【実施例】
【0049】
つぎに、本発明の実施例について比較例と併せて説明する。なお、本発明は、下記の実施例および比較例によってなんら限定および制限されない。また、各実施例および各比較例における各種特性および物性の測定および評価は、下記の方法により実施した。
【0050】
(使用樹脂の固有粘度(IV))
フェノール:テトラクロロエタン=60:40(質量比)の混合液を溶媒として用い、サン電子工業株式会社製、自動粘度計AVL−6Cを使用し、20℃で測定した。なお、ハギンズ定数(K)=0.37とした。
【0051】
(平均1次粒子径)
本発明の熱可塑性樹脂の粒子の平均1次粒子径を、走査型電子顕微鏡(日本電子株式会社製の商品名「JEM−6301F」)、および、動的光散乱式粒子分析測定装置(株式会社堀場製作所製の商品名「LB−550」)を用いて測定した。
【0052】
(膜厚)
塗膜の膜厚を、電磁誘導/渦電流式膜厚計(株式会社ケツト科学研究所製の商品名「LZ−200W」)を用いて測定した。
【0053】
(硬度)
JIS K 5600−5−4(1999)による鉛筆硬度を測定した。鉛筆は、三菱鉛筆株式会社製uni(商品名)を用いた。
【0054】
(折り曲げ性評価)
マンドレルベント試験機(株式会社東洋精機製作所製)を用いて行なった。測定は0T(折り曲げ試験板の間に0枚、同じ板を挟んで(=折り曲げ試験板の間に何も挟まずに)試験をすること)で行なった。その後折り曲げ部を20mm幅で、1%食塩水に浸漬させ、通電値測定装置デジタルエナメルレーター(ペコ社製)を用いて、6Vの電圧で通電した時の4秒後の通電値を測定した。
A・・・10mA
未満
B・・・10〜100mA
C・・・100mA
を超える
【0055】
(耐溶剤性評価)
2ポンドハンマーの凸部にガーゼを16枚重ねて固定し、メチルエチルケトンでよく湿らせた後、塗装試験片の上を往復させた。前記塗料の塗膜がはがれた時の回数を耐溶剤性とした。
【0056】
(耐レトルト性)
(1)白化評価
125℃の熱水(加圧下)に、一部分を60分間浸漬した後の塗装試験片の塗膜の変化を目視評価した。
判定基準
A・・・変化なし。
B・・・界面部が少し白く変色している。
C・・・著しい白化がみられる。
【0057】
(2)過酷レトルト評価
125℃の水蒸気中(加圧下)に、30分間保持した後の塗装試験片の塗膜の変化を目視評価した。なお、パンチスリット上に水道水を600cc入れた1リットルビーカーを置き、試験片を部分的に冷却させることで、冷却箇所を結露させた。
処理後の塗装試験片の塗膜の変化を目視評価した。
判定基準
A・・・変化なし。
B・・・パンチに沿って少し白く変化している。
C・・・著しい白化がみられる。
【0058】
(3)スライダー液レトルト評価
水道水にスライダー液を1%添加した評価液に、塗装試験片を浸漬させ、レトルト処理(125℃、30分)を実施し、塗膜の変化を目視評価した。スライダー液としては、中性スライダー液(商品名「スライダーS405」、ジョンソンディバーシー株式会社製)およびアルカリ性スライダー液(商品名「ハイスリーク501」、竹本油脂株式会社製)の2種類を用いた。評価は、浸漬された部分(界面下)、界面、浸漬されていない部分(界面上)の3箇所について行った。
判定基準
A・・・変化なし。
B・・・外観(色等)変化が、わずかに見られる。
C・・・外観(色等)変化が見られる。
【0059】
(4)実液充填レトルト評価
ステイオンタブ(SOT、stay−on tab)を巻締めた缶胴(190g缶)に、ミルクコーヒー(商品名「ワンダ 金の微糖」、アサヒ飲料株式会社)および、ブラックコーヒー(商品名「ジョージア エンブレム ブラック」、コカ・コーラカスタマーマーケティング株式会社)を、それぞれホットパック(90℃以上)で180g充填し、底蓋を巻締めた後、レトルト処理(125℃、40分)を実施し、塗膜の変化を目視評価した。レトルト処理時の缶の向きは、SOTが上向き(塗膜
が内容物
に浸漬しない状態)および下向き(塗膜
が内容物
に浸漬する状態)の2水準とした。
判定基準
A・・・変化なし。
B・・・外観(色等)変化が、わずかに見られる。
C・・・外観(色等)変化が見られる。
【0060】
<製造例1 PBN樹脂の製造>
本発明の実施例に使用したPBN樹脂は、以下の公知の方法により製造した。なお、PBNの製造方法は、下記の方法に制限されるものではない。
【0061】
