(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5737711
(24)【登録日】2015年5月1日
(45)【発行日】2015年6月17日
(54)【発明の名称】ぱちんこ遊技機
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20150528BHJP
【FI】
A63F7/02 315A
A63F7/02 320
【請求項の数】1
【全頁数】94
(21)【出願番号】特願2011-89540(P2011-89540)
(22)【出願日】2011年4月13日
(65)【公開番号】特開2012-217771(P2012-217771A)
(43)【公開日】2012年11月12日
【審査請求日】2014年2月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】390031783
【氏名又は名称】サミー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105315
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 温
(72)【発明者】
【氏名】中山 礼奈
(72)【発明者】
【氏名】池谷 謙吾
【審査官】
秋山 斉昭
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−160(JP,A)
【文献】
特開2009−247643(JP,A)
【文献】
特開2008−295759(JP,A)
【文献】
特開2010−104845(JP,A)
【文献】
特開2010−17409(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
始動口と、
入賞容易状態と入賞非容易状態とを採り得る可変入賞口と、
遊技の進行を司る主制御部と、
情報出力の制御を司る副制御部と、
副制御部から出力された情報を表示する情報表示部と
を有し、
主制御部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
可変入賞口が入賞非容易状態である非特別遊技時に、乱数取得手段が取得した乱数を用いて抽選を実行する抽選実行手段と、
抽選実行手段による抽選結果が当選である場合、可変入賞口を入賞非容易状態から入賞容易状態とし得る特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
通常遊技状態と通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な特定遊技状態とを含む遊技状態候補が存在し、所定契機にてある遊技状態から別の遊技状態に切り替える遊技状態制御手段と、
遊技状態制御手段によって通常遊技状態から特定遊技状態に切り替えられた場合、当該特定遊技状態から通常遊技状態に切り替えられるまでの期間である、特定遊技継続期間を決定し得る特定遊技状態滞在期間決定手段と、
遊技に関する情報を副制御部側に送信する情報送信制御手段と
を有し、
副制御部は、
情報送信制御手段から送信された遊技に関する情報の内、前記特定遊技継続期間に係る情報に基づき、特定遊技状態から通常遊技状態に切り替えられるまでの実際の残存期間となる特定遊技実残存期間と、当該特定遊技実残存期間よりも短い期間となり得る特定遊技予定残存期間とを決定する特定遊技状態残存期間決定手段と、
前記特定遊技予定残存期間に係る情報を情報表示部に出力する特定遊技状態予定残存期間出力制御手段と、
情報送信制御手段から送信された遊技に関する情報の内、遊技進行に係る情報に基づき、前記特定遊技実残存期間と前記特定遊技予定残存期間とを所定期間分だけ減算する特定遊技状態残存期間減算手段と、
特定遊技予定残存期間が残存している状況下、特定遊技実残存期間と特定遊技予定残存期間とを比較し、特定遊技予定残存期間が特定遊技実残存期間よりも短い場合には、当該特定遊技実残存期間と当該特定遊技予定残存期間との差分よりも短い期間となり得る特定遊技上乗せ期間を決定すると共に、当該特定遊技上乗せ期間を特定遊技予定残存期間に加算する特定遊技状態予定残存期間再決定手段と
を有し、
主制御部は、
乱数取得手段により乱数が取得された場合、抽選実行手段による抽選が許可される抽選実行許可時まで乱数を一時記憶する乱数一時記憶手段
を更に有し、
情報送信制御手段は、抽選実行許可時よりも以前に、乱数一時記憶手段に一時記憶されている乱数に関する情報を副制御部側に事前に送信すると共に、
副制御部は、
情報送信制御手段から送信された遊技に関する情報の内、前記一時記憶されている乱数に関する情報に基づき、予定されている抽選の実行回数を計数する抽選保留回数把握手段と、
前記予定されている抽選の実行回数と同数の画像である保留表示画像を情報表示部に出力する抽選保留回数出力制御手段と
を更に有しており、
抽選保留回数出力制御手段は、保留表示画像を情報表示部に出力するに際し、前記特定遊技上乗せ期間に係る情報を付加し得る
ことを特徴とするぱちんこ遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ぱちんこ遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
現在最も普及しているぱちんこ遊技機は、主遊技用始動口に遊技球が入球したことを契機として、7セグ等の表示部上で「主遊技図柄(特別図柄)」と称される図柄が変動表示され、当該主遊技図柄が所定態様(例えば「7」)となった場合、通常遊技状態よりも遊技者にとって利益状態の高い特別遊技に移行するタイプの、いわゆる「デジパチ」と呼ばれている機種(従来の「第一種遊技機」)である。
【0003】
ところで、この種の多くのぱちんこ遊技機には、主遊技用始動口に遊技球が入球し易くなるように、主遊技用始動口には普通電動役物と称される役物が備え付けられている。そして、特定の遊技状態となると、前記普通電動役物が開放し易くなることで、主遊技用始動口への入球が容易となるよう構成されている。具体的には、補助遊技用始動口が存在し、当該補助遊技用始動口に遊技球が入球した場合、易入球状態を実行するか否かの当否抽選(当選図柄かハズレ図柄かを決定する場合であってもよい)が実行される。そして、補助遊技用識別情報が所定時間変動した後、当否抽選の結果を表示する。そして、当選図柄が表示された場合、普通電動役物が所定時間開放(又は開閉)する易入球状態となる。
【0004】
ところで、補助遊技は主遊技をサポートする遊技であり、基本的には主遊技に従属した内容となるため、前述した補助遊技側の易入球状態に係る遊技状態は、主遊技側の遊技状態{特別遊技への移行抽選確率が通常時よりも高い主遊技側高確率遊技状態、主遊技図柄の変動時間(選択率を踏まえての平均時間)が通常時よりも短い主遊技側時短遊技状態}に従属した形で切り替えられる。ここで、補助遊技側の易入球状態に係る遊技状態は主遊技側の遊技状態に従属していることに起因して、当該易入球状態が継続する期間が予め定められおり、当該継続する期間を予め遊技者に報知するよう構成されているものが多い。しかしながら、このような構成下では、遊技が単調となってしまうため、遊技の興趣性に欠くという課題がある。
【特許文献1】特開2008−237777
【特許文献2】特開2008−301845
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような課題を解決するために、従来からいくつかの技術が提案されている。例えば、特許文献1には、実質的な時短回数とは異なる虚偽の時短回数を表示するよう構成すると共に、当該虚偽の表示上において時短遊技が終了となった場合であっても、実質的な時短回数が残存している場合には、再度時短遊技が開始される演出を実行する技術について開示されている。また、特許文献2には、擬似的に複数回の図柄変動が実行されているように表示する、所謂擬似連続変動を実行可能に構成されていると共に、当該擬似連続変動を利用して実質的な時短回数とは異なる虚偽の時短回数を表示する技術について開示されている。しかしながら、このような技術は、前述したような課題には必ずしも有効ではない場合があり、補助遊技側の遊技状態を活かした遊技の興趣性向上という観点においては、未だ課題が残存している状況である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本態様に係るぱちんこ遊技機は、
始動口と、
入賞容易状態と入賞非容易状態とを採り得る可変入賞口と、
遊技の進行を司る主制御部と、
情報出力の制御を司る副制御部と、
副制御部から出力された情報を表示する情報表示部と
を有し、
主制御部は、
始動口への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段と、
可変入賞口が入賞非容易状態である非特別遊技時に、乱数取得手段が取得した乱数を用いて抽選を実行する抽選実行手段と、
抽選実行手段による抽選結果が当選である場合、可変入賞口を入賞非容易状態から入賞容易状態とし得る特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
通常遊技状態と通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な特定遊技状態とを含む遊技状態候補が存在し、所定契機にてある遊技状態から別の遊技状態に切り替える遊技状態制御手段と、
遊技状態制御手段によって通常遊技状態から特定遊技状態に切り替えられた場合、当該特定遊技状態から通常遊技状態に切り替えられるまでの期間である、特定遊技継続期間を決定し得る特定遊技状態滞在期間決定手段と、
遊技に関する情報を副制御部側に送信する情報送信制御手段と
を有し、
副制御部は、
情報送信制御手段から送信された遊技に関する情報の内、前記特定遊技継続期間に係る情報に基づき、特定遊技状態から通常遊技状態に切り替えられるまでの実際の残存期間となる特定遊技実残存期間と、当該特定遊技実残存期間よりも短い期間となり得る特定遊技予定残存期間とを決定する特定遊技状態残存期間決定手段と、
前記特定遊技予定残存期間に係る情報を情報表示部に出力する特定遊技状態予定残存期間出力制御手段と、
情報送信制御手段から送信された遊技に関する情報の内、遊技進行に係る情報に基づき、前記特定遊技実残存期間と前記特定遊技予定残存期間とを所定期間分だけ減算する特定遊技状態残存期間減算手段と、
特定遊技予定残存期間が残存している状況下、特定遊技実残存期間と特定遊技予定残存期間とを比較し、特定遊技予定残存期間が特定遊技実残存期間よりも短い場合には、当該特定遊技実残存期間と当該特定遊技予定残存期間との差分よりも短い期間となり得る特定遊技上乗せ期間を決定すると共に、当該特定遊技上乗せ期間を特定遊技予定残存期間に加算する特定遊技状態予定残存期間再決定手段と
を有し、
主制御部は、
乱数取得手段により乱数が取得された場合、抽選実行手段による抽選が許可される抽選実行許可時まで乱数を一時記憶する乱数一時記憶手段
を更に有し、
情報送信制御手段は、抽選実行許可時よりも以前に、乱数一時記憶手段に一時記憶されている乱数に関する情報を副制御部側に事前に送信すると共に、
副制御部は、
情報送信制御手段から送信された遊技に関する情報の内、前記一時記憶されている乱数に関する情報に基づき、予定されている抽選の実行回数を計数する抽選保留回数把握手段と、
前記予定されている抽選の実行回数と同数の画像である保留表示画像を情報表示部に出力する抽選保留回数出力制御手段と
を更に有しており、
抽選保留回数出力制御手段は、保留表示画像を情報表示部に出力するに際し、前記特定遊技上乗せ期間に係る情報を付加し得る
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
<付記>
尚、本態様とは異なる別態様について以下に列記しておくが、これらには何ら限定されることなく実施することが可能である。
本
別態様に係るぱちんこ遊技機は、
始動口(例えば、主遊技始動口2110)と、
入賞容易状態と入賞非容易状態とを採り得る可変入賞口(例えば、大入賞口2120)と、
遊技の進行を司る主制御部(例えば、主制御装置1000)と、
情報出力の制御を司る副制御部(例えば、演出表示制御手段2150)と、
副制御部(例えば、演出表示制御手段2150)から出力された情報を表示する情報表示部(例えば、演出表示装置2140)と
を有し、
主制御部(例えば、主制御装置1000)は、
始動口(例えば、主遊技始動口2110)への遊技球の入球に基づき、乱数を取得する乱数取得手段(例えば、主遊技乱数取得判定実行手段1121)と、
可変入賞口(例えば、大入賞口2120)が入賞非容易状態である非特別遊技時に、乱数取得手段(例えば、主遊技乱数取得判定実行手段1121)が取得した乱数を用いて抽選を実行する抽選実行手段(例えば、当否抽選手段1135)と、
抽選実行手段(例えば、当否抽選手段1135)による抽選結果が当選である場合、可変入賞口(例えば、大入賞口2120)を入賞非容易状態から入賞容易状態とし得る特別遊技を実行する特別遊技制御手段(例えば、特別遊技制御手段1170)と、
通常遊技状態と通常遊技状態よりも遊技者にとって有利な特定遊技状態(例えば、通常遊技状態よりも特別遊技に移行する当選確率が高い高確率抽選状態及び/又は通常遊技状態よりも始動口に入球し易い易入球状態)とを含む遊技状態候補が存在し、所定契機にてある遊技状態から別の遊技状態に切り替える遊技状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段1180)と、
遊技状態制御手段(例えば、特定遊技制御手段1180)によって通常遊技状態から特定遊技状態に切り替えられた場合、当該特定遊技状態から通常遊技状態に切り替えられるまでの期間である、特定遊技継続期間を決定し得る特定遊技状態滞在期間決定手段(例えば、特定遊技制御手段1180)と、
遊技に関する情報を副制御部(例えば、演出表示制御手段2150)側に送信する情報送信制御手段(例えば、情報送信制御手段1200)と
を有し、
副制御部(例えば、演出表示制御手段2150)は、
情報送信制御手段(例えば、情報送信制御手段1200)から送信された遊技に関する情報の内、前記特定遊技継続期間に係る情報に基づき、特定遊技状態から通常遊技状態に切り替えられるまでの実際の残存期間となる特定遊技実残存期間と、当該特定遊技実残存期間よりも短い期間となり得る特定遊技予定残存期間とを決定する特定遊技状態残存期間決定手段(例えば、時短回数管理手段2152e−1)と、
前記特定遊技予定残存期間に係る情報を情報表示部(例えば、演出表示装置2140)に出力する特定遊技状態予定残存期間出力制御手段(例えば、時短回数表示制御手段2152e)と、
情報送信制御手段(例えば、情報送信制御手段1200)から送信された遊技に関する情報の内、遊技進行に係る情報に基づき、前記特定遊技実残存期間と前記特定遊技予定残存期間とを所定期間分だけ減算(例えば、抽選結果に係る情報に基づき、1回の抽選が実行される度に1回だけ減算)する特定遊技状態残存期間減算手段(例えば、時短回数管理手段2152e−1)と、
特定遊技予定残存期間が残存している状況下、特定遊技実残存期間と特定遊技予定残存期間とを比較し、特定遊技予定残存期間が特定遊技実残存期間よりも短い場合には、当該特定遊技実残存期間と当該特定遊技予定残存期間との差分よりも短い期間となり得る特定遊技上乗せ期間を決定すると共に、当該特定遊技上乗せ期間を特定遊技予定残存期間に加算する特定遊技状態予定残存期間再決定手段(例えば、時短回数表示内容決定手段2152e−2)と
を有するぱちんこ遊技機である。
【発明の効果】
【0007】
本態様に係るぱちんこ遊技機によれば、
特定遊技継続期間中における遊技の興趣性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るぱちんこ遊技機の背面図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係るぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。
【
図5】
図5は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での補助遊技側乱数取得処理のフローチャートである。
【
図6】
図6は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。
【
図7】
図7は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での主遊技側乱数取得処理のフローチャートである。
【
図8】
図8は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。
【
図9】
図9は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。
【
図10】
図10は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。
【
図11】
図11は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技制御処理のフローチャートである。
【
図12】
図12は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。
【
図13】
図13は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側でのメインフローチャートである。
【
図14】
図14は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側での保留情報管理処理のフローチャートである。
【
図15】
図15は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側での図柄変動開始時遊技状態報知制御処理のフローチャートである。
【
図16】
図16は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。
【
図17】
図17は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側での非リーチ時特殊出目表示内容決定処理のフローチャートである。
【
図18】
図18は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側でのリーチ時特殊出目表示内容決定処理のフローチャートである。
【
図19】
図19は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側での装飾図柄表示開始処理のフローチャートである。
【
図20】
図20は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。
【
図21】
図21は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側での非リーチ時処理のフローチャートである。
【
図22】
図22は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側でのリーチ時処理のフローチャートである。
【
図23】
図23は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側での特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。
【
図24】
図24は、実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側での特別遊技終了時遊技状態報知制御処理のフローチャートである。
【
図27】
図27は、実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側でのメインフローチャートである。
【
図28】
図28は、実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側での特殊保留表示制御処理のフローチャートである。
【
図29】
図29は、実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における作用図である。
【
図30】
図30は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。
【
図31】
図31は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機の背面図である。
【
図32】
図32は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。
【
図33】
図33は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。
【
図34】
図34は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での入賞処理のフローチャートである。
【
図35】
図35は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での補助遊技側乱数取得処理のフローチャートである。
【
図36】
図36は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での主遊技側乱数取得処理のフローチャートである。
【
図37】
図37は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での電動役物駆動判定実行処理のフローチャートである。
【
図38】
図38は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での通常遊技制御処理のフローチャートである。
【
図39】
図39は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。
【
図40】
図40は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での主遊技図柄の変動開始条件充足判定処理のフローチャートである。
【
図41】
図41は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。
【
図42】
図42は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技作動条件判定処理フローチャートである。
【
図43】
図43は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技制御処理のフローチャートである。
【
図44】
図44は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。
【
図45】
図45は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側でのメインフローチャートである。
【
図46】
図46は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での保留情報管理・保留表示制御処理のフローチャートである。
【
図47】
図47は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での図柄変動開始時遊技状態報知制御処理のフローチャートである。
【
図48】
図48は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。
【
図49】
図49は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側での非リーチ時特殊出目表示内容決定処理のフローチャートである。
【
図50】
図50は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側でのリーチ時特殊出目表示内容決定処理のフローチャートである。
【
図51】
図51は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示開始処理のフローチャートである。
【
図52】
図52は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。
【
図53】
図53は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側での非リーチ時処理のフローチャートである。
【
図54】
図54は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置(サブメイン基板)側でのリーチ時処理のフローチャートである。
【
図55】
図55は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。
【
図56】
図56は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での特別遊技終了時遊技状態更新制御処理のフローチャートである。
【
図57】
図57は、第二実施形態に係るぱちんこ遊技機における作用図である。
【
図58】
図58は、第二実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。
【
図59】
図59は、第二実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での保留先読み制御処理のフローチャートである。
【
図60】
図60は、第二実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側でのメインフローチャートである。
【
図61】
図61は、第二実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での特殊保留表示制御処理のフローチャートである。
【0009】
はじめに、本特許請求の範囲及び本明細書における各用語の意義について説明する。まず、「入球」とは、賞球が払い出される入賞のみならず、賞球払い出しの無い「スルーチャッカー」への通過も含む。「識別情報」とは、五感(視覚、聴覚、触覚等)を通じて情報の種類を識別可能であればどのような形態でもよいが、好適には、視覚的なもの、例えば、数字、文字、図柄等の形状のあるもの、発光手段(例えばランプ)の発光(発光の有無だけでなく、色の違いも含む)等、を挙げることができる。「識別情報表示部」とは、一つの表示部のみならず、複数の表示部の組み合わせ(例えば、ディスプレーとサイドランプ)をも包含する。「開状態」とは、遊技球が流入可能な状態や流入し易い状態を指し、「入賞容易状態」とは、遊技球が流入可能な状態や入賞非容易状態と比較して流入し易い状態を指し、「入賞非容易状態」とは、遊技球が流入不能な状態や入賞容易状態と比較して遊技球が流入困難な状態を指す。ここで、例えば、一般的な大入賞口(所謂、アタッカー)の構成においては、開状態=入賞容易状態であり、閉状態=入賞非容易状態となる。また、例えば、遊技盤(遊技者側)から突き出した状態(以下、進出状態と呼ぶことがある)と遊技盤内(遊技者側と反対側)に引っ込んだ状態(以下、退避状態と呼ぶことがある)とを採り得る構成(所謂、ベロ型アタッカー)においては、進出状態=入賞容易状態であり、退避状態=入賞非容易状態となる。「入賞」とは、賞球払出に関連する概念である。「乱数」とは、ぱちんこ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選(電子計算機によるくじ)に使用される乱数であり、狭義の乱数の他に擬似乱数も含む(例えば、乱数としてはハード乱数、擬似乱数としてはソフト乱数)。例えば、遊技の結果に影響を与えるいわゆる「基本乱数」、具体的には、特別遊技の移行と関連した「当選乱数(当否抽選用乱数)」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば確率変動遊技)に移行するか否かを決定する「当り図柄決定乱数」等を挙げることができる。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。また、本特許請求の範囲や本明細書では、乱数の数とか複数個の乱数、といった形で乱数を個数表示していることがあるが、乱数取得の契機となる入球口(例えば始動入球口)の一回の入球により取得された乱数を一個と称している(即ち、前記の例だと、当選乱数+変動態様決定乱数+図柄決定乱数・・・という乱数の束を一個の乱数と称している)。また、例えば、一種の乱数(例えば当選乱数)が、別種の乱数(例えば図柄決定乱数)を兼ねていてもよい。「通常遊技状態よりも遊技な特定遊技状態」とは、「通常遊技状態」よりも遊技者にとって有利となり得る限りどのような遊技状態であってもよく、例えば、(1)特別遊技の当選確率が「通常遊技状態」よりも高い主遊技高確率抽選遊技状態、(2)始動口への入球頻度が「通常遊技状態」よりも高い状態(例えば、当否抽選と関連した主遊技用識別情報の変動時間が短い主遊技用識別情報変動時間短縮遊技状態、始動口に取り付けられた電動役物を入賞容易状態とするための当選確率が「通常遊技状態」よりも高い補助遊技高確率抽選遊技状態、始動口に取り付けられた電動役物を入賞容易状態とするか否かと関連した補助遊技用識別情報の変動時間が「通常遊技状態」よりも短い補助遊技用識別情報変動時間短縮遊技状態、始動口に取り付けられた電動役物を入賞容易状態とする際、当該入賞容易時間を「通常遊技状態」時よりも長くする開放延長遊技状態)、(3)この状態(特定遊技状態)時に特別遊技への移行に当選した場合、当該特別遊技の内容として遊技者に有利なものを付与したり及び/又は当該特別遊技後の遊技状態を遊技者に有利な状態とするチャンスゾーン状態、等の一又は複数の任意の組み合わせを挙げることができる。
【0010】
以下、本実施形態を説明する。尚、以下の実施形態は、従来の第1種ぱちんこ遊技機に関するものであるが、これに限定されず、他の遊技機{例えば、従来の第2種や第3種、一般電役、普通機、複合機(例えば、従来の第1種の機能を二つ有する遊技機や、従来の第1種の機能と従来の第2種の機能を一つ有する遊技機)といったぱちんこ遊技機}に応用された場合も本実施形態の範囲内である。尚、あくまで実施の形態であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。また、上記した実施形態や変更例は、特定のものに対して適用されると限定的に解すべきでなく、どのような組み合わせであってもよい。例えば、ある実施形態についての変更例は、別の実施形態の変更例であると理解すべきであり、また、ある変更例と別の変更例が独立して記載されていたとしても、当該ある変更例と当該別の変更例を組み合わせたものも記載されていると理解すべきである。また、本実施形態では、各種テーブルに関し、抽選テーブルと参照テーブルとが存在するが、これらも限定的ではなく、抽選テーブルを参照テーブルとしたり或いはこの逆としてもよい。
【0011】
まず、
図1を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
【0012】
はじめに、ぱちんこ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、ぱちんこ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿110と下球皿112の間にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
【0013】
次に、遊技盤は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、主遊技始動口2110、補助遊技始動口2210、大入賞口2120、主遊技図柄表示装置2130、演出表示装置2140、補助遊技図柄表示装置2220、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
【0014】
まず、主遊技始動口2110は、主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、主遊技始動口2110は、主遊技始動口入球検出装置2111と、主遊技始動口電動役物2112と、主遊技始動口電動役物2112を開閉させるための主遊技始動口電動役物ソレノイド2112aとを備える。ここで、主遊技始動口入球検出装置2111は、主遊技始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す主遊技始動口入球情報を生成する。次に、主遊技始動口電動役物2112は、主遊技始動口2110に遊技球が入賞し得る通常状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
【0015】
次に、補助遊技始動口2210は、補助遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、補助遊技始動口2210は、補助遊技始動口入球検出装置2211を備える。ここで、補助遊技始動口入球検出装置2211は、補助遊技始動口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す補助遊技始動口入球情報を生成する。尚、補助遊技始動口2210への遊技球の入球は、主遊技始動口2110の主遊技始動口電動役物2112を拡開させるための抽選の契機となる。
【0016】
次に、大入賞口2120は、主遊技が所定態様で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口142の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、大入賞口2120は、遊技球の入球を検出するための大入賞口入賞検出装置2121と、大入賞口電動役物2122と、大入賞口電動役物2122を開閉させるための大入賞口電動役物ソレノイド2122aとを備える。ここで、大入賞口入賞検出装置2121は、大入賞口2120への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入球情報を生成する。大入賞口電動役物2122は、大入賞口2120に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に大入賞口2120を可変させる。
【0017】
次に、主遊技図柄表示装置2130は、主遊技に対応する主遊技図柄(特別図柄)の変動表示及び停止表示を行う。具体的構成としては、主遊技図柄表示装置2130は、主遊技図柄表示部2131と、主遊技図柄保留表示部2132とを備える。ここで、主遊技図柄保留表示部2132は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、主遊技に係る乱数の保留数(実行されていない主遊技図柄の変動数)に相当する。尚、主遊技図柄表示装置2130は、例えば7セグメントLEDで構成され、主遊技図柄は、「0」〜「7」の8種類の数字及びハズレの「−」で表示される。
【0018】
尚、主遊技図柄は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本実施形態では、主遊技図柄表示装置2130の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、主遊技図柄自体に演出的な役割を持たせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2140のような液晶ディスプレーに、主遊技図柄を表示させるように構成してもよい。
【0019】
次に、演出表示装置2140は、主として、主遊技図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、演出表示装置2140は、装図表示部2141と、装図保留表示部2142とを備える。ここで、装図表示部2141は、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。尚、演出表示装置2140は、本実施形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、装図保留表示部2142は、4個のランプから構成され、当該ランプは、主遊技図柄の保留ランプと連動している。
【0020】
次に、補助遊技図柄表示装置2220は、補助遊技図柄(普通図柄)の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、補助遊技図柄表示装置2220は、補助遊技図柄表示部2221と、補助遊技図柄保留表示部2222とを備える。ここで、補助遊技図柄保留表示部2222は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、補助遊技図柄変動の保留数(実行されていない補助遊技図柄変動の数)に相当する。
【0021】
最後に、センター飾り192は、演出表示装置2140の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2140の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120又は遊技領域120以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
【0022】
次に、
図2を参照しながら、ぱちんこ遊技機の背面側における基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機には、ぱちんこ遊技機の全体動作を制御し、特に主遊技始動口2110へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置(メイン基板)1000と、遊技内容に興趣性を付与する装図表示部2141上等での各種演出・情報報知に係る表示制御を行う演出表示制御手段{サブ基板(サブメイン基板)}2150と、サブ基板2150からのコマンドを受けて遊技の興趣性を高める演出が表示される演出表示装置{サブ基板(サブサブ基板)}2140、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出制御装置(賞球払出制御基板)3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、ぱちんこ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、ぱちんこ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。尚、メイン基板、サブメイン基板、サブサブ基板、賞球払出制御基板は、それぞれ別個にCPU、ROM及びRAMを有している。
【0023】
次に、
図3のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置1000は、遊技に係る遊技周辺機器2000(主遊技周辺機器2100、補助遊技周辺機器2200)と、演出制御に係る演出表示制御手段2150と、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出制御装置3000と、情報伝達可能に接続されている。また、演出表示制御手段2150は、演出表示装置2310、各種遊技効果ランプ190(例えば、サイドランプ)やスピーカ114等とも電気的に接続されている。更に、賞球払出制御装置3000は、ステッピングモータやスプロケット等を備えた賞球払出機構と電気的に接続されている。尚、主制御装置1000等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。また、演出表示制御手段2150や演出表示装置2140については後述する。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に搭載される形で構成してもよく、周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
