特許第5744304号(P5744304)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5744304パインアップル葉茎廃棄物の処理方法、この方法に用いられる演算装置およびパインアップル葉茎廃棄物の処理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】5744304
(24)【登録日】2015年5月15日
(45)【発行日】2015年7月8日
(54)【発明の名称】パインアップル葉茎廃棄物の処理方法、この方法に用いられる演算装置およびパインアップル葉茎廃棄物の処理システム
(51)【国際特許分類】
   B09B 3/00 20060101AFI20150618BHJP
   C05F 11/00 20060101ALI20150618BHJP
【FI】
   B09B3/00 Z
   B09B3/00 A
   B09B3/00 302Z
   C05F11/00
【請求項の数】7
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2014-249062(P2014-249062)
(22)【出願日】2014年12月9日
【審査請求日】2014年12月10日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514313742
【氏名又は名称】櫛田 千秋
(74)【代理人】
【識別番号】110001922
【氏名又は名称】特許業務法人 日峯国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】櫛田 千秋
【審査官】 岡田 三恵
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−228683(JP,A)
【文献】 特表2013−531743(JP,A)
【文献】 特開2002−003290(JP,A)
【文献】 特開2005−013194(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B09B 3/00
C05F 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パインアップル葉茎刈り取り機が当該パインアップルの葉茎を刈り取って、上部葉茎部および下部葉茎部から各種製品を形成するものであって、
パインアップル実が収穫された後に地表に起立するインアップル葉茎について、パインアップル葉茎の一部を有機肥料としてパインアップル畑に還元することが予め定められた還元率に基づいて、パインアップル葉茎の還元回収長さが演算され、地表から還元回収長さ以下(還元回収長さと同一を含む。)の位置にパインアップル葉茎の切断面位置が設定され、パインアップル葉茎の還元回収長さおよび切断面位置情報を取得するパインアップル葉茎切断設定工程、
取得された切断面位置情報に基づいてパインアップル葉茎を切断面位置で上部葉茎部を刈り取り、細切れに破砕する上部葉茎部刈り取り工程、
上部葉茎部の刈り取りがなされて残ったパインアップル葉茎から下部葉茎部を取得する下部葉茎部取得工程、
下部葉茎部がパインアップル葉茎の還元回収長さを持つ時には調整することなくそのままに、持たない時には刈り取られた上部葉茎部の一部が分割されて、取得された下部葉茎部に混合されて還元回収長さを持つように調節され、下部葉茎部および上部葉茎部が収穫される上下葉茎部収穫工程、
収穫された還元回収長さを持つ下部葉茎部を発酵装置で撹拌、発酵させてパインアップル肥料製品を形成するパインアップル肥料製品形成工程、
パインアップル肥料製品形成工程で形成されるパインアップル肥料形成量に同等の量の既成のパインアップル肥料がパインアップル畑に還元されるパインアップル還元回収肥料として確保するパインアップル還元回収肥料確保工程、を備えること
を特徴とするパインアップル葉茎廃棄物の処理方法。
【請求項2】
パインアップル葉茎刈り取り機が当該パインアップル葉茎を刈り取って、上部葉茎部および下部葉茎部から各種製品を形成するものであって、
パインアップル実が収穫された後に地表に起立するインアップル葉茎について、パインアップル葉茎の一部を有機肥料としてパインアップル畑に還元することを予め定められた還元率に基づいて、パインアップル葉茎の還元回収長さが演算され、地表から還元回収長さの位置にパインアップル葉茎の切断面位置設定され、パインアップル葉茎の還元回収長さおよび切断面位置情報を取得するパインアップル葉茎切断設定工程、
取得された切断面位置情報に基づいてパインアップル葉茎を切断面位置で上部葉茎部を刈り取り、細切れに破砕する上部葉茎部刈り取り工程、
上部葉茎部の刈り取りがなされ、地表に残ったパインアップル葉茎を抜根して下部葉茎部を取得する下部葉茎部取得工程、
下部葉茎部がパインアップル葉茎の還元回収長さを持つ時には調整することなくそのままに、持たない時には刈り取られた上部葉茎部の一部が分割されて、取得された下部葉茎部に混合されて還元回収長さを持つように調節され、下部葉茎部および上部葉茎部が収穫される上下葉茎部収穫工程、
収穫された還元回収長さの下部葉茎部を発酵装置で撹拌、発酵させてパインアップル肥料製品を形成するパインアップル肥料製品形成工程、
パインアップル肥料製品形成工程で形成されるパインアップル肥料製品形成量に同等の量の既成のパインアップル肥料がパインアップル畑に還元されるパインアップル還元回収肥料として確保されるパインアップル還元回収肥料確保工程、を備えること
を特徴とするパインアップル葉茎廃棄物の処理方法。
【請求項3】
請求項1または2記載されたパインアップル葉茎廃棄物の処理方法において、
収穫された上部葉茎部を乾燥装置で乾燥させ、乾燥された上部葉茎部を第1の原料、第2の原料に分け、飼料原料および活性炭用原料とする飼料製品および活性炭用原料形成工程、
飼料用原料を高温処理装置に導入して加温された温度で高熱処理して飼料製品を形成する飼料製品原料形成工程、
活性炭用原料を炭化装置に導入して加温された温度で炭化処理して活性炭用原料製品を生成する活性炭用原料製品形成工程、
活性炭用原料製品形成工程で発生した高温ガスを、乾燥工程の乾燥装置および肥料製品形成工程の発酵装置に投入してこれら工程の熱源とする熱量回収工程、を備えること
を特徴とするパインアップル葉茎廃棄物の処理方法。
【請求項4】
請求項1に記載されたパインアップル葉茎廃棄物の処理方法において、
収穫された上部葉部を乾燥装置で乾燥させ、乾燥された上部葉部の一部あるいは全部を活性炭用原料とする活性炭用原料形成工程、
活性炭用原料を炭化装置に導入して加温された温度で炭化処理して活性炭用原料製品を形成する活性炭用原料製品形成工程、
からなることを特徴とするパインアップル葉茎廃棄物の処理方法。
【請求項5】
パインアップル葉茎刈り取り機が当該パインアップルの葉茎を刈り取り、上部葉茎部および下部葉茎部から各種製品を形成するに際して用いられるパインアップル葉茎処理用の演算装置であって、
パインアップル実が収穫された後に地表に起立するインアップル葉茎について、パインアップル葉茎の一部を有機肥料としてパインアップル畑に還元することを予め定められた還元率に基づいて、予め定めた演算式を用いてパインアップル葉茎の還元回収長さを演算してパインアップル葉茎の還元回収長さを取得し、地表から還元回収長さ以下の位置に設定されたパインアップル葉茎の切断面位置情報を取得するパインアップル葉茎の還元回収長さおよび切断位置情報取得手段、
取得された切断面位置情報に基づいてパインアップル葉茎を切断面位置で刈り取り、細切れに破砕して、上部葉茎部刈り取り情報を取得する上部葉茎部刈り取り情報取得手段、
上部葉茎部が刈り取られて残ったパインアップル葉茎から、下部葉茎部を取得し、下部葉茎部情報を取得する下部葉茎部情報取得手段、
