(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記通信経路制御部は、前記複数の通信経路のうち、最後に通信が確立された通信経路を、該通信経路の通信が確立される前に通信が確立されていた通信経路よりも優先的に使用すること
を特徴とする請求項1に記載の再生装置。
前記通信経路制御部は、前記複数の通信経路のうちのいずれか一つに対し、前記ソースを切り替える指示を受け付けた場合であっても通信を無効化しない通信経路を設定すること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の再生装置。
複数のソースを有する外部機器と、前記複数のソースからそれぞれ供給される複数のコンテンツを択一的に再生する再生装置と、前記複数のソースにそれぞれ対応し、前記複数のソースをそれぞれ前記再生装置に接続する複数種の通信経路とを備える再生システムであって、
前記再生装置は、再生されるコンテンツを有するソースを切り替える指示を受け付けた場合、前記複数種の通信経路のうち、切り替え前のソースに対応する通信経路の通信の確立を解除して無効化する通信経路制御部
を備えることを特徴とする再生システム。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本願の開示する再生装置および再生システムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0011】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る再生システム1の概要を示す図である。
図1に示すように、再生システム1は、自動車等の車両2に搭載される再生装置10と、再生装置10に通信自在に接続される外部機器11とを備える。
【0012】
再生装置10は、例えば外部機器11から供給されるコンテンツを再生する。コンテンツには、例えば楽曲(音楽)や映像、画像等の情報が含まれるが、コンテンツの内容はこれらに限定されるものではない。再生装置10は、コンテンツを再生するための表示部12およびスピーカ13を備える。
【0013】
表示部12は、ディスプレイを有し、車両2に乗車したユーザが視認可能な位置、例えば車室内前方のダッシュボード内等の位置に配置される。スピーカ13は、車両2の車室内の適宜な位置に配置される。なお、
図1においては、表示部12およびスピーカ13をそれぞれ1個備えるように示したが、例えば車室内において運転席付近と後部座席付近とに複数個配置するようにしてもよい。また、再生装置10は、車両2の車室内に固定して設置されるもののほか、車両2に備えられたホルダ等に保持される携帯可能なものであってもよい。さらには、再生装置10を車両2に搭載されるようにしたが、それに限定されるものではなく、コンテンツを再生可能な場所であれば、飛行機や列車など他の乗り物、または屋内、屋外などどのような場所に設置されてもよい。
【0014】
外部機器11は、例えば携帯電話やスマートフォン等の可搬性の電子機器であり、コンテンツを有する複数のソース、例えば3個のソース14a,14b,14cを備える。以下において、符号14aで示すソースを「第1のソース14a」、符号14bのソースを「第2のソース14b」、符号14cのソースを「第3のソース14c」と称する。
【0015】
第1から第3のソース14a,14b,14cにはそれぞれ、後述する複数の通信経路(伝達経路)で、互いに種類の異なる通信経路を介して再生されるコンテンツが格納される。例えば、第1のソース14aには、複数の通信経路のうち、BT(Bluetooth(登録商標))経路で再生されるコンテンツが格納される。また、第2のソース14bには、例えば複数の通信経路のうち、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)経路で再生されるコンテンツが格納され、第3のソース14cには、例えば複数の通信経路のうち、USB(Universal Serial Bus)経路で再生されるコンテンツが格納される。
【0016】
なお、1台の外部機器11が第1から第3のソース14a,14b,14cの全てを有するようにしたが、例えば、複数台の外部機器の場合は、複数台の外部機器のうちの1台が、第1から第3のソース14a,14b,14cのうちの1つまたは2つのソースを有し、残りの外部機器が残余のソースを有するようにしてもよい。また、外部機器11は、上述した携帯電話等に限られるものではなく、DVDプレーヤや携帯型ゲーム機、タブレット端末などコンテンツを再生することが可能な機器であればどのようなものであってもよい。
【0017】
また、外部機器11は、再生システム1に利用される場合、外部機器11を保持するホルダ(図示せず)によって車両2のダッシュボード上等に固定される。かかるホルダは、ユーザにより着脱可能なもので、外部機器11を完全に固定するものでなくてもよい。
【0018】
図2は、
