【実施例】
【0053】
以下、実施例により本発明を詳述する。なお、各特性値は以下の方法で測定した。
【0054】
(1)光線反射率
分光光度計(島津製作所製UV−3101PC)に積分球を取り付け、BaSO
4白板を100%とした時の反射率を波長550nmで測定し、この値を反射率とした。
【0055】
(2)白色フィルムの有機粒子および無機粒子の平均粒子径
粒度分布計(堀場製作所製LA−950)にて、粒子の粒度分布を求め、d50での粒子径を平均粒子径とした。
【0056】
(3)球状粒子の平均粒子径
日立製作所製S−4700形電界放出形走査電子顕微鏡を用い、倍率1000倍にて、粒子を100個任意に測定し、平均粒子径を求めた。なお、球状以外の場合は(長径+短径)/2にて求めた。
【0057】
(4)塗膜の硬度
塗膜の硬度(H)は、微小硬度計(エリオニクス製、超微小押し込み硬さ試験機ENT−1100)を用いて、塗膜において球状粒子がなく、塗膜のみの部分において、一定な荷重P(mgf)をかけた時、圧子の最大変位量h(μm)を測定し、次式:
硬度(H、mgf/μm
2)=37.926×10
−3×P/h
2
に算入して得られる値として求めた。なお、1kgf=9.8Nとして求めた。
・試験温度;28℃
・試験用圧子;三角錐圧子(稜間隔115度)
・試験荷重;300mgf
・分割数;1000
・ステップインターバル;10msec
上記操作を異なる8箇所に対して行い、それらの平均値を求めた。
なお、最大変位量が塗膜の厚み以上になる場合は、試験荷重を低くして(例えば100〜200mgfにして)測定を行い、最大変位量が塗膜の厚み未満となるようにした。
【0058】
(5)バインダーのガラス転移温度Tg
バインダーを含有する剤(溶液)5mlをコップに入れて、室温で風乾させ、溶剤を飛ばし、得られたバインダーの固形分を用いて、JIS K−7121に準じて、DSCにより以下の測定条件で測定した。
[ガラス転移温度Tgの測定条件]
・サンプル量;10mg±0.2mg
・スタート温度;20℃
・リミット温度;200℃
・昇温スピード;20℃/min
得られたDSC曲線(示差走査熱量測定の結果で、縦軸に熱流、横軸に温度をとった曲線)に、低温側のベースラインを高温側に延長した直線と、ガラス転移の階段状変化部分の曲線のこう配が最大になるような点で引いた接線との交点の温度をTgとした。
【0059】
(6)S10強度
球状粒子のS10強度は、島津製作所社製の微小圧縮試験機MCTM2000を用いて球状粒子1個に対し、一定の負荷速度で1gfの荷重をかけたときの樹脂粒子の変形量と荷重を測定し、粒子径が10%変形したときの荷重と圧縮前の粒子半径を次式:
圧縮強度(kgf/mm
2)=2.8×荷重(kgf)/{π×(粒子半径(mm))
2}
に算入して得られる値として求めた。なお、1kgf=9.8Nとして求めた。
[圧縮強度(S10強度)の測定条件]
・試料調製;以下の実施例及び比較例で得られた各球状粒子をそれぞれエタノール中に分散させた後、試料台に塗布乾燥し、測定用試料を調製した。
・試験温度;常温
・試験用圧子;平面50(直径50μmの平面圧子)
・試験種類;圧縮試験(MODE1)
・試験荷重;1.00(gf)
・負荷速度;0.072500(gf/秒)
・変位フルスケール;10(μm)
上記操作を異なる球状粒子8個に対して行い、それらの平均値を求めた。
【0060】
(7)球状粒子の露出率
(7−1)サンプルの作成
ミクロトームを用いて、エポキシ包埋したフィルムから切片サンプル1と切片サンプル2を切り出した。切片サンプル1は、フィルム面内に無作為に選んだ一方向とフィルムの厚み方向とが形成する面が切断面となるように切り出した切片サンプルであり、切片サンプル2は、切片サンプル1で選んだ無作為な一方向と直交する方向と厚み方向とが形成する面が切断面となるように切り出した切片サンプルである。
【0061】
(7−2)測定
切片サンプル1のバインダーの塗膜面の長さ3mmの領域と、切片サンプル2のバインダーの塗膜面の長さ3mmの領域との合計長さ6mmの測定領域について、日立製作所製S−4700形電界放出形走査電子顕微鏡を用い、倍率3000倍にて観察した。
