(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5740933
(24)【登録日】2015年5月15日
(45)【発行日】2015年7月1日
(54)【発明の名称】フローティングタイプのマリンホースの修理部材及び修理方法
(51)【国際特許分類】
F16L 55/16 20060101AFI20150611BHJP
【FI】
F16L55/16
【請求項の数】9
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2010-261685(P2010-261685)
(22)【出願日】2010年11月24日
(65)【公開番号】特開2012-112447(P2012-112447A)
(43)【公開日】2012年6月14日
【審査請求日】2013年11月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006714
【氏名又は名称】横浜ゴム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001368
【氏名又は名称】清流国際特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100066865
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 信一
(74)【代理人】
【識別番号】100066854
【弁理士】
【氏名又は名称】野口 賢照
(74)【代理人】
【識別番号】100129252
【弁理士】
【氏名又は名称】昼間 孝良
(74)【代理人】
【識別番号】100117938
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 謙二
(74)【代理人】
【識別番号】100138287
【弁理士】
【氏名又は名称】平井 功
(74)【代理人】
【識別番号】100155033
【弁理士】
【氏名又は名称】境澤 正夫
(74)【代理人】
【識別番号】100068685
【弁理士】
【氏名又は名称】斎下 和彦
(72)【発明者】
【氏名】小野 俊一
【審査官】
杉山 豊博
(56)【参考文献】
【文献】
特開2009−002457(JP,A)
【文献】
米国特許第04448218(US,A)
【文献】
米国特許第05228477(US,A)
【文献】
特開平02−118299(JP,A)
【文献】
特開平08−178171(JP,A)
【文献】
米国特許第06386236(US,B1)
【文献】
特開2002−333091(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 55/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外表面をなすカバーゴム層と、そのカバーゴム層に被覆された浮力層とが損傷したフローティングタイプのマリンホースの修理部材であって、
前記マリンホースへの固定手段を備えたゴム製の袋体と、この袋体内に注入されて袋体を膨張させる発泡材とからなることを特徴とするフローティングタイプのマリンホースの修理部材。
【請求項2】
前記ゴム製の袋体が、前記マリンホースに巻き付け可能であって、かつ内部に剥離層を有するシート状のゴム部材からなるジャケットである請求項1に記載のフローティングタイプのマリンホースの修理部材。
【請求項3】
前記剥離層の内外周のゴム層のうち、前記損傷部に対面する側とは反対側のゴム層の剛性をより大きくした請求項2に記載のフローティングタイプのマリンホースの修理部材。
【請求項4】
前記剥離層の内外周のゴム層のうち、前記損傷部に対面する側のゴム層の厚さをより薄くした請求項2又は3に記載のフローティングタイプのマリンホースの修理部材。
【請求項5】
前記固定手段が、前記ゴム製の袋体とは別体であって、かつ前記マリンホースに巻付可能なシート状のゴム部材からなるジャケットである請求項1に記載のフローティングタイプのマリンホースの修理部材。
【請求項6】
前記袋体及びジャケットをそれぞれ形成するゴム組成物の特性を互いに異ならせた請求項5に記載のフローティングタイプのマリンホースの修理部材。
【請求項7】
外表面をなすカバーゴム層と、そのカバーゴム層に被覆された浮力層とが損傷したフローティングタイプのマリンホースの修理方法であって、
ゴム製の袋体を前記損傷部を覆うようにして前記マリンホースに固定した後に、前記袋体内に発泡材を注入してこの袋体を該当損傷部内へ向けて膨張させて該損傷部の表面を押圧することを特徴とするフローティングタイプのマリンホースの修理方法。
【請求項8】
前記袋体が内部に剥離層を有するシート状のゴム部材からなるジャケットであって、前記ジャケットを前記損傷部を覆うようにして前記マリンホースに巻き付けて固定する請求項7に記載のフローティングタイプのマリンホースの修理方法。
【請求項9】
