水素、C
1−C
6アルキルであるかまたは、共にカルボニル基であり;Y
2はスルホナートもしくはハライドであり;そしてY
3はO、OL
3もしくはCHCO
2−L
3であり、式中L
3は水素もしくは保護基である。
【0137】
スキーム9に示されるように、化合物8−20は化合物6−15より、1,2ジオールの保護のための文献の方法を用いて調製できる。化合物9−21のネオペンチル−ヒドロキシルの(スキーム8に記載される方法を用いる)処理は化合物9−22をもたらす。文献の方法を用いる式9−22の脱保護はジオールをもたらす。このジオールの、ナトリウムぺリオダートのような試薬による処理は、アルデヒド9−23(Y
3=O)をもたらす。スキーム8に記載されるようなアルデヒド9−23の処理は化合物8−20をもたらす。
【0138】
化合物7−17bの8−20への転換
【化34】
【0139】
代替的に化合物7−17bを、スキーム10に示されるように化合物8−20へと転換してもよい。スキーム10において、R
2は、メチル、エチルおよびtert−ブチルのようなC
1−C
6アルキルを含み;R
10aおよびR
10bは水素、C
1−C
6アルキルであるか、またはともにカルボニル基であり;Y
2はスルホナートもしくはハライドであり;Y
3はO、OL
3もしくはCHCO
2−L
3である。L
3は水素もしくは保護基である。
【0140】
化合物7−17bを、選択的な1,2−ジオールの保護と、続くネオペンチルヒドロキシル基のスルホナートもしくはハライドへの官能基転換によって化合物10−17fへと転換してもよい。1,2−ジオールの選択的な保護は、アルデヒド、ケトン、アセタールもしくはカルボキシルクロリド(例えば、DMP、シクロヘキサノン、MeOPhCHOもしくはPh
3P)によって、酸触媒の存在下で実施してもよい。ネオペンチルヒドロキシル基のスルホナートもしくはハライドへの官能基転換はスキーム8に記載される。化合物10−17gおよび10−22は、スキーム2に記載されるのと同様の方法によって調製される。文献の手順を用いるジオール保護基の脱保護は、ナトリウムぺリオダートによる処理が後に続き、10−23(Y=O)をもたらす。Wittig、Wadsworth−Horner−EmmonsもしくはPeterson型のオレフィン化は、水素化が後に続き、化合物8−20をもたらす。
【実施例】
【0141】
D.化学的な実施例
実施例1:化合物ACからの化合物ADの合成
【化35】
【0142】
化合物AC(1Wt、1V、1eq)はTHF(11.80V)へと溶解され、−75℃へと冷却された。KHMDS(トルエン中、0.50M溶液、6.60V、1.10eq)は、内部の温度が−65℃を超えないような速度において添加された。添加の完了後、攪拌が−75℃で30分間続けられた。THF中のMeI(0.188V、1.01eq)溶液は、、内部の温度が−65℃を超えないような速度において添加された。添加の完了後、攪拌が−75℃で1時間続けられた。KHMDS(トルエン中、0.50M溶液、0.60V、1.10eq)は、内部の温度が−70℃を超えないような速度において添加され、攪拌が−75℃でさらに2.5時間続けられた。強い攪拌のもと、20wt%のNH
4Cl aq(1.50Wt、1.9eq)が、内部の温度が−55℃を超えないような速度において添加された。添加の完了後、生じる混合物は−20度まで加熱された。水(1.50V)が添加され、そして混合物はさらに0℃まで加熱された。二相性の混合物は検査容器(反応基はMTBE(0.40V))によって洗浄された)へと移され、強い攪拌が2分間続けられた。水性層は取り分けられ、有機層は水(2.0V)で洗浄された。有機層は、濃縮され、残余の溶媒および水はヘプタン(1.50V×2)とともに共仏によって除去され、黄色い固体(1.1Wt、dr=4.4:1)として粗生成物をもたらした。
【0143】
粗生成物(1.1Wt)はヘプタン−MTBE(4:1v/v、5.0V)中で懸濁され、80℃へと加熱された。生じる溶液は:1)1時間かけて70℃へと冷やされ;2)70℃で0.5時間保持され、3)0.5時間かけて65℃へ冷やされ(沈殿が開始する);4)65℃で0.5時間保持され;5)0.5時間かけて60℃へと冷やされ;6)50℃で0.5時間保持され;7)室温へと冷やされ、攪拌は40時間続いた。結晶はろ過によって集められ、ヘプタン(1V×2)で洗浄され、N
2/真空下で乾燥され、明るい褐色の粉(0.69Wt、0.66eq、dr=34:1)として化合物ADをもたらした。元の液体は濃縮され、黄色い固体(エピマー混合物、0.38Wt、dr化合物AD:エピマー1:2.2)としてエピマー混合物(化合物AS)をもたらした。
【0144】
実施例2:化合物ASからの化合物ADのジアステレオマーとしての純化
【化36】
【0145】
以下のそれぞれの方法は、望まないC25エピマーを所望のC25イソマーへの転換のための、立体選択的脱プロトン化−プロトン化もしくは結晶化誘導動力学的分割(CIDR)を用いるスキーム12に示される反応において用いられた。
【0146】
方法1:
化合物AS(1Wt、1V、dr=1:2.2)はトルエン(2.6V)へと溶解されて−20℃へと冷却された。KHMDS(トルエン中0.50M溶液、3.4V、0.60eq)が、内部の温度が−16℃を超えないような速度において添加された。添加の完了後、攪拌が−20℃で15分間続けられた。強い攪拌のもと、20wt%のNH
