特許第5735526号(P5735526)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ メルク セローノ ソシエテ アノニムの特許一覧

特許5735526三環式ピラゾールアミン誘導体
この文献は図面が300枚以上あるため,図面を表示できません.
<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5735526
(24)【登録日】2015年4月24日
(45)【発行日】2015年6月17日
(54)【発明の名称】三環式ピラゾールアミン誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 495/04 20060101AFI20150528BHJP
   C07D 495/14 20060101ALI20150528BHJP
   C07D 513/14 20060101ALI20150528BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20150528BHJP
   A61P 37/06 20060101ALI20150528BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20150528BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20150528BHJP
   A61P 11/06 20060101ALI20150528BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20150528BHJP
   A61P 17/14 20060101ALI20150528BHJP
   A61P 7/06 20060101ALI20150528BHJP
   A61P 1/16 20060101ALI20150528BHJP
   A61P 27/16 20060101ALI20150528BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20150528BHJP
   A61P 1/04 20060101ALI20150528BHJP
   A61P 11/00 20060101ALI20150528BHJP
   A61P 3/10 20060101ALI20150528BHJP
   A61P 15/00 20060101ALI20150528BHJP
   A61P 25/18 20060101ALI20150528BHJP
   A61P 13/12 20060101ALI20150528BHJP
   A61P 17/06 20060101ALI20150528BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20150528BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20150528BHJP
   A61P 13/02 20060101ALI20150528BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20150528BHJP
【FI】
   C07D495/04 111
   C07D495/14 FCSP
   C07D513/14
   A61P43/00 111
   A61P37/06
   A61P29/00
   A61P25/00
   A61P11/06
   A61P19/02
   A61P29/00 101
   A61P17/14
   A61P7/06
   A61P1/16
   A61P27/16
   A61P17/00
   A61P1/04
   A61P11/00
   A61P3/10
   A61P15/00
   A61P25/18
   A61P13/12
   A61P17/06
   A61K31/5377
   A61P35/00
   A61P13/02
   A61K45/00
【請求項の数】15
【全頁数】634
(21)【出願番号】特願2012-538350(P2012-538350)
(86)(22)【出願日】2010年11月12日
(65)【公表番号】特表2013-510825(P2013-510825A)
(43)【公表日】2013年3月28日
(86)【国際出願番号】EP2010067412
(87)【国際公開番号】WO2011058149
(87)【国際公開日】20110519
【審査請求日】2013年11月12日
(31)【優先権主張番号】09175933.2
(32)【優先日】2009年11月13日
(33)【優先権主張国】EP
(31)【優先権主張番号】61/261,854
(32)【優先日】2009年11月17日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】309025524
【氏名又は名称】メルク セローノ ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100077517
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 敬
(74)【代理人】
【識別番号】100087871
【弁理士】
【氏名又は名称】福本 積
(74)【代理人】
【識別番号】100087413
【弁理士】
【氏名又は名称】古賀 哲次
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100141977
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 勝
(74)【代理人】
【識別番号】100150810
【弁理士】
【氏名又は名称】武居 良太郎
(72)【発明者】
【氏名】パスカル ガイヤール
(72)【発明者】
【氏名】イザベル ジャンクロード−エッテ
(72)【発明者】
【氏名】バンサン ポメル
(72)【発明者】
【氏名】エリク セビル
(72)【発明者】
【氏名】シーニサミー ジェヤプラカシナラヤナン
(72)【発明者】
【氏名】マチルド ミュゼレル
【審査官】 吉田 直裕
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−027131(JP,A)
【文献】 特開昭63−174988(JP,A)
【文献】 特表2006−512357(JP,A)
【文献】 特表2008−515852(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/123971(WO,A1)
【文献】 国際公開第2009/010824(WO,A1)
【文献】 Registry No. 931355-99-6,DATABASE REGISTRY [Online]: Chemical Abstracts Service, Columbus, Ohio, USA. Retrieved from STN,(Entered STN: 20 Apr 2007)
【文献】 Registry No. 931714-28-2,DATABASE REGISTRY [Online]: Chemical Abstracts Service, Columbus, Ohio, USA. Retrieved from STN,(Entered STN: 22 Apr 2007)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
は、窒素原子、又はCRを表し、
、Xは、互いに独立して窒素、又は炭素原子であり、
Uは、Xを含む、任意で1、2、若しくは3個の窒素原子を有する芳香族6員環、又はXを含む、N、S、又はOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する不飽和若しくは芳香族5員環を表し、
Zは、Xを含む、2個の窒素原子を有する不飽和、若しくは芳香族5員ヘテロ環を表し、
Tは、S、SO、又はSOを表し、
は、H、A、Hal、CN、NO、N(R、OR、Ar、Het、Y、−NRCOR、CON(R、−NRCOAr、NRCOHet、COHet、−NRSO、COYを含むCOを表し、
は、H、Ar、Het、A、Cycを表し、
は、H、Yを表し、
は、H、Y、(CHAr、(CHCyc、(CHHet、(CHOY、(CHNHY、(CHNH、又はXがCRである場合はまたHalを表し、
は、H、Y、又はArを表し、RがYであり、且つrが2である場合、二つのR基は、互いに結合し、それらが結合され、架橋系であるモルホリン基を提供し得、
は、H、A、Cyc、又はArであり、
uは、0、1、2、3、又は4であり、
rは、0、1、又は2であり、
gは、1、又は2であり、
Arは、未置換、又はHal、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、A、OR、N(R、COR、−CO、CON(R、COHet、−NHCOR、−NHSOA、−NHSOAr、−NHSO−N(R、N(H)1−qCOR、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、−SOHet、−(CH−N(R、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SO、Het、−(CH−Het、−(CHY)−Hetにより一置換、二置換、又は三置換される、単環式、又は縮合二環式の6〜14個の炭素原子を有する不飽和、又は芳香族炭素環を表し、
Hetは、未置換、又はHal、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、A、OR、N(R、COR、−CO、CON(R、−NHCOR、−NHSOA、−NHSO、−NHSO−N(H)2−m(A)、N(H)1−qCOR、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、COHet、−SOHet、−(CH−N(H)2−m(A)、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SO、Het、−(CH−Het;−(CHY)−Hetにより一置換、二置換、又は三置換される、SO、又はCO基を最終的に含む、1、2、3、又は4個のN、O、及び/又はS原子を有する、単環式、又は二環式の飽和、不飽和、又は芳香族へテロ環を表し、
Hetは、
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
を表し、
Cycは、未置換、又はHal、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、A、OR、N(R、COR、CON(R、−NHCOR、−NHSOA、−NHSO、−NHSO−N(H)2−m(A)、N(H)1−qCOR、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−COOR、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、−SOHet、−(CH−N(H)2−m(A)、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SO、Het、−(CH−Het;−(CHY)−Hetにより一置換、二置換、又は三置換される、3〜8個の炭素原子を有する飽和、又は不飽和炭素環を表し、
Aは、1〜12個のC原子を有する分枝鎖又は直鎖のアルキルであって、一個又は複数個のH原子が、Hal、Ar、Het、Cyc、OR、−CN、−COY、COH、又はN(Rにより置換され得、且つ一個又は複数個の隣接しないCH−基がO、NR、CO、CONR、NRCO、OCOにより、及び/又は−CH=CH−、又は−C≡C−基により置換され得るアルキルである、又は3〜7環のC原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルアルキレンを表し、
Yは、1〜8個の炭素原子を有する分枝鎖、又は直鎖のアルキルを表し、
Halは、F、Cl、Br、又はIを表し、
qは、0、又は1であり、
mは、0、1、又は2であり、
nは、1、2、3、又は4である]
の化合物、あるいはそれらの医薬的に許容される誘導体、溶媒和物、互換異性体、塩、水和物、若しくはステレオアイソマー、又は全ての割合でのそれらの混合物、ただし、式(B1)の化合物:
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
及び、以下の化合物
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
は除かれる。
【請求項2】
式(I)中の部分:
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
が、以下の群:
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、R、R、R、R、Tは、上記に定義されたとおりであり、
、U、U、及びUは、CRを表す、又はU、U、U、及びUのうちの一つ又は二つは独立してNであり、残りはCRである、又はU、及びUのうちの一つは、Sであり、U−Uは一緒にCR基を形成し、残りはCRである、又はU、及びUのうちの一つは、Sであり、U−Uは一緒にCR基を形成し、残りはNである。]
から選択される、又は
以下の基:
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、UはNを表し、U−Uは一緒にCR基を形成し、UはCRであり、XはNであり、且つZ、X、X、R、Tは、上記に定義されたとおりである。]
を表す、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
が、H、分枝鎖又は直鎖のC−C−アルキル、又は以下の群:
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
のうちの一つから選択される、請求項1又は2に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
前記化合物が、式(I):
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
は、H、Ar、Het、A、Cycを表し、
、Rは、互いから独立して、H、Y、(CHAr、(CHCyc、(CHHetを表し、
は、H、Y、又はArを表し、
、U、U、及びUは、CRを表し、又はU、U、U、及びUのうち一つ又は二つは、独立してNであり、残りはでCRあり、
は、H、A、Hal、CN、NO、N(R、OR、Ar、Het、Y、−NRCOR、CON(Rを表し、
Tは、S、−SO、又はSOを表し、
rは、0、1、又は2を表し、
Arは、未置換、又はHal、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、A、OR、N(R、COR、−CO、CON(R、COHet、−NHCOR、−NHSOA、−NHSOAr、−NHSO−N(R、N(H)1−qCOR、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、−SOHet、−(CH−N(R、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SO、Het、−(CH−Het;−(CHY)−Hetにより一置換、二置換、又は三置換される、6〜14個の炭素原子を有する単環式、又は縮合二環式の不飽和、又は芳香族炭素環を表し、
Hetは、未置換、又はHal、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、A、OR、N(R、COR、−CO、CON(R、−NHCOR、−NHSOA、−NHSO、−NHSO−N(H)2−m(A)、N(H)1−qCOR、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、COHet、−SOHet、−(CH−N(H)2−m(A)、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SO、Het、−(CH−Het;−(CHY)−Hetにより一置換、二置換、又は三置換される、1、2、3、又は4個のN、O及び/又はS原子を有する単環式、又は二環式の飽和、不飽和、又は芳香族へテロ環を表し、
Cycは、未置換、又はHal、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、A、OR、N(R、COR、CON(R、−NHCOR、−NHSOA、−NHSO、−NHSO−N(H)2−m(A)、N(H)1−qCOR、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−COOR、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、−SOHet、−(CH−N(H)2−m(A)、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SO、Het、−(CH−Het;−(CHY)−Hetにより一置換、二置換、又は三置換される、1〜8個の炭素原子を有する飽和炭素環を表し、
Aは、1〜12個のC原子を有する分枝鎖又は直鎖のアルキルであって、一個又は複数個のH原子が、Hal、Ar、Het、Cyc、OR、−CN、−COY、又はN(Rにより置換され得、且つ一個又は複数個の隣接しないCH−基が、O、NR、CONR−により、及び/又は−CH=CH−又は−C≡C−基により置換され得るアルキルである、又は3〜7環のC原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルアルキレンを表し、
Yは、1〜8個の炭素原子を有する分枝鎖、又は直鎖のアルキルを表し、
は、H、A、Cyc、又はArであり、
Halは、F、Cl、Br、又はIを表し、
qは、0、又は1であり、
mは、0、1、又は2であり、
nは、1、2、3、又は4である。]
の化合物である、請求項1に記載の式(I)化合物、あるいはそれらの医薬的に許容される誘導体、溶媒和物、互換異性体、塩、水和物、若しくはステレオアイソマー、又は全ての割合でのそれらの混合物、ただし、式(B1)の化合物:
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
は除かれる。
【請求項5】
前記化合物が、以下の群:
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
【表11】
[この文献は図面を表示できません]
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
【表13】
[この文献は図面を表示できません]
【表14】
[この文献は図面を表示できません]
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
【表16】
[この文献は図面を表示できません]
【表17】
[この文献は図面を表示できません]
【表18】
[この文献は図面を表示できません]
【表19】
[この文献は図面を表示できません]
【表20】
[この文献は図面を表示できません]
【表21】
[この文献は図面を表示できません]
【表22】
[この文献は図面を表示できません]
【表23】
[この文献は図面を表示できません]
【表24】
[この文献は図面を表示できません]
【表25】
[この文献は図面を表示できません]
【表26】
[この文献は図面を表示できません]
【表27】
[この文献は図面を表示できません]
【表28】
[この文献は図面を表示できません]
【表29】
[この文献は図面を表示できません]
【表30】
[この文献は図面を表示できません]
【表31】
[この文献は図面を表示できません]
【表32】
[この文献は図面を表示できません]
【表33】
[この文献は図面を表示できません]
【表34】
[この文献は図面を表示できません]
【表35】
[この文献は図面を表示できません]
【表36】
[この文献は図面を表示できません]
【表37】
[この文献は図面を表示できません]
【表38】
[この文献は図面を表示できません]
【表39】
[この文献は図面を表示できません]
【表40】
[この文献は図面を表示できません]
【表41】
[この文献は図面を表示できません]
【表42】
[この文献は図面を表示できません]
【表43】
[この文献は図面を表示できません]
【表44】
[この文献は図面を表示できません]
【表45】
[この文献は図面を表示できません]
【表46】
[この文献は図面を表示できません]
【表47】
[この文献は図面を表示できません]
【表48】
[この文献は図面を表示できません]
【表49】
[この文献は図面を表示できません]
【表50】
[この文献は図面を表示できません]
から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項6】
式(I):
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、
は、窒素原子、又はCRを表し、
、Xは、互いに独立して窒素、又は炭素原子であり、
Uは、Xを含む、任意で1、2、若しくは3個の窒素原子を有する芳香族6員環、又はXを含む、N、S、又はOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する不飽和若しくは芳香族5員環を表し、
Zは、Xを含む、2個の窒素原子を有する不飽和若しくは芳香族5員ヘテロ環を表し、
Tは、S、SO、又はSOを表し、
は、H、A、Hal、CN、NO、N(R、OR、Ar、Het、Y、−NRCOR、CON(R、−NRCOAr、NRCOHet、COHet、−NRSO、COYを含むCOを表し、
は、H、Ar、Het、A、Cycを表し、
は、H、Yを表し、
は、H、Y、(CHAr、(CHCyc、(CHHet、(CHOY、(CHNHY、(CHNH、又はXがCRである場合はまたHalを表し、
は、H、Y、又はArを表し、RがYであり、且つrが2である場合、二つのR基は、互いに結合し、それらが結合され、架橋系であるモルホリン基を提供し得、
は、H、A、Cyc、又はArであり、
uは、0、1、2、3、又は4であり、
rは、0、1、又は2であり、
gは、1、又は2であり、
Arは、未置換、又はHal、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、A、OR、N(R、COR、−CO、CON(R、COHet、−NHCOR、−NHSOA、−NHSOAr、−NHSO−N(R、N(H)1−qCOR、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、−SOHet、−(CH−N(R、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SO、Het、−(CH−Het、−(CHY)−Hetにより一置換、二置換、又は三置換される、単環式、又は縮合二環式の6〜14個の炭素原子を有する不飽和、又は芳香族炭素環を表し、
Hetは、未置換、又はHal、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、A、OR、N(R、COR、−CO、CON(R、−NHCOR、−NHSOA、−NHSO、−NHSO−N(H)2−m(A)、N(H)1−qCOR、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、COHet、−SOHet、−(CH−N(H)2−m(A)、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SO、Het、−(CH−Het;−(CHY)−Hetにより一置換、二置換、又は三置換され、SO、又はCO基を最終的に含む、1、2、3、又は4個のN、O、及び/又はS原子を有する、単環式、又は二環式の飽和、不飽和、又は芳香族へテロ環を表し、
Hetは、
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
を表し、
Cycは、未置換、又はHal、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、A、OR、N(R、COR、CON(R、−NHCOR、−NHSOA、−NHSO、−NHSO−N(H)2−m(A)、N(H)1−qCOR、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−COOR、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、−SOHet、−(CH−N(H)2−m(A)、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SO、Het、−(CH−Het;−(CHY)−Hetにより一置換、二置換、又は三置換される、3〜8個の炭素原子を有する飽和、又は不飽和炭素環を表し、
Aは、1〜12個のC原子を有する分枝鎖又は直鎖のアルキルであって、一個又は複数個のH原子が、Hal、Ar、Het、Cyc、OR、−CN、−COY、COH、又はN(Rにより置換され得、且つ一個又は複数個の隣接しないCH−基がO、NR、CO、CONR、NRCO、OCOにより、及び/又は−CH=CH−、又は−C≡C−基により置換され得るアルキルであり、又は3〜7環のC原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルアルキレンを表し、
Yは、1〜8個の炭素原子を有する分枝鎖、又は直鎖のアルキルを表し、
Halは、F、Cl、Br、又はIを表し、
qは、0、又は1であり、
mは、0、1、又は2であり、
nは、1、2、3、又は4である。]
の化合物、あるいはそれらの医薬的に許容される誘導体、溶媒和物、互換異性体、塩、水和物、若しくはステレオアイソマー、又は全ての割合でのそれらの混合物の少なくとも一つを含む、ホスホイノシチド3−キナーゼ障害に関連する疾患の予防及び/又は治療のための医薬粗製物
【請求項7】
ホスホイノシチド3−キナーゼ障害に関連する疾患の予防及び/又は治療のための医薬の製造のための請求項1に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項8】
前記疾患が、炎症性疾患、自己免疫疾患、癌、又は多発性硬化症である、請求項に記載の医薬組成物
【請求項9】
自己免疫疾患が、喘息、関節リウマチ、及び急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、アジソン病、円形脱毛症、強直性脊椎炎、抗リン脂質抗体症候群(APS)、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性肝炎、自己免疫性内耳疾患、水疱性類天疱瘡、ベーチェット病、セリアック病、抗トランスグルタミナーゼ、シャーガス病、慢性閉塞性肺疾患、クローン病、皮膚筋炎、1型糖尿病、子宮内膜症、グッドパスチャー症候群、グレーブス病、ギラン・バレー症候群(GBS)、橋本病、汗腺膿瘍、川崎病、IgA腎症、特発性血小板減少性紫斑病、間質性膀胱炎、エリテマトーデス、混合性結合組織病、限局性強皮症、多発性硬化症(MS)、重症筋無力症、ナルコレプシー、神経性筋緊張病、尋常性天疱瘡、悪性貧血、乾癬、乾癬性関節炎、多発性筋炎、原発性胆汁性肝硬変症、関節リウマチ、総合失調症、強皮症、シェーグレン症候群、スティッフパーソン症候群、側頭動脈炎、潰瘍性大腸炎、血管炎、白斑、ヴェーゲナー肉芽腫症からなる群から選択される、請求項8に記載の医薬組成物
【請求項10】
以下:
(a)有効量の請求項1〜5のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、及び/又はそれらの医薬的に使用可能な誘導体、溶媒和物、塩、水和物、及びステレオアイソマー、及び全ての割合でのそれらの混合物並びに
(b)有効量のさらなる医薬活性成分、
の分離されたパックからなるキット。
【請求項11】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の少なくとも一つを含む、医薬組成物。
【請求項12】
式(I)の化合物が、炎症性疾患、又は免疫疾患の治療に用いられる少なくとも一つのさらなる医薬と混合される、請求項11に記載の医薬組成物。
【請求項13】
式(I)の化合物が、少なくとも一つのさらなる免疫調節剤と混合される、請求項12に記載の医薬組成物。
【請求項14】
式(II):
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、X、X、X、R、R、R、T、U、Z、及びuは請求項1に定義された通りであり、VはH又はYであり、Yは請求項1に定義された通りである。]
の化合物と、
化合物D
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、R、g、及びrは請求項1に定義された通りである。]
との反応を含む、請求項1〜5に記載の式(I)の化合物を製造するための方法。
【請求項15】
式(I)の化合物(TがSである)が、式(I)の化合物(TがSOである)に酸化される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を製造するための方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、式(I)及び関連する式の化合物、医薬としてのそれらの使用、並びに自己免疫疾患、炎症性疾患、多発性硬化症、及び癌などの他の疾患を治療するためのそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
ホスホイノシチド3キナーゼ(PI3K)は、細胞増殖、細胞生存、血管新生、膜輸送、グルコース輸送、神経突起伸長、細胞膜の波打ち現象(membrane ruffling)、スーパーオキシド産生、アクチン再構成、及び走化性において重要なシグナル伝達の役割を有する(Cantley,2000,Science,296,1655−1657)。
【0003】
用語PI3Kは、哺乳動物において8つの同定されたPI3Kに存在する脂質キナーゼのファミリーに与えられ、それは、それらの構造及びそれらの基質特異性に従って、3つのサブファミリーに分けられる。
【0004】
PI3KのクラスIグループは、クラスIA及びクラスIBの二つのサブグループに存在する。
【0005】
クラスIAは、85kDa調節ユニット(Src homology 2(SH2)ドメインと他のタンパク質のホスホチロシン残基との相互作用を介してタンパク質−タンパク質相互作用に関与する)、及びチロシンキナーゼの下流のセカンドメッセンジャーシグナルを生成する110kDaの触媒サブユニットに存在するヘテロ二量体脂質キナーゼのファミリーであり、従って、細胞代謝、成長、増殖、分化、運動性、及び生存を制御する。3つの触媒形態(p110α、p110β、及びp110δ)、及び5つの調節アイソフォーム(p85α、p85β、p55γ、p55α、及びp50α)は、このクラスに存在する。
【0006】
クラスIBは、ヘテロ二量体のGタンパク質のGタンパク質βγサブユニットにより刺激される。クラスIBの唯一の特徴付けられたメンバーは、PI3Kγ(101kDaの調節タンパク質p101とのp110触媒サブユニット複合体)である。
【0007】
クラスIAのPI3Kは、α、β、及びδアイソフォームを含み、それは、約110kDaであり、C末端C2ドメインの存在により特徴付けられる。
【0008】
クラスIIIのPI3Kは、ホスファチジルイノシトール特異的3−キナーゼを含む。
【0009】
進化的に保存されているアイソフォームp110α及びβは偏在的に発現される一方で、δ及びγは、造血細胞系、平滑筋細胞、筋細胞、及び内皮細胞においてより特異的に発現される(Vanhaesebroeck et al.,2001,Annu.Rev.Biochem.,70,535−602)。それらの発現はまた、細胞、組織種類、及び刺激、並びに疾患の背景に依存した誘導可能な方法で調節され得る。
【0010】
PI3Kは、リン脂質シグナル伝達に関与する酵素であり、様々な細胞外シグナル、例えば、成長因子、マイトジェン、インテグリン(細胞−細胞相互作用)ホルモン、サイトカイン、ウイルス、及び神経伝達物質に応答して、並びに、例えば、低分子量GTPアーゼ、キナーゼ、又はホスファターゼなどの他のシグナル伝達分子による細胞内交差調節(元の信号が、第二のステップにおいて、細胞内シグナル伝達イベントによるPI3Kへ信号を伝達するいくつかの平行する経路を活性化し得る、混線(cross−talk))によりまた、活性化される。
【0011】
ホスファチジルイノシトール(PtdIns)は、真核細胞における細胞内イノシトール脂質のための基本構成要素であり、そのリン酸基を介してジアシルグリセロールと結合されたD−ミオ−イノシトール−1−リン酸(Ins1P)からなる。PtdInsのイノシトール頭部基は、5つの遊離のヒドロキシ基を有し、それらのうちの3つは様々な組み合わせで細胞においてリン酸化されることが見つけられている。PtdIns及びそのリン酸化された誘導体は、イノシトールリン脂質、又はホスホイノシチド(PI)として集合的に称される。8つのPI種は、真核細胞において確認されている(Vanhaesebroeck et al.,2001,上記)。PIは、全て膜に存在し、キナーゼ、ホスファターゼ、及びリパーゼの基質である。
【0012】
インビトロにおいて、PI3Kは、3つの脂質生成物、すなわち、ホスファチジルイノシトール3−モノリン酸(PI(3)P)、ホスファチジルイノシトール−3,4−ビスリン酸(PI(3,4)P2)、及びホスファチジルイノシトール、3,4,5−ビスリン酸(PI(3,4,5)P3)をそれぞれ生じる、3つの異なる基質:ホスファチジルイノシトール(PtdIns)、ホスファチジルイノシトール−4−リン酸(PI(4)P)、及びホスファチジルイノシトール−4,5−ビスリン酸(PI(4,5)P2)中のイノシトール環の3−ヒドロキシ基をリン酸化する。
【0013】
クラスI PI3Kの好適な基質は、PI(4,5)P2である。クラスII PIKは、基質として、PI(4)P及びPI(4,5)P2よりも、PIPtdInsに対して強い好み(prefererence)を有する。クラスIII PI3Kは、インビボにおいて基質としてPtdInsのみを使用し得、細胞において最もPI(3)Pの生成に関与している可能性がある(Vanhaesebroeck et al.,2001,上記)。
【0014】
ホスホイノシチド細胞内シグナル伝達経路は、PI3Kの活性化をもたらす、シグナル伝達分子(細胞外リガンド、刺激、受容体二分化(dimidiation)、異種の受容体(例えば、チロシンキナーゼ)によるトランス活性化)と、細胞膜に一体化されたGタンパク質結合膜貫通受容体との結合で開始する。
【0015】
一度活性化されると、PI3Kは、膜リン脂質PI(4,5)P2をPI(3,4,5)P3に変換し、それは順々に、5’−特異的ホスホイノシチドホスファターゼによりホスホイノシチドの別の3’リン酸化された形態にさらに変換され得、従って、PI3K酵素活性は、直接的又間接的のいずれかで、細胞内シグナル伝達におけるセカンドメッセンジャーとして機能する二つの3’−ホスホイノシチドサブタイプの生成をもたらす(Toker et al.,2002,Cell Mol.Life Sci.59(5)761−79)。
【0016】
PtdInsのリン酸化生成物のセカンドメッセンジャーは、細胞増殖、細胞分化、細胞成長、細胞サイズ、細胞生存、アポトーシス、接着、細胞移動、走化性、浸潤、細胞骨格再構成、細胞形状変化、小胞輸送、及び代謝経路に必須なものを含む、様々なシグナル伝達経路に関与する(Stein,2000,Mol.Med.Today 6(9)347−57)。走化性−ケモカインとも称される化学誘引物質の濃度勾配の方向への細胞の方向を持った移動は、多くの重要な疾患、例えば、炎症/自己免疫、神経変性、血管新生、浸潤/転移、及び創傷治癒に関与する(Wyman et al.,2000,Immunol Today 21(6)260−4、及びGerard et al.,2001,Nat Immunol.2(2)108−15)。
【0017】
PI3キナーゼ活性は、従って、細胞増殖、分化、移動、及びアポトーシスを含む細胞応答の範囲に関与すると考えられている(Parker et al.,1995,Current Biology,5,577−99;Yao et al.,1995,Science,267,2003−05)。
【0018】
近年の生化学的研究は、クラスI PI3K(例えば、クラスIBアイソフォームのPI3Kγ)が、二重に特異的なキナーゼ酵素であること、すなわち、分子内制御機構として自己リン酸化を含む、基質としての他のタンパク質のリン酸化を誘導することができるので、それらが脂質キナーゼ活性(ホスホイノシチドのリン酸化反応)、及びタンパク質キナーゼ活性の双方を示すことを明らかにした。
【0019】
PI3Kは、白血球活性化の多数の態様に関連しているように見える。p85が結合したPI3キナーゼの活性は、CD28の細胞質ドメインど物理的に結合することが示されており、それは抗原に応答するT細胞の活性化のための重要な共刺激分子である。これらの効果は、重要なT細胞増殖因子であるインターロイキン−2(IL−2)を含む多くの遺伝子の転写の増加に関連している(Fraser et al.,1991,Science,251,313−16)。PI3キナーゼともやは相互作用することのできないようなCD28の変異は、IL−2生産を開始することを不可能にさせ、T細胞活性化におけるPI3キナーゼについての重要な役割を提案する。
【0020】
PI3Kが重要な役割を果たす細胞プロセスは、アポトーシスの抑制、アクチン骨格再組織化、心筋細胞増殖、グリコーゲン合成のインスリンによる刺激、TNFa仲介好中球プライミング及びスーパーオキシド生成、並びに内皮細胞への白血球遊走及び接着を含む。
【0021】
近年、PI3Kγは、様々なG(i)結合受容体を介して炎症性シグナルを中継することが記述されており(Laffargue et al.,2002,Immunity 16(3)441−51)、マスト細胞機能、白血球の状況における刺激、免疫学に対するその中心は、例えば、サイトカイン、ケモカイン、アデノシン、抗体、インテグリン、凝集因子、成長因子、ウイルス、又はホルモンを含む(Lawlor et al.,2001,J.Cell.Sci.,114(Pt 16)2903−10)。
【0022】
LY294002、及びWortmannin(下記を参照のこと)の二つの化合物は、PI3キナーゼ阻害剤として広く用いられている。これらの化合物は、それらはクラスIPI3キナーゼの4つのメンバーを区別しないので、非特異的PI3K阻害剤である。
【0023】
様々なクラスI PI3キナーゼのそれぞれに対するWortmanninのIC50値は、1〜10nMの範囲内であり、これらのPI3キナーゼのそれぞれに対するLY294002についてのIC50値は、約15〜20μMであり(Fruman et al.,1998,Ann.Rev.Biochem.,67,481−507)、またCK2プロテインキナーゼに対して5〜10μMであり、ホスホリパーゼに対してはある程度の阻害活性である。
【0024】
Wortmanninは、この酵素の触媒ドメインと共有結合することによりPI3K活性を不可逆的に阻害する菌代謝物である。WortmanninによるPI3K活性の阻害は、細胞外因子に対するその後の細胞応答を排除する(Thelen et al.,1994,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,91,4960−64)。Wortmanninを用いた実験は、造血系の細胞、特に好中球、単球、及び他の白血球の他の種類におけるPI3K活性が、急性及び慢性炎症に関連した多くの非記憶性(non−memory)免疫応答に関与することを示す。
【0025】
Wortmanninを用いた研究に基づいて、PI3キナーゼ機能がまた、Gタンパク質結合受容体を通して白血球シグナル伝達のいくつかの態様に要求されるという証拠は、存在する(Thelen et al.,1994、上記)。さらに、それは、Wortmannin及びLY294002は、好中球遊走、及びスーパーオキシド放出を遮断することを示している。
【0026】
いくつかの結果は、PI3K阻害剤、例えば、LY294002が、特定の細胞毒性剤(例えば、パクリタキセル)のインビボ抗腫瘍活性を増加し得ることを示している(Grant,2003,Current Drugs,6(10),946−948)。
【0027】
しかしながら、これらの化合物は、PI3Kの特定のアイソフォームについて選択的でなく、どの特定のPI3Kアイソフォーム又はアイソフォーム(複数)がこれらの現象に関与するかは、不明なままである。疾患適用に依存して、PI3Kアイソフォームについての選択性の程度を変えることは、興味深いため、酵素のファミリーの個別のメンバーに対する特定の阻害剤は、それぞれの酵素の機能を解読するための有用なツールを提供する。
【0028】
p110δは、造血性源(hemopoeitic origin)の細胞、例えば白血球において主に発現される。PI3Kのp110触媒サブユニットのデルタアイソフォームの役割を評価するために、PI3Kδ−nullマウスは、開発され(Jou et al.,2002,Molecular and Cellular biology,22(4),8580−8591)、それらの特定の免疫学的表現型は、よく特徴づけられている(Vanhaesebroeck et al.,2005,Trends in Biochemical Sciences,30(4),194−204)。これらの実験は、サイトカイン受容体複合体を介したシグナル伝達は影響を受けない一方で、PI3Kδ−null動物が生存可能であり、PI3Kδの欠損がB−細胞抗原特異的受容体複合体の機能の大変特異的な損失をもたらすことを示す(Jou et al.,2002、上記)。
【0029】
マスト細胞におけるPI3Kのp110δアイソフォームの不活性化が、欠損した幹細胞因子に仲介されるインビトロ増殖、接着、及び移動、並びに損傷したアレルゲンIgEに誘導される脱顆粒(degranualtion)及びサイトカイン放出を導くことはまた、示される。p110δの不活性化は、アナフィラキシーアレルギー反応からマウスを保護し、アレルギー及びマスト細胞関連病理における治療的介入のための標的としてのp110δを提案する(Ali.et al.,2004,Nature,431,1007−1010)。
【0030】
マスト細胞は、神経系(例えば、多発性硬化症)、皮膚、関節、及び心肺、腸、及び泌尿器系における様々な炎症性疾患に参加し得る唯一の免疫細胞として出現する(Theoharides et al.,2004,J.of Neuroimmunology,146,1−12)。
【0031】
いくつかの広範囲に広がる疾患におけるPI3K経路の高い関連性は、それぞれのアイソザイムの機能をさらに特徴付け得るために、PI3Kアイソザイムの選択的阻害剤を含む阻害剤を開発する必要性を強調する。
【0032】
PI3K阻害剤は開発されている:チアゾール誘導体(WO2005/021519;及びWO04/078754)、チアゾリジン誘導体(WO2004/007491、及びWO2004/056820)、及びキナゾリノン誘導体(WO03/035075)。
【0033】
ジヒドロクロメノピラゾール誘導体は開示されている(WO2009/010824、WO2007/075772、及びWO2008/035356)。本発明は、三環式ピラゾール誘導体、及びPi3K調節物質としてのそれらの使用を提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0034】
発明の概要
本発明の一つの態様に従って、式(I)の化合物は提供される。
【0035】
本発明の別の態様に従って、式(I)の化合物は提供され、それはホスホイノシチド−3−キナーゼ、PI3K、例えば、PI3Kアルファ、又はPI3Kガンマ、又はPI3Kデルタ、又はPI3Kベータに関する疾患の治療及び/又は予防に適している。
【0036】
本発明の別の態様に従って、哺乳動物、特にヒトにおいて、チオクロマン(thichromane)化合物は提供され、それは疾患状態におけるホスホイノシチド−3−キナーゼ、PI3Kの活性又は機能を調節、特に阻害することができる。
【0037】
本発明の別の態様に従って、自己免疫、炎症性疾患、心臓血管疾患、神経変性疾患、細菌及びウイルス感染症、アレルギー、喘息、膵炎、多臓器不全、腎疾患、血小板凝集、癌、移植、精子の運動性、赤血球欠乏症、移植片拒絶、肺障害、呼吸器疾患、及び虚血状態から選択される疾患の治療及び/又は予防のための方法は提供される。
【0038】
別の態様に従って、本発明は、他のアイソフォームよりPI3Kのデルタアイソフォームに選択的である式(I)の化合物を提供する。
【0039】
本発明の別の態様に従って、好ましくは、免疫調製剤と組み合わせて、式(I)の少なくとも一つの化合物を含むキット又はセットは、提供される。
【0040】
好ましくは、キットは、以下:
(a)有効量の式(I)の化合物、及び/又はそれらの医薬的に使用可能な誘導体、溶媒和物、塩、水和物、及びステレオアイソマー、及び全ての割合でのそれらの混合物、並びに
(b)有効量のさらなる医薬活性成分
の分離したパックから成る。
【0041】
本発明の別の態様に従って、式(I)及び(I)の化合物の合成のためのプロセスは、提供される。
【発明を実施するための形態】
【0042】
発明の詳細な説明
本発明は、式(I
【0043】
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
【0044】
[式中、
は、窒素原子、又はCRを表し、
、Xは、互いに独立して窒素、又は炭素原子であり、
Uは、Xを含む、任意で1、2、若しくは3個の窒素原子を有する芳香族6員環、又はXの意味を含む、N、S、又はOから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する不飽和若しくは芳香族5員環を表し、
Zは、Xの意味を含む、2個の窒素原子を有する不飽和若しくは芳香族5員ヘテロ環を表し、
【0045】
Tは、S、SO、又はSOを表し、
は、H、A、Hal、CN、NO、N(R、OR、Ar、Het、Y、−NRCOR、CON(R、−NRCOAr、NRCOHet、COHet、−NRSO、COYを含むCOを表し、
は、H、Ar、Het、A、Cycを表し、
は、H、Yを表し、
は、H、Y、(CHAr、(CHCyc、(CHHet、(CHOY、(CHNHY、(CHNH、又はXがCRである場合はまたHalを表し、
【0046】
は、H、Y、又はArを表し、RがYであり、且つrが2である場合、二つのR基は、互いに結合し得、それらがそれと結合して、架橋システムであるモルホリン基を提供し、
は、H、A、Cyc、又はArであり、
【0047】
uは、0、1、2、3、又は4、好ましくは0、又は1であり、
rは、0、1、又は2であり、
gは、1、又は2であり、
【0048】
Arは、未置換、又はHal、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、A、OR、N(R、COR、−CO、CON(R、COHet、−NHCOR、−NHSOA、−NHSOAr、−NHSO−N(R、N(H)1−qCOR、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、−SOHet、−(CH−N(R、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SO、Het、−(CH−Het、−(CHY)−Hetにより一置換、二置換、又は三置換される、6〜14個の炭素原子を有する単環式、又は縮合二環式の不飽和、又は芳香族炭素環を表し、
【0049】
Hetは、未置換、又はHal、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、A、OR、N(R、COR、−CO、CON(R、−NHCOR、−NHSOA、−NHSO、−NHSO−N(H)2−m(A)、N(H)1−qCOR、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、COHet、−SOHet、−(CH−N(H)2−m(A)、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SO、Het、−(CH−Het;−(CHY)−Hetにより一置換、二置換、又は三置換される、SO、又はCO基を最終的に含む、1、2、3、又は4個のN、O、及び/又はS原子を有する、単環式、又は二環式の飽和、不飽和、又は芳香族へテロ環を表し、
【0050】
Hetは、
【0051】
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
【0052】
を表し、
【0053】
Cycは、未置換、又はHal、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、A、OR、N(R、COR、CON(R、−NHCOR、−NHSOA、−NHSO、−NHSO−N(H)2−m(A)、N(H)1−qCOR、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−COOR、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、−SOHet、−(CH−N(H)2−m(A)、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SO、Het、−(CH−Het;−(CHY)−Hetにより一置換、二置換、又は三置換される、3〜8個の炭素原子を有する飽和、又は不飽和炭素環を表し、
【0054】
Aは、1〜12個のC原子を有する分枝鎖又は直鎖のアルキル(一個又は複数個、好ましくは1〜7個のH原子が、Hal、Ar、Het、Cyc、OR、−CN、−COY、又はN(Rにより置換され得、且つ一個又は複数個、好ましくは1〜7個の隣接しないCH−基が、O、NR、CO、CONR、NRCO、OCOにより、及び/又は−CH=CH−又は−C≡C−基により置換され得る)である、又は3〜7環のC原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルアルキレンを表し、
【0055】
Yは、1〜8個の炭素原子を有する分枝鎖、又は直鎖のアルキルを表し、
Halは、F、Cl、Br、又はIを表し、
qは、0、又は1であり、
mは、0、1、又は2であり、
nは、1、2、3、又は4である。]
の化合物、並びにそれらの医薬的に許容される誘導体、溶媒和物、互換異性体、塩、水和物、及びステレオアイソマー、及び全ての割合でのそれらの混合物を提供する。
【0056】
特定の実施形態では、Uは、Xの意味を含む、任意で1、又は2個の窒素原子を有する芳香族6員環であり、
別の実施形態では、Xは炭素原子であり、
別の実施形態では、Xは炭素原子であり、
別の実施形態では、X、及びXは炭素原子であり、Uは、任意で1、又は2個の窒素原子を有する芳香族6員環であり、Zは、2個の窒素原子を有する不飽和、又は芳香族5員へテロ環であり、
別の実施形態では、XはCRであって、Rは、上記に定義されたとおりであり、
別の実施形態ではTはSOであり、
別の実施形態ではX、及びXは炭素原子であり、Uは、任意で1個の窒素原子を有する芳香族6員環であり、Zは、2個の窒素原子を有する不飽和、又は芳香族5員へテロ環であり、TはSOであり、XはCRであって、Rは、上記に定義されたとおりである。
【0057】
より特定の実施形態では、式(I)中の部分:
【0058】
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
【0059】
は、以下の群:
【0060】
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
【0061】
[式中、R、R、R、R、Tは、上記に定義されたとおりであり、
、U、U、及びUはCRを表す、又はU、U、U、及びUのうちの一つ若しくは二つは独立してNであり、残りはCRである、又はU、及びUのうちの一つはSであり、U−Uは一緒にCR基を形成し、残りはCRである、又はU、及びUのうちの一つはSであり、U−Uは一緒にCR基を形成し、残りはNである。]
から選択され、又は
以下の基:
【0062】
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
【0063】
[式中、UはNを表し、U−Uは一緒にCR基を形成し、UはCRであり、XはNであり、且つZ、X、X、R、Tは上記に定義されたとおりである。]
を表す。
【0064】
特定の実施形態では、RはArである。
別の特定の実施形態では、RはHet又はCycである。
別の特定の実施形態では、Rは1又は2個のキラル中心を含む。
【0065】
好ましい実施形態では、本発明は、式(Ia
【0066】
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
【0067】
[式中、X、X、X、R、T、R、Z、U、r、及びuは、上記に定義の通りであり、
Mは、N、S、及びOから選択される1〜3個のヘテロ原子を任意で含む、飽和又は不飽和の4−、5−、6−、7−、又は8−員環を表し、
記号は、キラル中心を表し、
【0068】
は、Hal、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、A、OR、N(R、COR、−CO、CON(R、−NHCOR、−NHSOA、−NHSO、−NHSO−N(H)2−m(A)、N(H)1−qCOR、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、COHet、−SOHet、−(CH−N(H)2−m(A)、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SO、Het、−(CH−Het;又は−(CHY)−Hetを表し、
tは、0、1、2、3、又は4、好ましくは0、又は1である。]
の化合物を提供する。
【0069】
より特定の実施形態では、本発明は、式(I):
【0070】
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
【0071】
[式中、U、U、U、及びUは、上記に定義されたとおりであり、
は、H、Ar、Het、A、Cycを表し、
は、H、Hal、Y、(CHAr、(CHCyc、(CHHet、(CHOY、(CHNHY、(CHNHを表し、
は、H、Yを表し、
【0072】
は、H、Y、又はArを表し、RがYであり、且つrが2である場合、二つのR基が、一緒に結合し得て架橋構造であるモルホリン基を提供し得、
は、H、A、Hal、CN、NO、N(R、OR、Ar、Het、Y、−NRCOR、CON(R、−NRCOAr、NRCOHet、COHet、−NRSO、COYを含むCOを表し、
Tは、S、SO、又はSOを表し、
rは、0、1、又は2を表し、
【0073】
Arは、未置換、又はHal、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、A、OR、N(R、COR、−CO、CON(R、COHet、−NHCOR、−NHSOA、−NHSOAr、−NHSO−N(R、N(H)1−qCOR、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、−SOHet、−(CH−N(R、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SO、Het、−(CH−Het;又は−(CHY)−Hetにより一置換、二置換、又は三置換される、6〜14個の炭素原子を有する単環式、又は縮合二環式の不飽和又は芳香族炭素環を表し、
【0074】
Hetは、未置換、又はHal、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、A、OR、N(R、COR、−CO、CON(R、−NHCOR、−NHSOA、−NHSO、−NHSO−N(H)2−m(A)、N(H)1−qCOR、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、COHet、−SOHet、−(CH−N(H)2−m(A)、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SO、Het、−(CH−Het;又は−(CHY)−Hetにより一置換、二置換、又は三置換される、1、2、3、又は4個のN、O及び/又はS原子を有する単環式、又は縮合二環式の不飽和又は芳香族へテロ環を表し、
【0075】
Cycは、未置換、又はHal、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、A、OR、N(R、COR、CON(R、−NHCOR、−NHSOA、−NHSO、−NHSO−N(H)2−m(A)、N(H)1−qCOR、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−COOR、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、−SOHet、−(CH−N(H)2−m(A)、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SO、Het、−(CH−Het;又は−(CHY)−Hetにより一置換、二置換、又は三置換される、3〜8個の炭素原子を有する飽和又は不飽和炭素環を表し、
【0076】