図1に示す再生システム1の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、外部機器11が有する第1から第3のソース14a,14b,14cと再生装置10とは、第1から第3のソース14a,14b,14cのそれぞれに対応する複数の通信経路、例えば第1から第3の通信経路20a,20b,20cを介して接続される。詳しくは、第1の通信経路20aは、第1のソース14aに対応しており、無線通信であるBT経路である。また、第2の通信経路20bは、第2のソース14bに対応しており、通信ケーブル等を用いた有線通信であるHDMI経路であり、第3の通信経路20cは、第3のソース14cに対応しており、通信ケーブル等を用いた有線通信であるUSB経路である。
【0019】
このように、複数の通信経路20a,20b,20cが接続される再生装置10にあっては、後述するように、最後に通信が確立された通信経路(通信が確立された順番が後のもの、換言すれば最も新しいもの)において優先的にデータの送受信が行われる。このように、最後に通信が確立された通信経路を、それ以前に通信が確立された通信経路よりも優先的に使用してしまうと、複数のソースを切り替えてコンテンツを再生しようとする場合、最後に通信の確立が行われた通信経路以外の通信経路に対応するソースからはデータが供給されず、コンテンツが再生されないといった問題があった。
【0020】
すなわち、再生装置において、例えば、第1の通信経路の通信が確立され、第1のソースのコンテンツが再生可能な状態において、第2の通信経路の通信が確立されると、第2のソースのコンテンツが再生可能な状態となる。そして、このような状態の再生装置において、再び第1のソースへ切り替えたとしても、第2の通信経路が優先的に使用されている(データの送受信が可能な状態にある)ため、第1のソースからデータが供給されず、コンテンツが再生されないといった問題があった。
【0021】
そこで、本実施形態に係る再生装置10および再生システム1は、ソースを切り替える指示を受け付けたら、切り替え前のソースに対応する通信経路の通信が確立している状態や接続している状態を解除(通信を無効化)し、切り替え先のソースに対応する通信経路の通信状態や接続状態を確立(通信を有効化)することによって、新たに通信が確立された状態を形成するようにした。すなわち、ソースを切り替える度に、切り替え前のソースに対応する通信経路の通信状態や接続状態を解除(切断)し、切り替え先のソースに対応する通信経路の通信状態や接続状態を新たに確立する状態を形成することによって、切り替え後のソースから確実にデータが供給されるような状態を確立し、コンテンツを確実に再生することができるようにした。
【0022】
ここで、通信の確立について説明する。通信の確立は、特定の機器間で通信を行えるようにするための処理のことである。具体的には、通信を行う機器間で各種設定(機器識別用のコードや通信チャンネル、周波数ホッピングなどの通信モード等)を行うためのパラメータをメモリに記憶し、記憶したパラメータに基づいて動作させるための処理のことである。このような構成から、通常、ソースの切り換えに伴って通信を停止するだけでは、通信の確立は解除されない。すなわち、ソースを切り換える操作は、単に通信を停止する状態を形成するに過ぎず、通信の確立を解除するものではない。
【0023】
そこで、本実施形態に係る再生装置10および再生システム1では、ソースの切り換えに伴って通信の確立を解除し(もしくは、解除したとみなし)、再度、ソースを選択するときに改めて通信の確立を行うことを実現した。なお、より詳細には、必ずしもソースの切り換えに伴って通信の確立を解除する必要はなく、ソースを再度選択するときまでに、通信の確立が解除されていればよい。
【0024】
図2の説明を続けると、再生システム1の再生装置10は、第1、第2および第3の通信部15a,15b,15cと、制御部16と、アンプ17と、上述した表示部12と、スピーカ13とを備える電子制御装置である。
【0025】
第1の通信部15aは、外部機器11の第1のソース14aと、第1の通信経路20aを介して通信可能に接続され、第1のソース14aに格納されたコンテンツデータや認証処理のためのデータなどの送受信を行う。例えば、第1の通信部15aは、認証等を含むペアリング処理を行って外部機器11との通信を確立する。
【0026】
また、第2の通信部15bは、第2のソース14bと、第2の通信経路20bを介して通信可能に接続され、第2のソース14bのコンテンツなどのデータの送受信を行う。また、第3の通信部15cは、第3のソース14cと、第3の通信経路20cを介して通信可能に接続され、第3のソース14cのコンテンツなどのデータの送受信を行う。
【0027】
制御部16は、CPU,RAM及びROM等を備え、再生装置10の全体を制御するマイクロコンピュータである。制御部16は、再生部16aと、通信経路制御部16bと、再生コマンド出力部16cと、判定部16dと、アイコン表示制御部16eとを備え、上述した第1から第3のソース14a,14b,14cから供給されるコンテンツなどの情報が第1から第3の通信部15a,15b,15cを介して入力される。
【0028】
再生部16aは、第1から第3のソース14a,14b,14cからそれぞれ供給されるコンテンツを択一的に再生可能に構成される。詳しくは、再生部16aは、供給される複数のコンテンツのうち、ユーザによって選択された一つのソースのコンテンツの音声信号をアンプ17へ出力することで、コンテンツを再生する。なお、コンテンツの再生は、コンテンツの内容に応じて、映像信号を表示部12へ出力して表示させてもよく、さらには音声信号および映像信号の両方を出力して行うようにしてもよい。
