(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態によるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。スロットマシン10は、遊技の進行を制御するメイン(遊技)制御手段60と、演出の出力を制御するサブ制御手段70とを備える。
メイン制御手段60は、役の抽選、リール31の駆動制御、入賞時の払出し等を制御する。メイン制御手段60は、メイン制御基板(図示せず)上に設けられており、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラム等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
【0025】
また、サブ制御手段70は、演出の選択や出力、ストップスイッチ42の押し順報知等を制御する。サブ制御手段70は、サブ制御基板(図示せず)上に設けられており、上記メイン制御基板と同様に、演算等を行うCPU、演出の出力に必要なプログラム等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
また、メイン制御基板とサブ制御基板は、別体で構成されるとともに、メイン制御基板からサブ制御基板に対し、遊技に関する情報(遊技結果等)を送信可能に両者が電気的に接続されている。
【0026】
図1に示すように、メイン制御手段60の入力側(
図1中、左側)には、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、及びストップスイッチ42が電気的に接続されている。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを当該遊技のために投入するときに操作するスイッチである。本実施形態でのベットスイッチ40は、3枚(max)投入専用のスイッチであり、遊技者は、いずれの遊技状態においても、常に3枚のメダルを投入して遊技を行うようになっている。
なお、メダル投入口43は、実際のメダルを遊技者が投入する部分であり、メダル投入口43からメダルを投入することは、ベットスイッチ40を操作することと同様の役割を果たす。
【0027】
また、スタートスイッチ41は、(左、中、右のすべての)リール31を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらにまた、(左、中、右)ストップスイッチ42は、3つ(左、中、右)のリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
【0028】
メイン制御手段60の出力側(
図1中、右側)には、モータ32が電気的に接続されている。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、各リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段64によって制御される。ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
【0029】
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(役に対応する図柄の組合せを構成している図柄)を印刷したリールテープを貼付したものである。
図2は、本実施形態におけるリール31の図柄配列を示す図である。
図2では、図柄番号を併せて図示している。
図2に示すように、本実施形態では、各リール31ごとに、21個の図柄が等間隔で配置されている。
【0030】
図2において、ベルに係る図柄として、「ベル1」及び「ベル2」の2種類が設けられている。これらは実際には異なる図柄であるが同種の図柄に設定されている。例えば、「ベル1」及び「ベル2」は、いずれも外形(ベルをかたどったもの)がほぼ同一であるが、色彩のみが異なるように設定されている。例えば「ベル1」は、主として純色の黄に着色されているが、「ベル2」は、主として橙に近い黄に着色されている。
【0031】
また、リプレイに係る図柄として、「RP1」及び「RP2」の2種類が設けられている。これらは異なる図柄であるが同種の図柄に設定されている。例えば、「RP1」及び「RP2」は、いずれも外形(楕円形)がほぼ同一であるが、色彩のみが異なるように設定されている。例えばいずれの図柄も青に着色されているが、「RP1」は、明色の青に着色されており、「RP2」は、暗色の青に着色されている。
このため、「ベル1」と「ベル2」とは、一見すると同一図柄に見える(注意して観察すれば相違が判別できる)程度に設定されている。「RP1」と「RP2」についても同様である。
なお、
図2中、X1〜X3、及びY1〜Y3は、図柄範囲を示すものであり、これについては後述する。
【0032】
また、
図3は、スロットマシン10のフロントマスク部(前面扉。図示せず。)に設けられた表示窓(透明窓)11と、各リール31との位置関係を示す図である。各リール31は、本実施形態では横方向に並列に3つ(左リール31、中リール31、及び右リール31)設けられている。さらに、各リール31は、表示窓11から、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。よって、スロットマシン10の表示窓11から、合計9個の図柄が見えるように配置されている。
【0033】
なお、本明細書では、例えば
図3中、左リール31の「スイカ」、中リール31の「チェリー」、及び右リール31の「スイカ」の図柄が停止している位置を「上段」と称し、左、中及び右リール31の「赤7」の図柄が停止している位置を「中段」と称し、左リール31の「RP1」、中リール31の「スイカ」、及び右リール31の「チェリー」の図柄が停止している位置を「下段」と称する。
【0034】
さらにまた、
図3に示すように、スロットマシン10の表示窓11を含む部分には、有効ラインLが設けられている。
ここで、「有効ライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させる図柄組合せラインであり、かつ、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
本実施形態の有効ラインは、水平方向中段の有効ラインLの1本のみである。したがって、他の図柄並びラインは、一直線状のラインであってもいずれも有効ラインではなく、無効ラインである。
【0035】
無効ラインは、図柄並びラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象となっていないラインである。
【0036】
さらに、
図1において、サブ制御手段70の出力側には、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23等の演出出力機器が電気的に接続されている。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓11から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
【0037】
また、スピーカ22は、遊技中に各種の演出を行うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンドを出力するものである。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶ディスプレイやドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や、ストップスイッチ42の押し順等を表示するものである。
【0038】
図4は、本実施形態における役(後述する役抽選手段61で抽選される役)の種類、払出し枚数等、及び図柄の組合せを示す図である。
図4に示すように、役としては、大別して、特別役、小役、及びリプレイが設けられている。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等が定められている。これにより、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止する(その役が入賞する)と、その役に対応する枚数のメダルの払出し又は自動投入が行われる(ただし、特別役を除く)。
【0039】
役において、まず、特別役とは、通常遊技から特別遊技に移行させる役である。本実施形態では、
図4に示すように、特別役として、1BB(第1種ビッグボーナス)、及びRB(レギュラーボーナス)が設けられている。
特別役(1BB又はRB)が入賞すると、それぞれ、当該遊技におけるメダルの払い出しはないが、次遊技から、特別遊技(1BB遊技又はRB遊技)に移行する。特別遊技は、特定の役(本実施形態では小役3)が高確率で当選・入賞する遊技状態であり、出玉率が1を超えるように設定されていることで、遊技者にとって有利な遊技である。
【0040】
また、小役とは、予め定められた枚数のメダルが払い出される役であり、本実施形態では、大別して、小役1、小役2、及び小役3を備えており、各小役ごとに図柄の組合せが異なるように設定されている。なお、小役1における「any」とは、任意の図柄を意味する。すなわち、小役1は、左リール31の「チェリー」の図柄が有効ラインLに停止した時点で、中リール31及び右リール31の停止図柄にかかわらず、小役1の入賞が確定する。
【0041】
さらに、小役3は、小役3A〜小役3Qの17種類を備えている。これら小役3A〜小役3Qは、それぞれ個別の当選フラグ63aを備える。
なお、例えば小役3Aの図柄の組合せは、「スイカ/BAR」−「RP1/RP2」−「スイカ/チェリー」と表示されているが、各リール31の図柄は、それぞれ2種類のうちのいずれでもよいことを意味している。したがって、小役3Aの図柄の組合せは、
「スイカ」−「RP1」−「スイカ」
「スイカ」−「RP1」−「チェリー」
「スイカ」−「RP2」−「スイカ」
「スイカ」−「RP2」−「チェリー」
「BAR」−「RP1」−「スイカ」
「BAR」−「RP1」−「チェリー」
「BAR」−「RP2」−「スイカ」
「BAR」−「RP2」−「チェリー」
の8種類有することとなる。
他の役(小役3J〜3O、リプレイA〜E及びG)の図柄の組合せについても、「/」と表示されているのは、「又は」を意味し、いずれの図柄でもよいという意味である。
【0042】
さらに、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数(本実施形態では3枚)を維持した再遊技が行えるようにした役である。本実施形態では、リプレイは、リプレイA〜リプレイGの7種類を備え、それぞれ個別の当選フラグ63aを備える。
【0043】
上述した各役において、役に当選した遊技でその役に対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止しなかったときは、次遊技以降に持ち越される役と、持ち越されない役とが定められている。
持ち越される役としては、特別役のうち、1BB及びRBが挙げられる。1BB又はRBに当選したときは、リール31の停止時に、1BB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止するまでの遊技において、1BB又はRBの当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
【0044】
このように、1BB及びRBの当選は持ち越されるのに対し、1BB及びRB以外の役(小役及びリプレイ)は、持ち越されない。役の抽選において、1BB及びRB以外の役に当選したときは、当該遊技でのみその当選役が有効となり、その当選は次遊技以降に持ち越されない。すなわち、これらの役に当選した遊技では、その当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止(入賞)可能なようにリール31が停止制御されるが、その当選役の入賞の有無にかかわらず、その遊技の終了時に、その当選役に係る権利は消滅する。
【0045】
ここで、1BB又はRBに当選していない遊技中(1BB又はRBの当選が持ち越されていない遊技中)を、「非内部中」という。また、当該遊技以前の遊技において1BB又はRBに当選しているが、当選した1BB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止していない(入賞していない)遊技中(1BB又はRBの当選が持ち越されている遊技中)を「内部中」という。
