(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5744897
(24)【登録日】2015年5月15日
(45)【発行日】2015年7月8日
(54)【発明の名称】サブシステムを介してエネルギー管理を実行するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
G06F 1/32 20060101AFI20150618BHJP
G06F 1/26 20060101ALI20150618BHJP
H04M 1/73 20060101ALI20150618BHJP
【FI】
G06F1/00 332Z
G06F1/00 334H
H04M1/73
【請求項の数】17
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2012-540537(P2012-540537)
(86)(22)【出願日】2010年12月21日
(65)【公表番号】特表2013-519126(P2013-519126A)
(43)【公表日】2013年5月23日
(86)【国際出願番号】IB2010055999
(87)【国際公開番号】WO2011077385
(87)【国際公開日】20110630
【審査請求日】2012年5月23日
【審判番号】不服2014-1017(P2014-1017/J1)
【審判請求日】2014年1月21日
(31)【優先権主張番号】61/289,139
(32)【優先日】2009年12月22日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】398012616
【氏名又は名称】ノキア コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100127188
【弁理士】
【氏名又は名称】川守田 光紀
(72)【発明者】
【氏名】荒木 俊介
(72)【発明者】
【氏名】中山 隆史
(72)【発明者】
【氏名】高野 俊暁
【合議体】
【審判長】
乾 雅浩
【審判官】
山田 正文
【審判官】
千葉 輝久
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2009/151753(WO,A2)
【文献】
特開2000−235433(JP,A)
【文献】
特開平5−250064(JP,A)
【文献】
特開2007−189891(JP,A)
【文献】
特開2006−243725(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F1/32
G06F1/26
H04M1/73
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置の動作方法であって、前記装置はプロセッサ及びユーザインターフェースを備え、前記方法は:
処理システムが省電力モードである間にユーザ入力を前記ユーザインターフェースで受信することと;
前記ユーザ入力の表現をバッファリングすることと;
前記ユーザ入力の受信に応じて、
前記プロセッサを介して、前記処理システムの前記省電力モードからのウェイクアップをトリガすること、および
前記処理システムへ前記ユーザ入力の前記表現を伝送することと;
前記ユーザ入力の前記表現を伝送した後に、前記ユーザ入力の処理に応じて、前記処理システムが前記省電力モードに戻ったことを示す標示を受信することと;
を含み、前記処理システムは、前記プロセッサとは別のプロセッサを備える処理システムであり、前記ユーザインターフェースは、前記処理システムと直接通信しないように構成される、方法。
【請求項2】
前記処理システムが前記省電力モードに入ったという指示を受信することと;
前記処理システムが前記省電力モードに入ったという前記指示の受信に応じて、ユーザ入力の受信に備えてアクティブモードを実装することと;
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ユーザ入力を受信することは、ユーザ入力であって、ユーザ入力コマンドの形式であるユーザ入力を受信することを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザ入力の前記表現を伝送することは、前記処理システムが前記ユーザ入力の前記表現を受信する準備ができているという指示の受信に応じて、前記ユーザ入力の前記表現を伝送することを含む、請求項1から3の何れかに記載の方法。
【請求項5】
前記処理システムの前記ウェイクアップをトリガすることは、サブシステムからの前記処理システムの前記ウェイクアップをトリガすることを含み、前記サブシステムおよび前記処理システムは、別個の電子デバイス内に配置される、請求項1から4の何れかに記載の方法。
【請求項6】
少なくとも1つのプロセッサと、ユーザインターフェースと、コンピュータプログラムコードを含む、少なくとも1つのメモリとを備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に動作を実行させるように構成され、前記動作は、少なくとも、
処理システムが省電力モードである間にユーザ入力を前記ユーザインターフェースで受信することと;
前記ユーザ入力の表現をバッファリングすることと;
前記ユーザ入力の受信に応じて、
前記処理システムの前記省電力モードからのウェイクアップをトリガすること、および
前記処理システムへ前記ユーザ入力の前記表現を伝送することと;
前記ユーザ入力の前記表現を伝送した後に、前記ユーザ入力の処理に応じて、前記処理システムが前記省電力モードに戻ったことを示す標示を受信することと;
を含み、前記処理システムは、前記少なくとも1つのプロセッサとは別のプロセッサを備える処理システムであり、前記ユーザインターフェースは、前記処理システムと直接通信しないように構成される、装置。
【請求項7】
前記動作はさらに、
前記処理システムが前記省電力モードに入ったという指示を受信することと;
前記処理システムが前記省電力モードに入ったという前記指示の受信に応じて、ユーザ入力の受信に備えてアクティブモードを実装すること;
を含む、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記ユーザ入力は、ユーザ入力コマンドの形式である、請求項6または7に記載の装置。
【請求項9】
前記動作は、前記処理システムが前記ユーザ入力の前記表現を受信する準備ができているという指示の受信に応じて、前記ユーザ入力の前記表現を伝送することを含む、請求項6から8の何れかに記載の装置。
【請求項10】
前記動作は、サブシステムからの前記処理システムの前記ウェイクアップをトリガすることを含み、前記サブシステムおよび前記処理システムは、別個の電子デバイス内に配置される、請求項6から9の何れかに記載の装置。
【請求項11】
携帯端末として構成される、請求項6から10の何れかに記載の装置。
【請求項12】
前記処理システムをさらに備え、前記処理システムは、前記省電力モードを実装するように構成されるプロセッサを含む、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
記憶されたコンピュータプログラムコードを有する、コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムコードは、装置のプロセッサによって実行されると、前記装置に、
