【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そのようなシステムでは、移動体端末又はユーザ機器(UE)は、特に無線アクセスネットワーク(RAN)のようなアクセスネットワーク(AN)を介したコアネットワーク(CN)によって提供される移動体サービスへのアクセスを持つ。
【0006】
特にPSベースのサービス(PSはパケット交換の略である)及びIPベースのサービス(IPはインターネットプロトコルの略である)のような異なるタイプの移動体サービスがある。従って、コアネットワークCNは、特にPSドメイン及びオペレータのIPネットワークのような異なるドメイン及び/又はサブシステムからなる。特に、UEは、無線アクセスネットワークRAN及びIP接続を提供するコアネットワークPSドメインを備えるアクセスネットワークANを介してオペレータのIPネットワークによって提供されるIPベースのサービスへのアクセスを持つ。
【0007】
既存又は旧来のシステムは、特に3G(第3世代)システムを含む。典型的な例はUMTS(ユニバーサル移動体通信システム)であり、UTRAN(UMTS地上無線アクセスネットワーク)といわれるRAN、及びGPRSパケットコアネットワーク(GPRSは汎用パケット無線サービスの略である)を含む。
【0008】
現在では、向上した性能を持つ次世代又は進化したシステムへの革新がある。典型的な例は3G_LTE(ロング・ターム・エボリューション)であり、進化したRANといわれるRAN、及び進化したパケットコアネットワークといわれるCNを含む。
【0009】
移動管理(MM)はこのようなシステムでは重要な問題である。特に位置アップデート機能及びページング機能のような異なるMM機能が存在し、そのような機能の目的はUEとネットワークの間にアクティブな無線接続がないときであってもユーザ機器UEが到達されることを保障することである。
【0010】
旧来のシステム、進化したシステムとも、MM機能は、3G旧システムにおける旧MME(例えば、サービングGPRSサポートノードSGSN)又は3G_LTEシステムにおけるLTE_MMEのようなCNレベルMMエンティティ(MME)とUEとの間ではCNレベルで実行される。PS接続については、特に、例えばレガシー2.5G_GPRSシステム(PMMはパケット移動管理の略である)について規定される以下のPMM状態を含む異なるMM状態が定義されている。PMM接続状態(パケットシグナリング接続がUEとCNの間で確立される場合)では、CNはUEの位置をセルの精度で知得する。PMMアイドル状態(UEとCNの間にパケットシグナリング接続が存在しない場合)では、CNはUEの位置をルーティングエリア(RA)の精度で知得する。UEはそのRAが変化するとRAアップデートを実行する。パケット接続の十分な活動がない場合には、UEはPMM接続状態からPMMアイドル状態に移行することになる。PMMアイドル状態においてUEへのダウンリンク上で再び何らかの活動があると、パケット接続を再活性化するためにUEのページングが必要となる。ページングは、UEが位置するとして知られている、即ち、登録されている最後のルーティングエリア(RA)上で実行される。
【0011】
特にUMTSのような3G旧システムでは、CNは、特にUMTSに対するUTRAN(UTRANはUMTS地上無線アクセスネットワークの略である)レベルのようなRANレベルで実行され得る幾つかのMM機能から解放される。PS接続については、特に、例えばUTRANレベルのMMについて規定される以下の状態を含む異なるMM状態が定義されている。無線ベアラがUEとUTRANの間で確立された状態――以下、無線接続状態という――では、UTRANはUEの位置をセルの精度で知得する。UEとUTRANの間で無線ベアラが確立されていないがUEとUTRANの間にシグナリング接続又はシグナリング無線ベアラが確立されている状態――以下、非無線接続URA−PCH状態という(URAはUTRAN登録エリア、PCHはページングチャネルの略である)――では、UTRANはUEの位置をURAの精度で知得する。UEはそのURAが変化するとURAアップデートを実行する。この接続上に十分な活動がなく、セルのアップデートがあまりにも頻繁に起こるようなユーザ移動がある場合、UEは無線接続状態から非無線接続URAPCH状態に移行することになる。URA−PCH状態においてUEへのダウンリンク上で再び何らかの活動があると、無線接続を再活性化するためにページングが必要となる。ページングは、UEが位置するとして知られている、即ち、登録されている最後のURA上で実行される。非無線接続URA−PCH状態は、UTRANからそう見えるように、CNからはPMM接続状態として見える。RRCアイドルモードといわれるモード(RRCは無線リソース制御の略である)では、UEとUTRANの間に無線ベアラ及びシグナリング無線ベアラは確立されない。UTRANから見えるRRCアイドルモードはCNからはPPMアイドル状態として見える。
