【課題を解決するための手段】
【0006】
1つ又はいくつかの物品、特に飲料品のパックを部分的に又は完全に自動的にコミッショニングする本発明による方法は、ターゲットキャリア及び1つ又はいくつかの物品のターゲットパックを含むターゲットユニットを用意するためのコミッショニング命令を受け取るステップと、ソースキャリア及び所定の物品のソースパックを含むソースユニットを準備して保持するステップと、コミッショニング命令に基づいて、ソースユニットがネガティブ・コミッショニングに適しているかどうかを自動的に決定するステップと、ソースユニットがネガティブ・コミッショニングに適している場合、ソースユニットをターゲットユニットとして使用するステップとを含む。
【0007】
ソースユニットがネガティブ・コミッショニングに適しているかどうかを自動的に決定し、これが本当である場合、ソースユニットをターゲットユニットとして使用することによって、コミッショニング性能の増大が可能になる。ソースユニットがネガティブ・コミッショニングに適している場合、ソースユニットがターゲットユニットとして使用されるため、所定の物品のパックを個々に又は束でターゲットユニットへ物理的に移動させる必要はない。
【0008】
ソースユニット及び/又はターゲットユニットのキャリアは、特に、パレット、トロリー、スケルトン容器、又は任意の他の容器とすることができる。
【0009】
ターゲットユニットは、いくつかの異なるパックの束、特に混合されたパレットとすることができ、1つ若しくはいくつかの顧客命令の指定又は1つ若しくはいくつかの命令の指定に関して、さらなる内部並びに外部の業務プロセス、特に分配、取付け、再梱包、組立て、コミッショニングなどを支持するために用意される。
【0010】
ソースユニットは、混合されていない可能性がある。言い換えれば、ソースユニットは、厳密に1つの物品、たとえば厳密に1つの飲料品のパックを含むことができる。
【0011】
パックは、包装された品物及び包装の全体に対応することができる。特に、飲料品のパックは、飲料及び関連する包装に対応することができる。パックはまた、ビッグパックに対応することができる。ビッグパックは、複数の個々のパックを含む。たとえば、パックは、瓶に飲料が充填された飲料容器とすることができる。パックはまた、段ボール箱又はシュリンクパックとすることができる。
【0012】
ネガティブ・コミッショニングとは、ソースユニット上に残っている所定の物品のパックの数がコミッショニング命令による所定の物品のパックの命令された数量に対応するように、ソースユニットからデパレタイズ(depalletized)し又は降ろす方法である。したがって、そのようにしてコミッショニングによって処理されたソースユニットは、ターゲットユニットとして使用される。言い換えれば、ソースユニットのキャリアは、ターゲットキャリアとして使用され、またパックを取り出した後に残っているソースパックは、ターゲットパックとして使用される。任意選択で、次いで、異なる物品を有するさらなるパックを、ターゲットユニット上に、特にターゲットキャリア上に配置することができる。
【0013】
コミッショニング命令によれば、取出し後にソースユニット上に残っているはずのパックより多くの所定の物品のパックをソースユニットから取り出さなければならない場合、ソースユニットはネガティブ・コミッショニングに適している可能性がある。
【0014】
自動決定は、残りの数量の自動決定を含むことができ、残りの数量は、ソースユニット上のソースパックの数とコミッショニング命令によって命令された所定の物品のパックの数の定量的な差に対応する。
【0015】
この場合、ソースユニットは、残りの数量がソースユニットのソースパックの数の所定の割合より少ない場合、ネガティブ・コミッショニングに適している可能性がある。言い換えれば、自動決定は、残りの数量がソースユニットのソースパックの数の所定の割合より少ないかどうかの自動決定を含むことができる。所定の割合は、特に、2分の1(1/2)又は3分の1(1/3)とすることができる。
【0016】
代替手段として、自動決定はまた、コミッショニング命令によって命令された所定の物品のパックの数が所定の割合より多いかどうか、特にソースユニットのソースパックの2分の1又は3分の2より多いかどうかの自動決定を含むことができる。
【0017】
特に、ソースユニットをターゲットユニットとして使用するステップは、ソースユニットからソースパックの残りの数量を取り出すサブステップと、ソースキャリアをターゲットキャリアとして使用し、また残りの数量を取り出した後に残っているソースパックをターゲットパックとして使用するサブステップとを含むことができる。
【0018】
いくつかのコミッショニング命令又はコミッショニングタスクを受け取ることができ、各コミッショニング命令に対して、自動決定のステップが実施される。いくつかの受け取ったコミッショニング命令を、所定の期間に関連付けることができる。言い換えれば、コミッショニング命令を処理しなければならない所定の期間を、いくつかの受け取ったコミッショニング命令に関連付けることができる。
【0019】
1つ又はいくつかのコミッショニング命令の受取りは、1つ又はいくつかのコミッショニング命令を格納することを含むことができる。コミッショニング命令は、1つ又はいくつかの物品のパックの命令された数量に関する命令文を含むことができる。コミッショニング命令はまた、1つ又はいくつかの部分的な命令を含むことができる。
【0020】
この方法は、ソースユニットに対して最も少ない残りの数量を有するコミッショニング命令の決定をさらに含むことができ、特にソースユニットが、最も少ない残りの数量を有するコミッショニング命令に対してターゲットユニットとして使用される。言い換えれば、この方法は、それぞれのコミッショニング命令に基づいて、ソースユニットがネガティブ・コミッショニングに適しているかどうかを決定することと、ソースユニットがネガティブ・コミッショニングに適している場合、最も少ない残りの数量を有するコミッショニング命令に対してソースユニットをターゲットユニットとして使用することとを含むことができる。
