(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5740145
(24)【登録日】2015年5月1日
(45)【発行日】2015年6月24日
(54)【発明の名称】携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する装置及びその方法
(51)【国際特許分類】
H04R 1/10 20060101AFI20150604BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20150604BHJP
H04M 1/03 20060101ALI20150604BHJP
H04R 3/00 20060101ALI20150604BHJP
【FI】
H04R1/10 104F
H04M1/02 C
H04M1/03 C
H04M1/03 B
H04R3/00 310
【請求項の数】12
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2010-273590(P2010-273590)
(22)【出願日】2010年12月8日
(65)【公開番号】特開2011-125015(P2011-125015A)
(43)【公開日】2011年6月23日
【審査請求日】2013年11月29日
(31)【優先権主張番号】10-2009-0120884
(32)【優先日】2009年12月8日
(33)【優先権主張国】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】朴 哲 雄
(72)【発明者】
【氏名】李 有 星
(72)【発明者】
【氏名】白 日 燮
(72)【発明者】
【氏名】黄 ゾン 彦
(72)【発明者】
【氏名】徐 俊 基
(72)【発明者】
【氏名】金 賢 胄
【審査官】
大野 弘
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−076982(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 1/10
H04M 1/02
H04M 1/03
H04R 3/00
H04R 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する装置であって、
イヤホン接続時にイヤホンプラグの同じ極に接続されるスイッチング端子及び共通接地端子を有するイヤホンジャックと、
前記イヤホンの装着有無を知らせる信号を、ディテクターを介して発生させる外部出力管理部と、を備え、
前記イヤホンプラグを前記イヤホンジャックに装着すると、前記スイッチング端子の先端が前記イヤホンプラグの共通接地端子と前記イヤホンジャックの共通接地端子の双方に接触する、ことを特徴とする携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する装置。
【請求項2】
前記外部出力管理部は、前記スイッチング端子と前記共通接地端子とが接続されると、
前記ディテクターを介してイヤホンが装着されたことを知らせる信号を発生させ、
前記スイッチング端子と前記共通接地端子とが接続されない場合、前記ディテクターを介してイヤホンが装着されていないことを知らせる信号を発生させることを特徴とする請求項1に記載の携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する装置。
【請求項3】
前記外部出力管理部は、前記スイッチング端子と前記共通接地端子とが接続されると、前記ディテクターを介してロー信号を発生させ、前記スイッチング端子と前記共通接地端子とが接続されない場合、前記ディテクターを介してハイ信号を発生させることを特徴とする請求項2に記載の携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する装置。
【請求項4】
前記携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する装置は、前記ディテクターがロー信号を発生した後、再度ロー信号を発生する場合、
前記イヤホンが装着された状態を維持しているか否かを判断することを特徴とする請求項3に記載の携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する装置。
【請求項5】
前記携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する装置は、前記ディテクターがハイ信号を発生した後、再度ハイ信号を発生する場合、
前記イヤホンが装着されていない状態を維持しているか否かを判断することを特徴とする請求項3に記載の携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する装置。
【請求項6】
