(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
化粧品を塗布するためのユニットを製造するための方法であって、前記塗布ユニットが、化粧品の塊が上に成形される固定部位を有する支持体を備える方法において、前記化粧品が前記支持体上に射出成形され、
第1の射出容積への第1の材料の第1の射出を行って、支持体を形成し、第1の射出容積が射出成形用金型内に画定されるステップと、前記金型の部分変更を行って、前記ステップで射出された前記支持体を保持しながら第2の射出容積を得るステップと、前記第2の射出容積への化粧品の第2の射出を行い、前記化粧品の組成物が、前記支持体を形成する前記第1の材料とは異なるステップとを含むことを特徴とする方法。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図面、特に
図1を参照すると、第1の実装例によるアプリケータ1が、主に縦軸Xに沿って延びる基部2と、電気発熱体3とを備える。塗布ユニット100は、電気発熱体3の受け領域で、着脱可能に基部2に取り付けられる。記載した例では、受け領域が縦軸Xに平行に延びるが、このようである必要はない。
【0024】
アプリケータ1は、特に、塗布ユニット100に熱を伝達する電気発熱体3に電力を供給するための独立したエネルギー源、たとえば、電池を備える。
【0025】
電気発熱体3は、様々な方法で製造することができ、コイル状又はトラック状の抵抗電気導体、たとえば可撓性の抵抗電気導体を備えることができる。
【0026】
一般に、電気発熱体3は、たとえば、0.5〜2W、たとえば、約0.8Wの公称電力を有し、50℃よりも高い温度、たとえば、20℃の周囲温度に対して70℃の温度に達することができるようにする。
【0027】
この電気発熱体3は、たとえばステンレス鋼又は陽極処理アルミニウムから形成された金属カバーを備え、塗布ユニット100が受け領域で固定されるときに、塗布ユニット100の少なくとも一部に面した受け領域を画定する。
【0028】
金属カバーは、たとえば、ほぼ円筒形で、軸Xに平行なアプリケータの基部2から延び、塗布ユニット100を受けるように設計される。金属カバーは、たとえば、アプリケータの基部2から遠位にある端部で開き、塗布ユニット100が受け領域に取り付けられたときに、塗布ユニット100上で突起36を受けるための適切なキャビティを画定するようになっている。
【0029】
図2〜
図6は、中間製造段階における塗布ユニット100を単独で示し、
図2〜
図5は化粧品を含まない状態、
図6は化粧品を装填した状態を示す。このような塗布ユニット100は、前述した第1の実装例によるアプリケータに適しているが、このような特徴を、別の実装例により以下で説明するアプリケータ1'等の他のタイプのアプリケータに適した塗布ユニットに適応させることができる。
【0030】
塗布ユニット100は、アプリケータ1の受け領域に塗布ユニットを位置決めして着脱可能に固定するのに適した支持体4を備える。加えて、受け領域に支持体4を着脱可能に固定することにより、化粧品を容易に変更することができるため、アプリケータ1は清潔なままであり、新しい塗布ユニット100を受けることができる。着脱可能な固定は、
図13に示すようなスナップ留め、押込み、密着、又は、たとえば、特に
図9に示すようにアプリケータのキャビティで受けることのできる突起36によるもの等の、他の着脱可能な取付け手段により達成される。
【0031】
したがって、塗布ユニットがアプリケータ1に取り付けられるときに、支持体4は、アプリケータ1の基部2の縦軸Xに平行であり得る縦軸Yに沿って延びることができる。
【0032】
図示したように、支持体4は、支持体4の近位部31及び遠位部32により、近位端及び遠位端で共に接続される2本の横方向アーム30を有するフレームを備えることができる。これにより、フレームは、化粧品を受けることのできる区画を形成する。
【0033】
図7に示すように、支持体4のアーム30、近位部31、及び遠位部32はそれぞれ、アプリケータの受け領域、特に電気発熱体3に相補的な内部形状を有することができる。たとえば、内部形状は、円筒形の受け領域に合うように、円弧状になっている。したがって、支持体4の内面、すなわち、発熱体3及びその金属カバーに対向する面が、軸Yを中心とする1回り全体にわたって延びるか、又は1回りよりも小さい範囲で、たとえば半円筒形を形成するように延びるシェルを形成する。さらに、
図9に示すように、突起36を支持体4の遠位端に設けることができ、支持体4を受け領域上でより正確に保持するために、この突起を発熱体3に設けられた受け領域のキャビティに挿入することができる。
【0034】
支持体4を、特に睫毛のコーミング動作に関与するように設計することができる。したがって、支持体4は、互いに平行なリブ33を備えることができる。
図2、
図5、及び
図6に示すように、リブ33を、軸Yを横切る向きにしてもよく、又は、たとえば
