(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5735664
(24)【登録日】2015年4月24日
(45)【発行日】2015年6月17日
(54)【発明の名称】仮想端末をサポートするマルチキャストデータ転送方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04L 12/70 20130101AFI20150528BHJP
【FI】
H04L12/70 F
H04L12/70 D
【請求項の数】15
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2013-556956(P2013-556956)
(86)(22)【出願日】2012年3月7日
(65)【公表番号】特表2014-510483(P2014-510483A)
(43)【公表日】2014年4月24日
(86)【国際出願番号】CN2012072026
(87)【国際公開番号】WO2012122911
(87)【国際公開日】20120920
【審査請求日】2013年11月7日
(31)【優先権主張番号】201110060292.4
(32)【優先日】2011年3月11日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】八田国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】李 琳
(72)【発明者】
【氏名】魏 月 華
(72)【発明者】
【氏名】喩 敬 海
(72)【発明者】
【氏名】敖 ▲てい▼
【審査官】
松崎 孝大
(56)【参考文献】
【文献】
Remote Replication issue of EVB using E-channel,[online],IEEE,2011年 3月14日,[retrieved on 2015-01-09], Retrieved from the Internet: <URL: http://www.ieee802.org/1/files/public/docs2011/bh-li-source-filtering-issue-0311.pdf>
【文献】
Joe Pelissier,P802.1Qbh Draft 0.0 Introduction,[online],IEEE,2010年 1月21日,[retrieved on 2015-01-09], Retrieved from the Internet:<URL: http://www.ieee802.org/1/files/public/docs2010/bh-pelissier-draft00intro-0110.pdf>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブリッジ転送モジュールが端末から送信されたマルチキャストデータを受信して出力ポートを確定し、ある出力ポートが前記マルチキャストデータの入力ポートと同じ、且つ前記入力ポートが反射中継機能を有効にさせる時、転送メッセージ情報に入力拡張チャネル識別子(Ingress_E−CID)を含まない、又は該Ingress_E−CIDの値が0であることを含む仮想端末をサポートするマルチキャストデータ転送方法。
【請求項2】
前記ブリッジ転送モジュールがさらに前記転送メッセージ情報に含まれている拡張チャネル識別子(E−CID)の値を確定することをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記出力ポートと前記入力ポートは同一のレプリケーショングループに属する請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ブリッジ転送モジュールは、イーサネットスイッチにおいて制御ブリッジ(Controlling Bridge)における仮想LANを感知可能なブリッジモジュール(VLAN−aware Bridge Component)を指す請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記Controlling Bridgeの内部ポート拡張転送モジュール(Port Extender)は、前記転送メッセージ情報を受信した後、前記転送メッセージ情報に含まれている前記Ingress_E−CIDに基づいて前記マルチキャストデータに拡張タグ(E−tag)を加え、
エッジPort Extenderの拡張ポート(Extended Port)は、前記マルチキャストデータを受信した後、前記E−tagにおけるIngress_E−CIDの値を検出し、前記Ingress E−CIDの値が該拡張ポートのポート拡張チャネル識別子(PCID)と一致すると、該データをフィルタする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
ブリッジ転送モジュールが端末から送信されたマルチキャストデータを受信して出力ポートを確定し、ある出力ポートが前記マルチキャストデータの入力ポートと同じ、且つ前記入力ポートが反射中継機能を無効にする時、転送メッセージ情報に入力拡張チャネル識別子(Ingress_E−CID)を含み、含まれているIngress_E−CIDの値が前記マルチキャストデータ入力時の拡張チャネル識別子(E−CID)であることを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ブリッジ転送モジュールがさらに前記転送メッセージ情報に含まれているE−CIDの値を確定することをさらに含む請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記出力ポートと前記入力ポートは同一のレプリケーショングループに属する請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
イーサネットスイッチに応用され、ブリッジ転送モジュールにおけるポート確定ユニットと転送判断ユニットを含む仮想端末をサポートするマルチキャストデータ転送装置であって、
