(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5738247
(24)【登録日】2015年5月1日
(45)【発行日】2015年6月17日
(54)【発明の名称】矯正用ガードル付きズボン
(51)【国際特許分類】
A41D 1/06 20060101AFI20150528BHJP
A41C 1/00 20060101ALI20150528BHJP
【FI】
A41D1/06 501D
A41D1/06 502C
A41C1/00 F
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-198031(P2012-198031)
(22)【出願日】2012年9月10日
(65)【公開番号】特開2014-51763(P2014-51763A)
(43)【公開日】2014年3月20日
【審査請求日】2014年6月25日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】390018131
【氏名又は名称】株式会社新和
(74)【代理人】
【識別番号】100115934
【弁理士】
【氏名又は名称】中塚 雅也
(72)【発明者】
【氏名】小柳 英世
【審査官】
一ノ瀬 薫
(56)【参考文献】
【文献】
特開平9−31713(JP,A)
【文献】
特開2005−113285(JP,A)
【文献】
特許第3769582(JP,B2)
【文献】
特開2008−295643(JP,A)
【文献】
米国特許第4890337(US,A)
【文献】
登録実用新案第3021068(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3176715(JP,U)
【文献】
特許第2794626(JP,B2)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0099677(US,A1)
【文献】
特開2007−2345(JP,A)
【文献】
特開2006−200049(JP,A)
【文献】
特開2005−330628(JP,A)
【文献】
特開平9−59808(JP,A)
【文献】
特開2005−15930(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D 1/06
A41C 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装着者の下半身部分を覆う身頃地とウエスト部分に巻き回されるウエスト地とを備え、前立て開閉タイプのズボン内にガードル部を収納した矯正用ガードル付きズボンであって、
前記ガードル部は、
前記ズボンの前立て部分に相当する位置に設けられ前記ズボンの前立て部分の周囲に縫製された切り欠き部と、
上端が前記身頃地とウエスト地との縫製部分に一体的に縫着され、
前記切り欠き部から延在し装着者の骨盤周囲に囲繞装着され、前記切り欠き部よりも大きい幅寸法に構成されており、前記切り欠き部の下方では環状に構成されている第1緊締部と、
前記第1緊締部の前記切り欠き下方部分と接し、装着者の鼠蹊部から大転子に対応する位置を通って臀溝に延在する第2緊締部と、
仙骨の上を通って前記第1緊締部と第2緊締部とを近接するように付勢する第3緊締部とを有することを特徴とする、矯正用ガードル付きズボン。
【請求項2】
前記ガードル部は、上側が伸縮性生地で構成された環状の吊り下げ布部を備え、当該吊り下げ布部が前記身頃地とウエスト地との縫製部分に一体的に縫着されており、
前記第1緊締部は、上端部周長を前記吊り下げ布部の下端部周長にあわせて形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の矯正用ガードル付きズボン。
【請求項3】
前記吊り下げ布部は、前記ズボンの前立て部分から背後にかけて徐々に幅寸法が大きくなるように構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の矯正用ガードル付きズボン。
【請求項4】
前記吊り下げ布部は、前記ズボンの前立て部分においては1cm以下に構成されていることを特徴とする、請求項3に記載の矯正用ガードル付きズボン。
【請求項5】
前記切り欠き部は、前記前立て部分よりも短く構成されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1つに記載の矯正用ガードル付きズボン。
【請求項6】
