特許第5740064号(P5740064)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5740064情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5740064
(24)【登録日】2015年5月1日
(45)【発行日】2015年6月24日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、プログラム、記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/28 20120101AFI20150604BHJP
【FI】
   G06Q20/28
【請求項の数】10
【全頁数】39
(21)【出願番号】特願2014-552435(P2014-552435)
(86)(22)【出願日】2014年8月4日
(86)【国際出願番号】JP2014070484
【審査請求日】2014年10月29日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100116942
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 雅信
(74)【代理人】
【識別番号】100167704
【弁理士】
【氏名又は名称】中川 裕人
(74)【代理人】
【識別番号】100114122
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 伸夫
(74)【代理人】
【識別番号】100086841
【弁理士】
【氏名又は名称】脇 篤夫
(72)【発明者】
【氏名】御厨 準
(72)【発明者】
【氏名】陳 セイ
(72)【発明者】
【氏名】星 永亮
(72)【発明者】
【氏名】原口 潤平
【審査官】 田付 徳雄
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−063517(JP,A)
【文献】 特開2002−056207(JP,A)
【文献】 特開2003−069753(JP,A)
【文献】 特開2001−229276(JP,A)
【文献】 特開2014−139769(JP,A)
【文献】 特開2002−073841(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0178972(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 50/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カード番号情報に対して少なくともユーザID、バリュー額、及び有効期限の情報が紐付けられたバーチャルプリペイドカードがそれぞれのユーザに対して発行されるように制御を行うカード発行制御処理部と、
前記カード発行制御処理部により特定のユーザに対して発行されたバーチャルプリペイドカードから、前記特定のユーザの操作に応じてプレゼント対象として指定されたバーチャルプリペイドカードについて、前記カード番号情報に対して前記特定のユーザ以外ののユーザを特定して、前記特定のユーザと前記他のユーザとのユーザ間の紐付けが行われるように制御を行うプレゼント処理部と、
前記ユーザ間の紐付けが行われて前記他のユーザにプレゼントされたバーチャルプリペイドカードについて、前記特定のユーザの操作に応じて内容が決定される返却条件を設定する返却条件設定処理部と、
前記プレゼント処理部により前記のユーザにプレゼントされたバーチャルプリペイドカードの利用状況に関する情報が、前記特定のユーザのユーザIDでログインされていることを条件に提示されるように制御する提示制御処理部と、
前記返却条件が満たされたか否かを判定すると共に、前記返却条件が満たされたことに応じて、前記プレゼントされたバーチャルプリペイドカードの前記特定のユーザに対する返却処理として、前記プレゼント処理部が行った前記特定のユーザと前記他のユーザのユーザの紐付けが解除されるように制御する処理を実行する返却条件対応処理部と、を備える
情報処理装置。
【請求項2】
前記返却条件設定処理部は、
前記返却条件として前記バーチャルプリペイドカードの残高に係る条件を設定する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記返却条件対応処理部は、
前記返却条件が満たされていない場合であっても、前記返却処理を操作に応じて実行する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記カード発行制御処理部は、
指定バリュー額に対しユーザが保有するバーチャルプリペイドカードの残高を加算したバリュー額によるバーチャルプリペイドカードが発行されるように制御を行う
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記カード発行制御処理部の制御により発行された指定バリュー額によるバーチャルプリペイドカードの購入代金の請求について、前記指定バリュー額に対応する請求代金からユーザが保有するバーチャルプリペイドカードの残高を割り引いた金額による代金が前記ユーザに請求されるように制御を行う請求制御処理部を備える
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記返却条件対応処理部は、
前記返却処理として、前記紐付けの解除と共に、返却対象のバーチャルプリペイドカードのセキュリティコード又はカード番号の変更が行われるように制御する処理を実行する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記プレゼント対象として指定されたバーチャルプリペイドカードについて、操作に応じて利用制限情報を設定する利用制限設定処理部を備える
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
カード番号情報に対して少なくともユーザID、バリュー額、及び有効期限の情報が紐付けられたバーチャルプリペイドカードがそれぞれのユーザに対して発行されるように制御を行うカード発行制御処理ステップと、
前記カード発行制御処理ステップにより特定のユーザに対して発行されたバーチャルプリペイドカードから、前記特定のユーザの操作に応じてプレゼント対象として指定されたバーチャルプリペイドカードについて、前記カード番号情報に対して前記特定のユーザ以外ののユーザを特定して、前記特定のユーザと前記他のユーザとのユーザ間の紐付けが行われるように制御を行うプレゼント処理ステップと、
前記ユーザ間の紐付けが行われて前記他のユーザにプレゼントされたバーチャルプリペイドカードについて、前記特定のユーザの操作に応じて内容が決定される返却条件を設定する返却条件設定処理ステップと、
前記プレゼント処理ステップにより前記のユーザにプレゼントされたバーチャルプリペイドカードの利用状況に関する情報が、前記特定のユーザのユーザIDでログインされていることを条件に提示されるように制御する提示制御処理ステップと、
前記返却条件が満たされたか否かを判定すると共に、前記返却条件が満たされたことに応じて、前記プレゼントされたバーチャルプリペイドカードの前記特定のユーザに対する返却処理として、前記プレゼント処理ステップが行った前記特定のユーザと前記他のユーザのユーザの紐付けが解除されるように制御する処理を実行する返却条件対応処理ステップと
を情報処理装置が実行する
情報処理方法。
【請求項9】
カード番号情報に対して少なくともユーザID、バリュー額、及び有効期限の情報が紐付けられたバーチャルプリペイドカードがそれぞれのユーザに対して発行されるように制御を行うカード発行制御処理機能と、
前記カード発行制御処理機能により特定のユーザに対して発行されたバーチャルプリペイドカードから、前記特定のユーザの操作に応じてプレゼント対象として指定されたバーチャルプリペイドカードについて、前記カード番号情報に対して前記特定のユーザ以外ののユーザを特定して、前記特定のユーザと前記他のユーザとのユーザ間の紐付けが行われるように制御を行うプレゼント処理機能と、
前記ユーザ間の紐付けが行われて前記他のユーザにプレゼントされたバーチャルプリペイドカードについて、前記特定のユーザの操作に応じて内容が決定される返却条件を設定する返却条件設定処理機能と、
前記プレゼント処理機能により前記のユーザにプレゼントされたバーチャルプリペイドカードの利用状況に関する情報が、前記特定のユーザのユーザIDでログインされていることを条件に提示されるように制御する提示制御処理機能と、
前記返却条件が満たされたか否かを判定すると共に、前記返却条件が満たされたことに応じて、前記プレゼントされたバーチャルプリペイドカードの前記特定のユーザに対する返却処理として、前記プレゼント処理機能が行った前記特定のユーザと前記他のユーザのユーザの紐付けが解除されるように制御する処理を実行する返却条件対応処理機能と、を情報処理装置に実現させる
プログラム。
【請求項10】
カード番号情報に対して少なくともユーザID、バリュー額、及び有効期限の情報が紐付けられたバーチャルプリペイドカードがそれぞれのユーザに対して発行されるように制御を行うカード発行制御処理機能と、
前記カード発行制御処理機能により特定のユーザに対して発行されたバーチャルプリペイドカードから、前記特定のユーザの操作に応じてプレゼント対象として指定されたバーチャルプリペイドカードについて、前記カード番号情報に対して前記特定のユーザ以外ののユーザを特定して、前記特定のユーザと前記他のユーザとのユーザ間の紐付けが行われるように制御を行うプレゼント処理機能と、
前記ユーザ間の紐付けが行われて前記他のユーザにプレゼントされたバーチャルプリペイドカードについて、前記特定のユーザの操作に応じて内容が決定される返却条件を設定する返却条件設定処理機能と、
前記プレゼント処理機能により前記のユーザにプレゼントされたバーチャルプリペイドカードの利用状況に関する情報が、前記特定のユーザのユーザIDでログインされていることを条件に提示されるように制御する提示制御処理機能と、
前記返却条件が満たされたか否かを判定すると共に、前記返却条件が満たされたことに応じて、前記プレゼントされたバーチャルプリペイドカードの前記特定のユーザに対する返却処理として、前記プレゼント処理機能が行った前記特定のユーザと前記他のユーザのユーザの紐付けが解除されるように制御する処理を実行する返却条件対応処理機能と、を情報処理装置に実現させるプログラムを記憶した
記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置とその方法、情報処理装置を実現するプログラム、及びプログラムを記憶した記憶媒体に係るものであり、特に、バーチャルプリペイドカードのプレゼント機能についての技術分野に関する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0002】
【特許文献1】特開2006−163466号公報
【特許文献2】特開2000−231658号公報
【背景技術】
【0003】
いわゆるネットショッピングとして、例えばインターネット上に構築されたショッピングサイトでの商品の購入が可能とされている。ネットショッピングでは、購入代金の決済をクレジットカードにより行うことが可能とされている。
【0004】
しかしながら、クレジットカードは知らずのうちに使い過ぎてしまうという虞があり、また、よく知らないショッピングサイトでクレジットカードのカード番号を入力するのはユーザにとって不安である。
【0005】
そこで、ネットショッピングにおける決済手法として、いわゆるバーチャルプリペイドカード(以下「Vプリカ」と略称する)を用いた決済手法が実用化されている。Vプリカは、一般的なプリペイドカードと同様に事前に支払った金額に対応する金額分のみ決済が可能とされたカードとされるが、カードとしての実体物のない、画像による仮想的なカードとして発行される点が異なる。ユーザは、商品等の購入時にVプリカのカード番号及びセキュリティコードを入力することで購入代金の決済を行うことができる。
Vプリカは、プリペイド額(バリュー額)がクレジットカードの利用限度額に対して比較的少額とされているため、使いすぎの防止が図られる。また、Vプリカは、その購入時にクレジットカードの番号入力は必要とされるが、商品等の購入時にはVプリカのカード番号を入力しさえすればよく、ショッピングサイトにクレジットカードのカード番号を知られる心配も解消される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、Vプリカは、所定額の金券としても機能するので、これを他者にプレゼントするということが考えられる。
Vプリカを他者にプレゼントする場合には、譲渡者がプレゼントしたVプリカの使用(利用)を管理したい場合がある。例えば、親が子へプレゼントした場合に、譲渡者(親)が譲受者(子)によるVプリカの使用状況を確認したい場合が想定される。また、Vプリカには例えば1年間等の有効期限があるが、Vプリカの残高が或る程度残ったまま有効期限を迎えてしまうことが予想される場合には、プレゼントしたVプリカを譲渡者自らが使用したいと考えることも想定される。
【0007】
そこで、本発明では上記した問題を克服し、第一のユーザが第二のユーザにプレゼントしたバーチャルプリペイドカードについての管理機能の拡充を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1に、本発明に係る情報処理装置は、カード番号情報に対して少なくともユーザID、バリュー額、及び有効期限の情報が紐付けられたバーチャルプリペイドカードがそれぞれのユーザに対して発行されるように制御を行うカード発行制御処理部と、前記カード発行制御処理部により特定のユーザに対して発行されたバーチャルプリペイドカードから、前記特定のユーザの操作に応じてプレゼント対象として指定されたバーチャルプリペイドカードについて、前記カード番号情報に対して前記特定のユーザ以外ののユーザを特定して、前記特定のユーザと前記他のユーザとのユーザ間の紐付けが行われるように制御を行うプレゼント処理部と、前記ユーザ間の紐付けが行われて前記他のユーザにプレゼントされたバーチャルプリペイドカードについて、前記特定のユーザの操作に応じて内容が決定される返却条件を設定する返却条件設定処理部と、前記プレゼント処理部により前記のユーザにプレゼントされたバーチャルプリペイドカードの利用状況に関する情報が、前記特定のユーザのユーザIDでログインされていることを条件に提示されるように制御する提示制御処理部と、前記返却条件が満たされたか否かを判定すると共に、前記返却条件が満たされたことに応じて、前記プレゼントされたバーチャルプリペイドカードの前記特定のユーザに対する返却処理として、前記プレゼント処理部が行った前記特定のユーザと前記他のユーザのユーザの紐付けが解除されるように制御する処理を実行する返却条件対応処理部と、を備えるものである。