【0046】
遊技の開始時には、遊技者は、ベットスイッチ40を操作して予め貯留されたメダルを投入するか、又はメダル投入口43からメダルを投入し、スタートスイッチ41を操作(オン)する。スタートスイッチ41が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段60に入力される。メイン制御手段60(具体的には、後述するリール制御手段64)は、この信号を受信すると、すべてのモータ32を駆動制御して、すべてのリール31を回転させるように制御する。このようにしてリール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓11内で上下方向に移動表示される。
【0047】
そして、遊技者は、ストップスイッチ42を押すことで、そのストップスイッチ42に対応するリール31(例えば、左ストップスイッチ42に対応する左リール31)の回転を停止させる。ストップスイッチ42が操作されると、そのときに発生する信号がメイン制御手段60に入力される。メイン制御手段60(具体的には、後述するリール制御手段64)は、この信号を受信すると、そのストップスイッチ42に対応するモータ32を駆動制御して、そのモータ32に係るリール31の停止制御を行う。そして、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したとき(その役の入賞となったとき)は、入賞した役に対応するメダルの払出し等が行われる。
【0048】
図1に示すように、メイン制御手段60は、以下の役抽選手段61等を備える。なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、メイン制御手段60は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
【0049】
役抽選手段61は、役(上述した特別役、小役、及びリプレイ)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
【0050】
乱数発生手段は、所定の領域(例えば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数は、例えば200n(ナノ)secで1カウントを行うカウンターが0〜65535の範囲を1サイクルとしてカウントし続ける乱数であり、スロットマシン10の電源が投入されている間は、乱数をカウントし続ける。
【0051】
乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ41が操作(オン)された時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、後述する役抽選テーブル62と照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値が1BBの当選領域に属する場合は、1BBの当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
【0052】
役抽選テーブル62は、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。
図5及び
図6は、本実施形態における役抽選テーブル62(62A〜62G)を示す図である。役抽選テーブル62は、遊技状態ごとに設けられている。役抽選テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有し、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
【0053】
まず、本実施形態の「遊技状態」としては、非RT遊技、RT1遊技〜RT4遊技、1BB遊技、及びRB遊技を備える。非RT遊技、RT1遊技〜RT3遊技は、通常遊技(特別遊技以外の遊技)かつ非内部中遊技である。また、RT4遊技は、通常遊技かつ内部中遊技である。さらにまた、1BB遊技及びRB遊技は、特別遊技である。
【0054】
ここで、「RT(リプレイタイム)遊技」とは、広義には、非RT遊技とリプレイの当選確率が異なる遊技状態であることを意味する。したがって、本実施形態では、RT1〜RT4遊技は、非RT遊技に対して、それぞれリプレイの当選確率が異なるように設定されている。
なお、非RT遊技よりもリプレイの当選確率が高く設定された遊技状態を「RT遊技」と称する場合もある。
【0055】
さらに、
図5及び
図6の役抽選テーブル62において、「+」とは、重複(同時)当選を意味する。例えば
図5中、「小役3B〜3I+3J+3M」とあるのは、小役3B、3C、3D、3E、3F、3G、3H、3I、3J及び3Mの10個の小役3が当該遊技で重複(同時)当選することを意味する。
なお、本実施形態では、いずれかの小役3が単独当選する場合はなく、小役3A又は3Bの少なくとも1つと他の小役3の少なくとも1つと重複当選する。本実施形態では、小役3の重複当選パターンとして、小役3重複当選「01」〜「12」の12種類を備えている。小役3重複当選「01」〜「04」は、当選役に小役3Bを含み、小役3重複当選「05」〜「12」は、当選役に小役3Aを含むものである。
【0056】
また、
図5において、小役3重複当選のうち、「01」〜「04」の当選確率の合算値は、1/10に設定されており、それぞれ均等に1/40ずつ割り当てられている。
同様に、小役3重複当選のうち「05」〜「12」の当選確率の合算値は、1/8に設定されており、それぞれ均等に1/64ずつ割り当てられている。
これにより、遊技中に、小役3重複当選「01」〜「04」となる確率よりも、「05」〜「12」となる確率の方が高く設定されている。
【0057】
リプレイは、リプレイAが単独当選する場合と、リプレイA及びCを含む重複当選となるAC群、リプレイA及びDを含む重複当選となるAD群、リプレイA及びGを含むAG群とを備える。AC群及びAG群は、各4パターン設けられており、AD群は3パターン設けられている。
【0058】
さらに、AC群の当選確率は、合算値で4/29.2(1/7.3)に設定されており、4パターンに均等(1/29.2の当選確率)に割り当てられている。
AD群の当選確率は、合算値で1/1.6に設定されており、3パターンに均等(1/4.8の当選確率)に割り当てられている。
AG群の当選確率は、合算値で1/10に設定されており、4パターンに均等(1/40の当選確率)に割り当てられている。
【0059】
図5に示すように、役抽選テーブル62Aは非RT遊技で用いられ、役抽選テーブル62BはRT1遊技で用いられ、役抽選テーブル62CはRT2遊技で用いられ、役抽選テーブル62DはRT3遊技で用いられるものである。
【0060】
役抽選テーブル62A〜62Dにおいて、特別役及び小役の当選確率は同一であり、リプレイのみが異なる。
役抽選テーブル62A及び62Dでは、リプレイAの単独当選のみが設けられ、リプレイの重複当選は設けられていない。
これに対し、役抽選テーブル62B及び62Cでは、リプレイAの単独当選はなく、重複当選のみが設けられている。そして、役抽選テーブル62Bでは、リプレイAC群の重複当選が設けられ、役抽選テーブル62Cでは、リプレイAD群及びAG群の重複当選が設けられている。
【0061】
さらに、
図6に示すように、役抽選テーブル62EはRT4遊技(内部中)で用いられ、役抽選テーブル62Fは1BB遊技で用いられ、役抽選テーブル62GはRB遊技で用いられるものである。
役抽選テーブル62Eでは、内部中のため、特別役は抽選されない。ただし、
図6中、特別役と小役との重複当選は、役抽選テーブル62Eでは、小役の単独当選となる(
図6中、「*」印)。例えば役抽選テーブル62Eにおいて、「1BB+小役1」は、小役1の単独当選となる。
【0062】
また、内部中では、リプレイは、リプレイAの単独当選のみが設けられる。
さらにまた、本実施形態では、説明の便宜上、1BB遊技及びRB遊技の各役抽選テーブル62F及び62Gは、同一に設定されている。
役抽選テーブル62F及び62Gでは、特別役及びリプレイは抽選されない。また、小役3重複当選のうち「01」〜「04」が高確率で当選するように設定されている。
【0063】
なお、スロットマシン10では、出玉率を定めるための設定値が設けられており、複数の設定値(本実施形態では、設定1〜設定6の6段階)の中からいずれか1つの設定値が設定される。そして、設定値が高いほど、1BB及びRBの当選確率が高く設定されている。このため、
図5及び
図6で示した1BB及びRBの当選確率は、いずれか1つの設定値の当選確率の例示である。
【0064】
説明を
図1に戻す。
当選フラグ制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、各役に対応する当選フラグ63aのオン/オフを制御するものである。本実施形態では、当選役に対応するように、1BB、RB、小役1、小役2、小役3A〜小役3Q、リプレイA〜リプレイGの各当選フラグ63aを備える。そして、役抽選手段61による役の抽選において当選したときは、対応する役の当選フラグ63aをオンにする(当選フラグ63aを立てる)。
【0065】
例えば、非RT遊技中(役抽選テーブル62A)において小役1に単独当選したときは、小役1に係る当選フラグ63aがオンとなり、それ以外の役の当選フラグ63aはオフのままである。また、例えばRT1遊技中(役抽選テーブル62B)において、リプレイAC群の重複当選「01」となったときは、リプレイA、B及びCの3つの当選フラグ63aがオンとなり、それ以外の役に係る当選フラグ63aはオフのままである。
【0066】
さらにまた、上述したように、小役及びリプレイの当選は持ち越されないので、当該遊技で小役又はリプレイに当選し、これらの役の当選フラグ63aがオンにされても、当該遊技の終了時にその当選フラグ63aがオフにされる。
これに対し、1BB及びRBの当選は持ち越されるので、当該遊技で1BB又はRBに当選し、1BB又はRBに係る当選フラグ63aが一旦オンになったときは、その1BB又はRBが入賞するまでオンの状態が維持され、1BB又はRBが入賞した時点でオフにされる。
【0067】
例えば、役抽選手段61で1BB及び小役1に重複当選したときは、当該遊技では、1BB及び小役1の2つの当選フラグ63aがオンにされる。そして、この遊技で1BBが入賞しなかったときは、1BBの当選フラグ63aのオンの状態は維持される。これに対し、当該遊技で小役1が入賞したか否かにかかわらず、当該遊技で小役1に係る当選フラグ63aはオフにされる。
【0068】
そして、次遊技の内部中遊技(RT4遊技)で、例えばリプレイAに単独当選したときは、すでにオンである1BBに係る当選フラグ63aのほか、リプレイAの当選フラグ63aがオンにされる。そして、当該遊技の終了時に、1BBが非入賞の場合は1BBに係る当選フラグ63aのオンの状態が維持されるとともに、リプレイAの当選フラグ63aはオフにされる。
【0069】
図1において、リール制御手段64は、リール31の回転開始命令を受けたとき、特に本実施形態ではスタートスイッチ41が操作されたときに、すべて(3つ)のリール31の回転を開始するように制御するものである。さらに、リール制御手段64は、役抽選手段61により役の抽選が行われた後、当該遊技における当選フラグ63aのオン/オフを参照して当選フラグ63aのオン/オフに対応する停止位置決定テーブル65を選択するとともに、ストップスイッチ42が操作されたときに、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングに基づいて、そのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31を停止させるように制御するものである。
【0070】
例えば、リール制御手段64は、少なくとも1つの当選フラグ63aがオンである遊技では、リール31の停止制御の範囲内において、当選役(当選フラグ63aがオンになっている役)に対応する図柄の組合せを有効ラインLに停止可能にリール31を停止制御するとともに、当選役以外の役(当選フラグ63aがオフになっている役)に対応する図柄の組合せを有効ラインLに停止させないようにリール31を停止制御する。
