特許第5743984号(P5743984)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5743984
(24)【登録日】2015年5月15日
(45)【発行日】2015年7月1日
(54)【発明の名称】商品取り寄せサービスシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20150611BHJP
【FI】
   G06Q30/06 210
   G06Q30/06 140G
【請求項の数】5
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2012-192376(P2012-192376)
(22)【出願日】2012年8月31日
(65)【公開番号】特開2014-48963(P2014-48963A)
(43)【公開日】2014年3月17日
【審査請求日】2013年4月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】599121056
【氏名又は名称】オーケー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076129
【弁理士】
【氏名又は名称】松山 圭佑
(74)【代理人】
【識別番号】100080458
【弁理士】
【氏名又は名称】高矢 諭
(74)【代理人】
【識別番号】100089015
【弁理士】
【氏名又は名称】牧野 剛博
(72)【発明者】
【氏名】飯田 勧
【審査官】 松野 広一
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−297797(JP,A)
【文献】 特開2002−056308(JP,A)
【文献】 特開2003−271834(JP,A)
【文献】 特表2009−540454(JP,A)
【文献】 特開2002−236827(JP,A)
【文献】 特開2004−054859(JP,A)
【文献】 特開2001−222577(JP,A)
【文献】 特開2003−196527(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−50/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の店舗の在庫情報を認識するホストコンピューターと、
買い物客である会員毎に店が割り当てる会員識別コードが記録された会員カードと、
前記ホストコンピューターと通信可能であるように前記店舗の売り場における商品の陳列棚に設置され、前記会員カードの会員識別コードを読み取る機能、自身が設置された店舗以外で、近隣に存在する他の店舗の在庫情報を表示する機能、及び前記他の店舗から商品を取り寄せる注文を受け付ける機能を有する売り場端末と、
前記ホストコンピューターと通信可能であるように前記複数の店舗に設置され、購入商品の代金を精算する機能、前記会員カードの会員識別コードを読み取る機能、及び自身が設置された店舗と同じ店舗に設置されている前記売り場端末によって他の店舗からの取り寄せを注文された商品の代金を精算する機能を有する精算機と、を備えることを特徴とする商品取り寄せサービスシステム。
【請求項2】
請求項1において、
前記ホストコンピューターは前記各会員の前記売り場端末が設置された店舗及び前記他の店舗における過去の買い物履歴を前記精算機から受信して認識しており、前記売り場端末は前記各会員の買い物履歴にリストアップされる商品を表示して該リストアップされる商品の中から前記会員が前記他の店舗からの取り寄せを注文する商品を選択できるように構成されていることを特徴とする商品取り寄せサービスシステム。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記他の店舗は、前記売り場端末が設置された店舗から10km以内に存在することを特徴とする商品取り寄せサービスシステム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記ホストコンピューターは前記複数の店舗のうち前記売り場端末が設置された店舗に売り場が割り当てられた商品であっても現在は売り場が割り当てられていない商品について、前記他の店舗の在庫情報を前記売り場端末に表示させるように構成されていることを特徴とする商品取り寄せサービスシステム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記売り場端末は自身が設置された店舗以外の他の店舗に在庫がない商品を仕入先に対して会員が注文する機能を有することを特徴とする商品取り寄せサービスシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は店舗に売り場が割り当てられていない商品を取り寄せるための商品取り寄せサービスシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スーパーマーケット等の小売店では各商品毎にそれぞれ所定の売り場が割り当てられている。