(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
一又は複数のコンピュータプロセッサに所定のコンピュータプログラムを実行させることにより、コンテンツを複数のクライアント端末の各々に対して配信するシステムであって、
前記所定のコンピュータプログラムは、
所定の投稿者から投稿された第1コンテンツに対する評価を示す第1コンテンツ評価情報を前記各クライアント端末から受け付ける受付モジュールと、
前記第1コンテンツ評価情報に基づいて、前記所定の投稿者に対する評価を示す投稿者評価情報を決定する評価モジュールと、
前記投稿者評価情報に基づいて、前記所定の投稿者のための背景画像を決定する背景画像決定モジュールと、
前記投稿者によって投稿された前記第1コンテンツを含む1又は複数のコンテンツの少なくとも1つと前記背景画像とを含む表示画像を前記各クライアント端末に表示させることが可能な表示制御モジュールと、
を備えることを特徴とするシステム。
前記受付モジュールは、前記所定の投稿者から投稿された前記第1コンテンツとは異なる第2コンテンツに対する評価を示す第2コンテンツ評価情報を前記各クライアント端末から受け付け、
前記評価モジュールは、前記第1コンテンツ評価情報及び前記第2コンテンツ評価情報に基づいて、前記所定の投稿者に対する評価を示す投稿者評価情報を決定する、ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
前記受付モジュールは、前記ライブコンテンツが前記複数のクライアント端末のうちの所定のクライアント端末に配信されている間にのみ当該所定のクライアント端末から前記第1コンテンツ評価情報を受け付けるように構成されることを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように、コンテンツ配信プラットフォームにおいては、当該プラットフォームにより提供されるコンテンツ共有サービス(又は当該サービスが提供するコミュニティ空間)への視聴者ユーザの能動的な参加を促すために、アバタ機能やメッセージ機能が実装されている。しかしながら、背景画像に関しては、視聴者ユーザの参加を促すための機能は知られていない。引用文献1においても、コンテンツの投稿者によって指定されたテーマ(「シアター」、「ライブ演奏」等)に応じて異なる背景画像を表示しているに過ぎない。つまり、従来は、コンテンツの表示画像に含まれる背景画像は、コンテンツの投稿者や配信プラットフォームの設定によって定められるものとされている。
【0006】
コンテンツ共有サービスにおいては、ユーザによる参加や関与が深まるほど、サービスのエンターテインメント性も向上するため、ユーザのサービスへの参加を促す仕組みを充実させることが重要である。そこで、アバタ機能やメッセージ機能だけでなく、背景画像の表示についても、ユーザによるサービスへの参加を促すものであることが望まれる。かかる事情に鑑みて、本発明は、視聴者ユーザにサービスへの参加を促すことができるコンテンツの配信システム、配信プログラム及び配信方法を提供することを目的の1つとする。本発明の他の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態は、一又は複数のコンピュータプロセッサに所定のコンピュータプログラムを実行させることにより、コンテンツを複数のクライアント端末の各々に対して配信するシステムに関する。本発明の一実施形態に係る所定のコンピュータプログラムは、所定の投稿者から投稿された第1コンテンツに対する評価を示す第1コンテンツ評価情報を前記各クライアント端末から受け付ける受付モジュールと、前記第1コンテンツ評価情報に基づいて、前記所定の投稿者に対する評価を示す投稿者評価情報を決定する評価モジュールと、前記投稿者評価情報に基づいて、前記所定の投稿者のための背景画像を決定する背景画像決定モジュールと、前記投稿者によって投稿された前記第1コンテンツを含む1又は複数のコンテンツの少なくとも1つと前記背景画像とを含む表示画像を前記各クライアント端末に表示させることが可能な表示制御モジュールと、を備える。この説明から明らかなように、本発明の一実施形態に係るシステムは、上記の及び以下に説明するモジュールを一又は複数のプロセッサに実行させることにより、所定の投稿者から投稿された第1コンテンツに対する評価を示す第1コンテンツ評価情報を前記各クライアント端末から受け付ける受付ユニット、前記第1コンテンツ評価情報に基づいて、前記所定の投稿者に対する評価を示す投稿者評価情報を決定する評価ユニット、前記投稿者評価情報に基づいて、前記所定の投稿者のための背景画像を決定する背景画像決定ユニット、及び、前記投稿者によって投稿された前記第1コンテンツを含む1又は複数のコンテンツの少なくとも1つと前記背景画像とを含む表示画像を前記各クライアント端末に表示させることが可能な表示制御ユニット、として機能することができる。
【0008】
実施形態に係るシステムよれば、ユーザからのコンテンツに対する評価に基づいて当該コンテンツの投稿者のための背景画像が決定されるので、コンテンツに対する評価を提供することでコンテンツの背景画像を決定するというサービスへの新たな参加方法がユーザに提供される。これにより、ユーザは、単にコンテンツを視聴するだけでなく、視聴しているコンテンツへの評価の提供を通じてサービスへ参加できるようになる。
【0009】
本発明の一実施形態においては、複数のコンテンツ(第1コンテンツ及び第2コンテンツ)が所定の投稿者から投稿されている場合に、その第1コンテンツに関する第1コンテンツ評価情報及び第2コンテンツに関する第2コンテンツ評価情報に基づいて、当該所定の投稿者に対する評価を示す投稿者評価情報が決定される。
【0010】
本発明の一実施形態においては、コンテンツ評価情報に基づいて特定されるアイテムの画像をさらに含むように、表示画像を生成することができる。当該実施形態によれば、表示画像に、コンテンツの背景画像だけでなく、当該コンテンツへの評価に対応するアイテムを表示することができるので、ユーザによるサービスへの参加をさらに促すことができる。