【0071】
ここで、「リール31の停止制御の範囲内」とは、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31が実際に停止するまでのリール31の回転量(移動図柄数)の範囲内を意味し、本実施形態では、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄からの移動図柄数が4図柄以内(ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて5図柄以内)に設定されている。いいかえると、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31が実際に停止するまでの時間は、190ms以内に設定されている。
【0072】
これにより、ストップスイッチ42の操作を検知した瞬間の図柄から数えてリール31の停止制御の範囲内にある図柄のいずれかが有効ラインLに停止させるべき図柄であるときは、ストップスイッチ42が操作されたときに、その図柄が有効ラインLに停止するように制御されることとなる。
【0073】
すなわち、役の当選時にストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選した役に係るその図柄が有効ラインLに停止しないときには、リール31の停止時に、リール31の停止制御の範囲内においてリール31を回転移動制御することで、当選した役に係る図柄ができる限り有効ラインLに停止させるように制御するものである。
【0074】
また逆に、ストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選していない役に対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止してしまうときは、リール31の停止時に、リール31の停止制御の範囲内においてリール31を回転移動制御することで、当選していない役に対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止しないように制御する。
【0075】
さらに、リール制御手段64は、ストップスイッチ42の押し順(操作順番)を検出する押し順検出手段64aを備える。押し順検出手段64aは、遊技者によりストップスイッチ42が操作されたときに、左、中、及び右ストップスイッチ42のうち、いずれが操作されたかを検出するものである。
【0076】
ストップスイッチ42が操作されると、そのストップスイッチ42が操作された旨の信号が押し順検出手段64aに入力されるようになっている。この信号を判別することで、押し順検出手段64aは、どのストップスイッチ42が操作されたかを検出する。
本実施形態において押し順を検出するのは、第1に、小役3重複当選及びリプレイ重複当選となったときに、押し順に応じてリール31の停止制御を異ならせるためである。
また第2に、所定の遊技状態において、規定した押し順以外の押し順で操作されたときは、遊技者に対してペナルティを与えるためである。
これらの点については後述する。
【0077】
停止位置決定テーブル65は、当選フラグ63aのオン/オフの状態ごと、すなわち役抽選手段61による役の抽選結果ごとに対応して設けられており、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置に対する、リール31の停止位置を定めたものである。そして、各停止位置決定テーブル65には、例えば0番の図柄(左リール31であれば「ベル1」の図柄)が上段を通過する瞬間にストップスイッチ42が操作されたときは、何図柄だけ移動制御して、何番の図柄を上段に停止させる、というように停止位置が定められている。
【0078】
停止位置決定テーブル65は、以下の1BBテーブル等を備える。
1BBテーブルは、1BBの当選フラグ63aのみがオンであるとき、すなわち当該遊技で1BBに単独当選したとき、又は当該遊技以前に1BBに当選し、かつ当該遊技で非当選であることを条件として用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、1BBに対応する図柄の組合せを有効ラインLに停止させるとともに、1BB以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインLに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
【0079】
RBテーブルについても、1BBテーブルと同様である。RBテーブルは、1BBテーブル中、「1BB」を「RB」と読み替えたものに相当する。
【0080】
小役1テーブルは、小役1(のみ)の当選フラグ63aがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインLに停止させるとともに、小役1以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインLに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
【0081】
小役2テーブル、リプレイAテーブルについても、小役1テーブルと同様である。小役2テーブル、リプレイAテーブルは、それぞれ、小役1テーブル中、「小役1」を、「小役2」、「リプレイA」と読み替えたものに相当する。
【0082】
なお、左リール31において「チェリー」の図柄は3番及び11番にのみ配置されているため、小役1当選時には常に小役1が入賞するとは限らない。小役2については、左リール31については5図柄以内の間隔で「スイカ」の図柄が配置されているので常に有効ラインLに停止させることができるが(PB(引込み率)=1)、中リール31については10番、14番及び18番にのみ配置され、右リール31については4番及び20番にのみ配置されているため、常に「スイカ」の図柄を有効ラインL上に停止させることができない(PB≠1)。
よって、小役1及び小役2は、当選時に非入賞となる「取りこぼし」が発生する場合がある小役である。
【0083】
次に、小役3重複当選時のリール31の停止制御について説明する。
図7は、
図5で示した小役3の重複当選「01」〜「12」と、ストップスイッチ42の押し順及びそれに基づく入賞役との関係を示す図である。
図7に示すように、重複当選「01」〜「04」の場合は、ストップスイッチ42の正解(正しい、すなわち遊技者にとって最も有利となる)押し順は、第1停止が左(最初に操作されたストップスイッチ42が左ストップスイッチ42)に設定されている。これらの重複当選「01」〜「04」の場合において、第1停止が左の場合は、小役3B〜3Iの図柄の組合せを有効ラインLに停止させる。
【0084】
特に本実施形態では、ストップスイッチ42の操作タイミングにかかわらず、常に、小役3B〜3Iのいずれかが入賞するように設定されている。これに対し、押し順不正解時(第1停止が中又は右の場合)は、小役3B〜3Iを入賞させず、重複当選している小役3のうち小役3B〜3I以外の小役3のみを入賞可能に制御する。
図7に示すように、例えば重複当選「01」の場合は、小役3Jと3Mが入賞可能となる。
【0085】
また、重複当選「05」〜「08」の場合は、正解押し順は、第1停止が中に設定されている。これらの重複当選「05」〜「08」の場合において、第1停止が中の場合は、小役3Aを入賞させる。これに対し、押し順不正解時(第1停止が左又は右の場合)は、小役3Aを入賞させず、重複当選している小役3のうち小役3A以外の小役3のみを入賞可能に制御する。
図7に示すように、例えば重複当選「05」の場合は、小役3B、3G、3J、3Oが入賞可能となる。
【0086】
さらにまた、重複当選「09」〜「12」の場合は、正解押し順は、第1停止が右に設定されている。これらの重複当選「09」〜「12」の場合において、第1停止が右の場合は、小役3Aを入賞させる。これに対し、押し順不正解時(第1停止が左又は中の場合)は、小役3Aを入賞させず、重複当選している小役3のうち小役3A以外の小役3のみを入賞可能に制御する。
図7に示すように、例えば重複当選「09」の場合は、小役3B、3H、3J、3Pが入賞可能となる。
【0087】
小役3重複当選「01」〜「12」に対応する停止位置決定テーブル65として、小役3重複当選テーブル「01」〜「12」を備える。
小役3重複当選テーブル「01」は、小役3重複当選「01」となったとき(小役3B〜3I、3J及び3Mの各当選フラグ63aがオンであるとき)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「第1停止が左」であるときは、小役3B〜3Iのいずれかの図柄の組合せを有効ラインLに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
【0088】
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が上記以外(第1停止が中又は右)であるときは、小役3B〜3Iの図柄の組合せを有効ラインLに停止させないとともに、小役3J又は3Mの図柄の組合せを有効ラインLに停止可能にリール31の停止位置を定めている。
【0089】
小役3重複当選テーブル「02」は、小役3重複当選テーブル「01」において、「01」を「02」と読み替え、「小役3J又は3M」を「小役3K又は3L」と読み替えたものに相当する。
また、小役3重複当選テーブル「03」は、小役3重複当選テーブル「01」において、「01」を「03」と読み替え、「小役3J又は3M」を「小役3N又は3Q」と読み替えたものに相当する。
さらにまた、小役3重複当選テーブル「04」は、小役3重複当選テーブル「01」において、「01」を「04」と読み替え、「小役3J又は3M」を「小役3O又は3P」と読み替えたものに相当する。
【0090】
また、小役3重複当選テーブル「05」は、小役3重複当選「05」となったとき(小役3A、3B、3G、3J、3Oの各当選フラグ63aがオンであるとき)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「第1停止が中」であるときは、小役3Aの図柄の組合せを有効ラインLに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
【0091】
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が上記以外(第1停止が左又は右)であるときは、小役3Aの図柄の組合せを有効ラインLに停止させないとともに、小役3B、3G、3J、3Oの図柄の組合せを有効ラインLに停止可能にリール31の停止位置を定めている。
【0092】
小役3重複当選テーブル「06」は、小役3重複当選テーブル「05」において、「05」を「06」と読み替え、「小役3B、3G、3J、3O」を「小役3C、3F、3K、3N」と読み替えたものに相当する。
また、小役3重複当選テーブル「07」は、小役3重複当選テーブル「05」において、「05」を「07」と読み替え、「小役3B、3G、3J、3O」を「小役3D、3I、3L、3Q」と読み替えたものに相当する。
さらにまた、小役3重複当選テーブル「08」は、小役3重複当選テーブル「05」において、「05」を「08」と読み替え、「小役3B、3G、3J、3O」を「小役3E、3H、3M、3P」と読み替えたものに相当する。
【0093】
さらに、小役3重複当選テーブル「09」は、小役3重複当選「09」となったとき(小役3A、3B、3H、3J、3Pの各当選フラグ63aがオンであるとき)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「第1停止が右」であるときは、小役3Aの図柄の組合せを有効ラインLに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
【0094】
これに対し、ストップスイッチ42の押し順が上記以外(第1停止が左又は中)であるときは、小役3Aの図柄の組合せを有効ラインLに停止させないとともに、小役3B、3H、3J、3Pの図柄の組合せを有効ラインLに停止可能にリール31の停止位置を定めている。
【0095】
小役3重複当選テーブル「10」は、小役3重複当選テーブル「09」において、「09」を「10」と読み替え、「小役3B、3H、3J、3P」を「3C、3I、3K、3Q」と読み替えたものに相当する。
