(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ストッカー上の包装袋の袋口部分を袋メクリレバーにより吸着してめくり上げた包装袋を受け渡し位置(x)で回転アームに受け渡し、その回転アームにより吸着された包装袋を中継位置(y)まで持ち上げる袋供給部と、その持ち上げられた包装袋を開閉自在に設けられた一対の挟着片により吊り下げ状に支持する袋把持部と、その挟着片により支持されて袋高さ調整手段によって正常な高さ位置に補正された状態の包装袋を包装機の給袋工程に間欠停止するグリップ対に供給する袋移送部を備えた包装機の包装袋供給装置において、
前記袋供給部には、フレームに水平方向に支持されて軸心方向に摺動可能に設けた回転軸に前記回転アームを取り付け、
その回転軸を軸心方向に移動自在とするサーボモータと、
基準位置から前記回転アームにより持ち上げられた包装袋の内側縁又は外側縁までの距離を、中継位置(y)の手前にて計測する左右補正用計測センサーと、
その基準位置から包装袋の内側縁又は外側縁までの基準距離に対応する該計測センサーの閾値を予め設定し、前記計測センサーによって包装袋毎に計測される測定値に対応する閾値と該基準距離に対応する閾値との差を演算することにより当該包装袋の位置を左方若しくは右方へ修正するための補正値を決定する制御部とからなる袋の左右位置補正手段を設け、
前記回転アームにより持ち上げられた包装袋が前記袋把持部の挟着片によって挟持される前に、その制御部により決定される補正値に基づいてサーボモータの駆動により前記回転軸を左方若しくは右方へ移動させることにより、当該包装袋の内側縁又は外側縁の位置を前記基準距離に合致させるように補正することを特徴とする包装機の包装袋供給装置。
ストッカー上の包装袋の袋口部分を袋メクリレバーにより吸着してめくり上げた包装袋を受け渡し位置(x)で回転アームに受け渡し、その回転アームにより吸着された包装袋を中継位置(y)まで持ち上げる袋供給部と、その持ち上げられた包装袋を開閉自在に設けられた一対の挟着片により吊り下げ状に支持する袋把持部と、その挟着片により支持されて袋高さ調整手段によって正常な高さ位置に補正された状態の包装袋を包装機の給袋工程に間欠停止するグリップ対に供給する袋移送部を備えた包装機の包装袋供給装置において、
前記袋供給部には、フレームに水平方向に支持されて軸心方向に摺動可能とされた筒形状の第1回転軸に一方の包装袋を吸着する第1回転アームを取り付け、さらに、第1回転軸の中心に挿入されて軸心方向に摺動可能とされた第2回転軸に他方の包装袋を吸着する第2回転アームを取り付け、
第1回転軸を軸心方向に移動自在とする第1サーボモータ及び第2回転軸を軸心方向に移動自在とする第2サーボモータと、
第1基準位置から第1回転アームにより持ち上げられた一方の包装袋の内側縁又は外側縁までの距離を中継位置(y)の手前にて計測する第1左右補正用計測センサー、及び第2基準位置から第2回転アームにより持ち上げられた他方の包装袋の内側縁又は外側縁までの距離を中継位置(y)の手前にて計測する第2左右補正用計測センサーと、
各々の基準位置から各包装袋の内側縁又は外側縁までの基準距離に対応する第1左右補正用計測センサー及び第2左右補正用計測センサーの閾値を予め設定し、各左右補正用計測センサーによって包装袋毎に夫々計測される測定値に対応する閾値と、前記基準距離に対応する閾値との差を演算することにより一方の包装袋及び/又は他方の包装袋の位置を左方若しくは右方へ修正するための補正値を夫々決定する制御部とからなる袋の左右位置補正手段を設け、
第1回転アーム及び第2回転アームにより夫々持ち上げられた包装袋が第1袋把持部及び第2袋把持部の挟着片によって夫々挟持される前に、その制御部により決定される補正値に基づいて第1サーボモータ及び/又は第2サーボモータの駆動により第1回転軸及び/又は第2回転軸を左方若しくは右方へ移動させることにより、一方の包装袋及び/又は他方の包装袋の内側縁又は外側縁の位置を基準距離に合致させるように補正することを特徴とする包装機の包装袋供給装置。
ストッカー上の包装袋の袋口部分を袋メクリレバーにより吸着してめくり上げた包装袋を受け渡し位置(x)で回転アームに受け渡し、その回転アームにより吸着された包装袋を中継位置(y)まで持ち上げる袋供給部と、その持ち上げられた包装袋を開閉自在に設けられた一対の挟着片により吊り下げ状に支持する袋把持部と、その挟着片により支持されて袋高さ調整手段によって正常な高さ位置に補正された状態の包装袋を包装機の給袋工程に間欠停止するグリップ対に供給する袋移送部を備えた包装機の包装袋供給装置において、
前記袋供給部には、フレームに水平方向に支持されて軸心方向に摺動可能に設けた回転軸に前記回転アームを取り付け、
その回転軸を軸心方向に移動自在とするサーボモータと、
中継位置(y)の手前にて、その回転アームにより持ち上げられた包装袋の袋口に対して光を照射し、かつ、その照射光が袋口の側縁から外れたときにオン動作からオフ動作に切り替わる光センサーと、
その光センサーのオン動作時間内に当該包装袋の位置を左方若しくは右方へ修正するために前記サーボモータを駆動する制御信号を出力する制御部とからなる袋の左右位置補正手段を設け、
