(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ドアと、モータを駆動源とする前記ドアを開閉するため駆動機構を備えると共に、前記モータを正逆転方向に任意の速度で駆動制御するモータ駆動・速度制御部と、該モータ駆動・速度制御部にドア開閉信号を出力する制御演算部と、前記モータの磁極位置センサからのパルス信号を合成してこれを前記制御演算部に対し出力する位置速度パルス合成・回転方向判別回路と、前記制御演算部に接続される記憶部とを有し、内部センサ若しくは外部センサ又は安全光線スイッチによって物体を検出すると前記ドアの開閉を行う前記駆動機構を作動するドアコントローラを備える自動ドア装置の前記ドアの開閉を、前記内部センサ若しくは外部センサ又は安全光線スイッチによる物体の検出によって制御する自動ドア制御装置において、
前記ドアコントローラには、前記内部センサ若しくは外部センサ又は安全光線スイッチから出力される検出信号を入力する汎用入力端子と、前記ドアコントローラの前記制御演算部にデータ信号を入力して前記制御演算部の制御値を設定するシリアル入力端子と、前記ドアコントローラの制御演算部に設定されている制御値を設定データ信号として該制御演算部から出力するシリアル出力端子と、を設け、
前記自動ドア装置の電源スイッチをOFFにしないでも、該自動ドア装置の電源スイッチをOFFにしたような状態にするブレーカウェイスイッチを信号線を介して前記ドアコントローラの入出力端子に接続し、
前記自動ドア制御装置の前記ドアコントローラにおける前記ドアの開閉を制御するデータを設定するシリアル信号データを入力することにより前記ドアの開閉制御における前記ドアの開閉速度の設定と前記ドアの開閉幅の設定を行うとともに前記自動ドア制御装置の前記ドアコントローラに設定されている制御データを出力する機能を備えたシリアル信号送受信機を、前記ブレーカウェイスイッチの信号線に該ブレーカウェイスイッチと並列に接続し、
前記ドアの開閉制御における前記ドアの開閉速度の設定と前記ドアの開閉幅の設定を行うシリアル信号データを前記シリアル信号送受信機から設定データ信号として前記ブレーカウェイスイッチの信号線を介して前記ドアコントローラの前記制御演算部に入力し、該ドアコントローラの制御演算部に設定されている制御値を書き換えるようにした
ことを特徴とする自動ドア制御システム。
ドアと、モータを駆動源とする前記ドアを開閉するため駆動機構を備えると共に、前記モータを正逆転方向に任意の速度で駆動制御するモータ駆動・速度制御部と、該モータ駆動・速度制御部にドア開閉信号を出力する制御演算部と、前記モータの磁極位置センサからのパルス信号を合成してこれを前記制御演算部に対し出力する位置速度パルス合成・回転方向判別回路と、前記制御演算部に接続される記憶部とを有し、内部センサ若しくは外部センサ又は安全光線スイッチによって物体を検出すると前記ドアの開閉を行う前記駆動機構を作動するドアコントローラを備える自動ドア装置の前記ドアの開閉を、前記内部センサ若しくは外部センサ又は安全光線スイッチによる物体の検出によって制御する自動ドア制御装置において、
前記ドアコントローラには、前記内部センサ若しくは外部センサ又は安全光線スイッチから出力される検出信号を入力する汎用入力端子と、前記ドアコントローラの前記制御演算部にデータ信号を入力して前記制御演算部の制御値を設定するシリアル入力端子と、前記ドアコントローラの制御演算部に設定されている制御値を設定データ信号として該制御演算部から出力するシリアル出力端子と、を設け、
前記ドアの近傍に人が近づいたときに自動ドア装置のドアの開閉を行う人感センサを信号線を介して前記ドアコントローラの入出力端子に接続し、
前記自動ドア制御装置の前記ドアコントローラにおける前記ドアの開閉を制御するデータを設定するシリアル信号データを入力することにより前記ドアの開閉制御における前記ドアの開閉速度の設定と前記ドアの開閉幅の設定を行うとともに前記自動ドア制御装置の前記ドアコントローラに設定されている制御データを出力する機能を備えたシリアル信号送受信機を、前記人感センサの信号線に該人感センサと並列に接続し、
前記ドアの開閉制御における前記ドアの開閉速度の設定と前記ドアの開閉幅の設定を行うシリアル信号データを前記シリアル信号送受信機から設定データ信号として前記人感センサの信号線を介して前記ドアコントローラの前記制御演算部に入力し、該ドアコントローラの制御演算部に設定されている制御値を書き換えるようにした
ことを特徴とする自動ドア制御システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このハンディーターミナル、あるいはティーチングペンダントと呼ばれる設定機を用いる場合には、自動ドア制御装置に接続するための専用の配線を用意して、この配線を利用して設定機を自動ドア制御装置に接続し、開閉速度や開口幅などの設定作業を行っている。
また、集中制御やリモートコントロールを行う場合も同様に、専用の配線を用意して行うのが一般的である。
【0008】
