特許第5742216号(P5742216)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5742216
(24)【登録日】2015年5月15日
(45)【発行日】2015年7月1日
(54)【発明の名称】コンバイン
(51)【国際特許分類】
   A01F 12/48 20060101AFI20150611BHJP
   A01D 69/00 20060101ALI20150611BHJP
   A01D 69/02 20060101ALI20150611BHJP
【FI】
   A01F12/48 B
   A01D69/00 302G
   A01D69/00 303E
   A01D69/02
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2010-293147(P2010-293147)
(22)【出願日】2010年12月28日
(65)【公開番号】特開2012-139143(P2012-139143A)
(43)【公開日】2012年7月26日
【審査請求日】2013年12月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】平山 秀孝
(72)【発明者】
【氏名】松澤 宏樹
【審査官】 佐藤 久則
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−262653(JP,A)
【文献】 特開平07−274696(JP,A)
【文献】 特開2004−208573(JP,A)
【文献】 特開2004−201587(JP,A)
【文献】 特開昭59−106224(JP,A)
【文献】 米国特許第03109433(US,A)
【文献】 特開2009−178043(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01D61/00−61/04
67/00−69/12
A01F12/00−12/16
12/30−12/395
12/42−12/44
12/48
12/54−12/58
19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
脱穀装置(15)に備える揺動選別棚(1)の前部下方に唐箕(37)を設け、該唐箕(37)からの選別風を揺動選別棚(1)の前部下方から後上方へ送風する構成とし、該唐箕(37)から揺動選別棚(37)に至る選別風送風経路として揺動選別棚(37)の後部へ送風する主選別風路(5)と揺動選別棚(37)の前部へ送風する副選別風路(7)を形成し前記唐箕(37)の後側に、前記主選別風路(5)と副選別風路(7)へ向けて選別風を吹き出す主送風口(6)と副送風口(8)をそれぞれ開口し、該主送風口(6)と副送風口(8)の間に、主選別風路(5)へ向けて送風される選別風量よりも副選別風路(7)へ向けて送風される選別風量の方が多い状態と、主選別風路(5)へ向けて送風される選別風量よりも副選別風路(7)へ向けて送風される選別風量の方が多い状態とに切換える送風方向変更手段(9)を設け、該送風方向変更手段(9)を、その前端(45)と後端面(11)の間の前後方向中間部に配置された枢支軸(50)で上下に回動可能に支持した構成とし、前記主送風口(6)における上下方向中間部には、第二風割(10)を設け、
機体の走行停止状態を検出する走行停止検出手段(D)と、脱穀装置(15)の駆動状態を検出する脱穀クラッチセンサ(52)とを設け、前記走行停止検出手段(D)が機体の走行停止状態を検出し、且つ、脱穀クラッチセンサ(52)が脱穀装置(15)の駆動状態を検出した場合に、前記送風方向変更手段(9)を主選別風路(5)へ向けて送風される選別風量よりも副選別風路(7)へ向けて送風される選別風量の方が多い状態に自動的に切換える制御装置(61)を設けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
エンジン(E)の排気ガス中の微粒子を集めるフィルタを設け、該フィルタの再生時に、前記脱穀装置(15)の扱ぎ深さを深扱ぎに設定すると共に、前記送風方向変更手段(9)を前記主選別風路(5)へ向けて送風される選別風量よりも前記副選別風路(7)へ向けて送風される選別風量の方が多い状態に自動的に切換える構成とした請求項1に記載のコンバイン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