下部葉茎部がパインアップル葉茎の還元回収長さを持つ時には調整されることなくそのままに、持たない時には刈り取られた上部葉茎部の一部が分割されて、刈り取られた下部葉茎部に混合されて還元回収長さを持つように調節された下部葉茎部収穫情報および上部葉茎部収穫量情報を取得する上下葉茎部収穫情報取得手段、
収穫された還元回収長さを持つ下部葉茎部を発酵装置で撹拌、発酵させてパインアップル肥料製品を形成するパインアップル肥料製品形成情報を取得するパインアップル肥料製品形成情報取得手段、
パインアップル肥料製品形成工程で生成されるパインアップル肥料製品形成量に同等の量の既成のパインアップル肥料をパインアップル畑に還元されるパインアップル還元回収肥料として確保するパインアップル還元回収肥料確保情報を取得するパインアップル還元回収肥料確保情報取得手段、
各手段で取得されたパインアップル情報を画面に表示する画面表示手段、を備えること
を特徴とするパインアップル葉茎廃棄物の処理方法に用いられる演算装置。
【請求項6】
パインアップル葉茎刈り取り機が当該パインアップルの葉茎を刈り取って、上部葉茎部および下部葉茎部から各種製品を形成するに際して用いられるパインアップル葉茎処理用の演算装置であって、
パインアップル実が収穫された後に地表に起立するインアップル葉茎について、パインアップル葉茎の一部を有機肥料としてパインアップル畑に還元することを予め定められた還元率に基づいて、予め定めた演算式を用いてパインアップル葉茎の還元回収長さを演算してパインアップル葉茎の還元回収長さを取得し、地表から還元回収長さの位置に設定されたパインアップル葉茎の切断面位置情報を取得するパインアップル葉茎の還元回収長さおよび切断位置情報取得手段、
取得された切断面位置情報に基づいてパインアップル葉茎を切断面位置で上部葉茎部を刈り取り、上部葉茎部の刈り取りがなされて残ったパインアップル葉茎から下部葉茎部を取得し、下部葉茎部がパインアップル葉茎の還元回収長さを持つ時には調整することなくそのままに、持たない時には刈り取られた上部葉茎部の一部が分割されて、取得された下部葉茎部に混合されて還元回収長さを持つように調節し、下部葉茎部および上部葉茎部を収穫する情報を取得する上下葉茎部収穫情報取得工程、
収穫された還元回収長さを持つ下部葉茎部を発酵装置で撹拌、発酵させてパインアップル肥料製品を形成するパインアップル肥料製品形成情報を取得するパインアップル肥料製品形成情報を取得手段、
パインアップル肥料製品形成工程で生成されるパインアップル肥料製品形成量に同等の量の既成のパインアップル肥料をパインアップル畑に還元されるパインアップル還元回収肥料として確保するパインアップル還元回収肥料確保情報を取得するパインアップル還元回収肥料確保情報取得手段、
各手段で取得されたパインアップル情報を画面に表示する画面表示手段、を備えること
を特徴とするパインアップル葉茎廃棄物の処理方法に用いられる演算装置。
【請求項7】
パインアップル葉茎刈り取り機が当該パインアップルの葉茎を刈り取って、上部葉茎部および下部葉茎部から各種製品を形成するに際して用いられるパインアップル葉茎処理用の演算装置であって、
パインアップル実が収穫された後に地表に起立するインアップル葉茎について、パインアップル葉茎の一部を有機肥料としてパインアップル畑に還元することを予め定められた還元率に基づいて、予め定めた演算式を用いてパインアップル葉茎の還元回収長さを演算してパインアップル葉茎の還元回収長さを取得し、地表から還元回収長さ以下の位置に設定されたパインアップル葉茎の切断面位置情報を取得するパインアップル葉茎の還元回収長さおよび切断面位置情報取得手段、
取得された切断面位置情報に基づいてパインアップル葉茎を切断位置で刈り取り、細切れに破砕して、上部葉茎部刈り取り情報を取得する上部葉茎部情報取得手段、
上部葉茎部が刈り取られて残ったパインアップル葉茎から、下部葉茎部を取得し、下部葉茎部情報を取得する下部葉茎部情報取得手段、
下部葉茎部がパインアップル葉茎の還元回収長さを持つ時には調整されることなくそのままに、持たない時には刈り取られた上部葉茎部の一部が分割されて、刈り取られた下部葉茎部に混合されて還元回収長さを持つように調節され、収穫される還元回収長さを持つ下部葉茎部および還元回収長さが除外された上部葉茎部について上下葉茎部収穫情報を取得する上下葉茎部収穫情報取得手段、
収穫された還元回収長さの下部葉茎部を発酵装置で撹拌、発酵させてパインアップル肥料製品を形成するパインアップル肥料製品形成情報を取得するパインアップル肥料製品形成情報取得手段、
パインアップル肥料製品形成工程で形成されるパインアップル肥料製品形成量に同等の量の既成のパインアップル肥料をパインアップル畑に還元されるパインアップル還元回収肥料として確保するパインアップル還元回収肥料確保情報を取得するパインアップル還元回収肥料確保情報取得手段、
各手段で取得されたパインアップル情報を画面に表示する画面表示手段、を備えたパインアップル葉茎廃棄物の処理方法に用いられる演算装置を備え、
取得されたパインアップル情報に基づいて、
パインアップル葉茎の還元回収長さおよび切断面位置情報が設定され、
取得された切断面位置情報に基づいてパインアップル葉茎が切断位置で刈り取られ、細切れに破砕されて、上部葉茎部が刈り取られ、
上部葉茎部が刈り取られて残ったパインアップル葉茎から下部葉茎部が取得され、
下部葉茎部がパインアップル葉茎の還元回収長さを持つ時には調整することなくそのままに、持たない時には刈り取られた上部葉茎部の一部が分割されて、下部葉茎部に混合されて還元回収長さを持つように調節され、還元回収長さを持つ下部葉茎部および還元回収長さが除外された上部葉茎部が収穫され、
収穫された還元回収長さの下部葉茎部が発酵装置で撹拌、発酵されてパインアップル肥料が形成され、
パインアップル肥料製品形成工程で生成されるパインアップル肥料製品形成量に同等の量の既成のパインアップル肥料をパインアップル畑に還元される手段を備えること
を特徴とするパインアップル葉茎廃棄物の処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パインアップル(パイナップルともいう)葉茎廃棄物の処理方法、この方法に用いられる演算装置およびパインアップル葉茎廃棄物の処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
パインアップルの実からジュースを搾った後の残り粕であるパインアップルパルプは飼料原料として有効であり、現在ポピュラーなものである。
【0003】
収穫されたパインアップルの実は洗浄され、ジュースが搾られ、残り粕は機械乾燥機に投入され、熱を取り除いた後にパッキンがされ、プレスされて飼料原料とされ、乾燥パインアップル粕として出荷されている。
【0004】
パインアップルの実が収穫された後のパインアップル茎葉は、パインアップル畑に埋められて有機肥料とされている。
【0005】
特許文献1には、パーム椰子廃棄物を、蒸気蒸工程、切断破砕工程、造粒工程、並びに乾燥工程、高熱処理し、炭化物と、タールと木酢水溶液を含むガスに分留する高熱処理工程、炭化物生成工程を持った処理方法が記載されている。パール椰子に代えてパイナップルであってもよいことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2012−228683号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
パインアップルの葉茎の廃棄物量は膨大であり、これらの廃棄物は、現在パイナップル畑に埋められる処理がなされている。埋められたパインアップルの葉茎は、埋め込み時有機肥料としての効能はなく、数カ月あるいは数年の後に有機肥料に変質されることを期待して埋め込みがなされている。