露出率は、切片サンプルの切断面内における球状粒子の断面の中心を通りフィルムの塗膜面に垂直に向かう直線を引いたときに、この直線がフィルム切片の切断面内において球状粒子の表面と交わる2つの点のうち、露出した側の表面にある点をS、露出していない側の表面にある点をTとし、さきの直線がバインダーの塗膜面と交わる点をBとしたとき、(SとBとの間の距離)/(SとTとの間の距離)で表される(
図1参照)。
すなわち、露出率(%)は、下記式で定義される。
露出率=(SとBとの間の距離)/(SとTとの間の距離)×100(%)
なお、切断面内における球状粒子の断面の中心は、粒子が球状の場合はその断面の円の中心とし、粒子が非球状の場合は、その断面の重心とする。
また、かかる測定を上記6mmの測定領域において観測される全ての粒子について実施し、その平均値を平均露出率とした。
【0062】
(8)球状粒子によるフィルム表面の被覆率
(8−1)サンプルの作成
上記(7−1)で得たサンプルについて評価を行った。
【0063】
(8−2)測定
切片サンプル1のバインダーの塗膜面の長さ3mmの領域と、切片サンプル2のバインダーの塗膜面の長さ3mmの領域との合計長さ6mmの測定領域について、日立走査電子顕微鏡ショットキーエミッション形電子ビームシステムS−4300SE/Nを用い、倍率3000倍にて観察した。
被覆率は、切片サンプルの切断面内における測定領域において、球状粒子に被覆されていないフィルム表面の部分の長さを積算して、下記式で求めた(
図1参照)。
被覆率
=(6mm−(球状粒子に被覆されていない部分の積算長さ(mm)))/6mm×100(%)
【0064】
(9)塗膜厚み
フィルムサンプルの厚み方向の断面を日立走査電子顕微鏡ショットキーエミッション形電子ビームシステムS−4300SE/Nを用い、倍率3000倍にて観察撮影し、写真から球状粒子を有しない箇所(例えば
図1の符号204)において塗膜の厚みを計測し、任意に10点測定してそれらの平均値を求めた。
【0065】
(10)導光板の傷つき評価(削れ性評価)、および粒子の脱落評価
図3のように、取っ手部分(
図3の符号7)として、定規を用い、その端に長さ200mm×幅200mm×厚み3mmの鉄板(
図3の符号8、重さ約200g)を固く貼り付け、その上に、評価面を上にした幅250mm×長さ200mmの反射フィルム(
図3の符号9)を幅方向の両端からそれぞれ25mmの部分が鉄板からはみ出すようにして、(中央の200mm×200mmの部分が鉄板と重なるようにして)貼り付けた。この際、反射フィルムの評価面(ビーズ層面)が外側になるようにした。また、反射フィルムの幅方向の両端で余った25mmの部分は、鉄板の裏側に折り返して、反射フィルムの端部(サンプリング時にナイフ等により刃を入れた部分)が導光板を削ってしまう影響を極力低減した。
次に、ドット面を上にした導光板(少なくとも400mm×200mmのサイズのもの)を水平な机上に固定し、上記で作成した鉄板に固定した反射フィルムを、評価面と導光板とが接触するように、反射フィルム側の面を下向きにして導光板の上に置き、さらにその上に1kgの重り(
図3の符号10)を載せて、距離200mmで(400mm×200mmの領域で鉄板に固定した反射フィルムを動かすことになる)1往復約5〜10秒の速度で15往復動かした。 その後、導光板表面において、その削れ具合と、反射フィルムから脱落した球状粒子の有無について、20倍のルーペを用いて観察し、以下の基準で評価した。
導光板上の擦られた400mm×200mmの全範囲において、ルーペで観察できるキズがなければ「削れない」(削れ評価○)とした。他方、観察できるキズがある場合は「削れる」(削れ評価×)とした。
また、導光板上の擦られた400mm×200mmの全範囲において、ルーペで観察できる白色異物がなければ、「球状粒子が脱落しない」(脱落評価○)とした。また、観察できる白色異物があった際は、かかる白色異物を顕微鏡により観測し、ビーズ層に含有する球状粒子であることを確認して、脱落した球状異物が5つ以下であれば、「球状粒子がほとんど脱落しない」(脱落評価△)とし、6つ以上であれば、「球状粒子が脱落する」(脱落評価×)とした。
