(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1撮像装置とは異なる角度から前記光束の少なくとも一部を見るように第2撮像装置を配置し、第2撮像装置からの映像が、第1撮像装置と比較して、同じ粒子材料から異なる散乱角で、前記光束からの散乱光を受けるようにしたことを含む請求項1に記載の方法。
第1撮像装置を使用して前記光束からの光の前方散乱を測定することと、第2撮像装置を使用して前記光束からの光の後方散乱を測定することとを含む請求項1乃至3のいずれかに記載の方法。
第2撮像装置が、第1撮像装置とは異なる角度から前記光束の少なくとも一部を見るように構成され、第2撮像装置からの映像が、第1撮像装置と比較して、同じ粒子材料から異なる散乱角で、前記光束からの散乱光を受けるようにした請求項10に記載の装置。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、添付の図面を参照して発明の実施の形態を説明する。
図1において、粒子検出器10の1つの実施形態が示される。粒子検出器10は、監視されるべき領域12の中に設置される。この領域は、部屋、スタジアム、廊下などの領域である。その領域は、閉じられていたり室内であったりする必要はない。
【0025】
撮像装置14は、領域12の少なくとも1部分を見るが、これは、発光体16からの電磁放射を含む部分を含む。撮像装置14は、カメラ、または、光ダイオード、CCDなどの方向性のある電磁的受光器を形成する1以上の装置(デバイス)を含む。好ましい実施の形態では、この撮像装置14はカメラである。この実施の形態では、カメラ14は、映像を撮像してアナログビデオ情報を通信リンク18にそって処理装置(プロセッサ)20に送るためフルフレーム撮像を用いる。フルフレーム撮像は必ずしも必要ではない。しかし、好ましくは、複数の映像を得ることにおける技術的単純さ、性能、および、取り付けの制限の最小化のため、フルフレーム撮像を用いる。当業者により理解されるように、ライン・トランスファー・カメラなどの他の撮像装置14が使用でき、フルフレーム撮像の効率のための補償方法が使用できる。他の通信リンク22は、発光体16をプロセッサ20に結合する。プロセッサ20は、発光体16の出力を制御し、および/または、通信リンク22を介して発光体16の出力についての情報を受け取る。別の方法では、発光体16の状態はカメラ16によって検出でき、または、後で説明するように、自動的に決定される。この好ましい実施の形態では、発光体16は、可視光、赤外光または他の光を生成するレーザである。レーザ16は、レンズ21と、視野制限装置23などの空間的フィルタを組み込んでいる。光束が均一な媒体を通るとき、散乱はなく、不規則的であるときにのみ、光束が散乱される。したがって、煙粒子などの粒子の存在の下で光束が散乱される。さらに、この好ましい実施の形態により、レーザ16は変調できる。たとえば、レーザのオンとオフが、与えられたシーケンスで生じる。煙が存在しないとき、レーザの光束を含む撮影映像における画素の強度は、レーザの状態にかかわらず同じである。煙が存在するとき、レーザがオンであるときの撮影された映像の強度(散乱により)と、レーザがオフになったときの強度を比べると、違いが生じる。
【0026】
図1に示されるオプションのフィルタは、偏光フィルタ24とバンドパスフィルタ26の形である。偏光フィルタ24は、発光体16から放射された電磁放射が透過するのを可能にするが、背景光の一部がカメラ14に入るのを防止する。これは、次の点で有用である。発光体16が偏光を放射するレーザであるならば、偏光フィルタ24がレーザ光の偏光角でアラインできて、レーザ光の最大透過を可能にし、一方、典型的にはランダムに偏光される光源または偏光されない光源からの背景光の一部を除去する。第2のフィルタ26はバンドパスフィルタであり、このフィルタは、予め決められた周波数範囲(すなわち、発光体16からの電磁放射の周波数)内の光のみを透過する。たとえば、干渉フィルタすなわち着色ゲルがバンドパスフィルタ26として使用できる。バンドパスフィルタ26(もし640nmの赤のレーザが使用されるならば640nm付近の光のみを実質的に通す)を使用することにより、大きな背景光が除去されて、領域12において空中に懸濁される粒子から散乱される光の相対的強度を増加する。
【0027】
他のフィルタ方法は、レーザの変調と、後で説明するシステム部品に関する位置情報の使用を含む。
【0028】
