(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数の各ステージは、直前のステージから出力された信号を受信する入力端子と、直後のステージから出力された信号を受信する制御端子と、リセット信号を受信するリセット端子と、前記ゲート信号を出力する出力端子と、を含み、
少なくとも一つの前記ステージのリセット端子には、前記リセット信号として、前記開始信号が提供されることを特徴とする請求項1に記載のゲートドライバ。
前記複数のステージのうちの最後のステージに接続されて、前記最後のステージの制御端子に信号を供給するダミーステージをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のゲートドライバ。
前記ダミーステージは、前記最後のステージから出力された信号を受信する入力端子と、制御信号を受信する制御端子と、リセット信号を受信するリセット端子と、ダミーゲート信号を出力する出力端子と、を含み、
前記ダミーステージのリセット端子は、前記ダミーステージの出力端子に接続され前記リセット信号として前記ダミーゲート信号を受信することを特徴とする請求項3に記載のゲートドライバ。
複数のゲートライン、複数のデータライン、及び前記複数のゲートラインと前記複数のデータラインにより定義された複数の画素領域に各々具備された複数の画素を含んで映像を表示する表示パネルと、
前記複数のデータラインにデータ信号を提供するデータドライバと、
前記複数のゲートラインにゲート信号を順次に出力するゲートドライバと、を含み、
前記ゲートドライバは、n(nは、1以上の整数)個のシフトレジスタからなり、
前記各シフトレジスタは、
開始信号に応答して、動作を開始して前記ゲート信号を出力する開始ステージと、
互いに連続に接続されて、前記開始ステージから出力された信号に応答して順次に動作して前記ゲート信号を順次に出力する複数のステージと、を含み、
前記複数のステージのうちの前記開始ステージのすぐ直後のステージを除外した残りのステージのリセット端子に前記開始信号が供給されることを特徴とする表示装置。
前記各ステージは、直前のステージから出力された信号を受信する入力端子と、直後のステージから出力された信号を受信する制御端子と、リセット信号を受信するリセット端子と、前記ゲート信号を出力する出力端子と、を含み、
少なくとも一つのステージのリセット端子には、前記リセット信号として前記開始信号が提供されることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
前記ダミーステージは、前記最後のステージから出力された信号を受信する入力端子と、制御信号を受信する制御端子と、リセット信号を受信するリセット端子と、ダミーゲート信号を出力する出力端子と、を含み、
前記ダミーステージの前記リセット端子は、前記ダミーステージの出力端子に接続されて、前記ダミーステージのリセット信号として前記ダミーゲート信号を受信することを特徴とする請求項8記載の表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照して本発明の望ましい実施形態をより詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係るゲートドライバ100のブロック図である。
図1を参照すると、ゲートドライバ100は、互いに連続に接続された複数のステージSRC1〜SRCn、及びダミーステージDSRCからなる一つのシフトレジスタを含む。シフトレジスタは、複数のゲートラインGL1〜GLnの第1端部に接続される。
【0017】
各ステージSRC1〜SRCnは、入力端子IN、第1クロック端子CK1、及び第2クロック端子CK2、制御端子CT、電圧入力端子Vin、リセット端子RE、出力端子OUT、及びキャリー端子CRを含む。ダミーステージDSRCは、入力端子IN、第1及び第2クロック端子CK1、CK2、制御端子CT、電圧入力端子Vin、及び出力端子OUTを含む。
【0018】