Aは、1〜12個の炭素原子を有する分枝鎖又は直鎖のアルキル(一個又は複数個、好ましくは1〜7個のH原子が、Hal、Ar、Het、Cyc、OR、−CN、−COY、又はN(Rにより置換され得、且つ一個又は複数個、好ましくは1〜7個の隣接しないCH−基が、O、NR、CONR−により、及び/又は−CH=CH−又は−C≡C−基により置換され得る)である、又は3〜7環のC原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルアルキレンを表し、
【0077】
Yは、1〜8個の炭素原子を有する分枝鎖又は直鎖のアルキルを表し、
は、H、A、Cyc、又はArであり、
Halは、F、Cl、Br、又はIを表し、
qは、0、又は1であり、
mは、0、1、又は2であり、
nは、1、2、3、又は4である。]
の化合物を提供する。
【0078】
別の実施形態では、本発明は、式(I)の化合物であって、U、U、U、及びUがCRを表す(R基の2又は3個はHを表し、好ましくは3個のR基がHである)、化合物を提供する。
【0079】
別の実施形態では、本発明は、式(I)の化合物であって、U、U、U、及びUがCHを表す、化合物を提供する。
【0080】
別の実施形態では、本発明は、式(I)の化合物であって、U、及びUのうち一つがSであり、U−Uが一緒にCR基を形成し、残りがCRである、化合物を提供する。
【0081】
別の実施形態では、本発明は、式(I)又は(I)の化合物であって、
は、H、Ar、Het、A、Cycを表し、
、Rは、互いから独立して、H、Y、(CHAr、(CHCyc、(CHHetを表し、
は、H、Y、又はArを表し、
【0082】
、U、U、及びUは、CRを表し、又はU、U、U、及びUのうち一つ若しくは二つは、独立してNであり、残りはでCRあり、
は、H、A、Hal、CN、NO、N(R、OR、Ar、Het、Y、−NRCOR、CON(Rを表し、
Tは、S、−SO、又は−SOを表し、
rは、0、1、又は2を表し、
【0083】
Arは、未置換、又はHal、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、A、OR、N(R、COR、−CO、CON(R、COHet、−NHCOR、−NHSOA、−NHSOAr、−NHSO−N(R、N(H)1−qCOR、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、−SOHet、−(CH−N(R、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SO、Het、−(CH−Het;又は−(CHY)−Hetにより一置換、二置換、又は三置換される、6〜14個の炭素原子を有する単環式、又は縮合二環式の不飽和又は芳香族炭素環を表し、
【0084】
Hetは、未置換、又はHal、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、A、OR、N(R、COR、−CO、CON(R、−NHCOR、−NHSOA、−NHSO、−NHSO−N(H)2−m(A)、N(H)1−qCOR、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、COHet、−SOHet、−(CH−N(H)2−m(A)、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SO、Het、−(CH−Het;又は−(CHY)−Hetにより一置換、二置換、又は三置換される、1、2、3、又は4個のN、O及び/又はS原子を有する単環式、又は二環式の飽和、不飽和、又は芳香族へテロ環を表し、
【0085】
Cycは、未置換、又はHal、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、A、OR、N(R、COR、CON(R、−NHCOR、−NHSOA、−NHSO、−NHSO−N(H)2−m(A)、N(H)1−qCOR、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−COOR、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、−SOHet、−(CH−N(H)2−m(A)、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SO、Het、−(CH−Het;又は−(CHY)−Hetにより一置換、二置換、又は三置換される、1〜8個の炭素原子を有する飽和炭素環を表し、
【0086】
Aは、1〜12個のC原子を有する分枝鎖又は直鎖のアルキル(一個又は複数個、好ましくは1〜7個のH原子が、Hal、Ar、Het、Cyc、OR、−CN、−COY、又はN(Rにより置換され得、且つ一個又は複数個、好ましくは1〜7個の隣接しないCH−基が、O、NR、CONR−により、及び/又は−CH=CH−又は−C≡C−基により置換され得る)である、又は3〜7環のC原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルアルキレンを表し、
【0087】
Yは、1〜8個の炭素原子を有する分枝鎖又は直鎖のアルキルを表し、
は、H、A、Cyc、又はArであり、
Halは、F、Cl、Br、又はIを表し、
qは、0、又は1であり、
mは、0、1、又は2であり、
nは、1、2、3、又は4である、
化合物、並びにそれらの医薬的に許容される誘導体、溶媒和物、互換異性体、塩、水和物、及びステレオアイソマー、及び全ての割合でのそれらの混合物を提供する。
【0088】
式(I)及び関連する式の化合物であって、置換が2回以上生じる、例えばRの化合物では、それらのそれぞれは、互いから独立して、本明細書で定義される意味を有する。
【0089】
別の実施形態では、本発明は、式(A1)
【0090】
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
【0091】
[式中、R、R、R、r、及びTは、上記に定義の通りである。]
の化合物、並びにそれらの医薬的に許容される誘導体、溶媒和物、互換異性体、塩、水和物、及びステレオアイソマー、及び全ての割合でのそれらの混合物に関する。
【0092】
第二の実施形態では、本発明は、式(A2)
【0093】
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
【0094】
[式中、R、R、R、及びrは、上記に定義の通りである。]
の化合物、並びにそれらの医薬的に許容される誘導体、溶媒和物、互換異性体、塩、及びステレオアイソマー、及び全ての割合でのそれらの混合物に関する。
【0095】
別の実施形態では、本発明は、式(A3)
【0096】
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
【0097】
[式中、Qは、Ar、Cyc、1〜8個の炭素原子を有するアルキル、又はHetであり、R、R、R、及びTは、上記に定義の通りである。]
の化合物、並びにそれらの医薬的に許容される誘導体、溶媒和物、互換異性体、塩、水和物、及びステレオアイソマー、及び全ての割合でのそれらの混合物に関する。
【0098】
別の実施形態では、本発明は、式(A4)
【0099】
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
【0100】
[式中、R、R、R、R、T、及びrは、上記に定義の通りであり、R7a、及びR7bは、互いから独立して、H、Y、A、Hal、NO、CN、OR、N(R、COR、−CO、CON(R、COHet、−NHCOA、−NHSOA、−NHSO−N(R、N(H)1−qCOA、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−SOA、−SON(H)2−m(A)、−SOHet、−(CH−N(R、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOAから選択される。]
の化合物、並びにそれらの医薬的に許容される誘導体、溶媒和物、互換異性体、塩、水和物、及びステレオアイソマー、及び全ての割合でのそれらの混合物に関する。
【0101】
別の実施形態では、本発明は、式(A5):
【0102】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
【0103】
[式中、R、R、R、R、R、T、及びrは、上記に定義の通りであり、Wは、H、Y、Q、−(CHQ、−(CHN(R、−(CHORであり、pは、1、2、又は3であり、Qは、Ar、Cyc、又はHetである。]
の化合物に関する。
【0104】
別の実施形態では、本発明は、式(A6)又は(A7):
【0105】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
【0106】
[式中、R、R、R、R、T、g、及びrは、上記で定義の通りであり、
10は、パーフルオロアルキル、A、COR、−CO、CON(R、COHet、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、−SOHet、−(CH−N(R、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SO、Het、−(CH−Het、−(CHY)−Hetを表し、
【0107】
、Y、A、m、n、Het、及びHetは、上記で定義の通りであり、
好ましくは、R10は、A、Het、−(CH−Het、又は−(CHY)−Hetを表し、
より好ましくは、R10は、1〜6個のC原子を有する分枝鎖又は直鎖のアルキル(一個又は複数個、好ましくは、1〜3個のH原子は、Hal、Ar、Het、Cyc、OR、−CNにより置換され得る(Rは、1〜6個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキルである)]を表し、
の化合物、及び全ての割合における(A6)及び(A7)の混合物、
並びにそれらの医薬的に許容される誘導体、溶媒和物、互換異性体、塩、水和物、及びステレオアイソマー、及び全ての割合でのそれらの混合物を提供する。
【0108】
登録番号931355−99−6の下に参照される以下の化合物B1は、ChemDiv Companyから市販されている。この化合物は、何らかの薬剤学又は医学的適応に用いられていなかった。
【0109】
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
【0110】
好ましい実施形態では、化合物B1は、本発明の化合物から排除される。
【0111】
上記及び下記では、Meはメチル基を意味し、Etは、エチル基を意味する。
【0112】
式(I)、(I)及び関連する式はまた、式(I)、(I)及び関連する式の化合物の混合物、例えば、1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、1:10、1:100、又は1:1000の割合で、例えば、二つのジアステレオマー又はエナンチオマーの混合物を包含する。
【0113】
「アルキル」は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、又は12個の炭素原子を有する炭素鎖を表す。アルキルは、好ましくは、メチル、さらにエチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、又はtert−ブチル、さらにまた、ペンチル、1−、2−、又は3−メチルブチル、1,1−、1,2−、又は2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、1−、2−、3−、又は4−メチルペンチル、1,1−、1,2−、1,3−、2,2−、2,3−、又は3,3−ジメチルブチル、1−、又は2−エチルブチル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル、1,1,2−、又は1,2,2−トリメチルプロピル、さらに好ましくは、例えば、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、又は1,1,1−トリフルオロエチルを表す。
【0114】
「シクロアルキルアルキレン」、又は「シクロアルキルアルキレン基」は、1個のH原子はシクロアルキル基により置換される、1〜6個の炭素原子を有する炭素鎖を表す。シクロアルキルアルキレンは、好ましくは、シクロプロピルメチレン、シクロブチルメチレン、シクロペンチルメチレン、シクロヘキシルメチレン、又はシクロヘプチルメチレンを表す。
【0115】
「パーフルオロアルキル」は、全ての水素原子がF原子により置換される、1〜8個の炭素原子、好ましくは1〜6個の炭素原子を有するアルキル鎖を表す。パーフルオロアルキルは、より好ましくは、CFを表す。
【0116】
Halは、好ましくは、F、Cl、又はBrを表す。
【0117】
「アミノ」又は「アミノ基」は、それぞれのR’、R’’が独立して、水素、Y、Ar、Het、Cyc、又はAである、−NR’R’’を表す。R’、及びR’’は、それらが結合する窒素原子と一緒に任意でHet基を形成し得る。R’、及びR’’は、それらが結合する窒素原子と一緒に、好ましくは、N、O、及びSの基から選択される1、2、3、又は4個のヘテロ原子を有する5員の不飽和、又は芳香族へテロ環を形成する。
【0118】
Arは、好ましくは、未置換、又はF、Cl、Br、CF、OCF、NO、CN、A、OR、N(H)2−m(A)、−CON(R、COHet、−NHCOA、COA、−SOA、−SON(H)2−m(A)、−SOHet、−(CH−N(R)SOAにより一置換、二置換、又は三置換される、6〜14個の炭素原子を有する、一環式、又は二環式の芳香族炭素環を表す。
【0119】
より具体的には、Arは、
【0120】
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
【0121】
[式中、R、及びRは、互いから独立して、H、Hal、NO、A、CN、N(R、−NRCOA、−NRCOA、−OR、−COA、−CON(R、−COHet、−SON(H)2−m(A)、−NHSOA、−(CH−N(R)SOA、−SOA、−SOHet、Het、Ar、又はCycを表し、
、A、Ar、Het、Cyc、及びmは上記で定義された通りである。]
である。
【0122】
好ましいAr基の例は、以下の群:
【0123】
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
【0124】
から選択される。
【0125】
Hetは、好ましくは、未置換、又は1〜8個の炭素原子を有するアルキル、Hal、CF、OCF、NO、CN、OR、N(R、CON(R、−COA、−SOA、−SON(H)2−m(A)、COHet、−SOHet、−(CH−OR、−(CH−N(Rにより一置換、二置換、又は三置換される、N、O、及びSから選択される1又は2個のヘテロ原子を有する、一環式、又は二環式の飽和、不飽和、又は芳香族炭素環を表す。
【0126】
一つの実施形態では、Hetは、好ましくは、基
【0127】
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
【0128】
[式中、hは、0、1、又は2、好ましくは1であり、それは任意でHal、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、A、OR、N(R、COR、−CO、CON(R、−NHCOR、−NHSOA、−NHSO、−NHSO−N(H)2−m(A)、N(H)1−qCOR、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、COHet、−SOHet、−(CH−N(H)2−m(A)、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SO、Het、−(CH−Het;−(CHY)−Hetにより置換される。]
である。
【0129】
Hetは、より好ましくは、以下の群:
【0130】
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
【0131】
[式中、R、及びRは、上記で定義の通りであり、
好ましくは、R、及びRは、互いから独立して、以下の群:
Y、H、Hal、NO、CN、−(CH−NH−SOY、 −O(CH−N(H)2−m(Y)、−NH(CH−N(H)2−m(Y)、−NH(CH−OH、−NH(CH−OY、−O−(CH−OH、−O−(CH−OY、OH、OY、−(CH−OY、−(CH−OH、−(CH−N(H)2−m(Y)、−NHCOY、−NHCOY、−CF、Het、−(CH−Het;−(CHY)−Het(Y、m、及びnは、上記で定義の通りである。);
のうちの一つを表す。]
のうちの一つを表す。
【0132】
−(CH−Het基は、好ましくは、
【0133】
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
【0134】
[式中、nは上記で定義の通りである。好ましくは、nは2である。]
を表す。
【0135】
Yは、好ましくは、1〜6個の炭素原子を有する分枝鎖又は直鎖のアルキルを表す。
【0136】
Tは、好ましくは、SO、又はSOを表す。
【0137】
Cycは、好ましくは、未置換、又は1〜8個の炭素原子を有するアルキル、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ、Hal、CF、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、OH、NH、COH、COH、CONH、−(CH−ORにより一置換、二置換、又は三置換される、1〜8個の炭素原子を有する飽和炭素環を表す(R、及びnは上記に定義の通りである)。
【0138】
最も好ましくは、Cycは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、及びシクロヘプチルを表す。
【0139】
及びRは、好ましくは、H、又はYを表す。
最も好ましくは、R及びRの双方は、Hを表す。
【0140】
あるいは、Rはまた、(CHAr、(CHCyc、(CHHet、(CHOY、(CHNHY、(CHNHを表す。
【0141】
が窒素原子である場合、Rは、好ましくは、Y、(CHAr、(CHCyc、(CHHet、(CHOY、(CHNHY、(CHNHである。
【0142】
は、好ましくは、H、OR、Hal、CN、NO、−(CH−N(R、−O(CH−N(R、−NR−(CH−N(R、−NR−(CH−OR、−NR−CO、−NR−CORを表す。
より好ましくは、Rは、H、又はHalである。
【0143】
は、好ましくは、H、直鎖若しくは分枝鎖のC〜Cアルキル、又は以下の群:
【0144】
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
【0145】
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
【0146】
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
【0147】
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
【0148】
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
【0149】
のうちの一つから選択される。
【0150】
別の好ましい実施形態では、Rは以下の群:
【0151】
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
【0152】
のうちの一つを表す。
【0153】
別の好ましい実施形態では、Rは以下の群:
【0154】
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
【0155】
のうちの一つを表す。
【0156】
別の好ましい実施形態では、Rは以下の群:
【0157】
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
【0158】
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【0159】
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
【0160】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
【0161】
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
【0162】
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
【0163】
のうちの一つを表す。
【0164】
より好ましくは、Rは、H、又はAを表す。
【0165】
より好ましくは、A基は、1〜8個の炭素原子を有する分枝鎖又は直鎖のアルキル(一個又は複数個、好ましくは1〜3個のH原子が、Hal、Ar、Het、Cyc、OR、−CN、−COY、又はN(Rにより置換され得、且つ一個又は複数個、好ましくは1〜3個の隣接しないCH−基が、O、NR、CONR−により、及び/又は−CH=CH−又は−C≡C−基により置換され得)を表す、又は3〜7環のC原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルアルキレンを表す。
【0166】
好ましい実施形態では、本発明は、RがHである、式(I)の化合物を提供する。
【0167】
別の好ましい実施形態では、本発明は、U、U、U、及びUのうちの一つがNであり、残りがCRである(Rは上記で定義されたとおりである)、式(I)の化合物を提供する。
【0168】
別の好ましい実施形態では、本発明は、Rが、H、Y、Ar、Het、又はCycを表し、R及びRが、双方共にHである、式(I)の化合物を提供する。
【0169】
別の好ましい実施形態では、本発明は、Rが、H、Y、Ar、Het、又はCycを表し、R及びRが、双方共にHであり、TがSOである、式(I)の化合物を提供する。
【0170】
別の好ましい実施形態では、本発明は、Rが、H、Y、Ar、Het、又はCycを表し、R及びRが、双方共にHであり、TがSOであり、且つU、U、U、及びUがCRである、式(I)の化合物を提供する。
【0171】
最も好ましくは、本発明は、以下の群から選択される式(I)、(I)、及び関連する式の化合物に関する。下記の表では、構造が、一つ又は複数の立体中心を含む場合、それぞれの構造は、任意の絶対配置で表される。これらの構造はまた、反対の立体化学、及び対応するラセミ体を有するそれぞれの構造を含む。
【0172】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0173】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0174】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0175】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0176】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0177】
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【0178】
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
【0179】
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0180】
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
【0181】
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
【0182】
【表11】
[この文献は図面を表示できません]
【0183】
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
【0184】
【表13】
[この文献は図面を表示できません]
【0185】
【表14】
[この文献は図面を表示できません]
【0186】
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
【0187】
【表16】
[この文献は図面を表示できません]
【0188】
【表17】
[この文献は図面を表示できません]
【0189】
【表18】
[この文献は図面を表示できません]
【0190】
【表19】
[この文献は図面を表示できません]
【0191】
【表20】
[この文献は図面を表示できません]
【0192】
【表21】
[この文献は図面を表示できません]
【0193】
【表22】
[この文献は図面を表示できません]
【0194】
【表23】
[この文献は図面を表示できません]
【0195】
【表24】
[この文献は図面を表示できません]
【0196】
【表25】
[この文献は図面を表示できません]
【0197】
【表26】
[この文献は図面を表示できません]
【0198】
【表27】
[この文献は図面を表示できません]
【0199】
【表28】
[この文献は図面を表示できません]
【0200】
【表29】
[この文献は図面を表示できません]
【0201】
【表30】
[この文献は図面を表示できません]
【0202】
【表31】
[この文献は図面を表示できません]
【0203】
【表32】
[この文献は図面を表示できません]
【0204】
【表33】
[この文献は図面を表示できません]
【0205】
【表34】
[この文献は図面を表示できません]
【0206】
【表35】
[この文献は図面を表示できません]
【0207】
【表36】
[この文献は図面を表示できません]
【0208】
【表37】
[この文献は図面を表示できません]
【0209】
【表38】
[この文献は図面を表示できません]
【0210】
【表39】
[この文献は図面を表示できません]
【0211】
【表40】
[この文献は図面を表示できません]
【0212】
【表41】
[この文献は図面を表示できません]
【0213】
【表42】
[この文献は図面を表示できません]
【0214】
【表43】
[この文献は図面を表示できません]
【0215】
【表44】
[この文献は図面を表示できません]
【0216】
【表45】
[この文献は図面を表示できません]
【0217】
【表46】
[この文献は図面を表示できません]
【0218】
【表47】
[この文献は図面を表示できません]
【0219】
【表48】
[この文献は図面を表示できません]
【0220】
【表49】
[この文献は図面を表示できません]
【0221】
【表50】
[この文献は図面を表示できません]
【0222】
本発明の化合物の合成
以下の略記は、それぞれ以下の定義を意味する:
aq(水性)、h(時間)、g(グラム)、L(リットル)、mg(ミリグラム)、MHz(メガヘルツ)、μM(マイクロモーラー)、min.(分)、mm(ミリメーター)、mmol(ミリモル)、mM(ミリモーラー)、m.p.(融点)、eq(当量)、mL(ミリリットル)、μL(マイクロリットル)、ACN(アセトニトリル)、BOC(tert−ブトキシ−カルボニル)、CBZ(カルボベンゾキシ)、CDCl(重水素化クロロホルム)、CDOD(重水素化メタノール)、CHCN(アセトニトリル)、c−hex(シクロヘキサン)、DCC(ジシクロヘキシルカルボジイミド)、DCM(ジクロロメタン)、DIC(ジイソプロピルカルボジイミド)、DIEA(ジイソプロピルエチル−アミン)、DMA(ジメチルアセトアミド)、DMF(ジメチルホルムアミド)、DMSO(ジメチルスルホキシド)、DMSO−d(重水素化ジメチルスルホキシド)、EDC(1−(3−ジエチルアミノ−プロピル)−3−エチルカルボジイミド)、ESI(エレクトロスプレーイオン化)、EtOAc(酢酸エチル)、EtO(ジエチルエーテル)、EtOH(エタノール)、FMOC(フルオレニルメチルオキシカルボニル)、HATU(ジメチルアミノ−([1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)−メチレン]−ジメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート)、HPLC(高速液体クロマトグラフィー)、i−PrOH(2−プロパノール)、KCO(炭酸カリウム)、LC(液体クロマトグラフィー)、MeCN(アセトニトリル)、MeOH(メタノール)、MgSO(硫酸マグネシウム)、MS(質量分析)、MTBE(メチルtert−ブチルエーテル)、Mtr.(4−メトキシ−2、3、6−トリメチルベンゼンスルホニル)、MW(マイクロ波)、NaHCO(炭酸水素ナトリウム)、NaBH(水素化ホウ素ナトリウム)、NMM(N−メチルモルホリン)、NMR(核磁気共鳴)、POA(フェノキシアセテート)、PyBOP(ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート)、RT(室温)、Rt(保持時間)、SPE(固相抽出)、T3P(プロパンホスホン酸無水物)、tBu(tert−ブチル)、TEA(トリエチルアミン)、TFA(トリフルオロ酢酸)、THF(テトラヒドロフラン)、TLC(薄層クロマトグラフィー)、UV(紫外)。
【0223】
下記の実施例に記述される下記の一般的な方法及び手順は、式(I)及び関連する式の化合物を調製するために用いられ得る。
【0224】
式(I)の化合物は、下記の一般的な方法及び手順を用いて、容易に入手可能な出発物質から調製され得る。そのような出発物質が市販されていない場合、それらは、標準的な合成技術により調製され得る。典型的な又は好ましい実験条件(すなわち、反応温度、時間、試薬の化学量論、溶媒など)が与えられた場合、他の実験条件はまた、他に記載のない限り、用いられ得ることは、理解される。一般的に、一般式(I)の化合物は、溶液相及び/又は固相化学プロトコールの双方を用いるいくつかのプロセスにより得られ得る。一般式(I)の化合物の調製のための合成経路の例は、下記に記述される。最適反応条件は、特定の反応物、又は用いられる溶媒と共に変更され得るが、そのような条件は、日常的な最適化手順を用いて当業者により決定され得る。
【0225】
以下の、全ての置換基、例えば、Q、R、R、R、R、R、R、T、U、U、U、U、A、Het、Ar、m、n、r、及びpは、他に明確に記載のない限り、式(I)及び(I)の下に示される意味を有する。
【0226】
、R、R、R、R、U、U、U、及びUの性質に応じて、様々な合成戦略は、式(I)の化合物の合成のために選択され得る。一般的に、式(I)又は(I)の任意の個別の化合物のための合成経路は、それぞれの分子の特定の置換基、及び中間体の入手可能性に依存し;さらにそのような因子は、当業者により理解される。全ての保護及び脱保護方法については、Philip J.Kocienski,in“Protecting Groups”,Georg Thieme Verlag Stuttgart,New York,1994、及びTheodora W.Greene and Peter G.M.Wuts in “Protective Groups in Organic Synthesis”,Wiley Interscience,3rd Edition 1999を参照のこと。
【0227】
式(I)の化合物は、一般的なスキームA:
【0228】
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
【0229】
[式中、R、g、R、R、R、T、U、Z、X、X、X、u、及びrは上記で定義された通りであり、VはH又はYを表す。]
に記述される合成経路に従って、調製され得る。
【0230】
代表的な例として、式(I)の化合物は、一般的なスキーム1に記述される合成経路に従って調製され得る。好ましい合成経路に従って、式(I)の化合物は、R−X(及び、あるいはR−X)(ここでXはハロゲン又はスルホネート基などの脱離基であり、R、及びRは、上記で定義されたとおりである)との一つ又は二つのアルキル化反応により、式(Ib)の対応する誘導体から調製され得る。好ましい条件は、室温で、式(Ib)の化合物と、塩基、例えばNaHとの処理、続く好適な溶媒、例えばTHF中アルキル、又はハロゲン化ベンジルの添加に存在する。
【0231】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【0232】
式(Ib)の化合物は、式(IIb)(Rは、上記で定義されたとおりであり、Vは、H又は上記で定義されたとおりであるYを表す)の対応する誘導体から、又は式(IIb)(Vは、アミンと共にYである)の化合物の反応により直接的に、又はエステル(IIb)(VはHである)の酸への加水分解に続くアミンとの結合を経て、のいずれかにより、調製され得る。酸(IIb)(VはHである)から出発して、式(Ib)の化合物は、カップリング剤、例えば、DCC、DIC、EDC、HATUを用いることにより、カルボン酸、及びアミンから出発するアミドの形成のための通常の条件を用いて、又は酸塩化物又は活性化エステルの形成を介して、得られ得る。好ましい条件は、室温で、好適な溶媒、例えば、THF中で、塩基、例えば、トリエチルアミンの存在下で、式(IIb)の化合物の処置とEtOAc中プロパンホスホン酸無水物50%の溶液との処理、続くモルホリン誘導体(D)(R及びrは上記で定義の通りである)の添加に存在する。別の好ましい条件は、温度0℃〜50℃で、好適な溶媒、例えば、DCM又はTHF中で、アミン誘導体DのAlCl、又はAlMeでの前処理、続いて式(IIb)の化合物(Vはアルキル基である)の添加である。
【0233】
対応するカルボン酸は、溶媒、例えば、水、アルコール、THF、ジオキサン、又はそれらの混合物中で、試薬、例えば、LiOH、NaOH、又はKOHであるが、これに限定されない、を用いた対応するエステルの加水分解により得られ得る。
【0234】
化合物(IIb)は、R−X(Xはハロゲン又はスルホネート基である)とのアルキル化反応による式(IIa)の化合物から調製され得る。好ましい条件は、室温〜60℃の温度で、好適な溶媒、例えば、アセトニトリル中で、塩基、例えば炭酸カリウムの存在下での、式(IIa)の化合物のハロゲン化アルキルでの処理に存在する。
【0235】
式(Ib)の化合物の合成のための代替の経路は、式(Ia)の化合物とR−X(Xはハロゲン又はスルホネート基である)とのアルキル化に存在する。好ましい条件は、室温〜60℃の温度で、好適な溶媒、例えば、アセトニトリル中で、好ましい塩基、例えば、炭酸カリウム中での、式(Ia)の化合物のハロゲン化アルキルでの処理に存在する。
【0236】
式(Ia)の化合物は、式(IIa)(R、及びVは上記で定義された通りである)の対応する誘導体から、又はモルホリン誘導体Dとの反応により直接的に、又はエステル(IIb)(VはHである)の酸への加水分解に続くモルホリン誘導体Dとの結合のいずれかにより、調製され得る。酸(IIb)(VはHである)から出発して、式(Ia)の化合物は、カップリング試薬、例えば、DCC、DIC、EDC、HATUを用いることによりカルボン酸、及びアミンから出発するアミドの形成のための通常の条件を用いて、又は酸塩化物又は活性化エステルの形成を介して、得られ得る。好ましい条件は、室温で、好適な溶媒、例えば、THF中で、EtOAc中50%プロパンホスホン酸無水物での式(IIb)の化合物の処理、続いてモルホリン誘導体D(R、及びrは上記で定義された通りである)の添加に存在する。別の好ましい条件は、0℃〜50℃の温度で、好適な溶媒、例えば、DCM又はTHF中での、アミン誘導体DのAlCl又はAlMeでの前処理に続く式(IIb)の化合物(Vはアルキル基である)の添加に存在する。
【0237】
対応するカルボン酸は、溶媒、例えば、水、アルコール、THF、ジオキサン、又はそれらの混合物中で、試薬、例えば、LiOH、NaOH、又はKOHであるがこれに限定されない、を用いたエステルの加水分解により得られ得る。
【0238】
式(IIa)及び式(IIb)の化合物は、ヒドラジン、置換されたヒドラジン、及び保護されたヒドラジン、例えば、PG基を有するヒドラジン(Rは上記で定義された通りである)との環化によりそれぞれ、式(III)の化合物から調製され得る(スキーム2)。ヒドラジン誘導体VIIは、保護基、例えば、Boc基により保護されてもされなくてもよい。好ましい条件は、還流での、好適な溶媒、例えば、メタノール、又はエタノール中で、酸、例えば酢酸の存在下での、化合物(III)とヒドラジン誘導体との処理に存在する。別の好ましい条件は、還流での、好適な溶媒、例えば、エタノール中で、酸、例えばHClの存在下で、化合物(III)とBoc−ヒドラジン誘導体との処理である。
【0239】
式(III)の化合物は、塩基の存在下で、V−OCOCO−X(V及びXは、上記で定義された通りである)との反応により、式(IV)の化合物から調製され得る。好ましくは、塩基は金属アルコキシドである。好ましい条件は、−78℃〜室温の温度で、好適な溶媒、例えば、THF、MTBE、又はトルエン中での、化合物(IV)のブチルリチウム、及びその後V−OCOCO−Xでの処理に存在する。好ましくは、V−OCOCO−Xはジエチルオキサラートである。他の好ましい条件は、0℃〜室温の温度での、好適な溶媒、例えば、トルエン、又はMTBE中での、化合物(IV)とナトリウムエトキシド、及びその後ジエチルオキサラートとの処理に存在する。
【0240】
式(I)、(Ia)、(Ib)、(IIa)、及び(IIb)の化合物は、例えば下記の実施例に記述されるような好適な相互変換手順、又は当業者によく知られている従来の相互変換手順を用いて、式(I)、(Ia)、(Ib)、(IIa)、及び(IIb)の代替化合物にそれぞれ変換され得る。
【0241】
式(I)、(Ia)、(Ib)、(IIa)、及び(IIb)の化合物(TはSである)は、酸化により、式(I)、(Ia)、(Ib)、(IIa)、及び(IIb)の対応する化合物(TはSO、又はSOである)にそれぞれ変換され得る。好ましい条件は、100℃の温度で、好適な溶媒、例えば、酢酸中での、水中30%過酸化水素により、式(I)、(Ia)、(Ib)、(IIa)、及び(IIb)の化合物の処理に存在する。
【0242】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0243】
式(IV)の化合物(U、U、U、及びUは上記に定義された通りである(例えば、U、U、U、及びUはCRを表す))は、商業的供給源から得られ、又はそれらは、フリーデル・クラフト型反応により式(V)の化合物から調製され得る(スキーム3)。好ましい条件は、0℃〜室温の温度で、好適な溶媒、例えば、ジクロロメタン中で塩化オキサリルによる、及び塩化スズ(IV)による化合物(V)の処理に存在する。他の好ましい条件は、80℃〜120℃に及ぶ温度での化合物(V)のポリリン酸での処理に存在する。
【0244】
式(IV)の化合物(UはNを表し、U、U、及びUは、CRを表す)は、商業的供給源から、又はJournal of Heterocyclic Chemistry,37(2),379−382;2000に記述される手順に従って、得られ得る。
【0245】
式(IV)の化合物(UはNを表し、U、U、及びUは、CRを表す)は、4−クロロニコチン酸から出発して、Journal of Heterocyclic Chemistry,37(2),379−382;2000に記述される手順に従って得られ得る。
【0246】
式(IV)の化合物(UはSを表し、U−U、及びUは、CRを表し、5員環を形成する)は、商業的供給源から、又はTetrahedron,54(21),5599−5606;1998に記述される手順に従って、得られ得る。
【0247】
式(IV)の化合物(UはSを表し、U−U、及びUは、CRを表し、5員環を形成する)は、商業的供給源から、又は3−ブロモチオフェンから出発して、Tetrahedron,54(21),5599−5606;1998に記述される手順に従って、得られ得る。
【0248】
式(IV)の化合物(UはNを表し、UはSを表し、U−Uは、CRを表し、5員環を形成する)は、商業的供給源から、又はtert−ブチル(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバメートから出発して、Tetrahedron,54(21),5599−5606;1998に記述される手順に従って、得られ得る。
【0249】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
【0250】
式(V)の化合物(U、U、U、及びUは、上記で定義されたとおりである)は、アルキル化により式(VI)の化合物から調製され得る。好ましい条件は、60℃の温度で、好適な溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド中で、塩基、例えば、炭酸カリウムの存在下で、G−CHCHCO−G(Gはハロゲンであり、GはOH、又はOYであり、Yは上記で定義されたとおりである)による式(VI)の化合物の処理に存在する。
【0251】
一般式(VII)の化合物の調製は、一般的なスキーム4に記述される。式(VIIa)又は(VIIb)の化合物(RはAr、又はHetであり、PGは、非限定的な例として、カルバメート基、又はアルキル基を含む保護基を表す)は、式(IX)の化合物、及びR−X(Rは、アリール又はヘテロアリール基である)から調製され得る。Xは、ハロゲン又はスルホネート基のいずれかであり、結合は、Journal of Organic Chemistry,74(12),4542−4546;2009に記述されるように、金属により触媒される。好ましい条件は、50℃〜100℃の温度で、好適な溶媒、例えば、DMSO中で、ヨウ化銅及びCsCOの存在下で、ハロゲン化アリール、好ましくはヨード誘導体での式(IX)の化合物の処理に存在する。
【0252】
式(VIIa)の化合物(GCHGはRを表す)は、還元反応により式(VIII)の化合物から調製され得る(スキーム4B)。好ましい条件は、0℃〜室温の温度で、好適な溶媒、例えば、酢酸及び水の混合物中で、シアノヒドリドほう酸ナトリウムでの式(VIII)の化合物の処理に存在する。
【0253】
式(VIIc)及び(VIId)の化合物(GCHGはRを表す)は、好適な触媒、又はリガンド/触媒の存在下で、水素での還元により、式(VIII)の化合物から調製され得る。リガンド、及び/又は触媒、及び/又は保護基の適切な選択は、(VIIc)の式、又は(VIId)の式のいずれかを好み得る。アキラル条件の使用は、式(VIIa)の化合物を与える。キラル還元について、好ましい条件は、室温で、好適な溶媒、例えばMeOH中で、水素の30barの圧力下で、式(VIII)の化合物とビス(シクロオクタ(cycloocat)−1,5−ジエン)ロジウム(I)テトラフルオロボレート及びJosiphosリガンドの一つのエナンチオマーとの処理に存在する。
【0254】
式(VIII)の化合物(G及びGは、互いから独立してH若しくはAであり、又はG及びGは、一緒にCycを表す)は、ヒドラジン誘導体(IX)との反応により、式GCOGの化合物から調製され得る(スキーム4B)。好ましい条件は、60℃の温度で、好適な溶媒、例えば、トルエン中で、誘導体GCOGのBoc−ヒドラジンでの処理に存在する。エナンチオマーVIIc及びVIIdは、化合物VIIIの不斉還元から得られる。この反応は、既知の不斉還元、又は下記の実験部分に詳述される手順の一つを用いて行われ得る。
【0255】
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0256】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
【0257】
一般式(A)の化合物(R、R、R、T、及びU、U、U、Uは上記で定義された通りである)の調製は、一般的なスキーム5に記述される。式(A)の化合物(Rは上記で定義された通りである)は、式(Ic)の誘導体と式R−Xの化合物(Xはハロゲン又はスルホネート基である)との反応により、又は式(Xb)の化合物の分子内環化のいずれかにより調製され得る。アルキル化のための好ましい条件は、0℃〜50℃に及ぶ温度で、好適な溶媒、例えば、THF中で式(Ic)の化合物の水素化ナトリウムでの処理に続くハロゲン化アルキルの添加である。分子内環化のための好ましい条件は、80℃〜110℃に及ぶ温度で、好適な溶媒、例えば、トルエン中で、式(Xb)の化合物と、パラジウム源、例えば、酢酸パラジウム、リガンド、例えば、トリフェニルホスフィン、及び塩基、例えば、CsCOでの処理である。
【0258】
式(Ic)の化合物は、上述のパラジウム触媒された環化反応に従って、式(Xa)の誘導体の誘導体から、又は式(A)の化合物(Rはアルキルエーテル保護基、例えば、MOM基である)の脱アルキル化のいずれかにより、調製され得る。MOM保護基の切断のための好ましい条件は、100℃の温度で、好適な溶媒、例えば、ジオキサン中で、式(A)の化合物の、好適な酸、例えば、HClでの処理である。
【0259】
式(Xb)の化合物は、式(Xa)の化合物の、アルキル誘導体R−X(Xはハロゲン又はスルホネート基であり、Rは上述の通りである)での処理による式(Xa)の誘導体から調製され得る。アルキル化のための好ましい条件は、0℃〜50℃に及ぶ温度で、好適な溶媒、例えば、THF中での、式(Ic)の化合物の水素化ナトリウムでの処理に続くハロゲン化アルキルの添加である。
【0260】
式(Xa)の化合物(TはSOである)は、式(XI)の化合物と、スルホニルクロリド誘導体との反応により、調製され得る。好ましい条件は、室温で、塩基、例えば、ピリジン、又はTEAの存在下で、好適な溶媒、例えば、DCM中での、式(XI)の化合物の、スルホニルクロリド誘導体での処理である。
【0261】
式(XI)の化合物は、還元反応により式(XII)の化合物から調製され得る。好ましい条件は、室温で、水素の1気圧下で、好適な溶媒、例えば、AcOEt中でニトロ誘導体(XII)の10%Pd/Cでの処理である。
【0262】
化合物(XII)は、式R−Yの化合物(Yはボロン酸又はボロン酸エステル基である)とのカップリング反応により式(XIII)の化合物から調製され得る。好ましい条件は、室温〜60℃の温度で、好適な溶媒、例えば、DCM中で、塩基、例えば、TEA、及び酢酸銅の存在下で、式(XIII)の化合物の芳香族ボロン酸での処理に存在する。
【0263】
式(XIII)の化合物は、一般的なスキーム1について記述される条件に従って、対応する式(XIV)の誘導体(Vは上記に定義される通りである)から調製され得る。
【0264】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
【0265】
一般式(B)の化合物(R、R、T、及びU、Uは、上記で定義されたとおりである)の調製は、一般的なスキーム6に記述される。式(B)の化合物は、一般的なスキーム1に記述される条件に従って、式(IIc)の対応する誘導体(Vは上記で定義された通りである)から調製され得る。
【0266】
式(IIc)の化合物は、分子内環化反応により式(XV)の誘導体から調製され得る。分子内環化反応のための好ましい条件は、100℃〜180℃に及ぶ温度で、好適な溶媒、例えば、DMSO中での式(XV)の化合物の、リガンド、例えば、N,N−ジメチルグリシンの存在下又は非存在下でのCuIでの処理である。
【0267】
式(XV)の化合物は、式(XVIc)の誘導体の式Eの化合物(Tはチオール基であり、U、Uは、CRを表す)での求核置換により調製され得る。好ましい条件は、室温℃〜90℃に及ぶ温度で、好適な溶媒、例えば、ACN中で、塩基、例えば、KCOの存在下で、式(XVIc)の化合物(Xは臭素原子であり、Rはアリール又はヘテロアリールを表し、Vは、エチル基を表す)のチオール誘導体Eでの処理である。
【0268】
式(XVIc)の化合物は、ハロゲン化反応により式(XVIb)の誘導体から調製され得る。好ましい条件は、0℃〜室温に及ぶ温度で、好適な溶媒、例えば、EtO中で、式(XVIb)の化合物の臭素化試薬、例えば、3臭化リンでの処理である。
【0269】
式(XVIb)の化合物は、還元反応により式(XVIa)の誘導体から調製され得る。好ましい条件は、0℃〜室温に及ぶ温度で、好適な溶媒、例えば、THF及びEtOHの混合物中で、式(XVIa)の化合物の還元剤、例えば、水素化ホウ素ナトリウムでの処理である。
【0270】
式(XVIa)の化合物は、ビルスマイヤー・ハック反応により式(XVII)の誘導体から調製され得る。好ましい条件は、50℃〜100℃に及ぶ温度で、好適な溶媒、例えば、DCM中で、式(XVII)の化合物のリン酸オキシブロミド、及びDMFでの処理である。
【0271】
式(XVII)の化合物は、商業的供給源から、又はSynthesis(2003),(15),2353−2357に記述される手順に従って、得られ得る。
【0272】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【0273】
一般的な式(C)の化合物(R、R、T、及びU、U、U、Uは上記に定義された通りである)の調製は、一般的なスキーム7に記述される。式(C)の化合物は、一般的なスキーム1に記述される条件に従って、対応する式(IId)の誘導体(Vは上記に定義された通りである)から調製され得る。
【0274】
化合物(IId)は、R−X(Xはハロゲン又はスルホネート基である)との反応により、式(IIe)の化合物から調製され得る。好ましい条件は、100℃〜150℃に及ぶ温度で、好適な溶媒、例えば、DMF中で、CuI及びPdOAcの存在下で、式(IIe)の化合物のハロゲン化アルキルでの処理に存在する。
【0275】
式(IIe)の化合物は、化合物F(Vは上記に定義された通りである)との環化反応により、式(XVIII)の化合物から調製され得る。好ましい条件は、0℃〜室温に及ぶ温度で、好適な溶媒、例えば、DMF中で、式(XVIII)の化合物の塩基、例えば、カリウムtert−ブトキシド、及びジエチルクロロホスホネートでの処理、続くイソシアノ酢酸エチルの添加である。
【0276】
式(XVIII)の化合物(T、U、U、U、及びUは上記に定義された通りである)は、商業的供給源から、又はJournal of Medicinal Chemistry(2010),53(17),6386−6397に記述される手順に従って、得られ得る。
【0277】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【0278】
式(I)の化合物は、スキーム1〜8に概説される手順に従って得ることができ、ここで化合物D
【0279】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
【0280】
は、化合物D
【0281】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0282】
[式中、gは上記で定義された通りである。]
により置換される。
【0283】
特定の実施形態では、本発明は、式(I)又は(I)の化合物(TはSである)が、式(I)又は(I)の化合物(TはSOである)に酸化されるプロセスを提供する。この酸化ステップは、mCPBA、H、又はKMNOを含む通常の酸化剤を用いて行われる。
【0284】
式(I)、(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(A)、(B)、及び(C)の化合物は、好適な相互変換手順、例えば、下記の実施例に記述されるもの、又は当業者によく知られている従来の相互変換手順を用いて、それぞれ、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(A)、(B)、及び(C)の代替の化合物に変換され得る。
【0285】
式(I)、(I)、(Ia)、(Ib)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(B)、及び(C)の化合物(TはSである)は、酸化により、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)(IIa)、(IIb)、(IId)、(IIe)、(B)、及び(C)の対応する化合物(TはSO又はS0である)に変換され得る。好ましい条件は、100℃の温度で、好適な溶媒、例えば、酢酸中で、水中30%過酸化水素による式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(A)、(B)、及び(C)の化合物の処理、又は室温〜50℃の温度で、好適な溶媒、例えば、DCM中で、メタ−クロロ過安息香酸による式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(IId)、(IIe)、(A)、(B)、及び(C)の化合物の処理に存在する。
【0286】
式(VI)、E、F、(IX)、(XIV)、(XVII)、(XVIII)の化合物、及び式G−CHCHCO−G、V−OCOCO−X、HN−NH−R、R−X、モルホリン誘導体D、D、R−X、及びR−Xの試薬は、商業的供給源から得られ、又はそれらは、手順、例えば、下記の実施例に記述されるもの、又は当業者によく知られている従来の手順を用いて、既知の化合物から調製され得る。
【0287】
上記の一連の一般的な合成方法が、式(I)及び/又は式(I)の化合物の合成のための必須の中間体の化合物を得るために適切でない場合、当業者により知られている調製の好適な方法は、用いられるべきである。
【0288】
この発明の化合物は、適切な溶媒からの結晶化により、又は適切な溶媒の蒸発により、溶媒分子と結合して単離され得る。
【0289】
塩基性中心を含む式(I)、(I)、及び関連する式の化合物の医薬的に許容される陰イオン塩は、従来の方法で調製され得る。例えば、遊離の塩基の溶液は、原液又は好適な溶液中で、好適な酸で処理され得、得られた塩は、濾過、又は真空下で反応溶媒の蒸発により、単離される。
【0290】
式(I)、(I)、及び関連する式の化合物は、加溶媒分解、又は水素化分解剤での処理によるそれらの機能性誘導体のうちの一つから式(I)、(I)、及び関連する式の化合物を遊離させることにより、さらに得られ得る。
【0291】
加溶媒分解、又は水素化分解のための好ましい出発物質は、式(I)、(I)、及び関連する式に一致するものであるが、一つ又は複数の遊離のアミノ及び/又はヒドロキシル基の代わりに対応する保護されたアミノ及び/又はヒドロキシル基を含むもの、好ましくは、N原子と結合するH原子の代わりに、アミノ保護基を有するもの、特に、HN基の代わりにR−N基(Rはアミノ保護基を表す)を有するもの、及び/又はヒドロキシル基のH原子の代わりにヒドロキシル保護基を有するもの、例えば、式(I)、(I)、及び関連する式に一致するものであるが、−COOH基の代わりに、−COOR**基(R**はヒドロキシル保護基を表す)を有するものである。
【0292】
それはまた、複数の−同一又は異なる−保護されたアミノ及び/又はヒドロシル基が出発物質の分子に提示される可能性がある。本保護基が互いに異なる場合、それらは、多くの場合、選択的に切断され得る。
【0293】
用語「アミノ保護基」とは、一般的な用語として知られており、化学反応に対してアミノ基を保護する(遮断する)のに適しているが、分子の他の場所で所望の化学反応が行われた後に、容易に取り除くことができる基を意味する。典型的なそのような基は、特に、未置換、又は置換されたアシル、アリール、アルアルコキシメチル、又はアルアルキル基である。アミノ保護基は所望の反応(又は反応順序)後、取り除かれるので、それらの種類及びサイズは、さらに、極めて重要ではない;しかしながら、1〜20個、特に1〜8個の炭素原子を有するものが好ましい。
【0294】
用語「アシル基」とは、本プロセスに関連して、最も広い意味で理解される。それは、脂肪族、アルアリファティック(araliphatic)、芳香族、又はヘテロ環状カルボン酸、又はスルホン酸に由来するアシル基、特にアルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、及び特にアルアルコキシカルボニル基を含む。そのようなアシル基の例は、アルカノイル、例えば、アセチル、プロピオニル、及びブチリル;アルアカノイル(aralkanoyl)、例えば、フェニルアセチル;アロイル、例えば、ベンゾイル、及びトリル;アリールオキシアルカノイル(aryloxyalkanoyl)、例えば、POA;アルコキシカルボニル、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、BOC(tert−ブトキシカルボニル)、及び2−ヨードエトキシカルボニル;アルアルコキシカルボニル、例えば、CBZ(「カルボベンズオキシ」)、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、及びFMOC;及びアリールスルホニル、例えば、Mtrである。好ましいアミノ保護基は、BOC及びMtr、さらにCBZ、Fmoc、ベンジル、及びアセチルである。
【0295】
用語「ヒドロキシル保護基」とは、同様に、一般的な用語として知られており、化学反応に対してヒドロキシル基を保護する(遮断する)のに適しているが、分子の他の場所で所望の化学反応が行われた後に、容易に取り除くことができる基を意味する。典型的なそのような基は、上述の未置換、又は置換されたアリール、アルアルキル、又はアシル基、さらにはまたアルキル基である。ヒドロキシル保護基の性質及びサイズは、それらは所望の化学反応又は反応順序の後、取り除かれるので、極めて重要ではなく;1〜20個、特に1〜10個の炭素原子を有する基が好ましい。ヒドロキシル保護基の例は、とりわけ、ベンジル、4−メトキシベンジル、p−ニトロベンゾイル、p−トルエンスルホニル、tert−ブチル、及びアセチルであり、ベンジル及びtert−ブチルは特に好ましい。
【0296】
