特許第5745164号(P5745164)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5745164コンピュータ・ネットワーク内のサーバにアクセスするサーバ、システム、方法、コンピュータ・プログラム、およびコンピュータ・プログラム製品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5745164
(24)【登録日】2015年5月15日
(45)【発行日】2015年7月8日
(54)【発明の名称】コンピュータ・ネットワーク内のサーバにアクセスするサーバ、システム、方法、コンピュータ・プログラム、およびコンピュータ・プログラム製品
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/40 20130101AFI20150618BHJP
   G06F 21/31 20130101ALI20150618BHJP
【FI】
   G06F21/40
   G06F21/31
【請求項の数】15
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-508723(P2014-508723)
(86)(22)【出願日】2012年3月28日
(65)【公表番号】特表2014-514670(P2014-514670A)
(43)【公表日】2014年6月19日
(86)【国際出願番号】EP2012055447
(87)【国際公開番号】WO2012150096
(87)【国際公開日】20121108
【審査請求日】2013年12月16日
(31)【優先権主張番号】11305526.3
(32)【優先日】2011年5月4日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】391030332
【氏名又は名称】アルカテル−ルーセント
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100170601
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 孝
(72)【発明者】
【氏名】ロビンソン,ジュリアン
(72)【発明者】
【氏名】スタン,ヨハン
(72)【発明者】
【氏名】ナタリアーニ,ライオネル
【審査官】 児玉 崇晶
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−225573(JP,A)
【文献】 特開平11−053314(JP,A)
【文献】 特開2011−060165(JP,A)
【文献】 特開2004−302555(JP,A)
【文献】 特開2000−003334(JP,A)
【文献】 特開2005−321970(JP,A)
【文献】 特開2000−172646(JP,A)
【文献】 特開2006−035631(JP,A)
【文献】 特開2007−257038(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/088638(WO,A1)
【文献】 特表2010−537283(JP,A)
【文献】 ArcSuite Webサービスインターフェイスリファレンスガイド,富士ゼロックス株式会社,2008年 3月31日,第1版,第120-121頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/40
G06F 21/31
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ・ネットワーク(100)を介して第2のサーバ(102)にアクセスする第1のサーバ(101)であって、前記第1のサーバ(101)によって前記第1のサーバ(101)上に登録された第1のユーザ(EU)の第1の認証情報についての認証が成功すると、前記第2のサーバ(102)による認証のために前記第2のサーバ(102)上に登録された第2のユーザ(HU)の第2の認証情報を使用して、前記第2のサーバ(102)のインターフェース(API)によって提供される機能の少なくともサブセットへのアクセスを前記第1のユーザ(EU)に与えるように適合された第1のサーバ(101)において、
前記インターフェース(API)の第1の機能にアクセスする要求を含む第1のメッセージ(208)を受信し、前記第1のユーザ(EU)が前記第1の機能を要求することを許可されていることを確認し、許可の成功時にのみ、前記第2のサーバ(102)に第2のメッセージ(212)を送信するように適合されていることを特徴とする第1のサーバ(101)。
【請求項2】
前記第1のユーザ(EU)についての情報、具体的には前記インターフェース(API)の機能にアクセスする要求を含む第1のメッセージ(208)を第1のクライアント(103)から受信するように適合された受信手段と、前記第2のユーザ(HU)についての情報、具体的には前記機能にアクセスする要求を含む第2のメッセージ(212)を前記第2のサーバ(102)に送信するように適合された送信手段と、前記第2のユーザ(HU)についての前記情報を求めるように適合された処理手段とを備える請求項1に記載の第1のサーバ(101)。
【請求項3】
前記第2のユーザ(HU)についての前記情報が、前記第1のユーザ(EU)についての前記情報から求められる請求項2に記載の第1のサーバ(101)。
【請求項4】
前記第1のメッセージ(208)が、前記第2のユーザ(HU)についての任意の情報を含請求項に記載の第1のサーバ(101)。
【請求項5】
前記第2のユーザ(HU)についての前記情報が、前記第2のユーザ(HU)の認証情報を含む請求項2に記載の第1のサーバ(101)。