【0011】
本発明の一実施形態におけるコンテンツは、ライブコンテンツである。そして、本発明の一実施形態における表示画像は、前記ライブコンテンツを表示するための第1表示領域と、前記背景画像を表示するための第2表示領域とを含む。本発明の一実施形態に係る前記受付モジュールは、前記第1表示領域において前記ライブコンテンツが配信されている間にのみ前記コンテンツ評価情報を受け付けるように構成される。これにより、実際にコンテンツを視聴しているユーザからのコンテンツ評価情報に基づいて投稿者評価情報を決定することができる。
【0012】
本発明の一実施形態は、複数の投稿者の各々から投稿されたコンテンツを複数のクライアント端末の各々に対して配信するためのコンピュータプログラムに関する。本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータプロセッサを、複数のクライアント端末の各々から、複数のコンテンツのうちの第1コンテンツに対する評価を示すコンテンツ評価情報を受け付ける受付手段、前記コンテンツ評価情報に基づいて、前記複数の投稿者のうちの前記第1コンテンツの投稿者に対する評価を示す投稿者評価情報を決定する評価手段、前記投稿者評価情報に基づいて、前記第1コンテンツの投稿者のための背景画像を決定する背景画像決定手段、及び前記複数のコンテンツのうち前記第1コンテンツの投稿者から投稿された1以上のコンテンツのいずれかと前記背景画像とを含む表示画像を前記クライアント端末に表示させる表示制御手段、として機能させる。
【0013】
本発明の一実施形態は、複数の投稿者の各々から投稿されたコンテンツを複数のクライアント端末の各々に対して配信する方法に関する。本発明の一実施形態に係る方法は、複数のクライアント端末の各々から、複数のコンテンツのうちの第1コンテンツに対する評価を示すコンテンツ評価情報を受け付ける受付工程と、前記コンテンツ評価情報に基づいて、前記複数の投稿者のうちの前記第1コンテンツの投稿者に対する評価を示す投稿者評価情報を決定する評価工程と、前記投稿者評価情報に基づいて、前記第1コンテンツの投稿者のための背景画像を決定する背景画像決定工程と、前記複数のコンテンツのうち前記第1コンテンツの投稿者から投稿された1以上のコンテンツのいずれかと前記背景画像とを含む表示画像を前記クライアント端末に表示させる表示制御工程と、を備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明の様々な実施形態によって、視聴者ユーザにサービスへの参加を促すことができるコンテンツの配信システム、配信プログラム及び配信方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、適宜図面を参照し、本発明の様々な実施形態を説明する。なお、複数の図面にわたって共通する構成要素には各図面において同一の参照符号が付されている。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係るサーバ10を含むシステムを概略的に示すブロック図である。
図1に示すように、一実施形態におけるサーバ10は、クライアント端末30とインターネット等のネットワーク20を介して通信可能に接続されている。
図1には、1つのクライアント端末30が図示されているが、サーバ10には、複数のクライアント端末30が通信可能に接続され得る。
【0018】
本発明の一実施形態に係るサーバ10は、コンテンツ共有サービスを提供するサーバであり、例えば、投稿されたライブビデオ等のコンテンツを、他のサービス提供に必要な情報とともにクライアント端末30に配信することができる。このコンテンツ共有サービスにおいては、ライブ動画等のコンテンツが投稿され、当該投稿されたコンテンツがサーバ10によって公開される。ユーザは、クライアント端末30を操作して、当該投稿されたコンテンツのうち所望のものにアクセスし、当該所望のコンテンツを視聴することができる。また、サーバ10は、アバタ表示機能、チャット機能などのユーザによるコンテンツ共有サービスへの参加を促す各種の機能を提供することができる。
【0019】
サーバ10は、クライアント端末30からの所望のコンテンツの配信要求に応じて、要求されたコンテンツを表示可能な表示画像をクライアント端末に表示させることができる。クライアント端末30に表示される表示画像には、配信されたコンテンツを表示するコンテンツ表示領域と、コンテンツ以外の情報を表示する背景領域とが含まれる。この背景領域には、視聴者ユーザを表すアバタや視聴者ユーザが送信したメッセージが表示され得る。後述するように、視聴者ユーザは、クライアント端末30が提供するユーザインタフェースを用いて、視聴中のコンテンツに対する評価を示す情報をサーバ10に送信することができ、サーバ10においては、このコンテンツの評価を示す情報に基づいて、当該コンテンツの投稿者に対する評価を決定し、決定された投稿者への評価を示す情報に基づいて背景画像を決定することができる。これにより、ユーザは、単にコンテンツを視聴するだけでなく、視聴しているコンテンツへの評価の提供を通じてコンテンツ共有サービスへ参加できるようになる。
【0020】
本発明の一実施形態に係るサーバ10のアーキテクチャを説明する。本発明の一実施形態に係るサーバ10は、図示のとおり、プロセッサ11と、メインメモリ12と、ユーザI/F13と、通信I/F14と、ストレージ15とを備える。これらの各構成要素は、不図示のバスを介して互いに電気的に接続される。プロセッサ11は、ストレージ15からオペレーティングシステムやコンテンツを含む表示画像の配信を実行するための様々なプログラムをメインメモリ12にロードし、ロードしたプログラムに含まれる命令を実行する。メインメモリ12は、プロセッサ11が実行するプログラムを格納するために用いられ、例えば、DRAMによって構成される。
【0021】