【0029】
通信経路制御部16bは、第1および第2の通信経路20a,20bの通信をそれぞれ有効化と無効化との間で切り替える制御を実行する。ここで、通信の有効化とは、接続された通信経路を通信可能な状態とする(通信経路の通信状態や接続状態を確立する)ことを意味し、通信の無効化とは、通信経路自体は接続されているが通信できない状態とする(通信経路の確立された通信状態や接続状態を解除する)ことを意味する。
【0030】
すなわち、通信が有効になると、外部機器11の各ソース14a,14b,14cから再生装置10の制御部16にコンテンツのデータが供給されるため、再生装置の10の再生部16aによってコンテンツを再生することが可能となる。他方、通信が無効になると、外部機器11の各ソース14a,14b,14cから再生装置10の制御部16にコンテンツのデータが供給されなくなるため、再生装置の10の再生部16aによってコンテンツを再生することが不可能となる。
【0031】
なお、第1の通信経路20aの通信の無効化は、複数ある通信のプロファイルのうち、一部を無効化することで行われる。詳しくは、第1の通信経路20aであるBT経路の場合、AVP(Audio/Video Profile)やHFP(Hands-Free Profile)、PBAP(Phone Book Access Profile)などのプロファイルがあるが、このうちのAVPを無効化し、HFPなどは有効のままとする。また、第2の通信経路20bであるHDMI経路の場合、Rx Power(受信電源)を無効化する一方、Hot Plug Detect(ホットプラグ検出)は有効化したままで、第2の通信経路20bの通信の無効化が行われる。なお、第3の通信経路20cについては、後述するように無効化されない。
【0032】
通信経路制御部16bは、例えば複数の通信経路が順次接続される場合、複数の通信経路のうち、最後に通信が確立された通信経路を、それ以前に通信が確立された通信経路よりも優先的に使用する(以下、最後に通信が確立された通信経路を優先的に使用することを「後優先」とも表現する)。これにより、最後に通信が確立された通信経路に対応するソースのコンテンツが再生部16aによって再生されることとなる。なお、この明細書において「最後に通信が確立された通信経路」とは、通信が確立された順番が複数の通信経路の中で最も後の通信経路、換言すれば最も新しく通信が確立された通信経路を意味する。また、この明細書において「通信経路を使用する」とは、通信経路を介してデータなどの送受信を行うことを意味する。
【0033】
また、通信経路制御部16bは、後述するように、再生部16aで再生されるコンテンツを有するソースを切り替える指示を受け付けた場合、複数の通信経路20a,20bのうち、切り替え前のソースに対応する通信経路の通信を無効化、すなわち、切り替え前の通信経路の通信が確立している状態や接続している状態を解除する。
【0034】
通信経路制御部16bは、ソースを切り替える指示を受け付けた場合、切り替え後のソースに対応する通信経路を有効化、すなわち、切り替え後のソースに対応する通信経路の通信状態や接続状態を確立することによって、新たに通信が確立された状態を形成する。ここで、通信状態の確立は、前述したように、例えば再生装置10の通信経路制御部16bが、通信確立を行う通信経路に対応するソースを有する外部機器11との間で各種設定することで行われる。例えば、通信経路制御部16bは、図示しないメモリに記憶された各種パラメータに基づき、外部機器11から送信される機器識別用のコードの認証や通信モード(通信チャンネル、周波数ホッピング等)を設定することで、通信経路の通信を確立させる。
【0035】
また、通信経路制御部16bは、例外的に、複数の通信経路20a,20b,20cのうちのいずれか一つに対し、ソースを切り替える指示を受け付けた場合であっても、通信が確立している状態を解除しない、すなわち通信を無効化しない通信経路を設定する。ここで、通信を無効化しない通信経路は、例えば第3の通信経路20cに設定される。なお、通信を無効化しない通信経路は第3の通信経路20cに限定されるものではなく、第1の通信経路20aまたは第2の通信経路20bであってもよい。上述したソース切り替え時における通信経路の通信の無効化や有効化については、後に詳説する。
【0036】
また、他の実施形態として、外部機器11が通信経路制御部16bを有していてもよい。この場合、上述した実施形態のように、再生装置10側で、通信経路に対する通信の確立の有効化および無効化を制御するのではなく、外部機器11側で、通信経路に対する通信の確立の有効化および無効化を制御するものである。
【0037】
具体的には、例えば、制御部16は、ソースを切り替える指示を受け付けたら、ソースの切り替えを要求する切替要求信号を、再生装置10と外部機器11との間で通信が確立している通信経路を介して、外部機器11の通信経路制御部に送信する。そして、外部機器11の通信経路制御部は、切替要求信号を受信したら、この切替要求信号を受信する前までコンテンツデータを送受信していたソースに対応する通信経路の通信を無効化し、切り替え後のソースに対応する通信経路を有効化することによって、新たに通信が確立された状態を形成するといった処理を行う。
【0038】