前記ポート確定ユニットは端末から送信されたマルチキャストデータを受信し、且つ出力ポートを確定するように設置され、
前記転送判断ユニットは前記ポート確定ユニットが確定した出力ポートに基づいて、ある出力ポートが前記マルチキャストデータの入力ポートと同じ、且つ前記入力ポートが反射中継機能を有効にさせる時、転送メッセージ情報に入力拡張チャネル識別子(Ingress_E−CID)を含まない、又は該Ingress_E−CIDの値が0であるように設置された仮想端末をサポートするマルチキャストデータ転送装置。
【請求項10】
前記転送判断ユニットはさらに前記転送メッセージ情報に含まれている拡張チャネル識別子(E−CID)の値を確定するように設置された請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記転送判断ユニットはさらに前記出力ポートと前記入力ポートが同一のレプリケーショングループに属することを確定するように設置された請求項9に記載の装置。
【請求項12】
前記ブリッジ転送モジュールは、イーサネットスイッチにおいて制御ブリッジ(Controlling Bridge)における仮想LANを感知可能なブリッジモジュール(VLAN−aware Bridge Component)を指し、前記装置はさらにエッジポート拡張転送モジュールと前記Controlling Bridgeにおける内部ポート拡張転送モジュールを備え、
前記内部ポート拡張転送モジュールは、前記転送メッセージ情報を受信した後、前記転送メッセージ情報に含まれている前記Ingress_E−CIDに基づいて前記マルチキャストデータに拡張タグ(E−tag)を加えるように設置され、
前記エッジポート拡張転送モジュールは、拡張ポートから前記マルチキャストデータを受信した後、前記E−tagにおけるIngress_E−CIDの値を検出し、前記Ingress E−CIDの値が該拡張ポートのポート拡張チャネル識別子(PCID)と一致すると、該データをフィルタするように設置された請求項9〜11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記転送判断ユニットは、ある出力ポートが前記入力ポートと同一のレプリケーショングループに属する時、ある出力ポートが前記マルチキャストデータの入力ポートと同じ、且つ前記入力ポートが反射中継機能を無効にする時、転送メッセージ情報に入力拡張チャネル識別子(Ingress_E−CID)を含み、且つ含まれているIngress_E−CIDの値が前記マルチキャストデータ入力時に使用する拡張チャネル識別子(E−CID)であるように更に設置された請求項9に記載の装置。
【請求項14】
前記転送判断ユニットはさらに前記転送メッセージ情報に含まれているE−CIDの値を確定するように設置された請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記転送判断ユニットはさらに前記出力ポートと前記入力ポートが同一のレプリケーショングループに属することを確定するように設置された請求項13又は14に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はネットワーク通信技術分野に関し、特に仮想端末をサポートするマルチキャストデータ転送方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
データ通信ネットワークの発展につれて、ネットワーク帯域幅は大きければ大きく、端末機器は多ければ多くなり、コストを低減させるために、コンバージドネットワーク、データセンターの概念が提案され、オペレータと機器メーカのサポートを得られ、良好な見通しを持っている。DCB(Data Center Bridging,データセンターブリッジング)は次世代データセンターイーサネットをサポートする機器として、次世代データセンターネットワーク要求を満たす必要があり、多量に急速に増える端末サーバ機器へのサポートを含む。
【0003】
そのため、IEEE802.1 DCBタスクグループは2つの標準タスクIEEE 802.1QbhとIEEE802.1Qbgを作成して該問題を解決する。絶えずに増える端末機器ポートの需要に応じるように、Qbh標準は拡張ポートのイーサネットスイッチを定義した。該標準には、イーサネットスイッチポート拡張モジュール及びマルチキャストに用いられるリモートレプリケーション技術を定義した。Qbg標準は、エッジ仮想ブリッジ(EVB)技術を定義し、仮想化技術を使用する端末及びそれと接続するスイッチとの間の自動発見と設定プロセスを規範する。EVB技術においてサポート端末は1組の仮想マシン(VM)を含んでもよく、VMは仮想エッジスイッチ(VEB)又は仮想エッジポートアグリゲータ(VEPA)によりエッジイーサネットスイッチに接続する。VEPA技術はスイッチサポート反射中継(Reflective Relay)機能を必要とし、この機能は即ち、データを受信したポートからデータを転送する。
【0004】
図1はイーサネットスイッチがポート拡張を採用する模式図であり、図において太線が示す部分は、拡張ポートのイーサネットスイッチ(Extended Bridge)である。Extended Bridgeにおいて、1つのブリッジ転送モジュール、例えば、VLAN−aware Bridge Component(V−LANを感知可能なブリッジモジュール)、1つ又は複数のPort Extender(ポート拡張転送モジュール)を備えてControlling Bridge(制御ブリッジ)を構成し、Controlling Bridgeの以外、少なくとも1つ、又は複数のPort Extenderを有する。Controlling BridgeにおけるPort Extenderは内部Port Extenderと称され、その他は外部Port Extenderと称される。