【請求項6】
前記第1のユーザ(EU)についての前記情報が、前記第1のユーザ(EU)の認証情報を含み、前記第1のサーバ(101)が、前記第1のユーザ(EU)の前記第1の認証情報を認証するように適合された認証手段を備え、前記送信手段が、前記第1の認証情報についての認証の成功時にのみ、前記第2のメッセージ(212)を送信するように適合されている請求項に記載の第1のサーバ(101)。
【請求項7】
前記第1のメッセージ(208)が、前記インターフェース(API)の第1の機能にアクセスする要求を含み、前記処理手段が、前記第1のユーザ(EU)が前記第1の機能を要求することを許可されていることを確認するように適合され、前記送信手段が、許可の成功時にのみ、前記第2のメッセージ(212)を送信するように適合されている請求項に記載の第1のサーバ(101)。
【請求項8】
コンピュータ・ネットワーク(100)を介して第1のサーバ(101)から第2のサーバ(102)にアクセスする方法であって、前記第1のサーバ(101)によって前記第1のサーバ(101)上に登録された第1のユーザ(EU)の第1の認証情報についての認証が成功すると、前記第2のサーバ(102)のインターフェース(API)によって提供される機能の少なくともサブセットへのアクセスが、前記第2のサーバ(102)による認証のために前記第2のサーバ(102)上に登録された第2のユーザ(HU)の第2の認証情報を使用して、前記第1のユーザ(EU)に与えられる方法において、前記インターフェース(API)の第1の機能にアクセスする要求を含む第1のメッセージ(208)が、前記第1のサーバ(101)によって受信され、前記第1のユーザ(EU)が前記第1の機能を要求することを許可されていることを確認する許可チェックが前記第1のサーバ(101)によって実施され、許可の成功時にのみ、第2のメッセージ(212)が前記第1のサーバ(101)によって送信されることを特徴とする方法。
【請求項9】
前記第1のユーザ(EU)についての情報、具体的には前記インターフェース(API)の機能にアクセスする要求を含む第1のメッセージ(208)を第1のクライアント(103)から受信するステップと、前記第2のユーザ(HU)についての情報、具体的には前記機能にアクセスする要求を含む第2のメッセージ(212)を前記第2のサーバ(102)に送信するステップと、前記第2のユーザ(HU)についての前記情報を求めるために処理するステップとをさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
コンピュータ・ネットワーク(100)を介して第1のサーバ(101)から第2のサーバ(102)にアクセスするシステムであって、前記第1のサーバ(101)が、前記第1のサーバ(101)によって前記第1のサーバ(101)上に登録された第1のユーザ(EU)の第1の認証情報についての認証が成功すると、前記第2のサーバ(102)による認証のために前記第2のサーバ(102)上に登録された第2のユーザ(HU)の第2の認証情報を使用して、前記第2のサーバ(102)のインターフェース(API)によって提供される機能の少なくともサブセットへのアクセスを前記第1のユーザ(EU)に与えるように適合され、前記第2のサーバ(102)が、前記インターフェース(API)を介して前記機能を提供するように適合されている、システムにおいて、前記第1のサーバ(101)が、前記インターフェース(API)の第1の機能にアクセスする要求を含む第1のメッセージ(208)を受信し、前記第1のユーザ(EU)が前記第1の機能を要求することを許可されていることを確認し、許可の成功時にのみ、第2のメッセージ(212)を送信するように適合されていることを特徴とするシステム。
【請求項11】
前記第1のユーザ(EU)についての情報、具体的には前記インターフェース(API)の機能にアクセスする要求を含む第1のメッセージ(208)を送信するように適合された第1のクライアント(103)をさらに備える請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記第1のサーバ(101)が、前記第1のユーザ(EU)についての情報、具体的には前記インターフェース(API)の機能にアクセスする要求を含む前記第1のメッセージ(208)を前記第1のクライアント(103)から受信するように適合された受信手段と、前記第2のユーザ(HU)についての情報、具体的には前記機能にアクセスする要求を含む第2のメッセージ(212)を前記第2のサーバ(102)に送信するように適合された送信手段と、前記第2のユーザ(HU)についての前記情報を求めるように適合された処理手段とを備える請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1のユーザ(EU)についての情報、具体的には前記インターフェース(API)の第1の機能にアクセスする要求を含む第3のメッセージ(210)を前記第1のサーバ(101)から受信するように適合された受信手段と、前記第1の機能を使用するための前記第1のユーザ(EU)の許可についての情報を含む第4のメッセージ(211)を送信するように適合された送信手段と、前記許可についての前記情報を求めるように適合された処理手段とを備える第2のクライアント(104)をさらに備え、前記第1のサーバ(101)の前記受信手段が、前記第4のメッセージ(211)を受信するように適合され、前記第1のサーバ(101)の前記送信手段が、前記第2のクライアント(104)による許可の成功時にのみ、前記第2のクライアント(104)に前記第3のメッセージ(210)を送信し、かつ前記第2のメッセージ(212)を送信するように適合されている請求項10に記載のシステム。
【請求項14】
