【実施例】
【1873】
(実施例AA)
【1874】
【化659】
[この文献は図面を表示できません]
(S)-2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:1,4-ジオキサン(300mL)を、(S)-2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(21.1g,53.7mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(27.3g,107.5mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(3.10g,2.68mmol)、および酢酸カリウム(15.02g,153.0mmol)の混合物に添加し、そして80℃で16時間加熱した。この混合物を冷却し、そして生じた固体を濾過した。1,4-ジオキサンの大部分を、減圧下で濾液から除去し、そして得られた残渣を酢酸エチル(300mL)に取った。その有機相を飽和重炭
酸ナトリウム(2×150mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させ
た。濾過後、その溶媒を減圧下で濾液から除去した。得られた油状物を、330gのISCOカラムならびに20%〜100%の酢酸エチルおよびヘキサンの溶出液を使用する、シリカゲルクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、(S)-2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(18g,76%)およ
び淡黄色の固体を得た。
【1875】
(実施例AB)
【1876】
【化660】
[この文献は図面を表示できません]
(S)-2-ピロリジン-2-イル-5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-
イル)-フェニル]-1H-イミダゾール塩酸塩:1,4-ジオキサン(4N,75mL)中の塩化水素の溶液
を、(S)-2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(7.0g,15.9mmol)のジクロロメタン(50mL)中の溶液に添加した。気体の発生が観察された。30分後、固体
が形成された。1.5時間後、得られた固体を、ジエチルエーテルで洗浄しながら濾過によ
り単離した。あらゆる残留溶媒を減圧下で除去して、(S)-2-ピロリジン-2-イル-5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール塩酸塩(5.6g,95%)をオフホワイトの固体として得た。
【1877】
(実施例AC)
【1878】
【化661】
[この文献は図面を表示できません]
(S,S)-[2-メチル-1-(2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イ
ル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバ
ミン酸メチルエステル:ジイソプロピルエチルアミン(7.63mL,43.8mmol)を、(S)-2-ピロリジン-2-イル-5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール塩酸塩(7.33g,19.5mmol)、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N′,N′-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(7.6g,19.9mmol)および(S)2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(3.59g,20.5mmol)の、ジメチルホルムアミド(75mL)中の懸濁物に添加した。全ての固体を溶解させた。30分後、この反応混合物を酢酸エチル(300mL)で希釈し、そして半飽和塩化ナトリウム(1×300mL)、半飽和重炭酸ナトリ
ウム(2×150mL)およびブライン(1×100mL)で洗浄した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そしてその溶媒を減圧下で除去した。得られた褐色泡状物を、20%〜100%の酢酸エチルおよびヘキサンの溶出液を用いるシリカゲルクロマトグラフィーに供して
、(S,S)-[2-メチル-1-(2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イ
ル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバ
ミン酸メチルエステル(6.6g,68%)を白色泡状物として得た:1H (DMSO-d6):δ=11.81(br s,1H),7.72(m,2H),7.61(m,2H),7.51(br s,1H),7.27(d,J=8.4Hz,1H),5.05(m,1H),4.04(m,2 H),3.78(m,2H),3.52(s,3H),2.11(m,2H),1.93(m,2H),1.28(s,12H),0.85 (dd, J
1=6.6Hz,J
2=11.4Hz,6H)。
【1879】
(実施例AD)
【1880】
【化662】
[この文献は図面を表示できません]
3-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:N,N-ジイソプロピルエチルアミン(5.3mL,30.6mmol)を、ピロリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(2.2g,10.1mmol)、HATU(4.0g,10.5mmol)、2-ア
ミノ-1-(4-ブロモフェニル)エタノンのHCl塩(2.4g,9.6mmol)、およびDMF(40mL)の混合物
に滴下により添加し、そして周囲温度で1時間撹拌した。ほとんどの揮発性成分を減圧中
で除去し、そして得られた残渣を酢酸エチル(150mL)に溶解し、水およびブラインで洗浄
し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を白色泡状物様固体として得た(3.5g,90%)。m/z 432.9, 434.9 (M + Na)
+。
【1881】
3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-
ブチルエステル:3-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.5g,3.6mmol)と酢酸アンモニウム(1.4g,18.2mmol)との、キシレン(15mL)中の混合物を、密封チューブ内で140℃で2時間加熱した。揮発性成分を減圧中で除去し、そしてその残渣を酢酸エチル(150mL)に溶解し、NaHCO
3溶液、水およ
びブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を白色固体として得た(795mg,56%)。m/z 391.8, 393.8 (M + H)
+。
【1882】
2-(5-{4’-[2-(1-Boc-ピロリジン-3-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:Pd(Ph
3)
4(54mg,0.046mmol)を、3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(378mg,0.97mmol)、2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カ
ルボン酸tert-ブチルエステル(408mg,0.93mmol)、NaHCO
3(273mg,3.26mmol)の、1,2-ジメ
トキシエタン(8mL)および水(2mL)中の混合物に添加した。この反応混合物を窒素でフラッシュし、80℃で6時間加熱し、次いで、揮発性成分を減圧中で除去した。その残渣を酢酸
エチル(100mL)に溶解し、NaHCO
3溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、
濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を白色固体として得た(370mg,64%)。m/z 625.1 (M + H)
+。
【1883】
(1-{3-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロ
リジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:2-(5-{4’-[2-(1-Boc-ピロリジン-3-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(200mg,0.232mmol)のメタノール(5mL)中の溶液に、ジオキサン中4.0MのHCl溶液(1mL,過剰)を添加した。この混合物を50℃で3時間撹拌し、そして減圧下で濃縮した。その残渣をエーテルで処理して、過剰なHClを除去した。得られた白色の固体をDMF(5mL)に溶解した。この溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(123mg,0.71mmol)、HATU(285mg,0.75mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.14mL,0.77mmol)を添加した。この混合物を周囲温度で2時間撹拌し、次いで、揮発性成分を減圧中で除去した。その残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、1NのNaOH溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で
濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を白色固体として得た(100mg,42%)。
1H-NMR(300MHz,CD
3OD)δ8.00-7.80(m,10H),5.26(t,1H),4.40-3.42(m,15H),2.65-2.00(m,8H),1.50-0.93(m,12H); m/z 739.3 (M + H)
+。
【1884】
(実施例AE)
【1885】
【化663】
[この文献は図面を表示できません]
3-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸2-tert-ブチルエステルをピロリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステルの
代わりに使用したこと以外は、化合物3-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを調製するために使用した手順に従った。
【1886】
3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ
ン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル:3-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカル
バモイル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルを3-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの代わりに使用したこと以外は、化合物3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを調製するために使用し
た手順に従った。
【1887】
(1-{3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘ
プタン-2-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:3-[5-(4-ブロ
モ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.0g,2.4mmol)のメタノール(20mL)中の溶液に、ジオキサン中4.0M
のHCl溶液(4.0mL,過剰)を添加した。この混合物を50℃で3時間撹拌し、そして減圧下で濃縮した。その残渣をエーテルで処理して、過剰なHClを除去した。得られた白色固体をDMF(20mL)に溶解した。この溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(0.46g,2.6mmol)、HATU(1.0g,2.6mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.5mL,14.4mmol)を
添加した。この混合物を周囲温度で2時間撹拌し、次いで、揮発性成分を減圧中で除去し
た。その残渣を酢酸エチル(200mL)に溶解し、1NのNaOH溶液、水およびブラインで洗浄し
、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロ
マトグラフィーにより精製して、所望の生成物を白色固体として得た(1.0g,89%)。m/z 475.1, 477.1 (M + H)
+。
【1888】
[2-メチル-1-(3-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フ
ェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-プ
ロピル]-カルバミン酸メチルエステル:Pd(PPh
3)
4(73mg,0.06mmol)を、(1-{3-[5-(4-ブロ
モ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(600mg,1.27mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(675mg,2.66mmol)、酢酸カリウム(324mg,3.3mmol)および1,4-ジオキサン(15mL)の混合物を含む密封チューブに添加した。この反応混合物を窒素でフラッシュし、80℃で16時間加熱し、次いで、揮発性成分を減圧中で除去した。その残渣を酢酸エチル(100mL)
に溶解し、NaHCO
3溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を白色固体として得た(440mg,66%)。m/z 523.2 (M + H)
+。
【1889】
(1-{2-[5-(4’-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエス
テル:[2-メチル-1-(3-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-
プロピル]-カルバミン酸メチルエステルおよび(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエ
ステルを、2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルおよび3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエ
ステルの代わりに使用したこと以外は、化合物2-(5-{4’-[2-(1-Boc-ピロリジン-3-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを調製するために使用した手順に従った。
1H-NMR(300MHz,CD
3OD)δ7.90-7.70(m,10H),7.20-7.10(m,1H),5.24(t,1H),4.63(s,1H),4.40-3.80(m,4H),3.68(s,3H),3.66(s,3H),2.60-1.60(m,13H),1.05-0.90(m,12H); m/z 765.2 (M + H)
+。
【1890】
(1-{3-[5-(4’-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カ
ルバミン酸メチルエステル:[2-メチル-1-(3-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオ
キサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘ
プタン-2-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルおよび(1-{3-[5-(4-ブロ
モ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを、2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルおよび3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの代わりに使用したこと以外は、化合物2-(5-{4’-[2-(1-Boc-ピロリジン-3-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを調製するために使用した手順に従った。
1H-NMR(300MHz,CD
3OD)δ7.90-7.20(m,10H),4.83-4.25(m,5H),3.90-3.40(m,6H),2.90-2.70(m,2H),2.40-2.10(m,3H),2.10-1.40(m,11H),1.10-0.90(m,12H); m/z 791.3 (M + H)
+。
【1891】
(実施例AF)
【1892】
【化664】
[この文献は図面を表示できません]
2-ブロモ-1-{4-[4-(2-ブロモ-アセチル)-フェノキシ]-フェニル}-エタノン:ジクロロメタン(25mL)中の臭素(2.02mL,39.3mmol)を、4-アセチルフェニルエーテル(5.0g,19.7mmol)のジクロロメタン(65mL)中の撹拌溶液に30℃でゆっくり添加した。この混合物を周囲温度で16時間撹拌し、次いで、揮発性成分を減圧中で除去した。その残渣をエタノール(40mL)から再結晶して、黄色の結晶様生成物を得た(2.3g,29%)。
【1893】
ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-[2-(4-{4-[2-(1-Boc-ピロリジ
ン-2-カルボニルオキシ)-アセチル]-フェノキシ}-フェニル)-2-オキソ-エチル]エステル:2-ブロモ-1-{4-[4-(2-ブロモ-アセチル)-フェノキシ]-フェニル}-エタノン(2.0g,4.9mmol)およびピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(2.2g,10.2mmol)の、アセトニトリル(20mL)中の撹拌溶液に、DIPEA(1.76mL,10.1mmol)を添加した。そのスラリーを周囲温度で3時間撹拌した。この混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、水およびブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシ
ュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を白色固体として得た(2.2g,65%)。m/z 703.1 (M + Na)
+。
【1894】
2-[5-(4-{4-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェノキシ}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:ピロ
リジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-[2-(4-{4-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-カルボニルオキシ)-アセチル]-フェノキシ}-フェニル)-2-オキソ-エチル]エステル(250mg,0.37mmol)と酢酸アンモニウム(570mg,7.3mmol)との、キシレン(8mL)中の混合物を、マイクロ波機で140℃で80分間加熱した。揮発性成分を減圧中で除去し、そしてその残渣を酢酸
エチル(100mL)に溶解し、NaHCO
3溶液、水およびブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を白色固体として得た(62mg,26%)。m/z 641.1 (M + H)
+。
【1895】
[1-(2-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェノキシ)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-
ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:2-[5-(4-{4-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェノキシ}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを2-(5-{4’-[2-(1-Boc-ピロリジン-3-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの代わりに使用したこと以外
は、化合物(1-{3-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピ
ロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを調製するために使用した手順に従った。
1H-NMR(300MHz,CD
3OD)δ7.80-7.60(m,4H),7.30-7.20(m,2H),7.10-0.95(m,4H),5.16(t,1H),4.30-3.50(m,12H),2.40-1.90(m,10H),1.10-0.90(m,12H); m/z 755.2 (M + H)
+。
【1896】
(実施例AG)
【1897】
【化665】
[この文献は図面を表示できません]
3,4’-オキシビス(安息香酸):3,4’-ジメチルジフェニルエーテル(1.7g,8.6mmol)と過
マンガン酸カリウム(6.0g,38mmol)との、水(200mL)中の混合物を、6時間還流した。この
熱溶液を濾過し、冷却し、そしてクロロホルムで抽出した。その水層を、2NのHClで酸性
化した。その沈殿物を濾別し、そして水で洗浄して、白色固体を得た(0.55g,25%)。m/z 257.1 (M - H)
-。
【1898】
2-ブロモ-1-{4-[3-(2-ブロモ-アセチル)-フェノキシ]-フェニル}-エタノン:3,4’-オキシビス(安息香酸)(0.55g,2.1mmol))と塩化オキサリル(10.6mL,21.3mmol)との、DMF(4滴)
を含むジクロロメタン(40mL)中の混合物を、周囲温度で4時間撹拌し、次いで濃縮し、そ
してトルエン(3倍)と一緒にエバポレートし、そして高真空下で乾燥させた。得られた残
渣を0℃でジクロロメタン(15mL)に懸濁させ、そしてエーテル中2.0Mのトリメチルシリル
ジアゾメタン(3.2mL,6.4mmol)で15分間処理して、褐色混合物を得た。反応混合物を一晩
かけて室温まで温め、次いで濃縮した。得られた褐色の固体を酢酸エチル(15mL)に懸濁させ、そして0℃まで冷却した。酢酸中のHBr(1.2mL,33%W,6.4mmol)を5分間かけて添加し、
そして反応混合物を1時間かけて周囲温度まで温めた。固体の重炭酸ナトリウム(0.3g)を
添加し、そして30分間撹拌した。水を添加して、褐色沈殿物との二相混合物を得た。その固体を濾過により除去し、そしてその濾液をジクロロメタンで抽出し、MgSO
4で乾燥させ
、そして濃縮した。その残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して褐色固体を得た(0.47g)。
【1899】
ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-[2-(4-{3-[2-(1-Boc-ピロリジ
ン-2-カルボニルオキシ)-アセチル]-フェノキシ}-フェニル)-2-オキソ-エチル]エステル:2-ブロモ-1-{4-[3-(2-ブロモ-アセチル)-フェノキシ]-フェニル}-エタノンを2-ブロモ-1-{4-[4-(2-ブロモ-アセチル)-フェノキシ]-フェニル}-エタノンの代わりに使用したこと以
外は、化合物(1-{3-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-
ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを調製するために使用した手順に従った。m/z 703.1 (M + Na)
+。
【1900】
2-[5-(4-{3-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェノキシ}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:ピロ
リジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-[2-(4-{3-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-カルボニルオキシ)-アセチル]-フェノキシ}-フェニル)-2-オキソ-エチル]エステルをピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-[2-(4-{4-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-カルボニルオキシ)-アセチル]-フェノキシ}-フェニル)-2-オキソ-エチル]エステルの代わりに使用したこと以外は、化合物2-[5-(4-{4-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾー
ル-4-イル]-フェノキシ}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを調製するために使用した手順に従った。m/z 641.0 (M + H)
+
。
【1901】
[1-(2-{5-[4-(3-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェノキシ)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-
ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:2-[5-(4-{3-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェノキシ}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを2-(5-{4’-[2-(1-Boc-ピロリジン-3-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの代わりに使用したこと以外
は、化合物(1-{3-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピ
ロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを調製するために使用した手順に従った。
1H-NMR(300MHz,CD
3OD)δ7.80-7.10(m,10H),5.30-5.15(m,2H),4.30-4.20(m,2H),4.18-4.05(m,2H),3.95-3.80(m,2H),3.70-3.60(m,6H),2.65-2.45(m,2H),2.40-2.00(m,8H),1.05-0.85(m,12H); m/z 755.3 (M + H)
+。
【1902】
(実施例AH)
【1903】
【化666】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[6-(4-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:[2-メチル-1-(3-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-プロピ
ル]-カルバミン酸メチルエステルおよび{1-[2-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル
)-ピロリジン-1-カルボニル]-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを、2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イ
ル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルおよび3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの代わりに使用し
たこと以外は、化合物2-(5-{4’-[2-(1-Boc-ピロリジン-3-イル)-3H-イミダゾール-4-イ
ル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチ
ルエステルを調製するために使用した手順に従った。
1H-NMR(300MHz,CD
3OD)δ8.10-7.80(m,7H),5.42-5.30(m,1H),4.65(s,1H),4.40-4.25(m,2H),4.20-3.90(m,2H,3.80-3.60(m,6H),3.00-2.80(m,1H),2.70-2.55(m,1H),2.50-1.60(m,12H),1.10-0.80(m,12H); m/z 739.3 (M + H)
+。
【1904】
(実施例AI)
【1905】
【化667】
[この文献は図面を表示できません]
5-(4-ブロモ-フェニル)-5-メチル-イミダゾリジン-2,4-ジオン:4-ブロモアセトフェノ
ン(8.0g,40.2mmol)、炭酸アンモニウム(40g,402mmol)およびシアン化カリウム(3.4g,52.3mmol)の、エタノール(90mL)と水(90mL)との混合溶媒中の混合物を、55℃で5時間撹拌し、次いで周囲温度で12時間撹拌した。この溶液を、6NのHClを用いて注意深くpH=6に調整し
、そして引き続いて、室温で2時間撹拌した。その沈殿物を濾別し、水で洗浄した。集め
た白色固体を減圧下で乾燥させて、生成物を得た(9.2g,85%)。m/z 267.1、269.1 (M -
H)
-。
【1906】
2-アミノ-2-(4-ブロモ-フェニル)-プロピオン酸:5-(4-ブロモ-フェニル)-5-メチル-イ
ミダゾリジン-2,4-ジオン(4.0g,14.9mmol)および3NのNaOH(50mL)の混合物を、密封チューブ内で145℃で2日間加熱し、次いで水(100mL)で希釈した。この溶液を、6NのHClを用い
て注意深くpH=4に調整し、そして引き続いて、室温で2時間撹拌した。その沈殿物を濾別
し、水で洗浄した。集めた白色固体を減圧下で乾燥させて、生成物を得た(2.5g,65%)。m/z 243.7、245.7 (M + H)
+。
【1907】
2-アミノ-2-(4-ブロモ-フェニル)-プロピオン酸エチルエステル:2-アミノ-2-(4-ブロモ-フェニル)-プロピオン酸(1.0g,4.1mmol)のエタノール(20mL)中の溶液に、HClガスを5分間吹き込んだ。この混合物を周囲温度で24時間撹拌し、次いで、18時間還流した。揮発性成分を減圧中で除去し、そしてその残渣を酢酸エチル(150mL)に溶解し、NaHCO
3溶液、水
およびブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られ
た残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を得た(800mg,72%)。m/z 271.7、273.7 (M + H)
+。
【1908】
2-[1-(4-ブロモ-フェニル)-1-エトキシカルボニル-エチルカルバモイル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:N,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.1mL,23.6mmol)を
、ピロリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(0.7g,3.2mmol)、HATU(1.2g,3.2mmol)および2-アミノ-2-(4-ブロモ-フェニル)-プロピオン酸エチルエステル(0.8g,2.9mmol)のDMF(20mL)中の混合物に滴下により添加し、そして周囲条件で3時間撹拌した。ほとん
どの揮発性成分を減圧中で除去し、そして得られた残渣を酢酸エチル(150mL)に溶解し、
水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を無色の油状物として得た(0.8g,58%)。m/z 490.9, 492.9 (M + Na)
+。
【1909】
2-[1-(4-ブロモ-フェニル)-1-カルバモイル-エチルカルバモイル]-ピロリジン-1-カル
ボン酸tert-ブチルエステル:2-[1-(4-ブロモ-フェニル)-1-エトキシカルボニル-エチルカルバモイル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(280mg,0.6mmol)のエタノー
ル(8mL)中の撹拌溶液に、NH
3ガスを5分間、-78℃で吹き込んだ。この溶液を、周囲温度で3日間、密封チューブ内で撹拌した。ほとんどの揮発性成分を減圧中で除去し、そして得
られた残渣を酢酸エチル(150mL)に溶解し、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥さ
せ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を無色の油状物として得た(169mg,64%)。m/z 439.8, 441.8 (M + H)
+。
【1910】
2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-5-メチル-4-オキソ-4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[1-(4-ブロモ-フェニル)-1-カルバモイル-エチルカルバモイル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(160mg,0.36mmol)のエタノール(10mL)中の撹拌溶液に、1NのNaOH(5mL)を添加し、そして周囲条件で3時
間撹拌した。ほとんどの揮発性成分を減圧中で除去し、そして得られた残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧
中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生
成物を白色固体として得た(120mg,79%)。m/z 421.8, 423.8 (M + H)
+。
【1911】
2-{5-メチル-4-オキソ-5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブ
チルエステル:Pd(PPh
3)
4(31mg,0.03mmol)を、2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-5-メチル-4-オ
キソ-4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(113mg,0.27mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(144mg,0.57mmol)、酢酸カリウム(66mg,0.68mmol)および1,4-ジオキサン(3mL)の混合物を含む密封チューブに添加した。この反応混合物を窒素でフラッシュし、80℃で16時間加熱し、次いで、揮発性成分を減圧中で除去した。その残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、NaHCO
3溶液、水およびブラインで洗浄
し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を無色の油状物として得た(100mg,79%)
。m/z 470.0 (M + H)
+。
【1912】
2-(5-{4’-[4-Boc-2-(1-メチル-ピロリジン-2-イル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-3H-イミ
ダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボ
ン酸tert-ブチルエステル:2-{5-メチル-4-オキソ-5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]
ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキ
サボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの代わりに使用したこと以外は、化合物2-(5-{4’-[2-(1-Boc-ピロリジ
ン-3-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを調製するために使用した手順に従った。m/z 655.1 (M + H)
+。
【1913】
(1-{2-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-4-メチル-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:2-(5-{4’-[4-Boc-2-(1-メチル-ピロリジン-2-イル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを2-(5-{4’-[2-(1-Boc-ピロリジン-3-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カ
ルボン酸tert-ブチルエステルの代わりに使用したこと以外は、化合物(1-{3-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを調製するために使用した手順に従った。
1H-NMR(300MHz,CD
3OD)δ7.90-7.50(m,9H),5.25(t,1H),4.23(d,2H),4.18-3.75(m,4H),3.75-3.30(m,6H),2.65-2.40(m,2H),2.40-1.70(m,12H),1.10-0.80(m,12H); m/z 769.2 (M + H)
+。
【1914】
(実施例AJ)
【1915】
【化668】
[この文献は図面を表示できません]
2,7-ジブロモ-9,10-ジヒドロ-フェナントレン:9,10-ジヒドロフェナントレン(10g,55.5mmol)のトリメチルホスフェート(60mL)中の撹拌溶液に、臭素(6.13mL,119.3mmol)のトリ
メチルホスフェート(40mL)中の溶液をゆっくりと添加した。添加後、この混合物を、周囲温度で18時間撹拌し揮発性成分を減圧中で除去した。その残渣をクロロホルムから再結晶して、白色結晶を得た(9.45g,51%)。
【1916】
4,4,5,5-テトラメチル-2-[7-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル]-[1,3,2]ジオキサボロラン:Pd(PPh
3)
4(24mg,0.03mmol)を、2,7-ジブロモ-9,10-ジヒドロ-フェナントレン(1.0g,3.0mmol)、ビス(ピナコ
ラト)ジボロン(3.8g,14.9mmol)、酢酸カリウム(1.5g,14.9mmol)および1,4-ジオキサン(30mL)の混合物を含む密封チューブに添加した。この反応混合物を窒素でフラッシュし、80
℃で16時間加熱し、次いで、揮発性成分を減圧中で除去した。その残渣を酢酸エチル(300mL)に溶解し、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で
濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を白色固体として得た(1.2g,93%)。m/z 432.8 (M + H)
+。
【1917】
2-(5-{7-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-9,10-ジヒドロ-フ
ェナントレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
エステル:Pd(PPh
3)
4(31mg,0.03mmol)を、4,4,5,5-テトラメチル-2-[7-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル]-[1,3,2]ジオキサボロラン(115mg,0.27mmol)、2-(4-ブロモ-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジ
ン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(173mg,0.55mmol)、NaHCO
3(159mg,1.9mmol)の、1,2-ジメトキシエタン(5mL)および水(1mL)中の混合物に添加した。この反応混合物を窒素で
フラッシュし、80℃で6時間加熱し、次いで、揮発性成分を減圧中で除去した。その残渣
を酢酸エチル(100mL)に溶解し、NaHCO
3溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥
させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を白色固体として得た(42mg,24%)。m/z 651.0 (M + H)
+。
【1918】
(1-{2-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステ
ル:2-(5-{7-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
エステルを2-(5-{4’-[2-(1-Boc-ピロリジン-3-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェ
ニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル
の代わりに使用したこと以外は、化合物(1-{3-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルア
ミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを調製するために使用した手順に従った。
1H-NMR(300MHz,CD
3OD)δ7.99(d,2H),7.88(s,2H),7.80-7.65(m,4H),5.30-5.20(m,2H),4.24(d,2H),4.20-4.05(m,2H),3.95-3.80(m,2H),3.75-3.60(m,6H),3.00(s,H),2.65-2.50(m,2H),2.40-2.00(m,8H),1.05-0.80(m,12H); m/z 765.3 (M + H)
+。
【1919】
(実施例AK)
【1920】
【化669】
[この文献は図面を表示できません]
4,4,5,5-テトラメチル-2-[7-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-9H-フルオレン-2-イル]-[1,3,2]ジオキサボロラン:2,7-ジブロモフルオレンを2,7-ジブロモ-9,10-ジヒドロ-フェナントレンの代わりに使用したこと以外は、4,4,5,5-テトラメ
チル-2-[7-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル]-[1,3,2]ジオキサボロランを調製するために使用した手順に従った。
1H-NMR(300MHz,CDCl
3)δ8.01(s,2H),7.84(s,4H),3.90(s,2H),1.38(s,24H)。
【1921】
2-(5-{7-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-9H-フルオレン-2-
イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:4,4,5,5-テトラメチル-2-[7-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-9H-フル
オレン-2-イル]-[1,3,2]ジオキサボロランを4,4,5,5-テトラメチル-2-[7-(4,4,5,5-テト
ラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル]-[1,3,2]ジオキサボロランの代わりに使用したこと以外は、化合物2-(5-{7-[2-(1-Boc-ピロ
リジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル}-1H-
イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを調製するために
使用した手順に従った。m/z 637.1 (M + H)
+。
【1922】
(1-{2-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:2-(5-{7-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-9H-フルオレン-2-イル}-1H-イミダ
ゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを2-(5-{4’-[2-(1-Boc-
ピロリジン-3-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの代わりに使用したこと以外は、化合物(1-{3-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジ
ン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを調製するために使用した手順に従った。
1H-NMR(300MHz,CD
3OD)δ8.03(d,2H),7.96(s,2H),7.88(s,2H),7.77(d,2H),5.26(t,2H),4.24(d,2H),4.20-4.05(m,4H),3.95-3.80(m,2H),3.75-3.60(m,6H),2.65-2.50(m,2H),2.40-2.00(m,8H),1.05-0.90(m,12H); m/z 751.3 (M + H)
+。
【1923】
(実施例AL)
【1924】
【化670】
[この文献は図面を表示できません]
2,7-ビス-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フルオレン-9-オン:2,7-ジブロモ-9-フルオレノンを2,7-ジブロモ-9,10-ジヒドロ-フェナントレンの代わ
りに使用したこと以外は、4,4,5,5-テトラメチル-2-[7-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]
ジオキサボロラン-2-イル)-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル]-[1,3,2]ジオキサボ
ロランを調製するために使用した手順に従った。
【1925】
2-(5-{7-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-9-オキソ-9H-フル
オレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステ
ル:2,7-ビス-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フルオレン-9-
オンを4,4,5,5-テトラメチル-2-[7-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル]-[1,3,2]ジオキサボロランの代わりに使用したこと以外は、化合物2-(5-{7-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イ
ル]-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを調製するために使用した手順に従った。m/z 650.9 (M
+ H)
+。
【1926】
(1-{2-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9-オキソ-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-
イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:2-(5-{7-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-9-オキソ-9H-フルオレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを2-(5-{4’-[2-(1-Boc-ピロリジン-3-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの代わりに使用
したこと以外は、化合物(1-{3-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-
ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミ
ダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチル
エステルを調製するために使用した手順に従った。
1H-NMR(300MHz,CD
3OD)δ8.05-7.85(m,8H),5.22(t,2H),4.23(d,2H),4.20-4.05(m,2H),3.95-3.80(m,2H),3.67(s,6H),2.65-2.50(m,2H),2.40-2.00(m,8H),1.05-0.90(m,12H); m/z 765.3 (M + H)
+。
【1927】
(実施例AM)
【1928】
【化671】
[この文献は図面を表示できません]
2-ブロモ-5-ヨード-安息香酸メチルエステル:2-ブロモ-5-ヨード-安息香酸(10g,31mmol)のメタノール(100ml)中の溶液に、塩化チオニル(5ml,68mmol)を添加した。この混合物を55℃で12時間加熱した。その溶媒および試薬を減圧下で除去し、そしてこの混合物をEtOAcで希釈した。その有機溶液を飽和重炭酸ナトリウム、水、およびブラインで洗浄し、そ
して硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮して、2-ブロモ-5-ヨード-安息香酸メチルエステルを得た(10.5g)。
【1929】
2-ブロモ-5-(2-ブロモ-アセチル)-安息香酸メチルエステル:2-ブロモ-5-ヨード-安息香酸メチルエステル(4.33g,12.7mmol)およびトリブチル(エトキシビニル)スタンナン(4.79g,13.3mmol)のジオキサン(56ml)中の溶液に、PdCl
2(PPh
3)
2(322mg)を添加した。この混合
物を80℃で17時間加熱し、そして0℃まで冷却した。水(19ml)を添加し、続いてNBS(2.33g,12.9mmol)を10分間かけてゆっくりと添加した。この混合物を、0℃でさらに40分間撹拌
し、そしてその溶媒を減圧下で除去した。この混合物をEtOAcで希釈し、そして水および
ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=2/1)による精製により、2-ブロモ-5-(2-ブロモ-アセ
チル)-安息香酸メチルエステルを得た(3.48g)。
【1930】
ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(4-ブロモ-3-メトキシカルボニル-フェニル)-2-オ
キソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル:(s)Boc-PrOH(2.5g,11.6mmol)およびトリエチルアミン(1.55ml,11.1mmol)のアセトニトリル(34ml)中の溶液に、2-ブロモ-5-(2-ブロ
モ-アセチル)-安息香酸メチルエステル(3.48g,10.4mmol)のアセトニトリル(17ml)中の溶
液を添加した。この混合物を10時間撹拌し、そしてその溶媒をエバポレートした。この混合物をEtOAcで希釈し、そして水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥
させた。フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc=1/1.5)により精製して、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(4-ブロモ-3-メトキシカルボニル-フェニル)-2-オキ
ソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステルを得た(3.9g): m/z: 491.9 (M + Na)
+。
【1931】
2-[5-(4-ブロモ-3-メトキシカルボニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(4-ブロモ-3-
メトキシカルボニル-フェニル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル(460mg,1mmol)および酢酸アンモニウム(860mg,11mmol)の、キシレン(5ml)中の混合物を、140℃
で80分間、マイクロ波下で加熱した。この混合物を水でクエンチし、そしてEtOAcで抽出
した。その有機相を水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc)による精製により、2-[5-(4-ブロ
モ-3-メトキシカルボニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン
酸tert-ブチルエステルを得た(320mg)。m/z: 449.8 (M + H)
+, 448.1 (M - H)-。
【1932】
2-{5-[3-メトキシカルボニル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-
イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[5-(4-ブロモ-3-メトキシカルボニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリ
ジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(200mg,0.44mmol)およびビス(ピナコラト)ジボロン(225mg,0.89mmol)の、1,4-ジオキサン(3.4ml)およびDMF(2ml)中の溶液に、酢酸カリウ
ム(110g,1.1mmol)を添加し、続いてPd(PPh
3)
4(20mg)およびPdCl
2(dppf)CH
2Cl
2(20mg)を添加した。この混合物を80℃で12時間加熱した。この混合物をEtOAcで希釈し、そして水お
よびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc)による精製により、2-{5-[3-メトキシカルボニル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(168mg)。m/z: 498.0 (M +
H)
+。
【1933】
4,4’-ビス-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-2,2’-ジカルボン酸ジメチルエステル:2-[5-(4-ブロモ-3-メトキシカ
ルボニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエ
ステル(158mg,0.35mmol)および2-{5-[3-メトキシカルボニル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(166mg,0.33mmol)の、1,2-ジメトキシエーテル(3ml)および水(1ml)中の溶液に、重炭酸ナトリウム(91mg,1.1mmol)を添加し、続いてPd(PPh
3)
4(15mg)およびPdCl
2(dppf)CH
2Cl
2(15mg)を添加した。この混合物を80℃で7時間加熱した。この混合物をEtOAcで希釈し、そして水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥
させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc)による精製により、4,4’-ビス-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-2,2’-ジカルボン酸ジメチルエステルを得た(85mg)。m/z: 741.0 (M +
H)
+, 370.9 (M + 2H)
+/2。
【1934】
4,4’-ビス-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-2,2’-ジメチルヒドロキシ:4,4’-ビス-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-2,2’-ジカルボン酸ジメ
チルエステル(85mg,0.11mmol)のTHF(2ml)中の溶液に、-78℃で、DIBAL-HのTHF溶液(1.4ml,1.4mmol)を添加した。この混合物を25℃まで温め、そして5時間撹拌した。この混合物を0℃まで冷却し、そして2.0NのNaOH溶液で、PH=11になるまでクエンチした。この混合物をEtOAcで抽出した。その有機相を水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾
燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH)による精製により、4,4’-ビス-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-2,2’-ジメチルヒドロキシを得た(54mg)。m/z: 685.1 (M + H)
+, 343.0 (M + 2H)
+/2。
【1935】
(実施例AN)
【1936】
【化672】
[この文献は図面を表示できません]
4,4’-ビス-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-2,2’-ジカルボアルデヒド:4,4’-ビス-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-2,2’-ジメチルヒドロキ
シ(54mg,0.08mmol)のDMSO(1.2ml)中の溶液に、トリエチルアミン(0.14ml)を添加した。この混合物を5分間撹拌し、ピリジン-三酸化硫黄(170mg)を添加した。この混合物を90分間
撹拌し、そして氷水でクエンチした。撹拌をさらに30分間続け、そしてこの混合物をEtOAcで抽出した。その有機相を水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥さ
せた。濃縮して、4,4’-ビス-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-
イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-2,2’-ジカルボアルデヒドを得た(40mg)。m/z: 681.0 (M + H)
+。
【1937】
3,9-ビス-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-6-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-ジベンゾ[c,e]アゼピン:4,4’-ビス-[2-(1-tert-ブトキ
シカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-2,2’-ジカル
ボアルデヒド(40mg,0.06mmol)のMeOH/THF(2.5ml/0.5ml)中の溶液に、メチルアミンのメタノール溶液(29μl,0.06mmol)を添加し、続いて酢酸(14μl,0.23mmol)およびNaBH(OAc)
3(50mg,0.23mmol)を添加した。この混合物を12時間撹拌し、そして水でクエンチした。この
混合物をEtOAcで抽出した。その有機相を1.0Nの水酸化ナトリウム溶液、水、およびブラ
インで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH)による精製により、化合物3,9-ビス-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-6-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-ジベン
ゾ[c,e]アゼピンを得た(24mg)。m/z: 680.3 (M + H)
+。
【1938】
3,9-ビス-[2-(ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-6-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-ジベンゾ[c,e]アゼピン:3,9-ビス-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イ
ル)-3H-イミダゾール-4-イル]-6-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-ジベンゾ[c,e]アゼピン(24mg)のDCM/MeOH(1.6ml/0.75ml)中の溶液に、ジオキサン中の塩酸(0.44ml,1.7mmol)を添加した。この混合物を50℃で3時間加熱し、そしてその溶媒を減圧下でエバポレートした。この
混合物を水およびアセトニトリルで希釈し、そしてフリーズドライして、3,9-ビス-[2-(
ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-6-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-ジベンゾ[c,e]アゼピンを褐色粉末として得た(25mg)。m/z: 480.1 (M + H)
+。
【1939】
1-{2-[5-(9-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-
イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-6-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-ジベンゾ[c,e]アゼピン-3-
イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:3,9-ビス-[2-(ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-6-
メチル-6,7-ジヒドロ-5H-ジベンゾ[c,e]アゼピン(25mg,0.035mmol)およびMeOCO-Val-OH(13mg,0.074mmol)のDMF(1.2ml)中の溶液に、HATU(28mg,0.074mmol)を添加し、続いてジイソプロピルエチルアミン(61μl,0.35mmol)を添加した。この混合物を90分間撹拌し、そしてEtOAcで希釈した。その有機相を1NのNaOH溶液、水、およびブラインで洗浄し、そして硫
酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびHPLC(0.1%TFA/CH
3CN/0.1%TFA/H
2O)による精製に
より、(1-{2-[5-(9-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジ
ン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-6-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-ジベンゾ[c,e]アゼピ
ン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-
カルバミン酸メチルエステルを得た(24mg)。m/z: 794.3 (M + H)
+, 397.8 (M +
2H)
+/2。
1H NMR(CD
3OD, 300 MHz)δ8.0-7.9 (8H,m),5.27 (2H,m),4.3-4.2 (2H,m),4.2-3.8 (8H,m),3.66 (6H,s),3.08 (3H,s),2.7-2.5 (2H,m),2.4-1.9 (8H,m),0.94-0.90 (12H,m)。
【1940】
(実施例AO)
【1941】
【化673】
[この文献は図面を表示できません]
3,9-ビス-[2-(ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]--5,7ジヒドロジベンゾ[c,e]オキセピン:4,4’-ビス-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イ
ミダゾール-4-イル]-ビフェニル-2,2’-ジメチルヒドロキシ(8mg,0.011mmol)の水(1.5ml)中の懸濁物に、硫酸(1.5ml)を添加した。この混合物を60℃で14時間加熱した。この混合
物を0℃まで冷却し、そして2Nの水酸化ナトリウム溶液を、pH=7になるまで添加した。こ
の混合物をフリーズドライして、3,9-ビス-[2-(ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]--5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピンを得た。m/z: 467.1 (M + H)
+。
【1942】
(1-{2-[5-(9-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチ
ルエステル:3,9-ビス-[2-(ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]--5,7-ジヒドロ
-ジベンゾ[c,e]オキセピン(0.011mmol)およびMeOCO-Val-OH(4mg,0.023mmol)のDMF(5ml)中の溶液に、HATU(9mg,0.023mmol)を添加し、続いてジイソプロピルエチルアミン(38μl,0.22mmol)を添加した。この混合物を60分間撹拌し、そしてEtOAcで希釈した。その有機相を1NのNaOH溶液、水、およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびHPLC(0.1%TFA/CH
3CN/0.1%TFA/H
2O)による精製により、(1-{2-[5-(9-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イ
ル}-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリ
ジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(1.5mg)。m/z: 781.2 (M+1), 391.2 (M+2)/2;
1H NMR(CD
3OD, 300 MHz)δ7.9-7.8 (8H,m),5.27 (2H,m),4.44 (4H,s),4.22 (2H,m),4.17-4.05 (2H,m),3.95-3.83 (2H,m),5.67 (6H,s),2.65-2.50 (2H,m),2.35-1.95 (8H,m),0.99-0.89 (12H,m)。
【1943】
(実施例AP)
【1944】
【化674】
[この文献は図面を表示できません]
2-[5-(4-ブロモ-3-ヒドロキシメチル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[5-(4-ブロモ-3-メトキシカルボニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(200mg,0.44mmol)のTHF(4ml)中の溶液に、-78℃で、DIBAL-HのTHF溶液(3.33ml,3.33mmol)を添加した。こ
の混合物を25℃まで温め、そして5時間撹拌した。この混合物を0℃まで冷却し、そして2.0NのNaOH溶液で、PH=11になるまでクエンチした。この混合物をEtOAcで抽出した。その有機相を水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮して、2-[5-(4-ブロモ-3-ヒドロキシメチル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カ
ルボン酸tert-ブチルエステルを得た(196mg)。m/z: 421.9 (M + H)
+, 420.2 (M
- H)-。
【1945】
2-[5-(4-ブロモ-3-ホルミル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カル
ボン酸tert-ブチルエステル:2-[5-(4-ブロモ-3-ヒドロキシメチル-フェニル)-1H-イミダ
ゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(196mg,0.46mmol)のDMSO(3.5ml)中の溶液に、トリエチルアミン(0.40ml)を添加した。この混合物を30分間撹拌し、そしてピリジン-三酸化硫黄(500mg)を添加した。この混合物を2時間撹拌し、そして氷水
でクエンチした。撹拌をさらに30分間続け、そしてこの混合物をEtOAcで抽出した。その
有機相を水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮して、2-[5-(4-ブロモ-3-ホルミル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン
酸tert-ブチルエステルを得た(180mg)。
【1946】
2-(5-{4-ブロモ-3-[(tert-ブトキシカルボニル-メチル-アミノ)-メチル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[5-(4-ブロモ-3-ホルミル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
エステル(180mg,0.46mmol)のMeOH/THF(2.5ml/2.5ml)中の溶液に、メチルアミンのメタノ
ール溶液(0.69ml,1.38mmol)を添加し、続いて酢酸(110μl,1.84mmol)およびNaBH(OAc)
3(975mg,4.6mmol)を添加した。この混合物を12時間撹拌し、そして1Nの水酸化ナトリウム溶
液でクエンチした。この混合物をEtOAcで抽出した。その有機相を水およびブラインで洗
浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮して、中間体(171mg)を得た。上記中間
体(171mg,0.39mmol)のDCM(4ml)中の溶液に、ジ炭酸ジ-tert-ブチル(86mg,0.39mmol)を添
加し、続いてジイソプロピルエチルアミン(135 6l,0.78mmol)を添加した。この混合物を12時間撹拌し、そしてその溶媒および試薬をエバポレートした。フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)により精製して、2-(5-{4-ブロモ-3-[(tert-ブトキシカルボニル-メチル-アミノ)-メチル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カ
ルボン酸tert-ブチルエステルを得た(142mg)。m/z: 535 (M + H)
+。
【1947】
4,4’-ビス-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-2-[(tert-ブトキシカルボニル-メチル-アミノ)-2’-カルボン酸ジメチルエステル:2-(5-{4-ブロモ-3-[(tert-ブトキシカルボニル-メチル-アミノ)-メチル]-フ
ェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(142mg,0.27mmol)および2-{5-[3-メトキシカルボニル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(125mg,0.25mmol)の、1,2-ジメトキシエーテル(2.3ml)および水(0.7ml)
中の溶液に、重炭酸ナトリウム(63mg,0.75mmol)を添加し、続いてPd(PPh
3)
4(12mg)およびPdCl
2(dppf)CH
2Cl
2(12mg)を添加した。この混合物を80℃で20時間加熱した。この混合物
をEtOAcで希釈し、そして水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させ
た。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)による精製により、4,4’-ビス-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-2-[(tert-ブトキシカルボニル-メチル-アミノ)-2’-カルボン酸ジメチルエステルを得た(82mg)。m/z: 826 (M + H)
+, 413.6 (M + 2H)
+/2。
【1948】
2’-メチルアミノメチル-4,4’-ビス-(2-ピロリジン-2-イル-3H-イミダゾール-4-イル)-ビフェニル-2-カルボン酸メチルエステル:4,4’-ビス-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-2-[(tert-ブトキシカルボニ
ル-メチル-アミノ)-2’-カルボン酸ジメチルエステル(77mg,0.09mmol)のDCM(3ml)中の溶
液に、トリフルオロ酢酸(3ml)を添加した。この混合物を2時間撹拌し、そしてその溶媒および試薬を減圧下で除去した。この混合物をアセトニトリルおよび水で希釈し、フリーズドライして、2’-メチルアミノメチル-4,4’-ビス-(2-ピロリジン-2-イル-3H-イミダゾール-4-イル)-ビフェニル-2-カルボン酸メチルエステルを白色粉末として得た(90mg)。m/z:
526.1 (M + H)
+。
【1949】
6-メチル-3,9-ビス-(2-ピロリジン-2-イル-3H-イミダゾール-4-イル)-6,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]アゼピン-5-オン:2’-メチルアミノメチル-4,4’-ビス-(2-ピロリジン-2-イ
ル-3H-イミダゾール-4-イル)-ビフェニル-2-カルボン酸メチルエステル(90mg)のピリジン(5ml)中の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(1ml)を添加した。この混合物を100℃で2時間加熱した。その溶媒をエバポレートした。この混合物をアセトニトリルおよび水で希釈し、フリーズドライして、6-メチル-3,9-ビス-(2-ピロリジン-2-イル-3H-イミダゾール-4-イル)-6,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]アゼピン-5-オンを褐色粉末として得た。m/z: 494.1 (M + H)
+。
【1950】
(1-{2-[5-(9-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-6-メチル-5-オキソ-6,7-ジヒドロ-5H-ジベンゾ[c,e]ア
ゼピン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピ
ル)-カルバミン酸メチルエステル:6-メチル-3,9-ビス-(2-ピロリジン-2-イル-3H-イミダ
ゾール-4-イル)-6,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]アゼピン-5-オン(0.09mmol)およびMeOCO-Val-OH(33mg,0.19mmol)のDMF(3ml)中の溶液に、HATU(71mg,0.19mmol)を添加し、続いてジイソプロピルエチルアミン(323μl,1.86mmol)を添加した。この混合物を60分間撹拌し、そ
してEtOAcで希釈した。その有機相を1NのNaOH溶液、水、およびブラインで洗浄し、そし
て硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびHPLC(0.1%TFA/CH
3CN/0.1%TFA/H
2O)による精
製により、(1-{2-[5-(9-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロ
リジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-6-メチル-5-オキソ-6,7-ジヒドロ-5H-ジベン
ゾ[c,e]アゼピン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチ
ル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(16mg)。m/z: 808.2 (M+1), 404.8 (M+2)/2, 806.3 (M-1).
1H NMR(CD
3OD, 300 MHz)δ8.1-7.8 (8H,m),5.4-5.2 (2H,m),4.6-4.2 (4H,m),4.2-4.0 (2H,m),3.95-3.80 (2H,m),3.64 (6H,m),3.25 (3H,s),2.65-2.45 (2H,m),2.35-2.0 (8H,m),1.05-0.9 (12H, m)。
【1951】
(実施例AQ)
【1952】
【化675】
[この文献は図面を表示できません]
2,7-ジブロモ-フェナントレン:2,7-ジブロモ-9,10-ジヒドロ-フェナントレン(2.4g,7.1mmol)、NBS(1.4g,7.8mmol)、および過酸化ベンゾイル(0.2g)の四塩化炭素(300ml)中の混
合物を、2時間還流した。酢酸カリウム(3.6g)および酢酸(3.2ml)を添加し、そして還流をさらに2時間続けた。この混合物を冷却し、そしてEtOAcで希釈した。その有機相を水、飽和重炭酸ナトリウム、およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮して、2,7-ジブロモ-フェナントレンを得た(2.3g)。
【1953】
(4,4’-ジブロモ-2’-ヒドロキシメチル-ビフェニル-2-イル)-メタノール:2,7-ジブロ
モ-フェナントレン(3.8g)のDCM/MeOH(120ml/1ml)中の溶液を-78℃まで冷却すると、懸濁
物になった。オゾンを20分間吹き込むと、この混合物は青色になった。酸素を5分間吹き
込み、そして硫化ジメチル(3ml)を添加した。この混合物を25℃まで温め、そして12時間
撹拌した。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)による精製により、4,4’-ジブロモ-ビフェニル-2,2’-ジカルバルデヒドを得た(600mg)。4,4’-ジ
ブロモ-ビフェニル-2,2’-ジカルバルデヒド(600mg,1.7mmol)のTHF/MeOH(10ml/10ml)中の溶液に、0℃で、水素化ホウ素ナトリウム(320mg,8.2mmol)を添加した。この混合物を25℃まで温め、そして12時間撹拌した。この混合物を水でクエンチし、そしてEtOAcで抽出し
た。その有機相を水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮して、(4,4’-ジブロモ-2’-ヒドロキシメチル-ビフェニル-2-イル)-メタノールを得た(550mg)。
【1954】
3,9-ジブロモ-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン:(4,4’-ジブロモ-2’-ヒドロキシメチル-ビフェニル-2-イル)-メタノール(460mg)のリン酸(25ml)中の懸濁物を、160℃で4時間加熱した。この混合物を冷却し、そして水(100ml)で希釈し、そしてEtOACで抽出し
た。その有機相を水、飽和重炭酸ナトリウム、およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮により、3,9-ジブロモ-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピ
ンを得た(416mg)。
【1955】
2-ブロモ-1-[9-(2-ブロモ-アセチル)-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル]-エタノン:3,9-ジブロモ-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン(416mg,1.2mmol)およびトリブチル(エトキシビニル)スタンナン(878μl,2.6mmol)のジオキサン(6ml)中の溶液に
、PdCl
2(PPh
3)
2(30mg)を添加した。この混合物を80℃で16時間加熱し、そして0℃まで冷
却した。水(2ml)を添加し、続いてNBS(464mg,2.6mmol)を5分間かけてゆっくりと添加した。この混合物を、0℃でさらに40分間撹拌し、そしてその溶媒を減圧下で除去した。この
混合物をEtOAcで希釈し、そして水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾
燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)による精製により、2-ブロモ-1-[9-(2-ブロモ-アセチル)-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル]-エタノンを得た(160mg)。
【1956】
ジケトエステル:(S)-Boc-Pro-OH(275mg,1.28mmol)およびトリエチルアミン(154μl,1.11mmol)のアセトニトリル(3.4ml)中の溶液に、2-ブロモ-1-[9-(2-ブロモ-アセチル)-5,7-
ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル]-エタノン(160mg,0.37mmol)のDMF(6ml)中の
溶液を添加した。この混合物を10時間撹拌し、そしてその溶媒をエバポレートした。この混合物をEtOAcで希釈し、そして水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾
燥させた。濃縮して、中間体であるジケトエステルを得た。m/z: 729.1 (M + Na)
+。
【1957】
3,9-ビス-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン:上記ジケトエステル(0.37mmol)と酢酸アン
モニウム(860mg,11mmol)との、キシレン(5ml)中の混合物を、140℃で80分間、マイクロ波下で加熱した。この混合物を水でクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。その有機相を水
およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/EtOAc)による精製により、3,9-ビス-[2-(1-tert-ブトキシ
カルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピンを得た(195mg)。m/z: 667.1 (M + H)
+。
【1958】
(1-{2-[5-(9-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチ
ルエステル:3,9-ビス-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン(190mg)のDCM(3ml)中の溶液に、TFA(1.5ml)を添加した。この混合物を60分間撹拌し、そしてその溶媒および試薬を減圧下で除去した。この混合物をアセトニトリルおよび水で希釈し、そしてフリーズドライして、ジピロリジンを得た。ジピロリジン(0.29mmol)および(S-)-Moc-Val-OH(100mg,0.57mmol)
のDMF(8ml)中の溶液に、HATU(227mg,0.60mmol)を添加し、続いてジイソプロピルエチルアミン(0.5ml,2.9mmol)を添加した。この混合物を90分間撹拌し、そしてEtOAcで希釈した。その有機相を1NのNaOH溶液、水、およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびHPLC(0.1%TFA/CH
3CN/0.1%TFA/H
2O)による精製により、(1-{2-[5-(9-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(142mg)。m/z: 781.3 (M+1), 779.3 (M-1), 391.3 (M+2)/2.
1H NMR(CD
3OD,
300 MHz)δ7.9-7.8 (8H,m),5.27 (2H,m),4.44 (4H,s),4.22 (2H,m),4.17-4.05 (2H,m),3.95-3.83 (2H,m),5.67 (6H,s),2.65-2.50 (2H,m),2.35-1.95 (8H,m),0.99-0.89 (12H,m)。
【1959】
(実施例AR)
【1960】
【化676】
[この文献は図面を表示できません]
2-ブロモ-1-(9-ブロモ-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル)-エタノン:3,9-ジブロモ-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン(416mg,1.2mmol)およびトリブチル(エトキシビニル)スタンナン(878μl,2.6mmol)のジオキサン(6ml)中の溶液に、PdCl
2(PPh
3)
2(30mg)を添加した。この混合物を80℃で16時間加熱し、そして0℃まで冷却した。水(2ml)を添加し、続いてNBS(464mg,2.6mmol)を5分間分間かけてゆっくりと添加した。この混合
物を、0℃でさらに40分間撹拌し、そしてその溶媒を減圧下で除去した。この混合物をEtOAcで希釈し、そして水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)による精製により、2-ブロモ-1-(9-ブロモ-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル)-エタノンを得た(120mg)。
【1961】
ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(9-ブロモ-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル:(S)-Boc-Pro-OH(118mg,0.55mmol)およびトリエチルアミン(65μl,0.46mmol)のアセトニトリル(2ml)中の溶液に、2-ブロモ-1-(9-ブロモ-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル)-エタノン(120mg,0.31mmol)のDMF(4ml)中の溶液を添加した。この混合物を10時間撹拌し、そしてその溶媒をエバポレートした。この混合物をEtOAcで希釈し、そして水およびブラインで洗浄し、そし
て硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮して、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(9-ブロ
モ-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-
ブチルエステルを得た(160mg)。m/z: 553.8 (M + Na)
+。
【1962】
ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-{2-[9-(2-ブロモ-アセチル)-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル]-2-オキソ-エチル}エステル1-tert-ブチルエステル:ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(9-ブロモ-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル)-2-オ
キソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル(160mg,0.30)およびトリブチル(エトキシビニル)スタンナン(112μl,0.33mmol)のジオキサン(2ml)中の溶液に、PdCl
2(PPh
3)
2(8mg)を添加した。この混合物を80℃で16時間加熱し、そして0℃まで冷却した。水(0.7ml)を添加
し、続いてNBS(59,0.33mmol)を5分間かけてゆっくりと添加した。この混合物を、0℃でさらに40分間撹拌し、そしてその溶媒を減圧下で除去した。この混合物をEtOAcで希釈し、
そして水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)による精製により、ピロリジン-1,2-
ジカルボン酸2-{2-[9-(2-ブロモ-アセチル)-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-
イル]-2-オキソ-エチル}エステル1-tert-ブチルエステルを得た(156mg)。m/z: 593.9
(M + Na)
+。
【1963】
2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸3-(2-{9-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-カルボニルオキシ)-アセチル]-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル}-2-オキソ-エチル)エステル2-tert-ブチルエステル:2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸2-tert-ブチルエステル(100mg,0.42mmol)およびトリエチル
アミン(50μl,0.36mmol)のアセトニトリル(2ml)中の溶液に、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-{2-[9-(2-ブロモ-アセチル)-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル]-2-オ
キソ-エチル}エステル1-tert-ブチルエステル(136mg,0.24mmol)のDMF(4ml)中の溶液を添
加した。この混合物を10時間撹拌し、そしてその溶媒をエバポレートした。この混合物をEtOAcで希釈し、そして水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた
。濃縮して、2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸3-(2-{9-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-カルボニルオキシ)-アセチル]-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル}-2-オキソ-エチル)エステル2-tert-ブチルエステルを得た(142mg)。m/z: 731.3 (M - H)-, 755.2 (M + Na)
+。
【1964】
3-(5-{9-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イ
ル]-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸3-(2-{9-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-カルボニルオキシ)-アセチル]-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル}-2-オキソ-エチル)エステル2-tert-ブチルエステル(142mg,0.19mmol)と酢酸アンモニウム(860mg,11mmol)との、キシレン(5ml)中の混合物を、140℃で80分間、マイクロ波下で加熱した。この混合物を水でクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。その有機相を水およびブラインで洗浄し
、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/EtOAc)による精製により、3-(5-{9-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステ
ルを得た(86mg)。m/z: 693.1 (M + H)
+。
【1965】
(1-{3-[5-(9-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-2-メチル-プロピ
ル)-カルバミン酸メチルエステル:3-(5-{9-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエス
テル(86mg)のDCM(3ml)中の溶液に、TFA(1.5ml)を添加した。この混合物を60分間撹拌し、そしてその溶媒および試薬を減圧下で除去した。この混合物をアセトニトリルおよび水で希釈し、そしてフリーズドライして、褐色粉末を得た。上記粉末(0.12mmol)および(S)-Moc-Val-OH(44mg,0.25mmol)のDMF(4ml)中の溶液に、HATU(99mg,0.26mmol)を添加し、続いてジイソプロピルエチルアミン(0.22ml,1.2mmol)を添加した。この混合物を90分間撹拌し、そしてEtOAcで希釈した。その有機相を1NのNaOH溶液、水、およびブラインで洗浄し、そ
して硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびHPLC(0.1%TFA/CH
3CN/0.1%TFA/H
2O)による
精製により、(1-{3-[5-(9-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピ
ロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-2-メ
チル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(84mg)。m/z: 807.4 (M+1), 805.3 (M-1), 404.4 (M+2)/2.