前記袋体とは別体のシート状のゴム部材からなるジャケットを、当該袋体及び損傷部を覆うようにして前記マリンホースに巻き付けて固定する請求項7に記載のフローティングタイプのマリンホースの修理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は
フローティングタイプのマリンホースの修理部材及び修理方法に関し、更に詳しくは、カバーゴム層及び浮力層が損傷した
フローティングタイプのマリンホースを簡易に修理することができる
フローティングタイプのマリンホースの修理部材及び修理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
マリンホースに代表される流体を荷役する大口径のホースには、いわゆるフローティングホースと呼ばれる洋上で使用されるタイプがある。このタイプの流体搬送用ホースは、絶えず洋上に浮遊していることが要求されるため、所定の大きさの浮力を有することが必要とされている。
【0003】
そのため、
図8に示すように、ホース本体1の内部構造として、流体に対する耐侵食性を有する内面ゴム層3の外側に複数層からなる補強層群5、6、7を配置し、それら補強層群5、6、7と外表面をなすカバーゴム層4との間に浮力層8を設けたものが用いられている(例えば、特許文献1を参照)。ホース本体1は、その端部に液密に取り付けられた接続金具25を介して複数連結されてホースラインとして使用される。
【0004】
ところで、このような流体搬送用ホースを洋上で使用すると、船舶等と接触してホース本体1が外傷を受けることがある。しかし、ほとんどの場合には、浮力層8の厚さが大きいため、カバーゴム層4及び浮力層8が損傷するだけにとどまり、流体がホース外部に漏洩することはない。そのため、流体搬送用ホースを継続して使用することができるが、そのままでは浮力層8が波などによって削られて浮力が不足してしまうため、損傷の拡大を防止するための修理を行う必要がある。
【0005】
この流体搬送用ホースの修理は、接続金具25による接続を解除してホース本体1をホースラインから切り離した後、船舶上に引き上げてから行われる。しかし、このような切り離しや引き上げ作業には非常に労力を要するため、簡易に流体搬送用ホースを修理することが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平7−167353号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、カバーゴム層及び浮力層が損傷した
フローティングタイプのマリンホースを簡易に修理することができる
フローティングタイプのマリンホースの修理部材及び修理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成する本発明の
フローティングタイプのマリンホースの修理部材は、外表面をなすカバーゴム層と、そのカバーゴム層に被覆された浮力層とが損傷した
フローティングタイプのマリンホースの修理部材であって、前記
マリンホースへの固定手段を備えたゴム製の袋体からなることを特徴とするものである。
【0009】
また、上記の目的を達成する本発明の
フローティングタイプのマリンホースの修理方法は、外表面をなすカバーゴム層と、そのカバーゴム層に被覆された浮力層とが損傷した
フローティングタイプのマリンホースの修理方法であって、ゴム製の袋体を前記損傷部を覆うようにして前記
マリンホースに固定した後に、前記袋体を該損傷部内へ向けて膨張させて該損傷部の表面を押圧することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の
フローティングタイプのマリンホースの修理部債及び修理方法によれば、カバーゴム層及び浮力層の損傷部を覆うように袋体をフローティングタイプのマリンホースに固定した後に、その袋体を損傷部内へ向けて膨張させるようにしたので、袋体が膨張しかつ損傷部を上から押圧するので、損傷の拡大を防止できると共に、浮力の減少を補うことができ
る。
【0011】
また、
マリンホースに袋体を固定した後に、その袋体を膨張させるだけでよいため、修理作業を簡易に行うことができる。
【0012】
上記の袋体を内部に剥離層を有するシート状のゴム部材からなるジャケットから構成し、そのジャケットを損傷部を覆うようにして
マリンホースに巻き付けて固定することができる。その場合には、剥離層の内外周のゴム層のうち、損傷部に対面する側のゴム層の厚さをより薄くするか、あるいは損傷部に対面する側とは反対側のゴム層の剛性をより大きくすることが望ましい。そのようにすることで、ジャケットを損傷部内へ向けて膨張しやすくすることができる。
【0013】
または、固定手段を袋体とは別体のシート状のゴム部材からなるジャケットから構成し、そのジャケットで袋体及び損傷部を覆うようにして
マリンホースに巻き付けて固定することができる。その場合には、袋体及びジャケットをそれぞれ形成するゴム組成物の特性を互いに異ならせることが望ましい。そのようにすることで、浮力を大きく回復したり、袋体を容易に固定することができるようになる。
