(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記軸部の窪みの前記対が、前記保持部構造体の突起部の前記対と接合可能であり、前記軸部の前記第1の係合壁が、前記保持部構造体の前記第2の係合壁と接合可能である、請求項3に記載の組立体。
前記接合区分の窪みの前記対が、前記保持部構造体の突起部の前記対と接合可能であり、前記接合区分の前記第1の係合壁が、前記保持具構造体の前記第2の係合壁と接合可能である、請求項9に記載の組立体。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0035]必要に応じて、本発明の詳細な実施形態が本明細書で開示されるが、開示された実施形態は本発明を説明するものにすぎず、本発明はさまざまな形態で具現化され得ることを理解されたい。したがって、本明細書で開示された特有の構造的および機能的詳細は、限定として解釈されるものではなく、特許請求の範囲の基礎、また本発明を事実上の任意の適切な詳細構造でさまざまに使用するよう当業者に教示するための代表的な基礎にすぎない。また、本出願における上部、底部、上下などの用語のいかなる参照も、さまざまな図に示される位置合わせおよびそのような装置に適用される通常の含意を参照するものであり、実際の使用における本出願の骨用取り付け組立体および共働する連結部材の配置を制限することは意図されないこともまた留意される。
【0012】
[0036]
図1〜8を参照すれば、参照番号1は、本発明による多軸骨用ねじ装置または組立体の実施形態を全体的に示している。組立体1は、上側部分8と一体的なねじ切りされた本体6をさらに含む軸部4と、受容部10と、閉鎖された、もしくは一体的な保持部構造体またはリング12とを含む。軸部4、受容部10および保持部構造体12は、好ましくは軸部本体6を椎骨(図示されず)に埋め込む前に工場で組み立てられる。
【0013】
[0037]
図1をさらに参照すれば、棒体21などの長手連結部材を軸部の上側部分8に対して付勢するための閉鎖構造体18が示されており、この構造体は、保持部12を受容部10と固定式に摩擦接触するように付勢し、それによって棒体21を椎骨(図示されず)に対して固定する。受容部10および軸部4は、埋め込み手順のほぼ終了時にその両方が互いに対して係止または固定されるまで受容部10を軸部4に柔軟にまたは咬み合い式に係合できるように、互いに対して複数の角度、咬み合いまたは回転位置合わせの任意のもので、かつ左右および前後の両方の角度の選択された範囲内で固定され得るように共働する。
【0014】
[0038]
図1、4、5および8に最適に示される軸部4は縦長であり、軸部本体6はらせん状に巻かれた骨埋め込み可能なねじ山24を有し、このねじ山は、上側部分8に隣接して位置する首部26近くから本体6の先端部28まで延び、かつそこから径方向に外向きに延びる。使用中、把持および前進のためにねじ山24を利用する本体6は、先端部28を前方にして椎骨(図示されず)内に埋め込まれ、取り付けまたは駆動工具によって椎骨内に駆動されて下げられ、それによって首部26近くまで椎骨内に埋め込まれるようになり、これは以下の章でより詳しく説明される。軸部4は、参照文字Aによって全体的に識別される縦長の回転軸を有する。
【0015】
[0039]首部26は、軸部本体6から軸方向に上向きに延びる。首部26は、ねじ切りされた本体6の隣接する上部32と比べて小さい半径のものでよい。首部26から軸方向に上向きにさらに延びるのは、軸部の上側部分8であり、この上側部分は、ねじ切りされた本体上部32からある距離を離して、したがって本体6が椎骨内に埋め込まれたときに椎骨からある距離を離して配設される連結または捕捉用装置を提供する。
【0016】
[0040]軸部の上側部分8は、軸部4と受容部10の間の多軸連結用、および軸部4の上側部分8を受容部10内に捕捉するように構成される。上側部分8は通常、保持部の座部分33と、突起またはタブ36の形態の横方向に延びる延長部を有するほぼ円筒状の部分34と、工具係合構造体40と、上端表面42とを含む。駆動工具(図示されず)は、軸部本体6を椎骨内に駆動し回転させるためのソケットおよび接合突出部を形成するために工具係合構造体40の周りに嵌合するように構成される。図に示される実施形態では、工具係合構造体40は、ねじ切りされた軸部本体6および軸部の上側部分8の両方と同軸である六角形状の延長頭部の形状である。本発明の他の実施形態は、たとえば対向する横方向の突起の対などの複数の突起36を含むこともできる。
【0017】
[0041]軸部4の上端表面42は、好ましくは、図に示されるように湾曲したまたは半球形状のものであり、
図7に示されるように骨用ねじ組立体1が組み立てられたとき、および受容部10に対する軸部4のあらゆる位置合わせにおいて、棒体21との接触係合または能動的な接合係合のためのものである。特定の実施形態では、表面42は平滑である。本発明の実践によれば必要ではないが、表面42は、表面42と棒体21の間の摩擦式の能動的な接合係合をさらに強めるために筋または刻みが付けられてよい。
【0018】
[0042]図に示される軸部4は、軸Aに沿って軸部4の全長を延びる小さい中央孔44を有してカニューレ加工されている。孔44は、軸部4の内部の円筒状壁45によって画定され、軸部先端部28に第1の円形開口部46と、上面42に第2の円形開口部48とを有する。孔44は、ねじ切りされた本体6および捕捉構造体の外面34と同軸である。孔44は、軸部本体6の挿入前に椎骨(図示されず)内に挿入されたある長さのワイヤ(図示されず)が軸部4内部を通り抜けることを可能にし、ワイヤは軸部本体6を椎骨内に挿入するための誘導を行う。
【0019】
[0043]
図4および5を参照すれば、軸部の上側部分8の保持部の座部33は、軸部の軸Aに対して垂直に配設されたほぼ平面の環状の上側表面50を含み、この表面50は、保持部12と摩擦接合するのに十分な径方向に延びる幅を有して、受容部10内に底部から装填されるように寸法設定され成形され、これは後続の本明細書でより詳細に説明される。座部33は、平坦な環状表面50の縁またはへり54から延び、軸部本体6に向かって下向きに首部26まで湾曲するほぼ球形状の表面52をさらに含む。球状表面52が示されているが、表面が円錐であっても、または別の形で非球状に湾曲されてもよいことが留意される。開示された実施形態では、表面52は、以下で詳細に論じられるように、座部33が保持部12と係合するとき、保持部12の外面と同一平面になる。
【0020】
[0044]軸部の上側部分8の円筒状部分34は、座部分33と工具係合構造体40の間に配設される。この部分34は、上面または狭小の棚部56と、棚部56から座部33の環状表面50まで通るほぼ平滑な円筒状表面58とを含む。表面58は、軸Aの周りで均一である。突起36は、棚部56近くの表面58から横方向に延びる。突起36は、上面60と、底面61と、対向するほぼ平行な側部表面62および63の対と、外側の湾曲表面64とを含む。湾曲表面64は、円筒状であり、表面58と同軸である。上面60は、工具係合構造体40から延び、一部の実施形態では、図示されるように、座部33に向かってわずかに下向きに、かつ外面64に向かって外向きに傾斜してもよい。底面61は、円筒状表面58から外面64まで延びる。
図4に最適に示されるように、底面61はまた好ましくは、保持部12のカム軌道斜面と十分に摩擦式に係合するように、側部62から側部63まで下向きに向けられた角度で傾斜されまたは斜面が付けられ、これは以下でより詳細に説明される。底面61はまた、座面50に対して概ね平行に配設されてもよく、その結果底面61の縁が、最終的には保持部12のカム軌道と摩擦式に係止係合することが予見される。
【0021】
[0045]骨との生物学的に活性である境界面をもたらすために、ねじ切りされた本体6は、被覆され、穿孔され、多孔性にされ、または別の形で処理され得る。処理は、それだけに限定されないが、プラズマ噴射被覆または他のタイプの金属の被覆、もしくはたとえばリン酸カルシウムの被覆、またはスパッタリング、砂葺きもしくは酸エッチングなどによる軸部表面内の粗化処理、穿孔または圧痕を含むことができ、それによって骨の内部成長または表面成長を可能にする。特定の金属被覆は、骨の内部成長のための足場として作用する。バイオセラミックリン酸カルシウム被覆は、それだけに限定されないが、アルファ燐酸三カルシウムおよびベータ燐酸三カルシウム(Ca3(PO4)2、燐酸四カルシウム(Ca4P2O9)、非晶質燐酸カルシウムおよび水酸化リン灰石(Ca10(PO4)6(OH)2)を含む。たとえば、ヒドロキシアパタイトによる被覆が望ましいが、これは、ヒドロキシアパタイトが鉱物濃度に関して骨に化学的に類似し、生物活性のものであると特定されており、したがって骨の内部成長の支持だけでなく骨結合の役割も積極的に果たすためである。
【0022】
[0046]
図1および5を参照すると、受容部10は、部分的に円筒状の内側輪郭と、部分的に湾曲し部分的に小平面を有する外側輪郭とを備える略U字形状の外観を有するが、外側輪郭はまた、部分的に円筒状のものでもよい。受容部10は、直立腕部72および74の対と一体化してU字形状の受け台を形成し、腕部72と74の間にU字形状の通路76を画定する幾分湾曲した、または球状の基部70と共に、棒体21を作動可能にぴったりと受け入れるために棒体21とほぼ同じ半径を有する上側開口部77および下側座部78を含む。
【0023】
[0047]腕部72および74の各々は、内側の円筒状輪郭を画定し、部分的にらせん状に巻かれた誘導前進構造体82を含む内部表面80を有する。図示された実施形態では、誘導前進構造体82は、閉鎖構造体18上の類似の構造体と回転下で接合するように構成された部分的にらせん状に巻かれた相互係止用の角形ねじ山であり、これは以下でより詳しく説明される。しかし、誘導前進構造体82は、代替的に、フランジ形態、のこ歯ねじ山、逆角ねじ山、もしくは他のそのようなねじ山状、または閉鎖上部を回転下で作動可能に誘導し、下向きに腕部72と74の間を前進させる非ねじ山状のらせん状に巻かれた前進構造体でもよいことが予見される。
【0024】
