特許第5736628号(P5736628)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5736628シーリングライトをペンダントライトに使用するための器具
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5736628
(24)【登録日】2015年5月1日
(45)【発行日】2015年6月17日
(54)【発明の名称】シーリングライトをペンダントライトに使用するための器具
(51)【国際特許分類】
   F21V 21/03 20060101AFI20150528BHJP
   F21V 21/104 20060101ALI20150528BHJP
【FI】
   F21V21/03 456
   F21V21/03 301
   F21V21/104 100
【請求項の数】4
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2014-226720(P2014-226720)
(22)【出願日】2014年11月7日
【審査請求日】2015年2月12日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】391042232
【氏名又は名称】ワタナベ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 哲弥
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 彌一
(72)【発明者】
【氏名】森 祐子
【審査官】 田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3067061(JP,U)
【文献】 実開昭52−44686(JP,U)
【文献】 実開昭58−68608(JP,U)
【文献】 特開昭53−23179(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 21/03
F21V 21/104
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
引掛シーリング、引掛ローゼット等の1対の引掛穴を設けた天井配線器具の前記1対の引掛穴に、1対の引掛爪を引掛けて電気接続できるようにした角型の引掛シーリングキャップを形成するものであって、前記1対の引掛爪のいずれか一方の引掛爪の近くにロック棒を設けて、前記1対の引掛爪を前記天井配線器具の前記1対の引掛穴に引掛けたときに、前記1対の引掛穴のいずれかの引掛穴に前記ロック棒を突出して前記1対の引掛爪が回動できないようにロックし、前記ロック棒と連動する押し片を手押しすることにより前記ロック棒を没入して前記引掛爪に対するロックを解除するロック装置を設けたものと、前記引掛シーリングキャップを形成するものの底壁のコード通し穴を除いて、前記底壁のコード通し穴の外周に上端を結合すると共に前記底壁のコード通し穴と連通したコード通し内穴を設けた第1内筒とからなる第1一体成形物と、前部を前記第1内筒に外嵌してねじ止めにより前記第1内筒と固着できるようにし、後部を後記第2内筒に外嵌してねじ止めにより後記第2内筒と固着できるようにすると共に、コード通し内穴を設けた外筒と、前記外筒の後部に内嵌して前記外筒からのねじ止めにより固着できるようにしたコード通し内穴を設けた第2内筒と、前記第2内筒のコード通し内穴と連通したコード通し穴を設けて前記第2内筒の下端と結合した肉盛りされた蓋状物であって、後記引掛シーリングの開口部を前記コード通し穴に連通する穴部と後記引掛シーリングの1対のねじ挿入孔に連通する孔部を除いて閉口できるようにしたものとからなる第2一体成形物と、前記蓋状物の裏面に前記1対のねじ挿入孔を介して螺入したねじにより閉口可能に固着できるようにした引掛シーリングと、前記引掛シーリングキャップを形成するものから前記引掛シーリングまで電気接続するコードとを備えて、前記第1一体成形物、前記外筒、前記第2一体成形物、前記引掛シーリング及び前記コードとからなる連結物を形成し、床上に立って前記連結物の下端を手で握って上げ、前記天井配線器具の1対の引掛穴に前記連結物の上端の1対の引掛爪を引掛けたのち、前記連結物の下端に、天井直付け用のシーリングライトを引掛けることにより、天井直付け用のシーリングライトを天井吊り下げのペンダントライトとして使用できるようにし、前記押し片を手押しすることにより前記連結物の上端の引掛爪を前記天井配線器具から取りはずすことができるようにしたことを特徴としたシーリングライトをペンダントライトとして使用するための器具。
