【実施例】
【0029】
(実施例1)
処方 100mL中
クロルフェニラミンマレイン酸塩 30mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
ソルビトール 860mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0030】
(実施例2)
処方 100mL中
クロルフェニラミンマレイン酸塩 30mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
キシリトール 1000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0031】
(実施例3)
処方 100mL中
クロルフェニラミンマレイン酸塩 30mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
マンニトール 250mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0032】
(実施例4)
処方 100mL中
クロルフェニラミンマレイン酸塩 30mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
マンニトール 500mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0033】
(実施例5)
処方 100mL中
クロルフェニラミンマレイン酸塩 30mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
マンニトール 5000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0034】
(実施例6)
処方 100mL中
クロルフェニラミンマレイン酸塩 30mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 100mg
マンニトール 1000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0035】
(実施例7)
処方 100mL中
クロルフェニラミンマレイン酸塩 30mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 100mg
マンニトール 1500mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0036】
(実施例8)
処方 100mL中
クロルフェニラミンマレイン酸塩 30mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 100mg
マンニトール 5000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0037】
(実施例9)
処方 100mL中
クロルフェニラミンマレイン酸塩 30mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 2000mg
マンニトール 250mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0038】
(実施例10)
処方 100mL中
クロルフェニラミンマレイン酸塩 30mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 2000mg
マンニトール 1000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0039】
(実施例11)
処方 100mL中
クロルフェニラミンマレイン酸塩 30mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 2000mg
マンニトール 5000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0040】
(実施例12)
処方 100mL中
クロルフェニラミンマレイン酸塩 30mg
クロロブタノール 200mg
ホウ酸 1000mg
マンニトール 2000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0041】
(実施例13)
処方 100mL中
クロルフェニラミンマレイン酸塩 30mg
クロロブタノール 400mg
ホウ酸 1000mg
マンニトール 5000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0042】
(実施例14)
処方 100mL中
クロルフェニラミンマレイン酸塩 30mg
クロロブタノール 400mg
ホウ酸 2000mg
マンニトール 2500mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0043】
(実施例15)
処方 100mL中
クロルフェニラミンマレイン酸塩 30mg
クロロブタノール 400mg
ホウ酸 2000mg
マンニトール 5000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0044】
(実施例16)
処方 100mL中
ケトチフェンフマル酸塩 69mg
クロロブタノール 400mg
ホウ酸 2000mg
マンニトール 5000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0045】
(実施例17)
処方 100mL中
ネオスチグミンメチル硫酸塩 5mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
マンニトール 2000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0046】
(実施例18)
処方 100mL中
塩酸テトラヒドロゾリン 50mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
マンニトール 2000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0047】
(実施例19)
処方 100mL中
グリチルリチン酸二カリウム 250mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
マンニトール 2000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0048】
(実施例20)
処方 100mL中
タウリン 1000mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
マンニトール 2000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0049】
(実施例21)
処方 100mL中
コンドロイチン硫酸ナトリウム 500mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
マンニトール 2000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0050】
(実施例22)
処方 100mL中
ピリドキシン塩酸塩 100mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
マンニトール 2000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0051】
(実施例23)
処方 100mL中
L−アスパラギン酸カリウム 1000mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
マンニトール 2000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0052】