【0008】
パインアップルの葉茎は、酸性度が強く生のまま廃棄物として埋め込まれると、確実にパインアップル畑を酸性化して、埋め込み深さにもよるが、数ヵ月から1年もの間次の作付けを待つことを余議なくされる。パインアップル畑からの除去、他所への投棄、あるいは中性子剤の投与を行えばコスト増を招くことになって、処理問題となる。
【0009】
一方、パインアップルの葉茎は、特に葉の部分は、パインアップルの粕と同様の成分からなることが分かってきた。このことは、パインアップルの葉が肥料あるいは飼料として有望であることを示している。また、パインアップル畑の地主さんや農家の人々にとって、地域の施政者を含めてパインアップル畑の改良を、コスト増を招くことなく行えることになればパインアップル生産事業者にとって大きなメリットになる。
【0010】
本発明は、かかる点に鑑みパインアップル畑に直接的にパインアップルの葉茎を埋め込むことを行わないで済み、完熟した有機肥料にして施肥し、畑の酸性化を防ぎ、廃棄物としてのパインアップルの葉茎を畑に還元してパインアップル畑を改良し、還元に際してコスト増を招くことなく行うことが出来、また次の作付けまでの待ち期間を解消することにより、作付け、育成、収穫の一サイクルを短縮することでパインアップル生産事業者にとって大きなメリットになるようになし、一方パインアップルの葉茎の成分特徴を活かしてパインアップル粕に匹敵した、あるいはそれ以上の特質のあるパインアップル二次製品を製造可能としたパインアップル葉茎廃棄物の処理方法、この方法に用いられる演算装置およびパインアップル葉茎廃棄物の処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、パインアップル葉茎刈り取り機が当該パインアップルの葉茎を刈り取って、上部葉茎部および下部葉茎部から各種製品を形成するものであって、
パインアップル実が収穫された後に地表に起立するインアップル葉茎について、パインアップル葉茎の一部を有機肥料としてパインアップル畑に還元することが予め定められた還元率に基づいて、パインアップル葉茎の還元回収長さが演算され、地表から還元回収長さ以下(還元回収長さと同一を含む。)の位置にパインアップル葉茎の切断面位置が設定され、パインアップル葉茎の還元回収長さおよび切断面位置情報を取得するパインアップル葉茎切断設定工程、
取得された切断面位置情報に基づいてパインアップル葉茎を切断面位置で上部葉茎部を刈り取り、細切れに破砕する上部葉茎部刈り取り工程、
上部葉茎部の刈り取りがなされ、地表に残ったパインナップル葉茎から下部葉茎部を取得する下部葉茎部取得工程、
下部葉茎部がパインアップル葉茎の還元回収長さを持つ時には調整することなくそのままに、持たない時には刈り取られた上部葉茎部の一部が分割されて、取得された下部葉茎部に混合されて還元回収長さを持つように調節され、収穫される還元回収長さを持つ下部葉茎部および還元回収長さが除去された上部葉茎部収穫が収穫される上下葉茎部収穫工程、
収穫された還元回収長さを持つ下部葉茎部を発酵装置で撹拌、発酵させてパインアップル肥料製品を形成するパインアップル肥料製品形成工程、
パインアップル肥料製品形成工程で生成されるパインアップル肥料形成量に同等の量の既成のパインアップル肥料がパインアップル畑に還元されるパインアップル還元回収肥料として確保するパインアップル還元回収肥料確保工程、を備えること
を特徴とするパインアップル葉茎廃棄物の処理方法を提供する。
【0012】
本発明は、パインアップル葉茎刈り取り機が当該パインアップル葉茎を刈り取って、上部葉茎部および下部葉茎部から各種製品を形成するものであって、
パインアップル実が収穫された後に地表に起立するインアップル葉茎について、パインアップル葉茎の一部を有機肥料としてパインアップル畑に還元することを予め定められた還元率に基づいて、パインアップル葉茎の還元回収長さが演算され、地表から還元回収長さの位置にパインアップル葉茎の切断面位置を設定し、パインアップル葉茎の還元回収長さおよび切断面位置情報を取得するパインアップル葉茎切断設定工程、
取得された切断面位置情報に基づいてパインアップル葉茎を切断面位置で刈り取り、上部葉茎部および下部葉茎部をそれぞれ細切れに破砕し、上部葉茎部から下部葉茎部の量を調整してあるいは調整することなく還元回収長さを持つ下部葉茎部を収穫し、
パインアップル葉茎から還元回収長さが除外された部分を上部葉茎部として収穫する上下葉茎部収穫工程、
収穫された還元回収長さの下部葉茎部を発酵装置で撹拌、発酵させてパインアップル肥料製品を形成するパインアップル肥料製品形成工程、
パインアップル肥料製品形成工程で形成されるパインアップル肥料製品形成量に同等の量の既成のパインアップル肥料がパインアップル畑に還元されるパインアップル還元回収肥料として確保されるパインアップル還元回収肥料確保工程、を備えること
を特徴とするパインアップル葉茎廃棄物の処理方法を提供する。
【0013】
本発明は、上述されたパインアップル葉茎廃棄物の処理方法において、
収穫された上部葉茎部を乾燥装置で乾燥させ、乾燥された上部葉茎部を第1の原料、第2の原料に分け、飼料用原料および活性炭用原料とする飼料用原料および活性炭用原料形成工程、
飼料用原料を高温処理装置に導入して加温された温度で高熱処理して飼料用製品を形成する飼料用製品原料形成工程、
活性炭用原料を炭化装置に導入して加温された温度で炭化処理して活性炭用原料製品を形成する活性炭用原料製品生成工程、
活性炭用原料製品形成工程で発生した高温ガスを、乾燥工程の乾燥装置および肥料製品形成工程の発酵装置に投入してこれら工程の熱源とする熱量回収工程、を備えること
を特徴とするパインアップル葉茎廃棄物の処理方法を提供する。
【0014】
本発明は、上述されたパインアップル葉茎廃棄物の処理方法において、
収穫された上部葉部を乾燥装置で乾燥させ、乾燥された上部葉部の一部あるいは全部を活性炭用原料とする活性炭用原料製品形成工程、
活性炭用原料を炭化装置に導入して加温された温度で炭化処理して活性炭用原料製品を形成する活性炭用原料製品形成工程、
からなることを特徴とするパインアップル葉茎廃棄物の処理方法を提供する。
【0015】
本発明は、パインアップル葉茎刈り取り機が当該パインアップルの葉茎を刈り取り、上部葉茎部および下部葉茎部から各種製品を形成するに際して用いられるパインアップル葉茎処理用の演算装置であって、
パインアップル実が収穫された後に地表に起立するインアップル葉茎について、パインアップル葉茎の一部を有機肥料としてパインアップル畑に還元することを予め定められた還元率に基づいて、予め定めた演算式を用いてパインアップル葉茎の還元回収長さを演算してパインアップル葉茎の還元回収長さを取得し、地表から還元回収長さ以下の位置に設定されたパインアップル葉茎の切断面位置情報を取得するパインアップル葉茎の還元回収長さおよび切断位置情報取得手段、
取得された切断面位置情報に基づいてパインアップル葉茎を切断面位置で刈り取り、細切れに破砕して、上部葉茎部刈り取り情報を取得する上部葉茎部刈り取り情報取得手段、
上部葉茎部が刈り取られて地表に残ったパインナップル葉茎から下部葉茎部情報を取得する下部葉茎部情報取得手段、
下部葉茎部がパインアップル葉茎の還元回収長さを持つ時には調整されることなくそのままに、持たない時には刈り取られた上部葉茎部の一部が分割されて、刈り取られた下部葉茎部に混合されて還元回収長さを持つように調節された下部葉茎部収穫情報および還元回収長さが除外された上部葉茎部収穫量情報を取得する上下葉茎部収穫情報取得手段、
収穫された還元回収長さを持つ下部葉茎部を発酵装置で撹拌、発酵させてパインアップル肥料製品を形成するパインアップル肥料製品形成情報を取得するパインアップル肥料製品形成情報取得手段、