[0048]工具係合装置85は、軸部4および保持部構造体12による組み立て中、また軸部本体6の椎骨(図示されず)内への埋め込み中、受容部10を保持するために使用され得る腕部72および74の表面上にまたは表面を貫通して形成される。さらに、腕部72および74の各々はまた、その外面上に形成されたV形状のまたは下部が切り取られた工具係合溝88および90をそれぞれ含み、これらの溝は、軸部本体6の埋め込み中および/またはその後の棒体21および閉鎖構造体18の取り付け中に溝88および90内に受け入れられる突出部を有する保持具(図示されず)で受容部10を保持するために使用され得る。工具受け入れ溝または開口は、さまざまな形状およびサイズで構成されてよく、また受容部の腕部72および74上の他の位置に配設されてもよいことが予見される。
【0025】
[0049]受容部10のU字形状の通路76と連通し、その下方にあるのは、基部70の内面100によって実質的に画定された室または空洞98であり、空洞98は、U字形状の通路76内へと上向きに開口している。内面100はほぼ球状であり、その少なくとも一部分は、第1の半径を有する部分的な内部球状座面102を形成している。表面102は、保持部構造体12と接合するように寸法設定され成形され、これは以下でより詳しく説明される。
【0026】
[0050]基部70は制限首部103をさらに含み、この制限首部は、第2の半径Rを有し空洞98および基部50の下側の外部106と連通する孔104を画定する。孔104は、受容部10の回転軸Bに対して同軸に位置合わせされる。首部103および関連する孔104は、保持部構造体12の径方向寸法(第1の半径)より小さく(第2の半径)なるように寸法設定され成形され、それにより、首部103の場所において保持部構造体12に対する制限部を形成して、保持部構造体12が受容部10内に着座しているときに保持部構造体12が空洞98から出て受容部10の下側の外部106内まで進むことを防止する。
【0027】
[0051]内面100はさらに、保持部構造体12を空洞98内に収容および装填するための縦長の上側装填窪み107を画定する。装填窪み107は、全体的に垂直に受容部10内に配設され、通路76と空洞98の間を延び、その両方と連通して、保持部構造体12を上側開口部77を通って空洞内に上部から装填することを容易にし、別の形では受容部の基部70の厚さおよび強度の増大を可能にするために、受容部10の球状壁100が、比較的拡大された半径を有することを可能にするが、装填窪み107は必ずしも必要でない。
【0028】
[0052]保持部構造体またはリング12は、軸部の上側部分8を捕捉し、上側部分8を受容部10内に保持するために使用される。
図2、3、および8に最適に示される保持部12は、軸部4に関連付けられた回転軸Aと同じである作動中央軸を有するが、保持部構造体12が軸部4から分離されたとき、回転軸は、
図1に示されるように軸Cとして識別される。保持部構造体12は、上面112から保持部構造体12を通ってその底面114まで全体的に通る中央孔100を有する。底面114は、ほぼ平面であり、軸Cに対して垂直に配設される。第1の内側の円筒状の表面116は、孔110のかなりの部分を画定する。円筒状の表面116は、軸部の上側部分8の円筒状の表面部分34の周りで摺動式に受け入れられるように寸法設定され成形される。全体が118の長穴が、内面116、ならびに上面112および底面114の部分にも形成される。長穴118は、全体が120の貫通長穴と、全体が122のカム軌道とを含むものとしてさらに説明されてよく、貫通長穴120は、カム軌道122と共働し連通している。貫通長穴120は、受容部空洞98内での保持部12の軸部の上側部分8への取り付け中、軸部の上側部分の突起36をそこを通って受け入れるように寸法設定され成形される。カム軌道122は、軸部の上側部分8の突起36の底面61と摩擦式に係合するように寸法設定され成形され、その場合に保持部12の底面114は軸部の上側部分8の座部33の上側表面50上に着座する。
【0029】
[0053]
図2および3を特に参照すれば、貫通長穴120は、円筒状表面116と同軸の内側円筒状表面126によって画定される。円筒状表面126はまた、カム軌道122を部分的に画定する。長穴120のところでは、表面126は、上面112と底面114の間をそれらを通って延びる。貫通長穴120は、軸Cに対して平行に通る、対向する側部表面128および130によってさらに画定される。側部表面128は、上面112と底面114の間をそれらを通って延びる。側部表面130は、底面114で始まり、カム軌道122を部分的に画定する斜面132のところで終了する。カム軌道122は、軸Cに対してほぼ平行に通る表面または停止部134まで延びる内側の円筒状表面126によってさらに画定される。したがって、カム軌道122は、円筒状表面126の一部分、斜面または傾斜表面132、および停止部134によって画定される。斜面132は、表面130から停止部134に進むにつれて上面112に向かう方向に上向きに傾斜する。表面132の傾き角度は、突起36の底面61の傾き角度にほぼ合致する。本発明による一部の実施形態では、斜面132および突起底面61の一方または両方は、突起36に対する保持部12の摩擦係止をさらに助けるための粗化処理、畝部、または何らかの他の処理を含む。
【0030】
[0054]保持部12の上面112が軸部の上側部分8の棚部56と共働することで、工具係合構造体40の周りに、駆動工具(図示されず)のための安定した座面である表面がもたらされる。図示されたわずかに湾曲した上面112は、駆動工具を良好に把持するための窪みをいくらかもたらす。また、上面112が平坦でよく、または保持具を中に受け入れるための窪みまたは開口を含んでよいことも予見される。
【0031】
[0055]保持部12はまた、径方向に外側の、部分的に球形状の表面144も有し、この表面は、受容部の部分的に球形状の座面102と接合するように寸法設定され成形され、表面102に関連する第1の半径とほぼ等しい第3の半径を有する。保持部構造体の第3の半径は、受容部10の首部103の第2の半径より大きい。必要とはされないが、外側の部分的に球形状の表面144は、刻みが付けられた表面などの高摩擦表面でよいことが予見される。
【0032】
[0056]組立体1と共に利用される縦長の棒体または長手部材21は、脊椎再建外科で利用される多様な埋め込み物の任意のものでよいが、通常は、均一の直径の円筒状の表面146を有し、概ね平滑な表面を有する円筒状の縦長構造体である。長手連結部材21は、金属、金属合金、またはポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、超高分子量ポリエチレン(UHMWP)、ポリウレタン、および複合物などのプラスチックポリマーを含む他の適切な材料から作製されてよい。図示された棒体21は、好ましくは、受容部10のU字形状の通路76の底部近くでぴったりと着座するように寸法設定され成形され、正常作動中は、下側座部78において通路76の底部のわずか上方に配置される。特に、棒体21は通常、軸部上面42と直接または当接式に係合し、半球状の軸部上面42に対して付勢され、その結果組立体1が完全に組み立てられたとき、軸部4は受容部10の基部70に向かう方向に下向きに付勢される。これを起こすためには、軸部上面42は、保持構造12が受容部空洞100の下側部分内にぴったりと着座するとき、通路76の空間内を少なくともわずかに延びなければならない。それによって軸部4および保持部12は、棒体21が軸部上面42をしっかりと下方向に押すことによって受容部10に対して適所に係止または保持される。
【0033】
[0057]
図1を参照すれば、閉鎖構造体または閉鎖上部18は、直立腕部72および74上に適切な接合構造を備える本発明と併用する閉鎖構造体の多様な異なるタイプの任意のものでよい。図示される実施形態では、閉鎖上部18は、離間した腕部72と74の間に回転式に受け入れられる。図示される閉鎖上部18は、上向きに延びる離脱頭部160を備えた略円筒形状の基部158を有する。基部158は、らせん状に巻かれた誘導前進構造体161を含み、この構造体は、腕部72および74上の誘導前進構造体82と係合し相互係止するように寸法設定され、成形され、配置されて、時計周りに回転したときに閉鎖構造体18を受容部10内へと回転前進させ、特に、U字形状の通路76の開放部分77を上部でまたは上向きに覆って腕部72および74を広げることなく棒体21を捕捉する。本発明によって利用される誘導前進構造体161は、図示される実質的な角形ねじ山および参照によって本明細書に組み込まれる、本出願人による米国特許第6,726,689号に説明されたものも含む、多様な形態をとることができる。
【0034】
[0058]閉鎖構造体18はまた、前進によって棒体21に対して作動可能に付勢し、トルク作用下で棒体21に圧力をかけ、それにより、棒体21は、通路76内まで延びる軸部の上端表面42に対して下向きに付勢される。軸部上面42の下向きの付勢は、棒体21と表面42の間の摩擦係合を作動可能に生み出し、また、保持部構造体12を受容部10の基部70に向かって押し出し、それにより、保持部構造体の外部球状表面144を受容部10の内部の部分的球状座面102に対して固定して摩擦式に着座させ、さらに軸部4および保持部構造体12を受容部10に対して選択された堅固な位置に固定するようにもなる。
【0035】
[0059]図示される実施形態では、首部164において基部158に固定された閉鎖構造体の離脱頭部160は、保持部12を受容部12内に適正に着座させるように設計された事前選択されたトルクで破断するように寸法設定され成形される。離脱頭部160は、閉鎖構造体18を回転させトルクを与える駆動工具(図示されず)の従来の接合するソケットタイプの頭部を受け入れるように寸法設定されおよび成形された外部の小平面を有する表面165を含む。離脱頭部160はまた、操作具を作動可能に受け入れるための中央孔または他の駆動または操作開口(図示されず)を含むこともできる。
【0036】
