(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるクレーンゲーム機10の外観構成を示す斜視図である。
図1に示すように、クレーンゲーム機10は、上部筐体12と下部筐体13とから構成されている。上部筐体12は、前面と側面の一部がアクリル板などの透明板15に覆われており、透明板15を通じて筐体内部の景品フィールド16が視認できるようになっている。透明板15は、例えば正面側が開閉可能に構成されており、景品フィールド16への景品の入れ替えや補充、また景品落とし口パネル22(後述する)の取り付け等をする場合に開放することができる。また、透明板15を取り外し可能としても良い。
【0012】
本実施形態におけるクレーンゲーム機10は、同時に2人のプレーヤがゲームを実施することができるように、景品フィールド16が仕切板14によって2つに区分されている。仕切板14により区分された2つの景品フィールド16に、それぞれ景品を積載することができる。以下、1人のプレーヤによりプレイされる構成を対象にして説明する。
【0013】
景品フィールド16の上方には、プレーヤ操作によって動作が制御されるクレーンアーム18が、クレーンアーム18を動作させる機構部を介して装着されている。
【0014】
下部筐体13の正面側には、景品取出口21やプレーヤによって操作が行われるコンパネ部23が設けられている。景品取出口21は、筐体内(景品フィールド)から景品を外部に取り出すためのもので、筐体内に設けられた景品落とし口20と連通している。クレーンアーム18を動作させることにより景品が景品落とし口20に落下されることにより、景品取出口21から景品を取り出すことができる。
【0015】
コンパネ部23には、クレーンアーム18を操作するためのジョイスティック24やボタン25、コイン投入口26、表示装置27(例えば7セグ表示器)等が設けられている。また、ゲーム実行中の効果音や音楽、メッセージ音声などを出力するためのスピーカが設けられている(図示せず)。
【0016】
上部筐体12内の景品フィールド16の上方には、クレーンアーム18と、クレーンアーム18を景品フィールド16の上部において、例えばX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向(上下方向)に移動させるための機構部(図示せず)が設けられている。クレーンアーム18は、ジョイスティック24やボタン25に対するプレーヤ操作に応じて動作する機構部によってXY方向で所定の位置に移動されると、景品フィールド上の景品を把持するために下方に移動される。クレーンアーム18の先端部には、景品を把持するための2本の把持爪18a(アーム)が設けられている(なお、3本あるいは4本の把持爪18aを設けても良い)。把持爪18aは、クレーンアーム18が下降されて景品あるいは景品落とし口パネル22に到達した位置で、閉じる(物を把持する)ように動作が制御される。
【0017】
本実施形態におけるクレーンゲーム機10では、景品フィールド16と景品落とし口20との境界近傍に、クレーンアーム18の動作によって取り外し可能に装着された景品落とし口パネル22が設けられている。
図1に示す構成例では、3枚の景品落とし口パネル22が1列に配列されている。景品落とし口パネル22は、景品フィールド16に積載された景品が、景品落とし口20に落下しないようにしている。本実施形態における景品落とし口パネル22は、クレーンアーム18の把持爪18aによって把持可能な穴が形成されている。このため、景品を取得する場合と同様にクレーンアーム18を動作させることで、クレーンアーム18により景品落とし口パネル22を把持させて取り外すことができる。景品落とし口パネル22を取り外すことにより、景品フィールド16に積載されていた景品が自重によって景品落とし口20に落下する。なお、景品落とし口パネル22の詳細については後述する。
【0018】
また、
図1に示すクレーンゲーム機10では、景品フィールド16の上面部を水平にしているが、景品フィールド16の奥側を高くして手前側に傾斜させることによって、景品フィールド16に積載された景品が景品落とし口20に落下し易くなるようにしても良い。これにより、景品落とし口パネル22をクレーンアーム18の操作によって取り外した時に、複数の景品が景品落とし口20に落下し易くすることができる。
