特許第5742585号(P5742585)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5742585
(24)【登録日】2015年5月15日
(45)【発行日】2015年7月1日
(54)【発明の名称】アクセルペダル装置
(51)【国際特許分類】
   B60K 26/02 20060101AFI20150611BHJP
【FI】
   B60K26/02
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2011-182912(P2011-182912)
(22)【出願日】2011年8月24日
(65)【公開番号】特開2013-43560(P2013-43560A)
(43)【公開日】2013年3月4日
【審査請求日】2014年3月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003137
【氏名又は名称】マツダ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080768
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 実
(74)【代理人】
【識別番号】100166327
【弁理士】
【氏名又は名称】舟瀬 芳孝
(72)【発明者】
【氏名】強矢 昌宏
(72)【発明者】
【氏名】千葉 正基
(72)【発明者】
【氏名】岩下 洋平
(72)【発明者】
【氏名】奥木 友和
【審査官】 田合 弘幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−145119(JP,A)
【文献】 特開2007−076468(JP,A)
【文献】 特開2010−228651(JP,A)
【文献】 特開2010−269747(JP,A)
【文献】 特開2007−076469(JP,A)
【文献】 特開2007−269312(JP,A)
【文献】 特開2012−171526(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 25/00−28/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセルペダルの反力特性として、踏込み側反力特性と、該踏込み側反力特性よりも小さい反力となるように設定された踏戻し側反力特性とが設定されたアクセルペダル装置において、
アクセル開度を検出する開度検出手段と、
アクセルペダルに対する現在の踏力を検出する踏力検出手段と、
推奨アクセル開度を検出する推奨開度検出手段と、
前記踏戻し側反力特性を変更する反力特性変更手段と、
前記推奨開度検出手段によって検出される推奨アクセル開度が前記開度検出手段によって検出される現在のアクセル開度よりも小さいときに、前記反力特性変更手段を制御して、該推奨アクセル開度における踏戻し側反力を減少させる反力特性制御手段と、
を備えていることを特徴とするアクセルペダル装置。
【請求項2】
アクセルペダルの反力特性として、踏込み側反力特性と、該踏込み側反力特性よりも小さい反力となるように設定された踏戻し側反力特性とが設定されたアクセルペダル装置において、
アクセル開度を検出する開度検出手段と、
アクセルペダルに対する現在の踏力を検出する踏力検出手段と、
推奨アクセル開度を検出する推奨開度検出手段と、
前記踏戻し側反力特性を変更する反力特性変更手段と、
前記反力特性変更手段を制御する反力特性制御手段と、
を備え、
前記反力特性制御手段は、前記推奨開度検出手段によって検出される推奨アクセル開度が前記開度検出手段によって検出される現在のアクセル開度よりも小さいときに、現在のアクセル開度において前記踏戻し側反力特性により決定される反力が現在の踏力よりも大きくなるように、かつ該推奨アクセル開度における踏戻し側反力が現在の踏力よりも減少されるように該踏戻し側反力特性を変更制御する、
ことを特徴とするアクセルペダル装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記反力特性制御手段は、現在のアクセル開度と前記推奨アクセル開度との間の開度域では踏戻し側反力が現在の踏力よりも大きくなるように、かつ該推奨アクセル開度以下の開度域では踏戻し側反力が減少するように前記踏戻し側反力特性を変更制御する、ことを特徴とするアクセルペダル装置。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
前記反力特性制御手段は、前記推奨アクセル開度における踏戻し側反力の減少量を、前記推奨アクセル開度に向けてのアクセルペダルの変化速度が早いときは該変化速度が遅いときに比して大きくする、ことを特徴とするアクセルペダル装置。
