特許第5736356号(P5736356)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5736356
(24)【登録日】2015年4月24日
(45)【発行日】2015年6月17日
(54)【発明の名称】上水道管のクリーニングピグ
(51)【国際特許分類】
   B08B 9/055 20060101AFI20150528BHJP
【FI】
   B08B9/055 552
【請求項の数】3
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2012-209856(P2012-209856)
(22)【出願日】2012年9月24日
(65)【公開番号】特開2014-64961(P2014-64961A)
(43)【公開日】2014年4月17日
【審査請求日】2013年6月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】510226864
【氏名又は名称】大工 貞晋
(74)【代理人】
【識別番号】100123021
【弁理士】
【氏名又は名称】渥美 元幸
(72)【発明者】
【氏名】大工 晋作
【審査官】 山内 康明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−066522(JP,A)
【文献】 特開2002−192096(JP,A)
【文献】 米国特許第03276061(US,A)
【文献】 特開平02−056289(JP,A)
【文献】 実開昭60−009591(JP,U)
【文献】 特開平05−023650(JP,A)
【文献】 米国特許第04797239(US,A)
【文献】 米国特許第04569097(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B08B 9/055
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の枝管からピグ本体を収縮させて挿入し、流体圧を受けて本管に進行すると、ピグ本体の持つ弾性力により管内壁面に接触する大きさに直ちに拡張し、ピグ本体の圧送に伴って汚れや異物を除去し、他方の枝管から取り出す上水道管のクリーニングピグであって、ピグ本体は全体がセル膜のない略六角形の骨格だけを残す三次元網目骨格構造を有する円形状の発泡体で、隣接する骨格同士が密に複雑に立体的に絡み合って三次元的に繋がり、骨格と骨格との間に空隙率の高い空孔を設けると共に、軟質連泡体と同等の収縮性と可撓性があって非圧力流体透過性の発泡樹脂からなる破泡ペーストを全面にコーティングしてあり、ピグ本体の内部を空洞部にすると共に、その空洞部に連通する複数個の孔を外周面に穿設し、枝管とピグとの断面積の比率が4〜7%台の配管路を通過できることを特徴とする上水道管のクリーニングピグ。
【請求項2】
前記クリーニングピグは、肉厚が20〜100mmであることを特徴とする請求項1に記載の上水道管のクリーニングピグ。
【請求項3】
前記クリーニングピグは、外周面に10〜60φの孔を複数個穿設し、空洞部に連通することを特徴とする請求項1に記載の上水道管のクリーニングピグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地中に埋設された上水道管をクリーニングするピグに関するものであり、さらに詳しくは、上水道本管に接続されている消火栓などの枝管を利用してピグを挿入、圧送して内壁面に付着する汚れや異物などを除去する上水道管のクリーニングピグに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、地中に埋設された上水道管は長期間使用しているうちに内壁面に付着物が堆積して汚れや異物が生じる。その汚れや異物などを除去するには、本管の内径よりやや大きいウレタン発泡体で形成した球状や弾丸形状などのピグを管内に挿入し、水圧により圧送してピグの外周面を本管の内壁面に接触させて汚れや異物を除去していた。
【0003】