1H NMR(CD
3OD, 300 MHz)δ8.0-7.8 (8H,m),5.26
(2H,m),4.66 (1H,m),4.44 (4H,m),4.35 (1H,m),4.25 (1H,m),4.15 (1H, m), 3.89 (1H,m),3.67 (6H,m),2.85 (2H,m),2.60 (2H, m)、2.3-1.4 (9H,m),1.05-0.85 (12H,m)。
【1966】
(実施例AS)
【1967】
【化677】
[この文献は図面を表示できません]
3-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-アミノ-1-(4-ブロモ-フェニル)-エタノン(HCl塩、1.0g,4mmol)および2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸2-tert-ブ
チルエステル(0.98g,4mmol)のDMF(13ml)中の溶液に、HATU(1.64g,4.3mmol)を添加し、続
いてジイソプロピルエチルアミン(2.2ml,12.7mmol)をゆっくりと添加した。この混合物を4時間撹拌し、そしてEtOAcで希釈した。その有機相を1NのNaOH溶液、水、およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)による精製により、3-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(1.7g)。m/z: 460.9 (M + Na)
+。
【1968】
3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ
ン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル:3-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカル
バモイル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.7g,4mmol)、酢酸(24μl)、および酢酸アンモニウム(1.54g,20mmol)のキシレン(20ml)中の混合
物を、140℃で20時間加熱した。この混合物を飽和炭酸ナトリウム溶液でクエンチし、そ
してEtOAcで抽出した。その有機相を水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウム
で乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)による精製により、3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(1.21g)。m/z: 417.9 (M + H)
+。
【1969】
3-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イ
ミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステ
ル:3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(667mg,1.6mmol)およびビス(ピナコラト)ジボロン(813mg,3.2mmol)の、1,4-ジオキサン(12.5ml)中の溶液に、酢酸カリウム(401mg,4.1mmol)
を添加し、続いてPd(PPh
3)
4(78mg)を添加した。この混合物を80℃で12時間加熱した。こ
の混合物をEtOAcで希釈し、そして水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで
乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)による精製により、3-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(560mg)。m/z: 466.1 (M + H)
+。
【1970】
4,4’-ビス-[2-(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル:3-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ
ン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(560mg,1.22mmol)および3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル
エステル(535mg,1.28mmol)の、1,2-ジメトキシエーテル(11ml)および水(3.5ml)中の溶液
に、重炭酸ナトリウム(343mg,4mmol)を添加し、続いてPd(PPh
3)
4(55mg)を添加した。この混合物を80℃で7時間加熱した。この混合物をEtOAcで希釈し、そして水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH)による精製により、4,4’-ビス-[2-(2-tert-ブトキシカルボニル-2-ア
ザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニルを得た(50mg)
。m/z: 677.2 (M + H)
+。
【1971】
(1-{3-[5-(4’-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カ
ルバミン酸メチルエステル:4,4’-ビス-[2-(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザ-ビシク
ロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル(50mg,0.07mmol)のMeOH(2ml)中の溶液に、塩酸(0.24ml,1.48mmol)を添加し、この混合物を50℃で5時間加熱し、そしてその溶媒および試薬を減圧下で除去した。この混合物をアセトニトリルおよび水で希釈し、そしてフリーズドライして、褐色粉末を得た。m/z: 477.2 (M+1)、239.1 (M+2)/2。上記粉末(29mg,0.047mmol)およびMeOCO-Val-OH(20mg,0.0.113mmol)のDMF(1.5ml)中の溶液に、HATU(40mg,0.10mmol)を添加し、続いてジイソプロピルエチルアミン(50ml,0.28mmol)を添加した。この混合物を90分間撹拌し、そしてEtOAcで希釈した。その有機相を1NのNaOH溶液、水、およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮
およびHPLC(0.1%TFA/CH
3CN/0.1%TFA/H
2O)による精製により、(1-{3-[5-(4’-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシク
ロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを
得た(15mg)。m/z: 791.2 (M+1), 396.5 (M+2)/2。
1H NMR(CD
3OD, 300 MHz)δ7.92-7.82 (10H,m),4.82 (2H,m),4.32 (2H,m),4.05 (2H,m),3.65 (6H,m),2.85 (2H,m),2.3-1.6 (14H,m),1.05-0.85 (12H,m)。
【1972】
(実施例AT)
【1973】
【化678】
[この文献は図面を表示できません]
2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-チアゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.0g,2.44mmol)とLawesson試薬(1.23g,3.0mmol)とのTHF(16ml)中の混合物を、80℃で4時間加熱した。その溶媒を減圧下で除去し、そしてこの混合物
をEtOAcで希釈した。その有機相を飽和重炭酸ナトリウム、水、およびブラインで洗浄し
、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)による精製により、2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-チアゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(655mg)。m/z: 410.7 (M + H)
+。
【1974】
2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-チアゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-チアゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(380mg,0.93mmol)およびビス(ピナコラト)ジボロン(500mg,2.0mmol)の1,4-ジオキサン(7ml)中の溶液に、酢酸カリウム(240mg,2.1mmol)を添加し、続いてPd(PPh
3)
4(46mg)を添加した。この混合物を80℃で20時間加熱した。この混合物をEtOAcで希釈し、そして水およびブラインで洗浄し、
そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(
ヘキサン/EtOAc)による精製により、2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-チアゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(400mg)。m/z: 479.0 (M + Na)
+。
【1975】
4,4’-ビス-[5-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-チアゾール-2-イル]-ビフェニル:2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-チアゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(242mg,0.53mmol)および2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-チアゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-
ブチルエステル(224mg,0.55mmol)の、1,2-ジメトキシエーテル(4.7ml)および水(1.5ml)中の溶液に、重炭酸ナトリウム(150mg,1.8mmol)を添加し、続いてPd(PPh
3)
4(24mg)を添加した。この混合物を80℃で7時間加熱した。この混合物をEtOAcで希釈し、そして水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH)による精製により、4,4’-ビス-[5-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-チアゾール-2-イル]-ビフェニルを得た(270mg)。
【1976】
(1-{2-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-チアゾール-5-イル}-ビフェニル-4-イル)-チアゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:4,4’-ビス-[5-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-チアゾール-2-イル]-ビフェニル(270mg)のDCM(4ml)中の溶液に、TFA(2ml)を添加し、この混合物を4時間撹拌し、そしてその溶媒および試
薬を減圧下で除去した。この混合物をDCMで希釈し、そして1.0Nの水酸化ナトリウム溶液
を、pH 11になるまで添加した。その有機相を分離し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮して、白色固体を得た(182mg)。上記粉末(46mg,0.1mmol)およびMeOCO-Val-OH(42mg,0.24mmol)のDMF(3ml)中の溶液に、HATU(84mg,0.22mmol)を添加し、続いてジイソプロ
ピルエチルアミン(100μl,0.6mmol)を添加した。この混合物を90分間撹拌し、そしてEtOAcで希釈した。その有機相を1NのNaOH溶液、水、およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナ
トリウムで乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/EtOAc)に
よる精製により、(1-{2-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリ
ル)-ピロリジン-2-イル]-チアゾール-5-イル}-ビフェニル-4-イル)-チアゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(57mg)。m/z: 773.3 (M+1).
1H NMR(DMSO-d6, 300 MHz )δ8.14 (2H,s),7.8-7.6
(8H,m),7.37 (2H,d, J=8.6 Hz), 5.32 (2H,m),4.11 (2H,m),3.80 (4H,m),3.51
(6H,s),2.3-1.9 (10H,m),0.90 (12H,m)。
【1977】
(実施例AU)
【1978】
【化679】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[5-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-[1,1’;4’,1’’]ターフェニル-4’’-イル)-1H-イミ
ダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチル
エステル:[2-メチル-1-(2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバ
ミン酸メチルエステル(300mg,0.60mmol)、1,4-ジブロモ-ベンゼン(95mg,0.40mmol)および水性K
2CO
3(800μlの2M溶液)の、ジメトキシエタン(4mL)中の溶液を、N
2ガスで20分間脱気した。この脱気した溶液にPd(PPh
3)
4を添加し、そしてこの反応物を一晩かけて85℃まで
加熱した。室温まで冷却した後に、この反応を酢酸でクエンチし、濾過し、次いで濃縮した。その粗製生成物を逆相分取HPLC(10%〜85% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製し
て、一置換生成物である(1-{2-[5-(4’-ブロモ-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(111mg,0.21mmol,収率53%)と、所望のビス置換生成物である(1-{2-[5-(4-{2-[1-(2-メトキシ
カルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-[1,1’;4’,1’’]ターフェニル-4’’-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(24mg,0.074mmol,収率19%)
との両方を得た:
1H-NMR: 400MHz,(DMSO-d
6)δ:11.79(s,2H),7.85-7.62(m,12H),7.53(s,2H),7.29(d,2H),5.02(m,2H),4.07(t,2H),3.82(m,4H),3.54(s,6H),2.15-1.90(m,10H),0.91(d,6H),0.86(d,6H)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
46H
55N
8O
6: 815.4 (M+H
+); Found: 815.7 (M + H)
+。
【1979】
(実施例AV)
【1980】
【化680】
[この文献は図面を表示できません]
{1-[2-(5-{4-[5-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリ
ジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-チアゾール-2-イル]-フェニル}-1H-
イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メ
チルエステル:表題化合物を、(1-{2-[5-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチ
ル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-[1,1’;4’,1’’]ターフ
ェニル-4’’-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プ
ロピル)-カルバミン酸メチルエステルについて詳述した方法に従って、2,5-ジブロモ-チ
アゾールを2,6-ジブロモベンゼンの代わりに使用して、調製した:
1H (DMSO-d6):δ=8.09(s,2H),7.85(m,8 H),7.71(s,2H),7.33(d,J=11.2Hz,2H),5.13(t,J=8.8Hz,2H),4.11(t,J=10.4Hz,2H),3.84(m,2H),3.53(s,6H),2.38(m,2H),2.15(m,3H),2.03(m,6H),0.82 (m 12H). C
43H
51N
9O
6S calculated 821.4 observed [M + H]
+ 822.6; rt=1.61 min.。
【1981】
(実施例AW)
【1982】
【化681】
[この文献は図面を表示できません]
{1-[2-(5-{4-[5-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリ
ジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-チオフェン-2-イル]-フェニル}-1H-
イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メ
チルエステル:表題化合物を、(1-{2-[5-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチ
ル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-[1,1’;4’,1’’]ターフ
ェニル-4’’-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プ
ロピル)-カルバミン酸メチルエステルについて詳述した方法に従って、2,5-ジブロモ-チ
オフェンを2,6-ジブロモベンゼンの代わりに使用して、調製した:
1H (DMSO-d6):δ=8.47(s,2H),8.09(m,4H),7.89(m,6H),7.33 (d J=10.4Hz,2H),5.12(t,J=10.0 ZH,2H),4.10(t,J=11.2Hz,2H),3.82(m,2H),3.61(m,4H),2.37(m,2H),2.10(m,9H),0.822(m,12H)。C
44H
52N
8O
6S calculated 820.4 observed [M + 1]
+ 821.8; rt=1.66 min.。
【1983】
(実施例AX)
【1984】
【化682】
[この文献は図面を表示できません]
2-ブロモ-1-[4-(2-ブロモ-アセチル)-フェニル]-エタノン:Br
2(1.27mL,24.66mmol)のHOAc(12mL)中の溶液に、1,4-ジアセチルベンゼン(2.00g,12.33mmol)を添加した。2時間撹拌した後に、この反応物を水で希釈し、そしてその沈殿物を濾過により集めた。次いで、その粗製生成物をトルエンから再結晶して、2-ブロモ-1-[4-(2-ブロモ-アセチル)-フェニル]-エタノンを得た(2.87g,8.97mmol,収率73%)。
1H-NMR: 400MHz,(DMSO-d
6)δ:8.13(s,4H),5.01(s,4H)。
【1985】
ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-{2-[4-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-カ
ルボニルオキシカルボニル)-フェニル]-2-オキソ-エチル}エステル1-tert-ブチルエステ
ル:2-ブロモ-1-[4-(2-ブロモ-アセチル)-フェニル]-エタノン(2.87g,8.97mmol)のCH
3CN(15mL)中の懸濁物を、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(3.85g,17.9mmol)およびトリエチルアミン(2.49mL,17.9mmol)のCH
3CN(30mL)中の溶液に滴下により添加した。この反応物を4時間撹拌し、次いで濃縮し、そしてシリカゲルクロマトグラフィー(20%〜60% EtOAc-ヘキサン勾配)により精製して、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-{2-[4-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-カルボニルオキシカルボニル)-フェニル]-2-オキソ-エチル}エステル1-tert-ブチルエステルを得た(4.91g,8.34mmol,収率93%)。
1H-NMR:
400MHz,(DMSO-d
6)δ:8.11(s,4H),5.69-5.50(m,4H),4.37-4.32(m,2H),3.42-3.29(m,6H),2.34-2.24(m,2H),2.14-2.10(m,2H),1.92-1.82(m,4H),1.40(s,9H),1.37(s,9H)。
【1986】
1-[2-(5-{4-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-イル]-エタノン:ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-{2-[4-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-カルボニルオキシ
カルボニル)-フェニル]-2-オキソ-エチル}エステル1-tert-ブチルエステル(4.91g,8.35mmol)および酢酸アンモニウム(6.44g,8.36mmol)の、キシレン(42mL)中の溶液を、140℃で一晩、密封耐圧フラスコ内で加熱した。室温まで冷却した後に、この反応物をEtOAcで希釈
し、そして飽和NaHCO
3およびブラインで洗浄した。その有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、次いで濃縮した。その粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(3%〜10% MeOH-CH
2Cl
2勾配)により精製して、1-[2-(5-{4-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-
イミダゾール-4-イル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-イル]-エタノンを得た(1.58g,2.87mmol,収率34%)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
30H
41N
6O
4: 549.3 (M+H
+); Found: 549.3 (M+H
+)。
【1987】
(1-{2-[5-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カ
ルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:ジオキサン(5mL)中の1-[2-(5-{4-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-
フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-イル]-エタノン(500mg,0.91mmol)に
、ジオキサン中4NのHCl(3mL)を添加した。この懸濁物を2時間撹拌し、次いで濃縮して、
粗製アミンのHCl塩を得た(530mg)。DMF(2mL)中のこの粗製アミンの一部分(200mg,0.41mmol)に、N-メチルモルホリン(270μl,2.44mmol)を添加した。全ての材料が溶解した後に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(144mg,0.82mmol)およびHATU(312mg,0.82mmol)を添加した。1時間撹拌した後に、この反応をAcOHでクエンチし、次いで逆相分取HPLC(10%〜85% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製して、(1-{2-[5-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フ
ェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(56mg,0.085mmol,収率21%)。
1H-NMR: 400MHz,(DMSO-d
6)δ:11.68(s,2H),7.62(m,4H),7.41(s,2H),7.27(d,2H),5.07-5.05(m,2H),4.06(t,2H),3.80(m,4H),3.54(s,6H),2.13(m,4H),1.95(m,6H),0.90(d,6H),0.85(d,6H)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
34H
47N
8O
6: 663.4 (M+H
+); Found: 663.1 (M+H
+)。
【1988】
(実施例AY)
【1989】
【化683】
[この文献は図面を表示できません]
(2-メチル-1-{2-[5-(4-トリメチルシラニルエチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピ
ル)-カルバミン酸メチルエステル(5.00g,11.1mmol)、TMS-アセチレン(7.90mL,55.5mmol)
およびトリエチルアミン(4.64mL,33.3mmol)のDMF(56mL)中の溶液を、N
2ガスで20分間脱気した。この脱気した溶液に、Pd(PPh
3)
4(1.28g,1.11mmol)およびCuI(106mg,0.56mmol)を添加した。この耐圧フラスコを密封し、次いで80℃で一晩加熱した。室温まで冷却した後に、この反応物を濃縮し、次いでEtOAcで希釈し、そして水で洗浄した。その水相を2回逆
抽出し、次いでその有機相を合わせ、そしてNa
2SO
4で乾燥させた。濃縮後、その粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(10%〜80% EtOAc-ヘキサン勾配)により精製して、(2-
メチル-1-{2-[5-(4-トリメチルシラニルエチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-
ピロリジン-1-カルボニル}-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(3.08g,6.60mmol,収率59%)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
25H
35N
4O
3Si: 467.3 (M+H
+); Found:
467.1 (M+H
+)。
【1990】
(1-{2-[5-(4-エチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:MeOH中の(2-メチル-1-{2-[5-(4-ト
リメチルシラニルエチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(3.08g,6.60mmol)に、K
2CO
3(1.82g,13.2mmol)を添加した。5時間撹拌した後に、この反応物を濾過し、次いで濃縮した。その残渣をEtOAcで希釈し、次いでH
2Oで洗浄した。その水相をEtOAcで2回逆抽出し、次いでその有機
相を合わせ、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(5%〜10% MeOH-CH
2Cl
2勾配)により精製して、(1-{2-[5-(4-エチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プ
ロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(2.62g,6.6mmol,定量的収率)。LCMS-ESI
+:
calc’d for C
22H
27N
4O
3: 395.2 (M+H
+); Found: 395.2 (M+H
+)。
【1991】
[1-(2-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン
-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-
イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メ
チル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(947mg,2.11mmol)、(1-{2-[5-(4-エチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(1.00g,2.53mmol)、およびトリエチルアミン(882μl,6.33mmol)のDMF(13mL)中の溶液を、N
2ガスで20分間脱気した。この脱気した溶液に、Pd(PPh
3)
4(244mg,0.21mmol)およびCuI(40mg,0.21mmol)を添加した。この耐圧フラスコを密封し、次い
で80℃で一晩加熱した。室温まで冷却した後に、この反応物を濃縮し、次いでEtOAcで希
釈し、そして水で洗浄した。その水相を2回逆抽出し、次いでその有機相を合わせ、そしてNa
2SO
4で乾燥させた。濃縮後、その粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(0%〜20%
MeOH-EtOAc勾配)、次いで逆相分取HPLC(10%〜85% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製して、[1-(2-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステ
ルを得た(600mg,1.00mmol,収率47%)。
1H-NMR: 400MHz,(DMSO-d
6)δ:11.84(s,2H),7.75(d,4H),(7.56(s,2H),7.47(d,4H),7.28(d,2H),5.06(m,2H),4.06-4.04(m,2H),3.80(m,4H),3.54(s,6H),2.14(m,4H) 2.00-1.90(m,6H),0.89(d,6H),0.84(d,6H)。LCMS-ESI
+: calc
’d for C
42H
51N
8O
6: 763.4 (M+H
+); Found: 763.4 (M+H
+)。
【1992】
(実施例AZ)
【1993】
【化684】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メ
チル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(244mg,0.54mmol)、[2-メチル-1-(2-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(270mg,0.49mmol)および水性K
2CO
3(490μlの2M溶液,0.98mmol)の、トルエン(3mL)およびDMF(1mL)中の溶液を、N
2ガスで20分間脱気した。この脱気した溶液にPd(PPh
3)
4(31mg,0.027mmol)およびPdCl
2(dppf)(20mg,0.027mmol)を添加し、次いで、この反応物を80℃まで一晩
加熱した。室温まで冷却した後に、この反応を酢酸でクエンチし、濾過し、次いで濃縮した。その粗製生成物を逆相分取HPLC(10%〜85% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製し
て、[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルを得た(149mg,0.19mmol,収率35%)。
1H-NMR: 400MHz,(DMSO-d
6)δ:11.82(s,1H),11.79(s,1H),8.21-8.16(m,2H),7.92-7.79(m,8H),7.62(s,1H),7.54(s,1H),7.31-7.29(m,2H),5.10(m,2H),4.09-4.07(m,2H),3.82(m,4H),3.54(s,6H),2.20-1.85(m,10H),0.95-0.86(m,12H)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
44H
53N
8O
6: 789.4 (M+H
+); Found: 789.2 (M+H
+)。
【1994】
(実施例AA1)
【1995】
【化685】
[この文献は図面を表示できません]
2,6-アントラセン-ビス-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン:2,6-ジブロモアントラセン(500mg,1.49mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(756mg,2.98mmol)およびKOAc(585mg,5.96mmol)のDMSO(10mL)中の混合物を、N
2ガスで20分間脱気した。この脱気した溶液にPdCl
2(dppf)(55mg,0.075mmol)を添加し、次いで、この反応物を80℃まで一晩加熱し
た。室温まで冷却した後に、この反応物をH
2Oに注ぎ、そしてCH
2Cl
2で抽出した。その有
機相を集め、次いでH
2Oおよびブラインで洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させた後に、その有機
相を濃縮し、次いでシリカゲルクロマトグラフィー(30%〜100% CH
2Cl
2-ヘキサン勾配)により精製して、2,6-アントラセン-ビス-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン
を得た(241mg,0.56mmol,収率38%)。
1H-NMR: 400MHz,(DMSO-d
6)δ:8.57(s,2H),8.46(s,2H),8.00(d,2H),7.79(d,2H)。
【1996】
1-[2-(5-{6-[2-(1-1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-アントラセン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-イル]-エタノン:2,6-アントラセン-ビス-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(241mg,0.56mmol)、2-(5-ブロモ-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(531mg,1.68mmol)および水性K
2CO
3(1.12mLの2M溶液,2.24mmol)の、トルエン(6mL)およ
びDMF(1mL)中の溶液を、N
2ガスで20分間脱気した。この脱気した溶液にPd(PPh
3)
4(32mg,0.028mmol)およびPdCl
2(dppf)(21mg,0.028mmol)を添加し、次いで、この反応物を80℃まで一晩加熱した。室温まで冷却した後に、この反応物を濃縮した。この粗製材料をEtOAcで
希釈し、次いで飽和NaHCO
3で洗浄した。その水相を2回逆抽出し、次いでその有機層を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その粗製生成物を逆相分取HPLC(20%〜80% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製して、1-[2-(5-{6-[2-(1-1-tert-ブトキシカルボニ
ル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-アントラセン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-イル]-エタノンを得た(117mg,0.18mmol,収率32%)。LCMS-ESI
+:
calc’d for C
38H
45N
6O
4: 649.4 (M+H
+); Found: 648.9 (M+H
+)。
【1997】
(1-{2-[5-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-アントラセン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロ
リジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:ジオキサン(5mL)中の1-[2-(5-{6-[2-(1-1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾ
ール-4-イル]-アントラセン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-イル]-エ
タノン(117mg,0.18mmol)に、ジオキサン中4NのHCl(180μl,0.72mmol)を添加した。この懸濁物を一晩、次いで濃縮して、粗製アミンのHCl塩を得た。DMF(3mL)中のアミンに、N-メ
チルモルホリン(119μl,1.08mmol)を添加した。全ての材料が溶解した後に、2-メトキシ
カルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(76mg,0.43mmol)およびHATU(151mg,0.40mmol)を添加し
た。一晩撹拌した後に、この反応をAcOHでクエンチし、次いで逆相分取HPLC(15%〜70% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製して、(1-{2-[5-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-アントラセン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(46mg,0.098mmol,収率54%)。
1H-NMR: 400MHz,(DMSO-d
6)δ:11.84(s,2H),8.38(s,2H),8.31(s,2H),8.00(d,2H),7.86(d,2H),7.62(s,2H),7.30(d,2H),5.12(m,2H),4.10(m,2H),3.84(m,4H),3.55(s,6H),2.18-1.95(m,10 H),0.96(d,6H),0.88(d,6H)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
42H
51N
8O
6: 763.4 (M+H
+); Found: 763.1 (M+H
+)。
【1998】
(実施例AB1)
【1999】
【化686】
[この文献は図面を表示できません]
4,4-ジフルオロ-2-[5-(4-トリメチルシラニルエチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イ
ミダゾール-2-イル]-4,4-ジフルオロ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(700mg,1.56mmol)、TMS-アセチレン(1.11mL,7.79mmol)およびトリエチルアミン(1.1mL,7.8mmol)のDMF(8mL)中の溶液を、N
2ガスで20分間脱気した。この脱気した溶液に、Pd(PPh
3)
4(180mg,0.16mmol)およびCuI(14.8mg,0.078mmol)を添加した。この耐圧フラスコを密封し、次いで80℃で一晩加熱した。室温まで冷却した後に、この反応物を濃縮し、次いでEtOAcで
希釈し、そして水で洗浄した。その水相を2回逆抽出し、次いでその有機相を合わせ、そしてNa
2SO
4で乾燥させた。濃縮後、その粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(10%〜50% EtOAc-ヘキサン勾配)により精製して、4,4-ジフルオロ-2-[5-(4-トリメチルシラニ
ルエチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
エステルを得た(547g,1.23mmol,収率79%)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
23H
30F
2N
3O
2Si: 446.2 (M+H
+); Found: 445.8 (M+H
+)。
【2000】
(1-{4,4-ジフルオロ-2-[5-(4-トリメチルシラニルエチニル-フェニル)-1H-イミダゾー
ル-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステ
ル:ジオキサン(6mL)中の4,4-ジフルオロ-2-[5-(4-トリメチルシラニルエチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(547mg,1.23mmol)に、ジオキサン中4NのHCl(1.65mL,6.6mmol)を添加した。この懸濁物を一晩撹拌し、
次いで濃縮して、粗製アミンのHCl塩を得た。DMF(5mL)中のアミンに、N-メチルモルホリ
ン(406μl,3.69mmol)を添加した。全ての材料が溶解した後に、2-メトキシカルボニルア
ミノ-3-メチル-酪酸(236mg,1.35mmol)およびHATU(513mg,1.35mmol)を添加した。2時間撹
拌した後に、この反応物を濃縮し、次いでEtOAcで希釈し、そしてH
2Oで洗浄した。その水相を2回逆抽出し、次いでその有機層を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その粗製生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(20%〜60% EtOAc-ヘキサン勾配)により精製して、(1-{4,4-ジフルオロ-2-[5-(4-トリメチルシラニルエチニル-フェニル)-1H-イミ
ダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチル
エステルを得た(412mg,0.82mmol,収率67%)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
25H
33F
2N
4O
3Si: 503.2 (M+H
+); Found: 503.2 (M+H
+)。
【2001】
(1-{2-[5-(4-エチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4,4-ジフルオロ-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:MeOH(8mL)中の(1-{4,4-ジフルオロ-2-[5-(4-トリメチルシラニルエチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(412mg,0.82mmol)に、K
2CO
3(227mg,1.64mmol)を添加した。5時間撹拌した後に、この反応物を濾過し、次いで濃縮した。その残渣をEtOAcで希釈し、次いでH
2Oで洗浄した。その水相をEtOAcで2回逆抽出し、次いでその有機相を合わせ、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ
、そして濃縮した。その粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(20%〜80% EtOAc-ヘ
キサン勾配)により精製して、(1-{2-[5-(4-エチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(371mg,0.82mmol,定量的収率)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
22H
25F
2N
4O
3: 431.2 (M+H
+); Found: 431.1 (M+H
+)。
【2002】
[1-(2-{5-[4-(4-{2-[4,4-ジフルオロ-1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチ
リル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メ
チルエステル:(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-
カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(400mg,0.89mmol)、(1-{2-[5-(4-エチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メ
チル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(371mg,0.89mmol)、およびトリエチルアミ
ン(372μl,2.67mmol)のDMF(8mL)中の溶液を、N
2ガスで20分間脱気した。この脱気した溶
液に、Pd(PPh
3)
4(103mg,0.089mmol)およびCuI(17mg,0.089mmol)を添加した。この耐圧フ
ラスコを密封し、次いで80℃で一晩加熱した。室温まで冷却した後に、この反応をAcOHでクエンチし、次いで逆相分取HPLC(10%〜70% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)、次いでシリカ
ゲルクロマトグラフィー(0%〜10% MeOH-EtOAc勾配)により精製して、[1-(2-{5-[4-(4-{2-[4,4-ジフルオロ-1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-
イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルにより精製して、(231mg,0.29mmol,収率33%)。
1H-NMR: 400MHz,(DMSO-d
6)δ:12.04(s,1H),11.84(s,1H),7.78-7.76(m,4H),7.61(s,1H),7.56(s,1H),7.50-7.48(m,6H),7.28(d,2H),5.29(t,1H),5.07(m,1H),4.52(m,1H),4.24-4.14(m,1H),4.06(t,1H),3.93(t,1H),3.80(m,2H),3.55(s,3H),3.54(s,3H),2.93(m,1H),2.77(m,1H),2.14-1.88(m,6H),0.90-0.84(m,12H)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
42H
49N
8O
6: 799.4 (M+H
+); Found: 799.0 (M+H
+)。
【2003】
(実施例AC1)
【2004】
【化687】
[この文献は図面を表示できません]
2-[(4-ブロモ-ベンゾイルアミノ)-メチル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエス
テル:DMF(25mL)中の2-アミノメチル-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.00g,4.97mmol)および4-ブロモ-安息香酸(996mg,4.97mmol)に、N-メチルモルホリン(655μl,5.96mmol)およびHATU(1.89g,4.97mmol)を添加した。3時間撹拌した後に、この反応物を濃縮し、次いでEtOAcで希釈し、そして1NのHCl、飽和NaHCO
3、およびブラインで洗浄した。次いで、その有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(20%〜50% EtOAc-ヘキサン勾配)により精製して、2-[(4-ブロモ-ベン
ゾイルアミノ)-メチル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(1.91g,4.97mmol,定量的収率)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
17H
24BrN
2O
3: 383.1 (M+H
+); Found: 383.6 (M+H
+)。
【2005】
(1-{2-[(4-ブロモ-ベンゾイルアミノ)-メチル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-
プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:ジオキサン(15mL)中の2-[(4-ブロモ-ベンゾイルアミノ)-メチル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.00g,2.61mmol)に、ジオキサン中4NのHCl(5mL,20mmol)を添加した。この溶液を一晩撹拌し、次いで濃縮して、
粗製アミンのHCl塩を得た。DMF(13mL)中のアミンに、N-メチルモルホリン(574μl,5.22mmol)、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(457mg,2.61)およびHATU(992mg,2.61mmol)を添加した。2時間撹拌した後に、この反応物を濃縮し、次いでEtOAcで希釈し、そし
て1NのHCl、飽和NaHCO
3、およびブラインで洗浄した。その粗製生成物をシリカゲルクロ
マトグラフィー(100% EtOAc)により精製して、(1-{2-[(4-ブロモ-ベンゾイルアミノ)-メチル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(950mg,2.18mmol,収率84%)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
19H
27BrN
3O
4: 440.1 (M+H
+); Found: 440.2 (M+H
+)。
【2006】
[1-(2-{[(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-カルボニル)-アミノ]-メチル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:(1-{2-[(4-ブロモ-
ベンゾイルアミノ)-メチル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(104mg,0.24mmol)、[2-メチル-1-(2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(117mg,0.24mmol)および水性K
3PO
4(480
μlの2M溶液,0.96mmol)のDME(3mL)中の溶液を、N
2ガスで20分間脱気した。この脱気した
溶液にPd(PPh
3)
4(13.9mg,0.012mmol)を添加し、次いで、この反応物を80℃まで一晩加熱
した。室温まで冷却した後に、この反応物を濃縮し、そして逆相分取HPLC(15%〜60% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製して、[1-(2-{[(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルア
ミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-カルボニル)-アミノ]-メチル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルを得た(26mg,0.036mmol,収率15%)。
1H-NMR: 400MHz,(DMSO-d
6)δ:11.8(s,1H),8.61(m,1H),7.94-7.73(m,9H),7.34(d,1H),7.29(d,1H),5.08(m,1H),4.23(t,1H),4.30(m,1H),4.07(t,1H),4.01(t,1H),4.07-4.01(m,1H),3.18(m,2H),3.73-3.70(m,1H),3.61(m,1H),3.63(s,3H),3.61(s,3H),2.16-1.81(m,10H),0.90-0.84(m,12H)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
39H
52N
7O
7: 730.4 (M+H
+); Found: 730.1 (M+H
+)。
【2007】
(実施例AD1)
【2008】
【化688】
[この文献は図面を表示できません]
1-(4-エトキシカルボニル-フェニル)-2-オキソ-1,2-ジヒドロ-ピリジン-4-カルボン酸:
2-オキソ-1,2-ジヒドロ-ピリジン-4-カルボン酸メチルエステル(2.00g)、H
2O中1.0Mのテ
トラブチルアンモニウムヒドロキシド(13ml)およびトルエン(50mL)の混合物を周囲温度で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、そしてトルエン(3×100mL)と一緒にエバポレートし、
そして高真空下で乾燥させた。その残渣に4-ヨード-安息香酸エチルエステル(2.40g)を添加し、そしてトルエン(2×20mL)と一緒にエバポレートした。ヨウ化銅(0.829g)およびDMF(10mL)を添加し、そして反応混合物を95℃で18時間、光から保護して加熱した。冷却した反応混合物に3Nの水酸化アンモニウムを添加し、そしてジクロロメタン(4回)で抽出した
。有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,0〜5% メタノール/ジクロロメタン + 1%トリエチルアミン)により精製して、1-(4-エトキシカルボニル-フェニル)-2-オキソ-1,2-ジヒドロ-ピリジン-4-カルボン酸(1.155g)をトリエチルアンモニウム塩として得た: LCMS-ESI
-: calc’d for C
15H
12NO
5: 286.27 (M-H
+); Found: 286.1 (M-H
+)。
【2009】
1-(4-カルボニル-フェニル)-2-オキソ-1,2-ジヒドロ-ピリジン-4-カルボン酸:1-(4-エ
トキシカルボニル-フェニル)-2-オキソ-1,2-ジヒドロ-ピリジン-4-カルボン酸(1.155g)のTHF(20mL)中の溶液に、0℃で、5Mの水酸化ナトリウム(1.19mL)を添加し、そして混合物を周囲温度で一晩撹拌した。反応混合物を濃HClでpH 1に酸性化し、沈殿物を生成させた。その固体を濾過により集め、H
2Oで洗浄し、そして高真空下で乾燥させて、1-(4-カルボニル-フェニル)-2-オキソ-1,2-ジヒドロ-ピリジン-4-カルボン酸を得た(0.7196g)。
LCMS-ESI
-: calc’d for C
13H
8NO
5: 258.2 (M-H
+); Found: 258.1 (M-H
+)。
【2010】
4-(2-ブロモ-アセチル)-1-[4-(2-ブロモ-アセチル)-フェニル]-1H-ピリジン-2-オン:1-(4-カルボニル-フェニル)-2-オキソ-1,2-ジヒドロ-ピリジン-4-カルボン酸(0.696g)およ
び塩化オキサリル(2.34mL)の、DMF(4滴)を含むジクロロメタン(20mL)中の混合物を、周囲温度で4時間撹拌し、次いで濃縮し、そしてトルエン(3倍)と一緒にエバポレートし、そして高真空下で乾燥させた。得られた残渣を0℃でジクロロメタン(10mL)に懸濁させ、そし
てエーテル中2.0Mのトリメチルシリルジアゾメタン(4.0mL)で15分間処理して、褐色混合
物を得た。反応混合物を一晩かけて室温まで温め、次いで濃縮した。得られた褐色の固体を酢酸エチル(10mL)に懸濁させ、そして0℃まで冷却した。酢酸中5.7MのHBrを5分間かけ
て添加し、そして反応混合物を1時間かけて周囲温度まで温めた。固体の重炭酸ナトリウ
ム(0.3g)を添加し、そして30分間撹拌した。H
2Oを添加して、褐色沈殿物との二相混合物
を得た。その固体を濾過により除去し、そしてその濾液をジクロロメタン(2回)で抽出し
、乾燥させ(MgSO
4)、そして濃縮した。その残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,30%〜80% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、4-(2-ブロモ-アセチル)-1-[4-(2-ブロモ-アセチル)-フェニル]-1H-ピリジン-2-オンを得た(0.555g)。LCMS-ESI
+:
calc’d for C
15H
12Br
2NO
3: 414.06 (M+H
+); Found: 411.9, 413.9, 415.8 (M+H
+)。
【2011】
2-[5-(1-{4-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロ-ピリジン-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:4-(2-ブロモ-アセチル)-1-[4-(2-ブロモ-アセチル)-フェニル]-1H-ピリジン-2-オン(0.555g)、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(0.6g)およびジイソプロピルエチルアミン(0.48mL)のアセトニトリル(10.8mL)中の混合物を周
囲温度で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで抽出し、そして
酢酸エチルで逆抽出した。合わせた有機層を希釈ブライン(2回)で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして濃縮して、褐色油状物を得た(1.034g)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
35H
42N
3O
11: 680.73 (M-H
+); Found: 680.3 (M-H
+)。残渣をトルエン(5.5mL)に溶解
し、そして酢酸アンモニウム(2.066g)を添加した。この反応混合物を、100℃で2時間撹拌し、次いで濃縮した。その残渣を、ジクロロメタンと希重炭酸ナトリウム溶液との間で分
配した。その水層を、メタノールを含むジクロロメタン(3回)で抽出し、そして合わせた
有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,0%〜15% メタノール/ジクロロメタン)により精製して、2-[5-(1-{4-[2-(1-Boc-ピ
ロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロ-ピリジ
ン-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを
得た(0.098g)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
35H
44N
7O
5: 642.76 (M+H
+); Found:
642.1 (M+H
+)。
【2012】
[1-(2-{5-[1-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-2-オキソ-1,2-ジヒドロ-ピリジン-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:ジクロロメタン(6.0mL)中の2-[5-(1-{4-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-2-オキソ-1,2-ジヒドロ-ピリジン-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.098g)を、ジオキ
サン中4NのHCl(2.0mL)で90分間、周囲温度で処理した。反応混合物を濃縮し、そして減圧下で一晩乾燥させた。残渣をDMF(2.0mL)に溶解し、そしてこの溶液に2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(0.055g)、4-メチルモルホリン(0.099mL)、続いてHATU(0.116g)
を添加した。反応混合物を周囲温度で90分間撹拌し、次いで濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解し、そして希重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。水層をジクロロメタンで逆抽出し、そして合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そして分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、[1-(2-{5-[1-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-2-オキソ-1,2-ジヒドロ-ピリジン-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエ
ステルをビス-TFA塩として得た(0.037g):
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6)δ:8.14(s,2H),7.88(d,J=8.4,2H),7.79(d,J=7.2,1H),7.63(d,J=8.4,2H),7.35-7.30(m,2H),6.88(s,H),6.74(d,J=8.4,1H),5.13-5.10(m,2H),3.90-3.80(m,8H),3.53(s,6H),2.40-2.01(m,10H),0.83-0.75(m,12 H); LCMS-ESI
+: calc’d for C
39H
50N
9O
7: 756.86 (M+H
+); Found: 756.3 (M+H
+)。
【2013】
(実施例AE1)
【2014】
【化689】
[この文献は図面を表示できません]
2-ベンジルオキシ-4-ブロモ-ピリジン:4-ブロモ-1H-ピリジン-2-オン(0.613g)、炭酸銀(0.63g)および臭化ベンジル(0.50mL)のベンゼン(10mL)中の混合物を、50℃で24時間、光
から保護して加熱した。反応混合物を周囲温度で16時間撹拌した。反応混合物をCELITEのパッドで濾過し、このCELITEのパッドを酢酸エチルで洗浄した。その濾液を濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,0%〜10% 酢酸エチル/ヘキサン)に
より精製して、2-ベンジルオキシ-4-ブロモ-ピリジンを得た(0.6043g): LCMS-ESI
+:
calc’d for C
12H
11BrNO: 265.12 (M+H
+); Found: 263.8、265.8 (M+H
+)。
【2015】
2-{5-[4-(2-ベンジルオキシ-ピリジン-4-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-
ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-ベンジルオキシ-4-ブロモ-ピリジン(0.292g)、2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.533g,WO2008021927 A2に従って調製した)およびPd(PPh
3)
4(0.064g)の、水性K
2CO
3溶液/ジメトキシエ
タン(1.82mL/5.0mL)中の混合物を、80℃〜90℃で8時間加熱した。反応混合物を冷却し、
酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、そして濃縮した。その残渣
をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜80% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-{5-[4-(2-ベンジルオキシ-ピリジン-4-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(0.530g): LCMS-ESI
+: calc’d for C
30H
33N
4O
3: 497.6 (M+H
+); Found: 497.0 (M+H
+)。
【2016】
2-[5-[4-(2-オキソ-1,2-ジヒドロ-ピリジン-4-イル)-フェニル]-1-(2-トリメチルシラ
ニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
エステル:2-{5-[4-(2-ベンジルオキシ-ピリジン-4-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.530g)のDMF(5.0mL)中の溶液に、0℃で、60%水素化ナトリウム(0.047g)を添加した。5分間撹拌した後に、2-(トリメチルシリル)エトキシルメチルクロリドを添加し、そして反応混合物を2時間撹拌した。飽和塩化アンモニウムを添加し、そして混合物を酢酸エチル(2回)で抽出した有機層を5%塩化リチ
ウム溶液(2回)、ブラインで洗浄し、そして乾燥させた(MgSO
4)。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜80% 酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、2-[5-[4-(2-ベンジルオキシ-ピリジン-4-イル)-フェニル]-1-(2-トリメチルシラニル-
エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(0.495g)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
36H
47N
4O
4Si: 627.87 (M+H
+); Found: 627.1 (M+H
+)。2-[5-[4-(2-ベンジルオキシ-ピリジン-4-イル)-フェニル]-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カル
ボン酸tert-ブチルエステル(0.495g)および10% Pd/C(0.023g)のエタノール(5.5mL)中の
混合物を、水素雰囲気下で1時間撹拌した。反応混合物をCeliteのパッドで濾過し、このCeliteのパッドをメタノールで洗浄した。その濾液を濃縮し、そしてフラッシュカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル,0%〜10% メタノール/酢酸エチル)により精製して、2-[5-[4-(2-オキソ-1,2-ジヒドロ-ピリジン-4-イル)-フェニル]-1-(2-トリメチルシラニル-エ
トキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(0.3027g): LCMS-ESI
+: calc’d for C
29H
41N
4O
4Si: 537.47 (M+H
+);
Found: 537.0 (M+H
+)。
【2017】
2-[4-(4-{4-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3-(2-トリメチルシラ
ニル-エトキシメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-2-オキソ-2H-ピリジン-1-イル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[5-[4-(2-オキソ-1,2-ジヒドロ-ピリジン-4-イル)-
フェニル]-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.3027g)のエタノール(5.0mL)中の溶液に、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド(0.375mLの1.5M溶液)を添加し、そして反応混合物を1時間撹拌し、次いで濃縮して、無色油状物を得た。残渣をアセトニトリルから凍結乾燥させて、黄色残渣を得た。この残渣に、2-[4-ブロモ-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.301g,2-(4-ブロモ-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(WO2008021927 A2に従って調製した)を2-(トリメチルシリル)エトキシルメチルクロリドと、水素化ナトリウムを使用してDMF中で反応させることにより調製した)を添加し、そして混合物をトルエン(15mL)と一緒にエバポレートした。DMF(1.0mL)およびヨウ化銅(I)(0.035g)を添加し、そしてこの反応混合物を、95℃で24時間、光から保護して撹拌した。この
反応混合物にテトラブチルアンモニウムヨージド(50mg)を添加し、そして反応を2日間続
けた。さらなる2-[4-ブロモ-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾー
ル-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.35g)およびヨウ化銅(I)(0.050g)を添加し、そして反応を24時間続けた。反応混合物を冷却し、そして酢酸エチルで
希釈し、そして3Nの水酸化アンモニウムで洗浄した。その水層を酢酸エチル(2回)で逆抽
出した。合わせた有機層を3Nの水酸化アンモニウム、H
2O、ブラインで洗浄し、そして乾
燥させ(MgSO
4)、次いで濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,0%〜10% イソプロパノール/ヘキサン)により精製して、不純な生成物を得、これを分取逆相HPLC(Gemini,25%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により再度精製した。生成物を凍
結乾燥させて、2-[4-(4-{4-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3-(2-ト
リメチルシラニル-エトキシメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-2-オキソ-2H-
ピリジン-1-イル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(0.042g): LCMS-ESI
+: calc
’d for C
47H
72N
7O
7Si
2: 903.28 (M+H
+); Found: 902.2, 903.2 (M+H
+)。
【2018】
[1-(2-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-2-オキソ-2H-ピリジン-1-イル]-1H-イミ
ダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチル
エステル:ジクロロメタン(1.0mL)中の2-[4-(4-{4-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリ
ジン-2-イル)-3-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フ
ェニル}-2-オキソ-2H-ピリジン-1-イル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.042g)をトリフ
ルオロ酢酸(0.3mL)で周囲温度で7時間処理した。反応混合物を濃縮し、そして減圧下で1
時間乾燥させた。残渣をDMF(0.7mL)に溶解し、そしてこの溶液に2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(0.013g)、4-メチルモルホリン(0.024mL)、続いてHATU(0.028g)を添
加した。反応混合物を周囲温度で45分間撹拌し、次いでさらなる4-メチルモルホリン(0.024mL)を添加した。反応を30分間続け、酢酸エチルで希釈し、そして希重炭酸ナトリウム
溶液、ブラインで洗浄し、そして乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そして分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、[1-(2-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-2-オキソ-2H-ピリジン-1-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルを
ビス-TFA塩として得た(0.077mg):
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD)δ:8.48(d,J=7.2,1H),7.96-7.80(m,6H),7.64(s,1H),6.92-6.85(m,2H),5.29-5.17(m,2H),4.26-3.88(m,8H),3.66(s,6H),2.60-2.01(m,12H),0.83-0.75(m,12 H); LCMS-ESI
+: calc’d for C
39H
50N
9O
7: 756.86 (M+H
+); Found: 756.3 (M+H
+)。
【2019】
(実施例AF1)
【2020】
【化690】
[この文献は図面を表示できません]
2-(4-ブロモ-ベンジルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:4-ブロモ-ベンジルアミン(2.00g)、Boc-L-プロリン(2.01g)、および4-メチルモルホリン(3
.26mL)のDMF(40mL)中の混合物に、HATU(3.48g)を添加した。反応混合物を45分間撹拌し、次いで濃縮し、ジクロロメタンで希釈し、そして10:1のH
2O/飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その水層をジクロロメタンで逆抽出し、そして合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,50%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-(4-ブロモ-ベンジルカルバモイル)-ピロリジン-1-
カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(3.38g): LCMS-ESI
+: calc’d for C
17H
24BrN
2NaO
3: 405.29 (M+Na
+); Found: 405.0 (M+Na
+)。
【2021】
2-({4’-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イルメチル}-カルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-(4-ブロモ-ベンジルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.257g)、2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.309g,WO2008021927 A2に従って調製した)、NaHCO
3(0.186g)およびPd(PPh
3)
4(0.064g)の、H
2O(2.0mL)/ジメトキシエタン(6.0mL)中の混合物を、80℃で16時間加熱した。反応物を冷却し、そ
して濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解し、H
2Oで洗浄した。水層をジクロロメタン
で逆抽出し、そして合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてフラッシュカラ
ムクロマトグラフィー(シリカゲル,50%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-({4’-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イルメチル}-カルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル
を得た(0.280g): LCMS-ESI
+: calc’d for C
35H
46N
5O
5: 616.76 (M+H
+); Found: 616.1 (M+H
+)。
【2022】
[1-(2-{5-[4’-({[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-メチル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:ジクロロメタン(5.0mL)中の2-({4’-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イルメチル}-カルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.280g)を、ジオキサン中4NのHCl(3.0mL)で周囲温度で2時間処理した。反応混
合物を濃縮し、そして減圧下で一晩乾燥させて、黄色粉末(0.2548g)を得た。黄色粉末(0.129g)をDMF(2.0mL)に溶解し、そしてこの溶液に2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-
酪酸(0.090g)、4-メチルモルホリン(0.136mL)、続いてHATU(0.192g)を添加した。反応混
合物を周囲温度で90分間撹拌し、次いで濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶解し、そして希重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その水層をジクロロメタンで逆抽出し、そして合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そして分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、[1-(2-{5-[4’-({[1-(2-
メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-メ
チル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルをビス-TFA塩として得た(0.089mg)。
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6)δ:8.40-8.37(m,1H),8.02(s,1H),7.83(d,J=8.4,2H),7.72(d,J=8.1,2H),7.63(d,J=8.4,2H),7.37-7.29(m,3H),4.90-4.87(m,1H),4.35-4.28(m,3H),4.03-3.95(m,4H),3.90-3.80(m,3H),3.53(s,6H),2.30-1.80(m,10H),0.90(d,J=6.9, 3H),0.86(d,J=6.3, 3H),0.78(d,J=6.6, 3H),0.68(d,J=6.9, 3H)。
LCMS-ESI
-: calc’d for C
39H
50N
7O
7: 728.86 (M-H
+); Found: 728.2 (M-H
+)。
【2023】
(実施例AG1)
【2024】
【化691】
[この文献は図面を表示できません]
2-(6-ブロモ-イソキノリン-1-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチ
ルエステル:6-ブロモ-イソキノリン-1-イルアミン(0.80g)、Boc-L-プロリン(0.803g)、および4-メチルモルホリン(0.83mL)のDMF(10mL)中の混合物に、HATU(1.39g)を添加した。反応混合物を6時間撹拌した。さらなるBoc-L-プロリン(0.803g)、4-メチルモルホリン(0.83mL)およびHATU(1.39g)を添加し、そして反応物を周囲温度で一晩撹拌し、次いで濃縮した。その残渣を酢酸エチルに溶解し、そして10:1のH
2O/飽和重炭酸ナトリウム溶液、5%塩化リチウム溶液、ブラインで洗浄し、そして乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてフラッシュ
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜70% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-(6-ブロモ-イソキノリン-1-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチ
ルエステルを得た(1.74g): LCMS-ESI
+: calc’d for C
19H
23BrN
3O
3: 421.31
(M+H
+); Found: 419.8, 421.8 (M+H
+)。
【2025】
2-(6-{4-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-イソキノリン-1-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-(6-ブロモ-イソキノリン-1-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.426g)、2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.405g,WO2008021927 A2に従って調製した)とPd(PPh
3)
4(0.053g)との、2M水性K
2CO
3(1.4mL)/ジメトキシエタン(3.0mL)中の混合物を、90℃で16時間加熱した。反応混合物を冷却し、そして酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そし
てフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,50%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)
により精製して、2-(6-{4-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-イソキノリン-1-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン
酸tert-ブチルエステルを得た(0.272g): LCMS-ESI
+: calc’d for C
37H
45N
6O
5:
653.78 (M+H
+); Found: 653.1 (M+H
+)。
【2026】
[1-(2-{5-[4-(1-{[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-イソキノリン-6-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:ジクロロメタ
ン(5.0mL)中の2-(6-{4-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾ
ール-4-イル]-フェニル}-イソキノリン-1-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.272g)を、ジオキサン中4NのHCl(5.0mL)で周囲温度で2時間処理し
た。反応混合物を濃縮し、そしてエチルエーテルに懸濁させた。その固体を濾過により集め、エチルエーテルで洗浄し、そして減圧下で一晩乾燥させて、黄色粉末(0.2279g)を得
た。黄色粉末(0.1005g)をDMF(1.5mL)に溶解し、そしてこの溶液に2-メトキシカルボニル
アミノ-3-メチル-酪酸(0.061g)、4-メチルモルホリン(0.092mL)、続いてHATU(0.130g)を
添加した。反応混合物を周囲温度で1時間撹拌し、次いで酢酸エチルで希釈し、そして希
重炭酸ナトリウム溶液、ブラインで洗浄し、そして乾燥させた(MgSO
4)。有機層を濃縮し
、そして分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、[1-(2-{5-[4-(1-{[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-イソキノリン-6-イル)-フェニル]-1H-イミダ
ゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエ
ステルをビス-TFA塩として得た(0.093mg)。
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6)δ:8.36(s,1H),8.30-8.15(m,2H),8.13(s,1H),8.05-7.95(m,3H),7.88(d,J=8.7,2H),7.70(d,J=8.4,H),7.32(d,J=8.7,1H),7.29(d,J=8.7,1H),5.10-5.05(m,1H),4.70-4.65(m,1H),4.10-3.908(m,3H),4.03-3.95(m,4H),3.90-3.80(m,3H),3.49(s,6H),2.39-1.80(m,10H),0.90-0.70(m,12H): LCMS-ESI
-: calc’d for C
41H
51N
8O
7:
767.89 (M+H
+); Found: 767.2 (M+H
+)。
【2027】
(実施例AH1)
【2028】
【化692】
[この文献は図面を表示できません]
2-ブロモ-1-[7-(2-ブロモ-アセチル)-5,5-ジオキソ-5H-5λ
6-ジベンゾチオフェン-3-イル]-エタノン:5,5-ジオキソ-5H-5λ
6-ジベンゾチオフェン-3,7-ジカルボン酸(10.85g,OL
’Khoukら.Russian J.Org.Chem.2006,42(8)1164-1168に従って調製した)と塩化オキサリル(31.11mL)との、DMF(0.2mL)を含むジクロロメタン(250mL)中の混合物を、周囲温度で6
時間撹拌した。少量の固体物質を濾過により除去し、そしてその濾液を濃縮して、褐色固
体を得た。
【2029】
この褐色固体をジクロロメタンに懸濁させ、そして0℃まで冷却した。この混合物に、
ヘキサン中2.0Mの(トリメチルシリル)ジアゾメタン(52.5mL)を添加し、そして16時間かけて周囲温度まで温めた。反応混合物を濃縮して、褐色残渣を得た。得られた褐色残渣を酢酸エチル(200mL)に懸濁させ、そして0℃まで冷却した。酢酸中5.7Mの臭化水素酸(15.3mL)をゆっくりと添加し、そして0℃で1時間撹拌し、次いで周囲温度で1時間撹拌した。この
反応混合物を固体重炭酸ナトリウムでクエンチし、そして30分間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム溶液を添加すると、褐色の沈殿物が得られた。この固体を集め、H
2O、酢酸エチ
ルで洗浄し、そして減圧下で乾燥させて、2-ブロモ-1-[7-(2-ブロモ-アセチル)-5,5-ジオキソ-5H-5λ
6-ジベンゾチオフェン-3-イル]-エタノンを褐色固体として得た(25g): LCMS-ESI
-: calc’d for C
16H
11Br
2O
4S: 459.12 (M+H
+); Found: 生成物の質量は観察されなかった。
【2030】
2-(5-{7-[2-(1-tertブチル-カルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-5,5-ジオキソ-5H-5λ
6-ジベンゾチオフェン-3-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリ
ジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-ブロモ-1-[7-(2-ブロモ-アセチル)-5,5-ジオ
キソ-5H-5λ
6-ジベンゾチオフェン-3-イル]-エタノン(25g)、Boc-L-プロリン(15.82g)お
よびジイソプロピルエチルアミン(12.6mL)の、アセトニトリル(300mL)中の混合物を周囲
温度で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、そして残渣を酢酸エチルに溶解し、ブライ
ンで洗浄し、そして酢酸エチル(3回)で逆抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し
、乾燥させ(MgSO
4)、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜800%
酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、黄色泡状物を得た(10g)。LCMS-ESI
-: calc
’d for C
36H
41N
2O
12S: 725.79 (M-H
+); Found: 725.1 (M-H
+)。この黄色泡
状物(7g)と酢酸アンモニウム(3.72g)との、キシレン(20mL)中の混合物を、120℃で3.5時
間撹拌し、次いで冷却した。酢酸エチルで希釈し、そして希重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その水層を酢酸エチル(3回)、次いでメタノールを含むジクロロメタン(3回)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル,0%〜5% メタノール/酢酸エチル)により精製して、2-(5-{7-[2-(1-tert-ブチル-カルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-5,5-ジオキソ-5H-5λ