【請求項2】
前記第2一体成形物の蓋状物が、前記引掛シーリングのうち角形の引掛シーリングの開口部に合致した下面を設けると共に、上部が肉盛りされて前記第2内筒下部と結合し、内部に前記引掛シーリングの1対のねじ挿入孔に連通するねじ孔を設けてねじの螺入により前記蓋状物と前記引掛シーリングとを固着できるように形成したものからなる請求項1記載のシーリングライトをペンダントライトとして使用するための器具。
【請求項3】
前記第2一体成形物の蓋状物が、前記引掛シーリングのうち丸形の引掛シーリングの開口部に合致した下面を設けると共に、上部が肉盛りされて前記第2内筒下部と結合し、内部に前記引掛シーリングの1対のねじ挿入孔に連通するねじ孔を設けてねじの螺入により前記蓋状物と前記引掛シーリングとを固着できるように形成したものからなる請求項1記載のシーリングライトをペンダントライトとして使用するための器具。
【請求項4】
前記第2一体成形物の蓋状物が、前記引掛シーリングのうち丸形の引掛シーリングの開口部に合致した円板状の下面を設けたフランジ状のものからなり、上端が、前記第2内筒下部と結合し、前記引掛シーリングの1対のねじ挿入孔に連通するねじ孔を設けてねじの螺入により前記蓋状物と前記引掛シーリングとを固着できるように形成したものからなる請求項1記載のシーリングライトをペンダントライトとして使用するための器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天井直付け用の照明器具として使用されているシーリングライトを天井吊り下げペンダントライトに使用するための器具に関する。
【背景技術】
【0002】
LED(Light Emitting Diode)を使用した天井直付けのシーリングライトは、機能の向上が著しく、軽量化されて、節電できると共に、かなりの便利さを消費者に与えている。しかし、天井直付け方式のため、部屋対応の定格光束だけでは、使用様態(例えば読書、製図等)によって使用者は明るさが不足する場合があり、また、高齢者、女性、身体障害者等では、シーリングライトの天井への取付け、交換等はかなりの負担が伴った。
そこで、本発明者は、、天井直付け用のシーリングライトを誰でも天井に吊す作業が安全にできる天井吊り下げのペンダントライトとして迅速に使用でき、室内の明るさと節電をさらに向上させることができるようにした、天井直付け用のシーリングライトを天井吊り下げのペンダントライトに使用するための器具を開発することに成功した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3067061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、天井直付け用のシーリングライトを天井吊り下げペンダントライトとして使用して明るい照明と節電ができるようにした、シーリングライトをペンダントライトに使用するための器具を提供するものである。
また、本発明は、床上に立って器具下端を手で握って上げれば、天井に設置されている配線器具に、器具上端を安全に引掛けることができ、器具下端に迅速容易に天井直付け用のシーリングライトを天井吊り下げペンダントライトとして取り付け、交換等ができるようにした、シーリングライトをペンダントライトに使用するための器具を提供するものである。
さらに、本発明は、構造簡単で極めて安価に製作できる、シーリングライトをペンダントライトに使用するための器具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のシーリングライトをペンダントライトに使用するための器具は、上記課題を達成するため、図示するように、請求項1の発明は、引掛シーリング、引掛ローゼット等の1対の引掛穴を設けた天井配線器具の前記1対の引掛穴に、1対の引掛爪を引掛けて電気接続できるようにした角型の引掛シーリングキャップを形成するものであって、前記1対の引掛爪のいずれか一方の引掛爪の近くにロック棒を設けて、前記1対の引掛爪を前記天井配線器具の前記1対の引掛穴に引掛けたときに、前記1対の引掛穴のいずれかの引掛穴に前記ロック棒を突出して前記1対の引掛爪が回動できないようにロックし、前記ロック棒と連動する押し片を手押しすることにより前記ロック棒を没入して前記引掛爪に対するロックを解除するロック装置を設けたものと、前記引掛シーリングキャップを形成するものの底壁のコード通し穴を除いて、前記底壁のコード通し穴の外周に上端を結合すると共に前記底壁のコード通し穴と連通したコード通し内穴を設けた第1内筒とからなる第1一体成形物と、前部を前記第1内筒に外嵌してねじ止めにより前記第1内筒と固着できるようにし、後部を後記第2内筒に外嵌してねじ止