前記回転アームにより持ち上げられた包装袋が前記袋把持部の挟着片によって挟持される前に、その制御部から出力される制御信号に基づいてサーボモータの駆動により前記回転軸を左方若しくは右方へ移動させることにより、当該包装袋の内側縁又は外側縁の位置を基準位置に合致させるように補正することを特徴とする包装機の包装袋供給装置。
ストッカー上の包装袋の袋口部分を袋メクリレバーにより吸着してめくり上げた包装袋を受け渡し位置(x)で回転アームに受け渡し、その回転アームにより吸着された包装袋を中継位置(y)まで持ち上げる袋供給部と、その持ち上げられた包装袋を開閉自在に設けられた一対の挟着片により吊り下げ状に支持する袋把持部と、その挟着片により支持されて袋高さ調整手段によって正常な高さ位置に補正された状態の包装袋を包装機の給袋工程に間欠停止するグリップ対に供給する袋移送部を備えた包装機の包装袋供給装置において、
前記袋供給部には、フレームに水平方向に支持されて軸心方向に摺動可能とされた筒形状の第1回転軸に一方の包装袋を吸着する第1回転アームを取り付け、さらに、第1回転軸の中心に挿入されて軸心方向に摺動可能とされた第2回転軸に他方の包装袋を吸着する第2回転アームを取り付け、
第1回転軸を軸心方向に移動自在とする第1サーボモータ及び第2回転軸を軸心方向に移動自在とする第2サーボモータと、
中継位置(y)の手前にて、第1回転アームにより持ち上げられた一方の包装袋の袋口に対して光を照射し、かつ、その照射光が袋口の側縁から外れたときにオン動作からオフ動作に切り替わる第1光センサー、及び第2回転アームにより持ち上げられた他方の包装袋の袋口に対して光を照射し、かつ、その照射光が袋口の側縁から外れたときにオン動作からオフ動作に切り替わる第2光センサーと、
第1光センサーのオン動作時間内に一方の包装袋の位置を左方若しくは右方へ修正するために第1サーボモータを駆動する制御信号を出力し、及び/又は第2光センサーのオン動作時間内に他方の包装袋の位置を左方若しくは右方へ修正するために第2サーボモータを駆動する制御信号を出力する制御部とからなる袋の左右位置補正手段を設け、
第1回転アーム及び第2回転アームにより夫々持ち上げられた包装袋が第1袋把持部及び第2袋把持部の挟着片によって夫々挟持される前に、その制御部から出力される制御信号に基づいて第1サーボモータ及び/又は第2サーボモータの駆動により第1回転軸及び/又は第2回転軸を左方若しくは右方へ移動させることにより、一方の包装袋及び/又は他方の包装袋の内側縁又は外側縁の位置を基準位置に合致させるように補正することを特徴とする包装機の包装袋供給装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、袋口の大きさに対して被包装物の大きさがタイトな状態にも対応することができると共に包装袋の高さと左右位置を所定位置に揃えた状態にて包装機のグリップ対に安定供給することができる包装機の包装袋供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために請求項1に記載した発明は、ストッカー上の包装袋の袋口部分を袋メクリレバーにより吸着してめくり上げた包装袋を受け渡し位置(x)で回転アームに受け渡し、その回転アームにより吸着された包装袋を中継位置(y)まで持ち上げる袋供給部と、その持ち上げられた包装袋を開閉自在に設けられた一対の挟着片により吊り下げ状に支持する袋把持部と、その挟着片により支持されて袋高さ調整手段によって正常な高さ位置に補正された状態の包装袋を包装機の給袋工程に間欠停止するグリップ対に供給する袋移送部を備えた包装機の包装袋供給装置において、
前記袋供給部には、フレームに水平方向に支持されて軸心方向に摺動可能に設けた回転軸に前記回転アームを取り付け、
その回転軸を軸心方向に移動自在とするサーボモータと、
基準位置から前記回転アームにより持ち上げられた包装袋の内側縁又は外側縁までの距離を、中継位置(y)の手前にて計測する左右補正用計測センサーと、
その基準位置から包装袋の内側縁又は外側縁までの基準距離に対応する該計測センサーの閾値を予め設定し、前記計測センサーによって包装袋毎に計測される測定値に対応する閾値と該基準距離に対応する閾値との差を演算することにより当該包装袋の位置を左方若しくは右方へ修正するための補正値を決定する制御部とからなる袋の左右位置補正手段を設け、
前記回転アームにより持ち上げられた包装袋が前記袋把持部の挟着片によって挟持される前に、その制御部により決定される補正値に基づいてサーボモータの駆動により前記回転軸を左方若しくは右方へ移動させることにより、当該包装袋の内側縁又は外側縁の位置を前記基準距離に合致させるように補正することを特徴とする。
【0009】
同様の目的を達成するために請求項2に記載した発明は、ストッカー上の包装袋の袋口部分を袋メクリレバーにより吸着してめくり上げた包装袋を受け渡し位置(x)で回転アームに受け渡し、その回転アームにより吸着された包装袋を中継位置(y)まで持ち上げる袋供給部と、その持ち上げられた包装袋を開閉自在に設けられた一対の挟着片により吊り下げ状に支持する袋把持部と、その挟着片により支持されて袋高さ調整手段によって正常な高さ位置に補正された状態の包装袋を包装機の給袋工程に間欠停止するグリップ対に供給する袋移送部を備えた包装機の包装袋供給装置において、
