(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0020】
(実施形態1)
以下、
図1〜
図17を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
この実施形態は、端末装置として携帯電話機に適用した場合を例示したもので、
図1は、この携帯電話機が利用可能な通信ネットワークシステムを示したブロック図である。
携帯電話機1は、その機器本体(装置本体)を構成する複数の筐体の位置関係に応じて複数のスタイルに変更可能な折り畳み型の携帯電話機で、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)、情報検索機能などを有している。
【0021】
そして、携帯電話機1は、最寄りの基地局2A、交換機2Bから無線通信網(移動体通信網)2に接続されると、この無線通信網2を介して他の携帯電話機1との間で通話可能状態となる。また、携帯電話機1は、無線通信網2、インターネット3を介して情報配信装置4に接続されると、リアルタイム情報(例えば、株価情報、為替情報、ニュース情報、天気情報、地震情報)など、各種の情報のうち、所望する情報の送信要求を情報配信装置4に対して行い、これに応答して情報配信装置4から配信されてくる情報を新着情報として、インターネット3、無線通信網2を介してダウンロードするようにしている。なお、情報配信装置4は、リアルタイム情報などの各種の情報を配信する情報配信サービスを実施するサービス提供サーバである。
【0022】
図2は、携帯電話機1の基本的な構成要素を示したブロック図である。
中央制御部11は、二次電池を備えた電池部12からの電力供給によって動作し、記憶部13内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話機1の全体動作を制御する中央演算処理装置やメモリなどを有している。中央制御部11は、電池残量の変化があったとき又は定期的に電池部12から出力される電池残量情報を携帯電話機1の内部環境情報として取得し、この電池残量情報に基づいて現在の電池残量レベルを明示する電池アイコン(後述する)を表示させるようにしている。記憶部13にはプログラム記憶部M1、各種情報一時記憶部M2、メイン画面表示情報記憶部M3、サブ画面表示条件記憶部M4、アプリケーション情報記憶部M5などが設けられている。
【0023】
プログラム記憶部M1は、
図7〜
図17に示す動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや電子メール機能、インターネット接続機能、情報検索機能などの各種のアプリケーションプログラムなどが格納されているほか、それに必要な各種の情報が記憶されている。各種情報一時記憶部M2は、表示用の画面情報、フラグ情報、タイマ情報など、携帯電話機1が動作するために必要な各種の情報を一時的に記憶するワーク領域である。なお、メイン画面表示情報記憶部M3、サブ画面表示条件記憶部M4については、後で詳述するものとする。アプリケーション情報記憶部M5は、アプリケーションプログラム(アプリ)の動作によって利用する情報として、例えば、メールアプリであれば、送受信メールなどを記憶する。
【0024】
無線通信部14は、無線部、ベースバンド部、多重分離部などを備え、例えば、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能などの動作時に、最寄りの基地局2Aとの間でデータの送受信を行うもので、通話機能の動作時にはベースバンド部の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調したのち、音声信号処理部15を介して通話用スピーカSPから音声出力させ、また、通話用マイクMCからの入力音声データを音声信号処理部15から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化したのち、ベースバンド部の送信側に与えてアンテナから発信出力させる。中央制御部11は、無線通信部14からの電波情報を定期的に周囲の環境情報(外部環境情報)として取得し、この電波情報に基づいて現在の電波強度レベルを明示する電波アイコン(後述する)を表示させるようにしている。
【0025】
表示部16は、メインとサブとの関係にある複数の画面として、メイン画面(第1表示部)MDと、サブ画面(第2表示部)SDとを有し、高精細液晶あるいは有機ELなどを使用した構成で、メイン画面MDは、例えば、待受画像、各種のアイコンのほかに、アプリ動作に応じた情報(例えば、メール内容、ニュース情報、株価情報)など、各種の情報を表示する。サブ画面SDは、時刻情報や簡単なメッセージなどを表示する以外にも、メイン画面MDに表示される表示内容の中から自動的に選択された表示内容を表示するようにしている。この場合、中央制御部11は、メイン画面MDに表示されている表示内容を表示更新した際に、その表示内容の更新状況に基づいてサブ画面SDに表示させる表示内容を選択してサブ画面SDに表示させるようにしている。例えば、メイン画面MDにおいて頻繁に表示更新される表示内容については、ユーザにとって必要性の高い表示内容であると判断し、この表示内容をサブ画面SDに表示させるようにしている。
【0026】
操作部17は、十字キー(決定キー)、数値キー、文字キー、カーソルキーなど、各種のキーを備え、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを行うもので、中央制御部11は、この操作部17からの入力操作信号に応じた処理を実行する。なお、操作部17は押しボタン式のキーに限らず、人体や物体の接触を検出するタッチキーを有するものであってもよい。RTC(リアルタイムクロックモジュール)18は、時計部を構成するもので、中央制御部11は、RTC18から現在日時を1分毎に周囲の環境情報(外部環境情報)として取得し、この現在日時に基づいて時刻アイコン(後述する)を表示させるようにしている。
【0027】
報知部19は、サウンドスピーカ20、LED(発光ダイオード)21、振動モータ22を備え、着信時に駆動されて着信報知を行うほか、アラーム報知時などでも駆動される。スタイル検出部23は、例えば、機器本体(装置本体)を構成する複数の筐体の各所に配設された磁石と磁力センサなどから構成され、磁力センサによる測定結果(どこに配設された磁石が磁力センサに近いかなど)に基づいて複数のスタイル(メイン画面MDが露出するスタイルやメイン画面MDが露出しないスタイル)を検出する。