めにより後記第2内筒と固着できるようにすると共に、コード通し内穴を設けた外筒と、前記外筒の後部に内嵌して前記外筒からのねじ止めにより固着できるようにしたコード通し内穴を設けた第2内筒と、前記第2内筒のコード通し内穴と連通したコード通し穴を設けて前記第2内筒の下端と結合した肉盛りされた蓋状物であって、後記引掛シーリングの開口部を前記コード通し穴に連通する穴部と後記引掛シーリングの1対のねじ挿入孔に連通する孔部を除いて閉口できるようにしたものとからなる第2一体成形物と、前記蓋状物の裏面に前記1対のねじ挿入孔を介して螺入したねじにより閉口可能に固着できるようにした引掛シーリングと、前記引掛シーリングキャップを形成するものから前記引掛シーリングまで電気接続するコードとを備えて、前記第1一体成形物、前記外筒、前記第2一体成形物、前記引掛シーリング及び前記コードとからなる連結物を形成し、床上に立って前記連結物の下端を手で握って上げ、前記天井配線器具の1対の引掛穴に前記連結物の上端の1対の引掛爪を引掛けたのち、前記連結物の下端に、天井直付け用のシーリングライトを引掛けることにより、天井直付け用のシーリングライトを天井吊り下げペンダントライトとして使用できるようにし、前記押し片を手押しすることにより前記連結物の上端の引掛爪を前記天井配線器具から取りはずすことができるようにしたものである。
また、本発明のシーリングライトをペンダントライトに使用するための器具は、上記課題を達成するため、図示するように、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第2一体成形物の蓋状物が、前記引掛シーリングのうち角形の引掛シーリングの開口部に合致した下面を設けると共に、上部が肉盛りされて前記第2内筒下部と結合し、内部に前記引掛シーリングの1対のねじ挿入孔に連通するねじ孔を設けてねじの螺入により前記蓋状物と前記引掛シーリングとを固着できるように形成したものである。
また、本発明のシーリングライトをペンダントライトに使用するための器具は、上記課題を達成するため、図示するように、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記第2一体成形物の蓋状物が、前記引掛シーリングのうち丸形の引掛シーリングの開口部に合致した下面を設けると共に、上部が肉盛りされて前記第2内筒下部と結合し、内部に前記引掛シーリングの1対のねじ挿入孔に連通するねじ孔を設けてねじの螺入により前記蓋状物と前記引掛シーリングとを固着できるように形成したものである。
さらに、本発明のシーリングライトをペンダントライトに使用するための器具は、上記課題を達成するため、図示するように、請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記第2一体成形物の蓋状物が、前記引掛シーリングのうち丸形の引掛シーリングの開口部に合致した円板状の下面を設けたフランジ状のものからなり、上端が、前記第2内筒下部と結合し、前記引掛シーリングの1対のねじ挿入孔に連通するねじ孔を設けてねじの螺入により前記蓋状物と前記引掛シーリングとを固着できるように形成したものである
柄の外筒には、合成樹脂製、金属製等が使用される。
【発明の効果】
【0006】
本発明器具は、上端に引掛シーリングキャップを形成するものを取りつけ、下端に市販の引掛けシーリングを取りつけた長手の外筒があるので、床上に立って、本発明器具の下端を手で握って上げれば、天井に設置されている天井配線器具に、安全かつ容易に、本発明器具上端を引掛けて電気接続でき、次いで、本発明器具の下端の市販の引掛けシーリングに、市販の天井直付け用のシーリングライトのアダプタの1対の引掛爪を引掛けて電気接続すれば、天井直付け用のシーリングライトを天井吊り下げペンダントライトとして迅速に使用することができる。本発明は、定格光束の市販の天井直付け用のシーリングライトを天井吊り下げペンダントライトとして使用できるので、明るく照明できると共に節電でき、また、従来のペンダントライトに比べてスマートな外観が加わる。また、従来のペンダントライトに比べて防塵性、防虫性が大きい。さらに、本発明は、製作簡単で安価につき、今後、シーリングライト形のペンダントライトの発展に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1-1】本発明の実施例を正面図的に示した全体概略説明図である。
図1-2】図1−1を平面図的にみた概略説明図である。
図1-3】図1−1をX−X切断線から底面図的にみた概略説明図である。
図1-4】図1−1を底面図的にみた概略説明図である。
図1-5】図1−1の使用状態図である。
