(54)【発明の名称】医療用超音波トランスデューサ組立体の磁歪アクチュエータ、並びにそのようなアクチュエータを有する医療用超音波ハンドピース及び医療用超音波システム
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
手先効果器と、該手先効果器を通る中央の長手方向軸線とを有する医療用超音波トランスデューサ組立体の磁歪アクチュエータを含む装置であって、前記アクチュエータは、鉄とガリウムとを含む合金、鉄とアルミニウムとを含む合金、鉄とガリウムとアルミニウムとを含む合金、コバルトとマンガンとガリウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとガリウムとを含む合金、コバルトとマンガンとアルミニウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとアルミニウムとを含む合金、コバルトとニッケルとマンガンとガリウムとを含む合金、コバルトとニッケルとマンガンとアルミニウムとを含む合金、コバルトとマンガンとガリウムとアルミニウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとガリウムとアルミニウムとを含む合金、及びコバルトとニッケルとマンガンとアルミニウムとガリウムとを含む合金、からなる群から選ばれた磁歪合金を含み、
前記磁歪合金は、前記手先効果器に連結可能であり、
前記手先効果器は、前記トランスデューサ組立体によって装着して受け入れられたときに、前記手先効果器における遠位先端部が前記磁歪アクチュエータからの振動の波腹の位置となり、波腹の遠位先端部での長手方向軸線方向の定常波の振幅が前記アクチュエータの振幅に実質的に等しくなるように、前記アクチュエータによって駆動され、
前記アクチュエータは複合材料を含んでおり、前記複合材料は磁歪的に不活性な母材と前記磁歪合金とを含んでおり、前記磁歪合金は前記母材中に分散される、装置。
超音波駆動の医療用手先効果器を装着して受け入れるように適合された医療用超音波トランスデューサ組立体を含む医療用超音波ハンドピースであって、前記トランスデューサ組立体は、中央の長手方向軸線と、前記長手方向軸線と実質的に同軸上に整合して磁歪合金を含む細長い磁歪アクチュエータと、前記長手方向軸線と実質的に同軸上に整合して前記アクチュエータを取り囲み、前記アクチュエータを実質的に所望の医療用共鳴周波数かつ実質的に所望の医療用振幅に励振するように適合された第1のコイルと、を含み、前記磁歪合金は、鉄とガリウムとを含む合金、鉄とアルミニウムとを含む合金、鉄とガリウムとアルミニウムとを含む合金、コバルトとマンガンとガリウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとガリウムとを含む合金、コバルトとマンガンとアルミニウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとアルミニウムとを含む合金、コバルトとニッケルとマンガンとガリウムとを含む合金、コバルトとニッケルとマンガンとアルミニウムとを含む合金、コバルトとマンガンとガリウムとアルミニウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとガリウムとアルミニウムとを含む合金、及びコバルトとニッケルとマンガンとアルミニウムとガリウムとを含む合金、からなる群から選ばれ、
前記磁歪合金は、波腹の遠位先端部での長手方向軸線方向の定常波の振幅が前記アクチュエータの振幅に実質的に等しくなるように、前記手先効果器に連結可能であり、
前記手先効果器は、前記トランスデューサ組立体によって装着して受け入れられたときに、前記手先効果器における遠位先端部が前記磁歪アクチュエータからの振動の波腹の位置となり、波腹の遠位先端部での長手方向軸線方向の定常波の振幅が前記アクチュエータの振幅に実質的に等しくなるように、前記アクチュエータによって駆動され、
前記アクチュエータは複合材料を含んでおり、前記複合材料は磁歪的に不活性な母材と前記磁歪合金とを含んでおり、前記磁歪合金は前記母材中に分散される、医療用超音波ハンドピース。
前記アクチュエータは第1の端部と第2の端部とを有し、前記トランスデューサ組立体は、前記アクチュエータの前記第1の端部に取り付けられた第1の端部のかたまりと、前記アクチュエータの前記第2の端部に取り付けられた第2の端部のかたまりと、を含み、前記第1の端部のかたまりは前記手先効果器を装着して受け入れるように適合される、請求項5に記載の医療用超音波ハンドピース。
前記トランスデューサ組立体は、前記長手方向軸線と実質的に同軸上で整合して少なくとも前記アクチュエータを取り囲み、かつ前記磁歪合金の歪みと磁場の関係のグラフ上の所望の動作点を得るためにバイアス磁場を作るように適合された1つ又は2つ以上の永久磁石を含む、請求項6に記載の医療用超音波ハンドピース。
前記トランスデューサ組立体は、前記長手方向軸線と実質的に同軸上で整合して少なくとも前記第1のコイルを取り囲み、かつ前記バイアス磁場を調節するように適合された第2のコイルを含む、請求項7に記載の医療用超音波ハンドピース。
前記トランスデューサ組立体は、第1の磁場コレクタと第2の磁場コレクタとを含み、前記第1の磁場コレクタと前記第2の磁場コレクタとは共に少なくとも前記第1のコイルを長手方向に結合する、請求項10に記載の医療用超音波ハンドピース。
前記第1のコイルは、前記アクチュエータから横方向に離間しており、前記ハンドピースは、ハンドピースの筐体と液体通路とを更に含み、前記ハンドピースの筐体は、前記長手方向軸線と実質的に同軸上に整合して前記第1のコイルを取り囲んでいる、請求項5に記載の医療用超音波ハンドピース。
前記液体通路は、潅注通路及び吸引通路の少なくとも1つであり、前記手先効果器が前記トランスデューサ組立体によって装着して受け入れられた時に前記手先効果器と流体連通する、請求項12に記載の医療用超音波ハンドピース。
前記トランスデューサ組立体は、共鳴体の端部のかたまりと検出コイルとを含み、前記共鳴体の端部のかたまりは、前記長手方向軸線と実質的に同軸上に整合して前記磁歪アクチュエータの一端部に音響的に接続されて磁歪特性を有し、前記検出コイルは、前記長手方向軸線と実質的に同軸上に整合して前記共鳴体の端部のかたまりを取り囲み、前記所望の医療用共鳴周波数と前記所望の医療用振幅とを実質的に保持するために前記アクチュエータを制御するようにアクチュエータの振動周波数とアクチュエータの振幅とに関するフィードバックを供給するように適合される、請求項5に記載の医療用超音波ハンドピース。
ハンドピースの筐体と、第1の医療用超音波トランスデューサ組立体と、前記第1の医療用超音波トランスデューサ組立体に取り付け可能な超音波駆動の第1の医療用手先効果器と、を含む医療用超音波システムであって、前記第1の医療用超音波トランスデューサ組立体は、第1の中央の長手方向軸線と、前記長手方向軸線と実質的に同軸上に整合して第1の磁歪合金を含む第1の細長い磁歪アクチュエータとを含み、前記第1の医療用超音波トランスデューサ組立体の少なくとも一部は、ツールを使うことなく、前記ハンドピースの筐体を損傷することなく、かつ前記第1の医療用超音波トランスデューサ組立体を損傷することなく、前記ハンドピースの筐体内に装着して挿入可能であり、前記第1の磁歪合金は、鉄とガリウムとを含む合金、鉄とアルミニウムとを含む合金、鉄とガリウムとアルミニウムとを含む合金、コバルトとマンガンとガリウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとガリウムとを含む合金、コバルトとマンガンとアルミニウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとアルミニウムとを含む合金、コバルトとニッケルとマンガンとガリウムとを含む合金、コバルトとニッケルとマンガンとアルミニウムとを含む合金、コバルトとマンガンとガリウムとアルミニウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとガリウムとアルミニウムとを含む合金、及びコバルトとニッケルとマンガンとアルミニウムとガリウムとを含む合金、からなる群から選ばれ、
