【文献】
Alcatel-Lucent Shanghai Bell, Alcatel-Lucent,RN Initial Attachment Completion,3GPP TSG-RAN WG3 Meeting #70 R3-103505,2010年11月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
セルにアクセスする前記ステップにおいて、前記RNが現在アクセスしている装置であることを示す通知情報を前記RNが前記セルの前記基地局に送信し、前記セルの前記基地局が、前記RNを制御する中継する機能を備えている前記移動管理装置を選択できるようにする、請求項1又は2に記載のネットワークアタッチ方法。
前記RNが現在アクセスしているセルが、中継する機能を備えかつ前記RNによるアクセスを許容している基地局セルであるか否かを、移動管理装置が判断する前記ステップは、
前記RNにより送信されたネットワークデタッチのリクエストに含まれている通知情報に従って、前記RNが現在アクセスしているセルが、中継する機能を備えかつ前記RNによるアクセスを許容している基地局セルであることを、前記移動管理装置が判断することを含み、
前記通知情報は、前記RNが現在アクセスしているセルが、中継する機能を備えかつ前記RNによるアクセスを許容している基地局セルであることを通知するために使用される、
請求項5に記載のネットワークアタッチ方法。
前記アクセス部が、前記RNが現在アクセスしている装置であることを示す通知情報を、前記セルにアクセスする手順の中で前記セルの前記基地局に送信するように形成され、前記セルの前記基地局が、前記RNを制御する中継する機能を備えている前記移動管理装置を選択できるようにする、請求項8に記載の中継ノード。
前記RNにより送信されたネットワークデタッチのリクエストに含まれている通知情報に従って、前記RNが現在アクセスしているセルが、中継する機能を備えかつ前記RNによるアクセスを許容している基地局セルであることを判断するように、前記判断部が形成され、
前記通知情報は、前記RNが現在アクセスしているセルが、中継する機能を備えかつ前記RNによるアクセスを許容している基地局セルであることを通知するために使用される、
請求項11に記載の移動管理装置。
【発明を実施するための形態】
【0007】
<実施の形態の概要>
本発明の実施の形態はRNのためのネットワークアタッチ方法及び関連する装置等を提供し、RNのネットワークアタッチの遅延を短縮し、かつネットワークリソースを節約する。
【0008】
本発明の一実施形態により提供される方法は、
中継ノード(RN)のネットワークアタッチ方法であって、
前記RNが、セルにアクセスするステップと、
前記RNが、中継する機能を備えかつ前記RNによるアクセスを許容している基地局セルのリストを取得するステップと、
前記RNによりアクセスされた前記セルが、中継する機能を備えた前記基地局セルのリストに含まれており、かつ前記RNを制御する移動管理装置が中継する機能を備えていた場合、前記RNは、アクセスした前記セルを去らないことを決定するステップと
を有するネットワークアタッチ方法である。
【0009】
本発明の別の実施形態により提供される方法は、
中継ノード(RN)のネットワークアタッチ方法であって、
前記RNが現在アクセスしているセルが、中継する機能を備えかつ前記RNによるアクセスを許容している基地局セルであるか否かを、移動管理装置が判断するステップと、
前記RNが現在アクセスしているセルが、中継する機能を備えかつ前記RNによるアクセスを許容している基地局セルであり、前記移動管理装置が中継する機能を備えていた場合に、ネットワークデタッチの処理を終了することを前記RNに通知するために使用される通知メッセージを前記RNに送信するステップと
を有するネットワークアタッチ方法である。
【0010】
本発明の別の実施形態により提供される中継ノード(RN)は、
セルにアクセスするように形成されたアクセス部と、
RNを制御している移動管理装置が中継する機能を備えているか否かを判断する用に形成されている第1の判断部と、
中継する機能を備えかつ前記RNによるアクセスを許容している基地局セルのリストを取得するように形成されたセルリスト取得部と、
前記RNによりアクセスされた前記セルが、中継する機能を備えた前記基地局セルのリストに含まれており、かつ前記RNを制御する移動管理装置が中継する機能を備えていた場合に、アクセスした前記セルを去らないことを決定する第2の判断部と
を有する中継ノードである。
【0011】
本発明の更に別の実施形態により提供される移動管理装置は、
前記RNが現在アクセスしているセルが、中継する機能を備えかつ前記RNによるアクセスを許容している基地局セルであるか否かを、判断するように形成された判断部と、
前記RNが現在アクセスしているセルが、中継する機能を備えかつ前記RNによるアクセスを許容している基地局セルであり、前記移動管理装置が中継する機能を備えていた場合に、ネットワークデタッチの処理を終了することを前記RNに通知するために使用される通知メッセージを前記RNに送信するように形成された送信部と
を有する移動管理装置である。
【0012】
上記の手段において、RNによりアクセスされたセルが、中継する機能を備えかつRNによるアクセスを許容する基地局セルであり、かつRNを制御する移動管理装置が中継する機能を備えていた場合、RNはアクセスしたセルを去らないこと(又は離れないこと)を決定する。これにより、RNは、従来技術におけるRNのネットワークアタッチ手順のうちの第2の段階のネットワーク再アタッチ手順を実行しなくてよくなり、これによりRNの従来のネットワークアタッチ手順を改善し、RNのネットワークアタッチ時間を短縮し、ネットワークリソースを節約できる。
【0013】
上記の手段において、移動管理装置は、RNが現在アクセスしているセルが、中継する機能を備えかつRNによるアクセスを許容している基地局セルであるか否かを判断し;RNが現在アクセスしているセルが中継する機能を備えかつRNによるアクセスを許容する基地局セルであり、移動管理装置が中継する機能を備えていた場合、移動管理装置は、ネットワークデタッチの処理を終了することをRNに通知するために使用される通知メッセージをRNに送信する。これにより、RNは、従来技術におけるRNのネットワークアタッチ手順のうちの第2の段階のネットワーク再アタッチ手順を実行しなくてよくなり、これによりRNの従来のネットワークアタッチ手順を改善し、RNのネットワークアタッチ時間を短縮し、ネットワークリソースを節約できる。
【0014】
<図面>
本発明の実施の形態による手段をより明確にするため、本発明の実施の形態を説明するのに使用される添付図面が「図面の簡単な説明」の欄に列挙されている。当然に、後述の説明及び添付図面は本発明の実施の形態のうちの一部を示しているに過ぎず、当業者は創作的能力を発揮することなく以下の説明及び添付図面から他の実施の形態を導出することが可能である。
【0015】
<実施の形態の詳細な説明>
以下に説明する本発明の実施の形態は、RNのネットワークアタッチ方法、中継ノード、移動管理装置及びネットワークシステム等を提供する。本発明の以下の実施の形態により提供される手段は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTE)方式のネットワーク、及び例えばLTEアドバンスト方式のネットワーク等のような将来のLTEネットワーク等に適用可能であり、ユニバーサル移動通信システム(Universal Mobile Telecommunications System:UMTS)方式のネットワーク等にも適用可能であるが、これらに限定されない。本発明の実施の形態により提供される方法等は、RNの従来のネットワークアタッチ手順を改善し、RNのネットワークアタッチ時間を短縮し、ネットワークリソースを節約できる。
【0016】
図1は、本発明の実施の形態によるRNのネットワークアタッチ方法のフローチャートを示す。本方法は主に以下のステップを含む:
ステップ101:RNがセルにアクセスする。
【0017】