撮像装置は、入力した光(放射)を制御するための減衰器を使用できる。制御可能な中性密度フィルタ装置が使用できる。他の方法では、この減衰は、可変の開口で強度を制御するという形であってもよい。オプションの調節可能なアイリス24aが、露光レベルを制御するために使用できる。これは、装着時に手動で設定でき、または、システムが、入射光のレベルにより自動的に設定できる。この理由は、少なくとも後の処理で使用される視野の部分において、カメラの飽和を最小にまたは防止することである。アイリス24aは、カメラに入る光量を減少するための機械的アイリス、LCDアイリスなどである。いくつかの電子カメラは電子シャッタを組み込んでいて、この場合、アイリス24aの代わりに露光を制御するために、シャッタ時間が使用される。空間的フィルタも示される。空間的フィルタは、たとえば、カメラ14への入射光を効果的にマスクするためのスリットを備える。例えば、スリットは、カメラ14に入射する光をマスクして、カメラ14のレンズの面に投影されるときのレーザ光の形状にほぼ対応する。部品26,24a、24b、24は、種々の順番または組み合わせで物理的に配置できる。
【0029】
使用においては、発光体16からの赤のレーザ光などの電磁波は、領域12を通り、壁すなわち吸収体28の上に当たる。カメラ14の視野は、少なくともレーザの光路の一部を含み、オプションとしては、壁の上のレーザの当たる点(この例では吸収体28の上に当たる)を含む。レーザと交差する領域の中での空中の粒子(この例では、粒子の雲30で表される)は、レーザ光の散乱を生じる。粒子から散乱される光の一部は、カメラ14のセンサの上におちて、検出される。
【0030】
図1に示される実施の形態において、カメラ14は、アナログ情報を、プロセッサ20のビデオ撮像カード32に出力する。ビデオ撮像カード32は、アナログ情報をデジタル情報に変換し、デジタル情報は、次にコンピュータ34により処理される。この処理は、コンピュータ34で実行されるソフトウェア36(後で説明する)により行われる。この好ましい実施の形態において、撮像面がレーザ光束での対応位置に対応またはマップされるように、撮像された映像を解釈するために、この処理が実行される。このシステムの部品の予め決められ位置または位置情報が得られると、これは、比較的直接的な幾何学と三角法により実行できる。
【0031】
他の実施の形態において、ビデオ撮像カード32を必要とせず、データを取得してデジタル的にプロセッサ20に送るカメラを用いることは可能である。さらに、カメラ14、フィルタ24,26、プロセッサ20および光源16は、1つまたは複数のユニットに一体化できる。また、埋め込まれたシステムが、少なくともプロセッサ20に機能を提供するために使用できる。
【0032】
もしデータの形で映像情報がプロセッサ20に供給できるならば、多数のカメラ14の構成がこの用途において使用できる。
【0033】
図1に示される例では、レーザ変調器38は、発光体16のパワーを変えるために使用される。パワーのレベルは、照明条件を合わせ、目の安全の要請に応え、オン/オフ変調を提供するために、変更できる。この実施の形態では、カメラ14は、毎秒30フレームを撮像し、発光体161つのフレームについてオン、次のフレームについてオフと循環する。1つの領域における光量は各フレームについて検出され、レーザがオフであるときのその領域における光の和は、レーザがオンであるときのその領域における光の和から差し引かれる。和は、複数のフレームにわたっていてもよい。レーザがオンであるときに受けた光の和と、レーザがオフであるときの光の和の間の差は、その領域における散乱量の尺度として扱える。警告として動作するため、差のしきい値が設定され、もし差がこのしきい値を越えると、警告を活性化できる。こうして、検出器10は、粒子検出器として使用できる。この消去、フィルタ処理およびソフウェアについての詳細は、後で説明される。
【0034】
検出器10は、警告または予備警告の条件を示す前に、測定された散乱が、予め決められた時間の間、与えられたしきい値を越えるまで待つように設定できる。検出器10について警告または予備警告の条件を決定するための手法は、ヴィジョン・ファイア・アンド・セキュリティ社により販売されるVESDA(商標)レーザプラス(商標)などの、室の中でレーザを使用する吸引煙検出器において使用される方法と同様であってもよい。
【0035】
図2は、
図1に示される実施の形態の上面を示す。カメラ14は、視野θをもち、この視野は、この例では、実質的にすべての領域12(例えば、建物の中の1つの部屋)を見る。発光体16からの光は、ほぼカメラ14の方に向くが、直接にはレンズの方に向かない。したがって、カメラ14と発光体16の間の仮想線により定められる角度がある。この角度は、
図2に角度zで示される水平面にあってもよい。レーザ光は、直接にはカメラ14にあたらない。しかし、レーザ光の光路は、
図3に示されるように、カメラの視野の中にある。
【0036】
物理的システムの変形.