図1は1つのControlling Bridgeと2つの外部Port Extenderの場合を示す。VLAN−aware Bridge Componentと内部Port Extenderとの間に一組の実化ポートを接続して1つのレプリケーショングループ(Replication Group)と称する。End Station(端末ステーション)は1つの独立した物理端末であってもよく、仮想化を実現した複数の論理端末を有する機器であってもよい。
【0005】
図1は左から右に向かう方向がブリッジから端末への出力方向である。Port Extenderの下位カスケードのPort Extenderと接続するポートはCascade Port(カスケードポート)と称される。Port Extenderの上位Port ExtenderのCascade Portと接続するポートはUpstream Port(上流ポート)と称される。内部Port ExtenderのVLAN−aware Bridge Componentと接続するポートと外部Port Extenderの端末と接続するポートはExtended Port(拡張ポート)と称される。外部Port Extenderは多層にカスケードすることができ、より多くのExtended Port、より多くの拡張ブリッジ外部ポートを実現する。
【0006】
図1に示すように、VLAN−aware Bridge Componentがある1つのPort Extender(Port Extender2)が直接に接続されたと感知すると、1つの内部Port Extender、即ちPort Extender1をインスタンス化し、Controlling Bridgeを形成する。Port Extender1のインスタンス化時、その上にVLAN−aware Bridge Componentに接続するExtended Port、即ち、Port Extender1上のポート1をインスタンス化する。同時に、VLAN−aware Bridge Componentは内部Port Extenderによりデータを外部Port Extenderに転送するための1本のE−channel(仮想チャネル)を割り当てる。該Controlling Bridgeと接続して且つ該Controlling Bridgeに制御されたすべての外部Port Extenderに対して、VLAN−aware Bridge ComponentがこれらのPort Extenderを発見する時、VLAN−aware Bridge ComponentにはいずれもこれらのExtended Portに対応するポートがインスタンス化される。Port Extender1のExtended Portと外部Port ExtenderのCascade PortとExtended Portとの間にはE−channelを作成する。E−channelはE−CID(拡張チャネル識別子)で識別する。E−CIDは14bitであり、E−CIDの値の範囲が0〜4095である時、該E−channelがユニキャストチャネルであることを示し、E−CIDの値が4095より大きい時、マルチキャストに用いられ、1組の複数のユニキャストチャネルからなるマルチキャストグループを識別し、該E−channelはポイントツー複数のポイントのチャネルである。これらのE−channelのE−CIDはControlling Bridgeによって割り当てられ、
図1においてVLAN−aware Bridge Componentインスタンス化ポート1〜5に対応するPort Extenderインスタンス化ポートに使用されるE−CIDはそれぞれ2、34、96、12、78である。これらのインスタンス化ポートに対応する外部Port ExtenderのExtended PortがPCID(ポート拡張チャネル識別子)パラメータを維持し、該パラメータの値はE−CIDに等しい。
【0007】
図2はExtended Bridgeによりマルチキャストデータフレームを転送する過程を示す。端末機器のデータフレームがエッジPort Extender(端末に直接に接続するPort Extenderを指す)を通る時、エッジPort Extenderはデータフレームに1つのE−tagを加え、該E−tagに携帯しているE−CIDは該ポートのPCIDであり、該図例に携帯しているE−CIDは67である。データフレームはスイッチ方向へ転送される時、通る中間Port Extender、例えば図中のPort Extender2は該データフレームに対して相応するE−tag追加/削除処理を行なった後、Port Extender1に伝達する。該データフレームがPort Extender1に到達した後、Extended PortでE−tagを削除し、相応するVLAN−aware Bridge Componentインスタンス化ポート、即ちインスタンス化ポート3に転送する。該VLAN−aware Bridge Componentインスタンス化ポート3は該データフレームがExtended Bridgeに入るExtended Port 67に対応する。
【0008】
VLAN−aware Bridge Componentは、該データフレームを受信した後、宛先アドレスとVID(VLAN識別子)に基づいてFDB(Filtering Database,フィルタリングデータベース)転送テーブルを問い合わせ、どのインスタンス化ポートから出力するかを判断し、転送データの目的E−CID値を生成する。例えば、VLAN−aware Bridge Componentは該マルチキャストデータをインスタンス化ポート3、4、5からPort Extenderに送信すべきと判断すると、インスタンス化ポート3、4、5に基づいて目的E−CID値を生成する。その後、VLAN−aware Bridge ComponentはEM_UNITDATA.requestプリミティブにおけるconnection_identifierパラメータ(本明細書に転送メッセージ情報とも称する)に基づいて目的E−CIDの値をControlling BridgeのPort Extenderに伝送する。該データを受信したポートと送信ポートは同一のReplication Groupに属すると、データポートに入力されたE−CID、Ingress_E−CID(入力拡張チャネル識別子)をもconnection_identifierパラメータによりPort Extenderに伝送し、さもなければ、E−CID値のみをconnection_identifierパラメータによりPort Extenderに伝送する。そのうち、EM_UNITDATA.requestプリミティブはVLAN−aware Bridge Componentにコールされ、次の転送モジュール、即ちControlling BridgeのPort Extenderに請求してデータ転送を行わせる。