【0014】
袋体には、
発泡材を注入して膨張させる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】破損した
フローティングタイプのマリンホースの例を示す半断面図である。
【
図3】本発明の実施形態からなる
フローティングタイプのマリンホースの修理方法における最初の手順を示す半断面図である。
【
図5】本発明の別の実施形態からなる
フローティングタイプのマリンホースの修理方法における最初の手順を示す半断面図である。
【
図8】
フローティングタイプのマリンホースの端部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0017】
図1、2は、流体搬送用ホースのホース本体の例を示す。
【0018】
この流体搬送用ホースは、沖合のタンカーと陸部の備蓄タンク等との間で石油を搬送するフローティングホースであり、ホース本体1にはホース外部へ開口する損傷部2が生じている。ホース本体1の構造は、円筒状の内面ゴム層3とカバーゴム層4との間に、内側カーカス層5、ワイヤ補強層6、外側カーカス層7及び浮力層8を順に積層したものとなっている。
【0019】
内面ゴム層3はホース内を流れる流体への耐侵食性に優れた材質から構成されている。また、内側カーカス層5は、ホース軸方向にバイアスに配列した有機繊維コードからなる補強層を、層間でコードが互いに交差するように複数積層した補強層群として構成されており、ホース本体1に主として軸方向の強度と適度な可撓性を付与する。
【0020】
ワイヤ補強層6は、金属ワイヤ9を所定のピッチで内側カーカス層5の外周に螺旋状に巻き回すことにより構成され、ホース本体1に主に周方向の強度を付与すると共に、ホース本体1が湾曲したときにキンクが発生するのを防止し、更に外圧によるホース本体1の潰れを防止する。金属ワイヤ9間のスペースには、内側カーカス層5や外側カーカス層7が入り込んで局部的に変形しないように、帯状の加硫ゴムからなるフィラー10が螺旋状に巻き回されている。
【0021】
外側カーカス層7は、内側カーカス層5と同様に、ホース軸方向にバイアスに配列した有機繊維コードからなる補強層を、層間でコードが互いに交差するように複数積層した補強層群として構成されている。
【0022】
浮力層8は、主に独立気泡スポンジゴムから構成され、ホース本体1に所定の大きさの浮力を与えるものである。
【0023】
損傷部2においては、カバーゴム層4及び浮力層8が欠損している。このようにホース本体1が損傷した流体搬送用ホースの修理方法を
図3〜5に基づいて以下に説明する。
【0024】
まず、
図3に示すように、内部に剥離層11を有するシート状のゴム部材からなるジャケット12を、損傷部2を覆うようにしてホース本体1に巻き付けて固定する。このジャケット12は、剥離層11よりも外周側に、有機繊維からなる芯体13が埋設されている。
【0025】
ジャケット12を形成するゴム組成物としては、天然ゴム(NR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)若しくはクロロプレンゴム(CR)、又はそれらのゴムのうち少なくとも2種以上からなるブレンドゴムが好ましく例示されるが、それらに限るものではなく、ニトリル・ブタジエンゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)等のジエン系ゴムや、エチレン・プロピレンゴム(EPDM)やクロルスルフォン化ポリエチ(CSM)等のオレフィン系ゴム、又はそれらのブレンドゴムなども要求される性能に応じて用いることができる。
【0026】
また、芯体13としては、ナイロン繊維やポリエステル繊維等からなるスダレ織りや平織りが好適に用いられるが、それに限るものではなく、要求される性能に応じてその他の有機繊維や織り構造を用いることもできる。
【0027】
ジャケット12の巻付方向の両端部には、ホース長手方向に沿って挿通孔14が複数形成されており、それらの挿通孔14にロープ15を交互に通して締め上げることで、ホース本体1に固定することができる。なお、ジャケット12の固定手段は、洋上での取扱いが容易であればこれに限定するものではなく、例えば両端部に跨るように取り付けられた面ファスナーやスライドファスナーなどを利用することができる。
【0028】
剥離層11は、加硫温度でも溶けず、かつ表裏両面又は片面がゴムとは非接着性の樹脂フィルムなどを、薄板状の未加硫ゴムの間に挟んだ状態で加硫することにより形成することができる。そのような樹脂フィルムとしては、特に限定するものではないが、ポリエチレンフィルムが好ましく例示される。この剥離層11は、吹込口16を通じて外部へ連通している。
【0029】
次に、
図4に示すように、コンプレッサー(図示せず)などを用いて、吹込口16から剥離層11へ向けて気体17又は
発泡材を吹き込む。気体17としては空気や不活性ガスが、
発泡材としては液状のウレタン樹脂などが、それぞれ好ましく例示される。このように気体17又は