[0060]閉鎖構造体18はまた、本発明の実施形態では、六角形状の、基部158に配設された軸方向に位置合わせされた開口などの開口168として想像線で示される、取り外し式工具係合構造体も含む。開口168は、離脱頭部160が基部158から破断した後に接近可能となる。開口168は、らせん状に巻かれた誘導前進構造体161と同軸であり、必要であれば、閉鎖構造体基部158を取り付け後に取り外すために回転させるために、アレンレンチタイプの六角工具などの駆動工具を開口168に受け入れるように設計される。開口168は、多様な工具係合の形態をとることができ、離間された開口の対、左手ねじ山穴、または簡易(easy−out)係合可能な逓減孔、またはトルクス開口、または多小葉性開口などのさまざまな形状の1つまたは複数の開口を含むことができる。
【0037】
[0061]特に
図5〜8を参照すれば、本発明による使用において多軸骨用ねじ組立体1が置かれる前、リング様の保持部12が通常、最初に受容部のU字形状の通路76内、次いで垂直な装填窪み107を通って空洞98内に挿入または上部から装填されて受容部10の内面100内に配設される。次いで、保持部構造体12は約90度回転され、それにより、
図5に示されるように、受容部10と同軸になり次いで受容部10の座面102と摺動係合して着座する。
図6を参照すれば、軸部捕捉構造体8が次いで、首部103によって画定された孔104を通って受容部10内に挿入または底部から装填される。ここで受容部10内に配設された保持部構造体12は軸部捕捉構造体8と同軸に位置合わせされ、それにより、突起36は、保持部12の底面114が座部33の表面50と係合するまで貫通長穴120によって受け入れられ、かつこれを通って移動される。保持部12は次いで、突起36がカム軌道122内に受け入れられるまで軸部4の軸Aの周りで回転される。
図7および8を参照すれば、保持部12が回転され、突起36が停止部134に向かって移動されるとき、突起底面61は、カム軌道122の斜面132と摩擦式に係合して、保持部12を突起36と座部33の間で摩擦式に係止し、保持部12はこのとき、軸部4と固定された同軸関係にある。好ましくは、軸部4およびまたは保持部12は、軸部4および/または保持部12を保持し正確に回転させるための工具類を含む出荷設定時において、それらの間の係止摩擦係合が行われるまでそのような構造体を完全に接合させるように回転される。
図7を参照すれば、軸部の工具係合構造体40と作動可能に接合するためのソケットをもたらす内面182を有する保持具180は、軸部の上側部分8を保持部12と共に接合回転させる間、軸部の上側部分8を、受容部10内に保持するために使用される。図示されていないが、保持部構造体12はまた、カム軌道122に沿って突起36を回転させる間、保持部12もまた固定して保持されるように小さい開口の対などの工具用の特徴形状を有することもできることが留意される。保持部構造体12に対する捕捉構造体8の永久的な堅固な係合は、接着剤、スポット溶接、変形などを使用することによってさらに支持され得る。このとき、軸部4および保持部12の両方は、受容部10と回転式かつ旋回式の係合状態にあり、一方で軸部の上側部分8および受容部10の下側開口または首部103は、軸部本体6を受容部10と旋回関係にあるよう維持するように共働する。保持部12だけが、受容部の球状座面102と摺動係合状態にある。軸部上端部41および軸部本体6は、受容部10と離間した関係にある。軸部本体6は、ユニバーサルな、すなわち玉継手を実質的にもたらすために、受容部10に対する実質的な角度回転によって、左右および前後に回転され得る。
【0038】
[0062]使用時、組立体1は通常、椎骨(図示されず)などの骨に、駆動工具(図示されないが、工具180のソケット182と類似のソケットを有する)を用いて軸部4を回転させることによってねじ込まれ、駆動工具は、六角形状の延長頭部の形態である工具係合構造体40との係合によって軸部4を作動可能に駆動し回転させる。好ましくは、駆動工具が係合構造体40と係合するとき、その端部は棚部56と係合し、湾曲した保持部上面112の一部分とも係合してよく、それによって駆動工具のさらなる把持を可能にする。
【0039】
[0063]椎骨(図示されず)は、骨にかかる応力を最小限に抑え、椎骨に対する軸部4の配置および角度の誘導をもたらすために挿入されるカニューレ44に合わせて成形された誘導ワイヤ(図示されず)を有するために事前に穴開けされ得る。別の雌ねじ切り穴が、誘導ワイヤを誘導具として雌ねじ切り工具を用いることにより作り出されてよい。次いで、組立体1は、最初にワイヤを底部開口部46内にねじ込み、次いで上部開口部48から出すことによって、カニューレ加工孔44を利用して誘導ワイヤ上にねじ込まれる。軸部4は次いで、ワイヤを配置誘導具として用いて椎骨内に駆動される。
【0040】
[0064]棒体21は、最終的に受容部のU字形状通路76内に配置され、閉鎖構造体または上部18が次いで、腕部72および74内に挿入され、それらの間を前進され、それによって棒体21に対して付勢するまたは押し出す。閉鎖構造体18の離脱頭部160は、事前選択されたトルク、たとえば10.17から13.56N・m(90から120インチポンド)に捩じられ、棒体21を下向きに押し出す。軸部の上端表面42は、通路76内にほぼ均等に上向きに、軸部4と受容部10の間に存在する回転角度がどのようなものであれほぼ同じ量だけ延びるように丸みが付けられるため、また、表面42は、U字形状の通路76内に上向きに延びるように寸法設定されているため、閉鎖構造体18が棒体21に向かって下向きにその上に付勢するとき、表面42は棒体21によって係合され、受容部10の基部70に向かって下向きに押される。軸部4の下向きの圧力はさらに、保持部構造体12を受容部座面102に向かって下向きに押し出し、その場合に保持部構造体表面144は受容部座面102と摩擦係合状態にある。閉鎖構造体18が棒体21を押さえ付けるとき、棒体21は軸部を押さえ付ける。このとき軸部4に堅固に取り付けられた保持部構造体12はさらに、下向きに押し出され、受容部10と摩擦式に堅固に取り付けられて、軸部本体6を受容部10および棒体21に対して所望の角度形態で固定する。
【0041】
[0065]組立体1および関連する棒体21および閉鎖構造体18の取り外しが必要である場合、分解は、アレンレンチタイプ(図示されず)の駆動工具を使用して開口168と接合させ、反時計周りに回して基部158を回転させ、受容部10内で前進とは逆の方向に進めることによって行われる。次いで、組立体1の分解は、組み立てに関して本明細書で先に説明された手順とは逆の順番で行われる。
【0042】
[0066]
図9〜17を参照すれば、参照番号201は、本発明による多軸骨用ねじ装置または組立体の代替の実施形態を全体的に示している。組立体200は、上側部分208と一体的なねじ切りされた本体206をさらに含む軸部204と、受容部210と、開放された保持部構造体またはリング212とを含む。軸部204、受容部210および保持部構造体212は、好ましくは軸部本体206を椎骨(図示されず)に埋め込む前に工場で組み立てられる。
【0043】
[0067]
図9をさらに参照すれば、棒体221などの長手連結部材を軸部の上側部分208に対して付勢するための閉鎖構造体218も示されており、この構造体は、保持部212を受容部210と固定式に摩擦接触するように付勢し、それによって棒体221を椎骨(図示されず)に対して固定する。受容部210および軸部204は、埋め込み手順のほぼ終了時にその両方が互いに対して係止または固定されるまで受容部210を軸部204に柔軟にまたは咬み合い式に係合できるように、互いに対して複数の角度、咬み合いまたは回転位置合わせの任意のもので、かつ左右および前後の両方の角度の選択された範囲内で固定され得るように共働する。
【0044】
[0068]
図9および15〜17に最適に示される軸部204は、縦長であり、軸部本体206は、組立体1に対して本明細書で先に説明された軸部本体6にかなり類似するらせん状に巻かれた骨埋め込み可能なねじ224を有する。軸部204は、参照文字Eによって全体的に識別される縦長の回転軸を有する。
【0045】
[0069]軸部首部226は、軸部本体206から軸方向に上向きに延びる。首部226からさらに軸方向に上向きに延びるのは、軸部の上側部分208であり、この上側部分208は、ねじ切りされた本体206からある距離を離して、したがって本体206が椎骨内に埋め込まれたときに椎骨からある距離を離して配設される連結または捕捉用装置を提供する。
【0046】
[0070]組立体1と同様に、組立体201の軸部の上側部分208は、軸部204と受容部210の間の多軸連結用、および軸部204の上側部分108を受容部210内に捕捉するように構成される。上側部分208は通常、保持部の座部分230を含み、この座部分は、上側環状表面231、外側円筒状表面232、および下側環状表面233を有するほぼ円筒状のものである。座部分230は、首部226から径方向に外向きに延びる。上側表面231および下側表面233はいずれも、軸Eに対してほぼ垂直に配設される。首部226上の、下側環状座面233の近くに位置するのは、突起またはタブ236の形態の横方向に延びる延長部である。上側環状表面231から上向きに軸方向に延びるのは、上端表面242を有する工具係合構造体240である。駆動工具(図示されず)は、軸部本体206を椎骨内に駆動し回転させるためのソケットおよび接合突出部を形成するために工具係合構造体240の周りに嵌合するように構成される。詳細には、図に示される実施形態において、工具係合構造体240は、ねじ切りされた軸部本体206および軸部の上側部分208の両方と同軸である六角形状の延長頭部の形状である。上側環状表面231は、駆動工具(図示されず)用の座面をもたらす。軸部の204の上端表面242は、好ましくは、図に示されるように湾曲したまたは半球形状のものであり、
図17に示されるように骨用ねじ組立体201が組み立てられたとき、および受容部210に対する軸部204のあらゆる位置合わせにおいて、棒体221との接触係合または能動的な接合係合のためのものである。特定の実施形態では、表面242は平滑である。本発明の実践によれば必要ではないが、表面242は、表面242と棒体221の間の摩擦式の能動的な接合係合をさらに強めるために筋または刻みが付けられてもよい。
【0047】