パインアップル肥料製品形成工程で生成されるパインアップル肥料製品形成量に同等の量の既成のパインアップル肥料をパインアップル畑に還元されるパインアップル還元回収肥料として確保するパインアップル還元回収肥料確保情報を取得するパインアップル還元回収肥料確保情報取得手段、
各手段で取得されたパインアップル情報を画面に表示する画面表示手段、を備えること
を特徴とするパインアップル葉茎廃棄物の処理方法に用いられる演算装置を提供する。
【0016】
本発明は、パインアップル葉茎刈り取り機が当該パインアップルの葉茎を刈り取って、上部葉茎部および下部葉茎部から各種製品を形成するに際して用いられるパインアップル葉茎処理用の演算装置であって、
パインアップル実が収穫された後に地表に起立するインアップル葉茎について、パインアップル葉茎の一部を有機肥料としてパインアップル畑に還元することを予め定められた還元率に基づいて、予め定めた演算式を用いてパインアップル葉茎の還元回収長さを演算してパインアップル葉茎の還元回収長さを取得し、地表から還元回収長さの位置に設定されたパインアップル葉茎の切断面位置情報を取得するパインアップル葉茎の還元回収長さおよび切断位置情報取得手段、
取得された切断面位置情報に基づいてパインアップル葉茎を切断位置で刈り取って、上部葉茎部および下部葉茎部をそれぞれ取得し、細切れに破砕して、還元回収長さを持つ下部葉茎部を収穫し、パインアップル葉茎から還元回収長さが除外された上部葉茎部を収穫する情報を取得する上下葉茎部収穫情報取得手段、
収穫された還元回収長さを持つ下部葉茎部を発酵装置で撹拌、発酵させてパインアップル肥料製品を形成するパインアップル肥料製品形成情報を取得するパインアップル肥料製品形成情報を取得手段、
パインアップル肥料製品形成工程で生成されるパインアップル肥料製品形成量に同等の量の既成のパインアップル肥料をパインアップル畑に還元されるパインアップル還元回収肥料として確保するパインアップル還元回収肥料確保情報を取得するパインアップル還元回収肥料確保情報取得手段、
各手段で取得されたパインアップル情報を画面に表示する画面表示手段、を備えること
を特徴とするパインアップル葉茎廃棄物の処理方法に用いられる演算装置を提供する。
【0017】
本発明は、パインアップル葉茎刈り取り機が当該パインアップルの葉茎を刈り取って、上部葉茎部および下部葉茎部から各種製品を形成するに際して用いられるパインアップル葉茎処理用の演算装置であって、
パインアップル実が収穫された後に地表に起立するインアップル葉茎について、パインアップル葉茎の一部を有機肥料としてパインアップル畑に還元することを予め定められた還元率に基づいて、予め定めた演算式を用いてパインアップル葉茎の還元回収長さを演算してパインアップル葉茎の還元回収長さを取得し、地表から還元回収長さ以下の位置に設定されたパインアップル葉茎の切断面位置情報を取得するパインアップル葉茎の還元回収長さおよび切断面位置情報取得手段、
取得された切断面位置情報に基づいてパインアップル葉茎を切断位置で刈り取り、細切れに破砕して、上部葉茎部刈り取り情報を取得する上部葉茎部情報取得手段、
上部葉茎部が刈り取られて地表に残ったパインアップル葉茎から下部葉茎部情報を取得する下部葉茎部情報取得手段、
下部葉茎部がパインアップル葉茎の還元回収長さを持つ時には調整されることなくそのままに、持たない時には刈り取られた上部葉茎部の一部が分割されて、刈り取られた下部葉茎部に混合されて還元回収長さを持つように調節され、収穫される還元回収長さを持つ下部葉茎部および還元回収長さが除外された上部葉茎部について上下葉茎部収穫情報を取得する上下葉茎部収穫情報取得手段、
収穫された還元回収長さの下部葉茎部を発酵装置で撹拌、発酵させてパインアップル肥料製品を形成するパインアップル肥料製品形成情報を取得するパインアップル肥料製品形成情報取得手段、
パインアップル肥料製品形成工程で形成されるパインアップル肥料製品形成量に同等の量の既成のパインアップル肥料をパインアップル畑に還元されるパインアップル還元回収肥料として確保するパインアップル還元回収肥料確保情報を取得するパインアップル還元回収肥料確保情報取得手段、
各手段で取得されたパインアップル情報を画面に表示する画面表示手段、を備えたパインアップル葉茎廃棄物の処理方法に用いられる演算装置を備え、
取得されたパインアップル情報に基づいて、
パインアップル葉茎の還元回収長さおよび切断面位置情報が設定され、
取得された切断面位置情報に基づいてパインアップル葉茎が切断位置で刈り取られ、細切れに破砕されて、上部葉茎部が刈り取られ、
地表に残ったパインアップル葉茎から下部葉茎部が取得され、
下部葉茎部がパインアップル葉茎の還元回収長さを持つ時には調整することなくそのままに、持たない時には刈り取られた上部葉茎部の一部が分割されて、下部葉茎部に混合されて還元回収長さを持つように調節され、還元回収長さを持つ下部葉茎部および還元回収長さが除外された上部葉茎部が収穫され、
収穫された還元回収長さの下部葉茎部が発酵装置で撹拌、発酵されてパインアップル肥料が形成され、
パインアップル肥料製品形成工程で生成されるパインアップル肥料製品形成量に同等の量の既成のパインアップル肥料をパインアップル畑に還元される手段を備えること
を特徴とするパインアップル葉茎廃棄物の処理システムを提供する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、パインアップル葉茎の還元回復長さおよび切断面位置情報が取得され、パインアップル畑に還元する予め定めた等価量から、パインアップル畑還元用パインアップル長さが演算され、当該長さに等価する既に製造済みのパインアップル有機肥料が当該パインアップル畑に確実に迅速に還元される。製造済みのパインアップル有機肥料が確実に蓄積される。これによって、パインアップル畑に直接的にパインアップルの葉茎を埋め込むことを行わないで済み、完熟した有機肥料にして施肥し、畑の酸性化を防ぎ、廃棄物としてのパインアップル葉茎をパインアップル畑に還元し、還元に際してコスト増を招くことなく行うことが出来、また次の作付けまでの待ち期間を解消することにより、作付け、育成、収穫の一サイクルを短縮することでパインアップル生産事業者にとって大きなメリットになるようになし、一方パインアップルの葉茎の成分特徴を活かしてパインアップル粕に匹敵した、あるいはそれ以上の特質のあるパインアップル二次製品を製造可能としたパインアップル葉茎廃棄物の処理方法、この方法に用いられる演算装置およびパインアップル葉茎廃棄物の処理システムを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施例のシステムをブロックで示す構成図。
図2】パインアップルを説明する図。
図3】本発明の実施例の概略を説明する図。
図4】本発明の実施例の簡略されたシステムの演算処理の内容を示す構成図。
図5】パインアップルの茎上に所定の長さが設定されて切断面位置が設定されることを示す図。
図6】葉茎刈り取り機がパインアップル葉茎を切断、破砕している状況を示す図。
図7】破砕された上部葉茎および破砕された下部葉茎の外観を示す図。
図8】本発明実施例のフローチャート図。
図9】製品製造プロジェックト工程表を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施例を、図面を用いて説明する。
【0021】
実施例を説明する前に、パインアップルの葉、パインアップルの茎の成分上の特徴を説明する。図2に、実をパインアップル収穫した後のパインアップル葉茎の外観を示す。パインアップル葉茎は、図2に示すように根元から情報の伸びる茎、茎の全面から分岐する多数の葉を有して、畑中に根、茎の上端に頂部頂点を備えて、根元の地表から最上部の葉の茎との付け根の部分までの長さが“L”とされる。茎は、上方に行くにつれて細くなっており、同じ重量のものを確保する時に、上方に行くにつれて長さが長くされる。重量と長手方向の長さとは経験則から容易に換え算定され得る。