【請求項5】
請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
前記反力特性制御手段は、前記推奨アクセル開度における踏戻し側反力の減少量を、該推奨アクセル開度が大きいときは該推奨アクセル開度が小さいときに比して大きくする、ことを特徴とするアクセルペダル装置。
【請求項6】
請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
前記反力特性制御手段は、前記推奨アクセル開度における踏戻し側反力の減少量を、現在の踏力が大きいときは該踏力が小さいときに比して大きくする、ことを特徴とするアクセルペダル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクセルペダル装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両、特に自動車のアクセルペダル装置においては、その反力特性として、踏込み側反力特性と該踏込み側反力特性よりも小さい反力となるように設定された踏戻し側反力特性とが設定される。これにより、アクセルペダルの踏力が、踏込み側反力特性と踏戻し側反力特性との間で変化しても、アクセル開度が一定に保たれることになる。
【0003】
ところで、最近では、アクセルペダルを利用した運転支援を行うことが多くなっている。
特許文献1では、車両の運転特性の切り換わり(例えばロックアップクラッチの締結、解放)を運転者に報知するために、アクセルペダルの踏力を変更制御することが提案されている。また、特許文献2では、アクセルペダルの踏み込み過ぎに起因する燃費悪化防止のために、アクセル開度を増大させたときに、推奨アクセル開度となった時点で踏込み側反力特性が大きくなるように変更することにより、アクセルペダルの増大操作中に運転者に突き当たり感を与えて、これ以上のアクセルペダルの踏み込みは燃費悪化になることを報知することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−132225号公報
【特許文献2】特開2010−52722号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、推奨アクセル開度が現在のアクセル開度から減少する方向に変化することが考えられる。この場合、推奨アクセル開度に向けてアクセル開度が低下された際に、推奨アクセル開度となったことをアクセルペダルを通じて運転者に認識させることができれば好ましいものとなる。なお、特許文献2に記載のものでは、推奨アクセル開度が現在のアクセル開度から減少する方向に変化した際にはなんら適用できないものである。
【0006】
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、推奨アクセル開度が現在のアクセル開度から減少方向に変化した際に、アクセルペダルを通じて推奨アクセル開度になったことを運転者が認識できるようにしたアクセルペダル装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明にあっては、基本的に、アクセルペダルの踏戻し側反力特性を変更制御(補正)することより、アクセル開度が推奨アクセル開度にまで低下したことを認識させるようにしてある。
【0008】
具体的には、推奨アクセル開度が減少方向に変化したときは、推奨アクセル開度における踏戻し側反力を減少させることにより、アクセル開度が推奨アクセル開度にまで低下した時点で突き当たり感を与えるようにしてある(請求項1対応)。
【0009】
また、推奨アクセル開度が減少方向に変化したときは、現在のアクセル開度において踏戻し側反力特性により決定される反力が現在の踏力よりも大きくなるように、かつ推奨アクセル開度における踏戻し側反力が現在の踏力よりも減少される、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、現在の踏力のままでも、アクセル開度が推奨アクセル開度に向けて自動的に低下され始めてアクセル開度を低下させるということを運転者が積極的に促されることになり、また推奨アクセル開度にまで低下した時点で突き当たり感を与えることができる。
【0010】
本発明は、次のような好ましい態様を採択することができる。すなわち、
現在のアクセル開度と推奨アクセル開度との間の開度域では踏戻し側反力が現在の踏力よりも大きくなるように、かつ推奨アクセル開度以下の開度域では踏戻し側反力が減少するようにする、ことができる(請求項3対応)。この場合、現在の踏力のままでも、アクセル開度が推奨アクセル開度にまで自動的に低下されることになる。また、運転者が積極的に踏力を小さくしてアクセル開度を低下させた際でも、推奨アクセル開度になった時点で突き当たり感を与えることができる。
