【文献】
TRANSMISSION SYSTEM FOR DIGITAL TERRESTRIAL TELEVISION BROADCASTING ARIB STANDARD,ARIB STD-B31 Version 1.6,2005年11月30日,pp.50-56
【文献】
RECEIVER FOR DIGITAL BROADCASTING ARIB STANDARD (DESIRABLE SPECIFICATIONS),ARIB STD-B21 Version 4.6,2007年 3月14日,pp.14-16,200
【文献】
関 力 他,ISDB-Tにおける高精度同期方式に関する一検討,映像情報メディア学会年次大会講演予稿集,2000年 8月23日,pp.21,22
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記比較器は、前記比較器での確認の結果、前記ビットバッファー内で前記同期信号マッチング情報が検索されない場合、前記候補生成部によって前記ビットバッファー内の前記候補インデックスを1ビットずつ既に設定された一方向にローテーションさせた後、前記同期信号マッチング情報を検索することを特徴とする請求項1に記載のOFDM受信装置。
前記比較器は、前記候補インデックス(Cndldx)の個数だけローテーションが繰り返されるまで前記同期信号マッチング情報が検索されない場合、前記復調部から新しい1ビットを含む前記復調データを受信し、前記ビットバッファーに新しい1ビットを挿入し、前記候補生成部で前記新しい1ビットに対して前記候補インデックスを付与することを特徴とする請求項2に記載のOFDM受信装置。
前記候補生成部は、前記比較器で前記同期信号マッチング情報の生成に失敗したり、前記デコーダーでデコーディングした結果が失敗である場合、前記ビットバッファーに存在する前記候補インデックス内に前記同期信号マッチング情報が存在しないと判断し、前記候補インデックスを1ビットずつ増加させることを特徴とする請求項2に記載のOFDM受信装置。
前記比較器は、前記候補インデックスの個数だけ前記同期信号とマッチングされる情報を検索するとき、前記同期信号マッチング情報が存在する場合、前記伝送多重制御(TMCC)データの獲得を終了し、全ての前記候補インデックス内に前記同期信号マッチング情報が存在しないと判断される場合、前記復調データで新しい1ビットが入力されるまで待った後、前記同期信号とマッチングされる情報を検索する過程を繰り返すことを特徴とする請求項2に記載のOFDM受信装置。
前記比較器は、前記新しい1ビットに対する前記候補インデックスが1ビット挿入された場合、前記候補インデックスを基準にして前記同期信号を優先的に検索することを特徴とする請求項5に記載のOFDM受信装置。
前記候補生成部は、前記ビットバッファーの前記の最初の入力ビットにインデックス‘0'を付与(Cndldx=0)した後、残りのビットにインデックスを順次付与することを特徴とする請求項1に記載のOFDM受信装置。
前記伝送多重制御(TMCC)データは、102ビットが割り当てられた伝送多重制御(TMCC)情報と、82ビットが割り当てられたパリティビットと、を含むことを特徴とする請求項1に記載のOFDM受信装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本実施例は、伝送多重制御(TMCC)情報受信時間を短縮させるために、復調データのビット列を既に設定されたビットサイズだけ臨時保存した後、保存されたビット列をリング(Ring)構造でローテーション(Rotation)させながら同期信号を検索したりデコーディングし、結果的に高速で伝送多重制御(TMCC)データを獲得する方法及び装置を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本実施例の一側面によると、入力されたビットストリームに高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を行った結果である変換データを生成する変換部と、前記変換データを復調した結果である復調データを出力する復調部と、前記復調データのビット列を既に設定されたビットサイズだけ臨時保存した後、保存されたビットをリング構造でローテーションさせながら同期信号としきい値以上でマッチングされる同期信号マッチング情報が検索される場合、構造的に前記同期信号マッチング情報の後に割り当てられた伝送多重制御(TMCC:Transmission and Multiplexing Configuration Control)データをデコーディングする復号化部とを含むことを特徴とするOFDM受信装置を提供する。
【0009】
また、OFDM受信装置の復号化部は、前記復調データのビット列を既に設定されたビットサイズだけ臨時保存するビットバッファーと、前記ビットバッファーがフル充填された場合、前記ビットバッファーの最初の入力(Write)ビットからシンボルインデックスである候補インデックス(Cndldx:Candidate Index)を順次付与する候補生成部と、前記候補インデックス(Cndldx)に基づいて既に設定されたビット単位で前記同期信号としきい値以上でマッチングされる前記同期信号マッチング情報の存在有無を確認する比較器と、前記比較器での確認の結果、前記同期信号マッチング情報が存在する場合、構造的に前記ビットバッファーの前記同期信号マッチング情報の後に割り当てられた前記伝送多重制御データを受け取ってデコーディングした復号化データを生成するデコーダーとを含むことができる。ここで、しきい値は、前記同期信号のビット数より小さい値を有する。また、OFDM受信装置の前記伝送多重制御(TMCC)データは、102ビットが割り当てられた伝送多重制御(TMCC)情報と、82ビットが割り当てられたパリティビットとを含む。
