特許第5736434号(P5736434)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5736434
(24)【登録日】2015年4月24日
(45)【発行日】2015年6月17日
(54)【発明の名称】自転車構成部品およびその製造方法
(51)【国際特許分類】
   B62M 3/00 20060101AFI20150528BHJP
【FI】
   B62M3/00 F
   B62M3/00 C
   B62M3/00 D
【請求項の数】19
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-217100(P2013-217100)
(22)【出願日】2013年10月18日
(62)【分割の表示】特願2010-259926(P2010-259926)の分割
【原出願日】2004年6月10日
(65)【公開番号】特開2014-4999(P2014-4999A)
(43)【公開日】2014年1月16日
【審査請求日】2013年11月15日
(31)【優先権主張番号】03425367.4
(32)【優先日】2003年6月10日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】592072182
【氏名又は名称】カンパニョーロ・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ
【氏名又は名称原語表記】CAMPAGNOLO SOCIETA A RESPONSABILITA LIMITATA
(74)【代理人】
【識別番号】100087941
【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 修司
(74)【代理人】
【識別番号】100086793
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅士
(74)【代理人】
【識別番号】100112829
【弁理士】
【氏名又は名称】堤 健郎
(72)【発明者】
【氏名】ジュセッペ・ダル・プラ
【審査官】 須山 直紀
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第02/032751(WO,A2)
【文献】 米国特許第05440950(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0061900(US,A1)
【文献】 実開昭48−017839(JP,U)
【文献】 特開2003−054478(JP,A)
【文献】 実開昭51−069256(JP,U)
【文献】 実開昭61−055509(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62M 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高分子材料の基材中に組み入れられた構造繊維で構成され、自転車のボトム・ブラケット・ピボットおよび/またはペダル・ピボットに機械的に連結されて力を伝える本体(2;102)を備えた自転車のペダル・クランク(1;100)において、
そのペダル・クランクの外表面(2a;2b)に開いた入り口(4a、7b)、その入り口(4a、7b)の寸法以下の寸法である底部(4b、7a;54b)、および、前記入り口(4a、7b)から前記底部(4b、7a;54b)まで寸法の増加しない断面を規定している壁面(4c、7c)を有する少なくとも1つの、前記本体に形成された座部(4、7;54;104、105)と、
その座部(4、7;54;104、105)に収容される少なくとも1つの金属製挿入物(5、8;55;108、109)とを備え、
前記金属製挿入物(5、8;55;108、109)が、前記ボトム・ブラケット・ピボットまたはペダル・ピボットとの連結孔(9、10)を有し、前記座部(4、7;54;104、105)が、前記連結孔(9、10)と同軸であり、
前記座部(4、7;54;104、105)および前記金属製挿入物(5、8;55;108、109)が、機械的に連結するための合致する円柱形状の連結面を有し、
前記座部(4、7;54)の前記連結面が、少なくとも一部分(11、12;61)に、雌ねじのねじ山を有し、
前記金属製挿入物(5、8;55)の前記連結面が、少なくとも一部分(13、14;63)に、雄ねじのねじ山を有し
記座部(4、7;54;104、105)の壁面(4c、7c)、および前記金属製挿入物(5、8;55;108、109)の外表面が、前記座部(4、7;54;104、105)と前記金属製挿入物(5、8;55;108、109)との間に配置された接着性物質を収容する隙間(15、16;65)を規定し、
前記金属製挿入物(5、8;55;108、109)が、前記本体に形成された輪状の接触面(19、20;69)に当接して位置する拡大頭部(17、18;67)を有し