式(I)、(I)、及び関連する式の化合物は、−用いられる保護基に応じて−、それらの機能的な誘導体、例えば、強力な無機酸、例えば、塩酸、過塩素酸、又はスルホン酸、強力な有機カルボン酸、例えば、トリクロロ酢酸、TFA、又はスルホン酸、例えば、ベンゼン−又はp−トルエンスルホン酸から遊離する。さらなる不活性溶媒の存在は可能であるが、必ずしも常に必要ではない。好適な不活性溶媒は、好ましくは、有機であり、例えば、カルボン酸、例えば、酢酸、エーテル、例えば、テトラヒドロフラン、又はジオキサン、アミド、例えば、DMF、ハロゲン化炭化水素、例えば、ジクロロメタン、さらにまた、アルコール、例えば、メタノール、エタノール、又はイソプロパノール、及び水である。上述の溶媒の混合物は、さらに好適である。TFAは、好ましくは、さらなる溶媒の添加をすることなく過剰に用いられ、過塩素酸は、好ましくは、9:1の割合の、酢酸と70%過塩素酸の混合物の形態で用いられる。切断のための反応温度は、有利には、約0℃〜約50℃、好ましくは15〜30℃(室温)である。
【0297】
BOC、OtBut、及びMtr基は、例えば、好ましくは、ジクロロメタン中TFAを用いて、又は15〜30℃でジオキサン中約3〜5N HClを用いて切断され、FMOC基は、15〜30℃で、DMF中、ジメチルアミン、ジエチルアミン、又はピペリジンの約5〜50%溶液を用いて切断され得る。
【0298】
水素化分解的に(hydrogenolytically)取り除かれ得る保護基(例えば、CBZ、ベンジル、又はそれらのオキサジアゾール誘導体からのアミジノ基の遊離)は、触媒の存在下で(有利には、支持物、例えば、炭素上で、例えば、貴金属触媒、例えば、パラジウム)、例えば、水素での処理により、切断され得る。本明細書で好適な溶媒は、上記に示されるもの、特に、例えば、アルコール、例えば、メタノール、又はエタノール、又はアミド、例えば、DMFである。水素化分解は、一般的に、0℃〜100℃の温度、1〜200barの圧力で、好ましくは20℃〜30℃、1〜10barで行われる。CBZ基の水素化分解は、例えば、メタノール中5〜10%Pd/C上で、又は20〜30℃で、メタノール/DF中Pd/C上で、ギ酸アンモニウム(水素の代わりに)を用いて、よく成功する。
【0299】
エステルは、例えば、0℃〜100℃の温度で、HCl、HSOを用いて、又は水、水/THF、水/THF/エタノール、又は水/ジオキサン中、LiOH、NaOH、又はKOHを用いて、加水分解され得る。
【0300】
遊離のアミノ基は、アシルクロリド又は無水物を用いて、従来の方法でさらにアシル化され、又は−60〜+30℃の温度で、有利には、不活性溶媒、例えば、ジクロロメタン、又はTHF中で、及び/又は塩基、例えば、トリエチルアミン、又はピリジンの存在下で、未置換、又は置換されたハロゲン化アルキルを用いてアルキル化され得る。
【0301】
式(I)及び関連する式はまた、それらの化合物の光学的に活性化された形態(ステレオアイソマー)、エナンチオマー、ラセミ体、ジアステレオマー、及び水和物、及び溶媒和物を含む。
【0302】
用語「化合物の溶媒和物」とは、それらの互いの引力により形成する化合物への不活性溶媒分子の付加物を意味すると受け取られる。溶媒和物は、例えば、一、又は二水和物、又はアルコラートである。
【0303】
用語「化合物の水和物」とは、1、2、3、又は4個の水の分子と結合した式(I)の化合物を意味する。好ましくは、水和物は、一、又は二水和物である。
【0304】
使用はまた、本明細書で、それ自体が知られている変異体から作られ得るが、本明細書ではさらに詳細に言及されない。
必要であれば、出発物質はまた、それらが反応混合物から単離されるように、その場で形成され得、代わりに式(I)の化合物にさらに即時に変換される。
【0305】
式(I)及び関連する式の化合物の調製のための出発化合物は、一般的に知られている。それらが新規である場合、それらは、しかしながら、本質的に知られている方法により調製され得る。
【0306】
反応は、好ましくは、不活性溶媒中で行われる。
好適な不活性溶媒の例は、炭化水素、例えば、ヘキサン、石油エーテル、ベンゼン、トルエン、又はキシレン;塩素化炭化水素、例えば、トリクロロエチレン、1,2−ジクロロエタン、テトラクロロメタン、クロロホルム、又はジクロロメタン;アルコール、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノールl、n−プロパノール、n−ブタノール、又はtert−ブタノール;エーテル、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、又はジオキサン;グリコールエーテル、例えば、エチレングリコールモノメチル、又はモノエチルエーテル、又はエチレングリコールジメチルエーテル(ジグリム);ケトン、例えば、アセトン、又はブタノン;アミド、例えば、アセトアミド、ジメチルアセトアミド、又はジメチルホルムアミド(DMF);ニトリル、例えば、アセトニトリル;スルホキシド、例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO);二硫化炭素;カルボン酸、例えば、ギ酸、又は酢酸;エステル、例えば、酢酸エチル、又は前記溶媒の混合物である。
【0307】
別の態様では、本発明は、式(I)、(I)、及び関連する式のいくつかの化合物の混合物、好ましくは、2〜10個の化合物の混合物、より好ましくは、式(I)の2又は3個の化合物の混合物に関する。別の態様では、本発明はまた、式(I)、又は(I)の化合物のアイソマー、ステレオアイソマー、ジアステレオアイソマー、エナンチオマー、及び幾何的アイソマーを含み得る。本発明はまた、式(I)、(I)、及び関連する式の化合物のアイソマー、例えば、ステレオアイソマー、ジアステレオアイソマー、エナンチオマー、及び幾何的アイソマーの混合物を含み得る。
【0308】
さらなる態様では、本発明は、式(I)、(I)、及び関連する式の化合物の医薬的に許容される誘導体、溶媒和物、水和物、互換異性体、塩、及びステレオアイソマーを提供する。
【0309】
従って、本発明は、特に、上述のように、医薬として、式(I)、(I)、及び関連する式の化合物の使用に関する。
【0310】
従って、本発明は、特に、炎症性又は自己免疫疾患、多発性硬化症、癌、及び関連する疾患の予防及び/又は治療のための医薬製剤の調製のための、上述のような、式(I)、(I)、及び関連する式の化合物の使用に関する。
【0311】
本発明はまた、式(I)の化合物の代謝物を含む。
【0312】
式(I)、(I)及び関連する式の前記化合物は、それらの最終非塩形態に用いられ得る。他方で、本発明はまた、当該技術分野で知られている手順により、様々な有機及び無機の酸及び塩基に由来する、それらの医薬的に許容される塩の形態におけるこれらの化合物の使用に関する。
【0313】
式(I)、(I)及び関連する式の化合物の医薬的に許容される塩形態は、多くの場合、従来の方法により調製され得る。式(I)、(I)及び関連する式の化合物が酸性中心、例えば、カルボキシル基を含む場合、その好適な塩のうちの一つは、化合物と、対応する塩基性付加塩を与える好適な塩基との反応により、形成され得る。そのような塩基は、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウムを含むアルカリ金属水酸化物;アルカリ土類金属水酸化物、例えば、水酸化バリウム、水酸化カルシウム;アルカリ金属アルコキシド、例えば、ナトリウム−又はカリウムメトキシド、及び、ナトリウム又はカリウムプロポキシド、アルカリヒドリド、例えば、ナトリウム−又はカリウムヒドリド;及び様々な有機塩基、例えば、ピペリジン、ジエタノールアミン、及びN−メチル−グルタミン、ベンザチン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン、ベネタミン、ジエチルアミン、ピペラジン、及びトルメタミンである。式(I)、(I)及び関連する式の化合物のアルミニウム塩は、同様に含まれる。塩基性中心を含む、式I、及び関連する式の特定の化合物の場合では、酸付加塩は、これらの化合物を、医薬的に許容される有機及び無機酸、例えば、ハロゲン化水素、例えば、塩化水素、臭化水素、又はヨウ化水素、他の鉱酸、及びそれらの対応する塩、例えば、硫酸、硝酸、又はリン酸など、及びアルキル−及びモノアリールスルホン酸、例えば、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、及びベンゼンエタンスルホン酸、及び他の有機酸、及びそれらの対応する塩、例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸、酒石酸、マレイン酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸、サリチル酸、アスコルビン酸などで処理することにより形成され得る。従って、式(I)、(I)及び関連する式の化合物の医薬的に許容される酸付加塩は、以下:酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩(alginate)、アルギン酸塩(arginate)、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩(ベシル酸塩)、重硫酸塩、亜硫酸水素塩、ブロミド、酪酸塩、カンファー酸塩、カンファースルホン酸塩、カプリル酸塩、塩酸塩、クロロ安息香酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、二水素リン酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、ガラクタル酸塩(粘液酸由来)、ガラクツロン酸塩、グルコヘプタン酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミコハク酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、馬尿酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、ヨウ化物、イセチオン酸塩、イソ酪酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、メタリン酸塩、メタンスルホン酸、メチル安息香酸、一水素リン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、オレイン酸塩、パモ酸塩(palmo−ate)、ペクチン酸塩、過硫酸塩、酢酸フェニル、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ホスホン酸塩、フタル酸塩を含むが、これは限定を表さない。塩の双方の種類は形成され、好ましくは、イオン交換樹脂技術を用いて相互変換され得る。
【0314】
さらに、式(I)、(I)、及び関連する式の化合物の塩基性塩は、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、鉄(III)、鉄(II)、リチウム、マグネシウム、マンガン(III)、マンガン(II)、カリウム、ナトリウム、及び亜鉛塩を含むが、これは限定を表すことを意図しない。上述の塩のうち、アンモニウム;ナトリウム及びカリウムのアルカリ金属塩、並びにカルシウム及びマグネシウムのアルカリ土類金属塩は、好ましい。医薬的に許容される有機の毒性のない塩基に由来する式(I)の化合物の塩は、一級、二級、及び三級アミン、また自然発生的に置換されたアミンを含む置換されたアミン、環状アミン、及び塩基性イオン交換樹脂、例えば、アルギニン、ベタイン、カフェイン、クロロプロカイン、コリン、N,N’−ジベンジル−エチレン−ジアミン(ベンザチン)、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノール−アミン、ジエチル−アミン、2−ジエチル−アミノ−エタノール、2−ジメチル−アミノ−エタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチル−ピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピル−アミン、リドカイン、リジン、メグルミン(N−メチル−D−グルカミン)、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミンレジン、プロカイン、プリン、デオブロミン、トリエタノール−アミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピル−アミン、及びトリス(ヒドロキシ−メチル)−メチルアミン(トロメタミン)の塩を含むが、これは限定を表すことを意図しない。
【0315】
塩基性窒素を含む基を含む、本発明の式(I)、(I)、及び関連する式の化合物は、試薬、例えば、(C−C)−アルキルハロゲン化物、例えば、メチル、エチル、イソプロピル、及びtert−ブチル塩化物、臭化物、及びヨウ化物;ジ(C−C)アルキル硫酸塩、例えば、ジメチル、ジエチル、及びジアミル硫酸塩;(C10−C18)アルキルハロゲン化物、例えば、デシル、ドデシル、ラウリル、ミリスチル、及びステアリル塩化物、臭化物、及びヨウ化物;及びアリール−(C−C)アルキルハロゲン化物、例えば、ベンジル塩化物、及びフェネチル臭化物を用いて四級化され得る。式Iの水溶性及び油溶性の双方の化合物は、そのような塩を用いて調製され得る。
【0316】
好ましい上述の医薬的な塩は、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、ベシル酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、ヘミコハク酸塩、馬尿酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、イソチオン酸塩、マンデル酸塩、メグルミン、硝酸塩、オレイン酸塩、ホスホン酸塩、ピバル酸塩、リン酸ナトリウム、ステアリン酸塩、硫酸塩、スルホサリチル酸塩、酒石酸塩、チオリンゴ酸塩、トシル酸塩、及びトロメタミンを含むが、これは限定を表すことを意図しない。
【0317】
言及されるように、式(I)、(I)、及び関連する式の化合物の医薬的に許容される塩基性付加塩は、金属、又はアミン、例えば、アルカリ金属、及びアルカリ土類金属、又は有機アミンで形成される。好ましい金属は、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、及びカルシウムである。好ましい有機アミンは、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、N−メチル−D−グルカミン、及びプロカインである。
【0318】
式(I)、(I)、及び関連する式の化合物がこの種類の医薬的に許容される塩を形成することができる一を超える基を含む場合、式(I)、(I)、及び関連する式はまた、複数塩を含む。典型的な複数塩形態は、例えば、酒石酸水素塩、二酢酸塩、二フマル酸塩、ジメグルミン、二リン酸塩、二ナトリウム、及びトリ塩酸塩を含むが、これは限定を表すことを意図しない。
【0319】
上述に関して、本文脈において用語「医薬的に許容される塩」が、特に、この塩形態が活性成分の遊離の形態、又は先に用いられた活性成分の任意の他の塩形態と比較して、活性成分に関して改良された薬物動態特性を与える場合、その塩のうちの一つの形態における、式(I)、(I)、及び関連する式の化合物を含む活性成分を意味するのに用いられる。活性成分の医薬的に許容される塩形態はまた、以前には有していなかった所望の薬物速度論的特性とともに初めてこの活性成分を提供し得、体におけるその治療効果に関してこの活性成分の薬物動態に関する好ましい影響さえ有し得る。
【0320】
用語「離脱基」、又は「離脱基(複数)」は、試薬で容易に切断され、加水分解され、又は置換される原子又は原子の基を表す。好ましい離脱基は、ハロゲン、アルキルスルホネート、アリールスルホネート、アルコラート、又は活性化エステルである。
【0321】
用語「還元剤」とは、電子を提供することのできる試薬を表す。好ましい還元剤は、ボラン、カテコールボラン、銅ヒドリド、銅(低原子価)、クロム(低原子価)、デカボラン、DIBAL−H、ジボラン、ジエチル1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル3,5−ピリジンジカルボキシレート、ジイソブチルアルミニウムヒドリド、ジメチルスルフィドボラン、DMSB、鉄、ホルムアルデヒド、ギ酸、ハンチュエステル、ヒドラジン、水素、インジウム(低原子価)、鉄、イソプロパノール、LAH、リチウム、リチウムアルミニウムヒドリド、リチウムテトラヒドリドアルミアルミネート、LiBH4、マグネシウム、マンガン、3−メルカプトプロピオン酸、3−MPA、ネオジム(低原子価)、ニッケル、ニッケルボロヒドリド、ニオビウム(低原子価)、フェニルシラン、PMHS、ポリメチルヒドロシロキサン、カリウム、2−プロパノール、Red−Al、ロンガリット、サマリウム(低原子価)、シラン、ナトリウム、ナトリウムビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムヒドリド、水素化ホウ素ナトリウム、シアノヒドリドほう酸ナトリウム、ナトリウムジチオナイト、ナトリウムヒドロスルフィット、ナトリウムヒドロキシメタンスルフィネート、ナトリウムテトラヒドロボレート、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド、ストロンチウム、テトラメチルジシロキサン、スズヒドリド、チタン(低原子価)、TMDSO、トリブチルスタンナン、トリブチルスズヒドリド、トリクロロシラン、トリフェニルホスフィン、トリフェニルホスファイト、トリエチルシラン、トリ(トリメチルシリル)シラン、TTMSS、亜鉛である。
【0322】
用語「プロドラッグ誘導体」又は「プロドラッグ」とは、例えば、アルキル又はアシル基、糖、又はオリゴペプチドで修飾される、及び有機体内で迅速に切断され、活性化合物を形成する、式(I)又は(I)の化合物を意味するのに用いられる。これらはまた、例えば、Int.J.Pharm.115,61−67(1995)に記述されるように、本発明の化合物の生物分解性高分子誘導体を含む。
【0323】
用語「代謝産物」とは、身体において自然に生じる反応を通して有機体内で修飾される式(I)又は(I)の化合物を指す。
【0324】
それらの分子構造のために、式(I)、(I)及び関連する式の化合物は、キラルであり得、従って様々なエナンチオマー形態で生じ得る。それらは、従って、ラセミ体又は光学的に活性な形態で存在し得る。
【0325】
本発明の化合物のラセミ体又はステレオアイソマーの医薬的活性は異なり得るので、エナンチオマーを用いることは望まれる。これらの場合では、最終生成物又は中間体でさえ、当業者に知られている化学的又は物理的測定によりエナンチオマー化合物に分離され得、例えば合成にさえ用いられ得る。
【0326】
ラセミ体アミンの場合では、ジアステレオマーは、光学的に活性な分割剤を用いた反応による混合物から形成される。好適な分割剤の例は、光学的に活性な酸、例えば、酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸、好適なN−保護アミノ酸(例えば、N−ベンゾイルプロリン、又はN−ベンゼンスルホニルプロリン)、又は他の光学的に活性なカンファースルホン酸のR及びS体である。また、有利な点は、光学的に活性な分割剤(例えば、ジニトロベンゾイルフェニルグリシン、セルローストリアセテート、又は糖質の他の誘導体、又はキラル的に誘導されたシリカゲル上に固定されたメタクリル酸ポリマー)の助けを用いたクロマトグラフィーエナンチオマー分離である。この目的のための好適な溶出液は、水性又はアルコール溶媒混合物、例えば82:15:3の割合での、例えば、ヘキサン/イソプロパノール/アセトニトリルである。
【0327】
本発明はさらに、ホスホイノシチド3−キナーゼ疾患に関連する疾患の予防及び/又は治療のための医薬の製造のための、式(I)又は(I)の化合物の使用に関する。
【0328】
本発明はまた、炎症性疾患、自己免疫疾患、多発性硬化症、癌、及び関連する疾患の予防及び/又は治療のための医薬の製造のための、式(I)又は(I)の化合物の使用に関する。
【0329】
特に、本発明は、関節リウマチ、喘息、及び急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、アジソン病、円形脱毛症、強直性脊椎炎、抗リン脂質抗体症候群(APS)、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性肝炎、自己免疫性内耳疾患、水疱性類天疱瘡、ベーチェット病、セリアック病、抗トランスグルタミナーゼ、シャーガス病、慢性閉塞性肺疾患、クローン病、皮膚筋炎、1型糖尿病、子宮内膜症、グッドパスチャー症候群、グレーブス病、ギラン・バレー症候群(GBS)、橋本病、汗腺膿瘍、川崎病、IgA腎症、特発性血小板減少性紫斑病、間質性膀胱炎、エリテマトーデス、混合性結合組織病、限局性強皮症、多発性硬化症(MS)、重症筋無力症、ナルコレプシー、神経性筋緊張病、尋常性天疱瘡、悪性貧血、乾癬、乾癬性関節炎、多発性筋炎、原発性胆汁性肝硬変症、総合失調症、強皮症、シェーグレン症候群、スティッフパーソン症候群、側頭動脈炎、潰瘍性大腸炎、血管炎、白斑、ヴェーゲナー肉芽腫症から選択される他の自己免疫疾患の予防及び/又は治療のための医薬の製造のための式(I)又は(I)の化合物の使用に関する。
【0330】
本発明はまた、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、紅斑性狼瘡、皮膚筋炎、自己免疫性神経障害、免疫性血小板減少性紫斑病、溶血性貧血、炎症性大腸炎、乾癬、自己免疫性筋炎、ヴェーゲナー肉芽腫症、魚乾癬、骨髄又は臓器移植拒絶又は移植片対宿主拒絶反応、橋本甲状腺炎、重症筋無力症、ブドウ膜炎、後部ブドウ膜炎、リウマチ熱炎症、及び過剰増殖性皮膚疾患、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、円形脱毛症、角結膜炎、自己免疫性溶血性貧血、無顆粒球症、皮膚T細胞性リンパ腫、慢性リンパ球性白血病、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、大動脈炎症候群、結節性多発動脈炎、肺癌、発癌、癌の転移、及び高山病、ヒスタミン又はロイコトリエン−C4放出により引き起こされる疾患、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変症、パーキンソン病からなる群から選択される疾患の予防及び/又は治療のための医薬の製造のための、式(I)又は(I)の化合物の使用に関する。
【0331】
本発明はさらに、少なくとも一つのさらなる医薬活性成分、好ましくは、炎症性疾患又は免疫疾患の治療に用いられる医薬、例えばメトトレキサート、レフルノミド、リツキサン、又は抗−TNF様エンブレル(エタネルセプト)、レミケード(インフリキシマブ)、ヒュミラ(アダリムマブ)と、又は免疫調節剤、例えば、フィンゴリモド、サイクロスポリン、ラパマイシン、又はアスコマイシンと、又はそれらの免疫抑制剤アナログ、例えば、サイクロスポリンA、サイクロスポリンG、FK−506、ABT−281、ASM981、ラパマイシン、40−O−(2−ヒドロキシ)エチル−ラパマイシン等;コルチコステロイド;シクロホスファミド;アザチオプレン;ミゾリビン;ミコフェノール酸(mycophenolic add);ミコフェノール酸モフェチル;15−デオキシスペルグアリン;吉草酸ジフルコルトロン;ジフルプレドナート;ジプロピオン酸アルクロメタゾン;アムシノニド;アムサクリン;アスパラギナーゼ;アザチオプリン;バシリキシマブ;ジプロピオン酸ベクロメタゾン;ベタメタゾン;酢酸ベタメタゾン;ジプロピオン酸ベクロメタゾン;リン酸ベタメタゾンナトリウム(sodique);吉草酸ベタメタゾン;ブデソニド;カプトプリル;塩酸(chlorhydrate)クロルメチン;クラドリビン;プロピオン酸クロベタゾール;酢酸コルチゾン;コルチバゾール;シクロホスファミド;シタラビン;ダクリズマブ;ダクチノマイシン;デソニド;デスオキシメタゾン;デキサメタゾン;酢酸デキサメタゾン;イソニコチン酸デキサメタゾン;デキサメタゾンメタスルホ安息香酸ナトリウム(sodique);リン酸デキサメタゾン;テブト酸デキサメタゾン;酢酸ジクロリゾン;塩酸(chlorhydrate)ドキソルビシン;塩酸(chlorhydrate)エピルビシン;フルクロロンアセトニド;酢酸フルドロコルチゾン;フルドロキシコルチド;ピバル酸フルメタゾン;フルニソリド;フルオシノロンアセトニド;フルオシノニド;フルオコルトロン;ヘキサノン酸フルオコルトロン;ピバル酸フルオコルトロン;フルオロメトロン;酢酸フルプレドニデン;プロピオン酸フルチカゾン;塩酸(chlorhydrate)ゲムシタビン;ハルシノニド;ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、ヘミコハク酸ヒドロコルチゾン;メルファラン;メプレドニゾン;メルカプトプリン;メチルプレドニゾロン;酢酸メチルプレドニゾロン;ヘミコハク酸メチルプレドニゾロン;ミソプロストール;ムロモナブ−cd3;ミコフェノール酸モフェチル;酢酸パラメタゾン;プレドナゾリン(prednazoline)、プレドニゾロン;酢酸プレドニゾロン;カプリル酸プレドニゾロン;プレドニゾロンメタスルホ安息香酸ナトリウム(sodique);プレドニゾロンリン酸ナトリウム(sodique);プレドニゾン;プレドニリデン;リファンピシン;リファンピシンナトリウム(sodique);タクロリムス;サリドマイド;チオテパ;ピバル酸チキソコルトール;トリアムシノロン;ヘミコハク酸トリアムシノロンアセトニド;トリアムシノロンベネトニド;二酢酸トリアムシノロン;トリアムシノロンヘキサセトニド;免疫抑制モノクローナル抗体、例えば、白血球受容体、例えば、MHC、CD2、CD3、CD4、CD7、CD25、CD28、B7、CD40、CD45若しくはCD58又はそれらのリガンドに対するモノクローナル抗体;又は他の免疫調節化合物、例えば、CTLA41g、又は他の接着分子阻害剤、例えば、mAbs、又はセレクチンアンタゴニスト及びVLA−4アンタゴニストを含む低分子量阻害剤と組み合わせた、式(I)、(I)及び関連する式の化合物の使用に関する。好ましい組成物は、サイクロスポリンA、FK506、ラパマイシン、又は40−(2−ヒドロキシ)エチル−ラパマイシン、及びフィンゴリモドを含む。これらのさらなる医薬、例えば、インターフェロンベータは、例えば皮下、筋肉内、又は経口経路により、付随して、又は連続して投与され得る。
【0332】
本発明はさらに、少なくとも一つのさらなる医薬活性成分、好ましくは、癌の治療に用いられる医薬、ここで、前記抗腫瘍化合物は当業者によりよく知られたものから選択される、と組み合わせた、式(I)及び関連する式の化合物の使用に関する。
【0333】
これらの組成物は、ヒト及び獣医学において医薬として用いられ得る。
【0334】
他の実施形態:
実施形態1:医薬として使用のための、式(I):
【0335】
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
【0336】
[式中、
は、H、Ar、Het、A、Cycを表し、
、Rは、互いから独立して、H、Y、(CHAr、(CHCyc、(CHHetを表し、
は、H、Y、又はArを表し、
、U、U、及びUは、CRを表し、又はU、U、U、及びUのうち一つ若しくは二つは、独立してNであり、残りはCRであり、
は、H、A、Hal、CN、NO、N(R、OR、Ar、Het、Y、−NRCOR、CON(Rを表し、
Tは、を表し、S、SO、又はSOを表し、
rは、を表し、0、1、又は2を表し、
【0337】
Arは、未置換、又はHal、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、A、OR、N(R、COR、−CO、CON(R、COHet、−NHCOR、−NHSOA、−NHSOAr、−NHSO−N(R、N(H)1−qCOR、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、−SOHet、−(CH−N(R、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SOにより一置換、二置換、又は三置換される、6〜14個の炭素原子を有する単環式、又は縮合二環式の不飽和又は芳香族炭素環を表し、
【0338】
Hetは、未置換、又はHal、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、A、OR、N(R、COR、−CO、CON(R、−NHCOR、−NHSOA、−NHSO、−NHSO−N(H)2−m(A)、N(H)1−qCOR、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、COHet、−SOHet、−(CH−N(H)2−m(A)、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SOにより一置換、二置換、又は三置換される、1、2、3、又は4個のN、O及び/又はS原子を有する単環式、又は二環式の飽和、不飽和、又は芳香族へテロ環を表し、
【0339】
Cycは、未置換、又はHal、OCF、NO、CN、パーフルオロアルキル、A、OR、N(R、COR、CON(R、−NHCOR、−NHSOA、−NHSO、−NHSO−N(H)2−m(A)、N(H)1−qCOR、N(H)1−qSO−N(H)2−m(A)、−N(H)1−qCON(H)2−m(A)、−COOR、−SOA、−SOAr、−SON(H)2−m(A)、−SOHet、−(CH−N(H)2−m(A)、−(CH−OR、−(CH−N(R)SOA、−(CH−N(R)SO、により一置換、二置換、又は三置換される、1〜8個の炭素原子を有する飽和炭素環を表し、
【0340】
Aは、1〜12個のC原子を有する分枝鎖又は直鎖のアルキル(一個又は複数個、好ましくは1〜7個のH原子が、Hal、Ar、Het、Cyc、OR、−CN、−COY、又はN(Rにより置換され得、且つ一個又は複数個、好ましくは1〜7個の隣接しないCH−基が、O、NR、CONR−により、及び/又は−CH=CH−又は−C≡C−基により置換され得る)である、又は3〜7環のC原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルアルキレンを表し、
【0341】
Yは、1〜8個の炭素原子を有する分枝鎖、又は直鎖のアルキルを表し、
は、H、A、又はArであり、
Halは、F、Cl、Br、又はIを表し、
qは、0、又は1であり、
mは、0、1、又は2であり、
nは、1、2、3、又は4である。]
の化合物、並びにそれらの医薬的に許容される誘導体、溶媒和物、互換異性体、塩、水和物、及びステレオアイソマー、及び全ての割合でのそれらの混合物。
【0342】
実施形態2:ホスホイノシチド3−キナーゼ疾患に関連する疾患の予防及び/又は治療のための、実施形態1に記載の式(I)の化合物。
【0343】
実施形態3:疾患が、炎症性疾患、自己免疫疾患、癌、多発性硬化症、及び関連する疾患である、実施形態2に記載の化合物。
【0344】
実施形態4:自己免疫疾患が、喘息、関節リウマチ、及び急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、アジソン病、円形脱毛症、強直性脊椎炎、抗リン脂質抗体症候群(APS)、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性肝炎、自己免疫性内耳疾患、水疱性類天疱瘡、ベーチェット病、セリアック病、抗トランスグルタミナーゼ、シャーガス病、慢性閉塞性肺疾患、クローン病、皮膚筋炎、1型糖尿病、子宮内膜症、グッドパスチャー症候群、グレーブス病、ギラン・バレー症候群(GBS)、橋本病、汗腺膿瘍、川崎病、IgA腎症、特発性血小板減少性紫斑病、間質性膀胱炎、エリテマトーデス、混合性結合組織病、限局性強皮症、多発性硬化症(MS)、重症筋無力症、ナルコレプシー、神経性筋緊張病、尋常性天疱瘡、悪性貧血、乾癬、乾癬性関節炎、多発性筋炎、原発性胆汁性肝硬変症、関節リウマチ、総合失調症、強皮症、シェーグレン症候群、スティッフパーソン症候群、側頭動脈炎、潰瘍性大腸炎、血管炎、白斑、ヴェーゲナー肉芽腫症からなる群から選択される、実施形態3に記載の化合物。
【0345】
実施形態5:以下:
(a)有効量の、式(I)の化合物、及び/又はそれらの医薬的に使用可能な誘導体、溶媒和物、塩、水和物、及びステレオアイソマー、及び全ての割合でのそれらの混合物、並びに
(b)有効量のさらなる医薬活性成分
の分離されたパックからなるキット。
【0346】
実施形態6:実施例1〜5のいずれか一つの式(I)の化合物の少なくとも一つ含む医薬粗製物。
【0347】
実施形態7:式(I)の化合物が、炎症性疾患、又は免疫疾患の治療に用いられる少なくとも一つのさらなる医薬と混合される、実施形態6に記載の医薬組成物。
【0348】
実施形態8:式(I)の化合物が、少なくとも一つのさらなる免疫調節剤と混合される、実施形態7に記載の医薬組成物。
【0349】
実施形態9:式(IIb)
【0350】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【0351】
[式中、VはH又はYであり、R、T、Y、及びU、U、U、及びUは実施形態1で定義された通りである]
の化合物と、
モルホリン誘導体D:
【0352】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
【0353】
[式中、R及びrは実施形態1で定義された通りである]
とを反応させる、又は
式(Ia)
【0354】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
【0355】
[式中、R、r、T及びU、U、U及びUは、実施形態1で定義された通りである]
の化合物と、
式R−Xの化合物
[式中、Rは実施形態1で定義された通りであり、Xは脱離基である]
とを反応させるステップ、
を含む、実施形態1〜5に記載の式(I)の化合物(R、及びRが共にHである)を製造するプロセス。
【0356】
実施形態10:
式(Ib)
【0357】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【0358】
[式中、R、R、r、T及びU、U、U及びUは、実施形態1で定義された通りである]
の化合物の、
−X、及びR−X
[式中、Xは脱離基であり、R及びRは実施形態1で定義された通りである]
との反応のステップをさらに含む、実施形態9に記載のプロセス。
【0359】
医薬製剤は、用量単位あたりに所定の量の活性成分を含む、用量単位の形態で投与され得る。そのような単位は、治療される疾患症状、投与の方法、及び患者の年齢、体重及び症状に応じて、本発明の化合物の、例えば、0.5mg〜1g、好ましくは1mg〜700mg、特に好ましくは5mg〜100mgを含み、又は医薬製剤は、用量単位あたり、用量単位あたりに所定の量の活性成分を含む用量単位の形態で投与され得る。好ましい用量単位製剤は、上記に指示されるように、又は活性成分のそれらの対応する一部として、1日用量、又は部分用量を含むものである。さらに、この種類の医薬製剤は、薬剤技術分野において一般的に知られるプロセスを用いて調製され得る。
【0360】
医薬製剤は、任意の所望の好適な方法、例えば、経口(頬又は舌下を含む)、直腸、鼻、局所(頬、舌下、又は経皮を含む)、膣、又は非経口(皮下、筋肉内、静脈内、又は皮内を含む)の方法による投与に適合され得る。そのような製剤は、例えば、活性成分と賦形剤(単数又は複数)、又はアジュバント(単数又は複数)とを混合することにより、薬剤技術分野に知られている全てのプロセスを用いて調製され得る。
【0361】
経口投与に適合した医薬製剤は、分離した単位、例えば、カプセル又は錠剤;粉末又は顆粒;水性又は非水性液体における溶液又は懸濁液;食べることのできる泡状物又は泡状物食品;又は水中油型液体エマルジョン又は油中水型液体エマルジョンとして、投与され得る。
【0362】
従って、例えば、錠剤又はカプセルの形態における経口投与の場合、活性成分は、経口、非毒性で医薬的に許容される不活性な賦形剤、例えば、エタノール、グルリセロール、水などと混合され得る。粉末は、化合物を好適な細かい大きさに粉砕すること、及びそれを同様の方法で粉砕される医薬的賦形剤、例えば、食べることのできる糖質、例えば、デンプン又はマンニトールと混合することにより調製される。香料、保存剤、分散剤、及び着色料は、同様に存在し得る。
【0363】
カプセルは、粉末混合物を上述のように調製すること、及び成形されたゼラチン殻とともに充填することにより製造される。流動促進剤及び潤滑剤、例えば、固体形態中の高分散ケイ酸、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、又はポリエチレングリコールは、充填作業前に、粉末混合物に添加され得る。崩壊剤又は可溶化剤、例えば、寒天、炭酸カルシウム、又は炭酸ナトリウムは、カプセルが摂取された後に、医薬の利用可能性を改良するために、同様に添加され得る。
【0364】
加えて、必要であれば、好適な結合剤、潤滑剤、及び崩壊剤及び着色剤は、同様に混合物に組み込まれ得る。好適な結合剤は、デンプン、ゼラチン、天然糖、例えば、グルコース又はベータ−ラクトースを含み、甘味料は、トウモロコシから作られ、天然及び合成ゴム、例えば、アカシア、トラガカント、又はアルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ワックスなどから作られる。これらの用量形態に用いられる潤滑剤は、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどを含む。崩壊剤は、デンプン、メチルセルロース、アガー、ベントナイト、キサンタンゴムをこれに制限されることなく含む。錠剤は、錠剤を与えるために、例えば、粉末混合物を調製すること、混合物を顆粒化又は乾式圧搾すること、潤滑剤及び崩壊剤を添加すること、及び全部の混合物を圧搾することにより、製剤化される。粉末混合物は、好適な方法で粉砕された化合物を、上述のような希釈剤又は基剤、及び任意で結合剤、例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、又はポリビニルピロリドン、分解遅延剤、例えば、パラフィン、吸収促進剤、例えば、第4級塩、及び/又は吸収剤(absorbant)、例えば、ベントナイト、カオリン、又は第二リン酸カルシウムと、混合することにより調製される。粉末混合物は、それを結合剤、例えば、シロップ、デンプン糊、アカディア(acadia)粘液、又はセルロース又はポリマー物質の溶液で湿らせること、又はそれをふるいに通して圧搾することにより、顆粒化され得る。顆粒化の代わりとして、粉末混合物は、顆粒を形成するために壊される非単一の形状の塊を与える錠剤成形機を介して作られ得る。顆粒は、錠剤鋳型に粘着することを防ぐために、ステアリン酸、ステアリン酸塩、タルク、又は鉱物油の添加により潤滑化され得る。潤滑化された混合物は、その後、圧搾され、錠剤を与える。活性成分はまた、流動性のある(free−flowing)不活性な賦形剤と混合され得、その後、顆粒化又は乾燥圧搾ステップを行うことなく、直接圧搾され、錠剤を与える。シェラック密封層、糖又はポリマー物質の層、及びワックスの光沢層からなる透明又は不透明の保護層は、存在し得る。着色剤は、異なる用量単位と識別することができるために、これらのコーティングに添加され得る。
【0365】
経口液体、例えば、溶液、シロップ、及びエリキシル剤は、所定の量が事前に指定された量の化合物を含むように、用量単位の形態で調製され得る。エリキシルが非毒性アルコール媒体を用いて調製される一方で、シロップは、好適な香料を含む水性溶液に化合物を溶解することにより調製され得る。懸濁液は、化合物の非毒性媒体への分散により、製剤化され得る。可溶化剤及び乳化剤、例えば、エトキシ化されたイソステアリルアルコール及びポリオキシエチレンソルビトールエーテル、保存剤、香料添加物、例えば、ペパーミントオイル、又は天然甘味料、又はサッカリン、又は他の人工甘味料などは、同様に添加される。
【0366】
経口投与のための用量単位製剤は、必要であれば、マイクロカプセルにカプセル化され得る。製剤はまた、例えば、ポリマー、ワックスなどの中に粒子状物質をコートすることにより、又は埋め込むことにより、放出が延長され、又は遅延するような方法で、調製され得る。
【0367】
式(I)、(I)及び関連する式の化合物、並びにそれらの塩、溶媒和物、及び生理学的に機能的な誘導体、並びに他の活性成分はまた、リポソーム送達システム、例えば、小さい単層小胞、大きい単層小胞、及び多層小胞で投与され得る。リポソームは、様々なリン脂質、例えば、コレステロール、ステアリルアミン、又はホスファチジルコリンから形成され得る。
【0368】
式(I)、(I)、及び関連する式の化合物、並びにそれらの塩、溶媒和物、及び生理学的に機能的な誘導体、並びに他の活性成分はまた、化合物分子が結合する個別の担体としてモノクローナル抗体を用いて送達され得る。化合物はまた、標的医薬担体として可溶性ポリマーと結合し得る。そのようなポリマーは、パルミトイルラジカルにより置換された、ポリビニルピロリドン、ピラン共ポリマー、ポリヒドロキシプロピル−メタクリルアミノフェノール、ポリヒドロキシエチルアスパートアミド−フェノール、又はポリエチレンオキシドポリリジンを含み得る。化合物は、さらに、医薬の制御された放出を達成するのに適している生分解性ポリマーの種類、例えば、ポリ乳酸、ポリ−イプシロン−カプロラクトン、ポリヒドロキシブチル酸、ポリ−オルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロキシピラン、ポリシアノアクリレート、及びヒドロゲルの架橋化された又は両親媒性のブロック共重合体と結合し得る。
【0369】
経皮投与に適合した医薬製剤は、レシピエントの表皮に伸ばされ、密接に接触するための独立した硬膏として投与され得る。従って、例えば、活性成分は、Pharmaceutical Research,3(6),318(1986)の一般的な用語に記述されるように、イオン導入法により硬膏から送達され得る。
【0370】
局所投与に適合した医薬化合物は、軟膏、クリーム、懸濁液、ローション、粉末、溶液、糊、ゲル、スプレー、エアロゾル、又はオイルとして製剤化され得る。
【0371】
眼又は他の外部組織、例えば、口、及び皮膚の治療のために、製剤は、好ましくは、局所軟膏、又はクリームとして適用される。軟膏を与える製剤の場合、活性成分は、パラフィン、又は水混和性のクリーム基剤のいずれかが用いられ得る。代わりに、活性成分は、製剤化され、水中油型クリーム基剤又は油中水型基剤を用いたクリームを与え得る。
【0372】
眼への局所適用に適合した医薬製剤は、活性成分が、好適な担体、特に水性溶媒に溶解され、又は懸濁されている点眼薬を含む。
【0373】
口における局所適用に適合した医薬製剤は、トローチ剤(lozenge)、トローチ(pastille)、及びマウスウォッシュを含む。
【0374】
直腸投与に適合した医薬製剤は、座薬又は浣腸の形態で投与され得る。
【0375】
担体物質が固体である鼻腔投与に適合した医薬製剤は、嗅ぎ薬が摂取される、すなわち、鼻の近くに固定された粉末を含む容器から鼻腔を介して急速吸入による方法で投与される、例えば、20〜500ミクロンの範囲の粒子径を有する粗い粉末を含む。担体物質として液体を用いた鼻内スプレー、又は点鼻薬としての投与のための好適な製剤は、水又は油中に活性成分溶液を含む。
【0376】
吸入による投与に適合した医薬製剤は、噴霧器(aerosol)、噴霧器(nebuliser)、又は散布器を含む、様々な種類の加圧された分配器により発生され得る細かい粒子粉末又は霧を含む。
【0377】
膣内投与に適合した医薬製剤は、ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォーム、又はスプレー製剤として投与され得る。
【0378】
非経口投与に適合した医薬製剤は、抗酸化剤、バッファ、静菌剤、及び製剤が処置されるレシピエントの血液と等張にされるのに用いられる溶質を含む水性及び非水性滅菌注射溶液;及び懸濁液溶媒及び増粘剤を含み得る水性及び非水性滅菌注射懸濁液を含む。製剤は、単回用量、又は複数回用量容器、例えば、密封されたアンプル及びバイアルで投与され、使用の直前に、注射目的のための滅菌担体溶液、例えば、水の添加のみが必要であるような、凍結乾燥(freeze−dried)(凍結乾燥(lyophilised))状態で保存され得る。
【0379】
処方箋に従って調製される注射溶液及び懸濁液は、滅菌粉末、顆粒、及び錠剤から調製され得る。
【0380】
言うまでもないが、上記の特に言及された成分に加えて、製剤はまた、製剤の特定の種類に関して当該技術分野で通常の他の薬剤を含み得;従って、例えば、経口投与に好適である製剤は、香料を含み得る。
【0381】
式(I)、(I)、及び関連する式の化合物、並びに他の活性成分の治療的有効量は、例えば、動物の年齢及び体重、治療を必要とする正確な病状、及びその重症度、製剤の性質並びに投与の方法を含む多数の因子に依存し、治療する医者又は獣医により最終的に決定される。しかしながら、化合物の有効量は、一般的に、1日あたり、レシピエント(哺乳動物)の体重の0.1〜100mg/kgの範囲、特に典型的には、1日あたり、体重の1〜10mg/kgの範囲である。従って、70kgの重さのある成人哺乳動物について、1日あたりの実際の量は、通常70〜700mgであり、ここで、この量は、1日あたりの個別用量として、又は通常、合計の1日の容量が同じであるように、1日あたりの一連の部分用量(例えば、2、3、4、5、又は6)として、投与され得る。それらの塩若しくは溶媒和物、又は生理学的に機能的な誘導体の有効量は、化合物それ自体の有効量の画分として決定され得る。
【0382】
本発明は、前記対象に有効量の式I、及び関連する式の化合物を投与することを含む、PI3K関連疾患に罹患する対照を治療するための方法にさらに関する。本発明は、好ましくは、ここでPI3K関連疾患が過活動性の自己免疫疾患又は癌に関連する自己免疫疾患又は症状である方法に関する。本発明は、免疫調節性異常に罹患する対象を治療する方法にさらに関し、前記免疫調節性異常を治療するために有効である量において式(I)、(I)、及び関連する式の化合物を前記対象に投与することを含む。本発明は、好ましくは、免疫調節性異常が以下:アレルギー性疾患、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、1型糖尿病、炎症性腸疾患、胆汁性肝硬変、ブドウ膜炎、多発性硬化症、クローン病、潰瘍性大腸炎、水疱性類天疱瘡、サルコイドーシス、乾癬、自己免疫性筋炎、ウェゲナー肉芽腫、魚乾癬、グレーブス眼症、及び喘息からなる群から選択される自己免疫又は慢性炎症性疾患である方法に関する。本発明はさらに、免疫調節性異常が、骨髄又は臓器移植拒絶反応、又は移植片対宿主拒絶反応である方法にさらに関する。本発明は、免疫調節性異常が以下:臓器又は組織の移植、移植により引き起こされる移植片対宿主拒絶反応、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、橋本甲状腺炎、多発性硬化症、重症筋無力症、1型糖尿病、ブドウ膜炎、後部ブドウ膜炎、アレルギー性脳脊髄炎、糸球体腎炎を含む自己免疫症候群、リウマチ熱、及び感染後糸球体腎炎を含む感染後自己免疫疾患、炎症性及び過剰増殖性皮膚疾患、乾癬、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、湿疹性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、扁平苔癬、天疱瘡、水疱性類天疱瘡、表皮水疱症、じんましん、血管性浮腫、血管炎、紅斑、皮膚好酸球増加症、エリテマトーデス、座瘡、円形脱毛症、角結膜炎、春季カタル、ベーチェット病に関連するブドウ膜炎、角膜炎、ヘルペス性角膜炎、円錐角膜、上皮角膜ジストロフィー、角膜白斑、眼天疱瘡、モーレン潰瘍、強膜炎、グレーブス眼症、フォークト・小柳・原田症候群、サルコイドーシス、花粉症、可逆的閉塞性気道疾患、気管支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、外因性喘息、塵埃喘息、慢性(chronic)又は慢性(inveterate)喘息、遅発性喘息及び気道過敏性、気管支炎、胃潰瘍、虚血性疾患及び血栓症により引き起こされる血管損傷、虚血性腸疾患、炎症性腸疾患、壊死性腸炎、熱症に関連した腸の病変、セリアック病、直腸炎、好酸球性胃腸炎、マスト細胞症、クローン病、潰瘍性大腸炎、偏頭痛、鼻炎、皮膚炎、間質性腎炎、グッドパスチャー症候群、溶血性尿毒症症候群、糖尿病性ネフロパシー、多発性筋炎、ギラン・バレー症候群、メニエール病、多発性神経炎(polyneuritis)、多発性神経炎(multiple neuritis)、単発神経炎、神経根障害、甲状腺機能亢進症、バセドー病、赤芽球癆、再生不良性貧血(aplastic anemia)、再生不良性貧血(hypoplastic anemia)、特発性血小板減少紫斑病、自己免疫性溶血性貧血、無顆粒球症、悪性貧血、巨赤芽球性貧血、赤血球形成不全、骨粗鬆症、サルコイドーシス、肺線維症、特発性間質性肺炎、皮膚筋炎、尋常性白斑、尋常性魚乾癬、光アレルギー性過敏症、皮膚T細胞性リンパ腫、慢性リンパ球性白血病、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化、大動脈炎症候群、結節性多発動脈炎、心筋症、強皮症、ウェゲナー肉芽腫、シェーグレン症候群、脂肪過多症、好酸球性筋膜炎、歯肉、歯周組織、歯槽骨および歯のセメント質の疾患、糸球体腎炎、脱毛を予防し、又は発芽を提供し、及び/又は発毛および育毛を促進することによる男性型脱毛症、又は老人性脱毛症、筋ジストロフィー、膿皮症、及びセザリー症候群、アジソン病、保存、移植を起こす臓器の虚血再灌流損傷、又は虚血性疾患、エンドトキシンショック、偽膜性大腸炎、薬物または放射線により引き起こされる大腸炎、虚血性急性腎不全、慢性腎不全、肺酸素又は薬物により引き起こされる中毒症、肺癌、肺気腫、白内障、鉄沈着症、網膜色素変性症、老人性黄斑変性症、硝子体瘢痕化(vitreal scarring)、角膜アルカリ熱傷、多形性紅斑皮膚炎、線形IgA水疱性(ballous)皮膚炎及びセメント皮膚炎、歯肉炎、歯周炎、敗血症、膵炎、環境汚染により引き起こされる疾患、老化、発癌、癌の転移、及び高山病、ヒスタミン又はロイコトリエン−C放出により引き起こされる疾患、ベーチェット病、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、硬化性胆管炎、肺部分切除術、急性肝臓壊死、毒素により引き起こされる壊死、ウイルス性肝炎、ショック症又は酸素欠乏症、B型ウイルス性肝炎、非A型/非B型肝炎、肝硬変、アルコール性肝硬変、肝不全、劇症肝不全、遅発性肝不全、「急性増悪(acute−on−chronic)」肝不全、化学治療効果の増大、サイトメガロ・ウイルス感染、HCMV感染、AIDS、癌、老年性認知症、パーキンソン病、外傷、及び慢性細菌感染症からなる群から選択される方法にさらに関する。
【0383】
式(I)、(I)、及び関連する式の好ましい化合物は、PI3Kとの結合について、約5μM未満、好ましくは約1μM未満、及びさらにより好ましくは約0.100μM未満のIC50を示す。
【0384】
式(I)、(I)、及び関連する式の化合物は、下記の一般的な方法及び手順を用いて入手し易い出発物質から調製され得る。典型的な、又は好ましい実験条件(すなわち、反応温度、時間、試薬のモル、溶媒など)が与えられた場合、他の実験条件はまた、他に記載のない限り用いられ得ることは理解される。最適な反応条件は、特定の反応物、又は用いられる溶媒で変更し得るが、そのような条件は、日常的な最適化手順を用いて当業者により決定され得る。
【0385】
一般的には、式(I)、(I)、及び関連する式の任意の個別の化合物についての合成経路は、それぞれの分子の特定の置換基、及び必須の中間体の入手し易さに依存し;さらにそのような因子は当業者により理解される。
【0386】
この発明の化合物は、適切な溶媒の蒸発から結晶化により溶媒分子と結合して単離され得る。塩基性中心を含む式(I)、(I)、及び関連する式の化合物の医薬的に許容される酸付加塩は、従来の方法で調製され得る。例えば、遊離塩基の溶液は、原液、又は好適な溶液中で、好適な酸と処理され得、得られた塩は、濾過により、又は反応溶媒の真空下での蒸発により単離された。医薬的に許容される塩基付加塩は、好適な塩基と共に酸性中心を含む式(I)、(I)、及び関連する式の化合物の溶液を処理することによりアナログな方法で得られ得る。塩の双方の種類は、イオン交換樹脂技術を用いて形成され、又は相互変換され得る。
【0387】
下記では、本発明は、いくつかの実施例を用いて説明されるべきであり、それは、本発明の範囲を限定するものとして解釈されない。
【0388】
実験部分
H NMRは、400MHzスペクトロメーターで記録された。化学シフト(δ)は、残留溶媒シグナル(DMSO−dH NMRについてδ=2.49ppm)と比較して、ppmで報告される。H NMRデータは、以下:化学シフト(多重度、カップリング定数、及び水素の数)のように報告される。多重度は、以下:s(一重線)、d(二重線)、t(三重線)、q(四重線)、m(多重線)、br(ブロード)のように略記される。
【0389】
下記に記述されるの実施例において提供されるNMR、HPLC、及びMSデータは、以下:
NMR:内部基準として、重水素化溶媒の残留シグナルを用いて、Bruker DPX−300。
HPLC:Waters Alliance 2695、カラム Waters XBridge C8 3.5μm 4.6x50mm、条件:溶媒A(0.1%TFAを含むHO)、溶媒B(0.05%TFAを含むACN)、グラジエント 8分に亘る5%B〜100%B、PDA water 996(230−400nm)を用いたUV検出。
LCMS法:HO中0.1%TFA、B:ACN中0.1%TFA、流速:2.0mL/分、カラム:XbridgeC8(504.6mm、3.5μ)。
UPLC/MS:Waters Acquity、カラム Waters Acquity UPLC BEH C18 1.7μm 2.1x50mm、条件:溶媒A(水中10mM酢酸アンモニウム+5%ACN)、溶媒B(ACN)、グラジエント 3分に亘る5%B〜100%B、UV検出(PDA、230−400nm)、及びMS検出(SQ検出器、ポジティブ、及びネガティブESIモード、コーン電圧30V)で記録される。
【0390】
Autoprep精製:調製用HPLC精製は、他に報告のない限り、Sunfire Prep C18 OBDカラム19x100mm 5μmを備えたwaters製質量分析(mass directed)自動精製Fractionlynxを用いて行われる。全てのHPLC精製は、ACN/HO、又はACN/HO/HCOOH(0.1%)のグラジエントで行われた。
【0391】
キラル分析HPLC:waters Alliance2695、カラム waters chiralcel OJ−H、OB−H、OD−H、OZ−H、又はChirapak AD−H、AS、IA−3、IB、IC−3、AY−H、又は(SS)Whelk 01、(RR)Whelk 01。
【0392】
PDA Warter 996(230−400nm)を備えたUV検出、1ml分の流速を用いたAlliance system(waters)上でのChiral Technologies製Chiralcel OJ−H、OB−H、OD−H、OZ−H、若しくはChirapak AD−H、AS、IA−3、IB、IC−3、AY−H、又はRegis Technologies製(SS)Whelk−01。
【0393】
キラルクロマトグラフィー分離は、検出波長305〜320nmで、Fraction lynx ソフトウェアで作動するwaters 2487 Dual Detector、及びwaters Fraction collector IIIを用いた2777C Sample Manager PAL、Prep LC 4000、又はHipersep 80(供給者、NOVASEP)のいずれか上で、chiralcel OJ−H、OD−H、又はChirapak AD−H、IC−3、AY−H、又はWelk 01のいずれかから選択される固定相で実施される。
【0394】
アルファDは、ソフトウェアとして、Spectra Managerを用いて、25℃で、旋光計Jasco P−2000上で測定される。
【0395】
エナンチオマー的に富化されている物質のキラル中心は、任意で描かれる。単離されたエナンチオマーは、任意で「エナンチオマー(A)」及び「エナンチオマー(B)」と名づけられる。
【0396】
中間体
中間体A.0:クロロニコチン酸
【0397】
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
【0398】
4−クロロピリジン塩酸塩(25g)は、NaCO水溶液(10%)で中和され、DCMで抽出された。有機層は、分離され、NaSO上で乾燥され、減圧下で濃縮され、4−クロロピリジン(19g)を与える。乾燥THF中ジイソプロピルアミン(31mL、217.6mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で、n−ブチルリチウム(115mL、184.1mmol)は液滴添加される。30分後、乾燥THF中4−クロロピリジン(19g、167.4mmol)の溶液は、窒素雰囲気下で、ゆっくりと添加される。反応混合物は、固体COの添加前に−78℃で1時間さらに撹拌され、室温まで暖められ、室温で12時間、窒素雰囲気下で撹拌される。この後、反応混合物は、減圧下で濃縮され、氷冷条件下で、HCl水溶液(1.5N)で酸性化される。沈殿物は、減圧下で濾過され、真空下で一晩乾燥され、15g(57%)の表題化合物を与える。
【0399】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.83(bs,1H),8.92(s,1H),8.64−8.63(d,J=5.4Hz,1H),7.66−7.65(d,J=5.4Hz,1H).