なお、上記評価にあたっては、ドットサイズの影響を極力抑えるべく、導光板において、極力ドットサイズの大きな領域を選択し、各評価サンプルで揃えて行った。
また、上記評価にあたっては、反射フィルムを少なくとも、温度23℃、相対湿度55RH%の環境で3日間置いて、ビーズ層を十分に安定させてから評価を実施した。
【0066】
(11)白点評価
上記(10)の評価で用いた反射フィルムと導光板を用いて、机上に、ビーズ層が上向きとなるように反射フィルムを置き、その上にドット面が下向きになるように導光板を置き、導光板の四辺のぞれぞれに各200gずつの重りを置き固定し、LGのLED液晶テレビ(LG42LE5310AKR)のバックライト光源を用いて、導光板の側面から光を入射して、目視で観察できる導光板ドット以外の明るい点があれば白点発生(評価×)とした。他方、目視で観察できる異常な明るい点がなければ白点発生しない(評価○)とした。
【0067】
(12)貼り付き評価
LGのLED液晶テレビ(LG42LE5310AKR)からシャーシを取り出し、テレビ内部側が上向きとなるように水平な机上に置き、その上に、シャーシとほぼ同じ大きさの反射フィルムを、ビーズ層が上向きとなるように置き、さらにその上に、元々テレビに備えられていた導光板および光学シート4枚(拡散フィルム2枚、プリズム1枚、DBEF1枚)を置いた。次いで、その面内で、シャーシの凹凸の最も激しい部分を含む領域に、
図2に示すごとく500gの重りを4つ乗せて、かかる重り4つに囲まれた領域を目視で観測し、異常に明るい部分がなければ「貼り付きがなし」(貼り付き評価○)とした。また、異常に明るい部分があった場合は、光学シート4枚の上にさらに、元々テレビに備わっていた拡散シートを置き、同様に目しで観測し、異常に明るい部分がなおあれば、「貼り付きがあり」(評価×)とし、異常に明るい部分がなくなれば「貼り付きが殆どなし」(評価△)とした。なお、4つの重りに囲まれた領域は、約15cm×約15cmの略正方形とした。
【0068】
(13)剛性(曲げモーメント)
東洋精機製作所のテーバー式スティフネステスターを用いて、以下に示すサイズの試験片の短辺の一端をつかみ、片持ちばりを構成させて、次いで反対側の端に一定の荷重を掛け、左右とも15°まで曲げるのに要する曲げモーメントを、次式:M=38×n×K/Wに算入して求めた。かかる測定ほ、フィルムの縦方向および横方向で実施し、これらの平均値をフィルムの剛性(曲げモーメント)とした。なお、1gf=9,8mNとして求めた。
試験片のサイズ:縦70mm、横38mm
M:曲げモーメント(gf・cm)
n:目盛りの読み値(左右の平均値)
K:1目盛り当りのモーメント(gf・cm)
W:試験片の幅(mm)
荷重について、フィルムの厚みが300μ以下の場合は、10gの荷重を掛け、厚みが300μ以上の場合は、50gの荷重を掛けた。指示荷重目盛りが15〜85に入らない場合は、その範囲に入るよう荷重を変更して測定した。
K値は、使用した荷重により、次のようになる。すなわち、用いた荷重が10gの場合は、K値は1gf・cm、荷重が50gの場合は、K値は5gf・cm、荷重が100gの場合は、K値は10gf・cmとした。
【0069】
[
参考例1]
ボイド形成剤として平均粒子径1.37μの硫酸バリウム粒子を47質量%含有するポリエステル組成物からなる反射層と、ポリエステルからなる支持層の2層から構成されたフィルム総厚み225μmの白色フィルム(帝人デュポンフィルム製 テイジンテトロンUXSP−225)の反射層(反射率98.6%)の上に、ダイコーティング装置にて、下記の調液レシピ1に示す組成からなる塗液を、wet厚み9g/m
2の塗布量で塗布した後、オーブン内にて80℃で乾燥して反射フィルムを得た。
(調液レシピ1、固形分濃度35質量%)
・球状粒子:住化エンビロサイエンス MW−330(ナイロンビーズ、無孔質粒子、粉体)・・・5.3質量%