店舗の売り場の面積は限られており店舗に陳列できる商品の種類は限られているため、新規の商品を店舗に陳列しようとする場合はそれまで店舗に陳列されていた他の商品が棚落ちする(売り場を失う)ことが多い。一方、売り場を失い店舗に陳列されなくなった商品をその後も買い物客が購入したい場合もある。このような場合、売り場を失った商品を他の店舗で購入することが考えられる。例えば、同じ系列のスーパーマーケットでも大規模な店舗は小規模な店舗よりも売り場の面積が広く、小規模な店舗では売り場が割り当てられていない商品であっても大規模な店舗では売り場が割り当てられている場合もある。
【0003】
しかしながら、同じ系列のスーパーマーケットの複数の店舗が徒歩で移動できる程度の近い場所に存在することは稀であり、例えば車の運転ができない買い物客にとって他の店舗での購入は必ずしも容易ではない。又、小規模な店舗では売り場が割り当てられていない商品を売り場が割り当てられている他の大規模な店舗から取り寄せることも考えられるが、他の店舗の在庫の確認作業等が煩雑であるという問題がある。
【0004】
これに対し、複数の店舗の間で在庫情報を交換し相互に把握できるようにしたシステムが知られている(例えば特許文献1〜4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−325520号公報
【特許文献2】特開2002−41912号公報
【特許文献3】特開2002−133224号公報
【特許文献4】特開2003−196527号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、他の店舗の在庫を容易に確認できたとしても日常的にスーパーマーケット等で購入する程度の商品を取り寄せる手続きは買い物客にとって煩雑であり実際上利用しにくいという問題がある。又、店側にとっても多くの種類の商品を少量単位で取り寄せる手続きは煩雑であると共に作業負担が重いという問題がある。
【0007】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、来店した店舗では売り場が割り当てられていない商品の売り場が他の店舗には割り当てられている場合にその商品を容易に取り寄せることができる商品取り寄せサービスシステムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、複数の店舗の在庫情報を認識するホストコンピューターと、買い物客である会員毎に店が割り当てる会員識別コードが記録された会員カードと、ホストコンピューターと通信可能であるように店舗の売り場における商品の陳列棚に設置され、会員カードの会員識別コードを読み取る機能、自身が設置された店舗以外で、近隣に存在する他の店舗の在庫情報を表示する機能、及び他の店舗から商品を取り寄せる注文を受け付ける機能を有する売り場端末と、ホストコンピューターと通信可能であるように複数の店舗に設置され、購入商品の代金を精算する機能、会員カードの会員識別コードを読み取る機能、及び自身が設置された店舗と同じ店舗に設置されている売り場端末によって他の店舗からの取り寄せを注文された商品の代金を精算する機能を有する精算機と、を備える商品取り寄せサービスシステムにより上記課題を解決したものである。
【0009】
この商品取り寄せサービスシステムによれば、来店した店舗では売り場が割り当てられていない商品であっても売り場が他の店舗には割り当てられている場合には、店舗の売り場に設置された売り場端末を会員自身が操作することにより他の店舗から商品を取り寄せる注文の手続きを容易に行うことができる。又、会員は精算機において購入商品の代金の精算と共に他の店舗から取り寄せる商品の代金の精算もできるので他の店から取り寄せる商品の代金の精算も容易である。従って、来店した店舗では売り場が割り当てられていない商品であっても売り場が他の店舗に割り当てられている場合には通常の買い物と同じ感覚でその商品を容易に入手できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、来店した店舗では売り場が割り当てられていない商品の売り場が他の店舗には割り当てられている場合にその商品を容易に取り寄せることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1実施形態に係る商品取り寄せサービスシステムの構成の概要を模式的に示すブロック図
