(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0025】
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
まず、本実施例におけるスロットマシン1について、
図1から
図4を用いて詳しく説明する。
なお、
図1はスロットマシン1における外観の正面図を示し、
図2はスロットマシン1の前扉2を開放した状態における外観斜視図を示し、
図3はスロットマシン1における内部構成のブロック図を示し、
図4は各リールのコマ番号と図柄を説明する説明図を示している。
【0026】
また、
図1中において、矢印Yは左右方向を示し(以下、「左右方向Y」とする)、
図2中において、矢印Xは前後方向を示し(以下「前後方向X」とする)。
また、前後方向Xにおける前扉2側を前方とし、前後方向Xにおける筐体本体3側を後方とし、左右方向Yにおける
図1中の右側を右方向とし、左右方向Yにおける
図1中の左側を左方向とする。さらに、
図1中の上側を上方とし、
図1中の下側を下方とする。
【0027】
スロットマシン1は、
図1及び
図2に示すように、正面視略矩形の箱状体であって、遊技者と対面する前扉2と、前方側が開口した筐体本体3とで構成している。なお、前扉2は、筐体本体3の前方左端を回転中心にして開閉可能に取り付けられている。
前扉2における遊技者と対面する表面部分は、
図1に示すように、上部ランプ11、液晶モニタ12、及び表示窓13を上方からこの順番で配置している。
【0028】
さらに、表示窓13の下方には、メダル投入口14、最大ベットスイッチ15、及びベットスイッチ16を右側からこの順で並置するとともに、その下方に3つのストップスイッチ17、及びスタートスイッチ18を右側からこの順で並置している。
そして、さらにその下方には、下部ランプ19、スピーカー20、メダル払出口21、及びメダル受け皿22を上方からこの順番で配置している。
【0029】
前扉2における裏面部分には、
図2に示すように、メダル投入口14に接続されたメダルセレクタ23、メダルセレクタ23を介してメダル投入口14とメダル払出口21とを接続するメダルシュート24、及び液晶制御基板25を配置している。なお、メダルシュート24は、メダルが流通可能に形成している。
一方、筐体本体3の内部には、
図2に示すように、リールユニット31、ホッパーユニット32、電源ユニット33、及び制御装置34を配置している。
【0030】
より詳しくは、スロットマシン1は、
図1から
図3に示すように、上部ランプ11、液晶モニタ12、最大ベットスイッチ15、ベットスイッチ16、ストップスイッチ17、スタートスイッチ18、下部ランプ19、スピーカー20、メダルセレクタ23、リールユニット31、ホッパーユニット32、電源ユニット33、及び制御装置34で構成している。
【0031】
上部ランプ11は、LEDなどで構成され、所定の信号線を介して接続された制御装置34(後述する演出制御装置50)の指示によって、点灯、消灯、あるいは点滅する機能を有している。
液晶モニタ12は、液晶制御基板25及び所定の信号線を介して接続された制御装置34(後述する演出制御装置50)の指示によって、遊技の進行に応じた各種演出画面や操作の案内画面を表示する機能を有している。
【0032】
最大ベットスイッチ15は、所定の信号線を介して接続された制御装置34(後述する遊技制御装置40)が記憶しているクレジットに貯留されているメダルから1回の遊技で使用する最大枚数のメダルの投入を所望する遊技者の操作を受付ける機能を有している。
ベットスイッチ16は、所定の信号線を介して接続された制御装置34(後述する遊技制御装置40)が記憶しているクレジットに貯留されているメダルから1枚のメダルの投入を所望する遊技者の操作を受付ける機能を有している。
【0033】
ストップスイッチ17は、所定の信号線を介して制御装置34(後述する遊技制御装置40)に接続され、後述するリールユニット31を構成する各リールの回転停止を所望する遊技者の操作を受付ける機能を有している。
なお、ストップスイッチ17は、
図1に示すように、後述する左リール31aに対応する左ストップスイッチ17a、後述する中リール31bに対応する中ストップスイッチ17b、及び後述する右リール31cに対応する右ストップスイッチ17cで構成されている。
【0034】
スタートスイッチ18は、所定の信号線を介して制御装置34(後述する遊技制御装置40)に接続され、リールユニット31を構成する各リールの回転開始を所望する遊技者の操作を受付ける機能を有している。
下部ランプ19は、LEDなどで構成され、所定の信号線を介して接続された制御装置34(後述する演出制御装置50)の指示によって、点灯、消灯、あるいは点滅する機能を有している。
【0035】
スピーカー20は、ハーネス36を介して接続された制御装置34(後述する演出制御装置50)の指示によって、遊技の進行に応じた音声を出力する機能を有している。
メダルセレクタ23は、遊技者によってメダル投入口14に投入されたメダルを検知する投入センサ(図示省略)、及びソレノイド(図示省略)などで構成し、所定の信号線を介して制御装置34(後述する遊技制御装置40)に接続している。
【0036】
なお、メダルセレクタ23は、遊技者によってメダル投入口14に投入されたメダルの搬送先を、メダルシュート24あるいはホッパーユニット32のいずれか一方に切り替える機能と、ホッパーユニット32へ流下するメダルを検知する機能とを有している。
【0037】
リールユニット31は、