前記ズボンは女性用ジーンズであることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1つに記載の矯正用ガードル付きズボン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体型矯正用のガードルを内部に具備するズボンなどに関する。
【背景技術】
【0002】
体形を矯正するために、特に下半身の下腹部の張出しを引き締め、ヒップの垂れ下がりを持ち上げ、ウエスト周囲を引き締めて体形を矯正するために、下着としてガードルを着用し、その上にスラックスやスカート等を着用することは女性の間で広く行われている。従来、この矯正用のガードルとスラックスやスカートとは別体で構成されていた。ところで、これらのガードルとスラックスやスカートを別体として着用することは煩瑣であり、また、これらが重なった部分が着用した外観の体形をかえって崩したりする。そこで、ガードルをスラックスなどに組み合わせてスラックス内部に内包させて一体化したガードル付きスラックスが開発され、公知となっている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2007−138376号公報)には、ズボンの内部に設けられ、その枠部がズボンに部分的に固定され、着用者の臀部を弾力的に支持する弾力布を備え、当該弾力布に臀部を支え上げるヒップアップバンドを備えるズボンが記載されている。
【0004】
また、特許文献2(特開2002−105716号公報)には、外スパッツの中に内スパッツを重ね合わせて収容して両者をウエストで連結し、内スパッツをガードルとして、臀部などを矯正することができるようにしたズボンが記載されている。
【0005】
さらに、特許文献3(特開平9−59808号公報)には、ガードルを内部に有するパンツにおいて、ガードルが、開閉係止用立部とウエスト部に縫合され下腹部に相当する部分の伸縮性を弱くし、股間部、ヒップ下部、ヒップ上部の伸縮を強くしたガードル付きパンツが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−138376号公報
【特許文献2】特開2002−105716号公報
【特許文献3】特開平9−59808号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1のズボンは、ズボンの内側に臀部を矯正する弾力布を挿入下構成であるから、装着時に弾力布によってズボンの前立て部分が後側に引っ張られ、外観の体型を却って崩したり、装着時に前立て部を開閉するために相当の力を有する等の問題があった。
【0008】
また、特許文献2に記載されているスパッツは、単に内部に挿入したスパッツをガードルとして使用するものであり、前立て開閉タイプのズボンにはそのまま適用することができないという問題があった。すなわち、内スパッツは、前立て開閉タイプではなく、この構造を前立て開閉ズボンに用いる場合、内スパッツが開閉しないため、ズボンの装着が非常に煩雑であるという問題があった。
【0009】
また、特許文献3に記載のパンツは、前立て開閉部を備えたパンツに用いることができるようにガードルの構成を工夫したものであるが、下腹部以外の部分の伸縮性を強くすることで、ガードルが装着者に堅く装着され、これに縫製されているパンツが装着者の動作を阻害するため、装着感が悪いという問題があった。
【0010】
さらに、特許文献3のパンツは、短パンやキュロットスカートのゆったり穿く衣服を想定して構成されたものであり、この構成を例えばぴったりと穿くズボン例えば、女性用スキニージーンズに用いた場合、装着者の動作はかなり制限され、装着感が悪いという問題があった。
【0011】
一方で、ガードルの伸縮性を弱くすれば動作はしやすくなるが、体型矯正の効果が期待できなくなるという問題があった。
【0012】
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、装着者が動きやすく装着感に優れ、高い体型矯正効果を有する前立て部開閉タイプの矯正用ガードル付きズボンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、装着者の下半身部分を覆う身頃地とウエスト部分に巻き回されるウエスト地とを備え、ズボン内にガードル部を収納した矯正用ガードル付きズボンであって、
前記ガードル部は、
上端が前記身頃地とウエスト地との縫製部分に一体的に縫着され、伸縮性生地で構成された環状の吊り下げ布部と、
上端部周長を前記吊り下げ布部の下端部周長にあわせて形成され装着者の骨盤周囲に囲繞装着される第1緊締部と、
