(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0023】
まず、本実施の形態に係る画像形成装置であるMFP(Multifunction Peripheral)の構成について説明する。
【0024】
図1は、本実施の形態に係るMFP10の構成図である。
図2は、MFP10のブロック図である。
【0025】
図1および
図2に示すように、MFP10は、利用者による種々の操作が入力されるボタンなどの入力デバイスである操作部11と、種々の情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部12と、用紙などのA4サイズの記録媒体10aを収納する給紙カセット13a、13b、13c、13dと、給紙カセット13a〜13dの何れかから供給される記録媒体10aに画像を印刷する印刷デバイスであるプリンター14と、プリンター14によって画像が印刷された記録媒体10aの排出先である排紙トレイ15と、原稿から画像を読み取る読取デバイスであるスキャナー16と、公衆電話回線などの通信回線経由でファックス通信を行うファックスデバイスであるファックス通信部17と、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワーク経由で通信を行うネットワーク通信デバイスであるネットワーク通信部18と、プログラムなどの各種のデータを記憶しているEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶デバイスである記憶部20と、MFP10全体を制御する制御部30とを備えている。
【0026】
プリンター14は、記録媒体10aの1面を均等な2つの領域に分割した場合のその領域への縮小画像の印刷である2UP集約印刷と、記録媒体10aの両面への印刷である両面印刷とを実行可能である。
【0027】
記憶部20は、利用者の地球環境への貢献度21と、記録媒体10aの消費を抑えた印刷(以下「節約印刷」と言う。)を実行するか否かの設定である節約印刷設定22と、節約印刷を実行する場合に記録媒体10aのうち不要な部分を明示するか否かの設定である不要部分明示設定23とを記憶している。
【0028】
制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを予め記憶しているROM(Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部20に記憶されているプログラムを実行するようになっている。
【0029】
制御部30は、記憶部20に記憶されているプログラムを実行することによって、プリンター14を制御する印刷制御手段31、貢献度21を管理する環境貢献度管理手段32、および、環境貢献度管理手段32によって管理されている貢献度21を表示部12に表示させる環境貢献度表示手段33として機能する。
【0030】
図3は、給紙カセット13a〜13dに収納される記録媒体10aのパターンを示す図である。
【0031】
図3において、裏面の欄には、表面の欄に描かれている記憶媒体10aの図中の短辺を軸にして裏返した記録媒体10aが描かれている。
【0032】
図3に示すように、給紙カセット13a〜13dは、記録媒体10aの両面の均等な2つずつの領域のうち未印刷の領域のパターン毎に記録媒体10aを収納するための給紙カセットである。
【0033】
給紙カセット13aは、両面の全領域が未印刷の領域であるパターンの記録媒体10aである4/4媒体を収納するための給紙カセットである。利用者は、給紙カセット13aに4/4媒体のみを収納させる必要がある。
【0034】
給紙カセット13bは、表面の全領域および裏面の一方の領域が未印刷の領域であって裏面の他方の領域が印刷済みの領域であるパターンの記録媒体10aである3/4媒体を収納するための給紙カセットである。利用者は、給紙カセット13bに3/4媒体のみを収納させる必要がある。利用者は、給紙カセット13bに3/4媒体を収納させる場合、給紙カセット13bに対して3/4媒体の表裏および向きを予め定められた状態にする必要がある。したがって、給紙カセット13bに複数の3/4媒体が収納されている場合、それらの複数の3/4媒体は、表裏および向きが
図3に示す状態で互いに揃えられている。
【0035】
給紙カセット13cは、表面の全領域が未印刷の領域であって裏面の全領域が印刷済みの領域であるパターンの記録媒体10aである2/4媒体を収納するための給紙カセットである。利用者は、給紙カセット13cに2/4媒体のみを収納させる必要がある。利用者は、給紙カセット13cに2/4媒体を収納させる場合、給紙カセット13cに対して2/4媒体の表裏を予め定められた状態にする必要がある。したがって、給紙カセット13cに複数の2/4媒体が収納されている場合、それらの複数の2/4媒体は、表裏が
図3に示す状態で互いに揃えられている。
【0036】
給紙カセット13dは、表面の一方の領域が未印刷の領域であって裏面の少なくとも一方の領域および表面の他方の領域が印刷済みの領域であるパターンの記録媒体10aである1/4媒体を収納するための給紙カセットである。1/4媒体は、
図3に示すように、表面の一方の領域と、表面の他方の領域の裏面の領域とが未印刷の領域であって、表面の他方の領域と、表面の一方の領域の裏面の領域とが印刷済みの領域である記録媒体10aと、表面の一方の領域と、表面の一方の領域の裏面の領域とが未印刷の領域であって、表面の他方の領域と、表面の他方の領域の裏面の領域とが印刷済みの領域である記録媒体10aと、表面の一方の領域が未印刷の領域であって、表面の他方の領域と、裏面の全領域とが印刷済みの領域である記録媒体10aとの3種類存在する。しかしながら、これらの3種類の1/4媒体は、表面の一方の領域が未印刷の領域であって裏面の少なくとも一方の領域および表面の他方の領域が印刷済みの領域であるという観点で、MFP10において未印刷の領域のパターンとして同一のパターンに分類されている。利用者は、給紙カセット13dに1/4媒体のみを収納させる必要がある。利用者は、給紙カセット13dに1/4媒体を収納させる場合、給紙カセット13dに対して1/4媒体の表裏および向きを予め定められた状態にする必要がある。したがって、給紙カセット13dに複数の1/4媒体が収納されている場合、それらの複数の1/4媒体は、表裏および向きが
図3に示す状態で互いに揃えられている。
【0037】
次に、MFP10の動作について説明する。
【0038】
MFP10の制御部30は、処理すべき印刷データが存在する場合、
図4に示す動作を実行する。
【0039】