【0012】
本発明は、より具体的には、特に旧来(レガシー)及び進化したアクセスシステムのような種々のアクセスシステム間の移動をサポートするシステムアーキテクチャにおけるMMに関し、特にIPベースのサービスを種々のIP接続アクセスネットワークによって提供することを可能とする。
【0013】
LTEとレガシーアクセスシステムの間の移動をサポートするシステムアーキテクチャの一例を
図1に示す。
【0014】
図1に示すアーキテクチャは、
− マルチモード(レガシー/LTE)ユーザ機器(UE)、
− 無線ネットワークコントローラ(RCN)及びレガシー基地局、即ち、レガシーノードB(例示ではレガシーノードB1、レガシーノードB2、レガシーノードB3等)を含む、例えば、UTRAN(UMTS地上アクセスネットワーク)のようなレガシー3G無線アクセスネットワーク、
− LTE基地局、即ち、LTEノードB(例示ではLTEノードB4及びLTEノードB5等)を含む、例えば、E−UTRANのようなLTE無線アクセスネットワーク、
− レガシー移動管理エンティティ(レガシーMME)、
− LTE移動管理エンティティ(LTE_MME)、
− 一方のアクセスシステム(レガシー及び/又はLTE)と他方の外部IPネットワーク(不図示)の間の相互接続を提供するゲートウェイSAEGW
を備える。
【0015】
このアーキテクチャの例では、LTE技術とレガシー技術の間のネットワークインフラ内(コアネットワークCNと無線アクセスネットワークの両方)での結合を可能な限り緩めている。個別の無線エンティティ及びコアネットワークレベルの移動を扱う個別のエンティティが存在する。レガシー技術とLTE技術の間の結合は、
・LTEカバレッジ上でのコアネットワークレベルの移動を扱うLTE−MMEエンティティとレガシーカバレッジ上でのコアネットワークレベルの移動を扱うレガシーMMEエンティティの間のシグナリング通信チャネル
・ゲートウェイSAEGW
によって提供されるだけである。
【0016】
アイドルモードでは、レガシーMME(他方、LTE_MME)はUTの位置をルーティングエリア(RA)(他方、トラッキングエリア(TA))の精度で知得する。UEはそのRA(他方、TA)が変化するとRA(他方、TA)のアップデートを実行する。ページングはUTが登録された最後のRA(他方、TA)上で実行される。
【0017】
UEがページングされるエリアは一般にページングエリア(PA)といわれる。PAはシーケンシャルなページングが使用される場合にRA(他方、TA)の一部となり得る。
【0018】
LTEとレガシーアクセスシステムの間の移動をサポートするアーキテクチャでは、例えば
図1に示す一例のように、アイドルモード移動に起因してシグナリングの量を制限する(特にホームロケーションレジスタ(HLR)のような加入者データベースへ向けた位置アップデートメッセージを最小化する)ために等価RA又はTA(即ち、等価又は共通ページングエリア)の概念を用いることができる。等価ページングエリアはRAのセット及びTAのセットで構成される。この概念があれば、UEは各カバレッジに同時に結び付けられ、即ち、レガシーMME及びLTE_MMEの両方に「結び付けられる」(登録される)。UEがLTEアイドル状態とRRCアイドルモード即ちURA−PCH状態の間を移るとき、新たなセルが等価RA又はTAのセットの1つの中にある限り、UEはネットワークへのシグナリングを行わない。
図1の例では、TA1及びRA1が同じ等価エリア内にある。
【0019】
本発明は、レガシーシステムとLTEシステムの間の移動をサポートするとともに等価又は共通MMエリア(特に共通ページングエリア)の概念を用いるアーキテクチャ(例えば
図1に示されるもの等)における入来ダウンリンクトラフィックについてUEをページングするために問題が起こることを認識している。そのような問題は例えば以下のように説明できる。
【0020】
例えば
図1に示すようなアーキテクチャでは、UEはLTE及びレガシーカバレッジ双方において以下の表に示すいずれかの状態となる(重要な状態のみがこの表に示される)。
【0021】
【表1】
(
*)無線ベアラ接続が確立されないときは入来トラフィックを配信するためにUEをページングすることが必要となる。
(
**)MMEから見える状態が接続状態であるときは無線シグナリング接続がUEと確立される。
【0022】
UEが一方のカバレッジで無線接続状態にあるときは、コアネットワーク(他方のカバレッジではSAEGW+MME)が他方のカバレッジでパケットの送信を試みることを防止する(他方の無線カバレッジでページングすることを防止する)ことに問題はない。
【0023】
UEが両カバレッジでアイドルモードにあるときも、ページングが両無線カバレッジ上で送信されることが必要となることに問題はない。