【0011】
推奨アクセル開度における踏戻し側反力の減少量を、推奨アクセル開度に向けてのアクセルペダルの変化速度が早いときは該変化速度が遅いときに比して大きくする、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、いたずらに踏戻し側反力を小さくすることなく、アクセルペダルの変化速度(つまり低下速度)に応じて、推奨アクセル開度になった時点で足を止める機能を適切に発揮させることができる。
【0012】
推奨アクセル開度における踏戻し側反力の減少量を、推奨アクセル開度が大きいときは推奨アクセル開度が小さいときに比して大きくする、ようにしてある(請求項5対応)。この場合、いたずらに踏戻し側反力を小さくすることなく、推奨アクセル開度の大きさに応じて、推奨アクセル開度になった時点で足を止める機能を適切に発揮させることができる。
【0013】
推奨アクセル開度における踏戻し側反力の減少量を、現在の踏力が大きいときは踏力が小さいときに比して大きくする、ようにしてある(請求項6対応)。この場合、いたずらに踏戻し側反力を小さくすることなく、アクセルペダルの踏力に応じて、推奨アクセル開度になった時点で足を止める機能を適切に発揮させることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、推奨アクセル開度が減少方向に変化したときに、推奨アクセル開度にまでアクセル開度が低下したことを運転者に認識させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】反力変更機構を有するアクセルペダル装置の一例を示す図。
図2】踏込み側反力特性と踏戻し側反力特性との一例を示す特性図。
図3】本発明の制御系統例を示すブロック図。
図4】推奨アクセル開度が増大方向に変化したときの踏込み側反力特性の変更例を示す特性図。
図5】推奨アクセル開度が増大方向に変化したときの踏込み側反力特性の第2の変更例を示す特性図。
図6】推奨アクセル開度が増大方向に変化したときの踏込み側反力特性の第3の変更例を示す特性図。
図7】推奨アクセル開度が増大方向に変化したときの踏込み側反力特性の第4の変更例を示す特性図。
図8】推奨アクセル開度が減少方向に変化したときの踏戻し側反力特性の変更例を示す特性図。
図9】推奨アクセル開度が減少方向に変化したときの踏戻し側反力特性の第2の変更例を示す特性図。
図10】推奨アクセル開度が減少方向に変化したときの踏戻し側反力特性の第3の変更例を示す特性図。
図11】推奨アクセル開度が減少方向に変化したときの踏戻し側反力特性の第4の変更例を示す特性図。
図12】反力特性変更の制御例を示すフローチャート。
図13】反力特性変更の第2の制御例を示すフローチャート。
図14】反力特性変更の第3の制御例を示すフローチャート。
図15】反力特性変更の第4の制御例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1において、1は保持軸であり、この保持軸1は車体(ハッチングを付して簡略的に示す)に対して回動自在に保持されている。保持軸1には、アクセルペダル2の基端部が固定されて、アクセルペダル2の先端部(操作部)を踏み込み操作することにより、踏み込み操作量に応じた角度分だけ保持軸1が回動される。保持軸1と車体とは、例えばコイルスプリング等のリターンスプリング3によって連結されて、このリターンスプリング3によって、アクセル開度が0になる方向に付勢されている。
【0017】
保持軸1の一端側には第1摩擦部材4が固定される一方、この第1摩擦部材4に臨ませて第2摩擦部材5が配置されている。第2摩擦部材5は、保持軸1の延長線上に配置された保持軸6に対して、回転不能かつ軸方向に相対移動可能に保持されている(例えばスプライン結合)。そして、例えば電磁式のアクチュエータ7によって、第2摩擦部材5と第1摩擦部材4とが圧接状態と離間状態との間で変更可能とされると共に、圧接時における圧接力が変更可能とされている。このアクチュエータ7が、後述する反力特性を変更するための反力特性変更手段を構成する。上記保持軸1の周辺部には、保持軸1の回動量つまりアクセル開度を検出するアクセル開度センサ8が設けられる一方、アクセルペダル2に対しては、その押圧力を受けて踏力を検出する踏力センサ9が設けられている。
【0018】
