(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5739805
(24)【登録日】2015年5月1日
(45)【発行日】2015年6月24日
(54)【発明の名称】フィリップスおよびロバートソン締結具用の組合せ駆動工具
(51)【国際特許分類】
B25B 15/00 20060101AFI20150604BHJP
B25B 15/04 20060101ALI20150604BHJP
【FI】
B25B15/00 610A
B25B15/04
【請求項の数】14
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2011-523027(P2011-523027)
(86)(22)【出願日】2009年7月20日
(65)【公表番号】特表2012-500125(P2012-500125A)
(43)【公表日】2012年1月5日
(86)【国際出願番号】US2009051127
(87)【国際公開番号】WO2010019352
(87)【国際公開日】20100218
【審査請求日】2012年6月29日
(31)【優先権主張番号】61/089,337
(32)【優先日】2008年8月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591245473
【氏名又は名称】ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100089705
【弁理士】
【氏名又は名称】社本 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100075270
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100080137
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 昭男
(74)【代理人】
【識別番号】100096013
【弁理士】
【氏名又は名称】富田 博行
(74)【代理人】
【識別番号】100137039
【弁理士】
【氏名又は名称】田上 靖子
(72)【発明者】
【氏名】プチョラ,エドワード
(72)【発明者】
【氏名】オズバーグ,ケネス・シー
(72)【発明者】
【氏名】ドスト,ハーゲン・ウォルター
(72)【発明者】
【氏名】ナハティガル,ウェイド
(72)【発明者】
【氏名】マークウォルド,ジョナサン
【審査官】
齊藤 彬
(56)【参考文献】
【文献】
特開平11−257321(JP,A)
【文献】
特開平10−202547(JP,A)
【文献】
米国特許第02182568(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25B 15/00
15/04
13/54
WPI
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャンク部(12)と、
外側端面(24)がフィリップス頭締結具への挿入のための対称十字頭部形態を画定する、ビット部(14)とを備える、ロバートソン頭締結具またはフィリップス頭締結具を駆動する駆動ビットであって、
前記ビット部(14)が、交互に並んで前記外側端面(24)から前記シャンク部(12)に向かって長手方向に延びる4つのリブ(26)および4つの溝(28)を有し、
前記溝(28)が、長手方向中心軸(42)から離れるように、前記溝が終端する当該ビットの第1の外面長手方向位置まで全体的に外側に湾曲し、
前記リブ(26)が、隣接する前記溝(28)により画定され、前記リブ(26)の各々が、所定の幅を有し、且つ少なくとも前記外側端面近傍から少なくとも第1の所定距離まで延びる移行部(46)を有し、前記移行部(46)が、90度の角度で互いに接する2つの対称側部パネル(48)を有し、これにより、4つのリブ(26)すべての前記側部パネル(48)が、当該ビットがロバートソン頭締結具に挿入されるときに該ロバートソン頭締結具を駆動することができる正方形形態を画定し、
前記側部パネル(48)が、前記長手方向中心軸(42)に実質的に平行である、駆動ビット。
【請求項2】
前記所定の幅が、フィリップス頭の十字形すり割りを画定する凹部の幅より若干小さい、請求項1に記載の駆動ビット。
【請求項3】