【0021】
いくつかのソースユニットを準備して保持することも可能であり、各ソースユニットに対して、自動決定のステップが実施される。特に、自動決定のステップは、各ソースユニット及び各コミッショニング命令に対して実施することができる。それによって、完全なコミッショニングプロセスを最適化することができる。
【0022】
1つ又はいくつかのソースユニットは、外部の格納部内に、又はコミッショニングデバイスのピックアップ領域上に、準備して保持することができる。
【0023】
いくつかのソースユニットがコミッショニング命令に対してネガティブ・コミッショニングに適している場合、コミッショニング命令に対して最も少ない残りの数量を含むソースユニットを、そのコミッショニング命令に対してターゲットユニットとして使用することができる。
【0024】
代替手段として、又は最も少ない残りの数量に加えて、いくつかのソースユニットがコミッショニング命令に対してネガティブ・コミッショニングに適している場合、第2の所定の基準を使用してソースユニットを選択することもできる。言い換えれば、コミッショニング命令に対して最も少ない残りの数量を含み、及び/又は第2の所定の基準を満たすソースユニットを、コミッショニング命令に対してターゲットユニットとして使用することもできる。
【0025】
言い換えれば、本発明は、1つ又はいくつかの物品、特に飲料品のパックを部分的に又は完全に自動コミッショニングする方法であって、それぞれターゲットキャリア及び1つ又はいくつかの物品のターゲットパックを含む1つ又はいくつかのターゲットユニットを用意するためのいくつかのコミッショニング命令を受け取るステップと、それぞれ1つのソースキャリア及び所定の物品のソースパックを含むいくつかのソースユニットを準備して保持するステップと、それぞれのコミッショニング命令及びそれぞれのソースユニットに対して、コミッショニング命令に基づいて、ソースユニットがネガティブ・コミッショニングに適しているかどうかを自動的に決定するステップと、ソースユニットがネガティブ・コミッショニングに適している場合、最も少ない残りの数量が決定されたコミッショニング命令に対してソースユニットをターゲットユニットとして使用するステップとを含む方法を提供する。
【0026】
代替手段として、又は最も少ない残りの数量に加えて、ソースユニットがいくつかのコミッショニング命令に対してネガティブ・コミッショニングに適している場合、第2の所定の基準を使用してコミッショニング命令を選択することもできる。言い換えれば、ソースユニットは、最も少ない残りの数量が決定され、及び/又は第2の所定の基準を満たすコミッショニング命令に対してターゲットユニットとして使用することができる。
【0027】
この方法は、ターゲットユニットに使用されていないソースユニットのパックをパック格納部内へ導入するステップをさらに含むことができる。言い換えれば、残りの数量のパックを、パック格納部内へ導入することができる。
【0028】
代替手段として、又はさらに、ターゲットユニットに使用されていないソースユニットのパックを、キャリア上に配置することができる。特に、元のターゲットキャリアを、新しいソースキャリアとして使用することができる。言い換えれば、本来ターゲットキャリアとして企図されたキャリアを、コミッショニングの過程でソースユニットから取り出したパックに対する新しいソースキャリアとして使用することができる。
【0029】
この方法は、さらなるターゲットユニットを用意するために、ターゲットユニットに使用されていないパックを完全に又は部分的に使用できるかどうかの自動決定をさらに含むことができる。それによって、コミッショニングプロセスをさらに最適化することができる。特に、残りの数量に基づいて、コミッショニングプロセスを最適化することができる。そのようにして、いくつかのコミッショニング命令を受け取り、またいくつかのソースユニットを提供することができ、コミッショニング命令は、決定された残りの数量に基づいて、特にあるシーケンスで処理される。
【0030】
前述のステップは、自動的に実施することができる。言い換えれば、この方法のステップは、制御要素、特にソフトウェアモジュールによって完全に又は部分的に実施することができる。
【0031】
本発明は、コンピュータによって実施すべき指示を有する1つ又はいくつかの機械可読媒体を含み、これらの指示がコンピュータ上で実施される場合、前述の方法の1つのステップを実施するコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0032】
本発明は、1つ又はいくつかの物品、特に飲料品のパックを部分的に又は完全に自動化コミッショニングするデバイスであって、前述の方法の1つを実施するように構成された制御要素を含むデバイスをさらに提供する。
【0033】
このデバイスは、部分的に若しくは完全に自動化されたコミッショニングシステムに対応することができ、又は完全に若しくは部分的に自動化されたコミッショニングシステムの一部とすることができる。
【0034】
このデバイスは、特に、少なくとも1つのソースユニットを準備して保持するピックアップ領域、パック格納部、少なくとも1つの運搬要素、コミッショニング命令に基づいてパックシーケンスを形成するシーケンス形成手段、及び/又はターゲットユニットを配置するターゲット領域を含むことができる。
【0035】
ピックアップ領域とターゲット領域は、輸送部を介して互いに接続することができ、特に輸送部は、連続するコンベア、たとえばコンベアベルトを含む。
【0036】
さらなる特徴及び利点について、例示的な図を参照して以下に説明する。