このクリーニングピグを用いる場合、地中に埋設された配水管の洗浄対象管路を決め、その管路の両端末部をめがけて竪穴を掘削し、管路の両端末部に開口部をあけて挿入管と排出管を連結し、挿入管からピグを挿入して、水圧により圧送してピグの外周面を管内壁面に擦りつけて堆積した汚れや異物などを除去して排出管から取り出して綺麗にしていた。
【0004】
この方法は、前記のように掘削作業、開口作業、管体連結作業など一連の作業が必要であり、清掃終了後においては、元通りに埋め立てる復旧作業もしなければならず、多大の労力と時間を要するばかりでなく、断水時間が長くなる致命的な欠点があると共に、開口部をあけることにより、異物の混入もあり衛生上においても慎重な作業が要求されるといった問題点があった。
【0005】
そこで、上記のような掘削作業、開口作業、管体連結作業、埋め立て復旧作業など手間のかかる作業を一切することなく、既設の上水道管をそのままの形で使用でき、消火栓などの枝管を利用することにより、短時間で効率的に安全に上水道管をクリーニングするピグを本出願人が開発し、各地で実施しており上水道管理者に好評を得ているところである。
【0006】
このピグは、軟質ウレタン発泡体からセル膜を除去して略六角形の骨格だけを残すセル膜のない三次元網目構造を有する発泡体からなるピグであり、隣接する骨格同士が密に複雑に立体的に絡み合い三次元的に繋がり、骨格と骨格との間に空孔がある空隙率の高いものであり、軟質連泡体と同等の収縮性と可撓性があって非圧力流体透過性の発泡樹脂からなる破泡ペーストを全面にコーティングしたもので、弾性回復力に優れていて細い消火栓から太い本管に入ると、瞬時に拡張して本管の内壁面に接触し、水圧により圧送されて管内壁面に付着する汚れを除去して他方の小口径の消火栓管から排出するものである(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−66522号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上水道管の本管に接続されている消火栓などの枝管の口径は50φ、75φ、100φの3種類に限定されている。一方、本管の口径は75φ、100φ、150φ、200φ、250φなどが一般的であり、これらのサイズが約70%を占めているが、水使用量の多い一部の大都市では300φや400φの大口径も使用されてきており、中には500φの大口径の場合もあるが、家庭に配水される水道管に使用されることは稀であり、一般的には未処理水(原水)の取水、移送、上水道処理場連絡あるいは都市間を連絡する移送管として使用されている。
【0009】
前記セル膜のない三次元網目骨格構造を有する発泡体からなるピグは、例えば、本管の口径が250φ、枝管の口径が75φで、枝管と本管との断面積の比率が約9%の配管路、本管の口径が150φ、枝管の口径が50φで、枝管と本管との断面積の比率が約9.76%の配管路、本管の口径が300φ、枝管の口径が100φで、枝管と本管との断面.積の比率が約11%の配管路であれば、一方の枝管から挿入したピグは水圧を受けて本管に入り、直ちに拡張してピグの外周面と本管の内壁面が接触し、進行するに伴って汚れを除去して他方の枝管から排出してクリーニングすることができる。すなわち、枝管と本管との断面積の比率が約9〜約11%以上の配管路であれば、ピグは途中で停止することなくスムーズに進行することが分かっている。また、350φや400φの本管の場合には、枝管と本管との断面積の比率が大きく不断水分岐管を取り付けることによりピグを通過してクリーニングすることもある。
【0010】
このピグを一方の枝管から他方の枝管に排出する消火栓工法は、前述のように、掘削作業、開口作業、管体連結作業、埋め立て復旧作業など一切する必要がなく、既設の上水道管をそのままの形で使用し、短時間に効率的にかつ安全に作業終了ができることから、上水道管理者は、枝管と本管との断面積の比率が前述の9%下限よりさらに厳しい4%台までの通過を求めるようになっている。
【0011】