【0009】
Port Extender上のポートはいずれもあるE−channelに属するmember setのプロパティを有し、受信したデータフレームに対して、Port Extenderのポートはデータフレームに携帯しているE−CIDに基づいて転送フィルタリングを行なう。データがControlling BridgeのPort Extenderの複数のポートで繰り返して送信されることを避けるために、E−CIDが4096より大きいE−channelに対して、内部Port ExtenderのVLAN−aware Bridge Componentと接続するExtended Port上にはただ1つのポートが該E−channelのmember setに属する。本例示中において、仮にPort Extender1とVLAN−aware Bridge Component上にただ1つのポート56が該E−CIDが識別するE−channelグループに属するとする。このように、複数のマルチキャストデータがVLAN−aware Bridge ComponentとPort Extender1との間の内部LANにより送信されたが、ただ1つのデータがPort Extender1上に該E−channelに属するポート56に受信され、Port Extenderの転送ユニットに到達する。
【0010】
その後、Port Extender1はEM_UNITDATA.requestプリミティブにおけるconnection_identifierパラメータに基づいてE−tag(拡張タグ)を生成する。connection_identifierに携帯している目的E−CIDの値をE−tagのE−CIDフィールドに書き込み、Ingress_E−CIDの値をE−tagのIngress_E−CIDフィールドに書き込み、Ingress_E−CIDの値がないと、Ingress_E−CIDフィールドに0を書き込む。Port Extender1はE−tagが加えられた後、該マルチキャストデータをCascade Portにより送信する。
【0011】
E−tagの具体的なフォーマットは、
図3に示すように、Ingress_E−CIDフィールドにソースE−CIDの値を携帯する。E−CIDフィールドはE−channelの値であり、マルチキャストする時、該値は4095より大きい。Port Extender2は、E−tagにおけるE−CID値に基づいてデータを該E−CIDが識別するE−channelのすべてのmember setポートに送信し、本図例において、ポート56と35である。Port Extender3は、同様にE−tagにおけるE−CID値に基づいてデータを該E−CIDが識別するE−channelのすべてのmember setポート上に送信し、本例示において、ポート74と67である。
【0012】
エッジPort ExtenderのExtended Port上に、マルチキャストデータの循環loopを防止するように、ソースE−CIDに基づいて送信元ポートフィルタリングを行なう必要がある。具体的には、Ingress_E−CIDフィールドを検出し、該フィールドの値が本ポートのPCIDと一致すると、該データをフィルタし、該フィールドの値が0であると、送信元ポートフィルタリングを行なわない。本例示において、Extended Portポート67はE−tagに携帯しているソースE−CIDの値を検出し、本ポートのPCIDと一致すると発見した後、該データをフィルタして削除する。
【0013】
Port Extenderの1つのExtended Portが直接ある独立した端末に接続しないと、即ち、1つのE−channelにいくつもの端末のデータを含む時、該マルチキャストフィルトレーションメカニズムは誤りフィルタリングが発生する。例えば、端末機器は、Qbg標準に定義されたVEPA技術を使用する時、
図4に示すように、1つのマルチキャストグループメンバーがEnd Station2、3及びEnd Station4におけるVM1、VM3、VM3送信マルチキャストデータを含む時、従来の送信元ポートフィルタリング技術を使用すると、VM1は該マルチキャストデータを受信できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明が解決しようとする技術問題は、仮想端末をサポートするマルチキャストデータ転送方法及び装置を提供し、送信元ポートフィルトレーションメカニズムを修正することにより、仮想端末技術をサポートするポート拡張PE(Port Extension,ポート拡張)がマルチキャストを行なう時、正常にデータを送受信することができるようになる。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記技術問題を解決するために、本発明は仮想端末をサポートするマルチキャストデータ転送方法を提供し、ブリッジ転送モジュールが端末から送信されたマルチキャストデータを受信して出力ポートを確定し、ある出力ポートが前記マルチキャストデータの入力ポートと同じ、且つ前記入力ポートが反射中継機能を有効にさせる(enable)時、転送メッセージ情報に入力拡張チャネル識別子(Ingress_E−CID)を携帯せず又は該Ingress_E−CIDの値が0であることを含む。
【0016】