前記携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する装置は、前記スイッチング端子に前記ディテクターを接続することを特徴とする請求項1に記載の携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する装置。
【請求項7】
携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する方法であって、
イヤホン接続時にイヤホンジャックのスイッチング端子と共通接地端子とを前記イヤホンのイヤホンプラグの同じ極に接続させる工程と、
前記イヤホンの装着有無を知らせる信号を、ディテクターを介して発生させる工程と、を有し、
前記イヤホンプラグを前記イヤホンジャックに装着すると、前記スイッチング端子の先端が前記イヤホンプラグの共通接地端子と前記イヤホンジャックの共通接地端子の双方に接触する、ことを特徴とする携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する方法。
【請求項8】
前記イヤホンの装着有無を知らせる信号を、ディテクターを介して発生させる工程は、前記スイッチング端子と前記共通接地端子とが接続されているか否かを判断する工程と、
前記スイッチング端子と前記共通接地端子とが接続されていると、前記ディテクターを介してイヤホンが装着されていることを知らせる信号を発生させる工程と、
前記スイッチング端子と前記共通接地端子とが接続されていない場合、前記ディテクターを介してイヤホンが装着されていないことを知らせる信号を発生させる工程とをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する方法。
【請求項9】
前記イヤホンの装着有無を知らせる信号を、ディテクターを介して発生させる工程は、前記スイッチング端子と前記共通接地端子とが接続されると、前記ディテクターを介してロー信号を発生させる工程と、
前記スイッチング端子と前記共通接地端子とが接続されない場合、前記ディテクターを介してハイ信号を発生させる工程とをさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する方法。
【請求項10】
前記携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する方法は、前記ディテクターがロー信号を発生した後、再度ロー信号を発生する場合、
前記イヤホンが装着された状態を維持しているか否かを判断する工程をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する方法。
【請求項11】
前記携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する方法は、前記ディテクターがハイ信号を発生した後、再度ハイ信号を発生する場合、
前記イヤホンが装着されない状態を維持しているか否かを判断する工程をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する方法。
【請求項12】
前記携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する方法は、前記スイッチング端子に前記ディテクターを接続することを特徴とする請求項7に記載の携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯用端末機の外部出力装置及び方法に関し、特に、3.5パイイヤホンを支援する携帯用端末機におけるイヤホンの装着有無の判断性能を向上させるための装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯用端末機は、現代人になくてはならない必須品として老若男女を問わず使用されており、サービス提供者及び端末機製造者は他の会社との差別化のために製品(又はサービス)を競争的に開発している。
【0003】
例えば、携帯用端末機は、フォンブック、ゲーム、短文メッセージ、電子メール、モーニングコール、MP3、スケジュール管理機能、デジタルカメラ、及び無線インターネットサービスが可能なマルチメディア機器に発展して多様なサービスを提供する。
最近では、動画再生及びMP3再生のような機能に比重をおくマルチメディア機器の製品が発売されるにつれて、携帯用端末機のユーザは、別途のマルチメディア再生機器を携帯しなくても、携帯用端末機を利用してマルチメディアファイルを再生させることができる。
【0004】
しかしながら、上記のような機能を公共場所で使用する場合、無分別に再生して他人に及ぼす迷惑を防止するために、イヤホンを利用したサービスを提供する。
すなわち、携帯用端末機のユーザは、他人に迷惑を及ぼさず、かつイヤホンを利用したサービスを介して音楽及びオーディオサービスの提供を受けることができるだけでなく、呼接続による通話の際、イヤホンのスピーカーとマイクを介して携帯用端末機を手に持って通話できない状況でも、通話サービスの提供を受けることができる。