(実施例24)
処方 100mL中
フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム 50mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
マンニトール 2000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0053】
(実施例25)
処方 100mL中
シアノコバラミン 20mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
マンニトール 2000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0054】
(実施例26)
処方 100mL中
クロモグリク酸ナトリウム 1000mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
マンニトール 2000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0055】
(実施例27)
処方 100mL中
アラントイン 300mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
マンニトール 2000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0056】
(実施例28)
処方 100mL中
アズレンスルホン酸ナトリウム 20mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
マンニトール 2000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0057】
(実施例29)
処方 100mL中
ε−アミノカプロン酸 5000mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
マンニトール 2000mg
塩酸 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、塩酸を適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0058】
(比較例1)
処方 100mL中
クロルフェニラミンマレイン酸塩 30mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
マンニトール 100mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0059】
(比較例2)
処方 100mL中
クロルフェニラミンマレイン酸塩 30mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0060】
(比較例3)
処方 100mL中
クロルフェニラミンマレイン酸塩 30mg
クロロブタノール 50mg
ソルビトール 860mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0061】
(比較例4)
処方 100mL中
クロルフェニラミンマレイン酸塩 30mg
クロロブタノール 50mg
キシリトール 1000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0062】
(比較例5)
処方 100mL中
クロルフェニラミンマレイン酸塩 30mg
クロロブタノール 50mg
マンニトール 1000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0063】
(比較例6)
処方 100mL中
クロルフェニラミンマレイン酸塩 30mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
グリセリン 1000mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0064】
(比較例7)
処方 100mL中
クロルフェニラミンマレイン酸塩 30mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
塩化ナトリウム 900mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0065】
(比較例8)
処方 100mL中
クロルフェニラミンマレイン酸塩 30mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
ホウ砂 400mg
水酸化ナトリウム 適量
精製水 全100mL
精製水に各成分を溶解後、水酸化ナトリウムを適量添加しpHを5.5に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0066】
(試験例1)
実施例及び比較例で得た眼科用剤を65℃で7日保存した時のpHを測定した。結果を表1−1から1−8に示した。処方の数値は「mg/100mL」で示した。
【0067】
【表1-1】
【0068】
【表1-2】
【0069】
【表1-3】
【0070】
【表1-4】
【0071】
【表1-5】
【0072】
【表1-6】
【0073】
【表1-7】
【0074】
【表1-8】
【0075】
本発明にかかる実施例1〜29の眼科用剤は、比較例の眼科用剤と比較してpHの低下が抑制された。本発明で用いる糖アルコールは、等張化剤として用いられる成分であるが、他の等張化成分(グリセリン、塩化ナトリウム)ではpHの安定化効果は得られず、糖アルコールに特異的な効果であった。また、本発明の眼科用剤は、一般的な緩衝剤であるホウ酸緩衝剤(ホウ酸−ホウ砂)と比較してpHを安定化する効果が高かった。
(実施例30)
処方 100mL中
プラノプロフェン 50mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
ソルビトール 860mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
精製水 全100mL
精製水にプラノプロフェン及び水酸化ナトリウムを添加し溶解した。その後各成分を添加・溶解し、水酸化ナトリウム及び塩酸を適量添加しpHを7.0に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0076】
(実施例31)
処方 100mL中
プラノプロフェン 50mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 2000mg
マンニトール 100mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
精製水 全100mL
精製水にプラノプロフェン及び水酸化ナトリウムを添加し溶解した。その後各成分を添加・溶解し、水酸化ナトリウム及び塩酸を適量添加しpHを7.0に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0077】
(実施例32)
処方 100mL中
プラノプロフェン 50mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 2000mg
マンニトール 250mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
精製水 全100mL
精製水にプラノプロフェン及び水酸化ナトリウムを添加し溶解した。その後各成分を添加・溶解し、水酸化ナトリウム及び塩酸を適量添加しpHを7.0に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0078】
(実施例33)
処方 100mL中
プラノプロフェン 50mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