【0024】
まず、主制御装置1000は、主遊技(特別遊技等)・補助遊技・一般遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、遊技周辺機器2000や演出表示制御手段2150側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報(例えば、確率変動大当り、突然確率変動大当り、時間短縮変動大当り、小当り、ハズレ)、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信制御手段1200と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出制御装置3000を制御する賞球払出決定手段1300と、を有している。
【0025】
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、後述する主遊技側乱数(当選乱数)に基づき当りであるか否かを抽選する当否抽選手段1135と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、主遊技始動口2110の主遊技始動口電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電動役物開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、主遊技及び補助遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在の遊技状態[例えば、主遊技に関する状態{通常遊技状態、特定遊技状態(確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態)、特別遊技状態}、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、主遊技図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)]等を一時記憶するための遊技状態情報一時記憶手段1190と、を有している。以下、各手段について詳述する。
【0026】
まず、入球判定手段1110は、主遊技始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する主遊技始動口入球判定手段1111と、補助遊技始動口2210に遊技球が流入したか否かを判定する補助遊技始動口入球判定手段1112とを有している。
【0027】
次に、乱数取得判定実行手段1120は、主遊技始動口2110への遊技球の入球に基づき主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、主遊技図柄決定乱数等)を取得する主遊技乱数取得判定実行手段1121と、補助遊技側乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための補助遊技乱数取得判定実行手段1122とを有している。
【0028】
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類により割り振られた「0」〜「65535」(当選乱数)や「0」〜「255」(変動態様決定乱数)といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
【0029】
次に、保留制御手段1130は、主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aに保留するための主遊技図柄保留手段1131と、補助遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該補助遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aに保留するための補助遊技図柄保留手段1132とを有している。ここで、主遊技図柄保留手段1131及び補助遊技図柄保留手段1132は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a及び補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aを夫々有している。
【0030】
次に、当否抽選手段1135は、当否抽選の結果、当りである場合に特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に当りフラグをオンにする)特別遊技移行決定手段1135aと、当否抽選を行う際に参照される当否抽選用テーブル1135bと、を有している。ここで、当否抽選用テーブル1135bは、主遊技図柄に関しての大当り抽選を行う際に参照される主遊技用大当り抽選テーブル1135b−1と、主遊技図柄に関しての小当り抽選を行う際に参照される主遊技用小当り抽選テーブル1135b−2と、を有している。尚、各抽選テーブルは、図示しないが、遊技状態毎に異なるテーブルを有している。例えば、各抽選テーブルは、通常遊技状態(時間短縮遊技状態)の際に用いられる低確率抽選用テーブルと、確率変動遊技状態の際に用いられる高確率抽選用テーブルと、を有する。
【0031】
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した主遊技側乱数に基づき、主遊技図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する主遊技図柄内容決定手段1141と、取得した補助遊技側乱数に基づき補助遊技図柄の停止図柄を決定する補助遊技図柄内容決定手段1142とを有している。
【0032】
ここで、主遊技図柄内容決定手段1141は、主遊技図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される主遊技図柄内容決定用抽選テーブル1141aを有しており、当該主遊技図柄内容決定用抽選テーブル1141aは、当否結果・遊技状態・保留球数に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。更に、補助遊技図柄内容決定手段1142は、補助遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される補助遊技図柄内容決定用抽選テーブル1142aを有しており、当該補助遊技図柄内容決定用抽選テーブル1142aは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→補助遊技通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→補助遊技時間短縮用抽選テーブル)。
【0033】
次に、表示制御手段1150は、主遊技図柄表示装置2130の主遊技図柄表示部2131上で、所定時間主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う主遊技図柄表示制御手段1151と、補助遊技図柄表示装置2220の補助遊技図柄表示部2221上で、所定時間補助遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う補助遊技図柄表示制御手段1152とを有している。
【0034】
ここで、主遊技図柄表示制御手段1151は、前記主遊技図柄内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための主遊技図柄変動時間管理手段1151aを更に有している。また、主遊技図柄変動時間管理手段1151aは、時間を計測可能であってゼロクリア可能な主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、補助遊技図柄表示制御手段1152は、補助遊技図柄表示装置2220の補助遊技図柄表示部2221上での補助遊技図柄の変動時間を管理するための補助遊技図柄変動時間管理手段1152aを有している。また、補助遊技図柄変動時間管理手段1152aは、時間を計測可能であってゼロクリア可能な補助遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1を更に備えている。
【0035】
次に、電動役物開閉制御手段1160は、主遊技始動口2110の主遊技始動口電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、主遊技始動口2110の主遊技始動口電動役物2112の駆動(開放)時間を計測する開放タイマ1162とを有している。
【0036】
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否か、具体的には、当りに当選している(当りフラグが発生している)か否かの判定と共に、主遊技図柄が所定態様で停止したか否かを判定する条件判定手段1171と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、ラウンド数、ラウンド間時間等)を特別遊技関連情報一時記憶手段1191c中にセットする特別遊技内容決定手段1172と、大入賞口2120を所定条件で開状態にするという特別遊技を実行するための特別遊技実行手段1173と、特別遊技に関する各種処理の時間管理を行うための特別遊技実行時間管理手段1174とを有している。ここで、特別遊技実行時間管理手段1174は、時間を計測可能であってゼロクリア可能な特別遊技用タイマ1174aを更に有している。また、特別遊技内容決定手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cにセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容決定用参照テーブル1172aを更に有している。
【0037】
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181を有している。ここで、特定遊技終了条件判定手段1181は、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタ1181aを更に有している。
【0038】
ここで、本実施形態においては、時短回数は100回であり、当該時短中には、非時短中と比較して、主遊技図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、補助遊技図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、主遊技始動口2110の主遊技始動口電動役物2112の開放時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。尚、上記の特定遊技終了条件判定手段1181は、例えば、回数制限付きの確率変動遊技において終了回数に到達したか否かを判定する機能を有していたり(回数制限付確率変動遊技機能を有するぱちんこ遊技機の場合)、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(転落抽選機能を有するぱちんこ遊技機の場合)。
【0039】
次に、遊技状態情報一時記憶手段1190は、主遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための主遊技状態情報一時記憶手段1191と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態情報一時記憶手段1192とを有している。
【0040】
ここで、主遊技状態情報一時記憶手段1191は、各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するためのフラグ一時記憶手段1191aと、現在変動中の主遊技図柄(変動開始条件が成立した主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための主遊技関連情報一時記憶手段1191bと、特別遊技に関する情報(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1191cとを有している。
【0041】
また、補助遊技状態情報一時記憶手段1192は、補助遊技に関する情報(例えば、補助遊技当選フラグ・補助遊技変動中フラグ・開放延長フラグ・電動役物開放中フラグ・時間短縮フラグ等の各種フラグのオンオフ情報)を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1192aを有している。
【0042】
次に、演出表示制御手段(サブメイン基板)2150及び演出表示装置(サブサブ基板)について説明する。
【0043】
まず、演出表示制御手段2150は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための情報受信手段2151と、主制御装置1000側からの前記情報に基づき、演出表示装置2140上で演出表示制御を行う表示制御手段2152と、を有している。以下、上記各手段を詳述する。
【0044】
まず、情報受信手段2151は、主制御装置1000側からの図柄情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2151aを有している。尚、メイン側情報一時記憶手段2151aに一時記憶された図柄情報は、以下で説明する各処理において、後述の各種手段により必要に応じ適宜参照される。
【0045】
次に、表示制御手段2152は、演出表示装置2140の装図表示部2141上での装飾図柄の変動表示や停止表示に関する制御を司る装飾図柄表示制御手段2152aと、演出表示装置2140の装図保留表示部2142上での保留情報の表示処理に関する一切の制御を司る装図保留情報表示制御手段2152bと、主制御装置1000側からの遊技状態情報に基づき遊技進行状況に係る情報(本例では、特に時短回数)の表示制御を司る時短回数表示制御手段2152eと、演出に関連する情報を一時記憶する演出表示関連情報一時記憶手段2152cと、を有している。
【0046】
次に、装飾図柄表示制御手段2152aは、メイン側情報一時記憶手段2151a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装飾図柄の停止図柄と変動態様を決定するための装図表示内容決定手段2152a−1を更に有している。ここで、装図表示内容決定手段2152a−1は、装飾図柄の停止図柄を決定する際に参照される装図停止図柄決定用参照テーブル2152a−1−1と、装飾図柄の変動態様を決定する際に参照される装図変動態様決定用参照テーブル2152a−1−2と、を有している。また、装図保留情報表示制御手段2152bは、主制御装置1000からの保留情報を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段2152b−1−1を有している。
【0047】
次に、時短回数表示制御手段2152eは、時短回数の回数管理を司る時短回数管理手段2152e−1と、時短回数の残り回数に係る表示内容を決定する時短回数表示内容決定手段2152e−2と、を更に有している。ここで、時短回数管理手段2152e−1は、時短回数の残り回数を内部的に管理するための残り実時短回数カウンタ2152e−1−1と、現在表示している時短回数の残り回数を管理するための残り時短回数表示カウンタ2152e−1−2と、を更に有している。
【0048】
尚、演出表示制御手段2150は、その他にも、遊技効果ランプ190の点灯及び消灯や、スピーカ114からの音声出力等の演出処理といった、画像表示以外の演出に係る一切の制御を更に制御する。また、本実施形態においては、演出表示制御手段2150が、装飾図柄、遊技ランプ及び音声の制御を一体的に行なうように構成しているが、機能的に別個の周辺機器として分離するように構成してもよい。この場合、当該周辺機器同士を基板対基板コネクタで接続するように構成してもよい。
【0049】
次に、演出表示装置(サブサブ基板)2140は、LCD表示器(装図表示部2141、装図保留表示部2142)を有し、サブメイン基板からのコマンド等に基づいてLCD表示器上に画像表示を実行可能に構成されている。
【0050】
尚、主遊技図柄表示装置2130及び補助遊技図柄表示装置2220が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示装置(サブサブ基板)2140が、演出表示制御手段(サブメイン基板)2150と情報伝達可能に接続されている。即ち、主遊技図柄表示装置2130及び補助遊技図柄表示装置2220は、主制御装置1000により制御され、演出表示装置2140は、演出表示制御手段2150により夫々制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
【0051】
次に、
図3下段を参照しながら、サブ基板(サブメイン基板である演出表示制御手段2150とサブサブ基板である演出表示装置2140)のハード構成を説明することとする。尚、ここで示すハード構成は一例に過ぎず、これに限定されるものではない。まず、演出表示制御手段2150(メインサブ基板)は、表示制御用CPU2150a、読み書き可能なRAM2150b、図柄表示制御を行うための制御プログラムやデータ等が格納された制御ROM2150cから構成される。次に、演出表示装置2140(サブサブ基板)は、VDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)2140a、図柄データ等が格納されたキャラクタROM2140b、画像表示する表示データを展開するためのVRAM2140c、D/Aコンバータ2140dと、画像表示が実行されるLCD表示器2140eと、を有している。ここで、表示制御用CPU2150aは、主制御装置1000(メイン基板)側からの情報に基づき決定された装飾図柄変動に関するコマンドをVDP2140aに送信する。そして、VDP2140aは、表示制御用CPU2150aからのコマンドに基づき、キャラクタROM2140bから表示用データを読み出してVRAM2140c上に展開し、同期信号をLCD表示器2140eに送信すると共にD/Aコンバータ2140dを通じてRGB信号をLCD表示器2140eに送信する。これにより、VRAM2140cに展開した表示データがLCD表示器2140e上に表示されることになる。
【0052】
次に、
図4〜
図24のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の処理の流れを説明する。はじめに、
図4〜
図12のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機のメイン基板側での処理の流れを説明する。まず、
図4は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャート1000である。まず、ステップ1100で、主制御装置1000は、後述の補助遊技側乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電動役物駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御装置1000は、後述の主遊技側乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御装置1000は、後述の主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1500で、主制御装置1000は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御装置1000は、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1700で、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1300)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御装置3000を駆動して所定の賞球数の払出処理を行い、再びステップ1100に戻る。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
【0053】
まず、
図5は、
図4におけるステップ1100のサブルーチンに係る、補助遊技側乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、補助遊技始動口入球判定手段1112は、補助遊技始動口2210の補助遊技始動口入球検出装置2211から補助遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、補助遊技乱数取得判定実行手段1122は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、補助遊技乱数取得判定実行手段1122は、補助遊技側乱数を取得する。次に、ステップ1108で、補助遊技図柄保留手段1132は、何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該乱数を補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aにセットする形で保留球を1加算する。そして、ステップ1110で、情報送信制御手段1200は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aを参照し、当該乱数が何個目の保留として記憶されたのかの情報を取得すると共に、当該情報を演出表示制御手段2150側に送信し、次の処理(ステップ1200の電動役物駆動判定処理)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(ステップ1200の電動役物駆動判定処理)に移行する。
【0054】
次に、
図6は、
図4におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192aを参照して、電動役物開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192aを参照して、補助遊技図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aを参照し、補助遊技図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1208で、補助遊技図柄内容決定手段1142は、当該保留球に基づく補助遊技側乱数及び補助遊技側遊技状態に基づき補助遊技図柄内容決定用抽選テーブル1142aを参照して停止図柄を決定する。次に、ステップ1210で、補助遊技図柄変動時間管理手段1152aは、補助遊技側遊技状態に基づき、補助遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1212で、補助遊技図柄表示制御手段1152は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a内の補助遊技図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1214で、補助遊技図柄保留手段1132は、補助遊技図柄に関する当該保留球を1減算した上で補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aに記録されている保留情報を更新すると共に、補助遊技図柄表示制御手段1152は、補助遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1をスタートした後、補助遊技図柄表示部2221上で補助遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1216で、補助遊技図柄変動時間管理手段1152aは、補助遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1216でYesの場合、ステップ1218で、補助遊技図柄表示制御手段1152は、補助遊技図柄表示部2221上で、前記ステップ1208で補助遊技図柄内容決定手段1142が決定した停止図柄を確定表示する。そして、ステップ1220で、補助遊技図柄表示制御手段1152は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a内の補助遊技図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1222で、条件判定手段1161は、当該停止図柄が「当り」であるか否かを判定する。ステップ1222でYesの場合、ステップ1224で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技側遊技状態に基づき、開放タイマ1162に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には0.5秒)セットする。次に、ステップ1226で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a内の電動役物開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1228で、電動役物開閉制御手段1160は、主遊技始動口2110の主遊技始動口電動役物2112を開放する。次に、ステップ1230で、電動役物開閉制御手段1160は、開放タイマ1162を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232及びステップ1234で、電動役物開閉制御手段1160は、主遊技始動口2110の主遊技始動口電動役物2112を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a内の電動役物開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1300の主遊技側乱数取得処理)に移行する。
【0055】
尚、ステップ1202でNoの場合はステップ1230に移行し、ステップ1204でNoの場合はステップ1216に移行し、ステップ1206、ステップ1216、ステップ1222及びステップ1230でNoの場合は次の処理(ステップ1300の主遊技側乱数取得処理)に移行する。
【0056】
次に、
図7は、
図4におけるステップ1300のサブルーチンに係る、主遊技側乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、主遊技始動口入球判定手段1111は、主遊技始動口2110の主遊技始動口入球検出装置2111から主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、主遊技乱数取得判定実行手段1121は、主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、主遊技乱数取得判定実行手段1121は、主遊技側乱数(当選乱数、変動態様決定乱数、主遊技図柄決定乱数等)を取得し、主遊技図柄保留手段1131が、何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該乱数を主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aにセットする。そして、ステップ1308で、情報送信制御手段1200は、主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aを参照し、当該乱数が何個目の保留として記憶されたのかの情報を取得すると共に、当該情報を演出表示制御手段2150側に送信し、次の処理(ステップ1400の主遊技図柄表示処理)に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合も、次の処理(ステップ1400の主遊技図柄表示処理)に移行する。
【0057】
次に、
図8は、
図4におけるステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1402で、主遊技図柄内容決定手段1141は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、この変動開始条件は、特別遊技中や主遊技図柄変動中でないことが条件となる。
【0058】
ステップ1402でYesの場合、ステップ1404で、主遊技図柄内容決定手段1141は、主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aに一時記憶されている、今回の図柄変動に係る主遊技側乱数を読み出す。次に、ステップ1406で、当否抽選手段1135は、主遊技側乱数(当選乱数)及び遊技状態に基づき、主遊技用大当り抽選テーブル1135b−1及び主遊技用小当り抽選テーブル1135b−2を参照し、主遊技図柄当否(大当り、小当り)抽選を実行する。尚、当否抽選に際しては、先に大当り抽選テーブルを参照して大当り抽選を実行し、大当り抽選にはずれた場合、更に小当り抽選テーブルを参照して小当り抽選を実行する。そして、ステップ1408で、特別遊技移行決定手段1135aは、抽選結果が当りか否かを判定する。ステップ1408でYesの場合、ステップ1410で、特別遊技移行決定手段1135aは、フラグ一時記憶手段1191a内の当りフラグをオンにする。他方、ステップ1408でNoの場合には、ステップ1410をスキップする。
【0059】
そして、ステップ1412で、主遊技図柄内容決定手段1141は、主遊技図柄内容決定用抽選テーブル1141a内の各抽選テーブルを参照し、主遊技側乱数(例えば、主遊技図柄決定乱数、変動態様決定乱数)に基づいて主遊技図柄に関する停止図柄及び変動態様を決定し、これらを主遊技関連情報一時記憶手段1191bに一時記憶する。尚、前記参照されるテーブルは、当否結果・遊技状態・保留球数に基づいて決定される(以下も同様)。また、当りに関しては、大当りと小当りがあるが、これらが区別された形で停止図柄及び変動態様が選択されるよう構成されている限り、それぞれ別々のテーブルを用いて表示内容を決定するよう構成しても、同一テーブルを用いて表示内容を決定するよう構成してもよい(以下も同様)。次に、ステップ1414で、情報送信制御手段1200は、ステップ1412で決定した主遊技図柄に関する図柄情報(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)を演出表示制御手段2150側に送信する。次に、ステップ1416で、主遊技図柄変動時間管理手段1151aが、所定時間(前記ステップ1412で決定した変動態様に係る変動時間)を主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1にセットする。そして、ステップ1418で、主遊技図柄表示制御手段1151は、主遊技図柄表示装置2130の主遊技図柄表示部2131上で、主遊技関連情報一時記憶手段1191bに記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1420で、主遊技図柄表示制御手段1151は、フラグ一時記憶手段1191a内の変動中フラグをオンする。そして、ステップ1422で、主遊技図柄変動時間管理手段1151aが、所定時間に到達したか否かを判定する。ここで、ステップ1422でNoの場合には、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。他方、ステップ1422でYesの場合、ステップ1424で、情報送信制御手段1200は、所定時間に到達した旨のコマンドを演出表示制御手段2150側に送信する。次に、ステップ1426で、主遊技図柄表示制御手段1151は、主遊技図柄表示装置2130の主遊技図柄表示部2131上での主遊技図柄の変動表示を停止し、主遊技関連情報一時記憶手段1191bに記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1428で、主遊技図柄表示制御手段1151は、フラグ一時記憶手段1191a内の変動中フラグをオフにする。そして、ステップ1430で、主遊技図柄変動時間管理手段1151aは、主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1をリセットする。次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
【0060】
尚、ステップ1402でNoの場合には、ステップ1432で、主遊技図柄表示制御手段1151は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1432でYesの場合にはステップ1422に移行し、Noの場合には次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
【0061】
次に、
図9は、
図8におけるステップ1450のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1452で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aの時短回数カウンタ値を1減算する。次に、ステップ1456で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数が0であるか否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1458で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192a内の時間短縮フラグをオフにし、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。尚、ステップ1452及びステップ1456でNoの場合にも、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
【0062】
次に、
図10は、
図4におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段1171は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、当りフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、条件判定手段1171は、主遊技図柄表示装置2130の主遊技図柄表示部2131上に表示された主遊技図柄が所定態様で停止したか否かを判定する。ステップ1504でYesの場合、ステップ1506で、特別遊技内容決定手段1172は、当該所定態様に基づき、特別遊技内容決定用参照テーブル1172aを参照することにより、当該特別遊技の内容を特別遊技関連情報一時記憶手段1191cにセットする。次に、ステップ1508で、特定遊技制御手段1180は、当該所定態様が小当りでないか否かを判定する。ステップ1508でYesの場合、ステップ1510及びステップ1512で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技フラグ(フラグ一時記憶手段1191a内の確率変動フラグ及び補助遊技関連情報一時記憶手段1192内の時間短縮フラグ)を一旦オフにすると共に、時短回数カウンタ1181aをリセット(時短回数カウンタ値=0)する。そして、ステップ1514及びステップ1516で、条件判定手段1171は、フラグ一時記憶手段1191a内の特別遊技移行許可フラグをオンにすると共に当りフラグをオフにし、次の処理(ステップ1600の特別遊技制御処理)に移行する。尚、ステップ1502及びステップ1504でNoの場合は次の処理(ステップ1600の特別遊技制御処理)に移行し、ステップ1508でNoの場合はステップ1514に移行する。
【0063】
次に、
図11は、
図4におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、特別遊技実行手段1173は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1604及びステップ1606で、特別遊技実行手段1173は、フラグ一時記憶手段1191a内の特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1608で、情報送信制御手段1200は、演出表示制御手段2150側に特別遊技の開始表示を指示する情報(特別遊技開始表示指示情報)を送信し、ステップ1612に移行する。他方、ステップ1602でNoの場合、ステップ1610で、特別遊技実行手段1173は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610でYesの場合には、ステップ1612に移行する。尚、ステップ1610でNoの場合には、特別遊技実行手段1173は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。
【0064】
次に、ステップ1612で、特別遊技実行手段1173は、フラグ一時記憶手段1191aを参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ1612でYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ1614〜1622の処理を行うことなく、ステップ1624に移行する。他方、ステップ1612でNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cにセットした開放パターン(例えば、開放し続ける開放パターン、開閉を行うパターン)をセットする(例えば、小当りの開放パターンとしては、0.5秒開放→0.8秒閉鎖→0.5秒開放、という開放パターンをセットする)。次に、ステップ1616で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内の入賞球カウンタをゼロクリアする。次に、ステップ1618で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内のラウンド数カウンタに1を加算する。尚、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cに記憶されているラウンド数は、特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ1620で、特別遊技実行手段1173は、フラグ一時記憶手段1191a内のラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ1622で、特別遊技実行手段1173は、大入賞口2120の大入賞口電動役物2122を駆動して大入賞口2120を開放し、ステップ1624に移行する。
【0065】
次に、ステップ1624で、情報送信制御手段1200は、演出表示制御手段2150側に現在の遊技状態情報(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を送信する。そして、ステップ1626で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照して当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合には、ステップ1630に移行する。他方、ステップ1626でNoの場合、ステップ1628で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)を参照して所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合にも、ステップ1630に移行し、Noの場合には、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。