例えば、枝管の口径が100φ、本管の口径が350φ、ピグが360φで、枝管とピグの断面積の比率が約7.4%、枝管の口径が100φ、本管の口径が400φ、ピグが410φで、枝管とピグの断面積の比率が約5.95%、枝管の口径が75φ、本管の口径が300φ、ピグが310φで、枝管とピグの断面積の比率が約5.85%、枝管の口径100φ、本管の口径が450φ、ピグが460φで、枝管とピグの断面積の比率が約4.73%、枝管の口径が75φ、本管の口径が350φ、ピグが360φで、枝管とピグの断面積の比率が約4.34%など枝管と本管との口径差が大きくて従来のセル膜のない三次元網目骨格構造を有する発泡体のピグでは通過できなかった配管路を通過するピグの開発が求められていた。
【0012】
本発明は、上記のような問題点を解決することを課題として研究開発されたもので、従来のセル膜のない三次元網目骨格構造を有する発泡体のピグでは通過できなかった枝管とピグの断面積の比率が4〜7%台の配管路を、許容圧力(0.7MPa)内でピグは停止することなく、スムーズに本管内を進行して管内壁面に付着する汚れや異物を除去して綺麗にする上水道管のクリーニングピグを提供することを目的とするものである。
【課題を解決する手段】
【0013】
上記の課題を解決し、その目的を達成する手段として、本発明は、一方の枝管からピグ本体を収縮させて挿入し、流体圧を受けて本管に進行すると、ピグ本体の持つ弾性力により管内壁面に接触する大きさに直ちに拡張し、ピグ本体の圧送に伴って汚れや異物を除去し、他方の枝管から取り出す上水道管のクリーニングピグであって、ピグ本体は全体がセル膜のない三次元網目骨格構造を有する円形状の発泡体で、隣接する骨格同士が密に複雑に立体的に絡み合って三次元的に繋がり、骨格と骨格との間に空隙率の高い空孔を設けると共に、軟質連泡体と同等の収縮性と可撓性があって非圧力流体透過性の発泡樹脂からなる破泡ペーストを全面にコーティングしてあり、ピグ本体の内部を空洞部にすると共に、その空洞部に連通する複数個の孔を外周面に穿設し、枝管とピグとの断面積の比率が4〜7%台の配管路を通過できることを特徴とする上水道管のクリーニングピグを開発し、採用した。
【0014】
また、本発明では、上記のように構成した上水道管のクリーニングピグにおいて、前記クリーニングピグは、肉厚が20〜100mmであることを特徴とする上水道管のクリーニングピグ、および前記クリーニングピグは、外周面に10〜60φの孔を複数個穿設してあることを特徴とする上水道管のクリーニングピグを開発し、採用した。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、全体がセル膜のない略六画形の骨格だけを残す三次元網目骨格構造を有する発泡体で、隣接する骨格同士が密に複雑に立体的に絡み合って三次元的に繋がり、骨格と骨格との間に空隙率の高い空孔を設け、球状ピグ本体の内部を空洞部に形成すると共に、その空洞部に連通する複数個の孔を外周面に穿設したから、弾性回復力に優れて軽量であり、施工現場での使い勝手が良くなる。また、大気中で折り畳む時に、孔を介して折り畳むことにより容易に折り畳みができ、空洞部の空気が抜けて体積が減り、収縮した大きさが入る程度の開口部の発射装置でよく従来のような大口径の挿入装置を必要としなくなり入口側の作業機器がコンパクトになる。さらに、消火栓の挿入時、本管の進行時および消火栓の排出時などにそれぞれピグ本体を押す圧力水の力で、ピグ本体1の空洞部の水を出し入れすることにより、効果的に収縮、拡張してこれまで通過できなかった枝管とピグの断面積の比率が4〜7%台の配管路を許容圧力(0.7MPa)で通過することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】ピグ本体の正面図である。
図2図1のA部の拡大図である。
図3】ピグ本体の中央縦断面図である。
図4図3のB部の拡大図である。
図5】上水道管路の簡略側面図である。
図6】球状ピグ本体が押圧されて縮小した状態の正面図である。
図7】ランチャーから発射されピグ本体が本管に入って行く状態の縦断面図である。
図8】ピグ本体が本管を進行中の縦断面図である。
図9】ピグ本体が枝管に達し縮小されて枝管に入る状態の縦断面図である。
図10】ピグ本体の通過テスト用管路の説明図である。