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステル(2,6−NDCM)1000質量部と1,4−ブタンジオール(1,4−BD)520質量部との混合物を、攪拌機、精留塔およびメタノール留出コンデンサーを設けた反応器に仕込み、190℃で内容物を溶解した後、エステル交換反応触媒として、テトラブチルチタネート0.33質量部を加え、窒素雰囲気中で190℃から230℃まで昇温し、発生するメタノールを系外に留出させながらエステル交換反応を行なった。エステル交換反応終了後、230℃から255℃まで徐々に昇温するとともに、常圧から0.10kPaまで徐々に減圧し、そのまま所定の攪拌トルクに到達するまで重縮合反応を継続した。所定の攪拌トルクに到達した時点で、反応を終了し、水中に押し出し、ペレット化した。得られた樹脂の固有粘度(IV)は0.70dl/gであった。
【0062】
<製造例2 非晶性PEN樹脂の製造>
本発明の実施例4、5および比較例2に使用した非晶性PEN樹脂は、以下の方法により製造した。なお、非晶性PEN樹脂の製造方法は、下記の方法に制限されるものではない。
【0063】
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステル(2,6−NDCM)1550質量部、ジメチルテレフタレート(DMT)220質量部、エチレングリコール(EG)830質量部、1,4
−シクロヘキサンジメタノール(1,4−CHDM)450質量部を、攪拌機、精留塔およびメタノール留出コンデンサーを設けた反応器に仕込み、180℃で内容物を溶解した後、エステル交換反応触媒として、酢酸マンガン・4水和物0.22質量部、酢酸カルシウム・1水和物0.60質量部を加え、窒素雰囲気中で180℃から250℃まで昇温し、発生するメタノールを系外に留出させながらエステル交換反応を行なった。エステル交換反応終了後、トリエチルリン酸1.18質量部および二酸化ゲルマニウム0.25質量部を添加し、250℃から280℃まで徐々に昇温するとともに、常圧から0.10kPaまで徐々に減圧し、そのまま所定の攪拌トルクに到達するまで重縮合反応を継続した。所定の攪拌トルクに到達した時点で、反応を終了し、水中に押し出し、ペレット化した。得られた樹脂の固有粘度(IV)は0.62dl/gであった。得られた樹脂は、
2,6−ナフタレンジカルボン酸(2,6−NDCA
)、
テレフタル酸(TPA
)、EG、1,4−CHDM成分を含む、非結晶性の樹脂組成であった。
【0064】
[実施例1]
温度計、撹拌器を備えつけた1Lの4つ口フラスコに、熱可塑性樹脂として、PBNを17g、溶媒として、フェニルプロピレングリコールおよびソルベッソ#150(商品名、エクソンモービル社製)をそれぞれ41.5g量り取った。PBNは、前記製造例1のPBNを用いた。その後、液温を193℃にして、熱可塑性樹脂を溶媒中に溶解させた。前記溶液を冷却することで、熱可塑性樹脂の粒子を含む固形分17%の懸濁液を得た。
【0065】
図1に、本実施例における熱可塑性樹脂粒子の走査型電子顕微鏡像を示す。
図1から、前記粒子の平均1次粒子径は、300nm以下であることがわかる。
【0066】
[実施例2]
熱可塑性樹脂として、前記PBNを1.4gおよびPENを12.6g、溶媒として、フェニルプロピレングリコールおよびソルベッソ#150をそれぞれ43g量り取った以外は、実施例1と同様にして、本実施例の熱可塑性樹脂固形分14%の懸濁液を得た。前記PENは、帝人化成株式会社製の商品名「テオネックス TN−8060」(固有粘度IV=0.61dl/g)を用いた。前記粒子におけるPENとPBNとの配合割合は、PBN:PEN=10:90であった。
【0067】
[実施例3]
熱可塑性樹脂として、前記PBNを4.5gおよびPENを10.5g、溶媒として、フェニルプロピレングリコールおよびソルベッソ#150をそれぞれ42.5g量り取った以外は、実施例1と同様にして、本実施例の熱可塑性樹脂固形分15%の懸濁液を得た。前記粒子におけるPENとPBNとの配合割合は、PBN:PEN=30:70であった。
【0068】
[実施例4]
熱可塑性樹脂として、前記PBNを4.5gおよび前記製造例2の非晶性PENを10.5g、溶媒として、フェニルプロピレングリコールおよびソルベッソ#150をそれぞれ42.5g量り取った以外は、実施例1と同様にして、本実施例の熱可塑性樹脂の固形分15%の懸濁液を得た。非晶性PENは、前述の非晶性PENを用いた。前記粒子におけるPBNと非晶性PENとの配合割合は、PBN:非晶性PEN=30:70であった。
【0069】
[実施例5]