前記雄ねじのねじ山を有する部分(13)が、前記雌ねじのねじ山を有する部分(11、12)との間にクリアランスがない第1の連結領域(13a、14a)、および、隙間(15、16)を設けるために前記雌ねじのねじ山を有する部分(11、12)との間にクリアランスがある第2の連結領域(13b、14b)を有するか、または、
前記雌ねじのねじ山を有する部分(61)が、前記雄ねじのねじ山を有する部分(63)との間にクリアランスがない第1の連結領域(61a)、および、隙間(65)を設けるために前記雄ねじのねじ山を有する部分(63)との間にクリアランスがある第2の連結領域(61b)を有するペダル・クランク(1;100)。
【請求項2】
請求項1において、
前記連結面のすべてにねじ山が設けられているペダル・クランク(1;100)。
【請求項3】
請求項において、
前記第1の領域(13a、14a)が、前記第2の領域(13b、14b)のねじ山よりも大きい平均径、外径および谷径をもつ1つまたは複数の接触するねじ山を有するペダル・クランク(1;100)。
【請求項4】
請求項において、
前記第1の領域(13a、14a)が、前記金属製挿入物(5、8)の最初にねじ込まれる端部(5b、8a)とは反対側の端部(5a、8b)の近傍に配置されているペダル・クランク(1;100)。
【請求項5】
請求項において、
前記第1の領域(61a)が、前記第2の領域(61b)のねじ山よりも小さい平均径、外径および谷径をもつ1つまたは複数の接触するねじ山を有するペダル・クランク(1;100)。
【請求項6】
請求項において、
前記第1の領域(61a)が、前記座部(54)の底部(54b)の近傍に配置されているペダル・クランク(1;100)。
【請求項7】
請求項1において、
前記金属製挿入物の上に取り付けることができる着脱可能なカバー要素を備えたペダル・クランク(1;100)。
【請求項8】
請求項1において、
前記隙間(15、16;65)が、均一な厚さを有するペダル・クランク(1;100)。
【請求項9】
請求項において、
前記厚さが、0.1mmと0.05mmとの間であるペダル・クランク(1;100)。
【請求項10】
請求項1において、
前記接着性物質が、2液性のエポキシ樹脂であるペダル・クランク(1;100)。
【請求項11】
請求項1において、
一端(3)に、自転車のボトム・ブラケットとの連結のために、第1の金属製挿入物(5;55;108)を収容する第1の座部(4;54;104)を有し、他端(6)に、自転車のペダルとの連結のために、第2の金属製挿入物(8;109)を収容する第2の座部(7;105)を有するペダル・クランク(1;100)。
【請求項12】
請求項11において、
前記ペダル・クランク(100)と組み合わされるクラウンを固定するために、第3の座部(115)および第3の金属製挿入物(110)を備えたペダル・クランク(100)。
【請求項13】
請求項12において、
前記第3の金属製挿入物(110)が、前記第1の金属製挿入物(108)と前記第2の金属製挿入物(109)との中間に配置されているペダル・クランク(100)。
【請求項14】
請求項11において、
前記ペダル・クランク(100)と組み合わされるクラウンを固定するために、前記第1の座部(104)から放射状に延びる1つまたは複数のアーム(113)を備えたペダル・クランク(100)。
【請求項15】
請求項14において、
前記アーム(113)が、前記クラウンを固定するために、座部(112)および金属製挿入物を有するペダル・クランク(100)。
【請求項16】
高分子材料の基材中に組み入れられた構造繊維で構成され、自転車のボトム・ブラケット・ピボットおよび/またはペダル・ピボットに機械的に連結されて力を伝える本体を備えた自転車のペダル・クランク(1;100)の製造方法において、
前記ペダル・クランク(1;100)の本体(2;102)を、所望の形状に製作する工程と、
前記本体(2;102)に、金属製挿入物(5、8;55;108、109)を収容できる寸法および形状ならびに円柱形状の連結面を有する座部(4、7;54;104、105)を形成する工程と、
前記座部(4、7;54;104、105)の前記連結面に、雌ねじのねじ山を形成する工程と、
前記ボトム・ブラケット・ピボットまたはペダル・ピボットとの連結孔(9、10)、円柱形状の連結面および拡大頭部(17、18;67)を有する金属製挿入物(5、8;55;108、109)を製作する工程と、
前記金属製挿入物(5、8;55;108、109)の前記連結面に、雄ねじのねじ山を形成する工程と、
前記雄ねじのねじ山を形成した部分(13)に、前記雌ねじのねじ山を形成した部分(11、12)との間にクリアランスがない第1の連結領域(13a、14a)、および、隙間(15、16)を設けるために前記雌ねじのねじ山を形成した部分(11、12)との間にクリアランスがある第2の連結領域(13b、14b)を形成するか、または、