処理システムが省電力モードである間にユーザ入力を前記装置のユーザインターフェースで受信することと;
前記ユーザ入力の表現をバッファリングすることと;
前記ユーザ入力の受信に応じて、
前記処理システムの前記省電力モードからのウェイクアップをトリガすること、および
前記処理システムへ前記ユーザ入力の前記表現を伝送することと;
前記ユーザ入力の前記表現を伝送した後に、前記ユーザ入力の処理に応じて、前記処理システムが前記省電力モードに戻ったことを示す標示を受信することと;
を実行させるように構成され、前記処理システムは、前記プロセッサとは別のプロセッサを備える処理システムであり、前記ユーザインターフェースは、前記処理システムと直接通信しないように構成される、
コンピュータプログラム。
【請求項14】
前記コンピュータプログラムコードはさらに、前記装置に、
前記処理システムが前記省電力モードに入ったという指示を受信することと;
前記処理システムが前記省電力モードに入ったという前記指示の受信に応じて、ユーザ入力の受信に備えてアクティブモードを実装することと;
を実行させるように構成される、
請求項13に記載のコンピュータプログラム。
【請求項15】
前記ユーザ入力は、ユーザ入力コマンドの形式である、請求項13または14に記載のコンピュータプログラム。
【請求項16】
前記コンピュータプログラムコードは、前記処理システムが前記ユーザ入力の前記表現を受信する準備ができているという指示の受信に応じて、前記装置に前記ユーザ入力の前記表現を伝送することを実行させるように構成されることを含む、請求項13から15の何れかに記載のコンピュータプログラム。
【請求項17】
前記コンピュータプログラムコードは、前記装置にサブシステムからの前記処理システムのウェイクアップをトリガすることを実行させるように構成されることを含み、前記サブシステムおよび前記処理システムは、別個の電子デバイス内に配置される、請求項13から16の何れかに記載のコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、概して、携帯電子デバイスの機能に関し、より具体的には、サブシステムを介してエネルギー管理を実行するための方法および装置に関する。
【0002】
携帯電子デバイスの進化は、主に、より小型のマイクロプロセッサフォームファクタにおける、ますます高度な処理能力の開発の結果として発展してきた。これらのマイクロプロセッサは、複雑なアプリケーションを高速で実行することが可能である。かかるアプリケーションは、例えば、ウェブ閲覧、動画記録、および再生、ビデオゲーム等を含む。
【0003】
しかしながら、このような優れた処理能力を有するマイクロプロセッサはまた、その動作に対応する必要がある。マイクロプロセッサに必要とされる電源を供給することは重要事項の一つである。これらの小型フォームファクタマイクロプロセッサは、小型であるがゆえに携帯性を実現する反面、マイクロプロセッサに必要な電力は、比較的電力消費が高いがゆえに、携帯性を制限しがちである。この点において、多くの場合、マイクロプロセッサのための電力源としてバッテリを使用することで、携帯性が実現される。バッテリ寿命およびバッテリ充電寿命は有限なので、この有限のリソースの利用はデバイスの携帯性をさらに長持ちさせるために管理可能である。
【0004】
ユーザは、一定時間(例えば、24時間)の電子デバイスのバッテリ寿命を要求し、ユーザ体験は概してバッテリ寿命の延長によって向上される。しかしながら、ユーザはまた、より多くの電力を消費するマイクロプロセッサを必要とする、ますます複雑な機能を実行する携帯電子デバイスを要求する。したがって、ユーザ体験の向上のためには、複雑な機能に対応しつつも長寿命のバッテリを提供するという競合する要求を管理することが必要である。
【0005】
サブシステムを介してエネルギー管理およびユーザインターフェースの単純化を実現する方法例ならびに装置例が、本明細書に説明される。この点において、電子デバイスまたは電子デバイスのシステムは、メイン処理システムおよびサブシステムを含んでもよい。メイン処理システムは、メイン処理デバイスおよびサブシステムが稼動している時に、サブシステムよりも比較的多くの電力を消費し得る。メイン処理システムは、省電力モードを実装するように構成され得る。メイン処理システムを省電力モードから再起動するために、ウェイクアップ信号(wake up signal)がメイン処理デバイスに提供されてもよい。
【0006】
いくつかの実施形態例に従って、メイン処理システムが省電力モードである時、メイン処理システムはユーザ入力を受信する準備ができていないことがある。したがって、サブシステムは、メイン処理システムが省電力モードの間に、ユーザ入力を受信およびバッファリングするように構成されてもよい。この点において、サブシステムは、ユーザ入力を受信およびバッファリングし、メイン処理システムをウェイクアップし、ウェイクアップ後にメイン処理システムがユーザ入力を受信する用意ができた時に、ユーザ入力をメイン処理システムへ転送するように構成されてもよい。種々の実施形態例に従って、サブシステムの動作に起因して、メイン処理システムが省電力モードの時であってもユーザ入力が可能であって、ユーザ入力はサブシステムによって捕捉される。いくつかの実施形態例に従って、ユーザは、始めにメイン処理システムをウェイクアップする入力をし、その後に処理のための追加のユーザ入力を必要とせずに、単一の動作で、即時のユーザ入力を提供してもよい。
【0007】
サブシステムを介してエネルギー管理を実行するための方法例を含む、本発明の種々の方法例および装置例が、本明細書中に説明される。1つの方法例は、メイン処理システムが省電力モードである間にユーザ入力を受信することと、ユーザ入力の表現をバッファリングすることとを含む。方法例はまた、ユーザ入力の受信に応じて、メイン処理システムの省電力モードからのウェイクアップをトリガすることと、処理のためにメイン処理システムへのユーザ入力の表現を伝送することとを含む。
【0008】
追加の実施形態例は、サブシステムを介してエネルギー管理を実行するように構成される装置である。装置例は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む、少なくとも1つのメモリとを備え、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に種々の機能を実行させるように構成される。装置例は、メイン処理システムが省電力モードである間にユーザ入力を受信し、ユーザ入力の表現をバッファリングすることを実行させられてもよい。装置例はまた、ユーザ入力の受信に応じて、メイン処理システムの省電力モードからのウェイクアップをトリガし、処理のためにメイン処理システムへユーザ入力の表現を伝送するように実行させられてもよい。
【0009】
別の実施形態例は、コンピュータプログラムコードを記憶したコンピュータ可読記憶媒体であり、コンピュータプログラムコードの実行により、装置は種々の機能を実行する。コンピュータプログラムコードの実行により、装置に、メイン処理システムが省電力モードである間にユーザ入力を受信することと、ユーザ入力の表現をバッファリングすることとを実行させてもよい。コンピュータプログラムコードの実行はまた、装置を、ユーザ入力の受信に応じて、メイン処理システムの省電力モードからのウェイクアップをトリガし、処理のためにメイン処理システムへユーザ入力の表現を伝送するように実行させてもよい。