前記第1の所定距離が、ロバートソン頭締結具の凹部の深さと一致する、請求項1に記載の駆動ビット。
【請求項4】
前記第1の外面長手方向位置が、前記ビットの前記シャンク部上にある、請求項1に記載の駆動ビット。
【請求項5】
前記ビット部が、前記シャンク部と結合する円柱形の基部を有する、請求項1に記載の駆動ビット。
【請求項6】
前記リブが、前記外側端面から前記第1の所定距離を越えて、前記長手方向中心軸から外側に湾曲する、請求項5に記載の駆動ビット。
【請求項7】
前記リブが、前記外側端面から前記第1の所定距離を越えて、前記長手方向中心軸から外側に湾曲する、請求項1に記載の駆動ビット。
【請求項8】
前記リブの各々が、前記外側端面から所定角度で外側に延びる平らな部分を有し、第2の外面長手方向位置まで延びる、請求項1に記載の駆動ビット。
【請求項9】
前記所定角度が、前記長手方向中心軸に対して26度である、請求項8に記載の駆動ビット。
【請求項10】
前記第2の外面長手方向位置が、前記第1の所定距離より小さい第2の距離にある、請求項8に記載の駆動ビット。
【請求項11】
前記第2の外面長手方向位置が、前記シャンク部上にある、請求項10に記載の駆動ビット。
【請求項12】
シャンク部(12)と、
フィリップス頭の十字形すり割りを画定する凹部への挿入のための切頭先端部(24)を備えたフィリップス頭締結具駆動形態を有するビット部(14)と
を備える、ロバートソン頭締結具またはフィリップス頭締結具を駆動する駆動ビットであって、
前記ビット部(14)が、4つのリブ(26)を有し、隣接するリブ(26)どうしが、互いに対して実質的に90度に向けられ、隣接するリブ(26)どうしが、前記切頭先端部(24)から前記シャンク部(12)へ延びる湾曲溝(28)により隔てられ、
前記リブ(26)が、隣接する前記溝(28)により画定され、前記リブ(26)の各々が、前記十字形すり割りの幅と一致する前記切頭先端部(24)における所定の幅と、前記切頭先端部から少なくとも第1の所定距離まで延びる移行部(46)とを有し、前記移行部の少なくとも1つのセグメントが、90度の角度で互いに接する2つの対称の平らな側部パネル(48)を有し、これにより、4つのリブ(26)すべての前記平らな側部パネル(48)が、当該ビットがロバートソン頭締結具に挿入されるときにそのロバートソン頭締結具を駆動することができる正方形形態を画定し、
前記リブ(26)の幅が、前記第1の所定距離を越えて、前記シャンク部(12)の方向に増大する、駆動ビット。
【請求項13】
前記第1の所定距離が、前記ビットのロバートソン頭への挿入を可能にし、これにより、前記平らな側部パネルが、ロバートソン頭を駆動するように該ロバートソン頭の立方凹部と実質的に接触する、請求項12に記載の駆動ビット。
【請求項14】
前記溝が、長手方向中心軸から離れるように、前記溝が終端する前記ビットの第1の外面長手方向位置まで全体的に外側に湾曲する、請求項12に記載の駆動ビット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、さまざまな頭部形態を有するねじ付き締結具を駆動するねじ回しに関する。
【背景技術】
【0002】
さまざまなタイプの凹部または外表面形態を有する多くの異なるねじ付き締結具またはねじがあり、それらは、空気圧駆動もしくは電動機駆動の工具のソケットに保持されるねじ回しビットや、単に使用者が締結具を手動で回転させて締めたり緩めたりするための柄を有するねじ回しビットとは異なるねじ回しで駆動することができるということが、よく知られている。
【0003】
さまざまな形態は、標準的なすり割りねじ(slot screw)、ならびにたとえば星形凹部、ローブ付き凹部および六角頭凹部など他のさまざまな形態の凹部を含む。おそらく、単一すり割り付き形態以外に最も一般的な凹部形態は、十字形すり割り付き形態である標準的なフィリップス頭、および正方形凹部を有するロバートソン形態である。
【0004】
すり割り付き頭およびフィリップス頭など2つ以上のねじ付き締結具形態を駆動することができるねじ回しが設計され、商品化されている。そうした組合せねじ回しは、組合せが2種類以上の頭部形態に効果的に係合することができれば、複数ではなく単一のねじ回しの使用ですむので、使用者にとって便利になることがある。
【0005】