好ましくは、前記方法は、前記ブリッジ転送モジュールがさらに前記転送メッセージ情報に携帯している拡張チャネル識別子(E−CID)の値を確定することをさらに含む。
【0017】
好ましくは、前記出力ポートと前記入力ポートは同一のレプリケーショングループに属する。
【0018】
好ましくは、前記ブリッジ転送モジュールは、イーサネットスイッチにおいて制御ブリッジ(Controlling Bridge)における仮想LANを感知可能なブリッジモジュール(VLAN−aware Bridge Component)を指す。
【0019】
好ましくは、前記Controlling Bridge的内部ポート拡張転送モジュール(Port Extender)は前記転送メッセージ情報を受信した後、前記転送メッセージ情報に携帯している前記Ingress_E−CIDに基づいて前記マルチキャストデータに拡張タグ(E−tag)を加え、
エッジPort Extenderの拡張ポート(Extended Port)は、前記マルチキャストデータを受信した後、前記E−tagにおけるIngress_E−CIDの値を検出し、前記Ingress E−CIDの値が該拡張ポートのポート拡張チャネル識別子(PCID)と一致すると、該データをフィルタする。
【0020】
本発明はさらに仮想端末をサポートするマルチキャストデータ転送方法を提供し、ブリッジ転送モジュール端末から送信されたマルチキャストデータを受信して出力ポートを確定し、ある出力ポートが前記マルチキャストデータの入力ポートと同じ、且つ前記入力ポートが反射中継機能を無効にする(disable)時、転送メッセージ情報にIngress_E−CIDを携帯し、携帯しているIngress_E−CIDの値が前記マルチキャストデータ入力時のE−CIDであることを含む。
【0021】
好ましくは、前記方法は、
前記ブリッジ転送モジュールがさらに前記転送メッセージ情報に携帯しているE−CIDの値を確定することをさらに含む。
【0022】
好ましくは、前記出力ポートと前記入力ポートは同一のレプリケーショングループに属する。
【0023】
本発明はさらに仮想端末をサポートするマルチキャストデータ転送装置を提供し、イーサネットスイッチに応用され、前記装置は、ブリッジ転送モジュールにおけるポート確定ユニットと転送判断ユニットを含み、
前記ポート確定ユニットは端末から送信されたマルチキャストデータを受信して出力ポートを確定するように設置され、
前記転送判断ユニット前記ポート確定ユニットが確定した出力ポートに基づいて、ある出力ポートが前記マルチキャストデータの入力ポートと同じ、且つ前記入力ポートが反射中継機能を有効させる時、転送メッセージ情報にIngress_E−CIDを携帯せず又は該Ingress_E−CIDの値が0であるように設置される。
【0024】
好ましくは、前記転送判断ユニットはさらに前記転送メッセージ情報に携帯しているE−CIDの値を確定するように設置される。
【0025】
好ましくは、前記転送判断ユニットさらに前記出力ポートと前記入力ポートが同一のレプリケーショングループに属することを確定するように設置される。
【0026】
好ましくは、前記ブリッジ転送モジュールは、イーサネットスイッチにおいてControlling BridgeにおけるVLAN−aware Bridge Componentを指し、前記装置はさらにエッジポート拡張転送モジュールと前記Controlling Bridgeにおける内部ポート拡張転送モジュールを備え、
前記内部ポート拡張転送モジュールは、前記転送メッセージ情報を受信した後、前記転送メッセージ情報に携帯している前記Ingress_E−CIDに基づいて前記マルチキャストデータに拡張タグ(E−tag)を加えるように設置され、
前記エッジポート拡張転送モジュールは、拡張ポートから前記マルチキャストデータを受信した後、前記E−tagにおけるIngress_E−CIDの値を検出し、前記Ingress E−CIDの値が該拡張ポートのPCIDと一致すると、該データをフィルタするように設置される。
【0027】
本発明はさらにもう一種の仮想端末をサポートするマルチキャストデータ転送装置を提供し、イーサネットスイッチに応用され、前記装置は、ブリッジ転送モジュールにおけるポート確定ユニットと転送判断ユニットを含み、
前記ポート確定ユニットは端末から送信されたマルチキャストデータを受信して出力ポートを確定するように設置され、
前記転送判断ユニットは、前記ポート確定ユニットが確定した出力ポートに基づいて、ある出力ポートが前記入力ポートと同一のレプリケーショングループに属する時、ある出力ポートが前記マルチキャストデータの入力ポートと同じ、且つ前記入力ポートが反射中継機能を無効にする時、転送メッセージ情報にIngress_E−CIDを携帯し、携帯しているIngress_E−CIDの値は前記マルチキャストデータ入力の時使用するE−CIDであるように設置される。
【0028】
好ましくは、前記転送判断ユニットはさらに前記転送メッセージ情報に携帯しているE−CIDの値を確定するように設置される。
【0029】
好ましくは、前記転送判断ユニットはさらに前記出力ポートと前記入力ポートが同一のレプリケーショングループに属することを確定するように設置される。
【発明の効果】
【0030】
本発明実施例によるマルチキャストデータ転送方案は、仮想端末をサポートするシーンで、送信元ポートフィルトレーションメカニズムを修正することにより、マルチキャストデータが該シーンで正常にデータを送受信することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
ここで説明する図面は、本発明へのさらなる理解を提供し、本出願の一部を構成し、本発明の模式性実施例及びその説明は本発明を解釈することに用いられ、本発明を制限するものではない。図面において、
【
図1】Extended Bridgeがポート拡張を採用する模式図である。
【
図2】マルチキャストデータフレームがExtended Bridgeにより転送する模式図である。
【
図4】EVB技術によると、Extended Bridgeがマルチキャストを転送する模式図である。