4Cl aq(1.0Wt、1.3eq)が、内部の温度が−15℃を超えないような速度において添加された。5分後、混合物は0℃へと温められた。有機層は分離され、水(2.0V)で洗浄され、そして濃縮された。残余の溶液および水はヘプタン(3.0V×2)によって共沸で除去され、黄色の固体−オイル混合物(dr=2.6:1)として粗生成物がもたらされた。粗生成物は、ヘプタン−MTBE(5:1、v/v、3.0V)によって懸濁され、80℃に加熱された。生じる透明の溶液は室温(23℃)まで3時間にわたって冷やされた(沈殿は45℃で開始した)。結晶はろ過によって集められ、;1)ヘプタン−MTBE(5:1v/v、1.0V);2)ヘプタン(1.0V)で洗浄され、N
2/真空下で乾燥され、白い粉(0.31Wt、0.31eq、0.08eq)として化合物ADをもたらした。元の液体は濃縮され化合物AS(0.69Wt、dr=1:1)をもたらした。
【0147】
化合物AS(1Wt、1V、dr=1:1)はヘプタン−MTBE(5:1v/v、2.0V)およびKHMDS(トルエン中0.50M溶液、0.40V、0.07eq)が23℃において添加された。攪拌は10分間続けられ混合物は0℃へと冷却された。化合物AD(0.0001Wt、0.0001eq)が添加され、攪拌は30分間続けられた(沈殿が増加した)。強い攪拌のもと、20wt%NH4Cl Aaq(0.20Wt、0.26eq)が添加された。生じる混合物はEtOAc(2.0V)で希釈され、化合物ADの沈殿を溶解した。有機層は分離され、水(1.0V)で洗浄され、そして濃縮された。残りの溶液および水はヘプタン(5V×2)によって共沸で除去され、黄色の固体−オイル混合物(dr=2.3:1)として粗生成物をもたらした。粗生成物はヘプタン−MTBE(3:1v/v、1.5V)で懸濁され、そして80℃へと加熱された。生じる透明の溶液は3時間かけて20℃へと冷やされた(沈殿は50℃で開始した)。結晶はろ過によって集められ、ヘプタン−MTBE(4:1v/v、1V)によって洗浄され、N
2/真空下で乾燥され、白い粉として化合物AD(0.22Wt、0.22eq、0.04eq)をもたらした。
【0148】
方法3(CIDR):
化合物AS(1Wt、1V、dr=1:5)はヘプタン(5V)へと23℃で溶解された。t−BuOK(THF中1.0M溶液、0.29V、0.10eq)が添加され、攪拌は10分間続けられた。沈殿はろ過によって集められ、ヘプタン(10V)によって洗浄され、そして、乾燥され、明るい褐色の粉として化合物AD(0.36Wt、0.36eq、dr=7.3:1、ろ過dr=3.7:1)をもたらした。
【0149】
方法4:
化合物(1Wt、1V、1eq、dr=1:1.7)は、トルエン(5.0V)で溶解され、−70℃〜−75℃へと冷却された。KHMDS(トルエン中0.5M溶液、0.500eq、2.88V、2.53Wts)が添加される一方で、内部温度は−65℃以下に保たれた。生じる混合物は、再び−70〜75℃へと冷却され、攪拌は−70〜75℃で4時間続けられた。20wt%NH
4Cl(水性溶液、2.00Wts)が添加される一方で、内部温度は−60℃以下に保たれた。添加の完了後、混合物は1.5〜2時間かけて0℃まで温められた。MTBE(4.00V、2.96Wt)および水(4.00V、4.00Wt)が攪拌下で添加され、生じる二相性の混合物は分離された。有機層(dr=6.5:1)は分離され、続けて、1)20wt%クエン酸(水性溶液、1.0Wt);2)水(3.00V);3)水(3.00V)によって洗浄され、そして部分的に〜2Vまで真空下で濃縮された。残余はヘプタン(6.00V×2、真空下で部分濃縮までそれぞれの回〜2V)によって溶媒交換され、ヘプタン−IPA(6:1v/v、3.5V)によって希釈された。混合物は60℃まで加熱され、4時間かけて15〜20℃まで冷まされ、そしてさらに15〜20℃で終夜攪拌された。結晶はろ過により集められ、ヘプタン−IPA(9:1v/v、2.0V)によってすすがれ、N
2/真空下で乾燥され、明るい褐色の粉として化合物AD(0.4Wt、0.4eq、dr=57:1)をもたらした。
1H NMR(500NMHz、CDCl
3)
δ 4.40−4.44(1H、m)、4.30(1H、dd、J=6.5、3.5Hz)、4.09(1H、dd、J=6.5、3.0Hz)、3.71−3.77(1H、m);3.37(1H、dd、J=10.0、6.5Hz)、2.91−2.99(1H、m)、2.35−2.39(1H、m)、2.07−2.12(1H、m)、1.97−2.03(1H、m)、1.96(1H、dd、J=14.0、4.0Hz)、1.82(1H、d、J=12.0Hz)、1.58−1.70(5H、m)、1.50−1.58(6H、m)、1.42−1.49(1H、m)、1.32−1.40(2H、m)、1.29(3H、d、J=7.0Hz)、1.11−1.20(1H、m)
13CNMR(125MHz、CDCl
3)
δ 122.95、110.58、78.29、76.28、75.92、75.81、72.16、68.34、43.80、40.51、37.61、34.52、29.85、28.92、27.24、25.33、24.24、23.84、22.50、18.55
LMRS(ESI) m/z は370.15[M+Na]
+を見出した。
融点 123℃
【0150】
実施例3:化合物ADからの化合物ADの合成
【化37】
【0151】