[0071]図に示される軸部204は、軸Eに沿って軸部204の全長を延びる小さい中央孔244を有してカニューレ加工されている。孔244は、ねじ切りされた本体206および捕捉構造外面232と同軸である。孔244は、軸部本体206の挿入前に椎骨(図示されず)内に挿入されたある長さのワイヤ(図示されず)が軸部204内部を通り抜けることを可能にし、ワイヤは軸部本体206を椎骨(図示されず)内に挿入するための誘導を行う。骨との生物学的に活性である境界面をもたらすために、ねじ切りされた軸部本体206は、被覆され、穿孔され、多孔性にされ、または組立体1の軸部本体6に対して本明細書で先に説明されたように別の形で処理され得る。
【0048】
[0072]特に
図15を参照すれば、軸部上側部分208は、圧縮された保持部212と連結した状態で受容部210内に底部から装填されるように寸法設定され成形され、保持部の座部分は、保持部212と摩擦接合するのに十分な、圧縮されていないまたは中立の径方向に延びる幅を有し、これはこれ以後の本明細書においてより詳細に説明される。保持部212は、作動位置で軸部に取り付けられたとき、軸部の上側部分208の円筒状表面232および下側環状表面233と係合する。円筒状表面232が図示されているが、表面は、多角形、球状、円錐状、または別の形で湾曲したものなどの別の形状を有してもよいことが留意される。開示された実施形態では、上側表面231は、座部230が保持部212と係合したとき、保持部212の上面と同一平面となり、これは以下で論じられる。下側環状表面233の近くの首部226から横方向に延びる突起236は、下側または底部の表面248と、底面248に対してほぼ垂直に配設された側部表面250と、底面248と側部表面248の間を延び、これらを連結する湾曲したまたは傾斜した表面252とを含む。側部表面250は、軸Eに対してほぼ平行に配設される。表面248、250、および252はまた、円筒状のものであり、首部226と同軸である外側の湾曲表面254も画定する。表面252は、好ましくは、保持部212のカム軌道斜面と完全に摩擦式に係合するように側部250から下向きに向けられた角度で傾斜され、または斜面が付けられ、これは以下でより詳細に説明される。本明細書において先に説明された組立体1と同様に、突起236の他の表面が、保持部212のカム軌道との摩擦係止係合をもたらすように傾斜されまたは斜面が付けられてよい。
【0049】
[0073]
図9および15〜17を参照すると、受容部210は、組立体1の受容部10とかなり類似するものである。特に、たとえば、受容部210は、基部270と、U字形状の通路276を形成する腕部272および274と、誘導前進構造体282と、球状座面302によって部分的に画定された空洞298と、基部の下側の外部306内に開口する孔304を画定する首部303とを含み、これらは、骨用ねじ組立体1に対して本明細書において先に説明された基部70、腕部72および74、U字形状の通路76、誘導前進構造体82、空洞98、球状座面102、首部103、孔104、および下側の外部106それぞれと同じまたはかなり類似するものである。
【0050】
[0074]保持部構造体またはリング212は、軸部の上側部分208を捕捉し、上側部分208を受容部210内に保持するために使用される。
図10〜14で最適に示される保持部212は、軸部204に関連する回転軸Eと同じ作動中央軸を有する。保持部構造体212は、その上面312から底面314まで保持部構造体212全体を貫通して通る中央孔310を有する。底面314は、ほぼ平面であり、軸Cに対して垂直に配設される。第1の内側または上側の円筒状表面316は、孔310の一部分を画定する。第2の内側の円筒状表面317は、孔310の残りの部分を画定し、表面317は、表面316の直径より小さい直径を有する。環状座部または段318は、第1の円筒状表面316と第2の円筒状表面317を連結し、座部318は、上面312および底面315に対してほぼ平行に、かつ円筒状表面316および317に対して垂直に配設される。座部318は、軸部の上側部分208の下側環状表面233と完全に係合するように寸法設定され成形される。円筒状表面316は、軸部の上側部分208の円筒状表面部分232の周りで摺動式に受け入れられるように寸法設定され成形され、一方で円筒状表面317は、軸部の首部226の周りで摺動式に受け入れられるように寸法設定され成形される。カム軌道または長穴320が、内面317内に形成される。カム軌道320は、受容部空洞298内での保持部212の軸部の上側部分208への取り付け中、軸部の上側部分208の突起236を受け入れるように寸法設定され成形される。カム軌道320は、軸Eに対して傾斜されまたは斜面が付けられ、突起表面248および252と摩擦式に係合するように寸法設定され成形され、その場合に保持部212の座部または段318は、最終的には軸部の上側部分208の下側表面233上に摩擦式に着座する。
【0051】
[0075]上記で述べられたように、保持部212は、上面312および底面314を貫通して通る端面322および323を有する、開放されたまたは不連続のリングの形態である。カム軌道320は、端面322において開放され、突起236をその中に受け入れるように寸法設定され成形される。保持部212は、受容部の球状座面302と摺動式に接合するように寸法設定され成形された外側の部分的球状表面326をさらに含む。外面326内に形成されるのは、上面312と底面314の間を通る少なくとも膨張溝328の対であり、この溝328は、軸部204への保持部212の取り付け中、端面322および323を開いてまたは広げて分離することを可能にし、これは以下でより詳細に説明される。本発明による一部の実施形態では、1つまたは複数の突起236の表面および/またはカム軌道320を画定する表面は、突起236に対する保持部212の摩擦係止をさらに助けるために粗化処理、畝部、または何らかの他の処理を含むことができる。
【0052】
[0076]軸部の上側部分208の上面または棚部231と共働する保持部212の上面312は、工具係合構造体240周りに、駆動工具(図示されず)用の安定した座面である表面をもたらす。必要とはされないが、外側の部分的に球形状の表面326は、刻みが付けられた表面などの高摩擦表面でよいことが予見される。
【0053】
[0077]組立体201と共に利用される縦長の棒体または長手部材221は、組立体1のもの21に関して上記で説明されたように、脊椎再建外科で利用される多様な埋め込み物の任意のものでよい。棒体221は通常、軸部上面242と直接または当接式に係合し、半球状の軸部上面242に対して付勢され、その結果組立体201が完全に組み立てられたとき、軸部204は受容部210の基部270に向かう方向に下向きに付勢される。これを起こすためには、軸部上面242は、保持具構造体212が受容部空洞302の下側部分内にぴったりと着座するとき、通路276の空間内を少なくともわずかに延びなければならない。それによって軸部204および保持部212は、棒体221が軸部上面242をしっかりと下方向に押すことによって受容部210に対して適所に係止または保持される。
【0054】
[0078]
図9および17を参照すれば、閉鎖構造体または閉鎖上部218は、直立腕部272および274上に適切な接合構造を備える本発明と併用するための閉鎖構造体の多様な異なるタイプの任意のものでよい。図示される実施形態では、閉鎖上部218は、離間した腕部272と274の間に回転式に受け入れられる。図示される閉鎖上部218は、略円筒の形状であり、らせん状に巻かれた誘導前進構造体361を含み、この構造体は、腕部272および274上の誘導前進構造体282と係合し相互係止するように寸法設定され、成形され、配置されて、時計周りに回転したときに閉鎖構造体218を受容部210内へ回転前進させ、特に、U字形状の通路276の開放部分を上部でまたは上向きに覆って腕部272および274を広げることなく棒体221を捕捉する。本発明によって利用される誘導前進構造体361は、図示される実質的な角形ねじ山および参照によって本明細書に組み込まれる、本出願人による米国特許第6,726,689号に説明されたものも含む、多様な形態をとることができる。
【0055】
[0079]閉鎖構造体218はまた、前進によって棒体221に対して作動可能に付勢し、トルク作用下で棒体221に圧力をかけ、それにより、棒体221は、通路276内まで延びる軸部の上端表面242に対して下向きに付勢される。軸部上面242の下向きの付勢は、棒体221と表面242の間の摩擦係合を作動可能に生み出し、また、保持部構造体212を受容部210の基部270に向かって付勢し、それにより、保持部構造体の外部球状表面326を受容部210の内部の部分的球状座面302に対して固定して摩擦式に着座させ、さらに軸部204および保持部構造体212を受容部210に対して選択された堅固な位置に固定するようにもなる。
【0056】
[0080]図示される実施形態では、閉鎖構造体は、上面364と、反対側の底部のほぼ平面である表面365とを含む。上面364は、その上に形成された、駆動工具(図示されず)を受け入れるように寸法設定され成形された星形状のまたはトルクス開口として示される内部の駆動特徴形状366を有する。開口366は、多様な工具係合の形態をとることができ、離間された開口の対、または左手ねじ切り穴、または簡易係合可能な逓減孔、六角駆動開口または多小葉性開口などのさまざまな形状の1つまたは複数の開口を含むことができる。
【0057】
[0081]特に
図12〜14を参照すれば、本発明による使用において多軸骨用ねじ組立体201が置かれる前、リング様の保持部212が、最初に首部226のところで軸部204上に挿入される。
図13を参照すれば、保持部の端面322および323は、互いに引き離され、それによって保持部212は軸部の首部226を内壁316および317内に受け入れるように膨張し、その場合に保持部上面312は軸部の上側部分208に面している。膨張溝328は、保持部212が膨張されるときに圧縮する。軸部204の首部が
図14に示すように端面322および323を過ぎた時点で、保持部212は、中立の非膨張のほぼ円形の形状に戻る。保持部212は、次いで、端面322および323が互いに向かって接触するまたはほぼ接触する形状に押し出された状態で圧縮される。そのような圧縮配向にある間、軸部の上側部分208および圧縮された保持部212は、首部303のところで受容部210内に上方または底部から装填される。上側部分208および保持部212の両方が受容部空洞298内に入った時点で、圧力が保持部212から解放され、端面322および323は、保持部外面326が受容部座面302と摺動係合にある状態で、
