特許第5739543号(P5739543)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5739543
(24)【登録日】2015年5月1日
(45)【発行日】2015年6月24日
(54)【発明の名称】容器用パッケージ
(51)【国際特許分類】
   B65D 71/12 20060101AFI20150604BHJP
   B65D 77/20 20060101ALI20150604BHJP
【FI】
   B65D71/00 B
   B65D77/20 H
   B65D77/20 J
【請求項の数】45
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2013-542198(P2013-542198)
(86)(22)【出願日】2011年12月2日
(65)【公表番号】特表2013-544725(P2013-544725A)
(43)【公表日】2013年12月19日
(86)【国際出願番号】US2011063029
(87)【国際公開番号】WO2012075374
(87)【国際公開日】20120607
【審査請求日】2013年10月23日
(31)【優先権主張番号】61/458,931
(32)【優先日】2010年12月3日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504075588
【氏名又は名称】グラフィック パッケージング インターナショナル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100154162
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 浩輔
(72)【発明者】
【氏名】ホリイ,ジョン,マーディック,ジュニア
【審査官】 会田 博行
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−534597(JP,A)
【文献】 特開2003−341718(JP,A)
【文献】 実開平05−084660(JP,U)
【文献】 特開2005−153914(JP,A)
【文献】 特開昭63−191768(JP,A)
【文献】 特開昭59−026465(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 71/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの容器を少なくとも部分的に保持するキャリアを含むパッケージであって、前記少なくとも1つの容器は周縁部分と本体部分とを含み、前記キャリアは、
トップパネルと、該トップパネルに折り曲げ可能に接続されている第1のサイドパネルと、前記トップパネルに折り曲げ可能に接続されている第2のサイドパネルと、少なくとも1つの第1のストラットによって前記第1のサイドパネルに接続されている第1のボトムパネルと、少なくとも1つの第2のストラットによって前記第2のサイドパネルに接続されている第2のボトムパネルと、
を備え、
前記少なくとも1つの第1のストラットは、第1の横方向折り線に沿って、前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続され、且つ、少なくとも1つの第1の縁を備えており、前記少なくとも1つの第2のストラットは、第2の横方向折り線に沿って、前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接続され、且つ、少なくとも1つの第2の縁を備えており、前記少なくとも1つの第1の縁は少なくとも、前記第1の横方向折り線から延在する第1の縦方向部分及び前記第1の縦方向部分から前記第1のボトムパネルへ延在する第1の斜め方向部分を備えており、前記少なくとも1つの第2の縁は少なくとも、前記第2の横方向折り線から延在する第2の縦方向部分及び前記第2の縦方向部分から前記第2のボトムパネルへ延在する第2の斜め方向部分を備えており、
前記キャリアは、
第1の保持機能部と反対側の第2の保持機能部とを含む少なくとも1つの容器収納部分であって、前記第1の保持機能部及び前記第2の保持機能部のうちの少なくとも一方の少なくとも一部は、前記第1のサイドパネル又は前記第2のサイドパネルに位置し、前記少なくとも1つの容器の前記周縁部分は、前記第1の保持機能部及び前記第2の保持機能部のうちの少なくとも一方によって少なくとも部分的に保持される、少なくとも1つの容器収納部分と、
を備え、
前記第1のボトムパネル及び前記第2のボトムパネルのうちの少なくとも一方の少なくとも一部は、前記少なくとも1つの容器の上部と前記トップパネルとの間に少なくとも部分的に配置される、少なくとも1つの容器を少なくとも部分的に保持するキャリアを含むパッケージ。
【請求項2】
前記第1の保持機能部は、前記第1のサイドパネルにある第1の開口と、前記第2のサイドパネルにある第2の開口とを含み、前記第1の開口は、前記少なくとも1つの容器の前記周縁部分に隣接する第1の保持縁を含み、前記第2の開口は、前記少なくとも1つの容器の前記周縁部分に隣接する第2の保持縁を含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記少なくとも1つの第1のストラットは、第3の横方向折り線に沿って前記第1のボトムパネルに折り曲げ可能に接続されており、
前記少なくとも1つの第2のストラットは、第4の横方向折り線に沿って前記第2のボトムパネルに折り曲げ可能に接続されており、
前記第1のボトムパネル及び前記第2のボトムパネルのそれぞれは2つの横方向縁を含み、
前記第3の横方向折り線及び前記第4の横方向折り線のそれぞれは、それぞれの前記第1のボトムパネル及び前記第2のボトムパネルのそれぞれの前記2つの横方向縁からそれぞれ離間している、請求項2に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記少なくとも1つの第1のストラット及び前記少なくとも1つの第2のストラットの前記少なくとも1つの第1の縁及び前記少なくとも1つの第2の縁の少なくとも一部は、前記少なくとも1つの容器の前記本体部分に隣接して配置され、前記第1のサイドパネル及び前記第2のサイドパネルのそれぞれの少なくとも一部は、前記少なくとも1つの容器の前記本体部分に隣接して配置される、請求項3に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記少なくとも1つの容器は少なくとも部分的に湾曲している本体部分を含み、前記第1のサイドパネル及び前記第2のサイドパネルのそれぞれの部分は、前記本体部分にそれぞれ少なくとも部分的に接触し、前記本体部分に概ね対応するように少なくとも部分的に湾曲する、請求項2に記載のパッケージ。
【請求項6】
前記第1のサイドパネルは、前記第1の開口の前記第1の保持縁から延びる少なくとも1つの第1の切れ目を含み、前記第2のサイドパネルは、前記第2の開口の前記第2の保持縁から延びる少なくとも1つの第2の切れ目を含み、前記第1の保持縁及び前記第2の保持縁の少なくとも一部は、前記少なくとも1つの容器の前記本体部分の隣接する部分に概ね対応するように湾曲する、請求項5に記載のパッケージ。
【請求項7】
前記少なくとも1つの第1のストラットは、少なくとも1つの第1の外側ストラットと少なくとも1つの第1の内側ストラットとを含み、前記少なくとも1つの第2のストラットは、少なくとも1つの第2の外側ストラットと少なくとも1つの第2の内側ストラットとを含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項8】
請求項7に記載のパッケージであって、該パッケージは、前記少なくとも1つの第1の外側ストラットに折り曲げ可能に接続されている少なくとも1つの第1の延長部と、前記少なくとも1つの第1の内側ストラットに折り曲げ可能に接続されている少なくとも1つの第2の延長部と、前記少なくとも1つの第2の外側ストラットに折り曲げ可能に接続されている少なくとも1つの第3の延長部と、前記少なくとも1つの第2の内側ストラットに折り曲げ可能に接続されている少なくとも1つの第4の延長部と、を更に含み、
前記少なくとも1つの第1の延長部、前記少なくとも1つの第2の延長部、前記少なくとも1つの第3の延長部、及び前記少なくとも1つの第4の延長部のそれぞれは、前記少なくとも1つの容器の本体部分に少なくとも部分的に対面接触し、
前記少なくとも1つの第1の延長部、前記少なくとも1つの第2の延長部、前記少なくとも1つの第3の延長部、及び前記少なくとも1つの第4の延長部のそれぞれは、前記少なくとも1つの容器の前記周縁部分の少なくとも一部に係合する延長部縁を含む、パッケージ。
【請求項9】
前記少なくとも1つの第1の延長部、前記少なくとも1つの第2の延長部、前記少なくとも1つの第3の延長部、及び前記少なくとも1つの第4の延長部のそれぞれは、それぞれの湾曲している折り線に沿って、それぞれの前記少なくとも1つの第1の外側ストラット、前記少なくとも1つの第1の内側ストラット、前記少なくとも1つの第2の外側ストラット、及び前記少なくとも1つの第2の内側ストラットにそれぞれ折り曲げ可能に接続されており、前記湾曲している折り線のそれぞれの少なくとも一部は、前記少なくとも1つの容器の前記本体部分に隣接して配置される、請求項に記載のパッケージ。
【請求項10】
前記第1のボトムパネルは少なくとも1つの係止フラップを含み、前記第2のボトムパネルは少なくとも1つの係止孔を含み、前記少なくとも1つの係止フラップは前記少なくとも1つの係止孔に少なくとも部分的に係合する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項11】
請求項10に記載のパッケージであって、該パッケージは、前記少なくとも1つの第1のストラットに折り曲げ可能に接続されている少なくとも1つの第1の延長部と、前記少なくとも1つの第2のストラットに折り曲げ可能に接続されている少なくとも1つの第2の延長部と、を更に含み、前記少なくとも1つの第1の延長部及び前記少なくとも1つの第2の延長部のそれぞれは、前記少なくとも1つの容器の前記周縁部分の少なくとも一部に係合する延長部縁を含む、パッケージ。
【請求項12】
前記第1の保持機能部は前記第1のサイドパネルにある第1の保持縁を含み、前記第2の保持機能部は前記第2のサイドパネルにある第2の保持縁を含み、前記第1の保持縁及び前記第2の保持縁のそれぞれは前記少なくとも1つの容器の前記周縁部分に隣接し、
前記少なくとも1つの係止フラップ及び前記少なくとも1つの係止孔は、前記少なくとも1つの容器収納部分の前記第1の保持機能部及び前記第2の保持機能部と概ね位置合わせされている、請求項10に記載のパッケージ。
【請求項13】
前記第1のサイドパネルは、前記第1の保持機能部の前記第1の保持縁から延びる少なくとも1つの第1の切れ目を含み、前記第2のサイドパネルは、前記第2の保持機能部の前記第2の保持縁から延びる少なくとも1つの第2の切れ目を含み、前記第1の保持機能部及び前記第2の保持機能部の少なくとも一部は、前記少なくとも1つの容器の前記本体部分の隣接する部分に概ね対応するように湾曲する、請求項12に記載のパッケージ。
【請求項14】
前記少なくとも1つの容器収納部分は、1つの列に概ね位置合わせされる少なくとも2つの容器収納部分を含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項15】
前記少なくとも1つの容器収納部分は、第1の列の少なくとも1つの第1の容器収納部分と、第2の列の少なくとも1つの第2の容器収納部分とを含み、前記少なくとも1つの容器は、前記第1の列に少なくとも部分的に保持される少なくとも1つの第1の容器と、前記第2の列に少なくとも部分的に保持される少なくとも1つの第2の容器とを含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項16】