望ましくは、いくつかの状況では、1つのシステムにおいて多数の発光体を用いる。これは、規則に従っており、バックアップを提供し、または、1つの発光体によってより広い領域をカバーできることを助ける。
【0037】
もし大きい面積の適用範囲が要求されるならば、煙が1つの領域内の異なる多数の位置で検出できるように、多数の発光体を使用することができる。
図9は、カメラ50が部屋52などの領域の中に位置される構成を示す。もし検出が大きな領域で要求されたなら、カバー範囲を提供するために複数の発光体54,55が部屋52の近傍で広げられる。
図9では、発光体は、2つのグループ(点56に狙い点(ターゲット)を持つグループ54からの発光体と点57に狙い点を持つ発光体55)に分けられる。カメラ50は、点56,57を視野に持つか、または、点56,57を見ない。カメラ50は、カメラ50の視野に点56,57の像を投影するための光学装置(たとえばカメラ50の前に置かれたバックミラー(図示しない))を用いて、点56,57を視野にもつ。同様に、プリズムまたは他の光学システムがこの結果を達成できる。さらに、発光体54,55は、同時にまたは循環的に使用され、これにより、もし光が達する点をカメラ50が検出できるならば、カメラの中に検出される光は、その発光体が動作しているか故障しているかを検証するために使用できる。もし個々の発光体がオンとオフを順番に、または、線形的に依存しないいずれかのパターンで切り換えるならば、個々の発光体の検出が可能であるので、時間情報を使用することにより、どの発光体がどの時間にオンであったかを検出できる。さらに、どの発光体が発光したかを知ることにより、検出器は、保護されるべき領域内のサブ領域を局在化し、検出された粒子がサブ領域に関して位置検出されたことを保証する。その結果、粒子により散乱された1本または複数の光束が決定できる。
【0038】
発光体54,55は、ターゲット56,57の上で交差する必要は全くなく、多数のターゲットにそって、または、他のターゲット上で相互の交差することが可能である。
【0039】
図10に他の例が示される。ここで、レーザ58,59は、カメラ60から狙い点をそらしている。カメラ60は、点61、62で壁に当たるレーザ光から光を検出できる。もしこれらの点の一方が消えるならば、検出システムは、レーザが故障しているか、または、何かがレーザ光の光路をブロックしていることが分かる。もしレーザがブロックされているならば、レーザ光をブロックしている物体は、一般的に光も反射し、したがって、レーザスポットは、既知の狙いのエリア(すなわちもとの点61または62)から位置を変える。特にレーザが目の安全を考慮していないならば、これは重要であることがある。欠陥を検出する他の手段は、蜘蛛の巣などの偽の物体が、散乱を起こす光束と交差するとき、である。たとえば発光体を横方向に移動することにより光束の時々の移動は、散乱光のそのような欠陥検出を防止する。
【0040】
図10において、図示される第2のカメラ63は、システムに結合されて、追加の視野を提供する。2台のカメラの使用は、1つのカメラの使用よりも、煙のエリアのより正確な位置決定の手段を可能にする。また、この追加の視野は、同じ粒子材料について異なる散乱角での散乱情報を提供する。このデータは、異なる粒子径の分布または散乱の性質を持つ材料を区別するために使用できる。これは、たとえばちりなどの、誤った警報を生じる可能性のある有害粒子に対するシステムの感度を減少するために使用できる。1以上の発光体の使用により、散乱角の変化、発生した光の波長、観察している散乱の偏光面、および、発光と検出のタイミングの変化は、すべて、異なる種類の粒子の間の識別手段を提供する。
【0041】
図11において、カメラ64は、部屋を横切る2つのレーザ65,66を見る。
図11bは、カメラの方に反射されるレーザを使用して、よりよい部屋のカバー範囲を提供し、前方散乱光と後方散乱光を撮像する。
【0042】
この実施の形態では、プロセッサ10は、ペンチアム4チップ、ウィンドウズ(登録商標)2000オペレーティング・システムを使用するパーソナル・コンピュータからなる。
【0043】
本実施形態などの1つの重要な面は、
図4のデータフロー図を参照して後で詳細に説明される信号処理である。このデータフローのレイアウトは当業者により理解されると考えられる。参照の容易のため、この実施の形態における信号処理は、LVCDソフトウェアとして参照される検出器10のためのソフトウェアを用いて実行される。
図4を参照して分かるように、データフローのラインは、処理の異なる段階での映像データのフロー、アレイデータのフローおよび単純な数値データまたは構造化されたデータのフローを示す。こうして、説明される処理機能のいくつかは、より集約的な映像データまたはオプションでより集約的でない数値データを処理できる。当業者により理解されるように、作業効率は、これらのそれぞれの段階で処理機能を実行するために使用される部品またはソフトウェア部品の選択により達成できる。
【0044】
レーザ状態の決定.