RNは以下の方法でセルにアクセスする:RNが、アクセスするセルをランダムに選択する。そのセルは、中継する機能を備えていない基地局のセルであるかもしれない。例えば、中継する機能を備えていないeNodeB(eNodeBセルとしてマークされている)のセルであるかもしれない;或いは、RNによりランダムにアクセスされるセルは、中継する機能を備えた基地局セルのうちのセルであるかもしれない。例えば、ドナー基地局DeNB(DeNBセルとしてマークされている)のセルであるかもしれない。
【0018】
ステップ102:RNを制御している移動管理装置(RNを管理しているMME、RNの上位ノードであるMME、又はサービングMME)が中継する機能を備えているか否かをRNが判断する。
【0019】
RNが、セルの基地局により送信された無線リソースコンフィギュレーションメッセージに従って、RNを制御している移動管理装置が中継する機能を備えているか否かを確認する。無線リソースコンフィギュレーションメッセージは、無線リソース制御コネクション再設定(RRC Connection Reconfiguration)メッセージであってもよい。
【0020】
RNを制御する移動管理装置は、そのRNのためにセルの基地局により選択されてもよく、移動管理装置は、LTEネットワーク又はLTEエボルブドネットワークにおけるMME、或いはUMTSネットワークにおけるSGSN(サービングGPRSサポートノード)等であってもよい。
【0021】
例えば、このステップは以下の2つのモードで実現されてもよい:
第1のモード:RNが、無線リソースコンフィギュレーションメッセージに含まれているノンアクセスストラタム(non-access stratum:NAS)情報に従って、RNを制御する移動管理装置が中継する機能を備えているか否かを判断する。NAS情報は、移動管理装置からセルの基地局に送信され、セルの基地局により、無線リソースコンフィギュレーションメッセージに加えられる。NAS情報はアタッチアクセプト(Attach Accept)情報であってもよい。
【0022】
一実施形態では、NAS情報は、RNを制御している移動管理装置が中継する機能を備えているか否かを示す通知情報を含み、RNは、通知情報に従って、RNを制御する移動管理装置が中継する機能を備えているか否かを判断する。別の実施の形態において、RNは、NAS情報が第1の通知情報を含んでいるか否かを判断し、第1の通知情報は、RNを制御する移動管理装置が中継する機能を備えていることを示し;NAS情報が第1の通知情報を含んでいた場合、RNはRNを制御する移動管理装置が中継する機能を備えていると判断し;NAS情報が第1の通知情報を含んでいなかった場合、RNはRNを制御する移動管理装置が中継する機能を備えていないと判断する。RNを制御する移動管理装置が中継する機能を備えているか否かを示す通知情報、及び第1の通知情報は、移動管理装置によりNAS情報に付加され、基地局に送信され、そして、基地局が、RNに送付する無線リソースコンフィギュレーションメッセージにNAS情報を付加する。
【0023】
第2のモード:RNが、無線リソースコンフィギュレーションメッセージに含まれているNAS情報以外の情報に従って、RNを制御する移動管理装置が中継する機能を備えているか否かを判断する。NAS情報は、アタッチアクセプト(Attach Accept)情報であってもよい。
【0024】
一実施形態では、無線リソースコンフィギュレーションメッセージに含まれているNAS情報以外の情報が、RNを制御している移動管理装置が中継する機能を備えているか否かを示す通知情報を含み、RNは、通知情報に従って、RNを制御する移動管理装置が中継する機能を備えているか否かを判断する。別の実施の形態において、RNは、無線リソースコンフィギュレーションメッセージに含まれているNAS情報以外の情報が第2の通知情報を含んでいるか否かを判断し、第2の通知情報は、RNを制御する移動管理装置が中継する機能を備えていることを示し;それを含んでいた場合、RNはRNを制御する移動管理装置が中継する機能を備えていると判断し;それを含んでいなかった場合、RNはRNを制御する移動管理装置が中継する機能を備えていないと判断し、第2の通知情報を含んでいない無線リソースコンフィギュレーションメッセージは、従来技術の無線リソースコンフィギュレーションメッセージと同じであってもよい。RNを制御する移動管理装置が中継する機能を備えているか否かを示す通知情報、及び第2の通知情報は、基地局により無線リソースコンフィギュレーションメッセージに付加される。
【0025】
ステップ103:中継する機能を備えておりかつRNによるアクセスを許容している基地局セルのリストを、RNが取得する。
【0026】
例えば、中継する機能を備えておりかつRNによるアクセスを許容している基地局セルのリストは、RNによるアクセスを許可しているDeNBのリストであってもよい。
【0027】
例えば、RNは、RNによるアクセスが許可されているDeNBセルのリストをゲートウェイを通じて取得してもよく;ステップ101においてRNがDeNBセルにアクセスした場合、RNは、DeNBのインターナルS-GW又はP-GWゲートウェイを通じてOAMから、RNによるアクセスが許可されているDeNBセルのリストを取得してもよい。RNがeNodeBセルにアクセスした場合、RNは、S-GW又はP-GWゲートウェイゲートウェイを通じてOAMから、RNによるアクセスが許可されているDeNBセルのリストを取得してもよく、S-GW又はP-GWはDeNBのインターナルS-GW又はP-GWゲートウェイではない。
【0028】
ステップ104:RNによりアクセスされたセルが、中継する機能を備えた基地局セルのリストに含まれており、かつ移動管理装置が中継する機能を備えていた場合、RNは、アクセスしたセルを去らないこと(又は離れないこと)を決定する。
【0029】
RNによりアクセスされたセルが、中継する機能を備えた基地局セルのリストに含まれていなかった場合、或いは移動管理装置が中継する機能を備えていなかった場合、RNは、アクセスしたセルを去ること(又は離れること)を決定し、中継する機能を備えた基地局セルのリストに属するセルにアクセスする。
【0030】
本発明の実施の形態において、RNによりアクセスされたセルが、中継する機能を備えかつRNによるアクセスを許容する基地局セルであり、かつRNを制御する移動管理装置が中継する機能を備えていた場合、RNはアクセスしたセルを去らないことを決定する。これにより、RNは、従来技術におけるRNのネットワークアタッチ手順のうちの第2の段階のネットワーク再アタッチ手順を実行しなくてよくなり、これによりRNの従来のネットワークアタッチ手順を改善し、RNのネットワークアタッチ時間を短縮し、ネットワークリソースを節約できる。
【0031】
実施の形態による技術的手段の理解を更に促すため、技術的手段が2つの実施の形態を参照しながら詳細に説明される。
【0032】
図2は、本発明の実施の形態によるRNのネットワークアタッチ方法のフローチャートを示す。本方法は以下のステップを含む:
ステップ201:RNがランダムにセルにアクセスし、セルの基地局にメッセージ1(Msg1)を送信し、Msg1はランダムアクセスプリアンブル(Preamble)を含む又は担い;Msg1を受信した後に、基地局は、RNのために上りリンクのリソース(アップリンクリソース)を設定し、タイミング情報(Time Alignment)及びセル無線リソーステンポラリ識別子(Cell Radio Network Temporary Identifier:C-RNTI)を割り当て(割り振り、又は指定し)、アップリンクリソース、タイミング情報、C-RNTI等のようなRNのために設定された事項をメッセージ2(Msg2)を通じてRNに送信する。
【0033】
この手順において、RNによりランダムにアクセスされるセルの基地局は、中継機能を備えていない基地局、例えば中継機能を備えていないeNodeBであるかもしれないし、或いは中継機能を備えている基地局、例えばDeNBかもしれない;RNによりランダムにアクセスされるセルはeNodeBセルであるかもしれないし或いはDeNBセルであるかもしれない。DeNBは基地局モジュール、S-GW及びP-GWを含んでもよく、基地局モジュール、S-GW及びP-GWは論理装置であってもよいし或いは物理装置であってもよい(すなわち、ソフトウェアであってもよいし、ハードウェアであってもよい)。RNによりランダムにアクセスされるセルの基地局がeNodeBであった場合、RNはMsg1をeNodeBに送信し;RNによりランダムにアクセスされるセルの基地局がDeNBであった場合、RNはMsg1をDeNBの基地局モジュールに送信する。図中、一例としてDeNBが示されている点に留意を要する。