【0400】
手順A
中間体A.1:3−[(2−メトキシフェニル)チオ]プロパン酸
【0401】
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
【0402】
DMF(125mL)中2−メトキシチオフェノール(5.0g、3.56mmol)の溶液に、60℃、窒素雰囲気下で、炭酸カリウム(14.76g、10.69mmol、3Eq)は添加される。反応混合物は30分間撹拌され、その後ブロモプロピオン酸(6.0g、3.92mmol、1.1Eq)は添加され、得られる混合物は、60℃窒素雰囲気下で、90分間撹拌される。溶媒は減圧下で取り除かれ、残余物は水に溶解され、その後EtOAcで洗浄される。水層はHClの水溶液で酸性化され。生成物はEtOAcで抽出される。有機層はMgSO上で乾燥され、減圧下で濃縮され、黄色油状物として、5.7g(75%)の表題化合物を与える。
【0403】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.23−7.16(m,2H),6.98−6.91(m,2H),3.79(s,3H),3.03(t,J=7.0Hz,2H),2.51−2.48(m,2H).MS(ESI+):213.0.HPLC(max plot)99.5%;Rt3.59分.
【0404】
以下に記述される中間体は、手順Aに従って得られる。
【0405】
【表51】
[この文献は図面を表示できません]
【0406】
手順B
中間体B.1:8−メトキシ−2,3−ジヒドロ−4H−チオクロメン−4−オン
【0407】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【0408】
0℃の乾燥DCM(50mL)中3−[(2−メトキシフェニル)チオ]プロパン酸(5.0g、23.6mmol)の溶液に、塩化オキサリル(6.01g、4.09mL、47.2mmol、2Eq)、続いて、数滴のDMFは添加される。反応混合物は、0℃で30分間撹拌される。30分後、溶媒は減圧下で取り除かれる。0℃のDCM(150mL)中酸塩化物の溶液に、DCM中塩化スズ(IV)の溶液(26mL、1M、26.0mmol、1.1Eq)は添加され、反応混合物は、2時間撹拌される。反応は、水の添加により停止され、生成物は、DCMで抽出される。有機層はMgSO上で乾燥され、減圧下で濃縮される。粗製残余物は、フラッシュクロマトグラフィー(溶出液:酢酸エチル/ヘキサン 4/6)により精製され、白色固体として、3.2gの表題化合物を与える。
【0409】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.59−7.57(m,1H),7.18(m,2H),3.84(s,3H),3.24−3.21(m,2H),2.84−2.81(m,2H).MS(ESI+):196.0.HPLC(max plot)89.4%;Rt3.36分.
【0410】
以下に記述される中間体は、手順Bに従って得られる。
【0411】
【表52】
[この文献は図面を表示できません]
【0412】
手順C
中間体C.1:2,3−ジヒドロ−4H−チオピラノ[3,2−c]ピリジン−4−オン
【0413】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0414】
手順Cに従って、チオクロマノン,2,3−ジヒドロ−4H−チオピラノ[3,2−c]ピリジン−4−オンは、4−[(2−カルボキシエチル)チオ]ニコチン酸から得られ、茶色固体として、1.4gの表題化合物を与える。
【0415】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.89(s,1H),8.41−8.40(d,J=5.4Hz,1H),7.41−7.39(d,J=5.5Hz,1H),3.42−3.39(m,2H),2.93−2.90(m,2H).
【0416】
手順D
中間体D.1:6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−4H−チオクロメン−4−オン
【0417】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0418】
40mLのDMF中4−ニトロチオフェノール(5.0g、3.22mmol)に、60℃、窒素雰囲気下で炭酸カリウム(13.4g、9.69mmol、3Eq)は添加され、30分間撹拌された。これに、ブロモプロピオン酸(5.43g、3.54mmol、1.1Eq)は添加され、60℃、窒素雰囲気下でさらに90分続けて撹拌され、最後に溶媒は真空下で除去された。残余物は、無極性不純物を取り除くために、酢酸エチルで抽出された。その後、水層は、濃HClで酸性化され、再度酢酸エチルで抽出された。有機層は、MgSOで乾燥され、真空下で濃縮され、帯黄色油状物(7.3g)を得た。この帯黄色油状物(1.0g、4.44mmol)に、ポリホスホン酸(15.0g)は添加された。反応混合物は、100℃で30分間撹拌された。30分後、溶媒は高真空下で取り除かれ、化合物は、カラムクロマトグラフィー(1:7 酢酸エチル/ヘキサン)により精製され、白色固体として、表題化合物を与えた。
【0419】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.94(d,J=2.6Hz,1H),8.20(dd,J=8.7Hz,J=2.6Hz,1H),7.45(d,J=8.7Hz,1H),3.36−3.33(m,2H),3.07−3.04(m,2H).MS(ESI+):210.0.HPLC(max plot)99.7%;Rt5.44分.
【0420】
中間体D.2:tert−ブチル−1,3−チアゾール−2−イルカルバメート
【0421】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【0422】
アセトニトリル(125mL)中2−アミノチアゾール(50g、499mmol、1eq.)及び4−ジメチルアミノピリジン(0.1g)の溶液に、室温で30分間に亘り、boc無水物(130.6g、599mmol、1.2eq.)は添加される。反応混合物は、その後室温で一晩撹拌される。反応物は、その後濃縮され、固体が沈殿するその時間までEtOAcと水に分割され、濾過され、40gの生成物を得る。有機層は、ブラインで洗浄され、分離され、硫酸ナトリウム上で乾燥され、濃縮され、生成物(50g)を得、それは、最初に得られた生成物と混合され、90g(90%)の表題化合物を与える。
【0423】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ11.41(bs,1H),7.34−7.33(d,J=3.56Hz,1H),7.13−7.12(d,J=3.56Hz,1H),1.46(s,9H).
【0424】
中間体D.3:tert−ブチル(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバメート
【0425】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0426】
tert−ブチル1,3−チアゾール−2−イルカルバメート(90g、449.8mmol、1eq.)は、N−ブロモスクシンイミド(88.06g、494.8mmol、1.1eq.)が添加されたTHF(1.4L)に、すこしずつ添加される。反応混合物は、その後室温で一晩撹拌される。反応物は濃縮され、THFを取り除く。粗製物は、カラムクロマトグラフィーにより精製され、表題化合物を得る。
【0427】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ11.73(bs,1H),7.42(s,1H),1.46(s,9H).
【0428】
中間体D.4:メチル−3−({2−[tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1,3−チアゾール−2−イル}チオ)プロパン酸エステル
【0429】
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【0430】
tert−ブチル−(5−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)カルバメート(12g、43.17mmol、1eq.)、3−メルカプトプロピオン酸メチルエステル(5.7g、47.4mmol、1.1eq.)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジPd(0)(1g、1.07mmol、0.025eq.)、9,9’−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(1.24g、2.15mmol、0.05eq.)、及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(11.15g、86.34mmol、2eq.)は、圧力管中の脱気された1,4−ジオキサン(200mL)に添加され、密閉条件下で、125℃で一晩加熱される。反応混合物は、セライトを通して濾過され、真空下で濃縮され、フラッシュクロマトグラフィーにより精製され、9.5g(69%)の生成物を与える。
【0431】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ11.64(bs,1H),7.38(s,1H),3.58(s,3H),2.90−2.87(t,J=6.8Hz,2H),2.59−2.55(t,J=6.9Hz,2H),1.46(s,9H).
【0432】
中間体D.5:3−({2−[tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1,3−チアゾール−5−イル}チオ)プロパン酸
【0433】
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0434】
メチル−3−({2−[tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1,3−チアゾール−5−イル}チオ)プロパノエート(9.5g、29.8mmol、1eq.)は、THF/HO(3:1)及びLiOH(1.87g、44.75mmol、1.5eq.)に添加され、反応混合物は、室温で一晩撹拌され、その後、それは真空下で蒸発され、その後水で希釈され、クエン酸でpH(5〜6)まで酸性化された後、形成された固体は濾過され、水で洗浄され、乾燥され、8g(92%)の表題化合物を与える。
【0435】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ11.82(bs,2H),7.38(s,1H),2.86−2.83(t,J=6.8Hz,2H),2.48−2.45(t,J=7.0Hz,2H),1.46(s,9H).
【0436】
中間体D.6:2−アミノ−5,6−ジヒドロ−7H−チオピラノ[3,2−d][1,3]チアゾール−7−オン
【0437】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0438】
3−({2−[tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1,3−チアゾール−5−イル}チオ)プロパン酸(8g、26.31mmol、1eq)は、ポリリン酸(80g)に添加され、60℃で1時間加熱される。反応混合物は、氷冷された水で希釈され、NaHCOで中和され、形成された固体は濾過される。固体は、EtOAcに溶解され、水で洗浄され、NaSO上で乾燥され、濃縮され、表題化合物を与える。
【0439】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.21(bs,2H),3.39−3.35(m,3H),2.72−2.69(m,3H).
【0440】
中間体D.7:tert−ブトキシ−(7−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−チオピラノ[3,2−d][1,3]チアゾールー2−イル)カルバメート
【0441】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0442】
DMF(60mL)中2−アミノ−5,6−ジヒドロ−7H−チオピラノ[3,2−d][1,3]チアゾール−7−オン(3g、16.1mmol、1eq)の溶液に、ジメチルアミノピリジン(0.075g)は添加される。反応混合物は氷で冷却され、boc無水物(7.02g、32.2mmol、2eq)は添加され、室温で48時間撹拌される。溶媒は、減圧下で取り除かれ、残余物はEtOAcに添加され、水で洗浄され、NaSO上で乾燥され、濃縮される。粗製物は、カラムクロマトグラフィーにより精製され、表題化合物を与える。
【0443】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ11.80(bs,1H),3.46−3.42(m,2H),2.81−2.77(t,J=6.3Hz,2H),1.45(s,9H).MS(ESI+):287.0.HPLC(max plot):96.63%;Rt3.95分.
【0444】
手順E
中間体E.1:エチルオキソ(4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−チオクロメン−3−イル)アセテート
【0445】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0446】
トルエン(250mL)中ジエチルオキサラート(30.9mL;228.34mmol;1.5eq.)の溶液は、EtOH中ナトリウムエトキシド21%w/wの溶液(9.87g;182.67mmol;2eq.)に、0℃で液滴添加される。トルエン(250mL)中チオクロマン−4−オン(25g;152.23mmol;1eq.)の溶液は、0℃で液滴添加され、反応混合物は室温まで暖めるられる。一晩撹拌後、溶媒は取り除かれ、DCM(200mL)、及び水(200ml)は添加される。水相は、DCMで洗浄され、その後5N HCl(約50mL)でpH=1〜2まで酸性化される。生成物は、EtOAc(2x200mL)で抽出される。有機相は合わされ、MgSO上で乾燥され、溶媒は蒸発され、橙色油状物として、39.4g(98%)の表題化合物を与える。MS(ESI+):265.9.
【0447】
以下に記述される中間体は、手順Eに従って得られる。
【0448】
【表53】
[この文献は図面を表示できません]
【0449】
【表54】
[この文献は図面を表示できません]
【0450】
【表55】
[この文献は図面を表示できません]
【0451】
手順F
中間体F.1:tert−ブチル(3E)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)ヒドラゾノ]ピペリジン−1−カルボン酸エステル
【0452】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0453】
1−Boc−3−ピペリドン(25g;125.47mmol;1.00eq.)は、tert−ブチル−カルバゼート(16.58g;125.47mmol;1.00eq.)が添加されたトルエン(250mL)に溶解され、反応混合物は、4時間、60℃に加熱される。この後、反応混合物は乾燥するまで蒸発され、酢酸エチル(100mL)及びヘプタン(100mL)に溶解され、懸濁液は加熱され、その後室温に冷却され、懸濁液は濾過され、乾燥され、ベージュ色固体として、15g(95%)の表題化合物を与える。MS(ESI−):311.9.
【0454】
以下に記述される中間体は、手順Fに従って得られる。
【0455】
【表56】
[この文献は図面を表示できません]
【0456】
手順G
中間体G.1:tert−ブチル4−[2−(tert−ブトキシカルボニル)ヒドラジノ]ピペリジン−1−カルボン酸エステル
【0457】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0458】
水(78.5mL)及び氷酢酸(78.5mL)中tert−ブチル4−[(tert−ブトキシカルボニル)ヒドラゾノ]ピペリジン−1−カルボン酸エステル(15.7g;50.1mmol;1eq.)に、シアノヒドリドほう酸ナトリウム(3.15g;50.1mmol;1eq.)は添加され、反応混合物は、室温で一晩撹拌される。溶媒は、乾燥状態近くまで取り除かれ、生成物は、AcOEtで抽出される。合わされた有機層は、NaOH(1M)で洗浄され、MgSO上で乾燥され、濾過され、濃縮され、14.1g(89%)の表題化合物を与える。
【0459】
H NMR(300MHz,DMSO):δ8.22(s,1H),4.61−4.14(m,1H),3.81−3.55(m,2H),3.08−2.67(m,2H),1.73−1.50(m,2H),1.38(s,18H),1.22−0.98(m,2H).
【0460】
以下に記述される中間体は、手順Gに従って得られる。
【0461】
【表57】
[この文献は図面を表示できません]
【0462】
中間体G.6:2−(4−ヨードフェニル)−2−メチルプロパノール
【0463】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0464】
トルエン(150mL)中2−(4−ヨードフェニル)−2−メチルプロパンニトリル(19g、0.066mol)の溶液に、ジイソブチルアルミニウムヒドリド(THF中1.0M、200mL、0.199mol)は−78℃で、液滴の方法で、添加される。反応混合物は、同じ温度で30分間、その後、室温で12時間撹拌される。反応の完了後、反応混合物は、飽和硫酸ナトリウム(100mL)で停止され、EtOAc(200mL)で抽出される。有機層は、水(100mL)、ブライン(50mL)で洗浄され、硫酸ナトリウム上で乾燥され、減圧下で濃縮され、淡茶色液体として、表題化合物を与える。
【0465】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ9.48(s,1H),7.74−7.72(t,J4Hz,2H),7.11−7.09(t,J1.4Hz,2H),1.35(s,6H).MS(ESI+):276.0.
【0466】
中間体G.7:2−(4−ヨードフェニル)プロパン−2−オール
【0467】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【0468】
THF(100mL)中臭化メチルマグネシウムの溶液(59mL、THF中3M、17mmol)に、THF(100mL)中メチル−4−ヨード安息香酸エステル(20g、76.2mmol)は、−78℃で液滴添加される。反応混合物は、同じ温度で30分撹拌され、その後、臭化メチルマグネシウムの第二の部分(59mL、THF中3M、17mmol)は、−78℃で液滴添加される。得られた混合物は、さらに2時間撹拌され、飽和塩化アンモニウム溶液(100mL)で停止され、EtOAc(200mL)で抽出される。合わされた有機層は、水(100mL)、ブライン(50mL)で洗浄され、硫酸ナトリウム上で乾燥され、減圧下で濃縮され、淡黄色液体として、18g(90%)の表題化合物を与える。
【0469】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.63−7.617(dd,J2.0,6.8Hz,2H),7.27−7.24(d,J=6.8Hz,2H),5.071(s,1H),1.37(s,6H).
【0470】
中間体G.8:1−(1−クロロ−1−メチルエチル)4−ヨードベンゼン
【0471】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0472】
乾燥DCM(150mL)中2−(4−ヨードフェニル)プロパン−2−オール(15g、0.057mol)の撹拌された溶液に、塩化チオニル(8.4mL、7mmol)は0℃、窒素雰囲気下で、液滴添加される。混合物は、40℃に12時間加熱される。反応の完了後、反応混合物はDCM(100mL)で希釈され、10%炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄され、硫酸ナトリウム上で乾燥され、真空下で濃縮される。粗製物は、カラムクロマトグラフィー(石油(pet)エーテル中10%EtOAc)によりさらに精製され、淡茶色固体として、15g(95%)表題化合物を与える。
【0473】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.73−7.71(d,J=8.8Hz,2H),7.41−7.38(d,J=8.8Hz,2H),1.92(s,6H).
【0474】
中間体G.9:4−[2−(4−ヨードフェニル)−2−メチルプロピル]モルホリン
【0475】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0476】
1,2−ジクロロエタン(100mL)中2−(4−ヨードフェニル)−2−メチルプロパナール(7g、0.025mol)の溶液に、モルホリン(4.4mL、0.051mol)は0℃で液滴添加される。10分後、NaBHCN(2g、30mmol)、続いて酢酸(500μL)は、0℃で少しずつ添加される。反応混合物は、同じ温度でさらに1時間、その後室温で10時間撹拌される。この後、反応混合物は、10%炭酸水素ナトリウム(50mL)で停止され、EtOAcで抽出される。合わされた有機層は、水、ブラインで洗浄され、硫酸ナトリウム上で乾燥され、蒸発される。粗製物は、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル及びEtOAc)により精製され、淡黄色液体として、表題化合物を与える。
【0477】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.61−7.59(q,J1.8,6.6Hz,2H),7.19−7.17(q,J1.9,6.6Hz,2H),3.42−3.40(m,4H),2.38−2.36(d,2H),2.17−2.15(m,4H),1.21(s,6H).MS(ESI+):346.0.
【0478】
中間体G.10:4[1−(4−ヨードフェニル)−1−メチルエチル]モルホリン
【0479】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【0480】
モルホリン(10mL)中1−(1−クロロ−1−メチルエチル)−4−ヨードベンゼン(2g、7mmol)の溶液に、KI(0.5g)は添加される。混合物は、マイクロ波照射下で、160℃で20分照射される(x10)。合わされた反応混合物は、EtOAcに溶解され、水、ブラインで洗浄され、硫酸ナトリウム上で乾燥される。溶媒は、真空下で濃縮され、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル中50%EtOAc)により精製され、淡茶色液体として、表題化合物を与える。
【0481】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.65−7.63(dd,J2,6.8Hz,2H),7.30−7.28(dd,J=2,6.8Hz,2H),3.53−3.65(t,4H),2.33−2.31(t,4H),1.22(s,6H).
【0482】
中間体G.11:tert−ブチル1−[4−(1−メチル−1−モルホリン−4−イルエチル)フェニル]ヒドラジンカルボン酸エステル
【0483】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
【0484】
DMSO(35mL)中4−[1−(4−ヨードフェニル)−1−メチルエチル]モルホリン(3.4g、10mmol)の溶液に、炭酸セシウム(5.1g、15mmol)、及びtert−ブチルカルバゼート(1.5g、11mmol)は、アルゴン雰囲気下、室温で添加される。反応混合物は、室温で10分撹拌され、その後、ヨウ化銅(I)(0.1g、0.5mol)は添加される。反応混合物は、50℃で6時間、窒素雰囲気下で撹拌される。この後、反応混合物は室温まで冷却され、水で希釈され、MTBEで抽出される。合わされた有機層は真空下で濃縮され、10%クエン酸、炭酸水素ナトリウム、及びMTBEを用いた酸−塩基ワークアップ(work up)により精製され、淡茶色液体として、表題化合物を与える。
【0485】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ737(s,4H),5.00(bs,2H),3.54−3.521(m,4H),2.35−2.33(m,4H),1.43(s,9H),1.26(s,6H).MS(ESI+):249.0.HPLC(max plot):96.0%;Rt2.57分.
【0486】
中間体G.12:tert−ブチル1−[4−(1,1−ジメチル−2−モルホリン−4−イルエチル)フェニル]ヒドラジンカルボン酸エステル
【0487】
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
【0488】
DMSO(30mL)中4−[2−(4−ヨードフェニル)−2−メチルプロピル]モルホリン(3.2g、0.092mol)の溶液に、炭酸セシウム(4.6g、0.013mol)、及びtert−ブチルカルバゼート(1.35g,0.010mol)は、室温、アルゴン雰囲気下で添加される。反応混合物は、室温で10分撹拌され、その後、ヨウ化銅(I)(0.09g、0.4mmol)は添加される。反応混合物は、50℃で2時間、窒素雰囲気下で撹拌され、その後、室温まで冷却され、水で希釈され、EtOAcで抽出される。合わされた有機層は水、ブラインで洗浄され、硫酸ナトリウム上で乾燥され、カラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、石油エーテル、及びEtOAc)により精製され、淡茶色液体として、表題化合物を与える。
【0489】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.34−7.32(d,J=8Hz,2H),7.28−7.25(t,J=4Hz,2H),4.98(bs,2H),3.42−3.40(m,4H),2.36(s,2H),2.17−2.15(m,4H),1.41(s,9H),1.24(s,6H).MS(ESI+):350.0.HPLC(max plot):91%,Rt6.38分.
【0490】
中間体G.13:[2−(4−ヨードフェニル)−2−メチルプロピル]ジメチルアミン
【0491】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【0492】
1,2−ジクロロエタン(100mL)中2−(4−ヨードフェニル)−2−メチルプロパナール(7g、0.025mol)の溶液に、ジメチルアミン(THF中2M、46mL、92mmol)は、0℃で液滴添加される。10分後、NaBHCN(1.8g、27mmol)、続いて酢酸(500μL)は、0℃で少しずつ添加される。反応混合物は、同じ温度でさらに1時間、その後室温で10時間撹拌される。この後、反応混合物は、10%炭酸水素ナトリウムで停止され、EtOAcで抽出される。合わされた有機層は、水、ブラインで洗浄され、硫酸ナトリウム上で乾燥され、蒸発される。粗製物は、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル、及びEtOAc)により精製され、茶色液体として、表題化合物は得られる。
【0493】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.62−7.60(q,J=4Hz,J=8Hz,2H),7.17−7.15(d,J=8Hz,2H),2.35(s,2H),1.96(s,6H),1.20(s,6H).
【0494】
中間体G.14:tert−ブチル1−{4−[2−(ジメチルアミノ)−1,1−ジメチルエチル]フェニル}ヒドラジンカルボン酸エステル
【0495】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0496】
DMSO(50mL)中[2−(4−ヨードフェニル)−2−メチルプロピル]ジメチルアミン(5g、0.01mol)の溶液に、炭酸セシウム(3.6g、0.01mol)、及びtert−ブチルカルバゼート(2.4g、0.018mol)が、室温、アルゴン雰囲気下で添加される。反応混合物は、室温で10分間撹拌され、その後、ヨウ化銅(I)(0.16g、0.8mmol)は添加される。反応混合物は、50℃で2時間、窒素雰囲気下で撹拌され、その後、室温まで冷却され、水で希釈され、EtOAcで抽出される。合わされた有機層は水、ブラインで洗浄され、硫酸ナトリウム上で乾燥され、カラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、石油エーテル、及びEtOAc)により精製され、淡茶色液体として、表題化合物を与える。
【0497】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.34−7.32(d,J=8Hz,2H),7.25−7.23(d,J=8Hz,2H),4.99(bs,2H),2.37(s,2H),1.97(s,6H),1.41(s,9H),1.23(s,6H).MS(ESI+):350.0.HPLC(max plot):89%;2.66分.
【0498】
中間体G.15:1−(4−ヨードフェニル)シクロプロパンカルバルデヒド
【0499】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
【0500】
トルエン(250mL)中2−(4−ヨードフェニル)−2−メチルプロパンニトリル(9g、0.033mol)の溶液に、ジイソブチルアルミニウムヒドリド(THF中1.0M、66mL、66mmol)は、−78℃で、液滴の方法で添加される。反応混合物は同じ温度で2時間撹拌され、その後、それは飽和硫酸ナトリウム(100mL)で停止され、EtOAc(200mL)で抽出される。有機層は、水(100mL)、ブライン(50mL)で洗浄され、硫酸ナトリウム上で乾燥され、減圧下で濃縮され、与える。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル中7%EtOAc)による精製は、淡黄色固体として、表題化合物を与える。
【0501】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.85(s,1H)7.69−7.67(m,2),7.09−7.07(m,2H),1.57−1.54(m,2H),1.40−1.37(m,2H).
【0502】
中間体G.16:4−{[1−(4−ヨードフェニル)シクロプロピル]メチル}モルホリン
【0503】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0504】
1,2−ジクロロエタン(100mL)中1−(4−ヨードフェニル)シクロプロパンカルバルデヒド(7g、0.025mol)の溶液に、モルホリン(4.5mL、0.051mol)は、0℃で液滴添加される。10分後、NaBHCN(3.2g、30mmol)、続いて酢酸(500μL)は、0℃で少しずつ添加される。反応混合物は、同じ温度でさらに1時間、その後室温で10時間撹拌される。この後、反応混合物は、10%炭酸水素ナトリウムで停止され、EtOAcで抽出される。合わされた有機層は、水、ブラインで洗浄され、硫酸ナトリウム上で乾燥され、蒸発される。粗製物は、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル、及びEtOAc)により精製され、無色液体として、表題化合物を与える。
【0505】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.60−7.56(m,2H),7.13−7.08(m,2H),3.47−3.43(m,4H),2.50−2.46(m,2H),2.34(bs,4H).0.80−0.77(m,2H),0.72−.0.69(m,2H).
【0506】
中間体G.17:tert−ブチル1−{4−[1−(モルホリン−4−イルメチル)シクロプロピル]フェニル}ヒドラジンカルボン酸エステル
【0507】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0508】
DMSO(40mL)中4−{[1−(4−ヨードフェニル)シクロプロピル]メチル}モルホリン(4g、11mmol)の溶液に、炭酸セシウム(5.3g、16mmol)、及びtert−ブチルカルバゼート(1.59g、0.012mol)は、室温、アルゴン雰囲気下で添加される。反応混合物は、室温で10分撹拌され、その後、ヨウ化銅(I)(0.1g、0.5mmol)は添加される。反応混合物は、50℃で2時間、窒素雰囲気下で撹拌され、その後、室温まで冷却され、水で希釈され、EtOAcで抽出される。合わされた有機層は水、ブラインで洗浄され、硫酸ナトリウム上で乾燥され、カラムクロマトグラフィー(中性アルミナ、30%石油エーテル、及びEtOAc)により精製され、無色液体として、表題化合物を与える。
【0509】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.30−7.28(d,J=8.7Hz,2H),7.21−7.18(d,J=8.7Hz,2H),5.00(bs,2H),3.47−3.44(m,4H),2.46(s,2H),2.36(m,4H),1.42(s,9H),0.76−0.75(t,J=5.2Hz,2H),0.68−0.67(t,J=5.2Hz,2H).MS(ESI+):348.0.HPLC(max plot):90.3%;Rt5.72分.
【0510】
手順H
中間体H.1:エチル6−メトキシ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0511】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【0512】
THF(8mL)中ジイソプロピルアミン(0.67g、0.9mL、6.7mmol、1.3Eq)の溶液に、n−ブチルリチウム(3.8mL、ヘキサン中1.6M)の溶液は、−78℃、窒素雰囲気下で添加され、反応混合物は、−20℃で30分間撹拌される。反応混合物は、再度−78℃に冷却され、THF(15mL)中8−メトキシ−2,3−ジヒドロ−4H−チオクロメン−4−オン(1.0g、5.1mmol)の溶液は、40分に亘りゆっくりと添加され、続いてTHF(10mL)中ジエチルオキサラート(1.05g、7.21mmol、1.4Eq)の溶液は添加される。得られた混合物は、−78℃で2時間撹拌され、その後0℃に到達させる。溶媒は、25℃、減圧下で取り除かれる。得られる黄色固体(1.3g、4.4mmol)は、酢酸/メタノール(40mL)の1:1混合物に溶解され、フェニルヒドラジン(0.7mL、6.6mmol、1.5Eq)は添加される。得られた混合物は、窒素雰囲気下で90℃、5時間撹拌される。溶媒は、減圧下で除去される。NaHCOの10%水溶液は、残余物に添加され、15分撹拌後、得られた固体は濾過され、その後ジエチルエーテルから結晶化され、淡黄色固体として、1.2g(74%)の表題化合物を与える。
【0513】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.58−7.53(m,3H),7.43−7.41(m,2H),6.93(t,J=4.6Hz,2H),6.30(t,J=9.00Hz,1H),4.32(q,J=7.0Hz,2H),4.15(s,2H),3.85(s,3H),1.31(t,J=7.12Hz,3H).MS(ESI+):367.0.HPLC(max plot)96.7%;Rt5.29分.
【0514】
中間体H.2:エチル6−メトキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0515】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【0516】
手順Hに概説されるプロトコールに従って、エチル6−メトキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、8−メトキシ−2,3−ジヒドロ−4H−チオクロメン−4−オン、ジエチルオキサラート、及びメチルヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0517】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.48−7.46(m,1H),7.30(t,J=8.1Hz,1H),7.06(d,J=7.6Hz,1H),4.28(q,J=7.12Hz,2H),4.12(s,3H),4.06(s,2H),3.85(s,3H),1.30(t,J=7.12Hz,3H).MS(ESI+):305.0.HPLC(max plot)97.0%;Rt4.28分.
【0518】
中間体H.3:エチル7−メトキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0519】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
【0520】
手順Hに概説されるプロトコールに従って、エチル7−メトキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、7−メトキシ−2,3−ジヒドロ−4H−チオクロメン−4−オン、ジエチルオキサラート、及びメチルヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0521】
H NMR(DMSO−d6,400MHz,)δ=7.78(d,J=8.7Hz,1H),7.09(d,J=2.6Hz,1H),6.90(dd,J=8.6Hz,J=2.5Hz,1H),4.28(q,J=7.1Hz,2H),4.12(s,2H),4.11(s,3H),3.79(s,3H),1.29(t,J=7.0Hz,3H).MS(ESI+):305.0.HPLC(max plot)99.4%;Rt4.51分.
【0522】
中間体H.4:エチル1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0523】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【0524】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及びフェニルヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0525】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.59−7.57(m,3H),7.49−7.45(m,3H),7.20(t,J=7.6Hz,1H),6.96(d,J=6.36Hz,1H),6.66(d,J=7.92Hz,1H),4.33(q,J=7.04Hz,2H)4.24(s,2H),1.31(d,J=7.08Hz,3H).MS(ESI+):337.0.HPLC(max plot)98.7%;Rt6.64分.
【0526】
中間体H.5:エチル1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0527】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0528】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及びメチルヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0529】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.85(dd,J=7.1Hz,J=1.6Hz,1H),7.52(dd,J=7.2Hz,J=1.3Hz,1H),7.37−7.29(m,2H),4.30(q,J=7.1Hz,2H),4.15(d,J=4.8Hz,2H),1.31(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):275.0.HPLC(max plot)98.9%;Rt4.50分.
【0530】
中間体H.6:エチル1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0531】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
【0532】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及びメチルヒドラジンから得られ、白色固体として、0.87g(80%)の表題化合物を与える。
【0533】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ14.0(s,1H),7.83−7.72(m,1H),7.36−7.33(m,1H),7.23(brs,2H),4.35−4.21(m,4H),1.34−1.29(m,3H).MS(ESI+):261.0.HPLC(max plot)98.2%;Rt4.34分.
【0534】
中間体H.7:エチル7−メトキシ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0535】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0536】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル7−メトキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、7−メトキシ−2,3−ジヒドロ−4H−チオクロメン−4−オン、ジエチルオキサラート、及びフェニルヒドラジンから得られ、1.32g(81%)の表題化合物を与える。
【0537】
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ7.59−7.56(m,3H),7.46−7.43(m,2H),7.05(s,1H),6.58(m,2H),4.31(q,J=8.8Hz,2H),4.21(s,2H),3.71(s,3H),1.31(t,J=7.0Hz,3H).MS(ESI+):367.0.HPLC(max plot)98.9%;Rt5.46分.
【0538】
中間体H.8:エチル1−(3−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0539】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0540】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(3−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及び3−メチルフェニルヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0541】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.49−7.39(m,3H),7.31(s,1H),7.21−7.18(m,2H),7.01−6.97(m,1H),6.70(dd,J=7.9Hz,J=1.0Hz,1H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),4.23(s,2H),2.37(m,3H),1.31(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):351.0.HPLC(max plot)99.2%;Rt5.84分.
【0542】
中間体H.9:エチル1−(4−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0543】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【0544】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(4−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及び4−メチルフェニルヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0545】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.47(d,J=7.8Hz,1H),7.38−7.31(m,4H),7.19(t,J=7.6Hz,1H),6.99(t,J=7.8Hz,1H),6.70(d,J=7.8Hz,1H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),4.22(s,2H),2.41(m,3H),1.31(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):351.0.HPLC(max plot)99.7%;Rt5.79分.
【0546】
中間体H.10:エチル1−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0547】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
【0548】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及び(5−フルオロ−2−メチルフェニル)−ヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0549】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.52−7.42(m,4H),7.22−7.18(m,1H),7.00−6.96(m,1H),6.58(d,J=7.0Hz,1H),4.35−4.22(m,4H),1.78(s,3H),1.31(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):369.0.HPLC(max plot)99.2%;Rt5.76分.
【0550】
中間体H.11:エチル1−(3−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0551】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0552】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(3−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及び3−メトキシフェニルヒドラジン塩酸塩から得られ、表題化合物を与える。
【0553】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.48−7.44(m,2H),7.22−7.15(m,2H),7.06−6.95(m,2H),6.73(d,J=7.9Hz,2H),4.32(q,J=7.0Hz,2H),4.23(s,2H),3.78(s,3H),1.31(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):367.0.HPLC(max plot)97.5%;Rt5.55分.
【0554】
中間体H.12:エチル1−(4−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0555】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0556】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(4−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及び4−メトキシフェニルヒドラジンから得られ、1.38g(71%)の表題化合物を与える。
【0557】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.47(d,J=7.8Hz,1H),7.38(d,J=8.6Hz,1H),7.19(t,J=7.4Hz,1H),7.10(d,J=8.7Hz,2H),7.00(t,J=7.7Hz,1H),6.71(d,J=7.9Hz,2H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),4.22(s,2H),3.84(s,3H),1.31(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):367.0.HPLC(max plot)98.6%;Rt5.51分.
【0558】
中間体H.13:エチル1−ピリジン−2−イル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0559】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0560】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−ピリジン−2−イル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及び4−メトキシフェニルヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0561】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.51(dd,J=4.8Hz,J=0.8Hz,1H),8.18−8.13(m,1H),7.79(d,J=7.9Hz,1H),7.65−7.62(m,1H),7.48(d,J=7.8Hz,1H),7.23−7.19(m,1H),7.02−6.98(m,1H),6.64−6.62(m,1H),.4.34(q,J=7.1Hz,2H),4.22(s,2H),1.32(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):338.0.HPLC(max plot)98.5%;Rt4.81分.
【0562】
中間体H.14:エチル1−シクロヘキシル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0563】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0564】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−シクロヘキシル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及びシクロヘキシルヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0565】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.61(d,J=7.8Hz,1H),7.55(d,J=7.6Hz,1H),7.39(t,J=7.5Hz,1H),7.32(t,J=7.5Hz,1H),4.57−4.52(m,1H),4.30(q,J=7.1Hz,2H),4.09(s,2H),2.00−1.81(m,4H),1.69−1.66(m,2H),1.49−1.42(m,3H),1.38(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):343.0.HPLC(max plot)99.5%;Rt5.98分.
【0566】
中間体H.15:エチル6−ブロモ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0567】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【0568】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル6−ブロモ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、8−ブロモ−2,3−ジヒドロ−4H−チオクロメン−4−オン、ジエチルオキサラート、及びメチルヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0569】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.86(dd,J=7.8Hz,J=1.0Hz,1H),7.62(dd,J=8.0Hz,J=1.0Hz,1H),7.27(t,J=8.0Hz,1H),4.29(q,J=7.1Hz,2H),4.21(s,2H),4.13(s,3H),1.30(t,J=7.0Hz,3H).MS(ESI+):354.0.HPLC:Rt5.03分(HPLC純度 98.6%,97.6%).
【0570】
中間体H.16:エチル1−メチル−8−ニトロ−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0571】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0572】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−メチル−8−ニトロ−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−4H−チオクロメン−4−オン、ジエチルオキサラート、及びメチルヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0573】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.56(d,J=2.3Hz,1H),8.11(dd,J=8.7Hz,J=2.4Hz,1H),7.77(d,J=8.7Hz,1H),4.31−4.21(m,4H),4.24(s,3H),1.31(t,J=7.12Hz,3H).MS(ESI+)320.0.HPLC(max plot)98.3%;Rt4.53分.
【0574】
中間体H.17:エチル6−フルオロ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0575】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0576】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル6−フルオロ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、8−フルオロ−2,3−ジヒドロ−4H−チオクロメン−4−オン、ジエチルオキサラート、及びメチルヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0577】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.72(d,J=7.8Hz,1H),7.41−7.35(m,1H),7.29−7.26(m,1H),4.29(q,J=7.1Hz,2H),4.19(s,2H),4.16(s,3H),1.30(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):293.0.HPLC(max plot)98.2%;Rt4.61分.
【0578】
中間体H.18:エチル6−フルオロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0579】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0580】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル6−フルオロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、8−フルオロ−2,3−ジヒドロ−4H−チオクロメン−4−オン、ジエチルオキサラート、及びフェニルヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0581】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.60−7.55(m,3H),7.48−7.46(m,2H),7.18(t,J=8.6Hz,1H),7.06−7.01(m,1H),6.51(d,J=7.8Hz,1H),4.33(q,J=7.1Hz,2H),4.28(s,2H),1.31(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):355.0.
【0582】
中間体H.19:エチル8−フルオロ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0583】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0584】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル8−フルオロ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、6−フルオロ−2,3−ジヒドロ−4H−チオクロメン−4−オン、ジエチルオキサラート、及びメチルヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0585】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.72(dd,J=10.1Hz,J=2.4Hz,1H),7.57−7.53(m,1H),7.22−7.17(m,1H),4.29(q,J=7.1Hz,2H),4.17(s,2H),4.13(s,3H),1.30(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):293.0.HPLC(max plot)98.8%;Rt3.79分.
【0586】
中間体H.20:エチル8−フルオロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0587】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0588】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル8−フルオロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、6−フルオロ−2,3−ジヒドロ−4H−チオクロメン−4−オン、ジエチルオキサラート、及びフェニルヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0589】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.63−7.59(m,2H),7.55−7.48(m,3H),7.13−7.08(m,2H),6.33(dd,J=10.3Hz,J=2.7Hz,1H),4.33(q,J=7.1Hz,2H),4.24(s,2H),1.30(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):355.0.HPLC(max plot)98.7%;Rt5.67分.
【0590】
中間体H.21:エチル6−ブロモ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0591】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0592】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル6−ブロモ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、8−ブロモ−2,3−ジヒドロ−4H−チオクロメン−4−オン、ジエチルオキサラート、及びフェニルヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0593】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.58−7.51(m,3H),7.45(d,J=8.0Hz,2H),6.92(t,J=8.0Hz,2H),6.68(d,J=7.9Hz,1H),4.36−4.30(m,4H),1.31(t,J=7.0Hz,3H).MS(ESI+):416.0.HPLC(max plot)98.4%;Rt5.96分.
【0594】
中間体H.22:エチル8−ニトロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0595】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
【0596】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル8−ニトロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、6−ニトロ−2,3−ジヒドロ−4H−チオクロメン−4−オン、ジエチルオキサラート、及びフェニルヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0597】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.01(dd,J=8.8Hz,J=2.4Hz,1H),7.50(d,J=8.8Hz,1H),7.66−7.60(m,3H),7.53(dd,J=8.0Hz,J=1.2Hz,1H),7.42(s,1H),4.41(s,2H),4.34(q,J=7.1Hz,2H),1.32(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):382.0.HPLC(max plot)90.6%;Rt7.10分.
【0598】
中間体H.23:エチル1−(2−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0599】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【0600】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(2−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及び2−メチルフェニルヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0601】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.56−7.42(m,5H),7.20−7.16(m,1H),6.95−6.90(m,1H),6.53−6.51(m,1H),4.32(q,J=7.0Hz,2H),4.28(d,J=3.5Hz,2H),1.85(s,3H),1.31(t,J=7.0Hz,3H).MS(ESI+):351.0.HPLC(max plot)98.0%;Rt7.27分.
【0602】
中間体H.24:エチル1−(2−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0603】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0604】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(2−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及び2−ブロモフェニルヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0605】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.90(dd,J=7.6Hz,J=1.2Hz,1H),7.73−7.58(m,1H),7.46(d,J=8.0Hz,1H),7.19(t,J=7.6Hz,1H),6.96(t,J=7.8Hz,1H),6.52(d,J=8.0Hz,1H),4.35−4.24(m,4H),1.32(t,J=7.0Hz,3H).MS(ESI+):416.0.
【0606】
中間体H.25:エチル1−(2−フルオロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0607】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0608】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(2−フルオロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及び2−フルオロフェニルヒドラジンから得られ、0.77g(73%)の表題化合物を与える。
【0609】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.74−7.67(m,2H),7.53−7.45(m,3H),7.23−7.19(m,1H),7.02−6.98(m,1H),6.68(d,J=7.8Hz,1H),4.36−4.25(m,4H),1.31(d,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):355.0.HPLC(max plot)97.7%,Rt6.99分.
【0610】
中間体H.26:エチル1−(2−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0611】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0612】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(2−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及び2−クロロフェニルヒドラジンから得られ、0.8g(73%)の表題化合物を与える。
【0613】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.76−7.67(m,2H),7.64−7.60(m,1H),7.47(d,J=7.8Hz,1H),7.21−7.17(m,2H),6.98−6.94(m,1H),6.54(d,J=7.8Hz,1H)4.35−4.30(m,2H),4.28−4.23(s,2H),1.31(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):370.0.HPLC(max plot)99.2%;Rt7.12分.
【0614】
中間体H.27:エチル1−[2−(メチルチオ)フェニル]−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0615】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0616】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−[2−(メチルチオ)フェニル]−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及び[2−(メチルチオ)フェニル]ヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0617】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.63−7.61(m,1H),7.51(d,J=7.2Hz,1H),7.45(d,J=2.4Hz,1H),7.38−7.36(m,1H),7.17−7.16(m,1H),6.94−6.93(m,1H),6.58(dd,J=8.0Hz,J=1.2Hz,1H),4.30(q,J=7.0Hz,2H),4.26(s,2H),2.34(s,3H),1.31(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):415.0.HPLC(max plot)97.6%;Rt5.55分.
【0618】
中間体H.28:エチル1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0619】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
【0620】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及び2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0621】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.47(d,J=7.8Hz,1H),7.22−7.18(m,1H),7.05−7.00(m,3H),6.87−6.84(m,1H),6.79−6.77(m,1H),4.34−4.30(m,6H),4.21(s,2H),1.30(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):427.0.HPLC(max plot)99.2%;Rt5.39分.
【0622】
中間体H.29:エチル1−(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0623】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0624】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及び6−ヒドラジノ−2−メチル−1,3−ベンゾチアゾールから得られ、表題化合物を与える。
【0625】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.28(d,J=2.0Hz,1H),8.05(d,J=8.2Hz,1H),7.53−7.48(m,2H),7.19(t,J=7.5Hz,1H),6.95(t,J=7.8Hz,1H),6.64(d,J=8.0Hz,1H),4.33(q,J=7.0Hz,2H),4.26(s,2H),2.85(s,3H),1.31(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):408.0.HPLC(max plot)97.1%;Rt7.30分.
【0626】
中間体H.30:エチル1−(3−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0627】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0628】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(3−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及び(3−ブロモフェニル)ヒドラジンから得られ、0.55g(70%)の表題化合物を与える。
【0629】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.81−7.78(m,2H),7.54−7.45(m,3H),7.25−7.20(m,1H),7.06−7.02(m,1H),6.74−6.72(m,1H),4.33(q,J=7.0Hz,2H),4.23(s,2H),1.31(t,J=7.0Hz,3H).MS(ESI+):416.0.HPLC(max plot)98.4%;Rt7.56分.