図4のステップ401で、レーザ状態の決定が行われる。この実施形態におけるLVSDソフトウェアは、あるフレームのためのレーザの状態を決定するためカメラの視野の中にレーザ光源を持つことをあてにしている。
【0045】
レーザ光源の光を含む小さな関心領域が割り当てられる。この領域の中心は、レーザ光のスポットの初期位置に設定される。この領域における平均の画素値が計算される。次に、これがしきい値と比較されて、映像がレーザのオンとオフを記録しているか否かを決定する。
【0046】
しきい値は、ピーク検出器と平均値を与えられるトラフ検出器の出力の平均である。各検出器は、新しいピークまたはトラフが作られなかった場合における現在の平均値にもどる指数関数的減衰を実行する。時定数は、フレームにより、好ましくは10フレームの値で、設定される。
【0047】
この技法はかなり強いことが分かった。別の方法は、固定したしきい値により矩形内の平均値を超える1以上の画素を探すことである。
【0048】
レーザのオン/オフ切り換えがより密接にフレーム取得に結合されている実装では、この機能は必要ではない。しかし、レーザ光源が薄暗くないことや正確な強度であることを2重にチェックすることに役立つ。
【0049】
レーザ位置.
図4のステップ401では、重心アルゴリズムは、監視エリア内でレーザ光源の画素座標を推定する。この位置情報は、オプションでは、マウントおよび/または建物の移動によるレーザ光源またはカメラの位置の時間変動がおこる「レーザ・オン」映像ごとに更新される。安定性に影響する因子は、建物の中の壁の移動、マウント点の固さなどである。
【0050】
より正確には、前のステップ(レーザ状態の決定)で決定されたしきい値が像から減算され、負の値がゼロにクリップされる。レーザ状態の決定において使用される同じ矩形の重心は、レーザ点の(x,y)座標を生じる。この計算において、画素値は重みとして取り扱われる。
【0051】
別の技法では、前に説明されたエリアを映像として扱い、多数(〜50)の既知の「発光体・オフ状態」の映像の平均を計算し、次に、この平均を、発光体・オンで撮影されたことが分かっている最新の映像から減算する。前に説明された重心アルゴリズムが、次に、スポットの位置を推定するためにその映像データに適用される。
【0052】
関心領域の計算と背景消去.
図4のステップ403で、複数の関心領域が計算される。
図4のステップ404で、背景の消去が行われる。補間とフレーム減算の組み合わせは、背景消去の間に使用されて、映像からの一時的に変化する情報と不変の情報の干渉を少なくする。映像は、
図5に示されるように、3つの関心領域に分けられる。背景は、背景領域101と103に分けられ、さらに、積分領域102がある。これらの領域は、検出されたレーザ光源の位置の変化を反映するために、周期的に更新される。関心領域の形の選択は、散乱光の映像における正確な位置の不明確さを反映する。
図5において、カメラは、放射された光が壁に当たる点を見ることができず、従って、この光の正確な光路は分からない。このため、関心領域102は、発光体からの距離が増加するにつれて拡大される。放射された光の光路を手動で決定する方法では、光を一時的にブロックしてその位置をチェックすることにより、光の位置を試験し、そのデータをプロセッサに手動で入力する。その代わりに、1以上の実質的に透明なプローブ(たとえば板などの物体の形)は、光束の中に挿入できる。散乱は、要求される積分エリアと背景エリアが計算される映像における1以上の参照点を提供する板からの入射と出射において生じる。例えばクリーンルームまたは有害な環境における粒子を検出するために検出器が使用される用途では、そのような閉鎖域の窓が、実質的に透明な板として動作し、従って、検出器システムの部品を取り付けるためにその雰囲気の中に侵入することなしに、光束の光路を確立する。狭い積分エリアの目的は、散乱信号に寄与していない画素からの雑音の寄与を減少するためであり、また、背景領域を積分領域により近くして、レーザ・オフ映像における照明レベルを修正するために使用される修正因子をよりよく推定するためである。
【0053】