コンピュータ・ネットワーク(100)を介して第1のサーバ(101)から第2のサーバ(102)にアクセスするコンピュータ・プログラムであって、コンピュータ上で実行されたとき、前記コンピュータに、前記第1のサーバ(101)による前記第1のサーバ(101)上に登録された第1のユーザ(EU)の第1の認証情報についての認証が成功すると、前記第2のサーバ(102)による認証のために前記第2のサーバ(102)上に登録された第2のユーザ(HU)の第2の認証情報を使用して、前記第2のサーバ(102)のインターフェース(API)によって提供される機能の少なくともサブセットへのアクセスを前記第1のユーザ(EU)に与えさせる、コンピュータ・プログラムにおいて、前記インターフェース(API)の第1の機能にアクセスする要求を含む第1のメッセージ(208)が、前記第1のサーバ(101)によって受信され、前記第1のユーザ(EU)が前記第1の機能を要求することを許可されていることを確認するための許可チェックが、前記第1のサーバ(101)によって実施され、許可の成功時にのみ、第2のメッセージ(212)が、前記第1のサーバ(101)によって送信されることを特徴とするコンピュータ・プログラム。
【請求項15】
コンピュータ・ネットワーク(100)を介して第1のサーバ(101)から第2のサーバ(102)にアクセスするためのコンピュータ可読プログラムを有するコンピュータ使用可能媒体であって、前記コンピュータ可読プログラムは、コンピュータ上で実行されたとき、前記コンピュータに、前記第1のサーバ(101)による前記第1のサーバ(101)上に登録された第1のユーザ(EU)の第1の認証情報についての認証が成功すると、前記第2のサーバ(102)による認証のために前記第2のサーバ(102)上に登録された第2のユーザ(HU)の第2の認証情報を使用して、前記第2のサーバ(102)のインターフェース(API)によって提供される機能の少なくともサブセットへのアクセスを前記第1のユーザ(EU)に与えさせ、
前記インターフェース(API)の第1の機能にアクセスする要求を含む第1のメッセージ(208)が、前記第1のサーバ(101)によって受信され、前記第1のユーザ(EU)が前記第1の機能を要求することを許可されていることを確認するための許可チェックが、前記第1のサーバ(101)によって実施され、許可の成功時にのみ、第2のメッセージ(212)が、前記第1のサーバ(101)によって送信されることを特徴とするコンピュータ使用可能媒体
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータ・ネットワーク内のサーバにアクセスするサーバ、システム、方法、コンピュータ・プログラム、およびコンピュータ・プログラム製品に関する。
【背景技術】
【0002】
ソーシャル・ネットワークは、ユーザがコンテンツ、例えば画像、テキスト、またはオーディオ/ビデオを共有することを可能にするサービス、例えばサーバ上で実行するコンピュータ・プログラムである。通常、ソーシャル・ネットワークは、登録ユーザに対するコンテンツへの書込みアクセスを可能にするだけである。通常、アクセス制御は、前記ソーシャル・ネットワーク内のコンテンツの読取りまたは書込みに対するアクセスを許可するために、認証情報、例えばユーザ名およびパスワードを使用して、前記サーバによって実施される。
【0003】
各ユーザは通常、ソーシャル・ネットワーク上にユーザ自身のユーザ・アカウントを有し、特定のアカウントを使用してアップロードされた任意のコンテンツを、ソーシャル・ネットワークのアカウントを所有するユーザに関係付けることが可能となる。
【0004】
このことは、前記ソーシャル・ネットワークに参加したい人は誰でも、まず登録して、例えば前記ソーシャル・ネットワークをホストする前記サーバ上のアカウントを作成する必要がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】XMLバージョン1.0、第3版、W3C勧告8、2009年12月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は、ソーシャル・ネットワークのサーバ上に登録されないユーザが、最初に登録する必要なしに前記ソーシャル・ネットワークにアクセスするとともに、ソーシャル・ネットワークの認証要件を保つことができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
したがって、本発明の主な概念は、コンピュータ・ネットワークを介して第1のサーバから第2のサーバにアクセスすることであり、前記第1のサーバは、前記第1のサーバによる前記第1のサーバ上に登録された第1のユーザの第1の認証情報についての認証に成功すると、前記第2のサーバによる認証のために前記第2のサーバ上に登録された第2のユーザの第2の認証情報を使用して、前記第2のサーバのインターフェースによって提供される機能の少なくともサブセットへのアクセスを前記第1のユーザに与えるように適合され、前記第2のサーバは、前記インターフェースを介して前記機能を提供するように適合されている。このようにして、第1のサーバ上の前記第1のユーザの認証が使用され、第1のユーザの識別をソーシャル・ネットワークに明らかにすることなく、ソーシャル・ネットワーク上の前記第2のユーザのアカウントを介するソーシャル・ネットワークへのアクセスが可能となると同時に、前記ソーシャル・ネットワークが前記第1のユーザの寄与を前記ソーシャル・ネットワークの拒否されたユーザに関係付けることが可能となる。
【0008】