図4に示すように、軸Yとの間に45°の角度αを形成するか、
図3に示すように軸Yに平行な向きにしてもよい。リブ33が互いに平行でなくてもよい。
【0035】
リブ33は、塗布ユニット100が受け領域上の定位置にあるときに、横方向アーム30を塗布ユニット100の外側、すなわち、発熱体3の反対側に接続することができる。したがって、リブ33の基部は、アーム30の円弧状の外形に一致する円弧上の外形を有し、円筒形受け領域に接触して位置決めされるようになっている。
【0036】
リブ33は、フレームを、化粧品を受けるのに適した複数の区画34に分割する。たとえば、軸Yに対して横方向を向いたリブ33の場合、支持体は、2〜15個のリブを備えることができる。2個の隣接したリブ間の間隔は、たとえば、0.2〜1.2mmである。
【0037】
好ましくは、塗布ユニット100は、軸Yに沿った最大寸法が30mm未満、又は20mm未満であり得る。フレームは、奇数の区画に分割され、たとえば、軸Yに沿った長さが約12mmのフレームが、軸Yに対して横方向の、0.4mm未満の厚さの8個のリブ33により、軸Yに沿った約1mmの9個の区画に分割される。これらの8個のリブ33に、支持体4の近位部31及び遠位部32で2個の端部リブを追加して、最初及び最後の区画34が他の区画と同一になるようにすることができる。
【0038】
リブ33は、支持体4から半径方向に離れて延びることができ、たとえばリブ33は、近位部31及び遠位部32の上部を含む軸から上に1mmの高さを有することができる。図示したリブ33は、同一の高さを有するが、特に支持体に沿って最小の半分を通って、支持体の一端部から他端部へ変化する高さを有していてもよい。
【0039】
リブ33は、たとえば、円形、三角形、又は図示したような尖ったアーチ状の、異なる外形を有していてもよい。
【0040】
さらに、リブ33は、たとえば基部上で支持体を摺動させることにより、ユーザの指が化粧品Pに接触することなく、ユーザが受け領域から支持体を容易に取り外すことができるようにする静止領域を画定することができる。
【0041】
図7a及び
図8aに示す例のように、リブ33が支持体4から半径方向に離れて延びないようにすることもできる。
【0042】
1つ又は複数の溝35により、種々の区画34を共に接続することもできる。この溝35は、支持体4の外面、すなわち、発熱体の反対側の面に位置決めすることができる。この溝35は、たとえば、
図2及び
図4〜
図6に示すように、フレームの縁部に沿って、特に、1つ又は複数のアーム30に沿って位置決めされるか、又は
図3に示すように、支持体4の近位部31及び遠位部32の一方又は両方に沿って位置決めされる。
【0043】
変形形態によれば、化粧品Pを含まない塗布ユニット100と、化粧品Pが装填された塗布ユニット100とが、
図9及び
図10にそれぞれ示される。この変形形態は、種々の区画34を共に接続する1つ又は複数の溝35が内面、すなわち、発熱体3又はその金属カバーに対向する面に位置決めされ、1つ又は複数のアーム30に沿ったフレームの縁部上に延びる点で、
図2〜
図6を参照して前述した塗布ユニットとは異なる。
【0044】
塗布ユニット100のすべての変形形態において、1つ又は複数の溝35は、支持体の一部上のみに延びて、連続した区画の一部のみを接続することができる。したがって、1つ又は複数の第1の溝が、アプリケータの基部2に対して塗布ユニットに近位の第1の区画34を接続することができ、1つ又は複数の第2の溝は、他の区画34を接続することができる。
【0045】
図示した例では、支持体4の底部に穴が開けられているが、他の変形形態によれば、支持体4は中実であってもよい。穴の開いた底部により、発熱体3からの熱を化粧品Pに直接伝達することができるため、より迅速に塗布温度に到達することができる。
【0046】
支持体4は、たとえば、プラスチック材料、特に、ポリエチレン(PE)又はポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン、あるいは、スチレンアクリロニトリル(SAM)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)又はポリオキシメチレン(POM)等の非ポリオレフィン材料から形成される。これらのプラスチック材料は、たとえば、支持体4内での化粧品への熱伝達を改善かつ/又は制御するため、ならびに/又は支持体4の剛性を高めるために、たとえば、金属酸化物の無機粒子又は繊維、ガラス又はカーボンブラックの粉末又は繊維を、フィラーとして随意に含むことができる。
【0047】
あるいは、支持体4を、たとえば、アルミニウム、真鍮、銀、ステンレス鋼等の金属から形成することができる。
【0048】
支持体4は、射出成形により製造される。射出成形プロセスについて、以下で説明する。
【0049】
