特許第5736319号(P5736319)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5736319
(24)【登録日】2015年4月24日
(45)【発行日】2015年6月17日
(54)【発明の名称】スヌース用容器
(51)【国際特許分類】
   A24F 23/00 20060101AFI20150528BHJP
   B65D 43/02 20060101ALI20150528BHJP
   B65D 53/08 20060101ALI20150528BHJP
【FI】
   A24F23/00
   B65D43/02 C
   B65D53/08
【請求項の数】16
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2011-539982(P2011-539982)
(86)(22)【出願日】2009年10月30日
(65)【公表番号】特表2012-511311(P2012-511311A)
(43)【公表日】2012年5月24日
(86)【国際出願番号】EP2009064363
(87)【国際公開番号】WO2010066510
(87)【国際公開日】20100617
【審査請求日】2012年9月21日
(31)【優先権主張番号】0822657.3
(32)【優先日】2008年12月12日
(33)【優先権主張国】GB
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】500252844
【氏名又は名称】ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BRITISH AMERICAN TOBACCO (INVESTMENTS) LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100103285
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 順之
(74)【代理人】
【識別番号】100183782
【弁理士】
【氏名又は名称】轟木 哲
(72)【発明者】
【氏名】ギブソン、ポール
(72)【発明者】
【氏名】マッケンジー、アーロン
【審査官】 渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−132223(JP,A)
【文献】 特開平04−349860(JP,A)
【文献】 実開平03−023079(JP,U)
【文献】 実開平05−003154(JP,U)
【文献】 国際公開第2005/016036(WO,A1)
【文献】 英国特許出願公開第02291864(GB,A)
【文献】 米国特許第05769263(US,A)
【文献】 実開平04−068848(JP,U)
【文献】 国際公開第2008/135468(WO,A1)
【文献】 米国特許第3055808(US,A)
【文献】 米国特許第4340138(US,A)
【文献】 米国特許第4804101(US,A)
【文献】 欧州特許出願公開第1930253(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F23/00
B65D43/02
B65D53/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のスヌース貯蔵コンパートメントが内部に形成された基部とその蓋とを含む容器であって、該容器はその外面に形成された凹部と、この凹部の周囲に配された環状の凹んだリップ部を有すると共に、前記凹部を覆うことができかつ容器に着脱自在な剛性を有するカバーを有し、前記の凹部とこれを覆うカバーとで使用済みスヌース用の第2の貯蔵コンパートメントが形成され、前記カバーと蓋又は基部とが繰り返し使用可能な非永久接着剤にて互いに接着され前記環状凹みリップ部の深さが前記カバーの厚さに等しいことで、そのカバーを前記凹みリップ部上に置いた際に蓋の外面が面一になり、しかも前記カバーの直径が前記環状凹みリップ部の外径より僅かに小さいことで、カバーを外しやすくする隙間が、蓋とカバーの縁部との間に形成されているスヌース用容器。
【請求項2】
前記基部または前記蓋の面の少なくともある領域が繰り返し使用可能な接着剤の層を含み、この接着剤を含まない方の前記基部または前記蓋が前記領域に繰り返し封止できるように接着されることを特徴とする請求項1記載の容器。
【請求項3】
前記基部または前記蓋の面の少なくともある領域または前記剛性の着脱自在のカバーの領域が繰り返し使用可能な接着剤の層を含み、接着剤を含まない方の前記基部または前記蓋または前記剛性の着脱自在のカバーが前記領域に繰り返し封止できるように接着されることを特徴とする請求項1記載の容器。