コンバインの脱穀穀粒選別装置は、扱胴で脱穀した脱穀処理物を載せて前後に揺動しながら藁屑等を後方へ送って終端から排出する揺動選別棚とこの揺動選別棚から落下する穀粒等に含まれる細かい藁屑等を唐箕からの選別風で後方へ吹き飛ばして選別する風選装置とで構成している。
そして、揺動選別棚上に供給される脱穀処理物の量によって唐箕からの選別風を案内する風割の向きを変えて揺動選別棚の下方に送られる選別風を強くしたり弱くしたり自動的に制御するようにした技術が下記特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−274696号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コンバインを停止させて手刈り穀稈を脱穀装置に供給する手扱ぎ脱穀の場合には一時的に多くの脱穀処理物が揺動選別棚へ供給されてすぐに減少する状態を繰り返す。この脱穀処理物の一時的な増加時に風割の自動制御を行って揺動選別棚への選別風が強くしたり弱くしたりすると、脱穀処理物が増加後すぐに減少することで自動制御の遅れによって、少ない脱穀処理物が強い選別風によって藁屑と共に穀粒の一部を排出口から機外へ排出して収穫ロスを発生させる。
そこで、本発明は、脱穀処理物の多少によって風割の案内選別風量を自動制御するコンバインの脱穀穀粒選別装置において、コンバインへの手刈り穀稈の供給時などの機体停止状態において、一時的な脱穀処理物の増減による穀粒の収穫ロスを無くすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記本発明の課題は、次の技術手段により解決される。
請求項1に記載の発明は、脱穀装置(15)に備える揺動選別棚(1)の前部下方に唐箕(37)を設け、該唐箕(37)からの選別風を揺動選別棚(1)の前部下方から後上方へ送風する構成とし、該唐箕(37)から揺動選別棚(37)に至る選別風送風経路として揺動選別棚(37)の後部へ送風する主選別風路(5)と揺動選別棚(37)の前部へ送風する副選別風路(7)を形成し前記唐箕(37)の後側に、前記主選別風路(5)と副選別風路(7)へ向けて選別風を吹き出す主送風口(6)と副送風口(8)をそれぞれ開口し、該主送風口(6)と副送風口(8)の間に、主選別風路(5)へ向けて送風される選別風量よりも副選別風路(7)へ向けて送風される選別風量の方が多い状態と、主選別風路(5)へ向けて送風される選別風量よりも副選別風路(7)へ向けて送風される選別風量の方が多い状態とに切換える送風方向変更手段(9)を設け、該送風方向変更手段(9)を、その前端(45)と後端面(11)の間の前後方向中間部に配置された枢支軸(50)で上下に回動可能に支持した構成とし、前記主送風口(6)における上下方向中間部には、第二風割(10)を設け、機体の走行停止状態を検出する走行停止検出手段(D)と、脱穀装置(15)の駆動状態を検出する脱穀クラッチセンサ(52)とを設け、前記走行停止検出手段(D)が機体の走行停止状態を検出し、且つ、脱穀クラッチセンサ(52)が脱穀装置(15)の駆動状態を検出した場合に、前記送風方向変更手段(9)を主選別風路(5)へ向けて送風される選別風量よりも副選別風路(7)へ向けて送風される選別風量の方が多い状態に自動的に切換える制御装置(61)を設けたことを特徴とするコンバインとした。
請求項2に記載の発明は、エンジン(E)の排気ガス中の微粒子を集めるフィルタを設け、該フィルタの再生時に、前記脱穀装置(15)の扱ぎ深さを深扱ぎに設定すると共に、前記送風方向変更手段(9)を前記主選別風路(5)へ向けて送風される選別風量よりも前記副選別風路(7)へ向けて送風される選別風量の方が多い状態に自動的に切換える構成とした請求項1に記載のコンバインとした。
【発明の効果】
【0006】
請求項1に記載の発明によると、走行停止検出手段(D)が機体の走行停止状態を検出し、且つ、脱穀クラッチセンサ(52)が脱穀装置(15)の駆動状態を検出した場合に、送風後方変更手段(9)を揺動選別棚(1)の後部へ送風される選別風量よりも揺動選別棚(1)の前部へ送風される選別風量の方が多い状態に自動的に切換えるので、機体を停止させた状態で脱穀装置(15)を駆動して、手刈り穀稈を脱穀装置(15)に供給する際に、供給される穀稈の量が少なく、揺動選別棚(1)の処理物量が少ない場合であっても、穀粒が揺動選別棚(1)の後方から機外へ飛散せず、脱穀装置(15)の穀粒回収率を高めることができる。