しかしながら、一般に開閉速度や開口幅の設定等は、自動ドアシステムの施工時やメンテナンス時のみ行うため、通常は、予め自動ドア制御装置に設定機を接続するための専用の配線を用意することはしていない。自動ドアの設置後に自動ドアの開閉速度や開口幅の設定等が必要になった場合には、高所に設置された自動ドアシステムの点検カバーを開き、設定機を自動ドア制御装置の専用の接続口へ、専用の配線を用いて接続することで対応がなされている。
このため、自動ドアシステムの施工後に開閉速度や開口幅の設定等を行う場合にあっては、開閉速度や開口幅の設定等を行うための自動ドア制御装置に設定機を接続するため、自動ドア制御装置に専用の配線を接続する作業を必要とし、この設定機を接続するための専用の配線の作業が繁雑であるという問題点を有している。
また、開閉速度や開口幅の設定用ボリュームが自動ドア制御装置に設けられている場合も、高所に取り付けられている同制御装置へのアクセスが繁雑であるという問題点も有している。
【0009】
また、既に設置済みの自動ドア制御システムを後から集中制御やリモートコントロールに対応させる場合、専用の配線を用意しなければならず、配線工事が必要となり作業が繁雑であるという問題点を有している。
さらには、従来の自動ドア制御システムにあっては、設置した後に自動ドア制御システムの再設定を行う場合、自動ドアの開閉動作を作動させたままの状態で行うことができず、再設定の度に自動ドアの開閉動作を停止させて行わなければならず、自動ドアの開閉動作を停止できない箇所においては、再設定が困難であるという問題点を有している。
加えて、人感センサ等と双方向通信を行い、設定値等の変更・確認を行う場合は、必要毎に高所に設置された点検カバーを開き、専用の接続口へ送受信機を接続することが必要となり作業が繁雑であるという問題点を有している。
【0010】
本発明の目的は、専用の信号線を用いなくても、自動ドア制御装置を停止させることなく、設定機を用いて自動ドアの開閉速度や開口幅などの諸設定作業を行うことのできる自動ドア制御システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明の自動ドア制御システムは、ドアと、モータを駆動源とする前記ドアを開閉するため駆動機構を備えると共に、前記モータを正逆転方向に任意の速度で駆動制御するモータ駆動・速度制御部と、該モータ駆動・速度制御部にドア開閉信号を出力する制御演算部と、前記モータの磁極位置センサからのパルス信号を合成してこれを前記制御演算部に対し出力する位置速度パルス合成・回転方向判別回路と、前記制御演算部に接続される記憶部とを有し、内部センサ若しくは外部センサ又は安全光線スイッチによって物体を検出すると前記ドアの開閉を行う前記駆動機構を作動するドアコントローラを備える自動ドア装置の前記ドアの開閉を、前記内部センサ若しくは外部センサ又は安全光線スイッチによる物体の検出によって制御する自動ドア制御装置において、
前記ドアコントローラには、前記内部センサ若しくは外部センサ又は安全
光線スイッチから出力される検出信号を入力する汎用入力端子と、前記ドアコントローラの前記制御演算部にデータ信号を入力して前記制御演算部の制御値を設定するシリアル入力端子と、前記ドアコントローラの制御演算部に設定されている制御値を設定データ信号として該制御演算部から出力するシリアル出力端子と、を設け、
前記自動ドア装置の電源スイッチをOFFにしないでも、該自動ドア装置の電源スイッチをOFFにしたような状態にするブレーカウェイスイッチを信号線を介して前記ドアコントローラの入出力端子に接続し、
前記自動ドア制御装置の前記ドアコントローラにおける前記ドアの開閉を制御するデータを設定するシリアル信号データを入力することにより前記ドアの開閉制御における前記ドアの開閉速度の設定と前記ドアの開閉幅の設定を行うとともに前記自動ドア制御装置の前記ドアコントローラに設定されている制御データを出力する機能を備えたシリアル信号送受信機を、前記ブレーカウェイスイッチの信号線に該ブレーカウェイスイッチと並列に接続し、
前記ドアの開閉制御における前記ドアの開閉速度の設定と前記ドアの開閉幅の設定を行うシリアル信号データを前記シリアル信号送受信機から設定データ信号として前記ブレーカウェイスイッチの信号線を介して前記ドアコントローラの前記制御演算部に入力し、該ドアコントローラの制御演算部に設定されている制御値を書き換えるようにしたことを特徴とする。
【0012】
上記課題を解決するためになされた請求項2に記載の本発明の自動ドア制御システムは、ドアと、モータを駆動源とする前記ドアを開閉するため駆動機構を備えると共に、前記モータを正逆転方向に任意の速度で駆動制御するモータ駆動・速度制御部と、該モータ駆動・速度制御部にドア開閉信号を出力する制御演算部と、前記モータの磁極位置センサからのパルス信号を合成してこれを前記制御演算部に対し出力する位置速度パルス合成・回転方向判別回路と、前記制御演算部に接続される記憶部とを有し、内部センサ若しくは外部センサ又は安全光線スイッチによって物体を検出すると前記ドアの開閉を行う前記駆動機構を作動するドアコントローラを備える自動ドア装置の前記ドアの開閉を、前記内部センサ若しくは外部センサ又は安全光線スイッチによる物体の検出によって制御する自動ドア制御装置において、
前記ドアコントローラには、前記内部センサ若しくは外部センサ又は安全