【0630】
中間体H.31:エチル1−(3−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0631】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
【0632】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(3−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及び(3−クロロフェニル)ヒドラジンから得られ、0.56g(79%)の表題化合物を与える。
【0633】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.68−7.66(m,1H),7.59(t,J=7.8Hz,1H),7.50(t,J=7.8Hz,1H),7.44−7.41(m,1H),7.24−7.20(m,1H),7.06−7.02(m,1H),6.74−6.72(m,1H),4.33(q,J=7.2Hz,2H),4.23(s,2H),1.31(t,J=7.2Hz,3H).MS(ESI+):370.0.HPLC(max plot)98.7%;Rt7.51分.
【0634】
中間体H.32:エチル1−(4−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0635】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【0636】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(4−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及び(4−ブロモフェニル)ヒドラジンから得られ、1.1g(70%)の表題化合物を与える。
【0637】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.77(dd,J=6.7Hz,J=2.0Hz,1H),7.50(d,J=7.8Hz,2H),7.45−7.43(m,2H),7.24−7.20(m,1H),7.07−7.03(m,1H),6.75−6.73(m,1H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),1.31(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):416.0.HPLC(max plot)99.6%;Rt5.94分.
【0638】
中間体H.33:エチル1−(4−フルオロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0639】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0640】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(4−フルオロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及び(4−フルオロフェニル)ヒドラジンから得られ、0.35g(82%)の表題化合物を与える。
【0641】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.53−7.40(m,5H),7.23−7.18(m,1H),7.04−7.00(m,1H),6.70−6.68(m,1H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),4.23(s,2H),1.31(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):355.0.HPLC(max plot)99.5%;Rt7.26分.
【0642】
中間体H.34:エチル1−(4−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0643】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0644】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(4−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及び(4−クロロフェニル)ヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0645】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.64(dd,J=6.6Hz,J=1.6Hz,1H),7.52−7.48(m,3H),7.24−7.20(m,1H),7.07−7.03(m,1H),6.74−6.72(m,1H),4.33(q,J=7.1Hz,2H),4.22(s,2H),1.31(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):371.0.HPLC(max plot)99.4%;Rt7.48分.
【0646】
中間体H.35:エチル1−(4−イソプロピルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0647】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0648】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(4−イソプロピルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及び(4−イソプロピルフェニル)ヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0649】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.49−7.42(m,3H),7.37−7.34(m,2H),7.19(t,J=7.5Hz,1H),6.98(t,J=7.7Hz,1H),6.70(d,J=8.1Hz,1H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),3.05−2.98(m,1H),1.30(t,J=7.1Hz,3H),1.25(d,J=6.8Hz,6H).MS(ESI+):379.0.HPLC(max plot)98.5%;Rt7.80分.
【0650】
中間体H.36:エチル1−(4−メチルピリジン−3−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0651】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0652】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(4−メチルピリジン−3−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及び3−ヒドラジノ−4−メチルピリジンから得られ、表題化合物を与える。
【0653】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.35(d,J=2.1Hz,1H),7.96(dd,J=8.1Hz,J=1.8Hz,1H),7.67(d,J=8.1Hz,1H),7.48−7.46(m,1H),7.22−7.18(m,1H),7.02−6.98(m,1H),6.63(dd,J=7.9Hz,J=1.0Hz,1H),4.33(q,J=7.0Hz,2H),4.22(s,2H),2.41(s,3H),1.32(t,J=7.0Hz,3H).MS(ESI+):352.0.HPLC(max plot)98.6%;Rt5.11分.
【0654】
中間体H.37:エチル1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0655】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0656】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、2,3−ジヒドロ−4H−チオクロマン−4−オン、ジエチルオキサラート、及びテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルヒドラジンから得られ、表題化合物を与える。
【0657】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.70(d,J=7.3Hz,1H),7.55(dd,J=7.6Hz,J=1.2Hz,1H),7.40−7.30(m,2H),4.88−4.84(m,1H),4.30(q,J=7.0Hz,1H),4.10(s,2H),3.98−3.94(m,2H),3.51(t,J=11.1Hz,3H),2.16−2.10(m,2H),1.97−1.94(m,2H),1.31(t,J=7.0Hz,3H).MS(ESI+):345.0.HPLC(max plot)98.0%;Rt4.79分.
【0658】
以下に記述される中間体は、手順AAに従って得られる。
【0659】
【表58】
[この文献は図面を表示できません]
【0660】
【表59】
[この文献は図面を表示できません]
【0661】
【表60】
[この文献は図面を表示できません]
【0662】
【表61】
[この文献は図面を表示できません]
【0663】
【表62】
[この文献は図面を表示できません]
【0664】
【表63】
[この文献は図面を表示できません]
【0665】
【表64】
[この文献は図面を表示できません]
【0666】
【表65】
[この文献は図面を表示できません]
【0667】
【表66】
[この文献は図面を表示できません]
【0668】
【表67】
[この文献は図面を表示できません]
【0669】
手順I:
中間体I.1:4−[3−(エトキシカルボニル)チオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]安息香酸
【0670】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0671】
EtOH(100mL)及び酢酸(6.56mL)中エチルオキソ(4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−チオクロメン−3−イル)アセテート(10.1g;38.21mmol;1eq.)の溶液に、4−ヒドラジノ安息香酸97%(8.39g;53.5mmol;1.4eq.)は添加される。反応混合物は、2時間還流で加熱される。沈殿物は濾過され、水で洗浄される。濾液は、乾燥状態まで蒸発される。水は、添加され、混合物は、超音波処理され、その後濾過され、水で洗浄され(x3)、減圧下で乾燥され、橙色固体を与える。2つの固体残余物は合わされ、MTBE(250ml)に溶解され、その後、30分還流で加熱される。沈殿物は濾過され、MTBEで洗浄され(X2)、減圧下で乾燥され、19.05gの表題化合物を与える。
【0672】
H NMR(DMSO−d):δ13.30(brs,1H),8.11(d,J=8.6Hz,2H),7.60(d,J=8.6Hz,2H),7.53−7.51(m,1H),7.27−7.19(m,1H),7.07−7.01(m,1H),6.77−6.73(m,1H),4.35(q,J=7.1Hz,2H),4.24(s,2H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).HPLC(max plot)61.0%;Rt4.15分.MS(ESI+):380.9.
【0673】
以下に記述される中間体は、手順Iに従って得られる。
【0674】
【表68】
[この文献は図面を表示できません]
【0675】
【表69】
[この文献は図面を表示できません]
【0676】
【表70】
[この文献は図面を表示できません]
【0677】
【表71】
[この文献は図面を表示できません]
【0678】
【表72】
[この文献は図面を表示できません]
【0679】
手順J
中間体J.1:エチル1−ピペリジン−3−イル−7−(トリフルオロメトキシ)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル:
【0680】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0681】
EtOH(80ml)中エチルオキソ[4−オキソ−7−(トリフルオロメトキシ)−3,4−ジヒドロ−2H−チオクロメン−3−イル]アセテート(3.00g;8.61mmol;1eq.)、及びtert−ブチル3−[2−(tert−ブトキシカルボニル)ヒドラジノ]ピペリジン−1−カルボン酸エステル(4.08g;12.92mmol;1.50eq.)の溶液に、HCl(ジオキサン中4M、42.38mL)は液滴形式で添加される。反応混合物は、75℃で5時間加熱され、その後、それは真空下で濃縮され、飽和NaHCO(pH7〜8)とEtOAcで分割される。有機層は、飽和NaHCO、(pH7〜8)及びで洗浄され、MgSO上で乾燥され、茶色固体として、3.1g(88%)の表題化合物を与える。
【0682】
H NMR(DMSO,300MHz):δ7.77(d,J=9.43Hz,1H),7.62(s,1H),7.39(d,J=7.7Hz,1H),4.61−4.46(m,1H),4.40−4.26(m,2H),4.17(s,1H),4.09−3.98(m,1H),3.19−3.06(m,1H),2.97−2.82(m,2H),2.17−2.05(m,2H),1.99(s,1H),1.80−1.67(m,1H),1.67−1.45(m,1H),1.32(t,J=7.0Hz,3H),1.18(t,J=6.9Hz,1H).
【0683】
以下に記述される中間体は、手順Jに概説されるプロトコールに従って得られる。
【0684】
【表73】
[この文献は図面を表示できません]
【0685】
【表74】
[この文献は図面を表示できません]
【0686】
【表75】
[この文献は図面を表示できません]
【0687】
手順K
中間体K.1:エチル1−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0688】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
【0689】
エチル1−ピペリジン−4−イル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル(2.95g;8.59mmol;1eq.)、ジ−tert−ブチルジ炭酸エステル(2.25g;10.31mmol;1.2eq.)、及びトリエチルアミン(1.2ml;8.59mmol;1eq.)は、DCM(29.5ml)に溶解され、反応混合物は、室温で3日間撹拌される。DCMは添加され、有機層は、水で洗浄され、MgSO上で乾燥され、濾過され、濃縮される。残余物は、シリカ上で精製され、シクロヘキサン中5〜15%EtOAcから溶出し、所望の画分濃縮後、ベージュ色の泡状物として、3.05g(80%)の表題化合物を与える。
【0690】
H NMR(DMSO−d):δ7.69(d,1H,J=7.6Hz):7.56(dd,1H,J=7.5Hz):7.43−7.30(m,2H),4.84(m,1H),4.1(q,2H,J=7.7Hz):4.10(s,2H),3.10−2.85(m,2H),2.06−1.86(m,4H),1.49(s,9H),1.31(t,3H,J=7.7Hz).HPLC(max plot)85.2%;Rt5.79分.
【0691】
以下に記述される中間体は、手順Kに従って得られる。
【0692】
【表76】
[この文献は図面を表示できません]
【0693】
【表77】
[この文献は図面を表示できません]
【0694】
【表78】
[この文献は図面を表示できません]
【0695】
一般的なプロトコールL.
中間体L.1:エチル1−[3−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)フェニル]−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0696】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
【0697】
EtOAc中3−[3−(エトキシカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]安息香酸(100mg、0.24mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で、メチルアミドキシム(17mg、0.24mmol)、続いてTEA(0.1mL、0.73mmol)、及びプロパンホスホン酸環状無水物(0.4mL、0.60mmol)は0℃で、窒素雰囲気下で添加される。反応混合物は、80℃で12時間、窒素雰囲気下で還流され、その後、EtOAcは添加される。有機層は、NaCO10%水溶液で洗浄され、NaSO上で乾燥され、減圧下で濃縮される。得られた粗製物は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中1.5%MeOH)により精製され、表題化合物を与える。
【0698】
中間体L.2:エチル1−(3−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}フェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0699】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0700】
手順Lに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(3−{3−[(ジメチルアミノ)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル}フェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、3−[3−(エトキシカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]安息香酸、及び(1Z)−2−(ジメチルアミノ)−N’−ヒドロキシエタンイミドアミドから得られ、表題化合物を与える。MS(ESI+):494.0.
【0701】
中間体L.3:エチル1−{3−[3−(メトキシメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]フェニル}−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0702】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0703】
手順Lに概説されるプロトコールに従って、エチル1−{3−[3−(メトキシメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]フェニル}−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、3−[3−(エトキシカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]安息香酸、及び(1Z)−N’−ヒドロキシ−2−メトキシエタンイミドアミドから得られ、表題化合物を与える。
【0704】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.38−8.36(d,J=6.8Hz,1H),8.24(s,1H),8.06−8.04(d,J=7.7Hz,1H),7.90−7.86(m,2H),7.68−7.56(m,2H),6.98−6.96(d,J=7.8Hz,1H),5.01−4.97(s,2H),4.62(s,2H),4.40−4.35(m,2H),3.35(s,3H),1.36−1.32(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):481.2.
【0705】
中間体L.4:N’−ヒドロキシ−3−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]ベンゼンカルボキシイミドアミド
【0706】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0707】
EtOH(20mL)中3−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]ベンゾニトリル(0.3g、0.69mmol)の溶液に、50%ヒドロキシルアミン水溶液(0.14mL、2.07mmol)は添加される。反応物は、85℃で12時間加熱される。溶媒は、減圧下で完全に取り除かれ、白色固体として、150mg(89%)の表題化合物を与える。MS(ESI+):468.0.
【0708】
中間体L.5:エチル1−[3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0709】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【0710】
EtOAc中3−[3−(エトキシカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]安息香酸(200mg、0.485mmol)の溶液に、酢酸ヒドラジド(35mg、0.485mmol)は窒素雰囲気下で添加される。その後、TEA(0.2mL、1.45mmol)、及びプロパンホスホン酸環状無水物(0.7mL、1.2mmol)は、0℃で、窒素雰囲気下で反応混合物に添加される。反応混合物は、80℃で12時間還流され、その後、それはEtOACで希釈され、10%NaCO水溶液で洗浄される。有機層は分離され、NaSO上で乾燥され、減圧下で濃縮される。固体残余物はシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中1.5%MeOH)上で精製され、表題化合物を与える。MS(ESI+):451.2.
【0711】
中間体L.6:エチル1−[3−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)フェニル]−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0712】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0713】
EtOAc中3−[3−(エトキシカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]安息香酸(0.4g、0.97mmol)の溶液に、酢酸ヒドラジド(72mg、0.97mmol)は、窒素雰囲気下で添加される。その後、TEA(0.4mL、2.93mmol)、ローソン試薬(0.6g、1.46mmol)、及びプロパンホスホン酸環状無水物(2mL、2.93mmol)は、反応混合物に0℃で、窒素雰囲気下で添加される。反応混合物は、80℃で12時間、窒素雰囲気下で還流され、その後、EtOAcは添加される。有機層は、NaCO10%水溶液で洗浄され、NaSO上で乾燥され、減圧下で濃縮される。得られる粗製物は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中1.5%MeOH)により精製され、表題化合物を与える。MS(ESI+):467.0.
【0714】
手順M
中間体M.1:エチル1−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1,4−ジヒドロチエノ[3’,2’:5,6]チオピラノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0715】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0716】
乾燥ACN中エチル1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1,4−ジヒドロチエノ[3’,2’:5,6]チオピラノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル(200mg、0.535mmol)、及びヨウ化ナトリウム(80mg、0.535mmol)の溶液に、トリメチルシリルクロリド(350mg、3.22mmol)は、窒素雰囲気下、室温で添加される。反応物は、80℃、窒素雰囲気下で48時間加熱され、その後、それは0℃に冷却される。反応混合物は、NaCOの飽和飽和水溶液、及び飽和チオ硫酸ナトリウム溶液で希釈され、0.5時間撹拌される。沈殿した固体は、真空により濾過され、水で洗浄され、一晩乾燥され、190mg(98%)の表題化合物を与える。MS(ESI+):360.0.
【0717】
中間体M.2:エチル1−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0718】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
【0719】
手順ANに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、エチル1−(6−メトキシピリジン−3−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルから得られ、230mg(69%)の表題化合物を与える。MS(ESI+):354.2.
【0720】
手順N
中間体N.1:エチル1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1,4−ジヒドロチエノ[3’,2’:5,6]チオピラノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0721】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
【0722】
水/DCM(1:2)中エチル1−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1,4−ジヒドロチエノ[3’,2’:5,6]チオピラノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル(75mg、0.208mmol)の溶液に、テトラブチルアンモニウムブロミド(0.135g、0.417mmol)、水酸化ナトリウム(17mg、0.417mmol)、及びヨウ化メチル(0.13mL、2.08mmol)は添加される。反応混合物は室温で12時間撹拌され、その後、反応混合物はDCMで希釈され、水で洗浄される。有機層は分離され、NaSO上で乾燥され、減圧下で濃縮され、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中5%MeOH)上で精製され、表題化合物を与える。MS(ESI+):374.0.
【0723】
中間体N.2:エチル1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0724】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【0725】
手順Nに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルは、1−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルから得られ、表題化合物を与える。
【0726】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.25(m,1H),7.49−7.46(m,2H),7.26−7.22(m,1H),7.18−7.15(m,2H),6.50−6.47(d,J=9.6Hz,1H),4.35−4.29(m,2H),4.22(s,2H),3.46(s,3H),1.32−1.29(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):368.2.
【0727】
中間体O.1:エチル1−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニル}−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0728】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0729】
tert−ブタノール:DMF(8:2)中3−[3−(エトキシカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]安息香酸(500mg、1.21mmol)の溶液に、窒素雰囲気下で、TEA(0.68mL、4.85mmol)、続いてジフェニルホスホニルアジド(0.4mL、1.82mmol)は添加される。それはその後60℃で20分間加熱され、ゆっくりと100℃まで上昇され、その後、それは2時間加熱される。この後、溶媒は減圧下で蒸発され、水で希釈され、酢酸エチルで抽出される。有機層は分離され、ブラインで洗浄され、NaSO上で乾燥され、減圧下で濃縮され、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(20%EtOAc、石油エーテル)により精製され、白色固体として、表題化合物を与える。MS(ESI+):484.0.
【0730】
中間体O.2:エチル1−{3−[(フェノキシカルボニル)アミノ]フェニル}−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0731】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0732】
THF(10mL)中エチル1−(3−アミノフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド塩酸塩(100mg、0.243mmol)の溶液に、2,4,6コリジン(0.06mL、0.487mmol)、フェニルクロロギ酸エステル(0.04mL、0.365mmol)は添加され、その後、室温で18時間撹拌される。この後、反応混合物は、減圧下で濃縮され、水で希釈され、EtOAcで抽出される。有機層は分離され、ブラインで洗浄され、NaSO上で乾燥され、減圧下で濃縮され、100mgの表題化合物を与える。MS(ESI+):504.0.
【0733】
中間体O.3:エチル1−{3−[(モルホリン−4−イルカルボニル)アミノ]フェニル}−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0734】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
【0735】
N−メチル−2−ピロリドン中エチル1−{3−[(フェノキシカルボニル)アミノ]フェニル}−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド(100mg、0.198mmol)、モルホリン(0.03mL、0.3mmol)、トリエチルアミン(0.03mL、0.3mmol)の混合物は、マイクロ波照射下で、55℃で15分間加熱される。反応混合物は、水で希釈され、さらに1時間撹拌される。沈殿物は濾過され、真空下で乾燥され、80mg(81%)の表題化合物を与える。MS(ESI+):497.2.
【0736】
中間体O.4:エチル6−シアノ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【0737】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
【0738】
DMF/水(10:1、4.4mL)中エチル6−ブロモ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル(200mg、0.483mmol)は、密閉管に入れられ、窒素で10分間パージされる。シアン化亜鉛(64mg、0.545mmol)、Pd(dba)(18mg、0.019mmol)、及びs−phos(20mg、0.483mmol)はその後添加され、120℃で2時間加熱される。この後、反応混合物は、DCMで希釈され、セライトパッド(acelite pad)を通して濾過され、水で洗浄され、NaSO上で乾燥され、減圧下で濃縮され、200mgの表題化合物を与える。
【0739】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.74−7.72(m,1H),7.60−7.55(m,3H),7.48−7.46(m,2H),7.18−7.14(m,1H),6.91−6.89(dd,J=1.1,8.0Hz,1H),4.40(s,2H),4.36−4.31(m,2H),1.33−1.29(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):362.2.
【0740】
手順P
中間体P.1:エチル6−メトキシ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0741】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
【0742】
酢酸(5mL)中エチル6−メトキシ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル(0.30g、0.81mmol)の溶液は、窒素雰囲気下で100℃で加熱される。水中30%過酸化水素(0.5mL、3.6mmol、4.5Eq)は添加され、反応混合物は、30分間加熱される。30分後、溶媒は減圧下で取り除かれる。NaHCO10%水溶液は、残余物に添加される。15分撹拌後、得られた固体は濾過され、その後乾燥され、0.26g(79%)の表題化合物を与える。
【0743】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.63−7.58(m,3H),7.46−7.42(m,3H),7.26(d,J=8.6Hz,1H),6.34(d,J=7.92Hz,1H),4.90(s,2H),4.36(q,J=7.0Hz,2H),3.33(s,3H),1.32(t,J=7.08Hz,3H).MS(ESI+):399.0.HPLC(max plot)94.0%;Rt4.17分.
【0744】
中間体P.2:エチル6−メトキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0745】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
【0746】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル6−メトキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル6−メトキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、表題化合物を与える。
【0747】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.78(t,J=8.16Hz,1H),7.53(d,J=7.44Hz,1H),7.38(d,J=8.4Hz,1H),4.79(s,2H),4.32(q,J=7.08Hz,2H),4.20(s,3H),3.92(s,3H),1.31(t,J=7.12Hz,3H).MS(ESI+):337.0.HPLC(max plot)96.5%;Rt4.01分.
【0748】
中間体P.3:エチル1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0749】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
【0750】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、表題化合物を与える。
【0751】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.03−8.01(m,1H),7.68−7.62(m,4H),7.59−7.52(m,3H),6.80(d,J=7.7Hz,1H),4.99(s,2H),4.36(q,J=7.0Hz,2H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):369.0.HPLC(max plot)96.9%;Rt4.42分.
【0752】
中間体P.4:エチル1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0753】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
【0754】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、表題化合物を与える。
【0755】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.07−8.02(m,2H),7.91−7.87(m,1H),7.75−7.71(m,1H),4.88(s,2H),4.32(q,J=7.0Hz,2H),4.29(s,3H),1.32(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):307.0.HPLC(max plot)96.6%;Rt3.25分.
【0756】
中間体P.5:エチル1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0757】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【0758】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、白色固体として、1.0g(90%)の表題化合物を与える。
【0759】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ14.6(s,1H),8.06−7.93(m,2H),7.88−7.78(m,1H),7.70−7.63(m,1H),4.88(s,2H),4.40−4.32(m,2H),1.37−1.31(m,3H).MS(ESI+):293.0.HPLC(max plot)93.1%;Rt3.19分.
【0760】
中間体P.6:エチル7−メトキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0761】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
【0762】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル7−メトキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル7−メトキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、0.49g(87%)の表題化合物を与える。
【0763】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ10.20(s,1H),8.00(d,J=8.8Hz,1H),7.48(s,1H),7.43−7.40(m,1H),4.85(s,2H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),4.25(s,3H),3.92(s,3H),1.31(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):337.0.HPLC(max plot)98.7%;Rt3.55分.
【0764】
中間体P.7:エチル7−メトキシ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0765】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
【0766】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル7−メトキシ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル7−メトキシ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、1.01g(85%)の表題化合物を与える。
【0767】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.65−7.62(m,3H),7.53−7.45(m,3H),7.17(dd,J=8.8Hz,J=3.1Hz,1H),6.73(d,J=8.8Hz,1H),4.95(s,2H),4.36(q,J=7.1Hz,2H),3.84(s,3H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):399.0.HPLC(max plot)98.0%;Rt4.63分.
【0768】
中間体P.8:エチル1−(3−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0769】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
【0770】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(3−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−(3−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、1.08g(97%)の表題化合物を与える。
【0771】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.02(dd,J=7.7Hz,J=1.3Hz,1H),7.66−7.56(m,3H),7.53−7.46(m,2H),7.38(s,1H),7.28(d,J=7.4Hz,1H),4.98(s,2H),4.36(q,J=7.1Hz,2H),2.40(s,3H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):383.0.HPLC(max plot)97.3%;Rt4.85分.
【0772】
中間体P.9:エチル1−(4−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0773】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
【0774】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(4−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−(4−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、1.1g(92%)の表題化合物を与える。
【0775】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.01(d,J=7.4Hz,1H),7.63−7.57(m,2H),7.45−7.39(m,4H),6.84(s,1H),4.97(s,2H),4.36(q,J=7.1Hz,2H),2.44(s,3H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):383.0.HPLC(max plot)97.5%;Rt4.77分.
【0776】
中間体P.10:エチル1−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0777】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
【0778】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、0.7g(92%)の表題化合物を与える。
【0779】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.03(dd,J=7.6Hz,J=1.1Hz,1H),7.65−7.60(m,3H),7.54−7.50(m,2H),6.74(d,J=7.9Hz,1H),5.01(s,2H),4.39−4.34(m,2H),1.76(s,3H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):401.0.HPLC(max plot)98.4%;Rt4.71分.
【0780】
中間体P.11:エチル1−(3−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0781】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
【0782】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(3−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−(3−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、0.625g(88%)の表題化合物を与える。
【0783】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.03−8.01(m,1H),7.66−7.58(m,1H),7.52(t,J=8.0Hz,1H),7.23(dd,J=8.1Hz,J=1.3Hz,1H),7.15−7.13(m,1H),7.13(s,1H),7.02(d,J=7.8Hz,1H),6.87(d,J=7.5Hz,1H),4.98(s,2H),4.36(q,J=7.1Hz,2H),3.81(s,3H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):399.0.HPLC(max plot)92.3%;Rt4.55分.
【0784】
中間体P.12:エチル1−(4−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0785】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
【0786】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(4−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−(4−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、1.0g(82%)の表題化合物を与える。
【0787】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.02−8.00(m,1H),7.65−7.58(m,2H),7.47−7.43(m,2H),7.17−7.13(m,2H),6.86−6.84(m,1H),4.97(s,2H),4.36(q,J=7.1Hz,2H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):399.0.HPLC(max plot)95.4%;Rt4.49分.
【0788】
中間体P.13:エチル1−ピリジン−2−イル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0789】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
【0790】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−ピリジン−2−イル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−ピリジン−2−イル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、表題化合物を与える。
【0791】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.55−8.54(m,1H),8.24−8.20(m,2H),8.01(dd,J=7.7Hz,J=1.0Hz,1H),7.90(d,J=8.0Hz,2H),7.70−7.57(m,1H),6.87(d,J=7.9Hz,1H),4.98(s,2H),4.36(q,J=7.1Hz,2H),1.34(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):370.0.HPLC(max plot)97.9%;Rt3.76分.
【0792】
中間体P.14:エチル1−シクロヘキシル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0793】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
【0794】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−シクロヘキシル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−シクロヘキシル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、1.1g(92%)の表題化合物を与える。
【0795】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.04(d,J=7.6Hz,1H),7.93(t,J=7.2Hz,1H),7.85(d,J=7.7Hz,1H),7.74(t,J=7.6Hz,1H),4.85(s,2H),4.76−4.71(m,1H),4.34(q,J=7.1Hz,2H),2.02−1.82(m,6H),1.70−1.67(m,1H),1.56−1.49(m,2H),1.38(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):375.0.HPLC(max plot)98.5%;Rt4.91分.
【0796】
中間体P.15:エチル6−ブロモ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0797】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
【0798】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル6−ブロモ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル6−ブロモ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、表題化合物を与える。
【0799】
H NMR(400MHz,DMSO−d,400MHz):δ8.02(d,J=7.8Hz,1H),7.93(dd,J=8.0Hz,J=1.0Hz,1H),7.71(t,J=8.0Hz,1H),4.98(s,2H),4.33(q,J=7.1Hz,2H),4.22(s,3H),1.32(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):386.0.HPLC(max plot)98.7%;Rt3.80分.
【0800】
中間体P.16:エチル6−フルオロ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0801】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
【0802】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル6−フルオロ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル6−フルオロ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、表題化合物を与える。
【0803】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.94−7.85(m,1H),7.59−7.54(m,1H),4.97(s,2H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),4.26(s,3H),1.32(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):325.0.HPLC(max plot)98.7%;Rt3.45分.
【0804】
中間体P.17:エチル6−フルオロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0805】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0806】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル6−フルオロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル6−フルオロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、表題化合物を与える。
【0807】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.65−7.57(m,4H),7.52−7.45(m,3H),6.63(d,J=7.9Hz,1H),5.08(s,2H),4.36(q,J=7.1Hz,2H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):387.0.HPLC(max plot)97.9%;Rt4.55分.
【0808】
中間体P.18:エチル8−フルオロ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0809】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
【0810】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル8−フルオロ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル8−フルオロ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、表題化合物を与える。
【0811】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ10.2(brs,1H),8.11−8.08(m,1H),7.91(dd,J=9.9Hz,J=2.4Hz,1H),7.60−7.55(m,1H),4.90(m,2H),4.32(q,J=7.1Hz,2H),1.32(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):325.0.
【0812】
中間体P.19:エチル8−フルオロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0813】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
【0814】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル8−フルオロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル8−フルオロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、0.71g(73%)の表題化合物を与える。
【0815】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.12−8.09(m,1H),7.70−7.49(m,1H),6.42(d,J=10.1Hz,2H),5.02(m,2H),4.37(q,J=7.1Hz,2H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):387.0.HPLC(max plot)98.6%;Rt4.71分.
【0816】
中間体P.20:エチル6−ブロモ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0817】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
【0818】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル6−ブロモ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル6−ブロモ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、0.4g(79%)の表題化合物を与える。
【0819】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.84(d,J=8.0Hz,1H),7.61(d,J=6.8Hz,2H),7.48−7.46(m,2H),7.38(t,J=8.0Hz,2H),6.83(d,J=8.0Hz,1H),5.08(s,2H),4.37(q,J=7.1Hz,2H),1.33(t,J=7.0Hz,3H).MS(ESI+):448.0.HPLC(max plot)99.2%;Rt4.84分.
【0820】
中間体P.21:エチル1−(2−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0821】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0822】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(2−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−(2−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、0.62g(88%)の表題化合物を与える。
【0823】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.01(dd,J=7.8Hz,J=1.0Hz,1H),7.65−7.50(m,6H),6.65(d,J=7.4Hz,1H),5.01(s,2H),4.37−4.34(m,2H),1.85(s,3H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):383.0.HPLC(max plot)96.7%;Rt5.85分.
【0824】
中間体P.22:エチル1−(2−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0825】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
【0826】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(2−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−(2−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、0.55g(82%)の表題化合物を与える。
【0827】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.03(dd,J=7.8Hz,J=1.2Hz,1H),7.95(dd,J=7.8Hz,J=1.6Hz,1H),7.80(dd,J=7.8Hz,J=1.6Hz,1H),7.73−7.58(m,4H),6.76(d,J=6.7Hz,1H),5.08−4.97(m,2H),4.37(q,J=7.0Hz,2H),1.34(t,J=7.0Hz,3H).MS(ESI+):448.0.HPLC(max plot)97.6%;Rt4.61分.
【0828】
中間体P.23:エチル1−(2−フルオロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0829】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
【0830】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(2−フルオロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−(2−フルオロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、0.65g(78%)の表題化合物を与える。
【0831】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.04(dd,J=7.7Hz,J=1.2Hz,1H),7.81−7.53(m,6H),6.84(d,J=7.6Hz,1H),5.01(d,J=7.0Hz,2H),4.37(q,J=7.1Hz,2H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):387.0.HPLC(max plot)97.4%;Rt4.43分.
【0832】
中間体P.24:エチル1−(2−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0833】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
【0834】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(2−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−(2−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、0.74g(90%)の表題化合物を与える。
【0835】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.04−8.02(m,1H),7.85−7.73(m,3H),7.70−7.56(m,3H),6.69(d,J=7.7Hz,1H),5.03−4.97(m,2H),4.37(q,J=7.0Hz,1H),1.34(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):403.0.HPLC(max plot)99.1%;Rt5.94分.
【0836】
中間体P.25:エチル1−[2−(メチルスルホニル)フェニル]−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0837】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
【0838】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−[2−(メチルスルホニル)フェニル]−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−(2−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、0.5g(71%)の表題化合物を与える。
【0839】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.30−8.28(m,1H),8.03−7.94(m,3H),7.64−7.56(m,3H),6.60(dd,J=7.8Hz,J=1.0Hz,1H),5.04(s,2H),4.38(q,J=7.0Hz,2H),3.40(s,3H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):447.0.HPLC(max plot)97.7%;Rt3.98分.
【0840】
中間体P.26:エチル1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0841】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
【0842】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、0.2g(93%)の表題化合物を与える。
【0843】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.01(dd,J=7.0Hz,1H),7.64−7.61(m,2H),7.09−7.05(m,2H),6.94−6.90(m,2H),4.96(m,2H),4.38−4.33(m,6H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):427.0.HPLC(max plot)96.3%;Rt4.45分.
【0844】
中間体P.27:エチル1−(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0845】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
【0846】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、表題化合物を与える。
【0847】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.38(d,J=1.3Hz,1H),8.11(d,J=8.2Hz,1H),8.03(d,J=6.6Hz,1H),7.64−7.52(m,3H),6.79(d,J=7.8Hz,1H),5.01(s,2H),4.37(q,J=7.2Hz,2H),2.86(s,3H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):440.0.HPLC(max plot)95.5%;Rt4.31分.
【0848】
中間体P.28:エチル1−(3−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0849】
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
【0850】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(3−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−(3−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、0.417g(86%)の表題化合物を与える。
【0851】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.04(d,J=7.0Hz,1H),7.88−7.87(m,2H),7.67−7.63(m,2H),7.57−7.53(m,2H),6.90(d,J=7.0Hz,1H),4.99(s,2H),4.39−4.36(m,2H),1.33(t,J=7.0Hz,3H).MS(ESI+):448.0.HPLC(max plot)96.9%;Rt4.91分.
【0852】
中間体P.29:エチル1−(3−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0853】
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
【0854】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(3−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−(3−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、0.39g(79%)の表題化合物を与える。
【0855】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.05−8.03(m,1H),7.77−7.74(m,2H),7.67−7.62(m,3H),7.50−7.47(m,1H),6.91−6.88(m,1H),4.99(s,2H),4.35(q,J=7.2Hz,2H),1.33(t,J=7.2Hz,3H).MS(ESI+):403.0.HPLC(max plot)97.7%;Rt4.84分.
【0856】
中間体P.30:エチル1−(4−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0857】
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
【0858】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(4−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−(4−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、0.3g(85%)の表題化合物を与える。
【0859】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.04−8.02(m,1H),7.84−7.82(m,2H),7.66−7.62(m,2H),7.52−7.50(m,2H),6.92−6.90(m,1H),4.98(s,2H),4.36(q,J=7.1Hz,2H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):448.0.HPLC(max plot)99.7%;Rt4.90分.
【0860】
中間体P.31:エチル1−(4−フルオロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0861】
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
【0862】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(4−フルオロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−(4−フルオロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、0.38g(94%)の表題化合物を与える。
【0863】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.03(dd,J=7.7Hz,J=1.6Hz,1H),7.67−7.59(m,4H),7.50−7.46(m,2H),6.85−6.83(m,1H),4.98(m,2H),4.36(q,J=7.1Hz,2H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):387.0.HPLC(max plot)98.6%;Rt4.54分.
【0864】
中間体P.32:エチル1−(4−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0865】
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
【0866】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(4−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−(4−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、0.32g(84%)の表題化合物を与える。
【0867】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.04−8.02(m,2H),7.71−7.57(m,5H),6.91−6.89(m,1H),4.98(s,2H),4.37(q,J=7.1Hz,2H),4.22(s,2H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):403.0.HPLC(max plot)97.3%;Rt4.82分.
【0868】
中間体P.33:エチル1−(4−イソプロピルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0869】
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
【0870】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(4−イソプロピルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−(4−イソプロピルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、0.6g(79%)の表題化合物を与える。
【0871】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.02(q,J=7.6Hz,1H),7.65−7.56(m,2H),7.51−7.43(m,4H),6.83(d,J=7.8Hz,1H),4.98(s,2H),4.36(q,J=7.0Hz,2H),3.06−3.03(m,1H),1.33(t,J=7.1Hz,3H),1.25(d,J=6.8Hz,6H).MS(ESI+):411.0.HPLC(max plot)98.2%;Rt6.79分.
【0872】
中間体P.34:エチル1−(4−メチルピリジン−3−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0873】
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
【0874】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(4−メチルピリジン−3−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−(4−メチルピリジン−3−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、0.3g(83%)の表題化合物を与える。
【0875】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.38(d,J=1.4Hz,1H),8.04−7.99(m,2H),7.78(d,J=8.1Hz,1H),7.66−7.57(m,2H),6.86(d,J=7.6Hz,1H),4.97(s 2H),4.37(q,J=7.1Hz,2H),2.43(s,3H),1.34(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):384.0.HPLC(max plot)96.1%;Rt4.13分.
【0876】
中間体P.35:エチル1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0877】
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
【0878】
手順Pに概説されるプロトコールに従って、エチル1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドは、エチル1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル、及び過酸化水素から得られ、0.6g(91%)の表題化合物を与える。
【0879】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.06−8.04(m,1H),7.96−7.89(m,2H),7.77−7.73(m,1H),5.09−5.04(m,1H),4.86(s,2H),4.34(q,J=7.0Hz,1H),4.00−3.96(m,2H),3.60−3.54(m,3H),2.21−2.11(m,2H),2.02−1.99(m,2H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):377.0.HPLC(max plot)94.4%;Rt3.61分.
【0880】
以下に記述される中間体は、手順Pに従って得られる。
【0881】
【表79】
[この文献は図面を表示できません]
【0882】
【表80】
[この文献は図面を表示できません]
【0883】
【表81】
[この文献は図面を表示できません]
【0884】
【表82】
[この文献は図面を表示できません]
【0885】
【表83】
[この文献は図面を表示できません]
【0886】
【表84】
[この文献は図面を表示できません]
【0887】
【表85】
[この文献は図面を表示できません]
【0888】
【表86】
[この文献は図面を表示できません]
【0889】
【表87】
[この文献は図面を表示できません]
【0890】
【表88】
[この文献は図面を表示できません]
【0891】
中間体P.80:エチル1−ピリジン−3−イル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0892】
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
【0893】
氷酢酸(15mL)中エチル1−(1−オキシドピリジン−3−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド(300mg、0.78mmol)の溶液に、鉄粉(175mg、3.12mmol)は添加される。反応物は、85℃まで1時間、窒素雰囲気下で加熱される。反応プロセスは、TLCにより観察される。溶媒は減圧下で完全に取り除かれる。得られる粗製物は水で希釈され、酢酸エチルで抽出される。有機層は分離され、硫酸ナトリウムを用いて乾燥され、減圧下で濃縮され、表題化合物を与える。
【0894】
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.85−8.84(d,J=4.7Hz,1H),8.79−8.78(m,1H),8.07−8.03(m,2H),7.70−7.59(m,3H),6.87−6.85(d,J=7.84Hz ,1H),5.00(s,2H),4.40−4.35(q,2H),1.35−1.32(t,J=7.12Hz,3H).MS(ESI+):370.2.HPLC(max plot):97.29%;Rt3.24分.
【0895】
中間体P.81:エチル1−フェニル−1,4−ジヒドロピラゾロ[3’,4’:4,5]チオピラノ[3,2−c]ピリジン−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0896】
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
【0897】
氷酢酸中エチル1−フェニル−1,4−ジヒドロピラゾロ[3’,4’:4,5]チオピラノ[3,2−c]ピリジン−3−カルボン酸エステル5,5,8−トリオキシド(0.1g、0.259mmol)の溶液に、鉄粉(58mg、1.038mmol)は窒素雰囲気下で添加され、反応物は、85℃まで1時間加熱される。反応物は減圧下で完全に濃縮され。水と酢酸エチルに分割される。有機層は分離され、硫酸ナトリウムを用いて乾燥され、減圧下で濃縮され、80mg、83%収率の表題化合物を与える。
【0898】
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=8.85−8.84(d,J=5.2Hz,1H),8.00−7.98(m,2H),7.68−7.66(m,3H),7.61(m,1H),5.12(s,2H),4.38−4.36(q,2H),1.35−1.32(t,J=7.12Hz,3H).MS(ESI+):370.0.
【0899】
手順Q
中間体Q.1:エチル1−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0900】
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
【0901】
DCM(36.6ml)中エチル1−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル(3.05g;6.88mmol;1eq.)の溶液に、3−クロロペルオキシ安息香酸(2.97g;17.19mmol;2.5eq.)は添加され、反応混合物は室温で30分撹拌される。DCMは添加され、有機相は、NaHCOの飽和水溶液で3回洗浄され、MgSO上で乾燥され、その後濃縮され、2.8g(86%)の表題化合物を与える。
【0902】
HPLC(max plot)64.9%;Rt4.90分.MS(ESI−):474.3.
【0903】
以下に記述される中間体は、手順Qに概説されるプロトコールに従って得られる。
【0904】
【表89】
[この文献は図面を表示できません]
【0905】
【表90】
[この文献は図面を表示できません]
【0906】
【表91】
[この文献は図面を表示できません]
【0907】
【表92】
[この文献は図面を表示できません]
【0908】
【表93】
[この文献は図面を表示できません]
【0909】
【表94】
[この文献は図面を表示できません]
【0910】
中間体Q.25:エチル7−アミノ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,4−ジヒドロピラゾロ[3’,4’:4,5]チオピラノ[3,2−d][1,3]チアゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0911】
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
【0912】
DCM(540μl)中エチル7−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,4−ジヒドロピラゾロ[3’,4’:4,5]チオピラノ[3,2−d][1,3]チアゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド(182mg;0.37mmol;1.00eq.)の微細懸濁液に、TFA(180μl;2.34mmol;6.40eq.)は添加される。混合物は室温で一晩撹拌され、その後、水は反応混合物に添加される。沈殿物は水で洗浄され、その後真空下で乾燥され、オフホワイト色粉状物として、表題化合物を与える。
【0913】
H NMR(DMSO):δ8.34(bs,2H),5.61−5.43(m,1H),4.91(s,2H),4.33(q,J=7.1Hz,2H),4.12−3.93(m,2H),3.52−3.35(m,2H),3.20−1.87(m,4H),1.33(t,J=7.1Hz,3H).HPLC(max plot)95.1%;Rt2.28分.MS(ESI+):398.7.
【0914】
手順R
中間体R.1:エチル1−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【0915】
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
【0916】
THF(350ml)中4−[3−(エトキシカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]安息香酸(21.88g;53.05mmol;1eq.)の溶液に、トリエチルアミン(14.71ml;106.11mmol;2eq.)、続いてイソブチルクロロギ酸エステル(13.83ml;106.11mmol;2eq.)は、0℃で、窒素雰囲気下で添加される。反応混合物は、30分間室温で撹拌され、その後0℃で冷却される。水素化ホウ素ナトリウム(10g;265.27mmol;5eq.)は少しずつ添加される。5時間後、THF(100mL)は添加され、反応混合物は、35℃で1日加熱され、その後、室温で2日間放置される。水素化ホウ素ナトリウム(1eq)は添加され、撹拌の6時間後、反応は、2時間に亘る0℃での水の液滴添加により停止される。生成物は、EtOAcで抽出され、有機層はHCl 1m(2X)及びブラインで洗浄され、その後MgSO上で乾燥される。溶媒の蒸発後、残余物はDCM及びHCl 1mに溶解される。形成された沈殿物は、濾過され、DCEで再結晶化され、白色固体として、表題化合物を与える。
【0917】
H NMR(DMSO−d):δ8.05−8.02(m,1H),7.68−7.48(m,6H),6.88−6.84(m,1H),5.76(s,2H),4.99(s,2H),4.37(q,J=7.1Hz,2H),3.90(s,1H),1.35(t,J=7.1Hz,3H).HPLC(max plot)68.2%;Rt3.02分.MS(ESI+):398.9.
【0918】
以下に記述される中間体は、手順Rに概説されるプロトコールに従って得られる。
【0919】
【表95】
[この文献は図面を表示できません]
【0920】
手順S
中間体S.1:6−メトキシ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【0921】
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
【0922】
THF(10ml)中エチル6−メトキシ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド(0.23g、0.57mmol)の溶液に、NaOHの水溶液(2.8mL、1M、2.85mmol、5Eq)は0℃で添加され、反応混合物は、4時間撹拌される。溶媒は減圧下で取り除かれ、1MのHCl水溶液は添加される。生成物は、EtOAcで抽出される(2x)。有機層はブラインで洗浄され、MgSO上で乾燥され、減圧下で濃縮され、白色固体として、0.2g(70%)の表題化合物を与える。
【0923】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.5(brs,1H),7.61−7.57(m,3H),7.46−7.42(m,3H),7.26(d,J=8.6Hz,1H),6.35(d,J=8.0Hz,1H),4.88(s,2H),3.90(s,3H).MS(ESI+):371.0.HPLC(max plot)98.9%;Rt3.30分.
【0924】
中間体S.2:6−メトキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【0925】
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
【0926】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、6−メトキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル6−メトキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【0927】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.3(bs,1H),7.78(t,J=8.12Hz,1H),7.52(t,J=7.76Hz,1H),7.37(d,J=8.5Hz,1H),4.77(s,2H),4.15(s,3H),3.92(s,3H).MS(ESI+):309.0.HPLC(max plot)96.3%;Rt2.12分.
【0928】
中間体S.3:1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【0929】
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
【0930】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、白色固体として、0.47g(quant.)の表題化合物を与える。
【0931】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.5(brs,1H),8.01(d,J=7.72Hz,1H),7.65−7.57(m,5H),7.55−7.51(m,2H),6.80(d,J=7.64Hz,1H),4.97(s,2H).MS(ESI+):341.0.HPLC(max plot)97.0%;Rt3.48分.
【0932】
中間体S.4:1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【0933】
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
【0934】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、白色固体として、0.69g(94%)の表題化合物を与える。
【0935】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.32(s,1H),8.06−8.01(m,2H),7.90−7.86(m,1H),7.72(t,J=7.6Hz,1H),4.86(s,2H),4.27(s,3H).MS(ESI+):279.0.HPLC(max plot)95.4%;Rt2.3分.
【0936】
中間体S.5:1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【0937】
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
【0938】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、オフホワイト色固体として、0.32g(71%)の表題化合物を与える。
【0939】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.01(d,J=7.6Hz,1H),7.94(d,J=7.7Hz,1H),7.81(t,J=7.52Hz,1H),7.64(t,J=7.7Hz,1H),4.85(s,2H).MS(ESI+):265.0.HPLC(max plot)93.5%;Rt2.32分.
【0940】
中間体S.6:7−メトキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【0941】
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
【0942】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、7−メトキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル7−メトキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、0.34g(89%)の表題化合物を与える。
【0943】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.26(brs,1H),7.99(d,J=8.7Hz,1H),7.47(s,1H),7.43−7.40(m,1H),4.83(s,2H),4.23(s,3H),3.91(s,3H).MS(ESI+):309.0.HPLC(max plot)99.4%;Rt2.63分.
【0944】
中間体S.7:7−メトキシ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【0945】
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
【0946】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、7−メトキシ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル7−メトキシ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、0.49g(87%)の表題化合物を与える。
【0947】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.64−7.61(m,3H),7.52−7.45(m,2H),7.17−7.14(m,2H),6.73(d,J=8.8Hz,1H),4.93(s,2H),3.84(s,3H).MS(ESI+):371.0.HPLC(max plot)97.9%;Rt3.72分.
【0948】
中間体S.8:1−(3−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【0949】
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
【0950】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−(3−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−(3−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、オフホワイト色固体として、0.70g(83%)の表題化合物を与える。
【0951】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.01(dd,J=7.7Hz,J=1.3Hz,1H),7.65−7.56(m,2H),7.52−7.45(m,2H),7.37(s,1H),7.28(d,J=7.4Hz,1H),6.85−6.83(m,1H),4.96(s,2H),2.39(s,3H).MS(ESI+):355.0.HPLC(max plot)97.9%;Rt3.85分.