【0028】
図3は、携帯電話機1の外観図である。
携帯電話機1の機器本体(装置本体)を構成する操作部筐体1Aと表示部筐体1Bとは、ヒンジ部1Cを介して折り畳み開閉自在に連結されている。この操作部筐体1Aと表示部筐体1Bとが、どのように連結されているかに応じて携帯電話機1を複数のスタイル(クローズスタイル、オープンスタイル)に変更可能なもので、
図3(1)は、操作部筐体1Aと表示部筐体1Bとの折り畳みを開いた状態のオープンスタイルを示している。この操作部筐体1Aの内側には操作部17が配置され、また、表示部筐体1Bの内側には表示部16のメイン画面MDが配置されている。なお、このオープンスタイルではメイン画面MDが露出した状態となっている。また、操作部筐体1Aの内側には通話用スピーカSPが配置され、表示部筐体1Bの内側には通話用マイクMCが配置されている。
【0029】
図3(2)は、オープンスタイルにおいて操作部筐体1Aと表示部筐体1Bとを折り畳んだ状態のクローズスタイルを示している。なお、このクローズスタイルではメイン画面MDが露出していない状態となっている。表示部筐体1Bの外側にはサブ画面SDが配置されている。なお、このサブ画面SDの大きさは、例えば、240×320ドット、メイン画面MDの大きさは480×800ドットとなっているが、それらの大きさは任意である。
【0030】
図4は、表示部16の表示例を示した図で、(1)はメイン画面MD、(2)はサブ画面SDの表示例を示している。
メイン画面MDは、
図4(1)に示すように、表示エリアAと表示エリアBとの二つの表示領域に区分されている。このメイン画面MDの表示エリアAは、メイン画面MDの上部側に設けられたピクトエリア(アイコンエリア)を構成するもので、この表示エリアAには電波の受信状態(電波強度)をレベル表示する電波アイコンP1と、電池残量をレベル表示する電池アイコンP2と、電子メールの受信・未開封の状態を表示するメールアイコンP3と、ニュースの受信・未読の状態を表示するニュースアイコンP4と、現在の時刻(時分)を表示する時刻アイコンP5などが並列表示されている。なお、上述の電波アイコンP1、…、時刻アイコンP5などの個々は、メイン画面MDの表示エリアAに表示される表示内容である。
【0031】
また、メイン画面MDの表示エリアBは、表示エリアA以外の主要な表示領域であり、例えば、待受画像を表示したり、アプリ動作に応じた情報(例えば、メール内容、ニュース、株価、為替)を表示したりするなど各種の情報を表示するもので、
図4(1)に示す表示例は、外国為替情報として、円/米ドル、円/ユーロ、円/ポンド、円/豪ドルなどが表示された場合を示している。なお、円/米ドル、円/ユーロ、円/ポンド、円/豪ドルなどの個々は、メイン画面MDの表示エリアBに表示される表示内容である。
【0032】
サブ画面SDは、
図4(2)に示すように、表示エリアAと表示エリアBとの二つの表示領域に区分されている。
図4(2)に示す表示例は、
図4(1)に示すメイン画面MDの表示エリアA・表示エリアBに表示されている表示内容のうち、その更新状況に基づいて選択した表示内容がサブ画面SDの表示エリアA・表示エリアBに表示された状態を示した図である。すなわち、図示の例は、メイン画面MDに表示される表示内容の中から選択した表示内容として、サブ画面SDの表示エリアAに電波アイコンP1とメールアイコンP3が表示され、サブ画面SDの表示エリアBには、円/ユーロ、円/豪ドルが表示された場合を示している。
【0033】
このようにサブ画面SDの表示エリアA・表示エリアBには、メイン画面MDの表示エリアA・表示エリアBに表示される表示内容の中から選択した表示内容を表示させることができるが、この場合、メイン画面MDに表示される表示内容の中からどのような条件で表示内容を選択するか、表示内容を何個選択するか、選択した表示内容をどのようなタイミングでサブ画面SDに表示させるかを後述するサブ画面表示条件記憶部M4に対して任意に設定することができるようになっている。
【0034】
図5は、メイン画面表示情報記憶部M3を説明するための図である。
メイン画面表示情報記憶部M3は、メイン画面MDに表示される表示内容とその更新状況とを対応付けて記憶するもので、
図5(1)に示す表示エリアA用のメイン画面表示情報と、
図5(2)に示す表示エリアB用のメイン画面表示情報とに区分されている。この表示エリアA用のメイン画面表示情報は、「表示内容」、「更新状況」、「表示順位」の各項目を有している。「表示内容」は、メイン画面MDの表示エリアAに表示される“電波アイコン”、“電池アイコン”、“時刻アイコン”などである。「更新状況」の項目は、更に「最新更新日時」、「更新回数」、「更新頻度」の項目に区分されている。
【0035】
「最新更新日時」は、対応する「表示内容」の表示が更新される毎に書き替えられる最新の更新日時である。「更新回数」は、対応する「表示内容」の表示が更新された現時点までの累計値である。「更新頻度」は、対応する「表示内容」の表示が更新された単位時間当たりに更新される回数を示し、例えば、「表示内容」が“電波アイコン”の場合には、N回/分、(N=1以上の整数:以下同様)、“電池アイコン”の場合には、N回/時間、“時刻アイコン”の場合には、1回/分となっている。「表示順位」は、各「表示内容」に対応する「更新状況」に基づいて決定されたもので、サブ画面SDに表示させる「表示内容」を選択する際に、中央制御部11は、この「表示順位」を参照し、その上位から所定数分の「表示内容」を選択してサブ画面SDに表示させるようにしている。
【0036】
表示エリアB用のメイン画面表示情報は、「アプリ」、「表示内容」、「更新状況」、「表示順位」、「送信要求フラグ」の各項目を有している。「アプリ」は、各種のアプリを示すもので、例えば、アプリA(株価検索アプリ)、アプリB(為替検索アプリ)、アプリC(ニュース検索アプリ)などである。この“アプリA”に対応する「表示内容」は、“A社の株価”、“B社の株価”、…となっている。また、“アプリB”に対応する「表示内容」は、“円/米ドル”、“円/ユーロ”、…、また、“アプリC”に対応する「表示内容」は、“政治”、“経済”、…となっている。
【0037】