光線スイッチから出力される検出信号を入力する汎用入力端子と、前記ドアコントローラの前記制御演算部にデータ信号を入力して前記制御演算部の制御値を設定するシリアル入力端子と、前記ドアコントローラの制御演算部に設定されている制御値を設定データ信号として該制御演算部から出力するシリアル出力端子と、を設け、
前記ドアの近傍に人が近づいたときに自動ドア装置のドアの開閉を行う人感センサを信号線を介して前記ドアコントローラの入出力端子に接続し、
前記自動ドア制御装置の前記ドアコントローラにおける前記ドアの開閉を制御するデータを設定するシリアル信号データを入力することにより前記ドアの開閉制御における前記ドアの開閉速度の設定と前記ドアの開閉幅の設定を行うとともに前記自動ドア制御装置の前記ドアコントローラに設定されている制御データを出力する機能を備えたシリアル信号送受信機を、前記人感センサの信号線に該人感センサと並列に接続し、
前記ドアの開閉制御における前記ドアの開閉速度の設定と前記ドアの開閉幅の設定を行うシリアル信号データを前記シリアル信号送受信機から設定データ信号として前記人感センサの信号線を介して前記ドアコントローラの前記制御演算部に入力し、該ドアコントローラの制御演算部に設定されている制御値を書き換えるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明の請求項1に係る自動ドア制御システムによれば、自動ドアの制御を行うドアコントローラにドアの開閉速度の設定とドアの開閉幅の設定を行う制御データを出力するシリアル信号送受信機を、ブレーカウェイスイッチの有閑信号の信号線を用いることで自動ドア制御装置を停止させることなく、設定機を用いて自動ドアの開閉速度や開口幅などの諸設定作業を行うことができる。
【0014】
本発明の請求項2に係る自動ドア制御システムによれば、有閑信号の信号線に、人感センサが接続されている信号線を用いることで自動ドア制御装置を停止させることなく、設定機を用いて自動ドアの開閉速度や開口幅などの諸設定作業を行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例について詳細に説明する。
図1には、本発明に係る自動ドア制御システムが適用される自動ドア装置の構成図が示されている。
【0017】
自動ドア装置は、人体などの物体を検知する手段からの検知信号をマイクロコンピュータに入力させてモータを正逆転させ、この際、ドアの開閉移動量はモータの回転数を計数して測知することによりドアの位置を判断し、この判断結果に基づいて開扉減速点及び閉扉減速点の設定された高速開閉扉動によりドアを開閉制御するような構成及び構造になっている。このような開閉制御を行うためには、ドアストロークを予め測定しておきこれを記憶保持することが必要である。
以下、本発明に係る自動ドア制御システムが適用される自動ドア装置の概要について説明する。
【0018】
図1において、自動ドア装置1は、ドア2と、このドア2を開閉するための駆動機構3と、駆動機構3を制御するドアコントローラ4とを備えて構成されている。
駆動機構3は、モータ5及び伝達機構6を有している。駆動機構3は、この構成が取付用横向きベース(図示省略)に取り付けられている。
ドア2は、モータ5からの駆動力が伝達機構6を介して伝達されることにより開閉動するようになっている。
モータ5には、磁極位置センサ7が設けられている。この磁極位置センサ7は、モータ5の回転動作に基づきドア2の移動量に比例したパルス信号を発生するようになっている。
【0019】
伝達機構6は、第一ベルト機構8と、第二ベルト機構9と、減速機構(図示省略)とを備えて構成されている。
第一ベルト機構8及び第二ベルト機構9は、減速機構を介して連結されている。第一ベルト機構8は、モータ5のモータ出力軸に軸着された第一歯付主動プーリ10と、第一歯付従動プーリ11と、これらに巻き付く第一歯付ベルト12とを有している。
第二ベルト機構9は、第二歯付主動プーリ13と、第二歯付従動プーリ14と、これらに巻き付く第二歯付ベルト15とを有している。第二歯付ベルト15には、連結具16を介してドア2が取り付けられている。
【0020】
ドアコントローラ4は、マイクロコンピュータ(一般にマイコンと称している)によって構成され、モータ5にドア起動信号を送信してドア2の開閉を行うことができるような構成になっている。
ドアコントローラ4は、モータ5を正逆転方向に任意の速度で駆動制御するモータ駆動・速度制御部17と、このモータ駆動・速度制御部17にドア開閉信号(速度指令、正・逆転方向、モータ電流指令、開閉幅指令)を出力する制御演算部18と、モータ5の磁極位置センサ7からのパルス信号を合成してこれを制御演算部18に対し出力する位置速度パルス合成・回転方向判別回路19と、制御演算部18に接続される記憶部20とを備えて構成されている。
【0021】
ドア2の内部及び外部には、それぞれ内部センサ21及び外部センサ22が設けられている。また、ドア2には、この開閉動作時においてドア2に人が挟まれないようにするための安全光線スイッチ23も設けられている。これらは物体検知出力手段として設けられている。
なお、図中の引用符号24は電源、引用符号25は電源スイッチ、引用符号26はドアコントローラ4における電源接続部をそれぞれ示している。