図2に示すように、左右方向Yを回転軸として同軸回転可能に並置した略円筒状の左リール31a、中リール31b、及び右リール31cと、各リールに連結された駆動モーター(図示省略)と、各リールに1つずつ設けた突起状のリールインデックス(図示省略)を検出する位置センサ(図示省略)などで構成している。このリールユニット31は、所定の信号線を介して制御装置34(後述する遊技制御装置40)に接続している。
【0038】
左リール31a、中リール31b、及び右リール31cには、
図4に示すように、複数の図柄がプリントされた図柄シールがそれぞれ貼付されている。この図柄シールは、リールの回転方向に長い略短冊状であって、所定の大きさに区切られた21個のコマにそれぞれ図柄を1つずつ配置している。このコマには、「ベル1」、「ベル2」、「ベル3」、「星」、及び「チェリー」の5種類の図柄のいずれか1つが配置されている。
【0039】
なお、リールユニット31の各リールは、
図1に示すように、リールユニット31における左右方向Yの長さと略同等の左右方向長さを有するとともに、各リールの図柄が3コマ分視認可能な上下方向の長さを有する略矩形で、無色透明に形成した表示窓13を介して視認可能にしている。
【0040】
ホッパーユニット32は、メダルセレクタ23から搬送されたメダルを貯留するホッパー容器32a(
図2参照)、ホッパー容器32aから溢れ出したメダルを貯留する補助タンク(図示省略)、メダルの払出しを行う駆動モーター(図示省略)、及び払い出されるメダルを1枚ずつ検知する払出しセンサ(図示省略)などで構成している。
【0041】
このホッパーユニット32は、投入されたメダルを貯留する機能と、制御装置34(後述する遊技制御装置40)の指示によって、メダル払出口21を介してメダル受け皿22にメダルを排出する機能とを有している。
【0042】
電源ユニット33は、電力の供給のオン、オフを切り替える電源スイッチ33aを前面に備えるとともに、外部から供給される電力を制御する機能と、制御した電力を各部に出力する機能とを有している。なお、電源ユニット33は、交流電流を所定の電圧の直流電流に変換して出力する。
【0043】
制御装置34は、
図3に示すように、遊技制御装置40、及び演出制御装置50、及び遊技制御装置40と演出制御装置50とを電気的に接続するハーネス35で構成している。
より詳しくは、遊技制御装置40を構成する遊技制御基板41は、乱数発生回路42、送信回路43、及びこれらとデータバス(図示省略)を介して接続されるとともに、これらの動作を制御する第1マイコン44を備えている。
【0044】
乱数発生回路42は、カウンタ回路、及びラッチ回路で構成され、「0」から「255」の範囲内で乱数値を発生させる機能を有している。
送信回路43は、第1マイコン44が生成したコマンドを制御信号に変換する機能と、ハーネス35を介して演出制御装置50に制御信号を送信する機能とを有している。なお、制御信号は、遊技制御装置40から演出制御装置50への一方向のみに送信される。
【0045】
第1マイコン44は、所謂、ワンチップマイコンであって、第1ROM44a、第1RAM44b、及び第1CPU44cなどで構成している。
第1ROM44aは、読取り専用のメモリで構成した記憶手段であって、遊技の進行を制御する遊技進行プログラムなどの各種プログラム、及び遊技の進行にかかる各種情報などを記憶している。
【0046】
第1RAM44bは、読取り書込み可能なメモリで構成した記憶手段であって、遊技の進行に応じた各種情報を一時的に記憶する機能と、遊技の進行に応じて各種情報を読み出す機能とを有している。例えば、第1RAM44bには、遊技者が投入したメダルの枚数、あるいは遊技によって獲得したメダルの枚数を示すクレジットを一時記憶している。
第1CPU44cは、遊技進行プログラムなどの各種プログラムを実行する機能と、接続された各部の動作を各種プログラムに基づいて制御する機能とを有している。
【0047】
また、演出制御装置50を構成する演出制御基板51は、乱数発生回路52、受信回路53、及びこれらとデータバス(図示省略)を介して接続されるとともに、これらの動作を制御する第2マイコン54を備えている。なお、演出制御基板51は、電源ユニット33からの電力供給を、遊技制御基板41及びハーネス35を介して受付けている。
さらに、演出制御基板51には、第2マイコン54に接続するとともに、スピーカー20に接続するアンプ回路55を備えている。このアンプ回路55については、後ほど詳しく説明する。
【0048】
乱数発生回路52は、カウンタ回路、及びラッチ回路で構成され、「0」から「255」の範囲内で乱数値を発生させる機能を有している。
受信回路53は、遊技制御基板41の送信回路43から受信した制御信号を、コマンドに変換する機能と、変換したコマンドを一時記憶する機能と、第2マイコン54の割り込み制御によって、記憶したコマンドを第2マイコン54に出力する機能とを有している。
【0049】
第2マイコン54は、所謂、ワンチップマイコンであって、第2ROM54a、第2RAM54b、及び第2CPU54cなどで構成している。
第2ROM54aは、読取り専用のメモリで構成した記憶手段であって、遊技の進行に応じた各種演出を制御する演出プログラムなどの各種プログラム、及び遊技の進行に応じた各種演出を示す演出情報などを記憶している。
【0050】
第2RAM54bは、読取り書込み可能なメモリで構成した記憶手段であって、演出の進行に応じた各種情報を一時的に記憶する機能と、演出の進行に応じて各種情報を読み出す機能とを有している。
第2CPU54cは、演出プログラムなどの各種プログラムを実行する機能と、接続された各部の動作を各種プログラムに基づいて制御する機能とを有している。
【0051】
次に、このような構成の演出制御基板51において、ハーネス36を介して接続されたスピーカー20を保護するスピーカー保護回路56について、