化合物AD(1Wt、1V)は、20℃でAcOH(5.00V、31eq)中に懸濁された。1.00MのHCl aq(2.48V、1.00eq)が添加され、攪拌は20℃で5時間続けられた。反応混合物は0℃で冷却され、50%NaOH aq(2Wt,8eq)が添加される一方で、内部の温度が10℃以下に保たれた。ヘプタン−MTBE(2:1v/v、10.0V)が添加され、強い攪拌が3分間続けられた。有機層は取り分けられ、水層はアセトニトリル(10.0V×2)で抽出された。すべてのアセトニトリル層は合わされ、ブリン(2.0V)で洗浄され、そして濃縮された。残りの溶媒はアセトニトリル(8.0×2)によって共沸で除去され、黄色い粉(0.62Wt、0.080eq)として粗生成物をもたらした。
【0152】
組成生物の化合物AJ(1Wt、1V)はIPA(6.0V)中に懸濁され、80℃へと加熱された。生じる溶液は1時間かけて室温へと冷やされた。混合物は0℃へとさらに冷やされ、攪拌はさらに1時間0℃で続けられた。沈殿はろ過によって集められ、冷IPA(2.0V)で洗浄され、そして乾燥され、白い粉としての化合物AJ(0.72Wt、0.72eq)をもたらした。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)
δ 4.37(1H、dd、J=6.5、5.0Hz)、3.97−4.04(1H、m)、3.88−3.89(1H、m)、3.74−3.79(1H、m)、3.42(1H、dd、J=10.0、7.0Hz)、2.91−2.99(1H、m)、2.56(1H、br)、2.37−2.41(1H、m)、2.27(1H、br)、2.05−2.11(1H、m)、1.96−2.00(1H、m)、1.82(1H、d、J=11.5Hz)、1.75(1H、t、J=11.5Hz)、1.65−1.70(1H、m)、1.54−1.61(2H、m)、1.47−1.53(1H、m)、1.32(3H、d、J=7.0Hz)、1.15−1.24(1H、m)
13C NMR(125MHz、CDC
l3)
δ 122.93、77.71、77.00(クロロホルムシグナルとオーバーラップした)、73.60、69.14、68.45、67.04、43.66、40.38、29.88、28.85、28.37、22.48、18.53
13C NMR(125MHz、アセトン−d6)
δ 122.60、77.77、77.04、73.32、69.40、68.34、66.55、44.02、40.11、29.93、28.74、28.16、22.25、17.95
LMRS(ESI) m/z は289.95[M+Na]
+を見出した。
融点 189℃
【0153】
実施例4:化合物AJからの化合物AKの合成
【化38】
【0154】
化合物AJ(1Wt,1V、1eq)は、アセトニトリル(5.00V)中に懸濁され、0℃に冷却された。2−アセトキシ−2−メチルプロピオニルブロミド(0.938Wt、0.656V)が、内部温度が7℃を超えないような速度で添加された。添加の完了後、水(0.002V、3モル%)が添加され、そして攪拌がさらに1時間0℃で続けられた。反応混合物は、MTBE(5.0V)で希釈された。内部の温度が0℃に落ちた後、10wt%のNaHCO
3 aq(5.0V、3.4eq)が、強い攪拌のもと、7℃以下の内部温度を保ちながら注意深く添加され、生じる混合物は分離させられた。有機層は取り分けられ、水層はMTBE(5.0V)によって抽出された。有機層のすべては合わせられ、1)10wt%のNaHCO
3 aq(2.0V、1.4eq);水(2.0V);3)ブリン(2.0V)、によって連続的に洗浄され、そして濃縮され、明るい茶色のオイルとして粗生成の化合物AK(1.47wt、1.04eq)がもたらされた。粗生成物は、トルエンによって共沸で乾燥され、精製無しで次の反応で用いられた。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)
δ 5.20(1H、br)、4.38(1H、dd、J=6.5、3.5Hz)、4.21−4.23(1H、m)、4.04(1H、dd、J=10.0、7.0Hz)、3.79−3.83(1H、m)、2.90−2.98(1H、m)、2.51−2.56(2H、m)、2.30−2.34(1H、m)、2.11−2.15(1H、m)、2.07(3H、s)、1.65−1.71(1H、m)、1.57−1.62(3H、m)、1.49−1.55(1H、m)、1.32(3H、d、J=6.5Hz)、1.21−1.30(1H、m)
13C NMR(125MHz、CDCl
3)
δ 169.39、122.79、78.13、75.49、75.42、73.76、68.45、44.66、43.48、40.11、29.48、28.88、28.38、22.40、21.12、18.46
LMRS(ESI) m/z は393.96[M+Na]
+を見出した。
【0155】
実施例5:化合物AJからの化合物ALの合成
【化39】
【0156】
化合物AJ(1Wt、1V、1eq)はアセトニトリル(3.0V)で懸濁され、そして0℃に冷やされた。2−アセトキシ−2−メチルプロピニルブロミド(1.02Wt、1.30eq)は内部温度が2℃を超えないような速度で添加された。添加の完了後、アセトニトリル−水混合物(水(0.0020V、0.030eq)およびアセトニトリル(0.020V))が添加され、攪拌は0℃で2時間続けられた。強い攪拌のもと、10wt%のNaHCO3 aq(5.0V)が、内部温度が8℃を超えないような速度で添加された(CO
2発生)。トルエン(4.3Wt、5.0V)が添加され、強い攪拌が3分間続けられた。混合物は分離させられ、有機層は取り分けられた。水層は、トルエン(2.6Wt、3.0V)によって抽出された。全ての有機層は合わせられ、1)10wt%NaHCO
3 aq(3.0V);2)水(2.0V)によって連続的に洗浄された。