前記袋供給部には、フレームに水平方向に支持されて軸心方向に摺動可能とされた筒形状の第1回転軸に一方の包装袋を吸着する第1回転アームを取り付け、さらに、第1回転軸の中心に挿入されて軸心方向に摺動可能とされた第2回転軸に他方の包装袋を吸着する第2回転アームを取り付け、
第1回転軸を軸心方向に移動自在とする第1サーボモータ及び第2回転軸を軸心方向に移動自在とする第2サーボモータと、
第1基準位置から第1回転アームにより持ち上げられた一方の包装袋の内側縁又は外側縁までの距離を中継位置(y)の手前にて計測する第1左右補正用計測センサー、及び第2基準位置から第2回転アームにより持ち上げられた他方の包装袋の内側縁又は外側縁までの距離を中継位置(y)の手前にて計測する第2左右補正用計測センサーと、
各々の基準位置から各包装袋の内側縁又は外側縁までの基準距離に対応する第1左右補正用計測センサー及び第2左右補正用計測センサーの閾値を予め設定し、各左右補正用計測センサーによって包装袋毎に夫々計測される測定値に対応する閾値と、前記基準距離に対応する閾値との差を演算することにより一方の包装袋及び/又は他方の包装袋の位置を左方若しくは右方へ修正するための補正値を夫々決定する制御部とからなる袋の左右位置補正手段を設け、
第1回転アーム及び第2回転アームにより夫々持ち上げられた包装袋が第1袋把持部及び第2袋把持部の挟着片によって夫々挟持される前に、その制御部により決定される補正値に基づいて第1サーボモータ及び/又は第2サーボモータの駆動により第1回転軸及び/又は第2回転軸を左方若しくは右方へ移動させることにより、一方の包装袋及び/又は他方の包装袋の内側縁又は外側縁の位置を基準距離に合致させるように補正することを特徴とする。
【0010】
同様の目的を達成するために請求項3に記載した発明は、ストッカー上の包装袋の袋口部分を袋メクリレバーにより吸着してめくり上げた包装袋を受け渡し位置(x)で回転アームに受け渡し、その回転アームにより吸着された包装袋を中継位置(y)まで持ち上げる袋供給部と、その持ち上げられた包装袋を開閉自在に設けられた一対の挟着片により吊り下げ状に支持する袋把持部と、その挟着片により支持されて袋高さ調整手段によって正常な高さ位置に補正された状態の包装袋を包装機の給袋工程に間欠停止するグリップ対に供給する袋移送部を備えた包装機の包装袋供給装置において、
前記袋供給部には、フレームに水平方向に支持されて軸心方向に摺動可能に設けた回転軸に前記回転アームを取り付け、
その回転軸を軸心方向に移動自在とするサーボモータと、
中継位置(y)の手前にて、その回転アームにより持ち上げられた包装袋の袋口に対して光を照射し、かつ、その照射光が袋口の側縁から外れたときにオン動作からオフ動作に切り替わる光センサーと、
その光センサーのオン動作時間内に当該包装袋の位置を左方若しくは右方へ修正するために前記サーボモータを駆動する制御信号を出力する制御部とからなる袋の左右位置補正手段を設け、
前記回転アームにより持ち上げられた包装袋が前記袋把持部の挟着片によって挟持される前に、その制御部から出力される制御信号に基づいてサーボモータの駆動により前記回転軸を左方若しくは右方へ移動させることにより、当該包装袋の内側縁又は外側縁の位置を基準位置に合致させるように補正することを特徴とする。
【0011】
同様の目的を達成するために請求項4に記載した発明は、ストッカー上の包装袋の袋口部分を袋メクリレバーにより吸着してめくり上げた包装袋を受け渡し位置(x)で回転アームに受け渡し、その回転アームにより吸着された包装袋を中継位置(y)まで持ち上げる袋供給部と、その持ち上げられた包装袋を開閉自在に設けられた一対の挟着片により吊り下げ状に支持する袋把持部と、その挟着片により支持されて袋高さ調整手段によって正常な高さ位置に補正された状態の包装袋を包装機の給袋工程に間欠停止するグリップ対に供給する袋移送部を備えた包装機の包装袋供給装置において、
前記袋供給部には、フレームに水平方向に支持されて軸心方向に摺動可能とされた筒形状の第1回転軸に一方の包装袋を吸着する第1回転アームを取り付け、さらに、第1回転軸の中心に挿入されて軸心方向に摺動可能とされた第2回転軸に他方の包装袋を吸着する第2回転アームを取り付け、
第1回転軸を軸心方向に移動自在とする第1サーボモータ及び第2回転軸を軸心方向に移動自在とする第2サーボモータと、
中継位置(y)の手前にて、第1回転アームにより持ち上げられた一方の包装袋の袋口に対して光を照射し、かつ、その照射光が袋口の側縁から外れたときにオン動作からオフ動作に切り替わる第1光センサー、及び第2回転アームにより持ち上げられた他方の包装袋の袋口に対して光を照射し、かつ、その照射光が袋口の側縁から外れたときにオン動作からオフ動作に切り替わる第2光センサーと、
第1光センサーのオン動作時間内に一方の包装袋の位置を左方若しくは右方へ修正するために第1サーボモータを駆動する制御信号を出力し、及び/又は第2光センサーのオン動作時間内に他方の包装袋の位置を左方若しくは右方へ修正するために第2サーボモータを駆動する制御信号を出力する制御部とからなる袋の左右位置補正手段を設け、