【
図5】本発明実施例のC−VLAN Componentがマルチキャストデータを転送する処理プロセス模式図である。
【
図6】本発明実施例のEVB技術をサポートするExtended Bridgeがマルチキャストを転送する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明は具体的に下記の技術方案を採用し、
仮想端末技術の端末を使用して1つの非ユニキャストデータフレームをExtended Bridgeに送信する時、その間に通ったPort Extenderは非ユニキャストデータフレームに対してE−tag追加/削除処理を行い、Controlling Bridgeに転送する。Controlling Bridgeにおける内部Port Extenderは該データフレームのE−CIDに基づいて相応するインスタンス化ポートからブリッジ転送モジュール(VLAN−aware Bridge Component)に送信する。VLAN−aware Bridge Componentは該フレームの宛先アドレスに基づいて出力ポートを問い合わせし、該データを転送するE−channelの目的E−CID値を生成する。その後、VLAN−aware Bridge ComponentはEM_UNITDATA.requestプリミティブにより生成された目的E−CIDの値をControlling BridgeのPort Extenderに伝送し、有効な送信元ポートフィルタリングを行なうために、該情報中にIngress_E−CIDの値をさらに含む可能性がある。
【0033】
VLAN−aware Bridge Componentは、入力ポートと出力ポートが同一のReplication Groupに属するかどうかを検出するほか、さらに下記の判断を行い、即ち、ある出力ポートがデータを受信する入力ポートであると、即ち、入力ポートからデータを送信する必要がり、且つ該ポートがReflective Relay機能を有効させると、VLAN−aware Bridge Componentが伝送する転送メッセージ情報においてIngress_E−CIDの値が0であり、そうでなければ、該ポートが有効させたReflective Relay機能を無効にすると、VLAN−aware Bridge Componentが伝送する転送メッセージ情報においてIngress_E−CIDの値が受信データのE−channelのID値である。
【0034】
Controlling BridgeのPort ExtenderはEM_UNITDATA.requestプリミティブにおけるパラメータに基づいてE−tagを生成する。携帯している目的E−CIDの値をE−tagのE−CIDフィールドに書き込み、Ingress_E−CIDの値をE−tagのIngress_E−CIDフィールドに書き込み、Ingress_E−CIDの値がないと、Ingress_E−CIDフィールドに0を書き込む。
【0035】
エッジPort ExtenderのExtended PortはIngress_E−CIDフィールドを検出する必要があり、該フィールドの値が本ポートのPCIDと一致すると、該データをフィルタし、該フィールドの値が0であると、送信元ポートフィルタリングを行なわない。
【0036】
本発明の説明の便宜上、以下、図面及び具体的な実施例を参照しながら、本発明技術方案の実施をさらに詳しく説明する。ただし、相互に矛盾しない場合、本出願における実施例及び実施例における特徴は任意に組み合わせることができる。
【0037】
図5はブリッジ転送モジュールがマルチキャストデータを転送する処理プロセス模式図であり、本実施例において、該ブリッジ転送モジュールはC−VLAN Component(C−VLAN ComponentはV−LANを感知可能なブリッジモジュールの一般的な例であり、C−VLANアセンブリ又はC−VLANモジュールと称される)である。
【0038】
図5を参照し、該処理プロセスの具体的なステップは以下の通りである。
【0039】
ステップ1:C−VLAN Componentがインスタンス化ポートから送信されたデータを受信する。
【0040】
ステップ2:C−VLAN Componentが転送テーブルを問い合わせし、データの出力ポートを確定する。
【0041】
ステップ3:マルチキャストデータであるかどうか、即ち、出力ポートが1より大きいかどうかを判断し、YESであると、ステップ4を実行し、でないと、ステップ8を実行する。
【0042】
ステップ4:マルチキャストデータであると、C−VLAN ComponentはE−CIDの値を生成し、該値をEM_UNITDATA.requestプリミティブのconnection_identifierパラメータに書き込む必要がる。
【0043】
ステップ5:C−VLAN Componentは出力ポートと入力ポートが同一のReplication Groupに属するかどうかを判断し、属すると、ステップ6を実行し、同一のReplication Groupに属しないと、ステップ8を実行する。
【0044】
ステップ6:C−VLAN Componentは引き続きある出力ポートが入力ポート(即ち、データの受信ポート)と一致するかどうかを判断し、該ポートがReflective Relay機能を有効させ、YESと判断すると、直接にステップ8を実行することができ、そうでなければ、該ポートが有効にさせたReflective Relay機能を無効にすると、ステップ7を実行する。
【0045】
ステップ7:C−VLAN ComponentはIngress_E−CIDの値をEM_UNITDATA.requestプリミティブのconnection_identifierパラメータ中に書き込む必要がある。
【0046】
ステップ8:C−VLAN Componentは直接データを、テーブルを問い合わせして取得した出力ポートから送信することができる。
【0047】
