(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1ホールディング回路の前記第2トランジスタ及び前記第3トランジスタは、前記第2ノードに接続された制御端子を備えることを特徴とする請求項2に記載の駆動回路。
前記第2ホールディング回路の前記第1トランジスタがターンオンされ、前記キャリー信号が出力される間、前記第2トランジスタ及び前記第3トランジスタがターンオフされることを特徴とする請求項3に記載の駆動回路。
前記第2ホールディング回路は前記キャリー信号に応答して前記サブ回路を前記第2電圧に接続する第4トランジスタをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
前記第2ホールディング回路は前のステージからのキャリー信号に応答して前記第2ノードの電位を前記第2電圧に設定する第5トランジスタをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の駆動回路。
前記第2ノードの電位に応答して前記第1ノードを前記第2電圧に接続する第9トランジスタを有する安定化回路をさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の駆動回路。
前記安定化回路は次の次のステージからの前記キャリー信号に応答して前記第1ノードに前記第2電圧を接続する第10トランジスタをさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の駆動回路。
前記第1ダミーステージは前記第2ダミー信号及び前記第3ダミー信号に応答して前記最後の非ダミーステージに前記第1ダミー信号を供給することを特徴とする請求項12に記載の駆動回路。
前記第3ダミーステージは開始信号によって前記第1ダミーステージ及び前記第2ダミーステージに前記第3ダミー信号を供給することを特徴とする請求項12に記載の駆動回路。
前記第3ダミーステージは前記第3ダミー信号に応答して前記第1ノードを前記第2電圧に接続する第14トランジスタをさらに含むことを特徴とする請求項17に記載の駆動回路。
前記複数のステージは前記最後の非ダミーステージからのキャリー信号に応答して、前記最後の非ダミーステージと前記第2ダミーステージに第1ダミー信号を出力し、最後の放電トランジスタにダミー出力信号を出力する第4ダミーステージを含むことを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
前記複数のステージは前記第1ダミー信号に応答して前記最後の非ダミーステージ及び前記第1ダミーステージに第2ダミー信号を出力する第5ダミーステージをさらに含むことを特徴とする請求項19に記載の駆動回路。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付の図を参照して本発明の望ましい実施形態をより詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係る表示装置を示す平面図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る表示装置10は、第1基板21と、第2基板22と、第1基板21と第2基板22との間に介在された液晶層(図示せず)からなるLCDパネル(liquid crystal display panel)20とを含む。液晶表示パネル20は映像を表示する表示領域DA及び表示領域DAに隣接した周辺領域PAを含む。
【0013】
LCDパネル20上には複数のデータ線DL1〜DLmにデータ電圧を出力する複数のデータ駆動チップ30及び複数のゲート線GL1〜GLnにゲート信号を出力するゲート駆動回路100を含む。データ線DL1〜DLm及びゲート線GL1〜GLnは互いに実質的に垂直に延長され、互いに電気的に絶縁される。データ線DL1〜DLm及びゲート線GL1〜GLnは表示領域DAを定義する。各画素は薄膜トランジスタTr及び液晶キャパシタClcを含む。薄膜トランジスタTrは対応するゲート線GLi(ここで、iは1からn間の整数)に電気的に接続されたゲート電極と、対応するデータ線DLj(ここで、jは1からm間の整数)に電気的に接続されたソース電極と、画素電極に電気的に接続されたドレイン電極とを含む。画素電極は液晶キャパシタClcを形成する電極のうちの1つである。
【0014】
ゲート駆動回路100は周辺領域PAに備え、ゲート線GL1〜GLnの一端部に隣接して備えられる。具体的に、ゲート駆動回路100はゲート線GL1〜GLnにゲート信号を順に供給する。ゲート駆動回路100は第1基板21の画素の形成に用いられる薄膜工程を通じて第1基板21の周辺領域PA上に直接形成される。このようにゲート駆動回路100が第1基板21上に集積されれば、ゲート駆動回路100が内蔵された駆動チップを除去する必要がある。したがって、表示装置10のサイズを減少させてもよい。
【0015】
複数のテープキャリアパッケージ(Tape Carrier Package:TCP)31は複数のデータ線DL1〜DLmの一端部に隣接して周辺領域PAに付着する。データ駆動チップ30はTCP31上に実装される。データ駆動チップ30は複数のデータ線DL1〜DLmの一端部に電気的に接続されて複数のデータ線DL1〜DLmにデータ電圧を出力する。