ユーザI/F13は、例えば、オペレータの入力を受け付けるキーボードやマウス等の情報入力装置と、プロセッサ11の演算結果を出力する液晶ディスプレイ等の情報出力装置とを含む。通信I/F14は、ハードウェア、ファームウェア、又はTCP/IPドライバやPPPドライバ等の通信用ソフトウェア又はこれらの組み合わせとして実装され、ネットワーク20を介してクライアント端末30と通信可能に構成される。
【0022】
ストレージ15は、例えば磁気ディスクドライブで構成される。ストレージ15には、クライアント端末30に配信される様々なコンテンツ及び様々な背景画像が記憶される。このコンテンツは、例えば、ライブビデオや録画ビデオ等の動画コンテンツであるが、本発明に適用可能なコンテンツの種類は特定のものに限定されない。コンテンツは、そのコンテンツの種類に応じた所定のファイル形式で記憶される。例えば、動画はWMV形式、QuickTime形式等の公知の形式で記憶され得る。本発明の一実施形態において、ストレージ15に格納されるコンテンツは、一般のユーザによって投稿されたものであってもよく、サーバ10の運営者によって事前に投稿が許可された提供者(例えば、プロフェッショナルな歌手、芸能プロダクションなど)から投稿されたコンテンツであってもよい。投稿者を事前に審査することにより、配信されるコンテンツの品質を維持することができる。背景画像は、例えば、gifファイル形式で保存される。
【0023】
ストレージ15には、オペレーティングシステム等のプログラムやコンテンツを含む表示画像の配信を実行するための様々なプログラムがさらに記憶され得る。また、ストレージ15には、視聴者ユーザから送信されたメッセージ、視聴者ユーザが購入したアイテム、視聴者ユーザに対応付けられたアバタ等の各種のデータがコンテンツに関連付けられて記憶されている。これらの所定のコンテンツに対応付けられたメッセージ、アイテム、及びアバタは、当該コンテンツを配信するための表示画像の背景領域に表示され得る。ストレージ15に記憶され得る各種データは、サーバ10とは物理的に別体のストレージ(例えばストレージ25)やデータベースサーバに格納されてもよい。
【0024】
本発明の一実施形態において、サーバ10は、クライアント端末30とHTTPによる通信を行うウェブサーバであり、階層構造を有する複数のウェブページから成るウェブサイトを管理する。このウェブページには、サービスのトップページ、コンテンツ配信用のページ、アカウント設定用のページ、コンテンツ投稿用のページ、及びこれら以外のコンテンツ共有サービスに関連するページが含まれる。サーバ10は、当該ウェブサイトを構成するウェブページ(又はそのウェブページにを表示するためのHTMLデータ)をクライアント端末30からの要求に応じて、当該クライアント端末30に送信する。
【0025】
本発明の他の実施形態においては、クライアント端末30においてOSやミドルウェア等の実行環境上でアプリケーションプログラムを実行することにより、このアプリケーションプログラムとサーバ10が協働してコンテンツ共有サービスを提供することができる。このアプリケーションプログラムは、例えば、ストレージ15やストレージ25に格納されており、クライアント端末30からの要求に応じて、クライアント端末30にダウンロードされる。このアプリケーションプログラムには、クライアント端末30での実行時に、サーバ10から提供されるデータを処理するための命令セットや当該命令セット実行時に参照される画像データ等の各種データを含めることができる。
【0026】
以上のとおり、サーバ10は、所定のウェブサイトを管理しており、当該ウェブサイトを構成するウェブページをクライアント端末30からの要求に応じて配信することで、コンテンツ共有サービスを提供することができる。また、本発明の他の態様においては、サーバ10は、クライアント端末30で実行されるアプリケーションプログラムと協働してコンテンツ共有サービスを提供することができる。詳細な説明は省略するが、サーバ10は、プレイヤの認証処理、ユーザへの課金処理を行うための機能などのコンテンツ共有サービスを提供するための付随的な機能を備えることもできる。
【0027】
次に、クライアント端末30のアーキテクチャについて説明する。本発明の一実施形態に係るクライアント端末30は、一実施形態において、ウェブブラウザを含むアプリケーションを実行するためのアプリケーション実行環境を実装した任意の情報処理装置であり、例えば、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、電子書籍リーダー及びゲーム用コンソールを含むがこれらには限られない。
【0028】
本発明の一実施形態に係るクライアント端末30は、図示のとおり、プロセッサ31と、メインメモリ32と、ユーザI/F33と、通信I/F34と、ストレージ35と、を含み、これらの各構成要素が図示しないバスを介して互いに電気的に接続されている。
【0029】
プロセッサ31は、ストレージ35からオペレーティングシステム等の様々なプログラムをメインメモリ32にロードし、ロードしたプログラムに含まれる命令を実行する。メインメモリ32は、プロセッサ31が実行するプログラムを格納するために用いられ、例えば、DRAMによって構成される。
【0030】
ユーザI/F33は、ユーザの入力を受け付ける情報入力装置と、プロセッサ31の演算結果を出力する情報出力装置であり、タッチスクリーンを備える液晶ディスプレイなどの表示装置を含む。通信I/F34は、ハードウェア、ファームウェア、又は、TCP/IPドライバやPPPドライバ等の通信用ソフトウェア又はこれらの組み合わせとして実装され、ネットワーク20を介してサーバ10と通信可能に構成される。
【0031】
ストレージ35は、例えば磁気ディスクドライブやフラッシュメモリ等により構成され、オペレーティングシステム等の様々なプログラムを記憶する。また、ストレージ35は、サーバ10から通信I/F34を介してアプリケーションプログラムを受信した場合には、この受信したアプリケーションプログラムを記憶する。
【0032】