図15に示されるような元の離間された中立位置に戻ることが可能にされる。
図16を参照すれば、軸部捕捉構造体208が次いで、保持部212内へと下げられ、その場合に突起236は、端面322と端面323の間に配設されている。保持部212または軸部204は次いで、軸部104の軸Eに対して回転され、その場合に突起236は表面322においてカム軌道320に入る。
図16および17を参照すれば、保持部212または軸部208が回転されるとき、突起236は、傾斜したカム軌道320に沿って軌道が終端するまで移動され、または突起は、別の形で、軌道320を画定する表面および軸部の下側環状表面233と完全に摩擦式に係合された保持部の環状座面318と完全に摩擦式に係合され、保持部212を突起236と下側座部または表面233の間で摩擦式に係止し、保持部212はこのとき、軸部204と固定された同軸関係にある。好ましくは、軸部204およびまたは保持部212は、軸部204および/または保持部212を保持し正確に回転させるための工具類を含む出荷設定時において、それらの間の係止摩擦係合が行われるまでそのような構造体を完全に接合させるように回転される。図示されていないが、保持部構造体212はまた、カム軌道320に沿って突起236を回転させる間、保持部212もまた固定して保持されるように小さい開口の対などの工具用の特徴形状を有することもできることが留意される。保持部構造体212に対する捕捉構造体208の永久的な堅固な係合は、接着剤、スポット溶接、変形などを使用することによってさらに支持され得る。このとき、軸部204および保持部212は、受容部210と回転式かつ旋回式の係合状態にあり、一方で軸部の上側部分208および受容部210の下側開口または首部は、軸部本体206を受容部210と旋回関係にあるよう維持するように共働する。保持部212だけが、受容部の球状座面302と摺動係合状態にある。軸部本体206は、ユニバーサルな、すなわち玉継手を実質的にもたらすために、受容部210に対する実質的な角度回転によって、左右および前後に回転され得る。
【0058】
[0082]使用時、組立体201は通常、椎骨(図示されず)などの骨に、駆動工具(図示されず)を用いて軸部204を回転させることによってねじ込まれ、駆動工具は、六角形状の延長頭部の形態である工具係合構造体240との係合によって軸部240を作動可能に駆動し回転させる。
【0059】
[0083]椎骨(図示されず)は、骨にかかる応力を最小限に抑え、椎骨に対する軸部204の配置および角度の誘導をもたらすように挿入されるカニューレ244に合わせて成形された誘導ワイヤ(図示されず)を有するために事前に穴開けされ得る。別の雌ねじ切り穴が、誘導ワイヤを誘導具として雌ねじ切り工具を用いることにより作り出されてよい。次いで、組立体201は、カニューレ加工孔244を利用して誘導ワイヤ上にねじ込まれる。軸部204は次いで、ワイヤを配置誘導具として用いて椎骨内に駆動される。
【0060】
[0084]棒体221は、最終的に受容部のU字形状通路276内に配置され、閉鎖構造体または上部218が次いで、腕部272および274内に挿入され、それらの間を前進され、それによって棒体221に対して付勢するまたは押し出す。軸部の上端表面242は、通路276内にほぼ均等に上向きに、軸部204と受容部210の間に存在する回転角度がどのようなものであれほぼ同じ量だけ延びるように丸みが付けられているため、また、表面242は、U字形状の通路276内に上向きに延びるように寸法設定されているため、閉鎖構造体218が棒体221に向かって下向きにその上に付勢するとき、表面242は、棒体221によって係合され、受容部210の基部270に向かって下向きに押される。軸部204上の下向きの圧力はさらに、保持部構造体212を受容部座面302に向かって下向きに押し出し、その場合に保持部表面326は受容部座面302と摩擦係合状態にある。閉鎖構造体218が棒体221を押さえ付けるとき、棒体221は軸部を押さえ付ける。このとき軸部204に堅固に取り付けられた保持部構造体212はさらに、下向きに押し出され、受容部210に摩擦式に堅固に取り付けられて、軸部本体206を受容部210および棒体221に対して所望の角度形態で固定する。
【0061】
[0085]組立体201および関連する棒体221および閉鎖構造体218の取り外しが必要である場合、分解は、トルクスレンチタイプ(図示されず)の駆動工具を使用して開口366と接合させ、反時計周りに回して閉鎖構造体218を回転させ、受容部10内で前進とは逆の方向に進めることによって行われる。次いで組立体201の分解は、組み立てに関して本明細書で先に説明された手順とは逆の順番で行われる。
【0062】
[0086]
図18A〜24Bは、受容部、ブッシング、軸部、および保持部構造体を含む4つの要素を有する多軸骨用ねじ組立体400の別の実施形態を示している。
図18Aおよび18Bは、4つの要素を組み立てる前の多軸骨用ねじ組立体の受容部410、ブッシング440、軸部404、および保持部構造体412の分解図である。
【0063】
[0087]
図18Aに示されるように、1つの実施形態では、受容部410は、略円筒形状の輪郭を有するが、中実の円筒ではない。受容部410は、上側部分401、中間部分402、および下側部分403を備える。第1の軸419が、上側部分と下側部分の間に示されている。受容部は、上側部分にある第1の開口部423と、下側部分にある第2の開口部426とを含む。第1の開口部423および第2の開口部426は、受容部410を貫通する第1の軸419と同軸に通る孔の上端部および底端部を形成する。他の実施形態では、受容部410は、受容部10および210に対して上記で論じられた特徴形状の1つまたは複数を含むことができる。
【0064】
[0088]図示される実施形態では、上側部分401は、2本の離間された直立腕部428を備え、その各々は、内部がねじ切りされ、それらの間に空隙429を画定している。ねじ山はアーム428上に示されていないが、腕部の内部ねじ山は、閉鎖上部18(図示されず)などの閉鎖上部を腕部428間で誘導するらせん状に巻かれたねじ山、V字形ねじ山、のこ歯ねじ山、逆角ねじ山、または任意の他のねじ様構造を含む。一部の実施形態では、ねじ山は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる、本出願人による米国特許第6,726,689号に説明されたように、他の表面と相互係止することができるらせん状に巻かれた形態を含む。腕部428の上部は、受容部の上部における第1の開口部423を形成する。腕部428は、略対称であり、同様に成形されるが、一部の実施形態では、1本の腕部が、別のものとは異なって寸法設定または成形されてよい。腕部の内部ねじ山は、円筒区分を形成する略円筒状の内壁形状を画定する。受容部410の上側部分401は、円筒状の形状を含むが、上側部分401内に形成された円筒は、腕部428間に形成された空隙429により連続的な中実ではない。そうではあるが、上側部分401は、腕部428の内壁と第1の軸419上の点の間の最短距離に等しい半径を有する円筒状の本体を備える。
【0065】
[0089]一部の実施形態では、受容部410の上側部分401は、第1の軸に対して横断する第2の軸436に沿って延びるU字形状の通路432の対を備える。U字形状の通路432は、縦長の棒体または長手部材21(図示されず)などの棒体部材を受け入れるように適合される。棒体部材は、U字形状の通路432の底部分433上に載置するまで第1の開口部423内で下向きにかつ空隙429を通って運ばれ得る。あるいは、棒体部材は、以下で説明されるようにブッシング440上に載置してもよい。一部の実施形態では、U字形状の通路432は、棒体部材をぴったりと受け入れることができるように棒体部材とほぼ同じ半径を有し、一方で他の実施形態では、U字形状の通路は、わずかに大きい半径を有することができる。U字形状の通路432内に挿入されたときの棒体部材の上部は、受容部の腕部428上に形成された内部ねじ山の下方になり得る。
【0066】
[0090]受容部410の中間部分402は、上部分401の下の腕部428の下方に位置している。一部の実施形態では、中間部分402は、受容部の上部分401に対して形成された(
図22に最適に示される)連続的な内側窪み445を含む。一部の実施形態では、内側窪み445は、受容部の上部分401内の内部ねじ山によって形成された円筒形状の半径より大きい半径を有する連続的な円筒を形成するほぼ円筒状の内壁434を備える。内側窪み445は、ブッシング440の突起部459を受け入れるように寸法設定され成形される(これ以後説明される)。一部の実施形態では、内側窪み445は、矩形に成形され、連続的な円筒を形成することができる。他の実施形態では、内側窪み445は、円筒を形成しない曲線状の窪みを含むことができる。
【0067】
[0091]受容部410の下側部分403は、中間部分401の下に位置している。一部の実施形態では、下側部分403は、内部空洞418が中に形成された制限首部417を備える。内部空洞は、
図20に示されるように、連続的な円筒状の摩擦壁439および成形加工された壁449によって制限首部417の内部に形成される。連続的な摩擦壁439は、中間部分402の内壁434の下方に形成され、窪み445のものより小さい半径を有しており、上側部分401によって形成された円筒にかなり類似する半径を有することができる。連続的な摩擦壁439は、制限首部417の成形加工された壁449内へと移行する。1つの実施形態では、成形加工された壁は内向きに先細にされ、連続的な摩擦壁439によって形成された円筒より小さい断面半径を有する逆円錐の表面を形成する。一部の実施形態では、成形加工された壁449の内部は、丸みが付けられる。
【0068】
[0092]受容部410の下側部分403はまた、軸部404の頭部分467が、そこを通って上向きに挿入されまたは底部から装填され得る中央の切り欠き部分として働く、第2の開口部426も含む。一部の実施形態では、受容部410の第2の開口部426を通って挿入する前に、軸部404は、受容部の長手方向軸419と同軸に位置合わせして保たれ、一方で他の実施形態では、軸部404は、受容部410の長手方向軸419から1度から90度の間、または25度から70度の間などの角度で保たれる。軸部404は、第2の開口部426を通って垂直に挿入されてよい。(