前記磁歪合金は、波腹の遠位先端部での長手方向軸線方向の定常波の振幅が前記アクチュエータの振幅に実質的に等しくなるように、前記手先効果器に連結可能であり、
前記手先効果器は、前記トランスデューサ組立体によって装着して受け入れられたときに、前記手先効果器における遠位先端部が前記磁歪アクチュエータからの振動の波腹の位置となり、波腹の遠位先端部での長手方向軸線方向の定常波の振幅が前記アクチュエータの振幅に実質的に等しくなるように、前記アクチュエータによって駆動され、
前記アクチュエータは複合材料を含んでおり、前記複合材料は磁歪的に不活性な母材と前記磁歪合金とを含んでおり、前記磁歪合金は前記母材中に分散される、医療用超音波システム。
前記第1の医療用超音波トランスデューサ組立体は、ツールを使うことなく、前記ハンドピースの筐体を損傷することなく、前記第1の医療用超音波トランスデューサ組立体を損傷することなく、かつ前記第1の医療用手先効果器を損傷することなく、前記ハンドピースの筐体から取り外し可能である、請求項19に記載の医療用超音波システム。
第2の医療用超音波トランスデューサ組立体と、前記第2の医療用超音波トランスデューサ組立体に取り付け可能な超音波駆動の第2の医療用手先効果器と、を更に含み、前記第2の医療用超音波トランスデューサ組立体は、第2の中央の長手方向軸線と、前記第2の長手方向軸線と実質的に同軸上に整合して第2の磁歪合金を含む第2の細長い磁歪アクチュエータと、を含み、前記第2の医療用超音波トランスデューサ組立体の少なくとも一部は、ツールを使うことなく、前記ハンドピースの筐体を損傷することなく、前記第2の医療用超音波トランスデューサ組立体を損傷することなく、かつ前記第2の医療用手先効果器を損傷することなく、前記ハンドピースの筐体内に装着して挿入可能かつ前記ハンドピースの筐体から手で取り外すことができ、前記第2の医療用手先効果器は前記第1の医療用手先効果器とは異なり、前記第2の磁歪合金は、鉄とガリウムとを含む合金、鉄とアルミニウムとを含む合金、鉄とガリウムとアルミニウムとを含む合金、コバルトとマンガンとガリウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとガリウムとを含む合金、コバルトとマンガンとアルミニウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとアルミニウムとを含む合金、コバルトとニッケルとマンガンとガリウムとを含む合金、コバルトとニッケルとマンガンとアルミニウムとを含む合金、コバルトとマンガンとガリウムとアルミニウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとガリウムとアルミニウムとを含む合金、及びコバルトとニッケルとマンガンとアルミニウムとガリウムとを含む合金、からなる群から選ばれた、請求項20に記載の医療用超音波システム。
前記第2の医療用手先効果器は、前記第2の医療用手先効果器を損傷することなく、かつ前記第2の医療用超音波トランスデューサ組立体を損傷することなく、前記第2の医療用超音波トランスデューサ組立体に装着可能かつ取り外し可能であり、前記第1の医療用手先効果器は、前記第1の医療用手先効果器を損傷することなく、かつ前記第1の医療用超音波トランスデューサ組立体を損傷することなく、前記第1の医療用超音波トランスデューサ組立体に装着可能かつ取り外し可能である、請求項21に記載の医療用超音波システム。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態のいくつかの表現を詳細に説明する前に、添付された図面及び記載に詳述される構築、部品の配列、指示及び工程によりそれぞれの表現がその応用又は使用において制限されるものではないことに留意されたい。本発明の実施形態の例示的な表現は、他の表現、実施形態、バリエーション、及び変更において実践又は組み込まれてもよく、様々な方法で実行又は実施されることができる。更に、他に指示がない限り、本明細書において用いられる用語及び表現は、読者の便宜のために、本発明の実施形態の説明に役立つ表現を記載する目的で選ばれており、本発明を制限する目的では用いられていない。
【0012】
更に、以下に記述される表現、実施形態、実施例などの任意の1つ以上を、以下に記述される他の表現、実施形態、実施例などの任意の1つ以上と組み合わせることができるものと理解されたい。
【0013】
同様の数字が同様の要素を示す図面を参照すると、本発明の第1の実施形態が
図1に示される。
図1の実施形態の第1の表現は、医療用超音波トランスデューサ組立体14の磁歪アクチュエータ12を含む装置10である。アクチュエータ12は、鉄とガリウムとを含む合金、鉄とアルミニウムとを含む合金、鉄とガリウムとアルミニウムとを含む合金、コバルトとマンガンとガリウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとガリウムとを含む合金、コバルトとマンガンとアルミニウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとアルミニウムとを含む合金、コバルトとニッケルとマンガンとガリウムとを含む合金、コバルトとニッケルとマンガンとアルミニウムとを含む合金、コバルトとマンガンとガリウムとアルミニウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとガリウムとアルミニウムとを含む合金、及びコバルトとニッケルとマンガンとアルミニウムとガリウムとを含む合金、からなる群から選ばれた磁歪合金16を含む。1つの実施例では、磁歪アクチュエータ12は前述した群から選ばれた磁歪合金16から本質的に構成され、必要に応じてドーパントが加えられる。磁歪合金は、ETREMA Products,Inc.(Ames,Iowa)から市販されている。
【0014】
図1の実施形態の第1の表現の1つの実施可能性では、磁歪合金16の組成物及び製造工程は、医療用超音波トランスデューサ組立体14の磁歪アクチュエータ12に望ましい6つの特性を実質的に満たす磁歪合金を供給する。第1の特性は、(脆い従来のTerfenol−D磁歪合金及び圧電トランスデューサディスクとは異なり)延性のある磁歪合金であることである。延性のある磁歪合金は、非圧縮式アクチュエータの設計に使用することができ、所望形状に製造するのがより簡単である。冷却が必要である場合でもより少ない冷却ですむロバストな熱的動作を可能にし、かつルーチン的な高圧蒸気滅菌を可能にするために、第2の特性は、摂氏121度(華氏250度)を越えるキュリー温度を持つことである。
【0015】
第3の特性は、ニッケルより大きい磁歪を有することである。ニッケルの磁歪は実質的に30ppm(パーツ・パー・ミリオン)である。第4の特性は、ニッケルの磁気飽和より高い磁気飽和を有することである(1つの実施例では少なくとも2倍高い)。1つの実施形態では、第4の特性は、約150〜300ppmの磁気飽和であり、より具体的には約180〜245ppmである。第3及び第4の特性により、アクチュエータを取り囲むハンドピースの筐体がニッケル製のアクチュエータと比べてより小径になることが可能になる(例えば1つの実施例では半分の直径)。第4の特性により、必要な音波増幅の量を最小化することが可能である。
【0016】