発泡材を吹き込むことにより、剥離層11を境として外内周のゴム層18、19が袋状に膨張し、損傷部2に対面する側のゴム層19が損傷部2内に拡がる。
【0030】
このようにして、カバーゴム層4及び浮力層8が損傷した
マリンホースを修理するようにしたので、ジャケット12の膨張に伴って、損傷部2が上から押圧されるようになるため、損傷の拡大を防止することができる。また、膨張したジャケット12により
マリンホースの浮力の減少を補うことができる。特に、剥離層11の外周側に芯体13が埋設されているので、外周側のゴム層18の膨張が抑制され、内周側のゴム層19の膨張が促進されるため、ジャケット12により損傷部2を一段と強く押圧できて、損傷の拡大防止の効果を促進できる。更には、ホース本体1にジャケット12を固定した後に膨張させるだけでよいため、修理作業を簡易に行うことができる。
【0031】
上記の効果に加えて、ジャケット12の一部が損傷部2内に突出して係合するような状態になっているため、ジャケット12がホース軸方向にずれにくくなるので、修理の効果を長期間維持することができる。また、
本発明のように発泡材を吹き込んでゴム層18、19内に充填させた場合には、気体17のように外部へ漏れるおそれがないため、損傷部2の押圧状態を安定して維持することができる。
【0032】
ジャケット12においては、剥離層11の外内周に位置するゴム層18、19の厚さを等しくしているが、特にゴム層18、19をそれぞれ形成するゴム組成物が同じである場合には、ホース本体1の損傷部2に対面する内周側のゴム層19の厚さを、外周側のゴム層18よりも薄くすることが望ましい。そのようにすることで、ジャケット12を損傷部2内へ向けて膨張しやすくすることができる。
【0033】
このような効果は、損傷部2に対面しない側のゴム層18の剛性を大きくすることによっても得ることができる。その方法としては、上記の実施形態で示したように、外周側のゴム層18に芯体13を埋設することの他に、ゴム層18のゴム弾性率(モジュラス)をゴム層19よりも大きくすることが例示される。
【0034】
なお、ゴム層18、19の両方に芯体13を埋設するようにしても良い。その場合には、外周側のゴム層18に埋設する芯体13を平織りとし、内周側のゴム層19に埋設する芯体13を変形性に富むスダレ織りのバイアス構造とするなどして、それぞれに埋設する芯体13、13の特性を変えるようにする。
【0035】
本発明の別の実施形態からなる
フローティングタイプのマリンホースの修理方法を、
図5〜7に基づいて以下に説明する。
【0036】
まず、
図5に示すように、ゴム製の袋体20を損傷部2内に載置する。この袋体20の内部は吹込口21と通じて外部と連通している。
【0037】
そして、
図6に示すように、袋体20とは別体であるシート状のゴム部材からなるジャケット22を、袋体20及び損傷部2を覆うようにしてホース本体1に巻き付けて固定する。ジャケット22の巻付方向の端部には、ホース長手方向に沿って挿通孔23が複数形成されており、それらの挿通孔23にロープ24を交互に通して締め上げることで固定することができる。なお、ジャケット22には、袋体20の吹込口21が通過する貫通孔が設けられている。
【0038】
最後に、
図7に示すように、コンプレッサー(図示せず)などを用いて、吹込口21から
発泡材を吹き込むと、袋体20が膨張して損傷部2内に拡がる。
【0039】
このようにして、カバーゴム層4及び浮力層8が損傷した
マリンホースを修理するようにしたので、袋体20の膨張に伴って、ジャケット22及び袋体20により損傷部2及びその周囲が上から押圧されるようになるため、損傷の拡大を防止することができる。また、膨張した袋体20により
マリンホースの浮力の減少を補うことができる。更には、ホース本体1にジャケット22を固定してから袋体20を膨張させるだけでよいため、修理作業を簡易に行うことができる。
【0040】
なお、袋体20及びジャケット22をそれぞれ形成するゴム組成物の種類や特性を互いに異ならせるようにしてもよい。例えば、袋体20のゴム組成物のゴム弾性率をより低くすることにより、袋体20が損傷部2の内部形状に沿って容易に変形し拡がるため、ホース本体1の浮力を大きく回復することができると共に、その袋体20をゴム弾性率がより高いゴム組成物からなるジャケット22でホース本体1に容易に固定することができる。
【0041】
本発明の
フローティングタイプのマリンホースの修理部材及び修理方法は、上述したように破損したホース本体1の修理に適用する他に、長期の使用で浮力が減少した
マリンホースの浮力回復による使用寿命の延長に用いることも可能である。
【符号の説明】
【0042】
1 ホース本体
2 損傷部
3 内面ゴム層
4 カバーゴム層
5 内側カーカス層
6 ワイヤ補強層
7 外側カーカス層
8 浮力層
9 金属ワイヤ
10 フィラー
11 剥離層
12、22 ジャケット
13 芯体
14、23 挿通孔
15、24 ロープ
16、21 吹込口
17 気体
18、19 ゴム層
20 袋体
25 接続金具