また、小役3重複当選テーブル「11」は、小役3重複当選テーブル「09」において、「09」を「11」と読み替え、「小役3B、3H、3J、3P」を「小役3D、3F、3L、3N」と読み替えたものに相当する。
さらにまた、小役3重複当選テーブル「12」は、小役3重複当選テーブル「09」において、「09」を「12」と読み替え、「小役3B、3H、3J、3P」を「小役3E、3G、3M、3O」と読み替えたものに相当する。
【0096】
ここで、
図2に示すように、すべてのリール31において、5図柄以内の間隔で、「ベル1」又は「ベル2」のいずれかの図柄が配置されている。これにより、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、常に、有効ラインLに「ベル1」又は「ベル2」の図柄を停止させることができる。したがって、「ベル1/ベル2」−「ベル1/ベル2」−「ベル1/ベル2」を常に有効ラインLに停止させることができる。よって、小役3重複当選テーブル「01」〜「04」が用いられた遊技において、第1停止が左であれば、小役3B〜3Iのいずれかの図柄の組合せを有効ラインLに停止させることができる。
【0097】
なお、以下の説明において、単に「ベル」−「ベル」−「ベル」と記載したときは、「ベル1/ベル2」−「ベル1/ベル2」−「ベル1/ベル2」を意味するものとする(説明上、あえて「ベル1/ベル2」−「ベル1/ベル2」−「ベル1/ベル2」と記載する場合がある)。
【0098】
これに対し、小役3重複当選テーブル「01」〜「04」が用いられた遊技において、第1停止が中又は右のときは、重複当選している小役3のうち小役3B〜3I以外が有効ラインLに停止可能となる。例えば、小役3重複当選テーブル「01」においては小役3J又は3Mであるが、小役3Jの図柄の組合せは、
図4に示すように、「赤7/RP1」−「青7/BAR」−「RP1」であり、小役3Mの図柄の組合せは、「赤7/RP1」−「スイカ」−「RP2」である。
【0099】
ここで、本実施形態の各リール31の図柄配列についての特徴について説明する。
図2において、先ず、左リール31においては、図柄範囲X1(10番〜0番及び1番)及びY1(2番〜9番)が設けられており、これらの図柄範囲X1及びY1は、重なり合わないように設定されている。
【0100】
また、図柄範囲X1及びY1には、それぞれ以下の図柄が配置されている。
X1:「ベル1」、「RP1」、「赤7」
Y1:「ベル2」、「RP2」
そして、「ベル1」、「RP1」、「赤7」は、図柄範囲Y1には設けられておらず、かつ、「ベル2」、「RP2」は、図柄範囲X1には設けられていない。
【0101】
また、中リール31においては、図柄範囲X2(19番〜0番、1番〜5番)及びY2(6番〜18番)が設けられており、これらの図柄範囲X2及びY2は、重なり合わないように設定されている。
【0102】
また、図柄範囲X2及びY2には、それぞれ以下の図柄が配置されている。
X2:「ベル1」、「RP1」、「青7」、「BAR」
Y2:「ベル2」、「RP2」、「スイカ」
そして、「ベル1」、「RP1」、「青7」、「BAR」は、図柄範囲Y2には設けられておらず、かつ、「ベル2」、「RP2」、「スイカ」は、図柄範囲X2には設けられていない。
【0103】
さらにまた、右リール31においては、図柄範囲X3(7番〜17番)及びY3(18番〜0番、及び1番〜6番)が設けられており、これらの図柄範囲X3及びY3は、重なり合わないように設定されている。
【0104】
また、図柄範囲X3及びY3には、それぞれ以下の図柄が配置されている。
X3:「ベル1」、「RP1」
Y3:「ベル2」、「RP2」、「スイカ」
そして、「ベル1」、「RP1」は、図柄範囲Y3には設けられておらず、かつ、「ベル2」、「RP2」、「スイカ」は、図柄範囲X3には設けられていない。
【0105】
このため、遊技者が仮に小役3のいずれかが入賞可能と予測し、目押しにより狙うことができる図柄が限られる。例えば、小役3Jが入賞可能と予測して「赤7/RP1」の図柄が有効ラインLに停止するように狙う場合、図柄範囲X1の中央付近が有効ラインLに停止するように左ストップスイッチ42を操作すればよい。しかし、遊技者の予測が外れて、例えば小役3N(左リール31の図柄が「RP2」)が入賞可能であった場合、上記のように左ストップスイッチ42が操作されると、「RP2」を有効ラインLに停止させることができない。
【0106】
また、中リール31については、小役3Jが入賞可能と予測して、「青7/BAR」の図柄が有効ラインLに停止するように狙う場合、図柄範囲X2の中央付近が有効ラインLに停止するように中ストップスイッチ42を操作する必要がある。しかし、遊技者の予測が外れて、例えば小役3L(中リール31の図柄が「スイカ」)が入賞可能であった場合、上記のように中ストップスイッチ42が操作されると、「スイカ」を有効ラインLに停止させることができない。
【0107】
さらにまた、右リール31については、図柄範囲X3の中央付近が有効ラインLに停止するように右ストップスイッチ42を操作すれば「RP1」の図柄を有効ラインLに停止させることができ、図柄範囲Y3の中央付近が有効ラインLに停止するように右ストップスイッチ42を操作すれば「RP2」の図柄を有効ラインLに停止させることができる。
【0108】
以上より、小役3重複当選テーブル「01」が用いられた場合において、ストップスイッチ42の押し順が正しければ、常に小役3B〜3Iのいずれかが入賞するが、押し順が正しくなければ、「X」又は「Y」のいずれか一方の図柄範囲が有効ラインLに停止するタイミングでストップスイッチ42を操作しないと(2択)、当該遊技で入賞可能な小役3J又は3Mを入賞させることができない。
【0109】
また、小役3重複当選テーブル「02」が用いられた場合において、押し順不正解時には、小役3K又は3Lが入賞可能となる。ここで、小役3Kの図柄の組合せは、「赤7/RP1」−「青7/BAR」−「RP2」であり、小役3Lの図柄の組合せは、「赤7/RP1」−「スイカ」−「RP1」である。よって、左リール31については図柄範囲X1を狙い、中リール31については図柄範囲X2又はY2のいずれでもよく、右リール31については中リール31が「青7/BAR」停止の場合は図柄範囲Y3、「スイカ」停止の場合は図柄範囲X3を狙う必要がある。
【0110】
さらにまた、小役3重複当選テーブル「03」が用いられた場合において、押し順不正解時には、小役3N又は3Qが入賞可能となる。ここで、小役3Nの図柄の組合せは、「RP2」−「青7/BAR」−「RP1」であり、小役3Qの図柄の組合せは、「RP2」−「スイカ」−「RP2」である。よって、左リール31については図柄範囲Y1を狙い、中リール31については図柄範囲X2又はY2のいずれでもよく、右リール31については中リール31が「青7/BAR」停止の場合は図柄範囲X3、「スイカ」停止の場合は図柄範囲Y3を狙う必要がある。
【0111】
さらにまた、小役3重複当選テーブル「04」が用いられた場合において、押し順不正解時には、小役3O又は3Pが入賞可能となる。ここで、小役3Oの図柄の組合せは、「RP2」−「青7/BAR」−「RP2」であり、小役3Pの図柄の組合せは、「RP2」−「スイカ」−「RP1」である。よって、左リール31については図柄範囲Y1を狙い、中リール31については図柄範囲X2又はY2のいずれでもよく、右リール31については中リール31が「青7/BAR」停止の場合は図柄範囲Y3、「スイカ」停止の場合は図柄範囲X3を狙う必要がある。
【0112】
また、
図2に示すように、左リール31においては、5図柄以内の間隔で「スイカ」又は「BAR」の図柄が配置されている。さらにまた、中リール31においては、5図柄以内の間隔で「RP1」又は「RP2」の図柄が配置されている。さらに、右リール31においては、5図柄以内の間隔で「スイカ」又は「チェリー」の図柄が配置されている。
【0113】
これにより、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、常に、有効ラインLに、「スイカ/BAR」−「RP1/RP2」−「スイカ/チェリー」を停止させることができる。すなわち、小役3Aを常に入賞させることができる。
よって、小役3重複当選テーブル「05」〜「08」が用いられた遊技において、第1停止が中であれば、常に小役3Aを入賞させることができる。
【0114】
これに対し、小役3重複当選テーブル「05」〜「08」が用いられた遊技において、第1停止が左又は右のときは、それぞれ小役3A以外の各4種類の小役3が有効ラインLに停止可能となる。例えば、小役重複当選「05」のときは、小役3B、3G、3J、3Oが入賞可能であるが、
図4に示すように、
小役3B:「ベル1」−「ベル1」−「ベル1」
小役3G:「ベル2」−「ベル1」−「ベル2」
小役3J:「赤7/RP1」−「青7/BAR」−「RP1」
小役3O:「RP2」−「青7/BAR」−「RP2」
であるので、例えば小役3Bについては、左リール31については図柄範囲X1を狙い、中リール31については図柄範囲X2を狙い、右リール31については図柄範囲X3を狙う必要がある。小役3G、3J、3Oについても同様に、各リール31ともに、それぞれ所定の図柄範囲内を狙ってストップスイッチ42を操作する必要がある。
【0115】
また、小役3重複当選テーブル「09」〜「12」が用いられた遊技において、第1停止が右であれば、上記と同様に、常に小役3Aを入賞させることができる。
これに対し、小役3重複当選テーブル「09」〜「12」が用いられた遊技において、第1停止が左又は中のときは、それぞれ小役3A以外の各4種類の小役3が有効ラインLに停止可能となる。例えば、小役重複当選「09」のときは、小役3B、3H、3J、3Pが入賞可能であるが、
図4に示すように、
小役3B:「ベル1」−「ベル1」−「ベル1」
小役3H:「ベル2」−「ベル2」−「ベル1」
小役3J:「赤7/RP1」−「青7/BAR」−「RP1」
小役3P:「RP2」−「スイカ」−「RP1」
であるので、例えば小役3Bについては、上記と同様となる。小役3H、3J、3Pについても同様に、各リール31ともに、それぞれ所定の図柄範囲内を狙ってストップスイッチ42を操作する必要がある。
【0116】
図8は、小役3A入賞時の停止態様の例を示す図である。
図8において、各図柄の右下に示した数字は図柄番号(
図2)を示している(後述する
図9等も同様である)。
小役3Aを入賞させるときは、先ず、左リール31については、2番の「スイカ」を除く「スイカ」、又は「BAR」を有効ラインLに停止させるように制御する。ここで、2番の「スイカ」を有効ラインLに停止させないのは、2番の「スイカ」を有効ラインLに停止させると上段に3番の「チェリー」が停止してしまうからである。なお、2番の「スイカ」を停止させなくても、20番の「スイカ」又は4番の「BAR」のいずれかを有効ラインL上に停止させることができる。
【0117】
また、中リール31については、任意の位置で、有効ラインLに「RP1」又は「RP2」を停止させる。
さらにまた、右リール31については、2番の「チェリー」を除く「チェリー」、又は「スイカ」を有効ラインLに停止させるように制御する。ここで、2番の「チェリー」を有効ラインLに停止させないのは、2番の「チェリー」を有効ラインLに停止させると上段に3番の「青7」が停止してしまうからである。なお、2番の「チェリー」を停止させなくても、20番の「スイカ」又は4番の「スイカ」のいずれかを有効ラインL上に停止させることができる。
【0118】
図8中、(A)〜(D)は、左リール31の停止時に有効ラインLに「スイカ」が停止した例を示している。また、(A)及び(B)は、中リール31の停止時に有効ラインLに「RP1」が停止し、(C)及び(D)は、中リール31の停止時に有効ラインLに「RP2」が停止した例を示している。また、(A)及び(C)は、右リール31の停止時に有効ラインLに「スイカ」が停止し、(B)及び(D)は、右リール31の停止時に有効ラインLに「チェリー」が停止した例を示している。
【0119】
この場合、
図8(A)〜(D)のいずれも、有効ラインLに小役3Aの図柄の組合せが停止して小役3Aの入賞となるが、同時に、無効ライン(非有効ライン)である上段一直線状のダミーラインMに、「ベル1/ベル2」−「ベル1/ベル2」−「ベル1/ベル2」が停止している。