第5の特性は、医療用超音波周波数で作動が可能で、かつ長軸方向の定常波の最大振幅が55.5kHzで40マイクロメートル〜120マイクロメートル(40マイクロメートルと120マイクロメートルとを含める)(1つの実施例では65マイクロメートル)で、波腹の遠位先端部で断面積が1mm
2〜8mm
2(1mm
2と8mm
2とを含める)(1つの実施例では2.5mm
2)である医療用手先効果器を駆動することが可能であることである。1つの例証では、直径6.4ミリメートルの円筒状のチタン製医療用手先効果器の55.5kHzでの治療出力の範囲は、頂点間の変位が10〜30マイクロメートルである。1つの実施例では、トランスデューサの作動曲線のヒステリシスが最小になり、かつ磁歪係数の応力によるロスが最小になる。そのような最小化に影響を及ぼす要素には、合金組成及びドーパント、機械による圧延、引き込み等の製造工程を通して発生した内部(internat)応力、並びに、温度、時間、圧力、大気ガス、及び、機械的バイアス、電気的バイアス、又は磁気バイアスが含まれるアニーリング状態が挙げられる。
【0017】
「遠位」は患者により近い部分であることに留意されたい。「波腹」は振動の最大マグニチュードの位置であることにも留意されたい。また、端部の実施例は、実質的に円形状又は長方形の断面積を有する端部が含まれるが、これらに限定されない。医療用超音波周波数は、20kHz〜150kHz(20kHzと150kHzとを含める)(1つの実施例では55.5kHz)の周波数である。
【0018】
第6の特性は、外径が5ミリメートル〜15ミリメートル(5ミリメートルと15ミリメートルとを含める)(1つの実施例では10ミリメートル)であるハンドピースの筐体内に医療用超音波トランスデューサ組立体14を収容することが可能であることである。所望のサイズの振幅を有する所望のより大きい断面積の手先効果器と併用した、所望のより小径でより人間工学的なハンドピースの筐体は、音響利得をほとんど又はまったく使用することができないということに留意されたい。
【0019】
図2の第1の代替アクチュエータの実施形態に示されているように、第1の製造では、磁歪アクチュエータ18は、それぞれが磁歪合金16を含む複数の積層20(主磁場に実質的に垂直にスタックされた)を含む。1つのバリエーションでは、それぞれの積層20の磁歪合金16は、それぞれの隣接する積層20の磁歪合金16から電気的に絶縁される。積層構造の実施例は、圧延、機械加工、溶融防糸されたリボン/ファイバーが含まれるが、これらに限定されない。
【0020】
図3の第2の代替アクチュエータの実施形態に示されているように、第2の製造では、磁歪アクチュエータ22は複合材料24を含んでおり、複合材料24は磁歪的に不活性な母材26と磁歪合金16とを含んでおり、磁歪合金16は母材26中に分散される。1つのバリエーションでは、磁歪合金16は第1の導電率を有し、母材26は第1の導電率より低い第2の導電率を有する。母材26の実施例には、熱可塑性の押出し加工又は成形、熱硬化性エポキシ又はポリイミド、及びkaplon−層印刷フィルム又はコーティングが挙げられる。複合材料24は、より容易に任意の形状にすることができることに留意されたい。そのように積層した磁歪アクチュエータ及び複合体磁歪アクチュエータは、望ましくない渦電流を低減し、かつアクチュエータの加熱を低減すべきであることにも留意されたい。
【0021】
第3の製造では、磁歪合金16は結晶、多結晶、又は無形体等のバルクで製造される。1つのバリエーションでは、磁歪アクチュエータ12のバルク材は、バルク材の導電率を十分に低くし、渦電流を低減するための積層(又はポリマー母材中に分散させる等の他の技術)を必要としないように調節される。
【0022】
図1の実施形態の第2の表現は、超音波駆動の医療用手先効果器30を装着して受け入れるように適合された医療用超音波トランスデューサ組立体14を含む医療用超音波ハンドピース28である。トランスデューサ組立体14は、中央の長手方向軸線32と、長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合して磁歪合金16を含む細長い磁歪アクチュエータ12と、長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合してアクチュエータ12を取り囲み、アクチュエータ12を実質的に所望の医療用共鳴周波数かつ実質的に所望の医療用振幅に励振するように適合された第1のコイル34とを含む。磁歪合金16は、本発明の第1の実施形態の第1の表現で前述した群から選ばれる。
【0023】
図1の実施形態の第2の表現の1つの応用では、所望の医療用共鳴周波数が20Khz〜150Khz(20Khzと150Khzとを含める)(1つの実施例では55.5Khz)で、かつ所望の医療用振幅が、長軸方向の定常波振動の頂点間振幅が55.5kHzで40マイクロメートル〜120マイクロメートル(40マイクロメートルと120マイクロメートルとを含める)(1つの実施例では65マイクロメートル)である。1つのバリエーションでは、刃又は大ばさみ等の手先効果器30は、1平方ミリメートル〜8平方ミリメートル(1平方ミリメートルと8平方ミリメートルとを含める)(1つの実施例では2.5平方ミリメートル)の断面積を有する実質的に円形状又は長方形の遠位先端部を有する。1つの変更では、手先効果器30は、トランスデューサ組立体14によって装着して受け入れられた時に、波腹の遠位先端部64での長軸方向の定常波の振幅がアクチュエータ12の振幅に実質的に等しくなるようにアクチュエータ12によって駆動される。
【0024】
図1の実施形態の第2の表現の第1の実施可能性では、アクチュエータ12は第1の端部36と第2の端部38とを有し、トランスデューサ組立体14は、(限定するものではないが、ねじ付きスタッドによる取り付け、硬ろう付け、又はレーザー溶接等で)アクチュエータ12の第1の端部36に取り付けられた第1の端部のかたまり40と、アクチュエータ12の第2の端部38に取り付けられた第2の端部のかたまり42とを含み、第1の端部のかたまり40は、(ねじ付きスタッドによる取り付け等で)手先効果器30を装着して受け入れるように適合される。1つのバリエーションでは、トランスデューサ組立体14は、長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合して、アクチュエータ12を取り囲み、かつ磁歪合金16の歪みと磁場の関係のグラフ48(
図4を参照)で所望の動作点46に対してバイアス磁場を作るように適合された永久磁石44(又は、限定するものではないが縦に細長く切った又は積層したフェライト又は永久磁石等のフェライト磁石)を含む。動作点はトランスデューサ組立体の機能範囲を設定し、1つの実例では、動作点46に達するためのエネルギーを最小化すると同時に範囲を最大化する。1つの変更では、トランスデューサ組立体14は、長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合して永久磁石44と第1のコイル34とを取り囲み、かつバイアス磁場を調節するように適合された第2のコイル50を含む。
【0025】
図1の実施形態の第2の表現の第1の実施可能性の1つの実施例では、トランスデューサ組立体14は、それぞれ長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合して、共に第1のコイル34と永久磁石44とを長手方向に結合する第1磁場コレクタ52と第2磁場コレクタ54とを含む。1つの実例では、第1の端部のかたまり40及び第2の端部のかたまり42は、低い音響損失を有する軟磁性コレクタであり、第1磁場コレクタ52及び第2磁場コレクタ54は、低い又は高い音響損失を有する軟磁性コレクタである。1つの構成体では、トランスデューサ組立体14の要素はプラスチック成形品内に保持される(図示せず)。
【0026】
本発明の第2の実施例が