【0034】
ステップ202:RNは、RNがランダムにアクセスした(又はアクセスしようとしている)セルの基地局との間でRRCコネクションの設定手順(無線リソース制御コネクションのセットアップ手順)を実行する。
【0035】
RNはRRCコネクションリクエスト(RRC connection Request)メッセージを基地局に送信する。基地局は、RRCコネクションリクエストメッセージを受信した後に、RRCコネクションセットアップ(RRC Connection Setup)メッセージをRNに送信する。RNは、RRCコネクションセットアップメッセージを受信した後に、RRCコネクション完了(RRC Connection Complete)メッセージを基地局に返し、RRCコネクション完了メッセージはアタッチリクエスト(Attach Request)情報を含み、アタッチリクエスト情報はNAS情報である。
【0036】
ステップ203:RNによりランダムにアクセスされたセルの基地局は、RNを制御するMMEを選択(又は特定又は指定)し、初期UEメッセージ(Initial UE Message)をMMEに送信し、初期UEメッセージはアタッチリクエスト情報を含む又は担う。
【0037】
この手順において、基地局は、従来の3GPPリリース8(Rel-8又はR8)による手順に従って、RNを制御するMMEを選択(又は特定又は指定)してもよく、MMEは中継機能を備えていないMMEであるかもしれないし、或いは中継機能を備えたMMEであるかもしれない。
【0038】
ステップ204:MMEは、ホーム加入者サーバ(Home Subscriber Server:HSS)及びRNとの間で情報をやりとりすることで、アクセス認証手順を完了する。
【0039】
ステップ205:MMEは、RNの加入者情報をHSSから取得し、RNの加入者情報に従って、現在アクセスしている装置はUEではなくRNであることを判断する。
【0040】
MMEは、アップデートロケーションリクエスト(Update Location Request)メッセージをHSSに送信し;HSSはRNの加入者情報をアップデートロケーション回答(Update Location Answer)メッセージによりMMEに送信し;MMEは、受信したRNの加入者情報に従って、UEではなくRNが現在アクセスしている装置であることを判断してもよい。
【0041】
ステップ206:MMEは、DNSサーバとの間で情報をやりとりし、RNを制御するS-GW又はP-GWのアドレスを取得する。
【0042】
本発明の実施の形態において、RNを制御するS-GW又はP-GWについて取得したアドレスは、RNを制御するS-GW又はP-GWのIPアドレスであってもよい。
【0043】
RNの受信した加入者情報に従って、現在アクセスしている装置はRNであることをMMEが判断した後、MMEは、S-GW又はP-GWのIPアドレスのIPアドレスを要求するリクエストメッセージをDSNサーバに送信し、通知情報をリクエストメッセージに付加し、通知情報は現在アクセスしている装置がRNであることを示す。更に、リクエストメッセージは、RNにより現在アクセスされているセルの基地局の基地局識別子も含んでいてもよい(担っていてもよい)。リクエストメッセージを受信した後に、DSNサーバが、現在アクセスしているのはRNであること、及びRNが現在アクセスしている基地局がDeNBであることを確認した場合、DSNサーバは、DeNBのインターナルS-GW又はP-GWのIPアドレスのIPアドレスのIPアドレスをMMEに返す;RNにより現在アクセスされているセルの基地局がeNodeBであった場合、DNSサーバは、既存の3GPP_Rel-8の技術標準仕様の方式を利用して、選択されたS-GW又はP-GWのIPアドレスをMMEに返す。
【0044】
すなわち、RNがステップ201においてDeNBを選択した場合、RNを制御するS-GW又はP-GW及びステップ206で取得したIPアドレスがDeNBで特定される。
【0045】
ステップ207:MMEはS-GW又はP-GWと共にベアラ設定手順を実行する。
【0046】
MMEは、作成セッションリクエスト(Create Session Request)メッセージをS-GW/P-GWに送信し、S-GW又はP-GWは作成セッションレスポンス(Create Session Response)メッセージをMMEに送信し、MMEとS-GW又はP-GWとの間でベアラを設定する。
【0047】
ステップ208:MMEは初期コンテキスト設定リクエスト(Initial Context Setup Request)メッセージを送信し、初期コンテキスト設定リクエストメッセージは、アタッチアクセプト(Attach Accept)情報を含み、アタッチアクセプト情報は、MMEが中継機能を備えているか否かを示す通知情報を含む又は担う。例えば、以下の2つのモードが利用可能である。
【0048】
第1のモード:
アタッチアクセプト(Attach Accept)情報のEPSネットワーク属性サポート情報要素(EPS network feature support IE)が修正され、IEの拡張ビットを利用して、MMEが中継機能を備えているか否かを示す(例えば、拡張ビットが0に設定されていた場合、MMEは中継機能を備えていないことを示し;拡張ビットが1に設定されていた場合、MMEは中継機能を備えていることを示す。
【0049】
第2のモード:
MMEが中継機能を備えているか否かを示すためのIEがアタッチアクセプト(Attach Accept)情報に追加される。例えば、追加されたIEの値が真又は1であった場合、MMEが中継機能を備えていることを示し;追加されたIEの値が偽又は0であった場合、MMEが中継機能を備えていないことを示す。
【0050】
或いは、MMEが中継機能を備えているか否かを示すために、アタッチアクセプト(Attach Accept)の列挙型(enumeration type)のIEが使用され、IEは追加されたIEであってもよい。
【0051】
例えば、ENUMERATED{support Relay function, not support Relay function}であってもよい。
【0052】
すなわち、列挙型変数ENUMERATEDを示すためにアタッチアクセプト中のIEが利用され;変数の値が「not support Relay function」であった場合、RNを制御しているMMEは中継機能をサポートしていないことを示し;変数の値が「support Relay function」であった場合、RNを制御しているMMEは中継機能をサポートしていることを示す。
【0053】
或いは、MMEが中継機能を備えていることを示すためにアタッチアクセプト(Attach Accept)情報が使用されてもよく、例えば、そのIEがメッセージ中に存在していた場合、RNを制御しているMMEは中継機能をサポートしていることを示し;IEがメッセージ中に存在していなかった場合、RNを制御しているMMEは中継機能をサポートしていないことを黙示的又は暗黙的に示す。
【0054】
当然に、本発明の実施の形態を実現する際に他の通知モードが使用されてもよい。
【0055】
ステップ209:基地局がRNの無線アクセス能力情報(radio access capability information)を有していなかった場合、基地局はRNの無線アクセス能力情報を取得する。
【0056】
例えば、基地局は、RNの無線アクセス能力情報を問い合わせるためのメッセージ、例えばUE能力調査(UE Capability Enquiry)メッセージをRNに送信する;RNの無線アクセス能力情報を問い合わせるメッセージをRNが受信した後に、RNはRNの無線アクセス能力情報をフィードバックするためのメッセージ、例えばUE能力情報(UE Capability Information)を送信し、UE能力情報はRNの無線アクセス能力情報を含んでいる又は担っている。
【0057】