図5及び
図6を用いて詳しく説明する。
なお、
図5は演出制御基板51における要部の構成の要部ブロック図を示し、
図6はスピーカー保護回路56における回路構成の回路図を示している。
【0052】
演出制御基板51には、
図5に示すように、第2マイコン54とデータバスを介して接続されたアンプ回路55と、アンプ回路55に接続されたスピーカー保護回路56を備えている。
アンプ回路55は、第2マイコン54から入力された制御信号を増幅する機能と、増幅した制御信号をスピーカー信号としてスピーカー20に出力する機能とを有している。なお、スピーカー20は、スピーカー信号に基づいて各種の音声を出力する。
【0053】
このアンプ回路55は、スピーカー保護回路56(後述する電源オン/オフ回路56d)を介して、ハーネス35を構成するプラス側電源ライン35aと電気的に接続するとともに、ハーネス35を構成するマイナス側電源ライン35bと電気的に接続して、電源ユニット33から遊技制御基板41を介して電力の供給を受付けている。
【0054】
さらに、アンプ回路55は、ハーネス36を構成するプラス側スピーカーライン36a及びマイナス側スピーカーライン36bを介して、スピーカー20と電気的に接続している。なお、アンプ回路55が出力したスピーカー信号は、プラス側スピーカーライン36a及びマイナス側スピーカーライン36bを介してスピーカー20へ伝達される。
【0055】
スピーカー保護回路56は、アンプ回路55からスピーカー20に出力されたスピーカー信号の電圧に基づいて、アンプ回路55への電力の供給を制御する機能を有している。
具体的には、スピーカー保護回路56は、
図6に示すように、DC検知回路56a、保護信号出力回路56b、ラッチ回路56c、及び電源オン/オフ回路56dを電気的に接続して構成している。
【0056】
DC検知回路56aは、詳細な図示を省略するが、プラス側スピーカーライン36aと電気的に接続された入力部IN1と、マイナス側スピーカーライン36bと電気的に接続された入力部IN2と、保護信号出力回路56bと電気的に接続された出力部OUTとを有する回路である。
【0057】
このDC検知回路56aは、プラス側スピーカーライン36aの電圧と、マイナス側スピーカーライン36bの電圧との差を監視することでスピーカー信号の異常を検知する機能、及び監視している電圧の差に基づいて、スピーカー信号の異常を示す電圧信号である異常検知信号を出力部OUTから保護信号出力回路56bに出力する機能を有している。
【0058】
より詳しくは、DC検知回路56aは、監視している電圧の差が所定の範囲より大きい場合、スピーカー信号が異常であると判定してHiレベルの電圧信号である異常検知信号を出力する。
【0059】
保護信号出力回路56bは、DC検知回路56aから異常検知信号が入力されるとスピーカー20へのスピーカー信号の出力を停止する保護動作を行うための保護信号を出力する機能を有している。この保護信号出力回路56bは、DC検知回路56aに接続されるとともに、抵抗器R11、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11、抵抗器R12、コンデンサC11、及び抵抗器R13を電気的に接続して構成している。
【0060】
抵抗器R11は、DC検知回路56aの出力部OUTに一端を接続し、後述するNチャンネル型電界効果トランジスタQ11のゲートに他端を接続している。この抵抗器R11は、DC検知回路56aが出力した電圧信号の電圧レベルを調整するために設けている。
【0061】
Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11は、抵抗器R11にゲートを接続し、グランドにソースを接続するとともに、後述する抵抗器R13にドレインを接続している。なお、プラス側スピーカーライン36aの電圧と、マイナス側スピーカーライン36bの電圧との差が正常な状態において、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11は、ドレイン・ソース間が非導通の状態であるオフ状態となる。
【0062】
抵抗器R12は、抵抗器R11とNチャンネル型電界効果トランジスタQ11との間に設けた接続点P1に一端を接続し、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11のソースとグランドとの間に設けた接続点P3に他端を接続している。この抵抗器R12は、DC検知回路56aが出力した電圧信号の電圧レベルを調整するために設けている。
【0063】
コンデンサC11は、抵抗器R12に対して並列接続するとともに、接続点P1とNチャンネル型電界効果トランジスタQ11との間に設けた接続点P2に一端を接続し、接続点P3に他端を接続している。
さらに、抵抗器R12、及びコンデンサC11は、抵抗器R11とともにRC回路を構成し、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11のゲート・ソース間の電圧が所定電圧に達するまでの時間を調整する機能を有している。
【0064】
抵抗器R13は、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11のドレインに一端を接続し、ラッチ回路56c(後述するPチャンネル型電界効果トランジスタQ21)に他端を接続している。この抵抗器R13は、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11がオン状態において、ラッチ回路56cから印加される電圧を調整するために設けている。
【0065】