図2】同商品取り寄せサービスシステムの利用方法の概要を示すフローチャート
図3】本発明の第2実施形態に係る商品取り寄せサービスシステムの構成の概要を模式的に示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。本発明の第1実施形態は来店した店舗に売り場が割り当てられていない商品を取り寄せるための図1に示されるような商品取り寄せサービスシステム10に関する。商品取り寄せサービスシステム10は、複数(本第1実施形態では2つ)の店舗12A、12Bの在庫情報を認識するホストコンピューター14と、買い物客である会員毎に店が割り当てる会員識別コードが記録された会員カード16と、ホストコンピューター14と通信可能であるように店舗12A、12Bの売り場に設置され、会員カード16の会員識別コードを読み取る機能、自身が設置された店舗(例えば店舗12A)以外の他の店舗(例えば店舗12B)の在庫情報を表示する機能、及び他の店舗(例えば店舗12B)から商品を取り寄せる注文を受け付ける機能を有する売り場端末18と、ホストコンピューター14と通信可能であるように店舗12A、12Bに設置され、購入商品の代金を精算する機能、会員カード16の会員識別コードを読み取る機能、及び自身が設置された店舗と同じ店舗(例えば店舗12A)に設置されている売り場端末18によって他の店舗(例えば店舗12B)からの取り寄せを注文された商品20の代金を精算する機能を有する精算機22と、を備えている。
【0013】
店舗12A、12Bは例えば同じ系列のスーパーマーケットである。本第1実施形態において店舗12Aは小規模な店舗であり、店舗12Bは売り場面積が店舗12Aの数倍の大規模な店舗である。店舗12Bは店舗12Aよりも売り場の面積が広いため売り場が割り当てられた商品の種類が多い。又、店舗12Aと店舗12Bは例えば10km以内の近隣に存在している。
【0014】
ホストコンピューター14は、例えば店舗12A、12Bを統括する本部に備えられており、店舗12A、12Bに備えられたクライアントコンピューター24A、24Bと通信可能であるように接続されている。店舗12A、12Bの在庫情報は、自動的にホストコンピューター14に反映されるようになっている。具体的には、ホストコンピューター14やクライアントコンピューター24A、24Bには店舗12A、12Bに入荷予定の商品の種類や数量が予め入力されており、実際に商品が店舗12A、12Bに入荷されて予定通りの商品が入荷されたことを店員がホストコンピューター14やクライアントコンピューター24A、24Bに入力すると、ホストコンピューター14やクライアントコンピューター24A、24Bが在庫の増加を認識するようになっている。又、商品が購入され精算機22で代金が精算されると精算機22との通信によってホストコンピューター14やクライアントコンピューター24A、24Bが在庫の減少を認識するようになっている。尚、店舗12A、12Bの在庫情報は、クライアントコンピューター24A、24B及びホストコンピューター14の両方が記憶していてもよいし、クライアントコンピューター24A、24B又はホストコンピューター14のいずれか一方のみが記憶していてもよい。又、各店舗12A、12Bに備えられるクライアントコンピューター24A、24Bのいずれかがホストコンピューター14の機能を兼ねていてもよい。
【0015】
又、ホストコンピューター14は各店舗12A、12Bに売り場が割り当てられている各商品の単品の売価を認識している。更に、ホストコンピューター14は会員識別コードに対応して会員の会員番号、氏名、住所、性別、生年月日等の個人情報を認識している。又、ホストコンピューター14は各店舗12A、12Bから会員の自宅まで商品を配送する場合の送料を認識している。
【0016】
又、ホストコンピューター14は、各会員の過去の買い物履歴を精算機22から受信して認識している。買い物履歴は、例えば青果、精肉、水産、惣菜、寿司、ベーカリー等の分類の順でリストアップされ、又、定番商品と特別提供品との区別が示されるようになっている。尚、在庫情報、商品の売価、会員の個人情報、送料、買い物履歴はホストコンピューター14が記憶していてもよいし、他のデータベースが記憶していてそのデータベースとの通信によってホストコンピューター14が認識するようになっていてもよい。