複数のステージSRC1〜SRCnの入力端子INは、直前のステージのキャリー端子CRに電気的に接続し、直前のキャリー信号を受信する。但し、複数のステージSRC1〜SRCnのうちの最初のステージSRC1(以下、「開始ステージ」と称する)の入力端子INには、直前のキャリー信号の代りにゲートドライバ100の駆動を開始する開始信号STVが提供される。複数のステージSRC1〜SRCnの制御端子CTは、直後のステージの出力端子OUTに電気的に接続され、直後のゲート信号を受信する。但し、複数のステージSRC1〜SRCnのうちの最後のステージSRCnの制御端子CTは、ダ
ミーステージDSRCの出力端子OUTに電気的に接続される。本発明の一実施形態では、ダミーステージDSRCの制御端子CTには、直後のゲート信号の代りに開始信号STVが提供される。
【0019】
複数のステージSRC1〜SRCnのうち、奇数番目ステージSRC1、SRC3、...SRCn−1の第1クロック端子CK1には、第1クロックCKVが提供され、第2クロック端子CK2には、第1クロックCKVと反転した位相を有する第2クロックCKVBが提供される。複数のステージSRC1〜SRCnのうちの偶数番目ステージSRC2、...SRCnの第1クロック端子CK1には、第2クロックCKVBが提供され、第2クロック端子CK2には、第1クロックCKVが提供される。nが偶数だと仮定すると、ダミーステージDSRCの第1クロック端子CK1には、第1クロックCKVが提供され、第2クロック端子CK2には、第2クロックCKVBが提供される。
【0020】
複数のステージSRC1〜SRCn、及びダミーステージDSRCの電圧入力端子Vinには、ゲートオフ電圧Voffが提供される。ゲートオフ電圧Voffは、グラウンド電圧、又はマイナス電圧からなる。
【0021】
複数のステージSRC1〜SRCnの出力端子OUTには、複数のゲートラインGL1〜GLnが各々電気的に接続される。したがって、複数のステージSRC1〜SRCnは、出力端子OUTを通じてゲート信号を順次に出力し、複数のゲートラインGL1〜GLnに印加する。
【0022】
各ステージSRC1〜SRCnのキャリー端子CRは、直後のステージの入力端子INに電気的に接続され、直後のステージにキャリー信号を提供する。最後のステージSRCnのキャリー端子CRは、ダミーステージDSRCの入力端子INに電気的に接続される。
【0023】
複数のステージSRC1〜SRCnのうちの開始ステージSRC1、及び2番目の駆動ステージSRC2を除外した残りのステージSRC3〜SRCnのリセット端子REには、開始信号STVが提供される。したがって、残りのステージSRC3〜SRCnは、開始信号STVによってリセットされる。
【0024】
図1に示すように、外部から開始信号STVを受信する配線は、ダミーステージDSRCの制御端子CTに電気的に接続されるように延長される。ここで、配線が残りのステージSRC3〜SRCnのリセット端子REに電気的に接続することによって、ゲートドライバ100で残りのステージSRC3〜SRCnのリセット端子REに開始信号STVを供給するための追加配線は発生しない。
【0025】
一方、ダミーステージDSRCの出力端子OUTは、最後のステージSRCnの制御端子CT、及びダミーステージDSRCのリセット端子REに電気的に接続される。ダミーステージDSRCは、最後のステージSRCnの制御端子CTにダミーゲート信号を提供して、最後のステージSRCnから出力されるゲート信号をダウンさせる。また、ダミーステージDSRCは、ダミーゲート信号によってセルフリセットされる。
【0026】
各ステージSRC1〜SRCnは、対応するゲートラインGL1〜GLnの第2端部に具備された放電トランジスタNT15を含む。放電トランジスタNT15は、直後のゲートラインに接続された制御電極、ゲートオフ電圧Voffを受信する入力電極、及び対応するゲートラインに接続された出力電極を含む。したがって、放電トランジスタNT15は、直後のステージから出力された直後のゲート信号に応答して対応するゲートラインをゲートオフ電圧Voffまで放電させる。
【0027】
ここで、最後のゲートラインGLnを放電させる放電トランジスタNT15の制御電極は、ダミーゲートラインDGLを通じてダミーステージDSRCの第2出力端子OUTに電気的に接続される。したがって、最後の放電トランジスタNT15は、ダミーステージDSRCの出力端子OUTから出力されたダミー出力信号に応答して最後のゲートラインGLnをゲートオフ電圧Voffまで放電させる。