ラッチ回路56cは、後述する電源オン/オフ回路56dが保護動作を行っている状態を維持する機能を有している。このラッチ回路56cは、保護信号出力回路56bに接続されるとともに、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ21、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ22、抵抗器R21、抵抗器R22、抵抗器R23、及びコンデンサC21を電気的に接続して構成している。なお、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ21及びNチャンネル型電界効果トランジスタQ22は、サイリスタ接続となっている。
【0066】
Pチャンネル型電界効果トランジスタQ21は、保護信号出力回路56bの抵抗器R13にゲートを接続し、後述する抵抗器R21にソースを接続するとともに、後述するNチャンネル型電界効果トランジスタQ22のゲートにドレインを接続している。
【0067】
Nチャンネル型電界効果トランジスタQ22のゲートは、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ21のドレインと接続されている。さらに、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ22のソースは、グランドに接続されている。そして、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ22のドレインは、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ21のゲート及び電源オン/オフ回路56d(後述するダイオードD32)に接続されている。
【0068】
なお、プラス側スピーカーライン36aの電圧と、マイナス側スピーカーライン36bの電圧との差が正常な状態において、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ21、及びNチャンネル型電界効果トランジスタQ22は、オフ状態となる。
【0069】
抵抗器R21は、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ21のソースに一端を接続し、電源オン/オフ回路56d(後述するPチャンネル型電界効果トランジスタQ31)に他端を接続している。この抵抗器R21は、電源オン/オフ回路56dから印加される電圧を調節するために設けている。
【0070】
抵抗器R22は、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ21のソースと抵抗器R21との間に設けた接続点P4に一端を接続するとともに、保護信号出力回路56bとPチャンネル型電界効果トランジスタQ21のゲートとの間に設けた接続点P5を介して、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ22のドレインと電源オン/オフ回路56dとの間に設けた接続点P6に他端を接続している。この抵抗器R22は、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ21のゲート・ソース間の電圧を調整するために設けている。
【0071】
抵抗器R23は、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ21のドレインとNチャンネル型電界効果トランジスタQ22のゲートとの間に設けた接続点P7に一端を接続し、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ22のソースとグランドとの間に設けた接続点P9に他端を接続している。
【0072】
コンデンサC21は、抵抗器R23に対して並列接続するとともに、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ21のドレインと接続点P7との間に設けた接続点P8に一端を接続し、接続点P9に他端を接続している。
さらに、抵抗器R23、及びコンデンサC21は、抵抗器R21とともにRC回路を構成し、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ22のゲート・ソース間の電圧が所定電圧に達するまでの時間を調整する機能を有している。
【0073】
電源オン/オフ回路56dは、スピーカー20へのスピーカー信号の出力を停止する保護動作を行う機能を有している。この電源オン/オフ回路56dは、ラッチ回路56cに接続されるとともに、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ31、抵抗器R31、抵抗器R32、バイポーラトランジスタQ32、ダイオードD31、ダイオードD32、抵抗器R33、抵抗器R34、抵抗器R35、及びコンデンサC31を電気的に接続して構成している。
【0074】
Pチャンネル型電界効果トランジスタQ31は、ラッチ回路56cの抵抗器R21にソースを接続し、アンプ回路55にドレインを接続するとともに、後述する抵抗器R31にゲートを接続している。さらに、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ31のソースは、抵抗器R21との間に設けた接続点P10を介してプラス側電源ライン35aと接続している。
【0075】
なお、プラス側スピーカーライン36aの電圧と、マイナス側スピーカーライン36bの電圧との差が正常な状態において、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ31は、ドレイン・ソース間が導通した状態であるオン状態となる。