【0016】
表示装置10はゲート駆動回路100及びデータ駆動チップ30の駆動を制御するための印刷回路基板33をさらに含む。印刷回路基板33はデータ駆動チップ30の駆動を制御するためのデータ制御信号及びイメージデータを出力する。印刷回路基板33はゲート駆動回路100の駆動を制御するためのゲート制御信号を出力する。データ駆動チップ30はデータ制御信号に同期してイメージデータを受信し、イメージ信号をデータ電圧に変換して出力する。ゲート駆動回路100はTCP31を通じてゲート制御信号を受信し、ゲート制御信号に応答してゲート信号を順に出力する。液晶表示パネル20はゲート信号に応答してデータ電圧を液晶キャパシタClcに充電して液晶層の透過度を制御し、その結果、所望する映像を表示することが好ましい。
【0017】
図2は、本発明の一実施形態に係るゲート駆動回路100を示すブロック図である。
図2に示すように、ゲート駆動回路100は互いに従属的に接続された複数のステージSRC1〜SRCnからなる1つのシフトレジスタを含む。各ステージSRC1〜SRCnは複数のゲート線GL1〜GLnのうちの1つに接続される。i番目のステージSRCi(ここで、iは1からnの整数)の入力端子IN、第1及び第2クロック端子CK1、CK2、第1及び第2電圧入力端子V1、V2、第1及び第2制御端子CT1、CT2、出力端子OUT及びキャリー端子CRを含む。
【0018】
i番目のステージSRCiの入力端子INは前のステージ(i−1)のキャリー端子CRに電気的に接続され、前のステージ(i−1)からキャリー信号を受信する(以下、前のステージ(i−1)からのキャリー信号を前のキャリー信号Cr(i−1)と言う)。但し、複数のステージSRC1〜SRCnのうち1番目のステージSRC1には前のステージが存在しないので、ゲート駆動回路100の駆動を開始する開始信号STVが1番目のステージSRC1の入力端子INに供給される。
【0019】
i番目のステージSRCiの第1制御端子CT1は次のステージ(i+1)のキャリー端子CRに電気的に接続されてキャリー信号Cr(i+1)を受信する。各ステージSRCiの第2制御端子CT2は次のステージi+1の次のステージSRCi+2のキャリー端子CRに電気的に接続されてキャリー信号Cr(i+2)を受信する。但し、複数のステージSRC1〜SRCnのうち最後のステージSRCnの第1及び第2制御端子CT1、CT2に入力される信号については後述する。
【0020】
ステージSRCiの第1制御端子CT1は、次のステージ(i+1)からキャリー端子CRを受ける。複数のステージSRC1〜SRCnのうち奇数番目のステージSRC1、SRC3の第1クロック端子CK1にはクロック信号CKVが供給され、奇数番目のステージSRC1、SRC3、SRC
n−1の第2クロック端子CK2にはクロック信号CKVと反転した位相を有するクロックバー信号CKVBが供給される。複数のステージSRC1〜SRCnのうち偶数番目のステージSRC2、SRC4、...の第1クロック端子CK1にはクロックバー信号CKVBが供給され、偶数番目のステージSRC2、SRC4、...の第2クロック端子CK2にはクロック信号CKVが供給される。
【0021】
複数のステージSRC1〜SRCnの第1電圧入力端子V1には第1電圧Vss1が印加され、第2電圧入力端子V2には第1電圧Vss1より低い電圧レベルを有する第2電圧Vss2が印加される。第1電圧Vss1はグランド電圧レベルまたはマイナス電圧レベルを有してもよい。本実施形態の一例として、第1電圧Vss1は−6Vであってもよく、第2電圧Vss2は−12Vであってもよい。
【0022】
各ステージSRCiの出力端子OUT(i)は対応するゲート線が接続されてゲート信号を供給する。
【0023】
各ステージSRCiのキャリー端子CR(i)は次のステージの入力端子IN(i+1)に電気的に接続され、前のステージの第1制御端子CT1(i−1)に電気的に接続され、2つ前のステージから第2制御端子CT2(i−2)に電気的に接続されてキャリー信号を供給する。第1ステージSRC1のキャリー端子CR(1)は、次のステージ(i+1)の入力端子INに接続されるが、前のステージがなく供給されず、第2ステージSRC2のキャリー端子CRは、入力端子INと第1制御端子に接続される。
【0024】
ゲート線GL1〜GLnの第2端部には複数の放電トランジスタNT_Dが各々接続される。複数の放電トランジスタNT_Dの各々は対応する次のゲート線GL(i+1)に接続された制御端子を含んでいる。第1電圧Vss1を受信する入力端子と、対応するゲート線に接続された出力端子とを備える。放電トランジスタNT_D(i)は、対応するステージOUT(2)の出力端子に接続され、第1電圧Vss1に結合される。したがって、各放電トランジスタNT_Dは、次のステージから次のゲート信号に応答して、対応するゲート線GL(i)のゲート信号を第1電圧Vss1に放電させる。
【0025】
図3は
図2に示した複数のステージのうちi番目のステージSRC(i)を示す回路図である。
図2に示した複数のステージの各々は同一の回路構成を有する。
図3に示すように、各ステージSRC(i)の回路は多様な大きさを有する15個のトランジスタと4個のキャパシタからなる。また、
図2と同様に各ステージSRCiは7個の入力端子と2個の出力端子とを有する。