【0952】
中間体S.9:1−(4−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【0953】
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
【0954】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−(4−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−(4−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、オフホワイト色固体として、0.88g(95%)の表題化合物を与える。
【0955】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.55(brs,1H),8.01(dd,J=7.6Hz,J=1.4Hz,1H),7.64−7.56(m,2H),7.44−7.38(m,4H),6.84(d,J=7.8Hz,1H),4.95(s,2H),2.43(s,3H).MS(ESI+):355.0.HPLC(max plot)98.0%;Rt3.84分.
【0956】
中間体S.10:1−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【0957】
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
【0958】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、0.54g(96%)の表題化合物を与える。
【0959】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.62(brs,1H),8.02(dd,J=7.7Hz,J=1.3Hz,1H),7.66−7.47(m,5H),6.74−6.72(m,1H),4.99(s,2H),1.77(s,3H).MS(ESI+):373.0.HPLC(max plot)97.6%;Rt3.84分.
【0960】
中間体S.11:1−(3−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【0961】
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
【0962】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−(3−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−(3−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、オフホワイト色固体として、0.35g(75%)の表題化合物を与える。
【0963】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.01(dd,J=7.7Hz,J=1.3Hz,1H),7.65−7.57(m,2H),7.51(t,J=8.1Hz,1H),7.21(dd,J=8.2Hz,J=2.2Hz,1H),7.12(s,1H),7.02−7.00(m,1H),6.88−6.86(m,1H),4.96(s,2H),3.80(s,3H).MS(ESI+):371.0.HPLC(max plot)93.5%;Rt3.62分.
【0964】
中間体S.12:1−(4−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【0965】
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
【0966】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−(4−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−(4−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、オフホワイト色固体として、0.83g(99%)の表題化合物を与える。
【0967】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.54(brs,1H),8.00(dd,J=7.6Hz,J=1.4Hz,2H),7.64−7.58(m,2H),7.44(d,J=8.8Hz,1H),7.15(d,J=8.8Hz,1H),6.86−6.83(m,2H),4.95(s,2H),2.43(s,3H).MS(ESI+):371.0.HPLC(max plot)92.3%;Rt3.57分.
【0968】
中間体S.13:1−ピリジン−2−イル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【0969】
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
【0970】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−ピリジン−2−イル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−ピリジン−2−イル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、オフホワイト色固体として、0.22g(95%)の表題化合物を与える。
【0971】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.68(brs,1H),8.54(dd,J=4.7Hz,J=0.8Hz,1H),8.23−8.19(m,1H),8.00(dd,J=7.5Hz,J=1.0Hz,1H),7.89(d,J=7.9Hz,1H),7.69−7.56(m,3H),6.89(d,J=7.6Hz,1H),4.95(s,2H).MS(ESI+):342.0.HPLC(max plot)98.0%;Rt2.79分.
【0972】
中間体S.14:1−シクロヘキシル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【0973】
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
【0974】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−シクロヘキシル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−シクロヘキシル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、オフホワイト色固体として、0.88g(95%)の表題化合物を与える。
【0975】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.34(brs,1H),8.03(d,J=7.8Hz,1H),7.92(t,J=7.8Hz,1H),7.85(d,J=8.0Hz,1H),7.31(d,J=7.6Hz,1H),4.83(s,2H),4.72(t,J=11.0Hz,1H),2.04−1.82(m,8H),1.70−1.67(m,1H),1.56−1.49(m,1H).MS(ESI+):347.0.HPLC(max plot)98.8%;Rt3.89分.
【0976】
中間体S.15:6−ブロモ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【0977】
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
【0978】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、6−ブロモ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル6−ブロモ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、表題化合物を与える。
【0979】
H NMR(DMSO−d,400MHz)δ13.3(brs,1H),8.01(d,J=8.0Hz,1H),7.92(d,J=8.0Hz,1H),7.70(t,J=8.0Hz,1H),4.96(s,2H),4.20(s,3H).MS(ESI+):357.0.HPLC(max plot)99.2%;Rt2.89分.
【0980】
中間体S.16:1−メチル−8−ニトロ−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸
【0981】
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
【0982】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−メチル−8−ニトロ−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸は、エチル1−メチル−8−ニトロ−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルから得られ、白色固体として、0.088g(72%)の表題化合物を与える。
【0983】
H NMR(DMSO−d,400MHz,):δ13.1(brs,1H),8.55(d,J=2.3Hz,1H),8.11(dd,J=8.7Hz,J=2.3Hz,1H),7.76(d,J=8.6Hz,1H),4.29(s,2H),4.22(s,2H).MS(ESI+):292.0.HPLC(max plot)96.8%;Rt3.55分.
【0984】
中間体S.17:6−フルオロ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【0985】
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
【0986】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、6−フルオロ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル6−フルオロ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、0.24g(77%)の表題化合物を与える。
【0987】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.3(brs,1H),7.93−7.84(m,2H),7.56(m,1H),4.96(s,2H),4.24(s,3H).MS(ESI+):297.0.HPLC(max plot)96.3%;Rt2.46分.
【0988】
中間体S.18:6−フルオロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【0989】
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
【0990】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、6−フルオロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル6−フルオロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、0.29g(78%)の表題化合物を与える。MS(ESI+):359.0.
【0991】
中間体S.19:8−フルオロ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【0992】
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
【0993】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、8−フルオロ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル8−フルオロ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、表題化合物を与える。
【0994】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.11−8.07(m,1H),7.91−7.88(m,1H),7.59−7.55(m,1H),4.27(s,2H),3.72(s,3H).MS(ESI+):297.0.
【0995】
中間体S.20:8−フルオロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【0996】
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
【0997】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、8−フルオロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル8−フルオロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、表題化合物を与える。
【0998】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.12−8.08(m,1H),7.69−7.63(m,2H),7.57−7.48(m,2H),7.25−7.11(m,2H),6.43−6.40(m,1H),4.97(s,2H).MS(ESI+):359.0.
【0999】
中間体S.21:6−ブロモ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【1000】
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
【1001】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、6−ブロモ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル6−ブロモ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、表題化合物を与える。
【1002】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.6(brs,1H),7.83(d,J=8.0Hz,1H),7.61−7.57(m,3H),7.46(d,J=7.9Hz,1H),7.38(t,J=8.0Hz,1H),7.25−7.13(m,1H),6.83(d,J=8.0Hz,1H),5.08(s,2H),4.37(q,J=7.1Hz,2H),1.33(t,J=7.9Hz,3H).MS(ESI+):420.0.HPLC(max plot)97.8%;Rt3.96分.
【1003】
中間体S.22:8−ニトロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸
【1004】
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
【1005】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、8−ニトロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸は、エチル8−ニトロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステルから得られ、0.7g(71%)の表題化合物を与える。
【1006】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.3(brs,1H),8.01−7.98(m,1H),7.50(d,J=8.8Hz,1H),7.74(d,J=8.2Hz,3H),7.65−7.59(m,3H),7.52(dd,J=8.2Hz,J=1.2Hz,1H),7.42(s,1H),4.40(s,2H).MS(ESI+):354.0.HPLC(max plot)93.2%;Rt4.33分.
【1007】
中間体S.23:1−(2−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【1008】
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
【1009】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−(2−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−(2−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、0.4g(85%)の表題化合物を与える。
【1010】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.6(brs,1H),8.00(dd,J=7.8Hz,J=1.2Hz,1H),7.63−7.48(m,6H),6.65(d,J=7.8Hz,1H),5.00(s,2H),1.85(s,3H).MS(ESI+):355.0.HPLC(max plot)96.9%;Rt3.74分.
【1011】
中間体S.24:1−(2−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【1012】
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
【1013】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−(2−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−(2−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、0.3g(71%)の表題化合物を与える。
【1014】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.6(s,1H),8.02(dd,J=7.8Hz,J=1.2Hz,1H),7.95(dd,J=7.8Hz,J=1.2Hz,1H),7.79(dd,J=7.8Hz,J=1.2Hz,1H),7.73−7.58(m,4H),6.66−6.64(m,1H),5.06−4.95(m,2H).MS(ESI+):420.0.HPLC(max plot)98.0%;Rt3.70分.
【1015】
中間体S.25:1−(2−フルオロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【1016】
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
【1017】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−(2−フルオロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−(2−フルオロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、表題化合物を与える。
【1018】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.6(brs,1H),8.02(dd,J=7.7Hz,J=1.2Hz,1H),7.81−7.74(m,2H),7.67−7.50(m,4H),6.84(d,J=7.6Hz,1H),4.99(d,J=7.0Hz,2H).MS(ESI+):359.0.HPLC(max plot)99.0%;Rt3.48分.
【1019】
中間体S.26:1−(2−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【1020】
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
【1021】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−(2−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−(2−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、表題化合物を与える。
【1022】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.6(brs,1H),8.02(d,J=7.6Hz,1H),7.83−7.56(m,6H),6.68(d,J=7.7Hz,1H),5.06−4.95(m,2H).MS(ESI+):375.0.HPLC(max plot)97.6%;Rt3.65分.
【1023】
中間体S.27:1−[2−(メチルスルホニル)フェニル]−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【1024】
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
【1025】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−[2−(メチルスルホニル)フェニル]−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−[2−(メチルスルホニル)フェニル]−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、0.35g(74%)の表題化合物を与える。
【1026】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.29(dd,J=7.8Hz,J=1.2Hz,1H),8.02−7.92(m,3H),7.65−7.54(m,3H),6.60(d,J=7.2Hz,1H),5.02(s,2H),3.42(s,3H).MS(ESI+):419.0.HPLC(max plot)96.6%;Rt3.09分.
【1027】
中間体S.28:1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【1028】
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
【1029】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、0.15g(97%)の表題化合物を与える。
【1030】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.5(brs,1H),8.00(dd,J=7.2Hz,J=4.2Hz,1H),7.65−7.60(m,2H),7.07−7.04(m,2H),6.93−6.89(m,2H),4.94(s,2H),4.35−4.34(m,4H).MS(ESI+):399.0.HPLC(max plot)96.4%;Rt3.35分.
【1031】
中間体S.29:1−(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【1032】
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
【1033】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、0.090g(79%)の表題化合物を与える。
【1034】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.6(brs,1H),8.36(d,J=2.0Hz,1H),8.11(d,J=8.3Hz,1H),8.02(dd,J=7.8Hz,J=1.1Hz,1H),7.64−7.53(m,3H),6.79(d,J=7.8Hz,1H),4.99(s,2H),2.86(s,3H).MS(ESI+):412.0.HPLC(max plot)95.9%;Rt3.24分.
【1035】
中間体S.30:1−(3−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【1036】
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
【1037】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−(3−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−(3−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、0.29g(88%)の表題化合物を与える。
【1038】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.6(brs,1H),8.04−8.02(m,1H),7.87−7.85(m,2H),7.67−7.50(m,4H),6.91−6.89(m,1H),4.97(s,2H).MS(ESI+):420.0.HPLC(max plot)98.7%;Rt3.95分.
【1039】
中間体S.31:1−(3−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【1040】
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
【1041】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−(3−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−(3−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、0.28g(97%)の表題化合物を与える。
【1042】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.6(brs,1H),8.04−8.02(m,1H),7.75−7.73(m,2H),7.67−7.60(m,1H),7.48−7.46(m,1H),6.91−6.89(m,1H),4.97(s,2H).MS(ESI+):375.0.HPLC(max plot)98.0%;Rt5.87分.
【1043】
中間体S.32:1−(4−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【1044】
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
【1045】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−(4−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−(4−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、表題化合物を与える。
【1046】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.6(brs,1H),8.03−8.01(m,1H),7.83(d,J=8.6Hz,2H),7.67−7.62(m,2H),7.52−7.49(m,2H),6.93−6.90(m,1H),4.96(s,2H).MS(ESI+):420.0.HPLC(max plot)96.4%;Rt4.03分.
【1047】
中間体S.33:1−(4−フルオロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【1048】
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
【1049】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−(4−フルオロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−(4−フルオロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、表題化合物を与える。
【1050】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.6(brs,1H),8.02(d,J=7.7Hz,1H),7.66−7.59(m,4H),7.50−7.45(m,2H),6.85−6.83(m,1H),4.96(m,2H).MS(ESI+):359.0.HPLC(max plot)99.0%;Rt3.57分.
【1051】
中間体S.34:1−(4−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【1052】
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
【1053】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−(4−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−(4−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、表題化合物を与える。
【1054】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.63(m,1H),8.04−8.02(m,1H),7.71−7.56(m,6H),6.92−6.89(m,1H),4.96(s,2H).MS(ESI+):343.0.HPLC(max plot)98.5%,Rt3.93分.
【1055】
中間体S.35:1−(4−イソプロピルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【1056】
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
【1057】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−(4−イソプロピルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−(4−イソプロピルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、0.45g(88%)の表題化合物を与える。
【1058】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.5(brs,1H),8.01(d,J=7.6Hz,1H),7.64−7.56(m,2H),7.50−7.42(m,4H),6.83(d,J=7.7Hz,1H),4.95(s,2H),3.07−3.00(m,1H),1.27(d,J=6.9Hz,6H).MS(ESI+):383.0.HPLC(max plot)95.2%;Rt4.56分.
【1059】
中間体S.36:1−(4−メチルピリジン−3−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【1060】
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
【1061】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−(4−メチルピリジン−3−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−(4−メチルピリジン−3−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、表題化合物を与える。
【1062】
H NMR((DMSO−d,400MHz):δ13.65(brs,1H),8.37(d,J=1.6Hz,1H),8.03−7.98(m,2H),7.77(d,J=8.0Hz,1H),7.65−7.56(m,2H),6.88−6.86(m,1H),4.95(s,2H),2.43(s,3H).MS(ESI+):356.0.HPLC(max plot)97.4%;Rt3.22分.
【1063】
中間体S.37:1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【1064】
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
【1065】
手順Sに概説されるプロトコールに従って、1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、エチル1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシドから得られ、0.35g(75%)の表題化合物を与える。
【1066】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ13.3(brs,1H),8.04(q,J=7.9Hz,1H),7.95−7.89(m,2H),7.74(t,J=6.7Hz,1H),5.07−5.02(m,1H),4.84(s,2H),4.00−3.96(m,2H),4.00−3.96(m,2H),3.60−3.54(m,1H),2.21−2.18(m,1H),2.17−2.12(m,2H).MS(ESI+):349.0.HPLC(max plot)94.6%;Rt2.69分.
【1067】
以下に記述される化合物は、手順Sに従って得られる。
【1068】
【表96】
[この文献は図面を表示できません]
【1069】
【表97】
[この文献は図面を表示できません]
【1070】
【表98】
[この文献は図面を表示できません]
【1071】
【表99】
[この文献は図面を表示できません]
【1072】
【表100】
[この文献は図面を表示できません]
【1073】
【表101】
[この文献は図面を表示できません]
【1074】
【表102】
[この文献は図面を表示できません]
【1075】
【表103】
[この文献は図面を表示できません]
【1076】
【表104】
[この文献は図面を表示できません]
【1077】
【表105】
[この文献は図面を表示できません]
【1078】
【表106】
[この文献は図面を表示できません]
【1079】
【表107】
[この文献は図面を表示できません]
【1080】
【表108】
[この文献は図面を表示できません]
【1081】
【表109】
[この文献は図面を表示できません]
【1082】
【表110】
[この文献は図面を表示できません]
【1083】
【表111】
[この文献は図面を表示できません]
【1084】
【表112】
[この文献は図面を表示できません]
【1085】
【表113】
[この文献は図面を表示できません]
【1086】
中間体S.118:6−(アミノカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【1087】
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
【1088】
EtOH(10mL)中エチル6−シアノ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド(100mg、0.254mmol)の溶液に、NaOH水溶液(10%、1mL)、及び30%過酸化水素(2mL)は100℃で添加され、加熱はさらに2時間続けられる。反応混合物は、真空下で蒸発され、HCl(1.5N)で酸性化され、EtOAcで抽出される。有機層は分離され、NaSO上で乾燥され、減圧下で濃縮され、表題化合物を与える。MS(ESI+):384.0.
【1089】
手順T
中間体T.1:1−メチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−8−ニトロ−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール
【1090】
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
【1091】
THF中1−メチル−8−ニトロ−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸(0.088g、0.30mmol)に、トリエチルアミン(0.13mL、0.9mmol、3Eq)、続いてEtOAc中50%T3P(プロパンホスホン酸無水物)(0.50mL、0.81mmol、2.7Eq)は添加される。反応混合物は、0℃に冷却され、その後モルホリン(0.38mL、0.60mmol、2Eq)は添加され、反応物は室温で一晩撹拌される。その後、溶媒は真空下で取り除かれ、残余物は、EtOAcで希釈される。有機層は、10%NaHCO、続いてブラインで洗浄される。有機層は、MgSO上で乾燥され、真空下で濃縮され、白色固体として、0.084g(77%)の表題化合物を与える。
【1092】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.55(d,J=2.4Hz,1H),8.10(dd,J=8.5Hz,J=2.4Hz,1H),7.76(d,J=8.7Hz,1H),4.20(s,3H),4.19(s,2H),3.95(brs,2H),3.63(brs,6H).MS(ESI+):359.0.HPLC(max plot)96.9%;Rt3.78分.
【1093】
中間体T.2:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−8−ニトロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール
【1094】
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
【1095】
手順Gに概説されるプロトコールに従って、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−8−ニトロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾールは、8−ニトロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸、及びモルホリンから得られ、0.628g(79%)の表題化合物を与える。MS(ESI+):423.0.
【1096】
以下に記述される中間体は、手順Tに従って得られる。
【1097】
【表114】
[この文献は図面を表示できません]
【1098】
【表115】
[この文献は図面を表示できません]
【1099】
【表116】
[この文献は図面を表示できません]
【1100】
【表117】
[この文献は図面を表示できません]
【1101】
以下に記述される中間体は、下記に記述される手順AAに従って得られる。
【1102】
【表118】
[この文献は図面を表示できません]
【1103】
【表119】
[この文献は図面を表示できません]
【1104】
【表120】
[この文献は図面を表示できません]
【1105】
以下に記述される中間体は、下記に記述される手順ACに従って合成される。
【1106】
【表121】
[この文献は図面を表示できません]
【1107】
【表122】
[この文献は図面を表示できません]
【1108】
【表123】
[この文献は図面を表示できません]
【1109】
手順W
中間体W.1:4−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]ベンジルメタンスルホネート
【1110】
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
【1111】
DCM(15mL)中{4−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]フェニル}メタノール(300mg;0.68mmol;1eq.)の溶液に、トリエチルアミン(190.28μl;1.37mmol;2eq.)、及びメタンスルホニルクロリド(105.67μl;1.37mmol;2eq.)は、0℃で、窒素雰囲気下で添加される。反応混合物は、室温で1時間撹拌される。反応は、水の添加により停止され、生成物は、DCMで抽出される。有機相は、MgSO上で乾燥され、溶媒は蒸発され、ベージュ色油状物として、400mg(quant)の表題化合物を与える。それは、さらなる精製を経ず次のステップに用いられる。MS(ESI+):518.0.
【1112】
中間体W.2:3−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]ベンジルメタンスルホネート
【1113】
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
【1114】
手順W(新しい:メシラート形成)に概説されるプロトコールに従って、3−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]ベンジルメタンスルホネートは、{4−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]フェニル}メタノールから得られ、1.85g(quant)の表題化合物を与える。
【1115】
HPLC(max plot)62.6%;Rt3.69分.HPLC(max plot)78.4%;Rt3.66分.MS(ESI+):517.9.
【1116】
以下に記述される中間体は、下記に記述される手順AMに概説されるプロトコールに従って得られる。
【1117】
【表124】
[この文献は図面を表示できません]
【1118】
【表125】
[この文献は図面を表示できません]
【1119】
【表126】
[この文献は図面を表示できません]
【1120】
手順Y
中間体Y.1:4−ヒドラジノピペリジン(塩酸塩)
【1121】
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
【1122】
DCM(100ml)中tert−ブチル4−[2−(tert−ブトキシカルボニル)ヒドラジノ]ピペリジン−1−カルボン酸エステル(15g;47.56mmol;1eq.)に、1,4−ジオキサン中塩酸溶液(30ml;4M;120mmol;2.52eq.)は添加される。反応混合物は、室温で2時間撹拌され、その後、減圧下で濃縮される。得られた固体は、真空下で乾燥され、白色粉状物として、9.1g(100%)の表題化合物を与える。
【1123】
H NMR(300MHz,DMSO):δ9.26−9.06(m,2H),7.95(bs,5H),3.39−3.05(m,3H),3.02−2.69(m,2H),2.21−1.95(m,2H),1.84−1.61(m,2H).
【1124】
以下に記述される化合物は、手順Yに概説されるプロトコールに従って得られる。
【1125】
【表127】
[この文献は図面を表示できません]
【1126】
【表128】
[この文献は図面を表示できません]
【1127】
【表129】
[この文献は図面を表示できません]
【1128】
【表130】
[この文献は図面を表示できません]
【1129】
手順Z
中間体Z.1:1−[1−(2−クロロエチル)ピペリジン−4−イル]−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1130】
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
【1131】
DCE(4.2ml)中3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−ピペリジン−4−イル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド塩酸塩(100mg;0.23mmol;1eq.)、クロロアセトアルデヒド(31.13mg;0.24mmol;1.1eq.)の溶液に、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(229.27mg;1.08mmol;1.4eq)は添加され、反応混合物は、65℃で一晩撹拌される。反応混合物は、DCMで希釈され、有機層はNaHCOの飽和水溶液で洗浄され、MgSO上で乾燥され、濃縮される。残余物は、フラッシュクロマトグラフィーにより精製され、100%〜30%AcOE及びMeOHから溶出し、表題化合物の所望の画分の濃縮後、茶色油状物として、与える。
【1132】
HPLC(max plot)89.6%;Rt2.33分.
【1133】
以下に記述される中間体は、手順Zに概説されるプロトコールに従って得られる。
【1134】
【表131】
[この文献は図面を表示できません]
【1135】
【表132】
[この文献は図面を表示できません]
【1136】
【表133】
[この文献は図面を表示できません]
【1137】
【表134】
[この文献は図面を表示できません]
【1138】
中間体Z.19:3−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]フェノール
【1139】
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
【1140】
MeOH(500mL)中1−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド(8g、155mmol)の溶液に、10%Pd/C(0.5g)は添加され、反応混合物は、オートクレーブ中で、12Kg/cmの水素圧で、室温で20時間水素付加される。触媒はセライトを通して濾過され、濾液は濃縮され、茶色固体として、4.9g(89%)の表題化合物を与える。
【1141】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ10.08(s,1H),8.02−8.00(dd,J2.4,3.2Hz,1H),7.65−7.59(m,2H),7.42−7.38(t,J=8.0Hz,1H),7.01−6.99(t,J=8.4Hz,1H),6.93−6.88(m,3H),4.88(s,2H),3.95(m,2H),3.66−3.61(m,4H),3.56(s,2H).MS(ESI+):426.0.HPLC(max plot):96%;Rt3.25分.
【1142】
中間体Z.20:エチル1−{6−[(アセチルオキシ)メチル]ピリジン−3−イル}−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【1143】
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
【1144】
無水酢酸(30mL)中エチル1−(1−オキシドピリジン−3−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド(637mg)の溶液は、窒素雰囲気下で130℃で2時間加熱される。反応の完了後、反応物は減圧下で濃縮され、水中で粉砕され、濾過され、乾燥され、700mg(99%)の表題化合物を与える。MS(ESI+):442.0.
【1145】
中間体Z.21:3−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]アニリン:
【1146】
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
【1147】
1−(3−ブロモフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド(0.15g、0.308mmol)、酢酸銅(6mg、0.03mmol)、炭酸セシウム(200mg、0.616mmol)、及びアセチルアセトン(13μL、0.123mmol)は、NHガスでパージされたDMFに加えられる。反応混合物は、90℃で24時間加熱される。この後、反応混合物は減圧下で濃縮され、カラムクロマトグラフィー(100%EtOAc)により精製され、淡茶色固体として、表題化合物を与える。
【1148】
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=7.99−7.97(m,1H),7.62−7.60(m,1H),7.24−7.20(t,J=7.84Hz,1H),6.98−6.95(m,1H),6.75−6.73(d,J=9.32Hz,1H),6.58−6.56(m,2H),5.57(s,2H),4.87(s,2H),3.95(m,2H),3.66(m,6H),MS(ESI+):425.0.HPLC(max plot):94.69%;Rt2.65分.
【1149】
中間体Z.22:エチル7−(アセチルアミノ)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,4−ジヒドロピラゾロ[3’,4’:4,5]チオピラノ[3,2−d][1,3]チアゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド
【1150】
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
【1151】
DCM(710μL)中エチル7−アミノ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,4−ジヒドロピラゾロ[3’,4’:4,5]チオピラノ[3,2−d][1,3]チアゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド(71mg;0.18mmol;1eq.)、及びトリエチルアミン(98.8μL;0.71mmol;4eq.)の溶液に、塩化アセチル(30μL;0.46mmol;2.5eq.)は0℃で添加される。懸濁液は室温で一晩撹拌され、その後100℃まで1日加熱される。水は反応混合物に添加され、生成物はDCM(X2)で抽出される。合わされた有機相は、ブラインで洗浄され、NaSO上で乾燥され、真空下で濃縮され、ベージュ色の固体残余物を与える。残余物は、粉砕され、その後EtO中で超音波処理され、固体は濾過され、表題化合物を与える。
【1152】
HPLC(max plot)98.8%;Rt3.28分.MS(ESI+):441.1.
【1153】
中間体Z.23:4−[(4−ニトロ−1H−ピラゾール−3−イル)カルボニル]モルホリン
【1154】
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
【1155】
手順AD(下記で記述される)に概説されるプロトコールに従って、4−[(4−ニトロ−1H−ピラゾール−3−イル)カルボニル]モルホリンは、4−ニトロ−1H−ピラゾール−3−カルボン酸、及びモルホリンから得られ、白色固体として、3.0g(41%)の表題化合物を与える。
【1156】
H NMR 14.22(brs,1H),8.92(brs,1H),3.66(s,4H),3.52−3.45(m,2H),3.25−3.18(m,2H),MS(ESI+):226.9.
【1157】
中間体Z.24:4−[(4−ニトロ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)カルボニル]モルホリン
【1158】
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
【1159】
DCM(5mL)中4−[(4−ニトロ−1H−ピラゾール−3−イル)カルボニル]モルホリン(1.50g;6.63mmol;1.00eq.)、及び酢酸銅(1204.49mg;6.63mmol;1.00eq.)の溶液は、室温で18時間撹拌され、その後、フェニルボロン酸(808.58mg;6.63mmol;1.00eq.)、及びTEA(1.83mL)は添加され、混合物は、室温で18時間撹拌される。この後、反応混合物は、DCMで希釈され、NaHCO飽和水溶液、その後ブラインで洗浄され(ished)、MgSO上で乾燥され、シリカのショートプラグ(shortplug)を通して濾過され、真空下で濃縮され、淡黄色油状物として、与える。カラムクロマトグラフィー(DCM〜DCM中15%酢酸エチル)による精製、続くMTBEからの結晶化は、白色固体として、60mgの表題化合物を与える。
【1160】
H NMR(DMSO)9.76(s,1H),8.00−7.91(m,2H),7.65−7.54(m,2H),7.53−7.43(m,1H),3.70(s,4H),3.60−3.48(m,2H),3.41−3.32(m,2H).MS(ESI+):303.0.
【1161】
中間体Z.25:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−アミン
【1162】
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
【1163】
AcOEt(10mL)中4−[(4−ニトロ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)カルボニル]モルホリン(376mg;1.24mmol;1.00eq.)の溶液に、H雰囲気下(1atm.)で、Pd/C10%(約50%HO)(13.24mg;0.12mmol;0.10eq.)は添加される。18時間後、反応混合物は、セライトベッド上で濾過され、AcOEtで洗浄され(ished)、紫色固体として、310mg(92%)の表題化合物を与える。
【1164】
H NMR(DMSO):δ7.85(s,1H),7.77−7.72(m,2H),7.53−7.44(m,2H),7.30(t,J=7.4Hz,1H),5.14−4.90(m,2H),4.31−4.14(m,2H),3.73−3.58(m,4H),3.43−3.23(m,2H).HPLC(max plot)95.6%;Rt2.01分.MS(ESI+):272.9.
【1165】
中間体Z.26:2−ブロモ−N−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
【1166】
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
【1167】
DCM(10mL)中3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−アミン(260mg;0.95mmol;1eq.)の溶液に、ピリジン(151μL;1.91mmol;2.00eq.)、及び2−ブロモベンゼン−1−スルホニルクロリド(317mg;1.24mmol;1.30eq.)は添加される。反応物は室温で48時間撹拌される。この後、DCMは、反応混合物に添加され、それは飽和NHClで洗浄され(ished)、MgSO上で乾燥され、フラッシュクロマトグラフィー(AcOEt/ヘプタン 4:1)により精製され、白色固体として、440mg(94%)の表題化合物を与える。
【1168】
H NMR(DMSO):δ.9.93(s,1H),8.43(s,1H),8.11−8.02(m,1H),7.91−7.84(m,1H),7.84−7.76(m,2H),7.59−7.45(m,4H),7.40−7.31(m,1H),3.81−3.69(m,2H),3.67−3.49(m,6H)HPLC(max plot)94.6%;Rt4.83分.MS(ESI+):493.2.
【1169】
中間体Z.27:2−ブロモ−N−(メトキシメチル)−N−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
【1170】
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
【1171】
THF(30mL)中2−ブロモ−N−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル]ベンゼンスルホンアミド(200mg;0.41mmol;1.00eq.)の溶液に、NaH(24mg;0.61mmol;1.50eq.)は少しずつ添加され、得られた混合物は室温で15分間撹拌され、その後すぐ、クロロメチルメチルエステル(82μl;0.81mmol;2.00eq.)は液滴添加される。反応混合物は、室温で2時間撹拌され、その後NaHCO飽和水溶液で停止される。酢酸エチル(2x)での抽出、ブラインでの洗浄(ishing)、硫酸マグネシウム上での乾燥、及び真空下での濃縮は、無色油状物として240mg(quant)の表題化合物を与える。
【1172】
H NMR(DMSO):δ8.82(s,1H),7.93−7.8(m,4H),7.64−7.46(m,4H),7.39(t,J=7.4Hz,1H),5.32(s,2H),3.59−3.51(m,2H),3.42(s,3H),3.46−3.37(m,4H),3.15−3.06(m,2H).MS(ESI+):505.2.
【1173】
中間体Z.28:2−ブロモ−N−メチル−N−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル]ベンゼンスルホンアミド
【1174】
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
【1175】
THF(6mL)中2−ブロモ−N−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル]ベンゼンスルホンアミド(30mg;0.06mmol;1.00eq.)の溶液に、水素化ナトリウム(3mg;0.07mmol;1.20eq.)は添加され、ヨードメタン(4μL;0.07mmol;1.10eq.)の添加前に、反応物は10分間撹拌される。12時間後、DCMは、反応混合物に添加され、水で洗浄され(ished)(x2)、MgSO上で乾燥された有機層は、白色固体として、30mg(97%)の表題化合物を与える。
【1176】
H NMR(DMSO):δ8.64(s,1H),7.93−7.86(m,2H),7.80−7.73(m,2H),7.62−7.47(m,4H),7.41−7.32(m,1H),3.65−3.51(m,6H),3.48−3.42(m,2H),3.35(s,3H).HPLC(max plot)89.7%;Rt3.98分.MS(ESI+):507.2.
【1177】
中間体Z.29:エチル5−ヒドロキシ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【1178】
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
【1179】
無水エタノール(100mL)中フェニルヒドラジンの溶液(10g、92.6mmol)に、乾燥KCO(15.3g、111mmol)は添加され、続いてジエチルアセチレンジカルボン酸エステル(10.6g、62.03mmol)はゆっくりと添加され、反応混合物は、85℃で12時間加熱される。反応混合物は、その後室温まで冷却され、38mLの6N HClは液滴添加される。反応混合物は、150mLの水で希釈され、酢酸エチルで抽出される。有機層は、水で2回洗浄され、NaSO上で乾燥され、真空下で濃縮される。残余物はMTBEで粉砕され、形成された固体は濾過され、MTBEで洗浄され、乾燥され、表題化合物を与える。
【1180】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ12.12(bs,1H),7.72−7.70(m,2H),7.51−7.47(m,2H),7.37−7.34(m,1H),5.93(s,1H),4.26(q,J=4.1Hz,2H),1.27(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):233.2.
【1181】
中間体Z.30:エチル5−ブロモ−4−ホルミル−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エステル:
【1182】
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
【1183】
DCE(70mL)中エチル5−ヒドロキシ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エステル(6.47g、27.52mmol)の溶液に、リン酸オキシブロミド(13.86g、48.16mmol)、及びDMF(4mL、51.46mmol)は添加される。反応混合物は、90℃で3時間還流される。リン酸オキシブロミド(34.8g、121.38mmol)は再度添加され、反応混合物は、90℃で20時間還流される。反応混合物は、氷上で注がれ、DCMで2回抽出される。有機層は、NaSO上で乾燥され、濃縮される。粗製物は、カラムクロマトグラフィーにより精製され、表題化合物を与える。
【1184】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ10.30(s,1H),7.63−7.61(m,5H),4.38(q,J=3.6Hz,2H),1.32(t,J=7.1Hz,3H).MS(ESI+):325.0,HPLC(max plot)97.37%,Rt4.42分.
【1185】
中間体Z.31:エチル5−ブロモ−4−(ヒドロキシメチル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【1186】
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
【1187】
THF:EtOHの1:1混合物中エチル5−ブロモ−4−ホルミル−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エステル(3.82g、11.86mmol、1eq)の氷冷された溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(0.5g、13.04mmol、1.1eq)は少しずつ添加される。反応混合物は室温で2時間撹拌される。反応混合物は、飽和NHCl溶液で停止され、EtOAcで抽出される。有機層は、NaSO上で乾燥され、濃縮される。粗製物はカラムクロマトグラフィーにより精製され、2.91g(75%)の表題化合物を与える。
【1188】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.60−7.56(m,5H),4.95(t,J=5.4Hz,1H),4.60−4.58(d,J=5.4Hz,2H),4.32(q,J=7.01Hz,2H),1.30(t,J=7.7Hz,3H).HPLC(max plot)96.75%;Rt3.69分.
【1189】
中間体Z.32:エチル5−ブロモ−4−(ブロモメチル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【1190】
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
【1191】
−10℃で冷却されたEtO中エチル−5−ブロモ−4−(ヒドロキシメチル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エステル(2.91g、8.98mmol、1eq)の溶液に、3臭化リン(1.02mL、10.77mmol、1.2eq)は添加され、反応混合物は室温で1時間撹拌される。反応混合物は、氷上で注がれ、MTBEで抽出される。有機層は、ブラインで洗浄され、NaSO上で乾燥され、濃縮され、2.1g(60%)の表題化合物を与える。
【1192】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.65−7.57(m,5H),4.77(s,2H),4.35(q,J=6.0Hz,2H),1.32(t,J=6.6Hz,3H).HPLC(max plot)83.30%;Rt5.33分.
【1193】
中間体Z.33:エチル−5−ブロモ−4−[(1H−イミダゾール−2イルチオ)メチル]−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エステル
【1194】
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
【1195】
ACN(30mL)中エチル−5−ブロモ−4−(ブロモメチル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エステル(2.1g、5.44mmol、1eq)、及び2−メルカプトイミダゾール(0.6g、5.98mmol、1.1eq)の溶液に、乾燥KCO(2.25g、16.32mmol、3eq)は添加され、反応混合物は、85℃で1時間加熱される。反応混合物はDCMで希釈され、濾過される。濾液は濃縮され、残余物は、DCM/水に分割される。有機層は、NaSO上で乾燥され、濃縮され、表題化合物を与える。
【1196】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ12.29(bs,1H),7.59−7.53(m,5H),7.16(d,J=1.4Hz,1H),6.94(d,J=1.4Hz,1H),4.28−4.26(m,2H),4.19(s,2H),1.29(t,J=7.7Hz,3H).
【1197】
中間体Z.34:エチル1−フェニル−1,4−ジヒドロイミダゾ[2,1−b]ピラゾロ[3,4−d][1,3]チアジン3−カルボン酸エステル
【1198】
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
【1199】
エチル−5−ブロモ−4−[(1H−イミダゾール−2イルチオ)メチル]−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エステル(0.3g、0.74mmol、1eq)、CuI(14mg、0.074mmol、0.1eq)、N,N−ジメチルグリシン(15mg、0.147mmol、0.2eq)、KCO(0.2g、1.47mmol、2eq)は、DMSO(6mL)に添加され、マイクロ波照射下で、180℃で0.5時間加熱される。反応混合物は、DCMで希釈され、セライトのパッドを通して濾過される。濾液はDCMと水に分割される。有機層は、ブラインで洗浄され、NaSO上で乾燥され、濃縮される。粗製物はカラムクロマトグラフィーにより精製され、表題化合物を与える。
【1200】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.67−7.59(m,5H),6.93(d,J=1.5Hz,1H),6.48(d,J=1.4Hz,1H),4.40(s,2H),4.34(q,J=7.7Hz,2H),1.31(t,J=7.7Hz,3H).MS(ESI+):313.2.HPLC(max plot)97.73%;Rt2.73分.
【1201】
中間体Z.35:2H−1,4−ベンゾチアジン−3(4H)−オン:
【1202】
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
【1203】
ナトリウムメトキシドは、40mLのエタノールに920mgの金属ナトリウムを溶解することにより調製され、5gのオルト−アミノチオフェノールはそれに添加され、反応混合物は、室温で10分間撹拌される。その後、反応混合物は氷で冷却され、4.8mLのエチルブロモアセテートは液滴添加され、反応混合物は、室温で3時間撹拌される。沈殿した固体は、濾過され、濾液は濃縮され、エーテルで粉砕され、形成された固体は濾過され、水、ヘキサンで洗浄され、乾燥される。固体は、その後、トルエンと共沸され、次のステップに用いられる。
【1204】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ10.55(bs,1H),7.31−7.29(d,J=8.2Hz,1H),7.17−7.13(m,1H),6.97−6.93(m,2H),3.49(s,2H).MS(ESI+):166.0.
【1205】
中間体Z.36:エチル4H−イミダゾ[5,1−c][1,4]ベンゾチアジン3−カルボン酸エステル
【1206】
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
【1207】
DMF(20mL)中2H−1,4−ベンゾチアジン−3(4H)−オン(0.7g、4.24mmol、1eq)の溶液に、カリウムtert−ブトキシド(0.50g、4.49mmol、1.06eq)は添加され、反応混合物は、室温で10分間撹拌される。反応混合物は氷で冷却され、ジエチルクロロホスホネート(1.1mL、7.63mmol、1.8eq)は添加され、反応混合物は室温で5分間撹拌される。反応混合物はその後氷で冷却され、DMF中エチルイソシアノアセテート(0.65mL、5.94mmol、1.4eq)の溶液、及びカリウムtert−ブトキシド(0.66g、5.93mmol、1.4eq)は、連続して添加され、反応混合物は室温で一晩撹拌される。反応混合物は10mLの酢酸で酸性化され、水で希釈され、氷中に注がれ、酢酸エチルで抽出される。有機層は、NaSO上で乾燥され、濃縮される。粗製物はカラムクロマトグラフィーにより精製され、表題化合物を与える。
【1208】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.50(s,1H),7.90−7.88(d,J=7.3Hz,1H),7.56−7.54(m,1H),7.39−7.36(m,1H),7.32−7.30(m,1H),4.42(s,2H),4.27(q,J=7.7Hz,2H),1.29(t,J=6.6Hz,3H).MS(ESI+):261.2.HPLC(max plot)95.13%;Rt3.62分.
【1209】
中間体Z.37:エチル1−フェニル−4H−イミダゾ[5,1−c][1,4]ベンゾチアジン3−カルボン酸エステル
【1210】
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
【1211】
ヨードベンゼン(0.15mL、1.15mmol、2eq)、酢酸パラジウム(II)(6.4mg、0.03mmol、0.05eq)、及びCuI(0.22g、1.15mmol、2eq)は、脱気されたDMF(6mL)に添加されたエチル4H−イミダゾ[5,1−c][1,4]ベンゾチアジン3−カルボン酸エステル(0.15g、0.576mmol、1eq)が添加された圧力管に添加され、内容物は140℃で12時間加熱される。反応混合物は、DCMで希釈され、セライトを通して濾過される。濾液は濃縮され、シリカゲルのプラグを通され、濃縮され、粗製物60mgを得、それは次のステップなどに用いられる。
【実施例】
【1212】
実施例
手順AA
実施例1:6−メトキシ−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1213】
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
【1214】
THF(20mL)中6−メトキシ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド(0.20g、0.54mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.20mL、1.63mmol)、続いてEtOAc中50%プロパンホスホン酸無水物(0.70mL、0.347g、1.09mmol)は添加される。反応混合物は0℃に冷却され、その後、モルホリン(0.049g、0.59mmol)は添加され、反応混合物は、室温で一晩撹拌される。溶媒は減圧下で取り除かれ、残余物はEtOAcで希釈される。有機層は10%NaHCO、その後ブラインで洗浄され、MgSO上で乾燥され、減圧下で濃縮される。残余物は、カラムクロマトグラフィー(溶出液:DCM中1〜2%MeOH)により精製され、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1215】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.59−7.58(m,3H)7.46−7.42(m,3H)7.25(d,J=8.60Hz,1H),6.35(d,J=7.92Hz,1H),4.82(s,2H),3.95(br,2H),3.90(s,3H),3.65(br,4H),3.59(br,2H).MS(ESI+):440.0.HPLC(max plot)96.0%;Rt4.81分.
【1216】
実施例2:6−メトキシ−1−メチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1217】
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
【1218】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、6−メトキシ−1−メチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、6−メトキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、白色固体として、0.15g(98%)の表題化合物を与える。
【1219】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.77(t,J=8.08Hz,1H),7.51(d,J=7.84Hz,1H),7.36(d,J=8.44Hz,1H),4.72(m,2H),4.15(s,3H),3.95(br,2H),3.91(s,3H),3.64−3.62(m,6H).MS(ESI+):378.0.HPLC(max plot)97.0%;Rt2.51分.
【1220】
実施例3:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1221】
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
【1222】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、2,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1223】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.99−7.94(m,2H),7.83(t,J=7.28Hz,1H),7.65(t,J=7.6Hz,1H),4.81(s,2H),4.57(q,J=7.12Hz,2H),3.82−3.54(m,8H).MS(ESI+):334.0.HPLC(max plot)97.5%;Rt2.32分.
【1224】
実施例4:7−メトキシ−1−メチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1225】
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
【1226】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、7−メトキシ−1−メチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、7−メトキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1227】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.98(d,J=8.7Hz,1H),7.47(d,J=2.6Hz,1H),7.42−7.40(m,1H),4.77(s,2H),4.20(s,3H),3.95(brs,2H),3.91(s,3H),3.65−3.62(m,6H).MS(ESI+):378.0.HPLC(max plot)99.0%;Rt2.94分.
【1228】
実施例5:7−メトキシ−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1229】
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
【1230】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、7−メトキシ−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、7−メトキシ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、白色固体として、0.13g(74%)の表題化合物を与える。
【1231】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.63−7.61(m,3H),7.54−7.44(m,3H),7.17−7.14(m,1H),6.75(d,J=8.8Hz,1H),4.86(s,2H),3.96−3.94(m,2H),3.84(s,3H),3.66−3.59(m,6H).MS(ESI+):440.0.HPLC(max plot)98.8%;Rt4.04分.
【1232】
実施例6:1−(3−メチルフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1233】
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
【1234】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、1−(3−メチルフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、1−(3−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、白色固体として、0.14g(78%)の表題化合物を与える。
【1235】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.00(dd,J=7.7Hz,J=1.3Hz,1H),7.64−7.55(m,3H),7.52−7.43(m,2H),7.37(s,1H),6.84(dd,J=7.9Hz,J=1.2Hz,1H),4.89(s,2H),3.94−3.92(m,2H),3.66−3.32(m,6H),2.38(s,3H).MS(ESI+):424.0.HPLC(max plot)98.8%;Rt4.18分.
【1236】
実施例7:1−(4−メチルフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1237】
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
【1238】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、1−(4−メチルフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、1−(4−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1239】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.00(dd,J=8.0Hz,J=1.5Hz,1H),7.62−7.58(m,2H),7.41(m,4H),6.85(dd,J=6.5Hz,J=1.4Hz,1H),4.88(s,2H),3.94(m,2H),3.66−3.60(m,6H),2.43(s,3H).MS(ESI+):424.0.HPLC(max plot)98.3%;Rt4.18分.
【1240】
実施例8:1−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1241】
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
【1242】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、1−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、1−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、白色固体として、0.15g(89%)の表題化合物を与える。
【1243】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.01(d,J=7.6Hz,1H),7.65−7.45(m,5H),6.73(d,J=7.6Hz,1H),4.97−4.86(m,2H),3.92−3.90(m,2H),3.70−3.60(m,6H),1.79(s,3H).MS(ESI+):442.0.HPLC(max plot)99.3%;Rt4.13分.
【1244】
実施例9:1−(3−メトキシフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1245】
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
【1246】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、1−(3−メトキシフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、1−(3−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、白色固体として、0.13g(73%)の表題化合物を与える。
【1247】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.00(dd,J=7.8Hz,J=1.5Hz,1H),7.65−7.57(m,2H),7.53−7.48(m,2H),7.20(dd,J=8.1Hz,J=2.2Hz,1H),7.13(s,1H),7.02(d,J=8.1Hz,J=1.3Hz,1H),4.89(s,2H),3.93−3.92(m,2H),3.80(s,3H),3.66−3.59(m,6H).MS(ESI+):440.0.HPLC(max plot)98.7%;Rt3.94分.
【1248】
実施例10:1−(4−メトキシフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1249】
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
【1250】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、1−(4−メトキシフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、1−(4−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1251】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.01−7.99(m,1H),7.64−7.57(m,2H),7.47−7.43(m,2H),7.16−7.12(m,2H),6.87−6.85(m,1H),4.88(s,2H),3.95−3.93(m,2H),3.85(s,3H),3.66−3.59(m,6H).MS(ESI+):440.0.HPLC(max plot)97.1%;Rt3.90分.
【1252】
実施例11:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−ピリジン−2−イル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1253】
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
【1254】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−ピリジン−2−イル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、1−ピリジン−2−イル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1255】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.53(dd,J=7.6Hz,J=1.6Hz,1H),8.19(dd,J=7.8Hz,J=1.8Hz,1H),7.99(dd,J=8.0Hz,J=1.6Hz,1H),7.89(d,J=8.0Hz,1H),7.66−7.56(m,3H),6.92(d,J=7.6Hz,1H),4.88(s,2H),3.92−3.91(m,2H),3.67−3.60(m,6H).MS(ESI+):411.0.HPLC(max plot)98.4%;Rt3.11分.
【1256】
実施例12:1−シクロヘキシル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1257】
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
【1258】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、1−シクロヘキシル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、1−シクロヘキシル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1259】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.03(d,J=7.6Hz,1H),7.91(t,J=7.2Hz,1H),7.84(d,J=7.7Hz,1H),7.72(t,J=7.5Hz,1H),4.76(s,2H),4.73−4.68(m,1H),3.93(m,2H),3.64(m,6H),2.03−1.81(m,6H),1.70−1.67(m,1H),1.56−1.53(m,2H),1.49−1.47(m,1H).MS(ESI+):416.0.HPLC(max plot)99.0%;Rt4.31分.