従来の単一すり割り付きねじの他に、最も普及しているねじ形態は、フィリップス頭ねじならびにロバートソンねじである。フィリップス頭の凹部は、周知の十字形すり割り付き形態である。それは、ISO規格8764−2004(E)により規定され、その
図3の検査ゲージに示されており、これを参照により本明細書に明確に組み込む。フィリップス頭凹部は、ビットが凹部のすべての側部で捕らえられるので、単一すり割り付き頭に比べてねじ回しの簡単な係合解除はなされない。ロバートソン凹部は、改正案ASME B13.6.3 2002規格、タイプIIIなべ型頭部機械ねじで規定されており、これもまた参照により本明細書に明確に組み込む。ロバートソン形態の正方形凹部もすべての側部でねじ回しを捕らえる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
フィリップス頭ねじおよびロバートソン頭ねじの両方の駆動に有効な組合せねじ回しは、非常に望まれており、その市販は知られていない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
シャンク部および作用部を備え、その作用部が、フィリップス頭締結具またはロバートソン頭締結具を駆動するように構成される、駆動工具の諸実施形態が開示される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】フィリップス頭およびロバートソン頭のねじおよび締結具の両方を駆動することができる組合せビットの好ましい一実施形態の斜視図である。
【
図2】
図1に示される組合せビットの先端部すなわち作用部の拡大図である。
【
図3】
図1に示される組合せビットの平面図である。
【
図4】
図1に示される組合せビットの先端部分の端面図である。
【
図7】フィリップス頭およびロバートソン頭のねじおよび締結具の両方を駆動することができる組合せビットの一代替実施形態の斜視図である。
【
図8】
図7に示される代替組合せビットの側部平面図である。
【
図9】
図7に示される組合せビットの先端部分の端面図である。
【
図10】
図9の線10−10にほぼ沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図には、本発明の2つの実施形態が示され、両方の実施形態とも、フィリップス頭部またはロバートソン頭部を有するねじ付き締結具およびねじを駆動することができる組合せビットを対象とする。図は、すべて、六角形のシャンクを有する組合せビットを示す。シャンクは、ねじ回し柄が付いた手動ねじ回しであってよいいくつかのタイプの工具のソケットに保持されるように構成されるか、または、空気圧駆動レンチ、電動工具もしくは他のタイプの工具の一部であるソケットに嵌合することができる。手動柄は図に示されないが、図示されるビットのシャンクは、フィリップス頭またはロバートソン頭のねじまたは他の締結具を駆動するように構成される作用部すなわち先端部を有する、柄に取り付けられる長い軸部であってよいと理解されたい。
【0010】
次に図面、とりわけ
図1を参照すると、組合せビットは、全体として10で示され、全体として12で示されるシャンク部と、全体として14で示される作用部すなわち先端部とを含む。シャンク部12は、円柱形を含む多くの異なる形態のうちのいずれか1つを有することができるが、六角形の断面を有し、隣接する面がその交わる部分に細い平らな部分18を有する6つの平面16があることが好ましい。さらに、平らな部分が、ビットをソケット工具内に固定する迅速連結アダプタ(quick connect adaptor)と接続するための切り欠き20を有することが好ましい。シャンク部12の自由端の外周22は、ビットの適当なソケットへの簡単な挿入を容易にするように面取りされる。シャンク部12の他の形態も使用可能であるが、好ましくは、図示のシャンクは、DIN3126 形状C6.3による標準的な植刃ビットシャンクである。
【0011】
次に作用部14を参照すると、作用部14は、全体として26で示されるリブ部を備えたほぼ十字形の若干円錐形の端面24を有する。リブ部26のそれぞれは、隣接するリブに対して実質的に90°に向けられ、全体として28で示される細長い主溝により隔てられる。主溝28は、端面24からシャンク部12の方に延び、表面に向かって外側に緩やかに湾曲する。