【0026】
図3に示すように、第1トランジスタT1は駆動回路のメイントランジスタとして第1回路111に含まれる。第1トランジスタT1はクロック信号CKVを受信する入力端子と、出力信号O(i)(ゲート信号でもよい)に出力する出力端子と、ノードQ(NQ)に接続された制御端子とを含む。第15トランジスタT15は第2回路112に含まれ、クロック信号CKVを受信する入力端子と、キャリー信号Cr(i)に出力する出力端子と、ノードQ(NQ)に接続された制御端子とを含む。ここで、キャリー信号Cr(i)は出力信号O(i)と実質的に同一の電圧レベルを有する。キャパシタC1は第1トランジスタT1の制御端子と出力端子との間に接続され、第2キャパシタC2は第15トランジスタT15の制御端子と出力端子との間に接続される。
【0027】
制御回路113は第2、第4及び第9トランジスタT2、T4、T9、キャリー端子Cr(i)に接続されたキャパシタC2からなり、第1及び第15トランジスタT1、T15の動作を制御する。第4トランジスタT4は前のステージSRC(i−1)の第15トランジスタT15からキャリー信号Cr(i−1)を受信する制御端子及び第1端子を含む。第4トランジスタT4の第2端子はノードQ(NQ)及び第1トランジスタT1の制御端子に接続される。前のキャリー信号Cr(i−1)がハイ(high)になれば、第4トランジスタT4はノードQ(NQ)の電位をハイに上昇させ、クロック信号CKVが上昇する(クロック信号CKVはi−1においてロー(low)である)ときにそなえて第1及び第15トランジスタT1、T15をターンオンさせる。第1及び第15トランジスタT1、T15がターンオンされるのは第1及び第15トランジスタT1、T15の第1端子に供給されるクロック信号CKVがハイになったとき、出力信号O(i)及びキャリー信号Cr(i)がハイに上昇するということを意味する。したがって、クロック信号CKVがハイになれば、ノードQ(NQ)の電位が第1及び第2キャパシタC1、C2のカップリング(cupling)によってブートストラップ(bootstrap)される。ノードQ(NQ)のブートストラップによって第1及び第15トランジスタT1、T15はターンオン状態を維持し、出力信号O(i)及びキャリー信号Cr(i)はクロック信号CKVがハイ状態の間ハイ状態を維持する。
【0028】
第2トランジスタT2は第1トランジスタT1の第2端子に接続される第1端子と、次のステージのキャリー信号Cr(i+1)を受信する制御端子と、第1電圧Vss1に接続された第2端子とを含む。したがって、第2トランジスタT2は次のステージからのキャリー信号Cr(i+1)に応答して出力信号O(i)を第1電圧Vss1までプルダウンさせる。第9トランジスタT9はノードQ(NQ)に接続された第1端子と、次のステージからキャリー信号Cr(i+1)を受信する制御端子と、第1電圧Vss1に接続された第2端子とを含む。したがって、第2トランジスタT2及び第9トランジスタT9を各々プルダウンし、キャリー信号Cr(i)がハイであるとき、ノードQ(NQ)を第1電圧Vss1までダウンさせる。
【0029】
一方、クロック信号CKVがロー状態にダウンされれば、第2トランジスタT2はキャリー信号Cr(i+1)に応答して出力信号O(i)を第1電圧Vss1までダウンさせる。同様に、第9トランジスタT9はキャリー信号Cr(i+1)に応答してノードQ(NQ)の電位を第1電圧Vss1までダウンさせる。ノードQ(NQ)の電位がダウンされれば、第1及び第15トランジスタT1、T15はターンオフされる。第1及び第15トランジスタT1、T15のVgsはほとんどゼロに近くなる。しかし、上述のように高温環境ではトランジスタの漏洩電流が上昇する。したがって、出力信号O(i)はステージSRCiが活性化されるとき、ハイ状態になり、フレーム(例えば、i+1)の残り区間の間にはロー状態に維持されなければならないが、高温環境ではそうではないことがある。高温環境での漏洩電流を減少させるか、または除去するためにはVgsをゼロより下げなければならないために、第2電圧Vss2が供給される。
【0030】
第1ホールディング回路114は第3及び第11トランジスタT3、T11を含む。第3及び第11トランジスタT3、T11の制御端子は第2ホールディング回路115によって制御されるノードA(NA)に接続される。より詳細には、第3トランジスタT3は第1トランジスタT1の第2端子に接続された第1端子と、ノードA(NA)に接続された制御端子と、第1電圧Vss1に接続された第2端子とを含む。第11トランジスタT11は第15トランジスタT15の第2端子に接続された第1端子と、ノードA(NA)に接続される制御端子と、第2電圧Vss2に接続される第2端子とを含む。第3トランジスタT3は第1トランジスタT1がターンオフされる間出力信号O(i)を第1電圧Vss1にホールディングさせる。第11トランジスタT11は第15トランジスタT15がターンオフされる間キャリー信号Cr(i)を第2電圧Vss2にホールディングさせる。i+2番目のステージSRC(i+2)に印加されるクロック信号CKVが上昇するとき、第6トランジスタT6はi+2番目のステージSRC(i+2)からのキャリー信号Cr(i+2)に応答してターンオンされ、その結果、ノードQ(NQ)の電位は第2電圧Vss2までダウンされ、第1トランジスタT1のVgsはネガティブ値を有する。