なお、制御部30が処理する印刷データとしては、例えば、MFP10のコピーの動作においてスキャナー16によって原稿から読み取られた画像に基づいて制御部30自身が生成した印刷データ、ファックス通信部17によってFAX受信されたFAXデータに基づいて制御部30自身が生成した印刷データ、PC(Personal Computer)などの外部の装置からネットワーク通信部18によって受信された印刷データなどがある。
【0040】
図4は、印刷を実行する場合の制御部30の動作のフローチャートである。
【0041】
図4に示すように、制御部30の印刷制御手段31は、印刷データにおいて2UP集約印刷が指定されているか否かを判断する(S101)。
【0042】
印刷制御手段31は、2UP集約印刷が指定されていないとS101において判断すると、印刷データにおいて両面印刷が指定されているか否かを判断する(S102)。
【0043】
印刷制御手段31は、両面印刷が指定されていないとS102において判断すると、記憶部20上の節約印刷設定22において節約印刷を実行することが設定されているか否かを判断する(S103)。
【0044】
印刷制御手段31は、節約印刷を実行することが設定されていないとS103において判断すると、集約印刷、両面印刷および節約印刷の何れも実行しない印刷の処理である片面通常印刷処理を実行する(S104)。
【0045】
印刷制御手段31は、節約印刷を実行することが設定されているとS103において判断すると、記憶部20上の不要部分明示設定23において記録媒体10aのうち不要な部分を明示することが設定されているか否かを判断する(S105)。
【0046】
印刷制御手段31は、記録媒体10aのうち不要な部分を明示することが設定されているとS105において判断すると、記録媒体10aのうち不要な部分を明示して集約印刷、両面印刷および節約印刷のうち節約印刷のみを実行する印刷の処理である明示有節約片面通常印刷処理を実行する(S106)。
【0047】
印刷制御手段31は、記録媒体10aのうち不要な部分を明示することが設定されていないとS105において判断すると、記録媒体10aのうち不要な部分を明示せずに集約印刷、両面印刷および節約印刷のうち節約印刷のみを実行する印刷の処理である明示無節約片面通常印刷処理を実行する(S107)。
【0048】
印刷制御手段31は、両面印刷が指定されているとS102において判断すると、記憶部20上の節約印刷設定22において節約印刷を実行することが設定されているか否かを判断する(S108)。
【0049】
印刷制御手段31は、節約印刷を実行することが設定されていないとS108において判断すると、集約印刷、両面印刷および節約印刷のうち両面印刷のみを実行する印刷の処理である両面通常印刷処理を実行する(S109)。
【0050】
印刷制御手段31は、節約印刷を実行することが設定されているとS108において判断すると、記憶部20上の不要部分明示設定23において記録媒体10aのうち不要な部分を明示することが設定されているか否かを判断する(S110)。
【0051】
印刷制御手段31は、記録媒体10aのうち不要な部分を明示することが設定されているとS110において判断すると、記録媒体10aのうち不要な部分を明示して集約印刷、両面印刷および節約印刷のうち両面印刷および節約印刷のみを実行する印刷の処理である明示有節約両面通常印刷処理を実行する(S111)。
【0052】
印刷制御手段31は、記録媒体10aのうち不要な部分を明示することが設定されていないとS110において判断すると、記録媒体10aのうち不要な部分を明示せずに集約印刷、両面印刷および節約印刷のうち両面印刷および節約印刷のみを実行する印刷の処理である明示無節約両面通常印刷処理を実行する(S112)。
【0053】
印刷制御手段31は、2UP集約印刷が指定されているとS101において判断すると、印刷データにおいて両面印刷が指定されているか否かを判断する(S113)。
【0054】
印刷制御手段31は、両面印刷が指定されていないとS113において判断すると、記憶部20上の節約印刷設定22において節約印刷を実行することが設定されているか否かを判断する(S114)。
【0055】
印刷制御手段31は、節約印刷を実行することが設定されていないとS114において判断すると、集約印刷、両面印刷および節約印刷のうち集約印刷のみを実行する印刷の処理である片面集約印刷処理を実行する(S115)。
【0056】
印刷制御手段31は、節約印刷を実行することが設定されているとS114において判断すると、記憶部20上の不要部分明示設定23において記録媒体10aのうち不要な部分を明示することが設定されているか否かを判断する(S116)。
【0057】
印刷制御手段31は、記録媒体10aのうち不要な部分を明示することが設定されているとS116において判断すると、記録媒体10aのうち不要な部分を明示して集約印刷、両面印刷および節約印刷のうち集約印刷および節約印刷のみを実行する印刷の処理である明示有節約片面集約印刷処理を実行する(S117)。
【0058】
印刷制御手段31は、記録媒体10aのうち不要な部分を明示することが設定されていないとS116において判断すると、記録媒体10aのうち不要な部分を明示せずに集約印刷、両面印刷および節約印刷のうち集約印刷および節約印刷のみを実行する印刷の処理である明示無節約片面集約印刷処理を実行する(S118)。
【0059】
印刷制御手段31は、両面印刷が指定されているとS113において判断すると、記憶部20上の節約印刷設定22において節約印刷を実行することが設定されているか否かを判断する(S119)。
【0060】
印刷制御手段31は、節約印刷を実行することが設定されていないとS119において判断すると、集約印刷、両面印刷および節約印刷のうち集約印刷および両面印刷のみを実行する印刷の処理である両面集約印刷処理を実行する(S120)。
【0061】
印刷制御手段31は、節約印刷を実行することが設定されているとS119において判断すると、記憶部20上の不要部分明示設定23において記録媒体10aのうち不要な部分を明示することが設定されているか否かを判断する(S121)。
【0062】
印刷制御手段31は、記録媒体10aのうち不要な部分を明示することが設定されているとS121において判断すると、記録媒体10aのうち不要な部分を明示して集約印刷、両面印刷および節約印刷の何れも実行する印刷の処理である明示有節約両面集約印刷処理を実行する(S122)。
【0063】
印刷制御手段31は、記録媒体10aのうち不要な部分を明示することが設定されていないとS121において判断すると、記録媒体10aのうち不要な部分を明示せずに集約印刷、両面印刷および節約印刷の何れも実行する印刷の処理である明示無節約両面集約印刷処理を実行する(S123)。
【0064】