・アクリルバインダー:DIC アクリディックWBU−305(Tg50℃、固形分濃度55質量%)・・・40.1質量%
・架橋剤:日本ポリウレタン工業社 コロネートHL(イソシアネート系架橋剤、固形分濃度75質量%)・・・10.3質量%
・有機溶剤:酢酸ブチル・・・44.4質量%
得られた反射フィルムの物性は表1、2の通りであった。なお、上記レシピから得られるビーズ層における各成分の固形分比率は以下の通りとなる。
・球状粒子:15質量%
・バインダー:63質量%
・架橋剤:22質量%
また、バインダーにおける反応基と架橋剤における架橋基とのモル比率(架橋基/反応基)は、1.2となる。
【0070】
[実施例2]
塗液を下記の調液レシピに示す組成からなる塗液に変更する他は
参考例1と同様にして反射フィルムを得た。
(調液レシピ2、固形分濃度35質量%)
・球状粒子:住化エンビロサイエンス MW−330・・・5.3質量%
・アクリルバインダー:DIC アクリディックWBU−305・・・41.4質量%
・架橋剤:日本ポリウレタン工業社 コロネートHX(イソシアネート系架橋剤、固形分濃度100質量%)・・・6.9質量%
・有機溶剤:酢酸ブチル・・・46.4質量%
得られた反射フィルムの物性は表1、2の通りであった。なお、上記レシピから得られるビーズ層における各成分の固形分比率は以下の通りとなる。
・球状粒子:15質量%
・バインダー:65質量%
・架橋剤:20質量%
また、バインダーにおける反応基と架橋剤における架橋基とのモル比率(架橋基/反応基)は、1.6となる。
【0071】
[実施例3]
塗液を下記の調液レシピに示す組成からなる塗液に変更し、他は
参考例1と同様にして反射フィルムを得た。
(調液レシピ3、固形分濃度35質量%)
・球状粒子:住化エンビロサイエンス MW−330・・・5.3質量%
・アクリルバインダー:DIC アクリディックA−817BA(Tg95℃、固形分濃度50質量%)・・・30.1質量%
・架橋剤:日本ポリウレタン工業社 コロネートHL・・・19.5質量%
・有機溶剤:酢酸ブチル・・・45.1質量%
得られた反射フィルムの物性は表1、2の通りであった。なお、上記レシピから得られるビーズ層における各成分の固形分比率は以下の通りとなる。
・球状粒子:15質量%
・バインダー:43質量%
・架橋剤:42質量%
また、バインダーにおける反応基と架橋剤における架橋基とのモル比率(架橋基/反応基)は、5.7となる。
【0072】
[
参考例2]
塗液を下記の調液レシピに示す組成からなる塗液に変更する他は
参考例1と同様にして反射フィルムを得た。
(調液レシピ4、固形分濃度36.0質量%)
・球状粒子:積水化成品工業 ABX−8(高架橋アクリルビーズ、無孔質粒子、粉体)
・・・5.4質量%
・アクリルバインダー:DIC アクリディックA−817BA・・・31質量%
・架橋剤:日本ポリウレタン工業社 コロネートHL・・・20.1質量%
・有機溶剤:酢酸ブチル・・・43.5質量%
得られた反射フィルムの物性は表1、2の通りであった。なお、上記レシピから得られるビーズ層における各成分の固形分比率は以下の通りとなる。
・球状粒子:15質量%
・バインダー:43質量%
・架橋剤:42質量%
また、バインダーにおける反応基と架橋剤における架橋基とのモル比率(架橋基/反応基)は、5.7となる。
【0073】
[
参考例3]
塗液を下記の調液レシピに示す組成からなる塗液に変更し、wet厚み15g/m
2の塗布量で塗布する他は
参考例1と同様にして反射フィルムを得た。
(調液レシピ5、固形分濃度36.0質量%)
・球状粒子:積水化成品工業 ABX−12(高架橋アクリルビーズ、無孔質粒子、粉体)・・・5.4質量%
・アクリルバインダー:DIC アクリディックA−817BA・・・31質量%
・架橋剤:日本ポリウレタン工業社 コロネートHL・・・20.1質量%
・有機溶剤:酢酸ブチル・・・43.5質量%
得られた反射フィルムの物性は表1、2の通りであった。なお、上記レシピから得られるビーズ層における各成分の固形分比率は以下の通りとなる。