クライアント端末30は、例えば、HTML形式のファイル(HTMLデータ)を解釈して画面表示するためのブラウザソフトウェアを備えており、このブラウザソフトウェアの機能によりサーバ10から取得したHTMLデータを解釈して、受信したHTMLデータに対応するウェブページを表示することができる。また、クライアント端末30は、ブラウザソフトウェアに組み込まれるプラグインソフト(例えば、アドビシステムズ社から提供されているFlash Player)を備えており、HTMLデータに埋め込まれたSWF形式のファイルをサーバ10から取得し、当該SWF形式のファイルをブラウザソフトウェア及びプラグインソフトを用いて実行することができる。
【0033】
また、HTMLデータにスクリプトが記述されている場合には、ブラウザソフトウェアが当該スクリプトを実行し、当該スクリプトの指示に従った処理を実行する。例えば、HTMLデータ中のスクリプトにおいて、サーバ10のストレージ15に格納されたコンテンツのファイルが参照されている場合には、ブラウザソフトウェアは、当該参照されたファイルをサーバ10から取得し、取得したコンテンツをウェブページに埋め込んで表示することができる。
【0034】
サーバ10から取得するウェブページには、例えば、サーバ10から配信可能なコンテンツの一覧を示す情報が含まれる。ユーザは、クライアント端末30を操作して、当該一覧の中から所望のコンテンツを選択することにより、クライアント端末30を用いて選択されたコンテンツを視聴することができる。
【0035】
また、クライアント端末30においては、プレイヤの操作に応じてアプリケーションプログラムが起動され、クライアント端末30に実装されたプラットフォーム上で実行される。クライアント端末30においてアプリケーションプログラムが実行されると、例えば、当該アプリケーションプログラムがサーバ10と通信を行い、配信可能なコンテンツの一覧を示す情報などのコンテンツ共有サービスに必要な情報を取得する。このアプリケーションを利用する場合もウェブページを利用する場合と同様に、クライアント端末30を操作して、当該一覧の中から所望のコンテンツを選択することにより、クライアント端末30を用いて選択されたコンテンツを視聴することができる。以上のようにして、クライアント端末30のユーザは、サーバ10から所望のコンテンツの配信を受けることができ、また、それ以外のコンテンツ共有サービスに含まれる様々なサービスを受けることができる。
【0036】
次に、サーバ10及びクライアント端末30で実行されるコンピュータプログラムモジュールにより実現される機能について説明する。本発明の一実施形態に係るサーバ10のプロセッサ11及びクライアント端末30のプロセッサ31において、様々なコンピュータプログラムモジュールを実行することにより、クライアント端末30のユーザに対するコンテンツ共有サービスが実現される。
【0037】
図示のとおり、サーバ10のプロセッサ11で実行されるコンピュータプログラムモジュールには、コンテンツ管理モジュール41と、受付モジュール42と、評価モジュール43と、背景画像決定モジュール44と、表示制御モジュール45と、が含まれる。また、クライアント端末30のプロセッサ31において実行されるコンピュータプログラムモジュールには、表示モジュール61と、入力受付モジュール62と、送信モジュール63とが含まれる。
【0038】
図1においてサーバ10に備えられているモジュールの一部又は全部は、クライアント端末30のプロセッサ31やそれ以外の装置のプロセッサにより実行されてもよく、クライアント端末30に備えられている各モジュールの一部又は全部は、サーバ10のプロセッサ11やそれ以外の装置のプロセッサにより実行されてもよい。例えば、コンテンツを格納するストレージがサーバ10とは別のサーバに設けられる場合には、コンテンツ管理モジュールも当該別のサーバに設けられても良い。
【0039】
まず、サーバ10のプロセッサ11で実行されるコンピュータプログラムモジュールについて説明する。本発明の一実施形態に係るコンテンツ管理モジュール41は、投稿者から投稿されたコンテンツを、クライアント端末30に配信可能に、ストレージ15に格納する。また、本発明の一実施形態に係るコンテンツ管理モジュール41は、コンテンツが投稿されたときに当該コンテンツを識別するためのコンテンツIDを発行し、当該コンテンツIDを当該コンテンツの投稿者を特定する投稿者IDと対応付けて、所定の投稿者管理用データベースに格納することができる。
【0040】
本発明の一実施形態に係る受付モジュール42は、所定のコンテンツが配信されているクライアント端末30から、当該コンテンツに対する評価を示すコンテンツ評価情報を受け付けることができる。このコンテンツ評価情報は、例えば、5段階のレーティング情報である。所定のコンテンツを表示中のクライアント端末30においては、ユーザの操作に応じて、コンテンツ評価情報を入力するための対話画面を表示することができる。ユーザは、この対話画面に従って、例えば、5段階のレーティング(例えば、「1ポイント」、「2ポイント」、「3ポイント」、「4ポイント」、及び「5ポイント」の5段階の評価ポイント)のうち、任意の評価を選択することができる。クライアント端末30は、このユーザの選択に応じた評価を示すレーティング情報を生成し、生成したレーティング情報をサーバ10に送信することができる。このように、本発明の一実施形態に係る受付モジュール42は、クライアント端末30からレーティング情報を受け取ると、当該レーティング情報に対応する評価ポイントを決定することができる。本明細書においては、所定のコンテンツに対する評価を示す評価ポイントを定めるための情報をコンテンツ評価情報と呼ぶことがある。クライアント端末30において視聴されているコンテンツが、ライブコンテンツである場合には、本発明の一実施形態に係る受付モジュール42は、当該ライブコンテンツが配信されている間に限ってコンテンツ評価情報を受け付けるように構成されてもよい。
【0041】