再生コマンド出力部16cは、切り替え後のソースのコンテンツの再生コマンドを再生部16aに対して出力し、ソースから供給されるコンテンツを再生部16aで再生させる。判定部16dは、再生部16aにおいてコンテンツの再生がなされているか否か判定する。具体的に判定部16dは、コンテンツが再生されていることを確認するコマンド、詳しくはコンテンツが再生状態にあるか、一時停止状態にあるかを確認するコマンドを外部機器11に対して出力する。そして、判定部16dは、外部機器11から返信される、コンテンツの再生状態または一時停止状態を示す信号に基づき、再生部16aにおいてコンテンツの再生がなされているか否か判定する。
【0039】
なお、他の実施形態として、判定部16dは、コンテンツが再生されていることを確認するコマンドを再生部16aに対して出力し、再生部16aから返信される、コンテンツの再生状態または一時停止状態を示す信号に基づき、再生部16aにおいてコンテンツの再生がなされているか否か判定するように構成してもよい。
【0040】
アイコン表示制御部16eは、接続されている第1から第3のソース14a,14b,14cにそれぞれ対応する複数のアイコン、具体的には第1から第3のアイコン21a,21b,21cを表示部12に表示させる。
図3は、表示部12に表示される第1から第3のアイコン21a,21b,21cの一例を示す図である。
【0041】
図3に示すように、第1のアイコン21aは、表示部12において、第1のソース14aに対応する通信経路である「BT」を識別可能な表示が行われる。第2のアイコン21bは、第2のソース14bに対応する通信経路である「HDMI」を識別可能な表示が行われ、第3のアイコン21cは、第3のソース14cに対応する通信経路である「USB」を識別可能な表示が行われる。また、第1から第3のアイコン21a,21b,21cのそれぞれに、第1から第3のソース14a,14b,14cを識別可能な表示を行ってもよい。これにより、ユーザは、表示部12を目視するだけで、再生装置10に接続されているソースおよび通信経路の種類を容易に把握することができる。
【0042】
また、第1から第3のアイコン21a,21b,21cが表示される表示部12は、タッチパネルを備え、ユーザの操作を受け付けることが可能とされる。具体的には、ユーザがタッチパネルとしての表示部12に触れた場合、ユーザが触れた表示部12上の座標位置に基づき、制御部16がユーザの操作内容を検出する。したがって、制御部16は、第1のアイコン21aがユーザに触れられた場合、再生装置10で再生されるコンテンツを第1のソース14aから供給されるコンテンツに切り替える指示として受け付ける。同様に、制御部16は、第2のアイコン21bがユーザに触れられた場合、第2のソース14bのコンテンツに切り替える指示として受け付け、第3のアイコン21cが触れられた場合、第3のソース14cのコンテンツに切り替える指示として受け付ける。
【0043】
なお、上述したソースを切り替える指示は、アイコンの操作に限定されるものではなく、再生装置10近傍に設けられるボタンの操作、外部機器11側での操作、あるいはユーザの声などを、ソースの切り替え指示として受け付けるようにしてもよい。
【0044】
アンプ17は、制御部16とスピーカ13との間に介挿され、制御部16の再生部16aから出力された音声信号を増幅してスピーカ13に出力し、出音させる、換言すればコンテンツを再生させる。
【0045】
図4は、上述した再生装置10の制御部16の動作を示すフローチャートである。
図4に示す如く、制御部16は先ず、再生装置10の再生部16aに接続されているソースを検出する(ステップS1)。なお、本実施形態では、第1から第3のソース14a,14b,14cが第1から第3の通信経路20a,20b,20cを介して接続されていることを検出するものとする。
【0046】
次いで、現在、再生部16aで再生されているコンテンツに対応するソースが、第1から第3のソース14a,14b,14cのうちのいずれであるかを検出する(ステップS2)。ステップS2において、現在のソースが第1のソース14aである場合、次に制御部16は、表示部12のアイコン21a,21b,21cを通じて、再生部16aで再生されるコンテンツを有するソースを切り替える指示を受け付けたか否か判定する(ステップS3)。
【0047】
なお、現在のソースが第1のソース14aである場合、再生装置10は、第1のソース14aに対応する第1の通信経路20aの通信が最後に確立された状態、例えば
図4の処理を前回実行したときに第1のソース14aに切り替えられて第1の通信経路20aの通信が確立された状態である。そのため、再生装置10の通信状態は、第1および第3の通信経路20a,20cの通信が確立され、そのうちの第1の通信経路20aにおいてデータの送受信が可能な状態(第1の通信経路20aが優先的に使用される状態)である。
【0048】
制御部16は、ソースの切り替え指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS3,No)、ステップS3の処理を繰り返す。一方、制御部16は、ソースの切り替え指示を受け付けたと判定した場合(ステップS3,Yes)、その切り替え指示が第1のソース14aから第2のソース14bへの切り替え指示か否か判定する(ステップS4)。
【0049】