有利には、前記第1のサーバは、前記第1のユーザについての情報、具体的には前記インターフェースの機能にアクセスする要求を含む第1のメッセージを第1のクライアントから受信するように適合された受信手段と、前記第2のユーザについての情報、具体的には前記機能にアクセスする要求を含む第2のメッセージを前記第2のサーバに送信するように適合された送信手段と、前記第2のユーザについての前記情報を求めるように適合された処理手段とを備える。このようにして、前記第1のサーバは、前記第1のユーザを認証するのに必要な情報を受信し、前記第2のユーザと、第1のユーザの要求とを識別し、前記第2のサーバ上の認証のために必要な情報を第2のサーバに送信する。
【0009】
有利には、前記第2のユーザについての前記情報は、前記第1のユーザについての前記情報から求められる。このようにして、それぞれの第1のユーザは、前記第1のサーバによって適切な第2のユーザに自動的にマッピングされる。
【0010】
有利には、前記第1のメッセージは、前記第2のユーザについての1つの情報を含み、前記第2のユーザについての前記情報は、前記1つの情報から求められる。このようにして、前記第1のユーザは、前記第1のメッセージで、前記第1のサーバが前記第2のユーザを自動的に判定することを可能にするのに十分な情報をサブミットする。
【0011】
有利には、前記第2のユーザについての前記情報は、前記第2のユーザの認証情報を含む。このようにして、前記第2のサーバへの認証メッセージは、前記第2のサーバが前記第2のユーザを認証するのに必要なすべての情報を含む。
【0012】
有利には、前記第1のユーザについての前記情報は、前記第1のユーザの認証情報を含み、前記第1のサーバは、前記第1のユーザの前記第1の認証情報を認証するように適合された認証手段を備え、前記送信手段は、前記第1の認証情報についての認証の成功時にのみ、前記第2のメッセージを送信するように適合されている。このようにして、前記第1のサーバ上の前記第1のユーザの認証が成功した場合、第1のユーザによってソーシャル・ネットワークの機能にアクセスする要求は、前記第2のサーバに転送されるだけである。これにより、サービスの信頼性が向上する。
【0013】
有利には、前記第1のメッセージは、前記インターフェースの第1の機能にアクセスする要求を含み、前記処理手段は、前記第1のユーザが前記第1の機能を要求することを許可されていることを確認するように適合され、前記送信手段は、許可の成功時にのみ、前記第2のメッセージを送信するように適合されている。これにより、前記インターフェースによって提供される前記機能のうちのどれが第1のユーザにとって利用可能であるかを、第2のユーザが前記第1のサーバ上で定義することが可能となる。さらに、前記第2のユーザによって許可される機能に対する要求のみが、前記第1のサーバによって転送される。
【0014】
従属請求項および以下の説明から、本発明をさらに発展させることができる。
【0015】
以下では、添付の図面を参照して本発明をさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】コンピュータ・ネットワークの第1の部分を示す概略図である。
図2】シーケンス・ダイアグラムを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1に、第1のサーバ101、第2のサーバ102、第1のクライアント103、および第2のクライアント104を備えるコンピュータ・ネットワーク100の一部の概略図を示す。
【0018】
前記サーバおよびクライアントは、図1で実線およびクラウドとして示されるデータ・リンクを介して接続される。前記データ・リンクは、例えばローカル・エリア・ネットワーク(LAN)接続、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)接続、または広域ネットワーク(WAN)接続である。前記接続は、例えば知られているインターネット・プロトコル(IP)、ユーザ・データグラム・プロトコル(UDP)、伝送制御プロトコル(TCP)、またはストリーム制御伝送プロトコル(SCTP)に従うものであり、シグナリングは、例えば知られている簡易オブジェクト・アクセス・プロトコル(SOAP)、representational state transfer(REST)、セッション開始プロトコル(SIP)、またはインターネット・プロトコル・マルチメディア・サブシステム(IMS)に従うものである。アドレス指定は、知られているユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)、ユニフォーム・リソース識別子(URI)、拡張可能マークアップ言語の名前または名前空間(XMLバージョン1.0、第3版、W3C勧告8、2009年12月)を使用して行うことができる。
【0019】
接続は、サーバまたは装置間で直接的に行うことができるが、そうしてはならない。典型的な使用は、図1のクラウドとして概略的に示す複数の中間装置を有する広域ネットワーク上である。
【0020】
前記サーバおよびクライアントは、前述のプロトコル、アドレス、およびデータ・リンクを使用して、メッセージを送信および受信するように適合された送信手段および受信手段を備える。
【0021】
本発明の目標は、ソーシャル・ネットワークの登録ユーザではない第1のユーザEUが、第2のユーザHUのアカウントを介して前記ソーシャル・ネットワークにアクセスすることを可能にすると同時に、前記ソーシャル・ネットワークに対する前記第1のユーザEUのすべての寄与を要求側識別子でマークし、前記第1のユーザの識別をソーシャル・ネットワークに明らかにすることなく、前記第1のユーザの寄与を前記第1のユーザに関係付けることを可能にすることである。
【0022】
前記第2のサーバ102は、インターフェースAPI、例えばアプリケーション・プログラミング・インターフェースを介して、前記ソーシャル・ネットワークへのアクセスを提供する。