【0022】
パインアップルの廃棄物をパインアップル粕、パインアップル葉、パインアップル茎をした時、三者を合わせてパインアップル廃棄物、パインアップル葉、パインアップル茎を合わせた時にパインアップル葉茎部廃棄物と称する時に、パインアップル廃棄物の各構成は略同じであるが、成分の構成に違いがある。
【0023】
パインアップル粕を構成する成分とパインアップル葉を構成する成分とは極めて類似する。可溶性無窒素物、酸性デタ―ジェント繊維、中性デタージェント繊維、非繊維性炭水化物、総繊維で類似した性質を持ち、肥料原料並びに飼料原料(このままとしておきたい。)としての優れた成分を持つ。パインアップル茎もまた、総繊維量で、粕あるいは葉に比べてすくないが、非繊維性炭水化物および細胞内容物の成分でパインアップル粕、葉に比べて多く含まれ、肥料(このままとしておきたい。)原料として優れた成分を持っている。このことから、パインアップルの葉茎は、原材料に量が膨大であることから、十分に家畜の飼料として生産されても、肥料として生産されても(このままとしておきたい。)パインアップルの粕で製造した製品や、現在主流の乾牧草に比べても品質に遜色がなく、また原材料が膨大であることから原価を大幅に抑えることができる。また刈り取ることにより、パインアップルの畑の酸性化を防止して、継続したパインアップルの生産を行うことができる。
【0024】
パインアップルの葉茎が同時に肥料原料あるいは家畜の飼料、工業用の原料として活用できる。上述したように、パインアップルの葉はパインアップル粕と同様の成分を備え、パインアップル茎は繊維成分が多い。これミックスして各種の原料としてすぐれた成分を備えた二次製品とすることが出来る。
【0025】
パインアップル葉茎から製造される有機肥料には他の植物性有機肥料と比べて多くのミネラル成分が含まれており、肥料原料として優れている。
【0026】
パインアップル畑に残されたパインアップル葉茎は、通常農場主に帰属する。パインアップル畑に残されたパインアップル葉茎の問題を解決するために本実施例では、パインアップルの葉茎からパインアップルの性状を活用した発酵を行うことでパインアップル有機肥料を形成して、パインアップル畑に戻して還元回収することを行う。パインアップル葉茎は、特に葉は、パインアップル粕と同様の優れた成分を有していて家畜の飼料とすること出来る。また、パインアップル葉茎は、活性炭用原料に適した成分を備えている。家畜の飼料に生成し、活性炭用原料製品とすることは、パインアップル廃棄物の有効活用上望ましい。また、パインアップル葉には、畑の土がほとんど付着しておらず、家畜の飼料にするのに適している。パインアップル茎は、根元付近になるにつれて畑の土の付着量が増し、飼料には適さなくなるが、有機肥料の原料として十分な成分を有している。このように、本実施例では、上部葉部は家畜の飼料あるいは活性炭用原料製品として用い、下部葉茎部を有機肥料の原料とし、起立するパインアップル葉茎を刈り取り、収穫し、収穫されたパインアップル葉茎の内一定量をパインアップル畑に迅速に還元することを基本としている。
【0027】
パインアップル畑に、パインアップル畑の改良に必要な有機肥料量を設定し、パインアップル茎部の一部を有機材料にしてパインアップル葉茎を還元施肥してパインアップル畑の改良行う。この時に、予め廃棄物還元率を定め、収穫処理、還元施肥をスムーズに進行させる。
【0028】
パインアップルの実が収穫された後の、パインアップル畑に刈り取られずに起立するパインアップル葉茎を直接に刈り取ることは、これまで埋め込みに要していた膨大な処理コストを削減することに役立つ。
【0029】
活性炭製造の原料となる炭を製造することのメリットは、品薄の活性炭を大量に供給できることに加えて、活性炭製造の際に炭化装置による炭化工程で発生した熱量を肥料製品形成工程における発酵の熱源として、および飼料製品形成の際に必要とされる乾燥工程における乾燥装置の熱源として用いること出来ることであり、外部からの投入熱源を用いることが必要でなくなることにある。
【実施例】
【0030】
図1は、本発明の実施例の概略構成を示すシステム図である。
【0031】
図1において、パインアップル葉茎廃棄物の処理システム100は、演算装置1、刈り取り手段9、収穫手段11、肥料製品形成手段13、飼料製品形成手段15、活性炭用原料製品(炭)形成手段17および熱量回収手段19から構成され、演算装置10にそれぞれのデータを通信信号10、12、13,16.18,20として通信する。
【0032】
演算装置1は、パソコンから構成され、演算処理手段31とデータベース32とから構成され、演算処理手段31は、通信手段35、この通信手段35と情報の授受がなされる茎切断設定手段33および形成肥料区分け情報生成手段34、画像表示手段36を備える。データベース32は、各種のデータを格納する。これらのデータには、パインアップル自体の構成と成分、パインアップ実の収穫状況、廃棄物としての回収状況、パインアップル畑構成と広さ、その住所、・地主・所有者、農家、施政者、本システムを運営する運営主催者とこれらの人々との間で取り交わされた契約内容、パインアップル収穫情報、パインアップル廃棄物情報、パインアップル作付情報、市況情報、肥料散布状況等が格納され、更新される。また、演算処理プログラムが格納される。この演算処理プログラムには、還元のためのパインアップル施肥料等価量換算方式プログラムが含まれる。また、データベース32には、
・パインアップル畑の広さ(ha)
・一平方当たりのパインアップル葉茎の株数
・一株重さの平均値(kg)
・歩留り率(典型的には15%)
・希望施肥料量(kg/m2
が格納される。
【0033】
各手段の通信信号10、12、14、16、18、20は、演算処理手段31の通信手段35に取り込まれる。
【0034】
刈り取り手段9は、上部葉茎刈り取り手段および下部葉茎刈り取り手段からなる。
【0035】
収穫手段11は、上部葉茎収穫手段および下部葉茎収穫手段からなる。
【0036】
肥料製品形成手段13は、肥料用原料生成手段および肥料形成手段からなり、肥料形成手段は、発酵工程を備えている。
【0037】
飼料製品形成手段15は、飼料用原料生成手段および飼料形成手段からなる。飼料形成手段は、乾燥工程を備えている。
【0038】
演算処理手段31の茎切断設定手段33は、パインアップル畑還元用の還元回収長さl、上下方向の切断方向および切断面位置を設定することが出来る。
【0039】
演算処理装置31は、例えば葉茎刈り取り機が、起立する当該パインアップルの茎を、根元を除いて1回で切断し、上部葉部を刈り取り上部葉茎廃棄部となし、次に下部を刈り取り下部葉茎廃棄部となし、下部茎部廃棄物を還元回収肥料とする。以下、上部の葉部廃棄部を上部葉茎部、下部の葉茎部廃棄物を下部葉茎部と称して説明する。下部根元を切断する場合を含めて、パインアップル葉茎は、通常1回切断される。
【0040】
画面表示手段36は、各手段で取得されたパインアップル情報を画面に表示する。
【0041】
図3に示されるように、パインアップル畑に生育するパインアップル葉茎(i)は、まずパインアップル実が収穫される。パインアップル畑にパインアップル実が収穫された後の状態で起立するパインアップルは、設定された切断面を切断され、刈り取られる。根元の部分の切断し、根の部分を抜根することの処理を行ってもよいが、この方法であると処理コストが発生する。本実施例でいう地表上に設定された切断面切断は起立状態で通常1個である。
【0042】
茎切断設定手段33は、パインアップル畑にパインアップル実が収穫された後の状態で起立するパインアップル葉茎を上部葉茎部および下部葉茎部に切断するに際して用いられる2つの設定情報を生成する。肥料用原料生成工程で生成された肥料用原料を肥料として当該パインアップル畑に還元する予め定めたパインアップル施肥料等価量計算から、パインアップル畑還元用パインアップル長さおよび切断面設定し、パインアップル畑還元用パインアップル長さ・切断面情報とする(ii)。