【0010】
また、OFDM受信装置の前記比較器は、前記比較器での確認の結果、前記ビットバッファー内で前記同期信号マッチング情報が検索されない場合、前記ビットバッファー内の前記候補インデックスを1ビットずつ既に設定された一方向にローテーションした後、前記同期信号マッチング情報を検索することができる。ここで、前記の既に設定されたビット単位は、前記同期信号に割り当てられたビット数と同一に設定することができる。
【0011】
また、OFDM受信装置の前記候補生成器は、前記候補インデックス(Cndldx)の個数だけローテーションを繰り返すことができる。また、OFDM受信装置の前記比較器は、前記候補インデックス(Cndldx)の個数だけローテーションが繰り返されるまで前記同期信号マッチング情報が検索されない場合、前記復調部から新しい1ビットを含む前記復調データを受信し、前記ビットバッファーに新しい1ビットを挿入し、前記候補生成部で前記新しい1ビットに対して前記候補インデックスを付与することができる。
【0012】
また、OFDM受信装置の前記候補生成部は、前記比較器で前記同期信号マッチング情報の生成に失敗したり、前記デコーダーでデコーディングした結果が失敗である場合、前記ビットバッファーに存在する前記候補インデックス内に前記同期信号マッチング情報が存在していないと判断し、前記候補インデックスを1ビットずつ増加させることができる。
【0013】
また、OFDM受信装置の前記比較器は、前記候補インデックスの個数だけ前記同期信号とマッチングされる情報を検索するとき、前記同期信号マッチング情報が存在する場合、前記伝送多重制御(TMCC)データの獲得を終了し、全ての前記候補インデックス内に前記同期信号マッチング情報が存在していないと判断される場合、前記復調データで新しい1ビットが入力されるまで待った後、前記同期信号とマッチングされる情報を検索する過程を繰り返すことができる。
【0014】
また、OFDM受信装置の前記比較器は、前記新しい1ビットに対する前記候補インデックスが1ビット挿入された場合、前記候補インデックスを基準にして前記同期信号を優先的に検索することができる。また、OFDM受信装置の前記候補生成部は、前記ビットバッファーの前記の最初の入力ビットにインデックス‘0'を付与(Cndldx=0)した後、残りのビットにインデックスを順次付与することができる。また、OFDM受信装置の前記ビットバッファーは204ビットサイズを有し、前記ビット単位は16ビットムービングウィンドウを有する。
【0015】
また、OFDM受信装置の前記比較器は、前記ビットバッファー内に保存されたビット列に偶数フレームと奇数フレームが混在した場合、前記偶数フレームと前記奇数フレームのそれぞれによる前記同期信号と前記しきい値以上でマッチングされる情報を検索し、検索された情報のうちマッチング率がより高い情報を前記同期信号マッチング情報と認識することができる。
【0016】
本実施例の他の側面によると、入力されたビットストリームに高速フーリエ変換(FFT)を行った結果である変換データを生成する変換部と、前記変換データを復調した結果である復調データを出力する復調部と、前記復調データのビットを既に設定されたビットサイズだけ臨時保存した後、保存されたビットをリング構造でローテーションさせながらデコーディングする復号化部とを含むことを特徴とするOFDM受信装置を提供する。
【0017】
また、OFDM受信装置の前記復号化部は、前記復調データのビットを既に設定されたビットサイズだけ臨時保存するビットバッファーと、前記ビットバッファーがフル充填された場合、前記ビットバッファーの最初の入力ビットをk番目のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルと仮定した後、デコーディングを行った復号化データを生成するデコーダーとを含むことができる。
【0018】
本実施例の他の側面によると、OFDM受信装置が伝送多重制御データを獲得する方法において、受信したビットストリームに高速フーリエ変換(FFT)を行った結果である変換データを生成する変換過程と、前記変換データを復調した結果である復調データを出力する復調過程と、前記復調データのビット列を既に設定されたビットサイズだけ臨時保存した後、保存されたビットをリング構造でローテーションさせながら同期信号としきい値以上でマッチングされる同期信号マッチング情報が検索される場合、前記同期信号マッチング情報の後に割り当てられた伝送多重制御(TMCC)データをデコーディングする復号化過程とを含むことを特徴とする高速伝送多重制御データ獲得方法を提供する。
【0019】
ここで、前記復号化過程は、ビットバッファーに前記復調データのビットを既に設定されたビットサイズだけ臨時保存する保存過程と、前記ビットバッファーがフル充填された場合、前記ビットバッファーの最初の入力ビットからシンボルインデックスである候補インデックス(Cndldx)を順次付与する候補生成過程と、前記候補インデックス(Cndldx)に基づいて既に設定されたビット単位で同期信号としきい値以上でマッチングされる前記同期信号マッチング情報の存在有無を確認する比較過程と、前記比較過程での確認の結果、前記同期信号マッチング情報が存在する場合、前記ビットバッファーの前記同期信号マッチング情報の後に割り当てられた前記伝送多重制御データを受け取ってデコーディングした復号化データを生成するデコーディング過程とを含むことができる。
【0020】
本実施例の他の側面によると、入力されたビットストリームに高速フーリエ変換(FFT)を行った結果である変換データを生成する変換過程と、前記変換データを復調した結果である復調データを出力する復調過程と、前記復調データのビット列を既に設定されたビットサイズだけ臨時保存した後、保存されたビットをリング構造でローテーションさせながらデコーディングする復号化過程とを含むことを特徴とする高速伝送多重制御データ獲得方法を提供する。