請求項15に記載のパッケージであって、該パッケージは、第1の底部構造部と第2の底部構造部とを更に含み、前記第1の底部構造部は、前記第1のボトムパネルと、第1の仕切りパネルと、第1の端部パネルとを含み、前記第2の底部構造部は、前記第2のボトムパネルと、第2の仕切りパネルと、第2の端部パネルとを含み、前記少なくとも1つの第1の容器収納部分及び前記少なくとも1つの第2の容器収納部分のそれぞれの前記第1の保持機能部は、それぞれの第1の外側保持機能部と第2の外側保持機能部とを含み、前記少なくとも1つの第1の容器収納部分及び前記少なくとも1つの第2の容器収納部分のそれぞれの前記第2の保持機能部は、それぞれの第1の内側保持機能部と第2の内側保持機能部とを含む、パッケージ。
【請求項17】
前記第1のボトムパネルは前記第2の端部パネルに少なくとも部分的に重なり、前記第1の仕切りパネルは前記第2の仕切りパネルに少なくとも部分的に重なり、前記第1の端部パネルは前記第2のボトムパネルに少なくとも部分的に重なる、請求項16に記載のパッケージ。
【請求項18】
前記第2のボトムパネルは少なくとも1つの係止フラップを含み、前記第1の仕切りパネルは少なくとも1つの係止孔を含み、前記少なくとも1つの係止フラップは前記少なくとも1つの係止孔に少なくとも部分的に係合し、
前記第2の仕切りパネルは少なくとも1つの仕切り開口を含み、前記少なくとも1つの係止フラップは前記少なくとも1つの仕切り開口に隣接し、
前記少なくとも1つの第2の容器収納部分の前記第2の内側保持機能部は、前記少なくとも1つの容器の前記周縁部分に隣接する保持縁を含み、該保持縁は前記係止孔に隣接する、請求項17に記載のパッケージ。
【請求項19】
前記第1の端部パネルは、前記第1の仕切りパネルに折り曲げ可能に接続されており、前記第1の仕切りパネルは、少なくとも1つの第3のストラットによって前記第1のボトムパネルに接続されており、前記第2の仕切りパネルは前記第2のボトムパネルに折り曲げ可能に接続されており、前記第2の端部パネルは少なくとも1つの第4のストラットによって前記第2の仕切りパネルに接続されている、請求項17に記載のパッケージ。
【請求項20】
前記少なくとも1つの第3のストラットは、前記少なくとも1つの第4のストラットに概ね重なり、前記少なくとも1つの第3のストラット及び前記少なくとも1つの第4のストラットのそれぞれは、前記トップパネルに対して斜めであり、
少なくとも前記第2の仕切りパネルは前記トップパネルに対して斜めであり、
前記少なくとも1つの第3のストラットは、少なくとも1つの第1の仕切り折り線に沿って前記第1の仕切りパネルに折り曲げ可能に接続されており、前記少なくとも1つの第4のストラットは、少なくとも1つの第2の仕切り折り線に沿って前記第2の仕切りパネルに折り曲げ可能に接続されており、前記少なくとも1つの第1の仕切り折り線及び前記少なくとも1つの第2の仕切り折り線は、前記トップパネルから離間しており、概ね横方向であり、かつ前記第1の列と前記第2の列との間に延びている、請求項19に記載のパッケージ。
【請求項21】
前記第2の底部構造部は、前記第2の仕切りパネルに折り曲げ可能に接続されている少なくとも1つの仕切りフラップを含み、該少なくとも1つの仕切りフラップの少なくとも一部は、前記少なくとも1つの第4のストラットに隣接して位置しており、
前記第1の内側保持機能部は、前記少なくとも1つの仕切りフラップにある第1の内側保持縁を含み、前記第1の外側保持機能部は、前記第1のサイドパネルにある第1の外側保持縁を含み、前記第1の内側保持縁及び前記第1の外側保持縁は前記少なくとも1つの第1の容器に隣接し、
前記第2の内側保持機能部は、前記第1の仕切りパネルにある第2の内側保持縁を含み、前記第2の外側保持機能部は、前記第2のサイドパネルにある第2の外側保持縁を含み、前記第2の内側保持縁及び前記第2の外側保持縁は前記少なくとも1つの第2の容器に隣接する、請求項19に記載のパッケージ。
【請求項22】
前記第1のボトムパネル及び前記第2のボトムパネルのそれぞれは、2つの横方向縁を含み、
前記少なくとも1つの第1のストラットは、第3の横方向折り線に沿って前記第1のボトムパネルに折り曲げ可能に接続されており、前記少なくとも1つの第2のストラットは、第4の横方向折り線に沿って前記第2のボトムパネルに折り曲げ可能に接続されており、前記第3の横方向折り線及び前記第4の横方向折り線のそれぞれは、それぞれの前記第1のボトムパネル及び前記第2のボトムパネルのそれぞれの前記2つの横方向縁からそれぞれ離間しており、
前記第2の仕切りパネルは、少なくとも2つの第5の横方向折り線に沿って前記第2のボトムパネルに折り曲げ可能に接続されており、前記少なくとも2つの第5の横方向折り線は、前記第2のボトムパネルの前記2つの横方向縁から離間している、請求項17に記載のパッケージ。
【請求項23】
少なくとも1つの容器を少なくとも部分的に保持するキャリアを形成するブランクであって、前記少なくとも1つの容器は周縁部分と本体部分とを含み、該ブランクは、
トップパネルと、該トップパネルに折り曲げ可能に接続されている第1のサイドパネルと、前記トップパネルに折り曲げ可能に接続されている第2のサイドパネルと、少なくとも1つの第1のストラットによって前記第1のサイドパネルに接続されている第1のボトムパネルと、少なくとも1つの第2のストラットによって前記第2のサイドパネルに接続されている第2のボトムパネルと、
を備え、
前記少なくとも1つの第1のストラットは、第1の横方向折り線に沿って、前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続され、且つ、少なくとも1つの第1の縁を備えており、前記少なくとも1つの第2のストラットは、第2の横方向折り線に沿って、前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接続され、且つ、少なくとも1つの第2の縁を備えており、前記少なくとも1つの第1の縁は少なくとも、前記第1の横方向折り線から延在する第1の縦方向部分及び前記第1の縦方向部分から前記第1のボトムパネルへ延在する第1の斜め方向部分を備えており、前記少なくとも1つの第2の縁は少なくとも、前記第2の横方向折り線から延在する第2の縦方向部分及び前記第2の縦方向部分から前記第2のボトムパネルへ延在する第2の斜め方向部分を備えており、
前記ブランクは、
該ブランクから形成される前記キャリアの第1の保持機能部と反対側の第2の保持機能部とを含む少なくとも1つの容器収納部分を形成する収納機能部であって、前記第1の保持機能部及び前記第2の保持機能部のうちの少なくとも一方の少なくとも一部は、該ブランクから形成される前記キャリアの前記第1のサイドパネル又は前記第2のサイドパネルに位置し、前記第1の保持機能部及び前記第2の保持機能部のうちの少なくとも一方は、該ブランクから形成される前記キャリアに前記少なくとも1つの容器の前記周縁部分を少なくとも部分的に保持する、収納機能部と、
を備え、
前記第1のボトムパネル及び前記第2のボトムパネルのうちの少なくとも一方の少なくとも一部は、前記少なくとも1つの容器の上部と前記トップパネルとの間に少なくとも部分的に配置されるためのものである、少なくとも1つの容器を少なくとも部分的に保持するキャリアを形成するブランク。
【請求項24】
請求項23に記載のブランクであって、前記第1のサイドパネルは、第3の横方向折り線に沿って前記トップパネルに折り曲げ可能に接続されており、前記第2のサイドパネルは、第4の横方向折り線に沿って前記トップパネルに折り曲げ可能に接続されており、
少なくとも1つの第1のタブは、前記第3の横方向折り線から前記第1のサイドパネルに延びる第1の切れ目線を含み少なくとも1つの第2のタブは、前記第4の横方向折り線から前記第2のサイドパネルに延びる第2の切れ目線を含み、前記少なくとも1つの第1のタブ及び前記第1の切れ目線は、該ブランクから形成される前記キャリアの前記第1のサイドパネルに第1の保持縁を有する第1の開口の少なくとも一部を形成するためのものであり、前記少なくとも1つの第2のタブ及び前記第2の切れ目線は、前記ブランクから形成される前記キャリアの前記第2のサイドパネルに第2の保持縁を有する第2の開口の少なくとも一部を形成するためのものである、ブランク。
【請求項25】
前記少なくとも1つの第1のストラットは、第5の横方向折り線に沿って前記第1のボトムパネルに折り曲げ可能に接続されており、
前記少なくとも1つの第2のストラットは、第6の横方向折り線に沿って前記第2のボトムパネルに折り曲げ可能に接続されており、
前記第1のボトムパネル及び前記第2のボトムパネルのそれぞれは2つの横方向縁を含み、
前記第5の横方向折り線及び前記第6の横方向折り線のそれぞれは、それぞれの前記第1のボトムパネル及び前記第2のボトムパネルのそれぞれの前記2つの横方向縁からそれぞれ離間している、請求項24に記載のブランク。
【請求項26】
前記第1のサイドパネルは、前記少なくとも1つの第1の切れ目線から延びる少なくとも1つの第1の切れ目を含み、前記第2のサイドパネルは、前記少なくとも1つの第2の切れ目線から延びる少なくとも1つの第2の切れ目を含む、請求項24に記載のブランク。
【請求項27】
前記少なくとも1つの第1のストラットは、少なくとも1つの第1の外側ストラットと少なくとも1つの第1の内側ストラットとを含み、前記少なくとも1つの第2のストラットは、少なくとも1つの第2の外側ストラットと少なくとも1つの第2の内側ストラットとを含む、請求項23に記載のブランク。
【請求項28】
請求項27に記載のブランクであって、該ブランクは、前記少なくとも1つの第1の外側ストラットに折り曲げ可能に接続されている少なくとも1つの第1の延長部と、前記少なくとも1つの第1の内側ストラットに折り曲げ可能に接続されている少なくとも1つの第2の延長部と、前記少なくとも1つの第2の外側ストラットに折り曲げ可能に接続されている少なくとも1つの第3の延長部と、前記少なくとも1つの第2の内側ストラットに折り曲げ可能に接続されている少なくとも1つの第4の延長部と、を更に含み、
前記少なくとも1つの第1の延長部、前記少なくとも1つの第2の延長部、前記少なくとも1つの第3の延長部、及び前記少なくとも1つの第4の延長部のそれぞれは、それぞれの湾曲している折り線に沿って、それぞれの前記少なくとも1つの第1の外側ストラット、前記少なくとも1つの第1の内側ストラット、前記少なくとも1つの第2の外側ストラット、及び前記少なくとも1つの第2の内側ストラットにそれぞれ折り曲げ可能に接続されており、前記湾曲している折り線のそれぞれの少なくとも一部は、前記少なくとも1つの容器の前記本体部分に隣接して配置される、ブランク。
【請求項29】
請求項23に記載のブランクであって、前記第1のボトムパネルは少なくとも1つの係止フラップを含み、前記第2のボトムパネルは少なくとも1つの係止孔を含み、前記少なくとも1つの係止フラップは、該ブランクから形成される前記キャリアにおいて、前記少なくとも1つの係止孔に少なくとも部分的に係合するためのものである、ブランク。
【請求項30】
請求項29に記載のブランクであって、該ブランクは、前記少なくとも1つの第1のストラットに折り曲げ可能に接続されている少なくとも1つの第1の延長部と、前記少なくとも1つの第2のストラットに折り曲げ可能に接続されている少なくとも1つの第2の延長部と、を更に含み、前記少なくとも1つの係止フラップの少なくとも一部は前記少なくとも1つの第1の延長部に隣接して位置しており、前記少なくとも1つの第1の延長部及び前記少なくとも1つの第2の延長部のそれぞれは、該ブランクから形成される前記キャリアにおいて前記少なくとも1つの容器の前記周縁部分の少なくとも一部に係合するためのものである延長部縁を含む、ブランク。
【請求項31】
請求項29に記載のブランクであって、前記少なくとも1つの係止フラップ及び前記少なくとも1つの係止孔は、該ブランクから形成される前記キャリアの前記少なくとも1つの容器収納部分と概ね位置合わせされるためのものである、ブランク。