図2は、アクセルペダル2に対する反力特性の基本設定(ベース設定)状態が示される。すなわち、図中X線で踏込み側反力特性が示され、Y線で踏戻し側反力特性が示される。踏込み側反力特性(特性線X)は、微少開度A1まではアクセル開度の増大に応じて急激に反力が増大され、アクセル開度が微少開度A1よりも大きいときは、アクセル開度の増大に伴って徐々に反力が増大されるように設定されている。踏戻し側反力特性(特性線Y)は、微少開度A1よりも若干大きい小開度A2までは、アクセル開度の増大に伴って急激に反力が増大され、アクセル開度が小開度A2よりも大きいときは、アクセル開度の増大に伴って徐々に反力が増大するように設定されている。そして、同一アクセル開度では、踏戻し側反力特性により決定される反力は、踏込み側反力特性により決定される反力よりも小さくなるように設定されている(ヒステリシスの設定)。
【0019】
いま、アクセル開度ACのときに、アクセルペダル2への踏力が、踏込み側反力特性と踏戻し側反力特性との間にある踏力FCである場合を考える。アクセル開度ACのときに、踏込み側反力特性により決定される反力の大きさがF2で示され、踏戻し側反力特性により決定される反力がF1で示される。アクセル開度ACのときに、アクセルペダル2に対する踏力が、上記反力F2とF1の間にあるときは、このアクセル開度ACが保持されることになる。つまり、運転者の意図しないようなわずかな踏力変化によっては、アクセル開度が変化しないようにされている。アクセル開度を現在のアクセル開度ACから増大させるには、踏力を踏込み側反力特性により決定される反力F2よりも大きくすることにより行われる。逆に、アクセル開度を現在のアクセル開度ACから減少させるには、踏力を踏戻し側反力特性により決定される反力F1よりも小さくすることにより行われる。
【0020】
図3は、本発明の制御系統例を示すもので、図中Uは、マイクロコンピュータを利用して構成されたコントローラ(制御ユニット)である。このコントローラUには、前述したアクセル開度センサ8,踏力検出センサ9からの信号が入力される他、推奨アクセル開度決定部10で決定された推奨アクセル開度信号が入力される。そして、コントローラUによって、後述するように反力特性変更手段としてのアクチュエータ7が制御される。なお、推奨アクセル開度決定部10による推奨アクセル開度の決定は、実施形態では燃費向上の観点から行われるようになっており、例えば、渋滞状況、路面環境(勾配、カーブ賂、直線路等の相違)、路面の滑り状況、道路種別(一般道、高速道路)、交通信号状況等を勘案して決定される。なお、推奨アクセル開度の決定自体は本発明とは直接関係ないので、これ以上の説明は省略する。
【0021】
次に、図4を参照しつつ、推奨アクセル開度ATが現在のアクセル開度ACから増大方向に変更された場合における反力特性の変更制御について説明する。まず、現在のアクセル開度ACのときの現在の踏力がFCとされる。この場合、踏込み側反力特性のうち、現在のアクセル開度ACと推奨アクセル開度ATとの間のアクセル開度に相当する部分が、現在の踏力FCよりも小さくなるように変更される。図4では、現在のアクセル開度ACにおいて、変更後の踏込み側反力特性により決定される反力が、現在の踏力FCよりも小さくかつ踏込み側反力特性により決定される反力以下にならない範囲で決定される(変更後の踏込み側反力特性の開始点α1の設定)。また、推奨アクセル開度ATにおいて、変更後の踏込み側反力特性により決定される反力が、現在の踏力FCを超えないように、かつ踏戻し側反力特性により決定される反力以下とならない範囲で決定される(変更後の踏込み側反力特性の終止点α2の設定)。そして、変更後の踏込み側反力特性は、開始点α1とα2とを結ぶ直線状とされ、実施形態ではアクセル開度の増大に伴って反力が徐々に増大するように設定される。
【0022】
図4の場合、変更後の踏込み側反力特性の開始点α1は、現在の踏力よりも十分小さいため、同じ踏力FCを維持している状態で、自動的にアクセル開度が増大されることになる。そして、変更後の踏込み側反力特性の終止点α2での反力は、現在の踏力FCと同じに設定されているので、最終的に、推奨アクセル開度ATへ収束されることになる。
【0023】
図5は、踏込み側反力特性の第2の変更制御例を示すもので、開始点α1と終止点α2との設定は、図4の場合と同じである。図5の場合は、推奨アクセル開度ATとなった時点から、アクセル開度が増大する方向において、変更後の踏込み側反力特性により決定される反力が、図2に示すベース状態よりも大きくなるように設定される。このような設定によって、自動的に推奨アクセル開度ATになった時点で、急激に踏込み側反力特性により決定される反力が大きくされているので、アクセルペダル踏み込み方向に突き当たり感が与えられて、推奨アクセル開度ATを超えてアクセル開度が増大されてしまう事態が確実に防止される。
【0024】