【0066】
次に、ステップ1630で、特別遊技実行手段1173は、大入賞口2120の大入賞口電動役物2122の駆動を停止して大入賞口2120を閉鎖する。そして、ステップ1632で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1634で、特別遊技実行手段1173は、フラグ一時記憶手段1191a内のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1636で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照して、当該ラウンドが最終ラウンド(例えば、確率変動大当り及び時間短縮変動大当りの場合は15ラウンド、突然確率変動大当りの場合は2ラウンド、小当りの場合は1ラウンド)であるか否かを判定する。ステップ1636でYesの場合、ステップ1638で、特別遊技実行手段1173は、フラグ一時記憶手段1191a内の特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1640で、情報送信制御手段1200は、演出表示制御手段2150側に特別遊技の終了表示を指示する情報(特別遊技終了表示指示情報)を送信する。そして、ステップ1650で、遊技制御手段1100は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。尚、ステップ1636でNoの場合にも、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。
【0067】
次に、
図12は、
図11におけるステップ1650のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1652で、特定遊技制御手段1180は、主遊技関連情報一時記憶手段1191bを参照し、今回の特別遊技が確率変動大当り又は突然確率変動大当りであるか否かを判定する。ステップ1652でYesの場合、ステップ1654及びステップ1656で、特定遊技制御手段1180は、フラグ一時記憶手段1191a内の確率変動フラグ及び補助遊技関連情報一時記憶手段1192内の時間短縮フラグを夫々オンにし、ステップ1680に移行する。
【0068】
他方、ステップ1652でNoの場合、ステップ1658で、特定遊技制御手段1180は、主遊技関連情報一時記憶手段1191bを参照し、今回の特別遊技が時間短縮変動大当りであるか否かを判定する。ステップ1658でYesの場合、ステップ1660及びステップ1662で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192内の時間短縮フラグをオンにすると共に、時短回数カウンタ1181aに時短回数カウンタ値として所定値(例えば100)をセットし、ステップ1680に移行する。そして、ステップ1680で、情報送信制御手段1200は、当該決定した内容を特別遊技後遊技状態情報として演出表示制御手段2150に送信し、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。尚、ステップ1658でNoの場合、即ち、今回の特別遊技が小当りである場合にも、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。
【0069】
次に、
図13〜
図24のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機のサブ基板側での処理の流れを説明する。まず、
図13は、演出表示制御手段2150が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャート2000である。まず、ステップ2100で、演出表示制御手段2150は、後述する保留情報管理処理を実行する。次に、ステップ2200で、演出表示制御手段2150は、後述する図柄変動開始時遊技状態報知制御処理を実行する。次に、ステップ2400で、演出表示制御手段2150は、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ2600で、演出表示制御手段2150は、後述する装飾図柄表示開始処理を実行する。次に、ステップ2700で、演出表示制御手段2150は、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ4000で、演出表示制御手段2150は、後述する特別遊技中表示制御処理を実行する。次に、ステップ4200で、演出表示制御手段2150は、後述する特別遊技終了時遊技状態報知制御処理を実行し、ステップ2100に戻る処理を繰り返す。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
【0070】
次に、
図14は、
図13でのステップ2100のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行する保留情報管理処理のフローチャートである。まず、ステップ2102で、装図保留情報表示制御手段2152bは、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から保留情報を受信したか否かを判定する。ステップ2102でYesの場合、ステップ2104で、装図保留情報表示制御手段2152bは、装図保留情報一時記憶手段2152b−1−1内の装図保留カウンタ値Chに「1」を加算する。そして、ステップ2120で、演出表示制御手段2150は、演出表示装置2140を駆使して、装図保留表示部2142上に装図保留情報一時記憶手段2152b−1−1内の装図保留カウンタ値Chと同数の保留表示を実行し、次の処理(ステップ2200の図柄変動開始時遊技状態報知制御処理)に移行する。他方、ステップ2102でNoの場合、ステップ2106で、装図保留情報表示制御手段2152bは、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から新たな図柄情報を受信したか否かを判定する。ステップ2106でYesの場合、ステップ2108で、装図保留情報表示制御手段2152bは、装図保留情報一時記憶手段2152b−1−1内の装図保留カウンタ値Chから「1」を減算する。次に、ステップ2110で、装図保留情報表示制御手段2152bは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の図柄内容決定許可フラグをオンにする。次に、ステップ2112で、装図保留情報表示制御手段2152bは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の時短回数更新許可フラグをオンにし、ステップ2120に移行する。尚、ステップ2106でNoの場合には、次の処理(ステップ2200の図柄変動開始時遊技状態報知制御処理)に移行する。
【0071】
次に、
図15は、
図13のステップ2200のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行する図柄変動開始時遊技状態報知制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2202で、時短回数管理手段2152e−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の時短回数更新許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2202でYesの場合、ステップ2204で、時短回数管理手段2152e−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の時短回数更新許可フラグをオフにする。次に、ステップ2206で、時短回数管理手段2152e−1は、残り実時短回数カウンタ2152e−1−1のカウンタ値Cjを1減算(デクリメント)する。ここで、残り実時短回数カウンタ2152e−1−1のカウンタ値Cjには、後述するように、時間短縮大当り時の特別遊技終了後において、主制御装置1000側から送信された所定の時短回数(本例では、100回)がセットされることとなる。次に、ステップ2208で、時短回数管理手段2152e−1は、残り時短回数表示カウンタ2152e−1−2のカウンタ値Ckを1減算(デクリメント)する。次に、ステップ2210で、時短回数管理手段2152e−1は、演出表示装置2140上の所定位置に表示されている残り時短回数を、残り時短回数表示カウンタ2152e−1−2のカウンタ値Ckと同数の表示回数に更新し、次の処理(ステップ2400の装飾図柄表示内容決定処理)に移行する。尚、ステップ2202でNoの場合には、次の処理(ステップ2400の装飾図柄表示内容決定処理)に移行する。
【0072】
次に、
図16は、
図13でのステップ2400のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行する装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2402で、装図表示内容決定手段2152a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2402でYesの場合、ステップ2404で、装図表示内容決定手段2152a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ2406で、装図表示内容決定手段2152a−1は、メイン側情報一時記憶手段2151a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報を参照し、当該図柄変動がハズレであるか否かを判定する。ステップ2406でYesの場合、ステップ2408で、装図表示内容決定手段2152a−1は、残り実時短回数カウンタ2152e−1−1のカウンタ値Cjが0超過であるか否かを判定する。ステップ2408でYesの場合、ステップ2410で、装図表示内容決定手段2152a−1は、所定の抽選確率(例えば、1/10の一定確率)に基づき、装飾図柄の停止図柄を特殊出目とするか否かを決定するための抽選(特殊出目表示可否抽選)を実行する。次に、ステップ2412で、装図表示内容決定手段2152a−1は、特殊出目表示可否抽選に当選したか否かを判定する。ステップ2412でYesの場合、ステップ2414で、装図表示内容決定手段2152a−1は、メイン側情報一時記憶手段2151a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装図変動態様決定用参照テーブル2152a−1−2を参照して、装飾図柄の変動態様を決定すると共に、当該決定内容を演出表示関連情報一時記憶手段2152cに一時記憶する。次に、ステップ2416で、装図表示内容決定手段2152a−1は、当該装飾図柄の変動態様が非リーチであるか否かを判定する。ステップ2416でYesの場合、ステップ2500で、装図表示内容決定手段2152a−1は、後述する非リーチ時特殊出目表示内容決定処理を実行し、ステップ2430に移行する。他方、ステップ2416でNoの場合、ステップ2550で、装図表示内容決定手段2152a−1は、後述するリーチ時特殊出目表示内容決定処理を実行し、ステップ2430に移行する。次に、ステップ2430で、装図表示内容決定手段2152a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理(ステップ2600の装飾図柄表示開始処理)に移行する。
【0073】
他方、ステップ2406、ステップ2408又はステップ2412でNoの場合、ステップ2420で、装図表示内容決定手段2152a−1は、メイン側情報一時記憶手段2151a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装図停止図柄決定用参照テーブル2152a−1−1及び装図変動態様決定用参照テーブル2152a−1−2を参照して、装飾図柄の停止図柄と変動態様を決定すると共に、当該決定内容を演出表示関連情報一時記憶手段2152cに一時記憶する。次に、ステップ2422で、装図表示内容決定手段2152a−1は、当該決定した装飾図柄の停止図柄に基づき、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域AL、AC、ARの数字情報を更新し(例えば、装飾図柄の停止図柄が「1・2・3」であった場合には、数字情報としてAL=1、AC=2、AR=3となる)、ステップ2430に移行する。尚、ステップ2402でNoの場合には、次の処理(ステップ2600の装飾図柄表示開始処理)に移行する。
【0074】
次に、
図17は、
図16のステップ2500のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行する非リーチ時特殊出目表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2502で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、残り実時短回数カウンタ2152e−1−1のカウンタ値Cj及び残り時短回数表示カウンタ2152e−1−2のカウンタ値Ckを取得する。次に、ステップ2504で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、当該取得したカウンタ値Cjとカウンタ値Ckとの差(Cj−Ck)を算出すると共に、当該算出した値を加算上限値Cmとして演出表示関連情報一時記憶手段2152cに一時記憶する。次に、ステップ2506で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、当該加算上限値Cmが0超過であるか否かを判定する。ステップ2506でYesの場合、ステップ2508で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、所定の抽選確率に基づき1〜加算上限値Cmの内の何れかの数値を決定する(例えば、1〜加算上限値Cmの内の一の数値をランダムに決定する)と共に、当該決定した値を加算値Cnとして演出表示関連情報一時記憶手段2152cに一時記憶する。次に、ステップ2510で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、当該加算値Cnを2桁数字に変換する(例えば、Cn=5であれば、2桁数字を「05」として変換する)。次に、ステップ2512で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、所定の抽選確率に基づき特殊図柄を表示すべき列(特殊図柄表示列)を左列とするか右列とするかを決定する(例えば、左列とするか右列とするかをランダムに決定する)。次に、ステップ2514で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、特殊図柄表示列を左列に表示するよう決定されたか否かを判定する。ステップ2514でYesの場合、ステップ2516で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、加算値Cnにおける十の位の数字に基づき、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域ACの数字情報を更新する。次に、ステップ2518で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、加算値Cnにおける一の位の数字に基づき、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域ARの数字情報を更新する。次に、ステップ2520で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、所定の抽選確率に基づき演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域ARの数字情報とは異なる数字を決定する(例えば、装図出目記憶領域ARの数字情報とは異なる数字をランダムに決定する)と共に、当該決定した数字に基づき演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域ALの数字情報を更新する。次に、ステップ2522で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の左列出目変更許可フラグをオンにする。次に、ステップ2532で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、加算値Cnを残り時短回数表示カウンタ2152e−1−2のカウンタ値Ckに加算する。次に、ステップ2534で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の特殊出目表示許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ2430)に移行する。
【0075】
他方、ステップ2514でNoの場合、ステップ2524で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、加算値Cnにおける十の位の数字に基づき、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域ALの数字情報を更新する。次に、ステップ2526で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、加算値Cnにおける一の位の数字に基づき、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域ACの数字情報を更新する。次に、ステップ2528で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、所定の抽選確率に基づき演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域ALの数字情報とは異なる数字を決定すると共に、当該決定した数字に基づき演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域ARの数字情報を更新する。次に、ステップ2530で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の右列出目変更許可フラグをオンにし、ステップ2532に移行する。
【0076】
他方、ステップ2506でNoの場合、ステップ2536で、装図表示内容決定手段2152a−1は、メイン側情報一時記憶手段2151a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装図停止図柄決定用参照テーブル2152a−1−1を参照して、装飾図柄の停止図柄を決定(本処理では、バラケ目を停止図柄として決定)すると共に、当該決定内容を演出表示関連情報一時記憶手段2152cに一時記憶する。次に、ステップ2538で、装図表示内容決定手段2152a−1は、当該決定した装飾図柄の停止図柄に基づき、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域AL、AC、ARの数字情報を更新し、次の処理(ステップ2430)に移行する。
【0077】
次に、
図18は、
図16のステップ2550のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行するリーチ時特殊出目表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2552で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、残り実時短回数カウンタ2152e−1−1のカウンタ値Cj及び残り時短回数表示カウンタ2152e−1−2のカウンタ値Ckを取得する。次に、ステップ2554で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、当該取得したカウンタ値Cjとカウンタ値Ckとの差(Cj−Ck)を算出すると共に、当該算出した値を加算上限値Cmとして演出表示関連情報一時記憶手段2152cに一時記憶する。次に、ステップ2556で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、当該加算上限値Cmが0超過であるか否かを判定する。ステップ2556でYesの場合、ステップ2558で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、所定の抽選確率に基づき1〜加算上限値Cmの内の「ぞろ目とならない」何れかの数値を決定すると共に、当該決定した値を加算値Cnとして演出表示関連情報一時記憶手段2152cに一時記憶する。次に、ステップ2560で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、当該加算値Cnを2桁数字に変換する。次に、ステップ2562で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、所定の抽選確率に基づき特殊図柄表示列を左列とするか右列とするかを決定する。次に、ステップ2564で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、特殊図柄表示列を左列に表示するよう決定されたか否かを判定する。ステップ2564でYesの場合、ステップ2566で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、加算値Cnにおける十の位の数字に基づき、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域ACの数字情報を更新する。次に、ステップ2568で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、加算値Cnにおける一の位の数字に基づき、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域ARの数字情報を更新する。次に、ステップ2570で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域ARの数字情報と「同一となる数字」を決定すると共に、当該決定した数字に基づき演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域ALの数字情報を更新する。次に、ステップ2572で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の左列出目変更許可フラグをオンにする。次に、ステップ2582で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、加算値Cnを残り時短回数表示カウンタ2152e−1−2のカウンタ値Ckに加算する。次に、ステップ2584で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の特殊出目表示許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ2430)に移行する。
【0078】
他方、ステップ2564でNoの場合、ステップ2574で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、加算値Cnにおける十の位の数字に基づき、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域ALの数字情報を更新する。次に、ステップ2576で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、加算値Cnにおける一の位の数字に基づき、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域ACの数字情報を更新する。次に、ステップ2578で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域ALの数字情報と「同一となる数字」を決定すると共に、当該決定した数字に基づき演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域ARの数字情報を更新する。次に、ステップ2580で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の右列出目変更許可フラグをオンにし、ステップ2582に移行する。
【0079】
他方、ステップ2556でNoの場合、ステップ2586で、装図表示内容決定手段2152a−1は、メイン側情報一時記憶手段2151a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装図停止図柄決定用参照テーブル2152a−1−1を参照して、装飾図柄の停止図柄を決定(本処理では、リーチハズレ目を停止図柄として決定)すると共に、当該決定内容を演出表示関連情報一時記憶手段2152cに一時記憶する。次に、ステップ2588で、装図表示内容決定手段2152a−1は、当該決定した装飾図柄の停止図柄に基づき、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域AL、AC、ARの数字情報を更新し、次の処理(ステップ2430)に移行する。
【0080】
次に、
図19は、
図13のステップ2600のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行する装飾図柄表示開始処理のフローチャートである。まず、ステップ2602で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2602でYesの場合、ステップ2604で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の図柄内容決定フラグをオフにする。そして、ステップ2606で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ2608で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cに一時記憶された装飾図柄の変動態様に基づき、演出表示装置2140の装図表示部2141上にて装飾図柄の変動表示を開始する。そして、ステップ2610で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cに一時記憶された装飾図柄の変動態様は「非リーチ」であるか否かを判定する。ステップ2610でYesの場合、ステップ2612で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内のリーチ種別ST値として「1」をセットする。そして、ステップ2616で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内に設けられた仮停止タイマTをスタートし、次の処理(ステップ2700の装飾図柄表示制御処理)に移行する。ここで、仮停止タイマTとは、装飾図柄の変動態様毎に予め定められている装飾図柄の仮停止表示タイミングを計時するためのタイマである。他方、ステップ2610でNoの場合、ステップ2620で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内のリーチ種別ST値として「2」をセットし、ステップ2616に移行する。尚、ステップ2602でNoの場合には、次の処理(ステップ2700の装飾図柄表示制御処理)に移行する。
【0081】
次に、
図20は、
図13のステップ2700のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行する装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2702で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2702でYesの場合、ステップ2704で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内のリーチ種別ST値を参照し、当該ST値が「1」〜「2」の何れであるかを判定する。ここで、図柄変動中フラグがオンである状況下でST値が「1」〜「2」以外(本例では、ST値が「0」となるよう構成されている)である場合は、予定されていたすべての変動が終了し、確定表示待ちであることを意味する(この処理については後述する)。そして、ST値が「1」〜「2」の何れかである場合には、ST値に応じて異なる処理が実行される。まず、ST値が「1」である場合には、ステップ3000で、装飾図柄表示制御手段2152aは、後述する非リーチ時処理を実行する。次に、ST値が「2」である場合には、ステップ3200で、装飾図柄表示制御手段2152aは、後述するリーチ時処理を実行する。そして、これらの処理が完了した後は、次の処理(ステップ4000の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
【0082】
他方、ステップ2704でデフォルトの場合、即ち、図柄変動中フラグがオンである状況下でST値が「1」〜「2」以外である場合(当該変動で予定されていたすべての変動・仮停止が終了した場合)には、ステップ2713で、装飾図柄表示制御手段2152aは、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から主遊技図柄の停止情報(
図8のステップ1424参照)を受信したか否かを判定する。ステップ2713でYesの場合、ステップ2714で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cに一時記憶された装飾図柄の停止図柄に基づき、演出表示装置2140の装図表示部2141上にて装飾図柄を確定表示する。そして、ステップ2716で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(ステップ4000の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2702又はステップ2713でNoの場合には、次の処理(ステップ4000の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
【0083】
次に、
図21は、
図20のステップ3000のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行する非リーチ時処理のフローチャートである。まず、ステップ3002で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の仮停止タイマTを参照し、「左図柄仮停止タイミング到達」「右図柄仮停止タイミング到達」「中図柄仮停止タイミング到達」「全停止タイミング到達」の何れの値であるかを判定する。ここで、仮停止タイマTの値が前述した値の何れでもない場合には、次の処理(ステップ4000の特別遊技中表示制御処理)に移行する。そして、仮停止タイマTの値が前述した値の何れかである場合には、夫々の値に応じて異なる処理が実行される。
【0084】
まず、ステップ3002で、仮停止タイマTの値が「左図柄仮停止タイミング到達」である場合、ステップ3010で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域ALの数字情報に対応した図柄画像を、演出表示装置2140の装図表示部2141上(左列表示位置)に停止表示する。
【0085】
次に、ステップ3002で、仮停止タイマTの値が「右図柄仮停止タイミング到達」である場合、ステップ3020で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域ARの数字情報に対応した図柄画像を、演出表示装置2140の装図表示部2141上(右列表示位置)に停止表示する。
【0086】
次に、ステップ3002で、仮停止タイマTの値が「中図柄仮停止タイミング到達」である場合、ステップ3030で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域AC内の数字情報に対応した図柄画像を、演出表示装置2140の装図表示部2141上(中列表示位置)に停止表示する。
【0087】
次に、ステップ3002で、仮停止タイマTの値が「全停止タイミング到達」である場合、ステップ3040で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の特殊出目表示許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ3040でYesの場合、ステップ3042で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の特殊出目表示許可フラグをオフにする。次に、ステップ3044で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の左列出目変更許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ3044でYesの場合、ステップ3046で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の左列出目変更許可フラグをオフにする。次に、ステップ3048で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示装置2140の装図表示部2141上(左列表示位置)に停止表示されている図柄画像を、時短回数が増加する旨を表す画像{例えば、「+」(プラス記号)が描かれた画像}に変更する。次に、ステップ3060で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示装置2140上の所定位置に表示されている残り時短回数を、残り時短回数表示カウンタ2152e−1−2のカウンタ値Ckと同数の表示回数に更新する。次に、ステップ3062で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内のリーチ種別ST値に「0」をセットする。他方、ステップ3044でNoの場合、ステップ3050で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の右列出目変更許可フラグをオフにする。次に、ステップ3052で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示装置2140の装図表示部2141上(右列表示位置)に停止表示されている図柄画像を、時短回数が増加する旨を表す画像{例えば、「GET」(文字列)が描かれた画像}に変更し、ステップ3060に移行する。
【0088】
そして、これらの処理が完了した後は、次の処理(ステップ4000の特別遊技中表示制御処理)に移行する。このような処理とすることで、非リーチ時の装飾図柄の仮停止表示処理が終了した後は、主制御装置1000側から主遊技図柄の停止情報を受信するまで、装飾図柄は仮停止図柄にて揺れ変動(確定表示待ち状態)を続けることになる。
【0089】
次に、
図22は、
図20のステップ3200のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行するリーチ時処理のフローチャートである。まず、ステップ3202で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の仮停止タイマTを参照し、「左図柄仮停止タイミング到達」「右図柄仮停止タイミング到達」「中図柄仮停止タイミング到達」「全停止タイミング到達」の何れの値であるかを判定する。ここで、仮停止タイマTの値が前述した値の何れでもない場合には、次の処理(ステップ4000の特別遊技中表示制御処理)に移行する。そして、仮停止タイマTの値が前述した値の何れかである場合には、夫々の値に応じて異なる処理が実行される。
【0090】
まず、ステップ3202で、仮停止タイマTの値が「左図柄仮停止タイミング到達」である場合、ステップ3210で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域ALの数字情報に対応した図柄画像を、演出表示装置2140の装図表示部2141上(左列表示位置)に停止表示する。
【0091】
次に、ステップ3202で、仮停止タイマTの値が「右図柄仮停止タイミング到達」である場合、ステップ3220で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域ARの数字情報に対応した図柄画像を、演出表示装置2140の装図表示部2141上(右列表示位置)に停止表示する。次に、ステップ3222で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示装置2140の装図表示部2141上にて所定のリーチ発生演出を表示(例えば、リーチラインを表示)する。
【0092】
次に、ステップ3202で、仮停止タイマTの値が「中図柄仮停止タイミング到達」である場合、ステップ3230で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の装図出目記憶領域AC内の数字情報に対応した図柄画像を、演出表示装置2140の装図表示部2141上(中列表示位置)に停止表示する。
【0093】
次に、ステップ3202で、仮停止タイマTの値が「全停止タイミング到達」である場合、ステップ3240で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の特殊出目表示許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ3240でYesの場合、ステップ3242で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の特殊出目表示許可フラグをオフにする。次に、ステップ3244で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の左列出目変更許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ3244でYesの場合、ステップ3246で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の左列出目変更許可フラグをオフにする。次に、ステップ3248で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示装置2140の装図表示部2141上(左列表示位置)に停止表示されている図柄画像を、時短回数が増加する旨を表す画像{例えば、「+」(プラス記号)が描かれた画像}に変更する。次に、ステップ3260で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示装置2140上の所定位置に表示されている残り時短回数を、残り時短回数表示カウンタ2152e−1−2のカウンタ値Ckと同数の表示回数に更新する。次に、ステップ3262で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内のリーチ種別ST値に「0」をセットする。他方、ステップ3244でNoの場合、ステップ3250で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の右列出目変更許可フラグをオフにする。次に、ステップ3252で、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示装置2140の装図表示部2141上(右列表示位置)に停止表示されている図柄画像を、時短回数が増加する旨を表す画像{例えば、「GET」(文字列)が描かれた画像}に変更し、ステップ3260に移行する。