化粧品を受けることのできる区画を形成する単一のフレームを備えた支持体4の変形形態について説明したが、
図17〜
図20に示す塗布ユニットの変形形態は、複数のフレームを備えることができる。この支持体4は、たとえば、リブ33及び/又は溝35等の、前記支持体と同一の特徴を有することができる。
【0050】
したがって、
図17及び
図20を参照すると、支持体4が軸Yを中心とする1回りの半分より大きい範囲にわたって延びるときに、軸Yに対して対向する2つのフレームが支持体4に存在し得る。
【0051】
図18を参照すると、支持体4が軸Yを中心とする1回りにわたって延び、かつ、たとえば軸Yに対して90°ごとに位置決めされた4つのフレームが、支持体4上に存在し得る。
【0052】
図19を参照すると、支持体4が軸Yを中心とする1回りよりも小さい範囲にわたって延びるか、又は1回り全体にわたって延び、たとえば軸Yに対して90°未満、たとえば70°に等しい角度βだけずれた2つのフレームが、支持体4上に存在し得る。
【0053】
図13は、適応する塗布ユニットを有する、別の実装例によるアプリケータ1'を示す。
【0054】
塗布ユニット100を、ディッシュ20で受けることができる。ディッシュ20は、たとえば、熱可塑性材料から形成されるが、発熱体(図示せず)からの熱の塗布ユニット100への伝達を促進するために、金属から形成されていてもよい。ディッシュ20は、加熱中のアプリケータから化粧品が流出する危険を減らすのに有用となり得る。ディッシュ20は、空洞になっているか、又は閉じた底部を有することができる。
【0055】
ディッシュ20は、アプリケータ1'の受け領域5に着脱可能に固定されて、たとえば、ディッシュ20を交換するため、又は塗布ユニットを変更するために、取り外すことができるようになっている。ディッシュ20をアプリケータの基部に組み込むこともできる。ディッシュ20を塗布ユニット100の一部としてもよい。
【0056】
塗布ユニット100をディッシュ20内にクリップ留めするか、又は単にディッシュ20内に押し込むことにより取り付けることができる。
【0057】
このようなアプリケータは、たとえば、唇又は皮膚に化粧品を塗布するのに適している。
【0058】
図12に示すように、支持体4は、突出する塗布要素28を備えることもできる。睫毛に塗布する場合、塗布要素28は、化粧品が塗布された睫毛を分離するのに有用であり、睫毛をコーミングするための手段を画定することができる。
【0059】
塗布要素28を、支持体4のアーム30に配置することができ、たとえば、塗布要素28は、支持体4の縦軸Yに平行な2列に延び、各列を支持体4のアーム30上に配置することができる。
【0060】
支持体4が熱可塑性材料から形成されるときは、塗布要素28を支持体4の残りの部分と一体に形成するか、これに接続することができる。
【0061】
図示の例では、塗布要素28が、リブ33間に延びる歯である。同一数の塗布要素28を、たとえば隣接する2個のリブ33間に配置する。
【0062】
塗布要素28を軸Yに平行な列に配置して、リブ33上に突出させることができる。
【0063】
図6、
図7、
図9、及び
図10に示すように、化粧品組成物とも称する化粧品Pは、近位端及び遠位端で共に接続された2本の横方向アーム30により形成された支持体4のフレーム内で延びることができる。したがって、化粧品Pは、支持体4の軸Yを中心とする1回りよりも小さい範囲にわたって延び、塗布面と反対側の内面により、支持体4の底部に支えられる。この支持体4は、塗布ユニット100が基部2上で定位置にあるときに、電気発熱体3に面して位置決めされる。したがって、化粧品Pは、発熱体を覆う金属素子の一部のみにわたって延びることにより、金属素子の全面の汚れを防止する。
【0064】
支持体4がリブ33を備えるとき、化粧品Pはリブ33上に延びることはない。好ましくは、化粧品Pは、少なくとも一部が前記リブ33の上端部から後退することにより、ユーザが、指を化粧品Pに接触させることなく塗布ユニット100を保持することができ、これにより指が汚れるのを防止する。
【0065】
支持体4は、化粧品を、たとえば10〜100mg、たとえば20〜50mg、たとえば約30mg担持する。この量は、たとえば1回の使用に適したものである。たとえば化粧品がマスカラタイプの場合、化粧品の量により、1列又は2列の睫毛にメイクアップを塗布することができる。マスカラは、ケラチン繊維に塗布される組成物であることが理解される。
【0066】
化粧品は、低温適用可能とすることができる。たとえば、化粧品は、口紅、マスカラ、アイシャドウ、又はコール等のメイクアップ製品とすることができる。また、化粧品は、石けん又は消臭剤等のボディ用衛生製品とすることができる。また化粧品は、スタイリング用ジェル、ワックス、又はヘアケア用品等のヘア用品とすることができる。
【0067】
化粧品Pは、たとえば、温度に応じて変化する特性、たとえばスレッディング特性を有する睫毛メイクアップ組成物である。
