【実施例】
【0040】
本実施例は、パージノズルの動作を説明する。下記は、パージする前のシーケンスである。パージする前のシーケンスは、ノズルの先端を交換するとき、または装置を起動する間など、全体的な気泡を装置から除去する目的でのみ、行われる。最初に、第1のソレノイド・バルブを閉じ、パージまたは第2のソレノイドを停止する。水圧を作動させる。レーザスコアリング環境内の水の供給圧は約20.7〜483kPa(約3〜70psi)の範囲である。圧力は空気充填された圧力ポットによって提供される。圧力変換器は、圧力を、水のラインにおける時間の関数として記録する。空気タンクのパージバルブを閉じる。次に、第1のソレノイドを開ける。空気タンクのバルブを5秒間開き、その後閉じる。第2のソレノイドを10Hzの振動で約10秒間、動作させる。これがパージノズル内に乱流を生じさせ、そこに位置する気泡を崩壊させる。次に、第2のソレノイドを閉じる。第1のソレノイドを閉じる。 これにより、装置は通常の運転シーケンスの準備ができた状態になる。
【0041】
通常の運転シーケンスの準備では、第1のソレノイドをオフにする。第2のソレノイドをオフにする。水圧をかける。レーザスコアリング環境内の水の供給圧は、約20.7〜483kPa(約3〜70psi)の範囲である。圧力変換器が記録する。スタンドチューブを閉じる。これにより、パージノズルは使用準備ができた状態になる。
【0042】
通常の動作の間、光ヘッドはガラスの第1の側に位置し、第1のソレノイドが開かれる。水は噴孔を通って流れ、ノズルの先端から流出し、レーザスコアリングの間の焼入れの所望の継続時間の間、作動させたままにしておく。TAMの適用は、例えば、23秒のサイクル時間を有する(すなわち、ガラスの第1の側における定位置から開始し、レーザスコアリングの間の焼入れを通して、ガラスの第2の側における終点へ、そして元へと戻る)。レーザスコアリングの間の焼入れの際、先端の噴孔から水の噴流を放出する流速は、10〜20ml/分である。焼入れは、最大約1000mm/秒までの速度で、約1500mmのガラス幅で生じる。焼入れの後、第1のソレノイドを閉じる。パージノズル外への水の流れは、すぐに中断される。その直後、第2のソレノイドを開き、第1のソレノイドは作動させたままにしておく。TAMは、ガラスの第1の側における上方位置における定位置のほうへ移動し始める。第2のソレノイドは、所望の継続時間(例えば50ミリ秒)の間、作動させたままにする。これにより、例えば約1mlの水と気泡の混合物を除去することができる。 パージする間、廃水および廃気は排出位置にてパージされる。その後、第2のソレノイドを閉じる。により、装置は別のサイクルによるレーザスコアリングの間の焼入れの準備ができた状態になる。
【0043】
本発明の模範的かつ非限定的な実施の形態としては次のものが挙げられる。
【0044】
C1.スコアリング工程の間に高温のガラスシートの焼入れに使用する噴射ノズルを、ガスが塞止することを防止するための装置であって、
加圧された焼入れ液源と、
前記加圧された焼入れ液源から通じる主要液体供給ラインと、
前記主要液体供給ラインと流体連通するノズル通路を有する本体、ならびに、前記ノズル通路と流体連通する前記ノズル本体に連結した先端を備えた噴射ノズルであって、前記噴射ノズルが前記シートに近接して配置される場合に、前記先端が、前記シートを焼入れするための前記焼入れ液の噴流を放出するように構成された噴孔を有する、噴射ノズルと、
前記ガスが前記噴射ノズルを塞止することを防止するために、前記焼入れ液から前記ガスを除去するための手段と、
を備えた装置。
【0045】
C2.前記ガスを除去する手段が、
前記ノズル通路と流体連通する、前記噴射ノズルの上方位置におけるパージ開口を有する前記ノズル本体と、
前記パージ開口から前記ノズルから遠く離れた排出位置へと通じるパージラインと、
前記主要液体供給ラインに配置された第1のバルブと、
前記噴射ノズルと前記排出位置の間に配置された第2のバルブと、
を備えた、C1記載の装置。
【0046】
C3.前記ガスを除去する手段が、
第1のソレノイドと、
第2のソレノイドと、
前記第1のバルブを開閉するために前記第1のソレノイドに、および、前記第2のバルブを開閉するために前記第2のソレノイドに信号を送るプログラマブル論理制御装置(PLC)と、
を有してなる、C2記載の装置。
【0047】
C4.