【請求項4】
可撓性のフィルムが前記蓋と前記基部の間に配され、前記接着剤を用いて前記蓋および基部の1つに着脱自在に取り付けられることを特徴とする請求項1記載の容器。
【請求項5】
可撓性のフィルムが前記蓋または前記基部と前記剛性の着脱自在のカバーの間に配され、前記接着剤を用いて前記蓋または基部および前記剛性の着脱自在のカバーの1つに着脱自在に取り付けられることを特徴とする請求項1記載の容器。
【請求項6】
前記基部と蓋は、互いに繰り返し使用可能な非永久接着剤で互いに接着可能であり、前記蓋または基部と前記剛性の着脱自在のカバーも、互いに繰り返し使用可能な非永久接着剤で互いに接着可能であることを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項記載の容器。
【請求項7】
前記基部は、底部と周壁とを含み、この周壁の内面は、この周壁を越えて延びたプラスチック部材でライニングされていることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の容器。
【請求項8】
前記蓋は、これがプラスチック部材の延びた部分と摩擦係合することによって基部に保持されることを特徴とする請求項7記載の容器。
【請求項9】
前記凹部が蓋の外面に形成され、前記第2スヌース貯蔵コンパートメントが前記蓋と前記剛性の着脱自在のカバーとの間に形成されていることを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項記載の容器。
【請求項10】
前記剛性の着脱自在のカバーは、繰り返し使用可能な接着剤によって蓋に接着可能であることを特徴とする請求項9記載の容器。
【請求項11】
前記蓋は使用済みのスヌース用の第2コンパートメントを形成する中央凹部を含むことを特徴とする請求項9または10記載の容器。
【請求項12】
前記中央の凹部は、繰り返し使用可能な非永久接着剤で前記剛性の着脱自在のカバーが繰り返し封止可能に取り付けられるリップ部によって囲まれることを特徴とする請求項11記載の容器。
【請求項13】
前記リップ部は、中央の凹部より浅い凹みであってもよく、蓋の面と面一になるようにカバーを収容するように構成されていることを特徴とする請求項12記載の容器。
【請求項14】
前記第2コンパートメントは、複数のコンパートメントを含むことを特徴とする請求項12または13記載の容器。
【請求項15】
前記カバーは、二次的保管スペースの複数のコンパートメントを覆うために複数の対応する部分を含むことを特徴とする請求項14記載の容器。
【請求項16】
前記凹部は、前記基部の外面に形成され、前記第2スヌース貯蔵コンパートメントは前記基部と前記剛性の着脱自在のカバーとの間に形成されていることを特徴とする請求項1乃至10いずれか1項記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タバコ製品、好ましくは無煙タバコ製品、最も好ましくはスヌース(snus)用の容器に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、スヌースおよび嗅ぎタバコなどのタバコ製品のパッケージは、基部と蓋とから形成された容器からなる。ここで重要なことは、蓋と基部との接触部が充分に近接して、タバコ製品がその鮮度を保つように容器が実質的に気密の状態に維持されるようにすることである。
【0003】
従来の容器には蓋と基部との接部が充分に近接せず、よって内容物が時が経つにつれて劣化するという問題がある。基部と蓋との間の接部最初は、充分に近接している場合もあるが、その接触部および密閉部は、蓋を繰り返し外したり、元に戻したりしているうちに摩耗または損傷する場合がある。従って容器を繰り返し開けても蓋と基部の緊密度が維持される容器を提供することが望まれている。
【0004】
特許文献1および2から未使用のスヌースを保持するための容器に使用済みのスヌースを一時的に収容する別個のコンパートメントを設けることが知られている。カバーがヒンジによって蓋に連結されているか、またはカバーにクリップ留めされて、この使用済みスヌースの廃棄用のコンパートメントに触れることができるようにカバーを完全に取り外すことができる。
【0005】