図18Bおよび20に示されるような)第2の開口部426の切り取り部分438を用いて、(まだ角度付けされていない場合)軸部は角度付けされ、(すでに角度付けされている場合)軸部404は、30度から60度の間、より好ましくは約45度の角度で位置合わせされるようにより正確に角度付けされることが可能であり、それにより、軸部404の頭部分467は、受容部410の内部を押し付けて(たとえば摩擦壁439を押し付けて)しっかりと載置する。一部の実施形態では、軸部の頭部分467は、
図20に示されるように、摩擦壁439および制限首部417の成形加工された壁449の両方としっかりと接触するように置かれ得る。軸部404が受容部410内で適切に角度付けされたとき、保持部構造体412が、受容部410を通って下向きに下ろされまたは上部から装填されて、軸部404の頭部467と接合して(
図22に示される)球状ボールを形成することができる。
【0069】
[0093]1つの実施形態では、制限首部417および受容部410は、受容部の上部から軸部404が下向きに下ろされるまたは上部から装填されることを防止するように寸法設定および/または成形される。たとえば、1つの実施形態では、制限首部417は、軸部404が受容部410内に下向きに下ろされたとき、軸部404の心棒461の底部分が、制限首部417の一部分と接触し、それを通り抜けて嵌合しないように寸法設定され得る。受容部410の内壁の幾何学形状もまた、軸部404が受容部410を通って上部から装填できないように、角度付けされることを防止する。したがって、1つの実施形態では、軸部404は、上方装填式または底部からの装填式のみで受容部410から入ることができる。一部の実施形態では、軸部404は、上部から装填されることを防止するねじを有する。他の実施形態では、軸部404の上側の頭部分467は、受容部410と干渉し合い、それによってこの部分が上部から装填されることを防止する。たとえば一部の実施形態では、受容部410は、軸部404が受容部410の上部から下ろされることを防止する突起ピンを含むことができる。突起ピンは軸部404が上部から装填されることを防止することができる一方、ブッシングは、受容部410とブッシング440の間の干渉を防止する長穴を含むことができる。他の実施形態では、受容部ねじの内径は、小さくされ、それによって軸部404が上部から装填されることを防止することができる。
【0070】
[0094]一部の実施形態では、ブッシング440は、上側表面443および下側の丸みが付けられた表面451を含む。上側表面443は、棒体部材を受け入れるための座部447を備える。1つの実施形態におけるブッシング440の座部447は、受容部410のU字形状の通路432の底面の形状および寸法と合致し、それにより、この2つは、棒体部材をU字形状の通路432の座部447および底面内へと運ぶことを可能にするように位置合わせされ得る。ブッシング440は、下側の内側の丸みが付けられた表面451をさらに含む。1つの実施形態では、丸みが付けられた表面451は球状であり、軸部の上側部分と保持部構造体を結合することによって形成された球状表面にかなり類似する半径を含む。一部の実施形態では、ブッシング440ならびに軸部404の上側の頭部分467および保持部構造体412の組立体は、(
図22に示される)玉継手を形成する。加えて、ブッシング440は、外向きに延びる突起部459の対をさらに備える。一部の実施形態では、これらの突起部459は、受容部410の窪み445内に嵌合するように寸法設定され成形される。一部の実施形態では、突起部459は、円筒状の凸型外面を有して丸みが付けられる。一部の実施形態では、突起部459は、受容部410の窪み445内に嵌合されるようにらせん状に巻かれた突出部またはキー溝を備える。当業者は、突起部459はさまざまな形状および寸法のものになり得ることを理解されよう。
【0071】
[0095]一部の実施形態では、ブッシング440は、全体が参照によって本明細書に組み込まれる、米国特許第7,377,923号および米国特許出願公開第12/290,244号に説明されまたは含まれるブッシングの1つを備えることができ、またはブッシング要素の1つまたは複数を組み込むことができる。
【0072】
[0096](たとえば椎弓根部、腸骨または仙骨に使用され得る)軸部404は、ねじ切りされた心棒461および上側の頭部分467を備える。心棒461は縦長のものであり、多軸骨用ねじの組み立てを完了した後に骨に埋め込み可能である、先端部28(図示されず)などの先端部内で終了する下側本体を有する。心棒461は、心棒から径方向に外向きに延びるいくつかのらせん状に巻かれたねじ山、たとえばらせん状に巻かれた骨埋め込み可能なねじ山24、224(図示されず)を含む。上側の頭部分467は、接合区分476の近位に第1の外側の部分的球状表面472を含む。1つの実施形態における上側の頭部分467は覆われ、この場合、この覆いは、心棒461の最も上側の部分から開始して、ねじの長手方向軸から離れる第1の方向に横断して延び、次いで反対の第2の方向に湾曲して戻り、接合区分476を画定する、下部が切り取られた部分の上方に張り出しを形成する。1つの実施形態における接合区分476は、下部が切り取られた部分の中間に沿って延びる第1の係合壁478と、第1の係合壁478の横側部から第1の方向(
図18Aに示される)に延びる窪み480の対とを含む。窪み480は、係合壁478に対して内向きに傾斜する表面を含む。1つの実施形態における係合壁478は、合致する凸型表面を受け入れることができる全体的に凹型表面を含む。一部の実施形態では、係合壁は凸型になり、凹型表面と合致させることができる。概して、係合壁478の表面は平滑であり、同じような平滑な表面と接合するが、一部の実施形態では、表面は、係合壁478と他の表面との摩擦接合を強めるために粗化処理されてよい。
【0073】
[0097]1つの実施形態における保持部構造体412は、第2の部分的球状の外側部分493と、第2の係合壁497と、突起部495の対とを備える。突起部495は、1つの実施形態では凸型表面を含む第2の係合壁497の各側から延びる。突起部495は、保持部構造体412が軸部404と所定位置に係止またはスナップ嵌めされたとき、軸部404の窪み480の対と接合するように寸法設定され成形される。また、保持部構造体412および軸部404の上側の頭部分467を係止した結果、第1の係合壁478の凹型表面と第2の係合壁497の凸型表面との間の嵌合接触も生じる。保持部構造体412および軸部404は、一緒に係止されたとき、ブッシング440の下側の内側の丸みが付けられた表面451と係合可能である大きい球を形成する。
【0074】
[0098]軸部404および保持部構造体412は、係止するまたはスナップ嵌めすることによってだけでなく、表面間の摩擦力によっても所定位置に保持される。摩擦力はまた、ねじ組み立て中、要素間にも存在する。
図19Aおよび19Bは、組み立て中の摩擦域496および498を示す、部分的に組み立てられた多軸骨用ねじ組立体の側面図および上面図である。
【0075】
[0099]
図19Aは、1つの実施形態による部分的に組み立てられた多軸骨用ねじ組立体の側面図であり、軸部404は、受容部410の基部において空洞418を通って上方装填されている。
図19Aは、軸部404と接合する前に受容部410を通って下向きに運ばれている、または上部から装填されている保持部構造体412を示している。軸部の上側の頭部分467は、連続的な摩擦壁439および成形加工された壁449の両方と接触しており、保持部構造体412を受け入れこれと共に係止する準備ができている。受容部410を通って底部から装填された軸部404とは対照的に、保持部構造体412は、受容部410の上側表面を通って上部から装填される。
図19Aに示されるように、保持部構造体412は、最初に、受容部410の内壁434と摩擦接触するようにして受容部410の下方に運ばれる。保持部構造体412と内壁434の間の接触は、組み立て中、
図19Aに示されるいくつかの摩擦域496を生み出す。摩擦域496は、組み立て中、受容部の内壁によって保持部構造体が滑ることを防止することによって保持部構造体412に対してより大きい制御を与える。加えて、組み立て中、摩擦域498(
図19Bに示される)が、保持部構造体が軸部を押さえ付けるとき、受容部410の内壁に対する軸部404の上側の頭部分467との間に形成される。摩擦域498は、保持部構造体412が軸部と接合するように運ばれる間、軸部404に対してより大きな制御を与える。一部の実施形態では、保持部構造体412と内壁434の間の摩擦力は、保持構造体412が軸部404の頭部分467と係合する工程の間維持されて、保持部構造体412が、係合工程中に後退して出ない、または取り外されないことを確実にすることを助ける。
【0076】
[0100]次に多軸骨用ねじを組み立てる方法が、
図20、21、22、および23を参照して説明される。1つの実施形態では、方法は、受容部を提供するステップと、軸部を受容部の底部を通って上向きに挿入するステップと、保持部構造体を受容部の上部を通って下向きに運ぶステップと、保持部構造体および軸部を係止して球状の玉部材を形成するステップと、ブッシングを受容部の上部を通って下向きに運んで上部分と接触させて球状の玉継手を形成するステップとを含む。完成された骨用ねじ組立体は次いで、骨に運ばれ固定されることが可能であり、この場合、骨用ねじ組立体は、棒体部材などの固定要素を受け入れることができる。
【0077】
[0101]
図20は、受容部410、軸部404、および保持部構造体412を備える部分的に組み立てられた多軸骨用ねじ組立体の部分断面図である。受容部410を設けた後、軸部404が、軸部404の上側の頭部分467が、連続的な摩擦壁439および成形加工された壁449と十分に接触するように受容部410の基部を通って上方装填される。これには、軸部404が底部から装填される角度に応じて、いくらかの捩じりまたは回転が必要となり得る。
