(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5742251
(24)【登録日】2015年5月15日
(45)【発行日】2015年7月1日
(54)【発明の名称】パターヘッド
(51)【国際特許分類】
A63B 53/04 20150101AFI20150611BHJP
【FI】
A63B53/04 H
【請求項の数】2
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2011-14561(P2011-14561)
(22)【出願日】2011年1月7日
(65)【公開番号】特開2012-143521(P2012-143521A)
(43)【公開日】2012年8月2日
【審査請求日】2013年9月6日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】593007567
【氏名又は名称】阿部 薫
(73)【特許権者】
【識別番号】599125559
【氏名又は名称】阿部 能理満
(73)【特許権者】
【識別番号】599125548
【氏名又は名称】阿部 益喜啓
(73)【特許権者】
【識別番号】511022948
【氏名又は名称】阿部 由佳
(72)【発明者】
【氏名】阿部 薫
(72)【発明者】
【氏名】阿部 能理満
(72)【発明者】
【氏名】阿部 益喜啓
(72)【発明者】
【氏名】阿部 由佳
【審査官】
大澤 元成
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第03328032(US,A)
【文献】
特開2006−263162(JP,A)
【文献】
米国特許第03779398(US,A)
【文献】
米国特許第03333854(US,A)
【文献】
米国特許第06409610(US,B1)
【文献】
米国特許第03841640(US,A)
【文献】
米国特許第06471600(US,B2)
【文献】
特開2007−160033(JP,A)
【文献】
実開昭51−100150(JP,U)
【文献】
米国特許第07803066(US,B2)
【文献】
米国特許第04815739(US,A)
【文献】
実開昭60−097157(JP,U)
【文献】
特開2000−176055(JP,A)
【文献】
特開2006−326216(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 53/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前端面にフェースを有し、ヘッド本体の上面に平面視略矩形であって所定の厚みを有する突起部を備えたパターヘッドにおいて、
前記突起部には、前記フェースに直角で当該フェース側に開口させた所望の幅を有する溝を、前記所定の厚みと同一の深さとなるように形成し、
ヘッド本体の上面には、目標方向の設定を行うための矢印状の方向線を付し、
前記方向線は、先端部分と柄部分とからなり、
前記溝の底部に前記柄部分を付し、且つ、前記柄部分の幅は前記所望の幅よりも小さいものであり、
前記突起部の前端面には、平面視においてゴルフボールと同一の曲率半径を有して後方側へ凹んだ円弧状となるように、且つ、ヘッド本体の上面と垂直になるように、凹曲面を形成し、
前記凹曲面は、前記溝によって二分されて、右凹曲面及び左凹曲面からなるパターヘッド。
【請求項2】
前端面にフェースを有し、ヘッド本体の上面に平面視略矩形であって所定の厚みを有する突起部を備えたパターヘッドにおいて、
前記突起部には、目標方向の設定を行うための矢印状であって、所望の厚さを有する板状の突起型方向線を形成し、
前記突起型方向線は、先端部分と柄部分とからなり、
前記突起部の前端面には、平面視においてゴルフボールと同一の曲率半径を有して後方側へ凹んだ円弧状となるように、且つ、ヘッド本体の上面と垂直になるように、凹曲面を形成し、
前記凹曲面の上端部に前記柄部分が位置していることにより、前記凹曲面は、平面視において、右凹曲面及び左凹曲面を構成するように見えるパターヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフのパターの進化を図ったパターに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のパターには、方向性対策として2ボールパター等対象印を付けたりラインを引き方向性としていたものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
以上に述べた従来のパターでは、対象物やラインを設け方向性出そうとしましたが、安定したものが得られなかったのであった。
【0004】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、方向性を定め易くし安定性を実現させることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そして、本発明は上記目的を達成するためにパターに方向線に沿う溝右側面・溝左側面・右スキマ・左スキマ・右球面・左球面とで構成する溝型方向部を設けたものである。
【0006】
また、第2の課題解決手段は、パターに方向線に沿う突起型方向右側面・突起型方向左側面・右球面1・左球面1とで構成する突起型方向部を設けたものである。
そして、このパターは、これまで左用不足で不自由していた事を解決するために容易に左用に転用出来るようにもしたものである。
【発明の効果】
【0007】
上述したように本発明のパターは、方向性が正しく見える構える位置をより安定的に得ることが出来、且つその判別が見易く安心感を与えられてプレー出来るパターを提供出来るものである。
【0008】
また、これまで対応不足であった左用にも容易に転用出来るようにもしたもので不自由であった事も解決させたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を
図1〜
図9に基づいて説明する。
【0010】
図1においての構成と動作を説明する。ボールAに対してソールする時、パター本体1を上から見て溝右側面aと溝左側面bとが同じ巾で見えそして右スキマcと左スキマdとが同じ巾で見え且つ右球面eと左球面fとが同じ巾で見えるようにして、ゴルフボールAの中心部にパター本体1とフェース2の中心部である方向線5の先端を目標方向に合わせてソールしスイングするのである。これは、パターを真上から見られた事で目標に対して真っ直ぐに構えられた事なのであり、後はパターフェース2の面が目標方向に対して直角にスイング中どれだけ出来るかで、これまでより確かな目標方向設定と安心スイングが得られる効果があるのである。
【0011】
また、
図4においての構成と動作を説明する。ボールAに対してソールする時、パター本体1を上から見て突起型方向右側面gと突起型方向左側面hとが同じ巾で見え且つ右球面1iと左球面1jとが同じ巾で見えるようにして、ゴルフボールAの中心部にパター本体1とフェース2の中心部である突起型方向線8の先端を目標方向に合わせてソールしスイングするのである。これは、パターを真上から見られた事で目標に対して真っ直ぐに構えられた事なのであり、後はパターフェース2の面が目標方向に対して直角にスイング中どれだけ出来るかで、これまでより確かな目標方向設定と安心スイングが得られる効果があるのである。
【0012】
また本発明は、これまでのパターでは右用と左用が別々に作られていて左用は全種揃っていなく不自由や差別感を与えていた事を解決したのである。
【0013】
そして、
図6は
図1の応用例で、
図8は
図4の応用例である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】 本発明の第1の実施形態を示すパターヘッドの平面図
【
図4】 本発明の第2の実施形態をを示すパターヘッドの平面図
【符号の説明】
【0015】
1 パター本体 a 溝右側面
2 フェース b 溝左側面
3 右用シャフト c 右スキマ
4 左用シャフト d 左スキマ
5 方向線 e 右球面
6 溝型方向部 f 左球面
7 突起型方向部 g 突起型方向右側面
8 突起型方向線 h 突起型方向左側面
9 溝型方向部1 i 突起型右球面
10 方向線1 j 突起型左球面
11 突起型方向部1 k 溝右側面1
12 突起型方向1 l 溝左側面1
m 右スキマ1
n 左スキマ1
o 右球面1
p 左球面1
q 突起型方向右側面1
r 突起型方向左側面1
s 突起型右球面1
t 突起型左球面1
A ゴルフボール