本発明の一実施形態においては、所定のコンテンツの視聴中に所定のアイテムを購入することにより、コンテンツ評価情報をサーバ10に提供することができる。例えば、ユーザは、クライアント端末30において所定のコンテンツを視聴しているときに、当該コンテンツへの肯定的な評価を提供するために、当該コンテンツを含む表示画像の背景領域に表示するための所定のアイテム(本明細書において「評価用アイテム」と称することがある。)を購入することができる。この評価用アイテムは、例えば、花束を表すアイテムであり、当該アイテムがコンテンツとともに表示画像に表示されることにより、当該コンテンツへの肯定的な評価が視聴者ユーザへ示される。本発明の一実施形態に係る受付モジュール42は、クライアント端末30から評価用アイテムの購入要求を受け取ると、購入対象の評価用アイテムに対応する評価ポイント(例えば、5段階のレーティング情報)を決定することができる。当該実施形態においては、評価用アイテムの購入要求に基づいて評価ポイントが定められるため、この評価用アイテムの購入要求又は当該要求で特定される評価用アイテムを示す情報がコンテンツ評価情報に該当する。
【0042】
本発明の他の実施形態においては、所定のコンテンツの視聴中に、「Facebook」(商標)や「Twitter」(商標)等のソーシャルネットワークサービスにおいて、当該視聴中のコンテンツに関する投稿を行うことにより、当該視聴中のコンテンツに関するコンテンツ評価情報をサーバ10に提供することができる。例えば、ユーザは、所定のコンテンツを視聴中に、当該視聴画面に表示されているソーシャルネットワークサイトへの投稿用のボタンを選択することにより、当該ソーシャルネットワークサイトに遷移し、視聴中のコンテンツに対するコメントを当該ソーシャルネットワークサイトに投稿することができる。クライアント端末30は、ソーシャルネットワークサイトへの投稿用のボタンが選択されたときに、視聴中のコンテンツを特定するコンテンツID及び選択されたボタンに対応するソーシャルネットワークサイトを特定する情報をサーバ10に送信することができる。本発明の一実施形態に係る受付モジュール42は、クライアント端末30から当該ソーシャルネットワークサイトを特定する情報を受け取ると、所定のロジックに従って評価ポイント(例えば「3ポイント」)を決定することができる。当該実施形態においては、ソーシャルネットワークサイトへの投稿時に当該ソーシャルネットワークサイトを特定する情報に基づいて評価ポイントが定められるため、このソーシャルネットワークサイトを特定する情報がコンテンツ評価情報に該当する。ソーシャルネットワークサービスへ所定のコンテンツに関する投稿を行うことができるタイミングは、当該所定のコンテンツを視聴中に限られない。また、所定のコンテンツに対する投稿の内容は、当該コンテンツに対するコメントに限られず、例えば、当該所定のコンテンツの紹介であってもよい。例えば、「コンテンツAを見ています」と投稿することにより、ソーシャルネットワークの他のユーザに対して当該「コンテンツA」を紹介することができる。
【0043】
本発明のさらに他の実施形態において、ユーザは、所定のコンテンツの視聴中に、他のユーザに対して、当該コンテンツを視聴するように招待する招待メッセージを送信することができる。本発明の一実施形態に係る受付モジュール42は、クライアント端末30から当該招待メッセージを受け付けると、所定のロジックに従って評価ポイント(例えば「5ポイント」)を決定することができる。このように、当該実施形態においては、他のユーザへの招待メッセージに基づいて評価ポイントが定められるため、この招待メッセージがコンテンツ評価情報に該当する。
【0044】
本発明のさらに他の実施形態において、ユーザは、所定のコンテンツの視聴中に、当該コンテンツの視聴画面に表示されるコメント欄を介して、当該視聴中のコンテンツに対するコメントを投稿することができる。投稿されたコメントは、例えば、コンテンツの視聴画面の一部(好ましくは、視聴画面のうちのコンテンツと重複しない領域)に表示され、視聴者同士が当該コメントを通じて交流することができる。本発明の一実施形態に係る受付モジュール42は、クライアント端末30から特定のコメントの表示を要求するコメント表示要求を受け付けると、所定のロジックに従って評価ポイント(例えば「2ポイント」)を決定するように構成され得る。受付モジュール42は、投稿を要求されたコメントの内容を解析し、当該コメント中に視聴中のコンテンツに対する肯定的なメッセージ(例えば「いいね!」)が含まれている場合に、より高い評価ポイントを付与してもよい。このように、当該実施形態においては、視聴中のコンテンツに関連するコメント表示要求又は当該コメントに含まれるテキストがコンテンツ評価情報として扱われる。
【0045】
本発明のさらに他の実施形態において、ユーザは、所定のコンテンツの視聴中に、該コンテンツの視聴画面に表示される所定の投票対象に対して、投票することができる。投票の進捗及び結果は、例えば、コンテンツの視聴画面の一部(好ましくは、視聴画面のうちのコンテンツと重複しない領域)に表示され、投稿者と視聴者が当該投票を通じて交流することができる。本発明の一実施形態に係る受付モジュール42は、クライアント端末30から特定の投票を要求する投票要求を受け付けると、所定のロジックに従って評価ポイント(例えば「2ポイント」)を決定するように構成され得る。受付モジュール42は、投票数を解析し、当該投票数に応じて評価ポイントを付与してもよい。このように、当該実施形態においては、視聴中のコンテンツに関連する投票要求又は当該投票数がコンテンツ評価情報として扱われる。
【0046】
本発明のさらに他の実施形態においては、互いに関連する複数のコンテンツが提供されることがある。例えば、テレビ番組におけるバラエティ番組や連続ドラマと同様に、特定のコンテンツ名(番組名)が付けられたコンテンツが毎週同じ時間(例えば、毎週月曜日の夜9時〜10時)に提供されてもよい。例えば、「コンテンツA」という名称のコンテンツが毎週決まった時間に提供される。本明細書では、このような同一のコンテンツ名で複数回提供される(しかし、互いに内容は異なる)コンテンツを「レギュラーコンテンツ」と呼ぶことがある。ある時点で提供されるレギュラーコンテンツと別の時点で提供されるレギュラーコンテンツとは、コンテンツの内容は互いに異なるが、同じコンテンツ名で提供され、同一のコンテンツIDが割り当てられても良い。ユーザは、毎週同じテレビ番組を視聴するのと同様に、このようなレギュラーコンテンツを定期的に視聴することができる。本発明の一実施形態に係る受付モジュール42は、ユーザからレギュラーコンテンツの視聴要求を受け付けると、当該ユーザの視聴履歴を示す視聴履歴情報に基づいて、当該レギュラーコンテンツの視聴回数を確認し、当該視聴回数に応じて評価ポイントを決定するように構成され得る。例えば、受付モジュール42は、視聴回数が多いほど、より高い評価ポイントを付与してもよい。このように、当該実施形態においては、レギュラーコンテンツに対する視聴要求又はレギュラーコンテンツの視聴回数を示す情報がコンテンツ評価情報として扱われる。