本発明の実施の形態において、ネットワークアタッチの間、RNはUEとして使用されているので、ネットワークアタッチ手順において、RNの無線アクセス能力情報は既存の方式におけるUEの無線アクセス能力情報と同じであってもよく、例えば、RNの無線アクセス能力情報は、RNに備わっている圧縮アルゴリズムの情報、RNが送信アンテナを選択する機能を有しているか否かを示す情報、RNが使用可能な周波数バンドを示す情報、或いはRNが半二重モードの機能を備えているかを示す情報等を含んでいてもよい。
【0058】
ステップ210:基地局は、RNの無線アクセス能力情報を含むメッセージをMMEに送信する。
【0059】
例えば、基地局はUE能力情報通知(UE Capability Info Indication)メッセージをMMEに送信し、そのメッセージはRNの無線アクセス能力情報を含んでいる又は担っている。
【0060】
ステップ211:RNはエアインタフェースの鍵のネゴシエーション手順を基地局との間で実行する。
【0061】
例えば、基地局は、セキュリティモードコマンド(Security Mode Command)をRNに送信し、基地局により選択された暗号化及び保全プロテクションアルゴリズムをRNに通知する;RNは、更に、受信した暗号化及び保全プロテクションアルゴリズムに従ってエアインタフェースキー(鍵)を導出し、セキュリティモード完了(Security Mode Complete)メッセージを基地局に返し;基地局は、受信したセキュリティモード完了メッセージに従って、基地局が導出したエアインタフェースキーが、RNにより導出されるエアインタフェースキーに合致するか否かを判断する。
【0062】
ステップ212:基地局は、無線リソース制御コネクション再設定手順を実行し、RNとの間で信号無線ベアラ(Signaling Radio Bearer:SRB)及びデータ無線ベアラ(Data Radio Bearer:DRB)の設定を完了する。
【0063】
このステップにおいて、基地局は無線リソース制御コネクション再設定(RRC Connection Reconfiguration)メッセージをRNに送信し、メッセージはステップ208におけるアタッチアクセプト情報を含んでいる又は担っている。従って、RNは、現在RNを制御しているMMEが中継機能を備えているか否かを知ることができる。
【0064】
ステップ213:RNは、無線リソース制御コネクション再設定完了(RRC Connection Reconfiguration Complete)メッセージを基地局に送信する。
【0065】
ステップ214:基地局は初期コンテキストセットアップ応答(Initial Context Setup Response)メッセージをMMEに送信する。
【0066】
ステップ215:RNは、選択されたS-GW又はP-GWを通じてOAMとの間で情報をやりとりし、RNの設定パラメータを取得し、RNの設定パラメータは、OAMにより設定されたDeNBセルであってRNによるアクセスが許可されているDeNBセルのリストを含んでいる。
【0067】
ステップ216:RNによるアクセスを許可しているDeNBのリスト(OAMから取得されたリスト)に従って、RNは、RNが現在アクセスしているセルが、アクセスの許可されているDeNBセルであるか否かを判断し、更に、MMEが中継機能を備えているか否かを示す受信した通知情報に従って、ネットワークデタッチ手順を起動するか否かを判断する。
【0068】
例えば、RNがアクセスしているセルが、OAMにより設定されたDeNBセルでありかつアクセスの許可されたDeNBセルであり、RNを制御するMMEが中継機能を備えていた場合、RNはネットワークデタッチの手順を起動せず、以後、RNがアクセスしたセルのDeNBとの間でS1/X2インタフェースを直ちに設定し;そうでなかった場合、RNはネットワークデタッチの手順を起動し、OAMにより設定されかつアクセスが許可されているDeNBのリストの中からセルを選択し、そのセルに対するランダムアクセス手順を実行し直す。
【0069】
本発明の実施の形態では、MMEが提供した通知情報であってRNが現在アクセスしている装置であることを示す通知情報とRNがアクセスしている基地局のIDとに従って、DNSサーバがRNのS-GW又はP-GWを選択するので、RNが現在アクセスしているセルが、OAMにより設定されかつアクセスが許可されているDeNBセルであった場合、DSNサーバはDeNB装置のインターナルS-GW又はP-GWのIPアドレスのIPアドレスのIPアドレスをMMEに返す。従って、RNがアクセスしているセルが、OAMにより設定されたDeNBセルであってアクセスが許可されているDeNBセルであるか否かの判断結果と、MMEが中継機能を備えているか否かを示す受信した通知情報とに従って、RNはネットワークデタッチの手順を起動するか否かを判断しさえすればよい。これにより、ネットワークデタッチが不要であった場合、RNの既存のネットワークアタッチ手順のうちの第2の段階のネットワーク再アタッチ手順を実行する必要がなくなり、RNの既存のネットワークアタッチ手順を省略できる。
【0070】
上記の実施の形態において、アタッチアクセプト情報に従って、RNを制御するMMEが中継機能を備えているか否かをRNが判断することに留意すべきである。別の実施の形態において、RNは、無線リソース制御コネクション再設定メッセージに含まれるアタッチアクセプト情報以外の情報により、RNを制御するMMEが中継機能を備えているか否かを判断してもよい。特定の実施の形態において、RNのネットワークアタッチ手順は基本的には上記の実施の形態におけるものと同じであるが、相違点は、この特定の実施の形態の場合、ステップ208においてアタッチアクセプト情報を修正する必要がないことであり、すなわち、アタッチアクセプト情報はMMEが中継機能を備えているか否かを示す通知情報を担っていないが、ステップ212における無線リソース制御コネクション再設定(RRC Connection Reconfiguration)メッセージは、MMEが中継機能を備えているか否かを示し、例えば、基地局は、ステップ212における無線リソース制御コネクション再設定(RRC Configuration Reconfiguration)メッセージ内のアタッチアクセプト情報以外の情報を修正し、そしてアタッチアクセプト情報以外の情報にIEを追加し、このIEはMMEが中継機能を備えているか否かを示すために使用される。RNがアクセスしているセルの基地局は、以下のモードにおいて、MMEが中継機能を備えているか否かを判断し;基地局がMMEとの間でS1インタフェースを設定する場合に、基地局は、S1設定応答(S1 setup Response)メッセージを介して、基地局に接続されているMMEが中継機能を備えているか否かを判断してもよい。
【0071】
図3は、本発明の実施の形態によるRNのネットワークアタッチ方法のフローチャートを示す。本方法は以下のステップを含む:
ステップ301:このステップは
図2に示す実施の形態におけるステップ201に関連しているので、ここで更には説明しない。
【0072】
ステップ302:RNがアクセスしているセルの基地局と共にRNがRRCコネクション設定手順(RRCコネクションセットアッププロセス)を開始又は起動する。
【0073】
RNはRRCコネクションリクエスト(RRC Connection Request)メッセージを基地局に送信する。基地局は、RRCコネクションリクエストメッセージを受信した後に、RRCコネクション設定又はRRCコネクションセットアップ(RRC Connection Setup)メッセージをRNに送信する。RNは、RRCコネクションセットアップメッセージを受信した後に、RRCコネクション完了(RRC Connection Complete)メッセージを基地局に返し、RRCコネクション完了メッセージはアタッチリクエスト(Attach Request)情報を含み、アタッチリクエスト情報はNAS情報である。
【0074】
この手順において、RNは、現在アクセスしている装置はRNであることを示す通知情報を基地局に送信し、基地局はその通知情報によりUEではなくRNが現在アクセスしている装置であることを知る。通知情報はRRCコネクションリクエストメッセージ又はRRCコネクション完了メッセージに含まれていてもよい。
【0075】
ステップ303:RNが現在アクセスしている装置であることを基地局が通知情報により知った後、基地局はRNのために中継機能を備えているMMEを特定(又は選択又は指定)し、初期UEメッセージ(初期UE Message)をMMEに送信し、初期UEメッセージはアタッチリクエスト情報を含んでいる。