【0094】
そして、これらの処理が完了した後は、次の処理(ステップ4000の特別遊技中表示制御処理)に移行する。このような処理とすることで、リーチ時の装飾図柄の仮停止表示処理が終了した後は、主制御装置1000側から主遊技図柄の停止情報を受信するまで、装飾図柄は仮停止図柄にて揺れ変動(確定表示待ち状態)を続けることになる。
【0095】
次に、
図23は、
図13でのステップ4000のサブルーチンに係る、特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ4002で、表示制御手段2152は、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ4002でYesの場合、ステップ4004で、表示制御手段2152は、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技開始表示指示情報を受信したか否かを判定する。ステップ4004でYesの場合、ステップ4006及びステップ4008で、表示制御手段2152は、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置2140上で大当り開始表示を行う。そして、ステップ4010で、表示制御手段2152は、演出表示装置2140上で、主制御装置1000側から逐次送信されている遊技状態情報に基づき、ラウンド数と入賞個数を逐次表示する(確率変動大当り又は時間短縮変動大当りの場合のみ表示する)。ここで、突然確率変動大当り及び小当りである場合には、ラウンド数表示をすると、今回の当りが「突然確率変動大当り」及び「小当り」のいずれであるかが遊技者に分かってしまうので、これらの当りの場合には、当該処理においてラウンド数表示等を実行しない。次に、ステップ4012で、表示制御手段2152は、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技終了表示指示情報を受信したか否かを判定する。ステップ4012でYesの場合、ステップ4014で、表示制御手段2152は、演出表示装置2140上で、大当り終了表示を行う。そして、ステップ4016で、表示制御手段2152は、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(ステップ4200の特別遊技終了時遊技状態報知制御処理)に移行する。尚、ステップ4002でNoの場合はステップ4010に移行し、ステップ4004又はステップ4012でNoの場合は次の処理(ステップ4200の特別遊技終了時遊技状態報知制御処理)に移行する。
【0096】
次に、
図24は、
図13でのステップ4200のサブルーチンに係る、特別遊技終了時遊技状態報知制御処理のフローチャートである。まず、ステップ4202で、時短回数管理手段2152e−1は、メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技後遊技状態情報を受信したか否かを判定する。ステップ4202でYesの場合、ステップ4204で、時短回数管理手段2152e−1は、当該受信した特別遊技後遊技状態情報を演出表示関連情報一時記憶手段2152cに一時記憶する。次に、ステップ4206で、時短回数管理手段2152e−1は、特別遊技後遊技状態情報に基づき、今回の当りは時間短縮大当りであるか否かを判定する。ステップ4206でYesの場合、ステップ4208で、時短回数管理手段2152e−1は、特別遊技後遊技状態情報に基づき、所定の時短回数(本例では、100回)を残り実時短回数カウンタ2152e−1−1のカウンタ値Cjにセットする。次に、ステップ4210で、時短回数管理手段2152e−1は、所定の抽選確率に基づき1〜カウンタ値Cjの内の何れかの数値を決定すると共に、当該決定した数値を残り時短回数表示カウンタ2152e−1−2のカウンタ値Ckにセット(更新)する。次に、ステップ4212で、時短回数管理手段2152e−1は、演出表示装置2140上の所定位置に表示されている残り時短回数を、残り時短回数表示カウンタ2152e−1−2のカウンタ値Ckと同数の表示回数に更新し、次の処理(ステップ2100の保留情報管理処理)に移行する。尚、ステップ4202又はステップ4206でNoの場合には、次の処理(ステップ2100の保留情報管理処理)に移行する。
【0097】
(作用)
次に、
図25及び
図26を参照しながら、本実施形態に係る作用について説明する。はじめに、
図25は、時間短縮遊技時において、時短回数の増加表示(時短回数上乗せ演出)が実行された際の表示上の作用を示す一例である。また、
図26は、時間短縮大当りに係る特別遊技終了後から時間短縮遊技が終了するまでのタイミングチャートであって、時短回数上乗せ演出が実行された際の内部処理上の作用を示す一例である。以下、夫々の作用図について詳述する。
【0098】
まず、
図25について説明すると、本例は、残り時短回数が「8回」と表示されている状況下にて図柄変動が開始され、図柄変動終了時において時短回数上乗せ演出が実行された際の表示上の作用図である。本例に示すように、図柄変動開始時において残り時短回数「8回」から「7回」へと減算表示されると共に、装飾図柄の図柄変動が開始される(同
図1段目〜2段目)。次に、所定の図柄停止タイミングに基づき、装飾図柄の図柄変動が順次停止する(同
図3段目〜5段目)。そして、全ての装飾図柄が停止表示されたことを契機として、時短回数上乗せ演出が実行される。ここで、時短回数上乗せ演出を実行するに際し、上乗せ回数が「25回」及び左列に停止表示されている図柄画像の変更許可が内部的に決定されている場合には、左列の停止図柄「7」が時短回数の増加を示す「+」に変更され(同
図6段目左)、残り時短回数が「7回」から「32回」へと増加した旨が報知される(同
図7段目左)。他方、時短回数上乗せ演出を実行するに際し、上乗せ回数が「72回」及び右列に停止表示されている図柄画像の変更許可が内部的に決定されている場合には、右列の停止図柄「5」が時短回数の増加を示す「回GET」に変更され(同
図6段目右)、残り時短回数が「7回」から「72回」へと増加した旨が報知される(同
図7段目右)。
【0099】
このように、本実施形態においては、装飾図柄の停止図柄は大当りであるか否かを報知するための役割だけでなく、残り時短回数を報知するための役割を担うこととなる。このように、装飾図柄の停止図柄によって複数種類の情報を報知することが可能となるため、ある種類の情報(本例では、時間短縮遊技時における当否抽選結果に係る情報であり、特にハズレに係る情報)について遊技者の興味が低下する状況下において、当該ある種類の情報とは異なる種類の情報を報知(本例では、残り時短回数の報知)することで、遊技者の装飾図柄に対しての興味が低下してしまうことを回避することができるのである。
【0100】
次に、
図26について説明すると、本例は、時間短縮大当りに係る特別遊技終了後において、時短回数の上限回数として「100回」がセットされた状況下、当該上限回数に到達するまでの間に、時短回数上乗せ演出が実行された際の内部処理上の作用図である。尚、本例においては、特別遊技終了後において、残り時短回数が「10回」と表示されているものとする。
【0101】
まず、同図の図中1のタイミングにおいて、時間短縮大当りに係る特別遊技が終了し、時短回数の上限回数が「100回」である時間短縮遊技に移行する。ここで、本タイミングにおいては、メイン側の残り時短回数が「100回」とセットされる一方、サブ側の残り時短回数が「10回」とセットされ、当該サブ側の残り時短回数「10回」が遊技者に報知される。即ち、実質的な残り時短回数は「100回」であるものの、遊技者は残り時短回数が「10回」であるものと認識することとなる。
【0102】
次に、同図の図中2のタイミングにおいて、特別遊技終了後から1回目の図柄変動が開始される。ここで、本タイミングにおいては、サブ側の残り時短回数が「10回」から「9回」へと減算され、当該減算された残り時短回数「9回」が遊技者に報知される。また、同図の図中3のタイミングにおいて、特別遊技終了後から1回目の図柄変動が終了し、メイン側の残り時短回数が「100回」から「99回」へと減算される。
【0103】
次に、同図の図中4のタイミングにおいて、特別遊技終了後から3回目の図柄変動が開始される。ここで、本タイミングにおいては、サブ側の残り時短回数が「8回」から「7回」へと減算され、当該減算された残り時短回数「7回」が遊技者に報知されると共に、ランダムな抽選結果に基づき、上乗せ回数が「72回」及び右列に停止表示されている図柄画像の変更許可が内部的に決定されている。
【0104】
次に、同図の図中5のタイミングにおいて、特別遊技終了後から3回目の図柄変動が終了する。ここで、本タイミングにおいては、メイン側の残り時短回数が「98回」から「97回」へと減算される一方、サブ側では当該内部的に決定された内容に基づき、時短回数上乗せ演出を実行する。即ち、全ての装飾図柄が停止表示されたことを契機として、
図25の6段目右及び7段目右に示されるように作用するため、遊技者は残り時短回数が「7回」から「79回」に延長されたものと認識することとなる。
【0105】
次に、同図の図中6のタイミングにおいて、特別遊技終了後から73回目の図柄変動が終了する。ここで、本タイミングにおいては、メイン側の残り時短回数が「28回」から「27回」へと減算される一方、サブ側ではランダムな抽選結果に基づき、上乗せ回数が「18回」及び右列に停止表示されている図柄画像の変更許可を決定し、当該決定内容に基づき、時短回数上乗せ演出を実行する。そして、当該時短回数上乗せ演出によって、遊技者は残り時短回数が「9回」から「27回」に延長されたものと認識することとなる。尚、本タイミングにおいては、メイン側の残り時短回数とサブ側の残り時短回数(即ち、報知している残り時短回数)が同数となったため、以降は時短回数上乗せ演出が実行されないこととなる。
【0106】
そして、同図の図中7のタイミングにおいて、特別遊技終了後から100回目の図柄変動が開始され、サブ側の残り時短回数が「1回」から「0回」へと減算される。また、同図の図中8のタイミングにおいて、特別遊技終了後から100回目の図柄変動が終了し、メイン側の残り時短回数が「1回」から「0回」へと減算されると共に、時短回数の上限回数に到達したため、時間短縮遊技が終了することとなる。
【0107】
このように、本実施形態においては、特別遊技終了後において時短回数の上限回数が予め定められている状況下、当該上限回数を遊技者に報知するのではなく、残り時短回数及び当該残り時短回数を延長するという形で遊技者に報知するよう構成されているため、遊技の興趣性を向上させることができるのである。
【0108】
尚、本実施形態においては、時短回数上乗せ演出の実行可否は、図柄変動毎に所定の抽選確率に基づき決定するよう構成されている(
図16のステップ2410参照)。また、時短回数上乗せ演出を実行するに際し、上乗せ回数を所定の抽選確率に基づき決定するよう構成されている(
図17のステップ2508参照)。しかしながら、これには限定されず、当該時短回数上乗せ演出の実行可否及び上乗せ回数が予め定められた参照テーブルを備え、当該参照テーブルに基づき時短回数上乗せ演出を実行するよう構成してもよい。
【0109】
ここで、表1は、当該時短回数上乗せ演出実行可否及び上乗せ回数決定用参照テーブルの一例である。本例に示されるように、時短回数上乗せ演出は「実行タイミング」に到達した際にのみ実行するよう構成すると共に、時短回数上乗せ演出を実行する際には「上乗せ回数」分の回数を表示するよう構成するのである。このように、参照テーブルに基づき時短回数上乗せ演出を実行するよう構成することで、遊技の興趣性を更に向上させることも可能である。例えば、本例における「パターン1」に示されるよう構成することで、10回分の図柄変動が終了する度毎に時短回数上乗せ演出が実行されることとなるため、定期的に時短回数上乗せ演出を実行したい場合において好適である。また、本例における「パターン2」に示されるよう構成することで、残り時短回数を加算する表現だけでなく、残り時短回数を減算する表現をも実行容易となる。また、本例における「パターン3」に示されるよう構成することで、残り時短回数を一旦「0回」とした後、所定期間経過後に再度残り時短回数が加算されるよう表現(遊技者は時間短縮遊技が復活したように認識)することも可能である。また、このように構成することで、メイン側で管理されている実質的な残り時短回数との整合性をとることが容易となる(
図26に示されるように、サブ側で管理している残り時短回数が「0」となるタイミングと、実質的な残り時短回数が「0」となるタイミングを同期させることが容易となる)というメリットもある。
【表1】
【0110】
尚、本実施形態においては、時短回数上乗せ演出の演出態様として、装飾図柄の停止図柄によって残り時短回数の加算回数を報知するよう構成されているが、これには限定されない。その場合の変更例を変更例1として、以下、本実施形態からの変更点について説明する。
【0111】
(変更例1)
まず、
図27は、本実施形態の変更例1における、演出表示制御手段2150が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャート2000(変1)である。本実施形態からの変更点は、ステップ2300(変1)についてであり、その目的は、時短回数上乗せ演出の演出態様として、装図保留表示部2142上にて残り時短回数の加算回数を報知するよう構成することである。即ち、ステップ2300(変1)で、演出表示制御手段2150は、後述する特殊保留表示制御処理を実行する。
【0112】
次に、
図28は、
図27でのステップ2300(変1)のサブルーチンに係る、本実施形態の変更例1における、サブ(サブメイン基板)側で実行する特殊保留表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2302(変1)で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の特殊保留表示実行中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2302(変1)でYesの場合、ステップ2304(変1)で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、装図保留情報一時記憶手段2152b−1−1を参照し、新たな保留となる保留Tが生起したか否かを判定する。ステップ2304(変1)でYesの場合、ステップ2306(変1)で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、装図保留情報一時記憶手段2152b−1−1内の装図保留カウンタ値Ch及び残り実時短回数カウンタ2152e−1−1のカウンタ値Cjを取得する。次に、ステップ2308(変1)で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、当該取得したカウンタ値Cjとカウンタ値Chとの差(Cj−Ch)を算出すると共に、当該算出した値を保留消化時残り実時短回数値Cpとして演出表示関連情報一時記憶手段2152cに一時記憶する。次に、ステップ2310(変1)で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、当該保留消化時残り実時短回数値Cpが0超過であるか否かを判定する。ステップ2310(変1)でYesの場合、ステップ2312(変1)で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、装図保留情報一時記憶手段2152b−1−1内の装図保留カウンタ値Ch及び残り時短回数表示カウンタ2152e−1−2のカウンタ値Ckを取得する。次に、ステップ2314(変1)で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、当該取得したカウンタ値Ckとカウンタ値Chとの差(Ck−Ch)を算出すると共に、当該算出した値を保留消化時残り時短回数表示値Cqとして演出表示関連情報一時記憶手段2152cに一時記憶する。次に、ステップ2316(変1)で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、当該一時記憶した保留消化時残り実時短回数値Cpと保留消化時残り時短回数表示値Cqとの差(Cp−Cq)を算出すると共に、当該算出した値を加算上限値Cmとして演出表示関連情報一時記憶手段2152cに一時記憶する。次に、ステップ2318(変1)で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、当該加算上限値Cmが0超過であるか否かを判定する。ステップ2318(変1)でYesの場合、ステップ2320(変1)で、時短回数表示内容決定手段2152e−2は、所定の抽選確率に基づき1〜加算上限値Cmの内の何れかの数値を決定すると共に、当該決定した値を加算値Cnとして演出表示関連情報一時記憶手段2152cに一時記憶する。次に、ステップ2322(変1)で、時短回数表示制御手段2152eは、演出表示装置2140を駆使して、装図保留表示部2142上の保留Tに係る保留表示位置に、当該一時記憶した加算値Cnと同数の数字画像を表示する。次に、ステップ2324(変1)で、時短回数表示制御手段2152eは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の特殊保留表示実行中フラグをオンにし、ステップ2330(変1)に移行する。尚、ステップ2302(変1)、ステップ2304(変1)、ステップ2310(変1)又はステップ2318(変1)でNoの場合には、ステップ2330(変1)に移行する。
【0113】
次に、ステップ2330(変1)で、時短回数表示制御手段2152eは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の特殊保留表示実行中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2330(変1)でYesの場合、ステップ2332(変1)で、時短回数表示制御手段2152eは、装図保留情報一時記憶手段2152b−1−1を参照し、保留Tに係る図柄変動が開始されたか否かを判定する。ステップ2332(変1)でYesの場合、ステップ2334(変1)で、時短回数表示制御手段2152eは、演出表示関連情報一時記憶手段2152cに一時記憶された加算値Cnを時短回数表示カウンタ2152e−1−2のカウンタ値Ckに加算する。次に、ステップ2336(変1)で、時短回数表示制御手段2152eは、演出表示装置2140上の所定位置に表示されている残り時短回数を、残り時短回数表示カウンタ2152e−1−2のカウンタ値Ckと同数の表示回数に更新する。次に、ステップ2338(変1)で、時短回数表示制御手段2152eは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の特殊保留表示実行中フラグをオフにし、次の処理{ステップ2400(変1)の装飾図柄表示内容決定処理}に移行する。尚、ステップ2330(変1)又はステップ2332(変1)でNoの場合には、次の処理{ステップ2400(変1)の装飾図柄表示内容決定処理}に移行する。
【0114】
次に、
図29を参照しながら、本実施形態の変更例1に係る作用について説明する。はじめに、
図29は、時間短縮遊技時において、時短回数の増加表示(時短回数上乗せ演出)が実行された際の表示上の作用を示す一例である。尚、本実施形態の変更例1における内部処理上の作用については本実施形態と略同一であるため、説明を省略する。
【0115】
まず、同図左列は、残り時短回数が「8回」と表示されている状況下にて図柄変動が開始され、当該図柄変動中において新たな保留が生起した際に時短回数上乗せ演出に係る特殊保留表示が実行された場合の一例であり、同図右列は、当該特殊保留表示に係る図柄変動が開始された場合の一例である。本例(同図左列)に示すように、図柄変動開始時において残り時短回数「8回」から「7回」へと減算表示されると共に、当該図柄変動に係る保留が消化され装飾図柄の図柄変動が開始される(同図左列1段目〜2段目)。次に、当該図柄変動中の任意のタイミングにて、新たな保留が生起する(同
図3段目〜4段目)。そして、当該新たな保留が生起したことを契機として、時短回数上乗せ演出に係る特殊保留表示が実行される。ここで、特殊保留表示を実行するに際し、時短回数の上乗せ回数が「25回」である旨を表す「+25」との画像が当該特殊保留表示位置に表示される。
【0116】
次に、本例(同図右列)に示すように、新たな図柄変動開始時において残り時短回数「7回」から「6回」へと減算表示されると共に、当該新たな図柄変動に係る保留が消化され装飾図柄の図柄変動が開始される(同図右列1段目〜2段目)。ここで、当該新たな図柄変動は特殊保留表示に係る図柄変動ではないため、引き続き残り時短回数は「6回」と表示されたまま図柄変動が終了する(同図右列3段目)。次に、特殊保留表示に係る図柄変動開始時において残り時短回数「6回」から「5回」へと減算表示されると共に、装飾図柄の図柄変動が開始される(同図右列4段目)。そして、当該図柄変動の開始後には、時短回数の上乗せ回数が「25回」である旨を表す特殊保留表示が消滅する一方、当該特殊保留表示が消滅したことを以て、時短回数の残り回数が加算された旨が報知されることとなる(同図右列5段目)。
【0117】
このように、本実施形態の変更例1においては、残り時短回数を延長するという形で遊技者に報知するに際し、装図保留表示部2142上に表示される保留情報を用いて報知することができるよう構成されているため、遊技者は残り時短回数が延長されることを事前に察知することが可能となり、遊技の興趣性を更に向上させることができるのである。
【0118】
尚、本実施形態においては、従来の第1種ぱちんこ遊技機であることを前提とし、特別遊技終了後における時短回数、換言すれば遊技者にとって有利な遊技状態の上限回数が予め定められていることを前提としているが、これには限定されない。その場合には、従来の第1種の機能を二つ有する遊技機(第1種第1種複合機)を前提とすることで、本実施形態とは異なる態様を概念することができる。そこで、第1種第1種複合機を前提とした実施形態を第二実施形態として以下に詳述する。
【0120】
まず、
図30を参照しながら、第二実施形態(以下、単に実施形態と呼ぶことがある)に係るぱちんこ遊技機の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
【0121】
はじめに、ぱちんこ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、ぱちんこ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿110と下球皿112の間にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
【0122】
次に、遊技盤は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110、補助遊技始動口2410、第1大入賞口2120、第2大入賞口2220、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230、演出表示装置2310、補助遊技図柄表示装置2420、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
【0123】
次に、第1主遊技始動口2210は、第1主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1主遊技始動口2210は、第1主遊技始動口入球検出装置2211を備える。ここで、第1主遊技始動口入球検出装置2211は、第1主遊技始動口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1主遊技始動口入球情報を生成する。
【0124】
次に、第2主遊技始動口2110は、第2遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2主遊技始動口2110は、第2主遊技始動口入球検出装置2111と、第2主遊技始動口電動役物2112と、第2主遊技始動口電動役物2112を開閉させるための第2主遊技始動口電動役物ソレノイド2112aとを備える。ここで、第2主遊技始動口入球検出装置2111は、第2主遊技始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2主遊技始動口入球情報を生成する。次に、第2主遊技始動口電動役物2112は、第2主遊技始動口2110に遊技球が入賞不能な閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞可能な開放状態に可変する。
【0125】
ここで、本例においては、第1主遊技始動口2210と第2主遊技始動口2110とは、上下に重なる位置に配されており、通常時は第1主遊技始動口2210の存在により、第2主遊技始動口2110の上部が塞がれている。そして、後述するように、通常遊技時には、第2主遊技始動口2110へは殆ど遊技球が入球しないように構成されている。
【0126】
尚、本実施形態では、第2主遊技始動口2110側に電動役物を設けるよう構成したが、これには限定されず、第1主遊技始動口2210側に電動役物を設けるよう構成してもよい。更には、本実施形態では、第1主遊技始動口2210と第2主遊技始動口2110とを重ねるように配置したがこれにも限定されず、第1主遊技始動口2210と第2主遊技始動口2110とを離隔して設けるよう構成してもよい。その場合には、例えば、第1主遊技始動口2210と第2主遊技始動口2110との入球割合が略同一となるよう構成してもよい。
【0127】
次に、補助遊技始動口2410は、補助遊技始動口入球検出装置2411を備える。ここで、補助遊技始動口入球検出装置2411は、補助遊技始動口2410への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す補助遊技始動口入球情報を生成する。尚、補助遊技始動口2410への遊技球の入球は、第2主遊技始動口2110側に設けられた第2主遊技始動口電動役物2112を拡開させるための抽選の契機となる。
【0128】
次に、第1大入賞口2120及び第2大入賞口2220は、第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄)が大当り図柄や小当り図柄で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口142の左上方(右上方)に位置した、各主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)は、遊技球の入球を検出するための第1大入賞口入賞検出装置2121(第2大入賞口入賞検出装置2221)と、第1大入賞口電動役物2122(第2大入賞口電動役物2222)と、第1大入賞口電動役物2122(第2大入賞口電動役物2222)を開閉させるための第1大入賞口電動役物ソレノイド2122a(第2大入賞口電動役物ソレノイド2222a)とを備える。ここで、第1大入賞口入賞検出装置2121(第2大入賞口入賞検出装置2221)は、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報(第2大入賞口入球情報)を生成する。第1大入賞口電動役物2122(第2大入賞口電動役物2222)は、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)を可変させる。尚、本実施形態では、大入賞口は二つ存在するが、第1主遊技に基づく特別遊技と第2主遊技に基づく特別遊技を一つの大入賞口で実行するよう構成してもよい。また、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態とを採り得る態様(所謂、ベロ型アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
【0129】
次に、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)は、第1主遊技(第2主遊技)に対応する第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に関連した表示等を実行する装置である。具体的構成としては、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)は、第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)と、第1主遊技図柄保留表示部2132(第2主遊技図柄保留表示部2232)とを備える。ここで、第1主遊技図柄保留表示部2132(第2主遊技図柄保留表示部2232)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1主遊技(第2主遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない主遊技図柄の変動数)に相当する。尚、第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される。
【0130】
尚、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本実施形態では、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2310のような液晶ディスプレーに、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)を表示させるように構成してもよい。
【0131】
次に、演出表示装置2310は、第1主遊技図柄・第2主遊技図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の表示等を実行する装置である。ここで、具体的構成としては、演出表示装置2310は、装飾図柄の変動表示等を含めて演出が実行される装図表示部2311と、装図保留表示部2312とを備える。ここで、装図表示部2311は、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。尚、演出表示装置2310は、本実施形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、装図保留表示部2312は、4個のランプから構成され、当該ランプは、主遊技図柄の保留ランプと連動している。
【0132】
次に、補助遊技図柄表示装置2420は、補助遊技図柄に関する表示等を実行する装置である。具体的構成としては、補助遊技図柄表示装置2420は、補助遊技図柄表示部2421と、補助遊技図柄保留表示部2422とを備える。ここで、補助遊技図柄保留表示部2422は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、補助遊技図柄変動の保留数(実行されていない補助遊技図柄変動の数)に相当する。
【0133】
最後に、センター飾り192は、演出表示装置2310の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2310の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120又は遊技領域120以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
【0134】
次に、
図31を参照しながら、ぱちんこ遊技機の背面側における基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、ぱちんこ遊技機の全体動作を制御し、特に第1主遊技始動口2210(第2主遊技始動口2110)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置(メイン基板)1000と、遊技内容に興趣性を付与する装図表示部2311上等での各種演出に係る表示制御等を行う演出制御手段(サブメイン基板)2320と、遊技の興趣性を高める演出が表示される演出表示装置(サブサブ基板)2310と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出制御装置3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、ぱちんこ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、ぱちんこ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
【0135】
次に、
図32のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置(主制御基板)1000は、遊技に係る各種周辺機器と情報伝達可能に接続されている。まず、主制御装置1000は、I/Oポートを介して、遊技周辺機器2000(第1主遊技周辺機器A、第2主遊技周辺機器B、第1・第2主遊技共用周辺機器C、補助遊技周辺機器2400)と接続されている。具体的には、第1主遊技始動口2210(第2主遊技始動口2110)や第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)又は補助遊技始動口2410等からの各種入球信号を受信したり、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)や補助遊技図柄表示装置2420等への表示コマンドを送信したりする。更に、主制御装置1000は、演出制御を司る演出制御手段(サブメイン基板)2320と、一方向的に情報送信可能なように接続されている。尚、演出制御手段2320は、演出を実行する演出表示装置2310(サブサブ基板)に演出コマンドを送信可能なように接続されている。更に、主制御装置1000は、賞球払出の制御を司る賞球払出制御装置(賞球払出制御基板)3000と双方向に情報伝達可能に接続されている。尚、賞球払出制御装置3000は、賞球払出動作を実行する賞球払出装置(ステッピングモータ等の駆動手段とスプロケット等を含む装置)を駆動制御可能に接続されている。その他、図示しないが、各種遊技効果ランプ190(例えばサイドランプ)やスピーカ114等とも電気的に接続されている。尚、主制御基板1000、サブ基板(演出制御手段2320、演出表示装置2310)、賞球払出制御基板3000等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器に搭載される形で構成してもよい。例えば、周辺機器に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
【0136】
まず、主制御装置1000は、主遊技(第1遊技、第2遊技、特別遊技)・補助遊技・一般遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、遊技周辺機器2000側に各種遊技情報〔例えば、サブメイン基板2320側には、主遊技に関しては、停止図柄情報、停止図柄の属性情報{例えば、16R大当り(出球あり)、2R大当り(出球あり)、2R大当り(出球無し)、小当り、ハズレ}、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等;補助遊技に関しては、停止図柄情報、停止図柄の属性情報(当り、ハズレ)、変動時間に関する情報、電動役物の開始信号・終了信号、保留情報等;賞球払出制御基板3000側には、賞球払出コマンド〕を送信するための情報送信手段1300と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出制御装置3000を制御する賞球払出決定手段1400と、を有している。
【0137】
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、後述する第1主遊技側乱数・第2主遊技側乱数・補助遊技側乱数に基づき特別遊技の当否及び第2主遊技始動口電動役物2112の開放可否を抽選する当否抽選手段1135と、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動開始条件{特別遊技中でないこと、主遊技図柄の変動中でないこと等}を充足したか否か及び補助遊技図柄の変動開始条件(電動役物が開放中でないこと、補助遊技図柄が変動中でないこと)の判定処理を司る図柄変動開始条件充足判定手段1138と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、第2主遊技始動口2110側に設けられた第2主遊技始動口電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電動役物開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、第1主遊技及び第2主遊技並びに補助遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在及び過去の遊技状態[例えば、主遊技に関する状態{通常遊技状態、特定遊技状態(確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態、限定頻度遊技状態)、特別遊技状態}、補助遊技に関する状態(入賞容易状態)、主遊技図柄や補助遊技図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)]等を一時記憶するための遊技関連情報一時記憶手段1190と、を有している。以下、各手段について詳述する。
【0138】
まず、入球判定手段1110は、第1主遊技始動口2210へ遊技球が入球したか否かを判定する第1主遊技始動口入球判定手段1111と、第2主遊技始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する第2主遊技始動口入球判定手段1112と、補助遊技始動口2410に遊技球が流入したか否かを判定する補助遊技始動口入球判定手段1113とを有している。
【0139】
次に、乱数取得判定実行手段1120は、第1主遊技始動口2210への遊技球の入球に基づき第1主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第1主遊技当選乱数、第1主遊技変動態様決定乱数、第1主遊技図柄決定乱数等)を取得する第1主遊技乱数取得判定実行手段1121と、第2主遊技始動口2110への遊技球の入球に基づき第2主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第2主遊技当選乱数、第2主遊技変動態様決定乱数、第2主遊技図柄決定乱数等)を取得する第2主遊技乱数取得判定実行手段1122と、補助遊技側選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数(例えば、補助遊技当選乱数、補助遊技変動態様決定乱数、補助遊技図柄決定乱数等)を取得するための補助遊技乱数取得判定実行手段1123とを有している。
【0140】
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類(例えば、当選乱数や変動態様決定乱数)により割り振られた「0」〜「65535」や「0」〜「255」といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