【0068】
これは、たとえば、室温で固体の少なくとも1つの可逆性ポリマーを含む組成物である。「固体」という用語は、重力の影響下において20℃で流出しない製品を指す。
【0069】
組成物は、
- 少なくとも1つのアルケンモノマーを含むポリマー及びコポリマー、特に、エチレンベースのコポリマー、
- ポリ(ビニルアセテート)ホモポリマー、
- シリコーン樹脂、
- 好ましくは、異なるガラス転移温度(Tg)を有する少なくとも第1のブロックと少なくとも第2のブロックとを含み、前記第1及び第2のブロックが、第1のブロックの少なくとも1つの構成成分モノマーと、第2のブロックの少なくとも1つの構成成分モノマーとを含む中間ブロックを介して共に結合された、被膜形成ブロックエチレンポリマー、
- ジエン及びスチレンのコポリマー、
- スルホポリエステル、
- アルケン及びビニルアセテートのコポリマー、特に、エチレン及びビニルアセテートのコポリマー、
- エチレン及びオクタンのコポリマー、
- ポリ(ビニルアセテート)ホモポリマー、
- ポリフェニルシロキサン等のT-シリコーン樹脂、
- アルキルメタクリレート、アルキルアクリレート、及びこれらの混合物から選択されたモノマーから基本的に得られた被膜形成ブロックエチレンコポリマー、
- ブタジエン及びスチレンのコポリマー、
- ジエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、イソフタル酸、スルホイソフタル酸、及びこれらの混合物の縮合により得られたコポリマーから選択された少なくとも1つの組成物を含むことができる。
【0070】
スレッディング特性は、特に、特許文献1の段落[0120]〜[0127]に記載された実験記録により決定された、dmax≧5mmとすることができる。
【0071】
化粧品Pは、たとえば、20℃で固体であり、30℃よりも高い温度、たとえば30〜80℃、好ましくは40〜70℃で高温スレッディング特性を有する。したがって、電気発熱体は、化粧品を十分に高い温度にして、化粧品を溶融させ、特に睫毛の端部で化粧品のスレッドを形成できるようにする役割を果たす。
【0072】
化粧品が高温スレッディング特性を有していなくてもよく、たとえば、化粧品の加熱により、睫毛に対する化粧品の付着性を高めて、より優れた輝きを有する付着をより容易に得ることができるようにし、又は低温塗布に適さない化合物を使用できるようにする。
【0073】
化粧品の溶融点は、50℃以上であり、たとえば54℃近くにすることができる。
【0074】
化粧品は、たとえば、損傷を受けることなく、少なくとも90℃の温度まで複数回加熱され得るように選択される。
【0075】
本例で説明した化粧品は、睫毛に塗布するマスカラタイプのものであるが、代わりに、化粧品は唇や爪に塗布するものであってもよく、又は、皮膚用メイクアップ製品、たとえばファンデーション等であってもよい。これらの他の適用において、支持体4がリブ33を有していなくてもよい。
【0076】
化粧品Pは、射出成形により支持体4上に装填される。射出成形プロセスについて、以下で説明する。
【0077】
図15、
図16及び
図20で示す変形形態では、塗布ユニット100が、複数の化粧品P、P'を含むことができる。
【0078】
異なる化粧品は、たとえば、色又は特性が異なる。提案される異なる化粧品は、たとえば、多少の厚みと多少の伸びを与えるというメイクアップ効果をもたらすことができる。
【0079】
したがって、
図15に示すように、少なくとも2つの区画34が異なる化粧品を含む。塗布ユニット100の支持体4は、1列の区画34を有するフレームを備える。アプリケータの基部2に対して近位の第1の連続した区画34は、たとえば、第1の色及び/又は特定のスレッディング特性を有する第1の化粧品Pを含む。アプリケータの基部2に対して遠位の第2の連続した区画34は、たとえば、第2の色及び/又は異なるスレッディング特性を有する第2の化粧品P'を含む。このように、睫毛に塗布する化粧品の場合、ユーザは、2つの異なる色を有する部分及び/又は異なる長さの伸びを有する部分を含む1列の睫毛を得ることができる。
【0080】
図16に示す変形形態によれば、少なくとも1つの区画34が、互いに積み重ねられた2つの異なる化粧品P、P'を含む。塗布ユニット100の支持体4は、1列の区画34を有するフレームを備える。区画34の底部は、第1の化粧品Pを含む。第2の化粧品P'は、第1の化粧品Pの上方に位置決めされる。このようにして、2つの化粧品を加熱することによって、化粧品を溶融させることができ、2つの化粧品からなる混合物を得ることができる。したがって、独立して安定した2つの化粧品P、P'の即時混合物を得ることができる。
【0081】