【0009】
これにより、第一のユーザ(特定のユーザ)が保有するバーチャルプリペイドカードを第二のユーザ(他のユーザ)にプレゼントするプレゼント機能において、プレゼント対象のバーチャルプリペイドカードの返却条件を設定する機能と、返却条件が満たされたことに応じて該バーチャルプリペイドカードを第一のユーザに自動返却する機能とが新たに加わる。さらに、第一のユーザは、プレゼント後のバーチャルプリペイドカードの利用状況を、自身のユーザIDでログインした画面で確認することが可能とされる。
【0010】
第2に、上記した本発明に係る情報処理装置においては、前記返却条件設定処理部は、前記返却条件として前記バーチャルプリペイドカードの残高に係る条件を設定することが望ましい。
第3に、上記した本発明に係る情報処理装置においては、前記返却条件対応処理部は、前記返却条件が満たされていない場合であっても、前記返却処理を操作に応じて実行することが望ましい。
【0011】
これにより、プレゼント後のバーチャルプリペイドカードを操作により強制的に返却させることが可能とされる。
【0012】
第4に、上記した本発明に係る情報処理装置においては、前記カード発行制御処理部は、
指定バリュー額に対しユーザが保有するバーチャルプリペイドカードの残高を加算したバリュー額によるバーチャルプリペイドカードが発行されるように制御を行うことが望ましい。
【0013】
これにより、返却されたバーチャルプリペイドカードの残高を合算した新たなバーチャルプリペイドカードを購入することが可能とされる。
【0014】
第5に、上記した本発明に係る情報処理装置は、前記カード発行制御処理部の制御により発行された指定バリュー額によるバーチャルプリペイドカードの購入代金の請求について、前記指定バリュー額に対応する請求代金からユーザが保有するバーチャルプリペイドカードの残高を割り引いた金額による代金が前記ユーザに請求されるように制御を行う請求制御処理部を備えることが望ましい。
【0015】
これにより、返却されたバーチャルプリペイドカードの残高を用いて、新たなバーチャルプリペイドカードを割引購入することが可能とされる。
【0016】
第6に、上記した本発明に係る情報処理装置においては、前記返却条件対応処理部は、前記返却処理として、前記紐付けの解除と共に、返却対象のバーチャルプリペイドカードのセキュリティコード又はカード番号の変更が行われるように制御する処理を実行することが望ましい。
【0017】
これにより、返却されたバーチャルプリペイドカードが第二のユーザによって引き続き利用可能とならないようにすることが可能とされる。
【0018】
第7に、上記した本発明に係る情報処理装置は、前記プレゼント対象として指定されたバーチャルプリペイドカードについて、操作に応じて利用制限情報を設定する利用制限設定処理部を備えることが望ましい。
【0019】
これにより、プレゼント後のバーチャルプリペイドカードの利用に一定の制限をかけることが可能とされる。
【0020】
また、本発明に係る情報処理方法は、カード番号情報に対して少なくともユーザID、バリュー額、及び有効期限の情報が紐付けられたバーチャルプリペイドカードがそれぞれのユーザに対して発行されるように制御を行うカード発行制御処理ステップと、前記カード発行制御処理ステップにより特定のユーザに対して発行されたバーチャルプリペイドカードから、前記特定のユーザの操作に応じてプレゼント対象として指定されたバーチャルプリペイドカードについて、前記カード番号情報に対して前記特定のユーザ以外ののユーザを特定して、前記特定のユーザと前記他のユーザとのユーザ間の紐付けが行われるように制御を行うプレゼント処理ステップと、前記ユーザ間の紐付けが行われて前記他のユーザにプレゼントされたバーチャルプリペイドカードについて、前記特定のユーザの操作に応じて内容が決定される返却条件を設定する返却条件設定処理ステップと、
前記プレゼント処理ステップにより前記のユーザにプレゼントされたバーチャルプリペイドカードの利用状況に関する情報が、前記特定のユーザのユーザIDでログインされていることを条件に提示されるように制御する提示制御処理ステップと、前記返却条件が満たされたか否かを判定すると共に、前記返却条件が満たされたことに応じて、前記プレゼントされたバーチャルプリペイドカードの前記特定のユーザに対する返却処理として、前記プレゼント処理ステップが行った前記特定のユーザと前記他のユーザのユーザの紐付けが解除されるように制御する処理を実行する返却条件対応処理ステップとを情報処理装置が実行する情報処理方法である。
【0021】
本発明に係る情報処理方法によっても、上記した本発明に係る情報処理装置と同様に、バーチャルプリペイドカードのプレゼント機能において、プレゼント対象のバーチャルプリペイドカードの返却条件を設定する機能と、返却条件が満たされたことに応じて該バーチャルプリペイドカードを第一のユーザに自動返却する機能とが新たに加わると共に、第一のユーザは、プレゼント後のバーチャルプリペイドカードの利用状況を、自身のユーザIDでログインした画面で確認することが可能とされる。
【0022】
さらに、本発明に係るプログラムは、上記情報処理方法として実行する処理を情報処理装置に実行させるプログラムである。
さらにまた、本発明に係る記憶媒体は、上記プログラムを記憶したプログラムである。
これらのプログラムや記憶媒体により上記の情報処理装置を実現する。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、第一のユーザが第二のユーザにプレゼントしたバーチャルプリペイドカードについての管理機能の拡充を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】実施の形態のネットワークシステムの例を示した図である。
図2】ユーザデータベースの格納情報を例示した図である。
図3】クレジットカードデータベースの格納情報を例示した図である。
図4】実施の形態のコンピュータ装置のブロック図である。
図5】受注からクレジットカード決済までの処理の流れを示したフローチャートである。
図6】実施の形態の情報処理装置が有する機能のうち本発明に係る機能をブロック化して示した機能ブロック図である。
図7】保有バーチャルプリペイドカードがない場合のバーチャルプリペイドカードの購入ページの例を示した図である。
図8】VプリカDBの格納情報を例示した図である。
図9】他ユーザにプレゼントしたバーチャルプリペイドカードがない場合の購入カード一覧ページの例を示した図である。
図10】プレゼント関連情報設定ページの例を示した図である。
図11】返却条件設定ページの例を示した図である。
図12】返却条件DBの格納情報を例示した図である。
図13】他ユーザにプレゼントしたバーチャルプリペイドカードがある場合の購入カード一覧ページの例を示した図である。
図14】バーチャルプリペイドカードについてのカード詳細情報ページの例を示した図である。
図15】保有バーチャルプリペイドカードがある場合のバーチャルプリペイドカードの購入ページの例を示した図である。
図16】Vプリカ購入対応処理部の機能を実現するための処理手順を示したフローチャートである。
図17】Vプリカプレゼント処理部、返却条件設定処理部としての機能を実現するための処理手順を示したフローチャートである。
図18】Vプリカ情報提示制御処理部の機能を実現するための処理手順を示したフローチャートである。
図19】返却条件対応処理部の機能を実現するための処理のうち、返却実行残高に係る処理の手順を示したフローチャートである。
図20】返却条件対応処理部の機能を実現するための処理のうち、返却期限に係る処理の手順を示したフローチャートである。
図21】返却条件対応処理部の機能を実現するための処理のうち、ユーザ操作に応じたバーチャルプリペイドカードの返却に係る処理の手順を示したフローチャートである。
図22】Vプリカ返却処理のフローチャートである。
図23】割引購入に対応した購入ページの例を示した図である。
図24】利用店舗制限の設定を行う場合のプレゼント関連情報設定ページの例を示した図である。
図25】制限店舗設定ページの例を示した図である。
図26】利用制限情報の例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、実施の形態を次の順序で説明する。
<1.ネットワークシステム>
<2.コンピュータ装置のハードウェア構成>
<3.受注からクレジットカード決済までの処理の流れ>
<4.実施の形態の情報処理装置が有する機能>
<5.処理手順>
<6.実施の形態の変形例>
<7.実施の形態のまとめ>
<8.プログラム及び記憶媒体>
<9.その他変形例>
【0026】
なお、以下の説明において、「クレジットカード」については「クレカ」と略称する場合があり、「バーチャルプリペイドカード」については「Vプリカ」と略称する場合がある。
【0027】
<1.ネットワークシステム>

図1に、本実施の形態で前提とするネットワークシステム1の例を示す。このネットワークシステム1はEC(EC:electronic commerce(電子商取引))システムとして機能する。
ネットワークシステム1は、例えばインターネットとしてのネットワーク2を介して、ショッピングサイト管理システム3、複数のユーザ端末4,4…、複数の店舗端末5,5…、複数の店舗端末6,6…、及びカード会社システム7が互いに通信可能に構成されている。
【0028】
ユーザ端末4は、ウェブブラウザを備えたコンピュータ装置である。ユーザ端末4としては、例えば高機能携帯電話機(スマートフォン)や携帯電話機、携帯情報端末(PDA)、携帯型又は据置型のパーソナルコンピュータ(PC)などが挙げられるが、ユーザ端末4の種類はこれらに限定されない。
ユーザ端末4は、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)リクエストをショッピングサイト運営システム3におけるショッピングサーバ3aやカード会社システム7におけるガード会社サーバ7a等に送信することでウェブページや所定の処理を要求する。またユーザ端末4は、HTTPリクエストに応じて送られてきたウェブページを受信してウェブブラウザ上に表示する。これにより、ユーザは所望のウェブページを閲覧したり操作したりすることができる。
【0029】
ショッピングサイト運営システム3は、それぞれコンピュータ装置で構成されたショッピングサーバ3a、商品DB(データベース)3b、及びユーザDB3cを備えている。これらの各装置は、例えばLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して互いに通信可能とされている。
【0030】
ショッピングサーバ3aは、ユーザ端末4から送られてきたHTTPリクエストに基づいて様々な処理を行う。例えば、各種ウェブページ(例えば商品ウェブページ、買い物かごウェブページ、注文ウェブページなど)の生成及び送信や、ユーザによる注文確定操作に応じた購入処理等を実行する。
【0031】
ネットワークシステム1では、ショッピングサーバ3aにより仮想商店街のウェブサイト(ECサイト:ショッピングサイト)がユーザ(ユーザ端末4のユーザ)に提供される。ECサイト内には複数の店舗(仮想商店街の加盟店)が存在する。各店舗のスタッフが自店舗の商品を店舗端末5としてのコンピュータ装置を介して登録することで、様々な店舗の様々な商品がECサイト上にアップロードされる。ユーザはユーザ端末4によりECサイトにアクセスして所望の商品を購入することができる。
【0032】
ここで、店舗端末5は、ECサイトに出店している店舗の端末である。
一方、店舗端末6は、カード会社システム7を運営しているカード会社が提携しているクレジットカードブランドの加盟店舗の端末である。
【0033】
ショッピングサイト運営システム3において、商品DB3bには、店舗端末5を介して登録された商品に係る情報が記憶されている。具体的には、商品を識別するための識別子である商品IDに対応づけられて、商品名、商品のジャンル、商品の画像、スペック、商品紹介の要約文等の商品情報や、広告情報等が記憶されている。また、商品DB3bには、HTML(HyperText Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)等のマークアップ言語等により記述された商品ウェブページのファイル等も記憶されている。
このような商品DB3bにより、例えば入力キーワード等に基づいた商品検索等を行うことが可能とされている。
【0034】
ここで、ユーザは、ECサイトを利用するにあたり、ショッピングサイト管理システム3に会員登録を行うことができる。会員登録の際にユーザは、ユーザID(ユーザ識別情報)、パスワード、氏名、メールアドレス、商品の送付先情報(住所情報)、クレジットカード番号等の必要情報を登録する。ユーザは、登録したユーザIDによりECサイトにログインすることで、ECサイトでの商品の購入の際に必要情報を再度入力する手間が省かれる。
【0035】
ユーザDB3cには、上記のように会員としてのユーザにより登録されたユーザ情報が記憶されている。
図2は、ユーザDB3cの格納情報を例示した図である。
図示するようにユーザDB3cにおいては、ユーザIDごとに、パスワード、氏名、メールアドレス、住所の各情報、及びクレジットカード情報が紐付けられて(対応づけられて)記憶されている。クレジットカード情報としては、カード番号、名義人(カード名義人の氏名)、及び有効期限の各情報が記憶されている。
【0036】
図1に戻り、カード会社システム7は、それぞれコンピュータ装置で構成されたカード会社サーバ7a、クレカDB7b、クレカ利用履歴DB7c、VプリカDB7d、Vプリカ利用履歴DB7e、及び返却条件DB7fを備えている。これらの各装置は、例えばLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して互いに通信可能とされている。また各装置は、インターネットとしてのネットワーク2を介した通信を行うことも可能とされている。