前記ノズル通路が、前記先端から前記パージ開口の方向に上向き角度で延在する傾斜表面を有してなる、C2またはC3記載の装置。
【0048】
C5.
前記ガスを除去する手段が、前記ノズルにおける前記ノズル通路の周囲に延在し、流体入口および流体出口を有する冷却コイルを備え、冷却液が前記流体入口に入り、前記コイル内を通り、前記ノズル本体および前記ノズル通路の周囲を通り抜けて前記流体出口から排出される、C1〜C4いずれかに記載の装置。
【0049】
C6.
前記ガスを除去する手段が、
向かい合った末端を有する長尺状の本体と、
前記末端間の前記本体の長手方向に沿って延在し、前記末端において開口を有し、前記ファイバ開口が露出するように前記末端が封止されている、中空の多孔質の疎水性ファイバと、
前記末端の1つにおける流体入口および前記末端の別の末端における流体出口であって、前記流体入口および前記流体出口が前記ファイバ開口と流体連通しており、前記流体入口が、前記主要供給ラインに沿って、前記圧力源からガスが豊富な前記焼入れ液を受け入れ、前記流体出口が、前記主要供給ラインに沿って、ガスが空乏化した前記焼入れ液を前記ノズルへと排出する、流体入口および流体出口と、
前記ファイバの外側と連通した前記本体の長さに沿った真空ポートと、
前記真空ポートに連結した真空源と、
含んでなるエアフィルタを備えた、C1〜C5いずれかに記載の装置。
【0050】
C7.
スコアリング工程の間に高温のガラスシートの焼入れに使用する噴射ノズルを、ガスが塞止することを防止するための方法であって、
加圧された焼入れ液源と、
前記加圧された焼入れ液源から通じる主要液体供給ラインと、
前記主要液体供給ラインと流体連通するノズル通路を有する本体を備えた噴射ノズルと、
前記ノズル通路と流体連通した前記ノズル本体に連結した先端であって、前記焼入れ液の噴流を放出するように構成された噴孔と、前記焼入れ液からガスを除去するように構成されたガス除去装置とを有する先端と、
を提供し、
前記ガスが前記噴射ノズルを塞止することを防止するために、前記ガス除去装置を使用して前記焼入れ液からガスを除去し、
前記噴流を遮断することなく、前記先端の噴孔を通じてスコアリング工程の間に前記シート上へと前記焼入れ液を噴射し、
ひとたび前記スコアリング工程が完了すると、実質的な時間遅延なしに、前記前記焼入れ液の噴流を遮断する、
各工程を有してなる方法。
【0051】
C8.
前記ガス除去装置が、
前記ノズル通路と流体連通する、前記噴射ノズルの上方位置にパージ開口と、
前記パージ開口から、前記ノズルにおける前記ノズルパージガスから遠く離れた排出位置へと導くパージラインと、
前記主要液体供給ラインに配置された第1のバルブ、および前記噴射ノズルと前記排出位置の間に配置された第2のバルブと、
を備え、
前記方法がさらに、前記第2のバルブを開くことによって前記ガスを除去し、前記パージ開口を通り、前記パージラインに沿って、前記液体を前記排出位置まで導く、
C7記載の方法。
【0052】
C9.
第1のソレノイドと、第2のソレノイドと、プログラマブル論理制御装置(PLC)とを提供し、
前記PLCから、前記第1のバルブを開閉するための前記第1のソレノイド、および前記第2のバルブを開閉するための前記第2のソレノイドへと電気信号を送る、
各工程をさらに有してなる、C8記載の方法。
【0053】
C10.
前記PLCから前記第1のソレノイドに電気信号を送って、前記第1のバルブを開き、前記PLCから前記第2のソレノイドに電気信号を送って、前記第2のバルブを開くことによってパージする工程をさらに有してなり、
前記ノズルから気泡全体を除去するのに十分な継続時間、前記第2のバルブを開き、その間、焼入れ流体が前記先端の噴孔を通過する、
C9記載の方法。
【0054】
C11.
前記PLCから前記第1のソレノイドへと電気信号を送って前記第1のバルブを開くことによってパージし、
前記第1のバルブを閉じる際に前記第2のバルブを自動的に開き、
所定の時間間隔の後、前記第2のバルブを閉じる、
各工程をさらに有してなり、
前記パージによって除去される焼入れ液の量が、前記噴孔を通じて前記ノズルに入るであろう空気の量より少ない、
C9記載の方法。
【0055】
C12.