【0076】
この手順において、アクセスの際にRNにより選択されたセルがDeNBのセルであった場合、DeNBは、DeNB装置のインターナルS-GW又はP-GWのIPアドレスを初期UEメッセージに付加し、そのメッセージを特定したMMEに送信する。
【0077】
ステップ304:初期UEメッセージがS-GW又はP-GWのIPアドレスのIPアドレスを含んでいた場合、MMEは、基地局に報告されたS-GW又はP-GWのIPアドレスに対応するS-GW又はP-GWが、そのRNを制御しているS-GW又はP-GWであることを確認し、MMEは、HSS及びRNとの間で情報をやり取りすることでRNのためのアクセス認証手順を完了する。
【0078】
基地局に報告されたS-GW又はP-GWのIPアドレスに対応するS-GW又はP-GWが、そのRNを制御しているS-GW又はP-GWでないことをMMEが確認する処理は、ステップ304では実行されずステップ305において実行されてもよく、本発明はそれらの実施の形態に限定されないことに留意すべきである。
【0079】
ステップ305:MMEはHSSからRNの加入者情報を取得する。
【0080】
MMEはアップデートロケーションリクエスト(Update Location Request)メッセージをHSSに送信し、HSSは、アップデートロケーション回答(Update Location Answer)メッセージにより、RNの加入者情報をMMEに送信し;MMEは、受信したRNの加入者情報により、現在アクセスしている装置はUEではなくRNであることを確認してもよい。
【0081】
以後の処理は上記の実施の形態におけるステップ207-216と同様であるので、ここで更には説明しない。
【0082】
本発明の実施の形態によれば、MMEは、基地局から報告されたS-GW又はP-GWのIPアドレスに従って、RNを制御しているS-GW又はP-GWを確認する。これにより、RNが現在アクセスしているセルがDeNBのセルであった場合、DeNBは、DeNB装置のインターナルS-GW又はP-GWのIPアドレスを報告する。従って、RNを制御しておりかつMMEにより確認されたS-GW又はP-GWが、DeNB装置内で特定される。更に、ステップ302においてセキュリティ保護はなされていないので、RNが基地局に報告する通知情報であってRNが現在アクセスしている装置であることを示す通知情報が不正な者により改ざんされ、基地局がRNを制御している通常のMME(中継機能を備えていないMME)を選択してしまうかもしれない。従ってそのような状況を回避するため、RNは、RNを制御するMMEが中継機能を備えているか否かを知る必要がある。具体的には、上記の実施の形態で言及したように(a)ノンアクセスストラタム情報(例えば、アタッチアクセプト(Attach Accept)情報)又は(b)無線リソース制御コネクション再設定(RRC Connection Reconfiguration)メッセージに含まれているNAS情報以外の情報を修正するモードを利用することで、RNはそれを知ることができる。
【0083】
本発明の実施の形態によれば、RNは、RNによるアクセスが許可されるDeNBのリスト(OAMから取得される)に従って、RNが現在アクセスしているセルがアクセスを許可するDeNBであるか否かを判断し、更にMMEが中継機能を備えているか否かを示す受信した通知情報に従って、ネットワークデタッチの手順を開始するか否かを決定し、これによりRNの従来のネットワークアタッチ手順を改善できる。
【0084】
図4は本発明の実施の形態による中継ノード(RN)のネットワークアタッチ方法を示し、本実施形態による方法は、RNのネットワークデタッチリクエストを受け入れるか否かをMMEが判断する点で上記の実施の形態と異なっている。本方法は主に以下のステップを含む:
ステップ401:RNが現在アクセスしているセルが、中継する機能を備えかつRNによるアクセスを許容している基地局セルであるか否かを、移動管理装置が判断する。
【0085】
例えば、中継する機能を備えかつRNによるアクセスを許容している基地局セルのリストは、OAMにより設定されたDeNBセルであってRNによるアクセスを許容しているDeNBセルのリストであってもよい。
【0086】
例えば、移動管理装置は、RNから送信されたネットワークデタッチリクエストに従って、RNが現在アクセスしているセルが、RNによるアクセスを許容しているDeNBであるか否かを判断してもよい。移動管理装置は、そのRNを現在制御している移動管理装置であり、LTEネットワークやLTEエボルブドネットワークにおけるMMEでもよいし、或いはUMTSネットワークにおけるSGSNであってもよく、ネットワークデタッチリクエストはデタッチリクエスト(Detach Request)であってもよい。
【0087】
一実施形態において、ネットワークデタッチリクエストは通知情報を含み、通知情報は、RNが現在アクセスしているセルがRNによるアクセスを許容しているDeNBセルであるか否かを示す。従ってこのステップにおいて、移動管理装置は、この通知情報により、RNが現在アクセスしているセルが、RNによるアクセスを許容しているドナー基地局セル(DeNBセル)であるか否かを判断できる。別の実施形態において、移動管理装置はネットワークデタッチリクエストが第1の通知情報を含んでいるか否かを判断し、第1の通知情報は、RNが現在アクセスしているセルがRNによるアクセスを許容しているDeNBセルであることを示し;判定結果が肯定的であった場合(含んでいた場合)、RNが現在アクセスしているセルはRNによるアクセスを許容しているDeNBセルであると移動管理装置は判断し;そうでなかった場合、RNが現在アクセスしているセルはRNによるアクセスを許容しているDeNBセルではないと移動管理装置は判断する。
【0088】
ステップ402:RNが現在アクセスしているセルが、中継する機能を備えかつRNによるアクセスを許容している基地局セルであり、移動管理装置が中継する機能を備えていた場合に、ネットワークデタッチの処理を終了することをRNに通知するために使用される通知メッセージをRNに送信する。
【0089】
RNが現在アクセスしているセルが、中継する機能を備えかつRNによるアクセスを許容している基地局セルでなかった場合、或いは、移動管理装置が中継する機能を備えていなかった場合、ネットワークデタッチを認める(受け入れる)ことをRNに通知するために使用される通知情報が、RNに送信される。
【0090】
例えば、ネットワークデタッチの手順を終了することをRNに通知するために使用される通知メッセージは、ネットワークデタッチの拒否を示すネットワークデタッチリクエスト応答情報を含んでいてもよい。ネットワークデタッチリクエスト応答情報は理由情報又は原因情報を含み、理由情報は、RNのネットワークデタッチを拒否する理由は、移動管理装置が中継機能を備えているからであることを示し、ネットワークデタッチの拒否を示すネットワークデタッチリクエスト応答情報は、デタッチ拒否(Detach Reject)情報であってもよい。
【0091】
本発明の実施の形態によれば、移動管理装置は、RNが現在アクセスしているセルが、中継する機能を備えかつRNによるアクセスを許容している基地局セルであるか否かを判断し;RNが現在アクセスしているセルが中継する機能を備えかつRNによるアクセスを許容する基地局セルであり、移動管理装置が中継する機能を備えていた場合、移動管理装置は、ネットワークデタッチの処理を終了することをRNに通知するために使用される通知メッセージをRNに送信する。これにより、RNは、従来技術におけるRNのネットワークアタッチ手順のうちの第2の段階のネットワーク再アタッチ手順を実行しなくてよくなり、これによりRNの従来のネットワークアタッチ手順を改善し、RNのネットワークアタッチ時間を短縮し、ネットワークリソースを節約できる。
【0092】
本発明の上記の実施の形態による技術的手段の理解を更に促すため、本発明による技術的手段が以下の実施の形態を参照しながら詳細に説明される。
【0093】
図5は、本発明の実施の形態によるRNのネットワークアタッチ方法を示す。本方法は以下のステップを含む:
ステップ501-515:これらのステップは基本的にはステップ201-215と同じである。相違点は次の点である:ステップ208においてアタッチアクセプト情報を修正する必要がない点、すなわちアタッチアクセプト情報はMMEが中継機能を備えているか否かを示す通知情報を含んでいる必要がない;同様に、ステップ212における無線リソース制御コネクション再設定(RRC Connection Reconfiguration)メッセージにおけるアタッチアクセプト情報以外の情報を修正する必要がない点、すなわち無線リソース制御コネクション再設定メッセージにおけるアタッチアクセプト情報以外の情報も、MMEが中継機能を備えているか否かを示す通知情報を含んでいる必要がない。
【0094】
ステップ516:RNは、ネットワークデタッチの手順を実行することを要求するデタッチリクエスト(Detach Request)情報をMMEに送信する。デタッチリクエスト情報は通知情報を含み、通知情報は、RNが現在アクセスしているセルが、OAMにより設定されかつアクセスが許可されているDeNBセルであるか否かを示し、デタッチリクエスト情報はノンアクセスストラタム情報である。
【0095】
例えば、RNはアップリンク情報転送(UL Information Transfer)メッセージによりデタッチリクエスト(Detach Request)情報をDeNBに送信し、DeNBは、アップリンクのノンアクセスストラタム転送(UPLINK NAS Transfer)メッセージにより、デタッチリクエスト(Detach Request)情報をMMEに送信してもよい。
【0096】
例えば、以下の2つのモードを利用して、デタッチリクエスト情報において、RNが現在アクセスしているセルが、OAMにより設定されかつアクセスが許容されているDeNBセルであるか否かを通知してもよい。
【0097】
第1のモード:
デタッチリクエスト(Detach Request)情報のデタッチタイプIEにおける予約ビット(ビット1ないしビット3)を利用して、再アタッチが不要であること(re-attach not required)を通知又は表現してもよいし、或いはRNが現在アクセスしているセルがOAMにより設定されかつアクセスが許容されているDeNBセルであるか否かを直接的に通知又は表現してもよい。
【0098】
すなわち、RNが現在アクセスしているセルがOAMにより設定されかつアクセスが許容されているDeNBセルであることを、RNが確認した場合に、デタッチリクエスト情報のデタッチタイプIEの値が110に設定される。110という設定値のIEをMMEが受信し、110が再アタッチは不要であること(re-attach not required)を示す場合、そのIEに従って、MMEは、(a)RNは再アタッチを要しないこと、及び(b)OAMにより設定されかつRNによるアクセスが許容されているDeNBセルにRNが現在アクセスしていることを確認し;110が、RNが現在アクセスしているセルがOAMにより設定されかつアクセスが許容されているDeNBセルであることを示していた場合、MMEは、そのIEに従って、OAMにより設定されかつRNによるアクセスが許容されているDeNBセルに、RNが現在アクセスしていることを確認する。
【0099】
第2のモード:
RNが現在アクセスしているセルがOAMにより設定されかつアクセスが許容されているDeNBセルであることを示すためのIEが、デタッチリクエスト(Detach Request)に追加される。例えば、新たなIEの値が真又は1であった場合、RNが現在アクセスしているセルはアクセスが許可されているDeNBセルであることを示し;その値が偽又は0であった場合、RNが現在アクセスしているセルはアクセスが許可されているDeNBセルではないことを示す。
【0100】
或いは、RNが現在アクセスしているセルがアクセスを許容しているDeNBセルであることを示すだけのために新たなIEが使用されてもよく、すなわちIEがメッセージ内に存在した場合、RNが現在アクセスしているセルはアクセスを許容しているDeNBセルであることを示し;IEがメッセージ内に存在しなかった場合、RNが現在アクセスしているセルはアクセスを許容しているDeNBセルではないことを黙示的又は暗黙的に示してもよい。
【0101】
なお、本発明の実施の形態は上記の例に限定されず、他の通知モードが使用されてもよい。
【0102】
ステップ517:MMEが、RNのネットワークデタッチリクエストを受け入れるか否かを判断する。
【0103】
MMEは、デタッチリクエスト(Detach Request)情報中の通知情報に従って、RNが現在アクセスしているセルがOAMにより設定されかつRNによるアクセスが許容されているDeNBセルであるか否かを確認し、MMEは、MMEが中継機能を備えているか否かに応じて、RNのネットワークデタッチリクエストを受け入れるか否か(開始するか否か)を決定する。
【0104】
OAMにより設定されかつRNによるアクセスが許容されているDeNBセルにRNがアクセスしていることをMMEが確認し、かつMMEが中継機能を備えていた場合、MMEはRNのネットワークデタッチリクエストを拒否し;そうでなかった場合、RNが現在アクセスしているセルは、OAMにより設定されかつRNによるアクセスが許容されているDeNBセルではない場合、或いはMMEが中継機能を備えていない場合、MMEはRNのネットワークデタッチリクエストを受け入れる。
【0105】
ステップ518:RNのネットワークデタッチリクエストを受け入れる判断をした場合、MMEはデタッチアクセプト(Detach Accept)情報をRNに送信する。
【0106】
RNがデタッチアクセプト情報を受信すると、RNは、RNを制御しているMMEが中継機能を備えていないことを知る。RNのネットワークデタッチの手順が実行された後、RNは、OAMにより設定されかつアクセスが許容されているDeNBセルのリストの中からセルを選択又は特定又は指定し、選択したセルに対してランダムアクセス手順を開始する。
【0107】
MMEがRNのネットワークデタッチリクエストを拒否することを決定した場合、MMEは理由情報を含むデタッチ拒否(Detach Reject)情報をRNに送信し、理由情報は、RNのネットワークデタッチを拒否した理由はそのRNを制御しているMMEが中継機能を備えているからであることを示す。RNは、MMEから送信されたデタッチ拒否情報を受信した後、拒否を示すネットワークデタッチの理由が、選択されたMMEが既に中継機能を備えているからであることを知り、RNはネットワークデタッチの手順を実行することを止め、以後、RNがアクセスしているセルのDeNBと共にS1/X2インタフェースを直ちに設定する。
【0108】
MMEは、ダウンリンクノンアクセスストラタム転送(DOWNLINK NAS Transport)メッセージにより、デタッチアクセプト(Detach Accept)情報又はデタッチリジェクト(Detach Reject)情報をDeNBに送信し;更に、DeNBは、ダウンリンク情報転送(DL Information Transfer)メッセージにより、デタッチアクセプト(Detach Accept)又はデタッチリジェクト(Detach Reject)情報をRNに送信してもよい。
【0109】
本発明の実施の形態によれば、MMEは、デタッチリクエスト(Detach Request)情報中の通知情報に従って、RNが現在アクセスしているセルが、OAMにより設定されかつRNによるアクセスを許容している基地局セルであるか否かを判断し、MMEは、MMEが中継機能を備えているか否かに応じて、RNのネットワークデタッチリクエストを受け入れるか否かを決定し、これにより、RNの従来のネットワークアタッチ手順を改善する。これにより、ネットワークデタッチが必要でない場合に、従来技術におけるRNのネットワークアタッチ手順のうちの第2の段階のネットワーク再アタッチ手順を実行しなくてよくなり、これによりRNの従来のネットワークアタッチ手順を改善できる。
【0110】
本発明の実施の形態により実行される手順のシーケンスは説明したものに厳密に限定されるわけではなく;本発明の実施を妨げることなく本発明の目的を達成できる限り、当業者は手順のステップを変更してよいことに、留意すべきである。
【0111】
図6には本発明の実施の形態による中継ノードRNが示されている。
【0112】
中継ノードは以下の要素を含む。すなわち、中継ノードRNは:
セルにアクセスするように形成されたアクセス部10と、
RNを制御している移動管理装置が中継する機能を備えているか否かを判断する第1の判断部30であって、RNを制御している移動管理装置はRNのためにセルの基地局により選択された移動管理装置である、第1の判断部30と、
中継する機能を備えかつRNによるアクセスを許容している基地局セルのリストを取得するように形成されたセルリスト取得部40と、
RNによりアクセスされたセルが、中継する機能を備えた基地局セルのリストに含まれており、かつ移動管理装置が中継する機能を備えていた場合に、アクセスしたセルを去らない(離れない)ことを決定し、そうでなかった場合にはアクセスしたセルを去り、中継する機能を備えた基地局セルのリストに属するセルにアクセスする第2の判断部50と
を有する中継ノードである。
【0113】
第1の判断部30は、セルの基地局から送信された無線リソース制御コネクション再設定メッセージに含まれている通知情報に従って、RNを制御している移動管理装置が中継機能を備えていることを確認するように形成されていてもよく、通知情報は、RNを制御している移動管理装置が中継機能を備えているか否かを示すために使用される。無線リソースコンフィギュレーションメッセージは、無線リソース制御コネクション再設定メッセージであってもよい。好ましいモードの場合、第1の判断部は、無線リソース制御コネクション再設定メッセージに含まれているノンアクセスストラタムNAS情報中の通知情報に従って、RNを制御している移動管理装置が中継機能を備えていることを確認するように形成されていてもよく、通知情報は、移動管理装置によりNAS情報に付加されかつセルの基地局から送信される;別の好ましいモードの場合、第1の判断部は、無線リソース制御コネクション再設定メッセージに含まれているNAS情報以外の情報中の通知状法に従って、RNを制御している移動管理装置が中継機能を備えていることを確認するように形成されていてもよく、通知情報は、セルの基地局により、無線リソース制御コネクション再設定メッセージ サービング移動管理装置によりNAS情報に付加される。実施の形態はこの例に限定されない。詳細については上記の方法の実施の形態に関連している。
【0114】
セルリスト取得部40は、ゲートウェイを通じて、RNによりアクセスが許容されているDeNBセルのリストを取得するように形成されており、RNによりアクセスされているセルが中継機能を備えている基地局セルのリストに属していた場合、ゲートウェイは、RNによりアクセスされているセルの基地局のインターナルゲートウェイである。
【0115】
セルの基地局により選択される移動管理装置が中継機能を備えている移動管理装置である確率を増やすため、アクセス部10は、セルにアクセスする手順において、現在アクセスしている装置がRNであることを示す通知情報をセルの基地局に送信し、そのようなRNを制御するために中継機能を備えた移動管理装置を、セルの基地局のセルが選択しやすくするように形成されていてもよい。
【0116】
本発明の実施の形態によれば、RNが現在アクセスしているセルが、中継する機能を備えかつRNによるアクセスを許容している基地局セルであった場合に、RNは、アクセスしたセルを去らないことを決定する。これにより、従来技術におけるRNのネットワークアタッチ手順のうちの第2の段階のネットワーク再アタッチ手順を実行する必要がなくなり、これによりRNの従来のネットワークアタッチ手順を改善し、RNのネットワークアタッチ時間を短縮し、ネットワークリソースを節約できる。
【0117】
図7に示されているように、本発明の一実施形態は移動管理装置を提供し、移動管理装置はLTEネットワークやLTEエボルブドネットワーク(例えば、LTEアドバンストネットワーク)におけるMMEであってもよいし、或いはUMTSネットワークにおけるSGSNであってもよい。移動管理装置は以下の要素を含んでいる。すなわち、移動管理装置MMEは:
RNが現在アクセスしているセルが、中継する機能を備えかつRNによるアクセスを許容している基地局セルであるか否かを、判断するように形成された判断部70と、
RNが現在アクセスしているセルが、中継する機能を備えかつRNによるアクセスを許容している基地局セルであり、移動管理装置が中継する機能を備えていた場合に、ネットワークデタッチの処理を終了することをRNに通知するために使用される通知メッセージをRNに送信するように形成された送信部90と
を有する移動管理装置である。
【0118】
好ましい実施の形態において、判断部70は、RNにより送信されたネットワークデタッチのリクエストに含まれている通知情報に従って、RNが現在アクセスしているセルが、中継する機能を備えかつRNによるアクセスを許容している基地局セルであることを判断するように形成されていてもよく、通知情報は、RNが現在アクセスしているセルが、中継する機能を備えかつRNによるアクセスを許容している基地局セルであることを通知するために使用される。ネットワークデタッチリクエストに通知情報を含める好ましいモードについては上述したとおりであるので、ここでは説明しない。詳細については、上記の方法の実施の形態における対応する箇所に示されている。
【0119】
送信部90により送信されかつネットワークデタッチの処理を終了することをRNに通知するために使用される通知メッセージは、RNのネットワークデタッチを拒否する理由は移動管理装置が中継する機能を備えているからであることを示す理由情報又は原因情報を含む。理由情報を通知する具体的なモードについてここでは更には説明しない。詳細については上記の方法の実施の形態に示されている。RNのネットワークデタッチリクエストを受け入れることを移動管理装置が決定した場合、送信部90は、RNのネットワークであっちが受け入れられたことを通知するために使用される通知メッセージをRNに送信する。
【0120】
RNによりアクセスされているセルが中継機能を備えている場合に、RNを制御するゲートウェイがRNによりアクセスされているセルの基地局のインターナルゲートウェイであることを保証するために、送信部90は、RNによりアクセスされているセルの基地局の基地局識別子と、現在アクセスを行っている装置がRNであることを示す通知情報とをDNSサーバに送信するように更に形成され;移動管理装置は取得部80を更に含み、取得部80はDNSサーバにより選択されかつRNを制御するゲートウェイの識別子を取得するように形成され、RNによりアクセスされているセルが中継機能を備えた基地局セルであった場合、DNSサーバにより選択されたゲートウェイはRNによりアクセスされているセルの基地局のインターナルゲートウェイである。これにより、移動管理装置は以後そのRNを制御しているゲートウェイとのベアラを設定するだけでよい。
【0121】
本発明の実施の形態において、移動管理装置は、RNが現在アクセスしているセルが、中継する機能を備えかつRNによるアクセスを許容している基地局セルであるか否かを判断し;RNが現在アクセスしているセルが中継する機能を備えかつRNによるアクセスを許容する基地局セルであり、移動管理装置が中継する機能を備えていた場合、移動管理装置は、ネットワークデタッチの処理を終了することをRNに通知するために使用される通知メッセージをRNに送信する。これにより、RNは、従来技術におけるRNのネットワークアタッチ手順のうちの第2の段階のネットワーク再アタッチ手順を実行しなくてよくなり、これによりRNの従来のネットワークアタッチ手順を改善し、RNのネットワークアタッチ時間を短縮し、ネットワークリソースを節約できる。
【0122】
図8に示されているように、本発明の一実施形態はネットワークシステムを提供する。ネットワークシステムは以下の要素を含む。すなわち、ネットワークシステムは中継ノードRN100とセルの基地局200とを含み、
中継ノードRN100は、セルにアクセスする処理(セルは、中継する機能を備えた基地局セル又はエボルブド基地局eNodeBにおけるセルである)と;セルの基地局が送信した無線リソースコンフィギュレーションメッセージを受信する処理と;無線リソースコンフィギュレーションメッセージに従って、RNのためにセルの基地局が選択した移動管理装置が中継機能を備えているか否かを判断する処理と;中継機能を備えかつRNによるアクセスを許容している基地局セルのリストを取得する処理と;RNによりアクセスされたセルが、中継する機能を備えた基地局セルのリストに含まれており、かつ移動管理装置が中継する機能を備えていた場合、アクセスしたセルを去らないことを決定し、そうでなかった場合、アクセスしたセルを去り、中継機能を備えた基地局セルのリストに属するセルにアクセスする処理とを行うように形成され、