装着者の鼠蹊部から大転子に対応する位置を通って臀溝に延在する第2緊締部と、
仙骨の上を通って前記第1緊締部と第2緊締部とを近接するように付勢する第3緊締部とを有することを特徴とする、矯正用ガードル付きズボンを基本的態様とするものである。
【0014】
具体的には、本発明の第1態様によれば、装着者の下半身部分を覆う身頃地とウエスト部分に巻き回されるウエスト地とを備え、前立て開閉タイプのズボン内にガードル部を収納した矯正用ガードル付きズボンであって、
前記ガードル部は、
前記ズボンの前立て部分に相当する位置に設けられ前記ズボンの前立て部分の周囲に縫製された切り欠き部と、
上端が前記身頃地とウエスト地との縫製部分に一体的に縫着され、
前記切り欠き部から延在し装着者の骨盤周囲に囲繞装着され
、前記切り欠き部よりも大きい幅寸法に構成されており、前記切り欠き部の下方では環状に構成されている第1緊締部と、
前記第1緊締部の前記切り欠き下方部分と接し、装着者の鼠蹊部から大転子に対応する位置を通って臀溝に延在する第2緊締部と、
仙骨の上を通って前記第1緊締部と第2緊締部とを近接するように付勢する第3緊締部とを有することを特徴とする、矯正用ガードル付きズボンを提供する。また、上記構成において、前記ガードル部は、上側が伸縮性生地で構成された環状の吊り下げ布部を備え、当該吊り下げ布部が前記身頃地とウエスト地との縫製部分に一体的に縫着されており、
前記第1緊締部は、上端部周長を前記吊り下げ布部の下端部周長にあわせて形成されていることが好ましい。
【0015】
なお、本発明において「ズボン」には、左右の足をそれぞれ覆う穿き口が設けられている人体の下半身に穿いて装着する各種形態、用途の衣類を含む概念であり、各種下半身用外着、例えば、スーツ用ズボン、通勤、通学等に穿く一般的なズボン、各種運動用ズボン、各種作業用ズボン等の各種外着用の長ズボン又は短ズボン、キュロットスカート、ジーンズ、ストレッチ布帛、チノ生地等で構成されたスラックス等前立て開閉タイプのズボンが広く含まれる。
【0016】
本発明の第2態様によれば、前記吊り下げ布部は、前記ズボンの前立て部分から背後にかけて徐々に幅寸法が大きくなるように構成されていることを特徴とする、第1態様の矯正用ガードル付きズボンを提供する。
【0017】
本発明の第3態様によれば、前記吊り下げ布部は、前記ズボンの前立て部分においては1cm以下に構成されていることを特徴とする、第2態様の矯正用ガードル付きズボンを提供する。
【0018】
本発明の第4態様によれば、前記第1緊締部は、前記切り欠き部よりも大きい幅寸法に構成されており、前記切り欠き部の下方では環状に構成されていることを特徴とする、第1から第3態様のいずれか1つの矯正用ガードル付きズボンを提供する。
【0020】
本発明の第
5態様によれば、前記切り欠き部は、前記前立て部分よりも短く構成されていることを特徴とする、第1から第
4態様のいずれか1つの矯正用ガードル付きズボンを提供する。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、ズボンのウエスト地と身頃地に縫製された伸縮性の吊り下げ布部によって、第1緊締部が人体の骨盤周囲に囲繞装着される。また、吊り下げ布部は、伸縮性を有するため、屈伸動作などによる、ズボンのズレを吸収し、第1緊締部の位置ずれを防止する。また、第2緊締部が臀溝に延在するため、臀部のつり上げ効果を維持すると共に、第3緊締部によって、第2緊締部が上向きに付勢されるため、ベルト状の第2緊締部によっても効果的に臀部をサポートすることができる。したがって、本発明の矯正用ガードル付きズボンは、装着者の動きやすさを維持して装着感がよく、高い体型矯正効果を有する。
【0022】
また、吊り下げ布部は、ズボンの背面にかけて身体の動作によるズボンのズレが大きくなることにより、背後部分の幅を大きくすることで、ズボンのズレの吸収幅を大きくすることができ、第1緊締部の位置ずれを防止することができる。一方で、ズボンの前面については、身体の動作によるズボンのズレが小さいため、吊り下げ布部の幅を小さくして、装着時にガードル部を穿きやすくすることができる。
【0023】
第1緊締部を切り欠き部よりも大きい幅に構成することで、切り欠き部の下側で第1緊締部が環状に構成されるため、ズボンの前立て開閉部を近づける方向に張力が及ぶ。よって、前立て開閉部の操作を行いやすくすることができ、装着を容易にすることができる。また、同様にガードル部の切り欠きをズボンの前立て部分よりも短くすることで、ガードル部によって前立て部分の下方部分が互いに近づくように付勢される。このため、ズボンの装着を容易にすることができる。
【0024】