【0028】
図2は、
図1に図示された最後のステージSRCnの回路図である。ゲートドライバを構成する複数のステージは、互いに同一である内部構成を有するので、
図2で最後のステージを示して説明することによって、残りのステージに対する説明を省略する。
【0029】
図2を参照すると、最後のステージSRCnは、プルアップ部211、キャリー部212、プルダウン部213、プルアップ駆動部214、リップル防止部215、ホールディング部216、インバータ部217、及びリセット部218を含む。
【0030】
プルアップ部211は、プルアップ駆動部214の出力端(以下、「Q−ノード」と称する)QNに接続された制御電極、第1クロック端子CK1に接続された入力電極、及び出力端子OUTに接続された出力電極からなるプルアップトランジスタNT1を含む。プルアップトランジスタNT1は、プルアップ駆動部214から出力された電圧に応答して、出力端子OUTを通じて出力される現在のゲート信号を、第1クロック端子CK1を通じて提供されるクロックCKV(以下、「第1クロック」(
図2に示す)と称する)のハイレベルまでプルアップする。プルアップトランジスタNT1は、あるフレームにおいて、第1クロックCKVのハイ区間(以下、「第1区間」と称する)の間はターンオンして、第1区間の間、現在のゲート信号をハイ状態に維持する。
【0031】
キャリー部212は、Q−ノードQNに接続された制御電極、第1クロック端子CK1に接続された入力電極、及びキャリー端子CRに接続された出力電極からなるキャリートランジスタNT2を含む。キャリートランジスタNT2は、プルアップ駆動部214から出力された電圧に応答して、キャリー端子CRを通じて出力される現在のキャリー信号を第1クロックCKVのハイレベルまでプルアップさせる。キャリートランジスタNT2は、あるフレームにおいて、第1区間の間は、ターンオンして、第1区間の間、現在のキャリー信号をハイ状態に維持する。
【0032】
プルダウン部213は、制御端子CTに接続された制御電極、電圧入力端子Vinに接続された入力電極、及び出力端子OUTに接続された出力電極からなるプルダウントランジスタNT3を含む。プルダウントランジスタNT3は、直後のゲート信号に応答してプルアップされた現在のゲート信号を電圧入力端子Vinを通じて供給されたゲートオフ電圧Voff(
図1に示す)までプルダウンさせる。すなわち、プルダウントランジスタNT3は、第1区間後に直後のゲート信号によりターンオンされ、現在のゲート信号をロー状態にプルダウンさせる。
【0033】
プルアップ駆動部214は、バッファトランジスタNT4、第1キャパシタC1、第2キャパシタC2、及び放電トランジスタNT5を含む。バッファトランジスタNT4は、入力端子INに共通に接続された入力電極及び制御電極、及びQ−ノードQNに接続された出力電極からなる。第1キャパシタC1は、Q−ノードQNと出力端子OUTとの間に接続され、第2キャパシタC2は、キャリートランジスタNT2の制御電極とキャリー端子CRとの間に接続される。一方、放電トランジスタNT5は、バッファトランジスタNT4の出力電極に接続された入力電極、制御端子CTに接続された制御電極、及び電圧入力端子Vinに接続された出力電極からなる。
【0034】
バッファトランジスタNT4が、直前のキャリー信号に応答してターンオンすると、Q−ノードQNの電位が上昇し、プルアップトランジスタNT1、及びキャリートランジスタNT2がターンオンする。ターンオンしたプルアップトランジスタNT1、及びターンオンしたキャリートランジスタにより、出力端子OUT、及びキャリー端子CRの電位が上昇すると、Q−ノードQNの電位は、第1キャパシタC1、及び第2キャパシタC2により押し上げられる。したがって、プルアップトランジスタNT1、及びキャリートランジスタNT2は、ターンオン状態を維持し、現在のゲート信号と現在のキャリー信号とは、第1クロックCKVのハイ区間の間にハイ状態で生成されることができる。
【0035】
放電トランジスタNT5が直後のゲート信号に応答してターンオンすると、第1キャパシタC1に充電された電荷は、放電トランジスタNT5を通じてゲートオフ電圧Voffまで放電される。したがって、Q−ノードQNの電位は、ゲートオフ電圧Voffまで下がり、その結果、プルアップトランジスタNT1、及びキャリートランジスタNT2は、ターンオフされる。したがって、出力端子OUT、及びキャリー端子CRには、ハイ状態の現在のゲート信号、及び現在のキャリー信号が出力されない。