【0010】
別の装置例は、メイン処理システムが省電力モードである間にユーザ入力を受信する手段と、ユーザ入力の表現をバッファリングする手段とを含む。 装置例はまた、ユーザ入力に応じてメイン処理システムの省電力モードからのウェイクアップをトリガするための方法と、ユーザ入力に応じて処理のためにメイン処理システムへユーザ入力の表現を伝送する手段とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本発明をこのように一般用語で説明するために、次に添付図面が参照される。本図面は必ずしも縮尺通りに描かれてはいない。
【
図1】本発明の実施形態例に従う、メイン処理システムの電力管理のための方法例のフローチャートを示す。
【
図2】本発明の実施形態例に従う、サブシステムを介するエネルギー管理のための装置および関連システムのブロック図を示す。
【
図3】本発明の実施形態例に従う、サブシステムを介するエネルギー管理のための装置および関連システムの別のブロック図を示す。
【
図4】本発明の実施形態例に従う、サブプロセッサを介するエネルギー管理を実行するための携帯端末形式の装置のブロック図を示す。
【
図5】本発明の実施形態例に従う、サブシステムを介するエネルギー管理を実行するための方法のフローチャートを示す。
【0012】
本発明の実施形態例は、以下に添付図面を参照してより詳細に説明される。添付図面には本発明のいくつかの実施形態が示されているが、全てではない。実際には、本発明は多くの異なる形態において実施されてもよく、本明細書に示された実施形態に限定されるように解釈されるものではなく、むしろ、これらの実施形態は本開示が適用可能な法的要件を満たす目的で提供される。図面を通して、類似参照番号は類似要素を表す。「データ」、「コンテンツ」、「情報」という語句、および類似語句は、本発明のいくつかの実施形態例に従って、伝送、受信、操作、および/または、記憶されることが可能なデータを表すために、同じ意味で使用されることがある。
【0013】
本明細書で使用される「(電気)回路」という語句は、以下の全てを表す。(a)ハードウェアのみの回路実装(例えば、アナログ回路および/またはデジタル回路のみにおける実装)、(b)回路およびソフトウェア(および/またはファームウェア)の組み合わせ、例えば(適用可能な場合には):(i)プロセッサの組み合わせ、または(ii)プロセッサ/ソフトウェア(デジタル信号プロセッサを含む)、ソフトウェア、および、例えば、携帯電話またはサーバ等の装置に種々の機能を実行させるように一緒に動作するメモリの一部、および(c)回路、例えば、操作のためのソフトウェアまたはファームウェアを、例えソフトウェアまたはファームウェアが物理的に存在しないとしても、必要とする、マイクロプロセッサまたはマイクロプロセッサの一部。
【0014】
この「(電気)回路」の定義は、いずれの請求項をも含む、本願におけるこの語句の全使用に適用される。さらなる実施例として、本願で使用される「(電気)回路」という語句はまた、単に、プロセッサ(またはマルチプロセッサ)またはプロセッサの一部、およびそれに(またはそれらに)付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアのみの実装も表す。「(電気)回路」という語句はまた、特定の請求項の構成要件に適用可能である場合には例えば、ベースバンド集積回路、あるいは携帯電話用の応用プロセッサ集積回路、あるいはサーバ、セルラネットワーク機器、または他のネットワーク機器内の類似集積回路も表す。
【0015】
本発明の種々の実施形態例に従って、電力管理、および/または、例えば携帯電子デバイス等の電子デバイスの機能を実行するために必要なユーザ入力を削減することでユーザ体験を向上するための技術が提供される。この点において、電子デバイスまたはシステムは、メイン処理システムおよびサブシステムを含むシステムレベルハードウェアを含んでもよい。いくつかの実施形態例において、メイン処理システムおよびサブシステムは、別個の電子デバイス内に配置されてもよい。メイン処理システムは、電子デバイスの標準的な動作機能に対応する中央処理装置を含んでもよい。メイン処理システムは、例えば、ユーザが能動的に電子デバイスと対話をする時に、アクティブモードで稼動してもよい。アクティブモードにおいて、メイン処理システムは、電子デバイスの進行中のアクティビティ(例えば、ウェブ閲覧)に対する最大処理速度(または、アクティブ閾値速度)を提供するように構成されてもよい。
【0016】
さらに、メイン処理システムは、例えば、ユーザ入力に一定の間隔が空いた(例えば、ユーザインターフェースを介してユーザから何の入力もない)後に、省電力モードに入るように構成されてもよい。いくつかの実施形態例に従って、メイン処理システムが省電力モードである時、メイン処理システムは、例えばウェイクアップ信号の受信および処理といったシステム層の機能性、または、オーディオトラックの継続再生といったアプリケーション層の機能性等の、必須の機能性を維持するために、比較的少量の電力を消費(例えば、低電力モード)することができる。いくつかの実施形態例に従って、メイン処理システムが省電力モードである時、メイン処理システムへの電力は完全に遮断されてもよい(例えば、無電力モード)。いくつかの実施形態例に従って、省電力モードにおいてメイン処理システムは、完全に電源が落ち、および/または、メイン処理システムが特定の入力(例えば、ウェイクアップトリガ信号)には反応できる状態に入ってもよい。さらにいくつかの実施形態例において、メイン処理システムが省電力モードである時、メイン処理システムは、オーディオファイルの再生といった継続中の機能への対応を継続しながら、メイン処理システムの他の必須でない部分(例えば、ディスプレイ駆動用の信号用の部分等)の電源を落としもよい。いくつかの実施形態例に従って、電子デバイスがロックモードに入る時、メイン処理システムは、場合により一定時間の後に、省電力モードに入ってもよい。
【0017】
メイン処理システムが省電力モードである時、メイン電力システムはまず、例えば、メイン電力システムがユーザ入力を受信する準備ができる前に、ウェイクアップしなければならない場合がある。いくつかの例において、メイン電力システムにウェイクアップ信号が提供されてから、メイン電力システムがユーザ入力を受信する準備ができるまでの間に、一定の起動時間が生じる場合がある。例えば、ユーザ入力を最初に提供した時からメイン処理システムがユーザ入力を受信する準備ができるまでの間にユーザが体験する反応遅延を回避するために、サブシステムが使用されてもよい。
【0018】
いくつかの実施形態例に従って、サブシステムは、メイン処理システムが省電力モードである時に稼動してもよい。サブシステムは、サブシステムが稼動中である時、メイン処理システムが稼動中にメイン処理システムが消費する電力よりも、少ない電力を消費するように構成されてもよい。したがって、サブシステムが稼動し、メイン処理システムが省電力モードである時、正味電力の節約を達成できる。
【0019】