印刷制御手段31は、S104、S106、S107、S109、S111、S112、S115、S117、S118、S120、S122またはS123の処理を実行すると、
図4に示す処理を終了する。
【0065】
図5は、
図4に示す片面通常印刷処理のフローチャートである。
【0066】
図5に示すように、印刷制御手段31は、印刷データに基づいた全枚数の画像をページ順に並べたデータを未印刷画像データとして保持する(S131)。
【0067】
次いで、印刷制御手段31は、印刷データに基づいた画像の枚数を変数Nに代入する(S132)。
【0068】
次いで、印刷制御手段31は、プリンター14への記録媒体10aの供給元として4/4媒体用の給紙カセット13aを選択する(S133)。
【0069】
次いで、印刷制御手段31は、記録媒体10aへの印刷方法として片面印刷を選択する(S134)。
【0070】
次いで、印刷制御手段31は、変数Nが0より大きいか否かを判断する(S135)。
【0071】
印刷制御手段31は、変数Nが0より大きいとS135において判断すると、記録媒体10aへの画像の印刷を実行する処理である印刷実行処理を実行する(S136)。
【0072】
次いで、印刷制御手段31は、S135の処理に戻る。
【0073】
印刷制御手段31は、変数Nが0以下であるとS135において判断すると、
図5に示す処理を終了する。
【0074】
図6は、
図5に示す印刷実行処理のフローチャートである。
【0075】
図6に示すように、印刷制御手段31は、現在選択中の給紙カセットから記録媒体10aをプリンター14によって取り込む(S141)。
【0076】
次いで、印刷制御手段31は、印刷データにおいて2UP集約印刷が指定されているか否かを判断する(S142)。
【0077】
印刷制御手段31は、2UP集約印刷が指定されていないとS142において判断すると、未印刷画像データのうち先頭の1枚分の画像を、S141においてプリンター14に取り込んだ記録媒体10aの表面にプリンター14によって印刷する(S143)。
【0078】
次いで、印刷制御手段31は、未印刷画像データのうちS143において印刷した先頭の1枚分の画像を削除する(S144)。
【0079】
次いで、印刷制御手段31は、変数Nを1減算する(S145)。
【0080】
印刷制御手段31は、2UP集約印刷が指定されているとS142において判断すると、未印刷画像データのうち先頭の2枚分の画像を、S141においてプリンター14に取り込んだ記録媒体10aの表面にプリンター14によって集約印刷する(S146)。すなわち、印刷制御手段31は、未印刷画像データのうち先頭の2枚の画像を縮小した後、未印刷画像データのうち前から1枚目の画像の縮小画像を記録媒体10aの表面の2つの領域のうち
図3における左側の領域に、未印刷画像データのうち前から2枚目の画像の縮小画像を記録媒体10aの表面の2つの領域のうち
図3における右側の領域に、それぞれプリンター14によって印刷する。
【0081】
次いで、印刷制御手段31は、未印刷画像データのうちS146において印刷した先頭の2枚分の画像を削除する(S147)。
【0082】
次いで、印刷制御手段31は、変数Nを2減算する(S148)。
【0083】
印刷制御手段31は、S145またはS148の処理を実行すると、現在選択中の印刷方法を確認する(S149)。
【0084】
印刷制御手段31は、現在選択中の印刷方法が両面印刷であるとS149において判断すると、印刷データにおいて2UP集約印刷が指定されているか否かを判断する(S150)。
【0085】
印刷制御手段31は、2UP集約印刷が指定されていないとS150において判断すると、未印刷画像データのうち先頭の1枚分の画像を、S141においてプリンター14に取り込んだ記録媒体10aの裏面にプリンター14によって印刷する(S151)。
【0086】
次いで、印刷制御手段31は、未印刷画像データのうちS151において印刷した先頭の1枚分の画像を削除する(S152)。
【0087】
次いで、印刷制御手段31は、変数Nを1減算する(S153)。
【0088】
印刷制御手段31は、2UP集約印刷が指定されているとS150において判断すると、未印刷画像データのうち先頭の2枚分の画像を、S141においてプリンター14に取り込んだ記録媒体10aの裏面にプリンター14によって集約印刷する(S154)。すなわち、印刷制御手段31は、未印刷画像データのうち先頭の2枚の画像を縮小した後、未印刷画像データのうち前から1枚目の画像の縮小画像を記録媒体10aの裏面の2つの領域のうち
図3における左側の領域に、未印刷画像データのうち前から2枚目の画像の縮小画像を記録媒体10aの裏面の2つの領域のうち
図3における右側の領域に、それぞれプリンター14によって印刷する。
【0089】
次いで、印刷制御手段31は、未印刷画像データのうちS154において印刷した先頭の2枚分の画像を削除する(S155)。
【0090】
次いで、印刷制御手段31は、変数Nを2減算する(S156)。
【0091】
印刷制御手段31は、現在選択中の印刷方法が片面印刷であるとS149において判断するか、S153またはS156の処理を実行すると、S141においてプリンター14に取り込んだ記録媒体10aをプリンター14によって排紙トレイ15に排出して(S157)、
図6に示す処理を終了する。
【0092】
図7は、
図4に示す明示有節約片面通常印刷処理のフローチャートである。
【0093】
図7に示すように、印刷制御手段31は、
図5に示すS131、S132と同様のS161、S162を実行する。
【0094】
次いで、印刷制御手段31は、プリンター14への記録媒体10aの供給元として2/4媒体用の給紙カセット13cを選択する(S163)。
【0095】
次いで、印刷制御手段31は、記録媒体10aへの印刷方法として両面印刷を選択する(S164)。
【0096】
次いで、印刷制御手段31は、
図5に示すS135と同様のS165を実行する。
【0097】
印刷制御手段31は、変数Nが0より大きいとS165において判断すると、未印刷画像データのうち先頭の画像の直後に1枚分の不要部分画像を追加する(S166)。ここで、不要部分画像とは、記録媒体10aのうち不要な部分であることを示す画像であって、例えば、取り消し線の画像、ハーフトーンの画像、ベタ塗りの画像などである。
【0098】
次いで、印刷制御手段31は、
図5に示すS136と同様のS167を実行する。
【0099】
次いで、印刷制御手段31は、変数Nを1加算する(S168)。
【0100】
次いで、制御部30の環境貢献度管理手段32は、記憶部20上の貢献度21を2加算する(S169)。
【0101】
次いで、印刷制御手段31は、S165の処理に戻る。
【0102】
印刷制御手段31は、変数Nが0以下であるとS165において判断すると、