【0037】
カード会社サーバ7aは、クレジットカード、及びバーチャルプリペイドカードに関する処理を行う。
【0038】
ここで、バーチャルプリペイドカードとは、クレジットカードと同様にカード番号、セキュリティコードの情報が紐付けられて管理されているが、カードとしての実体物は存在せず、また利用限度額が予め購入したバリュー額に制限される仮想的な金券である。
ユーザは、バーチャルプリペイドカードによる決済を希望する場合、商品購入ページにおいて、利用するバーチャルプリペイドカード(カード番号)を指定する共にセキュリティコードを入力する。商品購入(注文)が確定した場合、カード会社サーバ7aにより、指定したバーチャルプリペイドカードの残高から購入金額に応じた額が減じられる。このようにして、バーチャルプリペイドカードによる購入代金の決済が行われる。
本例におけるバーチャルプリペイドカードは、ショッピングサーバ3aが提供するECサイト(ショッピングサイト)のみではなく、該バーチャルプリペイドカードに付帯されたカードブランドの加盟店舗としての店舗(店舗端末6を管理する店舗)が出店するショッピングサイトにおいても利用可能とされている。
【0039】
カード会社サーバ7aは、クレジットカードについては、カード情報の管理、カード番号を指定した与信照会や売上請求等に対する処理を行う。
また、バーチャルプリペイドカードについては、カード発行、カード情報の管理(残高管理も含む)、及びカード番号を指定した与信照会や売上請求に対する処理を行う。
なお、「与信照会」や「売上請求」については後述する。
【0040】
ここで、本実施の形態のネットワークシステム1においては、ショッピングサイト3aが提供するECサイトの会員向けに、カード会社サーバ7aによりクレジットカード及びバーチャルプリペイドカードについての管理サイト(以下「カード管理サイトSc」と表記する)が提供される。
カード管理サイトScにおいて、ユーザは、ユーザIDとパスワードを入力してログインすることを条件として、少なくとも以下を行うことが可能とされている。
(1)自らが保有するクレジットカードのカード情報や利用履歴情報の参照。
(2)バーチャルプリペイドカードの購入(発行手続)。
(3)バーチャルプリペイドカードの他ユーザへのプレゼント
(4)自らが保有するバーチャルプリペイドカードのカード情報や利用履歴情報の参照。
(5)プレゼント後のバーチャルプリペイドカードのカード情報や利用履歴情報の参照。
【0041】
(1)のカード情報、利用履歴情報の参照時には、カード会社サーバ7aはクレカDB7b、クレカ利用履歴DB7cの格納情報を用いる。
図3は、クレカDB7bの格納情報の例を示している。
図示するようにクレカDB7bには、ユーザIDごとに、クレジットカードのカード番号、名義人、セキュリティコード、与信枠、利用可能額、有効期限の各情報が紐付けられて記憶されている。なお、与信枠は、例えば1ヶ月など所定期間ごとのカード利用限度額を定めたものであり、利用可能額は、該利用限度額から上記所定期間におけるカード利用総額を減じた額である。上記所定期間内に与信枠分のカード利用を行うと利用可能額は0円となり、該所定期間においてはそれ以上のカード利用が不能となる。
【0042】
なお、ここでは説明の便宜上、セキュリティコードの情報がクレカDB7bに記憶されているものとしているが、実際においては、安全面等を考慮して、セキュリティコードの情報をクレカDB7bとは別の記憶手段に記憶させることができる。この点は、後述するVプリカのセキュリティコードについても同様である。
【0043】
また、クレカ利用履歴DB7cには、図示は省略したが、クレジットカードのカード番号ごとに利用金額、利用日、利用店舗等の利用履歴情報が紐付けられて記憶されている。
クレカ利用履歴DB7cには、或るクレジットカードが利用されるごとに、該クレジットカードのカード番号に対し利用金額、利用日、利用店舗等の情報がカード会社サーバ7aによって新たに紐付けられて記憶される。
【0044】
(2)のバーチャルプリペイドカードの購入は、ユーザが、クレジットカードを用いてバーチャルプリペイドカードを購入することを意味する。ユーザによるバーチャルプリペイドカードの購入に伴い、カード会社サーバ7aは、カード番号、及びセキュリティコードを新たに生成し、VプリカDB7dに対し、これらカード番号、及びセキュリティコード等の新たなカード情報を記憶させる。VプリカDB7dには、バーチャルプリペイドカードのカード番号ごとに、セキュリティコード、該バーチャルプリペイドカードを購入したユーザのユーザID、名義人、バリュー額、残高等の情報が紐付けられて記憶されているが、詳細については後述する。
なお、カード会社サーバ7aが上記の「バーチャルプリペイドカードの購入」に対応して実行する処理についても後に改めて説明する。
【0045】
(3)のバーチャルプリペイドカードの他ユーザへのプレゼントは、バーチャルプリペイドカードを保有するユーザ(第一のユーザ)が他のユーザ(第二のユーザ)に対して該バーチャルプリペイドカードをプレゼント(譲渡)するものである。バーチャルプリペイドカードのプレゼント先として指定可能なユーザは、ECサイトに会員登録を行ったユーザに限られている。
なお、このようなバーチャルプリペイドカードのプレゼント機能を実現するための処理についても後に改めて説明する。
【0046】
(4)(5)のバーチャルプリペイドカードについてのカード情報、利用履歴情報の参照時には、カード会社サーバ7aはVプリカDB7d、Vプリカ利用履歴DB7eの格納情報を用いる。
VプリカDB7dには、バーチャルプリペイドカードのカード番号ごとに、該バーチャルプリペイドカードを購入したユーザのユーザID、名義人、バリュー額、残高等の情報が紐付けられて記憶されているが、詳細は後述する。
また、Vプリカ利用履歴DB7eには、図示は省略するが、バーチャルプリペイドカードのカード番号ごとに利用金額、利用日、利用店舗等の利用履歴情報が紐付けられて記憶されている。Vプリカ利用履歴DB7eには、或るバーチャルプリペイドカードが利用されるごとに、該バーチャルプリペイドカードのカード番号に対し利用金額、利用日、利用店舗等の情報がカード会社サーバ7aによって新たに紐付けられて記憶される。
【0047】
なお、返却条件DB7fについては後述する。
【0048】
ここで、図1において、ネットワーク2の構成は多様な例が想定される。例えば、インターネットを始めとして、イントラネット、エキストラネット、LAN(Local Area Network)、CATV(Community Antenna TeleVision)通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が想定される。
またネットワーク2の全部又は一部を構成する伝送媒体についても多様な例が想定される。例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、電話線等の有線でも、IrDA(Infrared Data Association)のような赤外線、ブルートゥース(登録商標)、802.11無線、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
【0049】
<2.コンピュータ装置のハードウェア構成>

図4に、図1で示したカード会社サーバ7aをはじめとした各装置(ショッピングサーバ3a、商品DB3b、ユーザDB3c、ユーザ端末4、店舗端末5、店舗端末6、クレカDB7b、クレカ利用履歴DB7c、VプリカDB7d、Vプリカ利用履歴DB7e、返却条件DB7f)を構成するコンピュータ装置のハードウェア構成を示す。
図4において、コンピュータ装置のCPU(Central Processing Unit)101は、ROM( Read Only Memory)102に記憶されているプログラム、または記憶部108からRAM( Random Access Memory )103にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU101、ROM102、及びRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。このバス104には、入出力インターフェース105も接続されている。
入出力インターフェース105には、キーボード、マウス、タッチパネルなどよりなる入力装置106、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)パネルなどよりなるディスプレイ(表示装置)、並びにスピーカなどよりなる出力装置107、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ装置などより構成される記憶部108、外部装置との間で相互通信を行うための通信部109が接続されている。
入出力インターフェース105にはまた、必要に応じてメディアドライブ110が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア111が適宜装着され、リムーバブルメディア111に対する情報の書込や読出が行われる。
【0050】
このようなコンピュータ装置では、通信部109による通信によりデータやプログラムのアップロード、ダウンロードが行われたり、リムーバブルメディア111を介したデータやプログラムの受け渡しが可能である。
CPU101が各種のプログラムに基づいて処理動作を行うことで、特にカード会社サーバ7aとしてのコンピュータ装置においては以降で説明する情報処理や通信が実行される。
【0051】
<3.受注からクレジットカード決済までの処理の流れ>

図5のフローチャートを参照して、ショッピングサーバ3aがユーザ端末4から受け付けた注文情報の処理、及び注文情報に係るクレジットカード決済処理について説明する。
なお、図5において、「店舗端末」は、ショッピングサーバ3aにより提供されるECサイトに出店している店舗の端末(店舗端末5)である。また図5において、各装置の処理の実行主体は、各装置におけるCPU101である。
【0052】
図5において、先ず、ユーザ端末4は、ショッピングサーバ3aにログイン後、ショッピングサーバ3aから取得した仮想商店における商品購入ページに必要事項を入力して、注文情報をショッピングサーバ3aに送信する(S101)。注文情報には、例えばユーザID、店舗ID、商品ID、商品数量、決済指定情報が含まれる。例えば、決済指定情報には、利用するクレジットカード情報が含まれていてもよいし、ユーザIDに関連付けてユーザDB3cに記憶されたクレジットカード情報を指定する情報が含まれていてもよい。
【0053】
ショッピングサーバ3aは、ユーザ端末4から受信した注文情報に基づいて、該注文情報の決済に用いるクレジットカード情報を取得する(S102)。
次いで、ショッピングサーバ3aは、店舗端末5とユーザ端末4に注文確認通知(注文確認メール)を送信する(S103)。
【0054】
上記の注文確認通知を受信した店舗端末5は、ショッピングサーバ3aに対して注文情報の送信要求を行う(S104)。
【0055】
ショッピングサーバ3aは、店舗端末5から注文情報の送信要求を受け付けると、受け付けた送信要求に係る注文情報を店舗端末5に送信する(S105)。
【0056】
店舗端末5は、ショッピングサーバ3aから受信した注文情報に基づいて算出した決済金額と、当該注文情報に含まれるクレジットカードのカード番号とに基づく与信照会要求をカード会社サーバ7aに送信する(S106)。
【0057】
カード会社サーバ7aは、店舗端末5からの与信照会要求に応じて、与信照会を行った結果に基づき与信承認を行い(S107)、その結果(承認番号)を店舗端末5に送信する(S108)。ステップS107の与信承認は、カード会社サーバ7aが、店舗端末5から受信したカード番号に紐付けられている利用可能額の情報をクレカDB7bより取得し、決済金額が利用可能額以下であるか否かを判別した結果に基づいて行う。すなわち、与信照会の結果に基づいて行う。
なお、図示による説明は省略するが、決済金額が利用可能額を上回る場合(与信照会NGの場合)には、カード会社サーバ7aは与信承認は行わず、利用可能額を超えているため決済処理を行えない旨を店舗端末5(及びユーザ端末4)に例えばメール等により通知する処理を行う。
【0058】
承認番号を受信した店舗端末5は、ショッピングサーバ3aに対して注文受付情報を通知する(S109)。
【0059】
ショッピングサーバ3aは、店舗端末5から注文受付情報を受信すると、注文受付メールをユーザのメールアドレス(ユーザ端末4)に宛てて通知する(S110)。
【0060】
カード会社サーバ7aは、与信承認後の所定のタイミングで、クレジットカードのカード番号に係る売り上げの速報情報(利用日、利用金額等)をユーザのメールアドレスに宛てて通知する(S111)。
【0061】
店舗端末5は、所定の売り上げ請求タイミングで、カード会社サーバ7aにクレジットカードのカード番号と承認番号に基づく売り上げ請求を送信する(S112)。
【0062】
カード会社サーバ7aは、店舗端末5からの売り上げ請求に基づき、該当するカード番号に対して該当する承認番号に紐付く決済金額を売り上げとして登録する(S113)。さらに、カード会社サーバ7aは、店舗端末5からの売り上げ請求があったカード番号について、今回の売り上げに係る利用履歴情報(利用金額(決済金額)、利用日、利用店舗等)が追加されるようにクレカ利用履歴DB7cの更新処理を行う(S114)。
なお、図示は省略したが、カード会社サーバ7aは、店舗端末5からの売り上げ請求に応じた売り上げ登録を行った場合には、上記のようなクレカ利用履歴DB7cの更新処理と共に、クレカDB7bにおける利用可能額の更新処理も行う。すなわち、クレカDB7bにおいて売り上げ請求があったカード番号に紐付けられている利用可能額の値を、今回の売り上げ額に基づいて更新する処理(利用可能額から売り上げ額を減じる処理)である。
【0063】
カード会社サーバ7aは、売り上げ登録後の所定のタイミングで、クレジットカードのカード番号について登録された売り上げに基づく売り上げ情報(利用日、利用金額、請求予定月、支払方法、利用店舗等)をユーザのメールアドレスに宛てて通知する(S115)。なお、ここで言う「支払方法」とは、1回払い、分割払い等の別である。
【0064】