熱可塑性樹脂として、前記PBNを7.5gおよび前記製造例2の非晶性PENを7.5g、溶媒として、フェニルプロピレングリコールおよびソルベッソ#150をそれぞれ42.5g量り取った以外は、実施例1と同様にして、本実施例の熱可塑性樹脂の固形分15%の懸濁液を得た。前記粒子におけるPBNと非晶性PENとの配合割合は、PBN:非晶性PEN=50:50であった。
【0070】
[実施例6]
熱可塑性樹脂として、前記PBNを5.1gおよびPETを11.9g、溶媒として、フェニルプロピレングリコールおよびソルベッソ#150をそれぞれ41.5g量り取った以外は、実施例1と同様にして、本実施例の熱可塑性樹脂の固形分17%の懸濁液を得た。前記PETは、株式会社ベルポリエステルプロダクツ製の商品名「ベルペット EFG70」(固有粘度IV=0.75dl/g)を用いた。前記粒子におけるPBNとPETとの配合割合は、PBN:PET=30:70であった。
【0071】
[実施例7]
熱可塑性樹脂として、前記PBNを8.5gおよび前記PETを8.5g、溶媒として、フェニルプロピレングリコールおよびソルベッソ#150をそれぞれ41.5g量り取った以外は、実施例1と同様にして、本実施例の熱可塑性樹脂の固形分17%の懸濁液を得た。前記粒子におけるPBNとPETとの配合割合は、PBN:PET=50:50であった。
【0072】
[実施例8]
前記熱可塑性樹脂として、前記PBNを4.5gおよびイソフタル酸25モル%共重合PET(I−PET)を10.5g、溶媒として、フェニルプロピレングリコールおよびソルベッソ#150をそれぞれ42.5g量り取った以外は、実施例1と同様にして、本実施例の熱可塑性樹脂の固形分15%の懸濁液を得た。前記I−PETは、株式会社ベルポリエステルプロダクツ社製の商品名「I−PET IP252B」(固有粘度IV=0.68dl/g)を用いた。前記粒子におけるPBNとI−PETとの配合割合は、PBN:I−PET=30:70であった。
【0073】
[実施例9]
熱可塑性樹脂として、前記PBNを7.5gおよび実施例8で使用したI−PETを7.5g、溶媒として、フェニルプロピレングリコールおよびソルベッソ#150をそれぞれ42.5g量り取った以外は、実施例1と同様にして、本実施例の熱可塑性樹脂の固形分15%の懸濁液を得た。前記粒子におけるPBNとI−PETとの配合割合は、PBN:I−PET=50:50であった。
【0074】
[実施例10]
前記熱可塑性樹脂として、前記PBNを4.5gおよびテレフタル酸/シクロヘキサンジメタノール/エチレングリコール=100/30/70(モル%)の共重合ポリエステル(PET−G)を10.5g、溶媒として、フェニルプロピレングリコールおよびソルベッソ#150をそれぞれ42.5g量り取った以外は、実施例1と同様にして、本実施例の熱可塑性樹脂の固形分15%の懸濁液を得た。前記PET−Gは、イーストマンケミカル株式会社製の商品名「PET−G 6763」(固有粘度IV=0.80dl/g)を用いた。前記粒子におけるPBNとPET−Gとの配合割合は、PBN:PET−G=30:70であった。
【0075】
[実施例11]
前記熱可塑性樹脂として、前記PBNを7.5gおよび実施例10で使用したPET−Gを7.5g、溶媒として、フェニルプロピレングリコールおよびソルベッソ#150をそれぞれ42.5g量り取った以外は、実施例1と同様にして、本実施例の熱可塑性樹脂の固形分15%の懸濁液を得た。前記粒子におけるPBNとPET−Gとの配合割合は、PBN:PET−G=50:50であった。
【0076】
[比較例1]
熱可塑性樹脂として、実施例2で用いたのと同じPENを15g、溶媒として、フェニルプロピレングリコールおよびソルベッソ#150をそれぞれ42.5g量り取った以外は、実施例1と同様にして、本比較例の熱可塑性樹脂の固形分15%の懸濁液を得た。
【0077】
[比較例2]
熱可塑性樹脂として、前記製造例2の非晶性PENを20g、溶媒として、フェニルプロピレングリコールおよびソルベッソ#150をそれぞれ40g量り取った以外は、実施例1と同様にして、本比較例の熱可塑性樹脂の固形分20%の懸濁液を得た。
【0078】
[比較例3]
熱可塑性樹脂として、実施例6で用いたのと同じPETを12g、溶媒として、フェニルプロピレングリコールおよびソルベッソ#150をそれぞれ44g量り取った以外は、実施例1と同様にして、本比較例の熱可塑性樹脂の固形分12%の懸濁液を得た。
【0079】
[比較例4]