本発明は、女性用のジーンズのように装着者の身体にぴったりとフィットするズボンに用いられることで、装着後のズレを特に効果的に防止することができ、さらに、ガードル部で臀部を収縮するように矯正しているため、ズボンの装着動作を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の第1実施形態にかかる矯正用ガードル付きジーンズの構成を示す外観正面図である。
【
図2】
図1の矯正用ガードル付きジーンズのズボンとガードル部とを分解した斜視図である。
【
図3】
図1の矯正用ガードル付きジーンズのガードル部の前方からの構成を示す部分断面拡大図である。
【
図4】
図1の矯正用ガードル付きジーンズのガードル部の後方からの構成を示す部分断面拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態に係る矯正用ガードル付きズボンについて、図面を参照しながら説明する。
【0027】
図1は本発明の実施形態にかかる矯正用ガードル付きズボンの構成を示す図である。
図2は
図1の矯正用ガードル付きジーンズのズボンとガードル部とを分解した斜視図である。本実施形態にかかるズボン100は、女性用ジーンズであり、装着者の身体のラインにぴったりとフィットするタイプのいわゆるスキニージーンズと呼ばれるものである。なお、以下の実施形態では、ジーンズ本体1を例に説明を進めるが、ジーンズ以外のズボンにも、体型矯正のために同様の構成を採用することが可能である。
【0028】
図1ではジーンズ本体1の内部に取り付けられたガードル部6を透視図として示す。本実施形態は、上記のように女性用ジーンズに関するものであり、筒状脚部2が装着者の足首まで到達する長さを有するが、
図1では、下方部分を省略する。なお、本実施形態においては、身頃地の例としての筒状脚部2を短くしてハーフパンツジーンズとしてもよく、ガードル部6はいずれも同様に構成される。
【0029】
ジーンズ本体1は、装着者の下半身部分を覆う身頃地の例としての筒状胴部3と、当該筒状胴部3の上方に縫着されているウエスト地4とを備える。筒状胴部3には上端のウエスト地4から縦方向に切り込みが設けられ、この部分を開閉可能とし係止するためにファスナー及びボタン7が取り付けられている前立て部5が設けられる。本実施形態では、ジーンズ本体1の正面に前立て部5が設けられて前立部となっている。
【0030】
ガードル部6は上端がジーンズ本体1のウエスト地4と筒状胴部3との縫製ラインにおいて一体的に縫合される。ジーンズ本体1の前立て部5の周辺に位置する部分には、切り欠き13が設けられており、当該切り欠きの周辺部8がジーンズ本体1の前前立て部5の周囲に縫合されている。なお、
図1に示すように、切り欠き13の幅寸法は、ジーンズの前立て部5の長さ寸法よりも短く構成されている。
【0031】
ガードル部6はジーンズ本体1との縫合部分からその下に帯状に周回する吊り下げ布部9を有する。吊り下げ布部9は、メッシュ状の通気性、伸縮性、柔軟性を有する生地で構成されており、腰回り方向及び上下方向の2軸方向に伸縮可能である。腰回り方向及び上下方向の伸縮の程度は、同程度又は腰回り方向の伸びが若干大きい程度のものが好ましい。吊り下げ布部9は、ジーンズ本体1の前立て部5の近傍に両端が縫製され、全体が略環状に形成されている。
【0032】
吊り下げ布部9は、両端の幅が小さく、背後に向かうにつれて幅が大きくなるように構成されている。切り欠きの周辺部8に縫製される両端では概ね1cm以下とし、最も幅が大きい装着者の背後部分では5cm程度とすることが好ましい。
【0033】
以上のように、吊り下げ布部9は伸縮性、柔軟性を有する生地で構成されているため、装着時に装着者の身体の動作によってジーンズ本体1が位置ずれを起こしてもその位置ずれを吸収してガードル部6の突っ張りを防止し、位置ずれを起こさないようにすることができる。
【0034】
さらに、ガードル部6は、装着者の下腹部及び臀部にフィットし、装着者の体型を矯正する機能を有する。具体的には
図2,
図3,
図4に示すように、ガードル部6は、腰部に緊締力を付与するように構成される吊り下げ布部9の下端に設けられ、装着者の下腹部前面から背後にかけてフィットし、骨盤周囲に囲繞装着される第1緊締部10と、装着者の鼠蹊部から大転子に対応する位置を通って臀溝に延在する第2緊締部11と、仙骨の上を通って前記第1緊締部と第2緊締部とを近接するように付勢する第3緊締部12とが設けられている。
【0035】