これにより、小役3Aの図柄の組合せは、異種の図柄の組合せからなるため、有効ラインLにその図柄の組合せが停止しても、役(小役3A)が入賞したような印象を遊技者に与えにくいが、ダミーラインM上に、すべて「ベル」からなる図柄の組合せを停止させることで、小役3が入賞した印象を遊技者に与えることができる。特に、
図8に示す入賞態様の場合には、入賞時にダミーラインM上の図柄を点滅等させれば、より効果的に小役3の入賞を遊技者に知らせることができる。
なお、上記のようなダミーラインMは、擬似有効ライン等とも称される。
【0120】
また、
図8(E)は、左リール31の停止時に、有効ラインLに「BAR」が停止した例を示している(中及び右リール31の停止位置は
図8(C)と同じ)。この場合にも、左リール31の停止時には上段に5番の「ベル2」が停止するので、
図8(A)〜(D)と同様に、ダミーラインM上に、「ベル2」−「ベル1/ベル2」−「ベル1/ベル2」が停止することとなる。
【0121】
図9は、小役3J、3M、3N、3Q入賞時の停止態様の例を示す図である。
図9(A)及び(B)において、小役3Jを入賞させるときは、先ず、左リール31については、19番の「赤7」を除く「赤7」(すなわち17番のみ)、又は「RP1」を有効ラインLに停止させるように制御する。ここで、19番の「赤7」を有効ラインLに停止させないのは、19番の「赤7」を有効ラインLに停止させると下段に18番の「RP1」が停止してしまうからである。なお、19番の「赤7」を停止させなくても、17番の「赤7」又は1番の「RP1」のいずれかを有効ラインLに停止させることができる。そして、17番の「赤7」又はいずれかの「RP1」を有効ラインLに停止させると、下段には常に「ベル1」が停止する。
【0122】
また、中リール31については、「BAR」(2番)又は「青7」(5番)を有効ラインLに停止させる。これにより、下段には「ベル1」が停止する。
さらにまた、右リール31については、いずれかの「RP1」を有効ラインLに停止させる。これにより下段には常に「ベル1」が停止する。
以上より、小役3Jを入賞させると、一直線状の下段のダミーラインMには、「ベル1」−「ベル1」−「ベル1」が停止する(
図9(A)、(B))。
【0123】
図9(C)は、小役3M入賞時の例を示している。左リール31の停止時に「赤7」又は「RP1」を停止させる方法は、上記の小役3Jと同様である。これにより下段には「ベル1」が停止する。
また、中リール31については、いずれかの「スイカ」を有効ラインLに停止させる。これにより、下段には常に「ベル2」が停止する。
さらにまた、右リール31については、いずれかの「RP2」を有効ラインLに停止させる。これにより下段には常に「ベル2」が停止する。
以上より、小役3Mを入賞させると、一直線状の下段のダミーラインMには、「ベル1」−「ベル2」−「ベル2」が停止する。
【0124】
図9(D)は、小役3N入賞時の例を示している。左リール31については、いずれかの「RP2」を停止させる。これにより下段には常に「ベル2」が停止する。
また、中リール31については、小役3Jと同様に、「青7」又は「BAR」を有効ラインLに停止させる。これにより、下段には常に「ベル1」が停止する。
さらにまた、右リール31については、小役3Jと同様にいずれかの「RP1」を有効ラインLに停止させる。これにより下段には「ベル1」が停止する。
以上より、小役3Nを入賞させると、一直線状の下段のダミーラインMには、「ベル2」−「ベル1」−「ベル1」が停止する。
【0125】
図9(E)は、小役3Q入賞時の例を示している。左リール31についてはいずれかの「RP2」を有効ラインLに停止させ、中リール31についてはいずれかの「スイカ」を有効ラインLに停止させ、右リール31についてはいずれかの「RP2」を有効ラインLに停止させる。
以上より、小役3Qを入賞させると、一直線状の下段のダミーラインMには、「ベル2」−「ベル2」−「ベル2」が停止する。
なお、
図9では例示していない小役3K、3L、3O、3Pについても同様であり、小役3A、3J〜3Qを入賞させると、ダミーラインMに、「ベル」−「ベル」−「ベル」が停止する。
【0126】
続いて、リプレイ重複当選時のリール31の停止制御について説明する。
図10は、
図5で示したリプレイの重複当選のAC群「01」〜「04」、AD群「05」〜「07」、AG群「08」〜「11」と、ストップスイッチ42の押し順及びそれに基づく入賞役との関係を示す図である。
リプレイ重複当選時は、小役3重複当選時と異なり、ストップスイッチ42の押し順が不正解であっても常にいずれかのリプレイが入賞するように制御される。ただし、ストップスイッチ42の押し順が正解/不正解によって入賞するリプレイの種類が異なるように設定されている。
【0127】
図10に示すように、重複当選「01」〜「04」の場合は、ストップスイッチ42の押し順正解時は、リプレイCが入賞するように制御され、不正解時はリプレイBが入賞するように制御される。また、重複当選「01」〜「04」は、左ストップスイッチ42が第1停止(順押し)で正解となる場合はなく、正解となるのは第1停止が中又は右ストップスイッチ42(変則押し)に設定されている。これは、重複当選「08」〜「11」の場合も同様である。
【0128】
また、重複当選「05」〜「07」の場合は、それぞれ正解押し順として、第1停止が左、中、右に設定されている。これらの重複当選「05」〜「07」の場合において、押し順正解時はリプレイAが入賞し、不正解時はリプレイDが入賞するように制御される。
【0129】
さらにまた、重複当選「08」〜「11」の場合は、押し順正解時はリプレイGが入賞し、不正解時はリプレイBが入賞するように制御される。
以上より、リプレイの重複当選では、押し順正解時はリプレイA、C、Gが入賞し、不正解時はリプレイB、Dが入賞する。
【0130】
リプレイの重複当選「01」〜「11」に対応する停止位置決定テーブル65として、リプレイ重複当選テーブル「01」〜「11」を備える。
リプレイ重複当選テーブル「01」は、リプレイの重複当選「01」となったとき(リプレイA、B、及びCの各当選フラグ63aがオンであるとき)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」であるときはリプレイCの図柄の組合せを有効ラインLに停止させ、それ以外の5通りの押し順であるときはリプレイCの図柄の組合せを有効ラインLに停止させないとともにリプレイBの図柄の組合せを有効ラインLに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
【0131】
また、リプレイ重複当選テーブル「02」は、リプレイの重複当選「02」となったとき(リプレイA、B、C、及びEの各当選フラグ63aがオンであるとき)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中右左」であるときはリプレイCの図柄の組合せを有効ラインLに停止させ、それ以外の5通りの押し順であるときはリプレイCの図柄の組合せを有効ラインLに停止させないとともにリプレイBの図柄の組合せを有効ラインLに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
【0132】
さらにまた、リプレイ重複当選テーブル「03」は、リプレイの重複当選「03」となったとき(リプレイA、B、C、及びFの各当選フラグ63aがオンであるとき)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右左中」であるときはリプレイCの図柄の組合せを有効ラインLに停止させ、それ以外の5通りの押し順であるときはリプレイCの図柄の組合せを有効ラインLに停止させないとともにリプレイBの図柄の組合せを有効ラインLに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
【0133】
さらに、リプレイ重複当選テーブル「04」は、リプレイの重複当選「04」となったとき(リプレイA、B、C、E及びFの各当選フラグ63aがオンであるとき)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右中左」であるときはリプレイCの図柄の組合せを有効ラインLに停止させ、それ以外の5通りの押し順であるときはリプレイCの図柄の組合せを有効ラインLに停止させないとともにリプレイBの図柄の組合せを有効ラインLに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
【0134】
また、リプレイ重複当選テーブル「05」は、リプレイの重複当選「05」となったとき(リプレイA、B及びDの各当選フラグ63aがオンであるとき)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「第1停止が左」であるときは、リプレイAの図柄の組合せを有効ラインLに停止させ、第1停止が中又は右であるときは、リプレイAの図柄の組合せを有効ラインLに停止させないとともにリプレイDの図柄の組合せを有効ラインLに停止可能にリール31の停止位置を定めている。
【0135】
さらにまた、リプレイ重複当選テーブル「06」は、リプレイの重複当選「06」となったとき(リプレイA、B、D及びEの各当選フラグ63aがオンであるとき)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「第1停止が中」であるときは、リプレイAの図柄の組合せを有効ラインLに停止させ、第1停止が左又は右であるときは、リプレイAの図柄の組合せを有効ラインLに停止させないとともにリプレイDの図柄の組合せを有効ラインLに停止可能にリール31の停止位置を定めている。
【0136】
さらに、リプレイ重複当選テーブル「07」は、リプレイの重複当選「07」となったとき(リプレイA、B、D及びFの各当選フラグ63aがオンであるとき)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「第1停止が右」であるときは、リプレイAの図柄の組合せを有効ラインLに停止させ、第1停止が左又は中であるときは、リプレイAの図柄の組合せを有効ラインLに停止させないとともにリプレイDの図柄の組合せを有効ラインLに停止可能にリール31の停止位置を定めている。
【0137】
また、リプレイ重複当選テーブル「08」は、リプレイの重複当選「08」となったとき(リプレイA、B、C及びGの各当選フラグ63aがオンであるとき)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中左右」であるときはリプレイGの図柄の組合せを有効ラインLに停止させ、それ以外の5通りの押し順であるときはリプレイGの図柄の組合せを有効ラインLに停止させないとともにリプレイBの図柄の組合せを有効ラインLに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
【0138】
また、リプレイ重複当選テーブル「09」は、リプレイの重複当選「09」となったとき(リプレイA、B、D及びGの各当選フラグ63aがオンであるとき)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「中右左」であるときはリプレイGの図柄の組合せを有効ラインLに停止させ、それ以外の5通りの押し順であるときはリプレイGの図柄の組合せを有効ラインLに停止させないとともにリプレイBの図柄の組合せを有効ラインLに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
【0139】
さらにまた、リプレイ重複当選テーブル「10」は、リプレイの重複当選「10」となったとき(リプレイA、B、E及びGの各当選フラグ63aがオンであるとき)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右左中」であるときはリプレイGの図柄の組合せを有効ラインLに停止させ、それ以外の5通りの押し順であるときはリプレイGの図柄の組合せを有効ラインLに停止させないとともにリプレイBの図柄の組合せを有効ラインLに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
【0140】