図20に示す別の変形形態によれば、2列の区画34を含む支持体4の場合、これらの各列が、異なる化粧品組成物P、P'を含む。たとえば、第1の組成物Pは、ケラチン繊維のためのメイクアップベース、又はケラチン繊維の化粧法のための組成物とすることができ、第2の組成物P'は、ケラチン繊維用のメイクアップ又はマスカラに塗布するための組成物とすることができる。このような組成物は、特に特許文献6に記載されている。このようにして、ユーザは、睫毛を下処理するための第1の化粧品Pを最初に塗布し、次に、睫毛をメイクアップするための第2の化粧品P'を塗布することができる。
【0082】
図28〜
図33は、たとえば、塗布ユニット100用の受け領域を有するアプリケータに固定する必要のない、アプリケータとして単独で使用可能な塗布ユニット100の変形形態を示す。
【0083】
図28を参照すると、支持体4は、ユーザのための把持部材として機能する棒を備える。棒6の一端部は、化粧品Pのための円筒形固定部位7を有し、固定部位7から半径方向に延びる塗布要素28を備える。化粧品Pは、固定部位7上に射出成形され、塗布要素28の自由端は、このようにして射出された化粧品Pのブロックを越えて突出する。このような塗布ユニット100は、これにより、マスカラブラシタイプのアプリケータを形成することができる。塗布要素28により、たとえば、支持体4上に化粧品Pをより良好に保持することができ、また、化粧品Pの塗布中に、睫毛をより良好に分離することができるようになる。
【0084】
図29を参照すると、塗布ユニット100は、ユーザのための把持部材として機能する棒6を有する支持体4を備える。棒6の一端部は、板を形成するようにほぼ平面に延びる固定部位7を有する。アプリケーションリブ33が、化粧品Pのための固定部位7の板上に横方向に延びる。化粧品Pは、固定部位7上に射出成形され、塗布リブ33の自由端は、このようにして射出された化粧品Pのブロックを越えて突出する。このような塗布ユニット100は、これにより、マスカラコームタイプのアプリケータを形成することができる。リブ33により、たとえば、支持体4上に化粧品Pをより良好に保持することができ、また、化粧品の塗布中に、睫毛をより良好に分離することができるようになる。
【0085】
図30を参照すると、塗布ユニット100は、ユーザのための把持部材として機能するハンドル6を有する支持体4を備える。ハンドル6の一端部は、たとえば、ブレード状の固定部位7を形成する。このハンドルの端部は、ハンドルよりも薄く、塗布中でも硬いままのハンドルに対して、固定部位に可撓性を与えるようになっている。この可撓性端部により、ユーザが、たとえば、発泡端部片等の可撓性端部片の感覚を有することができる。化粧品Pは、固定部位7の周り全体に射出成形される。このような塗布ユニット100は、これにより、アイシャドウタイプのアプリケータを形成することができる。
【0086】
図31及び
図32を参照すると、塗布ユニット100は、ユーザのための把持部材として機能する、ほぼ円筒形のハンドル6を有する支持体4を備える。ハンドルの端面からボスが延び、このボスが固定部位7を形成する。化粧品Pは、固定部位7を形成するボスの周り全体に射出成形される。これにより、射出された化粧品Pを、ハンドル6の端面の縁部と面一にすることができる。射出後に形成された化粧品のブロックにより、所望の塗布タイプに適した形状が確保される。たとえば、
図31の塗布ユニットは、オジーヴ形の化粧品のブロックを含むことにより、コールタイプのアプリケータを形成し、
図32の塗布ユニットは、傾斜面を有するブロックを備えることにより、口紅用アプリケータを形成する。
【0087】
図33を参照すると、塗布ユニット100は、ほぼ円形の取付板6を有する支持体4を備え、取付板6の一方の側から、支持体4を把持するためのフープ8が延びる。取付板の他面は、この面上に射出成形される化粧品Pのための固定部位7を形成する。これにより、射出された化粧品Pを、取付板6の面の縁部と面一にすることができる。化粧品Pは、この例では半球形を有するが、所望の塗布タイプに適した形状を確保することもできる。図示しないスパイクを、固定部位7を形成する取付板の面に配置することができる。化粧品Pは、石けん又は消臭剤タイプの衛生製品とすることができる。スパイクにより、たとえば、支持体上に化粧品をより良好に保持することができ、塗布面をマッサージすることができ、又は石けんの場合には化粧品の発泡効果を高めることもできる。
【0088】
図34を参照すると、塗布ユニット100は、ユーザのための把持部材として機能するハンドル6を有する支持体4を備える。ハンドルの一端部は、板を形成するようにほぼ平面に延びる固定部位7を有する。塗布要素28が板から垂直に離れて延びて、コーム又はヘアブラシを形成する。化粧品Pは、塗布要素28間で固定部位7上に射出成形され、前記塗布要素28の自由端は、このようにして射出された化粧品Pのブロックを越えて突出する。射出された化粧品は、スタイリングジェル、ヘアケア用品、又はワックスとすることができる。塗布要素により、たとえば、支持体4上に化粧品Pをより良好に保持することができ、また、化粧品の塗布中に、髪をより良好にとかすことができるようになる。