切り替え指示が第1のソース14aから第2のソース14bへの切り替え指示である場合(ステップS4,Yes)、通信経路制御部16bは、切り替え前のソースである第1のソース14aに対応する第1の通信経路20aの通信を無効化し、切り替え後のソースである第2のソース14bに対応する第2の通信経路20bの通信を有効化する。
【0050】
これにより、再生装置10の通信状態は、第2の通信経路20bおよび第3の通信経路20cの通信が確立されることとなるが、第2の通信経路20bの通信が最後に確立される、換言すれば第3の通信経路20cよりも後に確立されるため、第2の通信経路20bでのデータの送受信が可能な状態となる。そのため、切り替え後の第2のソース14bから確実にデータが供給されるような状態が確立され、よって第2の通信経路20bに対応する第2のソース14bから供給されるコンテンツを再生部16aで確実に再生することができる。
【0051】
なお、ステップS5において第1の通信経路20aの通信が無効化された場合であっても、アイコン表示制御部16eは、通信が無効化された第1の通信経路20aに対応する第1のソース14aの第1のアイコン21aを表示部12に継続して表示させる。これにより、ユーザは、通信経路の通信が有効化しているか、無効化しているかに関わらず、現在接続されている通信経路を認識することが可能となり、よって接続されている通信経路に対応するソースの切り替え指示を容易に行うことができる。なお、アイコン表示制御部16eは、後述するように第2の通信経路20bの通信が無効化された場合も、同様に、第2の通信経路20bに対応する第2のソース14bの第2のアイコン21bを表示部12に継続して表示させる。
【0052】
他方、切り替え指示が第1のソース14aから第2のソース14bへの切り替え指示ではない場合(ステップS4,No)、すなわち第1のソース14aから第3のソース14cへの切り替え指示である場合、切り替え前のソースである第1のソース14aに対応する第1の通信経路20aの通信を無効化する(ステップS6)。これにより、再生装置10の通信状態は、第3の通信経路20cの通信が確立されていることとなる。したがって、切り替え後の第3のソース14cから再生装置10へ確実にデータが供給されるような状態が確立され、よって第3の通信経路20cに対応する第3のソース14cから供給されるコンテンツを再生部16aで確実に再生することができる。
【0053】
また、ステップS5やステップS6などの処理後、第2または第3のソース14b,14cのコンテンツが再生されている状態のとき、ユーザから第1のソース14aをペアリング処理を行って接続させる指示が入力されることがある。この場合、第1通信経路20aの通信が確立してデータの送受信が行われてしまうため、第2または第3のソース14b,14cのコンテンツが再生されなくなる。そこで、通信経路制御部16bは、ペアリング処理が終了すると、直ちに第1の通信経路20aの通信を無効化すると共に、第2または第3の通信経路20b,20cを有効化して通信を確立させ、第2または第3のソース14b,14cのコンテンツの再生を再開するようにする。ただし、第1の通信経路20aの通信を無効化するまでの僅かな時間、第2または第3のソース14b,14cのコンテンツが再生されないため、制御部16はその間、第1のソース14aを接続中(通信確立中)である旨を示すポップアップ表示を表示部12に表示し、ユーザにコンテンツが再生されない理由を報知する。
【0054】
さらに、ペアリング処理によって第1のソース14aの接続が一旦設定されると、車両2のキー(図示せず)をACC−ON(アクセサリーオン)の位置まで回して電源を入れるたびに、第1のソース14aの接続サーチが行われる。この場合も、上記と同様に、第2または第3のソース14b,14cのコンテンツが再生されなくなるため、制御部16は、接続サーチが終了するまでの間、第1のソース14aの接続サーチであることを示すポップアップ表示を行う。そして制御部16は、接続サーチ終了後直ちに第1の通信経路20aの通信を無効化すると共に、第2または第3の通信経路20b,20cを有効化して通信を確立させ、第2または第3のソース14b,14cのコンテンツの再生を再開するようにする。
【0055】
図4の説明を続けると、ステップS2において、現在のソースが第2のソース14bであることが検出された場合、制御部16は、ステップS3と同様、ソースを切り替える指示を受け付けたか否か判定する(ステップS7)。なお、現在のソースが第2のソース14bである場合、再生装置10の通信状態は、第2および第3の通信経路20b,20cの通信が確立され、そのうちの第2の通信経路20bにおいてデータの送受信が可能な状態である。
【0056】
制御部16は、ソースの切り替え指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS7,No)、ステップS7の処理を繰り返す。一方、制御部16は、ソースの切り替え指示を受け付けたと判定した場合(ステップS7,Yes)、その切り替え指示が第2のソース14bから第1のソース14aへの切り替え指示か否か判定する(ステップS8)。
【0057】
切り替え指示が第1のソース14aへの切り替え指示である場合(ステップS8,Yes)、通信経路制御部16bは、切り替え前のソースである第2のソース14bに対応する第2の通信経路20bの通信を無効化し、切り替え後のソースである第1のソース14aに対応する第1の通信経路20aの通信を有効化する。