前記雌ねじのねじ山を形成した部分(61)に、前記雄ねじのねじ山を形成した部分(63)との間にクリアランスがない第1の連結領域(61a)、および、隙間(65)を設けるために前記雄ねじのねじ山を形成した部分(63)との間にクリアランスがある第2の連結領域(61b)を形成する工程と、
前記座部の表面および/または前記金属製挿入物(5、8;55;108、109)の外表面に接着性物質を塗布する工程と、
前記座部(4、7;54;104、105)が、前記連結孔(9、10)と同軸になるように、前記金属製挿入物(5、8;55;108、109)を、前記座部(4、7;54;104、105)に、前記本体(2;102)の外部から挿入する工程と、
前記座部(4、7;54;104、105)の壁面(4c、7c)と、前記金属製挿入物(5、8;55;108、109)の外表面との間で前記隙間が規定されるように、前記金属製挿入物を、前記拡大頭部(17、18;67)が前記本体に形成された輪状の接触面(19、20;69)に当接するまで、前記座部にねじ込む工程と、
前記金属製挿入物(5、8;55;108、109)を前記座部(4、7;54;104、105)にねじ込む前記工程の後の、前記接着性物質を乾燥させる工程とを備えたペダル・クランクの製造方法。
【請求項17】
請求項16において、
前記金属製挿入物(5、8;55;108、109)を、前記本体(2;102)が室温であるときに、前記座部(4、7;54;104、105)に挿入するペダル・クランクの製造方法。
【請求項18】
請求項16において、
前記乾燥させる工程が、室温で行なわれるペダル・クランクの製造方法。
【請求項19】
請求項16において、
前記本体(2;102)が、型(120)での成型によって得られるペダル・クランクの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自転車の構成部品に関し、特に特定の大きな応力が加わる自転車部品の組立体において使用するのに適した構成部品に関する。また、本発明は、そのような構成部品の製造方法に関する。
【0002】
本明細書の全体を通し、「構成部品」としてペダル・クランクについて説明するが、「構成部品」の意図するところは、例えば座部席の支持柱のような、ペダル・クランクではないがペダル・クランクと同様の特徴を有する自転車構成部品にまで及ぶものとする。
【背景技術】
【0003】
従来技術において、可能な限りの重量の軽減を図ると同時に、強度および信頼性に関する特性を確保(向上まではしないとしても)するという目的を達成するため、種々の形状、材料および製造技術による種々の形式のペダル・クランクを発見することができる。
【0004】
より軽量のペダル・クランクを製造したいという傾向から、複合材料、特に構造繊維を組み入れた樹脂(レジン)・プラスチック材料のシートから形成された複合材料が用いられるようになってきている。
【0005】
にもかかわらず、ペダル・クランクの使用時に発生する特有の応力、具体的には、自転車乗りがペダルを踏む際の推進動作に起因するねじりの力は以前と変わらないため、ボトム・ブラケット・ピボットまたはペダル・ピボットとペダル・クランク本体との連結部となる金属製部材を挿入する必要が生じる。
【0006】
前述の技術を用いた第1の例が、本出願と同じ出願人による特許文献1に示されており、ペダル・クランク本体を、金属製の挿入物を配置した型内で熱硬化性の複合材料を成型することによって得ている。
【0007】
成型工程において、可塑状態の複合材料が挿入物を覆うべく配置され、挿入物の外表面の大部分を、支持部材への取り付けに対応するためのわずかの部分を残して覆う。この支持部材は、取り出し用の部材としても好都合に機能する。このようにして型内に配置された材料が硬化するまで加熱され、その後、取り出し用の部材を動かすことによってペダル・クランクが型から取り出される。次いで、ペダル・クランクは室温まで冷却される。最終形態において、挿入物は、ペダル・クランク本体を形作っている材料内にほぼ組み入れられている。
【0008】
複合材料のペダル・クランク本体に金属製挿入物を使用する第2の例が、特許文献2に開示されている。この解決策においては、挿入物の外表面に、間隔を空けて配置され、ペダル・クランク本体を形作る複合材料へ組み込まれる成形円板一式が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】欧州特許出願公開第1281609号明細書
【特許文献2】米国特許第6202506号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1に示された従来技術では、冷却工程の際に、挿入物を覆う複
合材料が挿入物の壁面から剥離してしまう傾向があるという欠点がある。実際、冷却の間に、挿入物を構成する金属材料およびペダル・クランク本体を構成する複合材料の両者が収縮する。剥離の進行は、これら2つの材料の熱膨張係数が異なれば異なるほど、ますます問題となる。このような剥離は、金属製挿入物と複合材料との間の付着力の低下を意味し、結果として、ペダル・クランク全体の強度および保持特性の低下を引き起こす。