【0024】
UEがレガシー3Gカバレッジ上でURA−PCHのような非無線接続状態にあり、LTEカバレッジ上でアイドルモードにあるときに問題が起こる。
【0025】
図1に示す例では、RA1 URA内にURAゾーンがある。ルーティングエリア1(RA1)内のUMTSのURAゾーンとLTEトラッキングエリア1(TA1)の間でUEが非アクティブモードでローミングするときに問題が起こる。レガシーMMEはURAゾーンを管理するRNCとのベアラ接続を有し、LTEのMMEはLTEノードBのいずれともベアラ接続を有しない。
【0026】
UEが(そのバッテリを保護することを目的として)、無線ベアラがこのUEについて確立されないURA_PCHのような状態にあるとき、入着パケットを無線でUEに送信するのに必要な無線ベアラを(再)確立するためにUEをページングする必要がある。
【0027】
一般に、ページングメカニズムは以下でなければならない。
・可能な限り速いこと(一方のカバレッジ(LTE/レガシー)でのページングの失敗を待ってから他のカバレッジ(レガシー/LTE)をページングすることを開始することを回避する)、
・効率が良いこと、即ち、これが有用でないことが既知となり得るときに両カバレッジ(LTE/レガシー)でのページングを回避する
【0028】
また、一般的な考えとして、レガシーMMEエンティティをLTEの導入に従って修正することは可能ではあるが(ネットワークには少しのレガシーMMEエンティティしか配備されておらず、それらは非常に限られた数の製造業者によってしか提供されない)、レガシー無線エンティティへの修正は最後の解決手段として検討されるべきである(非常に多くのノード及び製造業者が関与することになる)。
【0029】
上述の問題を解決するための第1の対策は以下のようになる。
【0030】
SAEGWは(ユーザの状態にかかわらず)ダウンリンク(DL)トラフィックをLTE−MME及びレガシーMME双方に向けてシステマティックにブロードキャストすればよい。
【0031】
しかし、UEが一方のカバレッジ上で無線接続状態にあるとき(即ち、実際のトラフィックがあるとき)、以下のような重大な欠点がある。それは、
・トラフィックがCNにわたって二重化されてしまう(UEが無線接続状態にないカバレッジへの経路上で不要な帯域幅コアを消費してしまう)、及び
・UEが無線接続状態にない(及び移動体が決定的なリッスンを行っていない)カバレッジ上で無用なページングが発生してしまう
ことである。
【0032】
UEが実際に無線接続状態にあるときにもダウンリンク(DL)トラフィックはLTE−MME及びレガシーMMEの両方にブロードキャストされるので、各ユーザパケットについてリソースの浪費となるこの無用なコアネットワーク帯域幅の消費及びページングが発生してしまう。
【0033】
上述の問題を解決するための第2の対策は以下のようになる。
【0034】
UEがCN(SAEGW)からは接続モードにあるものとして見えるカバレッジのみにトラフィックが送信されればよい。
【0035】
しかし、問題は、UEがURA−PCH状態にあると、CNはUEが接続モードにありレガシーカバレッジをリッスンしていると思うが、実際にはUEはLTEセル上に存続しているかもしれないということである。
【0036】
言い換えると、レガシー3GカバレッジでURA_PCH状態にあるUEは(URAを含むRA及びTAが等価な場合)LTEカバレッジに静かに移動し、それによってLTEに存続する(camping over LTE)。問題は、等価ページングエリア全てのUEをページングする役割のコアネットワーク(レガシーMME+LTE_MME)は移動体がレガシーカバレッジ上で決定的に到達可能であると思っていても、実際にはUEはLTEカバレッジ上に存続しているかもしれないという事実から起こる。
【0037】
これは、UEを(反復して)ページングし、(UEがLTEカバレッジに移動したので)応答しないUEからの応答を何回か待つ必要があり、そしてUEが到達できないレガシー−LTEに警告する(UEをレガシーMMEから見るとアイドルモードになるようにする)だけのレガシー無線部にCNからダウンリンクパケットが送信されることを意味する。この代替においてのみ、LTEカバレッジ上でUEをページングすることが試行され得る。この対策は機能し、多過ぎる無用なページングを含まないが(この状況において到着する最初のパケットに対してのみ)、この最初のパケットが新たなコールの誘導である可能性があるので、受け入れられないことになるかもしれないこの最初のダウンリンクパケットの転送について余計な遅延をもたらす。
【0038】
上述の問題を解決する第3の対策は以下のようになる。
【0039】
UEをURA−PCH状態にしたとき、コアネットワークCNが両カバレッジ上でページングすることを試みる状況で、レガシー無線アクセスネットワークはコアネットワークCNを警告する。これはページングを最適化するが、レガシーRANからの修正を必要とし、全く望ましいことではない。