図6は、踏込み側反力特性の第3の変更制御例を示すもので、現在の踏力FCのままで推奨アクセル開度に向けて自動的にアクセル開度が増大することを、運転者に極力認識させないようにして、運転者へ与える煩わしさを軽減あるいは防止する場合に好適な例とされる。すなわち、図6の場合は、変更後の踏込み側反力特性を、その開始点α1およびα2共に、現在の踏力FC以下でかつ現在の踏力FCに近い大きさとなるように設定してある(終止点α2では現在の踏力FCとなるように設定)。このような設定により、現在の踏力FCを維持した状態で、アクセル開度が非常にゆっくりと推奨アクセル開度ATに向けて変化されることになり、運転者はこのアクセル開度の変化を認識しずらい設定となる。
【0025】
図7は、踏込み側反力特性の第4の変更制御例を示すもので、図6の場合とは逆に、現在の踏力FCのままで推奨アクセル開度に向けて自動的にアクセル開度が増大することを、運転者に明確に認識させるようにしてある。すなわち、変更後の踏込み側反力特性は、その開始点α1およびα2共に、現在の踏力FCよりも十分小さくなるように設定してある(踏戻し側反力特性に近ずく設定)。このような設定により、現在の踏力FCを維持した状態で、アクセル開度が素早く推奨アクセル開度へ向けて変化することになり、運転者がアクセル開度の増大を明確に認識することになる。
【0026】
なお、図6図7の場合共に、図5に示すように、推奨アクセル開度AT時点からアクセル開度が増大する方向については、踏込み側反力特性をベース状態よりも大きくなるように変更して、推奨アクセル開度ATとなった時点でアクセル開度の自動的な増大が規制されるようにすることができる。
【0027】
次に、図8を参照しつつ、推奨アクセル開度ATが現在のアクセル開度ACから減少方向に変更された場合における反力特性の変更制御について説明する。まず、踏戻し側反力特性のうち、現在のアクセル開度ACと推奨アクセル開度ATとの間のアクセル開度に相当する部分が、現在の踏力FCよりも大きくなるように変更される。図8では、現在のアクセル開度ACにおいて、変更後の踏戻し側反力特性により決定される反力が、現在の踏力FCよりも大きくかつ踏込み側反力特性により決定される反力以上にならない範囲で決定される(変更後の踏戻し側反力特性の開始点β1の設定)。また、変更後の推奨アクセル開度ATにおいて、変更後の踏戻し側反力特性により決定される反力が、現在の踏力FC以上で、かつ踏込み側反力特性により決定される反力以上とならない範囲で決定される(変更後の踏戻し側反力特性の終止点β2の設定)。そして、変更後の踏戻し側反力特性は、開始点β1とβ2とを結ぶ直線状とされ、実施形態ではアクセル開度の減少に伴って反力が徐々に減少するように設定される。図8の場合、変更後の踏戻し側反力特性の開始点β1は、現在の踏力FCよりも十分大きいため、同じ踏力FCを維持している状態で、変更後の推奨アクセル開度に向けて自動的にアクセル開度が減少されることになる。そして、推奨アクセル開度AT以下の低開度域では、基本の踏戻し側反力特性により決定される反力となるため、推奨アクセル開度ATとなった時点でアクセル開度の低下に突き当たり感が与えられることになる。
【0028】
図9は、推奨アクセル開度ATが現在のアクセル開度ACから減少方向に変更された場合における反力特性の第2の変更制御を示すものである。この図9では、変更後の踏戻し側反力特性を、推奨アクセル開度AT時点からアクセル開度が減少する方向については、図2に示すベースの踏戻し側反力特性よりも小さくなるように設定される(減少補正)。これにより、現在と同じ踏力FCを維持している状態で、推奨アクセル開度ATに向けてアクセル開度が減少されつつ、推奨アクセル開度ATになった時点で、それ以上アクセル開度が自動的に減少することが規制されて(突き当たり感の付与)、推奨アクセル開度ATに確実に収束させることができる。特に、運転者が現在のアクセル開度ACから意図的に踏力FCを低下させてアクセル開度を低下させる場合にも、推奨アクセル開度ATになった時点で突き当たり感を与える上で好ましいものとなる。
【0029】
図10は、踏戻し側反力特性の第3の変更制御例を示すもので、現在の踏力FCのままで推奨アクセル開度に向けて自動的にアクセル開度が減少することを、運転者に極力認識させないようにして、運転者へ与える煩わしさを軽減あるいは防止する場合に好適な例とされる。すなわち、図10の場合は、変更後の踏戻し側反力特性を、その開始点β1およびβ2共に、現在の踏力FC以上でかつ現在の踏力FCに近い大きさとなるように設定してある(終止点β2では現在の踏力FCとなるように設定)。このような設定により、現在の踏力FCを維持した状態で、アクセル開度が非常にゆっくりと推奨アクセル開度ATに向けて変化されることになり、運転者はこのアクセル開度の変化を認識しずらい設定となる。そして、推奨アクセル開度AT時点からアクセル開度が減少する方向については、踏戻し側反力特性をベース状態よりも小さくなるように変更して、推奨アクセル開度ATとなった時点でアクセル開度の自動的な減少が規制されるようにしてある。
【0030】