また、引用符号27は内部センサ入力部、引用符号28は外部センサ入力部、引用符号29は安全光線入力部をそれぞれ示している(これらは物体検知信号入力部として設けられている)。内部センサ21、外部センサ22、安全光線スイッチ23は、内部センサ入力部27、外部センサ入力部28、安全光線入力部29を介してドアコントローラ4に接続されている。
【0022】
電源スイッチ25の投入後、駆動機構3やドアコントローラ4には電源24からの電力が供給されるようになっている。内部センサ21、外部センサ22、安全光線スイッチ23への電力供給は、ドアコントローラ4を介して行われるようになっている。駆動機構3への電力供給もドアコントローラ4を介して行われるようになっている。図中において、電力の供給ラインは、信号線と区別するために破線で示されている。
【0023】
制御演算部18は、ドアストローク測長手段30と、全開位置検出手段31と、全閉位置検出手段32と、ドア位置検出手段33とを有している。ドアストローク測長手段30は、電源スイッチ25の投入の後にモータ5を駆動してドア2を低速走行させつつ、モータ5の磁極位置センサ7からの位置速度パルス信号をパルス合成・回転方向判別回路19を介して計数し、この計数値を基準ドアストローク値として記憶部20に記憶させるような構成になっている。
ドアストローク測長手段30が実行された後は、特に図示しないがドア開閉モード選択手段等が実行されるようになっている。位置速度パルス合成・回転方向判別回路19において合成されたパルス信号は、モータ5のコイルに通電するタイミングを計るため、モータ駆動・速度制御部17へも出力されるようになっている。
【0024】
全開位置検出手段31及び全閉位置検出手段32は、ドアストローク測長手段30の実行により得られた基準ドアストローク値と、モータ5の磁極位置センサ7からのパルス信号を計数した計数値とを比較演算してドア2の全開位置又は全閉位置を検出するように構成されている。ドア位置検出手段33は、モータ5の磁極位置センサ7からのパルス信号を計数した計数値に基づきドア2の現在位置を検出するように構成されている。
ドアストローク測長手段30、全開位置検出手段31、全閉位置検出手段32、及びドア位置検出手段33を有する制御演算部18は、基準ドアストローク値と上記計数値とを比較演算してドア2の開閉動作時のブレーキ位置、全開位置、全閉位置を検出し、ドア2に対して予め定められた所定の高速動作、減速動作、低速動作を実行するように構成されている。
【実施例1】
【0025】
図2には、本発明に係る自動ドア制御システムの第1の実施例が示されている。
図2において、ドアコントローラ4には、内部センサ21、外部センサ22、安全光線スイッチ23等のセンサ、スイッチ類が接続される汎用入力端子4aが設けられている。この汎用入力端子4aには、内部センサ21、外部センサ22、安全光線スイッチ23等のセンサ、スイッチ類から出力される検出信号が入力されるようになっている。
また、ドアコントローラ4には、汎用入力端子4aと並んでシリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとが設けられている。このシリアル入力端子4bは、ドアコントローラ4の制御演算部18にデータ信号を入力して制御演算部18の制御値を設定する端子である。シリアル出力端子4cは、ドアコントローラ4の制御演算部18に設定されている制御値を設定データ信号として制御演算部18から出力する端子である。
【0026】
汎用入力端子4aと、シリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとは、同一の信号線に接続されている。この汎用入力端子4aと、シリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとには、ブレーカウェイスイッチ50が信号線51を介して接続されている。
ブレーカウェイスイッチ50は、自動ドア装置1の電源スイッチ25をOFFにしないでも、自動ドア装置1の電源スイッチ25をOFFにしたような状態にするスイッチである。したがって、ブレーカウェイスイッチ50を投入すると、自動ドア装置1の電源スイッチ25をOFFにしたような状態、すなわち、ドア2が開放状態になるスイッチである。
【0027】
ブレーカウェイスイッチ50からの自動ドア制御装置への指令は、無電圧接点信号として入力される。
自動ドア装置1においては、外来ノイズやスイッチのチャタリングによる誤動作を防止するため、電気回路によるフィルター回路を設けるほか、汎用入力端子4aから入力された信号を複数回読み込み、読み込んだ全てのレベルが一致した場合に有効な信号とみなす、ソフトウェア・フィルターと呼ばれる手法が用いられている。フィルター回路の時定数は、ソフトウェア・フィルターの時定数よりも遙かに短く設定する。したがって、ソフトウェア・フィルターの時定数によって、信号は有効性が判別されるので、この時定数未満で信号レベルを変化させても、自動ドア装置1においてはこれを無視する。
【0028】
図2においては、ブレーカウェイスイッチ50からの信号線51へ並列、または直列(デイジーチェイン接続、以下同様)にシリアル信号送受信機40を接続するようになっている。