サブシステムは、少なくとも1つのプロセッサを備えることができ、メイン処理システムが省電力モード中にユーザ入力コマンドを受信するように構成されてもよい。この点において、サブシステムは、稼動中である時、ユーザ入力コマンド形式のユーザ入力を受信およびバッファリングするよう準備されてもよい。種々の実施形態例に従って、ユーザ入力は、タッチパネル、ボタン、指認識センサ、圧力センサ、近接センサ、および類似のものを介して行われてもよい。ユーザ入力コマンドの受信に応じて、サブシステムは、メイン処理システムのウェイクアップをトリガし、メイン処理システムの準備ができた時にユーザ入力コマンドを処理のためにメイン処理システムに伝送するよう構成されてもよい。いくつかの実施形態例に従って、メイン処理システムは、ユーザ入力コマンドの処理後に省電力モードに戻ってもよい。この点において、いくつかの実施形態例に従って、電子デバイスは、メイン処理システムがウェイクアップし、ユーザ入力コマンドを処理し、省電力モードに戻る間、ロックモードのままであってもよい。
【0020】
前述の通り、サブシステムはユーザ入力コマンドを受信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態例に従って、サブシステムは、メイン処理システムへのあらゆる形式のユーザ入力を受信し、バッファリングし、伝送するように構成されてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態例に従って、サブシステムは特定の形式のユーザ入力、すなわちユーザ入力コマンドを、受信し、バッファリングし、伝送するように構成されてもよい。ユーザ入力コマンドは、単にメイン電力システムのウェイクアップのみならず、それ以上を電子デバイスにさせるコマンドとして検出されてもよい。むしろ、ユーザ入力コマンドは、現在実装されているアプリケーションに基づき、メイン処理システムに、例えば、プレイリストの次の曲へのスキップ、電子メール確認の実行、別のアプリケーションを開く、アプリケーションを閉じる、通信セッションを切断する等をさせるユーザ入力であってもよい。
【0021】
種々の実施形態例に従って、サブシステムを実装する結果として、ユーザは、電子デバイスのメイン処理システムが省電力モードであっても、電子デバイスがユーザ入力を受信する準備ができるまでの遅延時間を体験することなく、かつ電子デバイスをウェイクアップするための最初のユーザ入力を行い、次に電子デバイスにタスクの実行を要求するユーザ入力コマンドを入力する必要なしに、ユーザ入力を行うことで電子デバイスと対話することができる。したがって、いくつかの実施形態例に従って、ユーザは、電子デバイスにウェイクアップと要求されたタスクの実行との両方をさせるために、単一のユーザ入力コマンド(例えば、タッチスクリーンディスプレイ上での1回のスワイプ動作)を入力してもよい。したがって、タッチスクリーンディスプレイを含む電子デバイスにおいて、種々の実施形態例に従って、電子デバイスをウェイクアップするためにスクリーンをタップし、次にユーザ入力を行う必要はない。むしろ、種々の実施形態例に従って、サブシステムを使用して、電子デバイスはメイン処理システムが省電力モードであるかどうかにかかわらず、常時ユーザ入力を受信する準備ができている。
【0022】
図1は、サブシステムを介して電力管理を実行するための方法例のフローチャートを示す。
図1の方法例は、本明細書に説明されるメイン処理システムおよびサブシステムを含む、電子デバイスまたは電子デバイスのシステムによって実装されてもよい。 100において、電子デバイスは、ユーザインターフェース(UI)アクティビティが起こった、または受信されたかに関して、決定をする。いかなるユーザインターフェースアクティビティも、可能であれば閾値時間の間、受信されない場合は、メイン処理システムは120において省電力モードに入ってもよい。ユーザアクティビティが検出され、メイン処理システムが省電力モードである場合は、ユーザ入力は、130において、サブシステムによって受信されてもよい。いくつかの実施形態例に従って、仮にメイン処理システムが省電力モードでない場合は、サブシステムは迂回されユーザ入力は直接ユーザインターフェースから受信される。しかしながら、いくつかの実施形態例に従って、サブシステムはユーザ入力を処理のためにメイン処理システムへ通過させるパスの役割を果たしてもよい。
【0023】
前述の通り、メイン処理システムが省電力モードである時、サブシステムは140においてユーザ入力を受信し、130においてユーザ入力を記憶またはバッファリングしてもよい。サブシステムは、ユーザ入力をバッファリングするためのサブシステムの一部であるデータ記憶装置、または、例えば、データ記憶のためにメイン処理システムにより使用されるデータ記憶装置を、使用してもよい。150において、サブシステムは、メイン処理システムをウェイクアップしユーザ入力を処理するために、メイン処理システムへユーザ入力を配信してもよい。この点において、いくつかの実施形態例に従って、サブシステムはまずウェイクアップ通信をメイン処理システムに送り、次に、メイン処理システムが情報を受信する準備ができた時に、ユーザ入力の表現を送ってもよい。別法として、サブシステムは、メイン処理システムのウェイクアップをトリガし、メイン処理システムに処理のためにユーザ入力の表現を提供する、単一の通信をメイン処理システムへ送ることもできる。
【0024】
ユーザ入力の処理に応じて、メイン処理システムは160において随意で省電力モードに戻ってもよい。
図1に示される通り、いくつかの実施形態例に従って、メイン処理システムは、自動的に省電力モードに戻る必要はなく、むしろ、次のユーザ入力を待ってもよい。実施形態によっては、メイン処理システムが省電力モードに戻ったり戻らなかったり、ユーザ入力によって決まったりしてもよい。例えば、ユーザ入力がプレイリストの次の曲へスキップさせるコマンドであった場合、メイン処理システムは、省電力モードへ戻り、次の曲を再生し続けてもよい。しかしながら、ユーザ入力が、例えば、ウェブブラウザアプリケーションを開くことを要求した場合、メイン処理システムは、ブラウザを開くというタスクを完了した後で、稼動したままであってもよい。
【0025】
前述の内容に基づき、使用例を示す。第1の使用例では、本発明の実施形態例は、テレビのリモコン装置がサブシステムであり、テレビがメイン処理装置であるような、テレビのリモコン装置を実装できる。この点において、リモコン装置のユーザは、テレビをつけるためにリモコン装置の電源ボタンを押し、チャンネルを5に変えるために「5」のボタンを押さなくてはいけないのではなく、単にリモコン装置の「5」のボタンを押すだけでよい。リモコン装置の「5」のボタンを押すことにより、リモコン装置は、テレビのチャンネルを「5」に合わせるような要求を表現する、ウェイクアップ信号または電源投入信号を送るように構成されてもよい。したがって、いくつかの実施形態例に従って、ユーザは、サブシステムがメイン処理システムのウェイクアップをトリガし、メイン処理システムによる処理のためにユーザ入力の表現を伝送するのに対して、単一のユーザ入力を提供してもよい。
【0026】