【0021】
ここで、前記復号化過程は、ビットバッファーに前記復調データのビットを既に設定されたビットサイズだけ臨時保存する保存過程と、前記ビットバッファーがフル充填された場合、前記ビットバッファーの最初の入力ビットをk番目のOFDMシンボルと仮定した後、デコーディングを行った復号化データを生成するデコーディング過程とを含むことができる。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したように、本実施例によると、復調データのビット列を既に設定されたビットサイズだけ臨時保存した後、保存されたビット列をリング構造でローテーションさせながら同期信号を検索したりデコーディングし、伝送多重制御(TMCC)情報受信時間を短縮させるという効果がある。
【0023】
また、本実施例によると、エラー訂正能力を有するデコーディングを用い、既に設定されたビットサイズ(例えば、204ビットムービングウィンドウ)を用いて1ビットが受信される度に既に設定されたビットサイズ(例えば、204種)だけの場合の数に対して全てデコーディングを行い、高速で伝送多重制御(TMCC:Transmission and Multiplexing Configuration Control)情報を受信できるという効果がある。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本実施例を添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0026】
図1は、本実施例に係る高速で伝送多重制御(TMCC:Transmission and Multiplexing Configuration Control)データを獲得するための受信装置を概略的に示したブロック構成図である。
【0027】
本実施例に係る受信装置100は、望ましくは放送受信装置(放送受信機)であって、OFDMを用いてISDB(Integrated Service Digital Broadcasting)が適用されるタイプ(ISDB―S(衛星放送)、ISDB―T(地上波)、ISDB―C(ケーブル))のうちISDB―T(地上波)に適用され、送信装置(送信機)からデータを受信することができる。送信装置(送信機)は、入力されたビットストリームを符号化した符号化データを生成し、符号化データをインターリービング(Interleaving)したインターリービングデータを生成し、インターリービングデータを変調した変調データを生成して受信装置100に伝送することができる。
【0028】
受信装置100は、ISDB―T受信機であることが望ましいが、必ずしもこれに限定されるものではない。受信装置100は、復調データから伝送多重制御(TMCC)データを獲得し、伝送多重制御(TMCC)データを用いて伝送情報、例えば、変調情報、符号率情報、タイムインターリーバーデプス(Time Interleaver Depth)情報などを把握し、同時に時間軸OFDMシンボルのフレーム境界(Frame Boundary)を抽出するようになる。このとき、受信装置100は、抽出されたフレーム境界を用いて復調部120がどのような変調モードで動作するかを決定し、また、FEC(Forward Error Correction)の開始時点を決定する。ここで、受信装置100は、備えられたチャンネル別受信アンテナを用いて送信機からアナログデータ(ビットストリーム)を受信するRF受信部と、受信されたアナログデータをデジタルデータに変換するアナログデジタルコンバーター(ADC)をさらに含むことができる。
【0029】
本実施例に係る受信装置100は、変換部110、復調部120及び復号化部130を含む。このとき、本実施例に係る受信装置100に含まれる構成要素は、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0030】
変換部110は、受信したビットストリームに高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を行った変換データを生成する。変換部110は、送信装置(送信機)からビットストリーム(変調データ)を受信することができる。復調部120は、変換部110から受信された変換データを復調した結果である復調データを出力する。このとき、復調部120は、変換部110から受信された変換データにBPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの復調方式を適用して行った復調データを生成する。
【0031】
本実施例に係る復号化部130は、復調部120からの復調データのビット列を既に設定されたビットサイズだけ臨時保存した後、保存されたビット列をリング構造でローテーションさせながら同期信号としきい値以上でマッチングされる同期信号マッチング情報が検索される場合、構造的に同期信号マッチング情報の後に割り当てられた伝送多重制御(TMCC:Transmission and Multiplexing Configuration Control)データをデコーディングする。ここで、しきい値は、同期信号のビット数より小さい値を有する。
【0032】
このような復号化部130は、ビットバッファー140、候補生成部150、比較器160及びデコーダー170を含み、以下では、復号化部130の各構成要素について説明する。
【0033】
ビットバッファー140は、復調データのビット列を既に設定されたビットサイズだけ臨時保存する。ここで、ビットバッファー140は、例えば、204ビットサイズを有する。
【0034】