【請求項32】
請求項23に記載のブランクであって、前記収納機能部は、該ブランクから形成される前記キャリアに一列に概ね位置合わせされる少なくとも2つの容器収納部分を形成するためのものである、ブランク。
【請求項33】
請求項23に記載のブランクであって、前記収納機能部は、該ブランクから形成される前記キャリアに、第1の列の少なくとも1つの第1の容器収納部分と、第2の列の少なくとも1つの第2の容器収納部分とを形成し、前記少なくとも1つの容器は、該ブランクから形成される前記キャリアの前記第1の列に少なくとも部分的に保持される少なくとも1つの第1の容器と、前記第2の列に少なくとも部分的に保持される少なくとも1つの第2の容器とを含む、ブランク。
【請求項34】
請求項33に記載のブランクであって、該ブランクは、第1の底部構造部と第2の底部構造部とを更に含み、前記第1の底部構造部は、前記第1のボトムパネルと、第1の仕切りパネルと、第1の端部パネルとを含み、前記第2の底部構造部は、前記第2のボトムパネルと、第2の仕切りパネルと、第2の端部パネルとを含む、ブランク。
【請求項35】
請求項34に記載のブランクであって、該ブランクから形成される前記キャリアにおいて、前記第1のボトムパネルは前記第2の端部パネルに少なくとも部分的に重なるためのものであり、前記第1の仕切りパネルは前記第2の仕切りパネルに少なくとも部分的に重なるためのものであり、前記第1の端部パネルは、前記第2のボトムパネルに少なくとも部分的に重なるためのものである、ブランク。
【請求項36】
請求項35に記載のブランクであって、前記第2のボトムパネルは少なくとも1つの係止フラップを含み、前記第1の仕切りパネルは少なくとも1つの係止孔を含み、前記少なくとも1つの係止フラップは、該ブランクから形成される前記キャリアにおいて前記少なくとも1つの係止孔に少なくとも部分的に係合するためのものであり、
前記第2の仕切りパネルは少なくとも1つの仕切り開口を含み、前記少なくとも1つの係止フラップは前記少なくとも1つの仕切り開口に隣接しており、
前記第1の仕切りパネルは前記係止孔に隣接している保持縁を含み、該保持縁は、該ブランクから形成される前記キャリアにおいて前記少なくとも1つの容器の前記周縁部分に隣接して配置される、ブランク。
【請求項37】
前記第1の端部パネルは、前記第1の仕切りパネルに折り曲げ可能に接続されており、前記第1の仕切りパネルは、少なくとも1つの第3のストラットによって前記第1のボトムパネルに接続されており、前記第2の仕切りパネルは前記第2のボトムパネルに折り曲げ可能に接続されており、前記第2の端部パネルは少なくとも1つの第4のストラットによって前記第2の仕切りパネルに接続されている、請求項35に記載のブランク。
【請求項38】
前記少なくとも1つの第3のストラットは、少なくとも1つの第1の仕切り折り線に沿って前記第1のボトムパネルに折り曲げ可能に接続されており、前記少なくとも1つの第3のストラットは、少なくとも1つの第2の仕切り折り線に沿って前記第1の仕切りパネルに折り曲げ可能に接続されており、前記少なくとも1つの第4のストラットは、少なくとも1つの第3の仕切り折り線に沿って前記第2のボトムパネルに折り曲げ可能に接続されており、前記少なくとも1つの第4のストラットは、少なくとも1つの第4の仕切り折り線に沿って前記第2の仕切りパネルに折り曲げ可能に接続されている、請求項37に記載のブランク。
【請求項39】
請求項37に記載のブランクであって、前記第2の底部構造部は、前記第2の仕切りパネルに折り曲げ可能に接続されている少なくとも1つの仕切りフラップを含み、該少なくとも1つの仕切りフラップの少なくとも一部は前記少なくとも1つの第4のストラットに隣接して位置しており、
前記少なくとも1つの仕切りフラップは第1の保持縁を含み、前記第1のサイドパネルは、該ブランクから形成される前記キャリアに第2の保持縁を形成する少なくとも1つの第1の切れ目線を含み、前記収納機能部は、該ブランクから形成される前記キャリアに、前記第1の保持縁及び前記第2の保持縁から前記少なくとも1つの第1の容器収納部分の少なくとも一部を形成し、
前記第1の仕切りパネルは第3の保持縁を含み、前記第2のサイドパネルは、該ブランクから形成される前記キャリアに第4の保持縁を形成する少なくとも1つの第2の切れ目線を含み、前記収納機能部は、該ブランクから形成される前記キャリアに、前記第3の保持縁及び前記第4の保持縁から前記少なくとも1つの第2の容器収納部分の少なくとも一部を形成するためのものである、ブランク。
【請求項40】
前記第1のボトムパネル及び前記第2のボトムパネルのそれぞれは、2つの横方向縁を含み、
前記少なくとも1つの第1のストラットは、第3の横方向折り線に沿って前記第1のボトムパネルに折り曲げ可能に接続されており、前記少なくとも1つの第2のストラットは、第4の横方向折り線に沿って前記第2のボトムパネルに折り曲げ可能に接続されており、前記第3の横方向折り線及び前記第4の横方向折り線のそれぞれは、それぞれの前記第1のボトムパネル及び前記第2のボトムパネルのそれぞれの前記2つの横方向縁からそれぞれ離間しており、
前記第2の仕切りパネルは、少なくとも2つの第5の横方向折り線に沿って前記第2のボトムパネルに折り曲げ可能に接続されており、前記少なくとも2つの第5の横方向折り線は前記第2のボトムパネルの前記2つの横方向縁から離間している、請求項35に記載のブランク。
【請求項41】
パッケージを形成する方法であって、
トップパネルと、該トップパネルに折り曲げ可能に接続されている第1のサイドパネルと、前記トップパネルに折り曲げ可能に接続されている第2のサイドパネルと、少なくとも1つの第1のストラットによって前記第1のサイドパネルに接続されている第1のボトムパネルと、少なくとも1つの第2のストラットによって前記第2のサイドパネルに接続されている第2のボトムパネルとを含むブランクを得ることであって、前記少なくとも1つの第1のストラットは、第1の横方向折り線に沿って、前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能に接続され、且つ、少なくとも1つの第1の縁を備えており、前記少なくとも1つの第2のストラットは、第2の横方向折り線に沿って、前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能に接続され、且つ、少なくとも1つの第2の縁を備えており、前記少なくとも1つの第1の縁は少なくとも、前記第1の横方向折り線から延在する第1の縦方向部分及び前記第1の縦方向部分から前記第1のボトムパネルへ延在する第1の斜め方向部分を備えており、前記少なくとも1つの第2の縁は少なくとも、前記第2の横方向折り線から延在する第2の縦方向部分及び前記第2の縦方向部分から前記第2のボトムパネルへ延在する第2の斜め方向部分を備えている、ブランクを得ることと、
前記第1のボトムパネル及び前記第2のボトムパネルを、前記トップパネルに少なくとも部分的に重なるように位置決めすることと、
前記第1のボトムパネル及び前記第2のボトムパネルのうちの少なくとも一方の少なくとも一部が少なくとも1つの容器の上部と前記トップパネルとの間に少なくとも部分的に配置されるように前記少なくとも1つの容器を位置決めすることと、
前記第1のサイドパネル及び前記第2のサイドパネルのうちの少なくとも一方を内方へ折り曲げることによって少なくとも1つの容器収納部分を形成するとともに、第1の保持機能部及び反対側の第2の保持機能部とを形成することであって、前記少なくとも1つの容器の周縁部分が前記第1の保持機能部及び前記第2の保持機能部のうちの少なくとも一方によって少なくとも部分的に保持されるようにし、前記第1の保持機能部及び前記第2の保持機能部のうちの少なくとも一方の少なくとも一部は前記第1のサイドパネル又は前記第2のサイドパネル内に位置する、少なくとも1つの容器収納部分を形成するとともに、第1の保持機能部及び反対側の第2の保持機能部を形成することと、
を含む、パッケージを形成する方法。
【請求項42】
前記第1の保持機能部は、前記第1のサイドパネルにある第1の開口と、前記第2のサイドパネルにある第2の開口とを含み、前記第1の開口は、隣接する第1の保持縁を含み、前記第2の開口は第2の保持縁を含み、
前記第1の保持機能部及び反対側の前記第2の保持機能部を形成することは、前記第1の保持縁及び前記第2の保持縁を前記少なくとも1つの容器の前記周縁部分に隣接して配置することを更に含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記第1のボトムパネルは少なくとも1つの係止フラップを含み、前記第2のボトムパネルは少なくとも1つの係止孔を含み、前記第1のボトムパネル及び前記第2のボトムパネルを位置決めすることは、前記少なくとも1つの係止フラップの少なくとも一部を前記少なくとも1つの係止孔に少なくとも部分的に挿入することを更に含む、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
前記ブランクは、第1の底部構造部と第2の底部構造部とを更に含み、前記第1の底部構造部は、前記第1のボトムパネルと、第1の仕切りパネルと、第1の端部パネルとを含み、前記第2の底部構造部は、前記第2のボトムパネルと、第2の仕切りパネルと、第2の端部パネルとを含み、
前記少なくとも1つの容器収納部分を形成することは、第1の列の少なくとも1つの第1の容器収納部分と、第2の列の少なくとも1つの第2の容器収納部分とを形成することを含み、
前記方法は、前記第1の底部構造部の少なくとも一部と前記第2の底部構造部の少なくとも一部とを含む仕切りを形成することを更に含み、該仕切りは、前記第1の列と前記第2の列との間に少なくとも部分的に配置され、
前記少なくとも1つの第1の容器収納部分及び前記少なくとも1つの第2の容器収納部分のそれぞれの前記第1の保持機能部を形成することは、少なくとも前記第1のサイドパネルにそれぞれの第1の外側保持機能部、及び少なくとも前記第2のサイドパネルに第2の外側保持機能部を形成することを含み、前記少なくとも1つの第1の容器収納部分及び前記少なくとも1つの第2の容器収納部分のそれぞれの前記第2の保持機能部を形成することは、前記仕切りの少なくとも一部において、それぞれの第1の内側保持機能部及び第2の内側保持機能部を形成することを含み、
前記少なくとも1つの容器を位置決めすることは、少なくとも1つの第1の容器を前記第1の列に少なくとも部分的に保持するように位置決めすることと、少なくとも1つの第2の容器を前記第2の列に少なくとも部分的に保持するように位置決めすることと、を含む、請求項41に記載の方法。
【請求項45】
前記第1の端部パネルは、前記第1の仕切りパネルに折り曲げ可能に接続されており、該第1の仕切りパネルは、少なくとも1つの第3のストラットによって前記第1のボトムパネルに接続されており、前記第2の仕切りパネルは前記第2のボトムパネルに折り曲げ可能に接続されており、前記第2の端部パネルは少なくとも1つの第4のストラットによって前記第2の仕切りパネルに接続されており、前記第1の仕切りパネルは、少なくとも1つの第1の仕切り折り線に沿って前記少なくとも1つの第3のストラットに折り曲げ可能に接続されており、前記第2の仕切りパネルは、少なくとも1つの第2の仕切り折り線に沿って前記少なくとも1つの第4のストラットに折り曲げ可能に接続されており、
前記仕切りを形成することは、前記第1の仕切りパネルを、前記第1の端部パネルから前記第1の仕切り折り線まで下方へ延びるように位置決めすることと、前記少なくとも1つの第3のストラットを、前記第1のボトムパネルから前記第1の仕切り折り線まで下方かつ斜めに延びるように位置決めすることと、前記第2の仕切りパネルを、前記第2のボトムパネルから前記第2の仕切り折り線まで下方及び斜めに延びるように位置決めすることと、前記少なくとも1つの第4のストラットを、前記第2の端部パネルから前記第2の仕切り折り線まで下方かつ斜めに延びるように位置決めすることと、を更に含む、請求項44に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、包括的には、飲料容器、缶、又は他のタイプの物品を保持及び供給するカートンに関する。本開示は、より詳細には、1つ又は複数の容器のフランジに取り付けられるカートンに関する。