なお、クレジットカードは、ショッピングサーバ3aにより提供されるECサイトに出店している店舗(店舗端末5を管理している店舗)のみでなく、該クレジットカードに付帯されたカードブランドの加盟店舗においても利用可能とされている。
ユーザがこのような加盟店舗が出店しているショッピングサイトにおいて決済方法としてクレジットカード決済を指定した商品注文(購入)を行う場合の受注からクレジットカード決済までの処理の流れは、図5に「ショッピングサーバ」として示した処理の実行主体がショッピングサーバ3aではなく上記ショッピングサイトを提供するサーバ装置となり、「店舗端末」として示した処理の実行主体が店舗端末5ではなく店舗端末6となる以外は、上記により説明した処理の流れと同様となる。従って、重複説明は避ける。
【0065】
<4.実施の形態の情報処理装置が有する機能>

図6の機能ブロック図を参照して、実施の形態のカード会社サーバ7aが有する機能について説明する。
図6において、カード会社サーバ7aは、クレカ利用請求対応処理部10、Vプリカ購入対応処理部11、Vプリカ利用請求対応処理部12、Vプリカプレゼント処理部13、返却条件設定処理部14、Vプリカ情報提示制御処理部15、及び返却条件対応処理部16としての機能を有している。
【0066】
クレカ利用請求対応処理部10は、ショッピングサーバ3aにより提供されるECサイトに出店している店舗端末5、又は他のショッピングサイトに出店している店舗端末6が行うクレジットカード利用に係る与信照会要求、及び売上請求に対する処理を行う。具体的には、先の図5にカード会社サーバ7aの処理として示したステップS107、S108、S111、S113、S114、S115の処理を行うものである。
【0067】
Vプリカ購入対応処理部11は、バーチャルプリペイドカードの購入時に対応した処理を行う。
バーチャルプリペイドカードの購入は、カード会社サーバ7aにより提供されるカード管理サイトScにて行うことが可能とされている。
【0068】
図7は、バーチャルプリペイドカードの購入ページP1を例示している。
カード管理サイトScに訪れたユーザは、例えばカード管理サイトScのトップページに存在する購入ページP1へのリンクをクリックすることで、当該購入ページP1を提示させることができる。この際、購入ページP1の提示には、ユーザIDとパスワードの入力によりカード管理サイトScにログインしていることが要求される。
【0069】
図示するように購入ページP1には、バーチャルプリペイドカードに付すべきカード名称を入力するためのカード名称入力ボックスb1と、バリュー額を入力するためのバリュー額入力ボックスb2と、セキュリティコードを入力するためのセキュリティコード入力ボックスb3が提示されると共に、次ページに進むための「次へ」ボタンb4が提示されている。
カード名称入力ボックスb1には、任意の文字を入力可能とされ、ユーザは新規に購入するバーチャルプリペイドカードについて任意のカード名称を付すことが可能とされている。バリュー額入力ボックスb2は、本例の場合、プルダウン方式により予め用意された複数のバリュー額の中から任意のバリュー額を選択可能な入力ボックスとされている。選択可能なバリュー額は、例えば500円、1,000円、以降20,000円まで1,000円刻みなどとされている。
【0070】
セキュリティコード入力ボックスb3には、本人確認のため、ログインしたユーザIDに対して登録されているクレジットカードのセキュリティコードを入力すべきものとされている。本例の場合、バーチャルプリペイドカードは、ショッピングサーバ3aが提供するECサイトに登録したクレジットカードを利用して購入する(つまりバーチャルプリペイドカードの購入金額の決済を該クレジットカードにより行う)こととされており、入力ボックスb3には、ECサイトに登録したクレジットカードのセキュリティコードを入力することが要求されるものである。
【0071】
購入ページP1における「次へ」ボタンb4がクリックされた場合には、購入ページP1への入力情報を確認するための確認ページP11(図示は省略)が提示される。該確認ページP11には、購入ページP1への入力情報と共に、購入ページP1に戻るための「戻る」ボタンと、購入を確定するための「購入」ボタンが提示される。ユーザは、入力情報に不備等があった場合には、上記「戻る」ボタンをクリックして入力情報を修正することが可能とされる。一方、上記「購入」ボタンをクリックすることにより、カード会社サーバ7a(Vプリカ購入対応処理部11)にバーチャルプリペイドカードの購入(発行)を指示することができる。
【0072】
Vプリカ購入対応処理部11は、上記のような購入ページP1や確認ページをユーザ端末4にてユーザに提示させるための提示制御処理を行うと共に、確認ページP11における上記「購入」ボタンがクリックされたことに応じて、購入ページP1に入力されたセキュリティコードによる本人確認処理を行い、本人確認がOKであれば、バーチャルプリペイドカードの購入に用いられたクレジットカードについての与信照会処理として、バーチャルプリペイドカードの購入額(本例ではバリュー額入力ボックスb2に入力されたバリュー額と同金額)が利用可能額以下であるかの判別処理を行う。与信照会がOKであれば、カード番号情報に対して少なくともユーザID、セキュリティコード、バリュー額、及び有効期限の情報が紐付けられたバーチャルプリペイドカードが発行されるように制御を行う。具体的には、これらの各情報が図1に示したVプリカDB7dに互いが紐付けられた状態で追加されるように、VプリカDB7dの格納情報を更新する処理を行う。
【0073】
図8は、VプリカDB7dの格納情報を例示した図である。
図示するようにVプリカDB7dには、バーチャルプリペイドカードのカード番号ごとに、名義人(バーチャルプリペイドカードの名義人情報)、セキュリティコード、バリュー額、有効期限、残高、購入者ユーザID、譲受者ユーザIDの各情報が紐付けられて記憶されている。
【0074】
Vプリカ購入対応処理部11は、上記の与信照会がOKであれば、新たなバーチャルプリペイドカードのカード番号、及びセキュリティコードを生成した上で、これらカード番号、セキュリティコードの情報と共に、名義人、カード名称、バリュー額、購入日、有効期限、残高、購入者ユーザIDの各情報をVプリカDB7dに記憶させる。
この際、カード名称及びバリュー額の情報については購入ページP1で入力された情報を記憶させる。残高には、バリュー額と同額の金額情報を記憶させる。また、購入者ユーザIDの情報については、当該バーチャルプリペイドカードの購入者のユーザIDを記憶させ、名義人の情報については、該購入者ユーザIDを元にユーザDB3cから取得した氏名の情報を記憶させるか、或いは当該バーチャルプリペイドカードの購入に用いられたクレジットカードの名義人の情報をクレカDB7bから取得して記憶させる。さらに、購入日については現在の年月日を記憶させ、有効期限の情報については、現在の年月に予め定められた月数を加算した年月の情報を記憶させる。本例の場合、バーチャルプリペイドカードの有効期限は1年間であり、上記月数としては12月と定められている。
【0075】
なお、譲受者ユーザIDの情報は、バーチャルプリペイドカードのプレゼント時に対応してVプリカDB7dに記憶される情報であり、これについては後述する。
【0076】
また、Vプリカ購入対応処理部11は、上記の与信照会がOKであった場合は、バーチャルプリペイドカードの購入としてのクレジットカード利用に関して、先の図5で説明した売上速報の通知処理(S111)、売上登録処理(S113)、利用履歴更新処理(S114)、及び売上情報の通知処理(S115)を行う。
【0077】
なお、購入対応処理部11は、ユーザが保有しているバーチャルプリペイドカードがある場合において、ユーザの指示に応じて合算購入に係る処理を実行するが、これについては後に改めて説明する。
【0078】
続いて、図6に示すVプリカ利用請求対応処理部12について説明する。
Vプリカ利用請求対応処理部12は、ショッピングサーバ3aにより提供されるECサイトに出店している店舗端末5、又は他のショッピングサイトに出店している店舗端末6が行うバーチャルプリペイドカード利用に係る与信照会要求や売上請求に対する処理を行う。具体的には、バーチャルプリペイドカードの利用に関して、先のステップS107、S108、S111、S113、S114、S115の処理に対応した処理を行う。
この際、ステップS107の与信承認及びステップS108の承認番号通知の処理としては、店舗端末5又は店舗端末6からの要求(S106)に応じた与信照会として、バーチャルプリペイドカードの利用金額がVプリカDB7dに格納された残高の額以下であるとの条件を充足するか否かを判別し、該条件が充足される場合に行う。
また、店舗端末5又は店舗端末6からの売上請求(S112)に応じて行われるステップS113の売上登録処理としては、請求された売り上げ額に基づき、VプリカDB7dに格納された残高の額を更新する処理を行う。すなわち、VプリカDB7dにおいて売上請求のあったカード番号に紐付いている残高の値を、請求された売り上げ額に基づいて更新する処理(残高の値から売り上げ額の値を減じる処理)である。
またこの場合、ステップS114の利用履歴更新処理は、Vプリカ利用履歴DB7eの格納情報を更新対象として行われる。すなわち、店舗端末5又は店舗端末6からの売り上げ請求があったカード番号について、今回の売り上げに係る利用履歴情報(利用金額、利用日、利用店舗等)が追加されるようにVプリカ利用履歴DB7eの格納情報の更新処理を行う。
なおこの場合、ステップS111及びS115の売上情報の通知処理としては、クレジットカードに特有の請求予定月、支払方法の情報については送信しない。
【0079】
Vプリカプレゼント処理部13は、第一のユーザによりプレゼント対象として指定されたバーチャルプリペイドカードについて、操作に応じて第一のユーザ以外の第二のユーザのユーザIDの新たな紐付けが行われるように制御を行う。
本例の場合、プレゼント対象のバーチャルプリペイドカードの選択は、カード管理サイトSc内に用意された購入カード一覧ページP2から行うことができる。購入カード一覧ページP2は、ログイン中のユーザが購入したバーチャルプリペイドカードの一覧を提示するページである。
【0080】
図9は、購入カード一覧ページP2の例を示している。
購入カード一覧ページP2においては、ログイン中のユーザが購入した有効期限内のバーチャルプリペイドカードについて、それぞれカード名称、有効期限、購入日、バリュー額の各情報と、詳細ボタンb5、及び「プレゼントする」ボタンb6が提示される。
詳細ボタンb5は、バーチャルプリペイドカードの残高情報や利用履歴情報等を提示するカード詳細情報ページへの遷移を指示するためのボタンとされる。
ユーザは、購入カード一覧ページP2に提示されたバーチャルプリペイドカードのうちからプレゼント対象とするバーチャルプリペイドカードを選択する場合には、該バーチャルプリペイドカードに対応する「プレゼントする」ボタンb6をクリックする。
【0081】
なお、購入カード一覧ページP2においては、購入したバーチャルプリペイドカードのうちに他ユーザにプレゼントしたバーチャルプリペイドカードがある場合には、該バーチャルプリペイドカードも併せて提示されるが、これについては後述する(図13の購入カード一覧ページP2’)。
【0082】
Vプリカプレゼント処理部13は、購入カード一覧ページP2における「プレゼントする」ボタンb6がクリックされた場合は、図10に示すようなプレゼント関連情報設定ページP3がユーザ端末4により提示されるように制御を行う。
【0083】
図10において、プレゼント関連情報設定ページP3には、譲受者のユーザIDを入力するための譲受者ID入力ボックスb7と、プレゼントするバーチャルプリペイドカードの名義人の情報を入力するための名義人入力ボックスb8と、プレゼントしたバーチャルプリペイドカードの返却条件を設定するか否かを選択するための返却条件チェックボックスb9と、次ページへの遷移を指示するための「次へ」ボタンb10が提示される。
譲受者ID入力ボックスb7には、譲受者ユーザIDとして、カード一覧ページP2にて選択されたバーチャルプリペイドカードのプレゼント先ユーザ(つまり該プリペイドカードの譲受者となるべきユーザ)のユーザIDを入力すべきとされている。また、名義人入力ボックスb8には、該譲受者の氏名の情報を入力すべきとされている。
【0084】
ユーザは、譲受者ID入力ボックスb7、名義人入力ボックスb8に情報入力を行い、必要に応じて返却条件チェックボックスb9にチェックを入れた上で、「次へ」ボタンb10をクリックする。
この際、返却条件チェックボックスb9にチェックが入れられたか否かにより、「次へ」ボタンb10のクリックに応じて提示されるページが異なる。返却条件チェックボックスb9にチェックが入れられずに「次へ」ボタンb10がクリックされた場合には、プレゼント関連情報設定ページP3への入力情報の確認ページとして、譲受者ID入力ボックスb7、名義人入力ボックスb8への入力情報や返却条件を設定しない旨の情報と共にプレゼント関連情報設定ページP3に戻るための「戻る」ボタン、プレゼントの実行を指示するための「実行」ボタンを含んだページが提示される(以下「確認ページP13」と表記)。
一方、返却条件チェックボックスb9にチェックが入れられずに「次へ」ボタンb10がクリックされた場合には、後に図11で説明する返却条件設定ページP4の提示を経て、入力情報の確認ページ(後述するようにこの場合の確認ページにはプレゼント関連情報設定ページP3への入力情報と共に返却条件設定ページP4への入力情報も提示される)が提示される(「確認ページP14」と表記する)。
【0085】
Vプリカプレゼント処理部13は、上記の確認ページ(P13又はP14)における「実行」ボタンがクリックされて、譲受者ユーザIDを指定したプレゼントの実行が指示されたことに応じて、プレゼント対象のバーチャルプリペイドカードに対する該譲受者ユーザIDの新たな紐付けが行われるように制御を行う。具体的には、VプリカDB7dに格納されたカード番号のうち、購入カード一覧ページP2で「プレゼントする」ボタンb6がクリックされたバーチャルプリペイドカードのカード番号に紐付く譲受者ユーザIDの情報として、譲受者ID入力ボックスb7に入力されたユーザIDの情報が新たに記憶されるように制御を行う。また、これと共にVプリカプレゼント処理部13は、VプリカDB7dにおいて該カード番号に紐付く名義人の情報を、名義人入力ボックスb8に入力された情報に更新する。