・球状粒子:15質量%
・バインダー:43質量%
・架橋剤:42質量%
また、バインダーにおける反応基と架橋剤における架橋基とのモル比率(架橋基/反応基)は、5.7となる。
【0074】
[実施例6]
塗液を下記の調液レシピに示す組成からなる塗液に変更する他は
参考例1と同様にして反射フィルムを得た。
(調液レシピ6、固形分濃度36.0質量%)
・球状粒子:積水化成品工業 BM30X−8(高架橋アクリルビーズ、無孔質粒子、粉体)・・・5.4質量%
・アクリルバインダー:DIC アクリディックA−817BA・・・31質量%
・架橋剤:日本ポリウレタン工業社 コロネートHL・・・20.1質量%
・有機溶剤:酢酸ブチル・・・43.5質量%
得られた反射フィルムの物性は表1、2の通りであった。なお、上記レシピから得られるビーズ層における各成分の固形分比率は以下の通りとなる。
・球状粒子:15質量%
・バインダー:43質量%
・架橋剤:42質量%
また、バインダーにおける反応基と架橋剤における架橋基とのモル比率(架橋基/反応基)は、5.7となる。
【0075】
[実施例7]
塗液を下記の調液レシピに示す組成からなる塗液に変更する他は
参考例1と同様にして反射フィルムを得た。
(調液レシピ7、固形分濃度35.0質量%)
・球状粒子:住化エンビロサイエンス MW−330・・・3.5質量%
・アクリルバインダー:DIC アクリディックA−817BA・・・31.5質量%
・架橋剤:日本ポリウレタン工業社 コロネートHL・・・21.0質量%
・有機溶剤:酢酸ブチル・・・44.0質量%
得られた反射フィルムの物性は表1、2の通りであった。なお、上記レシピから得られるビーズ層における各成分の固形分比率は以下の通りとなる。
・球状粒子:10質量%
・バインダー:45質量%
・架橋剤:45質量%
また、バインダーにおける反応基と架橋剤における架橋基とのモル比率(架橋基/反応基)は、5.7となる。
【0076】
[実施例8]
塗液を下記の調液レシピに示す組成からなる塗液に変更する他は
参考例1と同様にして反射フィルムを得た。
(調液レシピ8、固形分濃度35.0質量%)
・球状粒子:住化エンビロサイエンス MW−330・・・8.8質量%
・アクリルバインダー:DIC アクリディックA−817BA・・・26.6質量%
・架橋剤:日本ポリウレタン工業社 コロネートHL・・・17.3質量%
・有機溶剤:酢酸ブチル・・・47.4質量%
得られた反射フィルムの物性は表1、2の通りであった。なお、上記レシピから得られるビーズ層における各成分の固形分比率は以下の通りとなる。
・球状粒子:25質量%
・バインダー:38質量%
・架橋剤:37質量%
また、バインダーにおける反応基と架橋剤における架橋基とのモル比率(架橋基/反応基)は、5.7となる。
【0077】
[実施例9]
wet厚み17g/m
2の塗布量で塗布する他は実施例3と同様にして反射フィルムを得た。
得られた反射フィルムの物性は表1、2の通りであった。
【0078】
[比較例1]
参考例1における白色フィルム上にコーティング層を設けずに評価した。
【0079】
[比較例2]
塗液を下記の調液レシピに示す組成からなる塗液に変更し、wet厚み20g/m
2の塗布量で塗布する他は
参考例1と同様にして反射フィルムを得た。
(調液レシピ9、固形分濃度35質量%)
・球状粒子:なし
・アクリルバインダー:DIC アクリディックA−817BA・・・35質量%
・架橋剤:日本ポリウレタン工業社 コロネートHL・・・23.3質量%
・有機溶剤:酢酸ブチル・・・41.7質量%
得られた反射フィルムの物性は表1、2の通りであった。なお、上記レシピから得られるビーズ層における各成分の固形分比率は以下の通りとなる。
・球状粒子:0質量%
・バインダー:50質量%
・架橋剤:50質量%
また、バインダーにおける反応基と架橋剤における架橋基とのモル比率(架橋基/反応基)は、5.7となる。
【0080】
[比較例3]
塗液を下記の調液レシピに示す組成からなる塗液に変更し、wet厚み20g/m
2の塗布量で塗布する他は