【0002】
[関連出願の相互参照]
本願は、2010年12月3日付けで出願された米国仮特許出願第61/458,931号の利益を主張する。
【0003】
[参照による援用]
2010年12月3日付けで出願された米国仮特許出願第61/458,931号は、その開示全体が本明細書に提示されているかのように全ての目的で引用することにより本明細書の一部をなすものとする。
【発明の概要】
【0004】
概して、本開示の一態様は、包括的には、少なくとも1つの容器を保持するキャリアを含むパッケージに関する。前記少なくとも1つの容器は周縁部分と本体部分とを含むことができる。前記キャリアは、トップパネルと、該トップパネルに折り曲げ可能に接続されている第1のサイドパネルと、前記トップパネルに折り曲げ可能に接続されている第2のサイドパネルと、少なくとも1つの第1のストラットによって前記第1のサイドパネルに接続されている第1のボトムパネルと、少なくとも1つの第2のストラットによって前記第2のサイドパネルに接続されている第2のボトムパネルと、を備える。キャリアは更に、第1の保持機能部と反対側の第2の保持機能部とを含む少なくとも1つの容器収納部分を備えることができる。前記第1の保持機能部及び前記第2の保持機能部のうちの少なくとも一方の少なくとも一部は、前記第1のサイドパネル又は前記第2のサイドパネルに位置する。前記少なくとも1つの容器の前記周縁部分は、前記第1の保持機能部及び前記第2の保持機能部のうちの少なくとも一方によって少なくとも部分的に保持されることができる。前記第1のボトムパネル及び前記第2のボトムパネルのうちの少なくとも一方の少なくとも一部は、前記少なくとも1つの容器の上部と前記トップパネルとの間に少なくとも部分的に配置される。
【0005】
別の態様では、本開示は、包括的には、少なくとも1つの容器を少なくとも部分的に保持するキャリアを形成するブランクに関する。前記少なくとも1つの容器は周縁部分と本体部分とを含むことができる。ブランクは、トップパネルと、該トップパネルに折り曲げ可能に接続されている第1のサイドパネルと、前記トップパネルに折り曲げ可能に接続されている第2のサイドパネルと、少なくとも1つの第1のストラットによって前記第1のサイドパネルに接続されている第1のボトムパネルと、少なくとも1つの第2のストラットによって前記第2のサイドパネルに接続されている第2のボトムパネルと、を備える。ブランクは更に、該ブランクから形成される前記キャリアの第1の保持機能部と反対側の第2の保持機能部とを含む少なくとも1つの容器収納部分を形成する収納機能部を備えることができる。前記第1の保持機能部及び前記第2の保持機能部のうちの少なくとも一方の少なくとも一部は、該ブランクから形成される前記キャリアでは前記第1のサイドパネル又は前記第2のサイドパネル内に位置する。前記第1の保持機能部及び前記第2の保持機能部のうちの少なくとも一方は、該ブランクから形成される前記キャリアに前記少なくとも1つの容器の前記周縁部分を少なくとも部分的に保持するためのものである。前記第1のボトムパネル及び前記第2のボトムパネルのうちの少なくとも一方の少なくとも一部は、前記少なくとも1つの容器の上部と前記トップパネルとの間に少なくとも部分的に配置されるためのものである。
【0006】
別の態様では、本開示は、包括的には、キャリアを組み立てる方法に関する。本方法は、トップパネルと、該トップパネルに折り曲げ可能に接続されている第1のサイドパネルと、前記トップパネルに折り曲げ可能に接続されている第2のサイドパネルと、少なくとも1つの第1のストラットによって前記第1のサイドパネルに接続されている第1のボトムパネルと、少なくとも1つの第2のストラットによって前記第2のサイドパネルに接続されている第2のボトムパネルとを含むブランクを得ることと、を含むことができる。本方法は更に、前記第1のボトムパネル及び前記第2のボトムパネルを、前記トップパネルに少なくとも部分的に重なるように位置決めすることと、
前記第1のボトムパネル及び前記第2のボトムパネルのうちの少なくとも一方の少なくとも一部が前記少なくとも1つの容器の上部と前記トップパネルとの間に少なくとも部分的に配置されるように前記少なくとも1つの容器を位置決めすることと、を含むことができる。本方法はまた、前記第1のサイドパネル及び前記第2のサイドパネルのうちの少なくとも一方を内方へ折り曲げることによって少なくとも1つの容器収納部分を形成するとともに、第1の保持機能部及び反対側の第2の保持機能部を形成することであって、前記少なくとも1つの容器の周縁部分が前記第1の保持機能部及び前記第2の保持機能部のうちの少なくとも一方によって少なくとも部分的に保持されるようにする、少なくとも1つの容器収納部分を形成するとともに、第1の保持機能部と反対側の第2の保持機能部とを形成することと、を含む。前記第1の保持機能部及び前記第2の保持機能部のうちの少なくとも一方の少なくとも一部は前記第1のサイドパネル又は前記第2のサイドパネル内に位置する。
【0007】
本開示の他の態様、特徴及び詳細は、図面と組み合わせた以下の詳細な説明の参照からより完全に理解されることができる。
【0008】
当業者は、添付図面を参照して実施形態の以下の詳細な説明を読むことによって、上記の利点、並びに種々の更なる実施形態の他の利点及び利益を理解するであろう。さらに、以下で説明する図面の種々の特徴は、必ずしも一定の縮尺比で描かれているとは限らない。図面における種々の特徴及び要素の寸法は、本開示の実施形態をより明確に示すために拡大又は縮小されている場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の第1の実施形態によるパッケージを形成するのに用いられるブランクの平面図である。
図2】本開示の第1の実施形態による部分的に形成されたパッケージの平面図である。
図3】本開示の第1の実施形態による組み立てられたパッケージの底面図である。
図4図3のパッケージを底面から見た斜視図である。
図5図3のパッケージを上面から見た斜視図である。
図6図3のパッケージの端面図である。
図7】本開示の第2の実施形態によるパッケージを形成するのに用いられるブランクの平面図である。
図8】本開示の第2の実施形態による部分的に形成されたパッケージの斜視図である。
図9】本開示の第2の実施形態による組み立てられたパッケージの底面斜視図である。
図10】本開示の第2の実施形態による組み立てられたパッケージの上面斜視図である。
図11図10のパッケージの端面図である。
図12図10のパッケージの端部の斜視図である。
図13】本開示の第3の実施形態によるパッケージを形成するのに用いられるブランクの平面図である。
図14】本開示の第4の実施形態によるパッケージを形成するのに用いられるブランクの平面図である。
図15】本開示の第4の実施形態による部分的に形成されたパッケージの平面図である。
図16】容器が配置されている、図15の部分的に形成されたパッケージの底面図である。
図17】本開示の第4の実施形態による組み立てられたパッケージの底面斜視図である。
図18】2つの容器が省かれている、図17のパッケージの底面斜視図である。
図19】2つの容器が省かれている、図17のパッケージの底面斜視図である。
図20】本開示の第4の実施形態による組み立てられたパッケージの上面斜視図である。
図21図20のパッケージの端面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
対応する部分は、図面を通して対応する参照符号によって示されている。
【0011】
本開示は、包括的に、カップ、ジャー、ボトル、缶等のような容器を保持して陳列するためのキャリア、構成物、スリーブ、カートン等、及びパッケージに関する。容器は、例えば、食品及び飲料製品を包装するために用いることができる。容器は、特定の食料品又は飲料品を包装するのに適した組成の材料から作ることができ、その材料は、PET、LDPE、LLDPE、HDPE、PP、PS、PVC、EVOH、及びナイロン等のプラスチック等、アルミニウム及び/又は他の金属、ガラス、又はそれらの任意の組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0012】
図示の実施形態では、容器のそれぞれは、それぞれの容器の上端部に又は上端部付近にあるものとすることができる周縁部分を含むことができる。周縁部分は、1杯分のカップ(例えば図4図6の容器C1)から延びるフランジ、又は缶(例えば図10図12の容器C2)のへり等の周縁を含むことができる。容器の周縁部分は、本開示から逸脱することなく別様に構成するか又は省くことができる。
【0013】
本開示によるキャリアは、多数の異なる形状の容器を収容することができる。本開示の範囲を限定する目的ではなく、説明する目的から、以下の詳細な説明では、キャリアの実施形態の中に少なくとも部分的に配置される食料製品容器(例えば、プラスチック容器又はアルミニウム缶)について説明する。本明細書において、「下側」、「ボトム」、「上側」、及び「トップ」という用語は、完全に組み立てられたキャリア又はパッケージに関して定められる向きを示す。
【0014】
本実施形態は、容器に取り付け、容器を収容するためのキャリア又はパッケージを対象とする。カートン又はキャリア150が、図3図6においてその組み立てられた状態で示されており、これらの図においてカートン又はキャリアは容器C1に取り付けられ、パッケージ160を形成している。図示の実施形態では、容器C1は、概してフランジ部分Fを含む上部と下部すなわち本体Bとを有する1杯分のプラスチックカップとして示されているが、本開示から逸脱することなく他の容器をパッケージ160内に保持してもよい。
【0015】
図1は、本開示の一実施形態によるカートン又はキャリア150を形成するのに用いられるブランク8の外面3の平面図である。ブランク8は、縦軸L1と横軸L2とを有する。図1に示されているように、ブランク8は、縦軸L1及び横軸L2を中心に全体的に又は部分的に対称であるものとすることができる。したがって、図面の特定の要素は、全体的な及び/又は部分的な対称性を反映するために共通の参照符号を共有する。
【0016】
図1を参照すると、ブランク8は、第1の横方向折り線21において第1のサイドパネル20に折り曲げ可能に接続されているトップパネル10と、第2の横方向折り線31において第1のサイドパネル20に折り曲げ可能に接続されている第1のボトムパネル30と、第3の横方向折り線41においてトップパネル10に折り曲げ可能に接続されている第2のサイドパネル40と、第4の横方向折り線51において第2のサイドパネル40に折り曲げ可能に接続されている第2のボトムパネル50とを含む。
【0017】
1つ又は複数の切れ目を、横方向折り線21、31、41、51のそれぞれに含めて、その折り線に沿って折ることを容易にすることができる。任意の数の切れ目を折り線のいずれにも形成することができるが、切れ目の数及び長さは、例えばブランク8を形成するのに用いられる材料のゲージ及び/又は硬さに従って選択することができる。折り線21、31、41、51は、本開示から逸脱することなく他の方法(例えば切れ目のない折り目線)によって形成することができる。
【0018】