図5に示されている。
図5の実施形態の第1の表現は、超音波駆動の医療用手先効果器130を装着して受け入れるように適合された医療用超音波トランスデューサ組立体114を含む医療用超音波ハンドピース128である。トランスデューサ組立体114は、中央の長手方向軸線132と、長手方向軸線132と実質的に同軸上に整合して磁歪合金16を含む細長い磁歪アクチュエータ12と、長手方向軸線132と実質的に同軸上に整合してアクチュエータ12を取り囲み、アクチュエータ12を実質的に所望の医療用共鳴周波数かつ実質的に所望の医療用振幅に励振するように適合された第1のコイル34とを含む。磁歪合金16は、本発明の第1の実施形態の第1の表現で前述した群から選ばれる。第1のコイル34は、アクチュエータ12から横方向に離間している。ハンドピース128は、ハンドピースの筐体156と液体通路158とを含み、ハンドピースの筐体156は長手方向軸線132と実質的に同軸上に整合して第1のコイル34を取り囲んでおり、液体通路158はアクチュエータ12と第1のコイル34との間に配置された部分を含む。
【0027】
図5の実施形態の第1の表現の第1の応用では、液体通路158は潅注通路及び吸引通路の少なくとも1つであり、手先効果器130がトランスデューサ組立体14によって装着して受け入れられた時に手先効果器130と流体連通する。第2の応用では、
図6Aの代替液体通路の実施形態に示されているように、アクチュエータ12と第1のコイル34との間のハンドピース228の液体通路258は冷却液再循環通路であり、手先効果器230がトランスデューサ組立体214によって装着して受け入れられた時に手先効果器230と流体連通する。第3の応用では、
図6Bの代替液体通路の実施形態に示されているように、ハンドピース228の液体通路258は手先効果器230と流体連通する潅注用の液体通路であり、ハンドピース228の液体通路258’は手先効果器230がトランスデューサ組立体214によって装着して受け入れられた時に手先効果器230と流体連通する吸引用の液体通路である。
【0028】
図5の実施形態の第1の表現の同じ又は異なる応用では、トランスデューサ組立体114は共鳴体の端部のかたまり160と検出コイル162とを含む。この応用では、アクチュエータ12は長手方向端部38を有し、共鳴体の端部のかたまり160は、長手方向軸線132と実質的に同軸上に整合して、長手方向端部38に音響的に接続されて、磁歪特性を有する。この応用では、検出コイル162は、長手方向軸線132と実質的に同軸上に整合して、共鳴体の端部のかたまり160を取り囲み、所望の医療用共鳴周波数と所望の医療用振幅とを実質的に維持するために(第1のコイル34で)アクチュエータ12を制御するようにアクチュエータの振動周波数とアクチュエータの振幅とに関するフィードバックを供給するように適合される。所望の医療用共鳴周波数と医療用振幅とは、取り付けた医療用手先効果器130(高調波メス等)が例えば組織切断中の荷重下にある場合でも、取り付けた医療用手先効果器130の波腹の遠位先端部164の所望の振幅を維持するように実質的に保たれることを理解されたい。
図5又は6に示されていないが異なる応用では、アクチュエータのより効率的な励振とより高い周波数モードの選択的刺激のために、第1のコイルは第2の(検出)コイルに近位に配置される。
【0029】
図6は、ハンドピースの筐体256、トランスデューサ組立体214の中央の長手方向軸線232、共鳴体の端部のかたまり260、検出コイル262、及びアクチュエータ12の長手方向端部38も示していることに留意されたい。1つの実施例では、共鳴体の端部のかたまり160及び260並びに手先効果器130及び230は、それぞれアルミニウムを含み、(アクチュエータ12もそうであるが)それぞれ実質的に波長の半分の長さである。共鳴体の端部のかたまりは端部ベル(bell)とも呼ばれ、手先効果器の直径が減少した部分はホーン(horn)とも呼ばれる。
【0030】
図5の実施形態に示されているように、同じ又は異なる実施可能性では、アクチュエータ12は機械的圧縮によらない。
【0031】
本発明の別の実施例が
図7に示されている。
図7の実施形態の第1の表現は、ハンドピースの筐体356と、第1の医療用超音波トランスデューサ組立体314と、第1の医療用超音波トランスデューサ組立体314に取り付け可能な超音波駆動の第1の医療用手先効果器330とを含む、医療用超音波システム336である。第1の医療用超音波トランスデューサ組立体314は、第1の中央の長手方向軸線332と、長手方向軸線332と実質的に同軸上に整合して第1の磁歪合金16を含む第1の細長い磁歪アクチュエータ12とを含む。第1の医療用超音波トランスデューサ組立体314の少なくとも一部は、ツールを使うことなく、ハンドピースの筐体356を損傷することなく、かつ第1の医療用超音波トランスデューサ組立体314を損傷することなく、ハンドピースの筐体356内に装着して挿入可能である。第1の磁歪合金16は、本発明の第1の実施形態の第1の表現で前述した群から選ばれる。上述した第4の特性の特に広範囲のppmにおけるより高い磁気飽和を有する第1の磁歪合金16は、広範囲の医療用手先効果器の動作を可能にする。
【0032】
第1の医療用超音波トランスデューサ組立体314は滅菌可能で再使用できる。第1の医療用超音波トランスデューサは、典型的に、ハンドピースの筐体356内に挿入される前に滅菌され、ハンドピースの筐体356から取り外された後に、及び/又は、次の使用の前に、滅菌することができる。第1の医療用超音波トランスデューサ組立体314は、第1の医療用手先効果器330と一緒に、又はそれとは別に滅菌可能である。
【0033】
ハンドピースの筐体内に装着して挿入可能なトランスデューサ組立体は、(限定するものではないが、「O」リング等によって)直接ハンドピースの筐体に取り付けることができる、及び/又は、(限定するものではないが、
図5及び6に見られるように「O」リング168及び268等によって)ハンドピースの筐体に取り付けられる取り付けた手先効果器によって間接的にハンドピースの筐体に取り付けることができることに留意されたい。
【0034】
図7の実施形態の第1の表現の1つの実施可能性では、第1の医療用超音波トランスデューサ組立体314は、ぴったりと摩擦嵌合するように密閉「O」リングを用いて(間接的に)ハンドピースの筐体356に取り付けられている(
図5〜6及び15〜16中の「O」リング168、268、及び768〜770を参照のこと)。図示されていないが同じ又は異なる実施可能性では、第1の医療用超音波トランスデューサ組立体314は、指で押し下げることで解放されるバネであるロックリング、押し下げ可能なラッチ、又は滑動コレート(collate)等を用いて、ハンドピースの筐体356内に機械的に固定して取り込まれる。他の実施可能性は当業者に委ねられる。
【0035】
図7の実施形態の第1の表現の1つの実施では、第1の医療用超音波トランスデューサ組立体314は、ツールを使うことなく、ハンドピースの筐体356を損傷することなく、第1の医療用超音波トランスデューサ組立体314を損傷することなく、かつ第1の医療用手先効果器330を損傷することなく、ハンドピースの筐体356から取り外すことができる。第1の医療用手先効果器330は、医療処置中であっても超音波トランスデューサ組立体314から第1の医療用手先効果器330を取り外してかわりの医療用手先効果器と取り替えるだけで、ユーザーによって容易に素早く交換できる。1つの実施形態では、第1の医療用手先効果器330は使い捨ての単回使用の手先効果器である。医療用超音波システム366に付属する様々な医療用手先効果器330を有するキットは、ユーザーが同じハンドピース上で速やかに手先効果器を変更することを可能にする。特に整形外科や形成外科等のいくつかの専門では、多くの医療処置中に時間は非常に重要である。