【0017】
会員カード16は、例えば磁気カードやICカード、又はICカードと同様のICチップが内蔵された携帯電話(スマートフォンを含む)等であり、商品取り寄せサービスシステム10の利用を希望する買い物客に対して店が無償又は有償で付与するものである。会員カード16には、会員毎に店が割り当てる会員識別コードがJANコードと称されるバーコードや、QRコード(登録商標)或いは数値の形式で記載されている。又、会員識別コードは磁気的に会員カード16に記録されていてもよい。又、会員識別コードは会員カード16に内蔵されたICチップに記録されていてもよい。又、会員カード16には会員番号が記載又は記録されている。
【0018】
売り場端末18は例えばタブレット端末と称される小型のコンピューターであり、例えば店舗12A、12Bの売り場における商品の陳列棚に備えられている。又、売り場端末18は例えば商品の分類毎に各店舗12A、12Bの売り場に複数備えられている。売り場端末18は液晶や有機ELのディスプレイ、カメラ、スピーカー、マイクロフォン等を備えている。又、売り場端末18は会員カード16の会員識別コードを読み取り可能である。より詳細には会員識別コードがJANコードと称されるバーコードや、QRコード(登録商標)或いは数値の形式で記載されている場合、売り場端末18はカメラによってこれらの会員識別コードを読み取り可能である。又、売り場端末18に接続されたバーコードリーダーによって売り場端末18がバーコードを読み取るようにしてもよい。又、会員識別コードが磁気的に会員カード16に記録されている場合、磁気的に会員カード16に記録された会員識別コードを売り場端末18に接続されたカードリーダーによって売り場端末18が読み取るようにしてもよい。
【0019】
売り場端末18はクライアントコンピューター24A、24BとWi−Fi(登録商標)等の無線や有線により通信する機能を有しており、クライアントコンピューター24A、24Bを介してホストコンピューター14や精算機22と通信可能である。売り場端末18はホストコンピューター14との通信によって、会員識別コードを読み取った会員の買い物履歴にリストアップされる商品をディスプレイに表示し、該リストアップされる商品の中から会員が、売り場端末18が設置された店舗(例えば店舗12A)以外の他の店舗(例えば店舗12B)から取り寄せる商品を選択できるように構成されている。尚、会員の買い物履歴が存在しない場合(例えば会員が店舗12Aでも系列の他の店舗12Bでも買い物をしたことがない場合)や、会員が買い物履歴に含まれていない商品(会員が店舗12Aでも系列の他の店舗12Bでも買い物をしたことがない商品)を取り寄せる場合は、テキスト検索や分類に基づく検索等により商品を検索して表示された商品名をタッチ(クリック)することにより取り寄せたい商品を選択できるようになっている。又、売り場端末18は、他の店舗から取り寄せる商品(の商品識別コード)及びその注文数をホストコンピューター14や精算機22に送信する機能を有している。
【0020】
又、売り場端末18は自身が設置された店舗以外の他の店舗に在庫がない商品を会員の操作によって仕入先26に対して注文する機能を有している。尚、図1では仕入先26が便宜上1つの矩形で示されているが実際には仕入先は複数存在する。
【0021】
商品20は小規模な店舗12Aには売り場が割り当てられていないが大規模な店舗12Bには売り場が割り当てられている商品である。例えば、商品20は以前は店舗12Aには売り場が割り当てられていたもののその後店舗12Aでは他の商品の陳列のために棚落ちする一方、店舗12Bには売り場が維持されている商品である。
【0022】
精算機22は、自身が設置された店舗と同じ店舗(例えば店舗12A)に設置されている売り場端末18によって他の店舗(例えば店舗12B)からの取り寄せを注文された商品20の代金を精算する機能に加え、売り場端末18によって取り寄せを注文された商品20の他の店舗(例えば店舗12B)から会員の自宅への送付のための送料を精算する機能も有している。
【0023】