【0036】
リップル防止部215は、第1乃至第3リップル防止トランジスタNT6、NT7、NT8からなり、あるフレームのうち、第1区間を除外した残りの第2区間の間、現在のゲート信号及び現在のキャリー信号が第1クロックCKVまたは第2クロックCKV、CKVBにより、リップルされることを防止する。
【0037】
第1リップル防止トランジスタNT6は、第1クロック端子CK1に接続された制御電極、出力端子OUTに接続された入力電極、及びQ−ノードQNに接続された出力電極を含む。第2リップル防止トランジスタNT7は、第2クロック端子CK2に接続された制御電極、入力端子INに接続された入力電極、及びQ−ノードQNに接続された出力電極からなる。第3リップル防止トランジスタNT8は、第2クロック端子CK2に接続された制御電極、出力端子OUTに接続された入力電極、及び電圧入力端子Vinに接続された出力電極からなる。
【0038】
第2区間の間、第1リップル防止トランジスタNT6は、第1クロックCKVに応答して出力端子OUTから出力されたロー状態の現在のゲート信号をQ−ノードQNに提供する。したがって、第2区間における第1クロックCKVのハイ区間でQ−ノードQNの電位は、ロー状態に維持される。これにより、第1リップル防止トランジスタNT6は、第2区間における、第1クロックCKVのハイ区間でプルアップトランジスタNT1、及びキャリートランジスタNT2がターンオンされることを防止する。
【0039】
第2区間の間、第2リップル防止トランジスタNT7は、第2クロック端子CK2を通じて提供されたクロックCKVB(以下、「第2クロック」(
図1参照)と称する)に応答して入力端子INを通じて入力されるロー状態の直前のキャリー信号をQ−ノードQNに提供する。したがって、第2区間において、第2クロックCKVBのハイ区間でQ−ノードQNの電位は、ロー状態に維持される。この結果、第2リップル防止トランジスタNT7は、第2区間のうち、第2クロックCKVBのハイ区間の間、プルアップトランジスタNT1、及びキャリートランジスタNT2がターンオンすることを防止する。
【0040】
第3リップル防止トランジスタNT8は、第2クロックCKVBに応答して、現在のゲート信号をゲートオフ電圧Voffまで放電する。したがって、第3リップル防止トランジスタNT8は、第2区間における第2クロックCKVBのハイ区間で現在のゲート信号をゲートオフ電圧Voffに維持する。
【0041】
一方、ホールディング部216は、インバータ部217の出力端に接続された制御電極、電圧入力端子Vinに接続された入力電極、及び出力端子OUTに接続された出力電極からなるホールディングトランジスタNT9を含む。インバータ部217は、第1乃至第4インバータトランジスタNT10、NT11、NT12、NT13と、第3、及び第4キャパシタC3、C4とからなり、ホールディングトランジスタNT9をターンオンまたはターンオフさせる。
【0042】
第1インバータトランジスタNT10は、第1クロック端子CK1に共に接続された入力電極及び制御電極、及び第4キャパシタC4を通じて第2インバータトランジスタNT11の出力電極に接続された出力電極からなる。第2インバータトランジスタNT11は、第1クロック端子CK1に接続された入力電極、第3キャパシタC3を通じて入力電極と接続された制御電極、及びホールディングトランジスタNT9の制御電極に接続された出力電極からなる。第3インバータトランジスタNT12は、第1インバータトランジスタNT10の出力電極に接続された入力電極、出力端子OUTに接続された制御電極、及び電圧入力端子Vinに接続された出力電極からなる。第4インバータトランジスタNT13は、ホールディングトランジスタNT9の制御電極に接続された入力電極、出力端子OUTに接続された制御電極、及び電圧入力端子Vinに接続された出力電極からなる。
【0043】