【0157】
有機層は反応器へと移され、周囲圧のもと、分留され、5Wtの溶媒が除去された。分留は、アセトニトリルを除去するために有機層を90℃へと加熱することと、そしてトルエンを除去するために混合物を約110℃へと加熱することとを含む。80℃へと冷却した後、トルエン(2.50Wt、3V)が添加され、後にDBU(1.12V、1.14Wt、2.00eq)が続いた。混合物は100℃へと再加熱され、そして17時間強く攪拌された。反応混合物は0℃へと冷やされ、1.00MHCl aq(4.5V、1.2eq)が、内部温度が8℃を超えないような速度において添加された。生じる混合物は分離された。有機層は取り分けられ、水層はトルエン(1.73Wt、2.0V)によって抽出された。すべての有機層は、合わせられ、1)1.00M HCl aq(0.50V、0.13eq);2)10wt%NaHCO
3 aq(1.0V);3)、水(2.0Wt、2.0V)によって連続的に洗浄され、そして濃縮された。残余のトルエンはIPA(2.0V)によって共沸で除去され、黄色い固体として粗生成物がもたらされた。粗生成の化合物ALはIPA(5.0V)中に懸濁され、80℃へと加熱された。生じる溶液は2時間かけて0℃へと冷やされ、攪拌は0℃でさらに30分続けられた。結晶はろ過によって集められ、冷IPA(1V)で洗浄され、ヘプタン(1V)が後に続き、そして乾燥され、白い粉として化合物AL(0.64wt、0.59eq)がもたらされた。元の液体は濃縮されIPA−ヘプタン(1:1v/v。1.0V)で希釈された。白い沈殿が生じ、ろ過によって集められ、1)IPA−ヘプタン(1:1v/v、0.4V);2)ヘプタン(0.4V)によって連続的に洗浄され、そして乾燥され、さらなる化合物AL(0.043Wt、0.040eq)をもたらした。
【0158】
実施例6:化合物AKからの化合物ALの合成
【化40】
【0159】
化合物AK(1wt、1V、1eq)がトルエン(5.0V)に溶解された。DBU(0.818Wt、0.803V、2.0eq)が23℃で添加され、混合物は100℃へと加熱された。化合物AKの消費が完了したのち、反応混合物は10℃へと冷やされ、そして1M HCl(3.5V、1.3eq)が添加された。生じる混合物は5分間強く攪拌され、分離させられた。有機層は取り分けられ、水層はMTBE(5.0V)によって抽出された。すべての有機層は合わせられ、1)水(2.0V);2)10wt%NaHCO
3溶液(2.0V);3)水(2.0V)によって連続的に洗浄され、そして濃縮され、明るい茶色のオイルと水の混合物をもたらした。残余の水はヘプタン(3.0V×3)によって共沸で除去され、黄色い固体として化合物AL(0.65Wt、0.83eq)をもたらした。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)
δ 6.16(1H、d、J=10Hz)、5.60−5.63(1H、m)、5.01−5.02(1H、m)、4.34−4.36(1H、m)、3.80−3.85(1H、m)3.42(1H、dd、J=5.0、2.0Hz)、2.93−3.01(1H、m)、2.53−2.57(1H、m)、2.07−2.12(1H、m)、2.03(3H、s)、1.56−1.72(4H、m)、1.49−1.55(1H、m)、1.32(3H、d、J=6.5Hz)、1.22−1.30(1H、m)
13C NMR(125Mhz、CDCl
3)
δ 170.10、142.16、122.82、122.42、79.43、75.26、74.81、69.52、68.48、40.36、29.62、28.90、28.77、22.49、21.26、18.54
LMRS(ESI) m/z は314.04[M+Na]
+を見出した。
融点 92℃
【0160】
実施例7:化合物ALからの化合物AMの合成
【化41】
【0161】
化合物AL(1Wt、1V、1eq)は、MeOH−DCM(5:3v/v、8.0V)に溶解され、−47℃へと冷やされた。O
3は、内部温度を−42℃以下に保ちながら混合物へと泡立てながら入れられた。化合物ALの消費の完了後、過剰のO
3は、反応器の排出のペルオキシドテストが陰性となるまでN
2を泡立てながら入れることで排除された。
【0162】
反応混合物はその後、−25℃まで温められ、NaBH
4(0.0753Wt、0.580eq)が、内部温度を−17℃以下に保ちながら添加された。添加の完了後、混合物は−20℃で1時間攪拌され、その後0℃まで温められた。NaBH
4(顆粒、0.0753Wt、0.580eq)は(内部温度を3℃以下に保ちながら)添加され、攪拌は0℃で1時間続けられた。
【0163】
K
2CO
3(0.712Wt、1.50eq)が0℃で添加され、反応物は20℃まで温められた。アセタート中間体の消費の完了後(おおよそ4時間)、反応混合物は0℃まで冷やされ、10wt%のHCl aq(5.1Wt、4.1eq)が、pHを6〜7に調整するために強い攪拌のもと添加された。
【0164】
生じる二相性混合物は揮発物を除去するため部分的に濃縮され(おおよそ5.6Wt)、水−THF(1:1v/v、4.0V)で再希釈され、そして15℃へと冷やされた。NaIO
4(1.47Wt、2.00eq)が添加され、生じるスラリーは20℃で、トリオールの消費が完了するまで(おおよそ3時間)攪拌された。反応混合物はその後、EtOAc(6.0V)で希釈され、5分間強く攪拌され、そしてセリット(2Wt)の詰め物を介してろ過された。ろ過物(F−1)は分離され、取り分けられ、ろ過ケーキがEtOAc−EtOH(9:1v/v、4.0V)によって洗浄された(ろ過物:F−2)。NaCl(1.0Wt)はF−1へと添加され、生じる混合物は5分間強く攪拌され、分離させられた。有機層は取り分けられ、水層はF−2で抽出された。すべての有機層は合わせられ、1)10wt%Na