次に、図2のフローチャートに沿って商品取り寄せサービスシステム10の利用方法について説明する。尚、ここでは会員が店舗12Aに来店し、店舗12Aには売り場が割り当てられておらず店舗12Bには売り場が割り当てられている商品の店舗12Bからの取り寄せを注文する例を説明する。商品取り寄せサービスシステム10の利用希望者は、まず会員登録を行う(S102)。具体的には、利用希望者は商品取り寄せサービスシステム10を利用する会員の登録手続きのために店舗12A又は12Bに来店し、サービスカウンターにおいて店員に書面又は口頭によって、氏名、住所、電話番号等の会員を特定するための情報を伝える。店員はこれらの情報をパーソナルコンピューター等の端末からクライアントコンピューター24A、24Bを介して間接的にホストコンピューター14に、或いはクライアントコンピューター24A、24Bからホストコンピューター14に直接入力する。これにより商品取り寄せサービスシステム10の利用希望者はホストコンピューター14に会員として登録され、ホストコンピューター14は会員番号及び会員識別コードを割り当てると共に会員番号及び会員識別コードが記録された会員カード16をカード発行装置に発行させる。店員は発行された会員カード16を入会した会員に手渡す。又、利用希望者は、店が割引やポイント付与等のサービスのために発行するカード(会員カード16とは別のカード)を所持していれば、入会時にこれを店員に手渡す。このカードの識別情報を店員が所定のバーコードリーダーやカードリーダーによって読み取らせることによってホストコンピューター14は自身が記憶している、このカードが利用された過去の買い物履歴を特定し、ホストコンピューター14は入会した会員の氏名、住所、会員識別コードに対応させて買い物履歴を認識するようになる。又、このカード(会員カード16とは別のカード)によって買い物客の氏名や住所、電話番号等もホストコンピューター14が特定できる場合は、店員への買い物客の氏名や住所、電話番号等の伝達は省略してもよい。
【0024】
尚、例えば利用希望者がこれまでに店舗12Aでも店舗12Bでも買い物をした実績がなく、割引やポイント付与等のサービスのために店が発行するカードを所持していない場合は、利用希望者はまずこのカード(会員カード16とは別のカード)の発行を受けて店舗12A又は店舗12Bにおいて買い物をし、その買い物履歴をホストコンピューター14に記憶させてから会員登録を行うようにしてもよい。
【0025】
次に会員は買い物のために店舗12Aに来店する(S104)。尚、会員が会員登録のために店舗12Aに来店していた場合はそのまま店舗12Aで買い物をすればよい。会員は店舗12Aの売り場において各購入希望商品の売り場を順次確認する(S106)。
【0026】
会員は各商品の売り場が割り当てられているか否かを確認し(S108)、商品に売り場が割り当てられている場合はその商品をピックアップし(S110)、買い物用のかごに入れる。会員は総ての購入希望商品の売り場を確認したか否かを判断し(S112)、総ての購入希望商品の売り場を確認していない場合には未確認の購入希望商品の売り場を順次確認する(S106)。尚、売り場が割り当てられていても品切れの場合は会員は商品をピックアップすることなく総ての購入希望商品の売り場を確認したか否かを判断し(S112)、総ての購入希望商品の売り場を確認していない場合には未確認の購入希望商品の売り場を順次確認する(S106)。
【0027】
一方、商品に売り場が割り当てられていない場合もある。例えば、以前は店舗12Aに売り場が割り当てられていた商品であっても他の商品の陳列のために店舗12Aでは棚落ちしてしまっていることがある。このような商品でも大規模な店舗12Bには売り場が維持されていることがある。このように購入予定の一部の商品の売り場が見つからない場合、会員は例えばその商品と同じ分類の商品の陳列棚等に備えられている売り場端末18を操作して他の店舗12Bにその商品の在庫があるか否かを確認する(S202)。具体的には、まず会員は自分の会員カード16の会員識別コードを売り場端末18に読み取らせる。例えば、会員カード16に記載されている会員識別コードを売り場端末18のカメラで読み取らせる。売り場端末18はホストコンピューター14との通信によって、会員識別コードを読み取った会員の買い物履歴のデータを取得しディスプレイに表示する。売り場が見つからない商品の商品名がディスプレイに表示される買い物履歴のリストの中に存在する場合、会員は買い物履歴のリストの中の商品の商品名をタッチ(クリック)することにより店舗12Bから取り寄せる商品を選択する。一方、会員の買い物履歴が存在しない場合(例えば会員が店舗12Aでも系列の他の店舗12Bでも買い物をしたことがない場合)や、会員が買い物履歴に含まれていない商品(会員が店舗12Aでも系列の他の店舗12Bでも買い物をしたことがない商品)を取り寄せる場合は、テキスト検索や分類に基づく検索等により商品を検索して表示された商品名をタッチ(クリック)することにより店舗12Bから取り寄せる商品を選択する。売り場端末18は会員によってこのようして選択された商品の在庫が店舗12Bにあるか否かをホストコンピューター14との通信によって認識しディスプレイに表示する。