第1緊締部10、第2緊締部11、第3緊締部12は、緊締力を有する伸縮性生地、例えばサテンネットを2重に重ねて張設して形成する。それぞれの緊締部の緊締力は、本実施形態では、第1緊締部10が最も大きく、第3緊締部12が最も小さくなるように構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、第1緊締部10と第2緊締部11を同じ緊締力にしてもよい。
【0036】
ガードル部6の第1緊締部10、第2緊締部11、第3緊締部12以外の部位については、緊締力が弱く構成され、若干の伸縮性のある生地で構成されている。
【0037】
ガードル部6の装着者の下腹部に相当する位置、すなわち、ジーンズ本体1の前立て部5に相当する位置に設けられる切り欠き13は第1緊締部10の幅よりも短くなるように構成されており、第1緊締部10の下方部位10aは、環状に構成されている。このため、霧下記の下方では、ガードル部6は切り欠き13を閉じる方向に張力が働いており、前立て部5のファスナー(図示なし)の操作をしやすくする。
【0038】
第2緊締部11は、下腹部中央では、第1緊締部の下方に設けられ、鼠蹊部から大転子に対応する位置を通って臀溝に延在するベルト状に構成されて装着者の臀部を支え上げる。第2緊締部11は、ほぼ同一の幅であるが、
図4に示すように、股後方部分では、幅が小さく構成される。
【0039】
第3緊締部12は、ガードル部の臀部中央部分に高さ方向に伸縮するように構成されており、その幅は略0.5〜1.5cm程度である。第3緊締部は例えば、ゴム状の部材をガードル部の臀部中央部分に沿って配置することで構成される。第3緊締部12により、第2緊締部11は第1緊締部10側に付勢されるように構成されており、臀部被覆部14に緊締力を有しなくても、体型矯正の効果を十分に発揮することができる。
【0040】
本実施形態にかかる矯正用ガードル付きズボン100によると、ガードル部6は、吊り下げ布部9を介してジーンズ本体1に接続されているから、装着者はジーンズ本体1を穿いて装着することで、該ジーンズ本体1内に設けられたガードル部6を装着して体型の矯正が可能である。
【0041】
吊り下げ布部9は装着者の体の動きに合わせて上下方向に伸縮しまた、可撓性を有するので、ジーンズ本体1の位置がずれた場合でも、当該ずれを吸収してガードル部6、特に直接連結されている第1緊締部10の位置ズレを防止することができる。このため、ズボンを穿くときに位置決めされたガードル部6は、ズボン装着者が動作を行ってもほぼその位置を変えることなく骨盤の周囲への配置が維持される。さらに、装着者のどusaによっても突っ張ることなく動きやすくすることができる。
【0042】
また、第1緊締部10は、その下方部分10aが環状に構成されているため、前立て部分を引き寄せるように張力が働くため、ズボンの開閉操作を容易にすることができる。
【0043】
さらに、臀部を下支えする第2緊締部11は、下腹部では第1緊締部と直接接続され、装着者の臀溝を被覆するように構成され、さらに第3緊締部12により第1緊締部10側に付勢するように構成されているため、臀部を効果的に上方向に持ち上げることができる。よって、臀部被覆部14に強い緊締力を持たない場合でも体型矯正の効果を発揮することができ、さらに、臀部被覆部14が強い緊締力を持たないため、ガードル部6の装着を楽にすることができる。
【0044】
以上説明した実施形態にかかる矯正用ガードル付きズボンは、女性用ジーンズだけではなく、各種下半身用外着、例えば、スーツ用ズボン、通勤、通学等に穿く一般的なズボン、各種運動用ズボン、各種作業用ズボン等の各種外着用の長ズボン又は短ズボン、ストレッチ布帛、チノ生地等で構成されたスラックスなどにも適用可能である。
【0045】
さらに、ガードル部6を吊り下げる吊り下げ布部は、上記実施形態である女性用のジーンズの例として、具体的なサイズを記載しているが、ズボンの種類により異なる股上寸法に応じて第1緊締部が正しく骨盤に来るようにするものであればその構成は特に限定されるものではない。
【0046】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。たとえば、ズボンとして前開きタイプのものを実施例としているが、前開きタイプではないズボン、例えば、ウエスト地に環状のウエストゴムを設けたズボンなどにおいても本発明に係るガードル部を用いた構成を適用することができる。
【符号の説明】
【0047】
1 ジーンズ本体
2 筒状脚部
3 筒状胴部
4 ウエスト地
5 前立て部
6 ガードル部
7 ボタン
8 周辺部
9 吊り下げ布部
10 第1緊締部
11 第2緊締部
12 第3緊締部
13 切り欠き
14 臀部被覆部
100 矯正用ガードル付きズボン