図7に示す処理を終了する。
【0103】
図8は、
図4に示す明示無節約片面通常印刷処理のフローチャートである。
【0104】
図8に示すように、印刷制御手段31は、
図7に示すS161〜S163と同様のS181〜S183を実行する。
【0105】
次いで、印刷制御手段31は、記録媒体10aへの印刷方法として片面印刷を選択する(S184)。
【0106】
次いで、印刷制御手段31は、
図7に示すS165と同様のS185を実行する。
【0107】
印刷制御手段31は、変数Nが0より大きいとS185において判断すると、
図7に示すS167と同様のS186を実行する。
【0108】
次いで、制御部30の環境貢献度管理手段32は、
図7に示すS169と同様のS187を実行する。
【0109】
次いで、印刷制御手段31は、S185の処理に戻る。
【0110】
印刷制御手段31は、変数Nが0以下であるとS185において判断すると、
図8に示す処理を終了する。
【0111】
図9は、
図4に示す両面通常印刷処理のフローチャートである。
【0112】
図9に示すように、印刷制御手段31は、
図5に示すS131と同様のS201を実行する。
【0113】
次いで、印刷制御手段31は、印刷データに基づいた画像の全枚数を2で割った余りを変数Pに代入する(S202)。
【0114】
次いで、印刷制御手段31は、印刷データに基づいた画像の全枚数から変数Pの値を減じた数値を変数Nに代入する(S203)。
【0115】
次いで、印刷制御手段31は、
図5に示すS133と同様のS204を実行する。
【0116】
次いで、印刷制御手段31は、記録媒体10aへの印刷方法として両面印刷を選択する(S205)。
【0117】
次いで、印刷制御手段31は、
図5に示すS135、S136と同様のS206、S207を実行する。
【0118】
次いで、制御部30の環境貢献度管理手段32は、変数Nが0以上であるか否かを判断する(S208)。
【0119】
環境貢献度管理手段32は、変数Nが0以上であるとS208において判断すると、記憶部20上の貢献度21を1加算する(S209)。
【0120】
印刷制御手段31は、変数Nが0未満であるとS208において判断されるか、S209の処理が実行されると、S206の処理に戻る。
【0121】
印刷制御手段31は、変数Nが0以下であるとS206において判断すると、変数Pが0であるか否かを判断する(S210)。
【0122】
印刷制御手段31は、変数Pが0ではないとS210において判断すると、記録媒体10aへの印刷方法として片面印刷を選択する(S211)。
【0123】
次いで、印刷制御手段31は、変数Nに0.5を代入する(S212)。
【0124】
次いで、印刷制御手段31は、変数Pに0を代入する(S213)。
【0125】
次いで、印刷制御手段31は、S206の処理に戻る。
【0126】
印刷制御手段31は、変数Pが0であるとS210において判断すると、
図9に示す処理を終了する。
【0127】
図10は、
図4に示す明示有節約両面通常印刷処理のフローチャートである。
【0128】
図10に示すように、印刷制御手段31は、
図9に示すS201〜S207と同様のS231〜S237を実行する。
【0129】
次いで、制御部30の環境貢献度管理手段32は、
図9に示すS208、S209と同様のS238、S239を実行する。
【0130】
環境貢献度管理手段32は、変数Nが0未満であるとS238において判断すると、記憶部20上の貢献度21を2加算する(S240)。
【0131】
印刷制御手段31は、S239またはS240が実行されると、S236の処理に戻る。
【0132】
印刷制御手段31は、変数Nが0以下であるとS236において判断すると、
図9に示すS210と同様のS241を実行する。
【0133】
印刷制御手段31は、変数Pが0ではないとS241において判断すると、未印刷画像データの最後に1枚分の不要部分画像を追加する(S242)。
【0134】
次いで、印刷制御手段31は、プリンター14への記録媒体10aの供給元として2/4媒体用の給紙カセット13cを選択する(S243)。
【0135】
次いで、印刷制御手段31は、
図9に示すS212、S213と同様のS244、S245を実行する。
【0136】
次いで、印刷制御手段31は、S236の処理に戻る。
【0137】
印刷制御手段31は、変数Pが0であるとS241において判断すると、
図10に示す処理を終了する。
【0138】
図11は、
図4に示す明示無節約両面通常印刷処理のフローチャートである。
【0139】
図11に示すように、印刷制御手段31は、
図10に示すS231〜S237と同様のS261〜S267を実行する。
【0140】
次いで、制御部30の環境貢献度管理手段32は、
図10に示すS238〜S240と同様のS268〜S270を実行する。
【0141】
印刷制御手段31は、S269またはS270が実行されると、S266の処理に戻る。
【0142】
印刷制御手段31は、変数Nが0以下であるとS266において判断すると、
図10に示すS241と同様のS271を実行する。
【0143】
印刷制御手段31は、変数Pが0ではないとS271において判断すると、記録媒体10aへの印刷方法として片面印刷を選択する(S272)。
【0144】
次いで、印刷制御手段31は、
図10に示すS243〜S245と同様のS273〜S275を実行する。
【0145】
次いで、印刷制御手段31は、S266の処理に戻る。
【0146】
印刷制御手段31は、変数Pが0であるとS271において判断すると、
図11に示す処理を終了する。
【0147】
図12は、
図4に示す片面集約印刷処理のフローチャートである。
【0148】
図12に示すように、印刷制御手段31は、
図9に示すS201〜S204と同様のS301〜S304を実行する。
【0149】
次いで、印刷制御手段31は、記録媒体10aへの印刷方法として片面印刷を選択する(S305)。
【0150】
次いで、印刷制御手段31は、
図9に示すS206、S207と同様のS306、S307を実行する。
【0151】
次いで、制御部30の環境貢献度管理手段32は、
図9に示すS208、S209と同様のS308、S309を実行する。
【0152】
印刷制御手段31は、変数Nが0未満であるとS308において判断されるか、S309の処理が実行されると、S306の処理に戻る。
【0153】
印刷制御手段31は、変数Nが0以下であるとS306において判断すると、
図9に示すS210と同様のS310を実行する。
【0154】
印刷制御手段31は、変数Pが0ではないとS310において判断すると、未印刷画像データの最後に1枚分の空白の画像を追加する(S311)。
【0155】