【0089】
図35〜
図39は、化粧品の射出成形の変形形態による、固定部位7の断面図である。これらの固定部位7は、たとえば、
図28の例にあるような把持部材として機能する支持体4の棒6の端部に位置決めされる。
【0090】
図35を参照すると、ユーザのための把持部材として機能する棒6は管状である。化粧品Pは、矢印により示された射出点を通って棒6の内側を通り、同様に管状の固定部位7上に射出成形される。棒6の端部内及び端部周りに位置決めされた化粧品Pにより、たとえば、支持体4上に化粧品Pの塊をより良好に保持することができるようになる。
【0091】
図36を参照すると、固定部位7及び成形方法は
図35と同様であり、
図28の塗布ユニットのように、固定部位7は、このようにして射出された化粧品Pのブロックを越えて突出する塗布要素28を備える。支持体上での化粧品の保持が、これによりさらに改善される。
【0092】
図37を参照すると、支持体4が、把持部材として機能し、かつ化粧品の固定部位7を形成する端部を含む棒6を形成する。棒6は、ほぼ塗布ユニットの把持部と固定部位7との間に位置決めされた環状溝9を備える。化粧品Pが、固定部位7及び環状溝9の周り全体に射出成形されることにより、支持体上で化粧品の塊をより良好に軸方向に保持することができるようになる。
【0093】
図38を参照すると、塗布ユニットは、
図37のものと同様であるが、溝9が、固定部位7の面に沿って延びる螺旋状である。
【0094】
図39を参照すると、円筒形の固定部位7が複数の環状溝9を有し、化粧品Pがこれらの環状溝9内のみに射出される。
【0095】
図40を参照すると、塗布ユニット100は、棒6を有する支持体4を備え、棒6の第1の端部が、化粧品が上に射出成形される固定部位7を有する。棒6の第2の端部は、たとえば図示しない容器にねじ止めするための受口を備え、塗布ユニット100を前記容器内に収納できるようになっている。この例では、受口が、ユーザのための把持部材として機能する。
【0096】
図41を参照すると、塗布ユニット100が、化粧品が周りに射出されるスリーブ状の支持体4により形成され、固定部位7がスリーブの外面である。この塗布ユニット100は、スリーブが固定される棒を備えるアプリケータ1上に押し込まれるように設計される。スリーブは、固定されると、棒に対して静止することができ、又は棒の軸を中心に回転することができる。棒に振動を発生する要素、及び/又は棒が軸を中心に回転し始めるようにするモータに、棒の軸を接続することができる。
【0097】
図21〜
図27を参照して、支持体4を製造し、射出成形により支持体4に化粧品Pを装填する方法について説明する。射出成形は、金型により画定された射出オリフィス以外は閉鎖された容積内に、超大気圧下で流体状態の材料を射出することにより、部品を成形するものと理解される。
【0098】
図21に、射出成形機50の概略を示す。射出成形機50は、半型を取り付けるための第1の板51及び第2の板52を備える。第2の板52は、図示しないフレームに対して固定して取り付けられる。第1の板51は、縦軸Zに沿ったスライド56上で並進移動することができるように取り付けられる。2枚の板51、52は、軸Zに対して横方向に延びる。
【0099】
たとえば油圧シリンダ等の図示しない作動手段により、第1の板51が、特に第2の板52の方向に並進移動することができる。第1の板51の作動手段の、金型を閉じるための第2の板52に対する押圧力は、たとえば100トンよりも大きい。
【0100】
軸Zを中心に枢動する取付板53により、第1の半型54が第1の板51に取り付けられる。相補的な型55が、第2の板52に取り付けられる。相補的な半型55は、独立した第2の半型55'と第3の半型55"とにより形成され得る。第2及び第3の半型55'、55"は、第1の板51が第2の板52の方向に並進移動するときに、型を閉じるために第1の半型54が第2及び第3の半型55'、55"に面して接触するように位置決めされる。
【0101】
第1の半型54は、第1組の同一のキャビティ60を備える。一組のキャビティは、同時に複数の同一部品を形成するために、ある回数だけ繰り返すことのできる、同一のキャビティとして理解すべきである。したがって、一組のキャビティは、一度に1つの部品を形成することのできる1つのキャビティを備えることができる。
【0102】
第2の半型55'は、第2組のキャビティ61を備え、第3の半型55"は、第3組のキャビティ62を備える。第2組及び第3組のキャビティ61、62は、第1組のキャビティ60が、枢動取付板53の第1の角度位置で第2組のキャビティ61に面し、枢動取付板53の第2の角度位置で第3組のキャビティ62に面するように位置決めされる。たとえば、2つの角度位置は、軸Zに対して互いに180°であるが、他の角度も可能である。
【0103】