セルの基地局200は、無線リソースコンフィギュレーションメッセージを中継ノードに送信し、RNのために移動管理装置を選択するように形成されている。
【0123】
中継機能を備えた基地局セルにRNがアクセスした場合に、UEによりアクセスされるゲートウェイが中継機能を備えた基地局のインターナルゲートウェイであることを保証するために、ネットワークシステムは移動管理装置300を更に含み、移動管理装置300は、中継機能を備えた基地局セルに中継ノードがアクセスした場合に、中継機能を備えかつRNによりアクセスされている基地局の識別子と、現在アクセスを行っている装置がRNであることを示す通知情報とをDNSサーバに送信し;及びDNSサーバにより選択されかつRNを制御するゲートウェイの識別子を取得するように形成され、ゲートウェイは、DNSサーバにより選択され、中継機能を備えかつRNによりアクセスされている基地局のインターナルゲートウェイである。
【0124】
RNが中継装置又は中継ノードであることを知るため、移動管理装置は、RNの加入者情報をホーム加入者サーバ(HSS)から取得し、RNの加入者情報に従って、RNが中継装置であることを判断するように更に形成されている。これにより、移動管理装置は、現在アクセスしている装置はRNであることを示す通知情報をDNSサーバに送信することができる。
【0125】
RNが中継装置であることを基地局に通知し、基地局により選択される移動管理装置が中継機能を備えた移動管理装置である確率を増やすため、RN100は、セルにアクセスする手順において、現在アクセスしている装置がRNであることを示す通知情報をセルの基地局に送信し;この場合、セルの基地局200は、現在アクセスしている装置がRNであることを示す通知情報に従って、RNのために中継機能を備えた移動管理装置を選択するように具体的に形成されていてもよい。
【0126】
中継ノードRN、移動管理装置、及びセルの基地局(例えば、DeNB又はeNodeB)の間の情報のやりとりはここでは説明しない。詳細については上記の方法の実施の形態の対応する箇所で説明されている。
【0127】
本発明の実施の形態では、無線リソースコンフィギュレーションメッセージに従って、RNがアクセスしたセルの基地局がRNのために選択した移動管理装置が、中継する機能を備えているか否かをRNが判断し;RNがアクセスしたセルが、RNによるアクセスを許容するDeNBセルであり、かつセルの基地局がRNのために選択した移動管理装置が中継する機能を備えていた場合、RNはアクセスしたセルを去らないこと(又は離れないこと)を決定する。このため、RNは、従来技術におけるRNのネットワークアタッチ手順のうちの第2の段階のネットワーク再アタッチ手順を実行しなくてよくなり、これによりRNの従来のネットワークアタッチ手順を改善し、RNのネットワークアタッチ時間を短縮し、ネットワークリソースを節約できる。
【0128】
図9に示されているように、本発明の実施の形態は別のネットワークシステムも提供し、ネットワークシステムは、中継ノードRN500と、移動管理装置600とを含む。
【0129】
移動管理装置600は、中継ノードRNから送信されたネットワークデタッチのリクエストを受信し;ネットワークデタッチのリクエストに従って、RNが現在アクセスしているセルが、中継する機能を備えかつRNによるアクセスを許容している基地局セルであるか否かを判断し;RNが現在アクセスしているセルが、中継する機能を備えかつRNによるアクセスを許容している基地局セルであり、移動管理装置が中継する機能を備えていた場合に、ネットワークデタッチの処理を終了することをRNに通知するために使用される通知メッセージをRNに送信し;そうでなかった場合、アクセスしたセルを去り、中継する機能を備えた基地局セルのリストに属するセルにアクセスするように形成されている。
【0130】
中継ノードRNは、ネットワークデタッチのリクエストを移動管理装置に送信し、移動管理装置から送信された通知メッセージを受信し、受信した通知メッセージに従って、ネットワークデタッチを終了するか否かを決定するように形成されている。
【0131】
中継機能を備えた基地局セルにRNがアクセスした場合に、UEによりアクセスされるゲートウェイが中継機能を備えた基地局のインターナルゲートウェイであることを保証するために、移動管理装置600は、中継機能を備えた基地局セルに中継ノードがアクセスした場合に、中継機能を備えかつRNによりアクセスされている基地局の識別子と、現在アクセスを行っている装置がRNであることを示す通知情報とをDNSサーバに送信し;及びDNSサーバにより選択されかつRNを制御するゲートウェイの識別子を取得するように形成され、ゲートウェイは、DNSサーバにより選択され、中継機能を備えかつRNによりアクセスされている基地局のインターナルゲートウェイである。
【0132】
RNが中継装置であることを基地局に通知し、基地局により選択される移動管理装置が中継機能を備えた移動管理装置である確率を増やすため、RN500は、セルにアクセスする手順において、現在アクセスしている装置がRNであることを示す通知情報をセルの基地局に送信し;この場合、ネットワークシステムはセルの基地局700を更に含み、セルの基地局700は、現在アクセスしている装置がRNであることを示す通知情報に従って、RNのために中継機能を備えた移動管理装置を選択するように具体的に形成されていてもよい。
【0133】
ネットワークシステムにおけるネットワーク要素(中継ノードRN、ドナー基地局DeNB、移動管理装置等)間の情報のやりとりはここでは説明しない。詳細については上記の方法の実施の形態の対応する箇所で説明されている。
【0134】
本発明の実施の形態によれば、移動管理装置がRNから送信されたネットワークデタッチリクエストを受信した後、移動管理装置は、ネットワークデータッチリクエストに応じて、 RNによりアクセスされたセルが、中継する機能を備えかつRNによるアクセスを許容する基地局セルであるか否かを判断し;(a)RNにより現在アクセスされているセルが、中継機能を備えかつRNによるアクセスを許容しているか否か、及び(b)移動管理装置が中継する機能を備えているか否かに応じて、ネットワークデタッチリクエストを受け入れるか否かを判断し;RNが、現在アクセスしているセルを離れるべきか否かをRNが判断し、かつ中継機能を備えた基地局セルにアクセスできるように、RNに通知を行う。これにより、ネットワークデタッチは拒否されることを移動管理装置がRNに通知する場合に、RNは、従来技術におけるRNのネットワークアタッチ手順のうちの第2の段階のネットワーク再アタッチ手順を実行しなくてよくなり、これによりRNの従来のネットワークアタッチ手順を改善し、RNのネットワークアタッチ時間を短縮し、ネットワークリソースを節約できる。
【0135】
上記の実施の形態による方法のステップのうちの全部又は一部が、プログラムにより命令される関連するハードウェアにより実行されてよいことを、当業者は理解するであろう。プログラムは、リードオンリメモリ、磁気ディスク又は光ディスク等のような、コンピュータにより読み取ることが可能な記憶媒体に保存されてもよい。
【0136】
以上、本発明の実施の形態により提供されるRNのネットワークアタッチ方法、関連する装置及びネットワークシステム等が詳細に説明された。本発明の原理及び実現手段が具体的な実施形態を参照しながら説明されたが、具体的な実施形態は本発明の方法を理解を促すように示されているに過ぎない。更に、本発明の実現手段及び適用例に関し、本発明の実施形態に対する修正例や変形例等が当業者によりなされてもよい。従って、本明細書に記載されている例は本発明の限定として解釈されてはならない。
【0137】
<関連出願>
本願は2011年6月16日付で中国特許庁に出願された「NETWORK ATTACH METHOD FOR RELAY NODE AND RELATED APPARATUS」と題する中国特許出願第2011101626663.Xによる優先的利益を享受し、その中国特許出願の内容全体はリファレンスに組み入れられる。