次いで、印刷制御手段31は、
図9に示すS212、S213と同様のS312、S313を実行する。
【0156】
次いで、印刷制御手段31は、S306の処理に戻る。
【0157】
印刷制御手段31は、変数Pが0であるとS310において判断すると、
図12に示す処理を終了する。
【0158】
図13は、
図4に示す明示有節約片面集約印刷処理のフローチャートである。
【0159】
図13に示すように、印刷制御手段31は、
図12に示すS301〜S303と同様のS331〜S333を実行する。
【0160】
次いで、印刷制御手段31は、プリンター14への記録媒体10aの供給元として2/4媒体用の給紙カセット13cを選択する(S334)。
【0161】
次いで、印刷制御手段31は、記録媒体10aへの印刷方法として両面印刷を選択する(S335)。
【0162】
次いで、印刷制御手段31は、
図12に示すS306と同様のS336を実行する。
【0163】
印刷制御手段31は、変数Nが0より大きいとS336において判断すると、未印刷画像データのうち前から2枚目の画像の直後に2枚分の不要部分画像を追加する(S337)。
【0164】
次いで、印刷制御手段31は、
図12に示すS307と同様のS338を実行する。
【0165】
次いで、印刷制御手段31は、変数Nを2加算する(S339)。
【0166】
次いで、制御部30の環境貢献度管理手段32は、
図12に示すS308と同様のS340を実行する。
【0167】
環境貢献度管理手段32は、変数Nが0以上であるとS340において判断すると、記憶部20上の貢献度21を3加算する(S341)。
【0168】
環境貢献度管理手段32は、変数Nが0未満であるとS340において判断すると、記憶部20上の貢献度21を4加算する(S342)。
【0169】
印刷制御手段31は、S341またはS342が実行されると、S336の処理に戻る。
【0170】
印刷制御手段31は、変数Nが0以下であるとS336において判断すると、
図12に示すS310と同様のS343を実行する。
【0171】
印刷制御手段31は、変数Pが0ではないとS343において判断すると、未印刷画像データの最後に1枚分の不要部分画像を追加する(S344)。
【0172】
次いで、印刷制御手段31は、プリンター14への記録媒体10aの供給元として1/4媒体用の給紙カセット13dを選択する(S345)。
【0173】
次いで、印刷制御手段31は、
図12に示すS312、S313と同様のS346、S347を実行する。
【0174】
次いで、印刷制御手段31は、S336の処理に戻る。
【0175】
印刷制御手段31は、変数Pが0であるとS343において判断すると、
図13に示す処理を終了する。
【0176】
図14は、
図4に示す明示無節約片面集約印刷処理のフローチャートである。
【0177】
図14に示すように、印刷制御手段31は、
図13に示すS331〜S334と同様のS361〜S364を実行する。
【0178】
次いで、印刷制御手段31は、記録媒体10aへの印刷方法として片面印刷を選択する(S365)。
【0179】
次いで、印刷制御手段31は、
図13に示すS336と同様のS366を実行する。
【0180】
印刷制御手段31は、変数Nが0より大きいとS366において判断すると、
図13に示すS338と同様のS367を実行する。
【0181】
次いで、制御部30の環境貢献度管理手段32は、
図13に示すS340〜S342と同様のS368〜S370を実行する。
【0182】
印刷制御手段31は、S369またはS370が実行されると、S366の処理に戻る。
【0183】
印刷制御手段31は、変数Nが0以下であるとS366において判断すると、
図13に示すS343と同様のS371を実行する。
【0184】
印刷制御手段31は、変数Pが0ではないとS371において判断すると、未印刷画像データの最後に1枚分の空白の画像を追加する(S372)。
【0185】
次いで、印刷制御手段31は、
図13に示すS345〜S347と同様のS373〜S375を実行する。
【0186】
次いで、印刷制御手段31は、S366の処理に戻る。
【0187】
印刷制御手段31は、変数Pが0であるとS371において判断すると、
図14に示す処理を終了する。
【0188】
図15は、
図4に示す両面集約印刷処理のフローチャートである。
【0189】
図15に示すように、印刷制御手段31は、
図12に示すS301と同様のS401を実行する。
【0190】
次いで、印刷制御手段31は、印刷データに基づいた画像の枚数を4で割った余りを変数Pに代入する(S402)。
【0191】
次いで、印刷制御手段31は、
図12に示すS303、S304と同様のS403、S404を実行する。
【0192】
次いで、印刷制御手段31は、記録媒体10aへの印刷方法として両面印刷を選択する(S405)。
【0193】
次いで、印刷制御手段31は、
図12に示すS306、S307と同様のS406、S407を実行する。
【0194】
次いで、制御部30の環境貢献度管理手段32は、
図12に示すS308と同様のS408を実行する。
【0195】
環境貢献度管理手段32は、変数Nが0以上であるとS408において判断すると、記憶部20上の貢献度21を3加算する(S409)。
【0196】
環境貢献度管理手段32は、変数Nが0未満であるとS408において判断すると、変数Nを確認する(S410)。
【0197】
環境貢献度管理手段32は、変数Nが−1であるとS410において判断すると、記憶部20上の貢献度21を1加算する(S411)。
【0198】
環境貢献度管理手段32は、変数Nが−2.5であるとS410において判断すると、記憶部20上の貢献度21を2加算する(S412)。
【0199】
印刷制御手段31は、変数Nが−1.5であるとS410において判断されるか、S409、S411またはS412が実行されると、S406の処理に戻る。
【0200】
印刷制御手段31は、変数Nが0以下であるとS406において判断すると、
図12に示すS310と同様のS413を実行する。
【0201】
印刷制御手段31は、変数Pが0ではないとS413において判断すると、変数Pを確認する(S414)。
【0202】
印刷制御手段31は、変数Pが1であるとS414において判断すると、未印刷画像データの最後に1枚分の空白の画像を追加する(S415)。
【0203】
印刷制御手段31は、変数Pが2であるとS414において判断するか、S415を実行すると、記録媒体10aへの印刷方法として片面印刷を選択する(S416)。
【0204】
印刷制御手段31は、変数Pが3であるとS414において判断すると、未印刷画像データの最後に1枚分の空白の画像を追加する(S417)。
【0205】