【0036】
図7の実施形態の第1の表現の1つの拡張では、医療用超音波システム336は、第2の医療用超音波トランスデューサ組立体374と、第2の医療用超音波トランスデューサ組立体374に取り付け可能な超音波駆動の第2の医療用手先効果器430とを含む。第2の医療用超音波トランスデューサ組立体374は、第2の中央の長手方向軸線362と、第2の長手方向軸線362と実質的に同軸上に整合して第2の磁歪合金376を含む第2の細長い磁歪アクチュエータ372とを含む。第2の医療用超音波トランスデューサ組立体374の少なくとも一部は、ツールを使うことなく、ハンドピースの筐体356を損傷することなく、第2の医療用超音波トランスデューサ組立体374を損傷することなく、かつ第2の医療用手先効果器360を損傷することなく、ハンドピースの筐体356内に装着して挿入可能で、かつハンドピースの筐体356から手で取り外すことができる。第2の医療用手先効果器360は第1の医療用手先効果器330とは異なる。第2の磁歪合金376は、本発明の第1の実施形態の第1の表現で前述した群から選ばれる。
【0037】
図7の実施形態の第1の表現の1つの応用では、第2の手先効果器360は、第2の医療用手先効果器360を損傷することなく、かつ第2の医療用超音波トランスデューサ組立体374を損傷することなく、第2のトランスデューサ組立体374に取り付け可能かつそれから取り外し可能であり、及び第1の手先効果器330は、第1の医療用手先効果器330を損傷することなく、かつ第1の医療用超音波トランスデューサ組立体314を損傷することなく、第1の医療用超音波トランスデューサ組立体314に取り付け可能かつそれから取り外し可能である。同じ又は異なる応用では、第1の医療用超音波トランスデューサ組立体314と第1の医療用手先効果器330とは共に実質的に音響利得がなく、第2の医療用超音波トランスデューサ組立体374と第2の医療用手先効果器360とは共に実質的に音響利得がない。
【0038】
図7の実施形態の第1の表現に関連した1つの方法では、医療処置を開始する前に、第1の医療用手先効果器330が第1の医療用超音波トランスデューサ組立体314に取り付けられ、第2の医療用手先効果器360がトルクツールを用いてある程度の時間をかけて第2の医療用超音波トランスデューサ組立体374に取り付けられ、第1の医療用超音波トランスデューサ組立体314が(取り付けられた第1の医療用手先効果器330と共に)ハンドピースの筐体356に素早く挿入して取り付けられる。次に、第1の医療用手先効果器330を用いて患者に医療処置の第1の部分を行なう。次に、第1の医療用超音波トランスデューサ組立体314が(取り付けられた第1の医療用手先効果器330と共に)ハンドピースの筐体356から素早く取り外されて、第2の医療用超音波トランスデューサ組立体374が(取り付けられた第2の医療用手先効果器360と共に)ハンドピースの筐体356に素早く挿入して取り付けられる。次に、第2の医療用手先効果器330を用いて患者に医療処置の第2の部分を行う。これによって、第1の医療用手先効果器を一般的な圧電の医療用超音波トランスデューサ組立体から従来どおりに取り外して第2の医療用手先効果器を一般的な圧電の医療用超音波トランスデューサ組立体に取り付けるのに比べて、医療処置の実時間が短縮される。
【0039】
図7の実施形態の第1の表現の1つの実施例では、第2の医療用超音波トランスデューサ組立体374は、第1の医療用超音波トランスデューサ組立体314と実質的に同一である。別の実施例では、それらは実質的に異なる。1つのバリエーションでは、ハンドピース認識のための独特の識別子としてのそれぞれの医療用超音波トランスデューサ組立体と、トランスデューサ組立体/手先効果器の組み合わせとは、医療処置に先立ってその組み合わせを効率的に起動させるために発生器(図示せず)が必要とする任意の初期化を設定するために、発生器によって事前に確認される。発生器は、ハンドピースの筐体356から延びるケーブル370によってトランスデューサ組立体に取り付け可能である。
【0040】
次の段落は、本発明の実施形態の他の実施例を説明している。
【0041】
図8〜12は、寸法、音響構成要素の取り付け、及び/又は検出コイルの配置が含まれる
図5のハンドピースの追加の実施形態を示す図である。
図8に示されているように、
図5の実施形態の代替表現の1つの実施例では、医療用超音波ハンドピース428は、中央の長手方向軸線32を有する医療用超音波トランスデューサ組立体414と、長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合して磁歪合金16を含む細長い磁歪アクチュエータ12と、長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合してアクチュエータ12を取り囲み、アクチュエータ12を実質的に所望の医療用共鳴周波数かつ実質的に所望の医療用振幅に励振するように適合された第1のコイル34とを含む。磁歪合金16は、本発明の第1の実施形態の第1の表現で前述した群から選ばれる。第1のコイル34は、液体通路458をもたらすようにアクチュエータ12から横方向に離間している。
【0042】
ハンドピース428は、長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合して、医療用超音波トランスデューサ組立体414を取り囲むハンドピースの筐体456を含む。ハンドピースの筐体456は、液体通路458を部分的に画成する。液体通路458の一部はアクチュエータ12と第1のコイル434との間に配置されて手先効果器430内の開口部と流体連通する。手先効果器はトランスデューサ組立体によって装着して受け入れられて、Oリング468等でハンドピースの筐体に密閉して接続される。手先効果器430は先端部464を含む。
【0043】
磁歪アクチュエータ12の直径は、手先効果器を磁歪アクチュエータ12に取り付ける第1の端部のかたまり440の直径より小さい直径を有する。1つの実施形態では、アクチュエータ12の直径は、第1の端部のかたまり440よりも第1の端部のかたまりの直径の約1/4だけ小さい。
図8〜12に示されているように、第1の端部のかたまり440の直径は6.0mmであり、アクチュエータ12の直径は4.5mmであり、ハンドピースの全体的な直径は8.0mmである。
【0044】
磁歪アクチュエータ12は半波長の長さである。この長さは、手先効果器の取り付けを震動波腹に近位にもたらす。第1の端部のかたまり440を含む手先効果器430の長さは半波長の長さである。アクチュエータの高調波への干渉を避けるため、Oリング468は、波節に、又は波節の近位に配置される。
【0045】
図9は、手先効果器430の反対端で磁歪アクチュエータ12に接続された共鳴体の端部のかたまり460を追加した
図8の実施形態である。アクチュエータの半波長は、共鳴体の端部のかたまり460、又は他の音響構成要素の取り付けを振動波腹でもたらす。第2の端部のかたまり460は、半波長の長さであり、アクチュエータ12とほぼ同じ直径であってもよい。ハンドピースを密閉するために、第2のOリング469は、アクチュエータの振動への干渉を避けるために波節に、又は波節の近位に、共鳴体の端部のかたまり460とハンドピースの筐体456との間に配置されてもよい。
【0046】
図10は、共鳴体の端部のかたまり460と検出コイル462とを追加した
図8の実施形態である。共鳴体の端部のかたまり460は、磁歪特性を有し、長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合して、手先効果器430の反対端でアクチュエータ12に音響的に接続される。検出コイル462は、長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合して、共鳴体の端部のかたまり460を取り囲む。検出コイル462は、波節に、又は波節の近位に配置されてもよく、液体通路458の部分をもたらすよう共鳴体の端部のかたまり460から横方向に離間していてもよい。