請求項2に記載の発明によると、フィルタの再生時に、脱穀装置(15)の扱ぎ深さを深扱ぎに設定すると共に、送風方向変更手段(9)を主選別風路(5)へ向けて送風される選別風量よりも副選別風路(7)へ向けて送風される選別風量の方が多い状態に自動的に切換えることにより、フィルタを昇温させて再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】脱穀装置の一部拡大側断面図である。
図2】脱穀装置全体の側断面図である。
図3】コンバイン全体の平断面図である。
図4】風割のガイド方向制御のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を図面に示す実施例を参照しながら説明する。
コンバインの脱穀装置15は、扱胴16を前後方向の扱胴軸17によって脱穀室18に軸装し、この脱穀室18の一側に沿う穀稈移送口に穀稈を挾持して移送するフィ−ドチェン19を設け、車体前方の刈取装置20で刈取られて搬送装置21で搬送される穀稈の供給を受けて脱穀する。22は前側の供給口、23は後側の排稈口、24は脱穀室18の下側に沿って張設する脱穀網である。
脱穀室18の後側には排稈室25と排塵室26とが形成され、この排稈室25には前記フィ−ドチェン19によって搬送される脱穀済排稈を受けて後方の機外へ排出する排稈装置27を設け、排塵室26には吸引排塵機28を設けている。揺動選別棚1は、このような脱穀室18から排塵室26に亘る間の下方に設けられて、脱穀機枠に対して前後に揺動駆動されるように支架されている。又、この揺動選別棚1の下側に唐箕4及び主・副選別風路5,7、更には一番受樋14や二番受樋29等を配置する。
30は操縦台、31は操縦席、32は脱穀装置15で脱穀された穀粒を取出収容するグレンタンク、33は排稈を細断する排稈カッタ−である。Eはエンジンである。
操縦席31の側方には、変速レバー62を設けており、この変速レバー62の前後傾動操作によって、走行装置の駆動速度を無段階に変速する。
前記揺動選別棚1は、脱穀網24の下側に送り突子を形成した移送板34を配置し、この移送板34の終端から後方に亘って傾斜板35を一定間隔にして鎧板状に配置したチャフシ−ブ2を設け、該移送板34上から移送される脱穀物や排稈口23から排出されるわら屑等を受けて揺動移送しながら主として穀粒を漏下選別する。このチャフシ−ブ2の終端部には排塵室26の下側においてわら屑を揺動移送しながら後方へ排出するストロ−ラック36を配置する。3はグレンシ−ブで、前記チャフシ−ブ2から漏下される選別物を受けて穀粒を漏下選別するものである。
唐箕4は移送板34の下部に設けられて、後側の主選別風路5へ向けて主送風口6を開口し、又、副選別風路7へ向けて副送風口8を開口し、ファン37の回転によってこれらの送風口6,8から圧風を吹き出し、主選別風路5や副選別風路7から揺動選別棚1の選別間隙部等を経て、前記吸引排塵機28による吸引風として流すものである。
主送風口6と副送風口8との間には送風方向変更手段である風割9を設け、この風割9の後端面11は後下りの傾斜面として、上板38は若干後方へ突出するように延長し、下板39はこの上板38よりも後方へ延長させ、前記グレンシ−ブ3前端部の案内板13をこの後端面11の後側に対向させる。この案内板13は該上板38の後方延長面よりも適宜間隔下位にあって、揺動選別棚1が前後に揺動しても、これら上板38の上端部や後端面11に接触しないように構成している。
この上板38とこの上側に対向する案内板40との間に副送風口8が形成され、これら上板38と案内板40との間隔は、唐箕4側が広く、副選別風路7側が狭くなるように順次絞られて、送風が速くなるように形成されている。副選別風路7は、揺動選別棚1と一体の前記案内板13と移送板34の終端部下面に設けられる案内板41との間に、順次狭くなるように絞って形成されて、これらによって案内される選別風が移送板34の先端部とこの後側に対向するチャフシ−ブ2の前端部の傾斜板35との間の間隔部42を通して揺動選別棚1上方へ吹き抜けるように構成している。又、この傾斜板35の下端縁と案内板13の上端縁との間には、副選別風路7からグレンシ−ブ3上面に開通する間隔部43が形成され、該間隔部43から漏下される選別物をグレンシ−ブ3上へ案内させるように構成している。
このようにして、副送風口8から吹き出される選別風は、風速が高められて副選別風路7を間隔部42へ案内されるため、この間隔部42を上方へ吹き上げられる風圧によって移送板34上をこの間隔部42上へ送り出される脱穀物がここで浮上されて、わら屑等がチャフシ−ブ2の後部へ吹き飛ばされ易くなり、穀粒の漏下が行われ易く、揺動移送選別作用が速やかに円滑に行われる。