以下、候補生成部150の動作について説明する。候補生成部150は、ビットバッファー140がフル充填された場合、ビットバッファー140の最初の入力(Write)ビットから始めて毎入力ビットごとにシンボルインデックスである候補インデックス(Cndldx:Candidate Index)を順次付与する。また、候補生成部150は、比較器160で同期信号マッチング情報の生成に失敗したり、デコーダー170でデコーディングした結果が失敗である場合、ビットバッファー140に存在する候補インデックス内に同期信号マッチング情報が存在していないと判断し、候補インデックスを1ビットずつ増加させる。このとき、候補生成部150は、ビットバッファー140の最初の入力ビットにインデックス‘0'を付与(Cndldx=0)した後、残りのビットにインデックスを順次付与する。また、候補生成部150は、ビットバッファー140内に保存されたビット列をリング構造で既に設定された一方向にローテーションさせる。
【0035】
以下では、比較器160について説明する。比較器160は、候補インデックス(Cndldx)に基づいてビットバッファー140に保存された情報のうち既に設定されたビット単位で同期信号としきい値以上でマッチングされる同期信号マッチング情報の存在有無を確認する。ここで、既に設定されたビット単位は、同期信号に割り当てられたビット数と同一に設定される。望ましくは、ビット単位は16ビットムービングウィンドウを有することができる。
【0036】
比較器160は、ビットバッファー140内で同期信号マッチング情報が検索されない場合、候補生成部150によってビットバッファー140内の候補インデックスを1ビットずつ既に設定された一方向にローテーションさせた後、同期信号マッチング情報(ビットバッファー140内に保存された情報のうち‘同期信号'としきい値以上でマッチングされる情報)を検索する。このとき、比較器160は、候補インデックス(Cndldx)の個数だけローテーションを繰り返す。その後、比較器160は、候補インデックス(Cndldx)の個数だけローテーションが繰り返されるまで同期信号マッチング情報が検索されない場合、復調部120から新しい1ビットを含む復調データを受信し、ビットバッファー140に新しい1ビットを挿入し、候補生成部150で新しい1ビットに対して候補インデックスを付与する。
【0037】
また、比較器160は、全ての候補インデックスの個数だけ同期信号とマッチングされる情報を検索するとき、同期信号マッチング情報が存在する場合、伝送多重制御(TMCC)データ獲得を終了し、全ての候補インデックス内に同期信号マッチング情報が存在していないと判断される場合、復調データで新しい1ビットが入力されるまで待った後、同期信号とマッチングされる情報を検索する過程を繰り返す。
【0038】
比較器160は、新しい1ビットに対する候補インデックスが1ビット挿入された場合、候補インデックスを基準にして同期信号を優先的に検索する。また、比較器160は、ビットバッファー140内に保存されたビットに偶数フレームと奇数フレームが混在した場合、偶数フレームと奇数フレームのそれぞれによる同期信号(例えば、偶数フレームの場合は‘w0=0011010111101110'、奇数フレームの場合は‘w1=1100101000010001')としきい値以上でマッチングされる情報を検索し、検索された情報のうちマッチング率がより高い情報を同期信号マッチング情報と認識する。換言すると、比較器160は、偶数フレームと奇数フレームのそれぞれに合わせて‘同期信号'のマッチングを行い、より低いしきい値を通過させる。
【0039】
以下では、デコーダー170について説明する。デコーダー170は、比較器160の確認の結果、同期信号マッチング情報が存在する場合、構造的にビットバッファー140の同期信号マッチング情報の後に割り当てられた伝送多重制御(TMCC)データを受け取ってデコーディングした復号化データを生成する。ここで、伝送多重制御(TMCC)データは、102ビットが割り当てられたTMCC情報と、82ビットが割り当てられたパリティビットとを含む。ここで、デコーダー170は、DSC(Difference Set Cyclic)デコーディングを行うことが望ましいが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0040】
一方、本実施例の他の側面に係る復号化部130について説明する。本実施例の他の側面に係る復号化部130は、ビットバッファー140及びデコーダー170のみを含んで具現することができる。この場合、受信装置100は、同期信号とマッチングされる情報を検索せず、ビットバッファー140の最初の入力ビットをk番目のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルと仮定した後、デコーディングを行う。
【0041】
すなわち、本実施例の他の側面に係る受信装置100は、最初の実施例に係る受信装置100と同様に変換部110及び復調部120を含む。ただし、復号化部130では、復調部120から受信された復調データのビット列を既に設定されたビットサイズだけ臨時保存した後、保存されたビット列をリング構造でローテーションさせながらデコーディングする。ここで、復号化部130は、ビットバッファー140及びデコーダー170のみを含むことができる。ビットバッファー140は、復調データのビットを既に設定されたビットサイズだけ臨時保存し、デコーダー170は、ビットバッファー140がフル充填された場合、ビットバッファー140の最初の入力ビットをk番目のOFDMシンボルと仮定した後、デコーディングを行った復号化データを生成する。
【0042】
以下では、