【0028】
会員が選択した商品の在庫が店舗12Bにある場合、売り場端末18は商品の在庫が店舗12Bにあることや、その商品の(店舗12Bにおける)売価、店舗12Bから会員の自宅までの商品の配送のための送料をディスプレイに表示する。会員は売価や送料を確認し、店舗12Bから取り寄せる商品(の商品識別コード)やその数量を入力して注文を確定する(S204)。これによりこの会員のために店舗12Bから取り寄せる商品の注文がクライアントコンピューター24A及びホストコンピューター14に送信される。尚、実際には店舗12Bに在庫がある商品でも店側の事情等により注文可能な商品として扱われていない場合もある。このような場合、会員の要望に応じて店は取り寄せ可能な商品として扱うことができるか否かを検討し、取り寄せ可能な商品として新たに追加されることもある。会員は総ての購入希望商品の売り場を確認したか否かを判断し(S112)、総ての購入希望商品の売り場を確認していない場合には上記と同様に未確認の購入希望商品の売り場を順次確認する(S106)。尚、商品の在庫が店舗12Bにある場合でも売価や送料等の条件により注文を希望しない場合には店舗12Bに対する商品の注文は行わずに会員は総ての購入希望商品の売り場を確認したか否かを判断し(S112)、総ての購入希望商品の売り場を確認していない場合には未確認の購入希望商品の売り場を順次確認する(S106)。
【0029】
一方、売り場端末18において選択された商品の在庫が店舗12Bにない場合、売り場端末18はホストコンピューター14との通信によって、商品の在庫が店舗12Bにないことをディスプレイに表示する。又、売り場端末18はその商品を仕入先26に対して注文できることや、注文した商品を店舗12Aにおいて会員が受け取ることができることを表示する。会員は売り場端末18によって仕入先26にその商品の在庫があるか否かを確認する(S302)。商品の在庫が仕入先26にある場合、会員は仕入先26に対して注文する商品やその数量を入力して注文を確定する(S304)。これによりこの会員の仕入先26に対する商品の注文がクライアントコンピューター24A及びホストコンピューター14に送信される。会員は総ての購入希望商品の売り場を確認したか否かを判断し(S112)、総ての購入希望商品の売り場を確認していない場合には上記と同様に未確認の購入希望商品の売り場を順次確認する(S106)。尚、商品の在庫が仕入先26にある場合でも売価等の条件により注文を希望しない場合には仕入先26に対する商品の注文は行わずに総ての購入希望商品の売り場を確認したか否かを判断し(S112)、総ての購入希望商品の売り場を確認していない場合には次の購入希望商品の売り場を確認する(S106)。
【0030】
会員は総ての購入希望商品の売り場を確認したと判断したら(S112)、精算機22へ行き購入商品の代金や注文商品の代金、送料を精算する(S114)。具体的には、まず店員は会員の会員カード16の会員識別コードを精算機22に読み取らせる。これにより精算機22は、会員が店舗12B又は仕入先26からの取り寄せを注文した商品の商品名、商品識別コード、売価、注文数、代金、店舗12Bから会員の自宅までの商品の配送のための送料を認識する。又、店員は会員が店舗12Aの売り場において集めた購入商品の商品識別コードを精算機22に読み取らせる。これにより精算機22は、会員が店舗12Aの売り場において集めた購入商品の代金、会員が店舗12B又は仕入先26からの取り寄せを注文した商品の代金、店舗12Bから会員の自宅までの商品の配送のための送料の合計金額、消費税等を計算し、会員に請求する金額を表示する。尚、送料の一部(例えば半分)は店が負担し差額を会員に請求するようにしてもよい。会員は精算機22に表示された金額の金銭を店員に支払う。代金の精算が完了すると精算機22は、会員が店舗12B又は仕入先26からの取り寄せを注文した商品の代金を受領したことをクライアントコンピューター24A及びホストコンピューター14に送信する。会員が店舗12Bに対して商品20を注文した場合、ホストコンピューター14は店舗12Bのクライアントコンピューター24Bに対し、会員が店舗12Bに対して注文した商品の商品識別コード、商品名、注文数等を送信する。又、会員が仕入先26に対して商品を注文した場合は、ホストコンピューター14は仕入先26(のサーバー等)に対し、会員が仕入先26に対して注文した商品の商品識別コード、商品名、注文数等を送信する。尚、精算結果は会員の買い物履歴に反映される。