【0058】
これにより、再生装置10の通信状態は、第1の通信経路20aおよび第3の通信経路20cの通信が確立されることとなるが、第1の通信経路20aの通信が最後に確立される、換言すれば第3の通信経路20cよりも後に確立されるため、第1の通信経路20aでのデータの送受信が可能な状態となる。そのため、切り替え後の第1のソース14aから確実にデータが供給されるような状態が確立され、よって第1の通信経路20aに対応する第1のソース14aから供給されるコンテンツを再生部16aで確実に再生することができる。
【0059】
他方、切り替え指示が第1のソース14aへの切り替え指示ではない場合(ステップS8,No)、すなわち第3のソース14cへの切り替え指示である場合、切り替え前のソースである第2のソース14bに対応する第2の通信経路20bの通信を無効化する(ステップS10)。これにより、再生装置10の通信状態は、第3の通信経路20cの通信が確立されていることとなる。したがって、切り替え後の第3のソース14cから再生装置10へ確実にデータが供給されるような状態が確立され、よって第3の通信経路20cに対応する第3のソース14cから供給されるコンテンツを再生部16aで確実に再生することができる。
【0060】
また、ステップS2において、現在のソースが第3のソース14cであることが検出された場合、制御部16は、ステップS3やS7と同様、ソースを切り替える指示を受け付けたか否か判定する(ステップS11)。なお、現在のソースが第3のソース14cである場合、再生装置10の通信状態は、第3の通信経路20cの通信が確立された状態である。
【0061】
制御部16は、ソースの切り替え指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS11,No)、ステップS11の処理を繰り返す。一方、制御部16は、ソースの切り替え指示を受け付けたと判定した場合(ステップS11,Yes)、その切り替え指示が第3のソース14cから第1のソース14aへの切り替え指示か否か判定する(ステップS12)。
【0062】
切り替え指示が第1のソース14aへの切り替え指示である場合(ステップS12,Yes)、通信経路制御部16bは、切り替え後のソースである第1のソース14aに対応する第1の通信経路20aの通信を有効化する。
【0063】
これにより、再生装置10の通信状態は、第1の通信経路20aおよび第3の通信経路20cの通信が確立されることとなるが、第1の通信経路20aの通信が最後に確立される、換言すれば第3の通信経路20cよりも後に確立されるため、第1の通信経路20aでのデータの送受信が可能な状態となる。そのため、切り替え後の第1のソース14aから確実にデータが供給されるような状態が確立され、よって第1の通信経路20aに対応する第1のソース14aから供給されるコンテンツを再生部16aで確実に再生することができる。
【0064】
他方、切り替え指示が第1のソース14aへの切り替え指示ではない場合(ステップS12,No)、すなわち第2のソース14bへの切り替え指示である場合、切り替え後のソースである第2のソース14bに対応する第2の通信経路20bの通信を有効化する。これにより、再生装置10の通信状態は、第2の通信経路20bおよび第3の通信経路20cの通信が確立されることとなるが、第2の通信経路20bの通信が最後に確立されるため、第2の通信経路20bでのデータの送受信が可能な状態となる。そのため、第2の通信経路20bに対応する第2のソース14bから供給されるコンテンツを再生部16aで確実に再生することができる。
【0065】
上記においては、第1から第3のソース14a,14b,14cの3つのソースが再生装置10の再生部16aに接続される場合を例にとって説明したが、これに限られるものではなく、ソースが2つあるいは4つ以上であってもよい。すなわち、例えばソースが第1および第2のソース14a,14bの2つである場合、
図4においては、ステップS4,S6,S8,S10,S11からS14までの処理を削除することで、本実施形態を適用することができる。
【0066】
図5は、上述した第1から第3のソース14a,14b,14cの切り替えの説明図である。
図5を参照して簡単に再説すると、第1のソース14aから第2のソース14bへ切り替える場合、第1の通信経路20aの通信を無効化し、第2の通信経路20bの通信を有効化する。第1のソース14aから第3のソース14cへ切り替える場合、第1の通信経路20aの通信を無効化する。
【0067】
第2のソース14bから第1のソース14aへ切り替える場合、第2の通信経路20bの通信を無効化し、第1の通信経路20aの通信を有効化する。第2のソース14bから第3のソース14cへ切り替える場合、第2の通信経路20bの通信を無効化する。また、第3のソース14cから第1のソース14aへ切り替える場合、第1の通信経路20aの通信を有効化し、第2のソース14bへ切り替える場合、第2の通信経路20bの通信を有効化する。
【0068】
次に、再生装置10の制御部16が実行するコンテンツの再生処理について
図6を用いて説明する。
図6は、コンテンツの再生処理を示すフローチャートである。なお、この再生処理は、