さらに、リプレイ重複当選テーブル「11」は、リプレイの重複当選「11」となったとき(リプレイA、B、F及びGの各当選フラグ63aがオンであるとき)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、ストップスイッチ42の押し順が「右中左」であるときはリプレイGの図柄の組合せを有効ラインLに停止させ、それ以外の5通りの押し順であるときはリプレイGの図柄の組合せを有効ラインLに停止させないとともにリプレイBの図柄の組合せを有効ラインLに停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
【0141】
ここで、
図2に示すように、すべてのリール31において、5図柄以内の間隔で、「RP1」又は「RP2」のいずれかの図柄が配置されている。
これにより、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、すべてのリール31において、常に、有効ラインLに「RP1」又は「RP2」の図柄を停止させることができる。
【0142】
また、右リール31では、5図柄以内の間隔で「チェリー」の図柄が配置されている。これにより、リール制御手段64は、右リール31の停止時には常に有効ラインLに「チェリー」の図柄を停止させることができる。
さらにまた、左リール31では、5図柄以内の間隔で「スイカ」の図柄が配置されている。これにより、リール制御手段64は、左リール31の停止時には常に有効ラインLに「スイカ」の図柄を停止させることができる。
【0143】
以上より、リプレイAの図柄の組合せである「RP1/RP2」−「RP1/RP2」−「RP1/RP2」、リプレイCの図柄の組合せである「RP1/RP2」−「RP1/RP2」−「チェリー」、リプレイGの図柄の組合せである「スイカ」−「RP1/RP2」−「RP1/RP2」を常に有効ラインLに停止させることができる。
なお、以下の説明において、単に「RP」−「RP」−「RP」と記載したときは、「RP1/RP2」−「RP1/RP2」−「RP1/RP2」を意味するものとする(説明上、あえて「RP1/RP2」−「RP1/RP2」−「RP1/RP2」と記載する場合がある)。
【0144】
また、左リール31では、5図柄以内の間隔で、「赤7」、「ベル1」又は「ベル2」のいずれかの図柄が配置されている。
これにより、リール制御手段64は、リプレイBの図柄の組合せである「赤7/ベル1/ベル2」−「RP1/RP2」−「チェリー」を常に有効ラインLに停止させることができる。
さらにまた、上述したように、左リール31では、5図柄以内の間隔で、「ベル1」又は「ベル2」のいずれかの図柄が配置されている。
これにより、リール制御手段64は、リプレイDの図柄の組合せである「ベル1/ベル2」−「RP1/RP2」−「RP1/RP2」を常に有効ラインLに停止させることができる。
【0145】
図11は、リプレイB入賞時の停止態様の例を示す図である。
図11中、(A)、(B)は、それぞれ左リール31の停止時に有効ラインLに「赤7」が停止した例を示している。左リール31の停止時に「赤7」を有効ラインLに停止させるときは、17番の「赤7」を停止させるように制御し、19番の「赤7」は停止させないように制御する。リプレイB入賞時には、左リール31の停止時に上段に「RP1」又は「RP2」を停止させるためである。したがって、17番の「赤7」を有効ラインLに停止可能であるときはその位置で左リール31を停止させるが、その位置で左リール31を停止させることができないときは、次に、0番の「ベル1」を停止させるように制御する。
【0146】
また、中リール31の停止時には、有効ラインLに「RP1」又は「RP2」図柄を停止させる。
さらにまた、右リール31の停止時には、有効ラインLに「チェリー」図柄を停止させるように制御する。ここで、右リール31の9番の「チェリー」は停止禁止とし、7番の「チェリー」を停止させるか、又は7番の「チェリー」を停止させることができないときは、次に12番の「チェリー」を停止させるように制御する。右リール31の停止時には、下段に「RP1」又は「RP2」を停止させるためである。
【0147】
以上のように停止させることで、
図11(A)、(B)の例では、有効ラインLに、「赤7」−「RP1/RP2」−「チェリー」が停止するとともに、一直線状の右下がりのダミーラインMに、「RP」−「RP」−「RP」を停止させることができる。これにより、遊技者に対し、直感的にリプレイの入賞を知らせることができる。
【0148】
図11(C)、(D)は、左リール31の停止時に有効ラインLに「ベル1」を停止させた例である。ここで、左リール31の16番の「ベル1」は停止禁止としている。上段に「RP1/RP2」が停止しないからである。したがって、左リール31の停止時には、13番の「ベル1」を停止させるか、又は13番の「ベル1」を停止させることができないときは、次に19番の「赤7」を停止させるように制御する。
図11(C)、(D)では、有効ラインLに「ベル1」−「RP1/RP2」−「チェリー」が停止した例を示しているが、この場合でも、ダミーラインMに「RP」−「RP」−「RP」を停止させることができる。
【0149】
図11(E)、(F)は、左リール31の停止時に有効ラインLに「ベル2」を停止させた例である。左リール31の停止時に有効ラインLに「ベル2」を停止させると、上段には常に「RP2」が停止する。したがって、有効ラインLに「ベル2」−「RP1/RP2」−「チェリー」を停止させると、ダミーラインMに「RP」−「RP」−「RP」を停止させることができる。
【0150】
以上より、リプレイB入賞時は、一直線状の右下がりのダミーラインMに、「RP」−「RP」−「RP」が停止したかのように見せることができる。
なお、リプレイA入賞時は、有効ラインLに「RP」−「RP」−「RP」が停止するので、遊技者はすぐにリプレイが入賞したことを知ることができる。
また、リプレイC入賞時は、有効ラインLに「RP」−「RP」−「チェリー」(リ・リ・チェ)が停止する。
さらにまた、リプレイD入賞時は、有効ラインLに「ベル」−「RP」−「RP」(ベ・リ・リ)が停止する。
さらに、リプレイG入賞時は、有効ラインLに「スイカ」−「RP」−「RP」(ス・リ・リ)が停止する。
【0151】
また、非当選テーブルは、すべての当選フラグ63aがオフであるときに用いられ、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインLに停止しないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
【0152】
なお、内部中遊技において、小役又はリプレイの当選には、当該遊技で当選した小役又はリプレイの入賞が優先される停止位置決定テーブル65が用いられる。
例えば1BBの内部中の遊技において小役3重複当選「01」となったときは、まず、小役3(3B〜3I、3J、3M)の図柄の組合せを有効ラインLに停止させることを優先し、小役3に対応する図柄の組合せを有効ラインLに停止させることができないときは、次に、1BBに対応する図柄の組合せを有効ラインLに停止させるように制御する。さらに、1BBに対応する図柄の組合せを有効ラインLに停止させることができないときは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインLに停止させないように制御する。
【0153】
説明を
図1に戻す。
停止図柄判断手段66は、リール31の停止時に、有効ラインLに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ラインL上の図柄を判断する。
ただし、停止図柄判断手段66は、ストップスイッチ42が操作され、停止位置決定テーブル65を用いて停止位置が決定された時に、そのリール31が停止したか否かにかかわらず、停止図柄を判断することが可能である。
【0154】
払出し手段67は、停止図柄判断手段66により、リール31の停止時に有効ラインLに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判断され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じて所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時には、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数(3枚)を自動投入するように制御する。
【0155】
特別遊技制御手段68は、特別遊技の開始、特別遊技中の遊技の進行、及び特別遊技の終了を制御するものである。
1BBに対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したときは、1BBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技から1BB遊技を開始するように制御する。
1BB遊技では、上述した役抽選テーブル62Fを用いて役の抽選を行う。
【0156】
また、本実施形態では、1BB遊技の終了条件として、1BB遊技中に払い出されたメダル枚数が350枚以上になったことに設定されている。
このため、特別遊技制御手段68は、1BB遊技では、メダル払出し枚数をカウントし続け、カウント値が上記値になったと判断したときは、当該遊技をもって1BB遊技を終了するように制御する。
【0157】
同様に、RBに対応する図柄の組合せが有効ラインLに停止したときは、RBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からRB遊技を開始するように制御する。
RB遊技では、上述した役抽選テーブル62Gを用いて役の抽選を行う。
【0158】
また、本実施形態では、RB遊技の終了条件として、RB遊技中に払い出されたメダル枚数が60枚以上になったことに設定されている。
このため、特別遊技制御手段68は、RB遊技では、メダル払出し枚数をカウントし続け、カウント値が上記値になったと判断したときは、当該遊技をもってRB遊技を終了するように制御する。
【0159】
メイン状態制御手段69は、遊技状態(非RT遊技、RT1〜RT4遊技、1BB遊技、RB遊技)間の移行を制御するものである。
図12は、遊技状態の移行を説明する図である。
なお、後述するAT遊技を実行することの決定、及びこれに基づく遊技状態の誘導は、後述するサブ制御手段70(サブ状態制御手段73)によって制御される。
これに対し、メイン制御手段60側のメイン状態制御手段69は、入賞役等に基づいて遊技状態を移行するように制御する。
【0160】
先ず、非内部中遊技である非RT遊技、RT1遊技〜RT3遊技では、いずれも1BB及びRBの抽選が行われ、これらのいずれかに当選し、当該遊技で当選した1BB又はRBが入賞しなかったときは、次遊技から、内部中遊技であるRT4遊技に移行する。
RT4遊技は、当選した1BB又はRBが入賞するまで継続される。当選した1BBが入賞すると1BB遊技に移行する。また、当選したRBが入賞するとRB遊技に移行する。
【0161】
1BB遊技又はRB遊技が終了すると、非RT遊技に移行する。非RT遊技では、小役3重複当選「01」〜「12」のいずれかとなり、「小役3コボシ」となったときにRT1遊技に移行する。
ここで、「小役3コボシ」とは、小役3重複当選「01」〜「12」時に、いずれの小役3も入賞しなかった場合に該当する。したがって、押し順正解時は常に所定の小役3が入賞するので「小役3コボシ」にはならない。また、押し順不正解時において自力入賞させたとき(例えば、小役3重複当選「01」時に小役3J又は3Mを入賞させたとき)も「小役3コボシ」にはならない。
【0162】
また、本実施形態では、小役3コボシ時には、所定の図柄の組合せ(以下、小役3コボシ目という。)が停止表示されるようにリール31を停止制御する。ここで、本実施形態の小役3コボシ目は、「ベル」−「ベル」−「RP」、「RP」−「ベル」−「ベル」、又は「ベル」−「RP」−「ベル」であり、小役3コボシ目を水平方向下段のダミーラインMに停止させる。
【0163】
先ず、小役3重複当選「01」〜「04」時に、押し順不正解でかつ第3停止が右のとき、すなわち押し順が「中左右」のとき、最初の中リール31の停止時には、中段に「青7」、「BAR」、「スイカ」のいずれかを停止させる。中段に「青7」、「BAR」を停止させたときは下段には「ベル1」が停止し、中段に「スイカ」を停止させたときは下段には「ベル2」が停止する。