【0076】
抵抗器R31、及び抵抗器R32は、直列接続され、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ31のゲートに抵抗器R31の一端を接続し、後述するバイポーラトランジスタQ32のコレクタに抵抗器R32の一端を接続している。なお、抵抗器R31をノイズ対策用に設け、抵抗器R32をPチャンネル型電界効果トランジスタQ31のゲート・ソース間の電圧を調整するために設けている。
【0077】
バイポーラトランジスタQ32は、抵抗器R32にコレクタを接続し、後述するダイオードD31のアノードにエミッタを接続するとともに、後述するダイオードD32のアノードにベースを接続している。
なお、プラス側スピーカーライン36aの電圧と、マイナス側スピーカーライン36bの電圧との差が正常な状態において、バイポーラトランジスタQ32は、オン状態となる。
【0078】
ダイオードD31は、バイポーラトランジスタQ32のエミッタにアノードを接続し、後述する抵抗器R34とグランドとの間に設けた接続点P16を介してグランドにカソードを接続している。
【0079】
ダイオードD32は、バイポーラトランジスタQ32のベースにアノードを接続し、ラッチ回路56cにおけるNチャンネル型電界効果トランジスタQ22のドレインにカソードを接続している。
抵抗器R33は、ラッチ回路56cと接続点P10との間に設けた接続点P11に一端を接続し、バイポーラトランジスタQ32のベースとダイオードD32との間に設けた接続点P15に他端を接続している。
【0080】
抵抗器R34は、接続点P15に一端を接続し、接続点P16を介して他端をグランドに接続している。すなわち、抵抗器R33、及び抵抗器R34は、接続点P15を介して直列接続している。
なお、抵抗器R33及び抵抗器R34は、バイポーラトランジスタQ32のベースに流れる電流値を調整するために設けている。
【0081】
抵抗器R35は、抵抗器R31に対して並列接続するとともに、接続点P10と接続点P11との間に設けた接続点P12に一端を接続し、抵抗器R31と抵抗器R32との間に設けた接続点P14に他端を接続している。なお、抵抗器R35は、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ31のゲート・ソース間の電圧を調整するために設けている。
【0082】
コンデンサC31は、抵抗器R31に対して並列接続するとともに、接続点P10と接続点P12との間に設けた接続点P13に一端を接続し、接続点P14に他端を接続している。
さらに、抵抗器R35、及びコンデンサC31は、RC回路を構成するとともに、オフ状態のPチャンネル型電界効果トランジスタQ31が急激にオン状態へ移行することを抑制する機能を有している。
【0083】
引き続き、このような構成のスピーカー保護回路56を有するスロットマシン1において、電源を投入した際のスピーカー保護回路56の動作について説明する。
まず、電源ユニット33の電源スイッチ33aをオンにすると、ハーネス35を介してスピーカー保護回路56に電力が供給される。そして、電源オン/オフ回路56dの接続点P15を介してバイポーラトランジスタQ32のベースに電流が流れるため、バイポーラトランジスタQ32がオン状態になる。
【0084】
バイポーラトランジスタQ32がオン状態になると、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ31がオン状態となり、アンプ回路55へ電力供給が開始される。
【0085】
この際、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ31におけるゲート・ソース間の電圧は、コンデンサC31による過渡現象によって緩やかに上昇することとなる。このため、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ31のソース・ドレイン間は、非導通状態から導通状態へと緩やかに移行する。これにより、電源オン/オフ回路56dは、アンプ回路55への急激な電圧印加を抑制して、アンプ回路55の破損などを防止している。
【0086】
次に、スピーカー信号に異常が生じた際の動作を説明する。具体例として、電源投入後の状態において、プラス側スピーカーライン36aの電圧とマイナス側スピーカーライン36bの電圧との差に異常が生じた際の動作について説明する。
まず、プラス側スピーカーライン36aの電圧と、マイナス側スピーカーライン36bの電圧との差が所定範囲より大きい場合、DC検知回路56aは、Hiレベルの電圧信号である異常検知信号を保護信号出力回路56bへ出力する。
【0087】
Hiレベルの電圧信号が印加され、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11のゲート・ソース間の電圧値が所定の値に達すると、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11がオフ状態からオン状態になる。この際、抵抗器R11、抵抗器R12、及びコンデンサC11による過渡現象によって、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11におけるゲート・ソース間の電圧値は、緩やかに上昇することとなる。
【0088】