【0005】
図1は、一般的な携帯用端末機におけるイヤホンを装着する工程を示す図である。
図1の(A)は、一般的な携帯用端末機のイヤホンプラグとイヤホンジャックとを示す図である。
図1の(A)を参照すると、まず携帯用端末機は、図に示すのように4極イヤホンを支援すると仮定する。
【0006】
上記のような4極イヤホンであるイヤホンプラグの共通接地端子である2番端子101、マイク端子である3番端子102、右音響端子である4番端子103、及び左音響端子である5番端子104は、イヤホンジャックのイヤホンプラグの各々に対応する極に接触され、イヤホンプラグがイヤホンジャックに装着される場合、
図1(A)の右側の図に示すように、イヤホンジャックのスイッチ端子である6番端子107が左音響端子である5番端子106と結合されて、携帯用端末機では、イヤホンの装着有無を判断することができる。残りの接地端子105、マイク端子110、及び右音響端子109は、上述したように、イヤホンプラグの各々対応する極と接触される。
【0007】
図1の(B)は、一般的な携帯用端末機にイヤホンが装着又は脱着される状況を示す図である。
図1の(B)に示すように、イヤホンのイヤホンプラグがイヤホンジャックに装着される場合、左音響端子である5番端子板130とスイッチング端子である6番端子板120とが接触するようになる。
スイッチング端子である6番端子板120上下に抵抗を具備してこれを比較器(図示せず)に接続することによって、5番端子板130と6番端子板120とが接触すると、比較器はロー信号が発生してイヤホンが装着されたことを認識するようになる。
【0008】
図1の(B)のうち、左側に示す図は、イヤホンプラグがイヤホンジャックが装着されない図であって、5番端子板130と6番端子板120とは接触されない。
しかしながら、イヤホンプラグがイヤホンジャックに装着される場合、
図1(B)の右側に示す図のように、イヤホンプラグの装着140により、6番端子と5番端子とが接触150されるようになる。
【0009】
図1において説明したように、携帯用端末機は、5番端子と6番端子との接触150を確認して、イヤホンの装着有無を判断するが、端子の接触有無を判断する比較器の単価、及び5番端子と6番端子との間に異物が挟まる場合、携帯用端末機は、イヤホンが装着された状況であると判断して、スピーカーによる出力を行わずにイヤホンモードで動作するようになるという問題点がある。
そのため、上記のような問題点を解決するために、携帯用端末機で正確なイヤホンの装着有無を判断しつつ、携帯用端末機の単価を減らすための装置及び方法が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】韓国特許出願公開第10−2004−00108058号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
そこで、本発明は上記従来のイヤホン装着における問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、携帯用端末機におけるイヤホン装着有無の判断率を向上させるための装置及びその方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、携帯用端末機における比較器無しでイヤホンの装着有無を判断して、生産単価を減らすための装置及びその方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、携帯用端末機におけるイヤホンの装着有無を判断する端子に異物が挟まらないようにする構造を提供するための装置及びその方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するためになされた本発明による携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する装置は、イヤホン接続時にイヤホンプラグの同じ極に接続されるスイッチング端子及び共通接地端子を有するイヤホンジャックと、前記イヤホンの装着有無を知らせる信号を、ディテクターを介して発生させる外部出力管理部と、を備
え、前記イヤホンプラグを前記イヤホンジャックに装着すると、前記スイッチング端子の先端が前記イヤホンプラグの共通接地端子と前記イヤホンジャックの共通接地端子の双方に接触する、ことを特徴とする。
【0013】
上記目的を達成するためになされた本発明による携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する方法は、イヤホン接続時にイヤホンジャックのスイッチング端子と共通接地端子とを前記イヤホンのイヤホンプラグの同じ極に接続させる工程と、前記イヤホンの装着有無を知らせる信号を、ディテクターを介して発生させる工程と、を有し