第3及び第4インバータトランジスタNT12、NT13が出力端子OUTを通じて出力されるハイ状態の現在のゲート信号に応答してターンオンすると、第1及び第2インバータトランジスタNT10、NT11から出力された第1クロックCKVは、ターンオンした第3及び第4インバータトランジスタNT12、NT13により、ゲートオフ電圧Voffまで放電される。したがって、ホールディングトランジスタNT9は、現在のゲート信号がハイ状態に維持される第1区間の間、ターンオフ状態に維持される。
【0044】
この後、第2区間で現在のゲート信号がロー状態に転換されると、第3及び第4インバータトランジスタNT12、NT13は、ターンオフされる。したがって、第1及び第2インバータトランジスタNT10、NT11から出力された第1クロックCKVは、ホールディングトランジスタNT9に印加され、ホールディングトランジスタNT9をターンオンさせる。結果的に、現在のゲート信号は、ホールディングトランジスタNT9により、第2区間における、第1クロックCKVのハイ区間の間、ゲートオフ電圧Voffに維持される。
【0045】
一方、リセット部218は、リセット端子REに接続された制御電極、プルアップトランジスタNT1の制御電極に接続された入力電極、及び電圧入力端子Vinに接続された出力電極からなるリセットトランジスタNT14を含む。
【0046】
リセットトランジスタNT14は、リセット端子REを通じて入力された開始信号STV(
図1に示す)に応答して、Q−ノードQNの電位をゲートオフ電圧Voffまで放電させる。したがって、プルアップトランジスタNT1、及びキャリートランジスタNT2が開始信号STVに応答してターンオフする。
図1に示すように、開始信号STVは、ステージSRC3〜SRCnのリセット端子REに提供されて、Q−ノードQNの電位をダウンさせることによってステージSRC3〜SRCnを全てリセットする。
【0047】
開始信号STVは、複数のステージSRC1〜SRCnのうちの開始ステージSRC1のリセット端子RE、及び2番目のステージSRC2のリセット端子REには、供給されないことが望ましい。その理由に対しては、以後の
図3を参照して具体的に説明する。
【0048】
図3は、開始ステージ、及び2番目のステージの入/出力の波形図である。
図1乃至
図3を参照すると、開始信号STVが開始ステージSRC1の入力端子INに提供されると、開始ステージSRC1のプルアップトランジスタNT1がターンオンして、ターンオンしたプルアップトランジスタNT1を通じてハイ状態の第1クロックCKVが出力端子OUTを通じて出力される。開始ステージSRC1の出力端子OUTから出力された信号は、ゲート信号で1番目ゲートラインGL1に提供される。
【0049】
この後、開始ステージSRC1のキャリー端子CRから、ゲート信号と実質的に同一の波形を有するキャリー信号が出力される。開始ステージSRC1のキャリー信号は、2番目のステージSRC2の入力端子INに供給され、キャリー信号により2番目のステージSRC2のQ−ノードQNの電位が上昇する。
【0050】
2番目のステージSRC2のQ−ノードQNの電位が上昇すると、プルアップトランジスタNT1がターンオンして、ターンオンしたプルアップトランジスタNT1を通じてハイ状態の第2クロックCKVBが出力端子OUTを通じて出力される。このとき、2番目のステージSRC2の出力端子OUTとQ−ノードQNの間のキャパシタC1により、Q−ノードQNの電位が押し上げられる。
【0051】
このように、2番目のステージSRC2のQ−ノードQNの電位上昇区間は、開始信号STVのハイ区間とオーバーラップする。したがって、開始信号STVが、2番目のステージSRC2のリセット端子REに供給されても、2番目のステージSRC2は正常にリセットされない。したがって、開始信号STVは、開始ステージSRC1、及び2番目のステージSRC2のリセット端子REに提供されない。
【0052】
一方、
図3に示すように、開始信号STVは、開始ステージSRC1の動作を開始するように提供されることから、開始信号STVはあるフレームの大部分の時間の間、ロー状態に維持される。したがって、開始信号STVを利用し、ステージSRC3〜SRCnをリセットさせることができる。
【0053】
図4は、本発明の他の実施形態に係る液晶表示装置600の平面図である。
図4を参照すると、本発明の他の実施形態に係る液晶表示装置600は、映像を表示する液晶表示パネル300、液晶表示パネル300に隣接した印刷回路基板400、及び液晶表示パネル300と印刷回路基板400を電気的に接続させるテープキャリアパッケージ500を含む。