射出成形機50は、支持体及び化粧品を製造するための材料をそれぞれ含む、第1の供給ホッパ57と第2の供給ホッパ58とを備える。これらの2つの材料が、たとえば固体微粒子の形状で、約20℃の周囲温度でホッパに導入される。
【0104】
各ホッパは、ホッパ内の固体材料を流体材料に変え、この流体材料を圧力下で、第2組及び第3組のキャビティ61、62のそれぞれの供給ダクト67、68の方向に移送するための、図示しない供給デバイスに接続される。このために、供給デバイスは、化粧品については50℃よりも高い材料温度、又は熱可塑性材料については100℃よりも高い温度に達することができるようにする発熱体と、圧力下で流体材料を射出可能にするウォームねじ等の加圧手段とを備えることができる。支持体4の材料の射出圧力は、たとえば、500バールよりも大きい。化粧品の射出圧力は、たとえば、10バールよりも大きく、好ましくは、15〜20バールであるが、20バールより大きくてもよい。
【0105】
供給ダクト67、68は、前記ダクト内の材料の固化を防止するために、金型内のキャビティまで射出温度で維持される。
【0106】
また、金型は、たとえば水により冷却するための、図示しない冷却回路を備え、成形された部品を固化させるために、材料の射出後にキャビティの温度を低下させることができる。冷却後、キャビティの温度は、たとえば、40℃未満、又はさらに30℃未満である。
【0107】
製造方法のステップは以下のとおりである。
【0108】
第1のステップでは、第1の取付板51を第2の取付板52の方向に並進移動させることにより、第1の半型54を第2の半型55'に接触させる。このステップでは、第1の射出容積が、第1及び第2のキャビティ60、61により形成される。第1の射出容積は、支持体4に対応する容積を画定する。
【0109】
図22及び
図23に示す第2のステップでは、支持体4の材料は、射出ダクト67を通して第1の射出容積内へ射出される。射出される材料の量は、0.1g未満、又はさらに0.05g未満である。
【0110】
射出ダクト67の端部にある、支持体4の単一の射出点は、たとえば、支持体4の近位部31又は遠位部32で、支持体の一端部に位置決めされる。射出を、複数の異なる射出点を通して行うこともできる。
【0111】
支持体4の射出は、支持体の材料が流体であるように、110℃より高い温度で行われる。支持体に使用される材料がABS、SAN、又はPEである場合、射出温度は、たとえば130℃よりも高く、使用される材料がPP又はPOMである場合、射出温度は165℃よりも高い。
【0112】
射出が完了すると、支持体4が固化するように、型が100℃未満の温度まで冷却される。
【0113】
図24及び
図25に示す第3のステップでは、第1の取付板51を第2の取付板52と反対方向に並進移動させることにより、型が開かれる。
【0114】
支持体4は取り出されず、第1の半型54の第1組のキャビティ60内に位置決めされたままとなる。その後、枢動取付板53が180°回転して、支持体4を保持する第1組のキャビティ60を、第3組のキャビティ62と反対側に位置決めすることができる。その後、第1の取付板51を第2の取付板52の方向に並進移動させることにより、型が再び閉じられる。このステップでは、第2の射出容積が、第1組及び第3組のキャビティ60、62により形成される。
【0115】
図26及び
図27に示す第4のステップでは、化粧品Pは、支持体4上で、射出ダクト68を通して第2の射出容積内へ射出される。
【0116】
射出される化粧品の量は、たとえば、1g未満、又は0.5g未満、又は0.1g未満である。
【0117】
たとえば、各区画は、約0.05gの化粧品を含むことができる。
【0118】
射出ダクト68の端部にある、化粧品Pの単一の射出点は、たとえば、支持体4の1つの区画に位置決めされる。化粧品Pを区画34に射出する間に、化粧品が溝35を通って他の区画に広がる。
【0119】
好ましくは、支持体が奇数の区画を含むとき、射出点は中央の区画に位置する。このようにして、支持体4に加わる化粧品Pの射出応力が、支持体上に対称に分散される。
【0120】
射出を複数の異なる射出点を通して行うこともでき、たとえば、型が、支持体内の区画ごとに1つの射出点を有していてもよい。
【0121】
化粧品Pの射出は、化粧品が流体であるように、50℃より高い温度で行われる。支持体4が再び溶融しないように、化粧品の射出温度が支持体の射出温度よりも低いことが重要である。
【0122】
化粧品の射出が完了すると、化粧品Pが支持体4上で固化するように、金型が40℃未満の温度まで冷却され、化粧品Pが支持体4に付着して塗布ユニット100を形成するようにする。
【0123】
第5のステップでは、第1の取付板51を第2の取付板52と反対方向に並進移動させることにより、型が開かれる。
【0124】
塗布ユニット100は、図示しない取出し手段により、型から取り出される。その後、枢動取付板53が180°回転して、第2組のキャビティ61と反対側の第1組のキャビティ60を、第1のステップの最初の位置と同様に位置決めすることができる。