【1260】
実施例13:6−ブロモ−1−メチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1261】
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
【1262】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、6−ブロモ−1−メチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、6−ブロモ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、オフホワイト色固体として、0.13g(73%)の表題化合物を与える。
【1263】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.99(d,J=7.8Hz,1H),7.92(d,J=7.9Hz,1H),7.70(t,J=8.0Hz,1H),4.91(s,2H),4.17(s,3H),3.96(brs,2H),3.65−3.62(m,6H).MS(ESI+):427.0.HPLC(max plot)97.6%;Rt3.05分.
【1264】
実施例14:6−フルオロ−1−メチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1265】
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
【1266】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、6−フルオロ−1−メチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、6−フルオロ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1267】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.92−7.83(m,2H),7.57−7.53(m,1H),4.90(s,2H),4.21(s,3H),3.94(brs,2H),3.65−3.62(m,6H).MS(ESI+):366.0.HPLC(max plot)97.2%;Rt2.67分.
【1268】
実施例15:6−フルオロ−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1269】
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
【1270】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、6−フルオロ−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、6−フルオロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1271】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.63−7.56(m,4H),7.52−7.43(m,3H),6.64−6.62(m,1H),5.00(s,2H),3.95−3.93(m,2H),3.66−3.59(m,6H).MS(ESI+):428.0.HPLC(max plot)97.95%;Rt3.83分.
【1272】
実施例16:8−フルオロ−1−メチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1273】
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
【1274】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、8−フルオロ−1−メチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、8−フルオロ−1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1275】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.08(dd,J=8.7Hz,J=5.6Hz,1H),7.88(dd,J=10.0Hz,J=2.3Hz,1H),7.58−7.54(m,1H),4.82(s,2H),4.26(s,3H),3.92(brs,2H),3.65−3.62(m,6H).MS(ESI+):366.0.HPLC(max plot)98.0%;Rt2.85分.
【1276】
実施例17:8−フルオロ−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1277】
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
【1278】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、8−フルオロ−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、8−フルオロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1279】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.09(dd,J=8.7Hz,J=5.5Hz,1H),7.66−7.63(m,3H),7.57−7.55(m,2H),7.52−7.47(m,1H),6.43(dd,J=10.0Hz,J=2.4Hz,1H),4.93(s,2H),3.93(brs,2H),3.66−3.60(m,6H).MS(ESI+):428.0.HPLC(max plot)96.1%;Rt4.11分.
【1280】
実施例18:6−ブロモ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【1281】
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
【1282】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、6−ブロモ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシドは、6−ブロモ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1283】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.82(dd,J=8.0Hz,J=0.7Hz,1H),7.61−7.57(m,3H),7.48−7.45(m,2H),7.38(t,J=8.0Hz,1H),5.01(s,2H),3.96−3.94(m,2H),3.66−3.59(m,6H).MS(ESI+):488.0.HPLC(max plot)98.2%;Rt4.24分.
【1284】
実施例19:1−(2−メチルフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1285】
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
【1286】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、1−(2−メチルフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、1−(2−メチルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1287】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.00(dd,J=7.7Hz,J=1.0Hz,1H),7.63−7.45(m,5H),6.65(d,J=7.5Hz,1H),4.92(s,2H),3.95−3.90(m,2H),3.69−3.60(m,6H),1.88(s,3H).MS(ESI+):424.0.HPLC(max plot)97.2%;Rt4.11分.
【1288】
実施例20:1−(2−ブロモフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1289】
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
【1290】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、1−(2−ブロモフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、1−(2−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1291】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.01(dd,J=7.8Hz,J=1.1Hz,1H),7.94(dd,J=7.7Hz,J=1.4Hz,1H),7.79(dd,J=7.6Hz,J=1.8Hz,1H),7.69−7.56(m,4H),6.65(d,J=7.2Hz,1H),4.98−4.87(m,2H),3.95−3.92(m,2H),3.70−3.59(m,6H).MS(ESI+):488.0.HPLC 8max plot)98.7%;Rt4.01分.
【1292】
実施例21:1−(2−フルオロフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1293】
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
【1294】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、1−(2−フルオロフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、1−(2−フルオロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、オフホワイト色固体として、0.104g(73%)の表題化合物を与える。
【1295】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.02(dd,J=7.7Hz,J=1.4Hz,1H),7.82−7.70(m,2H),7.67−7.49(m,4H),6.84(d,J=7.5Hz,J=1.4Hz,1H),4.94−4.89(m,2H),3.90(brs,2H),3.66−3.60(m,6H).MS(ESI+):428.0.HPLC(max plot)99.0%;Rt3.75分.
【1296】
実施例22:1−(2−クロロフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1297】
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
【1298】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、1−(2−クロロフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、1−(2−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1299】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.01(d,J=7.4Hz,1H),7.83−7.78(m,2H),7.74−7.55(m,4H),6.68(d,J=7.7Hz,1H),4.98−4.86(m,2H),3.93−3.84(m,2H),3.70−3.61(m,6H).MS(ESI+):444.0.HPLC(max plot)99.3%;Rt3.89分.
【1300】
実施例23:1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1301】
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
【1302】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、1−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、黄色固体として、0.103g(77%)の表題化合物を与える。
【1303】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.05−8.02(m,1H),7.63−7.61(m,2H),7.10(d,J=2.4Hz,1H),7.04(d,J=8.5Hz,1H),6.91−6.90(m,2H),4.87(s,2H),4.34−4.33(m,4H),3.95(brs,2H),3.65−3.59(m,6H).MS(ESI+):468.0.HPLC(max plot)98.3%;Rt3.85分.
【1304】
実施例24:1−(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1305】
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
【1306】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、1−(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、1−(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、オフホワイト色固体として、0.03g(76%)の表題化合物を与える。
【1307】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.36(d,J=2.0Hz,1H),8.09(d,J=8.6Hz,1H),8.01(dd,J=7.8Hz,J=1.0Hz,1H),7.63−7.51(m,3H),6.79(d,J=7.8Hz,1H),4.91(s,2H),3.96 −3.94(m,2H),3.67−3.60(m,6H),2.86(s,3H).MS(ESI+):481.0.HPLC(max plot)97.2%;Rt3.70分.
【1308】
実施例25:1−(3−ブロモフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1309】
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
【1310】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、1−(3−ブロモフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、1−(3−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、淡茶色固体として、表題化合物を与える。
【1311】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.03−8.01(m,1H),7.88−7.83(m,1H),7.67−7.60(m,2H),7.57−7.50(m,2H),6.91−6.89(m,1H),4.89(s,2H),3.93−3.91(m,2H),3.66−3.59(m,6H).MS(ESI+):488.0.HPLC(max plot)96.7%;Rt4.29分.
【1312】
実施例26:1−(3−クロロフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1313】
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
【1314】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、1−(3−クロロフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、1−(3−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、オフホワイト色固体として、0.12g(78%)の表題化合物を与える。
【1315】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.02(dd,J=7.7Hz,J=1.9Hz,1H),7.77−7.60(m,4H),7.48−7.46(m,1H),6.91−6.89(m,1H),4.89(s,2H),3.93−3.91(m,2H),3.66−3.59(m,6H).MS(ESI+):444.0.HPLC(max plot)97.8%;Rt4.22分.
【1316】
実施例27:1−(4−ブロモフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1317】
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
【1318】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、1−(4−ブロモフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、1−(4−ブロモフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1319】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.78−7.76(m,1H),7.81(dd,J=6.7Hz,J=1.7Hz,2H),7.67−7.63(m,2H),7.51(dd,J=8.6Hz,J=1.8Hz,1H),6.94−6.92(m,2H),4.89(s,2H),3.93−3.90(m,2H),3.66−3.58(m,6H).MS(ESI+):488.0.HPLC(max plot)98.3%;Rt3.85分.
【1320】
実施例28:1−(4−フルオロフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1321】
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
【1322】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、1−(4−フルオロフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、1−(4−フルオロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、白色固体として、0.1g(70%)の表題化合物を与える。
【1323】
H NMR(DMSO−d,400MHz)δ8.01(d,J=7.7Hz,2H),7.63−7.60(m,3H),7.48−7.44(m,2H),6.85(d,J=7.4Hz,1H),4.89(s,2H),3.94−3.92(m,2H),3.66−3.60(m,6H).MS(ESI+):428.0.HPLC(max plot)99.0%;Rt3.89分.
【1324】
実施例29:1−(4−クロロフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1325】
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
【1326】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、1−(4−クロロフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、1−(4−クロロフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1327】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.03−8.01(m,1H),7.69−7.67(m,2H),7.65−7.63(m,2H),7.58(d,J=8.2Hz,1H),6.95−6.93(m,2H),4.89(s,2H),3.93−3.91(m,2H),3.66−3.60(m,6H).MS(ESI+):444.0.HPLC(max plot)98.9%;Rt4.25分.
【1328】
実施例30:1−(4−イソプロピルフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1329】
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
【1330】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、1−(4−イソプロピルフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、1−(4−イソプロピルフェニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1331】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.00(dd,J=7.6Hz,J=1.7Hz,1H),7.64−7.55(m,2H),7.49−7.42(m,4H),6.84(dd,J=7.6Hz,J=1.2Hz,1H),4.89(s,2H),3.95−3.94(m,2H),3.66−3.60(m,6H),3.06−2.99(m,1H).1.26(d,J=6.9Hz,6H).MS(ESI+):452.0.HPLC(max plot)96.0%;Rt4.91分.
【1332】
実施例31:1−(4−メチルピリジン−3−イル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1333】
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
【1334】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、1−(4−メチルピリジン−3−イル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、1−(4−メチルピリジン−3−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1335】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.36(s,1H),8.01−7.98(m,2H),7.77(d,J=8.1Hz,1H),7.65−7.58(m,2H),6.91(d,J=7.2Hz,1H),4.88(s,2H),3.92−3.91(m,2H),3.67−3.61(m,6H),2.49(s,3H).MS(ESI+):425.0.HPLC(max plot)98.4%;Rt3.50分.
【1336】
実施例32:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1337】
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
【1338】
手順AAに概説されるプロトコールに従って、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、白色固体として、0.05g(86%)の表題化合物を与える。
【1339】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.03(d,J=7.5Hz,1H),7.94−7.88(m,2H),7.75−7.71(m,1H),5.05−5.00(m,1H),4.78(s,2H),3.98−3.95(m,4H),3.66−3.65(m,6H),3.60−3.55(m,2H),2.18−2.11(m,2H),2.09−1.99(m,2H).MS(ESI+):418.0.HPLC(max plot)97.7%;Rt3.03分.
【1340】
以下に記述される化合物は、手順AAに従って得られる。
【1341】
【表135】
[この文献は図面を表示できません]
【1342】
【表136】
[この文献は図面を表示できません]
【1343】
【表137】
[この文献は図面を表示できません]
【1344】
【表138】
[この文献は図面を表示できません]
【1345】
【表139】
[この文献は図面を表示できません]
【1346】
【表140】
[この文献は図面を表示できません]
【1347】
【表141】
[この文献は図面を表示できません]
【1348】
【表142】
[この文献は図面を表示できません]
【1349】
【表143】
[この文献は図面を表示できません]
【1350】
【表144】
[この文献は図面を表示できません]
【1351】
【表145】
[この文献は図面を表示できません]
【1352】
以下に記述される実施例は、上述のように、手順Tに従って得られる。
【1353】
【表146】
[この文献は図面を表示できません]
【1354】
【表147】
[この文献は図面を表示できません]
【1355】
【表148】
[この文献は図面を表示できません]
【1356】
【表149】
[この文献は図面を表示できません]
【1357】
【表150】
[この文献は図面を表示できません]
【1358】
【表151】
[この文献は図面を表示できません]
【1359】
手順AC
実施例141:{3−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]フェニル}メタノール
【1360】
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
【1361】
4℃で25分撹拌されたTHF(30mL)中塩化アルミニウム(5.13g;38.49mmol;4.93eq.)の溶液に、モルホリン(5.40ml;61.36mmol;7.86eq.)は添加され、反応混合物は、4℃で1時間撹拌される。エチル1−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド(3.11g;7.81mmol;1eq.)は添加され、反応混合物は室温まで暖められる。22時間後、反応混合物は、0℃まで冷却され、その後、水はゆっくりと添加される(全量25mL)。30分撹拌後、生成物は、DCMで抽出される。有機層は、ロッシェル塩の水溶液(約0.7m;pH=5)、ブラインで洗浄され、その後、MgSO上で乾燥される。溶媒は減圧下で取り除かれ、淡黄色固体として、3.39g(99%)の表題化合物を与える。
【1362】
HPLC(max plot)95.6%;Rt3.08分.MS(ESI+):440.0.
【1363】
以下に記述される化合物は、手順ACに従って得られる。
【1364】
【表152】
[この文献は図面を表示できません]
【1365】
【表153】
[この文献は図面を表示できません]
【1366】
手順AD
実施例33:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1367】
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
【1368】
1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド(150.00mg;0.44mmol;1.00Eq)は、DCM(4.00ml)及び2滴のDMFに懸濁され、その後オキサリルクロリド(3mL)は液滴添加される。反応混合物は、室温で30分間撹拌される。溶液は乾燥状態まで蒸発される。残余物は、DCM(4.00ml)に懸濁され、モルホリン(350.00μL;4.02mmol;9.12Eq)は液滴添加される。反応混合物は、室温で30分間撹拌され、その後、0.05M HCl水溶液で希釈される。2層は分離される。水層はDCM(2x)で抽出される。有機層は、NaHCOの飽和水溶液、及びブラインで洗浄され、MgSO上で乾燥され、蒸発され、泡状物を与える。泡状物はEtOH中で再結晶化され、白色固体として、表題化合物を与える。
【1369】
H NMR(DMSO−d,300MHz):δ8.04−8.01(m,1H),7.67−7.53(m,7H),6.85−6.82(m,1H),4.91(s,2H),3.98−3.94(m,2H),3.68−3.61(m,6H).UPLC/MS:(ES+):410.1,(ES−):408.1.HPLC(max plot)100.0%;Rt3.36分.
【1370】
実施例34:1−メチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1371】
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
【1372】
手順ADに概説されるプロトコールに従って、1−メチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、1−メチル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド、オキサリルクロリド、及びモルホリンから得られ、白色固体として、0.62g(83%)の表題化合物を与える。
【1373】
H NMR(DMSO−d,300MHz):δ8.07−8.02(m,2H),7.92−7.87(m,1H),7.76−7.71(m,1H),4.81(s,2H),4.26(s,3H),3.99−3.93(m,2H),3.70−3.60(m,6H).UPLC/MS:(ES+):347.9,(ES−):346.1.HPLC(max plot)99.9%;Rt2.15分.
【1374】
以下に記述される化合物は、手順ADに従って得られる。
【1375】
【表154】
[この文献は図面を表示できません]
【1376】
【表155】
[この文献は図面を表示できません]
【1377】
【表156】
[この文献は図面を表示できません]
【1378】
手順AE
実施例250:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−6−カルボキサミド5,5−ジオキシド
【1379】
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
【1380】
乾燥DCM(10mL)中6−シアノ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸エステル5,5−ジオキシド(50mg、0.135mmol)の溶液に、モルホリン(0.02mL、0.156mmol)、及びTEA(0.03mL、0.196mmol)は添加され、その後反応混合物は0℃に冷却される。EDC.HCl(38mg、0.196mmol)、及びHOBt(2mg、0.013mmol)は、その後室温で12時間、窒素雰囲気下で撹拌された反応混合物に添加される。この後、DCMは添加され、有機層は飽和NaCOで洗浄され、NaSO上で乾燥され、減圧下で濃縮され、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中3%MeOH)により精製され、淡黄色固体として、表題化合物を与える。
【1381】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.89(s,1H),7.63−7.60(m,3H),7.55−7.44(m,4H),6.84−6.82(d,J=7.8Hz,1H),5.74(s,2H),4.78(s,2H),3.97(m,2H),3.66−3.61(m,6H).MS(ESI+):453.0.HPLC(max plot)96.54%;Rt3.98分.
【1382】
手順AF
実施例35:1−メチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−8−ニトロ−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1383】
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
【1384】
酢酸中1−メチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−8−ニトロ−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール(0.084g、0.23mmol)の溶液は、窒素雰囲気下で、100℃で加熱される。水中30%過酸化水素(0.5mL、3.6mmol、15Eq)は添加され、反応混合物は、30分間加熱される。30分後、溶媒は減圧で取り除かれる。NaHCO10%水溶液は残余物に添加される。混合物は数分間撹拌され、DCMで抽出される。有機層は濃縮され、カラムクロマトグラフィーにより精製され、黄色固体として、表題化合物を与える。
【1385】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.66(s,1H),8.48(dd,J=8.5Hz,J=2.3Hz,1H),8.28(J=11.8Hz,1H),4.96(s,2H),4.33(s,3H),3.94(brs,2H),3.66−3.63(m,6H).MS(ESI+):393.0.HPLC(max plot)90.8%;Rt3.08分.
【1386】
実施例36:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−8−ニトロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1387】
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
【1388】
手順AFに概説されるプロトコールに従って、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−8−ニトロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−8−ニトロ−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール、及び過酸化水素から得られ、黄色固体として、表題化合物を与える。
【1389】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.38(dd,J=8.5Hz,J=2.2Hz,1H),8.27(d,J=8.6Hz,1H),7.70−7.59(m,5H),7.51(d,J=2.1Hz,1H),5.06(s,2H),3.95−3.93(m,2H),3.67−3.60(m,6H).MS(ESI+):455.0.HPLC(max plot)95.5%;Rt4.18分.
【1390】
手順AG
実施例37:1−エチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1391】
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
【1392】
アセトニトリル(10mL)中3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド(0.400g、1.2mmol)の溶液に、炭酸カリウム(0.49g、3.6mmol)、続いてヨウ化エチル(0.56g、3.6mmol)は添加される。反応混合物は、60℃で一晩加熱される。粗製反応混合物は、セライトパッドを通して濾過され、濾液は減圧下で濃縮される。残余物は、調製用HPLCにより生成され、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1393】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.02(d,J=7.72Hz,1H),7.94(d,J=7.84Hz,1H),7.89(t,J=7.52Hz,1H),7.72(t,J=7.64Hz,1H),4.79(s,2H),4.57(q,J=7.12Hz,2H),3.94(brs,2H),3.66−3.63(m,6H),1.46(t,J=7.16Hz,3H).MS(ESI+):362.0.HPLC(max plot)95.0%;Rt2.99分.
【1394】
実施例38:1−(4−メトキシベンジル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1395】
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
【1396】
手順AGに概説されるプロトコールに従って、1−(4−メトキシベンジル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及び4−メトキシベンジルブロミドから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1397】
H NMR(DMSO−d,300MHz):δ8.01−7.98(m,1H),7.84−7.76(m,2H),7.70−7.65(m,1H),7.08(d,J=8.8Hz,2H),6.91(d,J=8.8Hz,2H),5.79(s,2H),4.84(s,2H),3.96−3.93(m,2H),3.71(s,3H),3.70−3.60(m,6H)UPLC/MS:(ES+):454.0,(ES−):452.1.HPLC(max plot)100.0%;Rt3.40分.
【1398】
実施例39:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−プロピル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1399】
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
【1400】
手順AGに概説されるプロトコールに従って、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−プロピル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及びプロピルブロミドから得られ、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1401】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.02(d,J=7.8Hz,1H),7.95(d,J=7.7Hz,1H),7.88(t,J=7.7Hz,1H),7.89(t,J=7.8Hz,1H),4.79(s,2H),4.51(t,J=7.1Hz,2H),3.93(brs,2H),3.65−3.62(m,6H),1.97−1.81(m,2H),0.86(t,J=7.2Hz,3H).MS(ESI+):376.0.HPLC(max plot)99.0%;Rt3.39分.
【1402】
実施例40:1−ベンジル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1403】
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
【1404】
手順AGに概説されるプロトコールに従って、1−ベンジル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及びベンジルブロミドから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1405】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.98(d,J=7.7Hz,1H),7.75−7.74(m,2H),7.67−7.63(m,1H),7.36−7.26(m,3H),7.10(d,J=7.4Hz,1H),5.87(s,2H),4.84(s,2H),4.02−3.92(m,2H),3.65−3.62(m,6H).MS(ESI+):424.0.HPLC(max plot)99.0%;Rt3.92分.
【1406】
実施例41:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−(2−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1407】
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
【1408】
手順AGに概説されるプロトコールに従って、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−(2−フェニルエチル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及び(2−ブロモエチル)ベンゼンから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1409】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.03−7.98(m,2H),7.87(t,J=7.5Hz,1H),7.71(t,J=7.6Hz,1H),7.20−7.13(m,3H),7.06(d,J=7.6Hz,1H),4.85(t,J=6.5Hz,2H),4.74(s,2H),3.61−3.29(m,8H),3.08(t,J=6.5Hz,2H).MS(ESI+):438.0.HPLC(max plot)98.4%;Rt4.02分.
【1410】
実施例42:N,N−ジメチル2−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]エタンアミン
【1411】
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
【1412】
手順AGに概説されるプロトコールに従って、N,N−ジメチル2−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]エタンアミンは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及び2−ブロモ−N,N−ジメチルエタンアミンから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1413】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.05−8.01(m,2H),7.89(t,J=7.6Hz,1H),7.71(t,J=7.6Hz,1H),4.77(s,2H),4.61(t,J=6.4Hz,1H),3.93(br,2H),3.65−3.63(m,6H),2.73(t,J=6.5Hz,1H),2.13(s,6H).MS(ESI+):405.0.HPLC(max plot)97.9%;Rt2.00分.
【1414】
実施例43:tert−ブチル4−{[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]メチル}ピペリジン−1−カルボン酸エステル
【1415】
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
【1416】
手順AGに概説されるプロトコールに従って、tert−ブチル4−{[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]メチル}ピペリジン−1−カルボン酸エステルは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及びtert−ブチル4−(ブロモメチル)ピペリジン−1−カルボン酸エステルから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1417】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.03−7.98(m,2H),7.89−7.86(m,1H),7.71(t,J=8.0Hz,1H),4.78(s,2H),4.48(d,J=7.2Hz,2H),3.91−3.85(m,3H),3.65−3.63(m,6H),2.66−2.62(m,2H),2.04(t,J=3.6Hz,2H),1.47−1.44(m,2H),1.35(s,9H),1.14−1.08(m,2H).MS(ESI+):431.0.HPLC(max plot)96.8%;Rt4.41分.
【1418】
実施例44:1−(3−メトキシプロピル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1419】
【化277】
[この文献は図面を表示できません]
【1420】
手順AGに概説されるプロトコールに従って、1−(3−メトキシプロピル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及び1−ブロモ−3−メトキシプロパンから得られ、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1421】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.03−7.98(m,2H),7.90−7.86(m,1H),7.73−7.70(m,1H),4.78(s,2H),4.59(t,J=7.0Hz,2H),3.93(m,2H),3.65−3.63(m,6H),3.27−3.21(m,2H),3.13(s,3H),2.09(t,J=6.28Hz,2H).MS(ESI+):406.0.HPLC(max plot)97.2%;Rt3.07分.
【1422】
実施例45:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−(テトラヒドロフラン−2−イルメチル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1423】
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
【1424】
手順AGに概説されるプロトコールに従って、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−(テトラヒドロフラン−2−イルメチル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及び2−(ブロモメチル)テトラヒドロフランから得られ、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1425】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.17(d,J=7.9Hz,1H),8.00(d,J=7.1Hz,1H),7.87(t,J=6.9Hz,1H),7.70(t,J=7.6Hz,2H),4.84−4.80(m,2H),4.77−4.73(m,2H),4.34−4.31(m,1H),3.92(brs,2H),3.69−3.56(m,8H),2.49(m,2H),2.03(t,J=6.6Hz,2H).MS(ESI+):418.0.HPLC(max plot)95.0%;Rt3.14分.
【1426】
実施例46:2−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]エタノール
【1427】
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
【1428】
手順AGに概説されるプロトコールに従って、2−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]エタノールは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及び2−ブロモエタノールから得られ、淡茶色固体として、表題化合物を与える。
【1429】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.26(d,J=7.9Hz,1H),8.01(d,J=7.7Hz,1H),7.87(t,J=7.7Hz,1H),7.71(t,J=7.6Hz,1H),5.22(t,J=5.2Hz,1H),4.78(s,2H),4.54(t,J=5.2Hz,2H),3.95−3.93(m,4H),3.66−3.62(m,6H).MS(ESI+):378.0.HPLC(max plot)93.9%;Rt2.32分.
【1430】
実施例47:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−(ピリジン−2−イルメチル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1431】
【化280】
[この文献は図面を表示できません]
【1432】
手順AGに概説されるプロトコールに従って、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−(ピリジン−2−イルメチル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及び2−(ブロモメチル)ピリジンから得られ、淡茶色固体として、表題化合物を与える。
【1433】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.53(d,J=4.7Hz,1H),8.00−7.97(m,2H),7.82−7.67(m,3H),7.36−7.33(m,1H),7.24(d,J=7.8Hz,1H),5.89(s,2H),4.83(s,2H),3.88(m,2H),3.65−3.58(m,6H).MS(ESI+):425.0.HPLC(max plot)97.5%;Rt2.55分.
【1434】
実施例48:1−ブチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1435】
【化281】
[この文献は図面を表示できません]
【1436】
手順AGに概説されるプロトコールに従って、1−ブチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及び1−ブロモブタンから得られ、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1437】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.02(d,J=7.8Hz,1H),7.95(d,J=7.7Hz,1H),7.88(t,J=7.7Hz,1H),7.89(t,J=7.8Hz,1H),4.79(s,2H),4.51(t,J=7.1Hz,2H),3.93(brs,2H),3.65−3.62(m,6H),1.97−1.81(m,2H),0.86(t,J=7.2Hz,3H).MS(ESI+):376.0.HPLC(max plot)99.0%;Rt3.39分.
【1438】
実施例49:1−(シクロペンチルメチル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1439】
【化282】
[この文献は図面を表示できません]
【1440】
手順AGに概説されるプロトコールに従って、1−(シクロペンチルメチル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及び(ブロモメチル)シクロペンタンから得られ、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1441】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.01(dd,J=7.7Hz,J=2.1Hz,1H),7.88(t,J=7.4Hz,1H),7.70(t,J=7.7Hz,1H),4.78(m,2H),4.50(d,J=7.5Hz,2H),3.93(brs,2H),3.65−3.62(m,6H),2.42−2.35(m,1H),1.60−1.57(m,4H),1.54−1.50(m,2H),1.47−1.44(m,2H).MS(ESI+):376.0.HPLC(max plot)982%;Rt4.29分.
【1442】
実施例50:1−イソブチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1443】
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
【1444】
手順AGに概説されるプロトコールに従って、1−イソブチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及び1−ブロモ−2−メチルプロパンから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1445】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.00(d,J=7.9Hz,2H),7.88(t,J=7.6Hz,1H),7.70(t,J=7.7Hz,1H),4.78(s,2H),4.40(d,J=7.4Hz,2H),3.92(brs,2H),3.65−3.62(m,6H),2.15−2.08(m,1H),0.82(d,J=7.4Hz,6H).MS(ESI+):390.0.HPLC(max plot)98.3%;Rt3.74分.
【1446】
実施例51:1−(シクロヘキシルメチル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1447】
【化284】
[この文献は図面を表示できません]
【1448】
手順AGに概説されるプロトコールに従って、1−(シクロヘキシルメチル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及び(ブロモメチル)シクロヘキサンから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1449】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.02−7.98(m,2H),7.88(t,J=7.6Hz,1H),7.70(t,J=7.6Hz,1H),4.77(s,2H),4.42(d,J=7.3Hz,2H),3.92−3.89(m,2H),3.65−3.62(m,6H),1.86−1.80(m,1H),1.60−1.54(m,6H),1.50−1.47(m,3H),1.09−0.99(m,2H).MS(ESI+):430.0.HPLC(max plot)97.4%;Rt4.56分.
【1450】
実施例52:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1451】
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
【1452】
手順AGに概説されるプロトコールに従って、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及び4−(ブロモメチル)テトラヒドロ−2H−ピランから得られ、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1453】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.02−8.00(m,2H),7.90−7.86(m,1H),7.71(t,J=7.7Hz,1H),4.78(s,2H),4.48(d,J=7.3Hz,2H),3.90−3.89(m,2H),3.79−3.76(m,2H),3.65−3.63(m,6H),3.18(d,J=11.8Hz,2H),2.12−2.07(m,1H),1.47−1.40(m,2H),1.35−1.30(m,3H).MS(ESI+):432.0.HPLC(max plot)97.1%;Rt3.04分.
【1454】
実施例53:1−(2−メトキシエチル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1455】
【化286】
[この文献は図面を表示できません]
【1456】
手順AGに概説されるプロトコールに従って、1−(2−メトキシエチル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及び1−ブロモ−2−メトキシエタンから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1457】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.14(d,J=7.9Hz,1H),8.01(d,J=7.8Hz,1H),7.87(t,J=7.6Hz,1H),7.71(t,J=7.6Hz,1H),4.78(s,2H),4.67(t,J=5.12Hz,2H),3.93−3.85(m,4H),3.66−3.64(m,2H),3.21(s,3H).MS(ESI+):392.0.HPLC(max plot)94.2%;Rt2.97分.
【1458】
実施例54:3−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]プロパン−1−オール
【1459】
【化287】
[この文献は図面を表示できません]
【1460】
手順AGに概説されるプロトコールに従って、3−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]プロパン−1−オールは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及び3−ブロモプロパン−1−オールから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1461】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.03 − 8.01(m,2H),7.88(t,J=7.9Hz,1H),7.71(t,J=7.8Hz,1H),4.78(s,2H),4.74(t,J=4.8Hz,1H),4.59(t,J=7.1Hz,1H),3.92(brs,2H),3.65−3.63(m,6H),3.49−3.48(m,2H),2.05−1.99(m,2H).MS(ESI+):392.0.HPLC(max plot)99.0%;Rt2.45分.
【1462】
実施例55:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−(2−ピリジン−2−イルエチル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1463】
【化288】
[この文献は図面を表示できません]
【1464】
手順AGに概説されるプロトコールに従って、13−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−(2−ピリジン−2−イルエチル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−2,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及び2−(2−ブロモエチル)ピリジンから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1465】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.50(d,J=4.6Hz,1H),8.07(d,J=7.8Hz,1H),8.02(d,J=7.7Hz,1H),7.89(t,J=7.1Hz,1H),7.75−7.70(m,2H),7.30−7.22(m,2H),4.98(t,J=6.7Hz,2H),4.75(s,2H),3.61−3.58(m,6H),3.50−3.48(m,2H),3.40−3.37(m,2H).MS(ESI+):439.0.HPLC(max plot)98.7%;Rt2.12分.
【1466】
以下に記述される化合物は、手順AGに概説されるプロトコールに従って得られる
【1467】
【表157】
[この文献は図面を表示できません]
【1468】
【表158】
[この文献は図面を表示できません]
【1469】
【表159】
[この文献は図面を表示できません]
【1470】
【表160】
[この文献は図面を表示できません]
【1471】
【表161】
[この文献は図面を表示できません]
【1472】
【表162】
[この文献は図面を表示できません]
【1473】
【表163】
[この文献は図面を表示できません]
【1474】
【表164】
[この文献は図面を表示できません]
【1475】
【表165】
[この文献は図面を表示できません]
【1476】
【表166】
[この文献は図面を表示できません]
【1477】
【表167】
[この文献は図面を表示できません]
【1478】
【表168】
[この文献は図面を表示できません]
【1479】
【表169】
[この文献は図面を表示できません]
【1480】
【表170】
[この文献は図面を表示できません]
【1481】
【表171】
[この文献は図面を表示できません]
【1482】
【表172】
[この文献は図面を表示できません]
【1483】
【表173】
[この文献は図面を表示できません]
【1484】
【表174】
[この文献は図面を表示できません]
【1485】
【表175】
[この文献は図面を表示できません]
【1486】
【表176】
[この文献は図面を表示できません]
【1487】
【表177】
[この文献は図面を表示できません]
【1488】
【表178】
[この文献は図面を表示できません]
【1489】
【表179】
[この文献は図面を表示できません]
【1490】
手順AH
実施例348:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−[1−(2−モルホリン−4−イルエチル)ピペリジン−3−イル]−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドのエナンチオマーA
【1491】
【化289】
[この文献は図面を表示できません]
【1492】
1−[1−(2−クロロエチル)ピペリジン−3−イル]−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドのエナンチオマーA(274mg;0.57mmol;1.00eq.)、モルホリン(199μl;2.29mmol;4.00eq.)、ヨウ化ナトリウム(85mg;0.57mmol;1.00eq.)、及びKCO(237mg;1.72mmol;3.00eq.)は、ACN(6mL)に溶解される。反応混合物は、60℃で一晩撹拌される。反応混合物は、DCMに希釈され、水、ブラインで洗浄され、その後MgSO上で乾燥され、蒸発される。フラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH 0〜5%)による精製、続くACN:水への溶解、及び凍結乾燥は、白色固体として、表題化合物を与える。
【1493】
H NMR(DMSO−d,300MHz):δ8.05(dd,J=1.2,7.8Hz,1H),7.94(td,J=1.3,7.8Hz,1H),7.88−7.81(m,1H),7.80−7.70(m,1H),5.05−4.62(m,3H),4.05−3.79(m,2H),3.79−3.58(m,6H),3.56−3.42(m,4H),3.32−3.08(m,3H),2.91(d,J=10.8Hz,1H),2.46−2.22(m,8H),2.20−1.60(m,6H).MS(ESI+):530.46.HPLC(max plot)99.4%;Rt1.56分.[α]25D+4.20(c 1.09,DCM).
【1494】
以下に記述される化合物は、手順AHに概説されるプロトコールに従って得られる。
【1495】
【表180】
[この文献は図面を表示できません]
【1496】
【表181】
[この文献は図面を表示できません]
【1497】
【表182】
[この文献は図面を表示できません]
【1498】
【表183】
[この文献は図面を表示できません]
【1499】
【表184】
[この文献は図面を表示できません]
【1500】
【表185】
[この文献は図面を表示できません]
【1501】
【表186】
[この文献は図面を表示できません]
【1502】
【表187】
[この文献は図面を表示できません]
【1503】
【表188】
[この文献は図面を表示できません]
【1504】
【表189】
[この文献は図面を表示できません]
【1505】
【表190】
[この文献は図面を表示できません]
【1506】
【表191】
[この文献は図面を表示できません]
【1507】
手順AJ
実施例360:1−{3−[2−(1H−イミダゾール−1−イル)エトキシ]フェニル}−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1508】
【化290】
[この文献は図面を表示できません]
【1509】
DMF(4ml)中3−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]フェノール(206.5mg;0.49mmol;1eq.)、炭酸カリウム(401.6mg;2.91mmol;5.99eq.)、及びヨウ化ナトリウム(11.7mg;0.08mmol;0.16eq.)の溶液に、N−(2−クロロエチル)−イミダゾール塩酸塩(158.4mg;0.95mmol;1.95eq.)は添加される。懸濁液は、80℃で2日間、その後マイクロ波中で、120℃で30分間撹拌される。反応混合物は水で希釈され、生成物はEtOAcで抽出される。合わされた有機層は水、その後ブラインで洗浄され、MgSO上で乾燥され、溶媒は真空下で取り除かれ、茶色残余物を与える。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ;DCM/MeOH98/2〜0/100)による精製後、それはフワフワした黄色粉状物として、表題化合物を与える。
【1510】
H NMR(DMSO−d):δ8.07−7.98(m,1H),7.73−7.55(m,3H),7.55−7.44(m,1H),7.28−7.13(m,3H),7.09−7.00(m,1H),6.93−6.83(m,2H),4.10(s,2H),4.44−4.22(m,4H),4.00−3.87(m,2H),3.75−3.55(m,6H).HPLC(max plot)93.5%;Rt2.48分.MS(ESI+):520.4.
【1511】
実施例340:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−{3−[2−(1H−ピラゾール−1−イル)エトキシ]フェニル}−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1512】
【化291】
[この文献は図面を表示できません]
【1513】
手順AJに概説されるプロトコールに従って、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−{3−[2−(1H−ピラゾール−1−イル)エトキシ]フェニル}−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、3−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]フェノール、及び1−(2−ブロモエチル)−1H−ピラゾールから得られ、白色粉状物として、表題化合物を与える。
【1514】
H NMR(DMSO−d):δ8.07−7.97(m,1H),7.82−7.75(m,1H),7.70−7.54(m,2H),7.54−7.46(m,1H),7.46−7.41(m,1H),7.22−7.14(m,1H),7.14−7.08(m,1H),7.08−7.00(m,1H),6.92−6.84(m,1H),6.26−6.18(m,1H),4.90(s,2H),4.55−4.45(m,2H),4.45−4.34(m,2H),4.01−3.88(m,2H),3.76−3.56(m,6H).HPLC(max plot)96.2%;Rt4.14分.MS(ESI+):520.3.
【1515】
実施例341:1−[3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1516】
【化292】
[この文献は図面を表示できません]
【1517】
手順AJに概説されるプロトコールに従って、1−[3−(2−メトキシエトキシ)フェニル]−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、3−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]フェノール、及び2−ブロモエチルメチルエーテルから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1518】
H NMR(DMSO−d):δ8.09−7.96(m,1H),7.71−7.56(m,2H),7.56−7.44(m,1H),7.29−7.11(m,2H),7.11−6.97(m,1H),6.97−6.82(m,1H),4.90(s,2H),4.25−4.08(m,2H),4.05−3.87(m,2H),3.79−3.53(m,8H),3.29(s,3H).HPLC(max plot)99.5%;Rt3.53分.MS(ESI+):484.3.Optimeltにおいて、m.p.=[142−144]°C.
【1519】
手順AK:
実施例168:1−{4−[(4−メトキシピペリジン−1−イル)メチル]フェニル}−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1520】
【化293】
[この文献は図面を表示できません]
【1521】
DMF(10mL)中4−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]ベンジルメタンスルホネート(230mg;0.44mmol;1eq.)の溶液に、KCO(184mg;1.33mmol;3eq.)、及び4−メトキシピペリジン(102mg;0.89mmol;2eq.)は添加される。反応混合物は、85℃で30分間撹拌され、水で希釈され、EtOAcで抽出され、ブラインで洗浄され、MgSO上で乾燥される。溶媒は取り除かれ、残余物はMD−Autoprepにより精製され、白色固体として、表題化合物を与える。
【1522】
H NMR(DMSO−d):δ8.07−8.04(m,1H),7.70−7.50(m,6H),6.88−6.85(m,1H),4.94(s,2H),4.01−3.98(m,2H),3.71−3.62(m,8H),3.27(s,3H),3.27−3.22(m,1H),2.76−2.70(m,2H),2.23−2.14(m,2H),1.92−1.84(m,2H),1.55−1.44(m,2H).HPLC(max plot)100%;Rt2.23分.MS(ESI+):537.0.
【1523】
以下に記述される化合物は、手順AKに概説されるプロトコールに従って得られる。
【1524】
【表192】
[この文献は図面を表示できません]
【1525】
【表193】
[この文献は図面を表示できません]
【1526】
【表194】
[この文献は図面を表示できません]
【1527】
【表195】
[この文献は図面を表示できません]
【1528】
【表196】
[この文献は図面を表示できません]
【1529】
【表197】
[この文献は図面を表示できません]
【1530】
【表198】
[この文献は図面を表示できません]
【1531】
【表199】
[この文献は図面を表示できません]
【1532】
【表200】
[この文献は図面を表示できません]
【1533】
【表201】
[この文献は図面を表示できません]
【1534】
手順AL
実施例357:1−{4−[(3−メチルモルホリン−4−イル)メチル]フェニル}−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1535】
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
【1536】
DCM(13mL)中{4−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]フェニル}メタノール(123mg;0.28mmol;1eq.)、及びDIEA(330μl;1.93mmol;2.56eq.)の溶液に、メタンスルホニルクロリド(75μl;0.97mmol;1.3eq.)は、0℃で添加される。溶液は30分間撹拌され、室温まで温められる。この後、DMF(50mL)中ヨウ化ナトリウム(32mg;0.21mmol;0.28eq.)、KCO(336mg;2.43mmol;3.22eq.)、及び3−メチルモルホリン(166μl;1.51mmol;2eq.)の懸濁液は、スルホニルクロリド混合物に添加される。得られる懸濁液は、80℃で2時間撹拌され、その後、室温に戻された後、水は添加される。生成物は、DCMで抽出され、合わされた有機層はブラインで洗浄され、MgSO上で乾燥され、MD−Autoprepにより精製され、その後、DCM及びペンタンの混合物に粉砕され、橙色粉状物として、表題化合物を与える。
【1537】
H NMR(DMSO−d):δ8.02−7.98(m,1H),7.69−7.43(m,6H),6.87−6.79(m,1H),4.91(s,2H),4.18−4.03(m,1H),4.03−3.88(m,2H),3.79−3.56(m,8H),3.56−3.41(m,1H),3.33−3.24(m,2H),3.24−3.10(m,1H),2.52−2.66(m,1H),2.50−2.36(m,1H),2.29−2.09(m,1H),1.03(d,J=6.3Hz,3H).HPLC(max plot)98.1%;Rt2.09分.HPLC(max plot)76.8%;Rt2.15分.MS(ESI+):523.4.
【1538】
以下に記述される化合物は、手順ALに概説されるプロトコールに従って得られる。
【1539】
【表202】
[この文献は図面を表示できません]
【1540】
【表203】
[この文献は図面を表示できません]
【1541】
【表204】
[この文献は図面を表示できません]
【1542】
【表205】
[この文献は図面を表示できません]
【1543】
実施例137:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−[4−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1544】
【化295】
[この文献は図面を表示できません]
【1545】
DCE(212mL)中1−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド(5.29g;14.29mmol;1eq.)の懸濁液に、0℃で15分に亘り、塩化チオニル(3.17mL;42.88mmol;3eq.)は、その後DMF(2mL)は液滴添加される。反応混合物は40℃で6時間、その後室温で一晩撹拌される。溶媒は減圧下で取り除かれ、残余物はDCE(106mL)に溶解される。得られた溶液は、DCE(106mL)中モルホリン(26mL)の溶液に、0℃で30分に亘り液滴添加され、その後、反応混合物は室温まで暖められ、その後、4時間30分、50℃に加熱される。溶媒は減圧下で取り除かれる。残余物はDCMに溶解され、水、ブラインで洗浄され、MgSO上で乾燥され、真空下で蒸発される。残余物は、エーテル中で粉砕され、濾過され、オフホワイト色固体として、5.77g(79%)の表題化合物を与える。
【1546】
H NMR(DMSO−d):δ8.04−8.01(m,1H),7.66−7.48(m,6H),6.85−6.82(m,1H),4.91(s,2H),3.97−3.94(m,2H),3.68−3.60(m,12H),2.43−2.40(m,4H).HPLC(max plot)99.4%;Rt1.94分;MS(ESI+):509.0.CHN分析:[C26H28N4O5S]補正値:C61.40%,H5.55%,N11.02%;実測値:C61.27%,H5.62%,N10.95%.
【1547】
手順AM
実施例56:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−(ピペリジン−4−イルメチル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1548】
【化296】
[この文献は図面を表示できません]
【1549】
DCM(2.0mL)中tert−ブチル4−{[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]メチル}ピペリジン−1−カルボン酸エステル(0.1g、0.21mmol)の溶液に、TFA(0.119g、1.05mmol、5Eq)は添加され、反応混合物は、室温で一晩撹拌される。粗製反応混合物は、炭酸水素ナトリウム、その後ブラインで洗浄され、MgSO上で乾燥される。粗製残余物は、フラッシュクロマトグラフィーにより精製され、淡茶色固体として、表題化合物を与える。
【1550】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.03−7.98(m,2H),7.88(t,J=7.5Hz,1H),7.73−7.70(m,1H),4.78(s,2H),4.47(t,J=7.1Hz,2H),3.91(s,2H),3.66−3.63(m,6H),2.98−2.95(m,2H),2.00(brs,1H),1.75−1.69(m,1H),1.48−1.40(m,2H),1.24−1.17(m,3H).MS(ESI+):431.0.HPLC(max plot)97.2%;Rt2.16分.
【1551】
以下に記述される実施例は、手順AMに従って得られる。
【1552】
【表206】
[この文献は図面を表示できません]
【1553】
手順AN
実施例57:4−ベンジル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1554】
【化297】
[この文献は図面を表示できません]
【1555】
THF(4.0mL)中3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド(100mg;0.24mmol;1.0eq.)の溶液に、NaH(鉱物油中55%w/w)(12.79mg;0.29mmol;1.2Eq.)は添加される。15分撹拌後、ベンジルブロミド(34.81μL;0.29mmol;1.2eq.)は添加され、反応混合物は室温で3時間撹拌される。反応は水で停止され、生成物はEtOAcで抽出される。合わされた有機相はブラインで洗浄され、MgSO上で乾燥され、減圧下で濃縮される。粗製残余物は、EtOHから再結晶化され、真空下で乾燥され、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1556】
H NMR(DMSO−d,300MHz):δ8.01−7.98(m,1H),7.63−7.58(m,4H),7.53−7.46(m,3H),7.12−7.07(m,3H),6.89−6.86(m,2H),6.66−6.64(m,1H),5.29−5.25(m,1H),3.93−3.88(m,1H),3.63−3.53(m,5H),3.45−3.36(m,2H),3.26−3.20(m,1H),2.76−2.69(m,1H).UPLC/MS:(ES+):500.2,(ES−):498.3.HPLC(max plot)97.6%;Rt4.32分.
【1557】
実施例58:4−(シクロプロピルメチル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1558】
【化298】
[この文献は図面を表示できません]
【1559】
手順ANに概説されるプロトコールに従って、4−(シクロプロピルメチル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及びシクロプロピルメチルブロミドから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1560】
UPLC/MS:(ES+):464.1.HPLC(max plot)98.1%;Rt4.01分.
【1561】
実施例59:4−エチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1562】
【化299】
[この文献は図面を表示できません]
【1563】
手順ANに概説されるプロトコールに従って、4−エチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及びヨードエタンから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1564】
H NMR(DMSO−d,300MHz):δ8.03−8.00(m,1H),7.67−7.53(m,7H),6.84−6.81(m,1H),4.85−4.80(m,1H),3.99−3.95(m,2H),3.80−3.50(m,6H),2.08−1.95(m,1H),1.53−1.38(m,1H),0.82(t,J=7.4Hz,3H).HPLC(max plot)99.8%;Rt3.67分.
【1565】
実施例60:4,4−ジメチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1566】
【化300】
[この文献は図面を表示できません]
【1567】
手順ANに概説されるプロトコールに従って、4,4−ジメチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及びヨードメタンから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1568】
H NMR(DMSO−d,300MHz):δ8.06−8.03(m,1H),7.67−7.56(m,5H),7.51−7.48(m,2H),6.83−6.80(m,1H),3.72−3.65(m,4H),3.59−3.50(m,4H),1.60(s,6H).HPLC(max plot)100%;Rt3.40分.
【1569】
実施例112:4−(3−メトキシプロピル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1570】
【化301】
[この文献は図面を表示できません]
【1571】
手順ANに概説されるプロトコールに従って、4−(3−メトキシプロピル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及び1−ブロモ−3−メトキシプロパンから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1572】
HPLC(max plot)98.4%;Rt3.64分.MS(ESI+):482.0.