図2-1】本発明の別の実施例を正面図的にみた全体概略説明図である。
図2-2】図2−1を平面図的にみた概略説明図である。
図2-3】図2−1をY−Y切断線から底面図的にみた概略説明図である。
図2-4】図2−1の底面図的にみた概略説明図である。
図3-1】本発明のさらに別の実施例を正面図的にみた全体概略説明図である。
図3-2】図3−1を平面図的にみた概略説明図である。
図3-3】図3−1をZ−Z切断線から底面図的にみた概略説明図である。
図3-4】図3−1を底面図的にみた概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施形態が実施例1、実施例2及び実施例3に記載される。
【実施例1】
【0009】
本発明のシーリングライトをペンダントライトに使用するための器具(以下、単に本発明器具という。)の実施例1が、図1−1、図1−2、図1−3、図1−4及び図1−5に示されている。
各図では、公知の配線の図示が省略されている。
図1−1乃至図1−5の本発明器具は、引掛シーリングキャップを形成するもの10と前記引掛シーリングキャップを形成するもの10の底壁12に結合した第1内筒51とからなる第1一体成形物50と、第1一体成形物50の第1内筒51に外嵌してねじ311により止着した外筒30と、外筒30の下部に内接してねじ312により止着する第2内筒61と第2内筒61下端に結合した肉盛りされた蓋状物62とからなる第2一体成形物60と、蓋状物62の下端にねじ621により固着した引掛シーリング20と、引掛シーリングキャップを形成するもの10から引掛シーリング20まで電気接続するコード(図示しない)とを備えている。
引掛シーリングキャップを形成するもの10は、引掛シーリング、引掛ローゼット等の1対の引掛穴を設けた天井配線器具70の1対の引掛穴(図示しない)に、1対の引掛爪101を引掛て電気接続できるようにした角型のものであって、1対の引掛爪101のいずれか一方の引掛爪101の近くにロック棒14を設けて、1対の引掛爪101を天井80の配線器具70の1対の引掛穴(図示しない)に引掛けたときに、1対の引掛穴のいずれかの引掛穴にロック棒14を突出して1対の引掛爪101が回動できないようにロックし、ロック棒14と連動する押し片15を手押しすることによりロック棒14を没入して1対の引掛爪101に対するロックを解除するロック装置を設けたものである。
なお、引掛シーリングキャップを形成するもの10は、図1−2に示すように、102は、引掛爪101を立設した爪板で、1021は、底壁12に設けた台座(図示しない)に固着できるようにしたねじで、1022は、コード引出線(図示しない)を止着できるようにしたねじで、111、112、113及び114は各側壁で、12は底壁、13はコード通し穴である。
第1一体成形物50は、引掛シーリングキャップを形成するもの10と第1内筒51とからなり、引掛シーリングキャップを形成するもの10のコード通し穴13と連通するコード通し穴511を設けている。第1内筒51は、上端を引掛シーリングキャップを形成するもの10の底壁12に結合してコード通し穴13に連通するコード通しの内穴511を設けると共に、外嵌できるようにした外筒30の前部からねじ311により外筒30取りはずし可能に固着している。
外筒30は、コード通しの内穴31を設け、前部を第1一体成形物50の第1内筒51に外嵌してねじ311により取りはずし可能に固着できるようにすると共に、後部を後記第2一体成形物60の第2内筒61に外嵌してねじ312により取りはずし可能に固着している。
第2一体成形物60は、第2内筒61と蓋状物62とからなり、第2内筒61は、コード通し内穴611を設けると共に、蓋状物62に結合している。
蓋状物62は、肉盛りされて、後記引掛シーリング20の1対のねじ挿入孔23に挿入されるねじ621が螺着できるねじ孔620とコード通し穴630を設けている。63は、X−X切断線からみた底面で、引掛シーリング20の上面の開口21をねじ孔620とコード通し穴630を除いて閉口できるように形成されている。
引掛シーリング20は、公知の市販品で、上面の開口部21に、1対のコード挿入部(図示しない)と1対のねじ挿入孔23を設け、底面22に、図1−4に示すように、各ねじ621を挿入する1対のねじ挿入孔23と1対の引掛穴25とを設けている。
引掛シーリングキャップを形成するもの10から引掛シーリング20まで電気接続するコードは、引掛シーリングキャップを形成するもの10から、底壁12のコード通し穴13、第1内筒51の内穴511、外筒30の内穴31第2内筒61の内穴611、及び、蓋状物62のコード通し穴630を介して電気接続される