第1回転アーム及び第2回転アームにより夫々持ち上げられた包装袋が第1袋把持部及び第2袋把持部の挟着片によって夫々挟持される前に、その制御部から出力される制御信号に基づいて第1サーボモータ及び/又は第2サーボモータの駆動により第1回転軸及び/又は第2回転軸を左方若しくは右方へ移動させることにより、一方の包装袋及び/又は他方の包装袋の内側縁又は外側縁の位置を基準位置に合致させるように補正することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
(請求項1、請求項2の発明)
この包装袋供給装置は、基準位置から回転アームにより持ち上げられた包装袋の内側縁又は外側縁までの距離を左右補正用計測センサーにより計測し、制御部により決定される補正値に基づいてサーボモータを駆動して当該包装袋の内側縁又は外側縁の位置を基準距離に補正する袋の左右位置補正手段を備えており、包装袋の高さと左右位置が所定位置からずれている場合に高さ及び/又は左右位置を補正した状態で包装機のグリップ対に供給することができるので、シールの見栄えが良く、品質の良好な包装品の多量生産に大いに寄与する。
【0013】
加えて、包装袋がグリップ対に対して左右均等な掴み量となるように供給されるので、被包装物の大きさが開放状態の袋口の大きさに対してタイトな状態の場合にも対応することができる。
【0014】
なお、請求項1の発明では1枚ずつの包装袋を包装機のグリップ対に間欠的に供給する場合に対応し、請求項2の発明では同時に2枚の包装袋を夫々対応するグリップ対に間欠的に供給する場合に適する構成とされており、何れの発明においても包装機の充填工程における被包装物の詰まりや充填漏斗の挿入ミスの解消に寄与する。
【0015】
(請求項3、請求項4の発明)
この包装袋供給装置は、回転アームにより持ち上げられた包装袋の袋口に対して光を照射し当該照射光が袋口の側縁から外れたときにオン動作からオフ動作に切り替え作動する光センサーを用い、光センサーのオン動作時間内に制御部から出力される制御信号に基づいてサーボモータを駆動して当該包装袋の内側縁又は外側縁の位置を基準位置に補正する袋の左右位置補正手段を備えており、包装袋の高さと左右位置を所定位置に補正した状態で包装機のグリップ対に供給することができるので、シールの見栄えが良く、品質の良好な包装品の多量生産に大いに寄与する。
【0016】
加えて、包装袋がグリップ対に対して左右均等な掴み量となるように供給されるので、被包装物の大きさが開放状態の袋口の大きさに対してタイトな状態の場合にも対応することができる。
【0017】
なお、請求項3の発明では1枚ずつの包装袋を包装機のグリップ対に間欠的に供給する場合に適し、請求項4の発明では同時に2枚の包装袋を夫々対応するグリップ対に間欠的に供給する場合に適する構成とされており、何れの発明においても包装機の充填工程における被包装物の詰まりや充填漏斗の挿入ミスの解消に寄与する。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、本発明の最良の形態例を図面に基づいて説明する。
【0020】
本発明に係る包装袋供給装置を適用したロータリー方式の包装機Pを
図1に示す。この包装機Pは、給袋工程(1)、片掴み・袋の2枚取り等を検査する検査工程(2)、印字工程(3)、袋の開口工程(4)、充填工程(5)、袋底の振動工程(6)〜(7)、第1トップシール工程(8)、第2トップシ−ル工程(9)、シール部の冷却・製品排出工程(10)の10工程からなり、包装能力としては毎分50〜100袋である。
【0021】
この包装機Pの機台1の中央部には、縦向きの間欠回転軸(図示せず)が回転自由に支持されている。その間欠回転軸に固定された円盤状の回転体(図示せず)には、給袋工程(1)にて包装袋供給装置Sの2台のストッカー6,6から同時に一枚ずつ供給される包装袋a,a′を掴着又は釈放するための(工程数と同数の)2個1組で合計10組のグリップ対gを等角度間隔で放射方向に突出するように設けている。
【0022】
この実施例における包装袋供給装置Sでは、2台のストッカーから同時に1枚ずつの包装袋を夫々対応するグリップ対gに間欠的に供給する場合について説明する。
【0023】
なお、本発明に係る包装袋供給装置は、請求項1及び請求項3の発明では1枚ずつの包装袋を包装機のグリップ対に供給する場合に適し、請求項2及び請求項4の発明では2台のストッカーから同時に1枚ずつの包装袋を夫々対応するグリップ対に供給する場合に適する構成とされていて、何れの発明についても袋の左右位置補正手段35と袋高さ調整手段(第1袋高さ調整装置91及び第2袋高さ調整装置91)を備えている。
【0024】