【0011】
一方、特許文献2に示された従来技術では、挿入物と複合材料との間の接触面を増加させることができるが、依然としてペダル・クランク本体の材料と挿入物との間の部分的剥離に起因する欠点を有している。この剥離は、ペダル・クランク本体材料の硬化工程の際に見られる現象である。
【0012】
本発明は、本体の座部に金属製挿入物を収容した自転車構成部品において、本体と金属製挿入物との間の剥離を回避できるもの、およびその製造方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記目的を達成するために、本発明の第1の構成は、高分子材料の基材中に組み入れられた構造繊維で構成され、自転車の少なくとも1つの要素に機械的に連結されて力を伝える本体を備えた自転車構成部品である。そして、その自転車構成部品の外表面に開いた入り口、その入り口の寸法以下の寸法である底部、および、前記入り口から前記底部まで寸法の増加しない断面を規定している壁面を有する少なくとも1つの座部と、その座部に収容される少なくとも1つの金属製挿入物とを備えている。
【0014】
第1の構成によれば、座部の形状および寸法により、構成部品本体への挿入物の挿入を座部の形成が完了した後に行なうことが可能であり、そうすることで、硬化工程において材料の収縮が相違することに起因して剥離が生じるという好ましくない結果を、回避することができる。
【0015】
好ましくは、座部と挿入物という2つの部品間に適切かつ強固な接触面を形成するのに好都合なように、座部と挿入物が対になる連結面を備えており、さらに好ましくは、両者の間に接着性物質が配置されている。
【0016】
さらに、特に自転車構成部品がペダル・クランクであるときには、せん断応力を最小限にまで減らすため、挿入物と座部との間に溝、または好ましくはねじ山が設けられる。
【0017】
実際、好ましい実施形態においては、座部が実質的に雌ねじを有し、挿入物は雄ねじ状に成形され、ねじ込み作業によって挿入物を容易に挿入することが可能である。
【0018】
この好ましい実施形態において、座部および挿入物が、外形の相違する複数の領域、すなわち、クリアランスなしでぴったり合致する連結領域、および、接着性物質を収容するための隙間を好都合に形成する緩い連結領域を有していることがさらに好ましい。
【0019】
本発明の第2の構成は、高分子材料の基材中に組み入れられた構造繊維で構成され、自転車の少なくとも1つの要素に機械的に連結されて力を伝える本体を備えた自転車構成部品(1;100)の製造方法である。そして、前記自転車構成部品の本体を、所望の形状に製作する工程と、前記本体に、金属製挿入物を収容できる寸法および形状の座部を設ける工程と、前記座部に収容できる寸法および形状の金属製挿入物を製作する工程と、前記金属製挿入物を、前記座部に、前記本体の外部から挿入する工程とを備えている。
【0020】
第2の構成によれば、前記第1の構成の自転車構成部品を製造でき、好ましい実施形態
において、本体を製作するための第1の工程を、型内での成型によって行なうことができる。
【0021】
そのような場合、座部の製造を、離型剤(detachment-enhancing substance)で被覆した種型要素(master element)を使用し、その種型要素を本体の材料よりも先に型内に入れておくことによって行なうことができる。型内での本体の成型が完了した後、前記離型剤の助けも借りて、種型が本体から取り除かれる。
【0022】
この最後の工程を可能にするために、種型要素は、取り外し可能な要素からなっており、好ましくは、雄ねじのねじ山を有する挿入物を引き続き挿入することができるように、雄ねじ状の要素からなる。
【0023】
また、座部を、機械加工によって材料を除去することにより、得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の一実施形態である自転車構成部品を示す斜視図である。
図2】同構成部品の分解斜視図である。
図3図1のIII −III 断面図である。
図3A図3の一部を詳細に示す拡大図である。
図3B図3の別の一部を詳細に示す拡大図である。
図3C図3Aの一部の変形例を示す拡大図である。
図4図4は、前記構成部品の変形例を示す分解斜視図である。
図4A図4のIV−IV断面図である。
図4B図4Aの一部を詳細に示す拡大図である。
図4C図4Aの別の一部を詳細に示す拡大図である。
図5】前記構成部品の別の変形例を示す分解斜視図である。
図6】前記構成部品のさらに別の変形例を示す分解斜視図である。
図7】前記構成部品のさらに別の変形例を示す平面図である。
図8】本発明の別の実施形態である自転車構成部品の製造方法における、図1の構成部品を製造するための工程を示す図である。
