【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の事項を提案している。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
【0007】
(1)本発明は、ユーザ端末(例えば、
図1のユーザ端末100A、100Bに相当)と、制御サーバ(例えば、
図1の制御サーバ300A、300B、300Cに相当)と、複数の情報収集サーバ(例えば、
図1の情報収集サーバ500A、500B、500C、500Dに相当)と、インターネット上に構築されたSNSやブログ等の社会的ネットワークを運営するネットワークサーバ(例えば、
図1のネットワークサーバ400A、400Bに相当)とからなる情報収集システムであって、前記ユーザ端末が、前記ネットワークサーバに情報をアップロードする場合に、該情報が、前記情報収集サーバに対して、どの情報収集サーバにおいて重要な情報であるか否かを判定する重要度判定手段(例えば、
図2の重要度判定部110に相当)と、該重要度判定手段の判定した分野に応じたラベルをヘッダ情報に付与するラベル付与手段(例えば、
図2のラベル付与部130に相当)と、該ラベルを付与した情報を前記制御サーバに送信する第1の送信手段(例えば、
図2の送信部170に相当)と、を備え、前記制御サーバが、ラベルを付与した情報を受信する受信手段(例えば、
図5の受信部210に相当)と、該受信したラベルを付与した情報をネットワークサーバに送信する第2の送信手段(例えば、
図5の送信部220に相当)と、前記受信したラベルを付与した情報からユーザの識別情報を削除した情報を生成する情報生成手段(例えば、
図5の情報生成部230に相当)と、前記ヘッダ情報から該生成した情報の送付先である情報収集サーバを特定する送付先特定手段(例えば、
図5の送信先特定部240に相当)と、該特定した情報収集サーバに該生成した情報を送付する第3の送信手段(例えば、
図5の送信部250に相当)と、を備えたことを特徴とする情報収集システムを提案している。
【0008】
この発明によれば、ユーザ端末の重要度判定手段は、ネットワークサーバに情報をアップロードする場合に、情報が、情報収集サーバに対して、どの情報収集サーバにおいて重要な情報であるか否かを判定する。ユーザ端末のラベル付与手段は、重要度判定手段の判定した分野に応じたラベルをヘッダ情報に付与する。ユーザ端末の第1の送信手段は、ラベルを付与した情報を制御サーバに送信する。制御サーバの受信手段は、ラベルを付与した情報を受信する。制御サーバの第2の送信手段は、受信したラベルを付与した情報をネットワークサーバに送信する。制御サーバの情報生成手段は、受信したラベルを付与した情報からユーザの識別情報を削除した情報を生成する。制御サーバの送付先特定手段は、ヘッダ情報から生成した情報の送付先である情報収集サーバを特定する。制御サーバの第3の送信手段は、特定した情報収集サーバに生成した情報を送付する。したがって、効率的に、適切な情報収集サーバに情報を収集する。また、ユーザのプライバシーの保護にも配慮する。
【0009】
(2)本発明は、(1)の情報収集システムについて、前記ユーザ端末が、位置情報を取得する位置情報取得手段(例えば、
図2の位置情報取得部140に相当)と、該取得した位置情報を前記ヘッダ情報に付与する位置情報付与手段(例えば、
図2の位置情報付与部150に相当)と、を備えたことを特徴とする情報収集システムを提案している。
【0010】
この発明によれば、ユーザ端末の位置情報取得手段は、位置情報を取得する。ユーザ端末の位置情報付与手段は、取得した位置情報をヘッダ情報に付与する。したがって、ユーザが情報を発信した位置を特定することができる。
【0011】
(3)本発明は、(2)の情報収集システムについて、前記位置情報付与手段が、取得した位置情報からランドマークを抽出して、該抽出したランドマークをヘッダ情報に付与することを特徴とする情報収集システムを提案している。
【0012】
この発明によれば、位置情報付与手段が、取得した位置情報からランドマークを抽出して、抽出したランドマークをヘッダ情報に付与する。したがって、詳細な位置情報を明示しないことで、情報を発信するユーザのプライバシーを保護することができる。
【0013】
(4)本発明は、(2)の情報収集システムについて、前記位置情報付与手段が、取得した位置情報の粒度を荒くして、ヘッダ情報に付与することを特徴とする情報収集システムを提案している。
【0014】