本実施例では、ステップ6において、C−VLAN Componentはある出力ポートが入力ポートと一致すると判断したと、且つポートはReflective Relay機能を有効させる時、データをテーブルを問い合わせして取得した出力ポートから直接送信(即ち、Ingress_E−CIDの値を携帯する必要がない)する。本発明の他の実施例において、C−VLAN ComponentはIngress_E−CIDを携帯してもよいが、Ingress_E−CIDの値が0である。前記ステップを経て、Port Extender1はC−VLAN Componentから伝送された情報に基づいてE−tagを生成する。C−VLAN Componentから伝送されたEM_UNITDATA.requestプリミティブconnection_identifierに携帯している目的E−CIDの値をE−tagのE−CIDフィールドに書き込み、Ingress_E−CIDの値をE−tagのIngress_E−CIDフィールドに書き込み、Ingress_E−CIDの値がないと、Ingress_E−CIDフィールドに0を書き込む。Port Extender1はE−tagが加えられた後、該マルチキャストデータをCascade Portにより送信する。中間カスケードしたPort ExtenderはE−CIDの値に基づいてデータを転送する。エッジPort ExtenderのExtended PortはIngress_E−CIDフィールドを検出し、該フィールドの値が本ポートのPCIDと一致すると、該データをフィルタし、該フィールドの値が0であると、送信元ポートフィルタリングを行なわない。
【0048】
図6はEVB技術をサポートするExtended Bridge転送マルチキャストデータフレームの過程を示す。End Station4はEVB技術を使用して上に3つの仮想マシン(VM)をサポートする。この3つのVMは1つの物理ポートにより隣接するExtended Bridgeに接続する。End Station4のVM3のデータフレームがエッジPort Extender3を通る時、Port Extender3はデータフレームに1つのE−tagを加え、該E−tagにおけるE−CIDは該ポートのPCIDであり、該図例中に、E−CIDは67である。データフレームがスイッチ方向に転送される時通った中間Port Extender、図例においてPort Extender2は、該フレームに対して相応する処理を行った後、上位Port Extenderに伝送する。該データフレームがPort Extender1に到達した後、C−VLAN Componentに接続するExtended PortでE−tagを削除し、相応するC−VLAN Componentインスタンス化ポートに転送する。該C−VLAN Componentインスタンス化ポートは該データフレームがExtended Bridgeに入るExtended Portに対応する。
【0049】
C−VLAN Componentは、該データフレームを受信した後、宛先アドレスとVIDに基づいてどれらのExtended Portから出力すべきかを判断する。C−VLAN Componentは、インスタンス化ポートとExtended Portの対応関係に基づいて、マルチキャストデータがインスタンス化ポート3、4、5からPort Extenderに送信されるべきと判断する。このように、C−VLAN ComponentはE−CIDの値を生成し、E−CIDの値をEM_UNITDATA.requestプリミティブにおけるconnection_identifierパラメータに書き込む。その後、C−VLAN Componentは、出力ポートと入力ポートが同一のReplication Groupに属すると判断する。これらはいずれも同一の内部Port Extenderに接続されるためである。C−VLAN Componentは、引き続き出力ポートと受信ポートを比較し、ポート3が受信ポートでもあり出力ポートでもあり、且つ該ポートがReflective Relay機能を有効化させたことを発見し、従って、送信元ポートフィルタリングを行い、EM_UNITDATA.requestプリミティブのconnection_identifierパラメータにIngress_E−CIDを携帯してControlling BridgeにおけるPort Extenderに伝送しなくなる。
【0050】
受信したデータフレームに対して、Port Extenderのポートはデータフレームに携帯しているE−CIDに基づいて転送フィルタリングを行なう。該例示中に、Port Extender1上にただ1つのポート56のみは該E−CIDが識別するE−channelのメンバーグループに属するので、複数のマルチキャストデータがC−VLAN Componentと内部Port Extenderとの間の内部LANにより送信されたにもかかわらず、Port Extender1上に、該E−CIDが識別するE−channelに属する1つのポートのみが該データを受信する。Port Extender1の転送ユニットはC−VLAN Componentが伝送したEM_UNITDATA.requestプリミティブに従ってE−tagを生成し、connection_identifierパラメータにおけるE−CIDをE−tagのE−CIDに書き込む。本実施例では、connection_identifierにIngress_E−CIDを含まないため、本実施例中においてE−tagのIngress_E−CIDフィールドは0である。Port ExtenderがE−tagを加えた後、該マルチキャストデータはCascade Portにより送信される。Port Extender2は、E−tagにおけるE−CID値に基づいてデータを該E−CIDが識別するE−channelのすべてのmember setポートに送信し、本図例においてポート56と35である。Port Extender3で同様にE−tagにおけるE−CID値に基づいてデータを該E−CIDが識別するE−channelのすべてのmember setポートに送信し、本図例においてポート74と67である。