「更新状況」、「表示順位」は、上述した表示エリアA用のメイン画面表示情報の場合と同様で、「更新状況」は、「最新更新日時」、「更新回数」、「更新頻度」の項目に区分されている。「送信要求フラグ」は、対応するアプリ起動時や後述する所定のタイミングで、無線通信網2、インターネット3を介して情報配信装置4にメイン画面表示情報の送信を要求することを示すフラグで、その値が“1”のときには情報の送信を要求することを示している。なお、アプリ起動時に、それに対応する各「送信要求フラグ」は、その初期値が全て“1”となっている。
【0038】
図6は、サブ画面表示条件記憶部M4を説明するための図である。
サブ画面表示条件記憶部M4は、メイン画面MDに表示される表示内容の中から選択した表示内容をサブ画面SDに表示させる場合に、どのような条件で表示内容を選択するのか、表示内容を何個選択するのか、選択した表示内容をどのようなタイミングでサブ画面に表示させるのかを設定するもので、「項目」、「内容」、「設定フラグ」の各項目を有している。「項目」は、どのような条件で表示内容を選択するかを示す“表示条件”と、表示内容を何個選択するかを示す“表示数”と、選択した表示内容をどのようなタイミングでサブ画面に表示させるかを示す“表示タイミング”に区分されている。
【0039】
この“表示条件”に対応する「内容」は、“更新日時”、“更新回数”、“更新頻度”に区分されている。“表示数”に対応する「内容」は、“1個”、“2個”、“3個”に区分され、“表示タイミング”に対応する「内容」は、“表示しない”、“常時”、“クローズスタイル”に区分されている。「設定フラグ」は、サブ画面表示条件として、どの「内容」を使用するかをユーザ操作によって任意に設定可能なもので、表示エリアA、表示エリアBに対応して設けられている。「設定フラグ」の“1”は使用する「内容」を示し、“0”は使用しない「内容」を示している。なお、図示の例では、“表示条件”に対応する「内容」として、“更新日時”、“更新回数”、“更新頻度”のうち、“更新頻度”に対応する「設定フラグ」が“1”、その他の“更新日時”、“更新回数”に対応する「設定フラグ」が“0”となっているので、“表示条件”として“更新頻度”を使用することが設定されている。
【0040】
また、“表示数”に対応する「内容」において、表示エリアAでは“1個”に対応する「設定フラグ」が“1”、その他の「設定フラグ」が“0”となっているので、“表示数”として“1個”を使用することが設定されているが、表示エリアBでは“2個”に対応する「設定フラグ」が“1”、その他の「設定フラグ」が“0”となっているので、“表示数”として“2個”を使用することが設定されている。また、“表示タイミング”に対応する「内容」において、表示エリアAでは“常時”に対応する「設定フラグ」が“1”、表示エリアBでは“クローズスタイル”に対応する「設定フラグ」が“1”となっているので、表示エリアAでは“常時”、表示エリアBでは“クローズスタイル”を使用することが設定されている。
【0041】
次に、この第1実施形態における携帯電話機の動作概念を
図7〜
図17に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0042】
図7及び
図8は、第1実施形態における携帯電話機1の全体動作の概要を示したフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、電源を投入する電源オン操作が行われると(
図7のステップA1でYES)、電源供給を開始させて所定のメモリなどを初期化する電源オン処理を実行したのち、所定の待受画像を読み出して表示させたり、基地局2Aとの間で通信を行って位置登録を行ったりする待受処理を実行する(ステップA2)。そして、何らかの操作が行われたかを調べたり(ステップA3、A11、
図8のステップA22、A28、A30)、環境情報を取得したかを調べたり(ステップA5)、情報配信装置4からアプリ関連情報を受信したかを調べたり(ステップA13)、スタイルが変更されたかを調べたり(
図8のステップA20)、電話着信の有無を調べたり(
図8のステップA24)、電子メールの受信有無を調べたりする(
図8のステップA26)。
【0043】
いま、電話着信を検出したときには(
図8のステップA24でYES)、通話可能状態とすると共に通話履歴を記憶したり、通話に関する情報を表示したりする通話処理を行い(ステップA25)、また、メールを受信したときには(ステップA26でYES)、メール受信処理を行ったのち(ステップA29)、上述の
図7のステップA3に戻る。なお、このメール受信処理の実行によって新規メールを受信した際には、メイン画面MD/サブ画面SDの表示エリアAにメールの受信・未開封を明示するメールアイコンP3を表示させる。
【0044】
また、電源オフ操作が行われた場合には(
図8のステップA28でYES)、電源オフ処理を実行したのち(ステップA29)、このフローの終了となるが、その他の操作が行われた場合には(ステップA30でYES)、その操作に応じた処理として、例えば、通話発信処理、メール開封処理、ニュース閲覧処理、メール発信処理などを実行したのち(ステップA31)、上述の
図7のステップA3に戻る。この場合、メールアイコンP3が表示されている状態において、メール開封処理が実行されると、このメールアイコンP3は消去される。同様に、ニュースの受信・未読を示すニュースアイコンP4が表示されている状態において、ニュース閲覧処理が実行されると、このニュースアイコンP4は消去される。
【0045】
一方、設定操作が行われた場合には(
図7のステップA3でYES)、その操作に応じて設定処理を行う(ステップA4)。例えば、サブ画面表示条件記憶部M4に対する設定操作であれば、表示条件である「設定フラグ」の設定処理を行う。その後、上述のステップA3に戻る。また、携帯電話機1の内部環境情報又はその周囲の外部環境情報として、電波情報、電池残量情報、時刻情報のいずれかの情報を取得した場合には(ステップA5でYES)、スタイル検出部23の検出結果に基づいて現在のスタイルはオープンスタイルであるかを調べる(ステップA6)。いま、オープンスタイルであれば、後述するメイン画面表示処理A(ステップA7)、表示内容変更処理(ステップA8)を順次実行したのち、次のステップA9に移ってサブ画面表示処理(オープン)を実行する。その後、上述のステップA3に戻る。
【0046】