【0047】
図11は、共鳴体の端部のかたまり460と第2のOリング469と検出コイル462とを追加した
図8の実施形態である。この実施形態では、共鳴体の端部のかたまり460とOリング469とは、
図9で前述したように配置されている。しかしながら、検出コイル462は、長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合して、手先効果器を受け入れるハンドピースの筐体456の端部に近位で手先効果器430の第1の端部のかたまり440を取り囲む。この実施形態では、第1の端部のかたまり440は磁歪特性を有する。
【0048】
図11の実施形態の第1の応用では、Oリング468及び/又はOリング469は、それぞれ第1の端部のかたまり440及び共鳴体の端部のかたまり460と協働し、動作点とその効率とを調節するために磁歪アクチュエータ12にあらかじめ応力を加えるように配置、又は施されてもよい。
図11の代替実施形態では、応力要素は、磁歪アクチュエータ12の動作点と効率とを調節するために、共鳴体の端部のかたまり460に圧力を加えるためにOリング469の近くに配置されてもよい。応力要素は動作点と効率とを変更するのに調整可能であってもよい。応力要素は、共鳴体の端部のかたまり460と接してハンドピースの筐体456を通って延びる調整可能なボルトであってもよく、又は共鳴体の端部のかたまり460に加える重みであってもよい。しかしながら、他の応力要素が可能であることは当業者に理解されるであろう。
【0049】
図12は、共鳴体の端部のかたまり460と、検出コイル462と、手先効果器430内で液体通路458とチャネル480との間で流体連通するように手先効果器への複数の開口部481及び482とを追加した
図8の実施形態である。この実施形態では、検出コイル462は、
図11で説明されるようにハンドピースの筐体456内に配置される。ハンドピースの筐体456は、内カップ486で共鳴体の端部のかたまり460を部分的に取り囲み、液体通路が内カップ486と外壁488との間にあるようにハンドピースの筐体456の外壁488で液体通路の一部を画成する。内カップ486は、液体通路が共鳴体の端部のかたまり460の一部分のみと接触するように配置されてもよい。
【0050】
図13〜14は
図1と同様の図であるが、医療用超音波トランスデューサ組立体と取り付けられた手先効果器との追加の実施形態の図である。
図13に示されているように、
図1の実施形態の代替表現の1つの実施例では、トランスデューサ組立体514は、中央の長手方向軸線32と、長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合して磁歪合金16を含む細長い磁歪アクチュエータ12と、長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合してアクチュエータ12を取り囲み、アクチュエータ12を実質的に所望の医療用共鳴周波数かつ実質的に所望の医療用振幅に励振するように適合された第1のコイル534とを含む。アクチュエータ12は、第1の端部36と第2の端部38とを有し、トランスデューサ組立体514は、第1の端部36に取り付けられた手先効果器30と第2の端部38に取り付けられた第2の端部のかたまり42とを含む。磁歪合金16は、本発明の第1の実施形態の第1の表現で前述した群から選ばれる。
【0051】
トランスデューサ組立体514は、長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合して第1のコイル534を取り囲み、かつバイアス磁場を調節するように適合された第2のコイル550を含む。トランスデューサ組立体514は、それぞれ長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合して、共に第1のコイル534と第2のコイル550とを長手方向に結合する、第1のラジアル永久磁石544と第2のラジアル永久磁石546とを含む。第1のラジアル永久磁石544は第1の方向545の磁場を有し、第2のラジアル永久磁石546は第1の方向545の反対方向である第2の方向547の磁場を有する。
図13に示されているように、第1の方向545は磁歪アクチュエータ12に向かって放射状に内向きであり、第2の方向547は磁歪アクチュエータ12から離れるように放射状に外向きである。
【0052】
トランスデューサ組立体514はまた、長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合して、第1のコイル534と第2のコイル550と第1のラジアル永久磁石544と第2のラジアル永久磁石546とを取り囲んでいる磁場コレクタ552も含む。
【0053】
図14に示されているように、
図1の実施形態の別の代替表現では、トランスデューサ組立体614は、中央の長手方向軸線32と、長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合して磁歪合金16を含む細長い磁歪アクチュエータ12と、長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合してアクチュエータ12を取り囲み、アクチュエータ12を実質的に所望の医療用共鳴周波数かつ実質的に所望の医療用振幅に励振するように適合された第1のコイル634とを含む。アクチュエータ12は第1の端部36と第2の端部38とを有し、トランスデューサ組立体614は、第1の端部36に取り付けられた手先効果器30と第2の端部38に取り付けられた第2の端部のかたまり42とを含む。磁歪合金16は、本発明の第1の実施形態の第1の表現で前述した群から選ばれる。
【0054】
トランスデューサ組立体614は、長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合して第1のコイル34を取り囲み、かつバイアス磁場を調節するように適合された第2のコイル650を含む。トランスデューサ組立体614は、それぞれ長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合して、共に第1のコイル634と第2のコイル650とを長手方向に結合する第1の磁場コレクタ652と第2の磁場コレクタ654とを含む。トランスデューサ組立体614はまた、長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合して、第1のコイル634と第2のコイル650と第1の磁場コレクタ652と第2の磁場コレクタ654とを取り囲んでいる永久磁石644も含む。永久磁石644は、第2のコイル650と第1の磁場コレクタ652と第2の磁場コレクタ654との外側表面に積層されてもよい。
【0055】
図15〜16は
図5と同様の図であるが、ハンドピースと取り付けた手先効果器との追加の実施形態の図である。