2S
2O
3 aq(1.0Wt);2)水(1.0V);3)水(1.0V)によって連続的に洗浄され、そして濃縮され、白い固体をもたらした。残余の水および溶媒はEtOAc(6.0V×3)によって共沸で除去され、白い固体として粗生成物(0.84Wt、0.96eq)をもたらした。粗生成物はヘプタン−EtOAc(1:1v/v、3.5V)で懸濁され、そして80℃へと加熱された。生じる溶液は2時間かけて室温へと冷やされた(沈殿は〜65℃で開始した)。混合物はさらに0℃へと冷やされ、攪拌はさらに1時間続けられた。結晶はろ過で集められ、冷ヘプタン−EtOAc(1:1v/v、1.8V)そして、N
2/真空で乾燥され、白い粉として化合物AM(0.58Wt、0.67eq)をもたらした。元の液体は濃縮され、ヘプタン−EtOAc(4:3v/v、0.9V)で懸濁され、そして80℃へと加熱された。生じる透明な液体は2時間かけて20℃へと冷やされた。混合物はさらに0℃へと冷やされ、攪拌はさらに1時間続けられた。結晶はろ過で集められ、ヘプタン−EtOAc(4:3v/v、0.50V)で洗浄され、そして、N
2/真空で乾燥され、白い粉として追加の化合物AM(0.068Wt、0.08eq)をもたらした。
1H NMR(主要なアノマーに対する、500MHz、CDCl
3)
δ 4.96(1H、s)、4.17(1H、dd、J=6.0、3.5Hz)、3.90(1h、d、J=9.5Hz)、3.82−3.74(2H、m)、3.41(1H、dd、J=10、3.0Hz)、3.01(1H、s)、2.95−2.85(1H、m)2.51−2.45(1H、m)、2.22−2.15(1H、m)、1.72−1.64(1H、m)1.63−1.48(3H、m)、1.29(3H、d、J=13Hz)、1.30−1.18(1H、m)
13C NMR(主要なアノマーに対する、125Mhz、CDCl
3)
δ 122.81、92.46、77.17、75.70、72.43、71.18、68.36、40.28、29.82、28.70、28.40、22.42、18.52
LMRS(ESI) m/z は307.99[M+MeOH+Na]
+を見出した。
融点 116℃
【0165】
実施例8:化合物AMからの化合物ANの合成
【化42】
【0166】
化合物AM(1Wt、1V、1eq)は、アセトニトリル(4.0V)に懸濁され、10℃へと冷やされた。LiCl(0.184Wt、1.10eq)が添加され、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.825V、1.20eq)が後に続いた。内部温度が10℃に落ちた後、トリメチルホスホノアセタート(0.703V、1.10eq)が、内部温度が13℃を超えないような速度で添加された。添加の完了後、反応物は10℃で1時間攪拌され、その後、20℃に温められた。攪拌は化合物AMの消費が完了するまで20℃で続けられた。反応混合物はMTBE(8.0V)で希釈され、そして0℃へと冷やされた。100M HCl aq(5.0V、1.5eq)が強い攪拌のもと添加される一方で、内部温度は8℃以下に保たれ、そして生じる二相の混合物は分離させられた。有機層は取り分けられ、水層はMTBE(4.0V&2.0V)によって抽出された。すべての有機層は合わせられ、1)10wt%NaHCO
3 aq(3.0V);2)水(2.0V)によって連続的に洗浄され、そして、濃縮され、淡い黄色いオイルとして化合物AN(E:Z〜20:1)がもたらされた。
1HNMR(500MHz、CDCl
3)
δ 6.87(1H、dd、J=16.0、3.5Hz)、6.02(1H、dd、J=16.0、1.5Hz)、4.81−4.86(1H、m)、4.02(1H、dd、J=9.0、6.0Hz)、3.86−3.91(1H、m)、3.73(3H、s)、3.46−3.52(2H、m)、2.87−2.94(1H、m)、2.51(1H、dd、J=14.0、10.0Hz)、2.14(1H、dd、J=7.5、5.5Hz)、1.92−1.98(1H、m)、1.75−1.83(1H、m)、1.66−1.74(3H、m)、1.61−1.45(1H、m)1.33(3H、d、J=7.0Hz)、1.27−1.35(1H、m)
13C NMR(125MHz、CDCl
3)
δ 166.95、148.24、123.08、120.00、84.03、74.31、74.25、67.85、67.77、51.85、40.23、35.52、26.80、24.18、22.27、18.30
LMRS(ESI) m/z は332.05[M+Na]
+を見出した。
【0167】
実施例9:化合物ANからの化合物AOの合成
【化43】
【0168】
反応器は、N
2雰囲気のもと、PtO
2(0.73wt%、1.0モル%)で充たされた。MeOH(10.0V)中の化合物AN溶液がN
2のもと添加された。生じるスラリーは15℃へと冷やされ、1.04バールのH
2雰囲気のもと、攪拌された。2時間後、反応物は20度へと温められ、攪拌は化合物ANの消費が完了するまで続けられた。反応混合物はセリット(1Wt)の詰め物を介してろ過され、ろ過ケーキはMeOH(5.0V)洗浄された。ろ過物は濃縮され、そして残余のMeOHが無水のDCM(3.0V×2)によって共沸で除去され、灰色のオイルとして化合物AO(1.06Wt、1.05eq)がもたらされた。粗生成物が精製無しに次の反応で用いられた。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)