図示の実施形態では、ブランク8は、一列に配置されるそれぞれの容器収納部分12を形成する2つの収納機能部を含む。各容器収納部分12は、組み立てられたキャリア150内に保持される容器C1の上部を収納する形状及びサイズになっている。例示的な実施形態では、2つの容器C1は、組み立てられたキャリア150内に収容されて、1×2のパッケージ160を形成する。1×3、1×4又は2×2等の他のパッケージ構成も本開示の範囲内にある。各容器収納部分12の収納機能部は、第1の横方向折り線21を横切って延びる第1のタブ16と、第1のタブ16とは反対側の、第3の横方向折り線41を横切って延びる第2のタブ18とを含む。第1のタブ16はそれぞれ、トップパネル10内に延びてサイドパネル20に入る引き裂き線又は切れ目線17によって画定される。同様に、第2のタブ18はそれぞれ、トップパネル10内に延びてサイドパネル40に入る引き裂き線又は切れ目線19によって画定される。組み立てられたキャリアでは、タブ16、18はそれぞれの切れ目線17、19においてそれぞれのサイドパネル20、40から分離し、それぞれのサイドパネル20、40のそれぞれの下縁又は保持縁25、45を有する、反対側にある側部開口22、42の形態の保持機能部をそれぞれ形成する(図4図6)。各容器収納部分12の側部開口22、42は、容器C1の対向する両側においてフランジFと係合するためのものである。
【0019】
図示の実施形態では、第1のボトムパネル30は、2つの第1の外側ストラット32及び第1の内側ストラット34によって第1のサイドパネル20に接続されている。開口36が、各第1の外側ストラット32と第1の内側ストラット34との間に画定されている。開口36は、第1のボトムパネル30の内側縁33と第1のサイドパネル20の内側縁23との間に更に画定することができる。各開口36は、第1の外側ストラット32及び第1の内側ストラット34の少なくとも一部がそれぞれの容器収納部分の両側に配置されるようにそれぞれの容器収納部分12と概ね位置合わせされている。第1のストラット32、34はそれぞれ、横方向折り線31において第1のサイドパネル20に、及び横方向折り線35において第1のボトムパネル30に折り曲げ可能に接続されている。図1に示されているように、横方向折り線35は、第1のボトムパネル30の横方向内側縁33及び横方向外側縁37から離間して第1のボトムパネル内に延びる。第1のストラット32、34は、斜めの切れ目線39に沿って第1のボトムパネル30から分離可能である。代替的な実施形態では、切れ目線39は、引き裂き線、又は別の弱化形態であるものとすることができる。第1のストラットは概ね台形の形状を有することができ、この場合、折り線35は、それぞれのストラットの、折り線31においてサイドパネル20に接続されている部分よりも短い。
【0020】
図示の実施形態では、第2のボトムパネル50は、2つの第2の外側ストラット52及び第2の内側ストラット54によって第2のサイドパネル40に接続されている。開口56が、各第2の外側ストラット52と第2の内側ストラット54との間に画定されている。開口56は、第2のボトムパネル50の内側縁53と第2のサイドパネル40の内側縁43との間に更に画定することができる。各開口56は、第2の外側ストラット52及び第2の内側ストラット54の少なくとも一部がそれぞれの容器収納部分12の両側に配置されるようにそれぞれの容器収納部分と概ね位置合わせされている。第2の外側ストラット52のそれぞれは、それぞれの第1の外側ストラット32と更に概ね位置合わせされており、第2の内側ストラット54は第1の内側ストラット34と概ね位置合わせされている。第2のストラット52、54はそれぞれ、横方向折り線51において第2のサイドパネル40に、及び横方向折り線55において第2のボトムパネル50に折り曲げ可能に接続されている。図1に示されているように、横方向折り線55は、第2のボトムパネル50の横方向内側縁53及び横方向外側縁57から離間して第1のボトムパネル内に延びる。第2のストラット52、54は、斜めの切れ目線59に沿って第2のボトムパネル50から分離可能である。代替的な実施形態では、切れ目線59は、引き裂き線、又は別の弱化形態であるものとすることができる。第2のストラットは概ね台形の形状を有することができ、この場合、折り線55は、それぞれのストラットの、折り線51においてサイドパネル40に接続されている部分よりも短い。
【0021】
代替的な実施形態では、2つ以上の内側ストラット34、54を内側ストラット及び外側ストラットの各セットに含めることができる。例えば、1つの列に4つの容器収納部分を有する代替的なキャリアが、外側ストラットの各セット間に位置する3つの内側ストラットを含むことができる。更なる代替形態では、キャリアは、1つの容器収納部分を含み、内側ストラットは含まないものとすることができる。
【0022】
キャリア150を組み立ててパッケージ160を形成する例示的な方法を、図2図4を参照して以下で説明する。ブランク8の底面から見た図である図2に示されているように、ボトムパネル30、50がトップパネル10の内面及びそれぞれのサイドパネル20、40の内面の少なくとも一部と対面接触するように、ボトムパネル30、50及びストラット32、34、52、54を矢印A1の方向にそれぞれの折り線31、51に沿って折り曲げる。容器C1は、外側ストラット32、52とそれぞれの内側ストラット34、54との間で、容器収納部分12のそれぞれにわたってボトムパネル30、50に配置することができる。サイドパネル20、40を、トップパネル10に対して概ね垂直になるまで(図6)、それぞれの折り線21、41に沿って内方へ折り曲げ、ボトムパネル30、50を容器C1のフランジFとトップパネル10との間で内方へ摺動させることができる。サイドパネル20、40を内方へ折り曲げると、ストラット32、34及び52、54は、それぞれの折り線31、35及び51、55に沿って折り曲がってそれぞれのボトムパネル30、50からそれぞれの隣接するサイドパネル20、40に向かって上方かつ斜めに延びるため、切れ目線39、59においてそれぞれのボトムパネル30、50から分離して、斜めの縁61を形成する。内側ストラット34、54は、縁61が容器の本体Bの内側に近接するか又は隣接して延びている状態で容器C1間に部分的に延びる。外側ストラット32、52は、容器の本体Bの外側に近接するか又は隣接して延びる。
【0023】
さらに、サイドパネル20、40を内方へ折り曲げると、トップパネル10から延びるそれぞれのタブ16、18に隣接して、それぞれのサイドパネル20、40内に保持機能部(例えば側部開口22、42)が形成される。図3図6に示されているように、各容器C1のフランジFは、それぞれの容器収納部分12の側部開口22、42を通って延出し、このことは、容器C1をキャリア150内に保持してパッケージ160を形成するのを助ける。1つの実施形態によると、側部開口22、42は、側部開口のそれぞれの保持縁25、45が各容器のフランジFを上方へ押してボトムパネル30、50をトップパネル1に押し付けるように配置されている。したがって、ストラット32、34、52、54はボトムパネル30、50とともに上方へ引っ張られ、それによって、サイドパネル20、40を容器C1の本体Bに対して内方へ押す(図3及び図4)。
【0024】
したがって、図示の実施形態では、容器C1は、接着剤又は他の締結具を必要とすることなくキャリア150内に保持することができる。その代わりに、容器C1は、それぞれの側部開口20、40の保持縁25、45によってフランジFが支持され、サイドパネル20、40によって本体Bが保持され、このことによって、本体Bをサイドパネル20、40間で押し挟むことができる。容器C1のうちの1つ又は複数をキャリア150から引き離す傾向にある何らかの力には、フランジFに係合する保持縁25、45によって抗することができる。サイドパネル20、40のうちの一方又は双方を容器C1から引き離す傾向にある何らかの力には、それぞれのストラット32、34及び52、54を介してそれぞれのボトムパネル30、50によって抗することができ、ボトムパネルはフランジFとトップパネル10との間に保持される。代替的な実施形態では、キャリア150は、本開示から逸脱することなく別様に構成するか又は組み立てることができる。例えば、ボトムパネルのうちの一方又は双方をトップパネルに糊付けすることができる。
【0025】
組み立てられたパッケージ160が図3図6に示されている。図示の実施形態では、キャリア150は端部が開口しており、サイドパネル20、40はトップパネル10から概ね下方へ延びている。サイドパネル20、40は、容器C1の形状に少なくとも部分的に合致することもできる(例えば、サイドパネル20、40は、容器C1に隣接する湾曲部分を含むことができる)。ユーザーは、パッケージ160を運搬するために、キャリア150の、サイドパネル20、40の底縁又は開口端部を容易に把持することができる。代替的な実施形態では、1つ又は複数の端部パネルを、トップパネル10、サイドパネル20、40、ボトムパネル30、50及び外側ストラット32、52の1つ又は複数に折り曲げ可能に接続することができる。
【0026】
図7は、本開示の第2の実施形態によるカートン又はキャリア350を形成するブランク208の外面203を示している。この第2の実施形態は、言及される変形及び当業者には明らかであろう変形を除いて、第1の実施形態と概ね同様である。ブランク208は縦軸L1と横軸L2とを有する。キャリア350が、図9図12においてその組み立てられた状態で示されており、これらの図においてキャリアは容器C2の上部に取り付けられ、パッケージ360を形成している。図示の実施形態では、容器C2は、概してリッジ又はへりR(図11及び図12)の形態の周縁を含む上部と下部すなわち本体Bとを有するアルミニウム缶として示されているが、本開示から逸脱することなく他の容器をパッケージ360内に保持してもよい。
【0027】
図7を参照すると、ブランク208は、第1の横方向折り線221において第1のサイドパネル220に折り曲げ可能に接続されているトップパネル210と、第2の横方向折り線231において第1のサイドパネル220に折り曲げ可能に接続されている第1のボトムパネル230と、第3の横方向折り線241においてトップパネル210に折り曲げ可能に接続されている第2のサイドパネル240と、第4の横方向折り線251において第2のサイドパネル240に折り曲げ可能に接続されている第2のボトムパネル250とを含む。
【0028】
1つ又は複数の切れ目を、横方向折り線221、231、241、251のそれぞれに含めて、その折り線に沿って折ることを容易にすることができる。任意の数の切れ目を折り線のいずれにも形成することができるが、切れ目の数及び長さは、例えばブランク208を形成するのに用いられる材料のゲージ及び/又は硬さに従って選択することができる。折り線221、231、241、251は、本開示から逸脱することなく他の方法(例えば切れ目のない折り目線)によって形成することができる。
【0029】
図示の実施形態では、ブランク208は、一列に配置される2つの容器収納部分212を形成する収納機能部を含む。各容器収納部分212は、組み立てられたキャリア350内に保持される容器C2の上部を収納する形状及びサイズになっている。例示的な実施形態では、2つの容器C2は、組み立てられたキャリア350内に収容されて、1×2のパッケージ360を形成する。1×3、1×4又は2×2等の他のパッケージ構成も本開示の範囲内にある。各容器収納部分212の収納機能部は、第1の横方向折り線221を横切って延びる第1のタブ216と、第1のタブ216とは反対側の、第3の横方向折り線241を横切って延びる第2のタブ218とを含む。第1のタブ216はそれぞれ、トップパネル210内に延びてサイドパネル220に入る引き裂き線又は切れ目線217によって画定される。同様に、第2のタブ218はそれぞれ、トップパネル210内に延びてサイドパネル240に入る引き裂き線又は切れ目線219によって画定される。組み立てられたキャリア350では、タブ216、218はそれぞれの切れ目線217、219においてそれぞれのサイドパネル220、240から分離して、それぞれのサイドパネル220、240のそれぞれの下縁又は保持縁225、245を有する、反対側にある側部開口222、242の形態の保持機能部をそれぞれ形成する(図9図10及び図12)。各容器収納部分212の側部開口222、242は、容器C2の反対の側面においてへりRと係合するためのものである。
【0030】