また、風割9は、枢支軸50で上下に回動可能に支持され、移送板34の上に設ける処理物層厚センサ51が多くの脱穀処理物を検出すると上方へ回動してファン37からの選別風を多く取り込んで副選別風路7に送られる風量を増加させ、少しの脱穀処理物を検出すると下方へ回動して副選別風路7に送られる風量を減少させるように自動制御される。
図4に風割9の上下回動を制御する自動制御のブロック図を示している。
風割制御コントローラ61に入力する信号は、脱穀装置15の入・切を検出する脱穀クラッチセンサ52のクラッチ信号、自動制御スイッチ54のオン・オフ信号、風割角度センサ55の風割9の角度、処理物層厚センサ51の検出する脱穀処理物の供給量検出信号、風割角度設定ダイヤル57の設定角度信号、駐車ペダルセンサ58からの駐車ペダル踏み込み信号、変速レバー62の操作位置を検出する主変速センサ59からの中立位置信号、車速センサ60からの走行速度信号であり、風割駆動モータ53へ風割9の角度制御信号を出力する。
風割制御コントローラ61は、自動制御スイッチ54をオンすると処理物層厚センサ51からの脱穀処理物の量によって風割駆動モータ53の自動制御を行う。処理物層厚センサ51による検出量が多い場合は、副選別風路7を流れる選別風の風量を増加させるように風割9を上方へ回動し、処理物層厚センサ51による検出量が少ない場合は、副選別風路7を流れる選別風の風量を減少させるように風割9を下方へ回動する方向へ風割駆動モータ53を駆動するのであるが、脱穀クラッチセンサ52がオンで、且つ、走行停止検出手段Dが機体の走行停止を検出した状態、すなわち手扱ぎ可能状態を判断すると、風割9を下方へ回動して副選別風路7を流れる選別風の風量を減少させるように風割駆動モータ53を制御する。
走行停止検出手段(D)は駐車ペダルセンサ58が駐車ペダルの踏み込みを検出するか、主変速センサ59が変速の中立を検出するか、または車速センサ60が速度ゼロを検出することによって機体の走行停止状態を判断する。
主送風口6には第二風割10及び風導板44を形成し、この風導板44の前端は、この上側の風割9の前端45や下側の第二風割10の前端46よりも後位置にあって、この風割9の下板39による唐箕4側からの風受面積を広くして、風割9と導風板44との間の送風力が大きくなるように構成して、主選別風路5におけるグレンシ−ブ3に沿う風当りを良くするように構成している。風導板44の後端部も上風割9の後端面11の下端縁よりも前位に設定して、後端面12上に流下する穀粒の邪魔をしない構成としている。
又、これら各段の風割9の後端面11と第二風割10の後端面12は、共に後下りの傾斜として、階段状に形成され、最下段の後端面12は一番受樋14上に臨ませている。
各傾斜板35は揺動選別棚1の側枠部に枢支されて、この傾斜角が急になるほど前後間隔が広くなり、脱穀選別物の漏下も行われ易くなる。
なお、エンジンEから生じる排気ガス中の微粒子を集めるフィルタを再生させるために排気管の温度を上昇させて微粒子を焼却する排気浄化装置を搭載したコンバインでは、フィルタの再生時に、脱穀装置15の扱ぎ深さ自動制御で深扱ぎに設定して駆動負荷を増大させたり、前記風割9を上方へ回動させて駆動負荷を増大させて、フィルタを昇温させる。
また、エンジンEの回転数を自動制御するエンジン回転制御において、オーガ排出クラッチを切り刈取脱穀クラッチを切り走行主変速レバーを中立にする条件で、例えアクセルレバーで回転数を指示していてもエンジン回転数を指示回転数よりも数%だけ低下させる制御を行って、省燃費運転をする。この場合に、前記条件が成立する前の実回転数がアクセルレバー指示回転数より低ければ増速をしない。なお、駐車ブレーキを入りから切にした場合やアクセルレバーを所定以上動かした場合或いはエンジン自動制御スイッチを切り再度入れた場合には、エンジン回転数をアクセルレバー指示回転数に戻す。また、エンジン回転数を指示回転数よりも低下させている場合にはエンジン自動制御スイッチの表示ランプを点滅させる。この表示ランプの点滅はエンジン回転数を指示回転数に戻すと連続点灯に変更する。
また、刈取装置を降下して所定距離走行した場合或いは刈取装置の接地センサが設置を感知した場合には、刈取装置を上昇させると刈取作業中の旋回動作として刈取装置の駆動を停止させる。
【符号の説明】
【0009】
D 走行停止脱穀駆動検出手段
1 揺動選別棚
5 主選別風路
6 主送風口
7 副選別風路
8 副送風口
9 風割(送風方向変更手段)
10 第二風割
11 後端面
15 脱穀装置
37 唐箕
45 前端
50 枢支軸
52 脱穀クラッチセンサ
58 駐車ペダルセンサ
59 主変速センサ
60 車速センサ
62 変速レバー
図1
図2
図3
図4