【0125】
その後、方法は、第1のステップ等から始まるステップを再開する。
【0126】
あるいは、第1の半型53は、第1組のキャビティ60と同一であって、この例では、軸Zに対して第1組のキャビティ60と対称に反対側に位置する、すなわち、軸Zに対して180°ずれた、第2の第1組のキャビティ60'を備えることができる。
【0127】
このようにして、1回の射出によってずれた、第1組のキャビティと同一のサイクルを同時に行うことができる。
【0128】
したがって、第1のステップ中に、第2の第1組のキャビティ60'が、第3組のキャビティ62とともに、化粧品を射出するための第2の射出容積を形成する。第1の射出サイクルとは別に、第2の第1組のキャビティ60'は、このステップで支持体4を含むことに注目すべきである。
【0129】
同様に、第4のステップ中に、第2の第1組のキャビティ60'が、第2組のキャビティ61とともに、支持体を射出するための第1の射出容積を形成する。
【0130】
有利なことに、この方法により、単一の成形機で塗布ユニット100を形成することができるとともに、一組の支持体及び一組の塗布ユニット100を並行して射出することができる。
【0131】
塗布ユニット100が複数の化粧品を含むとき、たとえば、
図15、
図16、又は
図20に示すように、塗布ユニット100が2つの化粧品を含むときに、同様の原理を実施することができる。
【0132】
第1の半型54は、追加の第3の第1組の同一のキャビティ60"を備え、各第1組のキャビティ60、60'、60"は、たとえば、軸Zに対する回転において互いに120°ずれている。
【0133】
相補的な半型55は、第3組のキャビティ63を備え、相補的な半型55のキャビティの組は、第1組のキャビティ60、60'、60"と反対側に位置して、第1組のキャビティ60、60'、60"に係合し、完全な型を形成するようになっている。
【0134】
成形機50は、図示しない供給デバイスに関連付けた追加の供給ホッパ59を備え、供給ホッパ59は、第3組のキャビティ63の方向で供給ダクト69に接続される。
【0135】
追加の射出ステップが設けられ、枢動取付板53の回転が120°のステップで行われる。
【0136】
前述した成形機における射出方法の実施は、射出の当業者により、特許文献7又は特許文献8に記載されたもののような、枢動多面成形機等の他のタイプの射出成型機の実施に容易に適応させることもできる。化粧品と、支持体を形成する材料とを同時に、又は、又は単一の型で実質的に同時に射出することもできる。
【0137】
支持体4は、
図21〜
図27を参照して説明した方法により化粧品が装填された後、アプリケータ1を含むか又は含まない複数の塗布ユニット100を有する包装、たとえばブリスタ包装に入れられて販売され得る。アプリケータ1を包装に入れて提供する場合、1つの塗布ユニット100がすでにアプリケータ1に固定されていてもよい。
【0138】
塗布ユニットが、同一の化粧品、又は異なる化粧品を含むことができる。異なる化粧品は、たとえば、色又は特性が異なる。提案される異なる化粧品は、たとえば、多少の厚みと多少の伸びを与えるというメイクアップ効果をもたらすことができる。
【0139】
特に、対応する支持体にある化粧品の外観を、ユーザが容易に識別できないときは、これらを識別するための識別子を用いて支持体を製造することができる。たとえば、支持体を異なる色で製造して、各色を対応する化粧品に関連付けることができる。これにより、ユーザは、塗布したい化粧品に対応する色の支持体を選択することができる。
【0140】
消費者に提供される異なる支持体は、個々に包装されていても、まとめて包装されていてもよい。支持体は、たとえば列になっていてもよく、たとえば壊れやすい材料から形成されたブリッジにより結合されていてもよい。これにより、塗布ユニットの製造がより容易になり得る。
【0141】
基部と複数の塗布ユニットとを備えたアプリケータを、消費者に提供してもよい。特に、複数の同一の塗布ユニットを有するか、又は異なる化粧品を保持する複数の塗布ユニットを有する単一の包装内に、基部を設けることができ、ユーザは、使用したい化粧品に応じて、塗布ユニットを選択することができる。
【0142】
同一の化粧品が装填された塗布ユニット、又は同一の化粧品が装填されているのではなく、たとえば、多少突出する塗布要素又は異なる向きのリブを備えた異なる浮出しを有する塗布ユニットを、特に単一の包装に入れてユーザに提供して、たとえば、塗布中に睫毛を多少とかし、多少厚みのあるメイクアップを作り出すことができるようにしてもよい。
【0143】
本発明は、図示した例に限定されない。種々の例の特徴を、特に、図示しない変形形態の一部として組み合わせてもよい。
【0144】
「〜を備える」という表現は、特に逆の規定がなければ「少なくとも1つの〜を備える」という意味であるものと理解すべきである。