図7に示されているように、2つの斜めの切れ目227が第1のサイドパネル220において切れ目線217のそれぞれから延びることができ、2つの斜めの切れ目247が第2のサイドパネル240において切れ目線219のそれぞれから延びる。切れ目227、247は、それぞれのサイドパネル220、240がそれぞれの開口222、242に近接して容器C2の形状により良く合致して、容器のへりRと係合するそれぞれの開口の保持縁225、245の量を最大にすることを可能にする。切れ目227、247は、本開示の範囲から逸脱することなく代替的に構成するか又は省くことができる。
【0031】
図示の実施形態では、第1のボトムパネル230は、2つの第1の外側ストラット232及び第1の内側ストラット234によって第1のサイドパネル220に接続されている。開口236が、各第1の外側ストラット232と第1の内側ストラット234との間に画定されている。開口236は、第1のボトムパネル230の内側縁233と第1のサイドパネル220の内側縁223との間に更に画定することができる。各開口236は、第1の外側ストラット232及び第1の内側ストラット234の少なくとも一部がそれぞれの容器収納部分の両側に配置されるようにそれぞれの容器収納部分212と概ね位置合わせされている。第1のストラット232、234はそれぞれ、横方向折り線231において第1のサイドパネル220に、及び横方向折り線235において第1のボトムパネル230に折り曲げ可能に接続されている。図7に示されているように、横方向折り線235は、第1のボトムパネル230の横方向内側縁233及び横方向外側縁237から離間して第1のボトムパネル内に延びる。
【0032】
図7に示されているように、第1の外側ストラット232はそれぞれ、湾曲している折り線239aにおいてそれぞれの外側ストラットに接続されているとともに切れ目線239bに沿って第1のボトムパネル230から分離可能な延長部238を含む。同様に、第1の内側ストラット234は、湾曲している折り線239aにおいて内側ストラットの両側に接続されているとともに切れ目線239bに沿って第1のボトムパネル230から分離可能な2つの延長部238を含むことができる。代替的な実施形態では、切れ目線239bは、引き裂き線又は別の弱化形態であるものとすることができる。さらに、ストラット232、234及び延長部238は、本開示の範囲から逸脱することなく代替的に構成するか又は省くことができる。
【0033】
第2のボトムパネル250は、2つの第2の外側ストラット252及び第2の内側ストラット254によって第2のサイドパネル240に接続されている。開口256が、各第2の外側ストラット252と第2の内側ストラット254との間に画定されている。開口256は、第2のボトムパネル250の内側縁253と第2のサイドパネル240の内側縁243との間に更に画定することができる。各開口256は、第2の外側ストラット252及び第2の内側ストラット254の少なくとも一部がそれぞれの容器収納部分の両側に配置されるようにそれぞれの容器収納部分212と概ね位置合わせされている。第2の外側ストラット252のそれぞれは、それぞれの第1の外側ストラット232と更に概ね位置合わせされており、第2の内側ストラット254は第1の内側ストラット234と概ね位置合わせされている。第2のストラット252、254はそれぞれ、横方向折り線251において第2のサイドパネル240に、及び横方向折り線255において第2のボトムパネル250に折り曲げ可能に接続されている。図7に示されているように、横方向折り線255は、第2のボトムパネル250の横方向内側縁253及び横方向外側縁257から離間して第1のボトムパネル内に延びる。
【0034】
図7に示されているように、第2の外側ストラット252はそれぞれ、湾曲している折り線259aにおいてそれぞれの外側ストラットに接続されているとともに切れ目線259bに沿って第1のボトムパネル250から分離可能な延長部258を含む。同様に、第2の内側ストラット254は、湾曲している折り線259aにおいて内側ストラットの両側に接続されているとともに切れ目線259bに沿って第1のボトムパネル250から分離可能な2つの延長部258を含むことができる。代替的な実施形態では、切れ目線259bは、引き裂き線又は別の弱化形態であるものとすることができる。さらに、ストラット252、254及び延長部258は、本開示の範囲から逸脱することなく代替的に構成するか又は省くことができる。
【0035】
図7に示されているような第2の実施形態によると、第2のボトムパネル250は、折り線255から縁257まで長手方向L1に、第1のボトムパネル230の、折り線235と縁237との間に長手方向L1に延びる距離D2よりも長い距離D1を延びる。したがって、第1のボトムパネルを含む係止機能部が、開口236のそれぞれに隣接する係止フラップ262を含むことができ、第2のボトムパネルは、それぞれの係止フラップ262と概ね位置合わせされる2つの対応する係止孔264を含むことができる。したがって、第1のボトムパネル230は第2のボトムパネル250に重なることができ、係止フラップ262は、それぞれの係止孔264に係合して(図8)ボトムパネル同士を係止させることができる。
【0036】
キャリア350を組み立ててパッケージ360を形成する例示的な方法を、図8図12を参照して以下で説明する。ブランク208の底面から見た図である図8に示されているように、ボトムパネル230、250及びストラット232、234、252、254を、第1のボトムパネル230が第2のボトムパネル250に少なくとも部分的に重なるようにそれぞれの折り線231、251に沿って折り曲げる。第1のボトムパネル230の係止タブ262を第2のボトムパネル250の係止孔264に挿入する。1つの実施形態では、第1のボトムパネル230は、係止フラップ262を係止孔264に最初に挿入すると第2のボトムパネル250から下方へ延びることができ、次に、係止フラップ262を挿入するにつれて回動して第2のボトムパネル250と対面接触することができる。容器C2を、外側ストラット232、252と内側ストラット234、254との間で、容器収納部分212のそれぞれにわたってボトムパネル230、250に配置することができる。各容器C2のへりRは、湾曲している折り線239a内で延長部238、258を覆うことができる。サイドパネル220、240を、容器C2をトップパネル210に向かって押してボトムパネル230、250をトップパネル210に押し付けながら、それぞれの折り線221、241に沿って内方へ折り曲げることができる。サイドパネル220、240を内方へ折り曲げると、ストラット232、234及び252、254が、それぞれの折り線231、235及び251、255に沿って折り曲がってボトムパネルと隣接するサイドパネルとの間に延びるにつれて、切れ目線239bにおいてそれぞれのボトムパネル230、250から分離して、斜めの縁261を形成する。内側ストラット234、254は、容器C2の本体Bの内側に近接して又は隣接して容器間に部分的に延びる。外側ストラット232、252は、容器の本体Bの外側に近接して又は隣接して延びる。延長部238、258は、容器がトップパネル210に向かって押されるにつれて本体Bによってそれぞれのサイドパネル220、240に向かって押される(図11及び図12)。
【0037】
さらに、サイドパネル220、240を内方へ折り曲げると、トップパネル210から延びるそれぞれのタブ216、218に隣接して、それぞれのサイドパネル220、240内に保持機能部(例えば側部開口222、242)が形成される。各容器C2のへりRが開口222、242に係合すると、それぞれの保持縁225、245は各へりRの下面の外側部分に係合し(図11及び図12)、延長部238、258の縁261はへりRの下面の内側部分に更に係合する(図11及び図12)。組み立てられたキャリア350が容器C2の上部に固定されている状態のパッケージ360が図9図12に示されている。第1の実施形態と同様に、側部開口222、242は、それぞれの保持縁225、245が各容器のへりRを上方へ押してボトムパネル230、250をトップパネル210に押し付けるように配置されている。したがって、ストラット232、234、252、254はボトムパネル230、250とともに上方へ引っ張られ、それによって、サイドパネル220、240を容器C2の本体Bに対して内方へ押す(図9及び図11)。
【0038】
したがって、図示の実施形態では、容器C2は、接着剤又は他の締結具を必要とすることなくキャリア350内に保持することができる。その代わりに、容器C2は、それぞれの側部開口220、240の保持縁225、245によってへりRが支持され、サイドパネル220、240によって本体Bが保持され、このことによって、本体Bをサイドパネル220、240間で押し挟むことができる。容器C2のうちの1つ又は複数をキャリア350から引き離す傾向にある何らかの力には、へりRに係合する保持縁225、245及び延長部238、258の縁261によって抗する。サイドパネル220、240のうちの一方又は双方を容器C2から引き離す傾向にある何らかの力には、それぞれのストラット232、234及び252、254を介してそれぞれのボトムパネル230、250によって抗することができ、ボトムパネルはへりRとトップパネル210との間に保持される。係止フラップ262と係止孔264との係合は、ボトムパネル230、250が互いからそれぞれのサイドパネル220、240に向かって離れることを防止するのを助ける。したがって、係止機能部は、容器C2から離れるサイドパネル220、240の移動に更に抗することができる。
【0039】
組み立てられたパッケージ360が図9図12に示されている。図示の実施形態では、キャリア350は端部が開口しており、サイドパネル220、240はトップパネル210から概ね下方へ延びている。サイドパネル220、240は、容器C2の形状に少なくとも部分的に合致することもでき、容器C2の本体Bの形状に少なくとも部分的に合致する湾曲部分を含むことができる。したがって、サイドパネル220、240は、側壁が本体に合致しない場合よりも多くの部分が本体Bに接触し、保持縁225、245のより多くの部分がへりRに接触して容器C2を更に保持することができる。ユーザーは、パッケージ360を運搬するために、キャリア350の、サイドパネル220、240の底縁又は開口端部を容易に把持することができる。代替的な実施形態では、1つ又は複数の端部パネルを、トップパネル210、サイドパネル220、240、ボトムパネル230、250及び外側ストラット232、252の1つ又は複数に折り曲げ可能に接続することができる。
【0040】
図13は、本開示の第3の実施形態によるカートン又はキャリア(図示せず)を形成するブランク408の外面403を示している。この第3の実施形態は、言及される変形及び当業者には明らかであろう変形を除いて、第2の実施形態と概ね同様である。図13に示されているように、ブランク408は、1つの列に配置される3つの容器収納部分212を含む。したがって、ブランクは、第1の外側ストラット232間に2つの第1の内側ストラット234を含み、第2の外側ストラット252間に2つの第2の内側ストラット254を含む。さらに、第1のボトムパネル230は、3つの開口236に隣接する3つの係止フラップ262を含むことができ、第2のボトムパネル250は、係止フラップ262と位置合わせされる3つの係止孔264を含むことができる。組み立てられたキャリアは、それぞれの容器収納部分212に3つの容器C2を保持することができる。ブランク408は、本開示の範囲から逸脱することなく、代替的な形状、配置及び/又は構成にすることができる。
【0041】