このシリアル信号送受信機40には、シリアル出力端子41と、シリアル入力端子42が設けられている。シリアル信号送受信機40は、信号線40aを介してブレーカウェイスイッチ50の信号線51に接続するように構成されている。すなわち、シリアル信号送受信機40を、信号線40aを介してブレーカウェイスイッチ50の信号線51に接続することにより、シリアル信号送受信機40のシリアル出力端子41とドアコントローラ4のシリアル入力端子4bが、シリアル信号送受信機40のシリアル入力端子42とドアコントローラ4のシリアル出力端子4cが、それぞれ接続状態となる。
【0029】
シリアル信号送受信機40のシリアル出力端子41は、シリアル信号送受信機40からの設定値等のシリアルデータ信号をドアコントローラ4に設けられているシリアル入力端子4bに出力する機能を有している。
また、シリアル信号送受信機40のシリアル出力端子41は、ドアコントローラ4に設定した、あるいは既に設定されている設定値等をシリアルデータ信号としてドアコントローラ4に設けられているシリアル出力端子4cから入力する機能を有している。
すなわち、シリアル信号送受信機40は、ドアコントローラ4に設定されている設定値を読み出す機能を有している。
【0030】
このように本実施例における自動ドア装置1では、シリアル信号送受信機40の信号線40aがドアコントローラ(マイコン)4の汎用入力端子4aへの信号線と並列にシリアル入力端子4b、シリアル出力端子4cに接続されることになる。
汎用入力端子4aへの信号は、外来ノイズやスイッチのチャタリングによる誤動作を防止するため、ソフトウェア・フィルター処理が行われるので、この時定数以内で意図的に信号レベルを変化させれば無効データとして無視される。
したがって、無効データと認識させるための処理時間以外は、シリアル信号送受信機40から出力されるシリアルデータをドアコントローラ(マイコン)4が受信、又はドアコントローラ(マイコン)4から出力されるシリアルデータをシリアル信号送受信機40に送信しても、指令の読み込みと判定には影響を及ぼさない。
【0031】
一方、ドアコントローラ(マイコン)4のシリアル入出力端子4b,4cでは、所定のシリアルデータが複数回入力された場合には、シリアルデータを受信したと認識して応答するようにする。
汎用入力端子4aからの読み込みデータは無視され、誤動作を生じずに、シリアル信号送受信機40からのシリアルデータの受信が可能である。
また、シリアル信号送受信機40の信号線40aは、ドアコントローラ(マイコン)4のシリアル出力端子4cに接続されており、このシリアル出力端子4cからのシリアルデータ出力時は、汎用入力端子4aからの読み込みデータは無視され、誤動作を生じずに、シリアル信号送受信機40からのシリアルデータの受信が可能となる。
このように構成することにより、ブレーカウェイスイッチ50からの信号がOFF時の指令待ち受け時には、シリアル信号送受信機40と自動ドア装置1のドアコントローラ(マイコン)4との間で信号の授受が可能となる。
【実施例2】
【0032】
図3には、本発明に係る自動ドア制御システムの第2の実施例が示されている。
図3において、ドアコントローラ4は、
図2に図示のドアコントローラ4と同一の構成を有している。
汎用入力端子4aと、シリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとは、同一の信号線に接続されている。この汎用入力端子4aと、シリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとには、安全光線スイッチ60(安全光線スイッチ23と同じ)が信号線61を介して接続されている。
【0033】
安全光線スイッチ60(安全光線スイッチ23と同一、以下、同じ)は、投光素子61から赤外線等の光63を照射し、この投光素子61から照射された赤外線等の光63を受光素子62によって受光することにより通行人、物体等を検知するものである。すなわち、安全光線スイッチ60は、投光素子61から照射された赤外線等の光63が通行人、物体等によって遮られて、光が受光素子62によって光63の受光か遮断されたときにドア2の開閉を停止するか、ドア2を開くように制御を行うためのドアスイッチである。
この安全光線スイッチ60は、信号線64を介して、ドアコントローラ(マイコン)4に接続されている。すなわち、安全光線スイッチ60の接続される信号線64には、ドアコントローラ4の汎用入力端子4aと、シリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとが接続されている。通常、安全光線スイッチ60からの信号は、ドアコントローラ4の汎用入力端子4aに入力され、ドア2の開閉動作の処理がなされる。
【0034】
自動ドア装置1のドア2の開閉速度、開口幅の設定を行うシリアル信号送受信機40には、信号線40aを介して 安全光線スイッチ60の投光素子61と同一の投光素子43が接続されている。この投光素子43は、安全光線スイッチ60の投光素子61と同様、赤外線等の光44を照射するもので、この投光素子43から照射された赤外線等の光44は、安全光線スイッチ60の受光素子62によって受光するようになっている。