【0164】
2番目の左リール31の停止では、小役3重複当選「01」の場合において、図柄範囲X1であれば「赤7」又は「RP1」を中段(かつ、「ベル1」を下段)に停止させ、図柄範囲Y1であれば「RP2」を中段(よって、「ベル2」を下段)に停止させる。
以上より、有効ラインL上では、
「赤7/RP1/RP2」−「青7/BAR/スイカ」−「回転中」
となり、さらに、水平方向下段のダミーラインM上では、
「ベル」−「ベル」−「回転中」
となり、小役3に係る「ベル」のテンパイとなる。
【0165】
3番目の右リール31の停止では、「赤7/RP1」−「青7/BAR」−「回転中」であるとき、図柄範囲X3であれば中段に「RP1」を停止させ、小役3Jを入賞させる。このとき、ダミーラインMでは「ベル1」−「ベル1」−「ベル1」となり、「ベル」に係る小役3の擬似入賞に見せることができる。
一方、「赤7/RP1」−「青7/BAR」−「回転中」であるとき、図柄範囲Y3であれば中段に「チェリー」(かつ下段に「RP1/RP2」)を停止させる(小役3非入賞)。このとき、ダミーラインMでは「ベル1」−「ベル1」−「RP1/RP2」(「ベ・ベ・リ」の小役3コボシ目)が停止する。
【0166】
「赤7/RP1」−「スイカ」−「回転中」の場合に図柄範囲X3であれば中段に「チェリー」(かつ下段に「RP」)を停止させる(小役3非入賞)。このとき、ダミーラインMでは「ベル1」−「ベル2」−「RP1/RP2」(「ベ・ベ・リ」の小役3コボシ目)が停止する。
また、「赤7/RP1」−「スイカ」−「回転中」の場合に図柄範囲Y3であれば中段に「RP2」を停止させ、小役3Mを入賞させる。このとき、ダミーラインMでは「ベル1」−「ベル2」−「ベル2」となり、「ベル」に係る小役3の擬似入賞に見せることができる。
【0167】
さらにまた、「RP2」−「スイカ」−「回転中」であるときは、中段に「チェリー」(かつ下段に「RP1/RP2」)を停止させる(小役3非入賞)。このとき、ダミーラインMでは「ベル2」−「ベル2」−「RP1/RP2」(「ベ・ベ・リ」の小役3コボシ目)が停止する。
【0168】
以上のように、小役3重複当選「01」の場合の押し順不正解時は、ダミーラインMに「ベル」をテンパイさせ、小役3J又は3M入賞時はダミーラインMに「ベル」−「ベル」−「ベル」を停止させ、小役3非入賞時はダミーラインMに「ベル」−「ベル」−「RP」(小役3コボシ目)を停止させる。これにより、ダミーラインMに「ベル」がテンパイすることで、第3停止時まで「ベル」が揃う期待感を遊技者に与えることができる。
【0169】
なお、説明は省略するが、小役3重複当選「02」〜「12」も上記と同様に、押し順不正解時に小役3を入賞させるとダミーラインMに「ベル」−「ベル」−「ベル」が停止し、小役3非入賞時は「ベ・ベ・リ」の小役3コボシ目が停止する。
また、左リール31が第3停止となるときは、小役3非入賞時は「リ・ベ・ベ」の小役3コボシ目が停止し、中リール31が第3停止となるときは、小役3非入賞時は「ベ・リ・ベ」の小役3コボシ目が停止する。
【0170】
RT1遊技でリプレイC(リ・リ・チェ)が入賞すると、RT2遊技に移行する。RT2遊技において小役3コボシ、又はリプレイD(ベ・リ・リ)が入賞するとRT1遊技に移行する。これに対し、RT2遊技においてリプレイG(ス・リ・リ)が入賞するとRT3遊技に移行する。
RT3遊技では、小役3コボシとなると、RT1遊技に移行する。
以上のようにして、メイン状態制御手段69は、各遊技状態では、遊技状態の移行条件を満たすか否かを判断し、遊技状態の移行条件を満たすと判断したときは、それぞれ所定の遊技状態に移行するように制御する。
【0171】
また、メイン制御手段60は、サブ制御手段70に対し、各種の情報(コマンド)を送信するように制御する。送信される情報としては、メダルが投入された旨の情報、スタートスイッチ41が操作された旨の情報、役の抽選結果(当選役)の情報、リール31の回転が開始された旨の情報、ストップスイッチ42が操作された旨の情報(どのストップスイッチ42が操作されたかや、押し順を含む)、リール31が停止した旨の情報、各リール31の停止位置(有効ラインLに停止した図柄)の情報、入賞役の情報、メダルの払出しの情報、遊技状態の情報等が挙げられる。
【0172】
説明を
図1に戻す。
図1において、サブ制御手段70は、演出制御手段71等を備える。
演出制御手段71は、上述したランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23からの演出の出力を制御するものである。
演出制御手段71は、遊技ごとに、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、ソフトウエア乱数を用いた抽選によって演出を選択し、出力する。
演出には、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。
【0173】
また、サブ制御手段70は、報知制御手段72を備える。
ここで、本実施形態における「報知」は、ストップスイッチ42の押し順に係るものであり、押し順報知の対象となるのは、小役3重複当選時、及びリプレイ重複当選時である。
報知制御手段72は、押し順の報知を行う場合において、役の抽選で小役3重複当選「01」〜「04」となったときは、小役3B〜3Iを入賞させるための押し順を報知する。具体的には、画像表示装置23で、「左」、あるいは「1」等のような報知を行う。
【0174】
同様に、報知制御手段72は、押し順の報知を行う場合において、役の抽選で小役3重複当選「05」〜「12」となったときは、小役3Aを入賞させるための押し順を報知する。
また、報知制御手段72は、押し順の報知を行う場合において、リプレイ重複当選「01」〜「04」のときは、リプレイCを入賞させるための押し順を報知する。
同様に、リプレイ重複当選「05」〜「07」のときはリプレイAを入賞させるための押し順を報知し、リプレイ重複当選「08」〜「11」のときはリプレイGを入賞させるための押し順を報知する。
【0175】
なお、報知制御手段72によるストップスイッチ42の押し順(遊技者にとって有利なリール停止態様(入賞役等)となるためのストップスイッチ42の操作情報)を報知する遊技は、「AT(アシストタイム)遊技」と称される。さらに、リプレイ高確率中(RT遊技中)にAT遊技を実行することは、「ART遊技」と称される。
【0176】
さらにまた、サブ制御手段70は、サブ状態制御手段73を備える。
サブ状態制御手段73は、メイン制御手段60から送信されてくる役抽選手段61の役抽選結果に基づいて、AT遊技の権利を付与するか否かの決定、AT遊技中における報知回数の決定等を制御する。
【0177】
サブ状態制御手段73は、RT1遊技において、ART遊技又はチャンスゲームを行うか否かの決定(抽選)を行う。どのような場合にこれらの遊技を行うことに決定するかについては任意であるが、例えば役の非当選時、小役1当選時、小役2当選時にそれぞれ所定確率の抽選を行い、この抽選に当選したときが挙げられる。あるいは、毎遊技、(役抽選結果にかかわらず)所定確率で抽選を行うことが挙げられる。
【0178】
(1)RT1遊技でART遊技を実行することに決定されたとき
この場合には、RT1遊技においてリプレイ重複当選「01」〜「04」となったときに、リプレイCを入賞させるための押し順を報知して、遊技者に対し、RT2遊技への移行を促す。そして、リプレイCが入賞してRT2遊技に移行すると、ART遊技を開始する。ART遊技では、小役3重複当選時、及びリプレイ重複当選時に、正解押し順を報知する。これにより、小役3重複当選時は、遊技者は、報知された押し順に従うだけで、目押しをすることなく小役3を入賞させることができる。
【0179】
また、報知された押し順に従えば、小役3コボシとならないので、RT1遊技に移行してしまうことはない。さらにまた、リプレイ重複当選「05」〜「07」となったときは、報知された押し順に従えばリプレイAを入賞させることができるので、リプレイDの入賞によってRT1遊技に移行してしまうことはない。さらに、リプレイ重複当選「08」〜「11」となったときは、報知された押し順に従うことでリプレイGが入賞する。そして、次遊技からは、RT3遊技においてART遊技が継続される。
【0180】
さらに、サブ状態制御手段73は、ART遊技を実行することに決定したときは、ART遊技中の押し順報知回数を決定する。この決定は、例えばソフトウエア乱数を用いた抽選によって行う。
ART遊技に移行後、1回報知を行うごとに、残り報知回数を減算していき、残り報知回数が「0」となったときは、次遊技からは報知を行わない(AT遊技の終了)。よって、リプレイ当選確率の高いRT遊技のみとなる。
RT2遊技中にAT遊技が終了した場合において、小役3重複当選時に(報知なしで)小役3を入賞させることができればそのままRT2遊技に滞在する。これに対し、小役3コボシとなったときはRT1遊技に移行する。
【0181】
また、RT2遊技中にAT遊技が終了した場合において、リプレイ重複当選「05」〜「07」となったときに、(報知なしで)リプレイAを入賞させることができればそのままRT2遊技に滞在する。これに対し、リプレイDが入賞したときはRT1遊技に移行する。
さらにまた、RT2遊技中にAT遊技が終了した場合において、リプレイ重複当選「08」〜「11」となったときに、(報知なしで)リプレイGを入賞させたときは、RT3遊技に移行する。これに対し、リプレイBが入賞したときはRT2遊技を維持する。
なお、上記のようにリプレイGが入賞してRT3遊技に移行しても、非AT遊技のままである。
【0182】
(2)RT1遊技でチャンスゲームを実行することに決定されたとき
この場合には、RT1遊技においてリプレイ重複当選「01」〜「04」となったときに、リプレイCを入賞させるための押し順を報知して、遊技者に対し、RT2遊技への移行を促す。そして、リプレイCが入賞してRT2遊技に移行すると、チャンスゲームを開始する。
ここで、チャンスゲームを実行することに決定したときは、チャンスゲーム中の小役3重複当選時及びリプレイ重複当選時に何回報知を行うかを決定する。例えば「0」回〜「7」回の中から、ソフトウエア乱数を用いた抽選によって決定する。
【0183】
本実施形態のチャンスゲームは、連続する所定回数の遊技で、すべて、所定の条件を満たすと、ART遊技の権利を獲得できるようにしたゲームである。
ここで「連続する所定回数の遊技」は、本実施形態では7遊技に設定されている。
また、「所定の条件」は、以下のように設定されている。
(1)小役1又は小役2当選時
(2)小役3重複当選時の小役3入賞時
(3)リプレイAD群重複当選時のリプレイA入賞時
(4)リプレイAG群重複当選時のリプレイB入賞時
【0184】
以上より、小役1又は小役2当選時には、その当選をもって「所定の条件」を満たすこととなり、入賞は条件とされない。
また、チャンスゲーム中に小役1又は小役2に当選したときは、リール31の停止制御を変更し、当選した小役1又は小役2を入賞させることができないとき(小役1又は小役2の取りこぼし時)に、所定の図柄の組合せを一直線状のダミーラインMに停止させることが挙げられる。例えば「ベル」−「チェリー」−「ベル」等を停止させ、すべてのリール31の停止時にこのダミーラインMを点滅等させ、当該遊技では「所定の条件」を満たしていることを遊技者に知らせることが挙げられる。
【0185】
また、小役3重複当選時は、押し順正解/不正解にかかわらず、小役3が入賞したときに、当該遊技では所定の条件を満たすと判断する。例えば小役3重複当選「01」となったときは、小役3B〜3I、3J、3Mのいずれかが入賞すれば、当該遊技では所定の条件を満たすと判断するが、いずれの小役3も入賞しなかったときは、当該遊技で所定の条件を満たさないと判断する。
よって、小役3重複当選時に、正解押し順がわかれば、容易に小役3を入賞させることができる。また、正解押し順を知らなくても、上述したように、自力で小役3を入賞させることができる場合がある。
【0186】
なお、小役3重複当選「01」〜「04」となった場合において、押し順正解時は、有効ラインLに「ベル」−「ベル」−「ベル」が停止するので、遊技者は、当該遊技では所定の条件を満たしたことを知ることができる。