従って、本発明器具は、第1一体成形物50、外筒30、第2一体成形物60、引掛シーリング20、コードとから連結物1が形成されるので、床上に立って、連結物1の下端を手で握って上げ、天井配線器具70の1対の引掛穴に、連結物1の上端の1対の引掛爪101を引掛けたのち、連結物1の下端に、天井直付け用のシーリングライト90を引掛けることにより、天井直付け用のシーリングライト90天井吊り下げのペンダントライトとして使用でき、押し片15を手押しすることにより、連結物1の上端の引掛爪101を天井配線器具70から取りはずすことができる。
【実施例2】
【0010】
本発明器具の実施例2が、図2−1、図2−2、図2−3及び図2−4に示される。
各図では、公知の配線の図示が省略されている。
図2−1乃至図2−4の本発明器具は、引掛シーリングキャップを形成するもの10と前記引掛シーリングキャップを形成するもの10の底壁12に結合した第1内筒51とからなる第1一体成形物50と、第1一体成形物50の第1内筒51に外嵌してねじ311により止着した外筒30と、外筒30の下部に内接してねじ312により止着する第2内筒61(2)と第2内筒61(2)下端に結合した肉盛りされた蓋状物62(2)とからなる第2一体成形物60(2)と、蓋状物62(2)の下端にねじ621(2)により固着した引掛シーリング20(2)と、引掛シーリングキャップを形成するもの10から引掛シーリング20(2)まで電気接続するコード(図示しない)とを備えている。
引掛シーリングキャップを形成するもの10は、実施例1の引掛シーリングキャップを形成するもの10と同一のものであるので、詳細説明は省略する。
第1一体成形物50は、引掛シーリングキャップを形成するもの10と第1内筒51とからなり、実施例1の第1一体成形物50と同一のものであるので、詳細説明は省略する。
外筒30は、内穴31を設け、前部を第1一体成形物50の第1内筒51に外嵌してねじ311により取りはずし可能に固着できるようにすると共に、後部を後記第2一体成形物60(2)の第2内筒61(2)に外嵌してねじ312により取りはずし可能に固着している。
第2一体成形物60(2)は、第2内筒61(2)と蓋状物62(2)とからなり、第2内筒61(2)は、コード通し内穴611(2)を設けると共に、蓋状物62(2)に結合している。
蓋状物62(2)は、肉盛りされて、後記引掛シーリング20(2)の1対のねじ挿入孔23(2)に挿入されるねじ621(2)が螺着できるねじ孔620(2)とコード通し穴630(2)を設けている。63(2)は、Y−Y切断線からみた底面で、引掛シーリング20(2)の上面の開口21(2)をねじ孔620(2)とコード通し穴630(2)を除いて閉口できるように形成されている。
引掛シーリング20(2)は、公知の市販品で、上面の開口部21(2)に、1対のコード挿入部(図示しない)と1対のねじ挿入孔23(2)を設け、底面22(2)に、図2−4に示すように、各ねじ621(2)を挿入する1対のねじ挿入孔23(2)と1対の引掛穴25(2)とを設けている。
引掛シーリングキャップを形成するもの10から引掛シーリング20(2)まで電気接続するコードは、引掛シーリングキャップを形成するもの10から、底壁12のコード通し穴13、第1内筒51の内穴511、外筒30の内穴31第2内筒61(2)の内穴611(2)、及び、蓋状物62(2)のコード通し穴630(2)を介して電気接続される
従って、本発明器具は、第1一体成形物50、外筒30、第2一体成形物60(2)、引掛シーリング20(2)、コードとから連結物2が形成されるので、床上に立って、連結物2の下端を手で握って上げ、天井配線器具70の1対の引掛穴に、連結物2の上端の1対の引掛爪101を引掛けたのち、連結物2の下端に、天井直付け用のシーリングライト90を引掛けることにより、天井直付け用のシーリングライト90天井吊り下げのペンダントライトとして使用でき、押し片15を手押しすることにより、連結物2の上端の引掛爪101を天井配線器具70から取りはずすことができる。
【実施例3】
【0011】
本発明器具の実施例3が図3−1、図3−2、図3−3及び図3−4に示される。
各図では、公知の配線の図示が省略されている。
図3−1乃至図3−4の本発明器具は、引掛シーリングキャップを形成するもの10と前記引掛シーリングキャップを形成するもの10の底壁12に結合した第1内筒51とからなる第1一体成形物50と、第1一体成形物50の第1内筒51に外嵌してねじ311により止着した外筒30と、外筒30の下部に内接してねじ312により止着する第2内筒61(3)と第2内筒61(3)下端に結合した蓋状物62(3)とからなる第2一体成形物60(3)と、蓋状物62(3)の下端にねじ621(3)により固着した引掛シーリング20(2)と、引掛シーリングキャップを形成するもの10から引掛シーリング20(2)まで電気接続するコード(図示しない)とを備えている。