【0031】
次に会員は取り寄せを注文した商品20を受領する(S116)。具体的には、会員が店舗12Bからの商品20の取り寄せを注文した場合、店舗12Bの店員はクライアントコンピューター24Bの指示に基づいて店舗12Bの売り場において商品20をピックアップし会員の自宅に例えばバイク便等を利用して配送する。会員は自宅において商品20を受領する。一方、会員が仕入先26に対して商品20を注文した場合は、仕入先26は例えば店舗12Aへの他の商品の通常の配送のためのトラック等を利用して商品20を店舗12Aに配送する。尚、売り場端末18において選択された商品の在庫が実際には店舗12Bにある場合でも、その商品が大きかったり重かったりしてバイク便等による配送に適さない場合には、会員が仕入先26に対して商品20を注文した場合と同様に会員から取り寄せを注文された商品20を仕入先26から店舗12Aに配送する。この場合、会員は店舗12Aに再度来店した際に商品20を店舗12Aにおいて受領する。店舗12Bから会員の自宅に商品を配送する日時や仕入先26から店舗12Aに商品を配送する日時については会員は店舗12Aの精算機22において代金の精算をする際に店員と調整しておく。又、会員は代金の精算の後に店舗12Aのサービスカウンターにおいて配送の日時を店員と調整してもよい。これにより商品取り寄せサービスシステム10を利用した会員の買い物が完了する。以後、同様に会員は店舗12A又は店舗12Bに繰り返し来店し(S104)、店舗12A又は店舗12Bにおいて買い物を行う。
【0032】
以上のように商品取り寄せサービスシステム10によれば、来店した店舗12Aでは売り場が割り当てられていない商品であっても売り場が他の店舗12Bには割り当てられている場合には、店舗12Aの売り場に設置された売り場端末18を会員自身が操作することにより他の店舗12Bから商品を取り寄せる注文の手続きを容易に行うことができる。又、会員は精算機22において購入商品の代金の精算と共に他の店舗12Bから取り寄せる商品20の代金の精算もできるので取り寄せる商品の代金の精算も容易である。
【0033】
又、取り寄せる商品を各会員の買い物履歴を利用して選択するようになっているので、商品を取り寄せるための売り場端末18の操作が容易化されている。
【0034】
又、会員が他の店舗12Bから取り寄せる商品は他の店舗から会員の自宅まで配送され、送料は会員が来店した店舗12Aで精算するので、会員は恰も来店した店舗12Aで購入する商品と同じように他の店舗12Bの商品を入手することができる。
【0035】
又、売り場端末18は仕入先26に対して商品を注文する機能も有しているので他の店舗12Bに在庫がない場合でも会員は所望の商品を容易に入手できる。
【0036】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。前記第1実施形態では2つの店舗12A、12Bがホストコンピューター14によって管理された例が示されているが、図3に示されるように本第2実施形態では7つの店舗12A、12B、12C、12D、12E、12F、12Gがホストコンピューター14によって管理されており、ホストコンピューター14は各店舗12A、12B、12C、12D、12E、12F、12Gに備えられたクライアントコンピューター24A、24B、24C、24D、24E、24F、24Gと通信可能であるように接続されている。店舗12A、12C、12D、12Fは小規模な店舗であり、店舗12B、12E、12Gは大規模な店舗である。前記第1実施形態で説明したように小規模な店舗12Aは大規模な店舗12Bの近隣に存在している。又、小規模な店舗12C、12Dは大規模な店舗12Eの近隣に存在し、他の小規模な店舗12Fは大規模な店舗12Gの近隣に存在している。ホストコンピューター14は各店舗12A、12B、12C、12D、12E、12F、12Gの売り場端末18に近隣の他の店舗の在庫情報を表示させるように構成されている。例えば、店舗12Aの売り場端末18には店舗12Bの在庫情報を表示させ、店舗12C、12Dの売り場端末18には店舗12Eの在庫情報を表示させ、店舗12Fの売り場端末18には店舗12Gの在庫情報を表示させるように構成されている。他の構成は前記第1実施形態と同じであるので説明を省略する。このように売り場端末18に近隣の他の店舗の在庫情報を表示させて商品の注文を受け付けるようにすることにより他の店舗から会員の自宅への送付のための時間や送料を節約できる。