図20に示されるように、丸みが付けられた上側の頭部分467は、摩擦壁439および成形加工された壁449としっかりと接触することができる。保持部構造体412が次いで、受容部410の上部のところで第1の開口部423を通って下向きに運ばれまたは上部から装填される。保持部構造体412は、軸部404の上側の頭部分467と接触し、次いで所定位置に係止されまたはスナップ嵌めされて球状の玉部材を形成する。保持部構造体412および軸部404が所定位置に係止された時点で、ブッシング440が、
図21に示されるように、受容部の上部を通って下向きに運ばれ得る。
【0078】
[0102]
図21は、ブッシング440を受容部410内へと下向きに運んだ後の多軸骨用ねじ組立体の側面図である。一部の実施形態では、ブッシング440は、最初、外向きに延びる突起部459の対が、受容部410の腕部428によって形成された空隙429に面するように配向される。ブッシングは次いで、その下側の内側の丸みが付けられた表面451が、接合された軸部404および保持部構造体412によって形成された球状の玉部材上にしっかりと載置するまで、受容部410の上部を通り、空隙429を通り過ぎて下向きに摺動式に下ろされる。
【0079】
[0103]ブッシング440が、その内側の丸みが付けられた表面451が、軸部404および保持部構造体412によって形成された表面上に載置するように下ろされた時点で、ブッシング440は、その突起部459が窪み445内に受け入れられるまで回転され得る。突起部459を窪み445内に嵌合するために、一部の実施形態では、ブッシング440は、45度から90度の間で回転され、それによって
図22に示されるように、ブッシング440を受容部410に固定する。ブッシング440はこのとき、器具または指を用いて手動で所定位置に回転させることができ、または固定具を用いて自動で行われ得る。一部の実施形態では、固定具は、ブッシングが回転されたとき、受容部が移動しないように、受容部を堅固に保持する、受容部410に対して保持される器具を含むことができる。一部の実施形態では、ブッシング440は、ブッシング440の外壁上の突起部459に加えて、ブッシングが所定位置に回転されたときにねじ切りされた本体の内壁との締まりばめを引き起こす1つまたは複数の追加の突起部を含むことができる。追加の突起部は、ブッシング440が通常の負荷状態で回転することを防止するのを助けることができる。
【0080】
[0104]
図22は、受容部410と、接合された軸部404および保持部構造体412によって形成された球状の玉部材と、ブッシング440とを備える完全に組み立てられた多軸骨用ねじ組立体の断面図である。ブッシングは、その突起部459が、受容部の窪み445内に嵌合するように約90度回転されている。
図22に示されるように、球状の玉継手は、受容部410の下側部分の成形加工された壁449上に載置し、多軸回転および角度付けを行うことができる。角度付けの角度は変えることができ、一部の実施形態では、球状の玉継手は、多くの異なる方向に角度付け(たとえば1度から90度の間)を行うことができる。
【0081】
[0105]
図23は、完全に組み立てられた多軸骨用ねじ組立体の上面図である。上方から見て、保持部構造体412と接合された軸部404の上側の頭部分467によって形成された球状の玉部材は、半球のように見える。上面図からは、球状の玉部材がブッシング440によって固定され、一方でブッシング自体は受容部410によって固定されていることを容易に見ることができる。各々に続く要素により、多軸骨用ねじ組立体は、ますます分解から守られる。
【0082】
[0106]一部の実施形態では、骨用ねじ組立体を組み立てるために、軸部404が、最初に、受容部410の底部から受容部410内に挿入される。続いて、保持部構造体412が、受容部410の上部から受容部410内に摺動され、軸部404の上側の頭部分467と接合されて玉部材を形成する。次に、ブッシング440が、軸部404および保持部412によって形成された球状の玉の上方を受容部410の上部内に摺動される。組み立てられた軸部404、保持部構造体412、および受容部410は次いで、椎弓根部などの骨部材内に運ばれ挿入され得る。その後、棒体または縦長部材が運ばれて骨用ねじ組立体と結合され得る。たとえば、棒体は、第1の開口部423を通ってU字形状の通路432内に挿入され得る。一部の実施形態では、キャップねじまたは閉鎖部材が受容部410内に下向きに挿入されて、棒体上に下向きに圧縮力をかけることができる。棒体上のキャップねじの力は玉継手に伝えられて、軸部404を固定された角度に圧縮力によって係止することができる。
【0083】
[0107]多軸骨用ねじ組立体を組み立て、その組立体を骨部材内に挿入した後、棒体部材が、第1の開口部423を通り、空隙429を通り過ぎて受容部410を下って運ばれ得る。一部の実施形態では、棒体部材が受容部410を通って下向きに運ばれた後、棒体部材は、ブッシング440の座部447またはU字形状の通路30の底部分433のいずれかだけに載置するが、他の実施形態では、棒体部材は、ブッシング440の座部447およびU字形状の通路432の底部分433の両方に載置することができる。受容部410の腕部428が(たとえばキャップねじの外部ねじ山と接合するための)内部ねじ山を含む実施形態では、棒体部材の上部は、好ましくは最も下側の内部ねじ山部材の底部の下に載置する。一部の実施形態では、棒体部材は、矩形または円筒状の縦長構造体、または脊椎外科で利用される多様な埋め込み物の任意のものを備えることができる。概して、棒体部材は均一の直径のものであり、ほぼ平滑な表面を有する。棒体部材は、金属、金属合金、またはプラスチックポリマー、ポリウレタン、および複合物を含む他の適切な材料から作製され得る。
【0084】
[0108]棒体部材を運んだ後、キャップねじまたは閉鎖上部が、第1の開口部423を下って運ばれてU字形状の通路432の上部を覆うことができる。閉鎖上部は、腕部428の内部ねじ山と接合することができる外部ねじ山を有する円筒状の部材を備えることができる。閉鎖上部は、アーム428間で回転され、受容部410の上部を通って下向きに運ばれ得る。一部の実施形態では、閉鎖上部は、棒体部材の上面と接触し、棒体部材に下向きの圧力をかけて、棒体部材と、ブッシング447の座部およびU字形状の通路432の底部433との間に摩擦力を生み出す。したがって閉鎖上部は、受容部410の長手方向軸419に対して固定された角度で軸部404を係止する下向きの圧縮力をもたらす。
【0085】
[0109]一部の実施形態では、底部から装填された骨用のユニプラナースクリューが、受容部の内部を改変することによって設けられてよい(
図24Bに最適に示される)。一部の実施形態では、受容部410の内部は、球状の切り欠き断面を置き換え、これらを矩形または角度のある切り欠き部に置き換えるように改変され得る。たとえば骨用ねじの動きを1つの平面に制限する2つの壁が存在する矩形形状のものである長穴を設けることにより、骨用ねじの移動が、単一の平面に制限され得る。
【0086】
[0110]一部の実施形態では、下ろされたブッシング412と軸部404の間の摩擦結合を取り除くことによって骨用ねじ組立体を分解することが可能である。下ろされたブッシング412と軸部404の間の摩擦結合を取り除くいくつかの方法が説明される。一部の実施形態では、任意の形状の穴の特徴形状がブッシング440内に設けられてよく、この穴の特徴形状は、外部器具がこれと係合することを可能にしてブッシング440と軸部404の間の係合解除を容易にする。穴は受容部の外側に位置することができ、それにより、器具は穴を貫通して延びて、ブッシング440の上部分を押さえることができ、それによってブッシング440と軸部404の間の摩擦を低減するクリップの役割を果たす。他の実施形態では、穴は受容部410の内壁内に置かれることが可能であり、それにより、器具は、ブッシングを軸部から取り外すために受容部410の内部を通って入る。器具はこのとき、ブッシング440を軸部404から引き離して摩擦を低減することができる。他の実施形態では、ブッシングの座部447の形状を有する第1の器具が設けられてよい。第2の器具が設けられてよく、この第2の器具は、第1の器具が、ブッシングを90度に回転させ、それによって組立体工程を逆に進み、ブッシング440を組立体から係合解除するために使用される間、受容部410を堅固に保持する。したがって、上記で説明された分解方法を用いて、軸部404の可変の角度能力を復元することが可能である。
【0087】
[0111]
図24Aおよび24Bは、内部ねじ山502、ねじ山逃げ部538、開口部または穴508、肩部514、口部516、溝521、棒体逃げ平坦部534、および底部の湾曲した表面540を含む、追加の露出した特徴形状を備える受容部510の別の実施形態の第1および第2の斜視図を示している。これらの露出した特徴形状は、外科処置中に器具によって把持されるために、および/または受容部510に対する軸部404の角度付けを容易にするために有用になり得る。たとえば、穴508、肩部514、および溝521は、器具境界面の役割を果たすことができる。棒体の径違い継手などの器具が、器具の境界面の1つまたは複数において受容部510に取り付けるために使用され得る。器具は、適切な方法で(たとえば摺動させるまたは把持することによって)受容部10の露出した特徴形状の1つまたは複数と接合する接合可能な表面を含むことができる。
【0088】
[0112]
図24Aおよび24Bに示されるように、受容部510は、内部ねじ山502を有する腕部を備える。腕部の内部ねじ山502は、らせん状に巻かれた状態で示されているが、他の実施形態は、V字形ねじ山、のこ歯ねじ山、逆角ねじ山または任意の他のねじ様構造を含む。ねじ山は、腕部間で誘導され得る、閉鎖上部(図示されず)の外部ねじ山などの他の相補的なねじ切りされた表面と結合することができる。内部ねじ山502の下には、ねじ山逃げ部538が存在する(
図24Aに示される)。ねじ山逃げ部538は、ねじ山502の下方に、反対には座面533の上方に位置する棚部材を備える。ねじ山逃げ部は、座面533からねじ山502を離間して、座面533上に載置する棒体および/またはブッシング座部が、最も下側のねじ山部材の下に完全に存在することを確実にする。
【0089】
[0113]