この発明によれば、位置情報付与手段が、取得した位置情報の粒度を荒くして、ヘッダ情報に付与する。したがって、詳細な位置情報を明示しないことで、情報を発信するユーザのプライバシーを保護することができる。
【0015】
(5)本発明は、(1)の情報収集システムについて、前記ユーザ端末が、前記情報を暗号化する暗号化手段(例えば、
図2の暗号化部160に相当)を備えたことを特徴とする情報収集システムを提案している。
【0016】
この発明によれば、ユーザ端末の暗号化手段が、情報を暗号化する。したがって、情報を暗号化することによって、情報を発信するユーザのプライバシーを保護することができる。
【0017】
(6)本発明は、(5)の情報収集システムについて、前記暗号化手段が、ディッヒ ヘルマン鍵共有方式により、前記情報を暗号化することを特徴とする情報収集システムを提案している。
【0018】
この発明によれば、暗号化手段が、ディッヒ ヘルマン鍵共有方式により、情報を暗号化する。したがって、ディッヒ ヘルマン鍵共有方式を用いることにより、簡便な処理により暗号化を実現することができる。また、鍵の更新があっても、最新の鍵を用いて、暗号化を行うことができる。
【0019】
(7)本発明は、(1)の情報収集システムについて、前記重要度判定手段が、前記情報を前記情報収集サーバごとに分類する分類手段と、該分類した情報について、その重要度を判定できるように加工する加工手段と、該加工した情報を保存する保存手段と、各情報収集サーバごとに、一定期間保存された情報に基づいて情報の重要度を判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする情報収集システムを提案している。
【0020】
この発明によれば、重要度判定手段の分類手段は、受信した情報を情報収集サーバごとに分類する。加工手段は、分類した情報について、その重要度を判定できるように加工する。保存手段は、加工した情報を保存する。判定手段は、各情報収集サーバごとに、一定期間保存された情報に基づいて情報の重要度を判定する。したがって、情報収集サーバごとに、簡易な構成で情報の重要度を自動的に判別することができる。
【0021】
(8)本発明は、(7)の情報収集システムについて、前記加工手段が一方向性関数を用いて、情報の加工を行うことを特徴とする情報収集システムを提案している。
【0022】
この発明によれば、加工手段が一方向性関数を用いて、情報の加工を行う。したがって、一方向性関数を用いることにより、情報の漏えいを防止することができる。
【0023】
(9)本発明は、(7)の情報収集システムについて、前記判定手段が、匿名性を評価することにより情報の重要度を判定することを特徴とする情報収集システムを提案している。
【0024】
この発明によれば、判定手段が、匿名性を評価することにより情報の重要度を判定する。したがって、たとえば、k−匿名性やl−多様性を評価することにより、情報の重要度を自動的に判別することができる。
【0025】
(10)本発明は、(7)の情報収集システムについて、前記判定手段が、情報内の属性の種類に関する評価値により情報の重要度を判定することを特徴とする情報収集システムを提案している。
【0026】
この発明によれば、判定手段が、情報内の属性の種類に関する評価値により情報の重要度を判定する。したがって、評価値を、評価値={(重み付け値)×(自己の情報を含む属性値の数−自己の情報を含まない属性値の数)}の数式で算出することにより、属性値の変化を定量化して、情報の重要度を自動的に判別することができる。
【0027】
(11)本発明は、(7)の情報収集システムについて、前記判定手段が、情報量の差分に関する評価値により情報の重要度を判定することを特徴とする情報収集システムを提案している。
【0028】
この発明によれば、判定手段が、情報量の差分に関する評価値により情報の重要度を判定する。したがって、評価値を、評価値={(重み付け値)×(情報の総数)/(自己の情報を含む同じ属性を持つ情報の数)}の数式で算出することにより、情報の重要度を自動的に判別することができる。
【0029】
(12)本発明は、ユーザ端末と、制御サーバと、複数の情報収集サーバと、インターネット上に構築されたSNSやブログ等の社会的ネットワークを運営するネットワークサーバとからなる情報収集システムにおける情報収集方法であって、前記ユーザ端末が、前記ネットワークサーバに情報をアップロードする場合に、該情報が、前記情報収集サーバに対して、どの情報収集サーバにおいて重要な情報であるか否かを判定する第1のステップ(例えば、
図7のステップS101に相当)と、前記ユーザ端末が、判定した分野に応じたラベルをヘッダ情報に付与する第2のステップ(例えば、