図11は、踏戻し側反力特性の第4の変更制御例を示すもので、図10の場合とは逆に、現在の踏力FCのままで推奨アクセル開度に向けて自動的にアクセル開度が減少することを、運転者に明確に認識させるようにしてある。すなわち、変更後の踏戻し側反力特性は、その開始点β1およびβ2共に、現在の踏力FCよりも十分大きくなるように設定してある(踏込み側反力特性に近ずく設定)。このような設定により、現在の踏力FCを維持した状態で、アクセル開度が素早く推奨アクセル開度へ向けて変化することになり、運転者がアクセル開度の増大を明確に認識することになる。そして、推奨アクセル開度AT時点からアクセル開度が減少する方向については、踏戻し側反力特性をベース状態よりも小さくなるように変更して、推奨アクセル開度ATとなった時点でアクセル開度の自動的な減少が規制されるようにしてある。
【0031】
ここで、図9図11に示すアクセル開度が推奨アクセル開度AT以下となるときの踏戻し側反力特性の減少量を大きくするほど、アクセル開度が推奨アクセル開度AT未満になってしまうことの防止機能が高まることになる(推奨アクセル開度ATになった時点での突き当たり感が高まる)。現在のアクセル開度ACから推奨アクセル開度ATに向けての速度に応じて、上記減少量を変更することができる(段階式あるいは連続可変式の変更)。具体的には、図11に示すように、現在のアクセル開度ACから推奨アクセル開度ATに向けての操作速度が速いときは、上記減少量を大きくすることにより、推奨アクセル開度ATになった時点で足を止めやすくなる。逆に、図10に示すように、現在のアクセル開度ACから推奨アクセル開度ATに向けての操作速度が遅いときは、上記減少量を小さくするのが好ましい。
【0032】
さらに、推奨アクセル開度ATの大きさに応じて、上記減少量を変更することができる(段階式あるいは連続可変式の変更)。具体的には、アクセル開度が小さいほど踏戻し側反力特性の絶対値が小さくなるので、推奨アクセル開度が大きいときは小さいときに比して上記減少量が大きくなるようにするのが好ましい。さらに又、現在の踏力FCの大きさに応じて、上記減少量を変更することができる(段階式あるいは連続可変式の変更)。具体的には、現在の踏力FCが大きいときは小さいときに比して、上記減少量を大きくするのが好ましい。
【0033】
次に、図12に示すフローチャートを参照しつつ、コントローラUによる反力特性の変更制御例について説明する。なお、以下の説明でQはステップを示す。まず、Q1において、変更後の推奨アクセル開度ATが読み込まれる(図3の推奨アクセル開度決定部10からの信号入力)。次いで、Q2において、現在のアクセル開度ACが読み込まれる。この後、Q3において、現在のアクセル開度ACよりも推奨アクセル開度ATの方が踏み込み側(アクセル開度増大側)にあるか否かが判別される。
【0034】
上記Q3の判別でYESのときは、例えば図5で説明したような踏込み側反力特性の変更制御が行われる。すなわち、Q4において、現在の踏力FCが読み込まれる。次いで、Q5において、現在のアクセル開度ACにおいて、ベース状態の踏戻し側反力特性により決定される反力(図2におけるF1対応)が抽出される。この後、Q6において、変更後の推奨アクセル開度ATにおいて、踏戻し側反力特性により決定される反力が抽出される。この後、Q7において、変更後の踏込み側反力特性の開始点α1が決定される(現在の踏力FCよりも小さくかつQ5で週出された反力よりも大きい範囲内での決定)。次いでQ8において、変更後の踏込み側反力特性の終止点α2が決定される(現在の踏力FC以下でかつQ6で抽出された反力以下とならない範囲での決定)。
【0035】
Q8の後、Q9において、変更後の推奨アクセル開度AT時点から大きいアクセル開度となる範囲での踏込み側反力特性の反力増大量(図5で「増大」として示すものに対応)が決定される。この後、Q10において、変更後の踏込み側反力特性が最終決定される。Q10での踏込み側反力特性の最終決定は、現在のアクセル開度ACと変更後の推奨アクセル開度ATとの間における踏込み側反力特性が、Q7,Q8で設定された上記開始点α1と終止点α2と結んだ直線として決定され、推奨アクセル開度AT以上のアクセル開度領域については、Q9で決定された増大変更とされる(図5のような踏込み側反力特性の変更となる)。
【0036】
前記Q3の判別でNOのときは、Q11において、現在のアクセル開度ACよりも推奨アクセル開度ATの方が踏み戻し側(アクセル開度減少方向)にあるか否かが判別される。このQ11の判別でYESのときは、例えば図9で説明したような踏戻し側反力特性の変更制御が行われる。すなわち、Q12において、現在の踏力FCが読み込まれる。次いで、Q13において、現在のアクセル開度ACにおいて、図2に示すベース状態の踏込み側反力特性により決定される反力(図2F2対応)が読み込まれる。この後、Q14において、変更後の推奨アクセル開度ATにおいて、踏込み側反力特性により決定される反力が抽出される。