図11】別のピグ本体の通過テスト用管路の説明図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明すれば、1は上水道配管路をクリーニングするピグ本体であり、図1、2に示すように、全体がセル膜のない三次元網目の骨格構造を有する球状体であり、発泡体からセル膜を除去して略六角形の骨格2だけを残す構造体であり、隣接する骨格2,2同士が密に複雑に立体的に絡み合い三次元的に繋がり、骨格2と骨格2との間に空孔3がある空隙率の高いものであり、発泡密度0.02〜0.06g/cmの軟質連泡体と同等の収縮性と可撓性があって、非圧力流体透過性の発泡樹脂からなる破泡ペースト4を0.05〜0.8mmコーティングした公知のピグである。
【0018】
5はピグ本体1の内部の空洞部であり、その空洞部5はピグ本体1の外径にもよるが肉厚6を20〜100mmにすることにより優れた弾力性を得ることができる。20mm以下になると弾力性が劣り、原形の球形に復元するのに時間がかかるので適さず、100mm以上になると、内部空洞部が小さくなり縮小や拡張が良くないので適さず、前記の範囲が好適である。
【0019】
7はピグ本体1の外周面の位置にランダムに穿設した孔であり、図3に示すように、前記の空洞部5に連通しており、孔7の形状は円形、楕円形、長円形などの直孔または曲孔などを用いる。孔7の大きさは、ピグ自体の径にもよって変わるが10〜60φが好適であり、孔7の数は十数個穿設するのが縮小しやすく、また縮小から原形の球状に拡張する時の水の流入が良いことなどの理由から最適である。
【0020】
このように構成したピグ本体1は、図5に示すような口径差の大きい上水道管路に入れて管内の汚れや異物を除去して綺麗にするためのものである。すなわち、地中に埋設された水道本管11の所定間隔毎に接続された消化栓などの枝管12,12を地面から一定深さの消化栓ボックスなどの凹所13内に突出させ、一方の枝管12aに発射装置14を、他方の枝管12bに回収装置15を設けて上水道配管路をクリーニングするものである。
【0021】
すなわち、球状のピグ本体1を押圧して空洞部5内の空気を抜いて縮小する(図6)。折り畳んで縮小したピグ本体1を発射装置14に入れ、水圧により発射進行させて本管11に送り込む。縮小状態で送り込まれたピグ本体1は、ピグ本体1の持つ弾性回復力と外周面に穿設された複数の孔7から水を取り込んで瞬時に原形の球状に復元して本管11の内壁面11aに接触した状態になる(図7)。原形の球状に復元したピグ本体1は、前方の水圧と背圧のバランスの中で水の持つ非圧縮性の固体球となり進行し、内壁面11aに堆積して付着する汚れや異物15を除去する(図8)。さらに、出口となる消火栓の枝管12bに達すると、前方のバルブ16で閉ざされた前方水が壁17になり、入口側からの水圧で押されピグ本体1の空洞部5に取り込んでいる水が排出され、押し潰されて縮小変形してぺちゃんこになってスムーズに枝管12bに入り排出する(図9)。
【0022】
以上、本発明の実施の形態においては、消火栓を枝管とした場合の例で説明したが、これに限定されるものではなく、空気管や排水管を枝管とする場合もあり、本発明の目的を達成でき、かつ発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の設計変更が可能であることは言うまでもない。
【0023】
つぎに、本発明のピグの通過テストについて説明する。実験例は枝管とピグとの断面積の比率が4〜7%台で、これまでのセル膜のない三次元網目骨格構造を有する発泡体のピグでは通過不能の配管路であり、一方の枝管からピグ本体を挿入して水圧を受けて本管に進行し、他方の枝管から排出される通過テストおよびその管路に砂、スケールに疑似したのりを塗布したのりの消去状態をテストした。
【実験例1】
【0024】
図10に示すように、400φのモルタルライニング本管21を長さ50mとし、上流側と下流側に100φの消火栓22,22を連結し、その先端部にランチャー23とキャッチャー24を設置し、ランチャー23側にポンプ25と水槽26を設置し、キャッチャー側には回収槽27を設けた。
【0025】