実施形態例にかかわる第2の使用例は、メディアプレーヤ装置の操作について説明される。第1の使用例とは異なり、第2の使用例に従って、メイン処理システムおよびサブシステムは単一のメディアプレーヤ装置内に含まれてもよい。メディアプレーヤ装置は曲を目下再生し、メイン処理システムはアクティブモードで稼動してもよい。続いて、メディアプレーヤ装置は、ユーザ入力の結果かまたは休止タイマに起因して、ロックされてもよい。したがって、メディアプレーヤ装置はロックされた状態で音楽を再生し続けることができ、メイン処理システム(例えば、メインプロセッサ)は音楽を再生し続けながら省電力モードに入ることができる。ユーザは続いて、次のトラックの再生を要求する単一のユーザ動作の形式で、ユーザ入力(例えば、タッチスクリーンディスプレイ上のストローク動作の形式で)を行ってもよい。メイン処理システムが省電力モードであっても、サブシステムはユーザ入力を受信およびバッファリングし、メイン処理システムのウェイクアップをトリガし、メイン処理システムへ処理のためのユーザ入力の表現を提供してもよい。メディアプレーヤ装置のディスプレイは、次のトラックが要求されたことを指示してもよい。次の曲へスキップした後、メイン処理システムは省電力モードへ戻ってもよい。
【0027】
図2は、本明細書に説明される通り、サブシステムを介して、エネルギー管理を実行するように構成される装置例200を示す。いくつかの実施形態例において、装置200は、有線または無線の通信機能を有する通信機器として具現化されることができ、またはそれらの構成要素として含まれてもよい。いくつかの実施形態例において、装置200は、据置型端末または携帯端末といった通信機器の一部であってもよい。携帯端末として、装置200は、モバイルコンピュータ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、ポケットベル、携帯テレビ、ゲーム機、カメラ、ビデオ記録装置、オーディオ/ビデオプレーヤ、ラジオ、および/または全地球測位システム(GPS)デバイス、テレビリモコン装置、前述のあらゆる組み合わせ、またはそれに類似するものであってもよい。通信機器の型にかかわらず、装置200はまた演算機能を含んでもよい。
【0028】
装置例200は、プロセッサ205、メモリ素子210、入出力(I/O)インターフェース206、通信インターフェース215、ユーザインターフェース220、およびサブシステム230を含むか、またはそれらと通信している。種々の実施形態例に従って、プロセッサ205および入出力インターフェース206はメイン処理システム207に含まれてもよい。さらに、種々の実施形態例に従って、サブプロセッサ231およびメモリ素子232は、サブシステム230に含まれてもよい。
図2は、プロセッサ205、メモリ素子210、入出力(I/O)インターフェース206、通信インターフェース215、ユーザインターフェース220、およびサブシステム230を、単一の装置200の一部として描写しているが、これらの構成要素は種々の組み合わせにおいて、複数のデバイスの一部として分けられ得るということが予測される。
【0029】
プロセッサ205およびサブプロセッサ231は、例えば、マイクロプロセッサ、コプロセッサ、制御装置、例えばASIC(特殊用途集積回路)等の特殊目的集積回路、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、ハードウェアアクセラレータ、処理回路、それらの組み合わせ、または類似するものを含む、本発明の実施形態例の種々の機能を実装するための種々の手段として、具現化されてもよい。プロセッサ205はサブブロセッサ231を上回る処理能力を有し、プロセッサ205は、プロセッサがどちらも稼動している時にサブプロセッサ231よりも多い電力を消費し得る。一実施形態例に従って、プロセッサ205および/またはサブプロセッサ231のそれぞれは、同時に動作する複数のプロセッサ、または1つ以上のマルチコアプロセッサを表し得る。さらに、プロセッサ205および/またはサブプロセッサ231は、複数のトランジスタ、論理ゲート、クロック(例えば、オシレータ)、他の電子回路、および本明細書に説明される機能の実行を改善する類似のものから構成されてもよい。プロセッサ205および/またはサブプロセッサ231は、必ずしもではないが、1つ以上の付随するデジタル信号プロセッサを含んでもよい。いくつかの実施形態例において、プロセッサ205および/またはサブプロセッサ231は、それぞれ、メモリ素子210および/またはメモリ素子232内に記憶された命令か、またはプロセッサ205および/またはサブプロセッサ231にアクセス可能な命令を実行するように構成される。プロセッサ205および/またはサブプロセッサ 231は、プロセッサが装置200に本明細書に説明される種々の機能を実行させるように稼動するよう構成されてもよい。
【0030】
ハードウェアとして構成されるか、またはコンピュータ可読記憶媒体に記憶された命令を介して構成されるか、あるいはそれらの組み合わせによるかにかかわらず、プロセッサ205および/またはサブプロセッサ232は、本発明の実施形態に従って構成される限り、本発明の実施形態に従って動作を実行することが可能な構成要素であってもよい。したがって、プロセッサ205および/またはサブプロセッサ231のそれぞれが、ASIC、FPGA、またはそれらに類似するものとして、またはその一部として具現化される実施形態例において、プロセッサ205および/またはサブプロセッサ231は、本明細書に説明される動作を行うために特別に構成されたハードウェアである。別法として、プロセッサ205および/またはサブプロセッサ231が、コンピュータ可読記憶媒体に記憶された命令を実行するものとして具現化される実施形態例において、命令は、プロセッサ205および/またはサブプロセッサ231を、本明細書に説明されるアルゴリズムおよび動作を実行するように特別に構成する。いくつかの実施形態例において、プロセッサ205および/またはサブプロセッサ231は、本明細書に説明されるアルゴリズム、方法、および動作を実行するために実行された命令を介する、プロセッサ205および/またはサブプロセッサ231のさらなる構成によって、本発明の実施形態例を採用するために構成された特別なデバイス(例えば、携帯端末)のプロセッサである。
【0031】
メモリ素子210および232はそれぞれ、揮発性および/または不揮発性メモリを含む1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。いくつかの実施形態例において、メモリ素子210および232は、動的および/または静的RAM、オンチップのまたはオフチップのキャッシュメモリ、および/または類似のものを含む、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含む。さらに、メモリ素子210および232は、内蔵および/または取り外し可能である不揮発性メモリを含んでもよく、例えば、読み取り専用メモリ、フラッシュメモリ、磁気記憶装置(例えば、ハードディスク、フレキシブルディスクドライブ、磁気テープ等)、光学ドライブおよび/または媒体、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、および/または類似のものを含んでもよい。メモリ素子210および232は、一時的にデータを記憶するためのキャッシュ領域を含んでもよい。この点において、メモリ素子210および232のいくつかまたは全ては、プロセッサ205またはサブプロセッサ231内に含まれてもよい。