図4のステップS5,6,9,10,13,14において通信経路の通信が無効化あるいは有効化され、ソースが切り替えられた後に実行される。
【0069】
図6に示すように、まず制御部16の再生コマンド出力部16cは、切り替え後のソースのコンテンツの再生コマンドを再生部16aに対して出力して(ステップS101)、切り替え後のソースから供給されるコンテンツを再生部16aで再生させるようにする。そして、制御部16の判定部16dは、再生コマンド出力部16cによって再生コマンドが出力されてから所定時間が経過したか否か判定する(ステップS102)。ここで、所定時間は、例えばソースの切り替え後、外部機器11における動作状態が安定するのに要する時間に設定され、例えば6秒とされる。
【0070】
再生コマンドが出力されてから所定時間が経過していない場合(ステップS102,No)、ステップS102の処理に戻る。一方、所定時間が経過した場合(ステップS102,Yes)、判定部16dは、外部機器11に対してコンテンツの再生がなされているか否かの判定を行う(ステップS103)。
【0071】
判定部16dによってコンテンツが再生されていると判定された場合(ステップS103,Yes)、そのまま本処理を終了する。他方、判定部16dによってコンテンツの再生がなされていないと判定された場合(ステップS103,No)、再生コマンドを再度出力する(ステップS104)。これにより、切り替え後のソースから供給されるコンテンツを再生部16aでより一層確実に再生することができる。
【0072】
すなわち、例えば外部機器11の種類によっては、ソースを切り替えた直後は、動作状態が安定せず、ステップS101で出力される再生コマンドでコンテンツが再生されないおそれがある。そこで、本実施形態では、再生コマンドが再生コマンド出力部16cから出力されてから所定時間が経過したとき、コンテンツの再生がなされているか否か判定し、再生がなされていないと判定された場合、再生コマンドを再度出力するようにした。これにより、外部機器11がソースを切り替えた直後に動作状態が安定しない機器であっても、切り替え後のソースから供給されるコンテンツを再生部16aでより一層確実に再生することができる。
【0073】
上述してきたように、第1の実施形態では、再生装置10および再生システム1において、再生部16aで再生されるコンテンツを有するソース14a,14b,14cを切り替える指示を受け付けた場合、複数の通信経路20a,20b,20cのうち、切り替え前のソースに対応する通信経路の通信を無効化するようにしたので、切り替え後のソースから供給されるコンテンツを確実に再生することができる。
【0074】
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係る再生システム100の構成を示す、
図2と同様なブロック図である。なお、以下においては、第1の実施形態と共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0075】
図7に示すように、第2の実施形態に係る再生システム100において、再生装置110の制御部16は、さらに固有情報取得部16fを備える。固有情報取得部16fは、外部機器11の固有情報を取得する。ここで固有情報とは、例えば外部機器11の型番や製造番号などである。
【0076】
図8は、
図7に示す再生システム100の再生装置110の制御部16の動作を示す、
図4と同様なフローチャートである。なお、
図8においては、第1の実施形態と同一の処理については、同一のステップ番号を付して説明を省略する。また、
図8においては、
図4のステップS2からS14までの処理、具体的にはソースの切り替え時に実行される各通信経路の通信の無効化または有効化処理を、まとめてステップS100の「ソース切り替え時の通信経路の通信の無効化/有効化処理」として示す。
【0077】
図8に示すように、ステップS1の処理が終了すると、制御部16の固有情報取得部16fは、外部機器11の固有情報を取得する(ステップS1a)。次いで、制御部16は、取得された固有情報に基づき、外部機器11が、最後に通信が確立された通信経路を、それ以前に通信が確立された通信経路よりも優先的に使用する「後優先タイプ」であるかを検出する(ステップS1b)。
【0078】
詳しく説明すると、外部機器は、上述した後優先タイプと、再生装置110でソースの切り替え指示を受け付けた場合に、データを送受信する(使用する)通信経路を、切り替え後のソースに対応する通信経路に自動的に切り替える「自動切り替えタイプ」とに分別される。そこで、後優先タイプである外部機器の固有情報(すなわち型番など)を、制御部16のROM内にマップ化して予め格納しておき、ステップS1bでは、固有情報に基づいてマップを検索し、外部機器11が後優先タイプであるかを検出するようにしている。
【0079】
次いで、制御部16の通信経路制御部16bは、外部機器11のタイプに基づいて、前述したソース切り替え時における通信経路の通信の無効化または有効化処理が必要か否か判定する(ステップS1c)。このステップS1cについて具体的に説明すると、外部機器11が後優先タイプである場合、第1の実施形態で述べたように、ソースを切り替えたときに切り替え後のソースから供給されるコンテンツが再生されないといった問題がある。そのため、後優先タイプである場合は、通信経路の通信の無効化または有効化処理が必要となる。