図7のステップS102に相当)と、前記ユーザ端末が、該ラベルを付与した情報を前記制御サーバに送信する第3のステップ(例えば、
図7のステップS103に相当)と、前記制御サーバが、ラベルを付与した情報を受信する第4のステップ(例えば、
図7のステップS104に相当)と、前記制御サーバが、該受信したラベルを付与した情報をネットワークサーバに送信する第5のステップ(例えば、
図7のステップS105に相当)と、前記制御サーバが、前記受信したラベルを付与した情報からユーザの識別情報を削除した情報を生成する第6のステップ(例えば、
図7のステップS106に相当)と、前記制御サーバが、前記ヘッダ情報から該生成した情報の送付先である情報収集サーバを特定する第7のステップ(例えば、
図7のステップS107に相当)と、前記制御サーバが、該特定した情報収集サーバに該生成した情報を送付する第8のステップ(例えば、
図7のステップS108に相当)と、を備えたことを特徴とする情報収集方法を提案している。
【0030】
この発明によれば、ユーザ端末が、ネットワークサーバに情報をアップロードする場合に、情報が、情報収集サーバに対して、どの情報収集サーバにおいて重要な情報であるか否かを判定し、ユーザ端末が、判定した分野に応じたラベルをヘッダ情報に付与する。ユーザ端末は、ラベルを付与した情報を制御サーバに送信する。制御サーバは、ラベルを付与した情報を受信し、制御サーバが、受信したラベルを付与した情報をネットワークサーバに送信し、制御サーバが、受信したラベルを付与した情報からユーザの識別情報を削除した情報を生成する。そして、制御サーバが、ヘッダ情報から生成した情報の送付先である情報収集サーバを特定し、制御サーバが、特定した情報収集サーバに生成した情報を送付する。したがって、効率的に、適切な情報収集サーバに情報を収集する。また、ユーザのプライバシーの保護にも配慮する。
【0031】
(13)本発明は、ユーザ端末と、制御サーバと、複数の情報収集サーバと、インターネット上に構築されたSNSやブログ等の社会的ネットワークを運営するネットワークサーバとからなる情報収集システムにおける情報収集方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記ユーザ端末が、前記ネットワークサーバに情報をアップロードする場合に、該情報が、前記情報収集サーバに対して、どの情報収集サーバにおいて重要な情報であるか否かを判定する第1のステップ(例えば、
図7のステップS101に相当)と、前記ユーザ端末が、判定した分野に応じたラベルをヘッダ情報に付与する第2のステップ(例えば、
図7のステップS102に相当)と、前記ユーザ端末が、該ラベルを付与した情報を前記制御サーバに送信する第3のステップ(例えば、
図7のステップS103に相当)と、前記制御サーバが、ラベルを付与した情報を受信する第4のステップ(例えば、
図7のステップS104に相当)と、前記制御サーバが、該受信したラベルを付与した情報をネットワークサーバに送信する第5のステップ(例えば、
図7のステップS105に相当)と、前記制御サーバが、前記受信したラベルを付与した情報からユーザの識別情報を削除した情報を生成する第6のステップ(例えば、
図7のステップS106に相当)と、前記制御サーバが、前記ヘッダ情報から該生成した情報の送付先である情報収集サーバを特定する第7のステップ(例えば、
図7のステップS107に相当)と、前記制御サーバが、該特定した情報収集サーバに該生成した情報を送付する第8のステップ(例えば、
図7のステップS108に相当)と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを提案している。
【0032】
この発明によれば、ユーザ端末が、ネットワークサーバに情報をアップロードする場合に、情報が、情報収集サーバに対して、どの情報収集サーバにおいて重要な情報であるか否かを判定し、ユーザ端末が、判定した分野に応じたラベルをヘッダ情報に付与する。ユーザ端末は、ラベルを付与した情報を制御サーバに送信する。制御サーバは、ラベルを付与した情報を受信し、制御サーバが、受信したラベルを付与した情報をネットワークサーバに送信し、制御サーバが、受信したラベルを付与した情報からユーザの識別情報を削除した情報を生成する。そして、制御サーバが、ヘッダ情報から生成した情報の送付先である情報収集サーバを特定し、制御サーバが、特定した情報収集サーバに生成した情報を送付する。したがって、効率的に、適切な情報収集サーバに情報を収集する。また、ユーザのプライバシーの保護にも配慮する。