【0043】
この時に、パインアップル葉茎の還元回収長さは、切断面位置設定に先立って設定されるのがよい。パインアップル葉茎の還元回収長さlを決め、切断面位置をパインアップル畑の地表(すなわち根元部)からこの還元回収長さlのところに設定すると、葉茎処理が簡便化される。
【0044】
切断面位置は、地表から還元回収長さl以下に設定される。地表から還元回収長さl以上のところに設定されると、葉茎の下方部に付着した下部葉茎が長くなって、上部葉茎が短くなって、上部葉茎からの製品回収量が少なくなる。
【0045】
根元付近部分のパインアップル葉茎の回収部分は、畑の土が付着しているので、肥料部分の原料とされ、肥料その他の原料とすることは品質の保持上避ける。
【0046】
パインアップル葉茎の還元回収長さが演算され、地表から還元回収長さ以下の位置にパインアップル葉茎の切断面位置が設定される。還元回収長さと同一である位置に設定されると、刈り取り量を側収穫量とできる便利さがある。すなわち葉茎処理が簡単になる。
【0047】
なお、予め定める還元率、量についての契約は、紙に書いて取り交わした時ばかりでなく、口頭での約束、行政庁の指導による場合をも含むものとする。要は、このシステムの管理者あるいはパインアップル農家それぞれが単独で決めた事項ではなく、両者によってあるいは更に第三者が加わることで決められた合意の事項ということである。また、切断面位置は、階段状に予め設定された位置から選択されるようにしてもよく、予めマップ形式によって、データベースに格納した場合において、選択した位置であってもよい。
【0048】
切断面位置情報に従ってパインアップルの茎は切断され、刈り取られ(iii)、この切断に伴って上部葉茎部が収穫される(iv)。上部葉茎部が収穫されたパインアップルの茎の下部は依然として畑に起立しており、抜根され、下部葉茎部の取得がなされる。取得された下部葉茎部そのままで、あるいは還元回収長さに調整されて下部葉茎部の収穫がなされる(v)。パインアップル畑還元用パインアップル長さの葉茎部相当分の肥料製品分は、契約に従って、例えば無償にて元の畑にあるいは同等の面積の他のパインアップル畑にパインアップル有機肥料として還元される(vi)。このようにパインアップル畑にパインアップル有機肥料を還元することは、他の有機肥料を施肥するよりもコスト上、施肥効果上有効である。
【0049】
下部葉茎部が、パインアップル有機肥料とされ、上部葉茎部が動物の飼料その他の原料とされる。パインアップル有機肥料に他の肥料が混ぜられることがある。下部葉茎には、雨に影響されて畑の土が付着する。このため、下部葉茎を動物の飼料、その他の原料とすることは適切ではないが、肥料とすることに何らの障害は発生しない。したがって、根元付近の葉茎は、肥料の原料とすることになる。この根元部の範囲を外せば、切断面は任意に設定できるが、地表(根元)から還元回収長さlを含んで、lから下方に切断面位置が設定される。lから下方に切断面位置が設定された時に、下部葉茎部の収穫量が設定された重量よりも少なくなるので、上部葉茎部刈り取り量から分割調整することになる。
【0050】
葉茎部収穫手段の上部葉茎収穫手段は、刈り取られた葉茎について、パインアップル畑還元用パインアップル長さを確保して、収穫する。
【0051】
取得された切断面位置情報に基づいてパインアップル葉茎を切断面位置で切断し、細切れに破砕して、上部葉茎部を刈り取る上部葉茎部刈り取りがなされ、地表に残ったパインナップル葉茎の全体から、下部葉茎部の取得がなされる。破棄される部分はない。
【0052】
下部葉茎部がパインアップル葉茎の還元回収長さを持つ時には分割調整することなくそのままに、持たない時には刈り取られた上部葉茎部の一部が分割されて、刈り取られた下部葉茎部に混合されてパインアップル葉茎を持つように分割調節され、収穫される還元回収長さを持つ下部葉茎部が収穫されおよび還元回収長さが除外された部分からなる上部葉茎部が収穫され各収穫量とされる。
【0053】
肥料用原料製品生成手段13は、収穫された下部葉茎部を発酵装置で所定の温度で発酵させて肥料用の原料製品を生成する。所定の温度とは、通常の場合、大気温度である。パインアップル葉茎は、発酵に要する糖分、水分および発酵菌を十分に備える。パインアップル葉茎を自然発酵させたような場合には、温度は約60℃に達する。この60℃以内において低温加熱してもよい。しかしながら、パインアップ葉茎を自然発酵させることで十分であり、加熱する必要はない。パインアップル葉茎に付着した発酵菌による自然発酵で十分であり、好気性菌の添加材を加えることを要しない。添加材を加える必要がないということであって、添加材を加えることがあってはならないということではない。
【0054】
肥料製品形成手段13は、肥料用原料製品から、単独であるいは他の有機材料を混合させるなどして肥料製品を形成する。発酵処理が終了すると、下部葉茎部の破砕体は、そのまま肥料製品として出荷され、施肥することができる。
【0055】
収穫された上部葉茎部原料を乾燥装置で乾燥させ、乾燥された葉茎部を第1の原料、第2の原料に分け、一方の原料が飼料用原料、他方の原料が活性炭用原料とされる。区分け比率は任意である。
【0056】
飼料製品形成手段15は、分けられた一方の原料を取り込み、飼料製品原料とする手段である。
【0057】
飼料製品形成手段5は、飼料用製品原料を形成する。高温処理装置に導入して所定の温度で高熱処理し、単独であるいは他の飼料と混合して飼料製品を生成する。
【0058】
活性炭用原料製品形成手段17は、分けられた他方の原料を取り込み、活性炭用原料製品とする手段である。
【0059】
活性炭用原料製品形成手段17は、炭化工程を備えており、活性炭用原料を炭化装置に導入して所定の温度で炭化処理して製品である活性炭の原料となる炭を形成する。
【0060】
熱量回収手段19は、活性炭用原料形成工程の炭化工程で発生した高温ガスを、飼料製品形成手段の乾燥工程に備えられた乾燥機および肥料製品形成工程の発酵工程に使用される発酵用プールに投入してこれら工程の熱源とする手段である。
【0061】
演算装置1は、次に示す機能を備える。
【0062】
葉茎刈り取り機が当該パインアップルの茎を刈り取って、上部葉茎部および下部葉茎部とするときに上部葉茎部および下部葉茎部から各種製品の原料を形成する情報を形成する。
【0063】
パインアップル実が収穫された後に地表に起立するインアップル葉茎について、パインアップル葉茎の一部を有機肥料としてパインアップル畑に還元することを予め定められた還元率に基づいて、予め定めた演算式を用いてパインアップル葉茎の還元回収長さを演算してパインアップル葉茎の還元回収長さを取得し、地表から還元回収長さ以下の位置に設定されたパインアップル葉茎の切断面位置情報を取得するパインアップル葉茎の還元回収長さおよび切断位置情報を取得する。
【0064】
取得された切断面位置情報に基づいてパインアップル葉茎を切断面位置で刈り取り、細切れに破砕して、上部葉茎部刈り取り情報を取得する。
【0065】
地表に残ったパインアップル葉茎から、下部葉茎部を取得し、下部葉茎取得情報を取得する。
【0066】
下部葉茎部がパインアップル葉茎の還元回収長さを持つ時には調整されることなくそのままに、持たない時には刈り取られた上部葉茎部の一部が分割されて、取得された下部葉茎部に混合されて還元回収長さを持つように調節され、収穫される還元回収長さ下部葉茎部および還元回収長さが除外された部分が上部葉茎部収穫量とされる上下葉茎部収穫情報を取得する。
【0067】