積分領域102は、放射された光の光路を含み、各々の側の領域、すなわち、背景領域101と103は、背景消去の間に使用される。これらの領域は、一般に三角形であり、レーザ光源から離れるほど広くなっている。これは、光の点の正確な位置が既知であるが光路の正確な角度が既知でないので、必要である。それで、カメラがどこで光が終わる化を見ることができないので、より大きな公差が、光路の他端で要求される。積分領域のより広い部分では画素が多いので雑音がより大きいが、各画素がより短い光路長を表し、そのため、単位長さあたりより多くのサンプルが平均に寄与する。もしカメラが光の終わる点を見ることができるならば、その位置の不確定性はより小さく、関心領域は、
図5に示されるように、分散する必要がない。
【0054】
2つの背景領域101,103は、レーザ・オフ映像における光路のいずれかの側での背景照明の一時的変動を修正するための輝度補償因子の補間のために選択される。照明の変化は、たとえば、光路のどちらかの側での2つの異なる、独立に一時的に変化する光源により起こる。この考えは、さらに、3つのエリア101,102,103を光路にそって複数のセグメントにさらに分割して、各々の分割について計算をすることにより、光路のいずれかの側だけでなく、光路にそっての変化も考慮するように拡張できる。
【0055】
背景消去アルゴリズムは、n個の「オン・フレーム」とm個の「オフ・フレーム」の和と計算する。これらのフレームのシーケンスは、任意であってよい。「発光体・オン」フレームから「発光体・オフ」フレームを減算する前に、「発光体・オフ」フレームは、映像の照明レベルの変化を補償するために、因子fにより規格化される。これは、強度が急速に変化する人工照明について有用であることがある。得られた映像は、n個の「オン・フレーム」とm個の「オフ・フレーム」の間の差を含む。これは、
図6にグラフで示される。
【0056】
規格化因子fは、レーザ・オン・フレームとレーザ・オフ・フレームの間の背景の変動の比を用いて、補間により決定される。
【数1】
ここで、μは、添字で示されたようにレーザ・オン(on)フレームまたはレーザ・オフ(off)フレームのいずれかにおける、与えられた背景領域での画素強度の平均値である。
【0057】
もしプロセッサがフルフレーム速度に遅れないほど十分には速くなければ、処理されるフレームのランダムな選択を可能にするスキームが必要である。n個のオン・フレーム映像とm個のオフ・フレーム映像がこの数のフレームの蓄積を待ちつつ背景消去のために使用されるならば、余分なレーザ・オン・フレームとレーザ・オフ・フレームを捨てることができる。
【0058】
別の方法では、撮影した映像に関してレーザの状態についての情報をコンピュータに供給されるように、ロック・ステップ同期技法が使用できる。どの場合でも、最小の1つのオン・フレームと1つのオフ・フレームがこの技法を作動するために必要である。
【0059】
上述の消去スキームの他の方法は、レーザ・オン・フレームとレーザ・オフ・フレームを減算することである。多くのオン・フレームとオフ・フレームが、減算の前および/または後に加算、平均、低域フィルタ処理を用いて、加算でき、または、平均でき、または、低域フィルタ処理ができる。
【0060】
背景消去の結果は、主に発光体からの散乱光と残留背景光および雑音からなる映像である。
【0061】
フレーム積分.
図4のステップ405において、フレーム積分が行われる。背景が消去された多数のフレームが合算され、平均され、または、低域フィルタ処理がされて、ノイズが減少された散乱光の映像が得られる。多数のフレームを平均することにより、レーザのオンとオフの切り換えに関連しない干渉が減少され、所望の(相関される)散乱情報が保持される。典型的には、背景消去とフレーム積分において使用される全フレームの数は、ほぼ100(すなわち約3秒のビデオ)である。積分のより長い期間または低域フィルタ処理のより低いカットオフ周波数は、信号対雑音比を改良し、応答時間の犠牲の下でより高い感度のシステムを可能にする。
【0062】
図7a〜
図7cに関連して、映像のシーケンスが、散乱光の検出における背景消去と積分の効果を示す。映像の強度は、眼に対してよりよい視認性を可能にするように規格化されている。全体の光束にわたってのオブスキュレーション(不明瞭化)レベルは、本出願人により販売されているVESDA(商標)レーザプラス(商標)検出器で測定すると、mあたり約0.15%であった。
図7aは、生のビデオを示し、
図7bは、積分領域を明るく示し、
図7cは、背景消去と積分の後での煙の存在下での散乱光を示す。
【0063】
散乱対半径の計算.