図9は、メイン画面表示処理A(
図7のステップA7)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、定期的に無線通信部14から出力される電波情報(外部環境情報)を取得したのか(
図9のステップB1)、電池残量の変化のあったとき又は定期的に電池部12から出力される電池残量情報(内部環境情報)を取得したのか(ステップB5)、RTC18から1分毎に出力される現在の時刻情報(外部環境情報)を取得したのかを調べる(ステップB8)。
【0047】
いま、環境情報として無線通信部14から電波情報を取得したときには(ステップB1でYES)、メイン画面MDにおける現在の電波アイコンP1の表示を更新する必要があるか(電波強度のレベルが変化したか)を調べ(ステップB2)、電波強度のレベルが変化していなければ、電波アイコンP1を更新する必要がないので(ステップB2でNO)、この時点で
図7のステップA3に戻るが、電波強度がレベル変化していれば(ステップB2でYES)、今回、検出した電波強度レベルを明示するために電波アイコンP1の表示を更新する(ステップB3)。そして、次のステップB4に移り、メイン画面表示情報記憶部M3をアクセスし、「表示内容」が“電波アイコン”に対応する「更新状況」の「最新更新日時」、「更新回数」、「更新頻度」を今回の表示更新に応じて書き替える(上書き記憶する)。
【0048】
また、環境情報として電池部12から電池残量情報を取得したときには(ステップB5でYES)、メイン画面MDの電池アイコンP2を更新する必要があるか(電池残量のレベルが変化したか)を調べ(ステップB6)、電池残量のレベルが変化していなければ(ステップB6でNO)、電池アイコンP2を更新する必要がないので、この時点で
図7のステップA3に戻る。いま、電池残量がレベル変化していれば(ステップB6でYES)、今回、検出した電池残量レベルを明示するために電池アイコンP2の表示を更新したのち(ステップB7)、次のステップB4に移り、メイン画面表示情報記憶部M3をアクセスし、「表示内容」が“電池アイコン”に対応する「更新状況」の「最新更新日時」、「更新回数」、「更新頻度」を今回の表示更新に応じて書き替える。また、環境情報としてRTC18から時刻情報を取得したときには(ステップB8でYES)、時刻アイコンP5の表示を更新したのち(ステップB9)、次のステップB4に移り、メイン画面表示情報記憶部M3をアクセスし、「表示内容」が“時刻アイコン”に対応する「更新状況」の「最新更新日時」、「更新回数」、「更新頻度」を今回の表示更新に応じて書き替える。
【0049】
図10は、表示内容変更処理(
図7のステップA8など)を詳述するためのフローチャートである。この表示内容変更処理は、上述のメイン画面表示処理A(
図7のステップA7)から遷移した場合には、表示エリアAについて、以下の処理を実行するが、後述するメイン画面表示処理B(
図7のステップA15)から遷移した場合には、表示エリアBについて、以下の処理を実行する。
先ず、中央制御部11は、サブ画面表示条件記憶部M4をアクセスし、その「表示条件」に対応付けられている「内容」のうち、「設定フラグ」が“1”の「内容」を読み出すと共に(
図10のステップC1)、この「内容」に該当する「更新状況」をメイン画面表示情報記憶部M3から読み出す(ステップC2)。いま、メイン画面表示処理A(
図7のステップA7)から遷移した場合であるから、表示エリアAに対応する「設定フラグ」が“1”の「表示条件」としてサブ画面表示条件記憶部M4から“更新頻度”を読み出し、メイン画面表示情報記憶部M3の「更新状況」から“更新頻度”を読み出す。この場合、「表示内容」の“電波アイコン”、“電池アイコン”、…に対応してその“更新頻度”を読み出す。
【0050】
そして、メイン画面表示情報記憶部M3から「表示内容」毎に読み出した「更新状況」を比較しながら各「表示内容」の「表示順位」を算出する(ステップC3)。すなわち、「更新状況」が“最新更新日時”であれば、日時の新しい順に各「表示内容」の「表示順位」を決定し、“更新回数”であれば、回数の多い順に各「表示内容」の「表示順位」を決定し、“更新頻度”であれば、頻度の高い順に各「表示内容」の「表示順位」を決定する。これによって決定した各「表示内容」の「表示順位」をメイン画面表示情報記憶部M3の「表示順位」に上書き記憶する(ステップC4)。
【0051】
図11は、
図7のステップA9などのサブ画面表示処理(オープン)を詳述するためのフローチャートである。このサブ画面表示処理(オープン)においても、上述のメイン画面表示処理A(
図7のステップA7)から遷移した場合には、表示エリアAについて、以下の処理を実行するが、後述するメイン画面表示処理B(
図7のステップA15)から遷移した場合には、表示エリアBについて、以下の処理を実行する。
先ず、中央制御部11は、サブ画面表示条件記憶部M4をアクセスし、その「表示タイミング」に対応付けられている「内容」のうち、「設定フラグ」が“1”の「内容」を読み出す(
図11のステップD1)。
【0052】
いま、メイン画面表示処理A(
図7のステップA7)から遷移した場合であるから、表示エリアAに対応する「設定フラグ」が“1”の「表示タイミング」としてサブ画面表示条件記憶部M4から“常時”を読み出すが、「表示タイミング」の「内容」が“常時”でなければ(ステップD2でNO)、“クローズスタイル”あるいは“表示しない”の場合であるから
図11のフローの終了となって
図7のステップA3に戻る。いま、「表示タイミング」の「内容」として“常時”を読み出した場合であるから(ステップD2でYES)、後述する表示内容選択処理の実行に移る(ステップD3)。
【0053】
図12は、表示内容選択処理(
図11のステップD3)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、サブ画面表示条件記憶部M4をアクセスし、その「表示数」に対応付けられている「内容」のうち、「設定フラグ」が“1”の「内容」を読み出す(
図12のステップE1)。いま、メイン画面表示処理A(
図7のステップA7)から遷移した場合であるから、表示エリアAに対応する「設定フラグ」が“1”の「表示数」としてサブ画面表示条件記憶部M4から“1個”を読み出す。そして、メイン画面表示情報記憶部M3から「表示内容」毎に「表示順位」を読み出し(ステップE2)、この「表示数」と「表示順位」に基づいて「表示内容」を選択する(ステップE3)。この場合、メイン画面MDの表示エリアAに表示される各「表示内容」のうち、「表示順位」の高い順に「表示数」分の「表示内容」が選択される。