図9】本発明の別の実施形態である自転車構成部品の製造方法における、図1の構成部品を製造するための別の工程を示す図である。
図10】本発明の別の実施形態である自転車構成部品の製造方法における、図1の構成部品を製造するためのさらに別の工程を示す図である。
図11】本発明の別の実施形態である自転車構成部品の製造方法における、図1の構成部品を製造するためのさらに別の工程を示す図である。
図12図9のXII −XII 断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の図面を参照しつつ行なわれる、以下のいくつかの好ましい実施形態に関する説明によって、さらに明白になる。
【0026】
本発明の一実施形態である自転車構成部品が図1〜3に示されており、構成部品全体に符号1が付されている。この構成部品は自転車のペダル・クランクであり、以下、用語「ペダル・クランク」を、例えばサドル・ポストのようなペダル・クランクと類似の特徴を有する自転車の構成部品を意味するものとして用いる。一般的に、このような構成部品は、例えば引っ張り、圧縮および/またはねじりといった少なくとも1つの力成分が加えられ、そのような力を伝達する、またはそのような力に耐えることができるものと考えることができる。
【0027】
ペダル・クランク1は、端部3に第1の座部4を有する細長い本体2を備え、第1の座部4には、ペダル・クランク1を自転車のボトム・ブラケット・ピボット(図示されていない)に連結するために第1の金属製挿入物5が収容されている。
【0028】
反対側の端部6には、第2の座部7が設けられ、ペダル(図示されていない)を連結するために第2の金属製挿入物8が収容されている。
【0029】
2つの挿入物5、8は、それぞれボトム・ブラケット・ピボットおよびペダル・ピボットへの連結のため、それぞれ貫通孔9、10を有している。この実施形態では、貫通孔9は、ボトム・ブラケット・ピボットへの連結のために正方形であり、一方、貫通孔10は、ねじ付きのペダル・ピボットへの連結のために雌ねじが切られている。他の実施形態においては、これらの連結のための孔が、貫通孔でなくてもよく、ボトム・ブラケットおよびペダル・ピボットの形状に合致する他の幾何学的形状を有していてもよい。
【0030】
本体2は、熱可塑性または熱硬化性樹脂の基材中に組み入れられた構造繊維で構成され、一方、挿入物5、8は、金属材料、好ましくはアルミニウム合金からなる。構造繊維は、好ましくは基材中に不規則に配置された炭素繊維である。あるいは、特定の方向に沿って所望の特性を備える層を形成するために、例えば単一方向に配置する、または織物の形態に縦横に配置するなど、構造繊維を型内に規則的に配置することもできる。構造繊維は、ガラス繊維、アラミド繊維、セラミック繊維、あるいはこれらの任意の組み合わせからなるグループから選択することができる。
【0031】
特に図2、3、3Aおよび3Bに見られるように、座部4、7はそれぞれ、ペダル・クランク1の本体2の表面2a、2bに開いた入り口4a、7b、底部4b、7a、および壁面4c、7cを有している。これら座部4、7はほぼ円柱形(厳密には座部内の空間が円柱形)であり、したがって、入り口4a、7bの寸法はそれぞれ底部4b、7aの寸法とほぼ等しく、壁面4c、7cが入り口4a、7bから底部4b、7aまで、同一の円形断面を規定している。挿入物5、8も、それぞれ対応する座部4、7の形状に一致するほぼ円柱形である。
【0032】
座部4、7および挿入物5、8は互いに合致する連結面を有し、それぞれにねじ山が形成されている。座部4、7は、雌ねじ11、12を有し、一方、挿入物5、8は、雄ねじの形状とされた部位13、14を有している。
【0033】
ボトム・ブラケット・ピボットへの連結のための端部3に関する図3Aの詳細図に見られるように、挿入物5の雄ねじ形状とされた部位13は、雌ねじ11との間にクリアランスがない第1の連結領域13a、および、雌ねじ11との間にクリアランスがある第2の連結領域13bを有しており、このようにして、第2の連結領域13bに隙間領域15が規定されている。この隙間領域15の厚さは、ほぼ均一であり、0.1〜0.05mmの間であると好都合であり、接着性物質(接着剤)で満たされている。クリアランスのない第1の連結領域13aは、詳細には、第2の領域13bのねじ山よりも大きい平均径、外径および谷径をもつ3個の接触するねじ山(contact threads )を有している。このような径を大きくしたねじ山を有する第1の領域13aは、挿入物5の最初のねじ込みの端部5bとは反対側の端部5aに隣接している。さらに、挿入物5は、本体2に形成された輪状の接触面19に当接して位置する拡大頭部17を有している。正方形の貫通孔9により、ボトム・ブラケット・ピボットとの連結が可能である。
【0034】