図4のステップ406において、発光体からの半径の関数としての散乱の計算が行われる。システムの幾何学と散乱による光束にそっての強度の変化は、この方法を用いて補修できる。
積分領域対レーザ光源からの半径(たとえば取得された映像における画素の単位で測定される)の図における散乱光レベルを含むデータ・アレイが、計算される。半径の円弧は、積分の内部の多くの画素をカバーするので、与えられた半径間隔での各画素の強度は共に合算される。
図8は、発光体に関して中心とする円弧により積分領域がどのようにセグメントに分けられるかを、図式的に表示する。
図8において、三角80は、予想される積分エリアを示し、円弧は、レーザ光源からの異なる半径を示す。積分エリアにおいて1対の円弧の間の各部分は、合算される画素を備え、この和は、散乱光のデータ・アレイに入る。明らかに2つの円弧の間にはない画素について、そのような画素に対応して計算される半径の丸めまたは切り捨てが、あいまいさを解消するために使用でできる。
【0064】
幾何学的形状の計算.
図4のステップ408で、システムの要素/部品の幾何学的形状が決定される。上述の各画素(すなわち映像の点)は、散乱体積に関して特定の幾何学的形状に対応し、映像の点などの一般的な場合が、
図12に示される。したがって、各々のそのような点すなわち画素で、以下のパラメータが決定される。
θ:散乱角
r:レーザ光源からの距離(単位m)
D:カメラからレーザ光源までの距離
L:高速に沿ってのある与えられた点での1画素により見られる物理的長さ
【0065】
与えられた半径rに対応する画素の修正された強度は、次に、現実の世界のシステムについて決定される。ここで、画素の強度は、ロスのない等方的散乱の計算に関連した与えられた半径と与えられた散乱角に対応して、予め決められた散乱利得値により乗算される(後での散乱角の修正参照)。こうして、散乱されたデータアレイが形成される。
【0066】
散乱角の修正.
散乱角の修正は、
図4のステップ409で論理的に決定される。入力として、このプログラムは、与えられた材料についての散乱データを含む散乱データファイルを要求する。このファイルにおけるデータは、経験的な構成処理により生成され、種々の種類の煙について平均値を含むように意図される。
【0067】
上述の幾何学の計算の間に決定される各散乱角で、すべての散乱角に対して利得が導出される。入力散乱データファイルからのデータは、すべての散乱角について前方利得の近似値が計算できるように、線形で補間される。
【0068】
半径に対する煙の計算.
光束の与えられた半径についての煙の決定は
図4のステップ407で行われる。画素ごとに散乱データ・アレイを煙のレベルに変換することは、
図12に示されるように、データD、d、θ
iの入力を要求する。幾何形状を束縛する長さまたは角度の任意の組み合わせも使用できる。Dは、カメラ82から発光体84までの距離であり、θ
iはカメラ82と発光体84からの線と、発光体からの光路に対応する線とのなす角度であり、dは、カメラの入射瞳と交差する光への垂線の長さである。この情報から、すべての他の情報が、三角法と幾何学から決定できる。この幾何形状は
図12に示される。
【0069】
前述の散乱対半径のアレイにおける各要素について、
図12に示されるL、θ
rおよびrが計算される。Lは、1つのカメラの画素に対して可視である光束の長さである。
【0070】
オブスキュレーションを得るための光束にそっての積分.