【0047】
本発明の一実施形態に係る評価モジュール43は、コンテンツ管理モジュール41によって管理されているコンテンツの投稿者の各々について、受付モジュール42によって受け付けられたコンテンツ評価情報に基づいて投稿者評価情報を決定し、決定した各投稿者についての投稿者評価情報を所定の評価情報管理データベースに格納することができる。所定の投稿者についての投稿者評価情報は、例えば、今までに当該投稿者のコンテンツに対して提供されたコンテンツ評価情報(評価ポイント)の総計である。例えば、受付モジュール42によって所定のコンテンツに関するコンテンツ評価情報が受け付けられた場合には、評価モジュール43は、まず上述の投稿者管理用データベースを参照し、当該所定のコンテンツの投稿者を特定する。次に、評価情報管理データベースを参照し、特定された投稿者に対する投稿者評価情報(評価ポイント)を読み出す。そして、この読み出された今までの投稿者評価情報に、受付モジュール42において受け付けられたコンテンツ評価情報を加算することにより、新たな投稿者評価情報を生成し、当該新たな投稿者評価情報を評価情報管理データベースに格納する。例えば、受付モジュール42によって受け付けられたコンテンツ評価情報が「4ポイント」であり、これまでに評価情報管理データベースに格納されている投稿者評価情報が「120ポイント」であれば、両者を加算した「124ポイント」が新たな投稿者評価情報(評価ポイント)として評価情報管理データベースに格納される。
【0048】
本発明の一実施形態において、受付モジュール42によって評価用アイテムの購入要求が受け付けられた場合には、上述のように、当該評価用アイテムに対応するコンテンツ評価情報が決定される。この場合、評価モジュール43は、アイテムの購入用に基づいて決定されたコンテンツ評価情報と、評価情報管理データベースに格納されているこれまでの投稿者評価情報とに基づいて、新たな投稿者評価情報を決定し、決定された新たな投稿者評価情報を評価情報管理データベースに格納する。評価用アイテムに対応するコンテンツ評価情報は、例えば、評価用アイテムの1つである花束がコンテンツ評価情報「1ポイント」と対応し、別の評価用アイテムである「ケーキ」がコンテンツ評価情報「3ポイント」に対応すると定めることができる。評価用アイテムとコンテンツ評価情報との対応は、本明細書で明示的に説明されるものには限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に定め得る。
【0049】
1人の投稿者が複数のコンテンツを投稿することも可能である。この場合、投稿者管理用データベースには、当該投稿者によって投稿された複数のコンテンツ(例えば、第1コンテンツ及び第2コンテンツ)の各々に対応する複数のコンテンツIDが、当該投稿者の投稿者IDと対応付けて管理される。この場合、この複数のコンテンツを投稿した投稿者の投稿者評価情報は、第1コンテンツに対するコンテンツ評価情報及び第2コンテンツに対するコンテンツ評価情報に基づいて決定される。つまり、受付モジュール42において第1コンテンツに対するコンテンツ評価情報が受け付けられた場合には当該第1コンテンツに対するコンテンツ評価情報に基づいて、一方、第2コンテンツに対するコンテンツ評価情報が受け付けられた場合には当該第2コンテンツに対するコンテンツ評価情報に基づいて、当該投稿者の投稿者評価情報が決定される。
【0050】
本発明の一実施形態に係る背景画像決定モジュール44は、評価モジュール43によって決定された各投稿者についての投稿者評価情報に基づいて、各投稿者のための背景画像を決定する。背景画像決定モジュール44は、例えば
図2に示す背景画像管理テーブルを用いて、投稿者評価情報の値ごとに、その値に対応する背景画像のカテゴリ(
図2における「ランク1」、「ランク2」、及び「ランク3」が該当)を管理している。例えば、ストレージ15には、背景画像の各カテゴリに対応づけて一又は複数の背景画像(背景画像ファイル)が格納されている。ランク1ないしランク3に対応する背景画像は任意に定めることができるが、ランクが高いほど(ランク1に近いほど)、よりコンテンツを引き立てるような(例えば、より豪華な、より手の込んだ、又はより魅力的な)画像であることが望ましい。例えば、ランク3の画像を路上の光景の画像、ランク2の画像を小規模なライブハウスの画像、ランク1の画像を大規模なアリーナの画像とすることができる。また、他の例としては、ランク3の画像を小規模な画廊の画像、ランク2の画像を小規模な美術館の画像、ランク1の画像を大規模な美術館の画像とすることができる。本発明の一実施形態において、異なるカテゴリに属する背景画像同士は、その一部分が共通していてもよい。例えば、異なるカテゴリに属する背景画像は、各ランクで共通の共通画像に、各ランクで異なるオブジェクトを重畳して作成されたものであってもよい。例えば、異なるカテゴリに属する背景画像は、いずれも同じライブハウスの画像を有するが、高いランクの背景画像はユーザにとってより魅力的なオブジェクトを含むようにしてもよい。
【0051】