【0032】
入出力インターフェース206は、プロセッサ205を、通信用インターフェース215およびサブシステム230といった他の電子回路またはデバイスとインターフェースで接続するように構成された、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせにおいて具現化される、任意のデバイス、電子回路、または手段であってもよい。いくつかの実施形態例において、プロセッサ205は、入出力インターフェース206を介して、メモリ210とインターフェースをとってもよい。入出力インターフェース206は、信号およびデータをプロセッサ205が読み取り得る形式に変換するように構成されてもよい。入出力インターフェース206はまた、プロセッサ205の動作に対応するために入力および出力のバッファリングを実行してもよい。いくつかの実施形態例に従って、プロセッサ 205および入出力インターフェース206は、種々の機能を実行するように、または装置200に種々の機能を実行させるように構成された単一のチップまたは集積回路上に組み合わせられてもよい。
【0033】
通信インターフェース215は、ネットワーク225、および/または、装置例200と通信する任意の他のデバイスまたはモジュールから/へ、データを受信および/または送信するように構成された、ハードウェアか、コンピュータプログラム製品か、またはハードウェアとコンピュータプログラム製品との組み合わせかにおいて具現化された、任意のデバイスまたは手段であってもよい。プロセッサ205はまた、通信用インターフェースを介する通信を、例えば通信用インターフェース215内に含まれるハードウェアの制御によって、改善するように構成されてもよい。この点において、通信インターフェース215は、例えば、1つ以上のアンテナ、トランスミッタ、レシーバ、トランシーバ、および/または、例えば、通信を可能にするためのプロセッサを含む対応ハードウェア、を含んでもよい。通信インターフェース215を介して、装置例200は、装置間方式で、および/または、基地局、アクセスポイント、サーバ、ゲートウェイ、ルータ、または類似のものを介する中継通信を介して、種々の他のネットワークエンティティと通信してもよい。
【0034】
通信用インターフェース215は、任意の有線または無線通信規格に従って通信を実現するように構成されてもよい。通信用インターフェース215は、多入力多出力(MIMO)環境等の多重アンテナ環境における通信に対応するように構成されてもよい。さらに、通信用インターフェース215は、直交周波数分割多重(OFDM)信号伝送に対応するように構成されてもよい。いくつかの実施形態例において、通信用インターフェース215は、IS-136(時分割多重アクセス(TDMA))、GSM(汎ヨーロッパ・デジタル化移動体移動体通信システム)、IS-95(符号分割多重アクセス方式(CDMA))といった第2世代(2G)無線通信プロトコル、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)、CDMA2000、広帯域CDMA(WCDMA)、および時分割CDMA(TD-SCDMA)といった第3世代(3G)無線通信プロトコル、世界共通次世代携帯電話方式(IMT -Advanced)プロトコル、LTE-advancedを含むロングタームエボリューション(LTE)プロトコル等の第4世代(4G)無線通信プロトコルを伴う、Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E-UTRAN)といった第3.9世代(3.9G)無線通信プロトコル、または類似のものといった、種々の技術に従って通信するよう構成されてもよい。さらに、通信用インターフェース215は、例えば、無線周波数(RF)、赤外(IrDA)無線ネットワーク技術、またはIEEE802.11(例えば、802.11a、802.11b、802.11g、802.11n等)、無線構内通信網(WLAN)プロトコルといったWLAN技術、IEEE802.16といったワイマックス(WiMAX)技術、および/または、IEEE802.15、BlueTooth(BT)、低電力版BT、超広帯域無線(UWB)、Wibree、Zigbeeといった無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)技術、および/または、類似のものを含む複数の異なる無線ネットワーク技術のうちの任意等の技術に従って通信を実現するように構成されてもよい。通信用インターフェース215はまた、可能な場合はインターネットプロトコル(IP)を介して、ネットワーク層における通信に対応するように構成されてもよい。
【0035】
ユーザインターフェース220は、ユーザインターフェース220を介してユーザ入力を受信するため、および/または、ユーザに、例えば聴覚的、視覚的、機械的、または他の出力指示として出力を提示するために、サブシステム230と通信してもよい。ユーザインターフェース220は、例えば、キーボード、マウス、ジョイスティック、ディスプレイ(例えば、タッチスクリーンディスプレイ)、マイクロホン、スピーカ、または他の入出力機械を含み得る。いくつかの実施形態例に従って、ユーザインターフェース220は、タッチセンサ、圧力センサ、光センサ、近接センサ、リモコン装置、および類似のものを含むか、またはそれらの操作に対応してもよい。さらに、プロセッサ205は、ユーザインターフェースの1つ以上の要素のうちの少なくともいくつかの機能を制御するように構成されたユーザインターフェース回路と、可能な場合は、サブシステム230を介して、通信してもよい。プロセッサ205および/またはユーザインターフェース回路は、プロセッサ205にアクセス可能なメモリ(例えば、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、および/または類似のもの)に記憶されたコンピュータプログラム命令(例えば、ソフトウェアおよび/またはファームウェア)を通じて、ユーザインターフェースの1つ以上の要素の1つ以上の機能を制御するように構成されてもよい。いくつかの実施形態例において、ユーザインターフェース回路は、ディスプレイを利用して、装置200の少なくともいくつかの機能のユーザ制御を改善し、かつユーザ入力に応答するように構成される。プロセッサ205はまた、ユーザインターフェース、ディスプレイ、および装置200の少なくともいくつかの機能のユーザ制御を改善するように構成されたディスプレイ回路、の少なくとも一部を表示するように構成されたディスプレイ回路を備えるか、またはそれらと通信してもよい。
【0036】
装置例200のサブシステム230は、ハードウェア、コンピュータプログラム製品、あるいは、例えば装置例200を構成するための記憶された命令を実装するサブプロセッサ231、本明細書に説明される機能を実行するように構成された実行可能なプログラムコード命令を記憶するメモリ素子231、または本明細書に説明される通りサブシステム230の機能を実行するように構成されたサブプロセッサ231を構成されたハードウェアといった、ハードウェアとコンピュータプログラム製品との組み合わせに、部分的または全体的に具現化された任意の手段またはデバイスであってもよい。
【0037】
種々の実施形態例に従って、サブシステム230は、本明細書に説明される機能、および、具体的には、