6-ジベンゾチオフェン-3-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン
酸 tert-ブチルエステルを得た(4.56g): LCMS-ESI
+: calc’d for C
36H
43N
6O
6S: 687.82 (M+H
+); Found: 687.0 (M+H
+)。
【2031】
(1-{2-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-5,5-ジオキソ-5H-5λ
6-ジベンゾチオフェン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:ジクロロメタン(50mL)中の2-(5-{7-[2-(1-tertブチル-カルバミル-ピロリ
ジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-5,5-ジオキソ-5H-5λ
6-ジベンゾチオフェン-3-
イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(4.56g)
を、ジオキサン中4NのHCl(50mL)で、周囲温度で3時間処理した。反応混合物を濃縮し、エチルエーテルで粉砕し、そしてその橙色固体を減圧下で一晩乾燥させた。この橙色固体(0.15g)の一部をDMF(2.5mL)に溶解し、そしてこの溶液に2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(0.187g)、4-メチルモルホリン(0.13mL)、続いてHATU(0.184g)を添加した。反
応混合物を周囲温度で1時間撹拌し、次いで酢酸エチルで希釈し、希重炭酸ナトリウム溶
液、5%塩化リチウム溶液、ブラインで洗浄し、乾燥させた(MgSO
4)。濃縮および分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)による精製、および凍結乾燥により、(1-{2-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-5,5-ジオキソ-5H-5λ
6-ジベンゾチオフェン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチル
エステルをビス-TFA塩として得た(0.150mg):
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6)δ:8.40-8.14(m,8H),7.33(d,J=8.1,2H),5.13-5.10(m,2H),4.13-4.07(m,2H),3.90-3.80(m,4H),3.53(s,6H),2.34-1.98(m,10H),0.85(d,J=6.6, 6H),0.81(d,J=6.6, 6H)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
40H
49N
8O
8S: 801.92 (M+H
+); Found: 801.2 (M+H
+)。
【2032】
(実施例AI1)
【2033】
【化693】
[この文献は図面を表示できません]
2-{5-[4-(5-ブロモ-チオフェン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリ
ジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2,5-ジブロモ-チオフェン(4.93g)、2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-
イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.896g,WO2008021927 A2に従って調製した)、およびPd(PPh
3)
4(0.118g)の、2M K
2CO
3(3.06mL)/ジメトキシエタン(6.12mL)中の混合物を、90℃で8時間加熱した。反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、そし
てブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル,0%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-{5-[4-(5-ブロ
モ-チオフェン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(0.955g): LCMS-ESI
+: calc’d for C
22H
25BrN
3O
2S:
475.42 (M+H
+); Found: 473.8, 475.9 (M+H
+)。
【2034】
2-(5-{4-[5-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-チオフェン-2-イル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-{5-[4-(5-ブロモ-チオフェン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.4807g)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.54g)、Pd(PPh
3)
4(0.058)および酢酸カリウム(0.257g)の、1,4-ジオキサン中の混合物を、90℃で16時間加熱した。反応混合物を周囲温度まで冷却し、そして酢酸エチルで希釈した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル,20%〜80% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-(5-{4-[5-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-チオフェン-2-イル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.3752g)を褐
色泡状物として得た: LCMS-ESI
+: calc’d for C
28H
37BN
3O
4S: 522.48 (M+H
+); Found: 521.9 (M+H
+)。
【2035】
2-[5-(5-{4-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-チオフェン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-(5-{4-[5-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-
イル)-チオフェン-2-イル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.1050g)、2-(4-ブロモ-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.070g,WO2008021927 A2に従って調製した)およびPd(PPh
3)
4(0.012g)の、2.0Mの重炭酸ナトリウム溶液(0.33mL)およびジメトキシエタン(0.66mL)中の混合物を、マイクロ波照射下120℃で20分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで
希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル,50%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-[5-(5-{4-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニ
ル}-チオフェン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチ
ルエステル(0.069g)を褐色泡状物として得た: LCMS-ESI
+: calc’d for C
34H
43N
6O
4S: 631.80 (M+H
+); Found: 631.0 (M+H
+)。
【2036】
[1-(2-{5-[4-(5-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-チオフェン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:ジ
クロロメタン(3.0mL)中の2-[5-(5-{4-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-チオフェン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.069g)をジオキサン中4NのHCl(3.0mL)で周囲温度で30分間処理した。反応混合物を濃縮し、そして減圧下で一晩乾燥させて、赤みがかった褐色の固体を得た(0.084g)。残渣をDMF(1.0mL)に溶解し、そしてこの溶液に2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(0.053g)、4-メチルモルホリン(0.083mL)、続いてHATU(0.113g)を添加した。反応混合物を周囲温度で1時間撹拌し、次いで酢酸エチルで希釈し、希重炭酸ナトリウム溶液、5%塩化リチウム溶液、ブラインで洗浄し、次いで乾燥させた(MgSO
4)。濃縮および分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)による
精製、および凍結乾燥により、[1-(2-{5-[4-(5-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-
メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-チオフェン-2-イル)-
フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルをビス-TFA塩として得た(0.040mg)。
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6)δ:8.09(s,1H),7.81 (br s, 4H),7.65-7.60(m,1H),7.45-7.40(m,1H),7.402-7.30(m,21H),5.20-5.00(m,2H),4.10 (q, J=6.9, 3H),3.90-3.80(m,3H),3.53(s,6H),2.40-1.90(m,10H),0.90-0.76(m,12H): LCMS-ESI
-: calc’d for
C
38H
49N
8O
6S: 745.90 (M+H
+); Found: 745.2 (M+H
+)。
【2037】
(実施例AJ1)
【2038】
【化694】
[この文献は図面を表示できません]
5-(4-ブロモ-フェニル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール
および4-(4-ブロモ-フェニル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾ
ール:5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール(0.997g)のDMF(15.0mL)中の溶液に、0℃で、60%水素化ナトリウム(0.197g)を添加した。5分間撹拌した後に、2-(トリメチルシリル)エトキシルメチルクロリド(1.18mL)を添加し、そして反応混合物を2時間撹拌した。反応
混合物を濃縮し、酢酸エチルに溶解した。有機層を5%塩化リチウム溶液(2回)、ブライン
で洗浄し、そして乾燥させた(MgSO
4)。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、5-(4-ブロモ-フェニル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾールと4-(4-ブロモ-フェニル)-1-(2-トリ
メチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾールとの1:1混合物を得た(0.89g): LCMS-ESI
+: calc’d for C
15H
22BrN
2OSi: 354.33 (M+H
+); Found: 生成物の質量は観察されなかった。
【2039】
2-(5-{4’-[3-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビ
フェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエス
テルおよび2-(5-{4’-[1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-4-
イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブ
チルエステル:5-(4-ブロモ-フェニル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾールと4-(4-ブロモ-フェニル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イ
ミダゾールとの1:1混合物(0.145g)、2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブ
チルエステル(0.150g,WO2008021927 A2に従って調製した)、およびPd(PPh
3)
4(0.020g)の、水性K
2CO
3溶液(0.51mL)/ジメトキシエタン(1.5mL)中の混合物を、80℃で18時間加熱し
た。反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、
そして濃縮した。その残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,50%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-(5-{4’-[3-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピ
ロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルと2-(5-{4’-[1-(2-トリメチルシラニル-エ
トキシメチル)-1H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルとの1:1混合物を得た(0.0998g): LCMS-ESI
+: calc’d for C
33H
44N
5O
3Si: 586.82 (M+H
+); Found: 586.0 (M+H
+)。
【2040】
[1-(2-{5-[4’-(3H-イミダゾール-4-イル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:ジク
ロロメタン(3.0mL)中の2-(5-{4’-[3-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-3H-イミ
ダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボ
ン酸tert-ブチルエステルと2-(5-{4’-[1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-
イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カ
ルボン酸tert-ブチルエステルとの1:1混合物(0.0998g)をトリフルオロ酢酸(3.0mL)で周囲温度で18時間処理した。反応混合物を濃縮し、アセトニトリルと一緒にエバポレートし、そして分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製し、そして濃縮して、黄色フィルム(0.087g)を得た。残渣をDMF(1.0mL)に溶解し、そしてこの溶液に2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(0.023g)、4-メチルモルホリン(0.055mL)、続
いてHATU(0.049g)を添加した。反応混合物を周囲温度で1時間撹拌し、酢酸エチルで希釈
し、そして希重炭酸ナトリウム溶液、ブラインで洗浄し、そして乾燥させ(MgSO
4)、濃縮
し、そして分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、[1-(2-{5-[4’-(3H-イミダゾール-4-イル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルをビス-TFA塩として得た(0.016mg):
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6)δ:9.10(s,1H),8.20(s,1H),8.05(br s,1H),7.93-7.80(m,8H),7.32(d,J=7.8,1H),5.20-5.12(m,1H),4.15-4.05(m,1H),3.85-3.80(m,3H),3.54(s,3H),2.40-1.85(m,6H),0.83(d,J=7.2, 3H),0.80(d,J=6.9, 3H): LCMS-ESI
+: calc’d for C
29H
33N
6O
3: 513.61 (M+H
+); Found: 513.1 (M+H
+)。
【2041】
(実施例AK1およびAL1)
【2042】
【化695】
[この文献は図面を表示できません]
2-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:4-ブロモ-ベンゼン-1,2-ジアミン(5.0g)、Boc-L-プロリン(6.0g)、および4-メチ
ルモルホリン(5.88mL)のDMF(100mL)中の混合物に、HATU(10.7g)を添加した。反応混合物
を16時間撹拌し、次いで濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、そして5%塩化リチウム溶液(2回)、ブラインで洗浄し、そして乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,30%〜60% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、暗褐色の泡状物にした。褐色泡状物をエタノール(100mL)に溶解し、そして密封チューブ内で110℃〜130℃で2日間加熱した。反応物を冷却し、そして濃縮した。残渣を酢酸エチルに溶解し、そして1NのHCl(3回)で抽出した。水層を50%のNaOH溶液でpH 10に塩基性化し、そ
して酢酸エチル(2回)で抽出した。その有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,0%〜10%イソプロパノール/ヘキサン)により
精製して、2-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(6.5g)をオフホワイトの泡状物として得た: LCMS-ESI
+: calc’d for C
16H
21BrN
3O
2: 367.26 (M+H
+); Found: 365.8, 367.8 (M+H
+)。
【2043】
2-{6-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-ベ
ンゾイミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.257g)、1,4-ベンゼンジボロン酸、ピナコールエステル(1.158g)、Pd(PPh
3)
4(0.041g)および炭
酸カリウム(0.485g)の、H
2O(2.0mL)/ジメトキシエタン(5.0mL)中の混合物を、マイクロ波中120℃で30分間加熱した。反応混合物を冷却し、そして酢酸エチルで希釈し、ブライン
で洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜70% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-{6-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル}-ピロ
リジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(0.187g): LCMS-ESI
+: calc’d for C
28H
37BN
3O
4: 490.42 (M+H
+); Found: 490.0 (M+H
+)。
【2044】
2-(6-{4-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエス
テル:2-{6-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.116g)、2-(5-ブロモ-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.112g,WO2008021927 A2に従って調製した)およびPd(PPh
3)
4(0.014g)の、2.0M炭酸カリウ
ム溶液(0.35mL)およびジメトキシエタン(1.0mL)中の混合物を、90℃で6時間加熱した。さらなるPd(PPh
3)
4(0.014g)を添加し、そして反応を12時間続けた。反応混合物を冷却し、
酢酸エチルで希釈し、H
2O、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,1%〜30% イソプロパノール/ヘキサン)およ
び分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製して、2-(6-{4-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.035g)
をビス-TFA塩として得た: LCMS-ESI
+: calc’d for C
34H
43N
6O
4: 599.74 (M+H
+); Found: 599.1 (M+H
+)。反応副生成物もまた単離し、そしてビス-TFA塩として、2-(6-{4’-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン
酸tert-ブチルエステル(0.013g)であると決定した: LCMS-ESI
+: calc’d for C
44H
49N
6O
4: 725.89. (M+H
+); Found: 725.1 (M+H
+)。
【2045】
(1-{2-[5-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:ジクロロメタン(1.0mL)中の2-(6-{4-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-
イル]-フェニル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.035g)を、ジオキサン中4NのHCl(1.0mL)で周囲温度で1時間処理した。反応混
合物を濃縮し、そして減圧下で乾燥させた。その残渣をDMF(1.0mL)に溶解し、そしてこの溶液に2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(0.0155g)、4-メチルモルホリン(0.023mL)、続いてHATU(0.033g)を添加した。反応混合物を周囲温度で1時間撹拌し、次いで酢
酸エチルで希釈し、そして希重炭酸ナトリウム溶液、5%塩化リチウム溶液、ブラインで洗浄し、そして乾燥させた(MgSO
4)。有機層を濃縮し、そして分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、(1-{2-[5-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-
メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルをビス-TFA塩として得た(0.0226g)。
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD)δ:7.98(s,1H),7.90-7.70(m,8H),5.32(t,J=6.9,1H),5.21(t,J=6.9,1H),4.22 (dd, J=10.8, 6.9,2H),4.10-3.80(m,4H),3.61(s,6H),2.65-1.80(m,10H),0.950-0.80(m,12H): LCMS-ESI
-: calc’d for C
38H
49N
8O
6: 713.84 (M+H
+); Found: 713.3 (M+H
+)。
【2046】
(実施例AL1)
(1-{2-[6-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:ジクロロメタン(1.0mL)中の2-(6-{4’-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-
ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.013g)を、ジオキサン中4NのHCl(1.0mL)で周囲温度で1時間処理した。反応混合物を濃縮し、そして減圧下で乾燥させた。その残
渣をDMF(1.0mL)に溶解し、そしてこの溶液に2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(0.0155g)、4-メチルモルホリン(0.023mL)、続いてHATU(0.033g)を添加した。1時間撹拌
した後に、周囲温度で、さらなる2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(0.0155g)
、HATU(0.033g)を添加し、次いで4-メチルモルホリン(0.023mL)を添加した。30分間撹拌
した後に、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、そして希重炭酸ナトリウム溶液、5%塩化リチウム溶液、ブラインで洗浄し、そして乾燥させた(MgSO
4)。有機層を濃縮し、そして分
取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、(1-{2-[6-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピ
ロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-ベンゾイミ
ダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチル
エステルをビス-TFA塩として得た(0.0106g)。
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD)δ:8.00(s,2H),7.90-7.70(m,14H),5.40-5.35(m,2H),4.28(d,J=7.2,2H),4.15-3.85(m,5H),3.67(s,6H),2.65-2.06(m,10H),0.95(d,J=6.6, 6H),0.88(d,J=6.6, 6H): LCMS-ESI
-: calc’d for C
48H
55N
8O
6: 839.99 (M+H
+); Found: 839.4 (M+H
+)。
【2047】
(実施例AM1)
【2048】
【化696】
[この文献は図面を表示できません]
2-(6-{4-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-フェニル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチ
ルエステル:2-{6-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニ
ル]-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.058g)、2-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.052g)およびPd(PPh3)4(0.0069g)の、2.0Mの炭酸カリウム溶液(0.18mL)およびジメトキシエタン(0.36mL)中の混合物を、マイクロ波中110℃で30分間、次いで120℃で60分間加熱した。さらなるPd(PPh
3)
4(0.069g)を添加し、そして反応物を90℃で12時間、
慣習的に(conventially)加熱した。反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,1%〜20% イソプロパノール/ヘキサン)および分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製して、2-(6-{4-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-フェニル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イ
ル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.0315g)をビス-TFA塩として得た:
LCMS-ESI
+: calc’d for C
38H
45N
6O
4: 649.79 (M+H
+); Found: 649.1 (M+H
+)。
【2049】
(1-{2-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-フェニル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:2-(6-{4-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-フェニル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.0315g)のジクロロメタン(2.0mL)中の溶液を、ジオキサン中4NのHCl(1.0mL)で周囲温度で1時
間処理した。反応混合物を濃縮し、そして減圧下で乾燥させた。その残渣をDMF(1.0mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(0.0128g)、4-
メチルモルホリン(0.023mL)、続いてHATU(0.027g)を添加した。反応混合物を周囲温度で1時間撹拌し、そしてさらなる4-メチルモルホリン(0.023mL)を添加した。30分間撹拌した
後に、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、そして希重炭酸ナトリウム溶液、5%塩化リチウム溶液、ブラインで洗浄し、そして乾燥させた(MgSO
4)。有機層を濃縮し、そして分取逆
相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、(1-{2-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジ
ン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-フェニル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルをビス-TFA塩として得た(0.0263g)。
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD)δ:8.00(s,2H),7.90-7.70(m,8H),5.40-5.35(m,2H),4.28(d,J=7.2,2H),4.15-3.85(m,4H),3.67(s,6H),2.65-2.06(m,10H),0.95(d,J=6.6, 6H),0.88(d,J=6.6, 6H): LCMS-ESI
-: calc’d for C
42H
51N
8O
6:
763.90 (M+H
+); Found: 763.3 (M+H
+)。
【2050】
(実施例AN1)
【2051】
【化697】
[この文献は図面を表示できません]
2-[6-(5-{4-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-チオフェン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
エステル:2-(5-{4-[5-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-チオフェン-2-イル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチ
ルエステル(0.110g)、2-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カル
ボン酸tert-ブチルエステル(0.115g)およびPd(PPh
3)
4(0.012g)の、2.0Mの炭酸カリウム溶液(0.32mL)およびジメトキシエタン(0.64mL)中の混合物を、マイクロ波中110℃で30分間
加熱した。反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,50%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)および分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製して、2-[6-(5-{4-[2-(1-ホルミル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-
フェニル}-チオフェン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.085g)をビス-TFA塩として得た: LCMS-ESI
+: calc’d f
or C
38H
45N
6O
4S: 681.86 (M+H
+); Found: 681.0 (M+H
+)。
【2052】
[1-(2-{6-[5-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-チオフェン-2-イル]-1H-ベンゾイミダゾ
ール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエス
テル:2-[6-(5-{4-[2-(1-ホルミル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-チオフェン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.085g)のジクロロメタン(2.0mL)中の溶液を、ジオキサン中4NのHCl(2.0mL)で周囲温度で1.5時間処理した。反応混合物を濃縮し、そして減圧下で乾燥させた。
その残渣をDMF(1.0mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メ
チル-酪酸(0.033g)、4-メチルモルホリン(0.060mL)、続いてHATU(0.070g)を添加した。反応混合物を周囲温度で45分間撹拌し、そして反応混合物を酢酸エチルで希釈し、そして希重炭酸ナトリウム溶液、5%塩化リチウム溶液、ブラインで洗浄し、そして乾燥させた(MgSO
4)。有機層を濃縮し、そして分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)
により精製した。生成物を凍結乾燥させて、[1-(2-{6-[5-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-チオフェン-2-イル]-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メ
チル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルをビス-TFA塩として得た(0.048mg):
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6)δ:8.09(br s,1H),7.90-7.75(m,8H),7.70-7.55(m,4H),7.34(d,J=8.1,2H),5.25-5.10(m,2H),4.20-4.15(m,4H),4.15-3.85(m,4H),3.54(s,6H),2.50-1.85(m,10H),0.87-0.75(m,12H): LCMS-ESI
-: calc’d for C
42H
51N
8O
6S: 795.96 (M+H
+); Found: 795.2 (M+H
+)。
【2053】
(実施例AO1)
【2054】
【化698】
[この文献は図面を表示できません]
2-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾー
ル-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミ
ダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.450g)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.655g)、PdCl
2(dppf)(0.050g)および酢酸カリウム(0.314g)の、1,4-中の混合物を、90℃で16時間加熱した。反応混合物を周囲温度まで冷却し、そして酢酸エチルで希釈した。その有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてフラッ
シュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,30%〜70% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.452g)をオフホワイト
の泡状物として得た: LCMS-ESI
+: calc’d for C
22H
33BN
3O
4: 414.32 (M+H
+); Found: 414.0 (M+H
+)。
【2055】
2-(6-{5-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-チオフェン-2-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.149g)、2,5-ジブロモ-チオフェン(0.035g)およびPdCl
2(dppf)
2(0.006g)の、2.0Mの炭酸カリウム
溶液(0.36mL)およびジメトキシエタン(1.0mL)中の混合物を、90℃で18時間加熱した。さ
らに2Mの炭酸カリウム溶液(0.36mL)およびPdCl
2(dppf)(0.006g)を添加し、そして反応を48時間続けた。反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そして分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)を使用して精製して、2-(6-{5-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-チオフェン-2-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.0475g)をビス-TFA塩として得た: LCMS-ESI
+: calc’d for C
36H
43N
6O
4S: 655.82 (M+H
+); Found: 655.0 (M+H
+)。
【2056】
(1-{2-[6-(5-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-チオフェン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-
イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:2-(6-{5-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-チオフェン-2-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-
ブチルエステル(0.0475g)のジクロロメタン(1.0mL)中の溶液を、ジオキサン中4NのHCl(1.0mL)で周囲温度で1.5時間処理した。反応混合物を濃縮し、そして減圧下で乾燥させた。
その残渣をDMF(1.0mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メ
チル-酪酸(0.0196g)、4-メチルモルホリン(0.035mL)、続いてHATU(0.042g)を添加した。
反応混合物を周囲温度で1時間撹拌し、そしてさらなる4-メチルモルホリン(0.023mL)を添加した。30分間撹拌した後に、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、そして希重炭酸ナトリウム溶液、5%塩化リチウム溶液、ブラインで洗浄し、そして乾燥させた(MgSO
4)。有機層
を濃縮し、そして分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、(1-{2-[6-(5-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-チオフェン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カル
バミン酸メチルエステルをビス-TFA塩として得た(0.0296g):
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6)δ:7.91(s,2H),7.71(s,4H),7.61(s,2H),7.35(d,J=9.0,2H),5.25-5.15(m,2H),4.15-4.00(m,4H),3.95-3.75(m,4H),3.54(s,6H),2.25-1.85(m,10H),0.83(d,J=6.6, 6H),0.79(d,J=6.9, 6H); LCMS-ESI
-: calc’d for C
40H
49N
8O
6S: 769.92 (M+H
+); Found: 769.2 (M+H
+)。
【2057】
(実施例AP1)
【2058】
【化699】
[この文献は図面を表示できません]
2-(6-{6-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-ナフタレン-2-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.170g)、2,6-ジブロモ-ナフタレン、(0.047g)およびPd(PPh
3)
4(0.0095g)の、2.0Mの炭酸カリウム
溶液(0.41mL)およびジメトキシエタン(0.8mL)中の混合物を、マイクロ波中110℃で40分間加熱した。反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,50%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-(6-{6-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-ナフタレン-2-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.0961g)を黄色フィルムとして得
た: LCMS-ESI
+: calc’d for C
42H
47N
6O
4: 699.85 (M+H
+); Found: 699.1 (M+H
+)。
【2059】
(1-{2-[6-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ナフタレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-
イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:2-(6-{6-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-ナフタレン-2-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-
ブチルエステル(0.0961g)のジクロロメタン(2.0mL)中の溶液を、ジオキサン中4NのHCl(1.0mL)で周囲温度で1時間処理した。反応混合物を濃縮し、そして減圧下で乾燥させた。そ
の残渣をDMF(1.1mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチ
ル-酪酸(0.0501g)、4-メチルモルホリン(0.091mL)、続いてHATU(0.107g)を添加した。反
応混合物を周囲温度で1時間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、そして希重炭酸ナトリウム溶
液、5%塩化リチウム溶液、ブラインで洗浄し、そして乾燥させた(MgSO
4)。有機層を濃縮