【0037】
尚、本第2実施形態では店舗12Aの売り場端末18には店舗12Bの在庫情報を表示させ、店舗12C、12Dの売り場端末18には店舗12Eの在庫情報を表示させ、店舗12Fの売り場端末18には店舗12Gの在庫情報を表示させる例が示されているが、例えば小規模な店舗12Fが大規模な店舗12G及び12Eの両方の店舗の近隣に存在する場合、店舗12Fの売り場端末18には店舗12G及び店舗12Eの両方の店舗の在庫情報を表示させ、店舗12G及び店舗12Eの両方の店舗から商品を取り寄せることができるようにしてもよい。
【0038】
又、前記第1実施形態では2つの店舗12A、12Bがホストコンピューター14により管理される例が示され、前記第2実施形態では7つの店舗12A、12B、12C、12D、12E、12F、12Gがホストコンピューター14により管理される例が示されているが、3〜6つの店舗がホストコンピューター14により管理される場合や、8つ以上の店舗がホストコンピューター14により管理される場合にも商品取り寄せサービスシステム10を適用可能である。
【0039】
又、前記第1及び第2実施形態では小規模な店舗の売り場端末18に大規模な店舗の在庫情報を表示させる例が示されているが、例えば大規模な店舗に売り場が割り当てられていない商品の売り場が小規模な店舗に割り当てられている場合には、大規模な店舗の売り場端末18に小規模な店舗の在庫情報を表示させてもよい。
【0040】
一方、大規模な店舗に売り場が割り当てられていない商品の売り場が小規模な店舗に割り当てられていることがない場合には、売り場端末18は大規模な店舗には設置されず小規模な店舗のみに設置されていてもよい。
【0041】
又、前記第1及び第2実施形態では売り場端末18の設置場所として店舗の売り場における商品の陳列棚が例示されているが、売り場端末18は例えば売り場における柱等の他の位置に設置されていてもよい。又、売り場端末18は買い物用のカートに設置されていてもよい。
【0042】
又、前記第1及び第2実施形態では会員が来店した店舗(例えば店舗12A)ではない他の店舗(例えば店舗12B)から取り寄せる商品は大きいものや重いものを除いてバイク便等を利用して会員の自宅まで配送されるようになっているが、バイク便等による配送に適する商品であっても会員の選択によって、例えば店舗12Bから取り寄せる商品を店舗12Aに送付して会員が店舗12Aにおいて商品を受領するようにしてもよい。例えば、店舗12Bからの商品の取り寄せを注文する際に会員は売り場端末18によって配送先(自宅又は店舗12A)を選択し、店舗12Bから店舗12Aまでの配送のための送料を店舗12Aの精算機22において精算してもよい。
【0043】
又、前記第1及び第2実施形態では売り場端末18はクライアントコンピューター24A、24Bと無線又は有線により通信する機能を有し、他の店舗から取り寄せる商品(の商品識別コード)及びその注文数をホストコンピューター14や精算機22に送信する機能を有しているが、例えば会員カード16がデータを書き込み可能なICカードである場合、他の店舗から取り寄せる商品(の商品識別コード)及びその数量を売り場端末18に接続されたカードライターによって会員カード16に記録し、会員カード16に記録された商品(の商品識別コード)及びその数量を、精算機22に接続されたカードリーダーによって精算機22に読み取らせるようにしてもよい。
【0044】
又、前記第1及び第2実施形態では商品取り寄せサービスシステム10がスーパーマーケットに適用された例が示されているが、商品取り寄せサービスシステム10は例えばホームセンター等の他の業態の小売店にも適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、例えばスーパーマーケット等の小売店において売り場が割り当てられていない商品を取り寄せるために利用できる。
【符号の説明】
【0046】
10…商品取り寄せサービスシステム
12A、12B、12C、12D、12E、12F、12G…店舗
14…ホストコンピューター
16…会員カード
18…売り場端末
20…商品
22…精算機
24A、24B、24C、24D、24E、24F、24G…クライアントコンピューター
26…仕入先
図1
図2
図3