、前記イヤホンプラグを前記イヤホンジャックに装着すると、前記スイッチング端子の先端が前記イヤホンプラグの共通接地端子と前記イヤホンジャックの共通接地端子の双方に接触する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する装置及びその方法によれば、携帯用端末機におけるイヤホンの装着有無の判断性能を向上させ、従来の携帯用端末機に装着された比較器(COMPARATOR)を使用せずに、異物が挟まらない構造のイヤホンプラグを使用することによって、比較器による端末機単価上昇の問題を解決し、イヤホンの認識率を向上させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】(A)は一般的な携帯用端末機のイヤホンのイヤホンプラグとイヤホンジャックとを示す図であり、(B)は一般的な携帯用端末機にイヤホンが装着又は脱着される状況を示す図である。
【
図2】本発明によってイヤホン装着を判断する携帯用端末機の構成を示すブロック図である。
【
図3】(A)は本発明の一実施形態による携帯用端末機のイヤホンプラグとイヤホンジャックとを示す図であり、(B)は本発明の一実施形態による携帯用端末機にイヤホンが装着された状況を示す図である。
【
図4】本発明に係る携帯用端末機におけるイヤホンの装着有無を判断する工程を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明に係る携帯用端末機におけるイヤホン装着を認識する装置及びその方法を実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
本発明を説明するに当たって、関連した公知機能あるいは構成についての具体的な説明が本発明の要旨を不明にするおそれがあると判断された場合には、その詳細な説明を省略する。
以下では、本発明によって3.5パイイヤホンを支援する携帯用端末機におけるイヤホンの装着有無の判断性能を向上させるための装置及び方法について説明する。
ここで、3.5パイイヤホンは、携帯用端末機から発生する音響を出力することで、外部スピーカー、マイクのような外部出力装置をすべて含む意味である。
【0017】
図2は、本発明によってイヤホン装着を判断する携帯用端末機の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、携帯用端末機は、制御部200、外部出力管理部202、メモリ部206、入力部208、表示部210、及び通信部212を備えて構成され、外部出力管理部202は、ディテクター204をさらに備えて構成される。
【0018】
本発明に係る携帯用端末機は、左音響端子である5番端子とスイッチング端子とが接続される既存の携帯用端末機とは異なり、本実施形態では共通接地端子である2番端子とスイッチング端子である6番端子とは同じ極線に接続され、マイク端子と左、右音響端子は、既存の携帯用端末機と同様に接続されるように構成したイヤホンジャックを含む(
図3参照)。
【0019】
携帯用端末機の制御部200は、携帯用端末機の全般的な動作を制御する。例えば、音声通話及びデータ通信のための処理及び制御を行い、通常の機能に加えて本発明によって、制御部200は、共通接地端子である2番端子とスイッチング端子である6番端子とがイヤホンプラグの同じ極線を介して接続され、マイク端子と左、右音響端子とが各々の対応する極線に接続されたことを確認した場合、携帯用端末機にイヤホンが装着されたと判断する。
【0020】
また、制御部200は、共通接地端子である2番端子とスイッチング端子である6番端子とが同じ極線を介して接続されてから接続解除されるか、又は2番端子と6番端子とが接続解除された状態を維持する場合、イヤホンが携帯用端末機に装着されていない状態と判断できる。
【0021】
外部出力管理部202は、イヤホンのイヤホンプラグの装着及び脱着が可能なイヤホンジャックを含み、イヤホンジャックは、上述したように共通接地端子である2番端子とスイッチング端子である6番端子とはイヤホンプラグの同じ極線に接続され、マイク端子と左、右音響端子は既存の携帯用端末機と同様に接続される。
【0022】
これは、左音響端子である5番端子とスイッチング端子である6番端子との接触有無によりイヤホンの装着有無を判断する既存の携帯用端末機において、左音響端子とスイッチング端子間に異物が挟まるような不具合がないので、前記イヤホンが脱着されても装着されたように認識される問題点を解決できる。
【0023】
上記のように構成された外部出力管理部202は、スイッチング端子にディテクター204を追加し、共通接地端子とスイッチング端子とが接触される場合(イヤホンプラグがイヤホンジャックに装着される場合)、ディテクター204の信号がローになるように処理する。
【0024】
これに対し、外部出力管理部202は、共通接地端子とスイッチング端子とが接触されない場合(イヤホンプラグがイヤホンジャックに装着されない場合)、ディテクター204の信号がハイになるようにする。