【0031】
第2ホールディング回路115は第7、第8、第12、第13及び第16トランジスタT7、T8、T12、T13、T16、第3及び第4キャパシタC3、C4からなり、ノードA(NA)を通じて第3及び第11トランジスタT3、T11を制御する。第2ホールディング回路115は第7及び第12トランジスタT7、T12、第3及び第4キャパシタC3、C4からなるサブ回路を含む。第16トランジスタT16はノードA(NA)に接続された第1端子と、キャリー信号Cr(i)を受信する制御端子と、第2電圧Vss2に接続された第2端子とを含む。第8トランジスタT8は第3トランジスタT3の制御端子に接続された第1端子と、キャリー信号Cr(i)を受信する制御端子と、第2電圧Vss2に接続された第2端子とを含む。第13トランジスタT13はノードB(NB)に接続された第1端子と、キャリー信号Cr(i)を受信する制御端子と、第2電圧Vss2に接続された第2端子とを含む。第12トランジスタT12はクロック信号CKVを受信する第1端子と、制御端子と、ノードB(NB)に接続された第2端子とを含む。第7トランジスタT7はクロック信号CKVを受信する第1端子と、ノードB(NB)に接続される制御端子と、ノードA(NA)に接続された第2端子とを含む。第3キャパシタC3は第7トランジスタT7の第1端子と制御端子との間に接続され、第4キャパシタC4は第12トランジスタT12の第2端子と第7トランジスタT7の第2端子との間に接続される。
【0032】
第16トランジスタT16はキャリー信号Cr(i)に応答してノードA(NA)に第2電圧Vss2を供給する。したがって、第16トランジスタT16はキャリー信号Cr(i)がハイであるとき、第1ホールディング回路114によって出力信号O(i)及びキャリー信号Cr(i)がロー状態にダウンされないようにする。第8トランジスタT8はi−1番目のステージSRC(i−1)からのキャリー信号Cr(i−1)に応答してノードA(NA)に第2電圧Vss2を供給する。したがって、i−1番目のステージSRC(i−1)が活性化される間第3及び第11トランジスタT3、T11は第8トランジスタT8によってターンオフさせ、その結果、(i−1)によって出力信号O(i)がプリチャージされる。
【0033】
第13トランジスタT13はキャリー信号Cr(i)に応答してターンオンされ、第12トランジスタT12から出力されたクロック信号CKV、ただし、クロック信号CKVがハイであるときは第13トランジスタT13によって第2電圧Vss2まで低くなる。したがって、クロック信号CKVが第7トランジスタT7を通じてノードA(NA)まで到達することを防止し、ノードA(NA)はキャリー信号Cr(i)がハイであるとき、ロー状態に残る。その結果、第1トランジスタT1のブートストラップ動作が正常に行われる。
【0034】
クロック信号CKVがハイであるとき、第3及び第4キャパシタC3、C4が充電され、それによって、第7トランジスタT7がターンオンされる。その後、第7トランジスタT7がターンオンされる間、第16、第13及び第8トランジスタT16、T13、T8はターンオフされ、その結果、ノードA(NA)の電位が上昇する。ノードA(NA)の電位が上昇すれば、第3及び第11トランジスタT3、T11がターンオンされる。第3及び第11トランジスタT3、T11がターンオンされれば、第3トランジスタT3は出力信号O(i)を第1電圧Vss1にホールディングさせ、第11トランジスタT11はキャリー信号Cr(i)を第2電圧Vss2にホールディングさせる。各ステージの第2ホールディング回路115はキャリー信号Cr(i)に応答してノードA(NA)の電位を第2電圧Vss2にホールディングさせるために第16トランジスタT16を含み、その結果、正常なブートストラップ動作が実行される。
【0035】
安定化回路116はノードQ(NQ)の電位を安定させるために第6、第10及び第5トランジスタT6、T10、T5を含む。第6トランジスタT6はノードQ(NQ)に接続された第1端子と、2つ後のステージSRC(i+2)からキャリー信号Cr(i+2)を受信する制御端子と、第2電圧Vss2に接続された第2端子とを含む。したがって、2つ後のステージSRC(i+2)が活性化されれば、第6トランジスタT6によって第1トランジスタT1の制御端子は第2電圧Vss2までダウンされ、その結果、ノードQ(NQ)は安定する。第10トランジスタT10はノードQ(NQ)に接続された第1端子と、ノードA(NA)に接続された制御端子と、第2電圧Vss2に接続された第2端子とを含む。ノードA(NA)の電位が第2電圧Vss2までダウンされれば、第10トランジスタT10はターンオフされ、クロック信号CKVの上昇によってノードA(NA)の電位が上昇すれば、第10トランジスタT10はターンオンされる。第10トランジスタT10がターンオンされることによって、ノードQ(NQ)の電位は第2電圧Vss2まで低くなる。したがって、ノードQ(NQ)の電位はクロック信号CKVがローであるときは第6トランジスタT6によって第2電圧Vss2までダウンされ、クロック信号CKVがハイであり、キャリー信号Cr(i)がローであるときには第10トランジスタT10によって第2電圧Vss2までダウンされる。第5トランジスタT5は出力信号O(i)に接続された第1端子と、クロックバー信号CKVBを受信する制御端子と、第1電圧Vss1に接続された第2端子とを含む。第5トランジスタT5はクロックバー信号CKVBに応答して出力信号O(i)を第1電圧Vss1に維持させる。