【0086】
上記のようにVプリカDB7dにおいて譲受者ユーザIDの新たな紐付けが行われることで、対象のバーチャルプリペイドカードが該譲受者ユーザIDで特定されるユーザにプレゼントされたものとして管理することができる。
【0087】
また、本例のVプリカプレゼント処理部13は、プレゼントの実行されたバーチャルプリペイドカードについては、セキュリティコードの変更を行う。具体的に、Vプリカプレゼント処理部13は、譲受者ユーザIDを指定したプレゼントの実行が指示されたことに応じて新たなセキュリティコードを生成し、生成したセキュリティコードが、VプリカDB7dにおけるプレゼント対象とされたバーチャルプリペイドカードのセキュリティコードとして記憶されるように制御を行う。また、Vプリカプレゼント処理部13は、このようにVプリカDB7dにおけるセキュリティコードの更新処理を行うと、更新後のセキュリティコードの情報を、譲受者としてのユーザのユーザ端末4にメール通知する。
これにより、プレゼントされたバーチャルプリペイドカードについては、購入者としてのユーザによる引き続きの利用を不可とし、譲受者としてのユーザのみが利用可能な状態となるように図ることができる。
【0088】
続いて、図6に示す返却条件設定処理部14は、プレゼント対象として指定されたバーチャルプリペイドカードについて、操作に応じて返却条件を設定する。プレゼント関連情報設定ページP3において返却条件チェックボックスb9にチェックが入れられて「次へ」ボタンb10がクリックされた場合には、図11に示す返却条件設定ページP4が提示される。返却条件設定処理部14は、このように提示される返却条件設定ページP4への入力情報に基づいて返却条件の設定を行う。
【0089】
本例において、返却について設定可能な項目は、「返却実行残高」と「利用期限」の二つとされている。返却実行残高が設定された場合には、プレゼントしたバーチャルプリペイドカードの残高が該返却実行残高以下となった場合に該バーチャルプリペイドカードを購入者に返却する。利用期限が設定された場合には、該利用期限として指定された期間が経過したことに応じて該バーチャルプリペイドカードを購入者に返却する。
【0090】
図11に示す返却条件設定ページP4においては、返却実行残高の設定を指示するための残高設定チェックボックスb11、利用期限の設定を指示するための期限設定チェックボックスb12が提示されると共に、返却実行残高を入力するための残高入力ボックスb13、利用期限を入力するための期限入力ボックスb14、さらには返却条件の入力完了に応じて操作されるべき「完了」ボタンb15、プレゼント関連情報設定ページP3に戻るための「戻る」ボタンb16が提示される。
返却実行残高を設定する場合、ユーザは残高設定チェックボックスb11にチェックを入れると共に残高入力ボックスb13に希望する残高の額を入力する。また、利用期限を設定する場合、ユーザは期限設定チェックボックスb12にチェックを入れると共に期限入力ボックスb14に希望の期限を入力する(本例では月数単位)。本例では、返却実行残高と利用期限の双方を設定可能とされている。この場合には、返却実行残高による返却条件、又は利用期限による返却条件の何れかが充足された場合にプレゼントされたバーチャルプリペイドカードの返却が実行される。
【0091】
ユーザは、「設定」ボタンb15をクリックすることで、プレゼント関連情報設定ページP3で入力した譲受者ユーザID、名義人の情報と、返却条件設定ページP4で入力した情報とを確認するための確認ページP14(図示は省略)への遷移を指示することができる。確認ページP14には、該確認ページP14に提示された情報によるプレゼントの実行を指示するための「実行」ボタンが設けられており、ユーザは、該「実行」ボタンをクリックすることで、「プレゼントする」ボタンb6がクリックされたバーチャルプリペイドカードについて、譲受者ID入力ボックスb7にユーザIDが入力されたユーザを譲受者としたプレゼント処理の実行指示、及び返却条件設定ページP4で入力した返却条件の設定を指示することができる。
【0092】
返却条件設定処理部14は、上記のように返却条件設定ページP4を経て提示された確認ページP14における「実行」ボタンがクリックされて、返却条件設定ページP4への入力返却条件の設定が指示されたことに応じて、返却条件設定処理を実行する。すなわち、図1に示した返却条件DB7fの格納情報が返却条件設定ページP4で入力された情報に基づいて更新されるように制御を行う。
【0093】
図12は、返却条件DB7fの格納情報を例示している。
返却条件DB7fには、バーチャルプリペイドカードのカード番号ごとに、返却実行残高及び/又は利用期限の情報が紐付けられて記憶されている。
【0094】
返却条件設定処理部14は、上記の返却条件設定処理として、返却条件DB7fに、「プレゼントする」ボタンb6がクリックされたバーチャルプリペイドカードのカード番号と返却条件設定ページP4で入力された返却実行残高及び/又は利用期限の情報とを互いが紐付けられた状態で記憶させる処理を実行する。
【0095】
次に、図16に示すVプリカ情報提示制御処理部15は、購入者としてのユーザから別のユーザにプレゼントされたバーチャルプリペイドカードの利用状況に関する情報が、購入者としてのユーザのユーザIDでログインされていることを条件に提示されるように制御を行う。
本例において、購入者としてのユーザは、プレゼントしたバーチャルプリペイドカードの利用状況に関する情報を参照する場合には、購入カードの一覧ページにアクセスする。購入カードの一覧ページにアクセスするためには、ユーザは自らのユーザIDでログインすることが要求される。
【0096】
図13は、購入したバーチャルプリペイドカードにプレゼントしたカードがある場合に対応して提示される購入カード一覧ページP2’を例示している。
購入カード一覧ページP2’には、ログイン中のユーザが購入した有効期限内のバーチャルプリペイドカードのうち、他ユーザにプレゼントされていないバーチャルプリペイドカードとプレゼントされたバーチャルプリペイドカードの双方が提示される。
プレゼントされていないバーチャルプリペイドカードについては、先の購入カード一覧ページP2(図9)の場合と同様にカード名称、有効期限、購入日、バリュー額の各情報及び詳細ボタンb5、「プレゼントする」ボタンb6が提示される。
【0097】
プレゼントされたバーチャルプリペイドカードについては、譲受者名(Vプリカ購入ページP3で入力された名義人)、カード名称、有効期限、購入日、バリュー額の各情報と共に、詳細ボタンb17及び「返却する」ボタンb18が提示される。
詳細ボタンb17は、プレゼントされたバーチャルプリペイドカードについての残高情報や利用履歴情報等を提示するカード詳細情報ページP5への遷移を指示するためのボタンとされる。
なお、「返却する」ボタンb18については後述する。
【0098】
図14は、カード詳細情報ページP5の例を示している。
カード詳細情報ページP5においては、詳細ボタンb17がクリックされたバーチャルプリペイドカードについて、譲受者名、カード名称、有効期限、バリュー額、残高、返却実行残高及び/又は利用期限の情報が提示されると共に、該カード番号に紐付く利用履歴情報が提示される。本例において、利用履歴情報としては、利用店舗、利用日、利用金額の情報がカード利用ごとに提示される。
なお、返却実行残高、利用期限の各情報については、それぞれ設定が為されていない場合には空欄となる。
【0099】
Vプリカ情報提示制御処理部15は、詳細ボタンb17がクリックされたことによりユーザ端末4が行うウェブページ要求(ページリクエスト)に応じて、上記のようなカード詳細情報ページP5が該ユーザ端末4により提示されるように制御を行う。
この際、Vプリカ情報提示制御処理部15は、カード詳細情報ページP5上で提示されるべき譲受者名、カード名称、有効期限、バリュー額、残高、返却実行残高、利用期限の各情報については、詳細ボタンb17がクリックされたバーチャルプリペイドカードのカード番号を元に、VプリカDB7dから取得する。なお、譲受者名については、VプリカDB7dにおける名義人の情報を取得する。
また、カード詳細情報ページP5上で提示されるべき利用履歴情報(カード利用ごとの利用店舗、利用日、利用金額の情報)については、詳細ボタンb17がクリックされたバーチャルプリペイドカードのカード番号を元にVプリカ利用履歴DB7eから取得する。
【0100】
図6に示す返却条件対応処理部16は、返却条件が設定されたバーチャルプリペイドカードについて、返却条件が満たされたか否かを判定すると共に、返却条件が満たされたことに応じて、該当するバーチャルプリペイドカードを購入者としてのユーザに返却する処理を実行する。
返却処理としては、返却条件が満たされたバーチャルプリペイドカードについて、VプリカDB7dにおける譲受者ユーザIDの紐付けが解除されるように制御する処理を実行する。具体的には、該譲受者ユーザIDの情報を削除させる。このようにVプリカDB7dにおける譲受者ユーザIDの紐付けを解除させることで、当該バーチャルプリペイドカードが他ユーザにプレゼントされていた状態が解除される。従って、以降、当該バーチャルプリペイドカードについては、VプリカDB7dにおいてカード番号に紐付けられている購入者ユーザIDによって保有者が特定されることとなり、その結果、プレゼントされたバーチャルプリペイドカードが購入者としてのユーザに返却されたものとして管理されるようにできる。
【0101】
また、返却条件対応処理部16は、バーチャルプリペイドカードの返却にあたり、VプリカDB7dにおける名義人の情報も変更させる。すなわち、VプリカDB7dにおいて返却対象のバーチャルプリペイドカードのカード番号に紐付く名義人の情報が、譲受者の氏名情報から購入者の氏名情報に変更されるように制御を行う。購入者の氏名情報については、返却対象のバーチャルプリペイドカードの購入者のユーザID(VプリカDB7dにおける購入者ユーザID)を元に、クレカDB7b(図3)における名義人の情報、又はユーザDB3c(図2)における氏名の情報を取得すればよい。
【0102】
ここで、返却条件対応処理部16は、予め設定された返却条件が充足された場合のみでなく、ユーザ操作に応じてバーチャルプリペイドカードの返却処理を実行する。すなわち、返却条件対応処理部16は、先の購入カード一覧ページP2’(図13)における「返却する」ボタンb18がクリックされた場合に対応して、該当するバーチャルプリペイドカードについて上記のような譲受者ユーザIDの紐付け解除による返却処理を実行する。
【0103】
また、本例における返却条件対応処理部16は、バーチャルプリペイドカードの返却にあたり、該バーチャルプリペイドカードのセキュリティコードを変更する処理を行う。具体的に、返却条件対応処理部16は、返却対象とされたバーチャルプリペイドカードについて、新たにセキュリティコードを生成し、生成したセキュリティコードの情報を、VプリカDB7dに記憶されている該当するカード番号に紐付くセキュリティコードの情報に代えて記憶させる。
この際、返却条件対応処理部16は、新たに生成したセキュリティコードの情報を、返却先ユーザ(つまり該バーチャルプリペイドカードの購入者としてのユーザ)のユーザ端末4にメール通知する。これにより、返却されたバーチャルプリペイドカードについては、返却元ユーザ(プレゼント先ユーザ)による引き続きの利用を不可とし、返却先ユーザのみが利用可能な状態となるように図ることができる。
【0104】
次に、Vプリカ購入対応処理部11が実行する合算購入処理について説明する。
Vプリカ購入対応処理部11は、バーチャルプリペイドカードを保有しているユーザが新たなバーチャルプリペイドカードを購入する場合に対応して、保有中のバーチャルプリペイドカードの残高を新規購入のバーチャルプリペイドカードのバリュー額に合算するための処理を実行する。例えば、新規購入しようとするバーチャルプリペイドカードのバリュー額が10,000円、保有中のバーチャルプリペイドカードの残高が500円である場合には、新規購入のバーチャルプリペイドカードとしてバリュー額が10,500円のカードを発行するものである。
【0105】
図15は、ユーザがバーチャルプリペイドカードを保有している場合に対応して提示される購入ページP1’の例を示している。
購入ページP1’には、図7に示した購入ページP1の提示情報に加えて、合算購入を行うか否かを選択するための購入選択チェックボックスb19と、ユーザが現在保有している(つまり有効期限を渡過していない)バーチャルプリペイドカードの一覧が提示される保有カード一覧領域A1と、保有カード一覧領域A1に提示されたバーチャルプリペイドカードごとにそのカードを合算購入に用いるか否かを選択するためのカード選択チェックボックスb20が提示される。
保有カード一覧領域A1においては、バーチャルプリペイドカードごとにカード名称、購入日、残高の各情報が提示される。
【0106】
購入ページP1’において、ユーザは、合算購入を希望する場合には、カード名称入力ボックスb1、バリュー額入力ボックスb2、セキュリティコード入力ボックスb3にそれぞれ対応する情報を入力すると共に、購入選択チェックボックスb19と、保有カード一覧領域A1に提示されたバーチャルプリペイドカードのうち合算購入に用いるバーチャルプリペイドカードに対応して提示されたカード選択チェックボックスb20とにチェックを入れ、「次へ」ボタンb4をクリックする。
【0107】
上記のように「次へ」ボタンb4がクリックされたことに応じては、購入ページP1’への入力情報を確認するための確認ページが提示されるが、この場合の確認ページは、購入選択チェックボックスb19及びカード選択チェックボックスb20へのチェックの有無により出し分けられる。ボックスb19にチェックが入れられていなければ、前述した確認ページP11が提示される。一方、ボックスb19及びb20にチェックが入れられていれば、バリュー額の情報として、購入ページP1’で入力されたバリュー額の金額そのものではなく、該金額に対してボックスb20にチェックが入れられたバーチャルプリペイドカードの残高の額を合算した金額が掲載された確認ページ(以下「確認ページP111’」と表記)が提示される。具体的に、確認ページP11’には、該バリュー額の情報と共に、購入ページP1’で入力されたカード名称の情報、及び合算購入に用いるバーチャルプリペイドカードの指定情報が提示される。