ボトム・ブラケット・ピボットへの連結のための端部3に関する前記の説明は、図3Bに見られるとおり、ペダル・クランクをペダル・ピボットへ連結するための端部6についても同様に適用可能である。挿入物8の雄ねじ形状とされた部位14は、雌ねじ12との
間にクリアランスがない第1の連結領域14a、および、雌ねじ12との間にクリアランスがある第2の連結領域14bを有しており、このようにして、第2の連結領域14bに隙間領域16が規定されている。この隙間領域16の厚さは、ほぼ均一であり、0.1〜0.05mmの間であると好都合であり、接着性物質で満たされている。クリアランスのない第1の連結領域14aは、詳細には、第2の領域14bのねじ山よりも大きい平均径、外径および谷径をもつ3個の接触するねじ山を有している。このような径を大きくしたねじ山を有する第1の領域14aは、挿入物8の最初のねじ込みの端部8aとは反対側の端部8bに隣接している。さらに、挿入物8は、本体2に形成された輪状の接触面20に当接して位置する拡大頭部18を有している。正方形の貫通孔10により、ペダル・ピボットとの連結が可能である。
【0035】
2つの挿入物5、8が、ペダル・クランク1の本体2へ、対向する表面2a、2b上に、反時計回りにねじ込まれていることに注意を要する。これにより、ペダルを踏んだ際、挿入物5、8を対応する座部4、7へねじ込もうとする好都合なねじ込み作用が得られる。
【0036】
この挿入物と座部との間の雄ねじ−雌ねじ形式の連結を変形させた例が、図3Cに示されている。この変形例は、雌ねじ61が、挿入物55の雄ねじ部分63とのクリアランスがない第1の連結領域61a、および、隙間領域65を規定すべく雄ねじ部分63とのクリアランスがある第2の連結領域61bを有する点で、前記実施形態と異なっている。第1の連結領域61aは、第2の領域61bのねじ山よりも小さい平均径、外径および谷径をもつ3個の接触するねじ山を有している。第1の領域61aは、座部54の底部54bに隣接して位置する。挿入物55は、本体2に形成された輪状の接触面69に当接して位置する拡大頭部67を有している。
【0037】
図4、5および6に、上述したペダル・クランクの種々の変形例が示されており、座部および挿入物が他の外形を有している点でただいま説明したペダル・クランクと相違しているが、依然、座部および挿入物の外形は一致しており、接着性物質を収容するための空間領域を備えている。
【0038】
図4のペダル・クランクでは、運動中心へ連結される挿入物88および対応する座部84が、ペダルに連結される挿入物89および対応する座部85と異なっている。
【0039】
図4Bから見て取れるように、座部84は、最初の円柱形の部分84aおよび雌ねじが切られた終端部84bを有している。これに対応する挿入物88は、座部84の雌ねじ部分84bと連結する雄ねじ部分88b、および座部84の円柱形部分84aの直径よりもわずかに小さい直径をもつ円柱形の部分88aを有している。これにより、接着性物質を好都合に収容する隙間領域87が規定される。
【0040】
座部85および対応する挿入物89は、わずかに先細りの円柱形状を有している。図4Cの詳細から見て取れるように、座部85の底部85aは、入り口85bよりも寸法が小さく、壁面85cが、入り口85bから底部85aまで、寸法が減少していく断面を規定している。
【0041】
図5のペダル・クランクでは、座部74、75およびこれらに組み合わされる挿入物78、79のそれぞれが、六角形断面を有するほぼ角柱形状を有している。
【0042】
図6のペダル・クランクでは、座部94、95およびこれらに組み合わされる挿入物98、99のそれぞれが、ねじりが加わった際の挿入物98、99の座部94、95による保持を向上させるために、縦方向に溝を設けた接触面をもつほぼ円柱形の形状を有してい
る。
【0043】
挿入物および座部の幾何学的形状を変えると、ペダルを踏んだ際の力の分布、特にねじりの力の分布が変化することに注目すべきである。これによって、設計段階において、ペダル・クランク本体と挿入物との間に位置する接着性物質に加わるせん断応力を可能な限り減らすように、ペダル・クランク本体と挿入物との間で機械的応力を適切に分配するための外形の寸法が決定される。
【0044】
図7は、図1のペダル・クランクのさらに別の変形例を示したものであり、一般に右側ペダル・クランクとして知られる、スポークを備えたペダル・クランク100であり、チェーンを引っ張るために、1つまたは複数のクラウン(図示せず)が組み合わされる。
【0045】
このペダル・クランクにおいて、ペダル・クランク本体102は、一端に、運動中心への連結のために第1の挿入物108が収容される第1の座部104を、反対側の端部に、ペダルへの連結のために第2の挿入物109が収容される第2の座部105を有する。第1および第2の挿入物108、109は、好ましくは図1において説明した形式の挿入物である。
【0046】