【1573】
実施例111:4−ベンジル−1−メチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1574】
【化302】
[この文献は図面を表示できません]
【1575】
手順ANに概説されるプロトコールに従って、4−ベンジル−1−メチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、1−メチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及びベンジルブロミドから得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1576】
H NMR(DMSO−d):δ8.05−8.02(m,1H),7.96−7.93(m,1H),7.89−7.84(m,1H),7.76−7.70(m,1H),7.17−7.07(m,3H),6.88−6.85(m,2H),5.20(q,J=5.0Hz,1H),4.19(s,3H),3.84−3.79(m,1H),3.65−3.50(m,5H),3.39−3.18(m,3H),2.62−2.55(m,1H).HPLC(max plot)100.0%;Rt3.35分.MS(ESI+):438.2.
【1577】
実施例316:4−フルオロ−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1578】
【化303】
[この文献は図面を表示できません]
【1579】
手順ANに概説されるプロトコールに従って、4−フルオロ−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及びN−フルオロ−N’−クロロメチル−トリエチレンジアミン−ビス(テトラフルオロボレート)から得られ、白色固体として、表題化合物を与える。
【1580】
HPLC(max plot)90.0%;Rt3.12分.MS(ESI+):435.8.
【1581】
手順AO
中間体AO:tert−ブチル{3−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシド−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−4−イル]プロピル}カルバメート
【1582】
【化304】
[この文献は図面を表示できません]
【1583】
THF(3mL)中3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド(150mg;0.37mmol;1eq.)の溶液に、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(879.19μl;0.5M;0.44mmol;1.2eq.)、その後、3−(boc−アミノ)プロピルブロミド(104.68mg;0.44mmol;1.20eq.)は添加される。反応混合物は、室温で2日間撹拌される。反応は、2eq.の3−(boc−アミノ)プロピルブロミドの添加後でさえ、完了しない。それは、水の添加により停止される。生成物は、EtOAcで抽出され、合わされた有機相はブラインで洗浄され、MgSO上で乾燥され、減圧下で濃縮され、217mg(quant)の表題化合物を与える。
【1584】
HPLC(max plot)83.1%;Rt4.08分.MS(ESI−):565.5.
【1585】
手順AP
実施例123:1−[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1586】
【化305】
[この文献は図面を表示できません]
【1587】
THF(10mL)中3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−ピペリジン−4−イル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド(30mg、0.066mmol)の溶液に、トリエチルアミン(40μl、0.26mmol)は添加され、反応物は0℃に冷却され、その後、メタンスルホニルクロリド(0.01mL、0.099mmol)はゆっくりと添加される。反応混合物は、ゆっくりと室温まで暖められ、その後、12時間撹拌される。この後、水は、その後EtOAcで抽出された反応混合物に添加される。有機層は分離され、硫酸ナトリウム上で乾燥され、減圧下で濃縮される。化合物は、その後、中性アルミナカラムクロマトグラフィー(クロロホルム中0.2%MeOH)により精製され、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1588】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.20−8.18(d,J=7.0Hz,1H),7.78−7.75(m,1H),7.67−7.64(m,1H),7.52−7.49(m,1H),4.70(m,3H),4.18(m,2H),4.05(m,2H),3.81(s,6H),2.99−2.94(t ,J=11.4Hz,2H),2.80(s,3H),2.47−2.42(m,2H),2.24−2.18(m,2H).MS(ESI+):495.0.HPLC(max plot)93.19%;Rt3.18分.
【1589】
以下に記述される化合物は、手順APに概説されるプロトコールに従って得られる。
【1590】
【表207】
[この文献は図面を表示できません]
【1591】
一般的な手順AQ
実施例152:N,N−ジメチル3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−7−アミン5,5−ジオキシド
【1592】
【化306】
[この文献は図面を表示できません]
【1593】
7−ブロモ−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド(100mg、0.20mmol、1eq.)、NaOtBu(280mg、0.29mmol、1.4eq.)は、密閉管中で脱気されたトルエンに添加される。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(5mg、0.005mmol、0.025eq.)、2−ジターシャリーブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(3.5mg、0.008mmol、0.04eq.)、続いて、THF中ジメチルアミン(3mL、2M)はその後添加され、反応混合物は90℃で16時間加熱される。この後、反応混合物は、セライトパッドを通して濾過され、蒸発され、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製され、淡茶色固体として、表題化合物を与える。
【1594】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.61−7.59(m,3H),7.51−7.49(m,2H),7.10(s,1H),6.81−6.79(dd,J=2.6,9.0Hz,1H),6.61−6.59(d,J=9.0Hz,1H),4.76(s,2H),3.96(m,2H),3.65(m,4H),3.59(m,2H),2.97(s,6H).MS(ESI+):453.0.HPLC(max plot)91.39%;Rt4.20分.
【1595】
以下に記述される化合物は、手順AQに概説されるプロトコールに従って得られる。
【1596】
【表208】
[この文献は図面を表示できません]
【1597】
【表209】
[この文献は図面を表示できません]
【1598】
【表210】
[この文献は図面を表示できません]
【1599】
【表211】
[この文献は図面を表示できません]
【1600】
手順AR
実施例129:8−メチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1601】
【化307】
[この文献は図面を表示できません]
【1602】
8−ブロモ−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド(160mg、0.32mmol)は、メチルトリフルオロボレートカリウム塩(80mg、0.65mmol)、及びKCO(90mg、0.65mmol)が添加された1,4−ジオキサン:水(4:2)に溶解される。反応混合物は5分間脱気され、S−phos(6.5mg、0.016mmol)、続いてパラジウムアセテート(3.6mg、0.016mmol)は添加される。反応混合物は、120℃で2時間、マイクロ波下で加熱される。この後、反応物は、濃縮され、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製され、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1603】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.90−7.88(d,J=8.0Hz,1H),7.64−7.62(m,3H),7.54−7.52(m,2H),7.43−6.55(d,J=7.5Hz,1H),6.55(s,1H),4.85(s,2H),3.94(m,2H),3.66(m,4H),3.62(m,2H),2.11(s,3H).MS(ESI+):424.0.HPLC(max plot)91.94%;Rt4.17分.
【1604】
以下に記述される化合物は、手順ARに概説されるプロトコールに従って得られる。
【1605】
【表212】
[この文献は図面を表示できません]
【1606】
【表213】
[この文献は図面を表示できません]
【1607】
【表214】
[この文献は図面を表示できません]
【1608】
手順AS
実施例114:8−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1609】
【化308】
[この文献は図面を表示できません]
【1610】
トルエン(10mL)中8−ブロモ−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド(200mg、0.4mmol)の溶液に、NaCO(65mg、0.6mmol)、及びN−メチルピペリジン(961mg、0.6mmol)は添加される。反応混合物は、窒素で15分間パージされ、その後、それは一酸化炭素、続いてパラジウムアセテート(4.4mg、0.02mmol)、及びキサントホス(Xanthphos)(11mg、0.02mmol)でパージされる。反応混合物は、110℃に加熱され、12時間、一酸化炭素雰囲気下で還流される。この後、溶媒は減圧下で取り除かれ、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製された化合物は、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1611】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.08−8.06(d,J=7.6Hz,1H),7.63−7.61(m,4H),7.57−7.55(m,2H),6.71(s,1H),4.93(s,2H),3.94(m,2H),3.66−3.60(m,6H),3.45(bs,2H),3.00(bs,2H),2.21(m,2H),2.16(s,3H),2.05(bs,2H).MS(ESI+):536.0.HPLC(max plot)95.74%;Rt2.45分.
【1612】
実施例115:N,N−ジメチル3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−8−カルボキサミド5,5−ジオキシド
【1613】
【化309】
[この文献は図面を表示できません]
【1614】
新しい手順ASに従って、N,N−ジメチル3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−8−カルボキサミド5,5−ジオキシドは、8−ブロモ−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及びN,N−ジメチルアミンから得られ、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1615】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.08−8.06(d,J=8.0Hz,1H),7.65−7.54(m,6H),6.75(s,1H),4.94(s,2H),3.94(m,2H),3.66(m,4H),3.60(m,2H),2.84(s,3H),2.62(s,3H).MS(ESI+):481.HPLC(max plot)95.16%;Rt3.19分.
【1616】
実施例116:3,8−ビス(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1617】
【化310】
[この文献は図面を表示できません]
【1618】
新しい手順ASに従って、3,8−ビス(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、8−ブロモ−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及びモルホリンから得られ、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1619】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.09−8.07(d,J=8.0Hz,1H),7.67−7.64(m,4H),7.57−7.54(m,2H),6.75(s,1H),4.93(s,2H),3.94(m,2H),3.66(m,4H),3.61(m,2H),3.49(m,4H),3.3(m,2H),3.03(m,2H).MS(ESI+):523.0.HPLC(max plot)95.86%;Rt3.17分.
【1620】
実施例117:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−8−(ピペリジン−1−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1621】
【化311】
[この文献は図面を表示できません]
【1622】
新しい手順ASに従って、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−8−(ピペリジン−1−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドは、8−ブロモ−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及びピペリジンから得られ、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1623】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.07−8.05(d,J=8.0Hz,1H),7.63−7.53(m,6H),6.68(s,1H),4.93(s,2H),3.94(m,2H),3.66(m,4H),3.61(m,2H),3.42(m,2H),2.98(m,2H),1.54(m,2H),1.40(m,2H),1.22(m,2H).MS(ESI+):521.0.HPLC(max plot)93.95%;Rt3.89分.
【1624】
手順AT
実施例157:1−ビフェニル−3−イル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1625】
【化312】
[この文献は図面を表示できません]
【1626】
1−(3−ブロモフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド(100mg、0.20mmol)、フェニルボロン酸(37mgm、0.31mmol)、フッ化セシウム(124mg、0.82mmol)は、ジオキサン−水(2:1)に添加され、窒素で5分間泡立てられた。ビス(トリフェニルホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(21g、0.03mmol)は、反応物に添加され、90℃で1時間、マイクロ波下で加熱された。反応混合物はセライトパッドを通して濾過され、減圧下で濃縮され、フラッシュクロマトグラフィーにより精製され、淡黄色固体として、表題化合物を与える。
【1627】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.03−8.01(m,1H),7.95−7.93(d,J=8.0Hz,1H),7.83(s,1H),7.72−7.70(m,4H),7.68−7.60(m,2H),7.59−7.47(m,3H),7.45−7.40(m,1H),4.91(s,2H),3.96(m,4H),3.62−3.61(m,2H).MS(ESI+):486.0.HPLC(max plot)98.53%;Rt4.84分.
【1628】
以下に記述される化合物は、手順ATに概説されるプロトコールに従って得られる。
【1629】
【表215】
[この文献は図面を表示できません]
【1630】
【表216】
[この文献は図面を表示できません]
【1631】
【表217】
[この文献は図面を表示できません]
【1632】
手順AU
実施例164:{3−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]フェニル}アミン
【1633】
【化313】
[この文献は図面を表示できません]
【1634】
1−(3−ブロモフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド(150mg、0.31mmol)、酢酸銅(6.1mg、0.031mmol)、炭酸セシウム(200mg、0.616mmol)、及びアセチルアセトン(13μL、0.123mmol)は、NHガスでパージされたDMFの溶液が添加された密閉管に添加される。反応混合物は90℃24時間加熱される。この後、反応混合物は減圧下で濃縮され、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(100%EtOAc)により精製され、淡茶色固体として、表題化合物を与える。
【1635】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.99−7.97(m,1H),7.62−7.60(m,1H),7.24−7.20(t,J=7.8Hz,1H),6.98−6.95(m,1H),6.75−6.73(d,J=9.3Hz,1H),6.58−6.56(m,2H),5.57(s,2H),4.87(s,2H),3.95(m,2H),3.66(m,6H).MS(ESI+):425.0.;HPLC(max plot)94.69%;Rt2.65分.
【1636】
実施例165:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−7−アミン5,5−ジオキシド
【1637】
【化314】
[この文献は図面を表示できません]
【1638】
手順AUに概説されるプロトコールに従って、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−7−アミン5,5−ジオキシドは、7−ブロモ−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及びNHガスから得られ、淡茶色固体として、表題化合物を与える。
【1639】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.60−7.58(m,3H),7.49−7.47(m,2H),7.16(s,1H),6.54(m,1H),6.47(m,1H),6.15(s,2H),4.72(s,2H),3.95(m,2H),3.65(m,4H),3.59(m,2H).MS(ESI+):425.0.HPLC(max plot)95.93%;Rt3.36分.
【1640】
実施例65:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−8−アミン5,5−ジオキシド
【1641】
【化315】
[この文献は図面を表示できません]
【1642】
手順AUに概説されるプロトコールに従って、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−8−アミン5,5−ジオキシドは、8−ブロモ−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド、及びNHガスから得られ、淡茶色固体として、表題化合物を与える。
【1643】
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ=7.61−7.58(m,4H),7.50−7.48(m,2H),6.62(dd,J=8.6,2.1Hz,1H),6.04(s,2H),6.00(d,J=1.9Hz,1H),4.65(s,2H),3.92(bs,2H),3.65−3.59(m,6H).MS(ESI+):425.0.HPLC(max plot)94.64%;Rt3.11分.
【1644】
以下に記述される実施例は、上述の手順Zに概説されるプロトコールに従って得られる。
【1645】
【表218】
[この文献は図面を表示できません]
【1646】
【表219】
[この文献は図面を表示できません]
【1647】
【表220】
[この文献は図面を表示できません]
【1648】
【表221】
[この文献は図面を表示できません]
【1649】
【表222】
[この文献は図面を表示できません]
【1650】
【表223】
[この文献は図面を表示できません]
【1651】
【表224】
[この文献は図面を表示できません]
【1652】
【表225】
[この文献は図面を表示できません]
【1653】
【表226】
[この文献は図面を表示できません]
【1654】
【表227】
[この文献は図面を表示できません]
【1655】
【表228】
[この文献は図面を表示できません]
【1656】
【表229】
[この文献は図面を表示できません]
【1657】
【表230】
[この文献は図面を表示できません]
【1658】
手順AW:以下に記述される化合物は、上記に概説される手順に従ったキラルクロマトグラフィーによるラセミ混合物の分離により得られる。キラル中心は、任意で上又は下に描かれる。エナンチオマーは、任意で「エナンチオマーA」又は「エナンチオマーB」と称される。
【1659】
【表231】
[この文献は図面を表示できません]
【1660】
【表232】
[この文献は図面を表示できません]
【1661】
【表233】
[この文献は図面を表示できません]
【1662】
【表234】
[この文献は図面を表示できません]
【1663】
【表235】
[この文献は図面を表示できません]
【1664】
【表236】
[この文献は図面を表示できません]
【1665】
【表237】
[この文献は図面を表示できません]
【1666】
【表238】
[この文献は図面を表示できません]
【1667】
【表239】
[この文献は図面を表示できません]
【1668】
手順AX
実施例418:1−[1−(3−フロイル)ピペリジン−3−イル]−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドのエナンチオマーB
【1669】
【化316】
[この文献は図面を表示できません]
【1670】
DCM(0.45mL)中3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−[ピペリジン−3−イル]−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドのエナンチオマーBの溶液(30mg;0.07mmol;1eq.)に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(25μl;0.14mmol;2eq.)、続いて3−フロイルクロリド(14mg;0.11mmol;1.5eq.)は添加され、反応混合物は室温で一晩撹拌される。溶媒は濃縮され、残余物はフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:MeOH/EtOAc 0〜10%)より精製され、白色泡状物として、20mg(54%)の表題化合物を与える。
【1671】
H NMR(DMSO−d):δ8.04(d,J=7.7Hz,2H),7.86(s,1H),7.75(d,J=7.8Hz,2H),6.67(s,1H),4.85(s,1H),4.79(s,2H),3.91(s,2H),3.64(d,J=9.7Hz,5H),2.26(s,2H),1.95−1.61(m,2H).HPLC(max plot)99.4%;Rt3.02分.MS(ESI+):511.30.
【1672】
以下に記述される化合物は、手順AXに概説されるプロトコールに従って得られる。
【1673】
【表240】
[この文献は図面を表示できません]
【1674】
【表241】
[この文献は図面を表示できません]
【1675】
【表242】
[この文献は図面を表示できません]
【1676】
【表243】
[この文献は図面を表示できません]
【1677】
実施例276:N−シクロヘキシル−3−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]ピロリジン−1−カルボキサミド
【1678】
【化317】
[この文献は図面を表示できません]
【1679】
DCM(0.5ml)中3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−ピロリジン−3−イル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド塩酸塩(50mg;0.11mmol;1eq.)、及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(21.59μl;0.13mmol;1.10eq.)の溶液に、シクロヘキシルイソシアネート(15.68mg;0.13mmol;1.1eq.)は添加され、反応混合物は、室温で20分間撹拌される。アミノメチルレジンは添加され、反応混合物は室温で一晩撹拌される。レジンは、濾過され、溶媒は減圧下で除かれる。粗製レジンは、フラッシュクロマトグラフィー(MeOH中0〜10%EtOAcから溶出)により精製され、所望の画分の濃縮後、白色固体として、45mg(75%)の表題化合物を与える。
【1680】
HPLC(max plot)99.7%;Rt3.68分.MS(ESI+):528.3.
【1681】
実施例189:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−[3−(1,3−チアゾール−2−イル)フェニル]−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1682】
【化318】
[この文献は図面を表示できません]
【1683】
1−(3−ブロモフェニル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド(100mg、0.20mmol、1eq.)は、THFに添加され、窒素で5分間泡立てられる。これに、チアゾールイル亜鉛ブロミド(2mL)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(12mg、0.010mmol、0.05eq.)は添加され、反応混合物は、65℃で4時間、密閉条件下で加熱される。反応混合物は、セライトパッドを通して濾過され、減圧下で濃縮され、フラッシュクロマトグラフィーにより精製され、桃色固体として、表題化合物を与える。
【1684】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.18−8.16(d,J=7.7Hz,1H),8.07(s,1H),8.04−8.02(d,J=7.7Hz,1H),7.96−7.95(d,J=3.2Hz,1H),7.87−7.86(d ,J=3.2Hz,1H),7.76−7.72(t,J=7.9Hz,1H),7.65−7.56(m,3H),6.98−6.96(d,J=7.7Hz,1H),4.91(s,2H),3.93(m,2H),3.67(m,4H),3.62−3.61(m,2H).MS(ESI+):493.0.HPLC(max plot)98.44%;Rt4.02分.
【1685】
実施例199:1−[3−(5−エチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)フェニル]−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1686】
【化319】
[この文献は図面を表示できません]
【1687】
乾燥EtOAc中N’−ヒドロキシ−3−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]ベンゼンカルボキシイミドアミド(150mg、0.32mmol)の溶液に、窒素雰囲気下でプロピオン酸(13μL、0.32mmol)、続いてTEA(0.13mL、0.963mmol)、及び0℃で窒素雰囲気下でプロパンホスホン酸環状無水物(0.51mL、0.80mmol)は添加される。反応混合物は80℃で12時間、窒素雰囲気下で加熱され、真空下で濃縮される。固体残余物は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中1.2%MeOH)により精製され、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1688】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.24−8.22(d,J=7.4Hz,1H),8.05−8.02(m,2H),7.81−7.77(m,2H),7.64(m,1H),7.57(m,1H),6.93−6.91(d,J=7.9Hz,1H),4.91(s,2H),3.92−3.90(m,2H),3.67(m,4H),3.61−3.60(m,2H),3.02−3.0(m,2H),1.33−1.29(t,J=7.6Hz,3H).MS(ESI+):506.0.HPLC(max plot)97.13%;Rt4.34分.
【1689】
実施例200:1−[3−(5−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)フェニル]−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド
【1690】
【化320】
[この文献は図面を表示できません]
【1691】
乾燥トルエン中3−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]ベンゾニトリル(100mg、0.23mmol)の溶液に、アジド酢酸(acetic azide)(34mg、0.46mmol)、及びKCO(158mg、0.115mmol)は窒素雰囲気下で、添加される。反応混合物は、110℃で12時間、窒素雰囲気下で加熱され、その後。それは真空下で濃縮される。固体残余物は、調製用HPLCにより精製され、オフホワイト色固体として、表題化合物を与える。
【1692】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.21−8.19(d,J=7.7Hz,1H),8.03−7.98(m,2H),7.73−7.69(m,1H),7.64−7.56(m,3H),6.92−6.90(d,J=7.8Hz,1H),4.91(s,2H),3.93(m,2H),3.75−3.67(m,4H),3.62−3.61(m,2H),2.37(s,3H).MS(ESI+):491.0.HPLC(max plot)98.76%;Rt2.96分.
【1693】
実施例238:1−[4−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド
【1694】
【化321】
[この文献は図面を表示できません]
【1695】
DCE(2ml)中1−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボン酸5,5−ジオキシド(30mg;0.08mmol;1eq.)の懸濁液に、塩化チオニル(15μl;0.2mmol;2.5eq.)は0℃で添加される。反応混合物は、15分間撹拌され、溶媒は、取り除かれ、その後、DCE(2mL)中モルホリン(300μl;10V)の溶液は添加される。一晩撹拌後、溶媒は取り除かれ、粗製残余物は、Autoprepにより精製され、フワフワした白色固体として、表題化合物を与える。
【1696】
H NMR(DMSO−d):δ8.02(dd,J=1.3,7.7Hz,1H),7.69−7.41(m,5H),6.93−6.72(m,1H),4.97(s,2H),3.76−3.53(m,5H),3.32−3.30(m,2H),2.46−2.32(m,3H).HPLC(max plot)91.4%;Rt2.26分.MS(ESI+):439.98.
【1697】
実施例212:N−メチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−6−アミン5,5−ジオキシド
【1698】
【化322】
[この文献は図面を表示できません]
【1699】
THF:HO(1:1、10mL)中N−メチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−6−アミン(90mg、0.22mmol)の溶液に、オキソン(545mg、0.88mmol)は添加され、反応混合物は、室温で3時間撹拌される。この後、EtOAcは、水で洗浄された反応混合物に添加される。有機層は分離され、NaSO上で乾燥され、減圧下で濃縮される。固体残余物は、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中40%EtOAc)により精製され、白色固体として、表題化合物を与える。
【1700】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ7.59−7.56(m,3H),7.47−7.44(m,2H),7.26−7.22(t,J=8.1Hz,1H),6.80−6.74(m,2H),5.98−5.96(d,J=7.6Hz,1H),4.87(s,2H),3.95−3.94(m,2H),3.65(m,4H),3.61−3.59(m,2H),2.83−2.82(d,J=4.7Hz,3H).MS(ESI+):439.0.HPLC(max plot)95.63%;Rt4.39分.
【1701】
実施例440:1−(2−{3−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]ピペリジン−1−イル}エチル)ピロリジン−2−オンのエナンチオマーB
【1702】
【化323】
[この文献は図面を表示できません]
【1703】
ACN中NaH(10mg;0.42mmol;2eq.)を含む2−ピロリドン(35mg;0.42mmol;2eq.)の溶液は、ACN(2mL)中1−[1−(2−クロロエチル)ピペリジン−3−イル]−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドのエナンチオマーB(100mg;0.21mmol;1eq.)、及びNaI(31mg;0.21mmol;1eq.)の溶液に、0℃で添加される。反応混合物は、60℃で18時間加熱され、その後、DCMは添加され、有機層は水、及びブラインで洗浄される。それはMgSO上で乾燥され、その後、MD−Autoprepにより精製され、白色固体として、11mg(9%)の表題化合物を与える。
【1704】
H NMR(DMSO−d,300MHz):δ8.05(d,J=7.7Hz,1H),8.00−7.82(m,2H),7.81−7.67(m,1H),4.89−4.64(m,3H),4.00−3.83(m,2H),3.83−3.56(m,8H),3.22−3.12(m,1H),2.99−2.82(m,1H),2.67−2.34(m,4H),2.29−2.15(m,2H),2.15−1.54(m,8H).MS(ESI+):528.5.HPLC(max plot)97.6%;Rt1.86分.
【1705】
実施例454:1−(1−{2−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]エチル}ピペリジン−3−イル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドのエナンチオマーB
【1706】
【化324】
[この文献は図面を表示できません]
【1707】
アセトニトリル(2mL)中1−[1−(2−クロロエチル)ピペリジン−3−イル]−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシド(100mg;0.21mmol;1eq.)のエナンチオマーB、及びNaH(18mg;0.42mmol;2eq.)の溶液は、ACN(2mL)中1−メチル−4−ピペリジノール(49μl;0.42mmol;2eq.)、及びNaI(31mg;0.21mmol;1eq.)の溶液に0℃で添加される。反応混合物は、60℃で18時間加熱され、その後、DCMは添加され、有機層は水、及びブラインで洗浄される。それはMgSO上で乾燥され、その後、MD−Autoprepにより精製され、黄色油状物として、表題化合物を与える。
【1708】
H NMR(DMSO−d,300MHz):δ8.06(d,J=7.9Hz,1H),7.98−7.87(m,1H),7.86−7.70(m,2H),4.87−4.70(m,3H),3.97−3.84(m,2H),3.84−3.76(m,1H),3.76−3.56(m,6H),3.55−3.47(m,2H),3.37−3.16(m,3H),3.15−2.93(m,4H),2.91−2.70(m,3H),2.63−2.54(m,1H),2.30−1.59(m,10H).MS(ESI+):558.3.HPLC(max plot)75.1%;Rt1.74分.
【1709】
実施例452:2−{3−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−5,5−ジオキシドチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール−1(4H)−イル]ピペリジン−1−イル}エタンアミンのエナンチオマーB
【1710】
【化325】
[この文献は図面を表示できません]
【1711】
CHCN(0.90ml)中1−[1−(2−クロロエチル)ピペリジン−3−イル]−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1,4−ジヒドロチオクロメノ[4,3−c]ピラゾール5,5−ジオキシドのエナンチオマーBの溶液(90mg;0.19mmol;1.00eq.)に、アンモニア水溶液(181.88μl;2.82mmol;15.00eq.)は添加され、反応物は、マイクロ波照射下で、135℃で、15分間撹拌され、その後、MD−Autoprepにより精製され、白色固体として、表題化合物を与える。
【1712】
H NMR(DMSO−d,300MHz):δ8.05(d,J=7.8Hz,1H),7.96(t,J=7.1Hz,1H),7.87(d,J=7.6Hz,1H),7.75(t,J=7.4Hz,1H),4.79(q,J=16.2Hz,3H),3.90(s,2H),3.66(s,6H),3.15(d,J=9.7Hz,2H),2.90(q,J=13.0Hz,3H),2.73−2.53(m,2H),2.27−2.02(m,2H),2.00−1.59(m,3H).MS(ESI+):460.3.HPLC(max plot)55.4%;Rt2.09分.
【1713】
手順AY
実施例487:4−(メトキシメチル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロピラゾロ[4,3−c][1,2]ベンゾチアジン5,5−ジオキシド
【1714】
【化326】
[この文献は図面を表示できません]
【1715】
2−ブロモ−N−(メトキシメチル)−N−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル]ベンゼンスルホンアミド(240mg;0.45mmol;1.00eq.)、パラジウムアセテート(20mg;0.09mmol;0.20eq.)、トリフェニルホスフィン(94mg;0.36mmol;0.80eq.)、及びCsCO(584mg;1.79mmol;4.00eq.)の混合物は、Nで10分間フラッシュされる。トルエン(50mL)は添加され、得られた混合物は、2時間還流で撹拌される。この後、反応混合物は、セライトのショートプラグを通して濾過され、酢酸エチルで洗浄(ished)される。合わされた有機相は、NaHCO、その後ブラインで、洗浄(ished)され、硫酸ナトリウム上で乾燥され、真空下で濃縮され、フラッシュクロマトグラフィーにより精製され、白色固体として、表題化合物を与える。
【1716】
H NMR(300MHz,DMSO−d):δ8.03(dd,J=1.3,7.5Hz,1H),7.88−7.46(m,7H),7.04−6.94(m,1H),5.15(s,2H),3.69(s,6H),3.64−3.54(m,2H),2.89(s,3H).HPLC(max plot)83.4%;Rt3.71分.MS(ESI+)423.2.
【1717】
実施例488:4−メチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロピラゾロ[4,3−c][1,2]ベンゾチアジン5,5−ジオキシド
【1718】
【化327】
[この文献は図面を表示できません]
【1719】
手順AYに概説されるプロトコールに従って、4−メチル−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロピラゾロ[4,3−c][1,2]ベンゾチアジン5,5−ジオキシドは、2−ブロモ−N−メチル−N−[3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル]ベンゼンスルホンアミドから得られ、白色固体として、4mg(19%)の表題化合物を与える。
【1720】
H NMR(300MHz,DMSO−d):δ8.04−7.98(m,1H),7.76−7.55(m,7H),7.00−6.92(m,1H),3.80−3.66(m,6H),3.66−3.57(m,2H),3.16(s,3H),HPLC(max plot)100.0%;Rt3.45分.MS(ESI+)425.3.
【1721】
実施例489:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロピラゾロ[4,3−c][1,2]ベンゾチアジン5,5−ジオキシド
【1722】
【化328】
[この文献は図面を表示できません]
【1723】
1,4−ジオキサン(3mL)中4−(メトキシメチル)−3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−1,4−ジヒドロピラゾロ[4,3−c][1,2]ベンゾチアジン5,5−ジオキシド(85mg;0.19mmol;1.00eq.)の溶液に、HCl(0.75mL;1M;0.75mmol;4.00eq.)は添加され、その後、反応混合物は、100℃で90分、マイクロ波の照射下で撹拌される(2)。DCMは、NaHCOでpH6に中和された反応混合物に添加され、DCMで抽出され、MgSO上で乾燥され、MD−Autoprepにより精製され、オフホワイト色固体として、8mg(10%)の表題化合物を与える。
【1724】
H NMR(300MHz,DMSO−d):δ10.94(s,1H),8.00−7.91(m,1H),7.71−7.50(m,7H),6.99−6.86(m,1H),3.83−3.55(m,8H).HPLC(max plot)97.4%;Rt3.27分.MS(ESI+)411.2.
【1725】
実施例486:3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−4H−イミダゾ[5,1−c][1,4]ベンゾチアジン5,5−ジオキシド
【1726】
【化329】
[この文献は図面を表示できません]
【1727】
手順Qに概説されるプロトコールに従って、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−4H−イミダゾ[5,1−c][1,4]ベンゾチアジン5,5−ジオキシドは、3−(モルホリン−4−イルカルボニル)−1−フェニル−4H−イミダゾ[5,1−c][1,4]ベンゾチアジンから得られ、16mg(73%)の表題化合物を与える。
【1728】
H NMR(DMSO−d,400MHz):δ8.04−8.02(m,1H),7.61−7.58(m,2H),7.55−7.52(m,3H),7.50−7.43(m,2H),6.99−6.97(m,1H),5.24(s,2H),4.15(m,2H),3.63(m,6H).MS(ESI+):410.0,HPLC(max plot)94.7%;Rt3.73分.
【1729】
実施例600:生物学的アッセイ
Pi3K アルファ
PI3K誘導性脂質リン酸化の阻害における本発明の化合物の有効性は、下記の結合アッセイにおいて試験され得る。アッセイは、シンチレーション近接アッセイ技術(SPA,Amersham)と高い親和性及び特異性でリン脂質と結合するネオマイシン(ポリカチオン性抗生物質)の能力を組み合わせる。シンチレーション近接アッセイは、弱く放射する同位体(例えば、H、125I、33P)の性質に基づく。ネオマイシンでコーティングしたSPAビーズは、同じウェル中で、組み換えPI3K及び放射性ATPとインキュベート後、ネオマイシンに対するそれらの特異的な結合を介して、SPAビーズに放射性リン脂質を捕捉することにより、リン酸化された脂質基質の検出を可能にする。5μlの式(I)の試験化合物(2%DMSOに可溶化;20、5、1.25、0.3125、0.0781、0.0195、0.0049、0.0012、0.0003、及び0.00075μMの試験化合物の最終濃度を生じる)を含む384ウェルMTPに、以下のアッセイ構成成分:1)5μLの脂質ミセル、2)5μLのキナーゼバッファ(Hepes 40mM、pH7.4中[33P]γATP 30μM/200nCi、MgCl 10mM、DTT 1mM、NaVO 100μM、コール酸ナトリウム塩0.1%、ベータグリセロリン酸 1mM)、及び3)5μL(30ng)のヒト組み換えGST−PI3K(Hepes40mM、pH7.4中)は添加される。穏やかに撹拌されて、30℃、120分間のインキュベーション後、PBS中75μgのネオマイシンコートされたPVT SPAビーズ、ATP 5mM及びEDTA 5mMを含む、60μLの溶液の添加により、反応は停止される。アッセイはリン脂質とネオマイシン−SPAビーズとの結合を可能にするために、穏やかに撹拌されて、30℃で60分間さらにインキュベートされる。5時間のネオマイシンコートされたPVT SPAビーズの沈殿後、放射性PtdIns(3)Pは、Wallac MicroBeta(登録商標)プレートカウンターにおいて計測されるシンチレーションにより定量化される。
【1730】
Pi3K ベータ
PI3K誘導性脂質リン酸化の阻害における本発明の化合物の有効性は、下記の結合アッセイにおいて試験され得る。アッセイは、シンチレーション近接アッセイ技術(SPA,Amersham)と高い親和性及び特異性でリン脂質と結合するネオマイシン(ポリカチオン性抗生物質)の能力を組み合わせる。シンチレーション近接アッセイは、弱く放射する同位体(例えば、H、125I、33P)の性質に基づく。ネオマイシンでコーティングしたSPAビーズは、同じウェル中で、組み換えPI3K及び放射性ATPとインキュベート後、ネオマイシンに対するそれらの特異的な結合を介して、SPAビーズに放射性リン脂質を捕捉することにより、リン酸化された脂質基質の検出を可能にする。5μlの式(I)の試験化合物(2%DMSOに可溶化;20、5、1.25、0.3125、0.0781、0.0195、0.0049、0.0012、0.0003、及び0.00075μMの試験化合物の最終濃度を生じる)を含む384ウェルMTPに、以下のアッセイ構成成分:1)5μLの脂質ミセル、2)5μLのキナーゼバッファ(Hepes 40mM、pH7.4中[33P]γATP 70μM/300nCi、MgCl 4mM、DTT 1mM、NaVO 0.1μM、コール酸ナトリウム塩 0.2%)、及び3)5μL(12ng)のヒト組み換えGST−PI3K(Hepes40mM、pH7.4中)は、添加される。穏やかに撹拌されて、30℃、120分間のインキュベーション後、PBS中75μgのネオマイシンコートされたPVT SPAビーズ、ATP 5mM及びEDTA 5mMを含む、60μLの溶液の添加により、反応は停止される。アッセイは、リン脂質とネオマイシン−SPAビーズとの結合を可能にするために、穏やかに撹拌されて、30℃で60分間さらにインキュベートされる。5時間のネオマイシンコートされたPVT SPAビーズの沈殿後、放射性PtdIns(3)Pは、Wallac MicroBeta(登録商標)プレートカウンターにおいて計測されるシンチレーションにより定量化される。
【1731】
Pi3K デルタ
PI3K誘導性脂質リン酸化の阻害における本発明の化合物の有効性は、下記の結合アッセイにおいて試験され得る。アッセイは、シンチレーション近接アッセイ技術(SPA,Amersham)と高い親和性及び特異性でリン脂質と結合するネオマイシン(ポリカチオン性抗生物質)の能力を組み合わせる。シンチレーション近接アッセイは、弱く放射する同位体(例えば、H、125I、33P)の性質に基づく。ネオマイシンでコーティングしたSPAビーズは、同じウェル中で、組み換えPI3K及び放射性ATPとインキュベート後、ネオマイシンに対するそれらの特異的な結合を介して、SPAビーズに放射性リン脂質を捕捉することにより、リン酸化された脂質基質の検出を可能にする。5μlの式(I)の試験化合物(2%DMSOに可溶化;20、5、1.25、0.3125、0.0781、0.0195、0.0049、0.0012、0.0003、及び0.00075μMの試験化合物の最終濃度を生じる)を含む384ウェルMTPに、以下のアッセイ構成成分:1)5μLの脂質ミセル、2)5μLのキナーゼバッファ(Hepes 40mM、pH7.4中[33P]γATP 260μM/300nCi、MgCl 4mM、DTT 4mM、NaVO 0.4μM)、及び3)5μL(50ng)のヒト組み換えGST−PI3K(Hepes40mM、pH7.4中)は、添加される。穏やかに撹拌されて、室温で120分間のインキュベーション後、PBS中75μgのネオマイシンコートされたPVT SPAビーズ、ATP 6.5mM及びEDTA 6.5mMを含む、60μLの溶液の添加により、反応は停止される。アッセイは、リン脂質とネオマイシン−SPAビーズとの結合を可能にするために、穏やかに撹拌されて、室温で60分間さらにインキュベートされる。5時間のネオマイシンコートされたPVT SPAビーズの沈殿後、放射性PtdIns(3)Pは、Wallac MicroBeta(登録商標)プレートカウンターにおいて計測されるシンチレーションにより定量化される。
【1732】
Pi3K ガンマ
PI3K誘導性脂質リン酸化の阻害における本発明の化合物の有効性は、下記の結合アッセイにおいて試験され得る。アッセイは、シンチレーション近接アッセイ技術(SPA,Amersham)と高い親和性及び特異性でリン脂質と結合するネオマイシン(ポリカチオン性抗生物質)の能力を組み合わせる。シンチレーション近接アッセイは、弱く放射する同位体(例えば、H、125I、33P)の性質に基づく。ネオマイシンでコーティングしたSPAビーズは、同じウェル中で、組み換えPI3K及び放射性ATPとインキュベート後、ネオマイシンに対するそれらの特異的な結合を介して、SPAビーズに放射性リン脂質を捕捉することにより、リン酸化された脂質基質の検出を可能にする。5μlの式(I)の試験化合物(2%DMSOに可溶化;20、5、1.25、0.3125、0.0781、0.0195、0.0049、0.0012、0.0003、及び0.00075μMの試験化合物の最終濃度を生じる)を含む384ウェルMTPに、以下のアッセイ構成成分:1)5μLの脂質ミセル、2)5μLのキナーゼバッファ(Hepes 40mM、pH7.4中[33P]γATP 30μM/200nCi、MgCl 10mM、DTT 1mM、NaVO 100μM、コール酸ナトリウム塩0.1%、ベータグリセロリン酸 1mM)、及び3)5μL(30ng)のヒト組み換えGST−PI3K(Hepes40mM、pH7.4中)は、添加される。穏やかに撹拌されて、30℃、120分間のインキュベーション後、PBS中75μgのネオマイシンコートされたPVT SPAビーズ、ATP 5mM及びEDTA 5mMを含む、60μLの溶液の添加により、反応は停止される。アッセイは、リン脂質とネオマイシン−SPAビーズとの結合を可能にするために、穏やかに撹拌されて、30℃で60分間さらにインキュベートされる。5時間のネオマイシンコートされたPVT SPAビーズの沈殿後、放射性PtdIns(3)Pは、Wallac MicroBeta(登録商標)プレートカウンターにおいて計測されるシンチレーションにより定量化される。
【1733】
下記の表1に示される値は、4つの上述のPI3Kのアイソフォームを用いて得られた最も優れたIC50(μM)、すなわち、前記標的の50%阻害を達成するために必要な量を意味する。
【1734】
実施例512:標的細胞アッセイに関する機構
実施例の細胞活性は、Ramos Bリンパ球細胞株(ATCC #CRL−1923)を用いてフローサイトメトリーアッセイ形式により測定された。これらの細胞は、5%血清中で一晩インキュベートされ、翌日、AKTリン酸化反応のバックグラウンドを減少させるために血清を枯渇させ、試験化合物で20分間プレインキュベートされ、その後、抗ヒトIGM抗体で15分間刺激された(JacksonImmunoResearch #109 006 129)(10μg/ml、最終)。反応は、室温で10分間、パラホルムアルデヒド4%(最終)で細胞を固定化することにより停止された。細胞は、リン酸緩衝食塩水(PBS)で1度洗浄され、PBS−Triton X−100 0.2%中で、15分間室温で透過化処理され、PBSで2度、PBS−4% 血清で1度洗浄された。細胞は、PBS−4% 血清中抗−AKT(Ser473)(Cell Signalling #4058L)(1/70希釈)と、室温で1時間インキュベートされた。PBS−4% 血清での2回の洗浄後、細胞は、マウス抗ヒトIgM−APC(BD Pharmingen #551062)(1:50)、抗ウサギIgG−Alexa 488(Invitrogen Ref.A−45558A)(1:200)、及びヤギIgG(5mg/ml、10mg)(Zymed #02−6202)(1:200)の混合物で、4℃で30分間染色された。細胞は、PBSでで2度洗浄され、PBSに再懸濁された。細胞懸濁液は、FC500フローサイトメーター(Beckman Coulter)上を通過させられ、IGM陽性細胞を通過させ、AKTリン酸化反応を測定した。
【1735】
本発明による化合物についての阻害活性の例は、下記の表に列挙する。
【1736】
【表244】
[この文献は図面を表示できません]
【1737】
【表245】
[この文献は図面を表示できません]
【1738】
【表246】
[この文献は図面を表示できません]
【1739】
【表247】
[この文献は図面を表示できません]
【1740】
【表248】
[この文献は図面を表示できません]
【1741】
【表249】
[この文献は図面を表示できません]
【1742】
【表250】
[この文献は図面を表示できません]
【1743】
【表251】
[この文献は図面を表示できません]
【1744】
【表252】
[この文献は図面を表示できません]
【1745】
【表253】
[この文献は図面を表示できません]
【1746】
【表254】
[この文献は図面を表示できません]
【1747】
【表255】
[この文献は図面を表示できません]
【1748】
【表256】
[この文献は図面を表示できません]
【1749】
【表257】
[この文献は図面を表示できません]
【1750】
【表258】
[この文献は図面を表示できません]
【1751】
【表259】
[この文献は図面を表示できません]
【1752】
【表260】
[この文献は図面を表示できません]
【1753】
【表261】
[この文献は図面を表示できません]
【1754】
【表262】
[この文献は図面を表示できません]
【1755】
【表263】
[この文献は図面を表示できません]
【1756】
【表264】
[この文献は図面を表示できません]
【1757】
【表265】
[この文献は図面を表示できません]
【1758】
【表266】
[この文献は図面を表示できません]
【1759】
【表267】
[この文献は図面を表示できません]
【1760】
【表268】
[この文献は図面を表示できません]
【1761】
【表269】
[この文献は図面を表示できません]
【1762】
【表270】
[この文献は図面を表示できません]
【1763】
【表271】
[この文献は図面を表示できません]
【1764】
【表272】
[この文献は図面を表示できません]
【1765】
【表273】
[この文献は図面を表示できません]
【1766】
【表274】
[この文献は図面を表示できません]
【1767】
【表275】
[この文献は図面を表示できません]
【1768】
【表276】
[この文献は図面を表示できません]
【1769】
【表277】
[この文献は図面を表示できません]
【1770】
【表278】
[この文献は図面を表示できません]
【1771】
【表279】
[この文献は図面を表示できません]
【1772】
【表280】
[この文献は図面を表示できません]
【1773】
【表281】
[この文献は図面を表示できません]
【1774】
【表282】
[この文献は図面を表示できません]
【1775】
【表283】
[この文献は図面を表示できません]
【1776】
【表284】
[この文献は図面を表示できません]
【1777】
【表285】
[この文献は図面を表示できません]
【1778】
【表286】
[この文献は図面を表示できません]
【1779】
【表287】
[この文献は図面を表示できません]
【1780】
【表288】
[この文献は図面を表示できません]
【1781】
【表289】
[この文献は図面を表示できません]
【1782】
【表290】
[この文献は図面を表示できません]
【1783】
【表291】
[この文献は図面を表示できません]
【1784】
【表292】
[この文献は図面を表示できません]
【1785】
【表293】
[この文献は図面を表示できません]
【1786】
【表294】
[この文献は図面を表示できません]
【1787】
【表295】
[この文献は図面を表示できません]
【1788】
【表296】
[この文献は図面を表示できません]
【1789】
【表297】
[この文献は図面を表示できません]
【1790】
【表298】
[この文献は図面を表示できません]
【1791】
【表299】
[この文献は図面を表示できません]
【1792】
【表300】
[この文献は図面を表示できません]
【1793】
【表301】
[この文献は図面を表示できません]
【1794】
【表302】
[この文献は図面を表示できません]
【1795】
【表303】
[この文献は図面を表示できません]
【1796】
【表304】
[この文献は図面を表示できません]
【1797】
【表305】
[この文献は図面を表示できません]
【1798】
【表306】
[この文献は図面を表示できません]
【1799】
【表307】
[この文献は図面を表示できません]
【1800】
【表308】
[この文献は図面を表示できません]
【1801】
【表309】
[この文献は図面を表示できません]
【1802】
【表310】
[この文献は図面を表示できません]
【1803】
【表311】
[この文献は図面を表示できません]
【1804】
【表312】
[この文献は図面を表示できません]
【1805】
【表313】
[この文献は図面を表示できません]
【1806】
【表314】
[この文献は図面を表示できません]
【1807】
【表315】
[この文献は図面を表示できません]
【1808】
【表316】
[この文献は図面を表示できません]
【1809】
【表317】
[この文献は図面を表示できません]
【1810】
【表318】
[この文献は図面を表示できません]
【1811】
【表319】
[この文献は図面を表示できません]
【1812】
【表320】
[この文献は図面を表示できません]
【1813】
【表321】
[この文献は図面を表示できません]
【1814】
【表322】
[この文献は図面を表示できません]
【1815】
【表323】
[この文献は図面を表示できません]
【1816】
【表324】
[この文献は図面を表示できません]
【1817】
【表325】
[この文献は図面を表示できません]
【1818】
【表326】
[この文献は図面を表示できません]
【1819】
【表327】
[この文献は図面を表示できません]
【1820】
【表328】
[この文献は図面を表示できません]
【1821】
【表329】
[この文献は図面を表示できません]
【1822】
【表330】
[この文献は図面を表示できません]
【1823】
【表331】
[この文献は図面を表示できません]
【1824】
【表332】
[この文献は図面を表示できません]
【1825】
実施例511:医薬製剤の調製
製剤1−錠剤
式(I)の化合物は、重量比約1:2で、乾燥粉末として、乾燥ゼラチン結合剤と混合される。少量のステアリン酸マグネシウムは、潤滑剤として添加される。混合物は、錠剤圧搾で、240〜270mg錠剤(錠剤につき、80〜90mgの本発明の活性化合物)に形成される。
【1826】
製剤2−カプセル
式(I)の化合物は、重量比約1:1で、乾燥粉末として、デンプン希釈剤と混合される。混合物は、250mgカプセル(カプセルにつき、125mgの本発明の活性化合物)に充填される。
【1827】
製剤3−液体
式(I)の化合物(1250mg)、スクロース(1.75g)、及びキサンタンゴム(4mg)は混合され、No.10メッシュU.S.ふるいに通され、その後事前に調製された水中微結晶セルロース及びカルボキシメチルセルロースナトリウム(11:89、50mg)の溶液と混合される。安息香酸ナトリウム(10mg)、香料、及び色素は水で希釈され、撹拌しながら添加される。十分な水はその後添加され、5mlの全容量を製造する。
【1828】
製剤4−錠剤
式(I)の化合物は、重量比約1:2で、乾燥粉末として、乾燥ゼラチン結合剤と混合される。少量のステアリン酸マグネシウムは、潤滑剤として添加される。混合物は、錠剤圧搾で、450〜900mg錠剤(150〜300mgの本発明の活性化合物)に形成される。
【1829】
製剤5−注射
式(I)の化合物は、緩衝化された滅菌生理食塩水注射水媒体に、約5mg/mLの濃度まで溶解される。