【0023】
前記第2のサーバ102は、前記第2のユーザHUの前記アカウントを使用して、前記第2のユーザHUの第2の認証情報を認証するように適合されている。例えば、前記第2のサーバ102は、前記第2のユーザのユーザ名およびパスワードを前記第2の認証情報として使用して、前記第2のユーザHUを認証するように適合されている。
【0024】
前記第2のサーバ102は、前記インターフェースAPIを介して前記ソーシャル・ネットワークの機能を提供するように適合されている。この状況で機能を提供することは、例えば、前記ソーシャル・ネットワークのコンテンツを読み取り、またはダウンロードするための読取りアクセスと、画像またはビデオまたはオーディオのアップロードを含む、前記ソーシャル・ネットワーク上で新しいコンテンツを生成するための書込みアクセスとを可能にすることを意味する。
【0025】
知られているアプリケーション・プログラミング・インターフェースなどのインターフェースAPIは、読取り機能、書込み機能、またはアップロード機能と同様に当業者には知られている。
【0026】
前記第1のサーバ101は、前記第1のユーザEUの第1の認証情報を認証するように適合された認証手段を備える。前記第1の認証情報は、例えば、前記第1のサーバ上に格納された、前記第1のユーザの第1のアカウントに属する第1のユーザ名および第1のパスワードである。
【0027】
前記第1のサーバ101の前記受信手段は、前記第1のユーザEUについての情報、具体的には前記インターフェースAPIの機能にアクセスする要求を含む第1のメッセージ208を受信するように適合されている。前記第1のユーザEUについての前記情報は、例えば前記第1の認証情報である。
【0028】
前記第1のサーバ101の前記送信手段は、前記第2のユーザHUについての情報、具体的には前記機能にアクセスする要求を含む第2のメッセージ212を送信するように適合されている。前記第1のサーバ101の前記送信手段は、例えば、前記第1のサーバ101の前記認証手段による前記第1の認証情報についての認証の成功時にのみ、前記第2のメッセージ212を送信するように適合されている。
【0029】
前記第2のユーザHUについての前記情報は、例えば前記第2の認証情報である。
【0030】
前記第1のサーバ101は、前記第2のユーザHUについての前記情報を求めるように適合された処理手段を備える。
【0031】
前記処理手段は、例えば、前記第1のユーザEUについての前記情報から前記第2のユーザHUについての前記情報を求めるように適合されている。代替または追加として、前記第1のメッセージ208は、前記第2のユーザHUについての1つの情報を含み、前記第2のユーザHUについての前記情報は、前記1つの情報から求められる。例えば、前記第2のユーザ名は前記1つの情報であり、前記第2の認証情報は、前記第2のユーザ名を前記第2の認証情報にマッピングすることによって求められる。その目的で、前記第2の認証情報を前記第1のサーバ101上の、例えばデータベースに格納することができる。
【0032】
任意選択で、前記第1のサーバ101は、前記第1のユーザEUが前記機能を要求することを許可されているかどうかを判定するように適合された処理手段を備える。この場合、前記送信手段は、許可の成功時にのみ、前記第2のメッセージ212を送信するように適合されている。例えば、第1のユーザ名に対する機能のマッピングが、前記第1のサーバ101上の前記データベースに格納され、前記処理手段は、許可された機能を前記データベースから判定するように適合されている。
【0033】
図2のシーケンス・ダイアグラムを参照して、前記コンピュータ・ネットワーク100を介して前記第1のサーバ101から前記第2のサーバ102にアクセスする方法を以下で説明する。
【0034】
前記方法によれば、前記第1のサーバ101上に登録された、前記第1のユーザEUの第1の認証情報についての認証が成功すると、前記第2のサーバ102の前記インターフェースAPIによって提供される機能の少なくともサブセットへのアクセスが、前記第2のユーザHUの認証のために前記第2のサーバ102上に登録された前記第2の認証情報を使用して、前記第1のユーザEUに提供される。
【0035】
前記方法は、例えば、前記第1のユーザEUが前記ソーシャル・ネットワークにアクセスするために前記第1のクライアント103上でクライアント・プログラムを開始するときにはいつでも開始する。前記クライアント・プログラムは、ソーシャル・ネットワークへのアクセスを可能にする、プラグインを有するウェブ・ブラウザでもよい。
【0036】
開始後に、メッセージ201、Requestが、前記第1のクライアント103から前記第2のクライアント104に送信される。前記メッセージ201は、例えば、前記第1のユーザ名と、前記ソーシャル・ネットワークを識別するターゲット識別子と、前記第1のクライアント103のアドレスとを含む、前記ソーシャル・ネットワークにアクセスする要求である。前記ターゲット識別子は、例えばインターネット・プロトコル・アドレスである。
【0037】
前記メッセージ201の受信時に、前記第2のクライアント104は、前記第1のサーバ101にメッセージ202、Requestを送信する。前記メッセージ202は、例えば、許可された機能のリスト、前記第2のユーザの認証情報、前記ソーシャル・ネットワークの前記ターゲット識別子、前記第1のユーザ名、および前記第1のクライアント103の前記アドレスを含む、アクセス・ポイント作成を求める要求である。前記第2のユーザの認証情報をストレージから前記第2のクライアント104によって自動的に読み取ることができ、または前記第2のクライアント104が、例えば前記第2のクライアント104上で実行中のコンピュータ・プログラムを使用して、前記第2のユーザHUに確認を促すことができる。前記コンピュータ・プログラムは、例えば、自動的に前記第2のユーザHUに確認を促す、プラグインを有するウェブ・ブラウザである。