【0040】
従って、上述の対策のいずれも満足のいくものではなく、次の、UEが(レガシー3Gにわたって)URA−PCH状態にあり、かつ、アイドルモードであってもLTEカバレッジ上で存続する、という組合せの状態にあるUEへ向けてダウンリンク入来トラフィックにページングを効率的に扱う必要がある。この問題はコアネットワークによって認識される移動状態と(LTEカバレッジ上で存続する)UEの実際の状態との相違から起こる。
【課題を解決するための手段】
【0041】
本発明は特に上述の問題の一部若しくは全部を解決し、又は上述の欠点の一部若しくは全部を回避することを可能とする。より一般的には、本発明の課題は、特にレガシー3GのUMTSと進化したアクセスシステムのような種々のアクセスシステム間での移動をサポートするアーキテクチャにおけるMMを改善することである。
【0042】
本発明の一側面は、ユーザ機器(UE)を備える装置であって、前記UEは、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)登録エリアページングチャネル(URA−PCH)状態にあるユニバーサル移動体通信システム(UMTS)上からアイドル状態にあるロング・ターム・エボリューション(LTE)システム上に存続するようになる前記UEに関連するトラッキングエリアアップデートを発行するよう構成されている、装置である。
【0043】
本発明の一側面では、前記UEは、前記LTEシステムに関連する移動管理エンティティ(MME)に前記トラッキングエリアアップデートを送信するよう構成されている。
【0044】
本発明の一側面では、前記UEは、前記UMTS及び前記LTEシステムに登録するよう構成されている。
【0045】
本発明の一側面では、前記UEは、前記UEが前記LTEシステムに存続するようになる前に、前記LTEシステムに関連する移動管理エンティティ(MME)及び前記UMTSのサービングGPRSサポートノード(SGSN)に登録するよう構成されている。
【0046】
本発明の一側面では、前記UMTS上から前記LTEシステム上に存続するようになることは、前記UMTSから前記LTEシステムに非アクティブモードで移動することを含む。
【0047】
本発明の一側面では、前記UEは、デュアルモード又はマルチモード移動体端末である。
【0048】
本発明の一側面では、ロング・ターム・エボリューション(LTE)システムの移動管理エンティティ(MME)を備える装置であって、前記MMEは、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)登録エリアページングチャネル(URA−PCH)状態にあるユニバーサル移動体通信システム(UMTS)上からアイドル状態にある前記LTEシステム上に存続するようになるユーザ機器(UE)に基づくトラッキングエリアアップデートを受信するよう構成され、前記MMEは、前記UMTSのサービングGPRSサポートノード(SGSN)に、前記受信したトラッキングエリアアップデートに基づくアップデートを送信するよう構成されている。
【0049】
本発明の一側面では、前記MMEは、前記UEが前記MME及び前記SGSNに登録された後に、前記トラッキングエリアアップデートを受信するよう構成されている。
【0050】
本発明の一側面では、前記アップデートは、前記UEの移動状態に基づく。
【0051】
本発明の一側面では、サービングGPRSサポートノード(SGSN)エンティティを備える、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)のためのノード装置であって、前記SGSNエンティティは、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)登録エリアページングチャネル(URA−PCH)状態にある前記UMTS上からアイドル状態にあるロング・ターム・エボリューション(LTE)システム上に存続するようになるユーザ機器(UE)に応じたトラッキングエリアアップデートに基づくアップデートを受信するよう構成され、前記SGSNは、前記アップデートに基づき、前記UEへの接続を解放するよう構成されている。
【0052】
本発明の一側面では、前記接続を解放することは、前記UEをアイドル状態に移行することである。
【0053】
本発明の一側面では、前記UEは、前記SGSNが前記アップデートを受信する前に、前記LTEシステムに関連する移動管理エンティティ(MME)及び前記SGSNエンティティに登録されるよう構成されている。
【0054】
本発明の一側面では、前記アップデートは、前記UEの移動状態に基づく。
【0055】