【0019】
また、
図1に示すクレーンゲーム機10では、景品落とし口20がクレーンゲーム機10の前面側(プレーヤ側)で横長に設けられているため、景品落とし口20との境界に沿って3枚の景品落とし口パネル22が配列されているが、景品落とし口20の形状に応じて景品落とし口パネル22を設置すれば良い。例えば、筐体内部の角部に矩形状の景品落とし口20が設けられている場合には、景品落とし口20と景品フィールド16との境界に相当する2辺に2枚(あるいは1枚)の景品落とし口パネル22を配置するようにしても良い。また、筐体内部前面側のプレーヤと正対する付近(中央付近)に矩形状の景品落とし口20が設けられている場合には、景品落とし口20と景品フィールド16との境界に相当する3辺に3枚(1枚あるいは2枚でも良い)の景品落とし口パネル22を配置するようにしても良い。この場合、景品落とし口20に向かって景品フィールド16を傾斜させて、スベリ台式あるいはスリバチ式の形状にして、景品が景品落とし口20に落下し易くしておくことが好ましい。
【0020】
また、
図1に示すクレーンゲーム機10では、1段の景品フィールド16に景品を載置する構成としているが、例えば階段状に複数段の景品フィールド16が構成されている場合には、各段(あるいは特定の段のみでも良い)に景品落とし口パネル22を取り外し可能となるように装着するようにしても良い。これにより、上段に装着された景品落とし口パネル22をクレーンアーム18の操作によって取り外すことによって、上段の景品フィールド16に積載されていた景品を下段の景品フィールド16に落下させて、下段において景品をより山積みされた状態にすることができる。
【0021】
図2は、本実施形態におけるクレーンゲーム機10の機能構成を示すブロック図である。クレーンゲーム機10は、コンピュータの機能が搭載されることにより実現される。なお、
図2においては、1人のプレーヤによって操作される構成部分についてのみ示している。
【0022】
図2に示すように、クレーンゲーム機10には、中央制御装置30、記憶部31、アーム制御部33、入力制御部34、出力制御部35が設けられている。
【0023】
中央制御装置30は、プロセッサやメモリ等により構成されるもので、クレーンゲーム機10全体の制御を司る。中央制御装置30は、記憶部31に記憶された各種プログラムを実行することによって各種の機能を実現する。
記憶部31は、ハードディスク装置などにより構成されるもので、各種のプログラムやデータを記憶する。
【0024】
アーム制御部33は、中央制御装置30の制御のもとで、X軸モータ42、Y軸モータ43、及びZ軸モータ44、アームモータ45の駆動を制御する。アーム制御部33は、例えばプレーヤによるジョイスティック24に対する操作に応じて、X軸モータ42、Y軸モータ43、及びZ軸モータ44を選択的に駆動してクレーンアーム18を移動させ、アームモータ45を駆動してが景品フィールド16に載置された景品あるいは景品落とし口パネル22を把持するように把持爪18aを動作させる。
【0025】
入力制御部34は、各種入力デバイスからの入力を制御するもので、ジョイスティック24、ボタン25、コインセンサ46、及びパネルセンサ48からの入力を制御し、入力されたデータを中央制御装置30に通知する。コインセンサ46は、コイン投入口26から投入されたコインの通路に設置されるもので、コイン投入口26から投入されたコイン(あるいは投入されたコインの種類)を検知する。
【0026】
パネルセンサ48は、景品落とし口パネル22が景品フィールド16から取り外されたことを検知して中央制御装置30に通知する。中央制御装置30は、パネルセンサ48により景品落とし口パネル22が取り外されたことが通知された場合に、例えば所定の音をスピーカ49から出力させたり特定の表示灯(図示せず)を点灯させたりするなどして管理者に通知することができる。
【0027】
出力制御部35は、中央制御装置30の制御のもとで、スピーカ49からの音声出力、表示装置27による表示(残りプレイ時間、クレジット回数、各種メッセージ等)、または表示灯などの点灯を制御する。