図1に示した受信装置100が高速で伝送多重制御(TMCC)情報を獲得する構造について説明する。一般的なISDB―Tの受信機では、‘同期信号検索'を先に行う。しかし、本実施例では、受信装置100のビットバッファー140がフル充填されると、候補生成部150で1ビットの復調されたビット(復調データ)が入力される度に‘204(既に設定されたビットサイズ)'種の候補(204ビットバッファーの1番目の位置に存在するビットがOFDMシンボルインデックス(又は候補インデックスとして0、1、…、203であると仮定)であると仮定し、仮定された候補インデックスによって‘同期信号'とマッチングを行う。このとき、受信装置100のビットバッファー140に現在保存された情報には、偶数フレームと奇数フレームの‘同期信号'が混在し得る。したがって、受信装置100は、偶数フレームと奇数フレームのそれぞれに合わせて‘同期信号'のマッチングを行い、より低いしきい値を有する比較器160を通過させた後、該当の結果が‘成功(OK)'である場合、デコーダー170にデコーディング(例えば、DSCデコーディング)を行わせる。このような過程を通して、受信装置100のデコーダー170で行うDSCデコーディングの虚偽信号(False OK)発生確率が存在するという問題を解決することができる。
【0043】
以下では、このような独創的な構成を有する理由を説明する。本実施例により、受信装置100のデコーダー170は、102ビットが割り当てられた伝送多重制御(TMCC)情報と、82ビットが割り当てられたパリティビット、すなわち、合計184ビットのうち8ビットのエラーを訂正できる強力なエラー訂正能力を有する。また、受信装置100の比較器160に設定されたしきい値を低下させることができる。これにより、比較器160は、‘同期信号'を高いしきい値で検索する場合よりも遥かに高い検出確率及び低い虚偽信号発生確率を有するようになる。
【0044】
図2は、本実施例に係るISDB―T規格における伝送多重制御(TMCC)データの位置を示した図である。
【0045】
図2に示したように、ISDB―T規格における伝送多重制御(TMCC)データの位置を示す。
図2は、OFDMのモード、例えば、ISDB―Tにおけるモード1、モード2、モード3のうち‘モード3'を基準にして同期変調を用いたときの、中心セグメントでの例示図である。
【0046】
伝送多重制御(TMCC)データは、副搬送波インデックス210であって、31(230)、191(240)、277、409(図示せず)に位置するようになり、時間軸220のシンボルインデックス‘0'に位置するPRBS(Physical Resource Blocks)を基準にしてDBPSK(Diffential Binary Phase Shift Keying)変調を用い、同一のソースデータが変調されている。
【0047】
図3は、本実施例に係る伝送多重制御(TMCC)データのビット割り当て構造を示した図である。
【0048】
図3に示した伝送多重制御(TMCC)データのビット割り当て構造を見ると、一つのフレームに対して同期信号310、セグメントタイプ識別情報、TMCC情報320、パリティビット330を含む。
【0049】
同期信号310には‘16'ビットが割り当てられ、TMCC情報320には‘102'ビットが割り当てられ、パリティビット330には‘82'ビットが割り当てられる。ここで、パリティビット330は、DSC(Difference Set Cyclic)基盤のエラー訂正用ビットをいう。
【0050】
図4は、本実施例に係る高速で伝送多重制御(TMCC)データを獲得する方法を説明するためのフローチャートである。
【0051】
受信装置100のビットバッファー140は、既に設定されたビットサイズ、例えば、204ビットサイズのバッファーが全て充填されるまで待つ(S410)。既に設定されたビットサイズ(例えば、204ビット)が全て充填されると、ビットバッファー140は、バッファーサイズが充填されたときを含めて、復調部120から1ビットが入力される度に次の動作を行う。候補生成部150は、ビットバッファー140に最初に入力されたビットがOFDMシンボルインデックス‘0'(OFDM Symbol index=0)であると仮定する(S420)。段階S420では、ビットバッファー140に最初に入力されたビットがOFDMシンボルインデックス‘0'(OFDM Symbol index=0)であると仮定する過程を候補インデックス(Candidate Index=CndIdx)と命名する。
【0052】
候補生成部150は、ビットバッファー140内に保存されたビットに対して候補インデックスの個数だけ既に設定された一方向にローテーションを行う(S430)。比較器160は、ビットバッファー140内の候補インデックスのうち同期信号としきい値以上でマッチングされる情報、すなわち、同期信号マッチング情報の有無を検査する(S440)。すなわち、段階S440では、比較器160は、候補生成部150を用いて生成された204ビットから、例えば、‘1、2、…、16'ビット位置に存在するビットを集めて候補インデックス(CndIdx)を参考した後、これが同期信号とマッチングされるかどうかを検査する。その後、比較器160は、候補インデックスのうち同期信号としきい値以上でマッチングされる同期信号マッチング情報が検索されるかどうかを確認する(S450)。
【0053】
段階S450の確認の結果、候補インデックスのうち同期信号としきい値以上でマッチングされる同期信号マッチング情報が検索される場合、比較器160は、伝送多重制御(TMCC)情報(102ビット)とパリティビット(82ビット)に該当する位置にあるデータをデコーダー170に入力する(S460)。デコーダー170は、デコーディング結果が成功的であるかどうかを確認する(S470)。段階S470の確認の結果、デコーダー170は、デコーディング結果が成功である場合、伝送多重制御(TMCC)情報の獲得を完了する。
【0054】