これにより、外部出力管理部202は、ディテクター204の信号を確認してイヤホンの装着有無を判断できる。
【0025】
外部出力管理部202のディテクター204は、イヤホンの装着有無に応じる信号を発生させるものであって、本実施形態によるディテクター204は、スイッチング端子と接続させた構造でイヤホンプラグがイヤホンジャックに装着される場合、ロー信号を出力し、イヤホンプラグがイヤホンジャックから脱着される場合、ハイ信号を発生させる。
【0026】
メモリ部206は、ROM、RAM、フラッシュROMから構成される。ROMは、制御部200及び外部出力管理部202の処理及び制御のためのプログラムのマイクロコードと各種参照データを格納する。
RAMは、制御部200のワーキングメモリであって、各種プログラムの遂行中に発生する一時的なデータを格納する。また、フラッシュROMは、電話帳、発信メッセージ及び受信メッセージのような更新可能な各種保管用データを格納する。
【0027】
入力部208は、0〜9の数字キーボタン、メニューボタン、取消ボタン、確認ボタン、通話ボタン、終了ボタン、インターネット接続ボタン、ナビゲーションキー(又は方向キー)ボタン及び文字入力キー等、複数のファンクションキーを具備し、ユーザが押さえるキーに対応するキー入力データを制御部200に提供する。
【0028】
表示部210は、携帯用端末機の動作中に発生する状態情報、文字、多量の動画及び静止画像などをディスプレイする。表示部210は、カラー液晶ディスプレイ装置を使用することができ、表示部210は、タッチ入力装置を具備して、タッチ入力方式の携帯用端末機に適用する場合、入力装置として使用することができる。
【0029】
通信部212は、アンテナ(図示せず)を介して入出力されるデータの無線信号を送受信処理する機能を行う。例えば、送信の場合、送信するデータをチャネルコーディング及び拡散した後、RF処理して送信する機能を行い、受信の場合、受信されたRF信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号を逆拡散及びチャネル復号して、データを復元する機能を行う。
【0030】
外部出力管理部202の役割は、携帯用端末機の制御部200により行うことができるが、本発明でこれを別途に構成して示したのは、説明の便宜のための例示的な構成であって、決して本発明の範囲を制限するためではなく、当業者であれば、本発明の範囲内で多様な変形構成が可能であるということが分かる。例えば、これらすべてを制御部200で処理するように構成することもできる。
【0031】
以上は、本発明による3.5パイイヤホンを支援する携帯用端末機において、イヤホンの装着有無の判断性能を向上させるための装置について説明した。
以下では、本発明の一実施形態による上述の装置を利用して携帯用端末機でイヤホンの装着有無の判断性能を向上させるための方法について説明する。
【0032】
図3(A)は本発明の一実施形態による携帯用端末機のイヤホンプラグとイヤホンジャックとを示す図であり、(B)は本発明の一実施形態による携帯用端末機にイヤホンが装着された状況を示す図である。
図3の(A)に示すように、4極イヤホンであり、本発明によるイヤホンプラグの共通接地端子である2番端子301とスイッチング端子である6番端子305とがの同じ極線に接続され、マイク端子302と左、右音響端子303、304とは既存の携帯用端末機と同様に接続される。
【0033】
すなわち、上記のようなイヤホンプラグがイヤホンジャックに装着されると、図に示すように、イヤホンプラグの同じ極線を介してイヤホンジャックのスイッチング端子309は共通接地端子307と接続され、左、右音響端子310、311、及びマイク端子312は、各々対応する極線に接続される。すなわち、携帯用端末機は、接地端子307とスイッチ端子309との接続有無306によってイヤホンの装着有無を判断できる。
【0034】
図3の(B)は本発明の一実施形態による携帯用端末機にイヤホンが装着された状況を示す図であるが、図に示すように、携帯用端末機にイヤホンが装着320される場合、スイッチング端子である6番端子は、イヤホンの装着によって共通接地端子である2番端子と接触330する。
上記のように、2番端子と6番端子との接触有無によって携帯用端末機はイヤホンの装着有無を判断できる。
【0035】
図4は、本発明に係る携帯用端末機におけるイヤホンの装着有無を判断する工程を説明するためのフローチャートである。
図4に示すように、携帯用端末機は、まずイヤホン接続を判断するための端子を確認する(ステップS401)。
【0036】
ここで、携帯用端末機は、既存の携帯用端末機でイヤホン装着有無を判断するための左音響端子である5番端子とスイッチング端子である6番端子を接続させるのではなく、本実施形態では、スイッチング端子である6番端子を接地端子である2番端子と接続されるようにし、接地端子は、スイッチング端子である6番端子との接続有無に応じるハイ信号又はロー信号を感知するディテクターを備える。
【0037】