すなわち、シリアル信号送受信機40は、投光素子43を介して安全光線スイッチ60の受光素子62に自動ドア装置1のドア2の開閉速度、開口幅の設定信号であるシリアルデータ信号を安全光線スイッチ60の受光素子62に出力する。この安全光線スイッチ60の受光素子62によって受光した自動ドア装置1のドア2の開閉速度、開口幅の設定値信号であるシリアルデータ信号は、安全光線スイッチ60から信号線64を介してドアコントローラ4に設けられているシリアル入力端子4bに入力される。
【0035】
このように、シリアル信号送受信機40は、シリアル信号送受信機40からの設定値等のシリアルデータ信号をドアコントローラ4に設けられているシリアル入力端子4bに出力する機能を有している。
【0036】
安全光線スイッチ60は、ドア2の開閉軌道上に投光素子61,受光素子62を設置し、投光素子61と受光素子62との間で投光素子61から照射される赤外線等の光63が遮光された場合に、人が居ると判断して開放状態を維持する安全装置である。
この安全光線スイッチ60の投光素子61,受光素子62は、子供など低身長の人体も確実に検出させるため、床面から1m未満の位置に設置されている。したがって、シリアル信号送受信機40を安全光線スイッチ60の信号線64に接続して操作する場合、低い位置に設けられているため、シリアル信号送受信機40の設置に脚立等を必要とせずアクセスが容易である。
【0037】
このような安全光線スイッチ60の投光素子61,受光素子62の信号は、安全光線スイッチ60の専用のアンプを経由し、無電圧接点信号としてドアコントローラ4に設けられている汎用入力端子4aに入力される。
図3においては、シリアル信号送受信機40を安全光線スイッチ60に並列、または直列に接続し、安全光線スイッチ60の投光素子61に遮光テープを貼るなどして赤外線等の光63の投光を無効化し、シリアル信号送受信機40の投光素子43から赤外線等の光44を投光して、安全光線スイッチ60の受光素子62にシリアルデータ信号を入力する。
このようにしてドア2の開閉速度、開口幅の設定値であるシリアルデータをシリアル信号送受信機40からドアコントローラ4に入力することができる。
【実施例3】
【0038】
図4には、本発明に係る自動ドア制御システムの第3の実施例が示されている。
図4において、ドアコントローラ4は、
図2に図示のドアコントローラ4と同一の構成を有している。
人の往来が頻繁で自動ドア装置1のドア2の開閉が頻繁な場合、タッチセンサと呼ばれる無線式の開指令入力装置が使われる場合がある。
図4においては、汎用入力端子4aと、シリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとは、同一の信号線に接続されている。この汎用入力端子4aと、シリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとには、タッチセンサ70が信号線74を介して接続されている。
【0039】
タッチセンサ70は、タッチセンサ送信機71を操作することにより、タッチセンサ送信機71から無線信号73によってドア2の開閉信号をタッチセンサ受信機72に送信し、タッチセンサ受信機72を操作してドア2の開閉動作を行うドアスイッチである。
すなわち、タッチセンサ70は、具体的には、ドア2に設けられているタッチセンサ送信機71をONすることによってドア2の開動作を行うドアスイッチである。
【0040】
このように、タッチセンサ70のタッチセンサ送信機71に設けられたボタン(図示していない)を押すとスイッチ(図示していない)がONして無線信号73が送出され、これをタッチセンサ70のタッチセンサ受信機72によって受信し、自動ドア装置1のドアコントローラ4に開指令を無電圧接点信号として入力する。
このタッチセンサ70は、信号線74を介して、マイコンで構成されるドアコントローラ4に接続されている。すなわち、タッチセンサ70が接続される信号線74には、ドアコントローラ4の汎用入力端子4aと、シリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとが接続されている。通常、タッチセンサ70からの信号は、ドアコントローラ4の汎用入力端子4aに入力され、ドア2の開閉動作の処理がなされる。
【0041】
自動ドア装置1のドア2の開閉速度、開口幅の設定を行うシリアル信号送受信機40には、信号線40aを介してタッチセンサ70のタッチセンサ送信機71に接続されている。
また、シリアル信号送受信機40には、タッチセンサ70のタッチセンサ送信機71と同一の送信機45が接続されている。この送信機45は、タッチセンサ70のタッチセンサ送信機71と同様、無線信号46によってドア2の開閉信号をタッチセンサ受信機72に送信するもので、この送信機45から送信された無線信号46は、タッチセンサ70のタッチセンサ受信機72によって受信されるようになっている。
【0042】