図15は、超音波駆動の医療用手先効果器730を装着して受け入れるように適合された医療用超音波トランスデューサ組立体714を含む医療用超音波ハンドピース728の追加の実施形態である。トランスデューサ組立体714は、中央の長手方向軸線32と、長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合して磁歪合金16を含む細長い磁歪アクチュエータ12と、長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合してアクチュエータ12を取り囲み、アクチュエータ12を実質的に所望の医療用共鳴周波数かつ実質的に所望の医療用振幅に励振するように適合された第1のコイル734と、それぞれ長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合して共に第1のコイル734を長手方向に結合する第1の磁場コレクタ752及び第2の磁場コレクタ754と、長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合して第1のコイル734及び第1の磁場コレクタ752及び第2の磁場コレクタ754の両方を取り囲んでいる永久磁場744と、を含む。磁歪合金16は、本発明の第1の実施形態の第1の表現で前述した群から選ばれる。第1のコイル734は、アクチュエータ12から横方向に離間している。トランスデューサ組立体714はまた、共鳴体の端部のかたまり760と検出コイル762とを含んでもよい。
【0056】
ハンドピース728は、長手方向軸線32と実質的に同軸上に整合して医療用超音波トランスデューサ組立体714を取り囲むハンドピースの筐体756と、一部分がアクチュエータ12と第1のコイル734との間に配置され手先効果器がトランスデューサ組立体によって装着して受け入れられた時に手先効果器730内の流路780に接続する液体通路758とを含む。
【0057】
図16は、液体通路の配置が異なり追加のOリングを有する
図15の代替実施形態である。
図16の液体通路758’はハンドピースの筐体内に配置され、一部分はハンドピースの筐体の外側表面と医療用超音波トランスデューサ組立体714との間にある。液体通路758’は、手先効果器がトランスデューサ組立体によって装着して受け入れられた時に手先効果器730内の流路780に接続する。
【0058】
図15及び16の永久磁石744は、フェライト磁石であってもよいことに留意されたい。永久磁石744は、
図15においては完全に円環状の磁石であり、
図16においては(
図17の横断面図に示されているように)円周方向に離間した磁石セグメント744’のアレイである。
【0059】
前述した及び/又は図示された実施形態のうちのいずれかについて、
図15〜16から、小さい渦電流損で磁気バイアスをかけることは、永久磁石でもフェライト磁石でも施すことができることに留意されたい。(
図15〜16で構成要素が「フェライト/永久磁石」とラベル付けされていることに留意されたい)。前述した及び/又は図示された実施形態のうちの任意の1つ以上又はすべての実施形態の1つの実施例では、磁気バイアスをかける回路は磁気バイアス式の閉回路であり、及び/又は手先効果器は医療用超音波トランスデューサ組立体によって装着して受け入れる高調波の刃を有する1組の大ばさみであり、及び/又は刃のインピーダンスと必要な位相マージンとは手先効果器を駆動するために考慮に入れられ、及び/又はアクチュエータと手先効果器との主励振モードは長軸方向である。
【0060】
本発明の実施形態の1つ以上の表現から、いくつかの利益及び有利性が得られる。1つの実施例では、磁歪アクチュエータは前述した群から選ばれた磁歪合金から本質的に構成され、必要に応じてドーパントが加えられる。この実施例で、(耐久性のために圧縮される必要がある既知の歯石除去器の脆いTerfenol−D合金とは異なり)磁歪合金は延性のある磁歪アクチュエータを供給すべきである。この実施例で、選ばれた磁歪合金のより高い磁気飽和限界は、小径で人間工学的なハンドピースの筐体に収容されることが可能で、より大径の医療用手先効果器を駆動することができるべきである(ニッケルアクチュエータを有する既知の歯石除去器のより小径の手先効果器との比較においてである。そのようにより小径であることは、ニッケルのより低い磁気飽和限界のために必要な音響利得をもたらす)。歯石除去器は歯から歯石を除去するのに使用される低電力の機器であり、効率的に歯を削ったり骨を除去するだけのパワーがないのに比べて、本発明の実施形態の実施例は、歯を削ったり骨を切断したりすることができるべきであることに留意されたい。
【0061】
本発明は、いくつかの表現、実施形態、及び実施例などにより説明されてきたが、かかる詳細により添付されている特許請求の範囲の趣旨及び範囲を制限することは本発明の出願人の意図ではない。本発明の範囲を逸脱することなく、当業者が多数の他の変更、変化、及び置換を想起することが可能であろう。上記の記載は例として提供され、添付された特許請求の範囲と趣旨を逸脱せずに当業者が他の変更を想起することが可能であることを理解されたい。
【0062】
〔実施の態様〕
(1) 医療用超音波トランスデューサ組立体の磁歪アクチュエータを含む装置であって、前記アクチュエータは、鉄とガリウムとを含む合金、鉄とアルミニウムとを含む合金、鉄とガリウムとアルミニウムとを含む合金、コバルトとマンガンとガリウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとガリウムとを含む合金、コバルトとマンガンとアルミニウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとアルミニウムとを含む合金、コバルトとニッケルとマンガンとガリウムとを含む合金、コバルトとニッケルとマンガンとアルミニウムとを含む合金、コバルトとマンガンとガリウムとアルミニウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとガリウムとアルミニウムとを含む合金、及びコバルトとニッケルとマンガンとアルミニウムとガリウムとを含む合金、からなる群から選ばれた磁歪合金を含む、装置。
(2) 前記アクチュエータは、それぞれ前記磁歪合金を含む複数の積層を含む、実施態様1に記載の装置。
(3) 前記それぞれの積層の磁歪合金は、それぞれの近隣する積層の磁歪合金から電気的に絶縁される、実施態様2に記載の装置。
(4) 前記アクチュエータは複合材料を含んでおり、前記複合材料は磁歪的に不活性な母材と前記磁歪合金とを含んでおり、前記磁歪合金は前記母材中に分散される、実施態様1に記載の装置。
(5) 前記磁歪合金は第1の導電率を有し、前記母材は前記第1の導電率より低い第2の導電率を有する、実施態様4に記載の装置。
(6) 超音波駆動の医療用手先効果器を装着して受け入れるように適合された医療用超音波トランスデューサ組立体を含む医療用超音波ハンドピースであって、前記トランスデューサ組立体は、中央の長手方向軸線と、前記長手方向軸線と実質的に同軸上に整合して磁歪合金を含む細長い磁歪アクチュエータと、前記長手方向軸線と実質的に同軸上に整合して前記アクチュエータを取り囲み、前記アクチュエータを実質的に所望の医療用共鳴周波数かつ実質的に所望の医療用振幅に励振するように適合された第1のコイルと、を含み、前記磁歪合金は、鉄とガリウムとを含む合金、鉄とアルミニウムとを含む合金、鉄とガリウムとアルミニウムとを含む合金、コバルトとマンガンとガリウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとガリウムとを含む合金、コバルトとマンガンとアルミニウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとアルミニウムとを含む合金、コバルトとニッケルとマンガンとガリウムとを含む合金、コバルトとニッケルとマンガンとアルミニウムとを含む合金、コバルトとマンガンとガリウムとアルミニウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとガリウムとアルミニウムとを含む合金、及びコバルトとニッケルとマンガンとアルミニウムとガリウムとを含む合金、からなる群から選ばれた、医療用超音波ハンドピース。
(7) 前記アクチュエータは第1の端部と第2の端部とを有し、前記トランスデューサ組立体は、前記アクチュエータの前記第1の端部に取り付けられた第1の端部のかたまりと、前記アクチュエータの前記第2の端部に取り付けられた第2の端部のかたまりと、を含み、前記第1の端部のかたまりは前記手先効果器を装着して受け入れるように適合される、実施態様6に記載の医療用超音波ハンドピース。