【0141】
次に、保留制御手段1130は、第1主遊技図柄に係る変動許可が下りていない状況で取得した当該第1主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aに保留するための第1主遊技図柄保留手段1131と、第2主遊技図柄に係る変動許可が下りていない状況で取得した当該第2主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aに保留するための第2主遊技図柄保留手段1132と、補助遊技図柄に係る変動許可が下りていない状況で取得した補助遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aに保留するための補助遊技図柄保留手段1133と、を有している。ここで、第1主遊技図柄保留手段1131、第2主遊技図柄保留手段1132及び補助遊技図柄保留手段1133は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a及び補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aを夫々有している。
【0142】
次に、当否抽選手段1135は、当否抽選の結果、大当りや小当りである場合に特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に特別遊技実行許可フラグをオンにする)特別遊技移行決定手段1135aと、当否抽選を行う際に参照される当否抽選用テーブル1135bと、第2主遊技始動口電動役物2112を開放させるか否かを決定する電動役物開放可否決定手段1135cと、第2主遊技始動口電動役物2112の開放抽選の際に参照される電動役物開放当否抽選テーブル1135dと、を有している。以下、特別遊技の当否抽選の際に参照される当否抽選用テーブル1135bと第2主遊技始動口電動役物2112の開放抽選の際に参照される電動役物開放当否抽選テーブル1135dとを詳述する。
【0143】
まず、特別遊技の当否抽選の際に参照される当否抽選用テーブル1135bは、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第1主遊技用当否抽選テーブル1135b−1と、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第2主遊技用当否抽選テーブル1135b−3と、を有している。尚、本実施形態では、大当りと小当りとを同一テーブルに構成したが、これには限定されず、別テーブルで大当りと小当りを決定するよう構成してもよい。ここで、表2は、当否抽選用テーブル1135bの一例である。尚、以下での大当り及び小当りの確率はあくまで例示である。
【表2】
【0144】
次に、表3は、第2主遊技始動口電動役物2112の開放抽選の際に参照される電動役物開放当否抽選テーブル1135dの一例を示したものである。ここで、当該表から分かるように、本実施形態では、補助遊技確変フラグがオンであるか否かによって参照されるテーブルが異なるよう構成されており、補助遊技確変フラグがオンである場合の方が、電動役物開放当選確率が高く構成されている。
【表3】
【0145】
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した第1主遊技側乱数(特に、第1主遊技図柄決定乱数及び第1主遊技変動態様決定乱数)に基づき、第1主遊技図柄に係る停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第1主遊技内容決定手段1141と、取得した第2主遊技側乱数(特に、第2主遊技図柄決定乱数及び第2主遊技変動態様決定乱数)に基づき、第2主遊技図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第2主遊技内容決定手段1142と、取得した補助遊技側乱数(特に、補助遊技図柄決定乱数及び補助遊技変動態様決定乱数)に基づき補助遊技図柄の停止図柄を決定する補助遊技内容決定手段1143と、を有している。以下、各手段について詳述する。
【0146】
まず、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)を有している。そして、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)は、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)の停止図柄を決定する際に参照される第1主遊技停止図柄決定用抽選テーブル1141a−1(第2主遊技停止図柄決定用抽選テーブル1142a−1)と、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)の変動態様(変動時間)を決定する際に参照される第1主遊技変動態様決定用抽選テーブル1141a−2(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブル1142a−2)と、を有している。以下、これらを詳述する。
【0147】
まず、表4は、第1主遊技停止図柄決定用抽選テーブル1141a−1及び第2主遊技停止図柄決定用抽選テーブル1142a−1の一例を示したものである。下記例から分かるように、本実施形態では、大当り図柄として複数存在している。そして、後述するように、この図柄の種類や遊技状態等に基づいて、特別遊技時の利益状態や特別遊技後の遊技状態が決まるよう構成されている(これについては後述する)。
【表4】
【0148】
次に、表5は、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブル1141a−2及び第2主遊技変動態様決定用抽選テーブル1142a−2の一例を示したものである。尚、本実施形態では両者のテーブル構成は共通するので一纏めにしてある。当該表から分かるように、主遊技時短遊技時のテーブル(同表の下段)においては、非主遊技時短遊技時のテーブル(同表の上段)と比較して相対的に短い変動時間が選択されるよう構成されている。即ち、主遊技時短遊技状態である状況下においては、主遊技図柄の変動時間が相対的に短縮されることとなる。尚、本例はあくまで一例であり、保留球数に応じて、異なる変動態様が選択されるよう構成してもよい(例えば、保留消化時に保留が3個又は4個存在している場合には、短い変動時間が選択されるよう構成してもよい)。
【表5】
【0149】
次に、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される補助遊技内容決定用抽選テーブル1143aを有している。更に、補助遊技内容決定用抽選テーブル1143aは、補助遊技図柄の停止図柄を決定する際に参照される補助遊技停止図柄決定用参照テーブル1143a−1と、補助遊技図柄の変動態様(変動時間)を決定する際に参照される補助遊技変動態様決定用参照テーブル1143a−2とを有している。以下、表を参照しながら各テーブルを説明する。
【0150】
まず、表6は、補助遊技停止図柄決定用参照テーブル1143a−1の一例を示したものである。この表から分かるように、本実施形態では、補助遊技側乱数(当選乱数)に基づき当選が決定された場合には、所定の当り図柄「7」が割り当てられる一方、ハズレが決定された場合には、所定のハズレ図柄「−」が割り当てられるように構成されている。
【表6】
【0151】
次に、表7は、補助遊技変動態様決定用参照テーブル1143a−2の一例を示したものである。本例に示されるように、補助遊技時短フラグがオンである状況下で補助遊技図柄が変動する場合、当該フラグがオフである状況下と比較して短時間変動するように構成されている(例えば、変動時間T
X=1秒、変動時間T
Y=30秒)。
【表7】
【0152】
次に、表示制御手段1150は、第1主遊技図柄表示装置2130の第1主遊技図柄表示部2131上で、所定時間第1主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1主遊技図柄制御手段1151と、第2主遊技図柄表示装置2230の第2主遊技図柄表示部2231上で、所定時間第2主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第2主遊技図柄制御手段1152と、補助遊技図柄表示装置2420の補助遊技図柄表示部2421上で、所定時間補助遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う補助遊技図柄制御手段1154と、を有している。
【0153】
ここで、第1主遊技図柄制御手段1151は、前記第1主遊技内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第1主遊技図柄変動時間管理手段1151aを更に有している。また、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。次に、第2主遊技図柄制御手段1152は、前記第2主遊技内容決定手段1142により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第2主遊技図柄変動時間管理手段1152aを更に有している。また、第2主遊技図柄変動時間管理手段1152aは、ゼロクリア可能な第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、補助遊技図柄制御手段1154は、補助遊技図柄表示装置2420の補助遊技図柄表示部2421上での補助遊技図柄の変動時間を管理するための補助遊技図柄変動時間管理手段1154aを有している。また、補助遊技図柄変動時間管理手段1154aは、時間を計測可能な補助遊技図柄変動管理用タイマ1154a−1を更に備えている。
【0154】
次に、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の第2主遊技始動口電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、第2主遊技始動口電動役物2112の開放時間を決定する際に参照される電動役物開放時間決定用参照テーブル1163と、第2主遊技始動口2110の第2主遊技始動口電動役物2112の開放時間を管理する電動役物開放時間管理用タイマ1162と、第2主遊技始動口電動役物2112の開閉態様を決定する電動役物開閉態様決定手段1164と、を有している。
【0155】
ここで、表8は、電動役物開放時間決定用参照テーブル1163の一例を示したものである。当該表から分かるように、本実施形態では、電動役物開放時間に係るフラグ(開放延長フラグ)として、開放延長フラグA〜Dの複数のフラグ種を有しており、当該オンとなっている開放延長フラグ種に基づき、電動役物開放時間の時間値が決定されるよう構成されている。(本例では、開放延長フラグAオン=T
L1、開放延長フラグBオン=T
L2、開放延長フラグCオン=T
L3、開放延長フラグDオン=T
L4、開放延長フラグA〜Dがすべてオフ=T
S)。尚、開放延長フラグ毎に設定される電動役物開放時間の時間値には特に限定されない{本例では、T
L1>T
L2>T
L3>T
L4>T
Sとなるよう時間値を設定(例えば、T
L1=5秒、T
L2=3秒
、T
L3=1秒
、T
L4=0.3秒、T
S=0.2秒)}。尚、本実施形態においては、電動役物を開閉させる態様として、所定の時間分だけ開放動作のみを行うよう構成されているが、これには限定されない。その場合には、所定の時間分だけ開放動作を行う態様だけでなく、所定の時間内において複数回の開閉動作を行うよう構成してもよい。例えば、開放延長フラグAオンの場合、所定時間(本例では、5秒)分だけ開放動作を行う態様と、所定時間内において、複数回の開閉動作(例えば、2.5秒の開閉動作を2回)を行う態様の何れかを、抽選によって決定するよう構成する例を挙げることができる。
【表8】
【0156】
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技(高利益特別遊技、低利益特別遊技、実質賞球無特別遊技)に移行するための条件を充足しているか否か、具体的には、当りに当選している(特別遊技実行許可フラグがオンである)か否かを判定する条件判定手段1171と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、開状態となる大入賞口、ラウンド数、ラウンド時間等)を特別遊技関連情報一時記憶手段1191c中にセットする特別遊技内容決定手段1172と、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を所定条件で開状態にするという特別遊技を実行するための特別遊技実行手段1173と、特別遊技に関する各種処理の時間管理(例えば、第1大入賞口2120及び第2大入賞口2220の開閉時間)を行うための特別遊技時間管理手段1174とを有している。
【0157】
また、特別遊技時間管理手段1174は、ラウンド時間を管理するラウンド実行用タイマ1174aを更に有している。また、特別遊技内容決定手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cにセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブル1172aを更に有している。
【0158】
ここで、表9は、特別遊技内容参照テーブル1172aの一例である。この表から分かるように、当り図柄「7A及び7B」は、多くの出球を獲得できる高利益特別遊技である。他方、「5A、5B」は、高利益特別遊技よりも少ない出球しか獲得できない低利益特別遊技である。尚、設計値的には、高利益特別遊技の累積賞球払出予定数をA(本例では、1Rの最大入賞個数=10個、R数=16R、賞球払出数=14球、であるので、10×16×14=2240個)、低利益特別遊技の累積賞球払出予定数をB(本例では、1Rの最大入賞個数=10個、R数=2R、賞球払出数=15球、であるので、10×2×15=300個)とした場合、B/Aが所定値C以上{例えば1/8以上(本例では1/約7.5)}となるよう設計されている。更に、「1A、1B、3A、3B、2A、2B、4A、4B」は、殆ど出球を獲得できない実質賞球無特別遊技である。また、当り図柄「7A、7B」と当り図柄「1A、1B、3A、3B」の場合、開放時間が異なる(前者は30秒、後者は0.5秒)ものの、ラウンド中は開放し続ける特別遊技が実行されるという点で共通する。他方、当り図柄「2A、2B、4A、4B」(小当り)の場合は、1ラウンド中に開閉する開放パターンの特別遊技が実行される。このように、前述した当り図柄「1A、1B、3A、3B」と当り図柄「2A、2B、4A、4B」とを比較すると、内部的には相違するものの、一回の開閉時間(0.25秒)が同じ点及び開閉回数が同一である点(前者が1ラウンド当り1開閉を2ラウンドの2回、後者が1ラウンド当り2開閉を1ラウンドの2回)で共通するので、見た目上は全く同一の開放時間・開放パターンの特別遊技が繰り広げられる。尚、当り図柄「1A、1B、3A、3B」と、当り図柄「2A、2B、4A、4B」(小当り)では、特別遊技後の遊技状態の移行態様(後述の表10参照)が異なっており、特に小当りである当り図柄「2A、2B、4A、4B」においては、特別遊技移行時の遊技状態と特別遊技後の遊技状態が同一である(即ち、遊技状態が移行しない)ことを補足しておく。
【表9】
【0159】
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技の内容を決定する特定遊技可否・内容決定手段1183と、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181と、を有している。ここで、特定遊技可否・内容決定手段1183は、第1主遊技及び第2主遊技に関する特定遊技への移行可否及びその内容を決定する際に参照される主遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183aと、補助遊技に関する特定遊技の移行可否及びその内容を決定する際に参照される補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183bと、を更に有している。以下、これらについて詳述する。
【0160】
まず、表10は、主遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183a(特に遊技状態決定用参照テーブル)の一例を示したものである。ここで、本例の内容を説明する前に本実施形態における各遊技状態を整理する。まず、本実施形態における「主遊技確変遊技状態」とは、特別遊技への移行当選確率が「主遊技通常遊技状態」のそれよりも高い状態(主遊技確変フラグがオン)を指す。また、「主遊技時短遊技状態」とは、主遊技図柄の変動時間が「主遊技通常遊技状態」よりも相対的に短い状態(主遊技時短フラグがオン)を指す。
【表10】
【0161】
尚、本実施形態では、当該特別遊技後の主遊技遊技状態は、当該特別遊技移行時における主遊技遊技状態と当該特別遊技への移行契機となった主遊技側の停止図柄に基づき一義的に決定されるよう構成されているが、これには限定されない。その場合には、例えば、当該特別遊技移行時における主遊技遊技状態のみに基づき一義的に決定されるよう構成してもよいし、当該特別遊技への移行契機となった主遊技側の停止図柄のみに基づき一義的に決定されるよう構成してもよい。
【0162】
次に、表11は、遊技状態が切り替わったときに主遊技側での遊技状態の回数を決定する際に参照される、主遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183a(特に回数決定用参照テーブル)の一例を示したものである。本例に示されるように、本実施形態では、主遊技側での遊技状態が主遊技確変遊技状態に移行した場合には、所定回数(本例では、100回)分の主遊技図柄の図柄変動が終了するまで当該遊技が継続するように構成されている。また、主遊技側での遊技状態が主遊技時短遊技状態に移行した場合にも同様に、所定回数(本例では、100回)分の主遊技図柄の図柄変動が終了するまで当該遊技が継続するように構成されている。即ち、主遊技側での遊技状態が主遊技確変遊技状態且つ主遊技時短遊技状態に移行した場合には、当該所定回数分の主遊技図柄の図柄変動が終了するまでは、相対的に短い期間で次回の大当り発生を期待できるという、遊技者にとって有利な遊技状態となるのである。尚、本実施形態では、確変と時短回数を同一としたがこれに限定されず、確変回数>時短回数、時短回数>確変回数、としてもよい。更には、確変及び/又は時短の回数に制限を設けず次の大当りまで継続するように構成してもよい(例えば、99999回、∞回)。
【表11】
【0163】
次に、表12は、補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183b(特に遊技状態決定用参照テーブル)の一例である。本例に示されるように、本実施形態における補助遊技側の遊技状態は、当該遊技状態を表す入賞容易状態種別に基づき一義的に決定されるよう構成されている。ここで、入賞容易状態種別とは、補助遊技確変フラグ、補助遊技時短フラグ、開放延長フラグ(本例では、開放延長フラグA〜D)のオン/オフ状態の組合せ毎に異なる種別である。例えば、補助遊技側の遊技状態における入賞容易状態種別が「状態種別19」である場合には、補助遊技確変フラグ=オン、補助遊技時短フラグ=オン、開放延長フラグA=オン(開放延長フラグB〜D=オフ)と決定されるのである。尚、本実施形態においては、理解を容易にするため、入賞容易状態種別の種別番号が大きくなるに伴い(「状態種別0」<「状態種別1」<・・・<「状態種別19」)、入賞容易状態の性能が向上する(換言すれば、単位時間当たりの第2主遊技始動口電動役物2112の開放時間が長くなる)よう構成されている(但し、これには限定されない)。また、入賞容易状態種別の種別数には特に限定されないが、例えば、補助遊技確変フラグ、補助遊技時短フラグ、開放延長フラグのオン/オフ状態の組合せ最大数を、入賞容易状態種別として設定し得る最大の種別数とするよう構成する例を挙げることができる{本例では、補助遊技確変フラグ2通り×補助遊技時短フラグ2通り×開放延長フラグ5通り(A〜Dの何れかがオンの4通り+全てオフの1通り)=20通りが組合せ最大数である}。尚、補助遊技確変フラグ、補助遊技時短フラグ、開放延長フラグのオン/オフ状態の組合せが同一であっても、異なる入賞容易状態種別として設定することも可能である。
【表12】
【0164】
次に、表13は、補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183b(特に入賞容易状態種別決定用参照テーブル)の一例である。本例に示されるように、本実施形態では、補助遊技側の遊技状態における入賞容易状態種別は、当該特別遊技後の補助遊技側の遊技状態移行態様1〜Nの何れかの移行態様に基づき、一義的に決定されるよう構成されている。ここで、本実施形態では、当該特別遊技後の補助遊技側の遊技状態移行態様1〜Nは、当該特別遊技移行時における入賞容易状態種別と当該特別遊技への移行契機となった主遊技側の停止図柄に基づき一義的に決定されるよう構成されている。例えば、当該特別遊技移行時における入賞容易状態種別が「状態種別0」であり、当該特別遊技への移行契機となった主遊技側の停止図柄が「5A」であった場合には、当該特別遊技後の補助遊技側の遊技状態移行態様種別が「態様5A−0」と決定される。また、補助遊技側の遊技状態移行態様1〜Nの何れかの移行態様は、当該遊技状態移行態様種別及び特別遊技終了後からの図柄変動に係る回転数(変動回数)に基づき一義的に決定されるよう構成されている。例えば、当該特別遊技後の補助遊技側の遊技状態移行態様種別が「態様5A−0」である場合には、当該特別遊技終了後からの図柄変動に係る回転数が「0回転〜30回転」である際に、補助遊技側の遊技状態における入賞容易状態種別が「状態種別19」と決定され、当該特別遊技終了後からの図柄変動に係る回転数が「31回転〜∞回転(次回の当り発生まで)」である際には、補助遊技側の遊技状態における入賞容易状態種別が「状態種別0」と決定されるのである。そして、当該決定された入賞容易状態種別に基づき、補助遊技側の遊技状態を決定する各種フラグのオン/オフ(表12参照)が決定されることとなる。
【表13】
【0165】
ここで、本実施形態においては、当該特別遊技への移行契機となった主遊技側の停止図柄が「5A、5B」であった場合について着目している。このような場合には、前述のように、当該特別遊技後において、主遊技側での遊技状態が主遊技時短遊技状態に移行し、所定回数分の主遊技図柄の図柄変動が終了するまでは、遊技者にとって有利な遊技状態となる。そして、当該遊技者にとって有利な遊技状態である状況下において、本例に示すように、補助遊技側の入賞容易状態を変化させることで、新たな遊技性を生み出すことを目的としている。即ち、本実施形態では、遊技状態移行態様1における入賞容易状態種別においてのみ、遊技者にとって有利な遊技状態となる「状態種別19」が決定され得るよう構成されている。より具体的には、入賞容易状態種別が「状態種別0」である状況下においては、時間短縮大当り(本例では、「5A、5B」図柄当り)に係る特別遊技の終了後においてのみ、遊技状態移行態様1における入賞容易状態種別が「状態種別19」と決定される。また、入賞容易状態種別が「状態種別19」である状況下においては、時間短縮大当り及び小当り(本例では、「2A、2B、4A、4B」図柄当り)に係る特別遊技の終了後において、遊技状態移行態様1における入賞容易状態種別が「状態種別19」と決定されるのである。更に、時間短縮大当りに係る特別遊技の終了後において「状態種別19」に滞在している期間と小当りに係る特別遊技の終了後において「状態種別19」に滞在している期間とを比較した場合、後者の期間は前者の期間よりも長くなるよう構成されている(このような特徴が生み出す作用については後述する)。
【0166】
尚、本実施形態では、当該特別遊技後の補助遊技側の遊技状態移行態様種別は、当該特別遊技移行時における入賞容易状態種別と当該特別遊技への移行契機となった主遊技側の停止図柄に基づき一義的に決定されるよう構成されているが、これには限定されず、他のファクタに基づき一義的に決定されるよう構成してもよい。例えば、補助遊技側の遊技状態における入賞容易状態種別ではなく、補助遊技側の遊技状態を示す各種フラグの内、任意のフラグのオン/オフ状態に基づき一義的に決定されるよう構成してもよいし、当該特別遊技への移行契機時における主遊技側の遊技状態(即ち、主遊技確変フラグ、主遊技時短フラグのオン/オフ状態)に基づき一義的に決定されるよう構成してもよいし、主遊技側の停止図柄に基づき一義的に決定されるように構成されていてもよい。また、更なる例として、主遊技側の遊技状態として、主遊技限定頻度状態に基づき一義的に決定されるよう構成してもよい。ここで、主遊技限定頻度状態とは、主遊技図柄の変動態様を決定する際に、主遊技限定頻度状態であるか否かによって、参照される抽選テーブルが異なるよう構成されていることを前提とし、所定の主遊技図柄が停止表示されたことを契機として、以降限定された回数だけ、本来参照されるテーブルとは異なる特殊なテーブルを参照して、主遊技図柄の変動態様を決定する状態のことである。
【0167】
次に、特定遊技終了条件判定手段1181は、特別遊技終了後からの図柄変動に係る回転数をカウントするための回転数カウンタ1181aと、特別遊技終了後における特別図柄の変動回数の累積値と対応して段階的に変遷する補助遊技側の遊技状態の段階値(補助遊技側の遊技状態移行態様1〜Nにおける現在の移行態様に係る値)を特定するための補助遊技状態移行カウンタ1181bと、遊技状態移行態様1〜Nにおける切り替えタイミングとなる図柄変動に係る回転数をカウントするための入賞容易状態切換カウンタ1181cと、を更に有している。
【0168】
次に、遊技関連情報一時記憶手段1190は、主遊技図柄に関する制御や特別遊技に関する制御等の主遊技に関連した処理の際の情報を一時記憶するための主遊技関連情報一時記憶手段1191と、補助遊技図柄に関する制御や第2主遊技始動口電動役物2112に関する制御等の補助遊技に関連した処理の際の情報を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1192と、を有している。
【0169】
ここで、主遊技関連情報一時記憶手段1191は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の表示制御に関する情報を一時記憶するための第1・第2主遊技図柄関連情報一時記憶手段1191aと、主遊技側の遊技状態に関する情報を一時記憶するための主遊技側遊技状態一時記憶手段1191bと、特別遊技の処理に関する情報を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1191cと、を有している。
【0170】
また、補助技関連情報一時記憶手段1192は、補助遊技図柄の表示制御に関する情報を一時記憶するための補助遊技図柄関連情報一時記憶手段1192aと、補助遊技側の遊技状態に関する情報を一時記憶するための補助遊技側遊技状態一時記憶手段1192bと、特別遊技終了後における補助遊技側の遊技状態移行態様1〜Nに関する情報を一時記憶するための入賞容易状態移行態様一時記憶手段1192cと、を有している。
【0171】
次に、遊技周辺機器について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器2000は、第1主遊技側の周辺機器である第1遊技周辺機器Aと、第2主遊技側の周辺機器である第2遊技周辺機器Bと、第1主遊技側と第2主遊技側の共用周辺機器である第1・第2遊技共用周辺機器Cと、補助遊技に関する補助遊技周辺機器2400と、演出出力に係るサブ基板(サブメイン基板2320、サブサブ基板2310)と、払出実行に係る賞球払出制御基板3000と、を有している。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
【0172】
まず、第1主遊技周辺機器Aは、特別遊技移行の契機となる第1主遊技始動口2210と、第1主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1主遊技図柄表示装置2130とを有している。
【0173】
次に、第2主遊技周辺機器Bは、特別遊技移行の契機となる第2主遊技始動口2110と、第2主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2主遊技図柄表示装置2230とを有している。
【0174】
次に、第1・第2遊技共用周辺機器Cは、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当り)の際には所定条件下で開状態となる第1大入賞口2120と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当り)の際には所定条件下で開状態となる第2大入賞口2220と、を有する。
【0175】
次に、補助遊技周辺機器2400は、第2主遊技始動口2110の第2主遊技始動口電動役物2112の開放の契機となる補助遊技始動口2410と、補助遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な補助遊技図柄表示装置2420とを有している。
【0176】
次に、演出制御手段2320(サブメイン基板と称される副制御基板)は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための情報受信手段2321と、主制御装置1000側からの前記情報に基づき、演出表示装置2310上で演出表示制御を行う表示制御手段2322と、を有している。ここで、演出制御手段2320が実行する主たる演出は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄と称される、遊技の結果に影響を与えない演出用図柄の表示制御である。以下、上記各手段を詳述する。
【0177】
まず、情報受信手段2321は、主制御装置1000側からの主遊技に関する情報(例えば、図柄情報、遊技状態情報、特別遊技情報等)や補助遊技に関する情報(例えば、図柄情報、遊技状態情報、電動役物の開閉情報等)を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2321aを有している。尚、メイン側情報一時記憶手段2321aに一時記憶された図柄情報は、以下で説明する各処理において、後述の各種手段により必要に応じ適宜参照される。
【0178】
次に、表示制御手段2322は、演出表示装置2310の装図表示部2311上での装飾図柄の変動表示や停止表示に関する制御を司る装飾図柄表示制御手段2322aと、演出表示装置2310の装図保留表示部2312上での保留情報の表示処理に関する一切の制御を司る装図保留情報表示制御手段2322bと、主制御装置1000側からの遊技状態情報に基づき遊技進行状況に係る情報(本例では、特に時短回数)の表示制御を司る時短回数表示制御手段2322eと、当該演出の際に当該演出に関連する情報を一時記憶する演出表示関連情報一時記憶手段2322cと、を有している。
【0179】
ここで、装飾図柄表示制御手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装飾図柄の停止図柄と変動態様を決定するための装図表示内容決定手段2322a−1と、装飾図柄や装飾図柄の変動態様に関するデータ(各種オブジェクトデータ、動画像データ、音声データ等)を含め演出に関する一切のデータを記憶するための装図変動態様記憶手段2322a−2と、を有している。ここで、装図表示内容決定手段2322a−1は、装飾図柄の変動態様を決定する際に参照するための装図変動内容決定用抽選テーブル2322a−1−1と、装飾図柄の停止図柄を決定する際に参照するための停止図柄決定用抽選テーブル2322a−1−2と、を更に有している。
【0180】
次に、装図保留情報表示制御手段2322bは、現在の保留球数を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段2322b−1を有している。
【0181】
次に、時短回数表示制御手段2322eは、時短回数の回数管理を司る時短回数管理手段2322e−1と、時短回数の残り回数に係る表示内容を決定する時短回数表示内容決定手段2322e−2と、を更に有している。ここで、時短回数管理手段2322e−1は、時短回数の残り回数を内部的に管理するための残り実時短回数カウンタ2322e−1−1と、現在表示している時短回数の残り回数を管理するための残り時短回数表示カウンタ2322e−1−2と、を更に有している。
【0182】
尚、演出制御手段2320は、その他にも、遊技効果ランプ190の点灯及び消灯や、スピーカ114からの音声出力等の演出処理といった、画像表示以外の演出に係る一切の制御を更に制御する。また、本実施形態においては、演出制御手段2320が、装飾図柄、遊技ランプ及び音声の制御を一体的に行なうように構成しているが、機能的に別個の周辺機器として分離するように構成してもよい。この場合、当該周辺機器同士を基板対基板コネクタで接続するように構成してもよい。
【0183】
尚、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230及び補助遊技図柄表示装置2420が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示装置2310が、演出制御手段2320と情報伝達可能に接続されている。即ち、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230及び補助遊技図柄表示装置2420は、主制御装置1000により制御され、演出表示装置2310は、演出制御手段2320により夫々制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
【0184】
次に、
図33〜
図56のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の処理の流れを説明する。はじめに、
図33〜
図44のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機のメイン基板側での処理の流れを説明する。
【0185】
はじめに、
図33は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。まず、ステップ10で、主制御装置1000は、特別遊技移行に係る始動口(間接的に寄与する補助遊技始動口も含む)への入賞に関する処理を行う入賞処理10を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電動役物駆動判定実行処理を実行する。次に、ステップ14で、主制御装置1000は、後述の通常遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御装置1000は、後述の特別遊技制御処理を実行し、ステップ5000に移行する。そして、ステップ5000で、主制御装置1000は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御処理を実行し、再びステップ10に戻る。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
【0186】
次に、
図34は、
図33におけるステップ10のサブルーチンに係る、入賞処理のフローチャートである。まず、ステップ1100で、主制御装置1000は、後述の補助遊技側乱数取得処理を実行する。そして、ステップ1300で、主制御装置1000は、後述の主遊技側乱数取得処理を実行し、次の処理(ステップ1200の電動役物駆動判定実行処理)に移行する。
【0187】
次に、
図35は、
図34におけるステップ1100のサブルーチンに係る、補助遊技側乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、補助遊技始動口入球判定手段1113は、補助遊技始動口2410に遊技球が入球(流入、通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、補助遊技乱数取得判定実行手段1123は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aを参照し、保留球が上限(本例では、4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、補助遊技乱数取得判定実行手段1123は、補助遊技側乱数を取得する。次に、ステップ1108で、補助遊技図柄保留手段1133は、何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該乱数を補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aにセットする形で保留球を1加算する。次に、ステップ1110で、情報送信手段1300は、当該保留情報を演出制御手段2320側に送信し、次の処理(ステップ1300の主遊技側乱数取得処理)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合には、次の処理(ステップ1300の主遊技側乱数取得処理)に移行する。
【0188】
次に、
図36は、
図34におけるステップ1300のサブルーチンに係る、主遊技側乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、第1主遊技始動口入球判定手段1111は、第1主遊技始動口2210の第1主遊技始動口入球検出装置2211から第1主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aを参照し、保留球が上限(本例では、4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306及びステップ1308で、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121は、第1主遊技側乱数(第1主遊技当選乱数、第1主遊技変動態様決定乱数、第1主遊技図柄決定乱数等)を取得し、第1主遊技図柄保留手段1131が、第1主遊技図柄について何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該第1主遊技側乱数を第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aにセットする。次に、ステップ1309で、情報送信手段1300は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aを参照し、当該乱数が第1主遊技図柄について何個目の保留として記憶されたのかの情報を取得すると共に、当該情報を演出制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1310で、第2主遊技始動口入球判定手段1112は、第2主遊技始動口2110の第2主遊技始動口入球検出装置2111から第2主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1310でYesの場合、ステップ1312で、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aを参照し、保留球が上限(本例では、4個)でないか否かを判定する。ステップ1312でYesの場合、ステップ1314及びステップ1316で、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122は、第2主遊技側乱数(第2主遊技当選乱数、第2主遊技変動態様決定乱数、第2主遊技図柄決定乱数)を取得し、第2主遊技図柄保留手段1132が、第2主遊技図柄について何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該第2主遊技側乱数を第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aにセットする。次に、ステップ1317で、情報送信手段1300は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aを参照し、当該乱数が第2主遊技図柄について何個目の保留として記憶されたのかの情報を取得すると共に、当該情報を表示制御手段2320側に送信し、次の処理(ステップ1200の電動役物駆動判定実行処理)に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合はステップ1310に移行し、ステップ1310及びステップ1312でNoの場合は次の処理(ステップ1200の電動役物駆動判定実行処理)に移行する。