すなわち、シリアル信号送受信機40は、送信機45を介してタッチセンサ70のタッチセンサ受信機72に自動ドア装置1のドア2の開閉速度、開口幅の設定信号であるシリアルデータ信号をタッチセンサ70のタッチセンサ受信機72に出力する。このタッチセンサ70のタッチセンサ受信機72によって受信した自動ドア装置1のドア2の開閉速度、開口幅の設定値信号であるシリアルデータ信号は、タッチセンサ70から信号線74を介してドアコントローラ4に設けられているシリアル入力端子4bに入力される。
このように、シリアル信号送受信機40は、シリアル信号送受信機40からの設定値等のシリアルデータ信号をドアコントローラ4に設けられているシリアル入力端子4bに出力する機能を有している。
【0043】
このタッチセンサ70のタッチセンサ送信機71は、人が操作しやすい位置に設置されるので、シリアル信号送受信機40をタッチセンサ70の信号線74に接続して操作する場合、任意の位置に設けることができるため、シリアル信号送受信機40の設置に脚立等を必要とせずアクセスが容易である。
このようなタッチセンサ70のタッチセンサ送信機71,タッチセンサ受信機72の無線信号73は、タッチセンサ70の専用のアンプを経由し、無電圧接点信号としてドアコントローラ4に設けられている汎用入力端子4aに入力される。
図4においては、シリアル信号送受信機40をタッチセンサ70に並列、または直列に接続し、シリアル信号送受信機40からタッチセンサ70のタッチセンサ送信機71に駆動停止信号を信号線40aを介して出力し、タッチセンサ70のタッチセンサ送信機71の駆動を停止し、シリアル信号送受信機40の送信機45から無線信号46を送信して、タッチセンサ70のタッチセンサ受信機72にシリアルデータ信号を入力する。
このようにしてドア2の開閉速度、開口幅の設定値であるシリアルデータをシリアル信号送受信機40からドアコントローラ4に入力することができる。
【実施例4】
【0044】
図5には、本発明に係る自動ドア制御システムの第4の実施例が示されている。
図5において、ドアコントローラ4は、
図2に図示のドアコントローラ4と同一の構成を有している。
自動ドアシステムにおいては、自動ドア装置1のドア2の開口幅をエンドユーザーが自由に調整できるよう、ユーザーのアクセスが容易である位置に開口幅調整用ボリュームを設ける場合がある。
図5においては、汎用入力端子4aと、シリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとは、同一の信号線に接続されている。この汎用入力端子4aと、シリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとには、開口幅調整用ボリューム80が信号線81を介して接続されている。
【0045】
開口幅調整用ボリューム80は、ボリュームを調整することによってドア2の開閉幅を調整する装置である。
開口幅調整用ボリューム80からの信号は、外来ノイズなどによる誤動作を防止するため、電気回路によるフィルター回路を経てアナログ入力端子へ入力される。
更に、アナログ入力端子から入力された電圧信号は、複数回読み込み、移動平均を算出する等のソフトウェア・フィルターと呼ばれる手法が用いられる。
この開口幅調整用ボリューム80は、信号線81を介して、マイコンで構成されるドアコントローラ4に接続されている。すなわち、開口幅調整用ボリューム80が接続される信号線81には、ドアコントローラ4の汎用入力端子4aと、シリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとが接続されている。通常、開口幅調整用ボリューム80からの信号は、ドアコントローラ4の汎用入力端子4aに入力され、ドア2の開閉幅制御の処理がなされる。
【0046】
自動ドア装置1のドア2の開閉速度、開口幅の設定を行うシリアル信号送受信機40は、信号線40aを介して開口幅調整用ボリューム80の信号線81に接続されている。
また、シリアル信号送受信機40には、シリアル信号送受信機40において設定した自動ドア装置1のドア2の開閉速度、開口幅のシリアルデータ信号をドアコントローラ4に出力するシリアル出力端子41と、ドアコントローラ4に設定されている開閉速度、開口幅のデータ値をシリアルデータ信号として入力するシリアル入力端子42が設けられている。
【0047】
シリアル信号送受信機40のシリアル出力端子41から出力される自動ドア装置1のドア2の開閉速度、開口幅を設定するシリアルデータ信号は、ドアコントローラ4のシリアル入力端子4bに入力される。
また、ドアコントローラ4のシリアル出力端子4cから出力されるドアコントローラ4に設定されている開閉速度、開口幅のデータ値であるシリアルデータ信号は、シリアル信号送受信機40のシリアル入力端子42から入力される。
図5においては、シリアル信号送受信機40のシリアル出力端子41、シリアル信号送受信機40のシリアル入力端子42を信号線40aを介して開口幅調整用ボリューム80の信号線81に並列、または直列に接続する。このように接続した後、開口幅調整用ボリューム80からの出力電圧を、例えば前段にスイッチ(図示されていない)を設けて電気的に切断し、この信号線40aを介して開口幅調整用ボリューム80の信号線81にシリアルデータ信号を入力すれば、シリアルデータをドアコントローラ4に入力することができる。
【実施例5】
【0048】
図6には、本発明に係る自動ドア制御システムの第5の実施例が示されている。