つまり、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11におけるゲート電圧の電圧値が所定の値に達するまでの時間である所定時間を超えて、Hiレベルの電圧信号がゲートに継続して入力された場合に、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11がオン状態となる。なお、所定時間は、抵抗器R11の抵抗値、抵抗器R12の抵抗値、及びコンデンサC11の静電容量の乗算によって設定される。
【0089】
Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11がオン状態になると、抵抗器R21、抵抗器R22、抵抗器R13、及びNチャンネル型電界効果トランジスタQ11を介して、プラス側電源ライン35aとグランドとが導通する。これにより、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ21のゲートに対して、Loレベルの信号(本発明の保護信号に相当する)が出力される。
【0090】
ラッチ回路56cに保護信号が入力されると、抵抗器R22によって、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ21のゲート電圧がLoレベルとなるため、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ21がオフ状態からオン状態になる。
Pチャンネル型電界効果トランジスタQ21がオン状態になると、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ22のゲート電圧がHiレベルとなるため、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ22がオフ状態からオン状態になる。
【0091】
この際、抵抗器R21、抵抗器R23、及びコンデンサC21による過渡現象によって、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ22のゲート・ソース間に所定時間を超えて電圧が印加された場合に、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ22がオン状態となる。
【0092】
Nチャンネル型電界効果トランジスタQ22がオン状態になると、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ22と電源オン/オフ回路56dの接続点P15とが導通する。このため、電源オン/オフ回路56dにおいて、バイポーラトランジスタQ32のベースに流れる電流値が低下して、バイポーラトランジスタQ32がオン状態からオフ状態になる。
【0093】
バイポーラトランジスタQ32がオフ状態になると、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ31におけるゲート・ソース間の電位差が小さくなるため、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ31がオン状態からオフ状態
となる。すなわち、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ31のソースとドレインとが非導通状態となるため、アンプ回路55への電力の供給が遮断され、保護動作が開始される。
【0094】
なお、ラッチ回路56cのPチャンネル型電界効果トランジスタQ21、及びNチャンネル型電界効果トランジスタQ22がオン状態において、DC検知回路56aが出力する電圧信号がHiレベルではなくなると、保護信号出力回路56bのNチャンネル型電界効果トランジスタQ11がオン状態からオフ状態となる。
【0095】
この際、ラッチ回路56cは、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ22がオン状態のため、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ21のゲート電圧はLoレベルを維持する。すなわち、ラッチ回路56cは、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ21、及びNチャンネル型電界効果トランジスタQ22がオン状態を維持し続けるラッチ状態となり、保護動作を行っている状態が維持される。
【0096】
このため、電源オン/オフ回路56dにおいて、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ31のオフ状態が維持される。このラッチ回路56cのラッチ状態は、電源ユニット33の電源スイッチ33aが操作されて電源がオフになるまで維持される。
【0097】
以上のような動作を実現するスロットマシン1は、不正に照射された電波によるスピーカー保護回路56の誤動作を防止することができる。
具体的には、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11が電圧の印加によってスイッチ動作するため、スピーカー保護回路56は、意図しない電流がNチャンネル型電界効果トランジスタQ11に流れた場合であっても、アンプ回路55への電力供給を遮断することがない。
【0098】
これにより、例えば、スロットマシン1を誤動作させるような電波、あるいは記憶された情報を書き換えるような電波が照射された場合であっても、スロットマシン1は、スピーカー20への出力が遮断されることを防止できる。
さらに、例えば、不正に照射された電波を検知すると報知する機能を有する場合、スロットマシン1は、スピーカー保護回路56の誤動作を防止するとともに、不正に照射された電波の検知を音声によって確実に報知することができる。
【0099】