本発明に係る包装袋供給装置Sには、左右に並設された第1ストッカー6上にセットされる一方の包装袋及び第2ストッカー6上にセットされる他方の包装袋を受け渡し位置(x)で第1回転アーム16及び第2回転アーム26に1枚ずつ受け渡し、第1回転アーム16により吸着された一方の包装袋及び第2回転アーム26により吸着された他方の包装袋を中継位置(y)まで持ち上げる「袋供給部」と、第1回転アーム16及び第2回転アーム26により夫々持ち上げられた包装袋が第1袋把持部65及び第2袋把持部65の挟着片69,71により夫々挟持される前に各包装袋の内側縁又は外側縁の位置を予め設定した基準距離(s)に合致させるように補正する「袋の左右位置補正手段」と、第1袋把持部65及び第2袋把持部65の挟着片69,71により支持された各々の包装袋を正常な高さ位置に補正する「袋高さ調整手段」と、その袋高さ調整手段によって正常な高さ位置に補正された状態の一方の包装袋及び他方の包装袋を包装機の給袋工程に間欠停止する対応するグリップ対gに供給する「袋移送部」とから構成されている。以下に、各構成部分について詳しく述べる。
【0025】
(袋供給部)
袋供給部5については、
図2に示すように、機台1上に左右に並設された第1ストッカー6及び第2ストッカー6の両側位置に夫々一対の袋メクリレバー7を約40°の角度範囲で揺動可能に設け、カムとレバーによる揺動機構(図示せず)によって揺動自在に設けられる回転軸(図示せず)に固定されるレバー(図示せず)と袋メクリレバー7とをロッド(図示せず)により連結している。各袋メクリレバー7には、図示しない真空装置の吸引パイプに接続される吸盤8を下向きに設けている。
【0026】
15は機台1上に設置されたフレーム10に取り付けられた軸受け11により水平方向に支持されて軸心方向に摺動可能に設けられた円筒形状(中空)の第1回転軸である。
図3に示すように、第1回転軸15の外端部には、先端に吸盤17が取り付けられた左右一対の第1回転アーム16を包装袋の幅の大きさに合わせて間隔を調節可能に設けられている(
図3)。また、第1回転軸15の内端部には、縦軸(図示せず)により回転自由に設けられたローラ19を上部に取り付けたレバー18が固定されている。レバー18は、フレーム10に回転自由に設けられた横向きの中間軸20に固定されたレバー21とロッド22を介して連結されている。そして、第1回転アーム16は、図示しないカムとレバーによる揺動機構により中間軸20を介してレバー18と共に第1回転軸15が回転制御されることにより、受け渡し位置(x)から中継位置(y)の間を往復回転することができるように設けられている。
【0027】
図3に示すように、第2回転軸25は、第1回転軸15の中心に挿入されて軸心方向に摺動可能に設けられている。第2回転軸25の外端部には、先端に吸盤27が取り付けられた左右一対の第2回転アーム26を包装袋の幅の大きさに合わせて間隔を調節可能に設けられている。また、第2回転軸25の内端部には、縦軸(図示せず)により回転自由に設けられたローラ29を上部に取り付けたレバー28が固定されている。レバー28は、前記中間軸20に固定されたレバー31とロッド32を介して連結されている。そして、第2回転アーム26は、第1回転アーム16と同時に、前記中間軸20を介してレバー28と共に第2回転軸25が回転制御されることにより、受け渡し位置(x)から中継位置(y)の間を往復回転することができるように設けられている。
【0028】
しかして、第1ストッカー6上にセットされる一方の包装袋a及び第2ストッカー6上にセットされる他方の包装袋a′の袋口部分を袋メクリレバー7,7の吸盤8,8により吸着してめくった各々の包装袋を受け渡し位置(x)で第1回転アーム16及び第2回転アーム26に1枚ずつ受け渡し、第1回転アーム16により吸着された一方の包装袋a及び第2回転アーム26により吸着された他方の包装袋a′を後記袋把持部65の挟着片69,71が待機する中継位置(y)まで持ち上げる袋供給部5が構成される。
【0029】
(袋の左右位置補正手段)
袋の左右位置補正手段35には、第1回転軸15を軸心方向に移動自在とする第1サーボモータ42及び第2回転軸25を軸心方向に移動自在とする第2サーボモータ52と、第1基準位置から第1回転アーム16により持ち上げられた一方の包装袋の内側縁又は外側縁までの距離を中継位置(y)の手前にて計測する第1左右補正用計測センサー61、及び第2基準位置から第2回転アーム26により持ち上げられた他方の包装袋の内側縁又は外側縁までの距離を中継位置(y)の手前にて計測する第2左右補正用計測センサー63と、一方の包装袋及び/又は他方の包装袋の位置を左方若しくは右方へ修正するための補正値を夫々決定する制御部とから構成されている。以下に、さらに詳しく述べる。
【0030】
図3において、第1回転軸15の上方でフレーム10内には、第1ネジ軸36を軸受け37a,37bにより水平方向に支持し、第1ネジ軸36に螺合するナット部材40の下端部40aを前記ローラ19の外周に遊嵌するように設けている。42はフレーム10の側面に取り付けられた第1サーボモータであり、第1サーボモータ42の出力軸に取り付けた駆動ギヤ43が第1ネジ軸36の外端に固定されたギヤ44に噛合するように設けられている。
【0031】
同様に、フレーム10内には第2ネジ軸46を軸受け47a,47bにより水平方向に支持し、第2ネジ軸46に螺合するナット部材50の下端部50aを前記ローラ29の外周に遊嵌するように設けている。52はフレーム10の側面に取り付けられた第2サーボモータであり、第2サーボモータ52の出力軸に取り付けた駆動ギヤ53が第2ネジ軸46の外端に固定されたギヤ54に噛合するように設けられている。
【0032】
第1左右補正用計測センサー61については、