【0054】
このような表示内容選択処理(
図11のステップD3)によって選択された「表示内容」は、サブ画面SDに表示される(
図11のステップD4)。例えば、「表示数」が“1個”の場合に、最も高い「表示順位」が“電波アイコン”であれば、サブ画面SDの表示エリアAには、電波アイコンP1のみが表示される。また、「表示数」が“3個”の場合には、「表示順位」が3位までの「表示内容」として、例えば、電波アイコンP1、時刻アイコンP5、電池アイコンP2が表示される。
【0055】
なお、
図7のステップA7〜A9のメイン画面表示処理、表示内容変更処理、サブ画面表示処理(オープン)では、電波情報、電池残量情報、時刻情報のいずれかの情報を取得した場合を示したが、これに限らず、例えば、情報配信装置4から定期的にニュース情報を受信した場合にも同様のメイン画面表示処理、表示内容変更処理、サブ画面表示処理(オープン)を実行することによって、ニュースの受信・未読を示すニュースアイコンP4をサブ画面SDに表示させるようにしてもよい。
【0056】
他方、処理メニュー画面の中から所望するアプリを選択してその起動を指示するアプリ起動操作が行われると(
図7のステップA11でYES)、アプリ起動処理に移る(ステップA12)。
図13は、アプリ起動処理(
図7のステップA12)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、アプリ起動操作で選択されたアプリを起動したのち(
図13のステップF1)、起動したアプリに基づいてメイン画面表示情報記憶部M3を検索し、その「アプリ」に対応付けられている各「送信要求フラグ」を全て“1”にする(ステップF2)。
【0057】
そして、「送信要求フラグ」が“1”の「表示内容」に関する情報(アプリ関連情報)の送信要求を情報配信装置4に対して行ったのち(ステップF3)、メイン画面MDの表示エリアBにアプリ画面を表示させる(ステップF4)。なお、情報配信装置4側では、携帯電話機1からの送信要求に応じて当該アプリ関連情報をその要求元の携帯電話機1に対して送信するが、携帯電話機1側では、この送信要求時には情報配信装置4からアプリ関連情報を受信していないので、少なくともアプリ画面の一部分(例えば、株価、為替などの項目)は空欄か、前回の表示内容のままとなっている。
【0058】
このようなアプリ起動後において、情報配信装置4からアプリ関連情報を受信した場合には(
図7のステップA13でYES)、スタイル検出部23の検出結果に基づいて現在のスタイルはオープンスタイルであるかを調べる(ステップA14)。いま、オープンスタイルであれば、後述するメイン画面表示処理B(ステップA15)、
図10で示した表示内容変更処理(ステップA16)を順次実行したのち、次のステップA17に移り、
図11で示したサブ画面表示処理(オープン)を実行する。
【0059】
図14は、メイン画面表示処理B(
図7のステップA15)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、メイン画面MDの現在の表示内容を表示更新する必要があるか、つまり、受信したアプリ関連情報と現在の表示内容とを比較して両者は異なるかを調べ(
図14のステップG1)、両者が一致して表示を更新する必要がなければ(ステップG1でNO)、
図7のステップA3に戻るが、両者が異なり表示を更新する必要があれば(ステップG1でYES)、メイン画面MDの表示エリアBに表示されている表示内容を、受信したアプリ関連情報に基づいて表示更新させる(ステップG2)。そして、次のステップG3に移り、メイン画面表示情報記憶部M3をアクセスし、表示更新した「表示内容」に対応する「更新状況」の「最新更新日時」、「更新回数」、「更新頻度」を今回の表示更新に応じて書き替える(上書き記憶する)。
【0060】
これによってメイン画面表示処理Bが終わると(
図7のステップA15)、表示内容変更処理(ステップA16)の実行に移るが、ここで、メイン画面表示処理B(
図7のステップA15)から遷移した場合であるから表示エリアBについて表示内容変更処理が行われる。なお、
図6の例では、「表示条件」に対応する「内容」として“更新頻度”を読み出し、この“更新頻度”に応じて起動アプリ対応の「表示順位」を算出して上書き記憶する(
図10のステップC1〜C4)。その後、表示エリアBについてのサブ画面表示処理(オープン)を実行するが(ステップA17)、
図6の例では、「表示タイミング」は“クローズスタイル”、「表示数」は“2個”であるから、現在のスタイルがクローズスタイルの場合に、「表示順位」の高い順に2個の「表示内容」が選択されてサブ画面SDの表示エリアBに表示される(
図11のステップD1〜D4)。以下、アプリ関連情報を受信する毎に、上述の動作が繰り返される。
【0061】
ここで、スタイルが検出部23の検出結果が変動した場合(スタイルが変更された場合)には(
図8のステップA20でYES)、スタイル変更処理に移る(ステップA21)。
図15は、スタイル変更処理(
図8のステップA21)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、クローズスタイルに変更されたかを調べる(
図15のステップH1)。ここで、オープンスタイルからクローズスタイルに変更された場合には(ステップH1でYES)、メイン画面MDの表示を消去したのち(ステップH2)、サブ画面表示条件記憶部M4を参照し、「表示タイミング」に対応する各「内容」のうち、表示エリアA及び表示エリアBの「設定フラグ」が“1”の「内容」を読み出して(ステップH3)、“クローズスタイル”であるかを調べ(ステップH4)、表示エリアAも表示エリアBも“クローズスタイル”でなければ、
図15のフローの終了となって
図7のステップA3に戻る。
【0062】
いま、表示エリアAの「表示タイミング」として“クローズスタイル”が設定されていれば(ステップH4でYES)、
図12の表示内容選択処理を行う(ステップH5)。この場合、表示エリアAについての表示内容選択処理を実行し、「表示順位」の高い順に「表示数」分の「表示内容」を選択する(