加えて、不正に照射された電波によって発生する渦電流は、電気が流れる経路である電路が長いほど発生し易い。そして、スピーカー保護回路56に対して離れた位置にスピーカー20を配置しているため、スピーカー20、ハーネス36、DC検知回路56a、及び保護信号出力回路56bで構成される電路は、長くなり易い。
【0100】
このため、電波が照射された場合、スピーカー20、ハーネス36、DC検知回路56a、及び保護信号出力回路56bで構成される電路に渦電流が発生し易くなる。
これに対して、スピーカー保護回路56は、仮にスピーカー20、ハーネス36、DC検知回路56a、及び保護信号出力回路56bで構成される電路に渦電流が流れた場合でも、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11がオン状態にならないため、ラッチ回路56c、及び電源オン/オフ回路56dの誤動作を防止することができる。
【0101】
従って、スロットマシン1は、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11で保護信号出力回路56bを構成したことにより、不正に照射された電波によるスピーカー保護回路56の誤動作を防止することができる。
【0102】
また、電源オン/オフ回路56dにおけるPチャンネル型電界効果トランジスタQ31のオフ状態を維持するラッチ回路56cを、スピーカー保護回路56に備えたことにより、スロットマシン1は、スピーカー20やアンプ回路55のより確実な保護と、スピーカー保護回路56の誤動作の防止とを両立することができる。
【0103】
具体的には、例えば、ラッチ回路56cを備えていない場合、アンプ回路55から断続的に異常な電圧が出力されると、スピーカー保護回路56は、アンプ回路55への電力の供給と、電力供給の遮断とを繰り返し行うこととなる。このため、スピーカー20やアンプ回路55に、断続的に電力が供給されることによる不具合が生じるおそれがあった。
【0104】
これに対して、ラッチ回路56cを備えたことにより、Hiレベルの電圧信号が保護信号出力回路56bに最初に入力された段階で、スピーカー保護回路56は、アンプ回路55への電力供給を遮断するとともに、電力供給を遮断した遮断状態を維持することができる。このため、例えばアンプ回路55から断続的に異常な電圧が出力された場合であっても、スピーカー保護回路56は、スピーカー20やアンプ回路55への断続的な電力供給を防止でき、スピーカー20やアンプ回路55をより確実に保護することができる。
【0105】
加えて、スロットマシン1は、アンプ回路55への電力の供給と電力供給の遮断とが繰り返されることで、各種演出に関する音声が正常に報知されない不快感を遊技者に与えることを防止できる。
従って、スロットマシン1は、電力供給の遮断状態を維持するラッチ回路56cを備えたことにより、スピーカー20やアンプ回路55のより確実な保護と、スピーカー保護回路56の誤動作の防止とを両立することができる。
【0106】
また、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ21と、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ22とでラッチ回路56cを構成したことにより、スロットマシン1は、不正に照射された電波によるラッチ回路56cの誤動作を防止することができるため、スピーカー保護回路56の誤動作をより確実に防止することができる。
【0107】
具体的には、例えば、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ22に代えて電流駆動型トランジスタであるバイポーラトランジスタを用いた場合、保護信号出力回路56bのNチャンネル型電界効果トランジスタQ11、及びラッチ回路56cのPチャンネル型電界効果トランジスタQ21がオフ状態において、意図しない電流がバイポーラトランジスタに流れると、バイポーラトランジスタがオン状態となる。
【0108】
このため、電源オン/オフ回路56dのPチャンネル型電界効果トランジスタQ31がオフ状態になり、スピーカー保護回路56は、アンプ回路55への電力供給を、意図しない電流によって遮断するおそれがある。すなわち、スピーカー保護回路56は、ラッチ回路56cの誤動作によって、アンプ回路55への電力供給を遮断するおそれがある。
【0109】
そこで、電圧駆動型トランジスタであるNチャンネル型電界効果トランジスタQ22をラッチ回路56cに備えたことにより、スピーカー保護回路56は、意図しない電流が流れてもNチャンネル型電界効果トランジスタQ22がスイッチ動作することを防止できる。これにより、スピーカー保護回路56は、不正に照射された電波によって生じた渦電流によるラッチ回路56cの誤動作を防止することできる。
【0110】
従って、スロットマシン1は、電源オン/オフ回路56dを動作させるNチャンネル型電界効果トランジスタQ22をラッチ回路56cに備えたことにより、不正に照射された電波によるラッチ回路56cの誤動作を防止できるため、スピーカー保護回路56の誤動作をより確実に防止することができる。
【0111】
また、所定時間を超えてHiレベルの電圧信号が継続して入力された場合、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11をオン状態にするように保護信号出力回路56bにRC回路を備えたことにより、スロットマシン1は、電気的なノイズを要因とする電圧の異常をDC検知回路56aが検知した場合におけるスピーカー保護回路56の誤動作をより確実に防止することができる。
【0112】