【0028】
図3は、景品落とし口パネル22の配置を説明するための図である。
図3は、筐体内部の景品フィールド16の上方から見た平面図である。
【0029】
図3に示すように、景品落とし口パネル22は、景品フィールド16の端部、すなわち景品フィールド16と景品落とし口20の境界近傍に取り付けられている。本実施形態におけるクレーンゲーム機10では、景品落とし口20が横長に構成されているため、景品落とし口20に沿って複数の景品落とし口パネル22が配列されている。
【0030】
図4は、景品落とし口パネル22の取り付け構造の詳細を示す図である。
図4に示すように、景品落とし口20との境界近くの景品フィールド16の上面には、景品落とし口パネル22を装着するための溝60が形成されている。また、景品落とし口パネル22の下端部は、溝60に装着可能な形状をしている。このため、景品落とし口パネル22の下端部を溝60に対してほぼ垂直方向に差し込むことで、景品落とし口パネル22を景品フィールド16の上で立たせて、景品フィールド16に積載された景品が景品落とし口20に落下しないように支えることができる。
【0031】
景品落とし口パネル22には、クレーンアーム18の把持爪18aによって把持することができるように、複数(
図4で3つ)の穴22aが設けられている。景品落とし口パネル22は、垂直方向に溝60に装着されているため、クレーンアーム18の操作によって上方に持ち上げて、溝60から取り外すことができる。溝60から取り外された景品落とし口パネル22は、景品と同様にして景品落とし口20に落下される。
【0032】
景品落とし口パネル22の下端と溝60との間には、ケーブル62が取り付けられている。このため、景品落とし口パネル22が景品落とし口20に落下されたとしても、
図4に示すように筐体内に留まるので、景品と共に景品取出口21から筐体外に取り出されることはない。
【0033】
なお、
図4に示す景品落とし口パネル22は、景品フィールド16に取り付けられた状態において矩形状をしているが、他の形状であっても良い。例えば、クレーンアーム18によって把持することが容易となるように突起物を設けても良い。また、景品落とし口パネル22に設ける穴の数、位置、大きさなども任意に設定可能であり、クレーンアーム18による把持の難度を調整することも可能である。また、クレーンアーム18による把持が容易な景品落とし口パネル22と困難な景品落とし口パネル22とを混在させて装着することも可能である。この場合、難度の高い景品落とし口パネル22を装着した位置に合わせて、高価な景品を景品フィールド16に積載しておくことにより、ペイアウト率を調整したり、プレーヤに対して挑戦意欲を向上させたりする効果も期待できる。
【0034】
次に、本実施形態におけるクレーンゲーム機10の作用効果について説明する。
プレーヤは、ゲームを実施しようとする場合、コイン投入口26からコインを投入する。中央制御装置30は、コインセンサ46によってコインが投入されたことが検知されると、ゲーム制御を開始する。
【0035】
中央制御装置30は、ジョイスティック24あるいはボタン25に対するプレーヤの操作により、クレーンアーム18の駆動が指示されると、アーム制御部33を通じてX軸モータ42とY軸モータ43を駆動して、クレーンアーム18を景品フィールド16上に水平方向に移動させる。
【0036】
景品フィールド16に載置された景品を取得しようとする場合には、目標とする景品の上までクレーンアーム18が水平移動(XY方向)される。その後、中央制御装置30は、アーム制御部33を通じてZ軸モータ44を駆動して、クレーンアーム18を景品に到達する位置まで下降させ、アームモータ45を駆動して把持爪18aにより景品を把持する(閉じる)ように動作させた後、クレーンアーム18を上方に移動させる。そして、中央制御装置30は、景品落とし口20の上方までクレーンアーム18移動させた後、把持爪18aを開くように動作させる。これにより、クレーンアーム18により景品が把持されていた場合には、景品落とし口20に景品が落下して、景品取出口21から取り出すことができる。
【0037】