図4のステップ410で、光束の映像のセクタにわたっての積分が、検出されたオブスキュレーションを得るために行われる。光束の長さは、光束にそってのアドレス指定能力(addressability)を提供するため多数のセクタに分けられる。特に、光源を取り巻く画素における残留強度を起こる拡がりが生じている平行化されていない光源について、散乱により生じされる強度が解消できないので、レーザ光とレーザ光源の散乱とを区別するために、レーザスポットの位置のまわりの画素が、1つのセクタの一部としては含められない。
【0071】
同様に、カメラの端で、セットの幾何学的形状により、カメラの視野がカメラの数メートル以内で光束を見ることが可能である。
【0072】
セクタの境界での滑らかな移り変わりを提供するために、単純な移動平均フィルタが実装される。実際、光束は(n+1)個のセグメントに分けられ、移動平均が、(2セグメントの長さで)行われて、nセクタを生じる。
【0073】
光束で得られた映像の各画素は、光束に沿っての物理的長さに対応する(
図8,
図12参照)。この物理的長さは、光束がカメラに近づくにつれて小さくなっていく。レーザの端から開始し、端の境界の外側にある画素を無視して、あるセクタについてのオブスキュレーションは、上述の修正を適用した後での、すべての画素強度の和であり、そのセクタにより記述される物理的長さと位置となる。
【0074】
たとえば、全光束(画素半径rでのセクタの大きさとしてnからmが与えられる)にわたってオブスキュレーションOを決定すると、
【数2】
ここで、Sは散乱光であり、Lは上に説明されている。
【0075】
上で述べたが、光束の長さは、多数の点検出器を効果的にシミュレートする各セグメントについて個々の煙レベルを決定するために、多数のセグメントに分けられる。この抽象的な点検出器の出力は、アドレス指定可能な火災のパネルに提供できる。これは、次の理論に基づく。すなわち、放出された光の各セグメントから放出される光は、光路からカメラまでの角度とセグメントあたりの画素の数に基づいて、与えられた粒子密度に対して異なる光出力をする。発光された光の光路がカメラに近づくにつれ、すなわち、
図12においてrが増加するにつれ、角度θ
rが増加する。また、散乱光を含む画素の数は、カメラ82に向かう方向での光束の見かけの拡がりにより増加する。この幅の増加は
図8と
図13に示される。
図13は、発光体84から発生された光を示す。光の拡がりの角度は、明瞭さのために増幅されている。発生された光が発光体からさらに進むにつれ(すなわちrが増加するにつれ、主要な散乱光の位置と一致する画素の数が増加する。半径86では、発光体に近く、2個の画素のみが検出器により分かる関心領域内にあることが決定され、これらの画素からの光が合算され、アレイ90に置かれる。これは、1アレイの情報のn倍からなる散乱光scattered_light(r)である。ここに、nは、画面を横切る画素の数である。半径88では、より多数の画素が検出器により分かる関心領域内にあり、すべてが合算されて、この関心領域内で得られる散乱の量が得られる。散乱光の角度θ
rは、アレイ92で計算され、これは各画素で異なる。すなわち、rが小さいとき、θ
rは小さく、rが増加するにつれ、θ
rも大きくなる。あるイベントを検出する点において、関心のある粒子が、異なる散乱性質を持ちうるので、この情報は重要である。(光の波長に比べて)非常に小さい粒子は、θ
rにかかわらず、より一様に散乱する。しかし、より大きい粒子は、前方により多く散乱し、角度θ
rが増加するにつれて、強度を減少する。非常にしばしば、関心のある粒子(この例では煙の粒子)は、比較的大きい粒子であり、したがって、与えられた散乱角θ
rに対して光の出力の有効規格化因子のテーブルを使用することが有用であることがある。そのようなテーブルは、粒子を検出するためのレーザ室を使用する煙検出器の使用において知られている。
【0076】
アレイ94は、画素により取得された光の実際の半径を含む。アレイ96は、(この場合)カメラのフレームの中の撮影される映像の中の1つの水平の画素により囲まれる、発生された光のセグメントの長さからなる。この情報は、この光の体積(volume)を確認するために使用され、放射強度の計算において補助のために使用される。また、アレイ96は、各点rでの煙強度についてのデータsmoke[r]を含む。
【0077】
警告状態.
最後に、
図4を参照して、警告状態が計算される。各セクタについて警告状態が、標準の吸引煙検出器のように、しきい値、遅延、優先符号化スキームに基づいて、または、使用者により決定される他のパラメータに基づいて決定される。
【0078】
同じ方法が、最後のゾーンの出力が最高のセクタとゾーンレベルのいずれか高い方であることを除いて、ゾーン警告レベルについて使用される。
【0079】
誤り検出.
このシステムは、誤り条件の検出のための用意をしていてもよい。誤り条件は、本質的には、映像の中のレーザスポットの不在である。レーザ・オン/オフ信号のデューティサイクルが、1つの背景消去サイクルにおいて使用されるフレームの数にわたって33%〜66%の間にあることをチェックできる。
【0080】
別の実施の形態.