収穫された還元回収長さの下部葉茎部を発酵装置で撹拌、自然発酵させてパインアップル肥料を生成するパインアップル肥料生成情報を取得するパインアップル肥料生成情報を取得する。
【0068】
パインアップル肥料生成工程で生成されるパインアップル肥料生成量に同等の量の既成のパインアップル肥料をパインアップル畑に還元されるパインアップル還元回収アップル飼料として確保するパインアップル還元回収肥料確保情報を取得する。
【0069】
そして、各手段で取得されたパインアップル情報を画面に表示する画面表示手段、を備える。
【0070】
形成肥料区分け情報生成手段34は、生成された肥料製品をパインアップル畑還元用パインアップル長さの茎部相当分の肥料製品分とその他の肥料製品分とに区分けする。インアップル畑還元用パインアップル長さの茎部相当分の肥料製品分の区分けは、予め定めた契約に従ってなされ、例えば無償にて元の畑に有機肥料として還元される。還元施肥される時に、刈り取り、収穫、発酵処理がなされて肥料となったもの自体が実際に刈り取ったパインアップル畑と同一のパイナップル畑に戻されるわけではない。この直接戻し方式を採用したのでは、発酵肥料化に要する日数のために施肥が遅くなる。このため。次のパインアップルの苗木に植え付け、生育が遅くなる。本実施例では、パインアップル肥料生成工程で生成されるパインアップル肥料生成量に同等の量の既成のパインアップル肥料をパインアップル畑に迅速に還元させるパインアップル還元回収アップル飼料として確保するパインアップル還元回収肥料確保工程、を備える。これによって、パインアップル肥料生成量に同等の量の既成のパインアップル肥料が速やかにパインアップル畑に還元されることになる。また、この工程によって、パインアップル葉茎を用いて製造したパインアップル肥料がパインアップル畑に還元されたと同等の処理がなされたことになる。この工程の実現は、還元回収長さ・切断面の予めの設定に伴って速やかになされる。
【0071】
図1に示すシステム図ではすべての手段が通信手段を介して演算装置1に接続され、すべてのデータが演算処理手段32に取り込まれる例を示したが、このような手段によらない構成によっても本発明を実施することが出来る。
【0072】
図4は、その例を示す。
【0073】
図4は、演算装置1の演算処理手段31が上下葉茎部収穫手段11Aの操作データを取得し、操作データに基づいて上下葉茎部収穫手段11Aが操作される例を示す。演算処理手段31は、図1に示すと同様に、還元回収長さlの設定、切断面位置の設定、肥料用葉茎量確保情報の生成機能を備える。上下葉茎部収穫手段11Aは、演算処理手段31に取得された情報に用いることで、切断面位置切断、上下分割方式による刈り取りがなされる。刈り取られた上下の葉茎は、設定された地表からの高さ位置(地表からL内にある。)あるいは還元回収長さlに位置が切断面位置とされたことのいずれかに基づいて、肥料用葉茎量確保情報の生成がなされ、この情報が用いられることで、還元用肥料原料の収穫がなされる。切断面が還元回収長さl内に設定されたときには、不足が生じているので刈り取られた上部葉茎部が分割され、分割分が補充調整されて還元用肥料原料の収穫がなされ、切断面が還元回収長さl上に設定された時には、刈り取られた下部葉茎量が即還元用肥料原料の収穫量となる。このようにして還元用肥料が確保(11B)される。
【0074】
演算処理によって還元回収長さlの設定に従って、還元用肥料が確保(11B)される方法について説明する。
【0075】
その前に、切断面設定について説明する。
図5は、切断面設定方法を示す。切断面位置は、接地面すなわち地表(地面)から上部に向かって設定する場合(i)還元回収長さlが設定される。(ii)還元回収長さl内に切断面位置が設定される。この場合、地表からの所定長さは確保される。(iii)還元回収長さl上に切断面が設定される。
【0076】
切断面位置が(ii)に従って設定された場合、刈り取られた下部葉茎部が還元回収長さlを充足していない。このような場合、下部葉茎部で還元回収長さlを補償できないことになるので、上部葉茎部の一部を分割して、下部葉茎部に加え、還元回収長さlを確保する。
【0077】
<等価量算定方程式>
この方程式は、どの高さで(地面接地部から)葉茎を切断して刈り取れば、その刈り取った畑の面積に還元するに必要な量のパインアップル有機肥料が製造できるのか? と言う「地表からの刈り取り高さ=X」を算出する方程式である。
X. 地表からの刈り取り高
a. 刈り取り面積(m2
b. 施肥面積(m2
c. パインアップル有機肥料の一平米あたりの希望施肥量(kg)
d. パインアップル有機肥料の総施肥量(kg)
e. パインアップル有機肥料の生葉茎に対する歩留率15%
f. 平米あたりのパインアップルの株数
g. パインアップル一株あたりの平均重量(kg)
X = d (= b × c)÷ e ÷ a ÷ f ÷ g となる。
【0078】
例えば、畑の面積が1haで刈り取り面積(作付されている面積)が 0.8ha の場合、しかし作付面積だけでなく畑の中の小道も含めて全体(1ha)に施肥したい場合で、希望施肥量 1kg/m2、平米あたりのパインアップルの株数が平均8 株で一株あたりの重量が平均 2.5kgのケースでは、
X =10,000m2 × 1kg ÷ 0.15 (15%) ÷ 8,000m2 ÷ 8株 ÷ 2.5kg = 0.417 となる。
【0079】
これは、地表から上部に向かって全体の長さの地面から 41.7% の所から切断して刈り取ってくださいということになる。
【0080】
ちなみに、これが刈り取り面積だけに施肥すればよい、となると、
X = 8,000m2 × 1kg ÷ 0.15 (15%) ÷ 8,000m2 ÷ 8株 ÷ 2.5kg = 0.333 となり、地表から上部に向かって全体の長さの 33.3% の所から切断して刈り取ってくださいということになる。これは、パインアップル葉茎全体長さの1/3に該当する。したがって切断面位置は、例えばパインアップル葉茎全体長さの地面から1/3の位置に設定される。切断面位置は、階段的に設定された内の一つの段階の数値としてもよい。
【0081】
上記「地表から上部に向かって全体の長さ」について説明する。
【0082】
まず、有機肥料の製造にあたって葉茎のどの部分(上部か下部)を使用したいのかによって計測の起点が違ってくる。
【0083】
次に、「全体の長さL」の定義について説明する。
【0084】
パインアップル一株の高さを 、突き出て湾曲した葉の一番高い部分、あるいは真っ直ぐ伸びた葉の一番高い頂点の部分、あるいは茎の頂点 ではなく、「最上部の葉の茎との付け根の部分」と定義した。したがって、ここで言うところのパインアップル葉茎の全体の長さLとは、地表から最上部の葉と茎の付け根の部分までの長さ ということになる。
【0085】
根元の地表から最上部の葉の茎との付け根の部分までの長さが“L”をなす。茎は、上方に行くにつれて細くなっており、同じ重量のものを確保する時に、上方に行くにつれて長さが長くされる。重量と長手方向の長さとは経験則から容易に算定され得る。
【0086】
上述したように、切断面設定工程、上部葉茎部収穫工程および下部葉茎部収穫工程が形成される。
【0087】
パインアップル畑にパインアップル廃棄物として残ったパインアップル葉茎について、切断面設定がなされる。設定方法については、上述した。最初に、パインアップル葉茎は、設定された切断面位置で切断され、上部葉茎部の収穫がなされる。次に、根元が取得され、下部葉茎部の収穫がなされる。収穫された上部葉茎部、下部葉茎部は、そのパインアップル畑全体について予め設定された予測値に基づいて収穫量が推測される。次に収穫に基づく還元率が想定される。この還元率は、パインアップル畑にパインアップルを栽培する農家と管理者との間で締結された合意に基づいて定まる。その時に、対称のパインアップル畑における上部葉茎部、下部葉茎部の収穫量、還元率等価量算定方程式は、演算処理装置31のデータベース32に格納される。