図2に示すように、中継位置(y)の手前の所定位置に投光器61aと受光器61bを配置している。
図4、
図5において、60,62はフレーム10側に設けられた左右一対の矩形状の袋位置基準板であり、左方の袋位置基準板60の左側縁を第1基準位置(j)とし、右方の袋位置基準板62の右側縁を第2基準位置(k)と定める。また、第2左右補正用計測センサー63は、第1左右補正用計測センサー61に準じて配置される。そして、第1左右補正用計測センサー61では、第1基準位置(j)から第1回転アーム16により持ち上げられた一方の包装袋aの内側縁までの距離を計測し、第2左右補正用計測センサー63では、第2基準位置(k)から第2回転アーム26により持ち上げられた他方の包装袋a′の内側縁までの距離を計測するものとする。
【0033】
なお、この実施例においては、袋位置基準板60を一方の包装袋の内側縁側に配置して第1基準位置(j)から該内側縁までの距離を計測するように構成しているが、本発明はこれに限定されず、袋位置基準板60を一方の包装袋の外側縁側に配置して第1基準位置から外側縁までの距離を計測するようにすることも可能である。このことは、他方の包装袋についても同様の構成とすることが可能である。
【0034】
制御部においては、第1基準位置(j)、第2基準位置(k)から夫々対応する包装袋の内側縁までの基準距離(s)に対応する第1左右補正用計測センサー61及び第2左右補正用計測センサー63の閾値を予め設定し、それらの左右補正用計測センサー61,63によって包装袋毎に夫々計測される測定値に対応する閾値と、基準距離(s)に対応する閾値との差を演算することにより一方の包装袋a及び/又は他方の包装袋a′の位置を左方若しくは右方へ修正するための補正値が夫々決定されるように構成している。
【0035】
なお、制御部の具体的な電子回路構成については、公知又は周知技術の範疇に属する事項に準ずることから、説明を省略する。また、基準距離(s)は、各基準位置(j)、(k)から対応する包装袋の内側縁までの予め設定される理想距離の数値をいうものとする。
【0036】
しかして、第1回転アーム16及び第2回転アーム26により夫々持ち上げられた包装袋が後記第1袋把持部65及び第2袋把持部65の挟着片69,71によって夫々挟持される前に、制御部により決定される補正値に基づいて第1サーボモータ42及び/又は第2サーボモータ52の駆動により第1回転軸15及び/又は第2回転軸25を左方若しくは右方へ移動させる制御を行なうことにより、一方の包装袋a及び/又は他方の包装袋a′の内側縁の位置を基準距離(s)に合致させるように補正する袋の左右位置補正手段35が構成される。
【0037】
(実施例)
上述した袋の左右位置補正手段35による計測方法について、
図5(2)の図面に基づいて具体的に説明する。
基準距離(s):10mm
第1左右補正用計測センサー61による測定値:8mm
第2左右補正用計測センサー63による測定値:7mm
上記条件と測定値の場合、一方の包装袋aについては、制御部により決定される補正値に基づいて第1サーボモータ42が駆動されて第1回転軸15を左方へ2mm移動させるように自動制御されることにより、内側縁の位置が基準距離(s)の10mmに補正される。
また、他方の包装袋a′については、制御部により決定される補正値に基づいて第2サーボモータ52が駆動されて第2回転軸25を右方へ3mm移動させるように自動制御されることにより、内側縁の位置が基準距離(s)の10mmに補正される。
【0038】
(袋把持部)
袋把持部は、第1袋把持部と第2袋把持部とからなり、それらは左右一対で同一構造とされることから便宜上、第1袋把持部について説明し、第2袋把持部については第1袋把持部の各構成要素に付した符号を流用して図面に記載し、説明を省略する。
【0039】
図4、
図6に示すように、第1袋把持部65においては、ホルダー66の上部に2個で1組のローラ67を相対向するように2箇所に配置し、後記袋移送部のガイドレール84に各ローラ67を転動可能に装着し、同ホルダー66をガイドレール84に吊り下げ状に設けている。
【0040】
図2に示すように、ホルダー66には、図示しないギヤを噛合させた2つの回転軸68,70を水平方向に平行に設け、それら回転軸68,70に包装袋を挟持する一対の挟着片69,71を設ける。一方の回転軸68の端部に固定されたギヤ68aは、ホルダー66に回転可能に設けられたアーム72のギヤ72aと噛合するように設けられている。
【0041】
75はフレーム10に水平方向に支持されて図示しないカムとレバーによる一般的な駆動機構によって回転制御される回転軸である。この回転軸75に固定された開閉レバー76の先端部は、上記アーム72にロッド73を介して連結されている。
【0042】
しかして、図示しないカムとレバーによる駆動機構により回転軸75を時計方向及び反時計方向に回転させて開閉レバー76を前後方向に揺動させることにより、アーム72が回動し回転軸68,70を回転させて一対の挟着片69,71を開閉自在とする第1袋把持部65が構成される。
【0043】
(袋移送部)