図2に最もよく示されるように、リブのそれぞれは、互いに反対側の側部に側壁30を有する。側壁30は、端面24で終端するところの前方位置32から、シャンク部12の34で示される外面近くで終端するところの他端まで延びる。側壁30は、ほぼ平面であり、壁どうしの間の距離は、フィリップス頭形態の凹部のすり割りの幅より全体的に若干小さい。
【0012】
溝28はまた、底部トラフ区画を有する。底部トラフ区画は、全体としてトラフ側部36ならびに底部中心線38を有するように示されている。図面は、明確にするため、多少誇張された線画であると理解されたい。この点に関連して、2つのトラフ側部36ならびに底部中心線38は、互いに対して湾曲されてよく、側壁30とトラフ側部36の間の境界も緩やかに湾曲されてよく、このような平滑化が多くのフィリップス頭のねじ回し先端部の実形状と一致するようになると理解されたい。
【0013】
リブ26に関して、それらは、端面24からシャンク部12まで延び、ビットの長手方向中心軸42に対して約26°の角度をなす傾斜平面40を有する。平面40は、シャンク部の面16に対して約26°の角度で終端するように緩やかに湾曲する一対の側部パネル44まで延びる。
【0014】
重要なことであるが、点線46は移行部を示し、その移行部における側部パネル44は先端部の端面24に向かって延び、本質的に平面であり、約2.5度の角度でビット10の中心軸42の方に向けて内側に次第に細くされる。さらに、側部パネル44は、
図1、2に示されるように、それらがシャンク部の平面16まで延びるように外側に湾曲する。したがって、線46と円錐面40の間の48で示されるセグメントは、
図6の断面図に示されるように、中心軸42に平行かつ軸方向において実質的に互いに垂直である平面セグメントを呈する。4つのリブ26のそれぞれのパネルセグメント48は、
図6に示されるように、ロバートソン頭締結具の凹部より若干小さい正方形をなす。したがって、この幾何形状は、ロバートソンねじまたは締結具を駆動するように、パネルセグメント48が凹部内面と接触するように向けられた形状である。
【0015】
次に本発明の一代替実施形態に移ると、
図7〜10を参照して、図には、やはりフィリップス頭締結具ならびにロバートソン締結具を駆動するように構成される他の組合せビットが示される。第1の好ましい実施形態につけられた参照番号は、本代替実施形態の対応する面および形について繰り返されるが、形態における若干の違いが明らかになると理解されたい。大きな違いは、作用部14が、全体として50で示される基部を有することである。基部50は円柱形であり、したがって、
図1〜6の実施形態にはない、円形の基部50から六角形のシャンク部12への移行があるようになる。したがって、溝28は、六角形のシャンク部の側面16ではなく、円柱形の基部50で終端する。さらに、
図7〜10に示される先端部すなわち作用部14は、より大きく上部が切られ(truncated)、その点で、端面24が、より大きい表面積を有し、実際、ロバートソンの立方凹部の内壁に係合するパネルセグメント48についてより大きい表面積をもたらすように移行部46の寸法に近づく。
【0016】
端面が
図1〜6に示されるものよりも大きくなるように外側先端部の上部を切ることによって、傾斜面48はなくなる。しかし、端面24と移行線46の間の距離によって表される深さは、それでも、対応するフィリップス頭締結具の凹部に挿入可能であり、それによってフィリップス頭締結具を駆動する、より大きな増力が得られるようになる。パネルセグメント48により表される接触面の表面積がより大きいので、本代替実施形態は、ロバートソン頭締結具の駆動に有利な傾向があり、一方、
図1〜6に示される実施形態は、フィリップス頭締結具の駆動に有利な傾向がある。各タイプの締結具の駆動についての有効性のバランスは、本特許出願の図に示される2つの代替形態により説明されるように先端部の変化の程度によって変えられ得ると理解されたい。
【0017】
本発明のさまざまな諸実施形態が図示され説明されてきたが、他の変更形態、置換形態および代替形態が当業者には明らかであると理解されたい。そうした変更形態、置換形態および代替形態は、添付の特許請求の範囲から決定されるべき本発明の精神および範囲から逸脱することなく実施することができる。
以上説明したように、本発明は以下の形態を有する。
[形態1]
シャンク部と、
作用部と
を備える駆動工具であって、
前記作用部が、フィリップス頭締結具またはロバートソン頭締結具を駆動するように構成される、駆動工具。
[形態2]