【0088】
図6は、葉茎刈り取り機60がパインアップル葉茎を切断、破砕している状況を示す図である。
【0089】
葉茎刈り取り機60は、パインアップル葉茎を切断する手段62と切断されたパインアアップル葉茎を破砕する手段63からなり、破砕されたパインアップル葉茎は、トラック62に載積される。葉茎刈り取り機60は,自走可能であり、刈り取り刃部64を上下に調整することが出来る。葉茎刈り取り機60は、パインアップル数条にわたって刈り取ることができる。
【0090】
図7は、破砕された上部葉茎および破砕された下部葉茎部を示す図である。
【0091】
図7(i)は、上部葉茎が破砕砕された状態を示し、図7(ii)は、下部葉茎が破砕砕された状態を示す。
【0092】
図8は、切断面位置を設定するフローチャートを示す。
【0093】
図8において、刈り取った畑の面積に還元するに必要な量のパイナップル有機肥料が製造できるかが判断される(S1)。
製造されると判断される場合には次のステップとなる。判断されない場合には、判断されるまで必要な量の有機肥料が繰り返して検討される。
【0094】
パインアップル農家とパインアップル葉茎廃棄物管理者との間で契約が締結され、還元回収率がデータ化される(S2)。
【0095】
畑への還元率が設定され、還元回収長さlが設定される(S3)。
切断面位置の設定がなされる(S4)。
上下分割方式による上部葉茎の刈り取りによる取得、刈り取り後の下部葉茎の取得指示情報を作成する(S5)。この指示は、電子伝送方式に従って収穫手段11(上下葉茎部収穫手段11A)に伝えられる。
【0096】
上部葉茎部の収穫工程Aおよび下部葉茎部の収穫B工程が設定される(S6,S7)。
下部葉茎部の収穫工程Bの場合、下部葉茎部取得、収穫がなされ(S8)、この収穫情報が記録されると、還元回収パインアップル有機肥料の提供がこのシステムを管理者から運営する管理者からパインアップル畑の農家になされ、下部葉茎部収穫に伴う還元回収パインアップル有機肥料に提供がなされる(S9)。これによってパインアップル畑への施肥(S10)がなされ、パインアップル葉茎廃棄物の還元リサイクルルートが完結する。
【0097】
還元回収パインアップル有機肥料還元情報は、図1における収穫手段11、肥料製品形成手段13、飼料製品形成手段15、活性炭用製品形成手段17および熱量回収手段19からの通信によって取得される情報に比べて格段に早く、パインアップル畑への施肥は早くなされることになる。
【0098】
各通信を用いることで、パインアップル還元リサイクルルートを随時監視することが出来る。
【0099】
図9は、製品製造プロジェックト工程表を示す。
【0100】
図9において、処理工程は、収穫工程Aおよび収穫工程Bからなる。収穫工程Aおよび収穫工程Bになることについては、図8に示す例で説明した。
【0101】
収穫工程Aは、上部葉茎部についての処理工程であり、収穫工程Bは、下部葉茎についての処理工程を示す。上部葉茎部原料部分からは製品として、飼料、ペットフード原料、活性炭用原料が形成される。下部は茎部原料部分からは製品としてパインアップル有機肥料が形成される。
【0102】
収穫工程Aにおいて、上部葉茎部は、汎用刈り取り機である葉茎稈収穫機により刈り取られ、破砕され、吹き出してトラックに積載され、飼料用原料とされる。
【0103】
飼料用原料は、工場に搬入され、乾燥キルン用ホッパーへ投下される。
【0104】
乾燥工程が設定されており、投下された葉茎原料は、乾燥され、乾燥後、乾燥葉茎Aおよび乾燥葉茎Bに分けられる。
【0105】
乾燥葉茎Aは、二つに分けられ、一方の飼料用原料は、製粉工程に導かれて飼料用製品として梱包され、ペットフード原料として出荷される。
【0106】
他方の飼料用原料は、そのまま通常の飼料用製品として梱包され、飼料として出荷される。
【0107】
乾燥葉茎Bは、活性炭用原料製品生成工程に導かれる。活性炭用原料製品生成工程は、炭化装置を備え、炭化工程を実行し、炭の生成することが出来る。炭化工程の実行に伴って排熱が生じる。排熱は、回収され、排熱回収工程が形成される。
【0108】
炭化工程の実行によって炭が生成され、活性炭用原料製品として梱包されて、出荷される。活性炭製品には、還元剤用、脱臭剤用、中和剤用、土壌改良材用、吸収材用炭化物が含まれる。
【0109】
この例では、乾燥葉茎Aを二つに分けているが、分けることなく、飼料用製品および活性炭用原料製品のいずれかを生産するようにしてもよい。乾燥葉茎Aを三つ以上の工程に分割するようにすることもできる。
【0110】
熱回収工程で回収された排熱は、乾燥工程の乾燥熱源として使用される。
【0111】
収穫工程Bにおいて、下部葉茎部は、破砕され、トラックに積載され、肥料料用原料とされる。
【0112】
肥料用原料は、工場に搬入され、発酵用プールへ投下される。
【0113】
この工程は、発酵工程を備え、投下された肥料用原料の発酵を行う。発酵機(発酵装置)の熱源として、活性炭用原料製品生成工程の排熱回収工程で回収された排熱が用いられる。
【0114】
発酵機により撹拌して発酵を促進し、例えば40日で完熟発酵させる。その後に梱包して有機肥料として出荷される。肥料製品が形成される。
【0115】
本発明の実施例によれば、パインアップル葉茎の還元長さおよび切断面位置情報が取得され、パインアップル畑に還元する予め定めた等価量から、パインアップル畑還元用パインアップル長さが演算され、当該長さに等価する既に製造済みのパインアップル有機肥料がパインアップル畑に確実に迅速に還元される。例えば、少なくても発酵期間の40日待って施肥されることがなく、直ちに施肥されるようにすることが出来、還元が迅速である。発酵期間が、例えば6カ月になるような場合には、更に大きなメリットとなる、製造済みのパインアップル有機肥料が確実に蓄積される。これによって、パインアップル畑に直接的にパインアップルの葉茎を大量に埋め込まないようにすることがなされ、これによって、畑の酸性化が防止される。パインアップル葉茎の還元長さおよび切断面位置情報に基づいてパインアップルの葉茎の処理を行うことが出来、パインアップルの葉茎を畑に還元してパインアップル畑を改良するに適した処理を行うことが出来、廃棄物のパインアップル畑への還元に際してコスト増を招くことなく行うことが出来、パインアップル生産事業者にとって直ちに次のパインアップル育成を行うことが出来るという大きなメリットになるパインアップル葉茎廃棄物の処理方法、この方法に用いられる演算装置およびパインアップル葉茎廃棄物の処理システムが提供される。
【符号の説明】
【0116】
1…演算装置(パソコン)、11…収穫手段、13…肥料製品形成手段、15…飼料製品形成手段、17…活性炭用原料製品形成手段、19…熱量回収手段、10、12、14、16、18、20、35…通信信号、31…演算処理手段、32…データベース、33…茎切断設定手段、34…形成肥料区分け情報生成手段、35…通信手段、36…画面表示手段、100…パインアップル葉茎廃棄物の処理装置、l…還元回収長さ。
【要約】
【課題】パインアップルの葉茎の処理に際してコスト増を招くことなく行えるようになすことが出来、一部のパインアップルを有機肥料として還元することでパインアップル生産事業者にとって大きなメリットになるようにした。
【解決手段】パインアップル実が収穫された後のパインアップル葉茎について、パインアップル葉茎の一部を有機肥料として収穫されたパインアップル畑に還元することを予め定めた還元率に基づいて、パインアップル葉茎の還元回収長さが演算され、および下部葉茎部を肥料用原料とする還元回収長さおよび切断面位置が設定される。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9