ペダル・クランク本体102は、さらに第3の座部115および第3の挿入物110を備えており、これら第3の座部115および第3の挿入物110は、前記各図面において説明したものと同じ形式であり、第1の挿入物108と第2の挿入物109との中間に配置されている。第3の座部115および第3の挿入物110は、ペダル・クランク100に一体に取り付けられるクラウンの固定のために使用される。この目的で、クラウンのねじ止め手段を収容する、貫通しない(行き止まりの、blind )ねじ孔111が、第3の挿入物110に形成される。
【0047】
さらにペダル・クランク100は、一端に4本のアーム113すなわちスポークを有し、そのスポークの端部にはそれぞれ、ねじ止め手段を用いてさらに4点でクラウンを固定できるように、座部112が設けられている。このペダル・クランク100においては、アーム113とペダル・クランク本体102が、例えば熱硬化性または熱可塑性樹脂といった高分子材料の基材中に組み入れられた構造繊維から作られた単一の本体を構成している。
【0048】
このペダル・クランク100においては、座部112を、それぞれ金属製挿入物を収容することができる寸法および形状を有する前述の形式の座部とすることが可能であり、そのような場合、前記金属製挿入物によって、クラウンをペダル・クランク本体102に固定するための4箇所の固定点が規定される。
【0049】
さらに別の変形例も考えられ、ペダル・クランクが、例えば図4〜6に示した形状の任意の組み合わせなどの、別の幾何学的形状の座部を備えてもよい。
【0050】
また、挿入物が、その挿入物が収容される座部と異なる形状であってもよく、例えば、任意の非円柱形状の座部に収容される三角柱形状の挿入物であってもよい。
【0051】
さらに別の変形例では、挿入物−座部の連結を、接着性物質の介在なしで行なうこともでき、そのような場合、保持は2つの部品間の機械的干渉のみによって確保される。さらに、座部を非貫通にすることもでき、前述の形状のように座部が本体の全厚にわたって占める必要はない。
【0052】
図8〜11を参照して、図1のペダル・クランクを得るための工程を、本発明の別の好
ましい実施形態である自転車構成部品の製造方法にしたがって、以下に示す。
【0053】
図8から見て取れるように、構造繊維を含んだ所定量の高分子材料148が、型120の第1の半分(半型)122内に配置される。さらに、その第1の半分122内には、離型剤で被覆された2つの種型要素144、146が設置されており、取り出し用の要素としても好都合に機能する2つの支持要素140、142によって、所定の位置に保持されている。種型要素144、146は、それぞれ拡大頭部157、158を有して雄ねじが切られた挿入物であり、外形は、ペダル・クランク1において得ようとする座部4、5の形状を反転させた型になっている。
【0054】
引き続く工程において、型120の第2の半分124が、第1の半分122の上に被せられて閉じられ、材料148が、型120の2つの半分122、124によって規定される凹部(空洞)を流れるようにする。図12に見られるように、可塑状態にある材料148が空洞を完全に満たし、拡大頭部157、158を除いて種型要素144、146を完全に取り囲む。したがって、拡大頭部157、158は、いかなる材料にも覆われていない。
【0055】
続いて、公知の適当な加熱手段134で型120を加熱することにより、高分子材料の硬化および網状化(reticulation)、ならびに所望の形状にしたがったペダル・クランク本体2の成型を行なう。
【0056】
次いで、型120を開け、取り出し用要素140、142を動作させてペダル・クランク本体2を取り出す。すでに述べたとおり、種型要素144、146は、材料によって覆われていない拡大頭部157、158を有する。したがって、引き続いてこれら種型要素144、146を、ねじを緩める作業によってペダル・クランク本体2から取り外すことができる。この作業は、成型前に種型要素144、146を被覆した離型剤によって、また、冷却工程における材料の熱収縮に起因する材料148の部分的剥離によって、容易になっている。種型要素144、146を取り除くことにより、構造繊維から形成された硬化材料から全体が作られ、2つのねじ座部4、5を備えたペダル・クランク本体2からなる半加工品が生み出される。
【0057】
図11に示した引き続く作業において、図3Aおよび図3Bに示したような幾何学的形状を有し、好ましくは2液性(bicomponent )のエポキシ樹脂である、接着性物質の層で覆われて、雄ねじが切られている挿入物5、8が、それぞれ挿入される。ねじ込みの際、接着性物質は、座部4、7と挿入物5、8との間に規定される隙間15、16を満たすように配置される。ねじ込み工程の最後において、雌ねじ11、12と接触する雄ねじ13a、14aによって形成される隙間のない連結のおかげで、最終的に挿入物5、8の座部4、7内への固定が可能となる。
【0058】
次いで、接着性物質が重合するまで乾燥工程が続くが、室温で行なってもよく、あるいは加熱して行なってもよい。
【0059】