前記ノズル通路が、前記先端から前記パージ開口の方向に上向き角度で延在する傾斜表面を備え、
前記方法が、
前記先端の近くから前記パージ開口の方へ前記ノズル通路の前記傾斜表面に沿って前記ガスの気泡を移動し、
その後、前記パージラインに沿って前記排出位置へと、前記パージ開口を通じて前記液体および前記気泡をパージする、
各工程をさらに有してなる、C8記載の方法。
【0056】
C13.
前記ノズル本体における前記ノズル通路の周囲に延在する冷却コイルをさらに備え、
前記冷却コイルが流体入口および流体出口を有し、
前記方法が、冷却液を前記流体入口に通し、前記コイルを通し、前記ノズル本体および前記ノズル通路の周囲を通し、
前記冷却液を前記流体出口から除去して、前記ノズル通路を通過する前記焼入れ液を冷却し、前記焼入れ液における前記ガスの溶解性を増大させることによって、前記ガスを前記焼入れ液から除去する、
各工程をさらに有してなる、C7〜C12のいずれかに記載の方法。
【0057】
C14.
レーザーを使用して前記ガラスシートをスコアリングする工程をさらに有してなる、
C7〜C13のいずれかに記載の方法。
【0058】
C15.
前記加圧された焼入れ液源と前記噴射ノズルとの間の前記主要なラインと比較して高い位置にあるスタンドチューブを備え、
前記方法が、
前記主要な液体ラインから前記スタンドチューブ内に前記ガスの気泡を流し、
その後、前記スタンドチューブから前記ガスを除去する
各工程を有してなる、C7〜C14のいずれかに記載の方法。
【0059】
C16.
向かい合った末端を有する長尺状の本体と、
前記末端の間の前記本体の長手方向に沿って延在し、前記末端で封止されて前記ファイバの前記末端において開口を露出する、中空の多孔質の疎水性ファイバと、
前記ファイバ開口と流体連通する前記末端の1つにおける流体入口、および前記末端のもう1つにおける流体出口であって、前記流体入口が前記圧力源からの前記主要供給ラインと流体連通し、前記流体出口が前記主要供給ラインと流体連通して前記ノズルへと導く、流体入口および流体出口と、
前記ファイバの外側と連通する前記本体の長手方向に沿った真空ポートと、
前記真空ポートと接続する真空源と、
を備えた、エアフィルタを提供し、
前記流体ファイバの内部に沿って、前記焼入れ液の前記加圧された源から前記流体入口内にガスが豊富な前記焼入れ液を通し、
前記真空源から真空を適用し、前記焼入れ流体から前記ファイバの孔隙を通じてガスを引き入れ、前記真空ポートから前記ガスを除去し、
前記流体出口を通じて、ガスが空乏化した前記焼入れ液を、前記主要な焼入れ液の供給ライン内に、さらには前記噴射ノズルへと通す、
各工程を有してなる、C7〜C15のいずれかに記載の方法。
【0060】
C17.
スコアリング工程の間に高温のガラスシートの焼入れに使用する噴射ノズルを、ガスが塞止することを防止するための装置であって、
加圧された焼入れ液源と、
前記加圧された焼入れ液源から通じる主要液体供給ラインと、
前記主要液体供給ラインと流体連通するノズル通路を有する本体を備えた噴射ノズルであって、前記ノズル本体に連結した先端が前記ノズル通路と流体連通し、前記噴射ノズルが前記シートに近接して配置される場合に、前記先端が、前記シートを焼入れするための前記焼入れ液の噴流を放出するように構成された噴孔を有する、噴射ノズルと、
前記ノズル通路と流体連通する、前記噴射ノズルの上方位置に配置されるパージ開口と、
前記パージ開口から前記ノズルから遠く離れた排出位置へと通じるパージラインと、
前記主要液体供給ラインに配置された第1のバルブと、
前記噴射ノズルと前記排出位置の間に配置された第2のバルブと、
を備えた装置。
【0061】
C18.
第1のソレノイドと、
第2のソレノイドと、
前記第1のバルブを開閉するための前記第1のソレノイド、および前記第2のバルブを開閉するための前記第2のソレノイドへと信号を送る、プログラマブル論理制御装置(PLC)と、
をさらに備えた、C17記載の装置。
【0062】
C19.
前記ノズル通路が、前記先端から前記パージ開口の方向に上向き角度で延在する傾斜表面を備える、C17またはC18の装置。
【0063】
C20.
前記ノズルの前記ノズル通路の周囲に延在する冷却コイルを備え、
流体入口および流体出口を備え、
前記流体入口を通る冷却液がコイル内を移動し、前記ノズル本体および前記ノズル通路の周囲を通り、前記流体出口から除去される、
C17〜C19のいずれかの装置。