また、確認ページP11’には、購入ページP1’に戻るための「戻る」ボタンと、購入を確定するための「購入」ボタンが提示されており、ユーザは、入力情報に不備等があった場合には上記「戻る」ボタンをクリックして入力情報を修正することが可能とされると共に、上記「購入」ボタンをクリックすることで、カード会社サーバ7a(Vプリカ購入対応処理部11)に購入ページP1’への入力情報に従ったバーチャルプリペイドカードの合算購入を指示することができる。換言すれば、バリュー額入力ボックスb2に入力したバリュー額に対し、カード選択チェックボックスb20にチェックを入れたバーチャルプリペイドカードの残高を合算した額によるバリュー額を有するバーチャルプリペイドカードの発行を指示できる。
【0108】
Vプリカ購入対応処理部11は、上記のような購入ページP1’や確認ページ(P11又はP11’)をユーザ端末4にてユーザに提示させるための提示制御処理を行うと共に、確認ページP11’における上記「購入」ボタンがクリックされたことに応じて、購入ページP1’に入力されたセキュリティコードによる本人確認処理、及び本人確認がOKであればバーチャルプリペイドカードの購入に用いられたクレジットカードについての与信照会処理を行う。なお、この場合も与信照会処理としては、バーチャルプリペイドカードの購入額(本例ではバリュー額入力ボックスb2への入力バリュー額と同金額)が利用可能額以下であるかを判別する処理を行う。
与信照会がOKであれば、購入ページP1’への入力情報に応じたバーチャルプリペイドカードの発行が行われるように制御を行う。具体的には、新たなバーチャルプリペイドカードのカード番号、及びセキュリティコードを生成した上で、これらカード番号、セキュリティコードの情報と共に、名義人、カード名称、バリュー額、購入日、有効期限、残高、購入者ユーザIDの各情報をVプリカDB7dに記憶させる。
この際、バリュー額及び残高の情報としては、バリュー額入力ボックスb20に入力されたバリュー額に対し、カード選択チェックボックスb20にチェックを入れられたバーチャルプリペイドカードの残高を合算した額を記憶させる。カード選択チェックボックスb20にチェックを入れられたバーチャルプリペイドカードの残高は、該バーチャルプリペイドカードを保有するユーザのユーザIDを元にVプリカDB7dから取得する。
【0109】
また、Vプリカ購入対応処理部11は、合算購入に用いられたバーチャルプリペイドカードの削除処理を行う。すなわち、合算購入に用いられたバーチャルプリペイドカードの情報がVプリカDB7dから全て削除されるように制御を行う。
【0110】
<5.処理手順>

上記により説明した実施の形態としてのカード会社サーバ7aの機能を実現するにあたって実行される具体的な処理の手順を図16図22のフローチャートを参照して説明する。
なお、これら図16図22に示す処理は、カード会社サーバ7aのCPU101が例えばROM102等の所要の記憶部に記憶されたプログラムに従って実行するものである。
【0111】
図16は、Vプリカ購入対応処理部11の機能を実現するための具体的な処理手順を示している。
図16において、CPU101は、ステップS201でユーザ端末4からのVプリカ購入ページのリクエストを待機しており、Vプリカ購入ページのリクエストがあった場合は、ステップS202で保有バーチャルプリペイドカードの有無を判別する。すなわち、上記のリクエストを行ったユーザ端末4のユーザがバーチャルプリペイドカードを保有しているか否かを判別するものであり、具体的には、VプリカDB7dにおいて該ユーザのユーザIDが購入者ユーザIDとして記憶され、且つ名義人の情報が購入者ユーザIDの氏名情報と一致しているバーチャルプリペイドカードが存在するか否かを判別する。
【0112】
ステップS202で保有バーチャルプリペイドカードがなかったと判別した場合、CPU101はステップS203に進み、一覧なし購入ページの提示制御として、先の図7に示したような購入ページP1がユーザ端末4にて提示されるように制御を行う。さらに、CPU101は続くステップS204で、ユーザ端末4からの購入リクエストを待機する。
図示は省略したが、CPU101は、購入ページP1の提示制御を行った後は、該購入ページP1の「次へ」ボタンb4がクリックされたことに応じてユーザ端末4が行うリクエストに応じて、購入ページP1への入力情報を確認するための前述した確認ページP11の提示制御を行う。ステップS204の処理は、確認ページP11に提示された「購入」ボタンがクリックされたことに応じてユーザ端末4が行うリクエストを待機する処理である。
【0113】
購入リクエストがあった場合、CPU101はステップS208で本人確認及び与信照会がOKか否かを判別する。すなわち、購入ページP1に入力されたセキュリティコードによる本人確認処理を行い、本人確認がOKであれば、与信照会処理として、バリュー額入力ボックスb2に入力されたバリュー額がクレカDB7bにおける利用可能額以下であるか否かの判別処理を行う。本人確認又は与信照会の何れかがNGであれば、本人確認及び与信照会がOKではないとして、CPU101はステップS212に進んでNG処理を実行してこの図に示す処理を終える。NG処理としては、本人確認又は与信照会のうちNGとなった方のNG情報をユーザに提示するための処理を少なくとも実行する。
【0114】
一方、本人確認及び与信照会がOKであれば、CPU101はステップS209に進みVプリカ発行処理を実行し、この図に示す処理を終える。Vプリカ発行処理としては、新たなバーチャルプリペイドカードのカード番号、及びセキュリティコードを生成した上で、これらカード番号、セキュリティコードの情報と共に、購入ページP1への入力情報としてのカード名称とバリュー額の各情報、及び購入日(現在の年月日)、有効期限(本例では現在の年月から1年後の年月)、残高(バリュー額と同額)、購入者ユーザIDの各情報をVプリカDB7dに互いに紐付けて記憶させる。
これにより、入力されたバリュー額によるバーチャルプリペイドカードが新たに購入者としてのユーザが保有するカードとして発行されたものと管理することができる。
【0115】
また、先のステップS202で保有バーチャルプリペイドカードがあったと判別した場合、CPU101はステップS205に進み、一覧付き購入ページの提示制御として、先の図15で説明したような購入ページP1’がユーザ端末4にて提示されるように制御を行う。さらに、CPU101は続くステップS206で、ユーザ端末4からの購入リクエストを待機する。
図示は省略したが、CPU101は、購入ページP1’の提示制御を行った後は、該購入ページP1’の「次へ」ボタンb4がクリックされたことに応じてユーザ端末4が行うリクエストに応じて、購入選択チェックボックスb19及びカード選択チェックボックスb20へのチェックの有無に基づき前述した確認ページP11と確認ページP11’の出し分けを行う。ステップS206の処理は、これら確認ページP11又はP11’に提示された「購入」ボタンのうち何れかがクリックされたことに応じてユーザ端末4が行うリクエストを待機する処理である。
【0116】
購入リクエストがあった場合、CPU101はステップS207で合算購入が指定されたか否かを購入ページP1’における購入選択チェックボックスb19及びカード選択チェックボックスb20へのチェックの有無に基づき判別する。購入選択チェックボックスb19及びカード選択チェックボックスb20へのチェックが無く、合算購入が指定されていないと判別した場合、CPU101は先のステップS208以降の処理を実行する。つまり、この場合は上記で説明した保有バーチャルプリペイドカードが無かった場合と同様の処理が実行されて、合算購入によらない通常のバーチャルプリペイドカードの発行が行われる。
【0117】
一方、購入選択チェックボックスb19及びカード選択チェックボックスb20へのチェックが有り、合算購入が指定されていると判別した場合、CPU101はステップS210に進み、合算額計算処理としてバリュー額入力ボックスb20に入力されたバリュー額に対してカード選択チェックボックスb20にチェックを入れられたバーチャルプリペイドカードの残高を合算した額を計算する処理を行った上で、ステップS211で本人確認及び与信照会がOKか否かを先のステップS208と同様に判別する。
この場合も本人確認又は与信照会の何れかがNGであれば、本人確認及び与信照会がOKではないとして、CPU101は先のステップS212のNG処理を実行しこの図に示す処理を終える。
【0118】
一方、本人確認及び与信照会がOKであった場合、CPU101はステップS213に進み合算Vプリカ発行処理を実行する。合算Vプリカ発行処理は、VプリカDB7dに記憶させるバリュー額及び残高の情報として、バリュー額入力ボックスb2への入力額を記憶させるのではなく、ステップS210で計算した合算額を記憶させる点以外は先のステップS209のVプリカ発行処理と同様であり、重複説明は避ける。
【0119】
CPU101は、合算Vプリカ発行処理を実行したことに応じて、ステップS214で合算購入に用いられたバーチャルプリペイドカードの削除処理を実行し、この図に示す処理を終える。先に説明したように、該削除処理としては、合算購入に用いられたバーチャルプリペイドカードの情報をVプリカDB7dから全て削除させる処理を実行する。
【0120】
なお、図示は省略したが、ステップS208又はS211で本人確認及び与信照会がOKとされて、ステップS209又はS213でバーチャルプリペイドカードの発行が行われた場合、CPU101は、当該バーチャルプリペイドカードの購入としてのクレジットカード利用に関して、先の図5で説明した売上速報の通知処理(S111)、売上登録処理(S113)、利用履歴更新処理(S114)、及び売上情報の通知処理(S115)を実行する。
【0121】
図17は、Vプリカプレゼント処理部13、返却条件設定処理部14としての機能を実現するための処理手順を示している。
図17において、CPU101は、先ずステップS301でプレゼントページのリクエストを待機する。具体的には、図9に示した購入カード一覧ページP2(又は図13に示した購入カード一覧ページP2’:以下同様)における「プレゼントする」ボタンb6がクリックされたことに応じてユーザ端末4が行うプレゼント関連情報設定ページP3(図10)のリクエストを待機する。
【0122】
該リクエストがあった場合、CPU101はステップS302のプレゼントページの提示制御処理として、購入カード一覧ページP2で「プレゼントする」ボタンb6がクリックされたバーチャルプリペイドカードについてのプレゼント関連情報設定ページP3がユーザ端末4にて提示されるように制御する処理を実行する。
【0123】
続くステップS303でCPU101は、ページ遷移リクエストとして、ステップS302で提示されたプレゼント関連情報設定ページP3における「次へ」ボタンb10がクリックされたことに応じてユーザ端末4が行うページ遷移リクエストを待機する。
そして、該リクエストがあった場合、CPU101はステップS304で返却条件設定指示があった否かを判別する。すなわち、該リクエストが、ステップS302で提示されたプレゼント関連情報設定ページP3において返却条件チェックボックスb9にチェックが入れられて「次へ」ボタンb10がクリックされたことに応じて行われたリクエストか否かを判別する。
【0124】
ステップS304において、返却条件設定指示がなかったと判別した場合、CPU101はステップS305に進んで確認ページの提示制御処理を行う。すなわち、プレゼント関連情報設定ページP3への入力情報の確認ページP13として、譲受者ID入力ボックスb7、名義人入力ボックスb8への入力情報や返却条件を設定しない旨の情報と共にプレゼント関連情報設定ページP3に戻るための「戻る」ボタン、プレゼントの実行を指示するための「実行」ボタンを含んだページが提示されるように制御を行う。
【0125】
CPU101は、ステップS305の提示制御処理を実行したことに応じて、ステップS306でプレゼント実行リクエストを待機する。すなわち、ステップS305で提示された確認ページP13における「実行」ボタンがクリックされたことに応じてユーザ端末4が行うリクエストを待機する。
【0126】
このようなユーザ端末4からのリクエストがあった場合、CPU101はステップS307で、プレゼントページへの入力情報に基づきVプリカDB7dを更新するための処理を実行する。具体的には、VプリカDB7dに格納されたカード番号のうち、購入カード一覧ページP2で「プレゼントする」ボタンb6がクリックされたバーチャルプリペイドカードのカード番号に紐付く譲受者ユーザIDの情報として、譲受者ID入力ボックスb7に入力されたユーザIDの情報が新たに記憶されるように制御する処理を行う。また、これと共に、VプリカDB7dにおいて該カード番号に紐付く名義人の情報として、名義人入力ボックスb8に入力された氏名情報が記憶されるように制御を行う。
【0127】
続くステップS313でCPU101は、セキュリティコードの変更処理を実行し、この図に示す処理を終える。ステップS313のセキュリティコードの変更処理としては、新たなセキュリティコードを生成し、生成したセキュリティコードが、VプリカDB7dにおけるカード番号のうち、「プレゼントする」ボタンb6がクリックされたバーチャルプリペイドカードのカード番号に紐付くセキュリティコードとして記憶されるように制御を行う。また、これと共に、生成したセキュリティコードの情報を譲受者としてのユーザのユーザ端末4にメール通知する処理を行う。
【0128】
また、先のステップS304において、返却条件設定指示があったと判別した場合、CPU101はステップS308に進み、図11に示したような返却条件設定ページP4がユーザ端末4にて提示されるように制御する処理を行う。そして、続くステップS309でCPU101は、返却条件の設定入力の完了を待機する、具体的には返却条件設定ページP4における「設定」ボタンb16がクリックされたことに応じてユーザ端末4が行うページリクエストを待機する。
【0129】
ユーザ端末4からの該リクエストがあり、返却条件の設定入力が完了したとされた場合、CPU101はステップS310で確認ページの提示制御処理を実行する。すなわち、この場合は確認ページとして、プレゼント関連情報設定ページP3で入力された譲受者ユーザID、名義人の情報と、返却条件設定ページP4で入力された情報とを提示する共に、プレゼントの実行を指示するための「実行」ボタンが提示された確認ページP14がユーザ端末4に提示されるように制御を行う。
【0130】