印刷制御手段31は、S416またはS417を実行すると、変数Pの値を2で割った値を変数Nに代入する(S418)。
【0206】
次いで、印刷制御手段31は、
図12に示すS313と同様のS419を実行する。
【0207】
次いで、印刷制御手段31は、S406の処理に戻る。
【0208】
印刷制御手段31は、変数Pが0であるとS413において判断すると、
図15に示す処理を終了する。
【0209】
図16は、
図4に示す明示有節約両面集約印刷処理のフローチャートである。
【0210】
図16に示すように、印刷制御手段31は、
図15に示すS401〜S407と同様のS431〜S437を実行する。
【0211】
次いで、制御部30の環境貢献度管理手段32は、
図15に示すS408〜S410と同様のS438〜S440を実行する。
【0212】
環境貢献度管理手段32は、変数Nが−3であるとS440において判断すると、記憶部20上の貢献度21を4加算する(S441)。
【0213】
環境貢献度管理手段32は、変数Nが−2であるとS440において判断すると、記憶部20上の貢献度21を3加算する(S442)。
【0214】
環境貢献度管理手段32は、変数Nが−1であるとS440において判断すると、記憶部20上の貢献度21を5加算する(S443)。
【0215】
印刷制御手段31は、S439、S441、S442またはS443の後、S436の処理に戻る。
【0216】
印刷制御手段31は、変数Nが0以下であるとS436において判断すると、
図15に示すS413、S414と同様のS444、S445を実行する。
【0217】
印刷制御手段31は、変数Pが1であるとS445において判断すると、未印刷画像データの最後に3枚分の不要部分画像を追加する(S446)。
【0218】
次いで、印刷制御手段31は、プリンター14への記録媒体10aの供給元として1/4媒体用の給紙カセット13dを選択する(S447)。
【0219】
印刷制御手段31は、変数Pが2であるとS445において判断すると、未印刷画像データの最後に2枚分の不要部分画像を追加する(S448)。
【0220】
次いで、印刷制御手段31は、プリンター14への記録媒体10aの供給元として2/4媒体用の給紙カセット13cを選択する(S449)。
【0221】
印刷制御手段31は、変数Pが3であるとS445において判断すると、未印刷画像データの最後に1枚分の不要部分画像を追加する(S450)。
【0222】
次いで、印刷制御手段31は、プリンター14への記録媒体10aの供給元として3/4媒体用の給紙カセット13bを選択する(S451)。
【0223】
印刷制御手段31は、S447、S449またはS451を実行すると、変数Pの値を変数Nに代入する(S452)。
【0224】
次いで、印刷制御手段31は、
図15に示すS419と同様のS453を実行する。
【0225】
次いで、印刷制御手段31は、S436の処理に戻る。
【0226】
印刷制御手段31は、変数Pが0であるとS444において判断すると、
図16に示す処理を終了する。
【0227】
図17は、
図4に示す明示無節約両面集約印刷処理のフローチャートである。
【0228】
図17に示すように、印刷制御手段31は、
図15に示すS401〜S407と同様のS461〜S467を実行する。
【0229】
次いで、制御部30の環境貢献度管理手段32は、
図15に示すS408〜S410と同様のS468〜S470を実行する。
【0230】
環境貢献度管理手段32は、変数Nが−1.5であるとS470において判断すると、記憶部20上の貢献度21を4加算する(S471)。
【0231】
環境貢献度管理手段32は、変数Nが−1であるとS470において判断すると、記憶部20上の貢献度21を3加算する(S472)。
【0232】
環境貢献度管理手段32は、変数Nが−2.5であるとS470において判断すると、記憶部20上の貢献度21を5加算する(S473)。
【0233】
印刷制御手段31は、S469、S471、S472またはS473が実行されると、S466の処理に戻る。
【0234】
印刷制御手段31は、変数Nが0以下であるとS466において判断すると、
図15に示すS413〜S415と同様のS474〜S476を実行する。
【0235】
次いで、印刷制御手段31は、プリンター14への記録媒体10aの供給元として1/4媒体用の給紙カセット13dを選択する(S477)。
【0236】
印刷制御手段31は、変数Pが2であるとS475において判断すると、プリンター14への記録媒体10aの供給元として2/4媒体用の給紙カセット13cを選択する(S478)。
【0237】
印刷制御手段31は、S477またはS478を実行すると、
図15に示すS416と同様のS479を実行する。
【0238】
印刷制御手段31は、変数Pが3であるとS475において判断すると、
図15に示すS417と同様のS480を実行する。
【0239】
次いで、印刷制御手段31は、プリンター14への記録媒体10aの供給元として3/4媒体用の給紙カセット13bを選択する(S481)。
【0240】
印刷制御手段31は、S479またはS481を実行すると、
図15に示すS418、S419と同様のS482、S483を実行する。
【0241】
次いで、印刷制御手段31は、S466の処理に戻る。
【0242】
印刷制御手段31は、変数Pが0であるとS474において判断すると、
図17に示す処理を終了する。
【0243】
以上に説明したように、MFP10は、節約印刷を実行するか否かを、記憶部20上の節約印刷設定22の内容によって切り替えることができる。制御部30は、操作部11またはネットワーク通信部18を介した利用者の指示に応じて、節約印刷設定22の内容を変更することができる。節約印刷設定22の内容の変更は、例えば節約印刷設定22の内容の変更の指示が操作部11を介して予め入力されるなどして、印刷データが制御部30に入力される時期とは無関係に実行されるようになっていても良いし、例えば節約印刷設定22の内容の変更の指示が含まれた印刷データがネットワーク通信部18によって受信されるなどして、印刷データが制御部30に入力される時期と同時期に実行されるようになっていても良い。
【0244】
また、MFP10は、節約印刷を実行する場合に記録媒体10aのうち不要な部分を明示するか否かを、記憶部20上の不要部分明示設定23の内容によって切り替えることができる。制御部30は、操作部11またはネットワーク通信部18を介した利用者の指示に応じて、不要部分明示設定23の内容を変更することができる。不要部分明示設定23の内容の変更は、例えば不要部分明示設定23の内容の変更の指示が操作部11を介して予め入力されるなどして、印刷データが制御部30に入力される時期とは無関係に実行されるようになっていても良いし、例えば不要部分明示設定23の内容の変更の指示が含まれた印刷データがネットワーク通信部18によって受信されるなどして、印刷データが制御部30に入力される時期と同時期に実行されるようになっていても良い。