【0038】
前記メッセージ202の受信時に、前記第1のサーバ101は、前記第1のクライアント103にメッセージ203、Responseを送信する。前記メッセージ203は、例えば、前記第1のユーザEUのために前記第1のサーバ101によって作成されたアクセス・ポイントのアドレスを含む応答である。前記メッセージ203は、例えば、前記第1のユーザEUが前記第1のサーバ101に前記第1のユーザEUの前記第1のアカウントを登録し、または前記第1のサーバ101上の前記第1のユーザEUの前記第1のアカウントにログインすることを可能にする、前記第1のユーザEUの前記第1の認証情報を含む。前記第1の認証情報は、例えばユニフォーム・リソース識別子URIである。
【0039】
前記メッセージ203の受信時に、前記第1のクライアント103は、メッセージ204、Request、例えば前記アクセス・ポイントのアクティブ化を求める要求を送信する。前記メッセージ204は任意選択である。前記メッセージ204は、例えば前記第1の認証情報と、前記第1のクライアント103の前記アドレスとを含む。前記第1の認証情報は、例えば、前記ユニフォーム・リソース識別子URIの一部である。ユーザ入力、例えば、前記第1のクライアント103による前記ユニフォーム・リソース識別子URIを象徴するリンクに対するマウス・クリックの受信時に、前記メッセージ204を送信することができる。その目的で、前記メッセージ203の受信時に、前記プラグインを介して前記ウェブ・ブラウザ上に前記リンク、例えば前記ユニフォーム・リソース識別子URIを表示するように前記第1のクライアント103を適合することができる。
【0040】
前記メッセージ204の受信時に、前記第1のサーバは、前記第2のクライアント104に任意選択メッセージ205、Requestを送信する。前記メッセージ205は、例えば、前記第1のユーザ名を含む、アクティブ化確認を求める要求である。
【0041】
前記メッセージ205の受信時に、前記第2のクライアント104は、前記第1のサーバ101に任意選択メッセージ206、Responseを送信する。前記メッセージ206は、例えば、テキスト「ok」を含む、アクティブ化確認に対する応答である。前記アクティブ化を確認する、入力の受信時にのみ、前記メッセージ206を前記第2のクライアント104によって送信することができる。その目的で、前記第1のユーザ名を含む、アクティブ化確認を求めるプロンプトを表示し、前記第2のクライアント104のユーザが前記プロンプトの隣に表示されるボタンをクリックすることによって前記アクティブ化を確認した場合にのみ、前記メッセージ206を送信するように前記第2のクライアント104を適合することができる。
【0042】
前記メッセージ206の受信時に、前記第1のサーバ101は、前記第1のクライアント103に前記メッセージ206を任意選択メッセージ207、Responseとして転送する。
【0043】
前記メッセージ207は、例えば前記アクティブ化確認テキスト「ok」である。
【0044】
前記メッセージ201から207は、前記第1のサーバ101上の前記第1のユーザEUの前記第1のアカウントのアカウントアクティブ化のために必要となる。しかし、前記メッセージ204から207は、アカウントアクティブ化について任意選択である。
【0045】
前記第1のユーザEUが前記第1のサーバ101上に有効なアカウントを既に有する場合、前記第1のクライアント103は、前記ステップ201から207を省略するように適合されている。
【0046】
前記メッセージ207の受信時に、または前記第1のユーザEUに関する有効なアカウントが前記第1のサーバ101上に既に存在する場合、前記方法の開始直後に、前記第1のクライアント103は、機能へのアクセスを要求するメッセージ208、Requestを前記第1のサーバ101に送信する。前記メッセージ208は、要求された機能を識別する機能識別子、前記ソーシャル・ネットワークの識別のための前記ターゲット識別子、前記第1のユーザ認証情報、前記第1のクライアント103のアドレス、および任意選択ペイロード・データを含む。前記機能識別子は、例えばテキスト文字列「read」、「write」、「upload」、「downlod」である。前記ターゲット識別子は、例えば前記第2のサーバ102のインターネット・プロトコル・アドレスである。前記第1の認証情報は、例えば前記ユニフォーム・リソース識別子URIである。前記任意選択ペイロード・データは、例えば前記ソーシャル・ネットワークに送信されるテキストまたは画像またはビデオである。
【0047】
前記第1のクライアント103は、例えば前記ウェブ・ブラウザ・プラグインを介する、前記第1のユーザEUからの入力の受信時に、前記メッセージ208を送信するように適合されている。前記プラグインは、例えば、前記テキスト文字列を入力し、例えば利用可能なソーシャル・ネットワークのリストから前記ソーシャル・ネットワークを識別し、前記ソーシャル・ネットワークを前記ターゲット識別子にマッピングすることにより、前記機能識別子を示すように前記第1のユーザEUに促す。さらに、前記第1のクライアント103は、前記第1のクライアント103上のストレージから、例えばパスワード・マネージャ・アプリケーションから前記第1の認証情報を読み取るように適合されている。さらに、前記第1のクライアント103は、ペイロードを必要とする機能が前記第1のクライアント103によって選択された場合、任意選択ペイロードを促すように適合されている。
【0048】