袋移送部については、第1袋移送部と第2袋移送部とからなり、それらは左右一対で同一構造とされることから便宜上、第1袋移送部について説明し、第2袋移送部については第1袋移送部の各構成要素に付した符号を流用して図面に記載し、説明を省略する。
【0044】
図2、
図4に示すように、第1袋移送部80においては、機台1に立設したスタンド81に支持されて昇降自在に設けられた縦軸82の上端部に支持杆83を横向きに固定し、その支持杆83に直線形状のガイドレール84を水平に保持すると共に給袋工程(1)に間欠停止する一方のグリップ対gの中央位置に当該ガイドレール84の中心が配置されるように設けている。ガイドレール84には、前述したように、前記ホルダー66に設けられたローラ67を転動可能に装着している。
【0045】
図2において、85はフレーム10に水平方向に支持されて図示しないカムとレバーによる一般的な駆動機構によって回転制御される回転軸である。この回転軸85に固定された移送レバー86の先端部は、上記ホルダー66の上部にロッド87を介して連結されている。
【0046】
しかして、図示しないカムとレバーによる駆動機構により回転軸85を時計方向及び反時計方向に回転させて移送レバー86を前後方向に揺動させることにより、第1袋把持部65のホルダー66を中継位置(y)と袋移送先(z)との間に往復自在とする第1袋移送部80が構成される。
【0047】
(袋高さ調整手段)
袋高さ調整手段については、第1袋高さ調整装置と第2袋高さ調整装置とからなり、それらは左右一対で同一構造とされることから、第1袋高さ調整装置について説明し、第2袋高さ調整装置については第1袋高さ調整装置の各構成要素に付した符号を流用して図面に記載し、説明を省略する。
【0048】
なお、この袋高さ調整手段に関しては、本件出願人にかかる特開2011−6128号公報又は第4011567号特許公報により開示された袋高さ調整装置の構成に準ずる構成としている。
【0049】
第1袋高さ調整装置91は、包装機の制御部により回転制御される主駆動軸(図示せず)若しくは第1回転軸15に併設されるロータリーエンコーダ(図示せず)と、第1回転アーム16により持ち上げられる一方の包装袋の袋口端の通過を中継位置(y)の手前の所定位置にて検出する
図2に示す投光器92aと受光器92bとからなる光センサー92と、第1回転アーム16により持ち上げられる包装袋の高さが正常位置である場合に光センサー92による袋口端の通過検出時にロータリーエンコーダが発生するパルス数を基準パルスとし、光センサー92による袋口端の通過検出毎にロータリーエンコーダから発生する実測パルスと基準パルスとを比較・演算して包装袋の高さ位置を補正する補正値を決定する制御部(図示せず)と、その決定された補正値に基づいて縦軸82を昇降制御する駆動ユニット95とから構成されている。
【0050】
なお、制御部については、上述した袋の左右位置補正手段35における制御部をいう。
【0051】
ロータリーエンコーダについては、第1回転アーム16が受け渡し位置(x)から中継位置(y)に回転する間に、例えば8000パルスを発生するとすれば、基準パルスを5000パルスとするように設定する。また、基準パルスと光センサー92による袋口端の通過検出時の実測パルスとの差が1パルスの場合、第1回転アーム16により持ち上げられる包装袋の高さが正常位置から仮に0.1mmずれているとし、これを補正値とするよう予め制御部で設定しておくものとする。
【0052】
駆動ユニット95については、サーボモータ96によりギヤ機構97を介して回転制御されるネジ軸98に一部を螺合させるように設けられた可動体99と、前記縦軸82の下端部に固定されたブロック82aとをロッド100により連結している。101はブロック82aの無用な回転を規制するストッパーである。
【0053】
しかして、第1回転アーム16により持ち上げた一方の包装袋aの袋口端の通過を光センサー92によって検出したときにロータリーエンコーダから発生する実測パルスが、例えば4950パルスであれば、基準パルス5000から4950を減じたパルス数50が補正値に換算され、その補正値から当該包装袋aが5mmだけ高い位置にあると決定される。そして、第1袋把持部65のホルダー66が中継位置(y)から袋移送先(z)に移動する間に、制御部により決定された補正値に相当する出力信号に基づいて駆動ユニット95が作動することにより、縦軸82を5mmだけ下降させて包装袋aの高さ位置を所定位置に調整する第1袋高さ調整装置91が構成される。
【0054】
(袋の左右位置補正手段の他の実施例)
本発明に係る包装袋供給装置における袋の左右位置補正手段の他の実施例について、上述した袋の左右位置補正手段35の構成要素と同じ構成要素に関しては当該手段35の構成要素を引用して簡略に説明する。
【0055】
図2、
図7において、この袋の左右位置補正手段110は、第1回転軸15を軸心方向に移動自在とする第1サーボモータ42及び第2回転軸25を軸心方向に移動自在とする第2サーボモータ52と、中継位置(y)の手前にて、第1回転アーム16により持ち上げられた一方の包装袋aの袋口に対して光を照射し、かつ、その照射光が袋口の側縁から外れたときにオン動作からオフ動作に切り替わる第1光センサー111、及び第2回転アーム26により持ち上げられた他方の包装袋a′の袋口に対して光を照射し、かつ、その照射光が袋口の側縁から外れたときにオン動作からオフ動作に切り替わる第2光センサー113と、第1センサー111のオン動作時間内に一方の包装袋の位置を左方若しくは右方へ修正するために第1サーボモータ42を駆動する制御信号を出力し、及び/又は第2光センサー113のオン動作時間内に他方の包装袋a′の位置を左方若しくは右方へ修正するために第2サーボモータ52を駆動する制御信号を出力する図示しない制御部とから構成されている。