【0037】
Q14の後、Q15において、変更される踏戻し側反力特性の開始点β1が算出される(現在の踏力FCよりも大きくかつQ13で抽出された反力以上とならない範囲で算出)。次いで、Q16において、変更される踏戻し側反力特性の終止点β2が算出される(現時の踏力FC以上でかつQ14で抽出された反力以上とならない範囲で算出)。
【0038】
Q16の後、Q17において、変更後の推奨アクセル開度以下となるアクセル開度範囲での踏戻し側反力特性の反力減少量が算出される(図9において「減少」として示すものに対応)。この減少量は、前述のように、現在のアクセル開度ACから変更後の推奨アクセル開度ATに向かうときの操作速度、変更後の推奨アクセル開度ATの大きさ、現在の踏力FCのいずれか1つあるいは2以上の要素を勘案して設定される。この後、Q18において、変更後の踏戻し側反力特性が最終決定される。Q18での踏戻し側反力特性の最終決定は、現在のアクセル開度ACと変更後の推奨アクセル開度ATとの間における踏戻し側反力特性が、Q15,Q16で設定された上記開始点β1と終止点β2と結んだ直線として決定され、推奨アクセル開度AT以下のアクセル開度領域については、Q17で決定された減少変更とされる(図9のような踏戻し側反力特性の変更となる)。前記Q11の判別でNOのときは、推奨アクセル開度の変更がないときなので、リターンされる(Q1へ戻る)。
【0039】
図13は、コントローラUによる第2の制御例を示すもので、推奨アクセル開度が変更されたことを運転者に報知するか否かを選択できるようにした場合の例を示す。すなわち、踏込み側反力特性の変更については、図6図7で示す反力特性の選択となり、踏戻し側反力特性の変更については、図10図11で示す反力特性の選択となる。また、図13は、図12のフローチャートに対して、Q6とQ9との間にQ21〜Q25のステップが追加され、また図12のQ14とQ17との間にQ26〜Q30が追加されたものとなっている。よって、以下の説明では、図12に対して追加されたステップ部分についてのみ説明することとする。
【0040】
まず、Q6の後は、Q21において、推奨アクセル開度が変更されたことを運転者に報知するか否かが判別される。このQ21ので判別は、図3に示すように、例えば運転者によるマニュアル操作される報知有無の選択スイッチ11からの信号に基づいて行われる。具体的には、例えばスイッチ11がOFFであれば報知希望無しとされ、スイッチ11がONであれば報知希望有りとされる。
【0041】
上記Q21の判別でYESのときは、Q22,Q23の処理が行われるが、これは、図7に示すように、変更後の踏込み側反力特性の開始点α1と終止点α2とをそれぞれ下限値あるいは下限値付近に設定するものである。このQ22,Q23の後は、Q9に移行される。上記Q21の判別でNOのときは、Q24,Q25での処理が行われた後、Q9に移行される。Q24,Q25では、図6に示すように、変更後の踏込み側反力特性の開始点α1と終止点α2とを上限値あるいは上限値付近に設定する処理となる。
【0042】
一方、Q14の後は、Q26において、推奨アクセル開度が変更されたことを運転者に報知するか否かが判別される。このQ26の判別でYESのときは、Q27,Q28の処理が行われた後、Q17に移行される。Q27,Q28の処理は、変更後の踏戻し側反力特性の開始点β1と終止点β2とを、図11に示すように、上限値あるいは上限値付近に設定するものである。Q26の判別でNOのときは、Q29,Q30の処理を経た後、Q17に移行される。図29,Q30では、踏戻し側反力特性の開始点β1と終止点β2とが、図10に示すように、下限値あるいは下限値付近設定される。
【0043】
図14は、コントローラUによる第3の制御例を示すもので、推奨アクセル開度が頻繁に変更されることに伴う反力特性の変更が、運転者に煩わしさを与えないようにするための制御例となっている。この図14の制御例では、図12のフローチャートにおけるQ2とQ3との間に、Q31のステップを追加したものとなっている。すなわち、Q2の後、Q31において、推奨アクセル開度ATの変更量が、あらかじめ設定された所定開度(例えば5度)以上であるか否かが判別される。このQ31の判別でYESのときは、推奨アクセル開度が大きく変更されたときなので、反力特性の変更制御を実行すべく、Q3以下の処理が行われる。また、Q31の判別でNOのときは、推奨アクセル開度の変更量が小さいので、反力特性の変更制御は不要であるとして、Q1へリターンされる。
【0044】