続くステップS311でCPU101は、プレゼント実行リクエストを待機する。すなわち、ステップS310で提示された確認ページP14における「実行」ボタンがクリックされたことに応じてユーザ端末4が行うリクエストを待機する。
【0131】
ユーザ端末4からの上記のリクエストがあった場合、CPU101はステップS312でプレゼントページへの入力情報に基づくVプリカDB7dの更新、及び返却条件設定ページP4への入力情報に基づく返却条件DB7fの更新のための処理を実行する。具体的に、プレゼントページへの入力情報に基づくVプリカDB7dの更新処理としては、先のステップS307と同様の処理を実行する。また、返却条件設定ページP4への入力情報に基づく返却条件DB7fの更新処理としては、「プレゼントする」ボタンb6がクリックされたバーチャルプリペイドカードのカード番号と、返却条件設定ページP4で入力された返却実行残高及び/又は利用期限の情報とを紐付けて返却条件DB7fに記憶させる処理を実行する。
【0132】
CPU101は、ステップS312の更新処理を実行したことに応じて、先のステップS313のセキュリティコードの変更処理を実行し、この図に示す処理を終える。
【0133】
なお、返却条件の設定に関して、返却条件チェックボックスb9にチェックが入れられて「次へ」ボタンb10がクリックされたにも関わらず、返却条件設定ページP4にて返却条件の入力がされずに「完了」ボタンb15がクリックされてしまう場合が考えられる。
図17に示した処理によれば、そのようなケースでは、返却条件DB7fに記憶させる情報がないため、返却条件に基づく返却処理は実行されない。但し、ユーザの操作ミス等により返却条件の入力が為されなかった虞もあることから、確認のため、当該ケースにおいては、ユーザに返却条件が入力されていない旨を通知するページが提示されるようにして返却条件の設定操作のやり直しを促すようにしてもよい。
【0134】
図18は、Vプリカ情報提示制御処理部15の機能を実現するための処理手順を示している。
図18において、CPU101は、ステップS401でVプリカ詳細情報リクエストを待機する。すなわち、購入カード一覧ページP2’における詳細ボタンb17がクリックされたことによりユーザ端末4が行うページリクエストを待機する。
【0135】
該ページリクエストがあった場合、CPU101はステップS402で詳細情報提示制御処理を実行し、この図に示す処理を終える。ステップS402の詳細情報提示制御処理としては、詳細ボタンb17がクリックされたバーチャルプリペイドカードについてのカード詳細情報ページP5(図14)がユーザ端末4において提示されるように制御する処理を行う。この際、カード詳細情報ページP5上で提示されるべき譲受者名、カード名称、有効期限、バリュー額、残高、返却実行残高、利用期限の各情報については、詳細ボタンb17がクリックされたバーチャルプリペイドカードのカード番号を元に、VプリカDB7dから取得する。なお、譲受者名については、VプリカDB7dにおける名義人の情報を取得する。また、返却実行残高、利用期限の各情報については、VプリカDB7dに該当情報が無い(設定が為されていない)場合には空欄とする。
また、カード詳細情報ページP5上で提示されるべき利用履歴情報(カード利用ごとの利用店舗、利用日、利用金額の情報)については、詳細ボタンb17がクリックされたバーチャルプリペイドカードのカード番号を元にVプリカ利用履歴DB7eから取得する。
【0136】
ここで、前述のように本例においては、購入カードの一覧ページ(P2,P2’)の提示にあたり、ユーザにログインすることを要求しているため、結果としてカード詳細情報ページP5は、ユーザがログインすることを条件として提示される。
【0137】
なお、カード情報詳細ページP5の提示をユーザがログインすることを条件に提示するにあっては、カード情報詳細ページP5の提示の直前にユーザ端末4へのログイン要求を行ってもよい。その場合には、図18のステップS401とステップS402との間にユーザ端末4へのログイン要求を行う処理、及び該ログイン要求に応じたログインが成功したか否かを判別する処理を設け、ログインが成功した場合のみ、ステップS402の提示制御処理が実行されるようにすればよい。
【0138】
図19図22は、返却条件対応処理部16の機能を実現するための処理手順を示している。
先ず、図19により、返却実行残高に係る処理について説明する。
【0139】
図19において、CPU101、ステップS501の残高更新待機処理として、バーチャルプリペイドカードの利用に伴いVプリカDB7dにおける残高の情報が更新されるまで待機する処理を行う。
【0140】
残高更新があった場合、CPU101はステップS502で残高更新されたバーチャルプリペイドカードに返却実行残高が設定されているか否かを返却条件DB7fを元に判別する。返却実行残高が設定されたバーチャルプリペイドカードでなければ、CPU101はこの図に示す処理を終える。
【0141】
返却実行残高が設定されたバーチャルプリペイドカードであれば、CPU101はステップS503に進み、該バーチャルプリペイドカードの残高が返却実行残高以下であるか否かを判別する。この際、返却実行残高の情報は、該バーチャルプリペイドカードのカード番号を元に返却条件DB7fから取得して用いる。
【0142】
残高が返却実行残高以下であれば、CPU101はステップS505に進んでVプリカ返却処理を実行し、この図に示す処理を終える。
なお、Vプリカ返却処理の具体的な処理内容については後述する。
【0143】
図20は、返却期限に係る処理である。本例の場合、返却期限に基づくバーチャルプリペイドカードの返却処理は、月単位で返却期限を迎えるカードを管理することで行っている。CPU101は、図20A図20Bに示す処理を例えば毎月の末日等の所定日に実行して、返却期限に基づくバーチャルプリペイドカードの返却を実現する。
【0144】
先ず、CPU101は、図20Aに示すステップS601において、返却期限月を迎えるバーチャルプリペイドカードを返却条件DB7fを元に検索する。すなわち、設定された返却期限が当月であるバーチャルプリペイドカードを検索する。
続くステップS602でCPU101は、検索ヒットしたバーチャルプリペイドカードを当月返却予定Vプリカとして管理するための処理を行い、図20Aに示す処理を終了する。ステップS602の処理としては、検索ヒットしたバーチャルプリペイドカードのカード番号を当月返却予定Vプリカのカード番号としてリスト化して所定のメモリに保持させる処理を行う。
【0145】
図20Bに示す処理は、図20Aの処理を実行した後に行われる。
図20Bにおいて、CPU101はステップS701で、当月返却予定Vプリカの有無を上記のように所定のメモリに保持させたカード番号のリストを元に判別する。
当月返却予定Vプリカがなければ、CPU101は図20Bに示す処理を終える。一方、当月返却予定Vプリカがあれば、CPU101はステップS702のVプリカ返却処理(後述する)を実行して図20Bに示す処理を終える。
【0146】
図21は、ユーザ操作に応じたバーチャルプリペイドカードの返却に係る処理である。 CPU101は、ステップS801で返却リクエストを待機する。具体的に、本例の場合は購入カード一覧ページP2’(図13)における「返却する」ボタンb18がクリックされたことに応じてユーザ端末4が行うリクエストを待機する。
CPU101は、返却リクエストがなかった場合は図21に示す処理を終え、返却リクエストがあった場合はステップS802でVプリカ返却処理(後述する)を実行した上で、図21に示す処理を終える。
【0147】
図22は、Vプリカ返却処理を示している。
図22において、CPU101は、ステップS901で返却対象のバーチャルプリペイドカードについて譲受者ユーザIDの紐付けを解除する処理を行う。すなわち、VプリカDB7dにおける該当するバーチャルプリペイドカードのカード番号に紐付く譲受者ユーザIDの情報を削除させる処理を行う。
【0148】
次いで、CPU101はステップS902で、セキュリティコードの変更処理を行う。すなわち、新たにセキュリティコードを生成し、生成したセキュリティコードの情報をVプリカDB7dに記憶されている該当するカード番号に紐付くセキュリティコードの情報に代えて記憶させる処理を行う。さらに、変更後コードを購入者に通知するべく、生成したセキュリティコードの情報を当該バーチャルプリペイドカードの購入者としてのユーザのユーザ端末4にメール通知する処理を行い、Vプリカ返却処理を終える。
【0149】
なお、上記では返却されたバーチャルプリペイドカードのプレゼント先ユーザによる引き続きの利用を不可とするために、セキュリティコードを変更する例を挙げたが、これに代えて、又はこれと共に、カード番号を変更することとしてもよい。
【0150】
<6.実施の形態の変形例>

ここで、上記では、保有バーチャルプリペイドカードの残高を利用した新たなバーチャルプリペイドカードの購入手法として、合算購入の手法を例示したが、これに代えて、新たなバーチャルプリペイドカードの購入代金を、保有バーチャルプリペイドカードの残高で割り引いた額とする割引購入の手法を採ることもできる。具体的には、バリュー額=1万円のバーチャルプリペイドカードを新たに購入する際に、残高=300円の保有バーチャルプリペイドカードを指定した場合において、購入代金を割引して9,700円にするといったものである。
【0151】
このような割引購入を可能とする場合は、保有バーチャルプリペイドカードがある場合の購入ページとして、図23に示すような購入ページP1’’を提示する。購入ページP1’’では、先の図15に示した購入ページP1’における購入選択チェックボックスb19が、割引購入を行うか否かを選択させるための購入選択チェックボックスb19’に変更されている。
【0152】
この場合、CPU101は、購入ページP1’’にて上記の購入選択チェックボックスb19’にチェックが入れられ且つ保有カードのうち何れかのカードに対応するカード選択チェックボックスb20にチェックが入れられた状態で「次へ」ボタンb4がクリックされたことに応じて、確認ページP11’’の提示制御を行う。確認ページP11’’には、購入ページP1’’への入力情報と共に、「購入」ボタンが提示されている。CPU101は、この「購入」ボタンがクリックされた場合に、選択された保有バーチャルプリペイドカードの残高を利用した割引購入が実現されるように制御を行う。
具体的に、CPU101は、上記の「購入」ボタンがクリックされたことに応じてユーザ端末4が行うリクエスト(購入実行リクエスト)に応じて、新たなバーチャルプリペイドカードの購入代金の請求について、購入ページP1’’で入力されたバリュー額に対応する請求代金からカード選択チェックボックスb20にチェックが入れられたバーチャルプリペイドカードの残高を割り引いた金額による代金が請求されるように制御を行う。
【0153】
より具体的に、この場合のCPU101は、先の図16におけるステップS207において、割引購入であるか否かを購入ページP1’’における購入選択チェックボックスb19’へのチェックの有無に基づき判別する。
また、ステップS210では、割引額の計算処理として、購入ページP1’’におけるバリュー額入力ボックスb20に入力されたバリュー額からカード選択チェックボックスb20にチェックを入れられたバーチャルプリペイドカードの残高の額を減じた額を計算する処理を行う。さらに、ステップS211では、与信照会処理として、上記のように計算した割引額が利用可能額以下か否かを判別する。
また、ステップS213では、ステップS209と同様の処理を行う。これは、割引購入では、バーチャルプリペイドカードのバリュー額(及び残高)をバリュー額入力ボックスb20に入力されたバリュー額と同額とするためである。
【0154】
この場合、CPU101は、バーチャルプリペイドカードの購入としてのクレジットカード利用に関しては、上記のステップS210で計算した割引額を利用金額として先の図5で説明した売上速報の通知処理(S111)、売上登録処理(S113)、利用履歴更新処理(S114)、及び売上情報の通知処理(S115)を行う。
【0155】
続いて、利用制限に係る変形例を説明する。
上記では、購入者としてのユーザ(第一のユーザ)が第二のユーザにプレゼントしたバーチャルプリペイドカードについて設定可能な条件として、返却に係る条件のみを例示したが、特に第一のユーザが親、第二のユーザが子であるような場合等には、プレゼントしたバーチャルプリペイドカードについて利用店舗制限を課すなど、利用に係る条件(制限)を設定可能とすることもできる。
【0156】
例えば、利用店舗制限を課す場合、先の図10に示したプレゼント関連情報設定ページP3に代えて、図24に示すように利用店舗制限を設定するか否かを選択するための制限設定選択チェックボックスb21’が設けられたプレゼント関連情報設定ページP3’を提示する。
この場合のCPU101は、制限設定選択チェックボックスb21’にチェックが入れられて「次へ」ボタンb10がクリックされた場合に対応して、図25に示すような制限店舗設定ページP6がユーザ端末4に提示されるように制御を行う。図のように制限店舗設定ページP6では、ショッピングサーバ3aにより提供されるECサイト(ショッピングサイト)に登録された店舗の情報(少なくとも店舗名の情報)が提示され、それら店舗の情報ごとに利用不可店舗とするか否かを選択するための店舗選択チェックボックスb22が設けられている。なお、店舗の情報の提示は、一覧表示に限らず、ユーザが指定したキーワードやジャンルに該当する店舗の情報のみを選択的に提示できるようにしてもよい。
制限店舗設定ページP6には、利用不可店舗の設定を指示するための「設定」ボタンb23が設けられており、CPU101は、店舗選択チェックボックスb22により利用不可店舗が選択された状態で「設定」ボタンb23がクリックされた場合に、利用制限情報の設定処理を行う。
【0157】
図26は、利用制限情報の例を示している。
この場合の利用制限情報は、利用制限情報の設定対象とされたバーチャルプリペイドカードのカード番号ごとに、譲受者ユーザIDと利用制限店舗(本例では利用不可店舗)の情報(例えば店舗ID)が紐付けられた情報とされている。図示は省略したが、このような利用制限情報は例えばネットワーク2を介した通信が可能とされた利用制限情報DBに記憶されている。
【0158】