図12のステップE1〜E3)。これによって選択した「表示内容」は、サブ画面SDの表示エリアAに表示される(ステップH6)。なお、表示エリアAの「表示タイミング」として“クローズスタイル”が設定されていなければ、ステップH5及びステップH6は省略される。そして、いずれかのアプリが動作中であるかを調べ(ステップH7)、動作中でなければ、この時点で
図15のフローの終了となって
図7のステップA3に戻るが、いずれかのアプリが動作中であれば(ステップH7でYES)、
図12の表示内容選択処理を行う(ステップH8)。この場合、表示エリアBについての表示内容選択処理を実行し、「表示順位」の高い順に「表示数」分の「表示内容」を選択する(
図12のステップE1〜E3)。
【0063】
これによって選択された「表示内容」は、サブ画面SDの表示エリアBに表示される(ステップH9)。そして、表示エリアBに対応するメイン画面表示情報記憶部M3において、動作中のアプリに対応する各「送信要求フラグ」のうち、上述の表示内容選択処理(ステップH8)で選択した「表示内容」に対応する「送信要求フラグ」を“1”にセットし(ステップH10)、それ以外の「送信要求フラグ」を“0”にセットする(ステップH11)。この状態において、「送信要求フラグ」が“0”の「表示内容」に関する情報(アプリ関連情報)の送信停止を情報配信装置4に対して行ったのち(ステップH12)、「送信要求フラグ」が“1”の「表示内容」に関する情報(アプリ関連情報)の送信要求を情報配信装置4に対して行う(ステップH13)。
【0064】
一方、クローズスタイルからオープンスタイルに変更された場合には(ステップH1でNO)、メイン画面MDの表示を開始して待ち受け画像やアプリが動作中であればそのアプリの画面などを表示させたのち(ステップH14)、サブ画面表示条件記憶部M4を参照し、「表示タイミング」に対応する各「内容」のうち、表示エリアAと表示エリアBの「設定フラグ」が“1”の「内容」を読み出し(ステップH15)、「表示タイミング」として“クローズスタイル”が設定されているかを調べ(ステップH16)、表示エリアAも表示エリアBも“クローズスタイル”でなければ、
図15のフローの終了となって
図7のステップA3に戻る。
【0065】
いま、サブ画面表示条件記憶部M4に「表示タイミング」として“クローズスタイル”が設定されていれば(ステップH16でYES)、サブ画面SDの表示を全て消去したのち(ステップH17)、いずれかのアプリが動作中であるかを調べる(ステップH18)。ここで、いずれのアプリも動作中でなければ、この時点で
図15のフローの終了となって
図7のステップA3に戻るが、いずれかのアプリが動作中であれば(ステップH18でYES)、ステップH19に移り、表示エリアBに対応するメイン画面表示情報記憶部M3において、現在動作中のアプリに対応する各「送信要求フラグ」を全て“1”にセットする。そして、「送信要求フラグ」が“1”の「表示内容」に関する情報(アプリ関連情報)の送信要求を情報配信装置4に対して行う(ステップH13)。
【0066】
このようにスタイルの変更に応じて情報配信装置4に対してアプリ関連情報の送信要求を行ったのち、この要求に応答して情報配信装置4からアプリ関連情報を受信すると(
図7のステップA13でYES)、現在のスタイルはクローズスタイルであるかを調べる(ステップA14)。いま、クローズスタイルであれば、サブ画面SDの現在の表示内容を表示更新する必要があるか、つまり、受信したアプリ関連情報と現在の表示内容とを比較して両者は異なるかを調べ(ステップA18)、両者が一致して表示を更新する必要がなければ(ステップA18でNO)、
図7のステップA3に戻るが、両者が異なり表示を更新する必要があれば(ステップA18でYES)、後述するサブ画面表示処理(クローズ)を実行したのち(ステップA19)、
図7のステップA3に戻る。
【0067】
図16は、
図7のステップA10などのサブ画面表示処理(クローズ)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、サブ画面表示条件記憶部M4をアクセスし、その「表示タイミング」に対応付けられている「内容」のうち、「設定フラグ」が“1”の「内容」を読み出して(
図16のステップI1)、表示エリアBの「表示タイミング」の「内容」は“常時”であるか(ステップI2)、“クローズスタイル”であるかを調べる(ステップI3)。いま、「表示タイミング」が“常時”又は“クローズスタイル”であれば(ステップI2又はステップI3でYES)、サブ画面SDの表示エリアBに表示されている表示内容を、受信したアプリ関連情報に基づいて表示更新させる(ステップI4)。
【0068】
一方、環境情報として電波情報、電池残量情報、時刻情報のいずれかの情報を取得した場合において(
図7のステップA5でYES)、現在のスタイルがクローズスタイルであれば(ステップA6でNO)、次のステップA10に移り、
図16のサブ画面表示処理(クローズ)を実行する。この場合、表示エリアAの「表示タイミング」の「内容」が“常時”又は“クローズスタイル”であれば(ステップI2又はI3でYES)、サブ画面SDの表示エリアAに表示されている表示内容を、取得した環境情報に基づいて表示更新させる(ステップI4)。
【0069】
他方、アプリ動作中において、アプリ終了操作が行われた場合には(
図8のステップA22でYES)、アプリ終了処理に移る(ステップA23)。
図17は、アプリ終了処理(
図8のステップA23)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部11は、アプリ画面を消去
したのち(
図17のステップJ1)、次のステップJ2に移り、表示エリアBのメイン画面表示情報記憶部M3において、終了するアプリに対応する「送信要求フラグ」を全て“0”にセットする(ステップJ2)。そして、アプリ関連情報の送信停止を情報配信装置4に対して行ったのち(ステップJ3)、当該アプリを終了させる(ステップJ4)。
【0070】
以上のように、この第1実施形態においては、メイン画面MDに表示される表示内容の更新状況に基づいて、サブ画面SDに表示させる表示内容を選択して表示するようにしたので、ユーザにとって必要性の高い表示内容を容易にサブ画面SDに表示させることができ、利便性の高い表示制御を実現することができる。例えば、更新頻度が高い表示内容を選択してサブ画面SDに表示させるようにすると、頻繁に変化する表示内容をユーザに知らせることができる。