し、そして分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、(1-{2-[6-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブ
チリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ナフタレン-2-イル)-1H-
ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミ
ン酸メチルエステルをビス-TFA塩として得た(0.035mg):
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6)δ:8.33(s,2H),8.18-8.01(m,4H),7.95-7.80(m,5H),7.35(d,J=8.70,2H),5.25-5.15(m,2H),4.20-4.00(m,4H),3.95-3.75(m,4H),3.55(s,6H),2.55-1.90(m,10H),0.84(d,J=6.6, 6H),0.79(d,J=6.9, 6H); LCMS-ESI
-: calc’d for C
46H
53N
8O
6: 813.96 (M+H
+);
Found: 813.3 (M+H
+)。
【2060】
(実施例AQ1)
【2061】
【化700】
[この文献は図面を表示できません]
2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-
ブチルエステル:4-ブロモ-ベンズアミジン(0.202g)と炭酸カリウム(0.237g)との、H
2O(0.286mL)およびTHF(1.1mL)中の混合物を、65℃まで加熱した。THF(0.7mL)中の2-(2-クロロ-アセチル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.106g)を1時間かけて添加し
、そして反応混合物を65℃で18時間加熱した。反応混合物を約0.5mLまで濃縮し、そして
酢酸エチルで抽出した。有機層をH
2O、ブラインで洗浄し、そして乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.075g)を橙色フィルムとして得た: LCMS-ESI
-: calc’d for C
18H
23BrN
3O
2: 393.30 (M+H
+); Found: 391.8, 393.83 (M+H
+)。
【2062】
4-[2-(3H-イミダゾール-4-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル]-フェニルボロン酸:2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ピロリジン-1-カル
ボン酸tert-ブチルエステル(0.075g)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.102g)、Pd(PPh
3)
4(0.011g)および酢酸カリウム(0.049g)の、1,4-ジオキサン(1.5mL)中の混合物を、100℃で16時間加熱した。さらなるPd(PPh
3)
4(0.011g)を添加し、そしてこの反応を24時間続けた。
反応混合物を周囲温度まで冷却し、そして酢酸エチルで希釈した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そして分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、4-[2-(3H-イミダゾール-4-イル)-
ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル]-フェニルボロン酸(0.027g)を白色粉末として得た: LCMS-ESI
+: calc’d for C
18H
25BN
3O
4: 357.21 (M+H
+); Found:
357.9 (M+H
+)。
【2063】
2-(2-{4’-[5-(1-tert-ブチル-カルバミル-ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ビフェニル-4-イル}-3H-イミダゾール-4-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチ
ルエステル:4-[2-(3H-イミダゾール-4-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエス
テル]-フェニルボロン酸(0.0098g)、2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.0118g)およびPd(PPh
3)
4(0.0012g)の
、2.0Mの炭酸カリウム溶液(0.031mL)およびジメトキシエタン(0.8mL)中の混合物を、90℃で18時間加熱した。PdCl
2(dppf)(0.003g)を添加し、そして反応混合物を、100℃で18時間加熱した。反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そして分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)を使用し
て精製した。生成物を凍結乾燥させて、2-(2-{4’-[5-(1-tert-ブチル-カルバミル-ピロ
リジン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ビフェニル-4-イル}-3H-イミダゾール-4-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.0018g)を白色粉末として得た: LCMS-ESI
+: calc’d for C
36H
45N
6O
4: 624.77 (M+H
+); Found: 625.0 (M+H
+)。
【2064】
(1-{2-[2-(4’-{5-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ビフェニル-4-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ピロ
リジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:2-(2-{4’-[5-(1-tert-ブチル-カルバミル-ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ビフェニル-4-イル}-3H-イミダゾール-4-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.0018g)のジクロロメタン(0.5mL)中の溶液を、ジオキサン中4NのHCl(0.5mL)で周囲温度で1時
間処理した。反応混合物を濃縮し、そして減圧下で乾燥させた。その残渣をDMF(0.4mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(0.0008g)、4-
メチルモルホリン(0.0024mL)、続いてHATU(0.0016g)を添加した。反応混合物を周囲温度
で1.5時間撹拌し、次いで分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)によ
り精製した。生成物を凍結乾燥させて、(1-{2-[2-(4’-{5-[1-(2-メトキシカルボニルア
ミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ビフェニル-4-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを、ビス-TFA塩のジアステレオマーの混合物として得た(0.0017g):
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD)δ:8.10-7.95(m,8H),7.55-7.40(m,2H),5.25-5.15(m,2H),4.20-3.65(m,6H),3.62(s,6H),2.40-1.90(m,10H),1.05-0.85(m,12H); LCMS-ESI
-: calc’d for C
40H
51N
8O
6: 739.88 (M+H
+); Found: 739.3 (M+H
+)。
【2065】
(実施例AR1)
【2066】
【化701】
[この文献は図面を表示できません]
2-(2-{4’-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イ
ル]-ビフェニル-4-イル}-3H-イミダゾール-4-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチ
ルエステル:4-[2-(3H-イミダゾール-4-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエス
テル]-フェニルボロン酸(0.0177g)、2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.0148g)およびPd(PPh
3)
4(0.0022g)、PdCl
2(dppf)(0.0016g)の、2.0Mの炭酸カリウム溶液(0.056mL)およびジメトキシエタン(0.8mL)中の混合物を、90℃で18時間加熱した。反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、
ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そして分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H2O + 0.1% TFA)を使用して精製した。生成物を凍結乾燥させて、2-(2-{4’-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-
イル}-3H-イミダゾール-4-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.0066g)を白色粉末として得た: LCMS-ESI
+: calc’d for C
36H
45N
6O
4: 624.77 (M+H
+); Found: 625.0 (M+H
+)。
【2067】
(1-{2-[5-(4’-{5-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロ
リジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:2-(2-{4’-[2-(1-tert-ブチルカルバミル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-3H-イミダゾール-4-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.0066g)のジクロロメタン(0.5mL)中の溶液を、ジオキサン中4NのHCl(0.5mL)で周囲温度で1時間処理した。反応混合物を濃縮し、そして減圧下で乾燥させた。その残渣をDMF(0.4mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(0.0028g)、4-メ
チルモルホリン(0.012mL)、続いてHATU(0.006g)を添加した。反応混合物を周囲温度で2時間撹拌し、次いで分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、(1-{2-[5-(4’-{5-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メ
チルエステルを、ビス-TFA塩のジアステレオマーの混合物として得た(0.0081g):
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD)δ:8.05-7.80(m,9H),7.55-7.40(m,1H),5.25-5.15(m,2H),4.20-3.65(m,6H),3.62(s,6H),2.55-1.95(m,10H),1.05-0.85(m,12H); LCMS-ESI
-: calc’d for C
40H
51N
8O
6: 739.88 (M+H
+); Found: 739.3 (M+H
+)。
【2068】
(実施例AS1)
【2069】
【化702】
[この文献は図面を表示できません]
2-(6-{4’-[2-(2-tert-ブチルカルバミル-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-{6-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.142g)、3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.1013g)およびPd(PPh
3)
4(0.014g)の、2.0Mの炭酸カリウム溶液(0.036mL)およびジメトキシエタン(0.8mL)中の混合物を、マイクロ波中110℃で30分間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラ
インで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そして分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)を使用して精製した。生成物を凍結乾燥させて、2-(6-{4’-[2-(2-tert-ブチルカルバミル-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブ
チルエステル(0.128g)を白色粉末として得た: LCMS-ESI
+: calc’d for C
42H
49N
6O
4: 701.87 (M+H
+); Found: 701.1 (M+H
+)。
【2070】
(1-{2-[6-(4’-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチ
ルエステル:2-(6-{4’-[2-(2-tert-ブチルカルバミル-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-
ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.128g)の、ジクロロメタン(2.0mL)中の
溶液を、ジオキサン中4NのHCl(1.0mL)で周囲温度で1時間処理した。反応混合物を濃縮し
、そして減圧下で乾燥させた。その残渣をDMF(2.0mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(0.050g)、4-メチルモルホリン(0.090mL)、続い
てHATU(0.106g)を添加した。反応混合物を周囲温度で1時間撹拌した。さらなる4-メチル
モルホリン(0.090mL)を添加し、そして反応混合物を1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、希重炭酸ナトリウム溶液、5%塩化リチウム溶液、ブラインで洗浄し、そして乾燥させ(MgSO
4)、次いで濃縮し、そして分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O +
0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、(1-{2-[6-(4’-{2-[2-(2-メト
キシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルをビス-TFA塩にした(0.080g):
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD)δ:8.05-7.70(m,13H),7.35-7.25(m,2H),5.25-5.15(m,1H),4.67(s,1H),4.43(s,1H),4.20-4.00(m,2H),3.85-3.75(m,4H),3.51(s,3H),3.49(s,3H),2.50-1.45(m,14H),0.95-0.75(m,12H); LCMS-ESI
-: calc’d for C
46H
55N
8O
6:
815.97 (M+H
+); Found: 815.3 (M+H
+)。
【2071】
(実施例AT1)
【2072】
【化703】
[この文献は図面を表示できません]
5-ホルミル-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-エチルエステル:5-ホルミル-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-エチルエステルを、J.Org.Chem.1995,60,5011-5015に従って調製した。
【2073】
5-[(tert-ブトキシカルボニルメチル-アミノ)-メチル]-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-エチルエステル:トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.08g,9.86mmol)を、5-ホルミル-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-エチルエステル(891mg,3.29mmol)およびグリシンt-ブチルエステル(1.65g,9.86mmol)のジクロロメタン(20mL)中の溶液に、2分間かけて添加した。少量の気体の発生が観察された。1時間後、この反応を飽和塩化アンモニウム(5mL)でクエンチした。この混合物を酢酸エチル(3
×25mL)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そしてその
溶媒を減圧下で除去した。得られた残渣を、メタノールおよびジクロロメタンを溶出液として0%〜10%の勾配で用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物を含
む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、5-[(tert-ブトキシカルボニルメ
チル-アミノ)-メチル]-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-エチルエ
ステルを得た(601mg,1.55mmol,47%)。C
19H
34N
2O
6 calculated 386.2, observed [M
+ 1]
+ 387.2; rt=1.61 min.。
【2074】
5-[(tert-ブトキシカルボニルメチル-メトキシカルボニル-アミノ)-メチル]-ピロリジ
ン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-エチルエステル:クロロギ酸メチル(0.065mL,0.85mmol)を、5-[(tert-ブトキシカルボニルメチル-アミノ)-メチル]-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-エチルエステル(300mg,0.77mmol)および4-メチル
モルホリン(0.12mL,1.2mmol)のジクロロメタン(10mL)中の溶液に、0℃で添加した。15分
後、この混合物をジクロロメタン(30mL)で希釈し、そして水(15mL)、飽和塩化アンモニウム(15mL)および飽和塩化ナトリウム(15mL)で洗浄した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、5-[(tert-ブトキシカルボニルメチル-メトキシカルボニル-アミノ)-メチル]-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-エチルエステルを得た(304mg,0.68mmol,88%)。C
21H
36N
2O
8 calculated 444.3, observed [M + 1]
+ 445.3; rt=2.58 min.。
【2075】
5-[(カルボキシメチル-メトキシカルボニル-アミノ)-メチル]-ピロリジン-2-カルボン
酸エチルエステル:5-[(tert-ブトキシカルボニルメチル-メトキシカルボニル-アミノ)-メチル]-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-エチルエステル(304mg,0.68mmol)を、ジオキサン中の塩化水素(4N,15mL)の溶液に添加した。16時間後、その溶媒を
減圧下で除去し、そして得られた残渣をトルエンと一緒に共沸して、5-[(カルボキシメチル-メトキシカルボニル-アミノ)-メチル]-ピロリジン-2-カルボン酸エチルエステル(224mg)(推定収率100%)を得た。
【2076】
4-オキソ-ヘキサヒドロ-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2,6-ジカルボン酸6-エチルエステル2-メチルエステル:HATU(390mg,1.03mmol)を、5-[(カルボキシメチル-メトキシカルボニル-
アミノ)-メチル]-ピロリジン-2-カルボン酸エチルエステル(187mg,0.68mmol)および4-メ
チルモルホリン(375μL,3.4mmol)の、ジメチルホルムアミド(30mL)中の溶液に添加した。50分後、その溶媒を減圧下で除去し、そしてその残渣を酢酸エチル(20mL)に取り、これを半飽和塩化ナトリウム(2×10mL)、飽和重炭酸ナトリウム(2×10mL)で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。その水相もまた生成物を含んだ。水を減圧下で除去し、そしてその残渣をトルエンと一緒に共沸し、次いで酢酸エチル(50mL)と一緒に撹拌した。この混合物を濾過し、そして有機抽出物と合わせた。その溶媒を減圧下で除去し、その残渣を、(酢酸エチル中10%メタノール)およびヘキサンの溶出液を用いるフラッシュクロマトグラ
フィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、4-オキソ-ヘキサヒドロ-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2,6-ジカルボン酸6-エチルエステル2-メチルエステルを得た(141mg,0.52mmol,76%)。C
12H
18N
2O
5 calculated 270.1, observed [M
+ 1]
+ 271.1; rt=1.54 min.。
【2077】
以下の(エステル加水分解)は、方法801の実施例を構成する
4-オキソ-ヘキサヒドロ-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2,6-ジカルボン酸2-メチルエステル:
水酸化リチウム一水和物(16.8mg,0.38mmol)の水(0.5mL)中の溶液を、4-オキソ-ヘキサヒ
ドロ-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2,6-ジカルボン酸6-エチルエステル2-メチルエステル(86mg,0.32mmol)の、メタノール(1mL)およびテトラヒドロフラン(1mL)中の溶液に添加した。2
時間後、塩化水素の水溶液(1N,0.41mL,0.41mmol)を添加し、そしてその有機溶媒を減圧下で除去した。得られた水溶液を16時間凍結乾燥させて、4-オキソ-ヘキサヒドロ-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2,6-ジカルボン酸2-メチルエステルを得た。100%の収率を、引き続く工程において仮定した。C
10H
14N
2O
5 calculated 242.1, observed [M + 1]
+ 242.9, [M + 1]
- 241.1; rt=1.54 min.。
【2078】
以下の3工程(アミド形成、イミダゾール環化およびSuzukiカップリング)は、方法802
の実施例を構成する
6-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-4-オキソ-ヘキサヒドロ-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-カルボン酸メチルエステル:4-オキソ-ヘキサヒドロ-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2,6-ジカルボン酸2-メチルエステル(81mg,0.33mmol)、HATU(152mg,0.40mmol)、および4-メチルモルホリン(146μl,1.33mmol)の、ジメチルホルムアミド(4mL)中の溶液を、周囲温度で5分間撹拌した。2-アミノ-1-(4-ブロモ-フェニル)-エタノン塩酸塩(91mg,0.37mmol)を、この反応混合物に添加した。1時間後、その溶媒を減圧下で除去し、そしてその残渣を酢酸エチル(10mL)に取った。得られた混合物は、固体を含んでいたので、濾過した。その溶媒を減圧下で濾液から除去した。得られた残渣を、(酢酸エチル中10%メタノール)およびヘキサンの溶出液を用いるフラッシュクロマトグラフィーに供した。生成物
を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、6-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-4-オキソ-ヘキサヒドロ-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-カルボン酸メチルエステルを得た(110mg,0.25mmol,75%)。C
18H
20BrN
3O
5 calculated 437.1observed [M + 1]
+ 438.1; rt=1.82 min.。
【2079】
6-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-オキソ-ヘキサヒドロ-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-カルボン酸メチルエステル:6-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-4-オキソ-ヘキサヒドロ-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-カルボン酸メチルエステル(110mg,0.25mmol)、酢酸アンモニウム(193mg,2.5mmol)およびキシレン(8mL)の混合物を、130℃まで加熱した。1時間後、この混合物を冷却し、そしてキシレンを減圧下で除去した。ジクロロメタンを得られた残渣に添加し、そしてこの混合物を濾過した。その溶媒を濾液から減圧下で除去し、その残渣を、(酢酸エチル中10%メタノール)およびヘキサ
ンの溶出液を用いるフラッシュクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、6-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-
イル]-4-オキソ-ヘキサヒドロ-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-カルボン酸メチルエステルを得た(65mg,0.15mmol,60%)。C
18H
19BrN
4O
3 calculated 418.1observed [M + 1]
+ 419.1; rt=1.50 min.。
【2080】
6-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-オキソ-ヘキサヒドロ-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-カルボン酸メチルエステル:6-[5-(4-ブロモ-フ
ェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-オキソ-ヘキサヒドロ-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-カルボン酸メチルエステル(65mg,0.15mmol)、[2-メチル-1-(2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチ
ル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(77mg,0.15mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(18mg,0.015mmol)、炭酸カリウム(42.8mg,0.31mmol)、1,2-ジメトキシエタン(4mL)および水(1mL)の混合物を、マイクロ波反応器中120℃で20分間加熱した。この混合物を冷却し、そして全ての揮発性物質を減圧下で除去した。得られた残渣をジメチルホルムアミド(2mL)に取り、そして水中0.1%のTFAおよびアセトニトリル中0.1%のTFAの溶出液を用いる逆相クロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を
合わせ、そしてその溶媒を凍結乾燥により除去して、6-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカル
ボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフ
ェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-オキソ-ヘキサヒドロ-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-カルボン酸メチルエステルを得た(16.8mg,0.024mmol,15%)。C
38H
44BrN
8O
6 calculated 708.3 observed [M + 1]
+ 709.4; rt=1.39 min.
1H (DMSO-d6):δ=8.10(s,2H),7.89(m,7H),7.33(d,J=9Hz,1H),5.03(t,J=7.8Hz,1H),5.12(m,1H),4.30(m,1H),4.23(m,1H),4.11(t,J=8.1Hz,1H),3.99(m,2H),3.83(m,1H),3.67(s,3H),3.54(m,3 H),2.90(m,1H),2.41(m,1H),2.18(m,2H),2.01(m,4H),1.67(m,1H),0.82(m,6H)。
【2081】
(実施例AU1)
【2082】
【化704】
[この文献は図面を表示できません]
【2083】
【化705】
[この文献は図面を表示できません]
(2-オキソ-ピペリジン-3-イル)-カルバミン酸tert-ブチルエステル:4-メチルモルホリ
ン(4.73mL,43.0mmol)を、R-5-アミノ-2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ペンタン酸(5g,21.5mmol)およびHATU(9g,23.6mmol)のジメチルホルムアミド(100mL)中の懸濁物に添加し
た。2時間後、その溶媒を減圧下で除去した。飽和重炭酸ナトリウム(100mL)をその残渣に添加し、そして得られた混合物をジクロロメタン(3×75mL)で抽出した。合わせた有機抽
出物を飽和塩化ナトリウム(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その溶媒を減圧下で除去し、そしてその残渣を、(酢酸エチル中10%メタノール)および
ヘキサンの溶出液を用いるフラッシュクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、(R)-(2-オキソ-ピペリジン-3-イル)-カル
バミン酸tert-ブチルエステルを得た(3g,14.0mmol,66%)。C
10H
18N
2O
3 calculated 214.1 observed [M + 1]
+ 215.2; rt=1.73 min.。
【2084】
R-(3-tert-ブトキシカルボニルアミノ-2-オキソ-ピペリジン-1-イル)-酢酸ベンジルエ
ステル:リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1.0M,16.8mL,16.8mmol)のテトラヒドロ
フラン中の溶液を、乾燥フラスコ中のR-2-オキソ-ピペリジン-3-イル)-カルバミン酸tert-ブチルエステル(3g,14.0mmol)のテトラヒドロフラン中の溶液に、窒素雰囲気下で滴下により添加した。30分後、ブロモ-酢酸ベンジルエステル(2.41mL,15.4mmol)を滴下により添加した。さらに30分後、この混合物を飽和塩化アンモニウム(30mL)でクエンチした。その水相を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム(50mL)で
洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。この混合物を濾過し、そしてその溶媒を減圧下で除去した。その残渣を、酢酸エチルおよびヘキサンの溶出液を用いるフラッシュクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、(R)-(3-tert-ブトキシカルボニルアミノ-2-オキソ-ピペリジン-1-イル)-酢酸ベン
ジルエステルを得た(2.31g,6.37mmol,45%)。C
19H
26N
2O
5 calculated 362.2 observed
[M + 1]
+ 363.1; rt=2.40 min.。
【2085】
以下の(ベンジルエステル切断)は、方法803の実施例を構成する
(R)-(3-tert-ブトキシカルボニルアミノ-2-オキソ-ピペリジン-1-イル)-酢酸:炭素担持パラジウム(10%,500mg)を、(R)-(3-tert-ブトキシカルボニルアミノ-2-オキソ-ピペリジ
ン-1-イル)-酢酸ベンジルエステル(2.31g,6.37mmol)のエタノール(50mL)中の溶液に添加
した。その雰囲気を水素に置き換え、そして水素を満たした風船で維持し、そして上記混合物を激しく撹拌した。16時間後、水素を除去し、そしてceliteをこの混合物に撹拌しながら添加し、次いで、この混合物をCELITEのパッドで濾過した。その溶媒を減圧下で除去し、そして得られた残渣をトルエンと一緒に共沸して、(R)-(3-tert-ブトキシカルボニルアミノ-2-オキソ-ピペリジン-1-イル)-酢酸を得た(1.65g,6.06mmol,95%)。C
12H
20N
2O
5 calculated 272.3 observed [M + 1]
+ 271.2; rt=1.80 min.。
【2086】
(R)-{1-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イルメチル]-2-オキソ-ピペリジン-3-イル}-カルバミン酸tert-ブチルエステル:(R)-{1-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イルメチル]-2-オキソ-ピペリジ
ン-3-イル}-カルバミン酸tert-ブチルエステルを、方法802により、(3-tert-ブトキシカ
ルボニルアミノ-2-オキソ-ピペリジン-1-イル)-酢酸を4-オキソ-ヘキサヒドロ-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2,6-ジカルボン酸2-メチルエステルの代わりに用いて調製した。C
40H
50N
8O
6 calculated 738.4 observed [M + 1]
+ 739.5; rt=1.83 min;
1H (DMSO-d6):δ=11.82(s,1H),7.79(m,4H),7.64(m,4H),7.47(s,1H),7.25(d,J=8.4Hz,1H),6.95(d,J=8Hz,1H),5.05(m,1H),4.62(d,J=15.6Hz,1H),4.43(d,J=15.2Hz,1H),4.03(m,2H),3.77(m,1H),3.50(s,2H),3.1(m,1H),3.28(s,3H),2.11(m,2 H),1.93(m,4H),1.74(m,3H),1.37(s,9H),0.850(m,6H)。
【2087】
【化706】
[この文献は図面を表示できません]
(S)-{1-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イルメチル]-2-オキソ-ピペリジン-3-イル}-カルバミン酸tert-ブチルエステル:(S)-{1-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イルメチル]-2-オキソ-ピペリジ
ン-3-イル}-カルバミン酸tert-ブチルエステルを、上に記載した方法に従って調製した。C
40H
50N
8O
6 calculated 738.4 observed [M + 1]
+ 739.5; rt=1.80 min.
1H
(DMSO-d6):δ=8.09(s,1H),7.90(m,8H),7.30(d,J=8.4Hz,1H),6.97(d,J=8.4Hz,1H),5.10(t,J=7.2Hz,1H),7.85(d,J=16.4Hz,1H),4.56(d,J=15.6Hz,1H),4.09(t,J=8.0Hz,1H),3.99(m,2H),3.82(m,2H),3.51(s,2H),3.43(t,J=5.6Hz,1H),2.20(m,1H),2.14 - 1.86 (series m, 9H),1.34(s,9H),0.810(m,6H)。
【2088】
以下の(Boc脱保護)は、方法804の実施例を構成する
(R)-{1-[2-(5-{4’-[2-(3-アミノ-2-オキソ-ピペリジン-1-イルメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:塩化水素のジオキサン中の溶液(4N,8mL)を、(R)-{1-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリ
ジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イルメチル]-2-オキソ-ピペリジン-3-イル}-カルバミン酸tert-ブチルエステル(175mg,0.24mmol)のジクロロメタン(2mL)中の溶液に添加した。1時間後、その溶媒を減圧下で除去した。
得られた残渣を高真空下に1時間置き、(R)-{1-[2-(5-{4’-[2-(3-アミノ-2-オキソ-ピペ
リジン-1-イルメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを得た。その収率を100%であると仮定した。分析のために適切なサンプルを、水中0.1%のTFAおよびアセトニトリル中0.1%のTFAの溶出液を用いる逆相クロマトグラフィーに供することにより、得た。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を凍結乾燥により除去した。C
35H
42N
8O
4 calculated 638.3 observed [M + 1]
+ 639.4; rt=1.41 min.
1H (DMSO-d6):δ=8.33(m,1H),8.12(m,1H),7.99(m,1 H),7.92(m,6H),7.26(d,J=8.4Hz,1H),5.13(t,J=8.0Hz,1H),4.83(m,2H),4.09 (t J=8.0 Hz,1H),4.09 - 3.82 (series m, 6H),2.36(m,2H),2.14(m,2H),1.96(m,4H),0.76(m,6H)。
【2089】
【化707】
[この文献は図面を表示できません]
(S)-{1-[2-(5-{4’-[2-(3-アミノ-2-オキソ-ピペリジン-1-イルメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:(S)-{1-[2-(5-{4’-[2-(3-アミノ-2-オキソ-ピペリジン-1-イルメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチル
エステルを、(R)-異性体のために使用した方法に従って、上に記載された適切な置き換えを行って調製した。C
35H
42N
8O
4 calculated 638.3 observed [M + 1]
+ 639.5; rt=1.39 min.
1H (DMSO-d6):δ=8.32(m,2H),7.91(m,8H),7.27(d,J=8.8Hz,1H),5.13(t,J=7.2Hz,1H),4.79(m,3H),4.09(t,J=7.2Hz,1H),3.89(m,4H),3.51(s,3H),3.45(m,1H),3.40(m,1H),2.35(m,2H),2.32(m,3H),1.95(m,6H),0.78(m,6H)。
【2090】
以下の2工程(カルバメート形成およびイミダゾール脱保護)は、方法805の実施例を構
成する
(R)-{1-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イルメチル]-2-オキソ-ピペリジン-3-イル}-カルバミン酸メチルエステル:4-メチルモルホリン(71μL,0.64mmol)を、(R)-{1-[2-(5-{4’-[2-(3-アミノ-2-オキソ-ピペリジン-1-イルメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(137mg,0.21mmol)のジク
ロロメタン(5mL)中の懸濁物に添加した。クロロギ酸メチル(16.5μL,0.21mmol)を、得ら
れた溶液に添加した。20分後、その溶媒を減圧下で除去した。その残渣をテトラヒドロフラン(4mL)およびメタノール(2mL)に取り、そして水酸化ナトリウムの水溶液(2N,1mL)を添加した。2時間後、その有機溶媒を減圧下で除去し、そしてその水相をデカンテーション
した。その残渣をジメチルホルムアミド(2mL)に取り、そして水中0.1%のTFAおよびアセトニトリル中0.1%のTFAの溶出液を用いる逆相クロマトグラフィーに供した。生成物を含む
画分を合わせ、そしてその溶媒を凍結乾燥により除去して、(R)-{1-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-
イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イルメチル]-2-オキソ-ピペリジン-3-イ
ル}-カルバミン酸メチルエステルを得た(46.7mg,0.67mmol,32%)。C
37H
44N
8O
6 calculated 696.3 observed [M + 1]
+ 697.4; rt=1.58 min.
1H (DMSO-d6,):δ=8.05(s,1H),7.87(m,8H) 7.30(m,1H),5.10(t,J=7.2Hz,1H),4.85(d,J=15.6Hz,1H),4.53(d,J=16.0Hz,1H),4.08(m,2H),3.81(m,2H),3.51(s,3H),3.50(s,3H),2.14(m,1H),2.05 - 1.78 (series m, 8H),0.78(m,6H)。
【2091】
【化708】
[この文献は図面を表示できません]
(S)-{1-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イルメチル]-2-オキソ-ピペリジン-3-イル}-カルバミン酸メチルエステル:(S)-{1-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イルメチル]-2-オキソ-ピペリジン-3-
イル}-カルバミン酸メチルエステルを、(R)異性体について上に記載した方法に従って、
適切な置き換えを行って調製した。C
37H
44N
8O
6 calculated 696.3 observed [M + 1]
+ 697.4; rt=1.54 min.
1H (DMSO-d6):δ=8.03(m,1H),7.86(m,8H),7.03(m,1H),5.10(t,J= 6.4Hz,1H),4.84(d,J=16.8Hz,1H),4.52(d,J=16.4Hz,1H),4.08(m,2H),3.80(m,3H),3.51(s,3H),3005(s,3H),2.29(m,1H),2.14 - 1.78 (series m, 9H),0.78(m,6H)。
【2092】
(実施例AV1)
【2093】
【化709】
[この文献は図面を表示できません]
{3-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-
イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-オキ
ソ-オクタヒドロ-インドリジン-6-イル}-カルバミン酸tert-ブチルエステル:{3-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミ
ダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-オキソ-オクタヒド
ロ-インドリジン-6-イル}-カルバミン酸tert-ブチルエステルを、方法802に従って、6-tert-ブトキシカルボニルアミノ-5-オキソ-オクタヒドロ-インドリジン-3-カルボン酸を4-
オキソ-ヘキサヒドロ-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2,6-ジカルボン酸2-メチルエステルの代わりに用いて調製した。C
42H
52N
8O
6 calculated 764.4 observed [M + 1]
+ 765.5;
rt=1.86 min.