このことは、前記メッセージ208が前記第1のユーザEUについての情報、具体的には前記インターフェースAPIの前記機能にアクセスする前記要求を含むことを意味する。その目的で、前記第1のクライアント103または前記ウェブ・ブラウザ・プラグインは、前記ターゲット識別子によって識別される前記ソーシャル・ネットワークのみで利用可能な機能について前記第1のユーザEUに促すように適合されている。
【0049】
前記メッセージ209の受信時に、前記第1のサーバ101は、前記第1のユーザの認証109を実施する。その目的で、前記第1のサーバ101は、例えば、前記第1のサーバ101上に格納された前記第1のアカウントのアカウント・データを使用して、前記第1の認証情報を認証する。任意選択で、前記第1のサーバ101は、許可チェックをさらに実施して、要求された機能が前記第1のユーザEUにとって利用可能であるかどうかを判定する。その目的で、例えば、前記第1のサーバ101は、前記メッセージ208で受信した前記機能識別子を、前記第1のサーバ101上に格納された、許可された機能の前記リストと比較し、前記機能識別子が前記第1のユーザEUに関する許可された機能の前記リスト内で見つかった場合にのみ、前記第1のユーザEUに前記機能を要求する許可を与える。
【0050】
追加または代替として、前記第1のサーバ101は、前記第2のクライアント104にメッセージ210、Requestを送信するように適合されている。前記メッセージ210は、例えば、前記第2のユーザHUに送信される、前記機能へのアクセスの許可を求める要求である。前記メッセージ210は、例えば前記機能識別子、前記第1のユーザ名、および前記任意選択ペイロードを含む。
【0051】
前記メッセージ210の受信時に、前記第2のクライアント104は、前記第1のサーバ101にメッセージ211、Responseを送信する。前記メッセージ211は、許可結果、例えばテキスト「OK」または「not OK」とすることができる。前記第2のユーザHUからの確認の受信時にのみ、前記メッセージ211を送信することができる。例えば、前記第2のクライアント104は、前記機能に対する前記第1のユーザEUによる前記アクセス要求を許可するように前記第2のユーザHUに促すように適合されている。その目的で、例えば前記機能識別子および前記任意選択ペイロードが、前記第1のユーザ名の隣に表示される。前記第2のユーザHUの前記入力は、前記プロンプトの隣に表示されるボタンに対するマウス・クリックでもよい。
【0052】
認証209の成功時に、または任意選択で、メッセージ211での肯定的応答の受信時に、前記第1のサーバ101は、前記第2のサーバ102にメッセージ212、Requestを送信するように適合されている。前記メッセージ212は、例えば、前記インターフェースAPIを介して機能にアクセスする要求である。前記メッセージ212は、例えば、機能識別子、前記第2の認証情報、前記任意選択ペイロード、および前記要求側識別子を含む。
【0053】
前記第2の認証情報は、例えば、前記第1のサーバ101のストレージから読み取られる。前記要求側識別子は、例えば前記第1のユーザ名である。前記要求側識別子は乱数またはニックネームでもよい。ニックネームが使用される場合、前記第1のサーバ101は、前記第1のユーザEUの前記第1のアカウントの前記アカウント・データと共に前記ニックネームを格納するように適合されている。このようにして、例えば法的訴訟の場合に、前記ニックネームを前記第1のユーザEUに関係付けることができる。
【0054】
例えば、前記ニックネームが使用される場合、前記第1のサーバ101は、例えば前記メッセージ201後のアカウント作成中に、追加のメッセージで、前記ニックネームを与えるように前記第1のクライアント103に促すように適合されている。あるいは、前記メッセージ201は、前記ニックネームを既に含むことができる。
【0055】
前記乱数が使用される場合、前記ニックネームの代わりに前記乱数が格納される。
【0056】
この場合、前記メッセージ212は、前記第2のサーバ102または前記ソーシャル・ネットワークが前記第1のユーザEUを直接的に識別することを可能にするどんな情報も含まない。しかし、法的訴訟では、前記要求側識別子は、前記ソーシャル・ネットワーク・プロバイダが前記メッセージ212で受信されたコンテンツ、または前記第2の認証情報を介して前記メッセージ212を使用して実施される動作を追跡することを可能にする。このことは、前記第2の認証情報は、前記第1のユーザEUによって閲覧または受信されるすべてのコンテンツを、前記第2のユーザHUを介して前記第1のユーザEUに関係付けることを可能にすることを意味する。
【0057】
前記メッセージ212の受信時に、前記第2のサーバ102は、要求された動作を実施し、すなわち例えば、前記機能識別子、前記任意選択ペイロード、および前記要求側識別子を使用して、要求された機能を実行する。通常、前記第2のサーバ102は、前記第2の認証情報が前記第2のユーザHUアカウントに対して首尾よく認証される場合にのみ、前記機能を実施する。
【0058】
前記機能の完了時に、前記第2のサーバ102は、前記第1のサーバ101にメッセージ213、Responseを送信する。前記メッセージ213は、前記要求側識別子およびペイロードを含む。例えば、前記ニックネームは前記メッセージ213内にあり、前記機能の結果は前記ペイロード内にある。
【0059】
前記メッセージ213の受信時に、前記第1のサーバ101は、前記第1のクライアント103にメッセージ214、Responseを送信する。例えば、前記第1のサーバ101は、前記ストレージ内のルックアップを介して、前記要求側識別子から、前記第1のクライアントのアドレスを求め、次いで前記第1のクライアント103に前記メッセージ214を送信する。前記メッセージ214は、例えば前記ペイロードを含む。前記第1のクラスタ・アドレスは、この場合、認証時に格納される。