図5に描写された方法例に関連して説明される動作を実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態例に従って、サブシステム230は、400においてメイン処理システム207が省電力モードに入ったという指示を受信し、410においてサブシステムのためのアクティブモードを実装するように構成されてもよい。サブシステム230はまた、420において電子デバイスのメイン処理システム207が省電力モードである間にユーザ入力を受信し、かつ430においてユーザ入力の表現をバッファリングするように構成されてもよい。いくつかの実施形態例に従って、サブシステム230は、ユーザ入力コマンドの形式のユーザ入力を受信するように構成されてもよい。ユーザ入力の受信に応じて、サブシステム230は、440においてメイン処理システムの省電力モードからのウェイクアップをトリガし、450において処理のためにメイン処理システムへユーザ入力の表現を伝送するように構成されてもよい。いくつかの実施形態例に従って、サブシステム230はさらに、メイン処理システムが処理のためのユーザ入力の表現を受信する準備ができているという指示の受信に応じて、ユーザ入力の表現を伝送するように構成されてもよい。サブシステム230はまた、ユーザ入力の表現を伝送した後に、メイン処理システムがユーザ入力の処理に応じて省電力モードに戻ったという指示を受信するように構成されてもよい。
【0038】
メイン処理システム207およびサブシステム230は、別個の構成要素として(例えば、別個のプロセッサを用いて)
図2に示されていることに留意されたい。しかしながら、例えば、
図3に描写される装置例200a等のいくつかの実施形態例に従って、サブシステム230aは、メイン処理システム207aに含まれてもよく、いくつかの実施形態例において、サブシステム230aは、プロセッサ205の一部であってもよい。例えば、いくつかの実施形態例において、メイン処理システム207aが省電力モードに入る時、プロセッサ205は、サブシステム230aに関連しない機能が非アクティブになる省電力モードに入ってもよい。別法として、メイン処理システム207aおよびサブシステム230は、メイン処理システム207およびサブシステム230と同様に動作するように構成されてもよい。
【0039】
次に、
図4を参照して、本発明の種々の実施形態に従う、より具体的な装置例が示される。
図4の装置例は、セルラ通信ネットワーク等の無線ネットワーク内で通信するように構成された携帯端末10である。携帯端末10は、本明細書に説明される機能を実行するように構成されてもよい。より具体的には、携帯端末10は、サブプロセッサ22を介してサブシステムに関して説明される機能と、プロセッサ20を介してメイン処理システムに関して説明される機能とを実行させられてもよい。この点において、プロセッサ20およびサブプロセッサ22は、プロセッサ205およびサブプロセッサ231に類似して構成された、集積回路またはチップであってもよい。さらに、揮発性メモリ40および不揮発性メモリ42は、コンピュータ可読記憶媒体として、プロセッサ20およびサブプロセッサ22の動作に対応するように構成されてもよい。
【0040】
携帯端末10はまた、アンテナ12、トランスミッタ14、およびレシーバ16を含んでもよく、これらは携帯端末10の通信用インターフェースの一部として含まれてもよい。スピーカ24、マイクロホン26、ディスプレイ28(タッチスクリーンディスプレイであってもよい)、およびキーパッド30は、ユーザインターフェースの一部として含まれてもよい。
【0041】
図1および
図5は、本発明の実施形態例に従う、システム例、方法例、および/またはコンピュータプログラム製品例のフローチャートを示す。フローチャートの各動作、および/または、フローチャート内での動作の組み合わせは、種々の手段によって実装され得ることが理解されるであろう。フローチャートの動作、フローチャート内での動作の組み合わせ、または本明細書に説明される本発明の実施形態例の他の機能を実装するための手段は、ハードウェア、および/または(伝播信号を記述するコンピュータ可読伝送媒体と対照的に)1つ以上のコンピュータプログラムコード命令、プログラム命令、またはその中に記憶された実行可能なコンピュータ可読プログラム命令を有するコンピュータ可読記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品を、含んでもよい。この点において、プログラムコード命令は、装置例200または200 a等の装置例の、メモリ素子210または232等のメモリ素子に記憶されることができ、プロセッサ205またはサブプロセッサ231等のプロセッサによって実行されてもよい。理解されるように、かかるプログラムコード命令はいずれも、フローチャートの動作内に指定される機能を実装するための手段となるような特定の機械を作り出すために、コンピュータ可読記憶媒体からコンピュータまたは他のプログラム可能な装置へと取り込まれてもよい。これらのプログラムコード命令はまた、コンピュータ、プロセッサ、または他のプログラム可能な装置に、特定の機械または特定の製品を生み出すような特定の方法で作動するように指示することができる、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体に記憶された命令は、フローチャートの動作内に指定される機能を実装するための手段となる製品を作り出してもよい。プログラムコード命令は、コンピュータ可読記憶媒体から読み出されることができ、コンピュータ、プロセッサ、または他のプログラム可能な装置を、コンピュータ、プロセッサ、または他のプログラム可能な装置上で、あるいはそれらによって、実行される動作を実行するように構成するために、コンピュータ、プロセッサ、または他のプログラム可能な装置へ取り込まれてもよい。プログラムコード命令の読み出し、取り込み、および実行は、1つの命令が1度に読み出し、取り込み、および実行されるように、連続して実行されてもよい。いくつかの実施形態例において、読み出し、取り込み、および/または実行は、複数の命令が一緒に読み出し、取り込み、および/または実行されるように、並行して実行されてもよい。プログラムコード命令の実行は、コンピュータ、プロセッサ、または他のプログラム可能な装置によって実行される命令がフローチャートの動作内に指定される機能を実装するための動作を実行するような、コンピュータ実装処理を作り出してもよい。
【0042】
したがって、フローチャートの動作に関連する命令のプロセッサによる実行、あるいはフローチャートのブロックまたは動作に関連する命令のコンピュータ可読記憶媒体への記憶は、指定の機能を実行するための動作の組み合わせに対応する。フローチャートの1つ以上の動作、およびフローチャート内のブロックまたは動作の組み合わせは、特殊目的のハードウェアベースのコンピュータシステムおよび/または指定の機能を実行するプロセッサか、または特殊目的ハードウェアとプログラムコード命令との組み合わせかによって、実装され得ることも理解されるであろう。
【0043】