1H (DMSO-d6):δ=7.89(m,8H),7.33(d,J=11.2Hz,1H),6.88(m,1H),5.12(m,2H),4.09(m,2H),3.84(m,2H),3.60 - 3.45 (series m, 4H),3.53(s,3H),2.34(m,2H),2.10 (m 8H),1.79(m,3H),1.37(s,9H),0.81 (dd, J=8.8Hz,J=17.2Hz,6H)。
【2094】
(実施例AW1)
【2095】
【化710】
[この文献は図面を表示できません]
{3-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-
イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-オキ
ソ-オクタヒドロ-インドリジン-6-イル}-カルバミン酸メチルエステル:{3-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-オキソ-オクタヒドロ-インドリジン-6-イル}-カルバミン酸メチルエステルを、方法804、続いて方法805に従って、
方法804において{3-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-
ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-オキソ-オクタヒドロ-インドリジン-6-イル}-カルバミン酸tert-ブチルエステルを{1-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-
イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イルメチル]-2-オキソ-ピペリジン-3-イル}-カルバミン酸tert-ブチルエステルの代わりに使用し、そして方法805において{1-[2-(5-{4’-[2-(6-アミノ-5-オキソ-オクタヒドロ-インドリジン-3-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを{1-[2-(5-{4’-[2-(3-アミノ-2-オキソ-ピペリジン-1-イルメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニ
ル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-
カルバミン酸メチルエステルの代わりに使用して、調製した。C
39H
46N
8O
6 calculated 722.4 observed [M + 1]
+ 723.4; rt=1.62 min.
1H (DMSO-d6):δ=8.10(m,1H),7.90(m,8H),7.31(m,2H),5.12(m,2H),4.11(m,2H),3.84 (m 2H),3.74(m,1H),3.53(s,6H),2.38(m,2H),2.14(m,3H),2.05(m,5H),1.82 (m 3H),0.81 (dd, J=8.8Hz,J=17.6Hz,6H)。
【2096】
(実施例AX1)
【2097】
【化711】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(2-{5-[4’-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-アセチル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチル]-カルバミン酸tert-ブチルエステル(1g,3.2mmol)、[2-メチル-1-(2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(1.57g,3.2mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)
パラジウム(0)(183mg,0.15mmol)、炭酸カリウム(878mg,6.5mmol)、1,2-ジメトキシエタン(25mL)および水(2.5mL)の混合物を、80℃で16時間撹拌した。この混合物を冷却し、そし
て全ての揮発性物質を減圧下で除去した。得られた残渣をジクロロメタン(100mL)に取り
、そして水(25mL)および飽和塩化ナトリウム(25mL)で洗浄した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その溶媒を減圧下で除去し、そしてその残渣を、(酢
酸エチル中10%メタノール)およびヘキサンの溶出液を用いるフラッシュクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、[1-(2-{5-[4’-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-アセチル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダゾ
ール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエス
テルを得た(869mg,1.4mmol,44%)。
C
33H
41N
5O
6 calculated 603.3 observed [M + 1]
+ 604.3; rt=2.01 min.
1H
(DMSO-d6):δ=11.82(s,1H),8.03(m,2H),7.84 (m 4H),7.72(m,2H),7.56(d,J=1.8Hz,1H),7.29(d,J=8.7Hz,1H),7.08(m,1H),5.08(m,1H),4.46(d,J=5.7Hz,2H),4.03(m,1H),3.80(m,2H),3.53(s,3H),2.14(m,2H),1.95(m,2H),0.86 (dd, J=6.9Hz,J=15.9Hz,6H)。
【2098】
[1-(2-{5-[4’-(2-アミノ-アセチル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-
ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:[1-(2-{5-[4’-(2-アミノ-アセチル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルを、方法804に従って、[
1-(2-{5-[4’-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-アセチル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチ
ルエステルを{1-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イルメチル]-2-オキソ-ピペリジン-3-イル}-カルバミン酸tert-ブチルエステルの代わりに用
いて調製した。C
28H
33N
5O
4 calculated 503.3 observed [M + 1]
+ 504.2; rt=1.42 min.。
【2099】
(実施例AY1)
【2100】
【化712】
[この文献は図面を表示できません]
【2101】
【化713】
[この文献は図面を表示できません]
2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-(メトキシ-メチル-カルバモイル)-酪酸ベンジル
エステル:4-メチルモルホリン(9.77mL,88.9mmol)を、2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ペンタン二酸1-ベンジルエステル(6g,17.7mmol)、およびHATU(8.11g,21.3mmol)の、ジメ
チルホルムアミド(20mL)中の懸濁物に添加した。5分後、N,O-ジメチルヒドロキシルアミ
ン塩酸塩(2.60g,26.7mmol)をこの溶液に添加した。1時間後、その溶媒を減圧下で除去し
た。その残渣を酢酸エチル(150mL)に取り、そして水(100mL)、水性塩化水素(0.5N,2×100mL)、飽和重炭酸ナトリウム(100mL)、および飽和塩化ナトリウム(100mL)で洗浄した。そ
の有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そしてその溶媒を減圧下で除去した。その残渣を、酢酸エチルおよびヘキサンの溶出液を用いるフラッシュクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、2-tert-ブト
キシカルボニルアミノ-4-(メトキシ-メチル-カルバモイル)-酪酸ベンジルエステルを得た(6.8g,17.8mmol,99%)。C
19H
28N
2O
6 calculated 380.2 observed [M + 1]
+ 381.2;
rt=2.48 min.。
【2102】
2,2-ビス(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-(メトキシ-メチル-カルバモイル)-酪酸
ベンジルエステル:ジ炭酸ジ-tert-ブチル(4.20g,19.6mmol)を、2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-4-(メトキシ-メチル-カルバモイル)-酪酸ベンジルエステル(6.8g,17.8mmol)お
よびジメチルアミノピリジン(436mg,3.5mmol)のアセトニトリル(40mL)中の溶液に添加し
た。16時間後、出発物質が残っていたので、ジ炭酸ジ-tert-ブチル(4.20g,19.6mmol)を再度添加した。6日後、その溶媒を減圧下で除去した。その残渣を酢酸エチル(250mL)に取り、水(2×100mL)および飽和塩化アンモニウム(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、そして濾過した。その溶媒を減圧下で除去した。その残渣を、酢酸エチルおよびヘキ
サンの溶出液を用いるフラッシュクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、2,2-ビス(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-(メトキシ-メチル-カルバモイル)-酪酸ベンジルエステルを得た(8.2g,17.0mmol,95%)。C
24H
36N
2O
6 calculated 480.3 observed [M + 1]
+ 481.1; rt=2.83 min.。
【2103】
2,2-ビス(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-オキソ-ペンタン酸ベンジルエステル:ヘキサン中のDIBAL(1.0M,14.7mL,14.7mmol)の溶液を、2,2-ビス(tert-ブトキシカルボニル
アミノ)-4-(メトキシ-メチル-カルバモイル)-酪酸ベンジルエステル(4g,10.5mmol)の溶液に窒素雰囲気下-78℃で滴下により添加した。2時間後、この混合物を飽和塩化アンモニウム(30mL)でクエンチし、そして室温まで温めた。水(20mL)を添加し、そしてこの混合物をジエチルエーテル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機相を室温で15分間静置した。得ら
れた粘性ゲルをCELITEのパッドで濾過した。その濾液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そしてその溶媒を減圧下で除去して、2,2-ビス(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-オキソ-ペンタン酸ベンジルエステルを得た(3.34g,7.9mmol,75%)。これを即座に次の工程に使用した。
【2104】
2,2-ビス(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-(1-エトキシカルボニル-エチルアミノ)-ペンタン酸ベンジルエステル:トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(5g,23.5mmol)を、2,2-ビス(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-オキソ-ペンタン酸ベンジルエステル(3.34g,7.9mmol)およびアラニンエチルエステル塩酸塩(3.62g,23.5mmol)のジクロロメタン(30mL)中の溶液に添加した。1時間後、飽和塩化アンモニウム(10mL)を添加し、そしてこの混
合物を5分間撹拌した。その水相をジクロロメタン(2×15mL)で抽出し、そして合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そしてその溶媒を減圧下で除去した。得られた残渣を、(酢酸エチル中10%メタノール)およびヘキサンの溶出液を用いるフラッシュク
ロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、2,2-ビス(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-(1-エトキシカルボニル-エチルアミノ)-ペンタン酸ベンジルエステルを得た(1.7g,3.3mmol,41%)。C
27H
42N
2O
8 calculated 522.3 observed [M + 1]
+ 523.3; rt=2.08 min.。
【2105】
2,2-ビス(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-(1-エトキシカルボニル-エチルアミノ)-ペンタン酸:2,2-ビス(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-(1-エトキシカルボニル-エチ
ルアミノ)-ペンタン酸を、方法803に従って、2,2-ビス(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-(1-エトキシカルボニル-エチルアミノ)-ペンタン酸ベンジルエステルを(3-tert-ブト
キシカルボニルアミノ-2-オキソ-ピペリジン-1-イル)-酢酸ベンジルエステルの代わりに
使用して、調製した。C
20H
36N
2O
8 calculated 432.3 observed [M + 1]
+ 433.1;
rt=1.73 min.。
【2106】
2-[3,3-ビス(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-オキソ-ピペリジン-1-イル]-プロピ
オン酸エチルエステル:HATU(1.72g,4.5mmol)を、2,2-ビス(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-5-(1-エトキシカルボニル-エチルアミノ)-ペンタン酸(1.31g,3.0mmol)および4-メチ
ルモルホリンの、ジメチルホルムアミド(50mL)中の溶液に添加した。30分後、その溶媒を減圧下で除去し、そしてその残渣を、酢酸エチルおよびヘキサンの溶出液を用いるフラッシュクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、2-[3,3-ビス(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-オキソ-ピペリジン-1-イ
ル]-プロピオン酸エチルエステルを得た(1.11g,2.6mmol,86%)。C
20H
34N
2O
7 calculated
414.2 observed [M + 1]
+ 415.2; rt=2.77 min.。
【2107】
2-(3-アミノ-2-オキソ-ピペリジン-1-イル)-プロピオン酸エチルエステル:2-(3-アミノ-2-オキソ-ピペリジン-1-イル)-プロピオン酸エチルエステルを、方法804に従って、2-[3,3-ビス(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-オキソ-ピペリジン-1-イル]-プロピオン酸
エチルエステルを{1-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イルメチル]-2-オキソ-ピペリジン-3-イル}-カルバミン酸tert-ブチルエステルの代わり
に用いて調製した。C
10H
18N
2O
3 calculated 214.2 observed [M + 1]
+ 215.2; rt=1.21 min.。
【2108】
以下の(カルバメート形成)は、方法806の実施例を構成する
2-(3-メトキシカルボニルアミノ-2-オキソ-ピペリジン-1-イル)-プロピオン酸エチルエステル:クロロギ酸メチル(192μl,2.5mmol)を、2-(3-アミノ-2-オキソ-ピペリジン-1-イ
ル)-プロピオン酸エチルエステル(353mg,1.6mmol)および4-メチルモルホリン(907μL,8.24mmol)の、ジクロロメタン(10mL)中の溶液に添加した。15分後、この混合物をジクロロメタン(20mL)で希釈し、そして水(10mL)および水性塩化水素(0.5N,10mL)で洗浄した。その
有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その溶媒を減圧下で除去して、2-(3-メトキシカルボニルアミノ-2-オキソ-ピペリジン-1-イル)-プロピオン酸エチルエステルを得た(332mg,1.2mmol,75%)。C
12H
20N
2O
5 calculated 272.1 observed [M + 1]
+
273.0; rt=1.82 min.。
【2109】
2-(3-メトキシカルボニルアミノ-2-オキソ-ピペリジン-1-イル)-プロピオン酸:2-(3-メトキシカルボニルアミノ-2-オキソ-ピペリジン-1-イル)-プロピオン酸を、方法801によって、2-(3-メトキシカルボニルアミノ-2-オキソ-ピペリジン-1-イル)-プロピオン酸エチルエステルを4-オキソ-ヘキサヒドロ-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2,6-ジカルボン酸6-エチルエステル2-メチルエステルの代わりに用いて調製した。C
10H
16N
2O
5 calculated 244.1 observed [M + 1]
+ 245.1; rt=1.53 min.。
【2110】
(1-{1-[2-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-エチル}-2-オキソ-ピペリジン-3-イル)-カルバミン酸メチルエステル:2-(3-メトキシカルボニルアミノ-2-オキソ-ピペリジン-1-イル)-プロピオン酸(48.5mg,0.20mmol)、HATU(91mg,0.24mmol)、および4-メチルモルホリン(109μL,0.99mmol)の、ジメチルホルムアミド(5mL)中の溶液を、周囲温度で5分間撹拌した。[1-(2-{5-[4’-(2-アミノ-アセチル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(100mg,0.20mmol)を、この反応混合物に添加した。40分後
、その溶媒を減圧下で除去し、そしてその残渣を酢酸エチル(10mL)に取った。得られた混合物は固体を含んでいたので、(酢酸エチル中10%メタノール)およびヘキサン、続いてDCM中30%メタノールの溶出液を用いるフラッシュクロマトグラフィーに供した。生成物を含
む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、(1-{1-[2-(4’-{2-[1-(2-メトキ
シカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-エチル}-2-オキソ-ピペリジン-3-
イル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(149mg,0.20mmol,99%)。C
38H
47N
7O
8 calculated 729.4 observed [M + 1]
+ 730.6; rt=1.78 min.。
【2111】
(1-{1-[4-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-エチ
ル}-2-オキソ-ピペリジン-3-イル)-カルバミン酸メチルエステル:酢酸アンモニウム(157mg,2.0mmol)、(1-{1-[2-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-
ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-2-オキソ-エチルカ
ルバモイル]-エチル}-2-オキソ-ピペリジン-3-イル)-カルバミン酸メチルエステル(149mg,0.20mmol)とキシレン(20mL)との混合物を、130℃で1時間加熱した。その溶媒を減圧下で除去した。その残渣をジクロロメタン(15mL)に取り、そして濾過した。その溶媒を減圧下で除去した。その残渣をジメチルホルムアミド(2mL)に取り、そして水中0.1%のTFAおよび
アセトニトリル中0.1%のTFAの溶出液を用いる逆相クロマトグラフィーに供した。生成物
を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を凍結乾燥により除去して、(1-{1-[4-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾー
ル-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-エチル}-2-オキソ-ピペリジ
ン-3-イル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(20.5mg,0.029mmol,15%)。C
38H
46N
8O
6 calculated 710.4 observed [M + 1]
+ 711.4; rt=1.59 min.。
1H (DMSO-d6):δ=8.10(m,1H),7.88(m,8H),7.33(d,J=8.7Hz,2H),5.33(m,1H),5.12(t,J=6.9Hz,1H),4.11(t,J=9.0Hz,1H),3.97(m,1H),3.54(s,3H),3.26(m,2H),2.37(m,1H),2.26 - 1.74 (series m, 8H),1.63(d,J=6.3Hz,3H),0.81 (dd, J=6.9Hz,J=13.2Hz,6H)。
【2112】
(実施例AZ1)
【2113】
【化714】
[この文献は図面を表示できません]
2,6-ジオキソ-モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチルエステル:(tert-ブトキシカルボニル-カルボキシメチル-アミノ)-酢酸(5g,21.4mmol)およびDCC(4.85g,23.6mmol)のジクロロメタン中の懸濁物を16時間撹拌した。この混合物を濾過し、そしてその溶媒を濾液から除
去して、2,6-ジオキソ-モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(4.86g,21.0mmol,99%)。
【2114】
({[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-メチル}-tert-ブトキシカ
ルボニル-アミノ)-酢酸:2,6-ジオキソ-モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチルエステル(2.5g,11.6mmol)を、2-アミノ-1-(4-ブロモ-フェニル)-エタノン塩酸塩(3.05g,12.2mmol)お
よび4-メチルモルホリン(1.92mL,17.4mmol)のジメチルホルムアミド(15mL)中の溶液に添
加した。30分後、その溶媒を減圧下で除去した。その残渣を酢酸エチル(100mL)に取り、
そして水(50mL)、水性塩化水素(0.5N,2×50mL)、および飽和重炭酸ナトリウム(2×50mL)
で洗浄した。その塩基性抽出物を中和し、そして酢酸エチル(2×75mL)で抽出した。2回
目の抽出からの合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その溶媒を減圧下で除去して、({[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-メチル}-tert-ブトキシカルボニル-アミノ)-酢酸を得た(4g,9.3mmol,80%)。C
17H
21BrN
2O
6 calculated 428.0 observed [M + 1]
+ 431.1; rt=2.36 min.。
【2115】
2-[2-({[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-メチル}-tert-ブトキシカルボニル-アミノ)-アセチルアミノ]-3-メチル-酪酸メチルエステル:4-メチルモルホ
リン(4.1mL,37.3mmol)を、({[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-メチル}-tert-ブトキシカルボニル-アミノ)-酢酸(4g,9.3mmol)、およびHATU(4.61g,12.1mmol)の、ジメチルホルムアミド(25mL)中の懸濁物に添加した。5分後、d-バリンメチルエス
テル塩酸塩(1.56g,9.3mmol)、をこの溶液に添加した。1時間後、その溶媒を減圧下で除去した。その残渣を酢酸エチル(150mL)に取り、そして水(100mL)、水性塩化水素(0.5N,2×100mL)、飽和重炭酸ナトリウム(100mL)、および飽和塩化ナトリウム(100mL)で洗浄した。
その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そしてその溶媒を減圧下で除去した。その残渣を、(酢酸エチル中10%メタノール)およびヘキサンの溶出液を用いるフラッシュ
クロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、2-[2-({[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-メチル}-tert-ブトキシカルボニル-アミノ)-アセチルアミノ]-3-メチル-酪酸メチルエステルを得た(4.37g,8.1mmol,87%)。C
23H
32BrN
3O
7 calculated 541.1 observed [M + 1]
+ 431.1; rt=2.65 min.。
【2116】
2-[2-({[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-メチル}-tert-ブトキシカルボニル-アミノ)-アセチルアミノ]-3-メチル-酪酸:2-[2-({[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-メチル}-tert-ブトキシカルボニル-アミノ)-アセチルアミノ]-3-メチル-酪酸を、方法801に従って、2-[2-({[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-
エチルカルバモイル]-メチル}-tert-ブトキシカルボニル-アミノ)-アセチルアミノ]-3-メチル-酪酸メチルエステルを4-オキソ-ヘキサヒドロ-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2,6-ジカル
ボン酸6-エチルエステル2-メチルエステルの代わりに用いて調製した。C
22H
30BrN
3O
7 calculated 527.1 observed [M + 1]
+ 528.1; rt=2.39 min.。
【2117】
2-[2-({[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-メチル}-アミノ)-ア
セチルアミノ]-3-メチル-酪酸:2-[2-({[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバ
モイル]-メチル}-アミノ)-アセチルアミノ]-3-メチル-酪酸を、方法804に従って、2-[2-({[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-メチル}-tert-ブトキシカルボニル-アミノ)-アセチルアミノ]-3-メチル-酪酸を1-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニ
ルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニ
ル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イルメチル]-2-オキソ-ピペリジン-3-イル}-カルバミン
酸tert-ブチルエステルの代わりに用いて調製した。C
17H
22BrN
3O
5 calculated 427.1 observed [M + 1]
+ 428.0; rt=2.39 min.。
【2118】
N-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチル]-2-(3-イソプロピル-2,5-ジオキソ-ピペ
ラジン-1-イル)-アセトアミド:HATU(3.70g,9.7mmol)を、2-[2-({[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-メチル}-アミノ)-アセチルアミノ]-3-メチル-酪酸(2.78g,6.5mmol)、および4-メチルモルホリン(3.57mL,32.5mmol)のDMF(100mL)中の溶液に添加
した。30分後、その溶媒を減圧下で除去した。その残渣をジクロロメタン(150mL)に取り
、そして水(50mL)、水性塩化水素(0.5N,2×50mL)、飽和重炭酸ナトリウム(50mL)で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。この混合物を濾過し、そしてその溶媒を減圧下で除去した。その残渣を、(酢酸エチル中10%メタノール)およびヘキサンの溶出液を用いる
フラッシュクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、N-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチル]-2-(3-イソプロピル-2,5-ジオキソ-ピペラジン-1-イル)-アセトアミドを得た(1.56g,3.8mmol,60%)。C
17H
20BrN
3O
4 calculated 409.1 observed [M + 1]
+ 410.1; rt=2.00 min.。
【2119】
{1-[2-(5-{4’-[2-(3-イソプロピル-2,5-ジオキソ-ピペラジン-1-イルメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボ
ニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:{1-[2-(5-{4’-[2-(3-イソプロピル-2,5-ジオキソ-ピペラジン-1-イルメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを、方法802からのイミダゾール環化を使用して、N-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチル]-2-(3-イソプロピル-2,5-ジオキソ-ピペラジン-1-イル)-ア
セトアミドを6-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-4-オキソ-ヘキ
サヒドロ-ピロロ[1,2-a]ピラジン-2-カルボン酸メチルエステルの代わりに使用し、そし
てカップリング反応において[2-メチル-1-(2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルを使用して、調製した。C
37H
44N
8O
5 calculated
680.3 observed [M + 1]
+ 681.4; rt=1.57 min.
1H (DMSO-d6):δ=8.39(d,J=3.0Hz,1H),8.11(m,1H),8.04(m,1H),7.88(m,5H),7.33(d,J=8.7Hz,1H),8.13(m,1H),4.79(m,1H),4.65(d,J=15.9Hz,1H),4.26 - 4.02(m,2H),3.83(m,2H),3.73(m,1H),3.54(s,3H),2.38(m,1H),2.14(m,2H),2.05(m,2H),8.40(m,8H)。
【2120】
以下の3工程(Sonogashiraカップリング、SEM保護、Boc脱保護)は、方法807の実施例を
構成する
(実施例BA)
【2121】
【化715】
[この文献は図面を表示できません]
【2122】
【化716】
[この文献は図面を表示できません]
3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-フ
ェニルエチニル)-フェニル]-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-1’-カルボン酸tert-ブチルエステル:4-(4-ブロモ-フェニル)-3’-(2-メトキシカルボニ
ルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリ
ル-1’-カルボン酸tert-ブチルエステル(686mg,1.74mmol)、(1-{2-[4-(4-エチニル-フェ
ニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(800mg,1.45mmol)、ヨウ化銅(I)(28mg,0.14mmol)、テトラキス(ト
リフェニルホスフィン)パラジウム(0)(167mg,0.14mmol)、トリエチルアミン(2.0mL,14.5mmol)および脱気したジメチルホルムアミド(10mL)の混合物を、80℃で1時間撹拌した。(1-{2-[4-(4-エチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-
メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(200mg,0.57mmol)を添加した。1時間後、その溶媒を減圧下で除去した。その残渣をジクロロメタン(50mL)に取り、そして水(10mL)、飽和塩化アンモニウム(2×10mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過し
た。その溶媒を減圧下で除去した。その残渣を、(酢酸エチル中10%メタノール)およびヘ
キサンの溶出液を用いるフラッシュクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-2’,3’,4’,5’-
テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-1’-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(439mg,0.50mmol,35%)。C
46H
57N
9O
8 calculated 863.4 observed [M + 1]
+ 864.5; rt=1.91 min.
1H (DMSO-d6):δ=8.07(m,1H),7.76(m,4H),7.68(m,H),7.56(d,J=7.6Hz,2H),7.30(d,J=8.8Hz,1H),5.37(m,1H),5.21(m,1H),5.08(m,2H),4.80(m,1H),4.07(t,J=7.2Hz,2H),3.81(m,2H),3.52(s,3H),3.51(s,3H),2.33(m,2H),2.08(m,1H),1.97(m,4H),1.39(s,9H),1.34(m,2H),0.81(m,12H)。
【2123】
【化717】
[この文献は図面を表示できません]
{1-[2-(5-{4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリ
ジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ブタ-1,3-ジイニル]-フェニル}-1H-
イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メ
チルエステル:{1-[2-(5-{4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ブタ-1,3-ジイニル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルもまた、フラッシュクロマトグラフィーにおいて単離された。この生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去した。得られた残渣をジメチルホルムアミド(2mL)に取り、そして水中0.1%のTFAおよびアセトニトリル中0.1%のTFAの
溶出液を用いる逆相クロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を凍結乾燥により除去して、{1-[2-(5-{4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルア
ミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ブ
タ-1,3-ジイニル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを得た(83.2mg,0.10mmol)。C
44H
50N
8O
6 calculated 786.4 observed [M + 1]
+ 787.6; rt=2.59 min
1H (DMSO-d6):δ=8.06(s,2H),7.79(m,4H),7.72(m,4H),7.28(d,J=8.8Hz,2H),5.08(t,J=7.2Hz,2H),4.07(t,J=8.0Hz,2H),3.80(m,4H),3.51(s,6H),2.32(m,2H),2.11(m,2H),1.99 (m
6H),0.84(m,1H),0.78 (dd, J=6.8Hz,J=17.6Hz,12H)。
【2124】
3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1-(2-トリメチルシラニル-エ
トキシメチル)-1H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1-(2-トリメチ
ルシラニル-エトキシメチル)-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-1’-カルボン酸tert-ブチルエステル:水素化ナトリウム(鉱油中60%,27mg,0.55mmol)を、3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-フェ
ニルエチニル)-フェニル]-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-1
’-カルボン酸tert-ブチルエステル(248mg,0.23mmol)のジメチルホルムアミド(8mL)中の
溶液に、窒素雰囲気下0℃で添加した。15分後、2-(トリメチルシリル)エトキシメチルク
ロリド(107.5μL,0.48mmol)を添加し、そしてこの反応物を周囲温度まで温めた。2時間後、その溶媒を減圧下で除去した。その残渣をジクロロメタン(50mL)に取り、水(20mL)で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濾過した。その溶媒を減圧下で除去した。その残渣を、(酢酸エチル中10%メタノール)およびヘキサンの溶出液を用いるフラッシ
ュクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-1’-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(410mg,0.36mmol)。C
58H
85N
9O
10Si
2
calculated 1123.6 observed [M + 1]
+ 1124.7; rt=3.10 min.。
【2125】
3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1-(2-トリメチルシラニル-エ
トキシメチル)-1H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1-(2-トリメチ
ルシラニル-エトキシメチル)-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾール:3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカ
ルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1-(2-トリメチルシラニル-エ
トキシメチル)-1H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1-(2-トリメチ
ルシラニル-エトキシメチル)-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾールを、方法804に従って、3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1-(2-ト
リメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェ
ニル]-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-1’-カルボン酸tert-ブチルエステルを{1-[5-(4’-{2-[1-(2-メト
キシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イ
ル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イルメチル]-2-オキソ-ピペリジン-3-イル}-カルバミン酸tert-ブチルエステルの代わりに用いて調製した。C
53H
77N
9O
8Si
2 calculated 1023.5 observed [M + 1]
+ 1024.7; rt=2.81 min.。
【2126】
以下の工程は、方法808の例を構成する
3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-フ
ェニルエチニル)-フェニル]-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-1’-カルボン酸メチルエステル:クロロギ酸メチル(15μL,0.19mmol)を、3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-
イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1-(2-トリメチルシラニル-エトキ
シメチル)-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾール(97mg,0.09mmol)、および4-メチルモルホリン(40μL,0.36mmol)のジクロロメタン(3mL)中の溶液に添加した
。30分後、その溶媒を減圧下で除去し、そしてトルエンと一緒に共沸した。その残渣をジクロロメタン(5mL)に取り、そしてトリフルオロ酢酸(5mL)を添加した。16時間後、揮発性物質を減圧下で除去し、そしてその残渣をテトラヒドロフラン(4mL)およびメタノール(2mL)に取った。水酸化ナトリウムの水溶液(2N,1mL)を添加した。30分後、その有機溶媒を減圧下で除去し、そして生じた沈殿物を濾過により単離した。その固体をジメチルホルムアミド(2mL)に取り、そして水中0.1%のTFAおよびアセトニトリル中0.1%のTFAの溶出液を用
いる逆相クロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を凍結乾燥により除去して、3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-1’-カルボン酸メチルエステルを得た(14.1mg,0.017mmol,10%)。
C
43H
51N
9O
8 calculated 821.4 observed [M + 1]
+ 822.8; rt=1.72 min.