図6において、ドアコントローラ4は、
図2に図示のドアコントローラ4と同一の構成を有している。
自動ドアシステムにおいては、自動ドア装置1のドア2の開閉をドア2の近傍に人が近づいたときに行う人感センサ(人感スイッチともいう、以下同じ)を設けているのが一般的である。
【0049】
図6において、ドアコントローラ4には、汎用入力端子4aと並んでシリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとが設けられている。このシリアル入力端子4bは、ドアコントローラ4の制御演算部18にデータ信号を入力して制御演算部18の制御値を設定する端子である。シリアル出力端子4cは、ドアコントローラ4の制御演算部18に設定されている制御値を設定データ信号として制御演算部18から出力する端子である。
【0050】
汎用入力端子4aと、シリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとは、同一の信号線に接続されている。この汎用入力端子4aと、シリアル入力端子4bと、シリアル出力端子4cとには、人感センサ90が信号線91を介して接続されている。
人感センサ90は、人がドア2の近傍に近づくとドア2の開指令信号を出力し、人がドア2から所定距離離れると、ドア2の閉指令信号を出力してドア2の開閉制御を行うスイッチである。
【0051】
人感センサ90からの自動ドア制御装置への指令は、無電圧接点信号として入力される。
自動ドア装置1においては、外来ノイズやスイッチのチャタリングによる誤動作を防止するため、電気回路によるフィルター回路を設けるほか、汎用入力端子4aから入力された信号を複数回読み込み、読み込んだ全てのレベルが一致した場合に有効な信号とみなす、ソフトウェア・フィルターと呼ばれる手法が用いられている。フィルター回路の時定数は、ソフトウェア・フィルターの時定数よりも遙かに短く設定する。したがって、ソフトウェア・フィルターの時定数によって、信号は有効性が判別されるので、この時定数未満で信号レベルを変化させても、自動ドア装置1においてはこれを無視する。
【0052】
図6においては、人感センサ90からの信号線91へ並列、または直列(デイジーチェイン接続、以下同様)にシリアル信号送受信機40を接続するようになっている。
このシリアル信号送受信機40には、シリアル出力端子41と、シリアル入力端子42が設けられている。シリアル信号送受信機40は、信号線40aを介して人感センサ90の信号線91に接続するように構成されている。すなわち、シリアル信号送受信機40を、信号線40aを介して人感センサ90の信号線91に接続することにより、シリアル信号送受信機40のシリアル出力端子41とドアコントローラ4のシリアル入力端子4bが、シリアル信号送受信機40のシリアル入力端子42とドアコントローラ4のシリアル出力端子4cが、それぞれ接続状態となる。
【0053】
シリアル信号送受信機40のシリアル出力端子41は、シリアル信号送受信機40からの設定値等のシリアルデータ信号をドアコントローラ4に設けられているシリアル入力端子4bに出力する機能を有している。
また、シリアル信号送受信機40のシリアル出力端子41は、ドアコントローラ4に設定した、あるいは既に設定されている設定値等をシリアルデータ信号としてドアコントローラ4に設けられているシリアル出力端子4cから入力する機能を有している。
すなわち、シリアル信号送受信機40は、ドアコントローラ4に設定されている設定値を読み出す機能を有している。
【0054】
このように本実施例における自動ドア装置1では、シリアル信号送受信機40の信号線40aがドアコントローラ4の汎用入力端子4aへの信号線と並列にシリアル入力端子4b、シリアル出力端子4cに接続されることになる。
汎用入力端子4aへの信号は、外来ノイズやスイッチのチャタリングによる誤動作を防止するため、ソフトウェア・フィルター処理が行われるので、この時定数以内で意図的に信号レベルを変化させれば無効データとして無視される。
したがって、無効データと認識させるための処理時間以外は、シリアル信号送受信機40から出力されるシリアルデータをドアコントローラ4が受信、又はドアコントローラ4から出力されるシリアルデータをシリアル信号送受信機40に送信しても、指令の読み込みと判定には影響を及ぼさない。
【0055】
一方、ドアコントローラ4のシリアル入出力端子4b,4cでは、所定のシリアルデータが複数回入力された場合には、シリアルデータを受信したと認識して応答するようにする。
汎用入力端子4aからの読み込みデータは無視され、誤動作を生じずに、シリアル信号送受信機40からのシリアルデータの受信が可能である。
また、シリアル信号送受信機40の信号線40aは、ドアコントローラ4のシリアル出力端子4cに接続されており、このシリアル出力端子4cからのシリアルデータ出力時は、汎用入力端子4aからの読み込みデータは無視され、誤動作を生じずに、シリアル信号送受信機40からのシリアルデータの受信が可能となる。
このように構成することにより、人感センサ90からの信号がOFF時の指令待ち受け時には、シリアル信号送受信機40と自動ドア装置1のドアコントローラ4との間で信号の授受が可能となる。