【0189】
次に、
図37は、
図33におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定実行処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192を参照して、電動役物開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、補助遊技図柄制御手段1154は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192を参照して、補助遊技図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aを参照し、補助遊技図柄に関する保留球があるか否かを判定する。以下、当該ステップ1206でYesである場合、補助遊技電動役物(第2主遊技始動口電動役物2112)の開放当否抽選(補助遊技図柄の停止図柄決定)処理、補助遊技図柄の変動時間の決定処理、補助遊技図柄の変動表示処理、補助遊技電動役物の開放時間決定処理、補助遊技電動役物の開放制御処理、が実行される。
【0190】
まず、ステップ1250〜ステップ1254にかけて、補助遊技電動役物の開放当否抽選(補助遊技図柄の停止図柄決定)処理が実行される。具体的には、はじめに、ステップ1250で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技側遊技状態一時記憶手段1192bを参照し、補助遊技確変フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1250でYesの場合、ステップ1252で、電動役物開放可否決定手段1135cは、今回消化される補助遊技側乱数に基づき、電動役物開放当否抽選テーブル1135d(補助遊技確変時用)を参照して当否を決定し、続いて、補助遊技内容決定手段1143は、当否結果に基づき、補助遊技停止図柄決定用参照テーブル1143a−1を参照して停止図柄を決定する。他方、ステップ1250でNoの場合、ステップ1254で、電動役物開放可否決定手段1135cは、今回消化される補助遊技側乱数に基づき、電動役物開放当否抽選テーブル1135d(補助遊技通常時用)を参照して当否を決定し、続いて、補助遊技内容決定手段1143は、当否結果に基づき、補助遊技停止図柄決定用参照テーブル1143a−1を参照して停止図柄を決定する。尚、本実施形態では、補助遊技電動役物の開放当否抽選を実行した後、当否結果と対応した停止図柄を割り当てるように構成したが、当選図柄とハズレ図柄が存在する停止図柄決定用抽選テーブルを用いて停止図柄を直接決定するように構成してもよい。この場合、補助遊技確変時用テーブルにおける当選図柄の選択率が補助遊技通常時用テーブルにおけるそれよりも高く設定されている。また、本例では、補助遊技確変フラグは1種類のみしかないが、複数種(例えば3種)設け、それぞれ当選確率を異ならしめるように構成してもよい(例えば、当選確率が高い順に、補助遊技確変Aフラグオン>補助遊技確変フラグBオン>補助遊技確変フラグCオン>補助遊技確変フラグオフ)。
【0191】
次に、ステップ1256〜ステップ1260にかけて、補助遊技図柄の変動時間の決定処理が実行される。具体的には、はじめに、ステップ1256で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技側遊技状態一時記憶手段1192bを参照し、補助遊技時短フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1256でYesの場合、ステップ1258で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技変動態様決定用参照テーブル1143a−2を参照し、補助遊技図柄の変動時間(本例では、T
x)をセットする。他方、ステップ1256でNoの場合、ステップ1260で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技変動態様決定用参照テーブル1143a−2を参照し、補助遊技図柄の変動時間{本例では、T
Y(T
Y>T
X)}をセットする。尚、本実施形態では、補助遊技図柄の変動時間を決定する際、補助遊技時短フラグのオンオフで一義的に変動時間が割り当てられる(即ち、参照テーブルの形)ように構成したが、これに限定されず、抽選テーブルの構成を採ってもよい。この場合、選択頻度を踏まえての選択される時間の平均時間が、補助遊技時短時の方が補助遊技通常時よりも短くなるように構成されていればよく、補助遊技時短時と補助遊技通常時とで同一変動時間のものが選択される場合があっても、更には補助遊技時短時の方が補助遊技通常時よりも長い変動時間のものが選択される場合があってもよい。また、本例では、補助遊技時短フラグは1種類のみしかないが、複数種(例えば3種)設け、それぞれ変動時間(或いは前述した平均時間)を異ならしめるように構成してもよい(例えば、変動時間が短い順に、補助遊技時短Aフラグオン>補助遊技時短フラグBオン>補助遊技時短フラグCオン>補助遊技時短フラグオフ)。
【0192】
次に、ステップ1212〜ステップ1220にかけて、補助遊技図柄の変動表示処理が実行される。まず、ステップ1212で、補助遊技図柄制御手段1154は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192内の補助遊技図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1214で、補助遊技図柄保留手段1133は、補助遊技図柄に関する当該保留球を1減算した上で補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aに記録されている保留情報を更新すると共に、補助遊技図柄制御手段1154は、補助遊技図柄変動管理用タイマ1154a−1をスタートした後、補助遊技図柄表示部2421上で補助遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1215で、情報送信手段1300は、補助遊技図柄の変動表示を開始した旨の情報(補助遊技図柄変動開始情報)を演出制御手段2310側に送信する。次に、ステップ1216で、補助遊技図柄変動時間管理手段1154aは、補助遊技図柄変動管理用タイマ1154a−1を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1216でYesの場合、ステップ1218で、補助遊技図柄制御手段1154は、補助遊技図柄表示部2421上で、ステップ1252又はステップ1254で補助遊技内容決定手段1143が決定した停止図柄を確定表示する。次に、ステップ1219で、情報送信手段1300は、補助遊技図柄の変動表示が終了した旨の情報(補助遊技図柄変動終了情報)を演出制御手段2310側に送信する。そして、ステップ1220で、補助遊技図柄制御手段1154は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192内の補助遊技図柄変動中フラグをオフにする。
【0193】
次に、ステップ1222〜ステップ1266にかけて、補助遊技電動役物の開放時間決定処理が実行される。まず、ステップ1222で、条件判定手段1161は、当該補助遊技図柄の停止図柄が「当り」であるか否かを判定する。ステップ1222でYesの場合、ステップ1262で、電動役物開閉態様決定手段1164は、補助遊技側遊技状態一時記憶手段1192bを参照し、開放延長フラグ(開放延長フラグA〜Dのいずれか)がオンであるか否かを判定する。ステップ1262でYesの場合、ステップ1264で、電動役物開閉態様決定手段1164は、電動役物開放時間決定用参照テーブル1163を参照し、オンとなっている開放延長フラグに対応した開放時間(本例では、開放延長フラグAオン=開放時間T
L1、開放延長フラグBオン=開放時間T
L2、開放延長フラグCオン=開放時間T
L3、開放延長フラグDオン=開放時間T
L4)を補助遊技関連情報一時記憶手段1192にセットする。他方、ステップ1262でNoの場合、ステップ1266で、電動役物開閉態様決定手段1164は、電動役物開放時間決定用参照テーブル1163を参照し、開放延長フラグがオフの場合に対応した開放時間(本例では、開放延長フラグA〜Dオフ=開放時間T
S)を補助遊技関連情報一時記憶手段1192にセットする。尚、本実施形態では、開放延長フラグを複数(本例では3種)設けたものを例示したが、開放延長フラグ自体を1つとしてもよい。この場合、開放延長フラグがオンであるときには、所定タイミング(例えば、補助遊技用乱数取得時、補助遊技図柄の変動開始時、補助遊技図柄の変動終了時)に開放延長時間決定乱数を取得し(或いは補助遊技用乱数をそのまま利用し)、複数の開放時間が選択可能な開放延長時間抽選用テーブルを備えるように構成してもよい。
【0194】
次に、ステップ1226〜ステップ1234にかけて、補助遊技電動役物の開放制御処理が実行される。まず、ステップ1226で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192内の電動役物開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1228で、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の第2主遊技始動口電動役物2112を開放すると共に、電動役物開放期間管理用タイマ1162をスタートする。次に、ステップ1229で、情報送信手段1300は、第2主遊技始動口電動役物2112の開放動作を開始した旨の情報(電動役物開放開始情報)を演出制御手段2310側に送信する。次に、ステップ1230で、電動役物開閉制御手段1160は、電動役物開放期間管理用タイマ1162を参照し、補助遊技関連情報一時記憶手段1192に一時記憶した開放時間の終了タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の第2主遊技始動口電動役物2112を閉鎖すると共に、電動役物開放期間管理用タイマ1162を停止(及びゼロクリア)する。次に、ステップ1233で、情報送信手段1300は、第2主遊技始動口電動役物2112の開放動作を終了した旨の情報(電動役物開放終了情報)を演出制御手段2310側に送信する。次に、ステップ1234で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1192内の電動役物開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ14の通常遊技処理)に移行する。
【0195】
尚、ステップ1202でNoの場合はステップ1230に移行し、ステップ1204でNoの場合はステップ1216に移行し、ステップ1206、ステップ1216、ステップ1222及びステップ1230でNoの場合は次の処理(ステップ14の通常遊技処理)に移行する。
【0196】
次に、
図38は、
図33におけるステップ14のサブルーチンに係る、通常遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1400(1)で、主制御装置1000は、後述する第1主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1400(2)で、主制御装置1000は、後述する第2主遊技図柄表示処理を実行する。そして、ステップ1500で、主制御装置1000は、後述する特別遊技作動条件判定処理を実行し、次のステップ(特別遊技制御処理16)に移行する。
【0197】
次に、
図39は、
図38におけるステップ1400(1)及び(2)のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理及び第2主遊技図柄表示処理のフローチャートである。尚、本処理は、第1主遊技図柄側及び第2主遊技図柄側で共通するため、特記する場合を除き、第1主遊技図柄側を主に記載することとし、第2主遊技図柄側は括弧書きで記載する。まず、ステップ1800で、主制御装置1000は、後述する変動開始条件充足判定処理を実行する。次に、ステップ1402で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に係る変動開始許可フラグがオンであるか否かを判定する。尚、「変動開始許可フラグ」とは、後述する変動開始条件充足判定処理においてオンとなる、特別遊技中や主遊技図柄が変動中でないこと等を条件としてオンになるフラグである。ステップ1402でYesの場合、ステップ1403で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、主遊技関連情報一時記憶手段1191のフラグ領域にアクセスし、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に係る変動開始許可フラグをオフにする。
【0198】
次に、ステップ1404で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る第1主遊技側乱数(第2主遊技側乱数)を読み出す。次に、ステップ1405で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a)から当該読み出した第1主遊技側乱数(第2主遊技側乱数)を削除すると共に、残りの図柄変動に係る第1主遊技側乱数(第2主遊技側乱数)をシフトする。次に、ステップ1406で、当否抽選手段1135は、第1主遊技側乱数(第1当選乱数){第2主遊技側乱数(第2当選乱数)}及び遊技状態に基づき、第1主遊技用当否抽選テーブル1135b−1(第2主遊技用当否抽選テーブル1135b−3)を参照し、主遊技図柄当否(大当り、小当り)抽選を実行する。尚、本実施形態では、同一の抽選テーブルで大当り及び小当りの抽選を実行したがこれには限定されない。例えば、当否抽選に際しては、先に大当り抽選テーブルを参照して大当り抽選を実行し、大当り抽選にはずれた場合、更に小当り抽選テーブルを参照して小当り抽選を実行するように構成してもよい。更には、先に小当り抽選テーブルを参照して小当り抽選を実行し、小当り抽選にはずれた場合又は当たった場合でも重ねて大当り抽選を実行してもよい。そして、ステップ1408で、特別遊技移行決定手段1135aは、抽選結果が当りか否かを判定する。ステップ1408でYesの場合、ステップ1410で、特別遊技移行決定手段1135aは、第1・第2主遊技図柄関連情報一時記憶手段1191a内の当りフラグをオンにする。他方、ステップ1408でNoの場合には、ステップ1410をスキップする。
【0199】
そして、ステップ1412で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)内の各抽選テーブルを参照し、第1主遊技側乱数(例えば、第1主遊技図柄決定乱数、第1主遊技変動態様決定乱数){第2主遊技側乱数(例えば、第2主遊技図柄決定乱数、第2主遊技変動態様決定乱数)}に基づいて第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に関する停止図柄及び変動態様を決定し、これらを第1・第2主遊技図柄関連情報一時記憶手段1191aに一時記憶する。尚、前記参照されるテーブルは、当否結果・遊技状態(確率変動遊技状態等)に基づいて決定される(以下も同様)。次に、ステップ1414で、情報送信手段1300は、ステップ1412で決定した第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に関する図柄情報(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)を演出制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1416で、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151a(第2主遊技図柄変動時間管理手段1152a)が、所定時間{前記ステップ1412で決定した変動態様に係る変動時間}を第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1)にセットする。そして、ステップ1418で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1主遊技図柄表示装置2130の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示装置2230の第2主遊技図柄表示部2231)上で、第1・第2主遊技図柄関連情報一時記憶手段1191aに一時記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始すると共に、第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1)をスタートする。次に、ステップ1420で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、主遊技関連情報一時記憶手段1191内の変動中フラグをオンする。
【0200】
そして、ステップ1422で、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151a(第2主遊技図柄変動時間管理手段1152a)が、第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1)を参照して、当該主遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ここで、ステップ1422でNoの場合には、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。他方、ステップ1422でYesの場合、ステップ1424で、情報送信手段1300は、所定時間に到達した旨のコマンドを演出制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1426で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1主遊技図柄表示装置2130の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示装置2230の第2主遊技図柄表示部2231)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、第1・第2主遊技図柄関連情報一時記憶手段1191aに記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。
【0201】
次に、ステップ1438で、遊技制御手段1100は、第1・第2主遊技図柄関連情報一時記憶手段1191aを参照し、当りフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1438でYesの場合、ステップ1440で、遊技制御手段1100は、第1・第2主遊技図柄関連情報一時記憶手段1191a内の当りフラグをオフにする。次に、ステップ1446で、遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内の特別遊技実行許可フラグをオンにする。次に、ステップ1447−1で、特定遊技制御手段1180は、第1・第2主遊技図柄関連情報一時記憶手段1191aを参照し、今回の当りが小当りでないか否かを判定する。ステップ1447−1でYesの場合、ステップ1447−2で、特定遊技制御手段1180は、遊技関連情報一時記憶手段1190における遊技内容決定用情報一時記憶領域内の記憶内容を、今回の特別遊技への移行契機となった当選図柄、現在の遊技状態(主遊技側及び補助遊技側及び現在の入賞容易状態種別)にて更新し、ステップ1428に移行する。他方、ステップ1447−1でNoの場合、ステップ1447−3で、特定遊技制御手段1180は、遊技関連情報一時記憶手段1190における遊技内容決定用情報一時記憶領域内の記憶内容を、今回の特別遊技への移行契機となった当選図柄及び現在の入賞容易状態種別にて更新し、ステップ1428に移行する。尚、ステップ1438でNoの場合にも、ステップ1428に移行する。ここで、ステップ1447−2及び1447−3の処理にて更新(バックアップ)された遊技内容決定用情報一時記憶領域内の記憶内容は、後述するように、当該特別遊技後の遊技状態を決定する際に適宜参照されることとなる。
【0202】
次に、ステップ1428で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、主遊技関連情報一時記憶手段1191内の変動中フラグをオフにする。そして、ステップ1430で、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151a(第2主遊技図柄変動時間管理手段1152a)は、第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1)を停止(及びリセット)する。
【0203】
このように主遊技図柄の変動が終了した後、ステップ1433−1で、特定遊技制御手段1180は、回転数カウンタ1181aのカウンタ値Cmに1加算する。ここで、当該回数数カウンタ1181aのカウンタ値Cmは、特別遊技(特に大当り)終了後に実行された当否抽選回数(或いは主遊技図柄の変動回数)である。次に、ステップ1433−2で、特定遊技制御手段1180は、入賞容易状態切換カウンタ1181cのカウンタ値Csに1加算する。ここで、当該入賞容易状態切換カウンタ1181cのカウンタ値Csは、特別遊技(大当り及び小当り)終了後に実行された当否抽選回数(或いは主遊技図柄の変動回数)である。尚、本実施形態では、主遊技図柄変動終了後に回転数カウンタ1181aのカウンタ値Cm及び入賞容易状態切換カウンタ1181cのカウンタ値Csに1加算する処理を実行したが、これには限定されず、主遊技図柄変動開始前や変動中に当該加算処理を実行してもよい。更には、特別遊技終了後に何回の当否抽選回数(或いは主遊技図柄の変動回数)が実行されたのかを把握可能であればよいので、この回転数カウンタ1181a及び入賞容易状態切換カウンタ1181cは必ずしもインクリメント方式でなくともデクリメント方式であってもよい。尚、回転数カウンタ1181aをデクリメント方式とする場合には、例えば、
図44のステップ9002のタイミング、換言すれば、主遊技遊技状態(主遊技確変遊技状態や主遊技時短遊技状態)が切り替わるタイミングにおいて、回転数カウンタ1181aのカウンタ値Cmとして、表11に示される値に基づき当該切り替わり後の主遊技遊技状態の継続数がセットされるよう構成すればよい。また、入賞容易状態切換カウンタ1181cをデクリメント方式とする場合には、例えば、
図44のステップ9012や
図41のステップ1480のタイミング、換言すれば、入賞容易状態が切り替わるタイミングにおいて、入賞容易状態切換カウンタ1181cのカウンタ値Csとして、表13に示される値(移行態様1〜Nにおける終了条件となる変動回数及び開始条件となる変動回数との差)に基づき当該切り替わり後の入賞容易状態の継続数がセットされるよう構成すればよい。
【0204】
そして、ステップ1434で、情報送信手段1300は、サブ基板(演出制御手段)2320側に回転終了情報(即ち、当該変動が終了した旨の情報)を送信する。尚、この情報を受信したサブ基板側では、サブ基板側で管理する回転数カウンタに1加算する処理を実行する。そして、サブ基板側では、後述するように、主制御基板側から特別遊技終了後に送信される「特別遊技後遊技状態情報」と、サブ基板側で管理する回転数カウンタの「カウンタ値」とを踏まえ、補助遊技の遊技状態に関する情報報知の可否決定及び報知処理を実行することになる。尚、本実施形態では、サブ基板側で補助遊技の遊技状態に関する情報報知の可否決定、報知される情報内容の決定及び情報報知を実行するように構成されているが、これには限定されず、主制御基板側からの遊技状態情報(例えば、
図41での遊技状態情報の受信)を受けて、変更後の遊技状態に関する情報を常に報知又は示唆したり、或いは、抽選で報知の可否決定を実行するように構成してもよい。更には、抽選回数の管理についても、変動終了毎に回転終了情報を送信する構成ではなく、主制御基板側で管理する回転数カウンタ1181aのカウンタ値Cm及び入賞容易状態切換カウンタ1181cのカウンタ値Csをサブ基板側に送信する構成でもよい。
【0205】
次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特定遊技開始・終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。尚、ステップ1402でNoの場合には、ステップ1432で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、主遊技関連情報一時記憶手段1191を参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1432でYesの場合にはステップ1422に移行し、Noの場合には次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
【0206】
次に、
図40は、
図39におけるステップ1800(1)及び(2)のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄に係る変動開始条件充足判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1802で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cをそれぞれ参照し、特別遊技中でないか否かを判定する。ステップ1802でYesの場合、ステップ1804で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、主遊技関連情報一時記憶手段1191にアクセスし、現在第1主遊技図柄も第2主遊技図柄も変動中でないか否かを判定する。ステップ1804でYesの場合、ステップ1808で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、優先消化側の保留、即ち、本例では第2主遊技図柄側の保留が存在するか否かを判定する。ステップ1808でYesの場合、ステップ1810で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、主遊技関連情報一時記憶手段1191にアクセスし、優先消化側の第2主遊技図柄に係る変動開始許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ1402)に移行する。他方、ステップ1808でNoの場合(優先消化側の保留が無い場合)には、ステップ1812で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、非優先消化側の保留が存在するか否かを判定する。ステップ1812でYesの場合、ステップ1814で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、主遊技関連情報一時記憶手段1191にアクセスし、非優先消化側の第1主遊技図柄に係る変動許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ1402)に移行する。尚、ステップ1802又はステップ1804でNoの場合にも次の処理(ステップ1402)に移行する。
【0207】
次に、
図41は、
図39におけるステップ1450(1)及び(2)のサブルーチンに係る、第1主遊技及び第2主遊技並びに補助遊技に係る特定遊技開始・終了判定処理のフローチャートである。はじめに、本処理では、ステップ1452〜ステップ1462において、主遊技側の遊技状態に係る特定遊技開始・終了判定処理を実行し、ステップ1464〜ステップ1480において、補助遊技側の遊技状態に係る特定遊技開始・終了判定処理を実行する。
【0208】
まず、ステップ1452〜ステップ1462における、主遊技側の遊技状態に係る特定遊技開始・終了判定処理について説明する。はじめに、ステップ1452で、特定遊技終了条件判定手段1181は、主遊技側遊技状態一時記憶手段1191bのフラグ領域にアクセスし、主遊技確変フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、特定遊技終了条件判定手段1181は、回転数カウンタ1181aのカウンタ値Cmを参照し、主遊技側の確変遊技状態の終了回数{表11の主遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183a(特に回数決定用参照テーブル)参照}に到達したか否かを判定する。ステップ1454でYesの場合、ステップ1456で、特定遊技制御手段1180は、主遊技側遊技状態一時記憶手段1191bのフラグ領域にアクセスし、主遊技確変フラグをオフにして、ステップ1458に移行する。尚、ステップ1452又はステップ1454でNoの場合にも、ステップ1458に移行する。次に、ステップ1458で、特定遊技終了条件判定手段1181は、主遊技側遊技状態一時記憶手段1191bのフラグ領域にアクセスし、主遊技時短フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1458でYesの場合、ステップ1460で、特定遊技終了条件判定手段1181は、回転数カウンタ1181aのカウンタ値Cmを参照し、主遊技側の時短遊技状態の終了回数に到達したか否かを判定する。ステップ1460でYesの場合、ステップ1462で、特定遊技制御手段1180は、主遊技側遊技状態一時記憶手段1191bのフラグ領域にアクセスし、主遊技時短フラグをオフにして、ステップ1464に移行する。尚、ステップ1458又はステップ1460でNoの場合にも、ステップ1464に移行する。
【0209】
次に、ステップ1464〜ステップ1480における、補助遊技側の遊技状態に係る特定遊技開始・終了判定処理について説明する。はじめに、ステップ1464で、特定遊技終了条件判定手段1181は、主遊技側遊技状態一時記憶手段1191bのフラグ領域にアクセスし、主遊技時短フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1464でYesの場合、ステップ1470で、特定遊技終了条件判定手段1181は、入賞容易状態移行態様一時記憶手段1192cを参照し、当該特別遊技終了時にセットされた補助遊技側の遊技状態移行態様1〜Nにおける、補助遊技状態移行カウンタ1181bのカウンタ値Cw番目の移行態様を特定すると共に、当該特定した移行態様における終了回転数(表13参照)を取得する。例えば、表13で示した例の場合、現在実行されている遊技状態移行態様種別が態様5A−0であり且つ移行態様1(Cw=1)であるとき(入賞容易状態種別=19)、特別遊技後の抽選回数が30回に到達したか否か、即ち、当該移行態様を終了して次の移行態様に移行させるタイミングに到達したか否かを判断するための情報を取得する。次に、ステップ1472で、特定遊技終了条件判定手段1181は、当該取得した終了回転数(前記の例の場合だと30回)と入賞容易状態切換カウンタ1181cのカウンタ値Csとが同値であるか否か、換言すれば、当該図柄変動の終了を契機として補助遊技側の遊技状態(入賞容易状態)を移行させるか否かを判定する。ステップ1472でYesの場合、ステップ1474で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技状態移行カウンタ1181bのカウンタ値Cwに1を加算する(前記の例の場合とCw=2)。次に、ステップ1476で、特定遊技制御手段1180は、入賞容易状態移行態様一時記憶手段1192cを参照し、当該特別遊技終了時にセットされた補助遊技側の遊技状態移行態様1〜Nにおける、補助遊技状態移行カウンタ1181bのカウンタ値Cw番目(前記の例の場合とCw=2)の移行態様を特定すると共に、当該特定した移行態様における入賞容易状態種別(前記の例の場合だと状態種別0)を取得する。次に、ステップ1478で、特定遊技制御手段1180は、当該取得した入賞容易状態種別(前記の例の場合だと状態種別0)に基づき、補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル(特に遊技状態決定用参照テーブル)1183bを参照して、各種フラグ状態(フラグのオン/オフ状態)を取得する(表12参照;前記の例の場合だと、補助遊技確変フラグ、補助遊技時短フラグ及び開放延長フラグの全てがオフ)。次に、ステップ1480で、特定遊技制御手段1180は、当該取得した各種フラグ状態に基づき、補助遊技側遊技状態一時記憶手段1192b内の補助遊技確変フラグ、補助遊技時短フラグ及び開放延長フラグ(本例では、開放延長フラグA〜D)のフラグ状態を更新する。そして、ステップ1490で、情報送信手段1300は、主遊技側遊技状態一時記憶手段1191b及び補助遊技側遊技状態一時記憶手段1192bに一時記憶されている全ての遊技状態に係る情報をサブ側(演出制御手段2320側)に送信し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。他方、ステップ1464でNoの場合、ステップ1482で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技側遊技状態一時記憶手段1192b内の補助遊技確変フラグ、補助遊技時短フラグ及び開放延長フラグ(本例では、開放延長フラグA〜D)の全てのフラグ状態をオフにセットし、ステップ1490に移行する。このように、本実施形態では、主遊技時短フラグがオフとなった場合には、特別遊技後に決定された遊技状態移行態様種別で予定されていた移行態様のすべてが全うされていない状況であっても、補助遊技側のフラグを強制的にすべてオフにするよう構成されている。但し、このように補助遊技側の遊技状態が主遊技側の遊技状態に従属するように構成しなくてもよく、主遊技側の遊技状態に拘わらず、予定されているすべての移行態様が実行されるように構成してもよい。尚、ステップ1472でNoの場合には、ステップ1490に移行する。
【0210】
次に、
図42は、
図38におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照し、特別遊技実行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内の特別遊技実行許可フラグをオフにする。次に、ステップ1506で、特別遊技内容決定手段1172は、各種パラメータに基づき、特別遊技内容参照テーブル1172a(表9参照)を参照することにより、当該特別遊技の内容を特別遊技関連情報一時記憶手段1191cにセットする。以上で、特別遊技内容のセット処理を終了する。
【0211】
次に、ステップ1508〜ステップ1515にかけて、特別遊技が大当りである場合のフラグやカウンタのクリア処理が実行される。具体的には、まず、ステップ1508で、特定遊技終了条件判定手段1181は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照し、今回の当りが小当りでないか否かを判定する。ステップ1508でYesの場合、ステップ1512で、特定遊技制御手段1180は、主遊技側遊技状態一時記憶手段1191b及び補助遊技側遊技状態一時記憶手段1192bを参照し、特定遊技に係る遊技状態フラグの内、オンであるフラグが存在しているか否かを判定する。ステップ1512でYesの場合、ステップ1514で、特定遊技制御手段1180は、ステップ1512で該当するフラグ(即ち、オンである特定遊技に係る遊技状態フラグ)をすべてオフにして、ステップ1515に移行する。尚、ステップ1512でNoの場合にも、ステップ1515に移行する。次に、ステップ1515で、特定遊技制御手段1180は、回転数カウンタ1181aのカウンタ値Cmをクリア(ゼロクリア)する。
【0212】
次に、ステップ1516〜ステップ1517にかけて、補助遊技側遊技状態に関連した各カウンタのクリア処理等が実行される(特別遊技が大当り・小当りのいずれの場合も)。まず、ステップ1516で、特定遊技制御手段1180は、入賞容易状態切換カウンタ1181cのカウンタ値Csをクリア(ゼロクリア)する。次に、ステップ1517で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技状態移行カウンタ1181bのカウンタ値Cwに初期値(本例では、1)をセットする。
【0213】
そして、ステップ1518で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内の特別遊技移行許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ1600の特別遊技制御処理)に移行する。尚、ステップ1502でNoの場合にも次の処理(ステップ1600の特別遊技制御処理)に移行し、ステップ1508でNoの場合にはステップ1516に移行する。
【0214】
次に、
図43は、
図33におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1604及びステップ1606で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内の特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1608で、情報送信手段1300は、演出制御手段2320側に特別遊技の開始表示を指示する旨の情報(特別遊技開始表示指示情報)を送信し、ステップ1612に移行する。他方、ステップ1602でNoの場合、ステップ1610で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610でYesの場合には、ステップ1612に移行する。尚、ステップ1610でNoの場合には、特別遊技実行手段1173は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(ステップ5000の賞球払出制御処理)に移行する。
【0215】