δ 4.18−4.23(1H、m)、3.82−3.92(2H、m)、3.67(3H、s)、3.53(2H、d、J=6.5Hz)、2.86−2.93(1H、m)、2.40−2.46(1H、m)、2.31−2.38(2H、m)、2.17(1H、t、J=7.0Hz)、1.85−1.92(1H、m)、1.59−1.84(6H、m)、1.49(1H、dd、J=14.0、5.5Hz)、1.32(3H、d、J=7.5Hz)、1.23−1.30(1H、m)
13C NMR(125MHz、CDCl
3)
δ 173.90、123.10、84.23、74.90、73.28、68.31、67.73、51.81、40.28、35.99、31.75、30.78、27.12、24.03、22.27、18.32
LMRS(ESI) m/z は334.08[M+Na]
+を見出した。
【0169】
実施例10:化合物AOからの化合物AFの合成
【化44】
【0170】
化合物AO(1Wt、1V、1eq)はDCM(4.50V)中で溶解された。TEA(1.16V、0.84Wt、2.60eq)が添加され、混合物は−70℃へと冷やされた。Tf
2O(0.702V、1.30eq)の溶液が、内部温度が−65℃を超えないような速度において添加された。添加の完了後、反応物は−73℃で1.5時間攪拌され、−20℃へと温められ、そして−20℃でさらなる30分間攪拌された。
【0171】
DMF(3.0V)が添加され、混合物は0℃まで温められた。NaI(0.674Wt、1.40eq)が添加され、反応物はさらに23℃まで温められた。トリフラート(化合物AT)の消費が完了した後、反応混合物はヘパタン(8.0V)で希釈され、0℃へと冷やされた。水(9.0V)が添加される一方、内部温度は10℃以下に保たれた。生じる二相の混合物は3分間強く攪拌され、そして分離させられた。有機相は取り分けられ、水層はMTBE(6.0V)によって抽出された。全ての有機層は合わせられ、1)1.00MHCl aq(5.00V、1.56eq);2)10wt%NaHCO
3 aq(2.0V);3)10wt%Na
2S
2O
3 aq(2.0V);4)水(2.0V);5)水(2.0V)によって連続的に洗浄され、そして濃縮された。残余のものはMTBE(6.0V)によって溶解され、シリカゲル(1.0Wt)が添加された。生じるスラリーは22℃で5分間攪拌され、その後ろ過された。ろ過上のシリカゲルはMTBE(8.0V)によって洗浄され、ろ過物は濃縮され、赤い固体として粗生成物(1.35Wt、1.00eq)をもたらした。
【0172】
化合物AF(1.35Wt、1.00eq)はMTBE(1.4V)で懸濁され、そして45℃へと温められた。ヘプタン(2.8V)が添加される一方で、内部温度は40℃と45℃の間に保たれた。生じる透明な溶液は1時間かけて22℃へと冷やされ、そして22℃で2時間攪拌された。混合物は0℃へと冷やされ、攪拌はさらに2時間続けられた。沈殿はろ過によって集められ、予め冷やされた(0℃)ヘプタン−MTBE(1:3v/v、2.8V)によって洗浄され、そしてN
2/真空下で1時間乾燥され、明るい褐色の粉として化合物AF(0.98Wt、0.72eq)がもたらされた。元の液体は濃縮され、MTBE(0.33V)によって再溶解された。ヘプタン(0.33V)が添加され、生じる透明の液体は0℃へと冷やされた。化合物AFの結晶の非常に少ない量(第一のクロップからの)は種として加えられ、攪拌は0℃15時間続けられた。沈殿はろ過によって集められ、予め冷やされた(0℃)ヘプタン−MTBE(1:2v/v、0.33V)によって洗浄され、そしてN
2/真空下で1時間乾燥され、明るい褐色の粉として化合物AF(0.046Wt、0.034eq)がもたらされた。
【0173】
1H NMR(500MHz、CDCl
3)
δ 4.46(1H、d、J=10.5Hz)、4.38(1H、d、J=10.5Hz)、4.21−4.26(1H、m)、3.89(1H、dd、J=8.5、6.0Hz)、3.81−3.86(1H、m)、3.68(3H、s)、2.93−3.00(1H、m)、2.41−2.50(2H、m)、2.33−2.39(1H、m)、1.91−1.97(1H、lm)、1.64−1.92(6H、m)、1.45(1H、dd、J=14.5、5.5Hz)、1.25−1.35(1H、m)、1.32(3H、d、J=7.0Hz)
13C NMR(125MHz、CDCl
3)
δ 173.62、122.86、117.51、81.84、78.54、74.57、73.08、68.63、51.94、40.16、35.28、31.77、30.64、27.13、23.95、22.33、18.42
LMRS(ESI) m/z は446.12[M+Na]
+を見出した。
【0174】
化合物AF
1H NMR(500MHz、CDCl
3)
δ 4.21−4.26(1H、m)、3.78−3.83(2H、m)、3.67(3H、s)、3.44(1H、d、J=10.0Hz)、3.37(1H、d、J=10.0Hz)、2.99−3.03(1H、m)、2.49(1H、dd、J=9.0、8.5Hz)、2.42−2.47(1H、m)、2.32−2.38(1H、m)、1.80−1.89(3H、m)、1.63−1.75(5H、m)、1.33(3H、d、J=7.5Hz)、1.24−1.30(1H、m)