図14は、本開示の第4の実施形態によるカートン又はキャリア750を形成するブランク608の外面603を示している。この第4の実施形態は、言及される変形及び当業者には明らかであろう変形を除いて、第1の実施形態と概ね同様である。ブランク608は縦軸L1と横軸L2とを有する。キャリア750が、図17図21においてその組み立てられた状態で示されており、これらの図においてキャリアは容器C1の上部に取り付けられ、パッケージ760を形成している。容器C1は、(例えば図3図6を参照して)上記で第1の実施形態において図示及び記載した容器C1と同一であるか又は同様であるものとすることができるが、本開示から逸脱することなく他の容器をパッケージ760内に保持してもよい。例示的な実施形態では、4つの容器C1を、組み立てられたキャリア750内に収容して2×2のパッケージ760を形成することができる。2×3、2×4、又は2×1等のような他のパッケージ構成も本開示の範囲内にある。図18及び図19では、組み立てられたキャリア750における底部構造部の相互作用を示すために、4つの容器収納部分612に2つの容器C1のみが収容されている。
【0042】
図14を参照すると、ブランク608は、第1の横方向折り線621において第1のサイドパネル620に折り曲げ可能に接続されているトップパネル610と、第2の横方向折り線631において第1のサイドパネル620に折り曲げ可能に接続されている第1の底部構造部670と、第3の横方向折り線641においてトップパネル610に折り曲げ可能に接続されている第2のサイドパネル640と、第4の横方向折り線651において第2のサイドパネル640に折り曲げ可能に接続されている第2の底部構造部672とを含む。
【0043】
1つ又は複数の切れ目を、横方向折り線621、631、641、651のそれぞれに含めて、その折り線に沿って折ることを容易にすることができる。任意の数の切れ目を折り線のいずれにも形成することができるが、切れ目の数及び長さは、例えばブランク608を形成するのに用いられる材料のゲージ及び/又は硬さに従って選択することができる。折り線621、631、641、651は、本開示から逸脱することなく他の方法(例えば切れ目のない折り目線)によって形成することができる。
【0044】
図示の実施形態では、ブランク608は、キャリア750に保持機能部を形成する収納機能部を含む。収納機能部は、第1の横方向折り線621を横切って延びる2つの第1のタブ616と、それぞれの第1のタブ616とは反対側の、第3の横方向折り線641を横切って延びる2つの第2のタブ618とを含むことができる。第1のタブ616はそれぞれ、トップパネル610内に延びてサイドパネル620に入る引き裂き線又は切れ目線617によって画定される。同様に、第2のタブ618はそれぞれ、トップパネル610内に延びてサイドパネル640に入る引き裂き線又は切れ目線619によって画定される。組み立てられたキャリアでは、タブ616、618はそれぞれの切れ目線617、619においてそれぞれのサイドパネル620、640から分離して、それぞれのサイドパネル620、640のそれぞれの下縁又は保持縁625、645を有する、反対側にある側部開口622、642の形態の保持機能部をそれぞれ形成する(図18図20)。トップパネル610は、パッケージ760を運搬するための指穴614を更に含むことができる。代替的には、指穴614は本開示の範囲から逸脱することなく省くことができる。
【0045】
図示の実施形態では、第1の底部構造部670は、第1のボトムパネル630と、第1の仕切りパネル674と、第1の端部パネル676とを含むことができる。第1のボトムパネル630は、2つの第1の外側ストラット632及び第1の内側ストラット634によって第1のサイドパネル620に接続されている。開口636が各第1の外側ストラット632と第1の内側ストラット634との間に画定されている。開口636は、第1のボトムパネル630の第1の縁633と第1のサイドパネル620の内側縁623との間に更に画定することができる。第1のストラット632、634はそれぞれが、横方向折り線631において第1のサイドパネル620に、及び横方向折り線635において第1のボトムパネル630に折り曲げ可能に接続されている。図14に示されているように、横方向折り線635は、第1のボトムパネル630の第1の縁633及び第2の縁637から離間して第1のボトムパネル内に延びる。第1のストラット632、634は、斜めの切れ目線639に沿って第1のボトムパネル630から分離可能である。代替的な実施形態では、切れ目線639は、引き裂き線、又は別の弱化形態であるものとすることができる。第1のストラットは概ね台形の形状を有することができ、この場合、折り線635は、それぞれのストラットの、折り線631においてサイドパネル620に接続されている部分よりも短い。
【0046】
第1の仕切りパネル674は、2つの第2の外側ストラット678及び第2の内側ストラット680によって第1のボトムパネル630に接続することができる。第2のストラット678、680は、それぞれの第1のストラット632、634と概ね位置合わせされており、それぞれの第1のストラット632、634と同様又は同一の形状になっている。第2のストラット678、680は、横方向折り線679において第1のボトムパネル630に、及び横方向折り線675において第1の仕切りパネル674に折り曲げ可能に接続されている。開口682を第2のストラット678、680間に画定することができる。第1の端部パネルは、横方向折り線677において第1の仕切りパネルに折り曲げ可能に接続されており、第1の仕切り開口684を、第1の端部パネル676と、折り線677を中断する第1の仕切りパネル674の2つの保持縁685のそれぞれとの間に画定することができる。開口686を、第1の仕切りパネル674と第1の端部パネル676との間に画定することもできる。
【0047】
図14に示されているように、第2の底部構造部672は、第2のボトムパネル650と、第2の仕切りパネル688と、第2の端部パネル690とを含むことができる。第2のボトムパネル650は、2つの第3の外側ストラット652及び第3の内側ストラット654によって第2のサイドパネル640に接続されている。開口656が各第3の外側ストラット652と第3の内側ストラット654との間に画定されている。開口656は、第2のボトムパネル650の内側縁653と第2のサイドパネル640の内側縁643との間に更に画定することができる。第3の外側ストラット652のそれぞれは、それぞれの第1の外側ストラット632と更に概ね位置合わせされており、第3の内側ストラット654は第1の内側ストラット634と概ね位置合わせされている。第3のストラット652、654はそれぞれが、横方向折り線651において第2のサイドパネル640に、及び横方向折り線655において第2のボトムパネル650に折り曲げ可能に接続されている。図14に示されているように、横方向折り線655は、第1のボトムパネル650の内側縁653及び外側縁657から離間して第2のボトムパネル650内に延びる。第3のストラット652、654は、斜めの切れ目線659に沿って第2のボトムパネル650から分離可能である。代替的な実施形態では、切れ目線659は、引き裂き線、又は別の弱化形態であるものとすることができる。第3のストラットは概ね台形の形状を有し、この場合、折り線655は、それぞれのストラットの、折り線651においてサイドパネル640に接続されている部分よりも短い。
【0048】
第2の仕切りパネル688は、第2の仕切りパネル688と第2のボトムパネル650との間に開口692を形成する2つの弧状の縁687を含むことができる。弧状の縁687は、第2の仕切りパネルの2つの外側ストラット部分694及び内側ストラット部分696も形成する。第2の仕切りパネル688は、横方向折り線689によって第2のボトムパネル650に接続することができる。ストラット部分694、696は、それぞれの第3のストラット652、654と概ね位置合わせされている。第2の仕切りパネル688は、2つの第4の外側ストラット698及び第4の内側ストラット699によって第2の端部パネル690に接続することができる。第4のストラット698、699は、横方向折り線693において第2の仕切りパネル688に、及び横方向折り線695において第2の端部パネル690に折り曲げ可能に接続されており、この横方向折り線695は、第2の端部パネル690内に延びるとともに第2の端部パネルの横方向に延びる縁から離間している。2つの仕切りフラップ702が、横方向折り線693において第2の仕切りパネル688に折り曲げ可能に接続されることができ、それぞれの第4の外側ストラット698と第4の内側ストラット699との間を第2の端部パネル690まで延びることができる。第2の仕切り開口704を、仕切りフラップ702のそれぞれの保持縁705と第2の端部パネル690との間に画定することができる。仕切りフラップ702は、切れ目線703又は他の弱化形態に沿って第2の端部パネル690から更に分離することができる。さらに、切れ目線707がストラット698、699のそれぞれとそれぞれの仕切りフラップ702との間に延びることができる。仕切りフラップは、本開示の範囲から逸脱することなく代替的に構成するか又は省くことができる。
【0049】
図14に示されているように、2つの係止タブ662が、第1の仕切りパネル674の保持縁685において第1の底部構造部670の第1の仕切り開口684と係合するように、第2のボトムパネル650から延びることができる。係止タブ662と仕切り開口684との係合は、組み立てられたキャリア750において第1の底部構造部670と第2の底部構造部672とを噛み合わせるのを助ける。
【0050】
代替的な実施形態では、2つ以上の内側ストラット634、654、680、696、699を内側ストラット及び外側ストラットの各セットに含めることができる。例えば、2つの列に6つの容器を保持するように構成されている代替的なキャリアが、外側ストラットの各セット間に位置する2つの内側ストラットを含むことができる。更なる代替形態では、キャリアは、1つの列に2つの容器を保持するように構成することができ、内側ストラットは省くことができる。
【0051】
キャリア750を組み立ててパッケージ760を形成する例示的な方法を、図15図19を参照して以下で説明する。図15図19では、ブランク608及びキャリア750は、パッケージ760を形成するために、またキャリア750の機能部を示すために上下逆にして配置されている。図15に示されているように、第1の底部構造部670は、トップパネル610及び第1のサイドパネル620に概ね重なるとともにトップパネル610及び第1のサイドパネル620に対面接触するように横方向折り線631に沿って折り曲げられている。同様に、第2の底部構造部672は、トップパネル610、第2のサイドパネル640及び第1の底部構造部670に概ね重なるように横方向折り線651に沿って折り曲げられている。図示の実施形態では、第2のボトムパネル650は第1の端部パネル676に概ね重なっており、第2の端部パネル690は第1のボトムパネル630に概ね重なっている。第2の端部パネル690の自由縁691が第1のボトムパネル630を覆っている(図15)。また、係止タブ662は、第1の仕切りパネル674の仕切り開口684及び保持縁685と位置合わせすることができ、第4のストラット698、699はそれぞれの第2のストラット678、680に概ね重なることができる。したがって、底部構造部670、672は、それぞれの列712a、712bに配置される容器収納部分612a、612bを形成する。
【0052】