本実施形態におけるクレーンゲーム機10では、クレーンアーム18を水平移動可能な範囲を、景品が積載された景品フィールド16の上だけでなく、景品落とし口パネル22が装着された位置の上方まで含める。これにより、プレーヤは、景品を取得する場合と同様にしてクレーンアーム18を操作することで、景品落とし口パネル22を景品フィールド16から取り外すことができる。
【0038】
図5〜
図8は、クレーンアーム18によって景品落とし口パネル22が取り外される一連の様子を示す図である。
図5は、景品落とし口パネル22が装着された位置においてクレーンアーム18の把持爪18aを把持するように動作させることにより、把持爪18aが景品落とし口パネル22の穴22aに係止された状態を示している。
【0039】
ここで、クレーンアーム18が上方に移動されることにより、
図6に示すように、景品落とし口パネル22が溝60から外れて上方に持ち上げられる。そして、景品の場合と同様にして、
図7に示すように、景品落とし口20の上までクレーンアーム18が移動されて、景品落とし口パネル22が景品落とし口20に落下される。
【0040】
この結果、
図8に示すように、景品落とし口パネル22によって支えられていた景品フィールド16に積載された景品70は、その自重によって、景品落とし口パネル22が取り外された位置から崩れ落ち、景品落とし口20に落下する。このため、景品フィールド16に積載されていた景品70の状態によっては、複数の景品70が景品落とし口20に同時に落下することになる。
【0041】
景品落とし口パネル22が溝60から取り外されるとパネルセンサ48により検知される。中央制御装置30は、景品落とし口パネル22が取り外されたことを検知すると、例えばスピーカ49から所定の音を出力させたり、表示灯を点灯させるなどして管理者に通知する。これにより、管理者は、景品落とし口パネル22が取り外されたことを知り、景品落とし口パネル22を再度、溝60に取り付ける操作を速やかに実行することができる。
【0042】
なお、
図4に示すような構成では、前述したように、管理者が景品落とし口パネル22を装着するための作業をしなければならない。管理者の作業負担を軽減するために、景品フィールド16から取り外された景品落とし口パネル22を補充するパネル設置機構52を筐体内に設けることも可能である。
【0043】
図9及び
図10は、筐体内に設けられた景品落とし口パネル22を補充するパネル設置機構52の概略構成を示している。
図9に示す例では、複数枚の景品落とし口パネル22が水平に積載されて筐体内に収容されている。複数枚の景品落とし口パネル22は、下方からバネ等により上方に付勢されている。
【0044】
景品フィールド16には、
図4に示す溝60に代えてパネル導出口80が設けられている。パネル導出口80は、景品フィールド16を貫通しており、筐体内から搬送される景品落とし口パネル22を導出すると共に、景品落とし口パネル22をほぼ垂直となるように支持することができる。
【0045】
パネル導出口80と最上部の景品落とし口パネル22の積載位置との間にガイド板82が設けられている。パネル押し出し機構84は、最上部の景品落とし口パネル22のみを押し出す構成を有している。最上部の景品落とし口パネル22は、パネル押し出し機構84により押し出されることにより、ガイド板82に沿って上方に搬送され、パネル導出口80に到達する。景品落とし口パネル22は、パネル導出口80を通過して所定の高さにまで到達した時点で搬送が停止されて支持される。
【0046】
この構成の場合、パネル導出口80の景品落とし口パネル22との接触面などにパネルセンサ48を設けておくことにより、景品落とし口パネル22が取り外されたことを検知することができる。中央制御装置30は、景品落とし口パネル22が取り外されたことを検知すると、パネル押し出し機構84を駆動して、次の景品落とし口パネル22を押し出す。これにより、取り外された景品落とし口パネル22に代えて、次の景品落とし口パネル22を管理者の作業を必要とすることなく補充できる。
【0047】
図10(A)(B)に示す例では、複数枚の景品落とし口パネル22が垂直に積載されて筐体内に収容されている。複数枚の景品落とし口パネル22は、横方向からバネ等により付勢されている。
【0048】