13C NMR(125MHz、CDl
3)
δ 173.74、122.89、81.75、76.07、75.10、68.24、51.86、40.52、39.00、31.78、30.75、27.09、24.36、22.53、18.72、18.51
LMRS(ESI) m/z は440.02[M+Na]
+を見出した。
融点:69.5℃
【0175】
実施例11
【化45】
【0176】
化合物AF(1Wt、1V、1eq)はトルエン中(5.0V)で溶解され、10℃へと冷やされた。LiBH
4(THF中2.0M溶液、2.4V、2.0eq)が添加され、攪拌は20℃で18時間続けられた。反応混合物は0℃へと冷やされ、予め冷やされた(0℃)EtOAc(6V)および1.0MHCl aq(6.0V、2.5eq)の混合物へと強い攪拌のもと、ゆっくりと注がれた。有機層は取り分けられ、水層がEtOAc(5.0V)で抽出された。すべての有機層は集められ、1)10wt%NaHCO
3 aq(2V);2)水(2V)によって連続的に洗浄され、そして濃縮された。残余の水はトルエン(5V×2)によって共沸で除去され、化合物AP(0.93Wt,0.89eq)をもたらした。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)
δ 4.24−4.30(1H、m)、3.86(1H、dd、J=8.5、6.0Hz)、3.78−3.83(1H、m)、3.62−2.68(2H、m)、3.44(1H、d、J=10.5Hz)、3.38(1H、d、J=10.5Hz)、2.99−3.04(1H、m)、2.51(1H、dd、J=14.0、8.5Hz)、2.06(1H、t、J=6.0Hz)、1.86−1.92(1H、m)、1.59−1.78(9H、m)、1.33(3H、d、J=7.0Hz)、1.24−1.31(1H、m)
13C NMR(125MHz、CDCl
3)
δ 122.94、82.70、76.27、76.25、68.42、62.77、40.50、39.08、33.72、29.67、27.25、24.59、22.55、19.08、18.51
LMRS(ESI) m/z は416.02[M+Na]
+を見出した。
【0177】
【化46】
【0178】
不活性の反応基は、23℃でZn粉(2.5Wt,15eq)を充填された。MeOH(5.0V)が添加され、AcOH(2.0V、14eq)が後に続いた。生じるスラリーは23℃で20分間攪拌され、そして0℃に冷やされた。MeOH(5.0v)中の化合物AP(1Wt、1V、1eq)の溶液が添加され、強い攪拌が0℃で3時間そして、23℃で1.5時間続けられた。反応混合物はEtOAC(20V)によって希釈された。過剰のZn粉はろ過によって除去され、EtOAc(10V)ですすがれた。ろ過物は1.00MHCl aq(10V)によって洗浄された。有機層は取り分けられ、水層はEtOAc(20V)によって抽出された。全ての有機相は合わせられ、1)10wt%NaHCO
3 aq(20V);2)10wt%Na
2S
2O
3 aq(8V);3)ブリン(8V)によって連続的に洗浄され、そして濃縮され、淡い黄色のオイルとしての粗生成物をもたらした。粗生成物はフラッシュカラムクロマトグラフィー(Biotage、ヘプタン−EtOAc3:7→2:8→0:10)によって精製され、淡い黄色いオイルとして化合物AU(0.62Wt、0.90eq)をもたらした。
1HNMR(500MHz、CDCl
3)
δ 5.01(1H、s)、4.85(1H、s)、4.41(1H、br)、4.08−4.12(1H、m)、3.93(1H、br)、3.60−3.68(2H、m)、3.12(1H、br)、2.97−3.05(1H、m)、2.69−2.73(1H、m)、2.45(1H、br)、2.29−2.33(1H、m)、1.53−1.80(10H、m)、1.33(3H、d、J=7.5Hz)
13C NMR(125MHZ、CDC
l3)
δ 150.95、123.29、105.49、79.66、77.69、68.79、62.84、41.83、39.03、34.33、32.11、30.89、29.80、22.93、18.61
LMRS(ESI) m/z は289.96[M+Na]
+を見出した。
【0179】
実施例13:化合物AUからの化合物ARの合成
【化47】
【0180】
化合物AU(1Wt、1V、1eq)はMeOH(2.0V)中に溶解された。混合物は0℃へと冷やされ、HCl(IPA中6M溶液、2.0V、13eq)が添加された。反応物は23℃へと温められ、攪拌は化合物AUの消費が完了(おおよそ20時間)するまで続けられた。反応混合物はトルエン(8.0V)および水(4.0V)で希釈され、生じる二相の混合物は60℃で3時間加熱された。冷却後、有機層は取り分けられ、水層はEtOAc(8.0V)で抽出された。すべての有機相は合わせられ、10wt%NaHCO
3aq(2.0V);2)ブリン(2.0V);3)水(2.0V)によって連続的に洗浄され、淡い黄色のオイルとしての粗生成の化合物AR(0.93Wt,0.93eq)をもたらした。粗生成物はトルエン(8V×2)により共沸で除去され、精製無しに次の反応で用いられた。
1HNMR(500MHz、CDCl
3)
δ 4.98−4.99(1H、m)、4.84−4.85(1H、m)、4.49−4.54(1H、m)、4.39(1H、d、J=10.5Hz)、4.00−4.05(1H、m)、3.59−3.68(2H、m)、2.63−2.72(2H、m)、2.56−2.62(1H、m)、2.25−2.30(1H、m)、2.08−2.14(1H、m)、1.97−2.02(1H、m)1.52−1.82(7H、m)、1.26(3H、d、J=7.5Hz)、1.24−1.34(1H、m)