次に、ステップ1612で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ1612でYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ1614〜1622の処理を行うことなく、ステップ1626に移行する。他方、ステップ1612でNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614で、特別遊技制御手段1170は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cに一時記憶されている開放パターン(例えば、開放し続ける開放パターン、開閉を行うパターン)をセットする。次に、ステップ1616で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内の入賞球カウンタをゼロクリアする。次に、ステップ1618で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内のラウンド数カウンタに1を加算する。尚、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cに記憶されているラウンド数は、特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ1620で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内のラウンド継続フラグをオンにする。次に、ステップ1622で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照し、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220のいずれを開放するかを確認した上で、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220の第1大入賞口電動役物2122又は第2大入賞口電動役物2222を駆動して、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を開放すると共に、ラウンド実行用タイマ1174aをスタートし、ステップ1626に移行する。
【0216】
次に、ステップ1626で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cの入賞球カウンタを参照して当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合には、ステップ1630に移行する。他方、ステップ1626でNoの場合、ステップ1628で、特別遊技実行手段1173は、ラウンド実行用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)を参照して当該ラウンド実行に係る所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ1628でYesの場合には、ステップ1630に移行し、他方、ステップ1628でNoの場合には、次の処理(ステップ5000の賞球払出制御処理)に移行する。
【0217】
次に、ステップ1630で、特別遊技実行手段1173は、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220の第1大入賞口電動役物2122又は第2大入賞口電動役物2222の駆動を停止して、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を閉鎖する。そして、ステップ1632で、特別遊技実行手段1173は、ラウンド実行用タイマ1174aを停止(及びリセット)する。次に、ステップ1634で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1636で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内のラウンド数カウンタを参照して、当該ラウンドが最終ラウンド(例えば、高利益特別遊技に係る大当りであれば16ラウンド、実質賞球無特別遊技に係る小当りであれば1ラウンド)であるか否かを判定する。ステップ1636でYesの場合、ステップ1638で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内の特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1640で、情報送信手段1300は、演出制御手段2320側に特別遊技の終了表示を指示する旨の情報(特別遊技終了表示指示情報)を送信する。そして、ステップ9000で、遊技制御手段1100は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ5000の賞球払出処理)に移行する。尚、ステップ1636でNoの場合にも、次の処理(ステップ5000の賞球払出処理)に移行する。
【0218】
次に、
図44は、
図43におけるステップ9000のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。ここで、本処理では、まず主遊技側の遊技状態を決定し、次いで補助遊技側の遊技状態を決定する。そこでまず前者の処理から説明すると、ステップ9001で、特定遊技制御手段1180は、特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照して、今回の当りが小当りでないか否かを判定する。ここで、ステップ9001でNoの場合、換言すれば、今回の当りが小当りである場合には、ステップ9002の処理を実行することなく、ステップ9004に移行する。このような処理とすることで、小当りを契機として主遊技側の遊技状態は移行しないこととなる。ステップ9001でYesの場合、ステップ9002で、特定遊技制御手段1180は、遊技関連情報一時記憶手段1190内の遊技内容決定用情報一時記憶領域(
図39のステップ1447−2でバックアップした内容)を参照して、今回の当りの契機となった図柄情報及び遊技状態(主遊技側)情報を取得した上、主遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183aを参照して主遊技遊技状態を決定し(表10参照)、主遊技側遊技状態一時記憶手段1191bに当該決定した主遊技遊技状態をセットする。尚、主遊技側の特定遊技の可否及び/又は内容を決定する際、本形態では特別図柄の停止図柄と遊技状態とに基づき決定したがこれに限定されず、例えば、特別図柄の停止図柄のみで決定しても、当選時における主遊技側の特定遊技状態のみで決定してもよい。
【0219】
次に、補助遊技側の遊技状態の決定処理を説明する。まず、ステップ9004で、特定遊技制御手段1180は、遊技関連情報一時記憶手段1190内の遊技内容決定用情報一時記憶領域(
図39のステップ1447−3でバックアップした内容)を参照して今回の当りの契機となった図柄情報及び遊技状態情報(本例では、補助遊技側の遊技状態に係る入賞容易状態種別)を取得した上、補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル1183b(入賞容易状態種別決定用参照テーブル)を参照して補助遊技側の遊技状態に係る遊技状態移行態様種別を決定する。次に、ステップ9006で、特定遊技制御手段1180は、当該決定した遊技状態移行態様種別に基づき、補助遊技側の遊技状態移行態様1〜Nに係る情報を入賞容易状態移行態様一時記憶手段1192cにセットする(表13参照)。次に、ステップ9008で、特定遊技制御手段1180は、当該セットした補助遊技側の遊技状態移行態様1〜Nにおける入賞容易状態切換カウンタ1181cのカウンタ値Cw番目(ここでは、
図42のステップ1517でセットされた初期値であるCw=1)の移行態様における入賞容易状態種別を取得する。次に、ステップ9010で、特定遊技制御手段1180は、当該取得した入賞容易状態種別に基づき、補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル(特に遊技状態決定用参照テーブル)1183bを参照して、各種フラグ状態(フラグのオン/オフ状態)を取得する(表12参照)。次に、ステップ9012で、特定遊技制御手段1180は、当該取得した各種フラグ状態に基づき、補助遊技側遊技状態一時記憶手段1192b内の補助遊技確変フラグ、補助遊技時短フラグ及び開放延長フラグ(本例では、開放延長フラグA〜D)のフラグ状態を更新する。
【0220】
そして、ステップ9014で、情報送信手段1300は、ステップ9002でセットした主遊技遊技状態、ステップ9012でセットした補助遊技遊技状態及びステップ9006でセットした遊技状態移行態様1〜Nに係る情報をサブ側(演出制御手段2320側)に送信し、次の処理(ステップ5000の賞球払出制御処理)に移行する。
【0221】
尚、本実施形態では、当該特別遊技後の補助遊技側の遊技状態移行態様種別は、当該特別遊技移行時における入賞容易状態種別と当該特別遊技への移行契機となった主遊技側の停止図柄に基づき一義的に決定されるよう構成されているが、これには限定されず、他のファクタに基づき一義的に決定されるよう構成してもよい。例えば、補助遊技側の遊技状態における入賞容易状態種別ではなく、補助遊技側の遊技状態を示す各種フラグの内、任意のフラグのオン/オフ状態に基づき一義的に決定されるよう構成してもよいし、当該特別遊技への移行契機時における主遊技側の遊技状態(即ち、主遊技確変フラグ、主遊技時短フラグのオン/オフ状態)に基づき一義的に決定されるよう構成してもよいし、主遊技側の停止図柄に基づき一義的に決定されるように構成されていてもよい。また、更なる例として、主遊技側の遊技状態として、主遊技限定頻度状態に基づき一義的に決定されるよう構成してもよい。ここで、主遊技限定頻度状態とは、主遊技図柄の変動態様を決定する際に、主遊技限定頻度状態であるか否かによって、参照される抽選テーブルが異なるよう構成されていることを前提とし、所定の主遊技図柄が停止表示されたことを契機として、以降限定された回数だけ、本来参照されるテーブルとは異なる特殊なテーブルを参照して、主遊技図柄の変動態様を決定する状態のことである。
【0222】
次に、
図45〜
図56のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機のサブ基板側での処理の流れを説明する。まず、
図45は、演出制御手段2320が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。まず、ステップ2100で、演出制御手段2320は、後述する保留情報管理・保留表示処理を実行する。次に、ステップ2200で、演出制御手段2320は、後述する図柄変動開始時遊技状態報知制御処理を実行する。次に、ステップ2400(1)及び(2)で、演出制御手段2320は、後述する第1及び第2装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ2600(1)及び(2)で、演出制御手段2320は、後述する第1及び第2装飾図柄表示開始処理を実行する。次に、ステップ2700(1)及び(2)で、演出制御手段2320は、後述する第1及び第2装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ4000で、演出制御手段2320は、後述する特別遊技中(大当り中)表示制御処理を実行する。そして、ステップ4200で、演出制御手段2320は、後述する特別遊技終了時遊技状態構成制御処理を実行し、ステップ2100に戻る処理を繰り返す。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
【0223】
次に、
図46は、
図45でのステップ2100のサブルーチンに係る、保留情報管理・保留表示処理のフローチャートである。まず、ステップ2102で、装図保留情報表示制御手段2322bは、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から保留情報を受信したか否かを判定する。ステップ2102でYesの場合、ステップ2104で、装図保留情報表示制御手段2322bは、装図保留情報一時記憶手段2322b−1の装図保留カウンタ値に1を加算する。そして、ステップ2120で、装図保留情報表示制御手段2322bは、装図保留情報一時記憶手段2322b−1の装図保留カウンタ値と同数の保留表示をし、次の処理{ステップ2200の図柄変動開始時遊技状態報知制御処理}に移行する。他方、ステップ2102でNoの場合、ステップ2106で、装図保留情報表示制御手段2322bは、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から新たな図柄情報を受信したか否かを判定する。ステップ2106でYesの場合、ステップ2108で、装図保留情報表示制御手段2322bは、装図保留情報一時記憶手段2322b−1の装図保留カウンタ値に1を減算する。次に、ステップ2110で、演出制御手段2320は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄内容決定許可フラグをオンにする。次に、ステップ2112で、演出制御手段2320は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の時短回数更新許可フラグをオンにし、ステップ2120に移行する。尚、ステップ2106でNoの場合には、ステップ2120に移行する。
【0224】
次に、
図47は、
図45のステップ2200のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行する図柄変動開始時遊技状態報知制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2202で、時短回数管理手段2322e−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の時短回数更新許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2202でYesの場合、ステップ2204で、時短回数管理手段2322e−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の時短回数更新許可フラグをオフにする。次に、ステップ2206で、時短回数管理手段2322e−1は、残り実時短回数カウンタ2322e−1−1のカウンタ値Cjを1減算(デクリメント)する。次に、ステップ2208で、時短回数管理手段2322e−1は、残り時短回数表示カウンタ2322e−1−2のカウンタ値Ckを1減算(デクリメント)する。次に、ステップ2210で、時短回数管理手段2322e−1は、演出表示装置2310上の所定位置に表示されている残り時短回数を、残り時短回数表示カウンタ2322e−1−2のカウンタ値Ckと同数の表示回数に更新し、次の処理{ステップ2400(1)の第1装飾図柄表示内容決定処理}に移行する。尚、ステップ2202でNoの場合には、次の処理{ステップ2400(1)の第1装飾図柄表示内容決定処理}に移行する。
【0225】
次に、
図48は、
図45でのステップ2400のサブルーチンに係る、第1及び第2装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。ここで、第1装飾図柄に係るステップ2400(1)と第2装飾図柄に係るステップ2400(2)とは処理が共通するので、両者を一纏めにして説明することとする。まず、ステップ2402で、装図表示内容決定手段2322a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2402でYesの場合、ステップ2404で、装図表示内容決定手段2322a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ2406で、装図表示内容決定手段2322a−1は、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報を参照し、当該図柄変動がハズレであるか否かを判定する。ステップ2406でYesの場合、ステップ2408で、装図表示内容決定手段2322a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の時短回数延長表示許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2408でYesの場合、ステップ2414で、装図表示内容決定手段2322a−1は、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装図変動内容決定用抽選テーブル2322a−1−1を参照して、装飾図柄の変動態様を決定すると共に、当該決定内容を演出表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶する。次に、ステップ2416で、装図表示内容決定手段2322a−1は、当該装飾図柄の変動態様が非リーチであるか否かを判定する。ステップ2416でYesの場合、ステップ2500で、装図表示内容決定手段2322a−1は、後述する非リーチ時特殊出目表示内容決定処理を実行し、ステップ2430に移行する。他方、ステップ2416でNoの場合、ステップ2550で、装図表示内容決定手段2322a−1は、後述するリーチ時特殊出目表示内容決定処理を実行し、ステップ2430に移行する。次に、ステップ2430で、装図表示内容決定手段2322a−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理{ステップ2600(1)の第1装飾図柄表示開始処理}に移行する。
【0226】
他方、ステップ2406又はステップ2408でNoの場合、ステップ2420で、装図表示内容決定手段2322a−1は、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、停止図柄決定用抽選テーブル2322a−1−2及び装図変動内容決定用抽選テーブル2152a−1−1を参照して、装飾図柄の停止図柄と変動態様を決定すると共に、当該決定内容を演出表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶する。次に、ステップ2422で、装図表示内容決定手段2322a−1は、当該決定した装飾図柄の停止図柄に基づき、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域AL、AC、ARの数字情報を更新し(例えば、装飾図柄の停止図柄が「1・2・3」であった場合には、数字情報としてAL=1、AC=2、AR=3となる)、ステップ2430に移行する。尚、ステップ2402でNoの場合には、次の処理{ステップ2600(1)の第1装飾図柄表示開始処理}に移行する。
【0227】
次に、
図49は、
図48のステップ2500のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行する非リーチ時特殊出目表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2502で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、残り実時短回数カウンタ2322e−1−1のカウンタ値Cj及び残り時短回数表示カウンタ2322e−1−2のカウンタ値Ckを取得する。次に、ステップ2504で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、当該取得したカウンタ値Cjとカウンタ値Ckとの差(Cj−Ck)を算出すると共に、当該算出した値を加算値Cnとして演出表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶する。次に、ステップ2506で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、当該加算値Cnが0超過であるか否かを判定する。ステップ2506でYesの場合、ステップ2508で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の時短回数延長表示許可フラグをオフにする。次に、ステップ2510で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、当該加算値Cnを2桁数字に変換する(例えば、Cn=5であれば、2桁数字を「05」として変換する)。次に、ステップ2512で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、所定の抽選確率に基づき特殊図柄を表示すべき列(特殊図柄表示列)を左列とするか右列とするかを決定する(例えば、左列とするか右列とするかをランダムに決定する)。次に、ステップ2514で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、特殊図柄表示列を左列に表示するよう決定されたか否かを判定する。ステップ2514でYesの場合、ステップ2516で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、加算値Cnにおける十の位の数字に基づき、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域ACの数字情報を更新する。次に、ステップ2518で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、加算値Cnにおける一の位の数字に基づき、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域ARの数字情報を更新する。次に、ステップ2520で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、所定の抽選確率に基づき演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域ARの数字情報とは異なる数字を決定する(例えば、装図出目記憶領域ARの数字情報とは異なる数字をランダムに決定する)と共に、当該決定した数字に基づき演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域ALの数字情報を更新する。次に、ステップ2522で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の左列出目変更許可フラグをオンにする。次に、ステップ2532で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、加算値Cnを残り時短回数表示カウンタ2322e−1−2のカウンタ値Ckに加算する。次に、ステップ2534で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の特殊出目表示許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ2430)に移行する。
【0228】
他方、ステップ2514でNoの場合、ステップ2524で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、加算値Cnにおける十の位の数字に基づき、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域ALの数字情報を更新する。次に、ステップ2526で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、加算値Cnにおける一の位の数字に基づき、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域ACの数字情報を更新する。次に、ステップ2528で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、所定の抽選確率に基づき演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域ALの数字情報とは異なる数字を決定すると共に、当該決定した数字に基づき演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域ARの数字情報を更新する。次に、ステップ2530で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の右列出目変更許可フラグをオンにし、ステップ2532に移行する。
【0229】
他方、ステップ2506でNoの場合、ステップ2536で、装図表示内容決定手段2322a−1は、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、停止図柄決定用抽選テーブル2152a−1−2を参照して、装飾図柄の停止図柄を決定(本処理では、バラケ目を停止図柄として決定)すると共に、当該決定内容を演出表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶する。次に、ステップ2538で、装図表示内容決定手段2322a−1は、当該決定した装飾図柄の停止図柄に基づき、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域AL、AC、ARの数字情報を更新し、次の処理(ステップ2430)に移行する。
【0230】
次に、
図50は、
図48のステップ2550のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行するリーチ時特殊出目表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2552で、時短回数表示内容決定手段23222e−2は、残り実時短回数カウンタ2322e−1−1のカウンタ値Cj及び残り時短回数表示カウンタ2322e−1−2のカウンタ値Ckを取得する。次に、ステップ2554で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、当該取得したカウンタ値Cjとカウンタ値Ckとの差(Cj−Ck)を算出すると共に、当該算出した値を加算値Cnとして演出表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶する。次に、ステップ2556で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、当該加算値Cnが0超過であるか否かを判定する。ステップ2556でYesの場合、ステップ2557で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、当該加算値Cnが「ぞろ目とならない」数値であるか否かを判定する。ステップ2557でYesの場合、ステップ2558で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の時短回数延長表示許可フラグをオフにする。次に、ステップ2560で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、当該加算値Cnを2桁数字に変換する。次に、ステップ2562で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、所定の抽選確率に基づき特殊図柄表示列を左列とするか右列とするかを決定する。次に、ステップ2564で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、特殊図柄表示列を左列に表示するよう決定されたか否かを判定する。ステップ2564でYesの場合、ステップ2566で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、加算値Cnにおける十の位の数字に基づき、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域ACの数字情報を更新する。次に、ステップ2568で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、加算値Cnにおける一の位の数字に基づき、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域ARの数字情報を更新する。次に、ステップ2570で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域ARの数字情報と「同一となる数字」を決定すると共に、当該決定した数字に基づき演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域ALの数字情報を更新する。次に、ステップ2572で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の左列出目変更許可フラグをオンにする。次に、ステップ2582で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、加算値Cnを残り時短回数表示カウンタ2322e−1−2のカウンタ値Ckに加算する。次に、ステップ2584で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の特殊出目表示許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ2430)に移行する。
【0231】
他方、ステップ2564でNoの場合、ステップ2574で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、加算値Cnにおける十の位の数字に基づき、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域ALの数字情報を更新する。次に、ステップ2576で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、加算値Cnにおける一の位の数字に基づき、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域ACの数字情報を更新する。次に、ステップ2578で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域ALの数字情報と「同一となる数字」を決定すると共に、当該決定した数字に基づき演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域ARの数字情報を更新する。次に、ステップ2580で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の右列出目変更許可フラグをオンにし、ステップ2582に移行する。
【0232】
他方、ステップ2556又はステップ2557でNoの場合、ステップ2586で、装図表示内容決定手段2322a−1は、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、停止図柄決定用抽選テーブル2322a−1−2を参照して、装飾図柄の停止図柄を決定(本処理では、リーチハズレ目を停止図柄として決定)すると共に、当該決定内容を演出表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶する。次に、ステップ2588で、装図表示内容決定手段2322a−1は、当該決定した装飾図柄の停止図柄に基づき、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域AL、AC、ARの数字情報を更新し、次の処理(ステップ2430)に移行する。
【0233】
次に、
図51は、
図45のステップ2600のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行する第1及び第2装飾図柄表示開始処理のフローチャートである。ここで、第1装飾図柄に係るステップ2600(1)と第2装飾図柄に係るステップ2600(2)とは処理が共通するので、両者を一纏めにして説明することとする。まず、ステップ2602で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2602でYesの場合、ステップ2604で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄内容決定フラグをオフにする。そして、ステップ2606で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ2608で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶された装飾図柄の変動態様に基づき、演出表示装置2310の装図表示部2311上にて装飾図柄の変動表示を開始する。そして、ステップ2610で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶された装飾図柄の変動態様は「非リーチ」であるか否かを判定する。ステップ2610でYesの場合、ステップ2612で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内のリーチ種別ST値として「1」をセットする。そして、ステップ2616で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内に設けられた仮停止タイマTをスタートし、次の処理{ステップ2700(1)の第1装飾図柄表示制御処理}に移行する。ここで、仮停止タイマTとは、装飾図柄の変動態様毎に予め定められている装飾図柄の仮停止表示タイミングを計時するためのタイマである。他方、ステップ2610でNoの場合、ステップ2620で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内のリーチ種別ST値として「2」をセットし、ステップ2616に移行する。尚、ステップ2602でNoの場合には、次の処理{ステップ2700(1)の第1装飾図柄表示制御処理}に移行する。
【0234】
次に、
図52は、
図45でのステップ2700(1)及び(2)のサブルーチンに係る、第1及び第2装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。ここで、第1装飾図柄に係るステップ2700(1)と第2装飾図柄に係るステップ2700(2)とは処理が共通するので、両者を一纏めにして説明することとする。まず、ステップ2702で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2702でYesの場合、ステップ2704で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内のリーチ種別ST値を参照し、当該ST値が「1」〜「2」の何れであるかを判定する。ここで、図柄変動中フラグがオンである状況下でST値が「1」〜「2」以外(本例では、ST値が「0」となるよう構成されている)である場合は、予定されていたすべての変動が終了し、確定表示待ちであることを意味する(この処理については後述する)。そして、ST値が「1」〜「2」の何れかである場合には、ST値に応じて異なる処理が実行される。まず、ST値が「1」である場合には、ステップ3000で、装飾図柄表示制御手段2322aは、後述する非リーチ時処理を実行する。次に、ST値が「2」である場合には、ステップ3200で、装飾図柄表示制御手段2322aは、後述するリーチ時処理を実行する。そして、これらの処理が完了した後は、次の処理(ステップ4000の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
【0235】
他方、ステップ2704でデフォルトの場合、即ち、図柄変動中フラグがオンである状況下でST値が「1」〜「2」以外である場合(当該変動で予定されていたすべての変動・仮停止が終了した場合)には、ステップ2713で、装飾図柄表示制御手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から主遊技図柄の停止情報(
図39のステップ1424参照)を受信したか否かを判定する。ステップ2713でYesの場合、ステップ2714で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶された装飾図柄の停止図柄に基づき、演出表示装置2310の装図表示部2311上にて装飾図柄を確定表示する。そして、ステップ2716で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(ステップ4000の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ2702又はステップ2713でNoの場合には、次の処理(ステップ4000の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
【0236】
次に、
図53は、
図52のステップ3000のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行する非リーチ時処理のフローチャートである。まず、ステップ3002で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の仮停止タイマTを参照し、「左図柄仮停止タイミング到達」「右図柄仮停止タイミング到達」「中図柄仮停止タイミング到達」「全停止タイミング到達」の何れの値であるかを判定する。ここで、仮停止タイマTの値が前述した値の何れでもない場合には、次の処理(ステップ4000の特別遊技中表示制御処理)に移行する。そして、仮停止タイマTの値が前述した値の何れかである場合には、夫々の値に応じて異なる処理が実行される。
【0237】
まず、ステップ3002で、仮停止タイマTの値が「左図柄仮停止タイミング到達」である場合、ステップ3010で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域ALの数字情報に対応した図柄画像を、演出表示装置2310の装図表示部2311上(左列表示位置)に停止表示する。
【0238】
次に、ステップ3002で、仮停止タイマTの値が「右図柄仮停止タイミング到達」である場合、ステップ3020で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域ARの数字情報に対応した図柄画像を、演出表示装置2310の装図表示部2311上(右列表示位置)に停止表示する。
【0239】
次に、ステップ3002で、仮停止タイマTの値が「中図柄仮停止タイミング到達」である場合、ステップ3030で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域AC内の数字情報に対応した図柄画像を、演出表示装置2310の装図表示部2311上(中列表示位置)に停止表示する。
【0240】