また、小役3重複当選「05」〜「12」となったときは、小役3Aが入賞すれば、一直線状の水平上段のダミーラインMに「ベル」−「ベル」−「ベル」が停止するので、小役3A入賞時にこのダミーラインM上を点滅等させれば、遊技者は、当該遊技では所定の条件を満たしたことを容易に知ることができる。
さらに、小役3重複当選「01」〜「12」となった場合において、押し順不正解時に当該遊技で入賞可能な小役3を自力入賞させたときは、上述したようにダミーラインMに「ベル」−「ベル」−「ベル」が停止するので、このダミーラインM上を点滅等させれば、遊技者は、当該遊技では所定の条件を満たしたことを容易に知ることができる。
【0187】
さらにまた、リプレイ重複当選AD群時は、リプレイA入賞時、すなわち押し順正解時に限り、所定の条件を満たすと判断する。リプレイ重複当選AD群時は、押し順不正解時でも常にリプレイDが入賞する(
図10)。しかし、押し順正解となりリプレイAが入賞したときは所定の条件を満たすと判断し、押し順不正解でリプレイDが入賞したとき(この場合は次遊技からRT1遊技に移行する)は所定の条件を満たさないと判断する。
【0188】
さらに、リプレイ重複当選AG群時は、リプレイB入賞時(すなわちこの場合には押し順不正解時の場合)に限り、所定の条件を満たすと判断する。リプレイB入賞時は、
図11に示したように、ダミーラインMに「RP」−「RP」−「RP」が停止する。これに対し、リプレイG入賞時は、所定の条件を満たさないと判断する。このため、チャンスゲーム中の報知の権利を有する場合において、リプレイ重複当選AG群となったときは、リプレイBを入賞させるための押し順を報知する。
なお、チャンスゲーム中にリプレイGが入賞するとRT3遊技に移行し、チャンスゲームは終了となる。チャンスゲーム終了後のRT3遊技は、非AT遊技となり、小役3コボシによってRT1遊技に移行する。ただし、チャンスゲーム中にRT3遊技に移行してもチャンスゲームを継続してもよいのは勿論である。
【0189】
そして、チャンスゲームで7遊技連続で所定の条件を満たすと、ART遊技の権利を付与し、次遊技からART遊技を開始する。すなわち、小役3重複当選時やリプレイ重複当選時には、正解押し順を報知する。
【0190】
なお、
図2では、各役の当選確率を示しているが、「1/1」からすべての役の当選確率の合算値を引いた値が非当選確率となる。本実施形態では、チャンスゲーム(RT2遊技)中の非当選確率は、約2/100に設定されている。よって、チャンスゲームにおいて7回の報知に当選したときは、その報知に従えば、(役抽選で非当選とならない限り)、ほとんどは7遊技連続で所定の条件を満たすことができる。
これに対し、6回以下の報知に当選したときは、報知終了後に、遊技者は、自力で、小役3重複当選時には小役3を入賞させ、リプレイ重複当選時にはリプレイA又はBを入賞させる必要がある。
【0191】
また、所定の条件を満たしている連続遊技中に特別役に当選したときは、以下のように制御する。
第1に、所定の条件を満たしている連続遊技中において、6遊技目までに特別役に当選したときは、当該遊技では所定の条件を満たさないと判断する。このため、例えば5遊技連続で所定の条件を満たしていたが、6遊技目で特別役に単独当選又は小役1若しくは2との重複当選となったときは、当該遊技では所定の条件を満たさないと判断する。そして、当該遊技でチャンスゲームを終了して次遊技からRT4遊技(内部中)に移行する。
【0192】
第2に、7遊技目で特別役に当選したときは、その当選が特別役の単独当選のときは、当該遊技では所定の条件を満たさないと判断する。したがって、ART遊技の権利は付与されない。この場合も上記と同様に次遊技からRT4遊技に移行する。
これに対し、7遊技目で特別役と小役1又は小役2に重複当選したときは、当該遊技では所定の条件を満たすと判断する。これにより、ART遊技の権利が付与される。
【0193】
なお、この場合には、当該遊技で特別役に当選しているので、次遊技からはRT4遊技に移行する。そして、特別遊技の終了後、RT1遊技に移行した後、このRT1遊技でリプレイ重複当選AC群となったときにリプレイCを入賞させるための押し順を報知してRT2遊技に移行させて、ART遊技を実行する。
【0194】
また、チャンスゲーム中の複数回の連続する遊技で所定の条件を満たしていた場合において、当該遊技で特別役と小役1又は小役2に重複当選し、小役1又は小役2が入賞したときは、遊技者は、当該遊技では所定の条件を満たしたと判断してしまう。なお、当該遊技で特別役に当選した旨を直ちに遊技者に告知すれば、遊技者は、当該遊技では所定の条件を満たさないことがわかるが、そのようにしてしまうと、次遊技以降で特別役の当選に関しての演出を行うことができなくなる。
【0195】
そこで、本実施形態では、チャンスゲームからRT4遊技に移行したときは、リプレイA当選時にリールの停止制御を変更し、「RP」−「RP」−「RP」を有効ラインLに停止させず、上述した「リ・リ・チェ」(リプレイC)や、「ベ・リ・リ」(リプレイD)が揃うように制御する。このようにすれば、遊技者に対し、当該遊技では所定の条件を満たさないことを示唆することができる。なお、RT4遊技において、リプレイAの単独当選を設けず、リプレイC又はリプレイDの単独当選を設けても、上記と同様の効果が得られる。
【0196】
特に本実施形態では、RT4遊技中のリプレイ当選確率は、RT1遊技より高めに設定しているので、RT1遊技中よりはリプ連の可能性が高くなる。リプ連が起きると、遊技者は、所定の条件を満たし続けていると誤認する可能性があるので、上記のようにリプレイA以外の図柄の組合せからなるリプレイを入賞させることが好ましい。
【0197】
なお、RT1遊技において、ART遊技又はチャンスゲームの権利を有しないときであっても、稀に、リプレイ重複当選「01」〜「04」となったときに、リプレイCが入賞してRT2遊技に移行する場合がある。
しかし、ART遊技又はチャンスゲームの権利を有さないで偶然にRT2遊技に移行したとしても、そのRT2遊技では、ART遊技やチャンスゲームを実行しない。このため、小役3重複当選時やリプレイ重複当選時に押し順が報知されることはない。したがって、小役3コボシとなるか、又はリプレイDが入賞して、すぐにRT1遊技に戻ることがほとんどとなる。
【0198】
さらに本実施形態では、RT1遊技中のリプレイ重複当選「01」〜「04」時は、
図10に示すように、正解押し順となるのは、すべて変則押し(第1停止が中又は右)に設定されている。そして、遊技者に対しては、報知なし時に変則押しをするとペナルティを課す旨の報知を行い、常に順押し(第1停止が左)で遊技を消化することを促す。このため、遊技者がこれに背いて変則押しをしない限り、RT1遊技中にリプレイCが入賞してRT2遊技に移行してしまう場合はない。
【0199】
RT1遊技中に変則押しをした場合には、ART遊技及びチャンスゲームの抽選を、当該遊技から数遊技(例えば3遊技)間、行わないように制御する。特に本実施形態では、小役3重複当選時に「左正解」となる確率を「中又は右正解」となる確率よりも低く設定して出玉の調整を行っているので、変則押しされると、設定した出玉にならないおそれがあるため、ペナルティを課すようにしている。
【0200】
また、RT1遊技中に変則押しをして「7遊技連続で所定の条件を満たした場合」には、ART遊技を実行しないか、又はART遊技を実行するものの極めて少ない報知回数(例えば5回)に決定するというペナルティを課す。
以上のように設定することで、変則押しをした方が出玉が少なくなるように設定する。
【0201】
また、RT1遊技中に、常に順押しをして、遊技者が自力で「7遊技連続で所定の条件を満たしたとき」は、ART遊技の権利を付与する。これにより、その後のリプレイ重複当選「01」〜「04」時にはリプレイCを入賞させるための押し順を報知し、RT2遊技に移行すると、ART遊技を開始する。この場合にも報知回数を抽選で決定する。
【0202】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下のような種々の変形が可能である。
(1)上記実施形態では、RT1遊技中に変則押しをしない限りRT2遊技には移行しないようにしたが、順押し時でも稀にリプレイCが入賞する場合があるように設定し(例えばリプレイCの単独当選確率を1/200程度に設定し)、リプレイCが入賞したときは、チャンスゲーム又はART遊技の権利を付与するようにしてもよい。
【0203】
(2)実施形態では、小役3重複当選において、第1停止が左で正解となる当選確率よりも、第1停止が中又は右で正解となる当選確率の方を高く設定した。すなわち、左正解の当選確率を1/10、中又は右正解の当選確率を1/8に設定した。
これ以外の例として、変則押し(第1停止が中又は右)の方の当選数を多く設定することが挙げられる。例えば押し順として「左中右」、「中左右」、「中右左」、「右左中」、「右中左」の5通りを設け、それぞれの当選確率を1/30に設定することが挙げられる。
また、「左中右」、「左右中」、「中左右」、「中左右」、「中右左」、「中右左」、「右左中」、「右中左」の6通りの押し順かつ8通りの組合せを設け、それぞれの当選確率を例えば1/50に設定することが挙げられる。
【0204】
(3)実施形態では、チャンスゲーム中の小役1又は小役2当選時に、リール31の停止制御を変更して所定の図柄の組合せをダミーラインMに停止させることを例示した。
ここで、上記のようにRT1遊技中も遊技者が自力で7遊技連続で所定の条件を満たす場合がある。しかし、チャンスゲームでないRT1遊技中は、単に、小役1又は小役2に当選時しただけではリール31の停止制御を変更せず、前遊技で所定の条件(上述した(1)〜(4)の条件のいずれか)を満たした場合にのみ、停止制御を変更するようにしてもよい。もちろん、RT1遊技中もチャンスゲームのように小役1又は小役2当選時に停止制御を変更してもよく、あるいはチャンスゲーム中であっても前遊技で所定の条件を満たした場合にのみ停止制御を変更してもよい。
【0205】
(4)実施形態では、チャンスゲーム中に役の非当選となったときは、当該遊技では所定の条件を満たさないように設定した。しかし、これに限らず、役の非当選時の遊技は所定の条件を満たすようにしてもよい。あるいは、役の非当選時は所定の条件を満たすか否かの判断を行わないゲームとしてもよい。すなわち、小役3重複当選時の小役3非入賞時、リプレイAD群重複当選時のリプレイA非入賞時、リプレイAG群重複当選時のリプレイB非入賞時にのみ、所定の条件を満たさないと判断してもよい。
なお、チャンスゲーム中の役の非当選時は所定の条件を満たすことにする場合、ダミーラインMに「ベル」−「ベル」−「ベル」等を停止させ、すべてのリール31の停止時にこのダミーラインMを点滅等させ、当該遊技では「所定の条件」を満たしていることを遊技者に知らせることが挙げられる。
【0206】
(5)本発明では、「特定当選に対して定められた特定押し順でストップスイッチが操作されたときは、図柄の組合せCを有効ラインに停止させるか、又は図柄の組合せDを有効ラインに停止させるとともに一直線状の非有効ラインに図柄の組合せCを停止させ、その特定当選に対して定められた特定押し順でストップスイッチが操作されなかったときは、図柄の組合せDを有効ラインに停止させるとともに一直線状の非有効ラインに図柄の組合せCを停止させない」ように制御した。しかし、これに限らず、図柄の組合せCとDの役割を逆に設定することも可能である。例えばリプレイ重複当選AD群となった場合において、押し順正解時には「ベル」−「RP」−「RP」(リプレイD)を有効ラインに停止させ、押し順不正解時には「RP」−「RP」−「RP」(リプレイA)を有効ラインに停止させるようにしてもよい。
【0207】
(6)AT遊技については、種々の態様が挙げられる。例えば40ゲームを1セットとし、AT開始時に何セット行うかを決定したり、40ゲームの開始時にループ(継続)抽選を行い、これに当選した場合には40ゲームの消化後に再度40ゲームを追加することが挙げられる。
また、AT遊技中に、当選確率の低い小役1や小役2に当選したときは、1セット(40ゲーム間)に、例えば10ゲーム等の固定ゲーム数や当選役に応じたゲーム数、又は抽選で決定したゲーム数を上乗せするようにしてもよい。
さらにまた、変則押しをして(ペナルティ時)AT遊技が実行されたときは、上記のループ抽選を行うときに必ず非当選としたり(常にAT遊技が40ゲームで終了としたり)、あるいはゲーム数の上乗せ条件を満たした場合であっても上乗せを行わない等、AT遊技中もペナルティを課すことが挙げられる。