図24Aおよび24Bはまた、受容部510の側部上の開口部または穴508も示している。開口部508は、突起部材または圧子を有する1つまたは複数の器具と結合するために使用され得る。たとえば、1つの技術では、外科器具の突起するタブ部材が、外科器具を受容部510と接合させるために穴508内に受け入れられてよい。
図24Aおよび24Bは、受容部510の一方の側部の単一の穴508を示している一方で、受容部510はまた、受容部の反対側に第2の穴(図示されず)も含むことができるが、単一の穴508を有する受容部を有することが可能である。他の実施形態では、複数の穴508が、複数の受け入れまたは結合領域をもたらすために受容部の表面の周りに設けられ得る。
【0090】
[0114]受容部510はまた、口部516の下に位置する肩部514も含む。肩部514は、各腕部528上に軌道の特徴形状を形成する。一部の実施形態では、突起部材を有する器具は、肩部514の表面と摺動式に係合しこれと接合することができる。たとえば、一部の実施形態では、1つまたは複数の突起部を有する棒体の径違い継手が、肩部514と摺動式に係合し、これと接合することができる。棒体の径違い継手は、袖部を下って運ばれかつその突起区分が肩部514内に置かれるように回転させることができ、それによって棒体の径違い継手と受容部510の間に固定した取り付けをもたらす。
図24Aおよび24Bに示されるように、一部の実施形態では、肩部514は、受容部の一方側のU字形状の通路532に隣接する腕部528の一方の縁から受容部510の他方の側のU字形状の通路532に隣接する腕部528の第2の縁まで延びる。他の実施形態では、肩部514は、一方の縁から他方まで腕部528の全体表面にわたって延びる必要はない。たとえば、肩部514の一方の端部は、腕部528の途中から開始し、腕部528を通り腕部528の縁まで続くことができる。
【0091】
[0115]受容部はまた、U字形状の通路532の下に位置する、下部が切り取られた領域または溝521も含む。溝521は、器具用の外部掴持面の役割を果たすことができる。たとえば、一部の実施形態では、把持部材を有する器具は、受容部50を溝521のところで掴持することができる。一部の実施形態では、溝521は、器具の突起区分を受け入れるための天井523(
図24Bに示される)を有する入口を含む。
【0092】
[0116]一部の実施形態では、受容部は、腕部528の縁に沿って位置する棒体逃げ平坦部534を含むことができる。棒体逃げ平坦部534は、受容部510の上部に向かって内向きに角度が付けられた外部表面である。受容部510の側面上の平坦部534の内向き角度により、棒体配置のための座面533は、受容部の側部表面の最も遠い突出表面536から内向き位置に位置している。棒体が、座面を超えて延びるように座面533上に置かれるとき、(内向きに角度が付けられた棒体逃げ平坦部534によって引き起こされる)座面533の内向き位置は、受容部表面を超えて延びる棒体の部分によって占有される空間を最小限に抑えるのを助ける。たとえば、棒体部材が座面533を超えて延びるときでも、棒体部材は、受容部の側部表面上の最も遠い突出表面536を超えて延びないようにすることが可能である。
【0093】
[0117]一部の実施形態では、受容部はまた、底部の湾曲した表面540も含む。底部の湾曲した表面540は、受容部510の薄く内向きに湾曲した部分である。湾曲表面540の底部は、受容部510の基部で交わる。底部の湾曲した表面540は、(軸部404と保持部構造体412を接合することによって形成された)球状の玉連結が受容部510内に配置されたとき、これを収容する。底部の湾曲した表面540は、特定の角度で球状の玉連結を係止する前に球状の玉連結の最大限の角度付けを可能にする。
【0094】
[0118]本発明の特定の形態が本明細書で例示され説明されてきたが、これは、説明され示された特有の形態または部分構成に限定されるものではないことを理解されたい。
以上説明したように、本発明は以下の形態を有する。
[形態1]
多軸骨用ねじ組立体であって、
(a)骨に固定するための本体および上側の頭部分を有する軸部であって、前記上側の頭部分が、接合区分および第1の部分的球状表面を有する、軸部と、
(b)前記上側の頭部分の前記接合区分と接合可能である保持部構造体であって、第2の部分的球状表面を有し、接合されたとき、前記第1および第2の部分的球状表面が球状の玉部材を形成するようになる、保持部構造体と、
(c)開放通路を画定し、空洞を部分的に画定する座面を備えた基部を有する受容部であって、前記座面が、前記球状の玉部材と係合するように寸法設定され成形され、前記開放通路が前記空洞と連通し、前記空洞は、開口部を通って前記基部の外部と連通し、前記開口部は、そこを通る前記軸部の上側の頭部分を受け入れるように寸法設定され成形される、受容部と、
(d)開放通路および空洞内に嵌合するように寸法設定および成形されたブッシングであって、前記球状の玉部材と係合可能な下側の丸みが付けられた表面を有する、ブッシングとを備える、組立体。
[形態2]
前記軸部の接合区分が、窪みの対および第1の係合壁を含む、形態1に記載の組立体。
[形態3]
前記保持部構造体が、突起部の対および第2の係合壁をさらに備える、形態2に記載の組立体。
[形態4]
前記軸部の窪みの前記対が、前記保持部構造体の突起部の前記対と接合可能であり、前記軸部の前記第1の係合壁が、前記保持部構造体の前記第2の係合壁と接合可能である、形態3に記載の組立体。
[形態5]
前記保持部が、前記空洞内での前記軸部の上側部分との組み立てのために、前記開放通路を通って前記受容部内に装填される、形態1に記載の組立体。
[形態6]
前記受容部の開放通路と係合可能な閉鎖上部をさらに備える、形態1に記載の組立体。
[形態7]
多軸骨用ねじ組立体であって、
ねじ切りされた心棒および上側の頭部分を備える軸部であって、前記上側の頭部分が、第1の部分的球状表面を含む軸部と、
前記上側の頭部分と接合可能である保持部構造体であって、第2の部分的球状表面を有し、前記軸部と接合されたとき、前記第1および第2の部分的球状表面が球状の玉部材を形成するようになる、保持部構造体と、
上側部分および下側部分を有する受容部であって、前記上側部分に第1の開口部と、前記下側部分に第2の開口部とを有し、前記上側部分が2本の離間された腕部を備え、前記腕部の各々は、内部がねじ切りされ、前記腕部間に空隙を画定し、前記上側部分が、棒体部材を受け入れるように適合された、前記第1の軸に対して横断する第2の軸に沿って延びるU字形状の通路をさらに備え、前記下側部分が、前記球状の玉部材と係合するように寸法設定され成形された成形加工された壁を有する、受容部と、
下側の丸みが付けられた表面を備えるブッシングであって、前記丸みが付けられた表面が、前記軸部および保持部構造体によって形成された前記球状の玉部材の前記上面と係合可能である、ブッシングとを備える、組立体。
[形態8]
前記軸部の前記上側の頭部分が、窪みの対および第1の係合壁を含む接合区分をさらに
備える、形態7に記載の組立体。
[形態9]
前記保持部構造体が、突起部の対および第2の係合壁をさらに備える、形態8に記載の組立体。
[形態10]
前記接合区分の窪みの前記対が、前記保持部構造体の突起部の前記対と接合可能であり、前記接合区分の前記第1の係合壁が、前記保持具構造体の前記第2の係合壁と接合可能である、形態9に記載の組立体。
[形態11]
前記保持部が、前記空洞内での前記軸部の上側部分との組み立てのために、前記開放通路を通って前記受容部内に装填される、形態7に記載の組立体。
[形態12]
前記受容部の開放通路と係合可能な閉鎖上部をさらに備える、形態7に記載の組立体。
[形態13]
前記ブッシングが、外向きに延びる突起部の対をさらに備える、形態7に記載の組立体。
[形態14]
前記受容部の前記下側部分が、空洞が中に形成された制限首部をさらに含む、形態7に記載のねじ組立体。
[形態15]
可変角度の脊椎用ねじ組立体であって、
上側部分(401)と、中間部分(402)と、下側部分(403)とを有し、前記上側と下側部分の間を延びる第1の軸(419)を画定する筺体(410)であって、前記上側部分に第1の開口部(423)と、前記下側部分に第2の開口部(426)とを有し、前記上側部分が、2本の離間された腕部(428)を備え、前記腕部の各々は、内部がねじ切りされ、前記腕部間に空隙(249)を画定し、前記上側部分は、棒体部材を受け入れるように適合された、前記第1の軸に対して横断する第2の軸(436)に沿って延びるU字形状の通路(432)をさらに備え、前記筺体(410)の前記下側部分(403)が、空洞(418)が中に形成された制限首部(417)を備え、前記中間部分(402)が、前記2本の離間された腕部(428)の下方かつ前記制限首部(417)の上方にほぼ円筒状の内壁(434)を備える、筺体と、
前記棒体部材を受け入れるための座部(447)を画定する上側表面(443)と、下側の丸みが付けられた表面(451)とを備えるブッシング(440)であって、その両側に外向きに延びる突起部(459)の対を備え、前記第1の開口部(423)を通って前記筺体(410)内に受け入れ可能であり、その場合に前記突起部は前記2本の離間された腕部の間の前記空隙を通り抜けており、前記突起部(459)が、前記ブッシングの回転によって前記中間部分の前記ほぼ円筒状の内壁(434)と係合可能である、ブッシングと、
ねじ切りされた心棒(461)および上側の頭部分(467)を備える軸部(404)であって、前記上側の頭部分が、係合壁(478)および窪みの対(480)を含む接合区分(476)の近位に第1の部分的球状表面(472)を備え、前記軸部の前記上側の頭部分が、前記筺体の前記第2の開口部(426)のみを通って挿入可能である、軸部と、
突起の対(495)の近位に第2の部分的球状部分(493)を含む保持部構造体(412)であって、前記ブッシングを前記筺体の前記第1の開口部を通して挿入する前に前記筺体の前記第1の開口部を通って挿入可能であり、前記保持部構造体(412)が前記筺体内に配置されて、前記ブッシング(440)を前記筺体(410)内に挿入した際に前記ブッシング(440)の前記下側の丸みが付けられた表面(451)と係合することができる球状玉継手を形成するとき、突起部(495)の前記対は窪み(480)の前記対と接合可能であり、前記第2の部分的球状部分は前記下側の丸みが付けられた表面(451)と係合可能である、保持部構造体とを備える、可変角度の脊椎用ねじ組立体。