熱可塑性樹脂として、実施例8で用いたのと同じI−PETを12g、溶媒として、フェニルプロピレングリコールおよびソルベッソ#150をそれぞれ44g量り取った以外は、実施例1と同様にして、本比較例の熱可塑性樹脂の固形分12%の懸濁液を得た。
【0080】
[比較例5]
熱可塑性樹脂として、実施例10で用いたのと同じPET−Gを12g、溶媒として、フェニルプロピレングリコールおよびソルベッソ#150をそれぞれ44g量り取った以外は、実施例1と同様にして、本比較例の熱可塑性樹脂の固形分12%の懸濁液を得た。
【0081】
[比較例6]
実施例1で得られた懸濁液0.6gおよび比較例1で得られた懸濁液6.0gを容器に量り取り、よく混合して本比較例の固形分15.2%の懸濁液を得た。前記粒子におけるPBNとPENとの配合割合は、PBN:PEN=10:90であった。
【0082】
[比較例7]
実施例1で得られた懸濁液1.8gおよび比較例1で得られた懸濁液4.7gを容器に量り取り、よく混合して本比較例の固形分15.4%の懸濁液を得た。前記粒子におけるPBNとPENとの配合割合は、PBN:PEN=30:70であった。
【0083】
[比較例8]
実施例1で得られた懸濁液1.8gおよび比較例2で得られた懸濁液3.5gを容器に量り取り、よく混合して本比較例の固形分18.9%の懸濁液を得た。前記粒子におけるPBNと非晶性PENとの配合割合は、PBN:非晶性PEN=30:70であった。
【0084】
[比較例9]
実施例1で得られた懸濁液2.9gおよび比較例2で得られた懸濁液2.5gを容器に量り取り、よく混合して本比較例の固形分18.5%の懸濁液を得た。前記粒子におけるPBNと非晶性PENとの配合割合は、PBN:非晶性PEN=50:50であった。
【0085】
[比較例10]
金属製缶被覆用塗料として従来から用いられているエポキシ系塗料(関西ペイント株式会社製、95−L1342A2)を本比較例の塗料とした。
【0086】
(塗装試験片作製)
アルミニウム板(5K52材、板厚0.22mm、10cm×20cm)の片面に、実施例および比較例において得られた金属製缶被覆用塗料(懸濁液)を、乾燥後の塗膜の膜厚が2μm(約2.8g/m
2)となるようにバーコーターで塗布し、板温275℃で20秒間乾燥を行い、塗装試験片を作製した。
【0087】
実施例1〜11および比較例1〜9の金属製缶被覆用塗料について、評価を行った結果を表1に示す。また、実施例1、実施例4、実施例5、比較例2、比較例3および比較例10について、スライダー液レトルト評価を行った結果を表2に、実施例1、実施例4、実施例5、比較例2および比較例10について、実液充填レトルト評価を行った結果を表3に示す。
【表1】
【表2】
【表3】
【0088】
前記表1に示すとおり、実施例の金属製缶被覆用塗料を塗布した金属試験片は、鉛筆硬度が2Hと強度が高く、耐溶剤性、折り曲げ性、耐レトルト性にも優れた特性を示した。一方、比較例の金属製缶被覆用塗料を塗布した金属試験片では、耐溶剤性、折り曲げ性、耐レトルト性の全てについて良好なものはなかった。実施例の塗料では、比較例と比べて、特に過酷レトルト耐性に優れていることがわかる。また、比較例6〜9からは、PBN粒子と他の樹脂の粒子とが混合されることのみでは、耐レトルト性の性能が十分に出ておらず、粒子を構成する熱可塑性樹脂がPBNを10%以上含んでいることが重要であることがわかる。実施例の塗料では、得られる塗膜全体に耐熱性(高融点)および柔軟性(耐折り曲げ性、靭性)を付与することができ、レトルト処理のような過酷な雰囲気中に曝されても、塗膜にピンホールが生じたり、金属缶からの剥離等の不具合を生じたりすることのない、耐湿熱性(耐レトルト性)に優れた塗膜を形成することができたものと考えられる。
【0089】
また、表2および表3に示すとおり、実施例1および実施例5の金属製缶被覆用塗料は、スライダー液レトルト評価および実液充填レトルト評価において、従来品(比較例10)の塗料に比べて、耐水性(耐レトルト性)が向上していることがわかる。実施例4の金属製缶被覆用塗料は、従来品のエポキシ系塗料と、ほぼ同等の耐レトルト性を示しており、実用上問題なく使用することができることがわかる。非晶性PEN樹脂単独(比較例2)では、ブラックコーヒーに対する耐レトルト性が劣っているが、PBNを含有することで、前記耐レトルト性の向上が認められ、耐レトルト性が求められる用途において実用レベルの塗料が得られた。スライダー液によるレトルト評価においては、スライダー液への浸漬の有無にかかわらず、耐レトルト性の向上が認められた。本実施例の金属製缶被覆用塗料は、缶内面の用途として実用レベルにあるといえる。