マンニトール 250mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
精製水 全100mL
精製水にプラノプロフェン及び水酸化ナトリウムを添加し溶解した。その後各成分を添加・溶解し、水酸化ナトリウム及び塩酸を適量添加しpHを7.0に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0079】
(実施例34)
処方 100mL中
プラノプロフェン 50mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
マンニトール 5000mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
精製水 全100mL
精製水にプラノプロフェン及び水酸化ナトリウムを添加し溶解した。その後各成分を添加・溶解し、水酸化ナトリウム及び塩酸を適量添加しpHを7.0に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0080】
(実施例35)
処方 100mL中
プラノプロフェン 50mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 100mg
マンニトール 1000mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
精製水 全100mL
精製水にプラノプロフェン及び水酸化ナトリウムを添加し溶解した。その後各成分を添加・溶解し、水酸化ナトリウム及び塩酸を適量添加しpHを7.0に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0081】
(実施例36)
処方 100mL中
プラノプロフェン 50mg
クロロブタノール 400mg
ホウ酸 1000mg
マンニトール 5000mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
精製水 全100mL
精製水にプラノプロフェン及び水酸化ナトリウムを添加し溶解した。その後各成分を添加・溶解し、水酸化ナトリウム及び塩酸を適量添加しpHを7.0に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0082】
(実施例37)
処方 100mL中
プラノプロフェン 50mg
クロロブタノール 200mg
ホウ酸 500mg
マンニトール 1000mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
精製水 全100mL
精製水にプラノプロフェン及び水酸化ナトリウムを添加し溶解した。その後各成分を添加・溶解し、水酸化ナトリウム及び塩酸を適量添加しpHを7.0に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0083】
(実施例38)
処方 100mL中
プラノプロフェン 50mg
クロモグリク酸ナトリウム 1000mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩 15mg
クロロブタノール 50mg
ホウ酸 1000mg
マンニトール 5000mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
精製水 全100mL
精製水にプラノプロフェン及び水酸化ナトリウムを添加し溶解した。その後各成分を添加・溶解し、水酸化ナトリウム及び塩酸を適量添加しpHを7.0に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0084】
(比較例9)
処方 100mL中
プラノプロフェン 50mg
クロロブタノール 400mg
ホウ酸 1000mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
精製水 全100mL
精製水にプラノプロフェン及び水酸化ナトリウムを添加し溶解した。その後各成分を添加・溶解し、水酸化ナトリウム及び塩酸を適量添加しpHを7.0に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0085】
(比較例10)
処方 100mL中
プラノプロフェン 50mg
クロロブタノール 400mg
マンニトール 5000mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
精製水 全100mL
精製水にプラノプロフェン及び水酸化ナトリウムを添加し溶解した。その後各成分を添加・溶解し、水酸化ナトリウム及び塩酸を適量添加しpHを7.0に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0086】
(比較例11)
処方 100mL中
プラノプロフェン 50mg
クロロブタノール 400mg
ホウ酸 1000mg
グリセリン 1000mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
精製水 全100mL
精製水にプラノプロフェン及び水酸化ナトリウムを添加し溶解した。その後各成分を添加・溶解し、水酸化ナトリウム及び塩酸を適量添加しpHを7.0に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0087】
(比較例12)
処方 100mL中
プラノプロフェン 50mg
クロロブタノール 400mg
ホウ酸 1000mg
ホウ砂 400mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
精製水 全100mL
精製水にプラノプロフェン及び水酸化ナトリウムを添加し溶解した。その後各成分を添加・溶解し、水酸化ナトリウム及び塩酸を適量添加しpHを7.0に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0088】
(比較例13)
処方 100mL中
プラノプロフェン 50mg
クロロブタノール 200mg
ホウ酸 500mg
ポリビニルアルコール 1000mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
精製水 全100mL
精製水にプラノプロフェン及び水酸化ナトリウムを添加し溶解した。その後各成分を添加・溶解し、水酸化ナトリウム及び塩酸を適量添加しpHを7.0に調整後、精製水で全量を正確に100mLとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼剤とした。
【0089】
(比較例14)
処方 100mL中
プラノプロフェン 50mg
クロロブタノール 200mg
ホウ酸 1000mg
ポリビニルアルコール 2000mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
精製水 全100mL
精製水にプラノプロフェン及び水酸化ナトリウムを添加し溶解した。その後各成分を添加したが、溶解しなかった。
【0090】
(試験例2)
実施例及び比較例で得た眼科用剤を65℃で4日保存した時のpHを測定した。実施例9のみ65℃で7日保存した時のpHを測定した。結果を表2−1から2−3に示した。処方の数値は「mg/100mL」で示した。
【0091】
【表2-1】
【0092】
【表2-2】
【0093】
【表2-3】
【0094】
本発明にかかる実施例30〜38の眼科用剤は、比較例の眼科用剤と比較してpHの低下が抑制された。本発明で用いる糖アルコールは、等張化剤として用いられる成分であるが、他の等張化成分(グリセリン)ではpHの安定化効果は得られなかった。また、特許文献4の発明構成要件である水溶性高分子のポリビニルアルコールにはpHの安定化効果は認められず、糖アルコールに特異的な効果であった。さらに、本発明の眼科用剤は、一般的な緩衝剤であるホウ酸緩衝剤(ホウ酸−ホウ砂)と比較してpHを安定化する効果が高かった。