多数の別の実施の形態が、用途や所望の特徴に応じて提供可能である。特に限定されなければ、上述の動作の一般的な原理は、以下の変形例の実装に適用される。たとえば、誤り検出は、多くの方法で実行できる。
【0081】
他の用途では、上述のシステムは、オブスキュレーションの測定が重要な用途、たとえば、視認性があるレベル以下になると飛行機を迂回させることがある空港、において使用できる。このシステムは、周囲に照明があることを必要とせず、夜でも追加の照明なしに作動できる。赤外線カメラもまた赤外線光源を用いて使用できる。ここで、もし検出する光と同様な周波数の光源であるならば、その光源は、プロセッサがセキュリティのために照明されるフレームを無視するように、循環できる。
【0082】
典型的なセキュリティ・カメラは毎秒25映像または25フレームを撮影する。煙検出は、毎秒1フレーム以下を検出してもよい。したがって、残りの映像はセキュリティ目的のために使用できる。
【0083】
別の実施の形態が
図11Cに示され、2台のカメラ
105,104と1つのレーザ106を用いる。この実施の形態において、1台のカメラが発光体を見ることができ、他のカメラが光が壁に当たった位置すなわち狙い点の位置を見ることができる。そのような構成において、カメラ
105,104が同じプロセッサに接続されること、または、少なくとも相互に通信することが望ましい。このシステムは、光がブロックされたことの確認などの多くの長所を持ち、カメラ104に対する光の位置をより正確に決定するために使用でき、カメラ104は、光の前方散乱を検出する。そうして、光路の位置の不確定さが減少され、関心領域の大きさが減少できて、検出器システムの感度を増加する。さらに、火災により一般的に生じる大きい粒子がより小さい粒子(しばしばちりと結合する)よりも前方に散乱することが知られているので、粒子の特性が決定できる。もし光路の1つのセグメントについて後方散乱より前方散乱が著しく多いならば、そのセグメントでの粒子密度が、ある比率の大きい粒子を含むと解釈できる。第1の場所に粒子を存在させる事象の特性を確かめるため、このセグメントを他のセグメントまたは他の時間と比較することが有用であることがある。
【0084】
発光体は、偏光を生成するレーザであってもよい。このレーザは、可視光、赤外光または遠紫外光を発生する。光の波長の選択は、検出される粒子の性質や、装置の性質や、粒子の検出に称される方法の他、検出される粒子の性質に依存する。他の種類の発光体は、クセノン・フラッシュランプ、他のガス放電管、半導体レーザまたは発光ダイオードを含む。好ましくは、光は、少なくともある角度まで平行にされる。しかし、もし関心領域を用いるオプションのエリアの分離が使用されるならば、より広い光束が発光できる。
【0085】
別の実施の形態が
図11Cに示され、2台のカメラ102,104と1つのレーザ106を用いる。この実施の形態において、1台のカメラが発光体を見ることができ、他のカメラが光が壁に当たった位置すなわち狙い点の位置を見ることができる。そのような構成において、カメラ102,104が同じプロセッサに接続されること、または、少なくとも相互に通信することが望ましい。このシステムは、光がブロックされたことの確認などの多くの長所を持ち、カメラ104に対する光の位置をより正確に決定するために使用でき、カメラ104は、光の前方散乱を検出する。そうして、光路の位置の不確定さが減少され、関心領域の大きさが減少できて、検出器システムの感度を増加する。さらに、火災により一般的に生じる大きい粒子がより小さい粒子(しばしばちりと結合する)よりも前方に散乱することが知られているので、粒子の特性が決定できる。もし光路の1つのセグメントについて後方散乱より前方散乱が著しく多いならば、そのセグメントでの粒子密度が、ある比率の大きい粒子を含むと解釈できる。第1の場所に粒子を存在させる事象の特性を確かめるため、このセグメントを他のセグメントまたは他の時間と比較することが有用であることがある。
【0086】
この発明は、その特定の実施の形態に関連して説明されたが、他の変形も可能であることが分かる。この明細書が意図しているのは、本発明が、一般的に発明の原理に従い、また、当業界で公知のまたは通例である開示内容からのずれからなり、個々の記載された本質的な特徴を応用した本発明の変形、用途、適合をも含むことである。
【0087】
この発明は、発明の本質的な特徴からずれることなしに、いくつかの形に具体化できるので、上述の実施の形態は、特に説明されていない限り、本発明を限定しないと理解されるべきであり、むしろ、特許請求の範囲に定義されている発明の範囲内で広く解釈されるべきである。種々の変形や均等な装置が、本発明と特許請求の範囲の範囲内に含まれることが意図されている。したがって、実施の形態は、本発明の原理が実施できる多くの方法を説明しているものと理解されるべきである。特許請求の範囲では、手段の記載は、定義された機能を実行する構造を含むことを意図しており、構造的な均等物だけでなく、均等な構造も含む。たとえば、木片を結合するために釘は円筒表面を使用するが、ねじはらせん表面を使用するので、釘とねじは構造的均等物ではないけれども、木片を結合する環境では、釘のねじは均等な構造である。
【0088】
この明細書において、「・・・からなる」は、記載された特徴、整数値、ステップまたは部品の存在を特定するが、1以上の他の特徴、整数値、ステップまたは部品、またはそのグループの存在または追加を排除するものではない。