図2の実施形態において、本発明の一実施形態に係る背景画像決定モジュール44は、所定のコンテンツの配信要求に応じて、当該コンテンツの背景画像を決定することができる。背景画像決定モジュール44は、例えば、評価情報管理データベースに基づいて配信が要求されたコンテンツの投稿者の投稿者評価情報を特定し、次に、特定された投稿者評価情報対応する背景画像のカテゴリを背景画像管理テーブルを参照して特定する。そして、特定された背景画像のカテゴリに基づいて、当該カテゴリに対応付けて記憶されている一又は複数の背景画像の中から一の背景画像を選択する。これにより、本発明の一実施形態に係る背景画像決定モジュール44は、コンテンツの投稿者に対する評価に応じて、当該コンテンツの背景画像を決定することができる。投稿者評価情報が高くなるほどより魅力的な背景画像が選択されるようにすることで、現実世界において評価の高いミュージシャンやパフォーマーが魅力的なステージでパフォーマンスを披露できるのと同様に、投稿者への評価が高まるほど、その投稿者のコンテンツに対してより魅力的な背景画像が提供される。
【0052】
本発明の一実施形態に係る表示制御モジュール45は、クライアント端末30からの所定のコンテンツの配信要求に応じて、その要求されたコンテンツと背景画像とを含む表示画像を、当該クライアント端末30に表示させる表示制御を行う。より具体的には、本発明の一実施形態に係る表示制御モジュール45は、所定のコンテンツの配信要求を受けると、当該配信要求に対応するコンテンツをストレージ15から読み出す。そして、ストレージ15から読み出されたコンテンツをコンテンツ表示領域に含み、当該配信対象のコンテンツの投稿者の投稿者評価情報に基づいて背景画像決定モジュール44によって特定された背景画像を背景領域に含む表示画像を、当該配信要求を送ったクライアント端末30に表示させる。表示制御モジュール45は、例えば、配信が要求されたコンテンツの格納場所を示すURIをEMBEDタグにより特定し、投稿者評価情報に基づいて特定された背景画像の画像ファイルの格納場所を示すURIをbody要素により特定するHTMLデータを作成して、当該HTMLデータをクライアント端末30に対して送信することにより、配信要求されたコンテンツと投稿者評価情報に基づいて特定された背景画像とを含む表示画像を、当該クライアント端末30に表示させることができる。
【0053】
本発明の一実施形態において、クライアント端末30の表示モジュール61は、サーバ10の表示制御モジュール45の制御に従って、コンテンツと背景画像を含む表示画像をクライアント端末30のディスプレイ(又は外部装置のディスプレイ)に表示する。例えば、表示モジュール61は、表示制御モジュール45から受信したHTMLデータを解析し、当該HTMLデータにおいて特定されているコンテンツ及び背景画像を取得し、取得したコンテンツをコンテンツ表示領域に表示し、取得した背景画像を表示画像の背景として表示する。
【0054】
本発明の一実施形態に係る入力受付モジュール62は、ユーザからの様々な指示の入力を受け付けることができる。クライアント端末30のユーザは、例えば、クライアント端末30に備えられたタッチスクリーン上の操作用オブジェクト(操作ボタン等)が表示されている領域に対して所定の操作(例えば、タップ、ダブルタップ)を行うことにより、当該オブジェクトに対応付けられた指示を入力することができる。このユーザからの指示には、視聴中のコンテンツに対する評価を行い、当該評価に対応するコンテンツ評価情報をサーバに送信することが含まれる。
【0055】
このようにして受付モジュール62において受け付けられたプレイヤからの様々な指示を表すメッセージは、本発明の一実施形態に係る送信モジュール63により、ネットワーク20を介して、サーバ10に送信される。サーバ10では、上述のように、受信したメッセージに基づいて、投稿者評価情報の算定などの様々な処理が行われる。
【0056】
本発明の一実施形態に従ってクライアント端末30に表示された表示画像の例を
図3及び
図4に示す。
図3及び
図4は、本発明の一実施形態に従ってクライアント端末30のディスプレイに表示された表示画像の例を示す図であり、
図3に示されている表示画像80は、クライアント端末30からのコンテンツ配信要求に対応するライブビデオ82と、このライブビデオ82の投稿者の投稿者評価情報に基づいて特定された背景画像84とを含んでいる。また、
図4に示されている表示画像80’は、
図3とは別の投稿者により投稿されたライブビデオ86と、当該別の投稿者の投稿者評価情報に基づいて特定された背景画像88とを含んでいる。このように、クライアント端末30に表示されるコンテンツの投稿者が変わると、その背景画像も変化し得る。視聴者ユーザからのコンテンツ評価情報によりライブビデオ82の投稿者に対する評価が変化すると、
図3において、背景画像84とは別の背景画像が表示され得る。
図4の背景画像88についても同様である。
【0057】
クライアント端末30に表示される所定のコンテンツを含む表示画像には、当該コンテンツの投稿者の投稿者評価情報を示す評価情報オブジェクト(例えば、円形又は棒状のインジケータ)を含めることができる。この評価情報オブジェクトは、コンテンツの投稿者の現在の投稿者評価情報と、1つ上のランクの背景画像を表示するために必要な投稿者評価情報とを含むことができる。例えば、
図2に示すように、ランク2の背景画像を表示するためには500ポイント以上の投稿者評価情報が必要であるため、ランク3に相当する背景画像が表示されている場合には、評価情報オブジェクトによって、次のランクの背景画像を表示させるために500ポイントが必要なことが示される。または、現在の投稿者評価情報が200ポイントであれば、当該200ポイントを示す情報と、次のランクの背景画像を表示するために残り300ポイント(500ポイント−200ポイント)が必要であることを示す情報とを表示することができる。
【0058】
また、クライアント端末30に表示される所定のコンテンツを含む表示画像には、評価情報オブジェクトに関連付けて、または、評価情報オブジェクトとは別に、当該所定のコンテンツに関するコンテンツ評価情報を提供したユーザに関する情報を示す貢献ユーザ情報オブジェクトを表示してもよい。所定のコンテンツに関する貢献ユーザ情報オブジェクトには、例えば、当該所定のコンテンツに対してコンテンツ評価情報を提供したユーザのリスト、当該ユーザの各々のプロフィール情報、当該ユーザの各々から提供された評価ポイント、当該所定のコンテンツ対して提供した評価ポイントでユーザを順位付けした貢献度ランキング、当該ユーザの各々が提供した評価ポイント、当該ユーザの各々が提供したコンテンツ評価情報の内容(例えば、投稿したコメントの内容、購入した評価用アイテムの内容など)を含むことができる。所定のコンテンツに関する貢献ユーザ情報オブジェクトには、当該所定のコンテンツに関するコンテンツ評価情報を提供したユーザに関する様々な情報を含めることができる。上述した具体例はあくまでも例示にすぎず、上述した具体的な情報以外にも、貢献ユーザ情報オブジェクトには様々な情報を含めることができる。