図15は、コントローラUによる第4の制御例を示すもので、推奨アクセル開度が頻繁に変更されることに伴う反力特性の変更が、運転者に煩わしさを与えないようにするための別の制御例となっている。この図15の制御例では、図12のフローチャートにおけるQ1とQ2との間に、Q41、Q42のステップを追加したものとなっている。すなわち、Q1の後、Q41において、前回支援したときつまり前回反力特性の変更を行ってからの経過時間が算出される。この後、Q42において、Q41で算出された経過時間が、あらかじめ設定された所定時間(例えば10秒)以上であるか否かが判別される。このQ42の判別でYESのときは、前回反力特性が変更されてからの経過時間が長くなっているので、反力特性の変更制御を実行すべく、Q3以下の処理が行われる。また、Q42の判別でNOのときは、前回反力特性が変更されてからの経過時間が短いときなので、反力特性の変更制御は不要であるとして、Q1へリターンされる。
【0045】
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。図14図15の制御を両方共に行うようにしてもよい。すなわち、推奨アクセル開度の変更量が大きいときあるいは前回反力特性を変更してから所定時間が経過しているときのいずれか一方の条件を満たしたときに反力特性の変更制御を実行させるようにしてもよく、別の手法として上記両方の条件を共に満たしたときに反力特性の変更制御を実行させるようにしてもよい。
【0046】
アクセルペダル2に対する反力の特性を変更する機構は種々のものを採択することができ、例えば踏込み側反力特性変更用のアクチュエータと踏戻し側反力特性変更用のアクチュエータとを個別に有するものであってもよい。推奨アクセル開度が変更したことを運転者に明確に認識させるために、例えば推奨アクセル開度が現在のアクセル開度から増大されたときは、図7に示す開始点α1を下限値あるいはその付近に設定する一方、終止点α2を上限値あるいはその付近に設定することにより行うこともできる。同様に、推奨アクセル開度が現在のアクセル開度から減少されたときに、図11に示す開始点β1を上限値あるいはその付近に設定する一方、終止点β2を下限値あるいはその付近に設定することにより行うこともできる。
【0047】
変更後の推奨アクセル開度ATが増大方向に変化したとき、変更後の踏込み側反力特性の終止点α2を、現在の踏力FCよりも大きくなるように設定するしてもよい。この場合、当初は自動的にアクセルペダルが推奨アクセル開度ATに向けて踏み込み方向に変化されるが、途中から運転者が現在の踏力FCよりも大きな踏力でアクセルペダルをさらに踏み込むことにより、変更後の推奨アクセル開度ATとされる。なお、この場合、図5に示すような、推奨アクセル開度AT以上のアクセル開度領域では、踏込み側反力特性を増大して、アクセルペダルの踏み込み過ぎを防止するのが好ましい。
【0048】
逆に、変更後の推奨アクセル開度ATが減少方向に変化したとき、変更後の踏戻し側反力特性の終止点β2を、現在の踏力FCよりも小さくなるように設定してもよい。この場合、当初は自動的にアクセルペダルが推奨アクセル開度ATに向けて踏み戻し方向に変化されるが、途中から運転者が現在の踏力FCよりも小さな踏力でアクセルペダルを戻すことにより、変更後の推奨アクセル開度ATとされる。なお、この場合、図9図11に示すような、推奨アクセル開度AT以下のアクセル開度領域では、踏戻し側反力特性を減少して、アクセルペダルの踏み戻し過ぎを防止するのが好ましい。
【0049】
変更後の踏込み側反力特性は、その開始点α1と終止点α2とを直線で結んだものに限らず、曲線で結んだものであってもよい(非線形設定)。同様に、変更後の踏戻し側反力特性の開始点β1と終止点β2とを直線で結んだものに限らず、曲線で結んだものであってもよい(非線形設定)。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として記載されたものをも暗黙的に含むものである。また、本発明は、アクセルペダルに対する反力制御方法としても把握することができる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、例えば自動車の燃費向上技術として好適である。
【符号の説明】
【0051】
1:保持軸
2:アクセルペダル
3:リターンスプリング
4:第1摩擦部材
5:第2摩擦部材
6:保持軸
7:アクチュエータ(反力特性変更手段)
8:アクセル開度センサ
9:踏力検出センサ
10:推奨アクセル開度決定部
11:報知有無選択スイッチ
U:コントローラ(反力特性制御手段)
X:踏込み側反力特性
Y:踏戻し側反力特性
AC:現在のアクセル開度
AT:推奨アクセル開度
FC:現在の踏力
α1:変更後の踏込み側反力特性の開始点
α2:変更後の踏込み側反力特性の終止点
β1:変更後の踏戻し側反力特性の開始点
β2:変更後の踏戻し側反力特性の終止点
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15