すなわち、携帯用端末機は、ステップS401にてイヤホンの装着有無を判断するために、スイッチング端子である6番端子と接地端子である2番端子とが接続されているか否かを確認する。
携帯用端末機にイヤホンが装着される場合、スイッチング端子である6番端子と接地端子である2番端子と接続されることによって、ディテクターの信号はローになり、イヤホンが装着されない場合、スイッチング端子と接地端子は接続解除されてディテクターの信号はハイになる。
【0038】
次に、携帯用端末機は、ステップS403に進んでスイッチング端子である6番端子と接地端子である2番端子とがイヤホンプラグの同じ極を介して互いに接続されたか否かを判断する。
ステップS403にてスイッチング端子である6番端子と接地端子である2番端子とが接続されることを判断した場合、携帯用端末機は、ステップS405に進んで接地端子である2番端子と接続されたディテクターの信号をローになるように処理する。
【0039】
次に、携帯用端末機はステップS407に進んで、ディテクターの信号がハイからローに変わったか否かを判断する。
すなわち、携帯用端末機は、ステップS407にてスイッチング端子である6番端子と接地端子である2番端子とが接触した状態で接続される状況、すなわち、ディテクターの信号がハイからローに変わったか否か、又はスイッチング端子である6番端子と接地端子である2番端子とが接続された状態を維持している状況、すなわち、ディテクターの信号がローからローに変わたか否かを判断する。
【0040】
もし、ステップS407にてスイッチング端子である6番端子と接地端子である2番端子とが接続された状態を維持していることを確認した場合(ディテクターの信号がローからロー)、携帯用端末機は、ステップS403にもどり以降の工程を再度行う。これは、携帯用端末機がイヤホンが装着されたことを判断した後、持続的にイヤホンが装着されているかどうかを判断するためである。
【0041】
一方、ステップS407にてスイッチング端子である6番端子と接地端子である2番端子とが接触した状態で接続された状況であることを確認した場合(ディテクターの信号がハイからロー)、携帯用端末機は、ステップS409に進んでイヤホンが装着されたと判断する。
【0042】
一方、ステップS403にてスイッチング端子である6番端子と接地端子である2番端子とが接続解除されたことを確認した場合、携帯用端末機は、ステップS411に進んで接地端子である2番端子と接続されたディテクターの信号をハイになるように処理する。
【0043】
次に、携帯用端末機は、ステップS413に進んでディテクターの信号がローからハイに変わったか否かを判断する。
すなわち、携帯用端末機は、ステップS413にてスイッチング端子である6番端子と接地端子である2番端子とが接続された状態から接続解除される状況、すなわち、ディテクターの信号がローからハイに変わったか否か、又はスイッチング端子である6番端子と接地端子である2番端子とが接続解除された状態を維持している状況、すなわち、ディテクターの信号がハイからハイに変わったか否かを判断する。
【0044】
もし、ステップS413にてスイッチング端子である6番端子と接地端子である2番端子とが接続解除された状態を維持していることを確認する場合(ディテクターの信号がハイからハイ)、携帯用端末機は、ステップS403にもどり以降の工程を再度行う。これは、携帯用端末機がイヤホンが装着されないことを判断した後、持続的にイヤホンが装着されていないかどかを判断するためである。
【0045】
一方、ステップS413にてスイッチング端子である6番端子と接地端子である2番端子とが接続された状態から接続解除された状況になったことを確認した場合、携帯用端末機は、ステップS415に進んでイヤホンが脱着されたと判断する。
次に、携帯用端末機は、本アルゴリズムを終了する。
【0046】
上述したように、本発明は、3.5パイイヤホンを支援する携帯用端末機におけるイヤホンの装着有無の判断性能を向上させるための装置及び方法に関し、従来の携帯用端末機に装着された比較器(COMPARATOR)を使用せずに、異物が挟まらない構造のイヤホンプラグを使用することによって、比較器による端末機単価上昇の問題を解決し、イヤホンの認識率を向上させることができる。
【0047】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0048】
200 制御部
202 外部出力管理部
204 ディテクター
206 メモリ部
208 入力部
210 表示部
212 通信部
301 イヤホンプラグの共通接地端子
302 イヤホンプラグのマイク端子
303 イヤホンプラグの左音響端子
304 イヤホンプラグの右音響端子
305 イヤホンプラグのスイッチング端子
307 イヤホンジャックの共通接地端子
309 イヤホンジャックのスイッチング端子
310 イヤホンジャックの左音響端子
311 イヤホンジャックの右音響端子
312 イヤホンジャックのマイク端子