最後に、ボトム・ブラケット・ピボットおよびペダルへの連結のための適切な孔9、10が、工作機械を用いた公知の加工技術によって、挿入物5、8に設けられる。
【0060】
好都合なことに、上述の製造方法によって、挿入物とペダル・クランク本体との間の結合力の向上が、これらの有する特定の形状のおかげで可能になる。実際、挿入物は、すでに網状化し硬化した高分子材料で形成されている座部へ挿入され、機械的干渉による理想的な連結が可能である。
【0061】
さらに好都合なことに、上述の製造方法により、接着性物質の接着特性を可能な限り利用することによって、挿入物とペダル・クランク本体との間の結合力の向上が可能になる。実際、接着性物質は、ペダル・クランク本体および挿入物が完成したのちに塗布および乾燥させられ、したがって、接着性物質の重合工程の際に、ペダル・クランク本体および挿入物が収縮を生じることはない。
【0062】
このような製造方法の変形例において、別の形状の種型要素を使用すること、すなわち、各座部を所望の幾何学的形状にしたがって製造できるように形作られた種型要素を使用することが考えられる。例えば、図3Bに示した座部61の製作のためには、種型要素は、同図に示されたように形状が変化するねじ山を有する円柱形要素となる。
【0063】
さらに、前述の製造方法のさらに別の工程として、挿入物を対応する座部に挿入した後に、拡大頭部と反対側の端部に、挿入物が座部から脱落することがないようにアンダーカット(undercut)領域を作るため、かしめ(drawing )作業をすることが考えられる。
【0064】
前述の製造方法の別の変形例では、成型において種型要素を省略し、孔のない単なる一枚の板状のペダル・クランク本体を得て、この単なる板状のペダル・クランク本体を出発点として、座部を工作機械による加工によって形成することができる。
【0065】
さらに別の変形例では、成型において、ペダル・クランクを成型するための型内に材料の層を適切に配置して使用することが考えられる。そのような層は、高分子材料の基材中に単一方向に配置された構造繊維からなり、あるいは、高分子材料の基材中に織物の形態に縦横に配置された構造繊維からなる。これにより、ペダル・クランクに、所定の方向に沿った特定の物理的−機械的特性を与えることができる。
【0066】
種型要素の形状が、挿入物の形状に酷似しており、かつ、挿入が完了したときに接着性物質を収容するための隙間が形成されるように、少なくとも一部分において、挿入物よりもわずかに大きいことに注意すべきである。
【0067】
さらに、ペダル・クランクを自転車に取り付けたときの外観をよくするために、挿入物に脱着可能なカバー要素を取り付けることが考えられる。
【0068】
座部および金属製挿入物の形状は、以上に示した形状の任意の組合せとすることができる。例えば、示した形状のすべてを先細りにしてもよいし、あるいは、断面の減少する第1の部分(円錐台または角錐台)と、断面が一定の端部(円柱または角柱)とを有してもよい。さらに、円錐台−円柱形状において、円柱部分すなわち端部にねじ山を設けてもよい。座部の内表面および/または挿入物の外表面は、曲面の領域と平面の領域との任意の組み合わせによって作り出してもよい。
【符号の説明】
【0069】
1 自転車構成部品(ペダル・クランク)
2 自転車構成部品の本体
2a,2b 自転車構成部品(の本体)の外表面
3 自転車構成部品の一端
4,7 座部
4a,7b 座部の入り口
4b,7a 座部の底部
4c,7c 座部の壁面
5,8 金属製挿入物
5b,8a 金属製挿入物の最初にねじ込まれる端部
5a,8b 金属製挿入物の他端部
6 自転車構成部品の他端
9,10 金属製挿入物の連結孔
11,12 雌ねじのねじ山を有する座部の連結面
13,14 雄ねじのねじ山を有する金属製挿入物の連結面
13a,14a 第1の連結領域
13b,14b 第2の連結領域
15,16 隙間
17,18 拡大頭部
54 座部
54a 座部の入り口
54b 座部の底部
55 金属製挿入物
61 雌ねじのねじ山を有する座部の連結面
61a 第1の連結領域
61b 第2の連結領域
63 雄ねじのねじ山を有する金属製挿入物の連結面
65 隙間
67 拡大頭部
74,75 座部
78,79 金属製挿入物
84,85 座部
84a,85b 座部の入り口
84b,85a 座部の底部
84b 雌ねじのねじ山を有する座部の連結面
85c 座部の壁面
87 隙間
88,89 金属製挿入物
88b 雄ねじのねじ山を有する金属製挿入物の連結面
94,95 座部
98,99 金属製挿入物
100 自転車構成部品
102 自転車構成部品の本体
104,105 座部
108,109 金属製挿入物
110 第3の金属製挿入物
113 アーム
115 第3の座部
120 型
144,146 種型要素
図1
図2
図3
図3A
図3B
図3C
図4
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12