【0071】
メイン画面MDが露出していなくても、メイン画面MDに表示される表示内容の中から選択した表示内容をサブ画面SDに表示させるようにしたので、ユーザにとって必要性の高い表示内容を容易にユーザに知らせることができる。
【0072】
メイン画面MDが露出していれば、このメイン画面MDに表示されている表示内容をサブ画面SDに表示させないようにしたので、サブ画面SDでの不要な表示を省略することができる。
【0073】
ユーザにとって必要性の高い表示内容に関する情報を取得することができるので、不要な情報の取得を省略し、取得処理の負担を軽減することができる。
【0074】
選択された表示内容がサブ画面SDに表示されている場合に、指定された情報を取得するようにしたので、不要な情報の取得を省略することができ、その取得処理の負担を軽減することができる。
【0075】
動作中のアプリに応じてメイン画面MDに表示されている表示内容のうち、ユーザにとって必要性の高い表示内容をサブ画面SDに表示させるようにしたので、ユーザにとって必要性の高い表示内容をユーザに容易に知らせることができる。例えば、株価情報を逐次表示更新するアプリの場合には、それらの株価情報のうち、ユーザにとって必要性の高い株価情報を容易にユーザに知らせることができる。
【0076】
メイン画面MDに表示される表示内容毎にその更新状況に基づいて表示順位を決定し、その決定された表示順位に従ってサブ画面SDに表示させる表示内容を選択するようにしたので、ユーザにとって必要性の高い表示内容を、更新状況に基づいて決定された表示順位に従って容易にユーザに知らせることができる。
【0077】
情報配信装置4から送信される新着情報を取得するようにしたので、ユーザにとって必要性の高い新着情報を、容易にユーザに知らせることができる。例えば、最近更新されたニュース情報や、頻繁に更新される株価情報などを、容易にユーザに知らせることができる。
【0078】
携帯電話機1あるいは周囲の環境情報を取得するようにしたので、ユーザにとって必要性の高い、環境情報を容易にユーザに知らせることができる。例えば、最近更新された電池残量情報や、頻繁に更新される電波情報などを、容易にユーザに知らせることができる。
【0079】
(実施形態2)
以下、この発明の第2実施形態について
図18〜
図21を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、メイン画面MDに表示される表示内容の更新状況に基づいてその表示順位を決定し、その決定された表示順位に従ってサブ画面SDに表示させる表示内容を選択するようにしたが、この第2実施形態においては、メイン画面MDに表示される表示内容の更新状況が所定の条件を満たす場合に、その表示内容をサブ画面SDに表示させる表示内容として選択するようにしたものである。
ここで、両実施形態において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
【0080】
図18は、第2実施形態におけるメイン画面表示情報記憶部M3を説明するための図である。
メイン画面表示情報記憶部M3は、第1実施形態と同様に、メイン画面MDに表示される表示内容とその更新状況とを対応付けて記憶するもので、表示エリアA用のメイン画面表示情報と、表示エリアB用のメイン画面表示情報とに区分されているが、
図18は、表示エリアA用のメイン画面表示情報のみを示した図である。この表示エリアA用のメイン画面表示情報は、「表示内容」、「更新状況」、「表示フラグ」の各項目を有し、上述した第1実施形態で示した「表示順位」に代えて「表示フラグ」を有する構成となっている。
【0081】
すなわち、「表示内容」、「更新状況」は、第1実施形態と同様であるが、この第2実施形態の「表示フラグ」は、メイン画面MDに表示される表示内容の中から選択した表示内容をサブ画面SDに表示させる表示対象として指定するフラグで、その値が“1”のときには、表示対象であることを示している。なお、表示エリアB用のメイン画面表示情報については、図示省略したが、表示エリアA用のメイン画面表示情報と同様に、「表示順位」を「表示フラグ」に代えた構成となっている。
【0082】
図19は、第2実施形態におけるサブ画面表示条件記憶部M4を説明するための図である。
サブ画面表示条件記憶部M4は、第1実施形態と同様に、メイン画面MDに表示される表示内容の中から選択した表示内容をサブ画面SDに表示させる場合に、どのような条件で表示内容を選択するか、選択した表示内容をどのようなタイミングでサブ画面に表示させるかを設定するもので、第1実施形態と基本的に同様であるが、第2実施形態においは、「項目」、「内容」、「設定フラグ」のほか、「条件」の項目を有している点と、「項目」に“表示数”を設けない点とが相違している。なお、「設定フラグ」は、第1実施形態と同様に、表示エリアAと表示エリアBに分かれているが、
図19はそれを省略した図である。
【0083】
この第2実施形態では、表示内容の更新状況が所定の条件を満たす場合に、その表示内容をサブ画面SDに表示させる表示内容として選択するようにしているが、上述の「条件」項目は、この更新状況に対する条件であり、図示の例では、「内容」の“更新日時”に対応する「条件」として“**分以内に更新”、また、“更新回数”に対応する「条件」として“**以上更新”、また、“更新頻度”に対応する「条件」として“**回/分以上更新”が設定され、この更新状況が「条件」を満たす場合に、その表示内容をサブ画面SDに表示させる表示内容として選択するようにしている。なお、この「条件」は、ユーザ操作によって任意に設定可能となっている。
【0084】
図20及び
図21は、この第2実施形態の特徴的な動作を説明するためのフローチャートで、その他は、第1実施形態と基本的に同様である。すなわち、
図20は、表示内容変更処理を示したフローチャート、
図21は、表示内容選択処理を示したフローチャートであり、その他のフローチャートは、第1実施形態と基本的に同様であるため、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明する。
図20の表示内容変更処理は、上述のメイン画面表示処理A(
図7のステップA7)から遷移した場合には、表示エリアAについて、以下の処理を実行するが、メイン画面表示処理B(