【0056】
なお、
図7に示すように、一方の包装袋aに関しては予め左方に寄せた状態にて供給し、他方の包装袋a′に関しては予め右方へ寄せた状態にて供給することができるように第1ストッカー6及び第2ストッカー6を配置するものとする。
【0057】
しかして、第1回転アーム16により持ち上げられた包装袋a、及び第2回転アーム26により夫々持ち上げられた包装袋a′が、第1袋把持部65及び第2袋把持部65の挟着片69,71によって夫々挟持される前に、制御部から出力される制御信号に基づいて第1サーボモータ42及び/又は第2サーボモータ52の駆動により第1回転軸15及び/又は第2回転軸25を左方若しくは右方へ移動させることにより、一方の包装袋a及び/又は他方の包装袋a′の内側縁又は外側縁の位置を基準位置に合致させるように補正する袋の左右位置補正手段110が構成される。
【0058】
つぎに、上記構成になる本発明に係る包装機の包装袋供給装置Sの作動について説明する。
(1)袋供給部5において、第1ストッカー6上に前端のストッパーに当接するように送り込まれた一方の包装袋aが、袋メクリレバー7の吸盤8により袋口部分を吸着されて受け渡し位置(x)で第1回転アーム16に受け渡される。これと同時に、第2ストッカー6上に送り込まれた他方の包装袋a′が、袋メクリレバー7の吸盤8により袋口部分を吸着されて受け渡し位置(x)で第2回転アーム26に受け渡される。
(2)ついで、第1及び第2回転アーム16,26がカムとレバーによる揺動機構の作動により回転し始めて中継位置(y)の手前にて、袋の左右位置補正手段35の第1左右補正用計測センサー61によって第1基準位置(j)から第1回転アーム16により持ち上げられた一方の包装袋aの内側縁までの距離が計測され、第2左右補正用計測センサー63によって第2基準位置(k)から第2回転アーム26により持ち上げられた他方の包装袋a′の内側縁までの距離が計測される。
(3)そして、袋の左右位置補正手段35において、制御部により決定される補正値に基づいて第1サーボモータ42及び/又は第2サーボモータ52の駆動により第1回転軸15及び/又は第2回転軸25を左方若しくは右方へ移動させる自動制御がなされ、一方の包装袋a及び/又は他方の包装袋a′の内側縁の位置が基準距離(s)に合致するように補正される。
(4)また、第1回転アーム16により持ち上げられた包装袋a及び第2回転アーム26により持ち上げられた包装袋a′は、第1袋高さ調整装置91の袋口端を光センサー92によって通過を夫々検出され、ロータリーエンコーダの実測パルスが計測される。
(5)ついで、第1及び第2回転アーム16,26がほぼ水平位置まで回転することにより、一方の包装袋a及び他方の包装袋a′が第1及び第2袋把持部65の挟着片69,71が待機する中継位置(y)まで夫々持ち上げられる(
図2)。
(6)中継位置(y)において、第1袋把持部65の一対の挟着片69,71により一方の包装袋aが、第2袋把持部65の一対の挟着片69,71により他方の包装袋a′が吊り下げ状に夫々支持される。
(7)第1及び第2袋移送部80において、駆動機構により回転軸85を時計方向及び反時計方向に回転させて移送レバー86を前後方向に揺動させることにより、第1及び第2袋把持部65のホルダー66が中継位置(y)から袋移送先(z)に移動する。
(8)同時に、第1及び第2袋把持部65が中継位置(y)から袋移送先(z)に移動する間に、第1及び第2袋高さ調整装置91において、(4)で計測した実測パルスと基準パルスとの差異が比較・演算されて一方の包装袋a及び/又は他方の包装袋a′の高さ位置を補正する補正値が夫々決定される。
(9)ついで、制御部により決定された補正値に相当する出力信号に基づいて駆動ユニット95の作動により縦軸82が上昇又は下降制御されて、一方の包装袋a及び/又は他方の包装袋a′の高さ位置が正常位置に調整される。
(10)以上により、一方の包装袋a及び/又は他方の包装袋a′は、袋の左右位置補正手段35により左右位置を基準距離(s)に一致するように補正されると共に、第1及び第2袋高さ調整装置91により高さ位置を所定位置に調整された状態でグリップ対gに供給される。
以後、(1)〜(10)の一連の動作が連続して行なわれる。
【0059】
以上の通り、この包装袋供給装置によれば、包装袋の高さや左右位置が所定位置からずれている場合に高さ及び/又は左右位置を補正した状態で包装機のグリップ対に安定して供給することができる。加えて、包装袋がグリップ対に対して左右均等な掴み量となるように供給されるので、包装機において被包装物の大きさが開放状態の袋口の大きさに対してタイトな状態の自動充填作業にも対応することができ、充填漏斗の挿入ミスや被包装物の詰まり現象を防止することが可能である。