別個の廃棄用のコンパートメントを有する容器では、使用済みのスヌースを完全に封止して、この廃棄用のコンパートメントから臭気または使用済みのスヌースが出ないようにカバーと蓋との間の接部を密に維持することが必要とされている。しかしながら、カバーと蓋との接合部または封止部は、多くの場合、カバーを繰り返し取り除いたり、開封したりする間に摩耗または損傷してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述の問題点を克服する、または実質的に軽減するスヌース用の容器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明ではスヌースを保持するための繰り返し封止可能なコンパートメントを共に構成する2つの部分を含み、これら2つの部分は、このコンパートメントを閉じるために繰り返し使用可能な非永久接着剤によって互いに取り付け可能である。
【0008】
好ましくは1つの部分の面の少なくともある領域が繰り返し使用可能な接着剤の層を含み、もう一方の部分がもう一方の部分に繰り返し封止できるように接着される。
【0009】
1つの実施態様において、1つの部分がもう一方の部分から剥がれるように可撓性である。
【0010】
別の実施態様において、両方の部分が実質的に剛性である。
【0011】
好ましくは可撓性のフィルムが上記2つの部分の間に配され、接着剤を用いてこれら2つの部分の1つに取り外し自在に取り付けられる。
【0012】
1つの態様においてこれら2つの部分は、共に未使用のスヌースのためのコンパートメントを形成する基部と蓋を含む。
【0013】
これとは別の態様においてこれら2つの部分は、使用済みのスヌース用のコンパートメントを形成する蓋とカバーとを含み、この容器は、さらに蓋が取り外し自在に取り付けられる基部を含む。
【0014】
基部と蓋は、互いに繰り返し使用可能な非永久接着剤で互いに取り付け可能である。
【0015】
1つの実施態様では基部は、底部と周壁とを含み、この周壁の内面は、この周壁を越えて延びたプラスチック部材でライニングされている。
【0016】
蓋は、これがプラスチック部材の延びた部分と摩擦係合することによって基部に保持されると都合がよい。
【0017】
1つの実施態様において上記2つの部分は、未使用のスヌースを保管するコンパートメントを形成する蓋と基部とを含み、この容器は、さらに使用済みのスヌースを保管するための第2コンパートメントを覆うために蓋に取り付けることが可能なカバーを含む。
【0018】
好ましくはこのカバーは、繰り返し使用可能な接着剤によって蓋に取り付けられる。
【0019】
蓋は使用済みのスヌース用の第2コンパートメントを形成する中央凹部を含むと都合がよい。
【0020】
1つの実施態様においてこの中央の凹部は、繰り返し使用可能な非永久接着剤でカバーが取り外し自在に取り付けられるリップ部によって囲まれる。
【0021】
このリップ部は、中央の凹部より浅い凹みであってもよく、蓋の面と面一になるようにカバーを収容するように構成されている。
【0022】
1つの実施態様において第2コンパートメントは、複数のコンパートメントを含む。
【0023】
カバーは、二次的保管スペースの複数のコンパートメントを覆うために複数の対応する部分を含むと都合がよい。
【0024】
本発明のいくつかの態様を添付図面を参照し、あくまで例示を目的として以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明によるスヌースの容器の斜視図である。
図2図1のスヌース容器の3つの部品の分解図である。
図3】第2コンパートメントを露出させるためにカバーが蓋から部分的に外された図1および2に示す容器を示す。
【0026】
図を参照すると図1および2は、ハウジング2と、蓋3と、カバー4とを含む容器1を示している。ハウジング2と蓋3は、未使用のスヌースを保持するための主要貯蔵スペース5を形成している。蓋3とカバー4は、使用済みスヌースを保持するための二次保管スペース6を形成している。
【0027】
ハウジング2は、底部8およびこの底部8から上方かつ円周方向に延びた側壁9を有する基部7と、この基部7内に設けられたプラスチック部材またはリング10とを含み、このプラスチック部材またはリングは、その外径が基部の側壁の内径と等しくなるように基部7の側壁9に位置合わせされている。リング10は、後述する理由により基部の側壁9の高さを越えて延びた設計になっている。1つの実施態様においてリング10は、側壁9と一体に形成されてもよい。
【0028】
蓋3は、蓋の頂面11から下方に延びた側壁12を含む。側壁12の厚さと頂部11の直径は、基部7の側壁9の厚さおよび底部8の直径と同じである。側壁12が基部7のリング10に重なるように蓋3がリング10を収容すると容器1が閉じられ、これにより基部の中に形成されたスペースが閉じられる。容器の基部7と蓋3は、プレス加工された金属で作製してもよい。容器の密閉を維持するために蓋3とリングとの摩擦を利用してもよい。しかしながら、好ましい態様では蓋3を基部7から繰り返し取り外しても粘着性を維持する非永久接着剤が使用される。