ランチャー23に、外径が410φ、肉厚6が50mm、50φの孔7をランダムに10個穿設したピグ(品名 PUKスーパーボール ポリユニオン工業株式会社製)本体1を押圧して縮小変形して入れ、圧力0.5MPaでランチャー23から発射して本管21に圧送すると、ピグ本体1は直ちに球状に復元してスムーズに進行し、0.4MPaでキャッチャー24より排出した。本管21の長さが50mで、1m/分の水量で送り7分20秒〜40秒でキャッチャー側より排出した。理論的には管容量は6mであるから、ピグ本体1が完全にシールした状態で進行したとすれば6分で排出する。消火栓22,22からの挿入・排出時間も上記通過時間に含まれるので、全体評価として孔7はピグ本体1の通過性能に影響を与えず、孔7からのリークでピグ本体1が停止することもなかった。また、本管21の内面には砂、スケールに疑似したのりを塗布した箇所があったが、のりは良好に除去排出された。回収槽27に回収されたピグ本体1は原形の球状に復元した。
【実験例2】
【0026】
図11に示すように、本管31が300φ、消火栓32が75φの配管路のランチャー33に、外径が310φ、肉厚が60mm、40φの孔7をランダムに8個穿設したピグ(品名 PUKスーパーボール ポリユニオン工業株式会社製)本体1を押圧して縮小変形して入れ、圧力0.45MPaでランチャー33から発射して本管31に圧送すると、ピグ本体1は直ちに球状に復元してスムーズに進行し、0.4MPaでキャッチャー34より排出した。本管31の長さが10mで0.8m/分の水量で送り約58秒でキャッチャー34より排出した。また、本管31の内面に汚れに見立てた口紅を塗布した箇所があったが口紅は綺麗に消去されていた。
【実験例3】
【0027】
本管31が350φ、消火栓32が100φ以外は実験例2と同じ配管路のランチャー33に、外径が360φ、肉厚が60mm、40φの孔7をランダムに10個穿設したピグ(品名 PUKスーパーボール ポリユニオン工業株式会社製)本体1を押圧して縮小変形して入れ、圧力0.35MPaでランチャー33から発射して本管31に圧送すると、ピグ本体1は直ちに球状に復元してスムーズに進行し、0.3MPaでキャッチャー34より排出した。本管31の長さが10mで、0.8m/分の水量で送り1分20秒でキャッチャー34より排出した。また、本管31の内面に汚れに見立てた口紅を塗布した箇所があったが口紅は綺麗に消去されていた。
【実験例4】
【0028】
本管31が450φ、消火栓32が100φ以外は実験例2と同じ配管路のランチャー33に、外径が460φ、肉厚が25mm、50φの孔7をランダムに12個穿設したピグ(品名 PUKスーパーボール ポリユニオン工業株式会社製)本体1を押圧して縮小変形して入れ、圧力0.6MPaでランチャー33から発射して本管31に圧送すると、ピグ本体1は直ちに球状に復元してスムーズに進行して、0.65MPaでキャッチャー34より排出した。本管の長さが10mで、1.2m/分の水量で送り1分40秒〜45秒でキャッチャー側より排出した。また、本管31の内面に汚れに見立てた口紅を塗布した箇所があったが口紅は綺麗に消去されていた。
【実験例5】
【0029】
本管31が500φ、消火栓32が100φ以外は実験例2と同じ配管路のランチャー33に外径が510φ、肉厚が25mm、60φの孔7をランダムに14個穿設したピグ(品名 PUKスーパーボール ポリユニオン工業株式会社製)本体を押圧して縮小変形して入れ、圧力1.2MPaまで昇圧したがピグ本体1はランチャー33の中で停止したままでSGP本管31に入らなかった。ピグ本体1を圧送する圧力は安全性のために、最大で0.7MPa以内と決められていることから挿入は無理と判断して中止した。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は、細い枝管から太い本管あるいは太い本管から細い枝管と、太さの大きく異なる配管路をクリーニングするピグとして有効に適用することができる。
【符号の説明】
【0031】
1 ピグ本体
4 破泡ペースト
5 空洞部
7 孔
11 本管
11a 管内壁面
12 枝管
12a 一方の枝管
12b 他方の枝管
15 汚れ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11