参考例1と同様にして反射フィルムを得た。
(調液レシピ10、固形分濃度35質量%)
・球状粒子:なし
・アクリルバインダー:DIC アクリディックWBU−305・・・47.1質量%
・架橋剤:日本ポリウレタン工業社 コロネートHL・・・12.1質量%
・有機溶剤:酢酸ブチル・・・40.8質量%
得られた反射フィルムの物性は表1、2の通りであった。なお、上記レシピから得られるビーズ層における各成分の固形分比率は以下の通りとなる。
・球状粒子:0質量%
・バインダー:74質量%
・架橋剤:26質量%
また、バインダーにおける反応基と架橋剤における架橋基とのモル比率(架橋基/反応基)は、1.2となる。
【0081】
[比較例4]
塗液を下記の調液レシピに示す組成からなる塗液に変更する他は
参考例1と同様にして反射フィルムを得た。
(調液レシピ11、固形分濃度35質量%)
・球状粒子:住化エンビロサイエンス MW−330・・・5.3質量%
・アクリルバインダー:日本触媒 ユーダブルS2740(Tg35℃、固形分濃度50質量%)・・・59.4質量%
・有機溶剤:メチルエチルケトン・・・35.3質量%
得られた反射フィルムの物性は表1の通りであった。なお、上記レシピから得られるビーズ層における各成分の固形分比率は以下の通りとなる。
・球状粒子:15質量%
・バインダー:85質量%
・架橋剤:0質量%
また、バインダーにおける反応基と架橋剤における架橋基とのモル比率(架橋基/反応基)は、0となる。
【0082】
[比較例5]
塗液を下記の調液レシピに示す組成からなる塗液に変更する他は
参考例1と同様にして反射フィルムを得た。
(調液レシピ12、固形分濃度35.0質量%)
・球状粒子:住化エンビロサイエンス MW−330・・・5.3質量%
・アクリルバインダー:日本触媒 ユーダブルS2740・・・51.8質量%
・架橋剤:日本ポリウレタン工業社 コロネートHL・・・5.1質量%
・有機溶剤:メチルエチルケトン・・・37.8質量%
得られた反射フィルムの物性は表1の通りであった。なお、上記レシピから得られるビーズ層における各成分の固形分比率は以下の通りとなる。
・球状粒子:15質量%
・バインダー:74質量%
・架橋剤:11質量%
また、バインダーにおける反応基と架橋剤における架橋基とのモル比率(架橋基/反応基)は、0.9となる。
【0083】
[比較例6]
塗液を下記の調液レシピに示す組成からなる塗液に変更する他は
参考例1と同様にして反射フィルムを得た。
(調液レシピ13、固形分濃度35質量%)
・球状粒子:住化エンビロサイエンス MW−330・・・5.3質量%
・アクリルバインダー:日本触媒 ユーダブルS2740・・・51.8質量%
・架橋剤:日本ポリウレタン工業社 コロネートHX・・・3.8質量%
・有機溶剤:メチルエチルケトン・・・39.1質量%
得られた反射フィルムの物性は表1の通りであった。なお、上記レシピから得られるビーズ層における各成分の固形分比率は以下の通りとなる。
・球状粒子:15質量%
・バインダー:74質量%
・架橋剤:11質量%
また、バインダーにおける反応基と架橋剤における架橋基とのモル比率(架橋基/反応基)は、1.4となる。
【0084】
[比較例7]
塗液を下記の調液レシピに示す組成からなる塗液に変更する他は
参考例1と同様にして反射フィルムを得た。
(調液レシピ14、固形分濃度35質量%)
・球状粒子:住化エンビロサイエンス MW−330・・・5.3質量%
・アクリルバインダー:DIC アクリディックA−817BA・・・21.7質量%
・架橋剤:日本ポリウレタン工業社 コロネートHL・・・25.2質量%
・有機溶剤:酢酸ブチル・・・47.9質量%
得られた反射フィルムの物性は表1の通りであった。なお、上記レシピから得られるビーズ層における各成分の固形分比率は以下の通りとなる。
・球状粒子:15質量%
・バインダー:31質量%
・架橋剤:54質量%
また、バインダーにおける反応基と架橋剤における架橋基とのモル比率(架橋基/反応基)は、10となる。
【0085】
【表1】
【0086】
【表2】