【0029】
本発明の容器は、1つのコンパートメントのみを含むものであってもよいが、別の実施態様では容器は、カバー4によって閉じられる蓋3または基部7のいずれかに形成された別個の使用済みスヌースの処分用のコンパートメントを含む。この処分用のコンパートメントが蓋3に形成される場合、図2に示すように蓋3の頂部11は、さらにこの処分用のコンパートメントを供する中央凹部14とカバーを受けるための環状の凹んだリップ部13とを含む。このリップ部13の深さは、カバー4の厚さと同じであり、これによってカバー4をリップ部13上に置くことによって蓋3の外面は最終的に面一になる。カバー4の直径は、リップ部13の外径より僅かに小さいので、カバーは、リップ部とだけ接触し、カバー4を外しやすくするためにカバーの縁部と蓋3との間に隙間を形成する。カバー4が、凹んだリップ部13上に置かれると、使用済みのスヌースを保持または保管するための二次保管スペース6が中央凹部14とカバー4によって形成される。
【0030】
カバー4は、種々の方法で蓋3に固定することができるが、好ましい態様ではカバー4を繰り返し使用可能な非永久接着剤で収容凹型リップ部13に固定される。「繰り返し使用可能」とは、接着剤がその粘着性を失わずにカバー4を繰り返し開閉するという意味で使っている。1つの実施態様においてカバー4は、可撓性であってもよく、ラベルまたはフィルムから形成して図3に示すように剥離させてもよい。これとは別にカバーを蓋から引き離さなければならないような剛性を有するものでもよい。
【0031】
蓋は、カバー4を蓋と面一になるように受けるために凹んだリップ部13を好ましくは有するが、カバー4は蓋3から突出して位置してもよく、よって環状の凹部13は、必須ではない。
【0032】
上述したように処分用のコンパートメントを蓋3の代わりに基部7に形成してもよい。
【0033】
処分用のコンパートメントを剛性を有するカバー4で覆う場合、さらにその下に位置する繰り返し使用可能な接着剤で固定され、カバー4を開けたあと剥がされる可撓性のフィルムまたは膜を有してもよい。
【0034】
また別の図示していない実施態様では剥離自在な接着フィルムまたはラベルを蓋3の下の基部の頂部頂部に貼り付けてもよい。この接着フィルムは、蓋3を取り外した後、基部7から剥がされる。このフィルムは、再利用してもよく、最初の分のスヌースを取り出した後すぐに廃棄してもよい。当然のことながら、容器が第2の処分用のコンパートメントを有するか、否かに関係なく、未使用のスヌースを保持する基部の頂部に設けることも可能である。
【0035】
また別の実施態様では処分用のコンパートメントを複数のコンパートメントまたはスペースに分割してもよく、よってカバーも対応するように分割してもよく、またはカバーで全てのコンパートメントを覆ってもよい。
【0036】
当然のことながら、容器は多種多様の形状を取ることが可能であり、または容器のいくつかの部材は、その残りの部材と異なる形状であってもよい。例えばカバーの水平方向の寸法がリップ部の境界内にあれば、カバーは、蓋および凹状リップ部に対して異なる形状を取ってもよい。これとは別にリップ部の外側の境界は、非円形のカバーに対応してもよい。
【0037】
本発明の実施態様は、使用する材料との組み合わせにより、カバーがヒンジを介して蓋に取り付けられている容器と比較して製造コストを抑えることができる。容器の接着性能によって蓋の第2コンパートメントにクリップ留めされたカバーを含む容器に対して、カバー繰り返し取り外された際に接着剤が密閉度を良好に維持するので利点を有する。ここで言う「接着」は、従来の容器よりより気密に封止できるので、未使用のスヌースを保持するコンパートメントを閉じることによって未使用のスヌースの鮮度を長持ちさせることを意味する。
【0038】
本発明は、従って、容器および/または処分用のコンパートメントを繰り返し開閉しても粘着性を維持する繰り返し使用可能な接着剤層によって基部および蓋の少なくとも1つとカバーが互いに連結されるスヌース容器を提供する。
【0039】
本発明の実施態様をいくつか示し、説明してきたが、当然のことながら添付の特許請求の範囲で定義される本発明の範囲内で上述の実施態様に種々の変更を加えることは当業者であれば可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0040】
【特許文献1】国際公開第WO2005/016036A1号
【特許文献2】国際公開第WO2006/096117号
図1
図2
図3