図16に示されているように、容器C1は、各外側ストラット632、652、678、694、698とそれぞれの内側ストラット634、654、680、696、699との間で、容器収納部分612a、612bのそれぞれにわたって底部構造部670、672に配置される。サイドパネル620、640を、トップパネル610に対して概ね垂直になるまで(図17)、それぞれの折り線621、641に沿って内方へ折り曲げて、底部構造部670、672を内方へ摺動させることができ、底部構造部670、672が第1の列712aと第2の列712bとの間に延びる仕切り714を形成する。サイドパネル620、640を内方へ折り曲げると、ストラット632、634、652、654が、それぞれの折り線631、635及び651、655に沿って折り曲がってボトムパネルと隣接するサイドパネルとの間に延びるにつれて、切れ目線639、659においてそれぞれのボトムパネル630、650から分離する。サイドパネルを折り曲げることによって、ボトムパネル650がストラット652、654によって内方へ押されるにつれて底部構造部670、672に仕切り714を更に形成し、係止タブ662は、第1の仕切りパネル674の底縁685と係合し、それによって、仕切りパネル674、688が横方向折り線675、693に沿って折り曲がり、容器C1間でトップパネル610から離れるように回動する。仕切り714が形成されると、第2の仕切りパネル688のストラット部分694、696が第2のボトムパネル650から分離し、第4のストラット698、699が第2の端部パネル690から分離する。第2の端部パネル690は、第4の内側ストラット699が端部パネルから分離すると、2つの突起718間に概ね楔形の凹部を形成する。突起718は、仕切り714が形成されると、折り線679付近で第2の内側ストラット680に係合する。仕切り714が形成される際、仕切りフラップ702を、容器C1又はユーザーによって、横方向折り線693から概ね垂直方向に延びるように内方へ押すことができる。底部構造部670、672は、本開示の範囲から逸脱することなく、別様に配置することができるか、又は別様に相互作用して仕切り714及び容器収納部分612a、612bを形成することができる。
【0053】
さらに、サイドパネル620、640を内方へ折り曲げると、トップパネル610から延びるそれぞれのタブ616、618に隣接してそれぞれのサイドパネル620、640内に保持機能部(例えば側部開口622、642)が形成される。図18図21に示されているように、第1の列712aの各容器C1のフランジFは、側部開口622のうちの一方を通って延びており、第2の列712bの各容器C1のフランジFは、側部開口642のうちの一方を通って延びている。1つの実施形態によると、側部開口622、642は、側部開口のそれぞれの保持縁625、645が容器のフランジFを上方へ押すように配置される。
【0054】
パッケージ760を形成するように2つの容器C1を保持する組み立てられたキャリア750が図17及び図20に示されている。一方の容器C1が各容器収納部分612aに示されており、別の容器C1が各容器収納部分612bに示されている。図21に示されているように、それぞれの列712a、712bの2つの隣接する容器C1のフランジFは重なることができる。第1の容器収納部分612aでは、フランジFは、第1の側面620の側部開口622の保持縁625及び仕切りフラップ702のうちの一方の保持縁705によって第2の端部パネル690及び第1のボトムパネル630に対して保持される。したがって、開口622、704及び保持縁625、705は、第1の容器収納部分612aの保持機能部を少なくとも部分的に形成する(例えば、開口622及び保持縁625は外側保持機能部であり、開口704及び保持縁705は内側保持機能部である)。第1のストラット632、634は、容器C1の本体Bの両側において第1のボトムパネル630から第1のサイドパネル620へ上方かつ斜めに延びて、第1のサイドパネル620の位置を保持するのを助けることができる。第2のストラット678、680は、第1のボトムパネル630から第1の仕切りパネル674へ上方かつ斜めに延びることができ、第4のストラット698、699は、容器C1の本体Bの両側において第2の端部パネル690から第2の仕切りパネル688へ上方かつ斜めに延びて、仕切り714の位置を保持するのを助けることができる。
【0055】
第2の容器収納部分612bでは、フランジFは、第2の側面640の側部開口642の保持縁645及び仕切りパネル674の保持縁685によって第2のボトムパネル650及び第1の端部パネル676に対して保持される。したがって、開口642、684及び保持縁645、685は、第2の容器収納部分612bの保持機能部を少なくとも部分的に形成する(例えば、開口642及び保持縁645は外側保持機能部であり、開口684及び保持縁685は内側保持機能部である)。加えて又は代替的に、一方の容器収納部分612aにある容器のフランジFは、仕切りフラップ702のうちの一方の保持縁705は2つのフランジFを保持するように、隣接する容器収納部分612bのフランジFに重なることができる。代替的には、容器収納部分612bにある容器のフランジは、仕切りフラップ702のうちの一方の縁705によって直接保持することができる。図21に示されているように、仕切りパネル674及び仕切りフラップ702は、キャリア750の上部と仕切り714の底部との間に概ね垂直に又は略垂直に延びることができる。第3のストラット652、654は、容器C1の本体Bの両側において第2のボトムパネル650から第2のサイドパネル640へ上方かつ斜めに延びて、第2のサイドパネル640の位置を保持するのを助けることができる。第2の仕切りパネル688のストラット部分694、696は、容器C1の本体Bの両側において第2のボトムパネル650からそれぞれの第4のストラット698、699へ上方かつ斜めに延びて、仕切り714の位置を保持するのを助けることができる。
【0056】
したがって、図示の実施形態では、容器C1は、接着剤又は他の締結具を必要とすることなくキャリア750内に保持することができる。接着剤又は他の締結具を必要とする代わりに、容器C1は、それぞれの側部開口620、640の保持縁625、645、仕切りパネル674の保持縁685及び仕切りフラップ702の底縁705によってフランジFが支持される。容器C1は、サイドパネル620、640及び仕切り714によって本体Bが保持されることができ、このことによって、本体Bがサイドパネル620、640と仕切り714との間で押し挟まれる。容器C1のうちの1つ又は複数をキャリア750から引き離す傾向にある何らかの力には、フランジFに係合する縁625、645、685、705のうちの1つ又は複数によって抗することができる。サイドパネル620、640のうちの一方又は双方を容器C1から引き離す傾向にある何らかの力には、それぞれのストラット632、634及び652、654を介してそれぞれのボトムパネル630、650によって抗し、この場合、ボトムパネルはフランジFとトップパネル610との間に保持される。さらに、仕切り714の位置決めは、係止タブ662と第1の仕切りパネル674の開口684にある縁との相互作用、及び第2の端部パネル690の突起718と第2の内側ストラット680との相互作用によって促される。
【0057】
本開示の範囲から逸脱することなく、トップパネル610、サイドパネル620、640及び底部構造部670、672は、別様に配置又は相互接続することができ、容器収納部分612a、612b及び仕切り714は代替的に形成することができる。さらに、容器C1は、代替的には、本開示から逸脱することなく、容器収納部分612a、612bに挿入して容器収納部分612a、612bによって保持することができる。例えば、2つの容器C1を最初に挿入することができ、一方を容器収納部分612aに挿入し、一方を隣接する容器収納部分612bに挿入し、2つの更なる容器C1をその後で挿入することができる。代替的には、全ての容器C1をそれぞれの容器収納部分612a、612bに同時に挿入することができる。
【0058】
図示の実施形態では、キャリア750は端部が開口しており、サイドパネル620、640はトップパネル610から概ね下方へ延びている。サイドパネルは、容器C1の形状に少なくとも部分的に合致することもできる。ユーザーは、パッケージ760を運搬するために、キャリア750の、指穴614、及びサイドパネル620、640の底縁又は開口端部を容易に把持することができる。代替的な実施形態では、1つ又は複数の端部パネルを、トップパネル610、サイドパネル620、640及びボトムパネル630、650のうちの1つ又は複数に折り曲げ可能に接続することができる。
【0059】
概して、ブランクは、通常の紙よりも重く硬質であるように、厚みのある板紙で構成され得る。ブランクは、厚紙等の他の材料、又はカートンが少なくとも概ね上述のように機能することができるようにするのに適した特性を有する任意の他の材料で構成することもできる。ブランクは、例えばクレーコーティングでコーティングすることができる。次いで、クレーコート上に製品、広告、及び他の情報又は画像を印刷してもよい。次いで、ブランクに印刷されている情報を保護するために、ブランクをワニスでコーティングすることができる。ブランクの片面又は両面を、例えば防湿層でコーティングしてもよい。ブランクは、選択されたパネル又はパネルセクションに1つ又は複数のシート状材料を積層又はコーティングすることもできる。
【0060】
一例として、引き裂き線は、所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込んだスリット、及び/又は所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込むか、及び/又は完全に貫通する一連の離間したスリット、又はこれらの機能部の種々の組み合わせを含むことができる。より具体的な例としては、1つのタイプの引き裂き線は、引き裂き線を挟んで材料を通常は一時的に接続するためにニック(例えば、ブリッジにやや似た材料の小片)が間に画成されるように隣接するスリットを僅かに離間させた、材料を完全に貫通する一連の離間したスリットの形態である。ニックは、引き裂き時に引き裂き線に沿って破断される。ニックは通常、引き裂き線において比較的僅かな割合を占めるものであり、代替的に、引き裂き線が連続した切れ目線であるように、ニックを引き裂き線から省くことができるか、又は引き裂き線上で破っておくことができる。すなわち、引き裂き線のそれぞれを連続したスリット等で置き換えることは、本開示の範囲内にある。例えば、本開示から逸脱することなく、切れ目線は、連続したスリットとすることができるか、又はスリットよりも幅広とすることができるであろう。
【0061】
例示的な実施形態によれば、折り線は、それに沿った折り曲げを容易にする、必ずしも直線状ではないが実質的に線状の任意の弱化形態とすることができる。本開示の範囲を狭めるためではないが、より詳細には、折り線は、所望の弱化線に沿って材料に圧潰部分又は窪み部分を作る鈍いスコアリングナイフ等で形成される線等のスコア線、所望の弱化線に沿って材料を部分的に入れ込んだ切れ目、及び/又は所望の弱化線に沿って材料を部分的に貫通する一連の切れ目及び/又は材料を完全に貫通する一連の切れ目、並びにこれらの機能部の種々の組み合わせを含む。カッティングを用いて折り線が作られる状況では、通常、カッティングは、賢明なユーザーでも誤って折り線を引き裂き線とみなす可能性があるほど大きすぎないものとする。
【0062】
本開示の前述の説明は、本開示の種々の実施形態を例示及び説明するものである。本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、種々の追加、変更、変形等を上記例示の実施形態になし得る。上記説明に含まれるか又は添付図面に示されている全ての事項が、限定的な意味ではなく例示として解釈されることが意図される。加えて、本開示は、本開示の選択された実施形態のみを図示及び説明しているが、本開示は、種々の他の組み合わせ、変更形態、及び環境で用いることが可能であり、本明細書で述べられているような発明概念の範囲内の変形若しくは変更、上記教示と同等の変形若しくは変更、及び/又は関連技術分野の技術若しくは知識内にある変形若しくは変更を行うことが可能である。さらに、各実施形態の特定の機能部及び特徴を、選択的に入れ替えて、本開示の他の説明された実施形態及び説明されていない実施形態に適用することができる。
図1
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