本発明の一側面では、移動管理のための方法であって、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)登録エリアページングチャネル(URA−PCH)状態にあるユニバーサル移動体通信システム(UMTS)上からアイドル状態にあるロング・ターム・エボリューション(LTE)システム上に存続するようになるユーザ機器(UE)に応じたトラッキングエリアアップデートを生成するステップと、前記トラッキングエリアアップデートを、前記LTEシステムの移動管理エンティティ(MME)に送信するステップとを具備する。
【0056】
本発明の一側面では、移動管理のための方法であって、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)登録エリアページングチャネル(URA−PCH)状態にあるユニバーサル移動体通信システム(UMTS)上からアイドル状態にあるロング・ターム・エボリューション(LTE)システム上に存続するようになるユーザ機器(UE)に基づくトラッキングエリアアップデートを、前記LTEシステムの移動管理エンティティ(MME)において受信するステップと、前記受信したトラッキングエリアアップデートに基づき、前記UMTSのサービングGPRSサポートノード(SGSN)へアップデートを送信するステップとを具備する。
【0057】
本発明の一側面では、移動管理のための方法であって、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)登録エリアページングチャネル(URA−PCH)状態にあるユニバーサル移動体通信システム(UMTS)上からアイドル状態にあるロング・ターム・エボリューション(LTE)システム上に存続するようになるユーザ機器(UE)に応じて発行されたトラッキングエリアアップデートに基づくアップデートを、前記UMTSのサービングGPRSサポートノードにおいて受信するステップと、前記アップデートに基づき、前記UEの接続を解放するための解放メッセージを送信するステップとを具備する。
【0058】
本発明の一側面では、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)登録エリアページングチャネル(URA−PCH)状態にあるユニバーサル移動体通信システム(UMTS)上からアイドル状態にあるロング・ターム・エボリューション(LTE)システム上に存続するようになるユーザ機器(UE)から、トラッキングエリアアップデートを受信するよう構成されている進化型ノードBを備える装置であって、前記進化型ノードBは、前記LTEシステムに関連する移動管理エンティティ(MME)に、前記トラッキングエリアアップデートを送信するよう構成されている。
【0059】
本発明の一側面では、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)エンティティに関連するカバレッジエリア条件を特定するステップと、前記カバレッジエリア条件に基づき、ロング・ターム・エボリューション(LTE)エンティティに、トラッキングエリアアップデートを送信するステップと、ユーザ機器(UE)を解放するために、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)登録エリアページングチャネル(URA-PCH)状態から、アイドル状態へ切り替えるステップとを具備する。
【0060】
本発明の一側面として、共通のMMエリアを用いる一方で個別のコアネットワークCNレベルMMエンティティを有する異なるアクセスシステム間での移動をサポートするシステムアーキテクチャにおける移動管理MMのための方法によって達成され、当該方法は、
− 上記アクセスシステムのうち、無線アクセスネットワークRANから見るとそれ(UE)が非無線接続状態にあるがCNレベルMMエンティティからは接続状態に見える第1のアクセスシステムのカバレッジからユーザ機器UEが離れるとき、上記アクセスシステムのうち、CNレベルMMエンティティから見るとそれ(UE)がアイドル状態にある第2のアクセスシステムのカバレッジについて、UEを上記第1のアクセスシステムのCNレベルMMエンティティから見るとアイドル状態になるようにするステップを備える。
【0061】
一例では、上記方法は、
− UEが第1のアクセスシステムのカバレッジから離れるとき、USは上記第1のアクセスシステム上でその無線シグナリング接続を解放し、これによりUEを第1のアクセスシステムのCNレベルMMエンティティから見るとアイドル状態になるようにするステップを備える。
【0062】
他の例では、上記方法は、
− UEが第1のアクセスシステムのカバレッジを離れるとき、UEは第2のアクセスシステムのCNレベルMMエンティティに向けて位置アップデートを発行する、ステップ、