【0080】
これに対し、外部機器11が自動切り替えタイプである場合、ソースの切り替え時に、切り替え後のソースに対応する通信経路が自動的に選択されてデータの送受信が行われるため、切り替え後のソースのコンテンツが再生されないといった問題が生じることはない。したがって、自動切り替えタイプである場合は、通信経路の通信の無効化または有効化処理は必要ない。
【0081】
すなわち、ステップS1cでは、外部機器11が後優先タイプである場合、ソース切り替え時における通信経路の通信の無効化または有効化処理が必要と判定する一方、自動切り替えタイプである場合、通信経路の通信の無効化または有効化処理は不要であると判定する。このように、通信経路制御部16bは、固有情報に応じて得られた外部機器11のタイプに応じて、切り替え前のソースに対応する通信経路の通信を無効化するか否か決定する。
【0082】
制御部16は、通信経路の通信の無効化または有効化処理が必要と判定された場合(ステップS1c,Yes)、S100に進んで通信経路の通信の無効化または有効化処理を実行する。他方、通信経路の通信の無効化または有効化処理が不要と判定された場合(ステップS1c,No)、ステップS100の処理を実行せずにそのまま本処理を終了する。
【0083】
なお、ステップS1aで取得される固有情報は、外部機器11の型番などに限定されるものではなく、例えば外部機器11が後優先タイプであるか、切り替え自動タイプであるかを示す情報であってもよい。その場合は、ステップS1bの処理を省略することが可能となる。
【0084】
上述してきたように、第2の実施形態では、外部機器11の固有情報を取得し、取得した固有情報に応じて、切り替え前のソースに対応する通信経路の通信を無効化するか否か決定するようにしたので、制御部16を種々ある外部機器のタイプに対応させることが可能となる。また、通信経路の通信の無効化または有効化処理が必要なときに実行し、不要なときには実行しないようにすることで、制御部16の処理負荷を軽減でき、高速化を図ることができる。
【0085】
なお、上述した第2の実施形態では、外部機器11の固有情報に応じて、通信経路の通信の無効化または有効化処理を実行するか否か決定するようにしたが、第1から第3の通信経路20a,20b,20cのそれぞれに優先順位が設けられている場合、その優先順位に基づいて通信経路の通信の無効化または有効化処理を実行するか否か決定するようにしてもよい。この場合、優先順位を示す情報は、固有情報に含まれている。
【0086】
詳しく説明すると、上述した第1または第2の実施形態では、最後に通信が確立された通信経路において、他の通信経路よりも優先してデータの送受信が行われていた。
【0087】
これに対し、本実施形態では、第1から第3の通信経路20a,20b,20cにおいて2以上の通信が確立した場合の相互間の優先順位が予め設けられている。これにより、例えば切り替え後のソースの通信経路の優先順位が、切り替え前のソースの通信経路に対して高い場合、切り替え後のソースの通信経路の通信が確立されると、切り替え後の通信経路は、切り替え前に通信が確立された通信経路よりも優先されることとなる。そのため、この場合は、切り替え後の通信経路においてデータの送受信が可能な状態になり、切り替え後のソースのコンテンツが再生されることから、通信経路の通信の無効化または有効化処理を実行しないようにする。
【0088】
一方、切り替え後のソースの通信経路の優先順位が、切り替え前のソースの通信経路に対して低い場合、切り替え後の通信経路の通信が確立されても、切り替え前に通信が確立された通信経路が優先されることとなる。そのため、切り替え後のソースのコンテンツが再生部16aで再生されないといった問題が生じる。そこで、切り替え後の通信経路の優先順位が、切り替え前の通信経路の優先順位よりも低い場合は、通信経路の通信の無効化または有効化処理が必要と判定し、同処理を実行する。
【0089】
これにより、切り替え前の通信経路(すなわち、優先順位の高い通信経路)の通信が無効化され、切り替え後の通信経路(すなわち、優先順位の低い通信経路)の通信が有効化され、よって切り替え後の通信経路においてデータの送受信が可能な状態になり、切り替え後のソースのコンテンツを確実に再生することができる。さらに、通信経路の通信の無効化または有効化処理が必要なときに実行し、不要なときには実行しない構成であるため、制御部16の処理負荷を軽減でき、高速化を図ることもできる。
【0090】
なお、上記実施形態では、第1の通信経路20aを無線通信、第2、第3の通信経路20b,20cを有線通信としたが、これは例示であって限定されるものではない。すなわち、例えば第1から第3の通信経路20a,20b,20cうち、全てあるいは一部を無線通信としてもよい。
【0091】
また、他の実施形態として、上述の第1の実施形態での記載と同様に、第2の実施形態においても、外部機器11が通信経路制御部16bを有していてもよい。この場合、上述のように、再生装置110側で、通信経路に対する通信の確立の有効化および無効化を制御するのではなく、外部機器11側で、通信経路に対する通信の確立の有効化および無効化を制御するものである。
【0092】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。