段階S450の確認の結果、候補インデックスのうち同期信号としきい値以上でマッチングされる情報がない場合、又は、段階S470の確認の結果、デコーダー170のデコーディング結果が失敗である場合、候補生成部150は、候補インデックスを1だけ増加させる(S480)。その後、比較器160は、上述したS430ないしS480の過程を候補インデックス(Cndledx)の個数だけ(例えば、204個)繰り返し行う(S490)。すなわち、段階S490では、比較器160は、候補インデックス(Cndledx)の個数(例えば、204個)に対して全ての過程が行われたかどうかを確認し、確認の結果、比較器160は、候補インデックス(Cndledx)の個数(例えば、204個)に対して全ての過程が行われた場合、段階S410を行う。一方、確認の結果、204個の候補インデックス(Cndldx)に対して全ての過程が行われていない場合、比較器160は、S430ないしS480の過程を繰り返し行う。
【0055】
段階S430ないしS480の過程を繰り返す間、段階S450及びS470が完了する場合、復号化部130は、伝送多重制御(TMCC)情報の獲得を終了する。ただし、全ての候補インデックスに失敗した場合、復号化部130は、復調部120で新しい1ビットが入力されるまで待った後、上述した全過程(S410ないしS490)を繰り返す。このとき、ビットバッファー140には、既に設定されたビットサイズ(例えば、204ビット)が全て充填されていると仮定する。
【0056】
図4では、段階S410ないし段階S460を順次実行することを記載しているが、必ずしもこれに限定されることはない。すなわち、
図4に記載した段階を変更して行ったり、一つ以上の段階を並列的に実行することに適用可能であるので、
図4は時系列的な順序に限定されるものではない。
【0057】
上述したように、
図4に記載した本実施例に係る高速で伝送多重制御(TMCC)情報を獲得する方法は、プログラムに具現され、且つコンピューターで読み取り可能な記録媒体に記録することができる。本実施例に係る高速で伝送多重制御(TMCC)情報を獲得する方法を具現するためのプログラムが記録され、且つコンピューターで読み取り可能な記録媒体は、コンピューターシステムによって読まれるデータが保存される全ての種類の記録装置を含む。
【0058】
図5は、本実施例に係る高速で伝送多重制御(TMCC)情報を獲得するための受信装置と対比される受信装置を概略的に示したブロック構成図である。
【0059】
図5に示した受信装置500は、変換部110、復調部120、復号化部510を含む。ここで、復号化部510は、同期信号検索部520及びデコーダー530を含む。受信装置500は、まず、同期信号検索部520を作動させた後、デコーダー530を作動させる。
【0060】
このような受信装置500は大きく分けて二つの段階を行う。第1の段階では、受信装置500の復調部120で伝送多重制御(TMCC)データを復調した復調データを出力する。このとき、復調部120は、多様な復調方式を組み合わせることができる。例えば、同一の伝送多重制御(TMCC)データがDBPSKソースデータとして作用し、多くの副搬送波を用いて同時に伝送することができる。復調部120は、このような方式を用いてソフトコンバイニング(Soft Combining)を行い、チャンネル情報を用いたコヒーレント検出(Coherent Detection)を用いることができる。
【0061】
第2の段階では、受信装置500の復号化部510で、復調データを用いて復調データ内のTMCC情報を獲得することができる。受信装置500の復号化部510は、復調データ内の同期信号を検索した後、伝送多重制御(TMCC)フレームの開始位置を検索する同期信号検索部520と、伝送多重制御(TMCC)フレームの開始を検出した後、その中にDSCデコーディングを行って伝送多重制御(TMCC)情報の獲得可否を判断するデコーダー530とを含む。
【0062】
図6は、本実施例に係る高速で伝送多重制御(TMCC)データを獲得する方法と対比される伝送多重制御(TMCC)データを獲得する方法を説明するためのフローチャートである。
【0063】
受信装置500は、最初に任意の時間に伝送多重制御(TMCC)獲得を行うので、復調部120から現在入力されている復調データがどのようなビットインデックスに該当するかを確認することができない。したがって、受信装置500は、
図2に示したように、同期信号(310参照)が伝送されていることを用いて、入力されているビットフィールドに16ビットサイズのムービングウィンドウを設定する(S610)。その後、受信装置500は、理想的な同期信号(例えば、‘0011010111101110'又は‘1100101000010001')としきい値以上でマッチングされる情報を検索する(S620)。受信装置500は、理想的な同期信号とマッチングされる情報のビットカウントが特定のしきい値(例えば、12ないし16程度の値)以上であるかどうかを確認する(S630)。
【0064】
段階S630の確認の結果、ビットカウントが特定のしきい値以上である場合、受信装置500は、該当の部分に同期信号があると判断し、このときからはビットインデックスを確認できるようになるので、ビットバッファー140のうち該当のビットインデックス部分に残りの伝送多重制御(TMCC)データを充填し始める(S640)。段階S630の確認の結果、ビットカウントが特定のしきい値未満である場合、受信装置500は、復調データ1ビットが入ってくる度に段階S620を繰り返し行い、理想的な同期信号としきい値以上でマッチングされる情報を検索する。
【0065】