引掛シーリングキャップを形成するもの10は、実施例1の引掛シーリングキャップを形成するもの10と同一のものであるので、詳細説明は省略する。
第1一体成形物50は、引掛シーリングキャップを形成するもの10と第1内筒51とからなり、実施例1の第1一体成形物50と同一のものであるので、詳細説明は省略する。
外筒30は、内穴31を設け、前部を第1一体成形物50の第1内筒51に外嵌してねじ311により取りはずし可能に固着できるようにすると共に、後部を後記第2一体成形物60(3)の第2内筒61(3)に外嵌してねじ312により取りはずし可能に固着している。
第2一体成形物60(3)は、第2内筒61(3)と蓋状物62(3)とからなり、第2内筒61(3)は、コード通し内穴611(3)を設けると共に、蓋状物62(3)に結合している。
蓋状物62(3)は、丸形の引掛シーリング20(2)の開口部に合致した下面を設けたフランジ状のものからなり、引掛シーリング20(2)の1対のねじ挿入孔23(2)に挿入されるねじ621(3)がナット6221(3)を介して螺着できるねじ孔620(3)とコード通し穴630(3)を設けている。63(3)は、Z−Z切断線からみた底面で、引掛シーリング20(2)の上面の開口21(2)をねじ孔620(3)及びコード通し穴630(3)を除いて閉口できるように形成されている。
引掛シーリング20(2)は、実施例2の引掛シーリング20(2)と同一のものであるので、詳細説明は省略する。
引掛シーリングキャップを形成するもの10から引掛シーリング20(2)まで電気接続するコードは、引掛シーリングキャップを形成するもの10から、底壁12のコード通し穴13、第1内筒51の内穴511、外筒30の内穴31第2内筒61(3)の内穴611(3)、及び、蓋状物62(3)のコード通し穴630(3)を介して電気接続される
従って、本発明器具は、第1一体成形物50、外筒30、第2一体成形物60(3)、引掛シーリング20(2)、コードとから連結物3が形成されるので、床上に立って、連結物3の下端を手で握って上げ、天井配線器具70の1対の引掛穴に、連結物3の上端の1対の引掛爪101を引掛けたのち、連結物3の下端に、天井直付け用のシーリングライト90を引掛けることにより、天井直付け用のシーリングライト90天井吊り下げのペンダントライトとして使用でき、押し片15を手押しすることにより、連結物2の上端の引掛爪101を天井配線器具70から取りはずすことができる。
【産業上の利用可能性】
【0012】
本発明器具は、構造簡単、小型軽量、製作容易で安価に量産できる。
【符号の説明】
【0013】
1 連結物
2 連結物
3 連結物
10 引掛シーリングキャップを形成するもの
101 引掛爪
111、112、113、114 側壁
12 底壁
13 コード通し穴
14 ロック棒
15 押し片
20、20(2) 引掛シーリング
21、21(2) 開口部
23、23(2) ねじ挿入孔
30 外筒
31 内穴
311、312 ねじ
50 第1一体成形物
51 第1内筒
511 コード通し内穴
60、60(2)、60(3) 第2一体成形物
61、61(2)、61(3) 第2内筒
611、611(2)、611(3) コード通し内穴
62、62(2)、62(3) 蓋状物
620、620(2)、620(3) ねじ孔部
621、621(2)、621(3) ねじ
63、63(2)、63(3) 底面
630、630(2)、630(3) コード通し穴
70 天井配線器具
90 天井直付け用のシーリングライト
【要約】
【課題】天井直付けシーリングライトを、そのまま、天井吊り下げペンダントライトに使用できる簡単な器具を提供する。
【解決手段】ロック付ロック解除押し片付きの引掛シーリングキャップを形成するもの10と第1内筒51とからなる第1一体成形物50と、第1内筒51を外嵌して固着する外筒30と、外筒30の下部に内嵌して固着する第2内筒61と蓋状物62とからなる第2一体成形物60と、蓋状物62と固着した引掛シーリング20と、引掛シーリングキャップを形成するもの10から引掛シーリング20まで配線したコードとを備えた器具の下端を手で握って、床上に立って、器具を持ち上げて天井配線器具に引掛けたのち、下端に市販の天井直付け用のシーリングライト90を引掛けて、天井吊り下げ用ペンダントライトとして明るく節電して使用できるようにするもの。
【選択図】 図1−5
図1-1】
図1-2】
図1-3】
図1-4】
図1-5】
図2-1】
図2-2】
図2-3】
図2-4】
図3-1】
図3-2】
図3-3】
図3-4】