13C NMR(125MHz、CDCl
3)
δ 180.34、151.14、105.39、79.71、78.84、77.54、62.72、39.02、35.69、34.15、32.19、32.16、31.50、29.64、16.02
LMRS(ESI) m/z は290.99[M+Na]
+を見出した。
【0181】
実施例14:化合物ARからの化合物AHの合成
【化48】
【0182】
化合物AR(1Wt、1V、1eq)はDMF(2.0 vol)中に溶解され、そしてイミダゾール(0.033Wt、1.30eq)が23℃で添加された(吸熱性)。イミダゾールの溶解の完了後、混合物は10℃に冷やされ、tert−ブチルクロロジフェニルシラン(TBDPSCl)、0.969V、1.02Wt、1.00eq)が添加された。反応混合物は10℃で1時間攪拌され、23℃で温められ、そして化合物ARの消費が完了するまで攪拌された(おおよそ3時間)。反応混合物はヘプタン−MTBE1:1(8.0V)によって希釈され、10℃に冷やされた。水(8.0V)が強い攪拌のもと添加され、生じる混合物は分離させられた。水層は取り分けられた。有機相はさらに水(1.0V)によって洗浄され、濃縮された。残余の水および溶媒はトルエン(8.0V×2)によって共沸で除去され、無色のオイルとして化合物AH(1.98Wt、100%)がもたらされた。粗生成物は精製無しに次の反応で用いられた。
1HNMR(500MHz、CDCl
3)
δ 7.65(4H、m)、7.36−7.44(6H、m)、4.99(1H、dd、J=4.0,2.5Hz)、4.84(1H、dd、J=4.0、2.5Hz)、4.50−4.55(1H、m)、4.35(1H、d、J=9.0Hz)、3.97−4.02(1H、m)、3.66−3.70(2H、m)、2.66−2.71(1H、m)、2.61−2.66(1H、m)、2.22−2.27(1H、m)、2.08−2.14(1H、m)、1.97−2.03(1H、m)、1.50−1.81(8H、m)、1.28(3H、d、J=7.5Hz)、1.04(9H、s)
13CNMR(125MHz、CDCl
3)
δ 181.18、151.68、135.79(4C)、134.21(2C)、129.84(2C)、127.89(4C)、105.27、79.58、78.83、77.38、64.02、39.08、35.78、34.20、32.29、31.76、31.60、29.31、27.16(3C)、19.48、16.15
LMRS(ESI) m/z は529.26[M+Na]
+を見出した。
【0183】
実施例15:化合物AHからの化合物AVの合成
【化49】
【0184】
不活性の反応器へとN,O−ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(0.298Wt、1.55eq)が充填された。DCM(2.0V)が添加され、生じるスラリーは−5℃へと冷やされた。トリメチルアルミニウム(トルエン中2.0M溶液、1.48V、1.50eq)が内部温度が3℃を超えないような速度でゆっくりと添加された。添加の完了後、混合物は0℃で30分間攪拌された。DCM(3.0V)中の化合物AH(1Wt、1V、1eq)溶液が内部温度が5度を超えないような速度で添加され、攪拌は0℃で化合物AHの消費が完了するまで続けられた。他の反応基は20wt%Rochelle塩(10Wt)およびMTBE(10V)が充填され、0℃へと冷やされた。反応混合物が、予め冷やされた二相の混合物へと移される一方で、内部温度は5℃以下に保たれた。生じる混合物は0℃で30分間強く攪拌され、そして分離させられた。有機層は取り分けられ、水層はMTBE(10V)で抽出された。すべての有機層は合わせられ、1)20wt%Rhochelle塩溶液(5Wt);2)水(3V);3)ブリン(2V)によって連続的に洗浄され、そして濃縮され淡い黄色のオイルとして粗生成物をもたらした。粗生成物はトルエン(5V×2)によって共沸で乾燥され、精製無しで次の反応に用いられた。
【0185】
粗生成のヒドロキシアミドは、DMF(2.0V)に溶解され、10℃へと冷やされた。イミダゾール(0.161Wt、1.20eq)が添加され、後にTBSCl(0.297Wt、1.00eq)が続いた。反応物は15℃、2時間攪拌され、23℃へと温められ、そしてヒドロキシアミド中間体の消費が完了するまで攪拌された。反応混合物はヘプタン−MTBE1:1(10V)で希釈され、0℃まで冷やされた。水(8V)が添加され、生じる二相の混合物は強く攪拌され、分離させられた。有機層は取り分けられ、水層はヘプタン−MTBE(1:1v/v、8.0V)で抽出された。すべての有機層は合わせられ、1)水(3.0V)、2)ブリン(3.0V)によって連続的に洗浄され、そして濃縮され、淡い黄色のオイルとして粗生成の化合物AV(1.35Wt、0.99eq)をもたらした。
【0186】
等価物
当業者は、ここに記載される特定の手順の数多くの等価物をルーチンの実験を超えることを用いずに認識するか容易に想到し得るであろう。そのような統括部は本は杖みの範囲内に入るとみなされ、そして以下の請求項によって包含されるとみなされる。この出願を通して引用さレアtすべての参照、特許、および特許出願の内容は、参照によってここに組み入れられる。それらの特許、特許出願および他の文献の適切な成分、プロセスおよび方法は、本発明およびその実施態様のために選択してもよい。