【0036】
安定化回路116によってノードQ(NQ)の電位が安定することによって、第1トランジスタT1の漏洩電流を減少させ、高温環境で第1トランジスタT1が非正常にターンオンされるのを防止する。
【0037】
図4は、
図2に示したi番目のステージの出力信号を示す波形図である。
図4において、第1グラフはi番目のステージの出力信号O(i)を示し、第2グラフはクロック信号CKVを示し、第3グラフはノードA(NA)の電位を示し、第4グラフはノードB(NB)の電位を示す。
【0038】
図4に示すように、第2ホールディング回路115がキャリー信号Cr(i)に応答してノードA(NA)の電位を第2電圧Vss2にホールディングさせる第16トランジスタT16を含む場合、ノードA(NA)の電位が安定する。これによって、第1トランジスタT1のブートストラップ動作が正常に実行でき、出力信号O(i)が正常に出力できる。
【0039】
図5は、本発明の他の実施形態に係るゲート駆動回路150のブロック図である。ゲート駆動回路150は、
図2に示したゲート駆動回路100の構成と実質的に同様の構成である。
図5に示した構成要素のうち
図2に示した構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付し、それに対する具体的な説明は省略する。
図5に示すように、本発明の他の実施形態に係るゲート駆動回路150は各ステージSRC1〜SRCnが2つのクロック端子CK1、CK2に代わって1つのクロック端子CKを備えるという側面で
図2に示したゲート駆動回路100と異なる構造を有する。複数のステージSRC1〜SRCn(nは偶数)のうち奇数番目のステージSRC1、SRC3、...SRCn−1のクロック端子CKにはクロック信号CKVが供給され、偶数番目のステージSRC2、...SRCnのクロック端子CKにはクロックバー信号CKVBが供給される。ここで、クロックバー信号CKVBはクロック信号CKVに反転した位相を有する。
【0040】
図6は、
図5に示したゲート駆動回路150の複数のステージのうちi番目のステージを示す回路図である。
図6に示すように、本発明の他の実施形態に係るゲート駆動回路150のi番目のステージSRCiは第5トランジスタT5が削除された点だけが異なり、残りの構成は
図3に示したi番目のステージSRCiと同一である。
【0041】
図6において、i番目のステージSRCiが奇数番目のステージであると仮定すれば、i番目のステージSRCiにはクロック信号CKVが供給される。一方、i番目のステージSRCiが偶数番目のステージであると仮定すれば、i番目のステージSRCiにはクロックバー信号CKVBが供給される。
【0042】
図7は、本発明のまた他の実施形態に係るゲート駆動回路100−1を示すブロック図である。
図7に示すように、本発明のまた他の実施形態に係るゲート駆動回路100−1は上述の複数の非ダミーステージSRC1〜SRCnの以外に第1〜第3ダミーステージDum1、Dum2、Dum3をさらに含む。第1ダミーステージDum1は前のステージSRCnのキャリー信号CRnに応答して自己のキャリー端子CRから第1ダミー信号Cr(n+1)及び出力端子OUTから第1ダミー出力信号O(n+1)を出力する。
【0043】
第1ダミーステージDum1のキャリー端子CRは前のステージSRCnの第1制御端子CT1及び第2ダミーステージDum2の入力端子INに第1ダミー信号CR(n+1)を供給する。図示しないが、第1ダミーステージDum1のキャリー端子CRはまたn−1番目のステージSRCn−1の第2制御端子CT2に第1ダミー信号Cr(n+1)を供給してもよい。
【0044】
第1ダミーステージDum1の出力端子OUTは第1端子が最後のゲート線GLnに接続された最後の放電トランジスタNT_Dの制御端子に接続される。したがって、最後の放電トランジスタNT_Dが第1ダミーステージDum1の出力端子OUTを通じて出力された第1ダミー信号CR(n+1)に応答してターンオンされれば、ターンオンされた最後の放電トランジスタNT_Dは最後のゲート線GLnの電位を第1電圧Vss1にダウンさせる。第2ダミーステージDum2は第1ダミー信号CR(n+1)に応答して自己のキャリー端子CRを通じて第2ダミー信号CR(n+2)を出力する。
【0045】
第2ダミーステージDum2のキャリー端子CRはn番目のステージSRCnの第2制御端子CT2、第1ダミーステージDum1の第1制御端子CT1、及び第3ダミーステージDum3の入力端子に第2ダミー信号CR(n+2)を供給する。このように、n番目のステージSRCnの第1及び第2制御端子CT1、CT2は第1及び第2ダミーステージDum1、Dum2から各々第1及び第2ダミー信号CR(n+1)、CR(n+2)を受信することで、最後のゲート線GLnに出力信号(例えば、ゲート信号)を供給する。第3ダミーステージDum3は第2ダミー信号CR(n+2)に応答して第3ダミー信号CR(n+3)を出力する。
【0046】