図10(A)(B)に示すように、パネル導出口80の下方には、パネル押し出し機構86が設けられている。パネル押し出し機構86は、
図10(B)に示すように、パネル導出口80の下方に位置する景品落とし口パネル22を上方に押し上げることによって、景品落とし口パネル22がパネル導出口80を通過して所定の高さにまで到達させる。これにより、
図9に示す構成と同様にして、取り外された景品落とし口パネル22に代えて、次の景品落とし口パネル22を管理者の作業を必要とすることなく補充できる。
【0049】
なお、
図9及び
図10に記すパネル設置機構52を設けた構成では、景品落とし口パネル22が景品落とし口20に落下された場合、景品だけを景品取出口21にまで到達させて、景品落とし口パネル22のみを回収するように構成しても良いし、景品落とし口パネル22にキャラクタ等の図柄を印刷等することにより景品落とし口パネル22自体を景品としてプレーヤに提供するようにしても良い。
【0050】
このようにして、本実施形態におけるクレーンゲーム機10では、景品フィールド16と景品落とし口20の境界近傍に、クレーンアーム18を操作することにより取り外し可能な景品落とし口パネル22を設けることにより、景品落とし口パネル22を取り外すことで景品落とし口パネル22により支えられていた複数の景品をまとめて景品落とし口20に落下させることができる。従って、管理者が特別な形態によって景品を積み上げる作業をすることなく、プレーヤに対してまとめて複数の景品を提供することができる。
【0051】
なお、前述した説明では、景品落とし口パネル22が取り外されたことをパネルセンサ48により検知した場合に、特定の音をスピーカから出力させたり表示灯を点灯させるとしているが、例えば
図2に示すように通信装置50を設け、通信装置50を通じて管理者が所持する通信装置に通知するようにしても良い。通信装置50による通信方法としては、クレーンゲーム機10を管理するためのパーソナルコンピュータ等において、景品落とし口パネル22が取り外されたことを通知するメッセージを表示させるようにしたり、携帯電話機などに対して電子メールを送信するようにしても良い。
【0052】
なお、前述した説明では、景品70を取得する場合と同様にしてクレーンアーム18を操作することにより、クレーンアーム18により景品落とし口パネル22を持ち上げて景品落とし口20に落下させているが、他の方法によって景品落とし口パネル22を取り除くようにしても良い。例えば、景品落とし口パネル22をクレーンアーム18によって側面から押し倒すようにして景品落とし口20に落下させたり、クレーンアーム18のアーム部分を回転させながら景品落とし口パネル22に接触させることにより、景品落とし口パネル22を倒すようにしても良い。この場合、景品落とし口パネル22の景品フィールド16の取り付け構造は、
図4に示すように、上部からのはめ込むようにするだけでなく、景品落とし口20の方向に倒れやすくしても良い。
【0053】
また、クレーンアーム18の回転については特に説明していないが、例えば把持爪18a(アーム)が2本で構成されている場合には、景品落とし口パネル22に対して、ほぼ垂直な方向で把持爪18aに閉じる動作をさせる必要があるため、景品落とし口パネル22を把持できる向きにクレーンアーム18を回転できるようにする。
【0054】
このように、景品落とし口パネル22を把持するためにクレーンアーム18を回転させる必要がある場合には、クレーンアーム18が下降動作に入る前に、自動的にクレーンアーム18が正しい向きとなるように回転されるように構成しても良いし、プレーヤによるジョイスティック24やボタン25の操作に応じて回転できるようにしても良い。どのような、制御方法にするかは、クレーンアーム18に設けられた把持爪18aの構成(本数や形状など)や景品落とし口パネル22の形状に応じて決定することができる。
【0055】
クレーンアーム18の向きに関係なく、景品落とし口パネル22を把持できる構成となっている場合には(景品落とし口パネル22に把持爪18aにより係止される突起物が設けられている場合など)、クレーンアーム18を回転させないようにしても良い。
【0056】
また、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。