【0059】
次に、
図5を参照し、本発明の一実施形態に従って、コンテンツの視聴開始から投稿者評価情報の決定までの処理の流れを説明する。まず、ステップS102において、クライアント端末のユーザが、コンテンツ共有サービスを提供するサーバにアクセスして、所望のコンテンツの視聴を開始する。クライアント端末には、例えば、
図3及び
図4に示すように、配信が要求されたコンテンツと背景画像とを含む表示画像が表示される。
【0060】
次に、ステップS104に進み、クライアント端末において視聴中のコンテンツに対する評価がユーザから入力されると、当該評価を示すコンテンツ評価情報が、クライアント端末からサーバに送信される。サーバにおいては、当該コンテンツ評価情報が受け付けられる。このコンテンツ評価情報の受付処理は、例えば、上記の受付モジュール42によって実行される。
【0061】
次に、ステップS106に進み、ステップS104で受け付けられた視聴中のコンテンツに対するコンテンツ評価情報に基づいて、当該コンテンツの投稿者の投稿者評価情報が決定される。この投稿者評価情報を決定する工程は、例えば、上述した評価モジュール43によって実行される。以上のようにして、コンテンツを視聴しているクライアント端末からのコンテンツ評価情報に基づいて、当該コンテンツの投稿者の投稿者評価情報が決定される。決定された投稿者評価情報は、例えば、上述した評価情報管理データベースに格納される。評価情報管理データベースに格納されている投稿者評価情報は、クライアント端末からのコンテンツ評価情報をサーバで受け付けるたびに更新される。以上のようにして、コンテンツの投稿者についての投稿者評価情報が決定される。
【0062】
次に、
図6を参照し、本発明の一実施形態に従って、コンテンツの配信を要求してからコンテンツ及び背景画像を含む表示画像が表示されるまでの処理の流れを説明する。まず、ステップS112において、クライアント端末から、所定のコンテンツの配信要求が、コンテンツ共有サービスを提供するサーバに対して送信される。次に、ステップS114において、クライアント端末からの配信要求に対応するコンテンツが特定される。次に、ステップS116において、配信が要求されたコンテンツの投稿者の投稿者評価情報が読み出され、当該投稿者評価情報に基づいて背景画像が特定される。この背景画像の特定は、例えば、上述した背景画像決定モジュールにより実行される。次に、ステップS118において、ステップS114において特定されたコンテンツをコンテンツ表示領域に含み、ステップS116において特定された背景画像を背景領域に含む表示画像を、コンテンツ配信要求を送ったクライアント端末に表示させる。この表示画像の表示させる工程は、例えば、上述した表示制御モジュール45によって実行される。
【0063】
以上のとおり、本発明の様々な実施形態によれば、ユーザからのコンテンツに対する評価に基づいて当該コンテンツの投稿者の評価が定められ、この投稿者の評価を表す投稿者評価情報に基づいて当該投稿者のための背景画像が決定される。これにより、コンテンツを視聴する視聴者ユーザは、コンテンツへの評価情報の提供を通じてサービスへの参加が促される。
【0064】
本明細書中で説明される処理及び手順が単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールによって実行される旨が説明されたとしても、そのような処理または手順は複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は複数のモジュールによって実行され得る。また、本明細書中で説明されるデータ、テーブル、又はデータベースが単一のメモリに格納される旨説明されたとしても、そのようなデータ、テーブル、又はデータベースは、単一の装置に備えられた複数のメモリまたは複数の装置に分散して配置された複数のメモリに分散して格納され得る。さらに、本明細書において説明されるソフトウェアおよびハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、またはより多い構成要素に分解することによって実現することも可能である。
【0065】
本明細書において、発明の構成要素が単数もしくは複数のいずれか一方として説明された場合、又は、単数もしくは複数のいずれとも限定せずに説明された場合であっても、文脈上別に解すべき場合を除き、当該構成要素は単数又は複数のいずれであってもよい。
【0066】
本明細書において説明された処理手順、特にフロー図を用いて説明された処理手順においては、その処理手順を構成する工程(ステップ)の一部を省略すること、その処理手順を構成する工程として明示されていない工程を追加すること,及び/又は当該工程の順序を入れ替えることが可能であり、このような省略、追加、順序の変更がなされた処理手順も本発明の趣旨を逸脱しない限り本発明の範囲に含まれる。
【解決手段】 本発明の一実施形態は、所定の投稿者から投稿された第1コンテンツに対する評価を示す第1コンテンツ評価情報を各クライアント端末から受け付ける受付ユニットと、前記第1コンテンツ評価情報に基づいて、前記所定の投稿者に対する評価を示す投稿者評価情報を決定する評価ユニットと、前記投稿者評価情報に基づいて、前記所定の投稿者のための背景画像を決定する背景画像決定ユニットと、前記投稿者によって投稿された前記第1コンテンツを含む1又は複数のコンテンツの少なくとも1つと前記背景画像とを含む表示画像を前記各クライアント端末に表示させることが可能な表示制御ユニットと、を備える。