第3ダミーステージDum3のキャリー端子CRは第1ダミーステージDum1の第2制御端子CT2及び第2ダミーステージDum2の第1制御端子CT1に第3ダミー信号Cr(n+3)を供給する。第2ダミーステージDum2の第2制御端子CT2は1番目のステージSRC1の入力端子INに供給される開始信号STVが供給される。また、開始信号STVは第3ダミーステージDum3の第1制御端子CT1に供給されてもよい。
【0047】
第2及び第3ダミーステージDum2、Dum3は、ダミーステージのゲート信号を出力しないため、出力信号を出力する必要がなく出力端子OUTを具備しない。
【0048】
第3ダミーステージDum3は第1及び第2ダミーステージDum1、Dum2とは異なり、第2制御端子CT2を具備しない。このような第3ダミーステージDum3の構造については後述する。
【0049】
図8は、開始信号STV、第1ダミー信号Cr(n+1)、第2ダミー信号Cr(n+2)、第3ダミー信号Cr(n+3)を示す波形図である。
図8に示すように、開始信号STVは1フレームFRA1単位で1H区間の間ハイ状態になる。1フレーム区間FRA1は第1〜第nステージSRC1〜SRCn(図示せず)及び第1〜第3ダミーステージDum1、Dum2、Dum3の各々の1H区間を含み、ブランク区間BLA1の間、データ電圧はデータ線DL1〜DLmに供給される。
【0050】
第1〜第3ダミー信号CR(n+1)、CR(n+2)、CR(n+3)は順に発生され、第1〜第3ダミー信号CR(n+1)、CR(n+2)、CR(n+3)の各々は1H区間の間ハイ状態を維持する。
図8に示すように、第1〜第3ダミー信号CR(n+1)、CR(n+2)、CR(n+3)は隣接するステージの駆動を制御するために使われる。しかし、
図8に示すように、次のフレームの開始信号STVは現在のフレーム(及びブランク区間BLA1)の第3ダミー信号CR(n+3)の後に発生する。したがって、次のフレームの開始信号STVは次のフレームの第2及び第3ダミーステージDum2、Dum3の駆動を制御するために使用してもよい。
【0051】
図9は、
図7に示した第1ダミーステージを示す回路図である。
図9に示すように、第1ダミーステージDum1は実質的に
図3に示したi番目のステージSRCiのトランジスタと同一の構成を有する。第15トランジスタT15はn番目のステージSRCnの第1制御端子CT1に第1ダミー信号CR(n+1)を出力する。第1トランジスタT1を含む第1回路121は、
図7に示したように、放電トランジスタNT_Dの制御端子に出力信号O(n+1)を出力する。
【0052】
第1ダミー制御回路123は第2及び第3ダミー制御信号に応答して第1及び第15トランジスタT1、T15の動作を制御する。
【0053】
第1ダミーホールディング回路124は第1トランジスタT1のターンオフ区間の間、第1ダミー信号CR(n+1)を第1電圧Vss1にホールディングさせる。第2ダミーホールディング回路125は第1トランジスタT1のターンオン区間の間第15トランジスタT15からの第1ダミー信号CR(n+1)に応答して第2電圧Vss2を第1ダミーホールディング回路124に供給して、第1ダミーホールディング回路124をターンオフさせる。
【0054】
第6及び第10トランジスタT6、T10は第1トランジスタT1及び第15トランジスタT15のターンオフ区間の間第3ダミー信号CR(n+3)及び第2ダミーホールディング回路125の出力信号に応答して第2電圧Vss2を第1及び第15トランジスタT1、T15に供給することによって、第1及び第15トランジスタT1、T15をターンオフさせる。第2ダミーホールディング回路125は第7、第12トランジスタT7、T12、第3及び第4キャパシタC3、C4からなるサブ回路を構成する。
【0055】
図10は、
図6に示した第2ダミーステージDum2を示す回路図である。
図10に示すように、第2ダミーステージDum2は上述のi番目のステージSRCiと実質的に同一の回路構成を有する。第15トランジスタT15は第1ダミーステージDum1及びn番目のステージSRCnに第2ダミー信号Cr(n+2)を出力する。第2ダミー制御回路133は第3ダミー制御信号Cr(n+3)及び開始信号STVに応答して第1及び第15トランジスタT1、T1の動作を制御する。
【0056】
第1ダミーホールディング回路134は第1トランジスタT1のターンオフ区間の間第1トランジスタT1からの第2ダミー信号Cr(n+2)を第1電圧Vss1にホールディングさせる。第2ダミーホールディング回路135は第1トランジスタT1のターンオン区間の間第2ダミー信号CR(n+2)に応答して第2電圧Vss2を第1ダミーホールディング回路134に供給して、第1ダミーホールディング回路134をターンオフ状態に維持させる。第7トランジスタT7、第12トランジスタT12キャパシタC3及びキャパシタC4は第2ホールディング回路135のサブ回路を形成する。
【0057】
第6及び第10トランジスタT6、T10は第1トランジスタT1のターンオフ区間の間開始信号STV及び第2ダミーホールディング回路135の出力信号に応答して第2電圧Vss2を第1及び第15トランジスタT1、T15に供給する。これによって、第1及び第15トランジスタT1、T15は第2電圧Vss2によってターンオフ状態を維持する。
【0058】
図11は、
図7に示した第3ダミーステージDum3の回路図である。