図7のステップA15)から遷移した場合には、表示エリアBについて、以下の処理を実行する。
【0085】
先ず、中央制御部11は、サブ画面表示条件記憶部M4をアクセスし、その「表示条件」に対応付けられている「内容」のうち、「設定フラグ」が“1”の「内容」及び「条件」を読み出す(
図20のステップK1)。
図18の例では、「設定フラグ」が“1”の「内容」は、“更新頻度”であるから、その「条件」として“**回/分以上更新”を読み出す。そして、この「内容」に該当する「更新状況」をメイン画面表示情報記憶部M3から「表示内容」毎に読み出したのち(ステップK2)、この「表示内容」の中から更新状況が「条件」を満たす「表示内容」を選択する(ステップK3)。いま、「表示内容」毎に“更新頻度”を読み出しながら「条件」の“**回/分以上更新”と比較し、この「条件」を満たす「表示内容」があれば、それを表示対象として選択する。これによって選択された「表示内容」に対応するメイン画面表示情報記憶部M3内の「表示フラグ」を“1”とする(ステップK4)。
【0086】
このような表示内容変更処理が行われると、第1実施形態で示した
図11のサブ画面表示処理(オープン)に移る(
図7のステップA9又はA17)。この場合、「表示タイミング」が“常時”であれば(
図11のステップD2でYES)、表示内容選択処理に移るが(ステップD3)、第2実施形態では、第1実施形態で示した
図12の表示内容選択処理に代わって
図21の表示内容選択処理を実行する。ここで、メイン画面MDに表示される「表示内容」の中から「表示フラグ」が“1”の「表示内容」をサブ画面SDに表示させる情報として選択する処理を行う(
図21のステップL)。
【0087】
以上のように、この第2実施形態においては、メイン画面MDに表示される表示内容の更新状況が所定の条件を満たす表示内容をサブ画面SDに表示させる表示内容として選択するようにしたので、ユーザにとって必要性の高い表示内容を容易にユーザに知らせることができ、利便性の高い表示制御を実現することができる。
【0088】
なお、上述した第1及び第2実施形態においては、メイン画面MDの表示内容をサブ画面SDに表示するようにしたが、メイン画面MDからサブ画面SDに表示させる際に、例えば、為替情報をグラフ化して表示させるなどのように、表示態様を変換するようにしてもよい。また、サブ画面SDに表示させる表示内容については、更新状況が識別できるように表示してもよい。例えば、受信レベル2を示す電波アイコンが表示されている場合に、受信レベル3から受信レベル2になったのか、受信レベル1から受信レベル2になったのかが識別できるように上向きの矢印や下向きの矢印を表示させたり、色を変えて表示させたりしてもよい。また、例えば、更新日時、更新回数、更新頻度に応じて表示内容の色を変えたりしてもよい。
【0089】
また、上述した第1及び第2実施形態においては、アプリ関連情報に関する表示内容をサブ画面SDに表示させる際には、アプリ動作中としたが、動作していない場合でもよい。その場合、アプリケーションプログラムが終了しても、アプリ関連情報の停止を要求しないようにしたり、サブ画面SDに表示内容を表示させる際に、その表示内容に関連するアプリ関連情報の送信を新たに要求するようにしたりするようにしてもよい。
【0090】
また、上述した第1及び第2実施形態においては、メイン画面MDで実際に表示されている表示内容の更新状況を利用するようにしたが、メイン画面MDに表示されるはずの表示内容の更新状況を利用してもよい。例えば、電波情報を取得したときにクローズスタイルであったためにメイン画面MDの電波アイコンの表示更新が行われなかった場合でもメイン画面表示情報の更新状況を上書き記憶し、その更新状況に基づいてサブ画面SDに表示する表示内容を選択し、選択された表示内容をサブ画面SDに表示するようにしてもよい。
【0091】
すなわち、
図7のステップA5で、環境情報を取得した場合に、クローズスタイルであっても(ステップA6でNO)、メイン画面表示処理A(ステップA7)、表示内容変更処理(ステップA8)、サブ画面表示処理(ステップA9)を行うようにする。ただし、メイン画面MDの電波アイコンなどの表示更新(
図9のステップB3、ステップB7、ステップB9)は省略する。このようにすると、携帯電話機1を長期間クローズスタイルにしておいてメイン画面MDの表示更新が行われない場合でも、ユーザにとって必要性の高い表示内容を容易にサブ画面SDに表示させることができ、利便性の高い表示制御を実現することができる。
【0092】
また、上述した第1及び第2実施形態においては、メイン画面MDが露出しないスタイルとしてクローズスタイルを示したが、メイン画面MDが露出しないスタイルとしては、これに限らず、また、折り畳みタイプの携帯電話機に限らず、ストレートタイプ、スライドタイプ、スピントップタイプなど任意の筐体構造でよい。
【0093】
また、上述した第1及び第2実施形態においては、特定のスタイル(クローズスタイル)を検出することによってメイン画面MDが露出していないことを検出したが、メイン画面MD付近に周囲の明るさを検出する明度センサーを配設し、その検出結果に基づいてメイン画面MDが露出していないことを検出するようにするなど、任意の方法でメイン画面MDが露出していないことを検出してもよい。
【0094】
また、上述した第1及び第2実施形態においては、メイン画面MDとサブ画面SDとしたが、2つの画面は、ほぼ対等の関係性を持つものであってもよい。表示部16は、携帯電話機に備えられた表示部に限らず、携帯電話機などの端末装置と通信ケーブルで接続された外部表示装置や端末装置と無線通信を行う外部表示装置など、端末装置に備えられていない外部表示部であってもよい。また、表示部16は電子ペーパなどであってもよい。
【0095】
また、上述した第1及び第2実施形態においては、情報配信装置4からから送信される新着情報として、為替情報、株価情報、ニュース情報を受信するようにしたが、天気、地震、メール、音声通話着信など、任意の新着情報を受信するようにしてもよい。
【0096】
また、上述した第1及び第2実施形態においては、携帯電話機又は周囲の環境情報として、電波情報、電池残量情報、時刻情報を取得するようにしたが、気温情報、湿度情報、明るさ情報など、任意の環境情報でよい。
その他、携帯電話機に限らず、パーソナルコンピュータ、PDA、デジタルカメラ、音楽プレイヤーなど、任意の端末装置であってもよい。