【0245】
また、MFP10の制御部30の環境貢献度表示手段33は、例えば操作部11を介した利用者の指示に応じて、記憶部20上の貢献度21を表示部12に表示させることができる。
【0246】
以上に説明したように、MFP10は、集約印刷が指定された印刷データに基づいた印刷である明示有節約片面集約印刷処理(S117)をプリンター14に実行させる場合、この印刷データに基づいた未印刷の画像の枚数(以下「未印刷画像枚数」と言う。)に応じた(S343)給紙カセット13c、13dから記録媒体10aをプリンター14に取得させ(S334、S345)、この記録媒体10aの未印刷の領域に未印刷の画像の縮小画像をプリンター14に印刷させる(S146)。また、MFP10は、集約印刷が指定された印刷データに基づいた印刷である明示無節約片面集約印刷処理(S118)をプリンター14に実行させる場合、未印刷画像枚数に応じた(S371)給紙カセット13c、13dから記録媒体10aをプリンター14に取得させ(S364、S373)、この記録媒体10aの未印刷の領域に未印刷の画像の縮小画像をプリンター14に印刷させる(S146)。また、MFP10は、集約印刷が指定された印刷データに基づいた印刷である明示有節約両面集約印刷処理(S122)をプリンター14に実行させる場合、未印刷画像枚数に応じた(S444、S445)給紙カセット13a〜13dから記録媒体10aをプリンター14に取得させ(S434、S447、S449、S451)、この記録媒体10aの未印刷の領域に未印刷の画像の縮小画像をプリンター14に印刷させる(S146、S154)。また、MFP10は、集約印刷が指定された印刷データに基づいた印刷である明示無節約両面集約印刷処理(S123)をプリンター14に実行させる場合、未印刷画像枚数に応じた(S474、S475)給紙カセット13a〜13dから記録媒体10aをプリンター14に取得させ(S464、S477、S478、S481)、この記録媒体10aの未印刷の領域に未印刷の画像の縮小画像をプリンター14に印刷させる(S146、S154)。
【0247】
ここで、未印刷画像枚数に応じた給紙カセットは、未印刷画像枚数が記録媒体10aにおける全ての領域の数である4より少なく記録媒体10aの1面における全ての領域の数である2と異なる場合、すなわち、未印刷画像枚数が3である場合(S445で3、S475で3)、未印刷の領域の数が未印刷画像枚数と同じであるパターンに対応する給紙カセット13bである(S451、S481)。また、未印刷画像枚数に応じた給紙カセットは、未印刷画像枚数が記録媒体10aにおける全ての領域の数である4より少なく記録媒体10aの1面における全ての領域の数である2と異なる場合、すなわち、未印刷画像枚数が1である場合(S343でNO、S371でNO、S445で1、S475で1)、未印刷の領域の数が未印刷画像枚数と同じであるパターンに対応する給紙カセット13dである(S345、S373、S447、S477)。したがって、MFP10は、集約印刷が指定された印刷データに基づいた印刷を実行する場合、未印刷画像枚数に応じて、記録媒体10aのうち一部の領域が未印刷である印刷済みの面(1/4媒体の場合には
図3に示す表面、3/4媒体の場合には
図3に示す裏面)の未印刷の領域(1/4媒体の場合には
図3に示す表面の左側の領域、3/4媒体の場合には
図3に示す裏面の左側の領域)に縮小画像を印刷することができるので、記録媒体10aの節約の効率を従来より向上することができる。
【0248】
特に、未印刷画像枚数に応じた給紙カセットは、集約印刷および両面印刷の両方が指定された印刷データに基づいた印刷である明示有節約両面集約印刷処理(S122)、明示無節約両面集約印刷処理(S123)を印刷制御手段31がプリンター14に実行させる場合、未印刷画像枚数が記録媒体10aの両面における全ての領域の数である4より少なく記録媒体10aの1面における全ての領域の数である2と異なる場合、すなわち、未印刷画像枚数が3である場合(S445で3、S475で3)、未印刷の領域の数が未印刷画像枚数と同じであるパターンに対応する給紙カセット13bである(S451、S481)。また、未印刷画像枚数に応じた給紙カセットは、集約印刷および両面印刷の両方が指定された印刷データに基づいた印刷である明示有節約両面集約印刷処理(S122)、明示無節約両面集約印刷処理(S123)を印刷制御手段31がプリンター14に実行させる場合、未印刷画像枚数が記録媒体10a両面における全ての領域の数である4より少なく記録媒体10aの1面における全ての領域の数である2と異なる場合、すなわち、未印刷画像枚数が1である場合(S445で1、S475で1)、未印刷の領域の数が未印刷画像枚数と同じであるパターンに対応する給紙カセット13dである(S447、S477)。したがって、MFP10は、集約印刷および両面印刷の両方が指定された印刷データに基づいた印刷を実行する場合、表面の一部の領域が未印刷である記録媒体10aである1/4媒体の表面の未印刷の領域に縮小画像を印刷することができるだけでなく、表面の全ての領域および裏面の一部の領域が未印刷である記録媒体10aである3/4媒体の全ての未印刷の領域に縮小画像を印刷することができるので、記録媒体10aの節約の効率を更に向上することができる。
【0249】
図18は、不要部分画像が印刷された記録媒体10aを示す図である。
【0250】
図18に示すように、MFP10は、記録媒体10aに未印刷の画像の縮小画像をプリンター14に印刷させる場合、記録媒体10aにおけるこの縮小画像が印刷される面のうちこの縮小画像が印刷されない領域に、不要部分画像91、93をプリンター14に印刷させる(S344、S446、S450)。これによって、MFP10は、記録媒体10aにおける縮小画像が印刷される面において、縮小画像が印刷されない領域を不要な部分として明示することができるので、MFP10は、印刷した縮小画像を利用者に容易に認識させることができる。
【0251】
また、MFP10の印刷制御手段は、記録媒体10aに未印刷の画像の縮小画像をプリンター14に印刷させる場合、記録媒体10aにおけるこの縮小画像が印刷されない面に、不要部分画像92、94をプリンター14に印刷させる(S337、S446、S448)。これによって、MFP10は、記録媒体10aにおける縮小画像が印刷されない面を不要な部分として明示することができるので、縮小画像を印刷した面を利用者に容易に認識させることができる。
【0253】