【0060】
任意選択または代替として、前記第1のクライアント103のアドレスを識別するために前記要求側識別子、例えば前記ニックネームを使用する代わりに、前記第1のサーバ101により、応答メッセージ213を要求メッセージ212に関係付ける任意の他の手段を使用することができる。例えば、前記インターフェースAPIによって使用される識別子を介して、前記応答メッセージ213を前記要求メッセージ212に関係付けることができる。
【0061】
前記第1のユーザのニックネームに加えて、前記ソーシャル・ネットワーク内の前記第2のユーザの名前がその中で使用されるテキスト文字列として、前記要求側識別子の構文を定義することができる。その目的で、前記第1のユーザ名および前記第2のユーザ名から前記要求側識別子を求めるように前記第1のサーバ101を適合することができる。このようにして、ソーシャル・ネットワークのプロバイダだけではなく、すべてのユーザがコンテンツを閲覧することができ、前記第1のユーザのニックネームを前記ソーシャル・ネットワーク内の前記第2のユーザの名前に関係付けることができる。これにより、例えば法的訴訟の場合に、前記第2のユーザHUを介して前記第1のユーザEUを前記コンテンツに関係付けることを容易にすることができる。
【0062】
前記第2のサーバ102の前記インターフェースAPIの機能は、様々なパラメータまたはオプションを前記メッセージ212で送信することを実現することができる。さらに、応答メッセージ213は、構造的に、またはその内容から、前述の前記メッセージ213とは異なるものでもよい。本発明が前記第2のサーバ102によって提供される任意のタイプのインターフェースAPIに同様に適用されることを理解されたい。具体的には、簡易オブジェクト・アクセス・プロトコル(SOAP)、representational state transfer(REST)、またはソーシャル・ネットワークの機能にアクセスするのに使用される任意の他のプロトコルなどのインターフェースを使用することができる。コンピュータ・プログラム製品上に格納されるコンピュータ・プログラムは、方法に類似している。
【0063】
説明および図面は本発明の原理を示すにすぎない。したがって、本明細書には明示的に説明または図示されていないが、本発明の原理を実施し、本発明の精神および範囲内に含まれる様々な構成を当業者が考案できることを理解されよう。さらに、本明細書で列挙されるすべての例は、本発明の原理および当技術分野を推進するために本発明(等)によって与えられる概念を読者が理解するのを助ける教育目的のものにすぎず、そのような具体的に列挙される例および条件に限定されないものとして解釈されるべきことが原理的に明白に意図される。さらに、本発明の原理、態様、および実施形態、ならびにその特定の例を列挙する本明細書のすべての陳述は、その均等物を包含するものとする。
【0064】
「プロセッサ」と名前が付けられた任意の機能ブロックを含む、図に示される様々な要素の機能は、専用ハードウェア、ならびに適切なソフトウェアに関連してソフトウェアを実行することのできるハードウェアの使用によって実現することができる。プロセッサによって実現されるとき、機能は、単一の専用プロセッサ、単一の共用プロセッサ、または一部を共用することのできる複数の個々のプロセッサによって実現することができる。さらに、「プロセッサ」または「コントローラ」という用語の明示的な使用は、ソフトウェアを実行することのハードウェアをもっぱら指すと解釈されるべきではなく、限定はしないが、デジタル信号プロセッサ(DSP)ハードウェア、ネットワーク・プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)、ソフトウェアを格納する読取り専用メモリ(ROM)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、および不揮発性ストレージを暗黙的に含むことができる。従来型および/またはカスタム型の他のハードウェアも含めることができる。同様に、図に示す任意のスイッチは概念的なものにすぎない。その機能は、プログラムロジックの動作、専用ロジック、プログラム制御と専用ロジックの対話、さらには手動によって実施することができ、文脈からより具体的に理解できるように、実装者によって特定の技法が選択可能である。
【0065】
本明細書の任意のブロック図が本原理を実施する例示的回路の概念図を表すことを当業者は理解されたい。同様に、コンピュータまたはプロセッサが明示的に示されているか否かに関わらず、任意のフローチャート、流れ図、状態遷移図、疑似コードなどが、実質的にコンピュータ可読媒体で表すことができ、そのようなコンピュータまたはプロセッサによってそのように実行することのできる様々なプロセスを表すことを理解されよう。
【0066】
プログラムされたコンピュータで様々な上述の方法のステップを実施できることを当業者なら容易に理解されよう。本明細書では、いくつかの実施形態はまた、機械可読またはコンピュータ可読であり、命令の機械実行可能またはコンピュータ実行可能プログラムを符号化するプログラム記憶装置、例えばデジタル・データ記憶媒体をも包含するものとし、前記命令は、前記上述の方法のステップのいくつかまたはすべてを実施する。プログラム記憶装置は、例えば、デジタル・メモリ、磁気ディスクおよび磁気テープなどの磁気記憶媒体、ハード・ドライブ、または光学的に読取り可能なデジタル・データ記憶媒体であってもよい。諸実施形態は、上述の方法の前記ステップを実施するようにプログラムされたコンピュータをも包含するものとする。
図1
図2