図11に示すように、第3ダミーステージDum3は第1及び第2ダミーステージDum1、Dum2と類似の構成を有するが、異なる点が幾つかある。具体的に、第6トランジスタT6は第3ダミーステージDum3が省略される。第2回路142の第15トランジスタT15は第1ダミーステージDum1の第2制御端子CT2及び第2ダミーステージDum2の第1制御端子CT1に第3ダミー信号CR(n+3)を出力する。さらに、第9トランジスタの第2端子は第1電圧Vss1に代わって第2電圧Vss2に接続される。このように、ノードQ(NQ)の電位は第1電圧Vss1より低い第2電圧Vss2に安定される。これによって、第1及び第15トランジスタT1、T15(第1回路141の)が高温環境でターンオンされるのを防止する。また、第3ダミーステージDum3の第16及び第17トランジスタT16、T17については後述する。
【0059】
第3ダミー制御回路143は開始信号STVに応答して第1及び第15トランジスタT1、T15の動作を制御する。
【0060】
第3ダミーホールディング回路144は第3トランジスタT3、第11トランジスタT11及び第16トランジスタT16を含む。第3及び第11トランジスタT3、T11は
図3に示した第1及び第2ホールディングトランジスタT3、T11と実質的に同一の方式で接続される。したがって、第1ホールディングトランジスタT3は第1トランジスタT1のターンオフ区間で第1トランジスタT1からの第3ダミー信号Cr(n+3)を第1及び第2キャパシタC1、C2を通って第1電圧Vss1にホールディングさせてもよい。さらに、第2ダミーホールディング回路145によってノードA(NA)の電位が上昇され、第11トランジスタT11がターンオンされれば、第11トランジスタT11は第3ダミー信号CR(n+3)を第2電圧Vss2にホールディングさせてもよい。
【0061】
第16トランジスタT16は第3ダミーステージDum3に新たに追加されたものである。第16トランジスタT16は第15トランジスタT15から第3ダミー信号CR(n+3)を受信する第1端子と、開始信号STVを受信する制御端子と、第2電圧Vss2に接続された第2端子とを備える。したがって、第16トランジスタT16は開始信号STVに応答して第15トランジスタT15から出力される第3ダミー信号CR(n+3)を第2電圧Vss2にホールディングさせてもよい。
【0062】
第2ダミーホールディング回路145は第1トランジスタT1のターンオン区間の間第2トランジスタT2からの第3ダミー信号CR(n+3)に応答して、第2電圧Vss2を第1ダミーホールディング回路144に供給して第1ダミーホールディング回路144をターンオフさせる。第2ダミーホールディング回路145は
図3に示した第2ホールディング回路115と同一の構成を有する。第2ダミーホールディング回路145は第7及び第12トランジスタT7、T12、第3及び第4キャパシタC3、C4からなるサブ回路を含む。
【0063】
第3ダミー安定化回路146は第10トランジスタT10及び新たな第17トランジスタT17を含む。第3ダミー安定化回路146は第6及び第5トランジスタT6、T5が削除され、第17トランジスタT17が追加された点で
図3に示した安定化回路116と異なる。第17トランジスタT17はノードQ(NQ)に接続された第1端子と、第3ダミー信号CR(n+3)を受信する制御端子と、第2電圧Vss2に接続された第2端子とを備える。したがって、第17トランジスタT17は第3ダミー信号CR(n+3)に応答してノードQ(NQ)の電位を第2電圧Vss2に安定させる。
【0064】
図12は、本発明のまた他の実施形態に係るゲート駆動回路のブロック図であり、
図13は、開始信号STV、第1ダミー信号Cr(n+1)及び第2ダミー信号Cr(n+2)を示す波形図である。
【0065】
図12に示すように、本発明のまた他の実施形態に係るゲート駆動回路100−2は複数のステージSRC1〜SRCnの以外に第1及び第2ダミーステージDum1、Dum2をさらに含む。第1ダミーステージDum1はn番目のステージSRCnのキャリー信号に応答してキャリー端子CRを通じて第1ダミー信号CR(n+1)を出力し、出力端子OUTを通じて出力信号を出力する。特に、第1ダミーステージDum1のキャリー端子CRはn番目のステージSRCnの第1制御端子CT1及び第2ダミーステージDum2の入力端子INに接続されて、第1ダミー信号CR(n+1)を供給する。図示しないが、第1ダミーステージDum1のキャリー端子CRは複数のステージSRC1〜SRCnのうちn−1番目のステージSRCn−1の第2制御端子CT2に接続されて第1ダミー信号CR(n+1)を供給してもよい。
【0066】
また、第1ダミーステージDum1の出力端子OUTは複数のゲート線GL1〜GLnのうち最後のゲート線GLnに接続された放電トランジスタNT_Dの制御端子に接続される。したがって、最後の放電トランジスタNT_Dは第1ダミーステージDum1の出力端子OUTを通じて出力された第1ダミー信号CR(n+1)に応答してターン−オンされる。ターンオンされた最後の放電トランジスタNT_Dは最後のゲート線GLnの電位を第1電圧Vss1にダウンさせる。
【0067】