受信装置500は、DSCデコーディングのためのビットがビットバッファー140に全て充填されると(S640)、デコーダー530がDSCデコーディングを行う(S650)。デコーダー530のデコーディング結果が失敗(Fail)であると、受信装置500は、現在検索された‘同期信号'の位置が誤っていると認識し、再び‘同期信号'を検索するようになり、確認の結果、成功(OK)であると、伝送された伝送多重制御(TMCC)データが成功的に獲得されたと判断する(S660)。
【0066】
図7は、本実施例に係る伝送多重制御(TMCC)データ獲得時間の増加要因に対する事例を示した図である。
【0067】
伝送多重制御(TMCC)自体が複数の副搬送波に伝送されており、DBPSK変調及びDSCエンコーディングを通してノイズに対する免疫性が大きい。しかし、マルチパスフェーディング(Multi―Path Fading)、特に高ドップラー(High Doppler)が存在する場合、受信装置500の復調部120の出力BER(Bit Error Rate)が増加し、伝送多重制御(TMCC)獲得時間自体が増加する。すなわち、
図7に示したように、伝送多重制御(TMCC)復調BER>0であるとき、伝送多重制御(TMCC)獲得時間を増加させる要因に対する事例である。
【0068】
時間軸にOFDMフレームが伝送されるとき(710)、伝送多重制御(TMCC)‘同期信号'の最後のビットの位置は‘712'と表示する。伝送多重制御(TMCC)獲得開始(720)は任意の時間で開始することができる。一方、該当の事例を誘発させる伝送多重制御(TMCC)復調エラー(Demap Error)の発生時点は‘770'である。
【0069】
図7で発生する第1の問題は、伝送多重制御(TMCC)獲得開始時間と伝送多重制御(TMCC)‘同期信号'が任意の間隔で存在することである。すなわち、伝送多重制御(TMCC)獲得開始(720)と‘同期信号'の最後のビットの位置(712)との時間的な間隔である。伝送多重制御(TMCC)受信環境が良くて何ら‘エラー'も発生しない条件であっても、このような間隔により、伝送多重制御(TMCC)獲得時間は、最小1フレーム(理想的)から最大2フレーム(伝送多重制御(TMCC)獲得開始時点が伝送多重制御(TMCC)‘同期信号'の2番目のビットであるとき)まで発生するようになる。すなわち、理想的な獲得時間に比べて最大1フレームまでの時間を浪費するようになる。
【0070】
第2の問題は、伝送多重制御(TMCC)同期信号の開始位置を誤って探した場合(730)である。この場合、ほとんどのDSCデコーディングには失敗(732)するようになり、DSCデコーディングに必要なデータを1フレームの間集めたので、その間は伝送多重制御(TMCC)‘同期信号検索'が行われない。そのため、1フレームをさらに浪費するようになり、次の伝送多重制御(TMCC)‘同期信号'がOK(740)になるまで最大2フレームの時間を浪費するようになる。また、このとき、DSCデコーディングが虚偽信号(実際には誤ったデータであるにもかかわらず、デコーダー170の現実的な限界によって該当のエラーを検出できずOKと誤って判定する場合)が発生する場合、より多くの時間の浪費するようになる。
【0071】
第3の問題は、‘同期信号検索'が確実に行われた場合(740)であるとしても、時間的に変化する伝送多重制御(TMCC)復調BERによってDSCデコーディングに失敗する場合もあるが(742)、この場合、1フレームを浪費するようになる。第4の問題は、確実な(正常な)位置であるにもかかわらず、伝送多重制御(TMCC)復調エラーによって‘同期信号'の開始位置を探せなかった場合(750)である。この場合、1フレームの時間を浪費するようになる。このとき、‘同期信号'のマッチングしきい値を‘16'より小さい値に設定すると、この確率を低下させることができる。しかし、これは、上述した第2の問題が表れる確率をより増加させる。第5の問題は、前記のような4つの問題が互いに複合的に作用しながら、伝送多重制御(TMCC)受信時間をより増加させる。
【0072】
本実施例では、
図7と関連して提示した各問題を改善することによって、伝送多重制御(TMCC)受信時間を短縮させることができる。すなわち、本実施例に係る受信装置100は、エラー訂正能力を有するDSCデコーディングを用い、204ビットムービングウィンドウを通して1個の伝送多重制御(TMCC)復調データのビットが受信される度に204種の場合の数に対して全てDSCデコーディングを行ってみる。また、本実施例に係る受信装置100は、虚偽DSCデコーディング確率が存在するので、DSCデコーディングに成功すると、最終的に伝送多重制御(TMCC)‘同期信号'のマッチングカウントをしきい値と比較する過程を通して虚偽信号にも備えることができる。これによって、上述した5つの問題は互いに独立的に存在するようになり、このような問題自体も解消又は軽減させることができる。
【0073】
図8は、本実施例に係る伝送多重制御(TMCC)データ獲得順序に従う動作タイミングダイヤグラムを示した図である。
【0074】
図8の最上側に示した信号は、伝送された信号をOFDMシンボルによって示したものである。ここで、‘OFDMシンボルインデックス=1、2、…、16'では、伝送多重制御(TMCC)ビット‘1ないし16'を内包している。このとき、伝送多重制御(TMCC)ビット‘1ないし16'を用いて‘同期信号'を伝送し、その値は、偶数フレーム(810)であるときと奇数フレーム(820)であるときに異なるので、奇数フレームをハッチングで示した。ただし、その他のデータとしては、フレームとは関係なく同一の伝送多重制御(TMCC)データが伝送される。受信装置100は、任意の瞬間に伝送多重制御(TMCC)獲得を開始すると(830)、ビットバッファー140(例えば、204バッファーサイズを有する)を充填するようになる。
【0075】