− この位置アップデートに基づいて、第2のアクセスシステムのCNレベルMMエンティティが第1のアクセスシステムのCNレベルMMエンティティをUEの移動状態でアップデートする、ステップ、
− このアップデートに基づいて、第1のアクセスシステムのCNレベルMMエンティティはUEシグナリング無線接続を解放し、これによりUEを第1のアクセスシステムのCNレベルMMエンティティから見るとアイドル状態になるようにするステップ
を備える。
【0063】
一例では、上記第1のアクセスシステムはレガシー3Gシステムに対応する。
【0064】
一例では、上記第2のアクセスシステムはLTEシステムに対応する。
【0065】
一例では、上記非無線接続状態はURA_PCH状態に対応する。
【0066】
これらの及び他の課題が、本発明の他の側面において、本発明による方法を実行するための移動体端末又はユーザ機器(UE)によって、及びアクセスシステムエンティティ、特にCNレベルレガシーMMエンティティ(レガシーMME)及びCNレベルLTEのMMエンティティ(LTE_MME)のような特に移動管理MMの役割を担うエンティティによって達成される。
【0067】
本発明の他の側面はそれゆえ、共通のMMエリアを用いるが個別のコアネットワークCNレベルMMエンティティを有する異なるアクセスシステム間での移動をサポートするシステムアーキテクチャのためのユーザ機器UEであり、当該UEは、
− 上記アクセスシステムのうち、無線アクセスネットワークRANから見るとそれ(UE)が非無線接続状態にあるがCNレベルMMエンティティからは接続状態に見える第1のアクセスシステムのカバレッジからUEが離れるとき、上記アクセスシステムのうち、CNレベルMMエンティティから見るとそれ(UE)がアイドル状態にある第2のアクセスシステムのカバレッジについて、上記第1のアクセスシステム上でその無線シグナリング接続を解放し、それによりUEを上記第1のアクセスシステムのCNレベルMMエンティティから見るとアイドル状態になるようにする手段を備える。
【0068】
本発明の他の側面はそれゆえ、共通のMMエリアを用いるが個別のコアネットワークCNレベルMMエンティティを有する異なるアクセスシステム間での移動をサポートするシステムアーキテクチャのためのユーザ機器UEであり、当該UEは、
− 上記アクセスシステムのうち、無線アクセスネットワークRANから見るとそれ(UE)が非無線接続状態にあるがCNレベルMMエンティティからは接続状態に見える第1のアクセスシステムのカバレッジからUEが離れるとき、上記アクセスシステムのうち、CNレベルMMエンティティから見るとそれ(UE)がアイドル状態にある第2のアクセスシステムのカバレッジについて、第2のアクセスシステムのCNレベルMMエンティティに向けて位置アップデートを発行する手段を備える。
【0069】
本発明の他の側面はそれゆえ、共通のMMエリアを用いるが個別のコアネットワークCNレベルMMエンティティを有する第1及び第2のアクセスシステムを含む異なるシステム間での移動をサポートするシステムアーキテクチャにおける第1のアクセスシステムのコアネットワークCNレベル移動管理MMエンティティであり、当該エンティティは、
− 第2のアクセスシステムに関連付けられたCNレベルMMエンティティから受信された移動状態アップデートに基づいて、同様に、無線アクセスネットワークRANから見るとそれ(UE)が非無線接続状態にあるがCNレベルMMエンティティから見るとアイドル状態にある第1のアクセスシステムのカバレッジからUEが離れるときにUEによって発行された位置アップデートに基づいて、UEシグナリング接続を解放し、CNレベルMMエンティティから見るとそれ(UE)がアイドル状態にある第2のアクセスシステムのカバレッジについて、UEを第1のアクセスシステムのCNレベルMMエンティティから見るとアイドル状態となるようにする手段を備える。
【0070】
本発明の他の側面はそれゆえ、共通のMMエリアを用いるが個別のコアネットワークCNレベルMMエンティティを有する第1及び第2のアクセスシステムを含む異なるシステム間での移動をサポートするシステムアーキテクチャにおける第2のアクセスシステムに関連付けられたコアネットワークCNレベル移動管理MMエンティティであり、当該エンティティは、
− 無線アクセスネットワークRANから見るとそれ(UE)が非無線接続状態にあるがCNレベルMMエンティティから見ると接続状態にある第1のアクセスシステムのカバレッジからUEが離れるときにUEによって発行された位置アップデートに基づいて、第2のアクセスシステムのCNレベルMMエンティティから見るとそれ(UE)がアイドル状態にある第2のアクセスシステムのカバレッジについて、第1のアクセスシステムに関連付けられたCNレベルMMエンティティをUEの移動状態でアップデートする手段を備える。
【0071】
本発明のこれらの及び他の課題は添付図面との関連で以降の詳細な説明からより明らかなものとなる。