一方、第2ダミーステージDum2は第1ダミー信号CR(n+1)に応答して自己のキャリー端子CRを通じて第2ダミー信号CR(n+2)を出力する。第2ダミーステージDum2のキャリー信号CRはn番目のステージSRCnの第2制御端子CT2及び第1ダミーステージDum1の第1制御端子CT1に接続されて第2ダミー信号CR(n+2)を供給する。したがって、n番目のステージSRCnの第1及び第2制御端子CT1、CT2は第1及び第2ダミーステージDum1、Dum2から各々第1及び第2ダミー信号CR(n+1)、CR(n+2)を受信することによって、正常に最後のゲート線GLnにゲート信号を出力することができる。
【0068】
図12に示すように、開始信号STVは、第1ダミーステージDum1の第2制御端子CT2及び第2ダミーステージDum2の第1制御端子CT1に複数のステージSRC1〜SRCnのうち1番目のステージSRC1の入力端子INに供給される開始信号STVが供給される。一方、第2ダミーステージDum2は第1ダミーステージDum1とは異なり、第2制御端子CT2を具備しない。このような第2ダミーステージDum2の構造については後述する。
【0069】
図13に示すように、開始信号STVは1フレームFRA1単位で1H区間の間ハイ状態に発生される。1フレーム区間FRA1は各々の第1〜第nステージSRC1〜SRCn、第1及び第2ダミーステージDum1、Dum2及びブランク区間BLA1及び次の第2ダミー信号Cr(n+2)を含む。ブランク区間BLA1の間第1及び第2ダミー信号CR(n+1)、CR(n+2)はゲート駆動回路100−2から出力されない。
【0070】
第1及び第2ダミー信号Cr(n+1)、Cr(n+2)は順に発生して、第1及び第2ダミー信号Cr(n+1)、Cr(n+2)の各々は1H区間の間ハイ状態を維持する。
図11に示すように、第1及び第2ダミー信号CR(n+1)、CR(n+2)は隣接するステージの駆動を制御するために使われる。しかし、
図13に示すように、次のフレームの開始信号STVが現在フレームの第2ダミー信号CR(n+2)の後に発生されるので、次のフレームの開始信号STVは第1及び第2ダミーステージDum1、Dum2の駆動を制御するために使用されてもよい。
【0071】
図14は、
図12に示した第1ダミーステージを示す回路図である。
図14に示すように、第1ダミーステージDum1は第1回路151の第1トランジスタT1と、第2回路152の第15トランジスタT15と、ダミー制御回路153と、第1ダミーホールディング回路154と、第2ダミーホールディング回路155と、ダミー安定化回路156とを含む。第1ダミーステージDum1は複数のステージSRC1〜SRCnの各々と同一の回路構成を有する。しかし、ダミー安定化回路156が開始信号STVを受信するという点において
図6に示した安定化回路116と異なる。
【0072】
図15は、
図12に示した第2ダミーステージの一例を示す回路図である。
図15に示すように、第2ダミーステージDum2は第1回路161の第1トランジスタT1と、第2回路162の第15トランジスタT15と、ダミー制御回路163と、第1ダミーホールディング回路164と、第2ダミーホールディング回路165と、ダミー安定化回路166とを含む。本実施形態の一例として、第2ダミーステージDum2は
図11に示した第3ダミーステージDum3と同一の回路構成を有する。
【0073】
図16は、
図12に示した第2ダミーステージの他の一例を示す回路図である。
図16に示すように、第2ダミーステージDum2は第1トランジスタT1と、第15トランジスタT15と、ダミー制御回路163と、第1ダミーホールディング回路164と、第2ダミーホールディング回路167と、ダミー安定化回路166とを含む。
【0074】
本実施形態の第2ダミーホールディング回路167は
図15に示した第2ダミーステージDum2の第2ダミーホールディング回路165と異なる構成を有する。
図15に示した第16及び第13トランジスタT16、T13の制御端子は第15トランジスタT15から第2ダミー信号CR(n+2)を受信する一方、本実施形態の
図16に示した第16及び第13トランジスタT16、T13の制御端子はノードQ(NQ)に接続される。第2ダミーステージDum2−1のノードQ(NQ)の電位は第10及び第17トランジスタT10、T17によって第2電圧Vss2に安定する。したがって、第16及び第13トランジスタT16、T13の誤動作を防止する。
【0075】
図17は、本発明の他の実施形態に係る表示装置410を示す平面図である。表示装置410の構造は、
図1に示したデータ駆動チップ30がと1つの駆動チップ34に組み込まれている。液晶表示パネル20の第1基板21は、第1周辺領域PA1と第2周辺領域PA2とが分割される。第1周辺領域PA1はゲート駆動回路100を含んでもよく、第2周辺領域PA2は駆動チップ34を含んでもよい。
【0076】
図17に示すように、本実施形態に係る表示装置410は駆動チップ34を印刷回路基板36に接続するためのフレキシブル印刷回路基板35を含む。したがって、印刷回路基板36から出力された制御信号はフレキシブル印刷回路基板35を通じて駆動チップ34及びゲート駆動回路100に供給されてもよい。
【0077】
以上、実施形態を参照して説明したが、該当の技術分野の熟練された当業者は下記の特許請求の範囲に記載した本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更させることができることを理解することができる。