受信装置100が伝送多重制御(TMCC)獲得を開始した後、204ビットの復調データが入ってくると、ビットバッファー140(例えば、204バッファーサイズを有する)は、フル(850)に充填されるようになり、そのとき、ビットバッファー140には、‘840'のような順序の復調データが充填される。このときから、受信装置100は、現在のビットバッファー140(例えば、204バッファーサイズを有する)に充填された1番目のデータがどのようなOFDMシンボルインデックスに該当(CndIdx={0、1、…、203})するかを仮定した後、仮定されたインデックスによってビットバッファー140を候補インデックス(CndIdx)だけ既に設定された一方向(例えば、右側)にローテーションするようになる。
【0076】
実質的には、受信装置100は、候補インデックス(CndIdx)が増加するにつれて、ビットバッファー140(例えば、204バッファーサイズを有する)を1回ずつ既に設定された一方向にローテーションするようになる。第1には、候補インデックスを‘0'に設定(CndIdx=0)して試みるが、当然比較器160は失敗(Fail)するようになる(860)。その後、実質的に‘3'に設定された候補インデックス(CndIdx=3)で確実な位置に復調データ(復調されたビット)が位置(870)するようになるので、比較器160は‘同期信号'検索に成功するようになる。
【0077】
‘870'についてより詳細に記述すると、比較器160は、‘候補インデックス(CndIdx)=1'又は‘候補インデックス(CndIdx)>16'であると、一般的な同期信号検索(すなわち、S620)と同一に偶数又は奇数の‘同期信号'とマッチングされるビットのカウンターがしきい値以上であるかどうかを試験するようになる。ここで、‘2=候補インデックス(CndIdx)=16'であると、候補インデックス(CndIdx)より小さいビット位置にある‘同期信号'において偶数/奇数フレームのビットが変わるようになる。このようにビットインデックス‘1'、‘2'に対しては偶数フレーム、ビットインデックス={3、…、16}に対しては奇数フレームの‘同期信号'とマッチングされるかどうかを検査し、また、ビットインデックス1、2に対しては奇数フレーム、ビットインデックス={3、…、16}に対しては偶数フレームの‘同期信号'とマッチングされるかどうかを検査し、しきい値と比較(870)するようになる。
【0078】
このとき、受信装置100は、デコーダー170のDSCデコーディングを用いて確認される。したがって、受信装置100が‘同期信号検索'のしきい値も低下させるようになり、‘同期信号'の位置を正常に探せるにもかかわらず、一般的な‘同期信号検索'が不合格と判定する確率を低下させるようになる。上述した方式で、受信装置100は、比較器160との結合を通してDSCデコーダー170の虚偽信号(エラーであるにもかかわらず、成功と過って判断すること)発生確率も低減させるようになる。このように、比較器160で成功した伝送多重制御(TMCC)情報(102ビット)、パリティビット(82ビット)をデコーダー170に入力するようになり、入力された情報(伝送多重制御(TMCC)情報(102ビット)、パリティビット(82ビット))は成功と処理される。
【0079】
このような構造を通して、
図7と関連して記述した全ての問題は全て軽減又は解消される。第1に、伝送多重制御(TMCC)変調エラーがないとしても、伝送多重制御(TMCC)獲得開始時間と‘同期信号'とが任意の間隔で存在するようになり、最大2フレーム(最小1フレーム)までかかるという問題は1フレームに固定されることで解消される。第2に、伝送多重制御(TMCC)‘同期信号'の開始位置を誤って探して最大2フレームの時間を浪費するという問題は、受信装置100のデコーダー170と比較器160が同時に失敗する確率が実質的に‘0'に近くなることで解消される。第3に、伝送多重制御(TMCC)同期信号検索が正常に行われた場合(740)であっても、時間的に変化する伝送多重制御(TMCC)復調BERによってDSCデコーディングに失敗(Fail)する場合もある(742)。この場合、1フレームを浪費するという問題は、1フレームでない1OFDMシンボル(1/204フレーム)に減少することで解消される。
【0080】
第4に、確実な(正常な)位置であるにもかかわらず、伝送多重制御(TMCC)復調エラーによって‘同期信号'の開始位置を探せなかった場合(750)である。この場合、1フレームの時間を浪費するようになる。このとき、‘同期信号'のマッチングしきい値を‘16'より小さい値に設定するとこのような確率を低下させ得るが、これは、前記の第2の問題が表れる確率をより増加させるという問題を発生させ得る。また、受信装置100は、デコーダー170と比較器160によってより小さいしきい値の同期信号マッチングしきい値を用いるようになり、その確率が遥かに減少し、同一の問題が発生したとき、固定的に1フレームでないその次のフレームで伝送多重制御(TMCC)復調エラーのない条件では1ないし16シンボルに減少するようになる。第5に、上述した4つの問題が互いに複合的に作用しながら、伝送多重制御(TMCC)受信時間をより増加させるという問題が解消される。
【0081】
以上の説明は、本実施例の技術思想を例示的に説明したものに過ぎなく、本実施例の属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本実施例の本質的な特性から逸脱しない範囲で多様な修正及び変形が可能であろう。したがって、本実施例は、本実施例の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであって、このような実施例によって本実施例の技術思想の範囲が限定されることはない。本実施例の保護範囲は、下記の特許請求の範囲によって解釈すべきであり、それと同等な範囲内の全ての技術思想は、本実施例の権利範囲に含まれるものと解釈すべきであろう。