(8) 前記トランスデューサ組立体は、前記長手方向軸線と実質的に同軸上で整合して少なくとも前記アクチュエータを取り囲み、かつ前記磁歪合金の歪みと磁場の関係のグラフ上の所望の動作点を得るためにバイアス磁場を作るように適合された1つ又は2つ以上の永久磁石を含む、実施態様7に記載の医療用超音波ハンドピース。
(9) 前記トランスデューサ組立体は、前記長手方向軸線と実質的に同軸上で整合して少なくとも前記第1のコイルを取り囲み、かつ前記バイアス磁場を調節するように適合された第2のコイルを含む、実施態様8に記載の医療用超音波ハンドピース。
(10) 前記トランスデューサ組立体は、共に前記第1のコイルと前記第2のコイルとを長手方向に結合する第1の永久磁石と第2の永久磁石とを含む、実施態様9に記載の医療用超音波ハンドピース。
【0063】
(11) 前記トランスデューサ組立体は、それぞれ前記長手方向軸線と実質的に同軸上に整合する1つ又は2つ以上の磁場コレクタを含む、実施態様9に記載の医療用超音波ハンドピース。
(12) 前記トランスデューサ組立体は、第1の磁場コレクタと第2の磁場コレクタとを含み、前記第1の磁場コレクタと前記第2の磁場コレクタとは共に少なくとも前記第1のコイルを長手方向に結合する、実施態様11に記載の医療用超音波ハンドピース。
(13) 前記第1のコイルは、前記アクチュエータから横方向に離間しており、前記ハンドピースは、ハンドピースの筐体と液体通路とを更に含み、前記ハンドピースの筐体は、前記長手方向軸線と実質的に同軸上に整合して前記第1のコイルを取り囲んでいる、実施態様6に記載の医療用超音波ハンドピース。
(14) 前記液体通路は、前記アクチュエータと前記第1のコイルとの間に配置された部分を含む、実施態様13に記載の医療用超音波ハンドピース。
(15) 前記液体通路は、前記ハンドピースの筐体内にあり、前記ハンドピースの筐体の外側表面と前記トランスデューサ組立体との間に配置された部分を含む、実施態様13に記載の医療用超音波ハンドピース。
(16) 前記液体通路は、潅注通路及び吸引通路の少なくとも1つであり、前記手先効果器が前記トランスデューサ組立体によって装着して受け入れられた時に前記手先効果器と流体連通する、実施態様13に記載の医療用超音波ハンドピース。
(17) 前記液体通路は、冷却液再循環通路であり、前記手先効果器が前記トランスデューサ組立体によって装着して受け入れられた時に前記手先効果器と流体連通する、実施態様13に記載の医療用超音波ハンドピース。
(18) 前記トランスデューサ組立体は、共鳴体の端部のかたまりと検出コイルとを含み、前記共鳴体の端部のかたまりは、前記長手方向軸線と実質的に同軸上に整合して前記磁歪アクチュエータの一端部に音響的に接続されて磁歪特性を有し、前記検出コイルは、前記長手方向軸線と実質的に同軸上に整合して前記共鳴体の端部のかたまりを取り囲み、前記所望の医療用共鳴周波数と前記所望の医療用振幅とを実質的に保持するために前記アクチュエータを制御するようにアクチュエータの振動周波数とアクチュエータの振幅とに関するフィードバックを供給するように適合される、実施態様6に記載の医療用超音波ハンドピース。
(19) 前記アクチュエータは機械的圧縮によらない、実施態様6に記載の医療用超音波ハンドピース。
(20) ハンドピースの筐体と、第1の医療用超音波トランスデューサ組立体と、前記第1の医療用超音波トランスデューサ組立体に取り付け可能な超音波駆動の第1の医療用手先効果器と、を含む医療用超音波システムであって、前記第1の医療用超音波トランスデューサ組立体は、第1の中央の長手方向軸線と、前記長手方向軸線と実質的に同軸上に整合して第1の磁歪合金を含む第1の細長い磁歪アクチュエータとを含み、前記第1の医療用超音波トランスデューサ組立体の少なくとも一部は、ツールを使うことなく、前記ハンドピースの筐体を損傷することなく、かつ前記第1の医療用超音波トランスデューサ組立体を損傷することなく、前記ハンドピースの筐体内に装着して挿入可能であり、前記第1の磁歪合金は、鉄とガリウムとを含む合金、鉄とアルミニウムとを含む合金、鉄とガリウムとアルミニウムとを含む合金、コバルトとマンガンとガリウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとガリウムとを含む合金、コバルトとマンガンとアルミニウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとアルミニウムとを含む合金、コバルトとニッケルとマンガンとガリウムとを含む合金、コバルトとニッケルとマンガンとアルミニウムとを含む合金、コバルトとマンガンとガリウムとアルミニウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとガリウムとアルミニウムとを含む合金、及びコバルトとニッケルとマンガンとアルミニウムとガリウムとを含む合金、からなる群から選ばれた、医療用超音波システム。
【0064】
(21) 前記第1の医療用超音波トランスデューサ組立体は、ツールを使うことなく、前記ハンドピースの筐体を損傷することなく、前記第1の医療用超音波トランスデューサ組立体を損傷することなく、かつ前記第1の医療用手先効果器を損傷することなく、前記ハンドピースの筐体から取り外し可能である、実施態様20に記載の医療用超音波システム。
(22) 第2の医療用超音波トランスデューサ組立体と、前記第2の医療用超音波トランスデューサ組立体に取り付け可能な超音波駆動の第2の医療用手先効果器と、を更に含み、前記第2の医療用超音波トランスデューサ組立体は、第2の中央の長手方向軸線と、前記第2の長手方向軸線と実質的に同軸上に整合して第2の磁歪合金を含む第2の細長い磁歪アクチュエータと、を含み、前記第2の医療用超音波トランスデューサ組立体の少なくとも一部は、ツールを使うことなく、前記ハンドピースの筐体を損傷することなく、前記第2の医療用超音波トランスデューサ組立体を損傷することなく、かつ前記第2の医療用手先効果器を損傷することなく、前記ハンドピースの筐体内に装着して挿入可能かつ前記ハンドピースの筐体から手で取り外すことができ、前記第2の医療用手先効果器は前記第1の医療用手先効果器とは異なり、前記第2の磁歪合金は、鉄とガリウムとを含む合金、鉄とアルミニウムとを含む合金、鉄とガリウムとアルミニウムとを含む合金、コバルトとマンガンとガリウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとガリウムとを含む合金、コバルトとマンガンとアルミニウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとアルミニウムとを含む合金、コバルトとニッケルとマンガンとガリウムとを含む合金、コバルトとニッケルとマンガンとアルミニウムとを含む合金、コバルトとマンガンとガリウムとアルミニウムとを含む合金、ニッケルとマンガンとガリウムとアルミニウムとを含む合金、及びコバルトとニッケルとマンガンとアルミニウムとガリウムとを含む合金、からなる群から選ばれた、実施態様21に記載の医療用超音波システム。
(23) 前記第2の医療用手先効果器は、前記第2の医療用手先効果器を損傷することなく、かつ前記第2の医療用超音波トランスデューサ組立体を損傷することなく、前記第2の医療用超音波トランスデューサ組立体に装着可能かつ取り外し可能であり、前記第1の医療用手先効果器は、前記第1の医療用手先効果器を損傷することなく、かつ前記第1の医療用超音波トランスデューサ組立体を損傷することなく、前記第1の医療用超音波トランスデューサ組立体に装着可能かつ取り外し可能である、実施態様22に記載の医療用超音波システム。