【0054】
液晶表示パネル300は、アレイ基板310、アレイ基板310と向き合うカラーフィルタ基板320、及びアレイ基板310とカラーフィルタ基板320との間に介在された液晶層(図示せず)からなる。アレイ基板310は、映像を表示する表示領域DA、及び表示領域DAに隣接した第1、第2、及び第3周辺領域PA1、PA2、PA3に区分される。第1周辺領域PA1は、複数のゲートラインGL1〜GL2nの第1端部に隣接する領域で、第2周辺領域PA2は、複数のゲートラインGL1〜GLnの第2端部に隣接する領域である。
【0055】
アレイ基板310の表示領域DAには、複数の画素がマトリックス状に形成される。具体的に、表示領域DAには、複数のゲートラインGL1〜GL2n、複数のデータラインDL1〜DLm、複数の薄膜トランジスタ120、及び複数の画素電極130が具備される。
【0056】
アレイ基板310には、薄膜工程を通じてゲートドライバが具備される。ゲートドライバは、第1及び第2シフトレジスタ351、352からなる。第1シフトレジスタ351は、第1周辺領域PA1に具備されて複数のゲートラインGL1〜GL2nのうちの奇数番目ゲートラインGL1、...、GL2n−1に第1ゲート信号を順次に印加する。第2シフトレジスタ352は、第2周辺領域PA2に具備あれて複数のゲートラインGL1〜GL2nのうちの偶数番目ゲートラインG2、..、GL2nに第2ゲート信号を順次に印加する。
【0057】
図4では、第1及び第2シフトレジスタ351、352が第1及び第2周辺領域PA1、PA2に各々具備された構造を提示したが、第1及び第2シフトレジスタ351、352は、第1及び第2周辺領域PA1、PA2のうちの何れか一つの領域に共に形成されることができる。
【0058】
一方、第3周辺領域PA3は、複数のデータラインDL1〜DLmの一端部に隣接する領域で、テープキャリアパッケージ500の第1端部が形成される。テープキャリアパッケージ500上には、第2端部が印刷回路基板400に形成される。テープキャリアパッケージ500上には、複数のデータラインDL1〜DLmにデータ信号を提供するデータ駆動チップ550が搭載される。したがって、データ駆動チップ550は、印刷回路基板400からの各種制御信号に応答して複数のデータラインDL1〜DLmにデータ信号を提供することができる。
【0059】
また、印刷回路基板400から出力された第1及び第2ゲート制御信号は、テープキャリアパッケージ500を通じて第1及び第2シフトレジスタ351、352に各々提供される。したがって、第1及び第2シフトレジスタ351、352は、第1及び第2ゲート制御信号に応答して奇数番目、及び偶数番目ゲートラインGL1、...、GL2n−1、GL2、...、GL2nに第1及び第2ゲート信号を各々提供することができる。
【0060】
ここで、第1及び第2シフトレジスタ351、352の各々は、
図1に示すゲートドライバ100と同一である構成からなるので、
図4で第1及び第2シフトレジスタ351、352に対する具体的な説明は省略する。
【0061】
第1及び第2シフトレジスタ351、352には、互いに異なる開始信号が各々に印加、或いは同一である開始信号が印加されてもよい。第1及び第2シフトレジスタ351、352の各々に具備されたステージSRC3〜SRCnは、提供される開始信号によりリセットされる。しかし、第1及び第2シフトレジスタ351、352の各々の開始ステージSRC1、及び2番目のステージSRC2のリセット端子REには、開始信号STVが提供されない。一方、ダミーステージDSRCの出力端子は、リセット端子REに電気的に接続されてセルフリセットされる。
【0062】
ゲートドライバに具備されるシフトレジスタの個数が増加してもシフトレジスタに具備される開始ステージSRC1及び2番目のSRC2を除くステージは開始信号により、リセットされる。
【0063】
以上、本発明の実施形態を参照して説明したが、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載される本発明の思想、及び領域から抜け出さない範囲の内で、本発明を多様に修正、及び変更することができる。