2枚の画像の4/4媒体の片面への2UP集約印刷は、これらの画像が集約無しで4/4媒体の片面に印刷される場合と比較して、4/4媒体の消費を1枚分抑えることができる。したがって、MFP10は、2枚の画像の4/4媒体の片面への2UP集約印刷の場合、4/4媒体の消費を抑えた分の値“1”だけ貢献度21を向上させる(S309、S411)。
【0254】
2枚の画像の集約無しでの4/4媒体の両面への印刷は、これらの画像が集約無しで4/4媒体の片面に印刷される場合と比較して、4/4媒体の消費を1枚分抑えることができる。したがって、MFP10は、2枚の画像の集約無しでの4/4媒体の両面への印刷の場合、4/4媒体の消費を抑えた分の値“1”だけ貢献度21を向上させる(S209、S239、S269)。
【0255】
3枚の画像のみの4/4媒体の両面への2UP集約印刷は、これらの画像が集約無しで4/4媒体の片面に印刷される場合と比較して、4/4媒体の消費を2枚分抑えることができる。したがって、MFP10は、3枚の画像のみの4/4媒体の両面への2UP集約印刷の場合、4/4媒体の消費を抑えた分の値“2”だけ貢献度21を向上させる(S412)。
【0256】
4枚の画像の4/4媒体の両面への2UP集約印刷は、これらの画像が集約無しで4/4媒体の片面に印刷される場合と比較して、4/4媒体の消費を3枚分抑えることができる。したがって、MFP10は、4枚の画像の4/4媒体の両面への2UP集約印刷の場合、4/4媒体の消費を抑えた分の値“3”だけ貢献度21を向上させる(S409、S439、S469)。
【0257】
1枚の画像の集約無しでの2/4媒体の片面への印刷は、この画像が集約無しで4/4媒体の片面に印刷される場合と比較して、4/4媒体の消費を1枚分抑えることができる。更に、1枚の画像の集約無しでの2/4媒体の片面への印刷は、2/4媒体の再利用になっている。したがって、MFP10は、1枚の画像の集約無しでの2/4媒体の片面への印刷の場合、4/4媒体の消費を抑えた分の値“1”と、2/4媒体の再利用の分の値“1”との合計である“2”だけ貢献度21を向上させる(S169、S187、S240、S270)。
【0258】
2枚の画像の2/4媒体の片面への2UP集約印刷は、これらの画像が集約無しで4/4媒体の片面に印刷される場合と比較して、4/4媒体の消費を2枚分抑えることができる。更に、2枚の画像の2/4媒体の片面への2UP集約印刷は、2/4媒体の再利用になっている。したがって、MFP10は、2枚の画像の2/4媒体の片面への2UP集約印刷の場合、4/4媒体の消費を抑えた分の値“2”と、2/4媒体の再利用の分の値“1”との合計である“3”だけ貢献度21を向上させる(S341、S369、S442、S472)。
【0259】
1枚の画像のみの1/4媒体の片面への2UP集約印刷は、この画像が集約無しで4/4媒体の片面に印刷される場合と比較して、4/4媒体の消費を1枚分抑えることができる。更に、1枚の画像のみの1/4媒体の片面への2UP集約印刷は、1/4媒体の再利用になっている。したがって、MFP10は、1枚の画像のみの1/4媒体の片面への2UP集約印刷の場合、4/4媒体の消費を抑えた分の値“1”と、1/4媒体の再利用の分の値“3”との合計である“4”だけ貢献度21を向上させる(S342、S370、S441、S471)。なお、1/4媒体は、従来再利用されることが困難であった。したがって、1/4媒体の再利用に関する貢献度21の増加分は、従来から再利用されている2/4媒体の再利用に関する貢献度21の増加分より大きく設定されている。
【0260】
3枚の画像のみの3/4媒体の両面への2UP集約印刷は、これらの画像が集約無しで4/4媒体の片面に印刷される場合と比較して、4/4媒体の消費を3枚分抑えることができる。更に、3枚の画像のみの3/4媒体の両面への2UP集約印刷は、3/4媒体の再利用になっている。したがって、MFP10は、3枚の画像のみの3/4媒体の両面への2UP集約印刷の場合、4/4媒体の消費を抑えた分の値“3”と、3/4媒体の再利用の分の値“2”との合計である“5”だけ貢献度21を向上させる(S443、S473)。なお、3/4媒体は、
図3に示す裏面が再利用されることが従来困難であった。したがって、3/4媒体の再利用に関する貢献度21の増加分は、従来から再利用されている2/4媒体の再利用に関する貢献度21の増加分より大きく設定されている。しかしながら、3/4媒体は、1/4媒体と異なり、2/4媒体として使用されることも可能である。したがって、3/4媒体の再利用に関する貢献度21の増加分は、1/4媒体の再利用に関する貢献度21の増加分より小さく設定されている。
【0261】
以上に説明したように、MFP10は、記録媒体10aである1/4媒体、3/4媒体の印刷済みの領域を含む面のうち未印刷の領域への未印刷の画像の縮小画像の印刷の実行に対して、貢献度21を向上させる。したがって、MFP10は、記録媒体10aにおける印刷済みの領域を含む面のうち未印刷の領域への縮小画像の印刷によって地球環境に貢献したことを、利用者に認識させることができる。したがって、MFP10は、記録媒体10aの節約を利用者に意識させることができる。
【0262】
なお、上述した貢献度21の増加分の値は、一例に過ぎない。したがって、MFP10は、上述した値以外の値で、貢献度21を増加させても良い。
【0263】
また、MFP10は、そもそも貢献度21を管理しないようになっていても良い。
【0264】
MFP10は、記録媒体10aの1面を均等な2つの領域に分割した場合のその領域への縮小画像の印刷である2UP集約印刷を実行するようになっているが、例えば、記録媒体10aの1面を均等な4つの領域に分割した場合のその領域への縮小画像の印刷である4UP集約印刷など、2UP集約印刷以外の集約印刷を実行するようになっていても良い。ただし、MFP10は、上述したように1面を2つの領域に分割した記録媒体10aの未印刷の領域のパターン毎に記録媒体10aを収納する複数の給紙カセットを備えている構成である場合、1面を4つの領域に分割した記録媒体10aの未印刷の領域のパターン毎に記録媒体10aを収納する複数の給紙カセットを備えている構成と比較して、給紙カセットの数が半分で済むので、小型化することができる。
【0265】
なお、MFP10は、本実施の形態において、両面印刷を実行することができる構成であるが、両面印刷を実行することができない構成であっても良い。MFP10は、両面印刷を実行することができない構成である場合、本実施の形態における3/4媒体を2/4媒体と区別して扱う必要がないので、3/4媒体専用の給紙カセットを備えていなくても良い。
【0266】
本発明の画像形成装置は、本実施の形態においてMFPであるが、プリンター専用機、ファックス専用機、コピー専用機など、MFP以外の画像形成装置であっても良い。