【0051】
Extended Port上に、マルチキャストデータの循環loopを防止するように、ソースE−CIDの値に基づいて送信元ポートフィルタリングを行なう必要がある。Extended Portは、データを受信した後、目的E−CID値、即ち、E−tagにおけるE−CIDフィールドの値が4095より大きいかどうかを判断する必要がある。NOであると、該データがユニキャストデータであることを表し、Port Extenderが直接該データをE−CIDに対応するポートに送信する。YESであると、該データがマルチキャストデータであることを示し、Port Extenderが引き続きE−tagにおけるIngress_E−CID値を検査し、該値が本ポートのPCIDと一致すると、該データを過して削除し、異なる又は該値が0であると、送信元ポートフィルタリングを行なう必要がない。本例において、ポート67は「Ingress_E−CID値を検査することにより、0であることを発見し、送信元ポートフィルタリングを行なう必要がないことを証明し、該データをEnd Station4に転送し、End Station4によりマルチキャストデータの送信元ポートフィルタリングを完成させる。
【0052】
また、本発明実施例にはさらに仮想端末をサポートするマルチキャストデータ転送装置を提供し、イーサネットスイッチに応用され、該主な装置はブリッジ転送モジュールにおけるポート確定ユニットと転送判断ユニットを含み、;前記ポート確定ユニットは、端末から送信されたマルチキャストデータを受信して出力ポートを確定することに用いられ、;前記転送判断ユニットは、前記ポート確定ユニットが確定した出力ポートに基づいて、ある出力ポートが前記マルチキャストデータの入力ポートと同じ、且つ前記入力ポートが反射中継機能を有効させる時、転送メッセージ情報にIngress_E−CIDを携帯せず又は該Ingress_E−CIDの値が0であることに用いられる。
【0053】
さらに、前記転送判断ユニットはさらに、前記転送メッセージ情報に携帯しているE−CIDの値を確定することに用いられる。
【0054】
さらに、前記転送判断ユニットはさらに、前記出力ポートと前記入力ポートが同一のレプリケーショングループに属することを確定することに用いられる。
【0055】
さらに、前記ブリッジ転送モジュールは、イーサネットスイッチにおいてControlling BridgeにおけるVLAN−aware Bridge Componentを指し、前記装置はさらにエッジポート拡張転送モジュールと前記Controlling Bridgeにおける内部ポート拡張転送モジュールを備え、; 前記内部ポート拡張転送モジュールは、前記転送メッセージ情報を受信した後、前記転送メッセージ情報に携帯している前記Ingress_E−CIDに基づいて前記マルチキャストデータに拡張タグ(E−tag)を加えることに用いられる。
【0056】
前記エッジポート拡張転送モジュールは、拡張ポートから前記マルチキャストデータを受信した後、前記E−tagにおけるIngress_E−CIDの値を検出し、前記Ingress E−CIDの値が該拡張ポートのPCIDと一致すると、該データをフィルタすることに用いられる。
【0057】
また、本発明実施例にはもう1種の仮想端末をサポートするマルチキャストデータ転送装置を提供し、イーサネットスイッチに応用され、該装置は主にブリッジ転送モジュールにおけるポート確定ユニットと転送判断ユニットを含み、;前記ポート確定ユニットは、端末から送信されたマルチキャストデータを受信して出力ポートを確定することに用いられる。
【0058】
前記転送判断ユニットは、前記ポート確定ユニットが確定した出力ポートに基づいて、ある出力ポートが前記入力ポートと同一のレプリケーショングループに属する時、ある出力ポートが前記マルチキャストデータの入力ポートと同じ、且つ前記入力ポートが反射中継機能を無効にする時、転送メッセージ情報にIngress_E−CIDを携帯し、且携帯しているIngress_E−CIDの値は前記マルチキャストデータ入力の時使用するE−CIDであることに用いられる。
【0059】
さらに、前記転送判断ユニットは、前記転送メッセージ情報に携帯しているE−CIDの値を確定することに用いられる。
【0060】
さらに、前記転送判断ユニットは、前記出力ポートと前記入力ポートが同一のレプリケーショングループに属することを確定することに用いられる。
【0061】
以上は、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を制限するものではなく、本発明は、他の様々の実施例を有することができ、本発明の主旨及び実質から脱逸しない場合、当業者は本発明に基づいて各種の相応する変更と変形を加えてもよく、これらの相応する変更と変形は本発明の添付される請求の範囲の保護範囲に属すべきである。明らかに、一般の当業者は、前記発明の各モジュール又は各ステップが汎用コンピューターで実現することができ、シングルのコンピューターに集中し、又は複数のコンピューターからなるネットワーク上に分布してもよいと理解可能であり、これらをコンピューターが実行可能なプログラム・コードで実現することができるという選択肢もあり、従って、これらをメモリに記憶してコンピューターにより実行することができ、且つ、いくつかの場合、ここの順序と異なる順序で、示した又は説明したステップを実行することができ、又は、これらをそれぞれ各々の集積回路モジュールに製作し、又はこれらのうちの複数のモジュール或いはステップをシングル集積回路モジュールに製作して実現することができる。このように、本発明は如何なる特定した形式のハードウェアとソフトウェアの結合にも限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明実施例によるマルチキャストデータ転送方案は、仮想端末をサポートするシーンで、送信元ポートフィルトレーションメカニズムを修正することにより、マルチキャストデータが該シーンで正常にデータを送受信することができるようになる。