CPU101は、利用制限情報の設定処理として、利用制限の設定対象として指定された(プレゼント対象として指定された)バーチャルプリペイドカードのカード番号の情報をクレカDB7dから取得し、取得したカード番号の情報と、プレゼント関連情報設定ページP3’の譲受者ID入力ボックスb7に入力されたユーザIDの情報と、店舗選択チェックボックスb22にチェックが入れられた店舗の情報(店舗ID)とを紐付けて上記の利用制限情報DBに記憶させる処理を行う。
【0159】
図26に示すような利用制限情報の設定を行うことで、該利用制限情報に基づいて、例えばショッピングサーバ3aが、ECサイト内での該当するバーチャルプリペイドカードの該当店舗での利用を不可とすることができる。この場合、ショッピングサーバ3aは、決済方法としてバーチャルプリペイドカードが選択された注文確定がされるごとに、該バーチャルプリペイドカードのカード番号と、注文が為された店舗の情報と、上記の利用制限情報とに基づいて利用不可対象のバーチャルプリペイドカード利用か否かの判定(利用制限情報が設定されたバーチャルプリペイドカードが利用制限店舗で利用されたか否かの判定)を行い、利用不可対象の利用であった場合は、注文確定ページを提示せず、例えば当該店舗での利用が不可である旨の情報を掲載したエラーページを提示させる。この結果、譲受者としてのユーザは、プレゼントされたバーチャルプリペイドカードの利用制限店舗での利用ができない状態となる。
【0160】
なお、利用制限の設定としては、上記のような利用不可店舗による制限(対象とする店舗が扱う全商品について購入を不可とする制限)に限らず多様に考えられる。例えば、対象とする店舗内での所定の商品のみを購入不可とする制限や、或いは商品一つあたりの注文可能個数を制限するなどが考えられる。また、利用制限は、商品又は商品のジャンル単位での制限とすることもできる。
【0161】
また、店舗ごとの利用制限については、上記で例示したようにショッピングサーバ3aにより提供されるECサイトへの登録店舗のみを対象とするのみではなく、カード会社サーバ7aを管理するカード会社が提携しているカードブランドの加盟店舗を対象として行うこともできる。この場合、利用制限情報に基づいたカード利用制限処理は、カード会社サーバ7aが行うようにすればよい。
【0162】
<7.実施の形態のまとめ>

上記のように本実施の形態の情報処理装置(カード会社サーバ7a)は、カード番号情報に対して少なくともユーザID、バリュー額、及び有効期限の情報が紐付けられたバーチャルプリペイドカードがそれぞれのユーザに対して発行されるように制御を行うカード発行制御処理部(Vプリカ購入対応処理部11)と、カード発行制御処理部により特定のユーザに対して発行されたバーチャルプリペイドカードから、特定のユーザの操作に応じてプレゼント対象として指定されたバーチャルプリペイドカードについて、カード番号情報に対して特定のユーザ以外ののユーザを特定して、特定のユーザと他のユーザとのユーザ間の紐付けが行われるように制御を行うプレゼント処理部(Vプリカプレゼント処理部13)と、ユーザ間の紐付けが行われて他のユーザにプレゼントされたバーチャルプリペイドカードについて、特定のユーザの操作に応じて内容が決定される返却条件を設定する返却条件設定処理部(同14)とを備える。
また、プレゼント処理部によりのユーザにプレゼントされたバーチャルプリペイドカードの利用状況に関する情報が、特定のユーザのユーザIDでログインされていることを条件に提示されるように制御する提示制御処理部(Vプリカ情報提示制御処理部15)を備える。
さらに、返却条件が満たされたか否かを判定すると共に、返却条件が満たされたことに応じて、プレゼントされたバーチャルプリペイドカードの特定のユーザに対する返却処理として、プレゼント処理部が行った特定のユーザと他のユーザのユーザの紐付けが解除されるように制御する処理を実行する返却条件対応処理部(同16)を備えている。
【0163】
これにより、第一のユーザ(特定のユーザ)が保有するバーチャルプリペイドカードを第二のユーザ(他のユーザ)にプレゼントするプレゼント機能において、プレゼント対象のバーチャルプリペイドカードの返却条件を設定する機能と、返却条件が満たされたことに応じて該バーチャルプリペイドカードを第一のユーザに自動返却する機能とが新たに加わる。さらに、第一のユーザは、プレゼント後のバーチャルプリペイドカードの利用状況を、自身のユーザIDでログインした画面で確認することが可能とされる。
従って、第一のユーザが第二のユーザにプレゼントしたバーチャルプリペイドカードについての管理機能の拡充を図ることができる。
例えば、返却条件の設定機能及び返却条件に応じた自動返却機能によっては、プレゼント先で金額を残したままカードが失効してしまうことの回避を図ることができ、無駄防止を図ることができる。
また、第一のユーザによる利用状況の確認機能によっては、返却が必要な状況か否かを第一のユーザに判断させる機会を与えることができる。
【0164】
また、本実施の形態の情報処理装置においては、返却条件対応処理部は、返却条件が満たされていない場合であっても、返却処理を操作に応じて実行している。
【0165】
これにより、プレゼント後のバーチャルプリペイドカードを操作により強制的に返却させることが可能とされる。
従って、返却条件の充足を待たずしてプレゼント後のバーチャルプリペイドカードを強制的に返却可能な機能を望むユーザに対して訴求でき、プレゼント機能の利用拡大化を図ることができる。
【0166】
さらに、本実施の形態の情報処理装置においては、カード発行制御処理部は、指定バリュー額に対しユーザが保有するバーチャルプリペイドカードの残高を加算したバリュー額によるバーチャルプリペイドカードが発行されるように制御を行っている。
【0167】
これにより、返却されたバーチャルプリペイドカードの残高を合算した新たなバーチャルプリペイドカードを購入することが可能とされる。
従って、返却されたバーチャルプリペイドカードの残高の額よりも高額の商品等を購入することが可能となり、返却されたバーチャルプリペイドカードの残高額が利用困難な程度に少額であった場合に対応して、残高が無駄になることの防止をより確実に図ることができる。
【0168】
さらにまた、本実施の形態の情報処理装置は、カード発行制御処理部の制御により発行された指定バリュー額によるバーチャルプリペイドカードの購入代金の請求について、指定バリュー額に対応する請求代金からユーザが保有するバーチャルプリペイドカードの残高を割り引いた金額による代金がユーザに請求されるように制御を行う請求制御処理部を備えている。
【0169】
これにより、返却されたバーチャルプリペイドカードの残高を用いて、新たなバーチャルプリペイドカードを割引購入することが可能とされる。
従って、返却されたバーチャルプリペイドカードの残高の額よりも高額の商品等を購入することが可能となり、返却されたバーチャルプリペイドカードの残高額が利用困難な程度に少額であった場合に対応して、残高が無駄になることの防止をより確実に図ることができる。
さらに、割引購入によれば、返却されたバーチャルプリペイドカードの残高額に関わらず、定額のバリュー額によるバーチャルプリペイドカードを購入することができる。例えば、月々の小遣いのように、定期的に定額のバーチャルプリペイドカードをプレゼントするような場合を想定すると、バーチャルプリペイドカードとしてはバリュー額が定額であることが好ましく、その意味で割引購入は有効である。
【0170】
また、本実施の形態の情報処理装置においては、返却条件対応処理部は、返却処理として、付けの解除と共に、返却対象のバーチャルプリペイドカードのセキュリティコード又はカード番号の変更が行われるように制御する処理を実行している。
【0171】
これにより、返却されたバーチャルプリペイドカードが第二のユーザによって引き続き利用可能とならないようにすることが可能とされる。
従って、返却の実効性を高めることができる。
【0172】
さらに、本実施の形態の情報処理装置は、プレゼント対象として指定されたバーチャルプリペイドカードについて、操作に応じて利用制限情報を設定する利用制限設定処理部を備えている。
【0173】
これにより、プレゼント後のバーチャルプリペイドカードの利用に一定の制限をかけることが可能とされる。
例えば、上述したようにバーチャルプリペイドカードの購入者が親、プレゼント譲受者が子であるような場合には、プレゼント後のバーチャルプリペイドカードを利用可能な店舗を制限したいと望むことが考えられる。上記構成によれば、このような利用可能店舗の制限等、操作に応じた利用制限情報を設定することができ、プレゼント後のバーチャルプリペイドカードの利用に一定の制限をかけることが可能とされる。
従って、プレゼント後のバーチャルプリペイドカードの利用に関して利用制限機能を望むユーザに訴求でき、プレゼント機能の利用拡大化を図ることができる。
【0174】
<8.プログラム及び記憶媒体>

以上、本発明に係る情報処理装置の実施の形態としてのガード会社サーバ7aを説明してきたが、本実施の形態のプログラムは、ガード会社サーバ7aの処理を情報処理装置(CPU等)に実行させるプログラムである。
【0175】
実施の形態のプログラムは、カード番号情報に対して少なくともユーザID、バリュー額、及び有効期限の情報が紐付けられたバーチャルプリペイドカードがそれぞれのユーザに対して発行されるように制御を行うカード発行制御処理機能と、カード発行制御処理機能により特定のユーザに対して発行されたバーチャルプリペイドカードから、特定のユーザの操作に応じてプレゼント対象として指定されたバーチャルプリペイドカードについて、カード番号情報に対して特定のユーザ以外ののユーザを特定して、特定のユーザと他のユーザとのユーザ間の紐付けが行われるように制御を行うプレゼント処理機能と、ユーザ間の紐付けが行われて他のユーザにプレゼントされたバーチャルプリペイドカードについて、特定のユーザの操作に応じて内容が決定される返却条件を設定する返却条件設定処理機能と、プレゼント処理機能によりのユーザにプレゼントされたバーチャルプリペイドカードの利用状況に関する情報が、特定のユーザのユーザIDでログインされていることを条件に提示されるように制御する提示制御処理機能と、返却条件が満たされたか否かを判定すると共に、返却条件が満たされたことに応じて、プレゼントされたバーチャルプリペイドカードの特定のユーザに対する返却処理として、プレゼント処理機能が行った特定のユーザと他のユーザのユーザの紐付けが解除されるように制御する処理を実行する返却条件対応処理機能と、を情報処理装置に実行させる。
すなわち、このプログラムは、情報処理装置に図16図22等で説明した処理を実行させるプログラムに相当する。
【0176】
このようなプログラムにより、上述したカード会社サーバ7aとしての情報処理装置を実現できる。
そして、このようなプログラムはコンピュータ装置等の機器に内蔵されている記憶媒体としてのHDDや、CPUを有するマイクロコンピュータ内のROM等に予め記憶しておくことができる。或いはまた、半導体メモリ、メモリカード、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスクなどのリムーバブル記憶媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記憶)しておくことができる。またこのようなリムーバブル記憶媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、このようなプログラムは、リムーバブル記憶媒体からパーソナルコンピュータ等にインストールする他、ダウンロードサイトから、LAN、インターネットなどのネットワークを介してダウンロードすることもできる。
【0177】
<9.その他変形例>

本発明は上記により説明した具体例に限定されず、各種の変形例が考えられる。
例えば、設定した返却条件はクリアできるようにしてもよい。返却条件のクリアは、返却条件DB7fにおける該当するバーチャルプリペイドカードのカード番号、及び該カード番号に紐付く情報(返却実行残高及び/又は利用期限の情報)を削除させることで行う。
【0178】
また、上記では、バーチャルプリペイドカードのバリュー額がバーチャルプリペイドカードの購入金額と同額である場合を例示したが、バリュー額は、購入金額にプレミア額を上乗せした額であってもよい(例えば購入金額が10,000円のときのプレミア額が500円とされ、バリュー額が10,500円とされるなど)。
【0179】
さらに、返却条件については、上記で例示したものに限定されない。
例えば、残高が所定額以下の状態が所定期間以上続いたら返却、プレゼント後の所定期間内に利用がなければ返却、購入を所定回数以上行ったら返却、などより細かな返却条件を設定可能としてもよい。
或いは、指定商品、又は指定ジャンルの商品を購入したら返却など、期限や残高以外の観点による返却条件の設定を可能としてもよい。
【符号の説明】
【0180】
1 ネットワークシステム、2 ネットワーク、3 ショッピングサイト運営システム、3a ショッピングサーバ、3b 商品DB(データベース)、3c ユーザDB、4 ユーザ端末、5,6 店舗端末、7 カード会社システム、7a カード会社サーバ、7d Vプリカ(バーチャルプリペイドカード)DB、7e Vプリカ利用履歴DB、7f 返却条件DB、10 クレカ利用請求対応処理部 11 Vプリカ購入対応処理部、12 Vプリカ利用請求対応処理部、13 Vプリカプレゼント処理部、14 返却条件設定処理部、15 Vプリカ情報提示制御処理部、16 返却条件対応処理部
【要約】
第一のユーザが第二のユーザにプレゼントしたバーチャルプリペイドカード(Vプリカ)についての管理機能の拡充を図る。カード番号情報に対してユーザID、バリュー額、及び有効期限の情報が紐付けられたVプリカが発行され、第一のユーザによりプレゼント対象として指定されたVプリカについて第二のユーザのユーザIDの新たな紐付けが行われ、プレゼント対象として指定されたVプリカについて返却条件が設定され、第二のユーザにプレゼントされたVプリカの利用状況に関する情報が第一のユーザのユーザIDでログインされていることを条件に提示され、返却条件が満たされたか否かを判定して返却条件が満たされたことに応じて、プレゼントされたVプリカの第一のユーザに対する返却処理として、当該Vプリカに対する第二のユーザのユーザIDの紐付けが解除される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
図12
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図26