前記シャンク部の断面が六角形である、形態1に記載の駆動工具。
[形態3]
前記工具が、駆動機構に取り付けられるように構成されたビットである、形態1に記載の駆動工具。
[形態4]
前記シャンク部が、柄に取り付けられるように構成される、形態1に記載の駆動工具。
[形態5]
シャンク部と、
外側端面がフィリップス頭締結具への挿入のための対称十字頭部形態を画定する、ビット部とを備える、ロバートソン頭締結具またはフィリップス頭締結具を駆動する駆動ビットであって、
前記ビット部が、交互に並んで前記外側端面から前記シャンク部に向かって長手方向に延びる4つのリブおよび4つの溝を有し、
前記溝が、長手方向中心軸から離れるように、前記溝が終端する当該ビットの第1の外面長手方向位置まで全体的に外側に湾曲し、
前記リブが、隣接する前記溝により画定され、前記リブの各々が、所定の幅を有し、且つ少なくとも前記外側端面近傍から少なくとも第1の所定距離まで延びる移行部を有し、前記移行部が、ほぼ90度の角度で互いに接する2つの対称側部パネルを有し、これにより、4つのリブすべての前記側部パネルが、当該ビットがロバートソン頭締結具に挿入されるときに該ロバートソン頭締結具を駆動することができる正方形形態を画定する、駆動ビット。
[形態6]
前記所定の幅が、フィリップス頭の十字形すり割りを画定する凹部の幅より若干小さい、形態5に記載の駆動ビット。
[形態7]
前記部分が、前記外側端面から前記所定距離まで延び、前記所定距離が、ロバートソン頭締結具の凹部の深さとほぼ一致する、形態5に記載の駆動ビット。
[形態8]
前記側部パネルが、前記長手方向中心軸に実質的に平行である、形態5に記載の駆動ビット。
[形態9]
前記第1の位置が、前記ビットの前記シャンク部上にある、形態5に記載の駆動ビット。
[形態10]
前記ビット部が、前記シャンク部と結合するほぼ円柱形の基部を有する、形態5に記載の駆動ビット。
[形態11]
前記リブが、前記外側端面から前記第1の所定距離を越えて、前記長手方向中心軸から外側に湾曲する、形態10に記載の駆動ビット。
[形態12]
前記リブが、前記外側端面から前記第1の距離を越えて、前記長手方向中心軸から外側に湾曲する、形態5に記載の駆動ビット。
[形態13]
前記リブの各々が、前記外側端面から所定角度で外側に延びる平らな部分を有し、第2の外面長手方向位置まで延びる、形態5に記載の駆動ビット。
[形態14]
前記所定角度が、前記長手方向中心軸に対して約26度である、形態13に記載の駆動ビット。
[形態15]
前記第2の位置が、前記第1の所定距離より小さい第2の距離にある、形態13に記載の駆動ビット。
[形態16]
前記第2の位置が、前記シャンク部上にある、形態15に記載の駆動ビット。
[形態17]
シャンク部と、
フィリップス頭の十字形すり割りを画定する凹部への挿入のための切頭先端部を備えたフィリップス頭締結具駆動形態を有するビット部と
を備える、ロバートソン頭締結具またはフィリップス頭締結具を駆動する駆動ビットであって、
前記ビット部が、4つのリブを有し、隣接するリブどうしが、互いに対して実質的に90度に向けられ、隣接するリブどうしが、前記切頭先端部から延びる湾曲溝により隔てられ、
前記リブが、隣接する前記溝により画定され、前記リブの各々が、前記十字形すり割りの幅とほぼ一致する前記切頭先端部における所定の幅と、前記切頭先端部から少なくとも第1の所定距離まで延びる移行部とを有し、前記移行部の少なくとも1つのセグメントが、ほぼ90度の角度で互いに接する2つの対称の平らな側部パネルを有し、これにより、4つのリブすべての前記平らな側部パネルが、当該ビットがロバートソン頭締結具に挿入されるときにそのロバートソン頭締結具を駆動することができる正方形形態を画定する、駆動ビット。
[形態18]
前記第1の所定距離が、前記ビットのロバートソン頭への挿入を可能にし、これにより、前記平らな側部パネルが、ロバートソン頭を駆動するように該ロバートソン頭の立方凹部と実質的に接触する、形態17に記載の駆動ビット。
[形態19]
前記溝が、長手方向中心軸から離れるように、前記溝が終端する前記ビットの第1の外面長手方向位置まで全体的に外側に湾曲する、形態17に記載の駆動工具。
[形態20]
前記リブの幅が、前記第1の所定距離を越えて、前記シャンク部の方向に増大する、形態17に記載の駆動工具。
【0018】
本発明のさまざまな特徴は以下の特許請求の範囲で説明される。