次に、別の実施形態例に従う方法例を示す。この方法例は、メイン処理システムが省電力モードである間にユーザ入力を受信すること、ユーザ入力の表現をバッファリングすることと、ユーザ入力の受信に応じてメイン処理システムの省電力モードからのウェイクアップをプロセッサを介してトリガし、かつ処理のためにメイン処理システムへユーザ入力の表現を伝送することとを含んでもよい。いくつかの実施形態例に従って、方法例はさらに、メイン処理システムが省電力モードに入ったという指示を受信することと、メイン処理システムが省電力モードに入ったという指示の受信に応じて、ユーザ入力の受信に備えてアクティブモードを実装することとを含んでもよい。いくつかの実施形態例に従って、ユーザ入力を受信することは、ユーザ入力であって、ユーザ入力コマンドの形式であるユーザ入力を受信することを含んでもよい。いくつかの実施形態例に従って、方法例は、ユーザ入力の表現を伝送した後に、ユーザ入力の処理に応じてメイン処理システムが省電力モードに戻ったという指示を受信することを含む。いくつかの実施形態例に従って、ユーザ入力の表現を伝送することは、メイン処理システムが処理のためにユーザ入力の表現を受信する準備ができているという指示の受信に応じて、ユーザ入力の表現を伝送することを含む。いくつかの実施形態例に従って、メイン処理システムのウェイクアップをトリガすることは、サブシステムからのメイン処理システムのウェイクアップをトリガすることを含み、サブシステムおよびメイン処理システムは別個の電子デバイス内に配置される。
【0044】
別の実施形態例は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置であって、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に少なくとも、メイン処理システムが省電力モードである間にユーザ入力を受信すること、ユーザ入力の表現をバッファリングすることと、ユーザ入力の受信に応じて、メイン処理システムの省電力モードからのウェイクアップをトリガし、かつ処理のためにメイン処理システムへユーザ入力の表現を伝送することとを、実行させるように構成される。いくつかの実施形態例に従って、装置例はさらに、メイン処理システムが省電力モードに入ったという指示を受信することと、メイン処理システムが省電力モードに入ったという指示の受信に応じて、ユーザ入力の受信に備えアクティブモードを実装することとを実行させられる。いくつかの実施形態例に従って、ユーザ入力を受信することを実行させられる装置例は、ユーザ入力であって、ユーザ入力コマンドの形式であるユーザ入力を受信することを実行させられることを含む。いくつかの実施形態例に従って、装置例はさらに、ユーザ入力の表現を伝送した後に、メイン処理システムがユーザ入力の処理に応じて省電力モードに戻ったという指示を受信することを実行させられる。いくつかの実施形態例に従って、ユーザ入力の表現を伝送することを実行させられる装置例は、メイン処理システムは処理のためにユーザ入力の表現を受信する準備ができているという指示の受信に応じて、ユーザ入力の表現を伝送することを実行させられることを含む。いくつかの実施形態例に従って、メイン処理システムのウェイクアップをトリガすることを実行させられる装置例は、サブシステムからのメイン処理システムのウェイクアップをトリガすることを実行させられることを含み、サブシステムおよびメイン処理システムは、別個の電子デバイス内に配置される。
【0045】
いくつかの実施形態例に従って、装置例は携帯端末を備え、装置例はさらに、ディスプレイを利用して、携帯端末の少なくともいくつかの機能のユーザ制御を改善するように構成され、かつユーザ入力に応答するように構成される、ユーザインターフェース回路およびユーザインターフェースソフトウェアと、携帯端末のユーザインターフェースの少なくとも一部を表示するように構成される、ディスプレイおよびディスプレイ回路とを備え、ディスプレイおよびディスプレイ回路は、携帯端末の少なくともいくつかの機能のユーザ制御を改善するように構成される。いくつかの実施形態例に従って、装置例はさらに、メイン処理システムを備え、メイン処理システムは省電力モードを実装するように構成されるメインプロセッサを含む。
【0046】
別の実施形態例は、その上に記憶されたコンピュータプログラムコードを有する、コンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータプログラムコードは、実行されると、装置に、メイン処理システムが省電力モードである間にユーザ入力を受信すること、ユーザ入力の表現をバッファリングすることと、ユーザ入力の受信に応じて、メイン処理システムの省電力モードからのウェイクアップをトリガし、かつ処理のためにメイン処理システムへのユーザ入力の表現を伝送することとを、実行させるように構成される。いくつかの実施形態例に従って、コンピュータプログラムコードはさらに、装置に、メイン処理システムが省電力モードに入ったという指示を受信することと、メイン処理システムが省電力モードに入ったという指示の受信に応じて、ユーザ入力の受信に備えてアクティブモードを実装することとを実行させるように構成される。いくつかの実施形態例に従って、装置にユーザ入力を受信することを実行させるように構成されるコンピュータプログラムコードは、装置にユーザ入力を受信することを実行させるように構成されることを含み、ユーザ入力は、ユーザ入力コマンドの形式である。いくつかの実施形態例に従って、コンピュータプログラムコードはさらに、ユーザ入力の表現を伝送した後に、装置に、ユーザ入力の処理に応じて、メイン処理システムが省電力モードに戻ったという指示を受信することを実行させるように構成される。いくつかの実施形態例に従って、装置に、ユーザ入力の表現を伝送することを実行させるように構成される、コンピュータプログラムコードは、メイン処理システムが処理のためのユーザ入力の表現を受信する準備ができているという指示の受信に応じて、ユーザ入力の表現を伝送することを実行させるように構成されることを含む。いくつかの実施形態例に従って、装置に、メイン処理システムのウェイクアップをトリガするように実行させるように構成される、コンピュータプログラムコードは、装置にサブシステムからのメイン処理システムのウェイクアップをトリガすることを実行させるように構成されることを含み、サブシステムおよびメイン処理システムが別個の電子デバイス内に配置される。
【0047】
前述の説明および関連図面に示した教示の利点を有するこれらの発明に関連する技術分野の当業者であれば、本明細書に記載される本発明の多数の修正および他の実施形態が想到されるであろう。したがって、本発明は開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、修正および他の実施形態は、添付の特許請求の範囲に含まれることを理解されたい。さらに、前述の説明および関連図面は、要素および/または機能の特定の組み合わせ例の文脈において説明されているが、異なる要素および/または機能の異なる組み合わせは、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、別の実施形態によって提供され得ることが理解されるものとする。この点において、例えば、前述の明示されたもの以外の、要素および/または機能の異なる組み合わせも、添付の特許請求の範囲のうちのいくつかに記載され得ることが予測される。本明細書では特定の用語を採用しているが、単に一般的および説明的に使用しており、限定を目的とするものではない。