次に、ステップ3002で、仮停止タイマTの値が「全停止タイミング到達」である場合、ステップ3040で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の特殊出目表示許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ3040でYesの場合、ステップ3042で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の特殊出目表示許可フラグをオフにする。次に、ステップ3044で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2152c内の左列出目変更許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ3044でYesの場合、ステップ3046で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の左列出目変更許可フラグをオフにする。次に、ステップ3048で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示装置2310の装図表示部2311上(左列表示位置)に停止表示されている図柄画像を、時短回数が増加する旨を表す画像{例えば、「+」(プラス記号)が描かれた画像}に変更する。次に、ステップ3060で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示装置2310上の所定位置に表示されている残り時短回数を、残り時短回数表示カウンタ2322e−1−2のカウンタ値Ckと同数の表示回数に更新する。次に、ステップ3062で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内のリーチ種別ST値に「0」をセットする。他方、ステップ3044でNoの場合、ステップ3050で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の右列出目変更許可フラグをオフにする。次に、ステップ3052で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示装置2310の装図表示部2311上(右列表示位置)に停止表示されている図柄画像を、時短回数が増加する旨を表す画像{例えば、「GET」(文字列)が描かれた画像}に変更し、ステップ3060に移行する。
【0241】
そして、これらの処理が完了した後は、次の処理(ステップ4000の特別遊技中表示制御処理)に移行する。このような処理とすることで、非リーチ時の装飾図柄の仮停止表示処理が終了した後は、主制御装置1000側から主遊技図柄の停止情報を受信するまで、装飾図柄は仮停止図柄にて揺れ変動(確定表示待ち状態)を続けることになる。
【0242】
次に、
図54は、
図52のステップ3200のサブルーチンに係る、サブ(サブメイン基板)側で実行するリーチ時処理のフローチャートである。まず、ステップ3202で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の仮停止タイマTを参照し、「左図柄仮停止タイミング到達」「右図柄仮停止タイミング到達」「中図柄仮停止タイミング到達」「全停止タイミング到達」の何れの値であるかを判定する。ここで、仮停止タイマTの値が前述した値の何れでもない場合には、次の処理(ステップ4000の特別遊技中表示制御処理)に移行する。そして、仮停止タイマTの値が前述した値の何れかである場合には、夫々の値に応じて異なる処理が実行される。
【0243】
まず、ステップ3202で、仮停止タイマTの値が「左図柄仮停止タイミング到達」である場合、ステップ3210で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域ALの数字情報に対応した図柄画像を、演出表示装置2310の装図表示部2311上(左列表示位置)に停止表示する。
【0244】
次に、ステップ3202で、仮停止タイマTの値が「右図柄仮停止タイミング到達」である場合、ステップ3220で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域ARの数字情報に対応した図柄画像を、演出表示装置2310の装図表示部2311上(右列表示位置)に停止表示する。次に、ステップ3222で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示装置2310の装図表示部2311上にて所定のリーチ発生演出を表示(例えば、リーチラインを表示)する。
【0245】
次に、ステップ3202で、仮停止タイマTの値が「中図柄仮停止タイミング到達」である場合、ステップ3230で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の装図出目記憶領域AC内の数字情報に対応した図柄画像を、演出表示装置2310の装図表示部2311上(中列表示位置)に停止表示する。
【0246】
次に、ステップ3202で、仮停止タイマTの値が「全停止タイミング到達」である場合、ステップ3240で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の特殊出目表示許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ3240でYesの場合、ステップ3242で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の特殊出目表示許可フラグをオフにする。次に、ステップ3244で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の左列出目変更許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ3244でYesの場合、ステップ3246で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の左列出目変更許可フラグをオフにする。次に、ステップ3248で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示装置2310の装図表示部2311上(左列表示位置)に停止表示されている図柄画像を、時短回数が増加する旨を表す画像{例えば、「+」(プラス記号)が描かれた画像}に変更する。次に、ステップ3260で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示装置2310上の所定位置に表示されている残り時短回数を、残り時短回数表示カウンタ2322e−1−2のカウンタ値Ckと同数の表示回数に更新する。次に、ステップ3262で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内のリーチ種別ST値に「0」をセットする。他方、ステップ3244でNoの場合、ステップ3250で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の右列出目変更許可フラグをオフにする。次に、ステップ3252で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示装置2310の装図表示部2311上(右列表示位置)に停止表示されている図柄画像を、時短回数が増加する旨を表す画像{例えば、「GET」(文字列)が描かれた画像}に変更し、ステップ3260に移行する。
【0247】
そして、これらの処理が完了した後は、次の処理(ステップ4000の特別遊技中表示制御処理)に移行する。このような処理とすることで、リーチ時の装飾図柄の仮停止表示処理が終了した後は、主制御装置1000側から主遊技図柄の停止情報を受信するまで、装飾図柄は仮停止図柄にて揺れ変動(確定表示待ち状態)を続けることになる。
【0248】
次に、
図55は、
図45でのステップ4000のサブルーチンに係る、特別遊技中(大当り中)表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ4002で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ4002でYesの場合、ステップ4004で、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技開始表示指示情報を受信したか否かを判定する。ステップ4004でYesの場合、ステップ4006及びステップ4008で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置2310上で大当り開始表示を行う。そして、ステップ4010で、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上で、主制御装置1000側から逐次送信されている遊技情報に基づき、ラウンド数と入賞個数を適宜表示(大当りの種類によっては表示しないよう構成してもよい)する。次に、ステップ4012で、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技終了表示指示情報を受信したか否かを判定する。ステップ4012でYesの場合、ステップ4014で、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上で、大当り終了表示を行う。そして、ステップ4016で、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(ステップ4200の特別遊技終了時遊技状態更新制御処理)に移行する。
【0249】
尚、ステップ4002でNoの場合には、ステップ4010に移行し、ステップ4004又はステップ4012でNoの場合には、次の処理(ステップ4200の特別遊技終了時遊技状態更新制御処理)に移行する。
【0250】
次に、
図56は、
図45でのステップ4200のサブルーチンに係る、特別遊技終了時遊技状態更新制御処理のフローチャートである。まず、ステップ4202で、時短回数管理手段2322e−1は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技後遊技状態情報を受信したか否かを判定する。ステップ4202でYesの場合、ステップ4204で、時短回数管理手段2322e−1は、当該受信した特別遊技後遊技状態情報を演出表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶する。次に、ステップ4206で、時短回数管理手段2322e−1は、特別遊技後遊技状態情報に基づき、今回の当りは時間短縮大当りであるか否かを判定する。ステップ4206でYesの場合、ステップ4208で、時短回数管理手段2322e−1は、当該時間短縮大当り後に係る「遊技状態移行態様1」における入賞容易状態種別の継続回数を導出し、当該継続回数を残り実時短回数カウンタ2322e−1−1のカウンタ値Cj及び残り時短回数表示カウンタ2322e−1−2のカウンタ値Ckにセットする。次に、ステップ4212で、時短回数管理手段2322e−1は、演出表示装置2310上の所定位置に表示されている残り時短回数を、残り時短回数表示カウンタ2322e−1−2のカウンタ値Ckと同数の表示回数に更新し、次の処理(ステップ2100の保留情報管理・保留表示処理)に移行する。
【0251】
他方、ステップ4206でNoの場合、ステップ4216で、時短回数管理手段2322e−1は、特別遊技後遊技状態情報に基づき、小当りにより遊技状態移行態様種別が変化したか否かを判定する。ステップ4216でYesの場合、ステップ4218で、時短回数管理手段2322e−1は、当該変化した遊技状態移行態様種別に係る「遊技状態移行態様1」における入賞容易状態種別の継続回数を導出し、当該継続回数を残り実時短回数カウンタ2322e−1−1のカウンタ値Cjにセットする。次に、ステップ4220で、時短回数管理手段2322e−1は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の時短回数延長表示許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ2100の保留情報管理・保留表示処理)に移行する。尚、ステップ4202又はステップ4216でNoの場合には、次の処理(ステップ2100の保留情報管理・保留表示処理)に移行する。
【0252】
次に、
図57を参照しながら、第二実施形態に係る作用について説明する。はじめに、本例は、入賞容易状態種別が「状態種別0」である状況下での時間短縮大当り(本例では、「5A」図柄当り)に係る特別遊技終了後において、時短回数上乗せ演出が実行された際の内部処理上の作用図である。
【0253】
まず、同図の図中1のタイミングにおいて、「5A」図柄当りに係る特別遊技が終了したことを契機として、特別遊技後の遊技状態移行態様種別が「態様5A−0」と決定されると共に、当該「態様5A−0」に係る遊技状態移行態様1における入賞容易状態種別である「状態種別19」がセットされる。ここで、当該「状態種別19」は特別遊技終了後から「30回」分の主遊技図柄の図柄変動が終了するまでの期間滞在することとなる。そして、当該滞在期間に基づきサブ側の残り時短回数が「30回」とセットされると共に、当該サブ側の残り時短回数「30回」が遊技者に報知される。即ち、第二実施形態においては、実質的な残り時短回数と遊技者が認識している残り時短回数とは同数であることとなる。
【0254】
次に、同図の図中2のタイミングにおいて、特別遊技終了後から1回目の図柄変動が開始される。ここで、本タイミングにおいては、サブ側の残り時短回数が「30回」から「29回」へと減算され、当該減算された残り時短回数「29回」が遊技者に報知される。また、同図の図中3のタイミングにおいて、特別遊技終了後から1回目の図柄変動が終了し、メイン側の残り時短回数(「状態種別19」の残り滞在期間)が「30回」から「29回」となる。
【0255】
次に、同図の図中4のタイミングにおいて、特別遊技終了後から3回目の図柄変動が開始される。ここで、本タイミングにおいては、所定の主遊技図柄の当否抽選結果に基づき、小当り(本例では、「2B」図柄当り)が発生することが内部的に決定された状況下での図柄変動となる。このような状況下、サブ側の残り時短回数が「28回」から「27回」へと減算され、当該減算された残り時短回数「27回」が遊技者に報知されている。
【0256】
次に、同図の図中5のタイミングにおいて、特別遊技終了後から3回目の図柄変動が終了し小当り図柄「2B」で停止する。ここで、本タイミングにおいては、「2B」図柄当りに係る特別遊技が終了したことを契機として、特別遊技後の遊技状態移行態様種別が「態様2B−19」と決定されると共に、当該「態様2B−19」に係る遊技状態移行態様1における入賞容易状態種別である「状態種別19」がセットされる。ここで、当該「状態種別19」は「2B」図柄当りに係る特別遊技終了後から「40回」分の主遊技図柄の図柄変動が終了するまでの期間滞在することとなる。即ち、「状態種別19」の残り滞在期間が「27回」から「40回」へと更新されるため、実質的な残り時短回数が「13回」分増加することとなるのである。
【0257】
次に、同図の図中6のタイミングにおいて、特別遊技終了後から4回目の図柄変動が開始される。ここで、本タイミングにおいては、当該増加した「状態種別19」の滞在期間に基づき時短回数上乗せ演出を実行する。即ち、上乗せ回数が「13回」及び右列に停止表示されている図柄画像の変更許可を決定し、当該決定内容に基づき、時短回数上乗せ演出を実行するのである。そして、当該時短回数上乗せ演出によって、遊技者は残り時短回数が「26回」から「39回」に延長されたものと認識することとなる。よって、第二実施形態においては、時短回数上乗せ演出が発生した際にも、実質的な残り時短回数と遊技者が認識している残り時短回数とは同数であることとなる。
【0258】
また、同様に、同図の図中7のタイミングにおいて、特別遊技終了後から16回目の図柄変動が終了し小当り図柄「4B」で停止した際には、「状態種別19」の残り滞在期間が「28回」から「50回」へと更新されると共に、同図の図中8のタイミングにおいて、上乗せ回数が「22回」である旨の時短回数上乗せ演出が発生することとなる。
【0259】
このように、第二実施形態においては、実質的な残り時短回数と遊技者が認識している残り時短回数とが同数となるよう構成されているものの、小当りが発生したことを契機として、実質的な残り時短回数(「状態種別19」の滞在期間)が増加するよう構成されている。よって、特別遊技終了後における時短回数の上限回数が予め定められていることを前提とする本実施形態とは異なり、第二実施形態においては、遊技者に報知される残り時短回数が単なる見せかけ上の演出ではなくなるため、遊技者は自力で残り時短回数を増加せしめたとの満足感を抱くようになり、遊技の興趣性を更に向上させることができるのである。尚、第二実施形態においては、「小当り」図柄が停止表示されたことを契機として、実質的な残り時短回数(「状態種別19」の滞在期間)が増加するよう構成されているが、これには限定されない。その場合には、例えば、小当り以外の当り図柄が停止表示されたことを契機としてもよく、また、特定のハズレ図柄{例えば、複数のハズレ図柄「A」〜「Z」の内の一部(例えば、ハズレ図柄「A」以外)}が停止表示されたことを契機としてもよい{即ち、これら停止表示される図柄が特定の停止態様であることを契機として、実質的な残り時短回数が増加する(又は減少する)こととなる}。
【0260】
尚、第二実施形態においては、時間短縮大当りに係る特別遊技の終了後において「状態種別19」に滞在している期間と小当りに係る特別遊技の終了後において「状態種別19」に滞在している期間とを比較した場合、後者の期間は前者の期間よりも長くなるよう構成されている。このように構成することで、時間短縮大当りに係る特別遊技の終了後において「状態種別19」に滞在している状況下にて小当りが発生した場合には、実質的な残り時短回数(「状態種別19」の滞在期間)が増加することを担保できることとなる。しかしながら、これには限定されず、後者の期間は前者の期間よりも短くなるよう構成してもよい。その場合には、実質的な残り時短回数が減少し得るため、残り時短回数を加算する表現だけでなく、残り時短回数を減算する表現をも実行したい場合において好適となる。
【0261】
尚、第二実施形態においては、本実施形態と同様に、残り時短回数を延長するという形で遊技者に報知するに際し、装図保留表示部2312上に表示される保留情報を用いて報知するよう構成することも可能である。その場合の変更例を変更例1として、以下、第二実施形態からの変更点について説明する。
【0263】
まず、
図32のブロック図を参照しながら、第二実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機の各種機能について説明する。尚、第二実施形態からの変更点は、点線囲みにて示されている。即ち、第二実施形態の変更例1に係るぱちんこ遊技機における遊技制御手段1100は、主遊技図柄に係る保留情報(乱数値)に基づき、主遊技図柄に関する情報を事前判定する保留先読み制御手段1134を有している。
【0264】
次に、
図58は、第二実施形態の変更例1における主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。第二実施形態からの変更点は、ステップ1350(第2−1)についてであり、その目的は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a及び第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aに一時記憶されている保留情報(乱数値)に基づき、主遊技図柄に関する情報を事前判定することである。即ち、ステップ1350(第2−1)で、主制御装置1000は、後述の保留先読み制御処理を実行する。
【0265】
次に、
図59は、
図58におけるステップ1350(第2−1)のサブルーチンに係る、第二実施形態の変更例1における、保留先読み制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1352(第2−1)で、保留先読み制御手段1134は、保留先読み(事前判定)条件を充足しているか否かを判定する。ここで、保留先読み条件とは、(1)新たに主遊技側乱数を取得した時(遊技球が主遊技始動口2110に入球した時)、(2)先読み結果と実際の結果とが異なり得る状況になった時(例えば、遊技状態が移行した時、保留球数が異なった時)等である。ステップ1352(第2−1)でYesの場合、ステップ1354(第2−1)で、保留先読み制御手段1134は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a及び第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aに一時記憶されている、全保留における主遊技側乱数を読み出す。次に、ステップ1356(第2−1)で、保留先読み制御手段1134は、全保留について、主遊技側乱数(当選乱数)及び遊技状態に基づき、当否抽選用テーブル1135bを参照し、主遊技図柄の当否を事前判定する。次に、ステップ1358(第2−1)で、保留先読み制御手段1134は、当該事前判定結果に基づき、当否抽選(大当り及び小当り抽選)結果が当選となる保留(当り保留)が存在しているか否かを判定する。ステップ1358(第2−1)でYesの場合、ステップ1360(第2−1)で、保留先読み制御手段1134は、当該当り保留について、主遊技側乱数(例えば、主遊技図柄決定乱数)及び当り保留消化時の遊技状態に基づき、主遊技図柄に関する停止図柄を事前判定する。次に、ステップ1362(第2−1)で、保留先読み制御手段1134は、当該当り保留について、当り保留消化時の遊技状態及び事前判定した停止図柄に基づき、特別遊技後の遊技状態移行態様種別を事前判定する。そして、ステップ1364(第2−1)で、情報送信手段1300は、当該全ての事前判定結果に係る情報を演出制御手段2320側に送信し、次の処理{ステップ1200(第2−1)の電動役物駆動判定実行処理}に移行する。尚、ステップ1352(第2−1)でNoの場合には、次の処理{ステップ1200(第2−1)の電動役物駆動判定実行処理}に移行し、ステップ1358(第2−1)でNoの場合には、ステップ1364(第2−1)に移行する。尚、演出制御手段2320側に送信する先読み情報は、受信した演出制御手段2320側で予告可否・内容決定するために必要十分な情報であれば特に限定されず、例えば、各乱数値、各乱数値をグループ化した値、当否情報、遊技状態、変動態様情報、変動時間情報、図柄情報を挙げることができる。但し、各乱数値及びグループ化した値を演出制御手段2320側に送信する場合には、演出表示制御手段2320側では、前記乱数値等から当否結果等を先読みする手段を備える必要があることを補足しておく。
【0266】
次に、
図60は、第二実施形態の変更例1における演出制御手段2320が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。第二実施形態からの変更点は、ステップ2300(第2−1)についてであり、その目的は、主制御装置1000側から受信した保留先読み(事前判定)情報に基づき、時短回数上乗せ演出の演出態様として、装図保留表示部2312上にて残り時短回数の加算回数(上乗せ回数)を報知するよう構成することである。即ち、ステップ2300(第2−1)で、演出制御手段2320は、後述する特殊保留表示制御処理を実行する。
【0267】
次に、
図61は、
図60でのステップ2300(第2−1)のサブルーチンに係る、第二実施形態の変更例1における、サブ(サブメイン基板)側で実行する特殊保留表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2302(第2−1)で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の特殊保留表示実行中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2302(第2−1)でYesの場合、ステップ2304(第2−1)で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、装図保留情報一時記憶手段2322b−1を参照し、新たな保留となる保留Tが生起したか否かを判定する。ステップ2304(第2−1)でYesの場合、ステップ2306(第2−1)で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から送信された保留先読み(事前判定)情報を取得する。次に、ステップ2307(第2−1)で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、当該取得した事前判定情報に基づき、保留Tに係る当否抽選結果を取得する。次に、ステップ2308(第2−1)で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、当該取得した当否抽選結果に基づき、保留Tが当り保留であるか否かを判定する。ステップ2308(第2−1)でYesの場合、ステップ2309(第2−1)で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、当該取得した事前判定情報に基づき、保留Tに係る停止図柄及び特別遊技後の遊技状態移行態様種別を取得する。次に、ステップ2310(第2−1)で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、当該取得した停止図柄及び特別遊技後の遊技状態移行態様種別に基づき、小当りにより遊技状態移行態様種別が変化するか否かを判定する。ステップ2310(第2−1)でYesの場合、ステップ2312(第2−1)で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、装図保留情報一時記憶手段2322b−1内の装図保留カウンタ値Ch及び残り時短回数表示カウンタ2322e−1−2のカウンタ値Ckを取得する。次に、ステップ2314(第2−1)で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、当該取得したカウンタ値Ckとカウンタ値Chとの差(Ck−Ch)を算出すると共に、当該算出した値を保留消化時残り時短回数表示値Cqとして演出表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶する。次に、ステップ2320(第2−1)で、時短回数表示内容決定手段2322e−2は、当該変化した後の遊技状態移行態様種別に係る「遊技状態移行態様1」における入賞容易状態種別の継続回数を導出し、当該導出した継続回数と保留消化時残り時短回数表示値Cqとの差を算出すると共に、当該算出した値を加算値Cnとして演出表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶する。次に、ステップ2322(第2−1)で、時短回数表示制御手段2322eは、演出表示装置2310を駆使して、装図保留表示部2312上の保留Tに係る保留表示位置に、当該一時記憶した加算値Cnと同数の数字画像を表示する。次に、ステップ2324(第2−1)で、時短回数表示制御手段2322eは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の特殊保留表示実行中フラグをオンにし、ステップ2330(第2−1)に移行する。尚、ステップ2302(第2−1)、ステップ2304(第2−1)、ステップ2308(第2−1)又はステップ2310(第2−1)でNoの場合には、ステップ2330(第2−1)に移行する。
【0268】
次に、ステップ2330(第2−1)で、時短回数表示制御手段2322eは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の特殊保留表示実行中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2330(第2−1)でYesの場合、ステップ2332(第2−1)で、時短回数表示制御手段2322eは、装図保留情報一時記憶手段2322b−1を参照し、保留Tに係る図柄変動が開始されたか否かを判定する。ステップ2332(第2−1)でYesの場合、ステップ2334(第2−1)で、時短回数表示制御手段2322eは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶された加算値Cnを残り時短回数表示カウンタ2322e−1−2のカウンタ値Ckに加算する。次に、ステップ2336(第2−1)で、時短回数表示制御手段2322eは、演出表示装置2310上の所定位置に表示されている残り時短回数を、残り時短回数表示カウンタ2322e−1−2のカウンタ値Ckと同数の表示回数に更新する。次に、ステップ2338(第2−1)で、時短回数表示制御手段2322eは、演出表示関連情報一時記憶手段2322c内の特殊保留表示実行中フラグをオフにし、次の処理{ステップ2400(1)(第2−1)の第1装飾図柄表示内容決定処理}に移行する。尚、ステップ2330(第2−1)又はステップ2332(第2−1)でNoの場合には、次の処理{ステップ2400(1)(第2−1)の第1装飾図柄表示内容決定処理}に移行する。
【0269】
以上のように変更することで、本実施形態の変更例1に係る作用と略同様の作用を生み出すことが可能となる。尚、第二実施形態の変更例1においては、小当りが発生したことを契機として、実質的な残り時短回数(「状態種別19」の滞在期間)が増加するよう構成されていることが前提となっているため、保留先読み(事前判定)情報に基づき、「状態種別19」の滞在期間が増加するか否かを判定した上で、装図保留表示部2312上にて残り時短回数の加算回数(上乗せ回数)を報知するよう構成する必要があることを補足しておく。
【0270】
尚、第二実施形態の変更例1においては、小当りが発生したことを契機として、実質的な残り時短回数が増加する(換言すれば、「状態種別19」に滞在している状況下にて小当りが発生した場合には、必ず「状態種別19」に移行する)よう構成されているが、これには限定されない。その場合には、例えば、特定の小当りが発生(例えば、小当り図柄「6A、6B」)したことを契機として、実質的な残り時短回数が0になる(換言すれば、「状態種別19」に滞在している状況下にて小当りが発生した場合には、必ず「状態種別0」に移行する)よう構成してもよい。このように構成した場合、実質的な残り時短回数が増加する小当り(本例では、小当り図柄「2A、2B、4A、4B」)と実質的な残り時短回数が0になる小当りが混在することとなるため、遊技の興趣性を更に高めることが可能となる。より具体的には、例えば、装図保留表示部2312上にて残り時短回数の加算回数(上乗せ回数)を報知する際に、実質的な残り時短回数が増加する或いは実質的な残り時短回数が0となる、という何れの可能性もあることを報知する(例えば、保留表示位置に「?回上乗せ」と表示する)のである。そして、当該保留消化時における小当り図柄に基づき、実質的な残り時短回数が増加する或いは実質的な残り時短回数が0となる、の何れかを表示するよう構成することで、遊技者にとっては当該保留消化時まで実質的な残り時短回数が増加するか否かが不明確となり、遊技の興趣性を更に高めることができるのである。更に、このように構成した場合、実質的な残り時短回数が増加する旨を明確に報知するパターンと組合せることで、更に遊技の興趣性を高めることができる。例えば、保留1:「?回上乗せ」、保留2:「?回上乗せ」、保留3:「30回上乗せ」と表示し、保留3消化時までに実質的な残り時短回数が0とならなかった場合において、保留3消化時にて実質的な残り時短回数が30回増加することを報知するのである。このように構成することで、遊技者は当該保留3消化時までに実質的な残り時短回数が0とならないことを強く望むようになるため、遊技の興趣性を更に高めることができるのである。
【符号の説明】
【0271】
1000 主制御装置、1100 遊技制御手段
1110 入球判定手段、1111 主遊技始動口入球判定手段
1112 補助遊技始動口入球判定手段、1120 乱数取得判定実行手段
1121 主遊技乱数取得判定実行手段、1122 補助遊技乱数取得判定実行手段
1130 保留制御手段、1131 主遊技図柄保留手段
1131a 主遊技図柄保留情報一時記憶手段、1132 補助遊技図柄保留手段
1132a 補助遊技図柄保留情報一時記憶手段、
1135 当否抽選手段、1135a 特別遊技移行決定手段
1135b 当否抽選用テーブル、1135b−1 主遊技用大当り抽選テーブル
1135b−2 主遊技用小当り抽選テーブル、1140 図柄内容決定手段
1141 主遊技図柄内容決定手段、1141a 主遊技図柄内容決定用抽選テーブル
1142 補助遊技図柄内容決定手段、1142a 補助遊技図柄内容決定用抽選テーブル
1150 表示制御手段、1151 主遊技図柄表示制御手段
1151a 主遊技図柄変動時間管理手段、1151a−1 主遊技図柄変動管理用タイマ
1152 補助遊技図柄表示制御手段、1152a 補助遊技図柄変動時間管理手段
1152a−1 補助遊技図柄変動管理用タイマ、1160 電動役物開閉制御手段
1161 条件判定手段、1162 開放タイマ
1170 特別遊技制御手段、1171 条件判定手段
1172 特別遊技内容決定手段、1172a 特別遊技内容決定用参照テーブル
1173 特別遊技実行手段、1174 特別遊技実行時間管理手段
1174a 特別遊技用タイマ、1180 特定遊技制御手段
1181 特定遊技終了条件判定手段、1181a 時短回数カウンタ
1190 遊技状態情報一時記憶手段、1191 主遊技状態情報一時記憶手段
1191a フラグ一時記憶手段、1191b 主遊技関連情報一時記憶手段
1191c 特別遊技関連情報一時記憶手段、1192 補助遊技状態情報一時記憶手段
1192a 補助遊技関連情報一時記憶手段、1200 情報送信制御手段
1300 賞球払出決定手段、2000 遊技周辺機器
2100 主遊技周辺機器、2110 主遊技始動口
2111 主遊技始動口入球検出装置、2112 主遊技始動口電動役物
2120 大入賞口、2121 大入賞口入賞検出装置
2122 大入賞口電動役物、2130 主遊技図柄表示装置
2131 主遊技図柄表示部、2132 主遊技図柄保留表示部
2200 補助遊技周辺機器、2210 補助遊技始動口
2211 補助遊技始動口入球検出装置、2220 補助遊技図柄表示装置
2221 補助遊技図柄表示部、2222 補助遊技図柄保留表示部
2150 演出表示制御手段、2151 情報受信手段
2151a メイン側情報一時記憶手段、2152 表示制御手段
2152a 装飾図柄表示制御手段、2152a−1 装図表示内容決定手段
2152a−1−1 装図停止図柄決定用参照テーブル、2152a−1−2 装図変動態様決定用参照テーブル
2152b 装図保留情報表示制御手段、2152b−1−1 装図保留情報一時記憶手段
2152e 時短回数表示制御手段、2152e−1 時短回数管理手段
2152e−1−1 残り実時短回数カウンタ、2152e−1−2 残り時短回数表示カウンタ
2152e−2 時短回数表示内容決定手段、2152c 演出表示関連情報一時記憶手段
2140 演出表示装置、2141 装図表示部
2142 装図保留表示部、3000 賞球払出制御装置
(第二実施形態)
1000 主制御装置
1100 遊技制御手段、1110 入球判定手段
1111 第1主遊技始動口入球判定手段、1112 第2主遊技始動口入球判定手段
1113 補助遊技始動口入球判定手段、1120 乱数取得判定実行手段
1121 第1主遊技乱数取得判定実行手段、1122 第2主遊技乱数取得判定実行手段
1123 補助遊技乱数取得判定実行手段、1130 保留制御手段
1131 第1主遊技図柄保留手段、1131a 第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段
1132 第2主遊技図柄保留手段、1132a 第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段
1133 補助遊技図柄保留手段、1133a 補助遊技図柄保留情報一時記憶手段
1134 保留先読み制御手段
1135 当否抽選手段、1135a 特別遊技移行決定手段
1135b 当否抽選用テーブル、1135b−1 第1主遊技用当否抽選テーブル
1135b−3 第2主遊技用当否抽選テーブル、1135c 電動役物開放可否決定手段
1135d 電動役物開放当否抽選テーブル、1138 図柄変動開始条件充足判定手段
1140 図柄内容決定手段、1141 第1主遊技内容決定手段
1141a 第1主遊技内容決定用抽選テーブル、1141a−1 第1主遊技停止図柄決定用抽選テーブル
1141a−2 第1主遊技変動態様決定用抽選テーブル、1142 第2主遊技内容決定手段
1142a 第2主遊技内容決定用抽選テーブル、1142a−1 第2主遊技停止図柄決定用抽選テーブル
1142a−2 第2主遊技変動態様決定用抽選テーブル、1143 補助遊技内容決定手段
1143a 補助遊技内容決定用抽選テーブル、1143a−1 補助遊技停止図柄決定用参照テーブル
1143a−2 補助遊技変動態様決定用参照テーブル、1150 表示制御手段
1151 第1主遊技図柄制御手段、1151a 第1主遊技図柄変動時間管理手段
1151a−1 第1主遊技図柄変動管理用タイマ、1152 第2主遊技図柄制御手段
1152a 第2主遊技図柄変動時間管理手段、1152a−1 第2主遊技図柄変動管理用タイマ
1154 補助遊技図柄制御手段、1154a 補助遊技図柄変動時間管理手段
1154a−1 補助遊技図柄変動管理用タイマ、1160 電動役物開閉制御手段
1161 条件判定手段、1163 電動役物開放時間決定用参照テーブル
1162 電動役物開放時間管理用タイマ、1164 電動役物開閉態様決定手段
1170 特別遊技制御手段、1171 条件判定手段
1172 特別遊技内容決定手段、1172a 特別遊技内容参照テーブル
1173 特別遊技実行手段、1174 特別遊技時間管理手段
1174a ラウンド実行用タイマ、1180 特定遊技制御手段
1183 特定遊技可否・内容決定手段、1183a 主遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル
1183b 補助遊技特定遊技可否・内容決定用参照テーブル、1181 特定遊技終了条件判定手段
1181a 回転数カウンタ、1181b 補助遊技状態移行カウンタ
1181c 入賞容易状態切換カウンタ
1190 遊技関連情報一時記憶手段、1191 主遊技関連情報一時記憶手段
1191a 第1・第2主遊技図柄関連情報一時記憶手段、1191b 主遊技側遊技状態一時記憶手段
1191c 特別遊技関連情報一時記憶手段、1192 補助遊技関連情報一時記憶手段
1192a 補助遊技図柄関連情報一時記憶手段、1192b 補助遊技側遊技状態一時記憶手段
1192c 入賞容易状態移行態様一時記憶手段、1300 情報送信手段
1400 賞球払出決定手段
2000 遊技周辺機器
A 第1主遊技周辺機器
2210 第1主遊技始動口、2211 第1主遊技始動口入球検出装置
2130 第1主遊技図柄表示装置、2131 第1主遊技図柄表示部
2132 第1主遊技図柄保留表示部
B 第2主遊技周辺機器
2110 第2主遊技始動口、2111 第2主遊技始動口入球検出装置
2112 第2主遊技始動口電動役物、2230 第2主遊技図柄表示装置
2231 第2主遊技図柄表示部、2232 第2主遊技図柄保留表示部
C 第1・第2主遊技共用周辺機器
2120 第1大入賞口
2121 第1大入賞口入賞検出装置、2122 第1大入賞口電動役物
2220 第2大入賞口、2221 第2大入賞口入賞検出装置
2222 第2大入賞口電動役物
2400 補助遊技周辺機器
2410 補助遊技始動口、2411 補助遊技始動口入球検出装置
2420 補助遊技図柄表示装置、2421 補助遊技図柄表示部
2422 補助遊技図柄保留表示部
2320 演出制御手段(サブメイン基板)
2321 情報受信手段、2321a メイン側情報一時記憶手段
2322 表示制御手段、2322a 装飾図柄表示制御手段
2322a−1 装図表示内容決定手段、2322a−1−1 装図変動内容決定用抽選テーブル
2322a−1−2 停止図柄決定用抽選テーブル、2322a−2 装図変動態様記憶手段
2322b 装図保留情報表示制御手段、2322b−1 装図保留情報一時記憶手段
2322e 時短回数表示制御手段、2322e−1 時短回数管理手段
2322e−1−1 残り実時短回数カウンタ、2322e−1−2 残り時短回数表示カウンタ
2322e−2 時短回数表示内容決定手段、2322c 演出表示関連情報一時記憶手段
2310 演出表示装置(サブサブ制御基板)
2311 装図表示部、2312 装図保留表示部
3000 賞球払出制御装置(賞球払出制御基板)