具体的には、所定時間を超えてHiレベルの電圧信号が継続して入力された場合、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11をオン状態にし、極短時間に入力されたHiレベルの電圧信号はRC回路で吸収されるため、保護信号出力回路56bは、極短時間に入力されたHiレベルの電圧信号によって、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11がオン状態になることを防止できる。
【0113】
これにより、スピーカー保護回路56は、極短時間に発生する電気的なノイズによって、アンプ回路55への電力供給が遮断されることを防止できる。すなわち、スピーカー保護回路56は、電気的なノイズによって誤動作をすることがない。
【0114】
従って、スロットマシン1は、所定時間を超えてHiレベルの電圧信号が入力された場合、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11をオン状態にすることで、電気的なノイズによるスピーカー保護回路56の誤動作を防止することができる。
【0115】
なお、上述の実施例において、第1マイコン44、及び第2マイコン54を制御手段として説明したが、これに限定せず、CPU、RAM、及びROMをそれぞれ制御基板上に備え、CPU、RAM、及びROMの協働によって動作を制御する構成の制御手段としてもよい。
【0116】
また、アンプ回路55及びスピーカー保護回路56を演出制御基板51に備えたが、これに限定せず、演出制御基板51とは別体で構成した接続基板や制御基板に、アンプ回路55及びスピーカー保護回路56を備えた構成としてもよい。
また、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ22、及びPチャンネル型電界効果トランジスタQ31を用いて説明したが、これに限定せず、電圧の印加によってスイッチ動作可能な電圧駆動型トランジスタであれば適宜のトランジスタとしてもよい。
【0117】
また、アンプ回路55から出力されたスピーカー信号の異常を検知する一例として、電圧の異常を検知するDC検知回路56aを用いて説明したが、これに限定せず、過大電流など電流の異常を検知する構成としてもよい。
また、スピーカー20へのスピーカー信号を停止する保護動作の一例として、アンプ回路55への電力供給を遮断することを説明したが、これに限定せず、保護動作を行う構成であれば適宜の構成としてもよい。例えば、プラス側スピーカーライン36aまたはマイナス側スピーカーライン36bのいずれか一方または両方を遮断することにより、スピーカー20とスピーカーラインとの接続を遮断し、スピーカー20へのスピーカー信号を停止することとしてもよい。
【0118】
また、電源オン/オフ回路56dにおいて、バイポーラトランジスタQ32に接続されたダイオードD32に代えて抵抗器を用いてもよい。この場合においても上述の実施例と同様の効果を奏することができる。
【0119】
また、ラッチ回路56cにおいて、保護信号出力回路56bと接続されたPチャンネル型電界効果トランジスタQ21に代えて、バイポーラトランジスタで構成してもよい。この際、意図しない電流がラッチ回路56cに流れても、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ22によって、電源オン/オフ回路56dを動作させることがないため、スロットマシン1は、不正に照射された電波によるスピーカー保護回路56の誤動作を防止することができる。
【0120】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明のスピーカー保護手段は、実施形態のスピーカー保護回路56に対応し、
以下同様に、
遊技機は、スロットマシン1に対応し、
異常検知信号は、DC検知回路56aから出力されるHiレベルの電圧信号に対応し、
異常検知回路は、DC検知回路56aに対応し、
保護信号は、保護信号出力回路56bから出力されるLoレベルの電圧信号に対応し、
保護動作回路は、電源オン/オフ回路56dに対応し、
保護信号出力用トランジスタは、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11に対応し、
保護信号出力用トランジスタの制御端子は、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11のゲートに対応し、
第1の抵抗器は、抵抗器R11に対応し、
第2の抵抗器は、抵抗器R12に対応し、
第2の抵抗器に対して並列接続されたコンデンサは、コンデンサC11に対応し、
ラッチ回路における電圧駆動型トランジスタは、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ21、及びNチャンネル型電界効果トランジスタQ22に対応し、
保護動作用電界効果トランジスタは、Pチャンネル型電界効果トランジスタQ31に対応し、
電圧調整用RC回路は、抵抗器R35、及びコンデンサC11に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【解決手段】各種音声を出力するスピーカー20と、スピーカー20に接続されたアンプ回路55と、スピーカー20を保護するスピーカー保護回路56とを備えたスロットマシン1であって、スピーカー保護回路56に、アンプ回路55から出力された電圧の異常を検知した場合、Hiレベルの電圧信号を出力するDC検知回路56aと、Hiレベルの電圧信号が入力されると、Nチャンネル型電界効果トランジスタQ11がオン状態になることで、アンプ回路55への電力供給を遮断するための保護信号を出力する保護信号出力回路56bとを備えたことを特徴とする。