1H
(DMSO-d6):δ=8.07(m,1H),7.77(m,7H),7.67(m,2H),7.57(m,3H),7.29(d,J=8.4Hz,1H),5.41(m,1H),5.27(d,J=5.6Hz,1H),5.15(d,J= 5.6Hz,1H),5.08(t,J=7.6Hz,2H),4.07(t,J=13.2Hz,2H),3.83(m,2H),3.76(m,2H),3.64(s,3H),3.58(m,1H),3.52(s,3H),3.51(s,3H),2.33(m,2H),2.13(m,1H),2.03(m,5H),1.90(m,2H),0.805(m,18H)。
【2127】
(実施例BB)
【2128】
【化718】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[5-(4-{4-[1’-アセチル-3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-3H,1’H-[2,4’]ビイミダゾリル-4-イル]-フェニルエ
チニル}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを、実施例BAの方法808に従って、この合成の最初の
工程において、無水酢酸をクロロギ酸メチルの代わりに用いて調製した。C
43H
51N
9O
7 calculated 805.4 observed [M + 1]
+ 806.5; rt=1.65 min;
1H (DMSO-d6):δ=8.06(m,1 H),776(m,6H),7.68(m,3H),7.56(d,J=7.6Hz,3H),7.29(d,J-=9.2Hz,1H),5.47(m,1H),5.38(m,1H),5.27(m,1 H),5.18(m,1 H),5.08(t,J=6.8Hz,2H),4.17(m,1 H),4.07(t,J=8.0Hz,2H),3.93(m,2H),3.84(m,4H),3.52(s,3H),3.51(s,6H),3.37(m,1H),2.34(m,2H),2.13(m,1H),1.99(m,12H),0.81(m,18H)。
【2129】
(実施例BC)
【2130】
【化719】
[この文献は図面を表示できません]
4-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-3-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシ
カルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-
フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを、方法807の工程1に従って、実施例BAの第一工程において(1-{2-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピペラジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを4-(4-ブロモ-フェニル)-3’-(2-メトキシカルボニ
ルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリ
ル-1’-カルボン酸tert-ブチルエステルの代わりに使用して、調製した。C
47H
59N
9O
8 calculated 877.5 observed [M + 1]
+ 878.5; rt=1.65分
1H (DMSO-d6):δ=8.08(m,1H),7.78(m,4H),7.68(m,2H),7.54(m,2H),7.29(d,J=9.2Hz,2H),5.54(m,1H),5.08(t,J=6.0Hz,1H),4.32(m,2H),4.07(t,J=8.0Hz,2H),3.81(m,4H),3.52(s,3H),3.51(s,3H),3.41(m,1H),2.34(m,1H),2.14(m,1H),2.00(m,4H),1.28 (3, 3H),1.17 (br s, 3H),0.80(m,12 H)。
【2131】
(実施例BD)
【2132】
【化720】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(2-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピペラジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-
イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルを、方法807に従って、(1-{2-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピペラジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを4-(4-ブロモ-フェニル)-3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2’,3’,4’,5’-テトラヒ
ドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-1’-カルボン酸tert-ブチルエステルの代わりに用いて
調製した。続いて方法808を、[1-(2-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピペラジン-2-イル]-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-3H-イ
ミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシ
メチル)-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルを3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フ
ェニル]-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾールの代わりに使用し、そしてクロロギ酸メチルを用いずに行った。C
42H
51N
9O
6 calculated 777.4 observed [M + 1]
+ 778.4; rt=1.58 min.。
1H (DMSO-d6):δ=9.30(m,1H),7.9(m,2H),7.75(m,3H),7.63(m,2H),7.52 (m 2H),7.28(d,J=8.0Hz,1H),5.96 (1H),5.07(m,1H),4.49(m,1H),4.28(m,2H),4.06(m,2H),3.80(m,4H),3.56(m,1H),3.53(s,3H),3.51(s,3H),3.27(m,2.12(m,1H),1.96(m,4H),0.95(m,1H),0.81(m,12H)。
【2133】
(実施例BE)
【2134】
【化721】
[この文献は図面を表示できません]
2-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:4-ブロモ-ベンゼン-1,2-ジアミン(2.4g)と2-ホルミル-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(2.55g)とのエタノール(5mL)中の混合物を、マイクロ波中80℃で1時
間加熱した。混合物を濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜80% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(2.6g,収率55%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
16H
20BrN
3O
2: 366.25; Found: 365.8 (M+H
+)。
【2135】
2-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミ
ダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(890mg,2.43mmol)、ビ
ス(ピナコラト)ジボロン(1.36g,5.35mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロ
セン]ジクロロパラジウム(II)(99mg,0.12mmol)および酢酸カリウム(620mg,6.32mmol)の、15mLのジオキサン中の混合物を、95℃まで4時間加熱した。この反応混合物を冷却し、そ
して酢酸エチルに溶解し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜80% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオ
キサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-
ブチルエステルを得た(588mg,収率59%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
32H
20BN
3O
4:
413.32; Found: 414.0 (M+H
+)。
【2136】
2-[2’-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H,3’H-[5,5’]ビベンゾイミダゾリル-2-イル]-
ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-
イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(64mg,0.174mmol)、2-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロ
リジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(72mg,0.174mmol)、テトラキス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム(30mg,0.026mmol)および炭酸カリウム(48mg,0.35mmol)の、2mlの1,2-ジメトキシエタンおよび1mLの水中の混合物を、マイクロ波中110℃で15分間まで加熱
した。この反応混合物を冷却し、そして酢酸エチルに溶解し、そして5%塩化リチウム水溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル,0%〜10% メタノール/酢酸エチル)により精製して、2-[2’-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H,3’H-[5,5’]ビベンゾイミダゾリル-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(15mg,収率15%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
32H
40N
6O
4: 572.70; Found: 573.1 (M+H
+)。
【2137】
[1-(2-{2’-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H,3’H-[5,5’]ビベンゾイミダゾリル-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:トリフルオロ酢酸(0.5mL)を(2-[2’-(1-Boc-ピ
ロリジン-2-イル)-3H,3’H-[5,5’]ビベンゾイミダゾリル-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(15mg,0.0262mmol)に添加し、そしてこの反応混合物を、室温で2時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そして減圧下で一晩乾燥させた。その残渣をDMF(1.5mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(10mg,0.058mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(27μL)、続いてHATU(20mg)を添加した。反応混合物を0℃で60分間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルに溶解し、そして希重炭
酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そして分取逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させ
て、[1-(2-{2’-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H,3’H-[5,5’]ビベンゾイミダゾリル-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチ
ル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルをビス-TFA塩として得た(8.1mg)。
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD-d
4)δ:8.02(s,2H),7.88(m,4H),5.38(m,2H),4.27(d,2H),4.12(m,2H),3.96(m,2H),3.62(s,6H),2.62(m,2H),2.40-2.20(m,6H),2.08(m,2H),0.95-0.85(m,12
H); LCMS-ESI
+: calc’d for C
36H
46N
8O
6: 686.80; Found: 687.3 (M+H
+)。
【2138】
(実施例BF)
【2139】
【化722】
[この文献は図面を表示できません]
2-{6-[4’-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ビフェニル-4-
イル]-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエス
テル(230mg,0.628mmol)、4,4’-ビフェニルジボロン酸ジピナコールエステル(1.28g,3.14mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(73mg,0.063mmol)および炭酸カ
リウム(521mg,3.77mmol)の、10mlの1,2-ジメトキシエタンおよび5mLの水中の混合物を、
マイクロ波中120℃まで40分間加熱した。この反応混合物を冷却し、そして酢酸エチルに
溶解し、そして5%塩化リチウム水溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮
し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-{6-[4’-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ビフェニル-4-イル]-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(15mg,収率15%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
34H
40BN
3O
4:
65.51; Found: 566.1 (M+H
+)。
【2140】
2-(6-{4’-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-{6-[4’-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ビフェニル-4-イル]-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(147mg,0.26mmol)、2-[5-ブロモ-1-(2-トリメチルシ
ラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチ
ルエステル(116mg,0.26mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(30mg,0.026mmol)、Pd(dppf)Cl
2(21mg,0.026mmol)および炭酸カリウム(72mg,0.52mmol)の、3mlの1
,2-ジメトキシエタンおよび1mLの水中の混合物を、90℃まで2.5時間加熱した。この反応
混合物を冷却し、そして酢酸エチルに溶解し、そして5%塩化リチウム水溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そして分取逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% ACN/H
2O
+ 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、2-(6-{4’-[2-(1-Boc-ピロ
リジン-2-イル)-3-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-
ビフェニル-4-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブ
チルエステルを得た(52mg,収率25%); LCMS-ESI
+: calc’d for C
46H
60N
6O
5Si: 805.09; Found: 805.1 (M+H
+)。
【2141】
(1-{2-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:トリフルオロ酢酸(2mL)を2-(6-{4’-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(52mg,0.056mmol)に添加し、そし
てこの反応混合物を、室温で4時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そして減圧下で
一晩乾燥させた。その残渣をDMF(1.5mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(20mg)、ジイソプロピルエチルアミン(59μL)、続いてHATU(43mg)を添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルに溶解し、そして希重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し
、そして分取逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、(1-{2-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブ
チリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-
イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メ
チルエステルをビス-TFA塩として得た(4.8mg)。
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD-d
4)δ:8.0(s,1H),7.92-7.82(m,11H),5.38(t,1H),5.24(t,1H),4.27(dd,2H),4.16(m,2H),3.96(m,2H),3.63(s,6H),2.62(m,2H),2.40-2.18(m,6H),2.08(m,2H),0.95-0.85(m,12 H); LCMS-ESI
+: calc’d for C
44H
52N
8O
6: 788.93; Found: 789.3 (M+H
+)。
【2142】
(実施例BG)
【2143】
【化723】
[この文献は図面を表示できません]
2-(6-トリメチルシラニルエチニル-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カ
ルボン酸tert-ブチルエステル:2-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(309mg,0.84mmol)、エチニル-トリメチル-シラン(1.2mL,8.4mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(97mg,0.08mmol)、ヨウ化銅(I)(32mg,0.16mmol)およびトリエチルアミン(0.7mL,5,04mmol)の、5mlのDMF中の混合物を、80℃まで8時間加熱した。この反応混合物を冷却し、そして酢酸エチルに溶解し、そ
して5%塩化リチウム水溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そして
フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)に
より精製して、2-(6-トリメチルシラニルエチニル-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(200mg,収率62%)。LCMS-ESI
-: calc
’d for C
21H
29N
3O
2Si: 383.56; Found: 384.1 (M+H
+)。
【2144】
2-(6-エチニル-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:炭酸カリウム(144mg)を、6mlのメタノール中の2-(6-トリメチルシラニルエチニル-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(200mg,0.52mmol)に添加した。この反応物を室温で2時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-(6-エチニル-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(121mg,収率75%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
18H
21N
3O
2: 311.38; Found: 311.8 (M+H
+)。
【2145】
2-{6-[2-(1-Boc-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-5-イルエチニル]-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-(6-ブロモ-1H-ベンゾイ
ミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(91mg,0.24mmol)、2-(6-エチニル-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(77mg,0.24mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(14mg)、ヨウ化
銅(I)(5mg)およびトリエチルアミン(138μL)の、2mlのDMF中の混合物を、90℃まで2時間
加熱した。この反応混合物を冷却し、そして酢酸エチルに溶解し、そして5%塩化リチウム水溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル,0%〜10% IPA/DCM:アセトン(3:2)混合物)により精製して
、2-{6-[2-(1-Boc-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-5-イルエチニル]-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(5.4mg)。LCMS-ESI
-:
calc’d for C
34H
40N
6O
4: 596.72; Found: 597.0 (M+H
+)。
【2146】
{1-[2-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イ
ル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イルエチニル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:トリフルオロ酢酸(1mL)を2-{6-[2-(1-Boc-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-5-イルエチニル]-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(5.4mg,0.0065mmol)に
添加し、そしてこの反応混合物を、室温で4時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そ
して減圧下で一晩乾燥させた。その残渣をDMF(1mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(2.6mg)、ジイソプロピルエチルアミン(9μL)、続
いてHATU(5.5mg)を添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルに溶解し、そして希重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そして分取逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精
製した。生成物を凍結乾燥させて、{1-[2-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メ
チル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イルエチニル}-1H-ベン
ゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸
メチルエステルをビス-TFA塩として得た(0.9mg)。
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD-d
4)δ:7.82(s,2H),7.68-7.60(m,4H),5.32(m,2H),4.27(dd,2H),4.11(m,2H),3.96(m,2H),3.63(s,6H),2.58(m,2H),2.40-2.12(m,6H),2.08(m,2H),0.95-0.85(m,12 H); LCMS-ESI
+: calc’d for C
38H
46N
8O
6: 710.82; Found: 711.2
(M+H
+)。
【2147】
(実施例BH)
【2148】
【化724】
[この文献は図面を表示できません]
2-(6-{4-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-ブタ-1,3-ジイニル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-(6-エチニル-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
エステル(88mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(16mg)、ヨウ化銅(I)(3mg)およびトリエチルアミン(120μL)の、1.5mlのDMF中の混合物を、50℃まで2時間加熱
した。この反応混合物を冷却し、そして酢酸エチルに溶解し、そして5%塩化リチウム水溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そして分取逆相HPLC(GEMINI,5%
〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製して、2-(6-{4-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イ
ル)-1H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-ブタ-1,3-ジイニル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イ
ル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(12mg)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
36H
40N
6O
4: 620.74; Found: 621.0 (M+H
+)。
【2149】
(1-{2-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ブタ-1,3-ジイニル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-
イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:ト
リフルオロ酢酸(1mL)を2-(6-{4-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-ブタ-1,3-ジイニル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(12mg)に添加し、そしてこの反応混合物を室温で3時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そして減圧下で一晩乾燥させた。その残渣をDMF(1mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(5.5mg)、ジイソプロピ
ルエチルアミン(13μL)、続いてHATU(12mg)を添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルに溶解し、そして希重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そして分取逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% ACN/H
2O
+ 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、(1-{2-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ブタ-1,3-ジイニル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニ
ル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルをビス-TFA塩として得た(4mg)。
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD-d
4)δ:7.82(s,2H),7.72-7.62(m,4H),5.32(m,2H),4.27(d,2H),4.11(m,2H),3.90(m,2H),3.63(s,6H),2.54(m,2H),2.38-2.12(m,6H),2.06(m,2H),0.95-0.85(m,12 H); LCMS-ESI
+: calc’d for C
40H
46N
8O
6: 734.84; Found: 735.2
(M+H
+)。
【2150】
(実施例BI)
【2151】
【化725】
[この文献は図面を表示できません]
2-[6-(4-ヨード-フェニルエチニル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-(6-エチニル-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(100mg,0.321mmol)、1,4-ジヨード-ベンゼン(529mg,1.61mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(37mg,0.03mmol)、ヨウ化
銅(I)(12mg,0.06mmol)およびトリエチルアミン(0.135mL,0.96mmol)の、2mlのDMF中の混合物を、マイクロ波中100℃まで1時間加熱した。この反応混合物を冷却し、そして酢酸エチルに溶解し、そして5%塩化リチウム水溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO
4)、
濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜100% 酢酸エチ
ル/ヘキサン)により精製して、2-[6-(4-ヨード-フェニルエチニル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(123mg,収率75%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
24H
24IN
3O
2: 513.37; Found: 531.8 (M+H
+)。
【2152】
2-{6-[4-ボロン酸-フェニルエチニル]-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[6-(4-ヨード-フェニルエチニル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(123mg,0.24mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(122mg,0.48mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(52mg,0.02mmol)および酢酸カリウム(52mg,0.53mmol)の、3mlの1,4-ジオキサン中の混合物を、90℃まで5時間加熱した。この反応混合物を冷却し、そして酢酸エチルに溶解し、そ
して5%塩化リチウム水溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そして
フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)、
続いて分取逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製して、2-{6-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニルエチニル]-1H-ベ
ンゾイミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの対応するボ
ロン酸を得た(15mg)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
24H
26BN
3O
4: 431.29; Found:
431.9 (M+H
+)。
【2153】
2-(6-{4-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニルエチニル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジ
ン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-{6-[4-ボロン酸-フェニルエチニル]-1H-ベンゾ
イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(11mg,0.025)、2-[5-ブロモ-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリ
ジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(34mg,0.076mmol)、テトラキス(トリフェニルホ
スフィン)パラジウム(1.5mg)、Pd(dppf)Cl
2(1mg)および炭酸カリウム(3.5mg)の、1mlのDMEおよび0.3mLの水中の混合物を、90℃まで30分間加熱した。この反応混合物を冷却し、そして酢酸エチルに溶解し、そして5%塩化リチウム水溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そして分取逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)に
より精製し、2-(6-{4-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3-(2-トリメチルシラニル-エトキ
シメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニルエチニル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(4mg,収率21%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
43H
60N
6O
5Si; 753.02; Found: 751.4 (M-H
+)。
【2154】
(1-{2-[5-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イルエチニル}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:トリフルオ
ロ酢酸(1mL)を2-(6-{4-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニルエチニル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(4mg)に添加し、そしてこの反応混合物
を室温で5時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そして減圧下で一晩乾燥させた。そ
の残渣をDMF(1mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(2mg)、ジイソプロピルエチルアミン(6μL)、続いてHATU(4mg)を添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルに溶解し、そして希重炭酸ナト
リウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そして分取逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、(1-{2-[5-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イルエチニル}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリ
ジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルをビス-TFA塩として得た(2.8mg):
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD-d
4)δ:7.86(s,1H),7.82(s,1H),7.78-7.60(m,5H),5.32(m,2H),4.27(dd,2H),4.11(m,2H),3.96(m,2H),3.63(s,6H),2.58(m,2H),2.40-2.12(m,6H),2.08(m,2H),0.95-0.85(m,12 H); LCMS-ESI
+: calc’d for C
40H
46N
8O
6: 736.86; Found: 737.3 (M+H
+)。
【2155】
(実施例BJ)
【2156】
【化726】
[この文献は図面を表示できません]
(2-メチル-1-{2-[5-(4-トリメチルシラニルエチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピ
ル)-カルバミン酸メチルエステル(364mg,0.81mmol)、エチニル-トリメチル-シラン(0.68mL,4.9mmol)、ヨウ化銅(I)(154mg,0.81mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(94mg,0.08mmol)およびトリエチルアミン(0.67mL,4.9mmol)の、5mlのDMF中の混合
物を、70℃まで一晩加熱した。この反応混合物を冷却し、そして酢酸エチルに溶解し、そして5%塩化リチウム水溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そして
フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)、
および続いて分取逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製して、(2-メチル-1-{2-[5-(4-トリメチルシラニルエチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(324mg)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
25H
34BN
4O
3Si: 466.65; Found: 467.1 (M+H
+)。
【2157】
(1-{2-[5-(4-エチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:炭酸カリウム(192mg)を、7mLのMeOH溶液中の(2-メチル-1-{2-[5-(4-トリメチルシラニルエチニル-フェニル)-1H-イミダゾー
ル-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(324mg)
に添加した。この反応物を、室温で一晩撹拌した。この混合物を濃縮して体積を減らし、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、(1-{2-[5-(4-エチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(234mg)。
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD-d
4)δ:7.84(s,1H),7.84(d,2H),6.98(d,2H),5.22(t,1H),4.21(d,1H),4.11(m,1H),3.86(m,1H),3.63(s,3H),2.55(m,1H),2.31-2.02(m,4H),0.95-0.85(m,6
H); LCMS-ESI
+: calc’d for C
22H
26N
4O
3: 394.47; Found: 395.1 (M+H
+)。
【2158】
(実施例BK)
【2159】
【化727】
[この文献は図面を表示できません]
{1-[2-(6-エチニル-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メ
チル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:トリフルオロ酢酸(1mL)を2-(6-エチニル-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(20mg)に
添加し、そしてこの反応混合物を、室温で1時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そ
して減圧下で一晩乾燥させた。その残渣をDMF(1mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(12mg)、ジイソプロピルエチルアミン(67μL)、続
いてHATU(24mg)を添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。この反応混合物を酢酸
エチルに溶解し、そして希重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そして分取逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精
製した。生成物を凍結乾燥させて、{1-[2-(6-エチニル-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを一TFA塩
として得た(23mg):
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD-d
4)δ:7.82(s,1H),7.72(d,1H),7.62(d,1H),5.32(t,1H),4.24(d,1H),4.11(m,1H),3.90(m,1H),3.63(s,4H),2.58(m,1H),2.38-2.12(m,3H),2.04(m,1H),0.95-0.85(m,6 H); LCMS-ESI
+: calc’d for C
22H
26N
4O
3:
368.43; Found: 369.0 (M+H
+)。
【2160】
(実施例BL)
【2161】
【化728】
[この文献は図面を表示できません]
ピペリジン-1,4-ジカルボン酸モノベンジルエステル:H
2O(50mL)中のピペリジン-4-カルボン酸(64.8g,0.5mol)をNaOH(44.0g,1.1mol)で処理した。この反応混合物を0℃まで冷却
し、そしてCbzCl(93.8g,0.55mol)で処理した。この反応混合物を、周囲温度で4時間撹拌
し、そしてこの混合物をEt
2O(3×150mL)で抽出した。その水相を6NのHCl(140mL)で酸性化し、そしてEtOAc(3×200mL)で抽出した。この溶液をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、粗製ピペリジン-1,4-ジカルボン酸モノベンジルエステル(120g)を得、これをさ
らに精製せずに使用した: MS (ESI) m/z 262 [M - H]
+。
【2162】
4-クロロカルボニル-ピペリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル:ジクロロメタン(300mL)中のピペリジン-1,4-ジカルボン酸モノベンジルエステル(40.2g,0.15mol)を塩化オキサリル(100g,0.79mol)で処理した。この反応混合物を、周囲温度で4時間撹拌し、そしてこ
の混合物を濃縮して、粗製4-クロロカルボニル-ピペリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(43g)を得、これをさらに精製せずに使用した。
【2163】
4-(2-ジアゾ-アセチル)-ピペリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル:ジクロロメタン(300mL)中の4-クロロカルボニル-ピペリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(43g,0.15mol)を(トリメチルシリル)ジアゾメタン(ヘキサン中2.0M,150mL,0.31mol)で15分間処理した。この反応混合物を、周囲温度で18時間撹拌し、そしてこの混合物を濃縮して、粗製4-(2-
ジアゾ-アセチル)-ピペリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(44g)を得、これをさらに
精製せずに使用した。
【2164】
4-(2-ブロモ-アセチル)-ピペリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル:EtOAc(300mL)中の4-(2-ジアゾ-アセチル)-ピペリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(44g,0.15mol)を0℃
まで冷却した。この溶液を33% HBr/HOAc(75mL,0.42mol)で15分かけてで処理し、そして
周囲温度で2時間撹拌した。この混合物を飽和NaHCO
3溶液(300mL)で、pHが中性またはわずかに塩基性になるまでゆっくりとで処理し、そして濾過した。この溶液をMgSO
4で乾燥さ
せ、そして330g SiO
2のCOMBIFLASHカラム(0%〜100% EtOAc-ヘキサン勾配)に供して、4-(2-ブロモ-アセチル)-ピペリジン-1-カルボン酸ベンジルエステルを得た(38.1g,81%):
MS (ESI) m/z 341 [M + H]
+。
【2165】
ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(1-ベンジルオキシカルボニル-ピペリジン-4-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル:MeCN(250mL)中の(S)-プロリン(13g,61mmol)をトリエチルアミン(8.5mL,61mmol)で処理した。MeCN(50mL)中の4-(2-ブロモ-アセチル)-ピペリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(19g,56mmol)を15分間かけて滴下によ
り添加し、そしてこの反応物を2時間撹拌した。この混合物を濃縮し、そしてジクロロメ
タン(100mL)に懸濁させ、そしてH
2O(50mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾燥させ、そ
して330g SiO
2のCOMBIFLASHカラム(0%〜100% EtOAc-ヘキサン勾配)に供して、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(1-ベンジルオキシカルボニル-ピペリジン-4-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステルを得た(20g,75%): MS (ESI) m/z 497 [M
+ Na]
+。
【2166】
4-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ピ
ペリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル:キシレン(100mL)中のピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(1-ベンジルオキシカルボニル-ピペリジン-4-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル(20g,42mmol)を酢酸アンモニウム(16g,210mmol)で処理した。この反応物を、密封チューブ内130℃で3時間撹拌した。この混合物を濃縮し、そしてジクロロメタン(100mL)に懸濁させ、そして飽和NaHCO
3(50mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾燥させ、そして330g SiO
2のCOMBIFLASHカラム(0%〜100% EtOAc-ヘキサン、続いて0%〜20%
MeOH-EtOAc勾配)に供して、4-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ピペリジン-1-カルボン酸ベンジルエステルを得た(6.8g,36%):
MS (ESI) m/z 455 [M + H]
+。
【2167】
4-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3-(2-トリメチルシラニル-エ
トキシメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ピペリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル:DMF(115mL)中の4-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ピペリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(6.8g,14.9mmol)をNaH(鉱油中60%分散物,655mg,16.4mmol)で一度に処理した。5分後、この混合物を、0.1mLずつのSEMCl(2.75mL,15.7mmol)で10分間かけて処理した。この反応物を3時間撹拌し、そして飽和NH
4Cl溶液(50mL)およびEtOAc(100mL)で希釈した。その有機層をH
2O(3×50mL)およびブライン(50mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾燥させ、そして120g SiO
2のCOMBIFLASHカラム(0%〜100%
EtOAc-ヘキサン、続いて0%〜20% MeOH-EtOAc勾配)に供して、4-[2-(1-tert-ブトキシ
カルボニル-ピロリジン-2-イル)-3-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-3H-イミダ
ゾール-4-イル]-ピペリジン-1-カルボン酸ベンジルエステルを得た(2.8g,32%): MS (ESI) m/z 585 [M + H]
+。
【2168】
2-[5-ピペリジン-4-イル-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:EtOH(60mL)中の4-[2-(1-tert-
ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ピペリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(2.8g,6.1mmol)を20%
PdOH/C(600mg)で処理し、そしてH
2の雰囲気下に置いた。この反応物を18時間撹拌し、
そしてCELITEプラグで濾過して、粗製2-[5-ピペリジン-4-イル-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエス
テルを得(2.0g)、これをさらに精製せずに使用した: MS (ESI) m/z 451 [M + H]
+。
【2169】
2-[3-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-
ピペリジン-4-イル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イ
ル]-ピロリジン-ビス-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:トルエン(3.5mL)中の2-[5-ピペリジン-4-イル-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(170mg,0.37mmol)および4-ブロモフェニル-1-SEM-イミダゾール-2-イル-ピロリジン-1-Boc(164mg,0.31mmol,WO 2008/021927に従って調製した)を、Pd(OAc)
2(1.4mg,0.0064mmol,トルエン中10%溶液による)、BINAP(19mg,0.031mmol)、およびNaOtBu(42mg,0.44mmol)で処理した。この混合物を密封チューブ内で110℃で36時間撹拌した。この溶液を濃縮し、EtOAc(50mL)で希釈し、そして飽和NaHCO
3(20mL)
、H
2O(20mL)、およびブライン(20mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾燥させ、そして40g SiO
2のCOMBIFLASHカラム(0%〜100% EtOAc-ヘキサン、続いて0%〜20% MeOH-EtOAc勾
配)に供して、2-[3-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-ピペリジン-4-イル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-ビス-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(35mg,13%):
MS (ESI) m/z 892 [M + H]
+。
【2170】
[1-(2-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ピペリジン-1-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:ジ
クロロメタン(1.0mL)中の2-[3-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-3H-イミダゾー
ル-4-イル]-フェニル}-ピペリジン-4-イル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-ビス-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(35mg,0.04mmol)をトリフルオロ酢酸(0.2mL)で処理し、そしてこの混合物を1時間撹拌した。この溶液を濃縮し、そしてその残渣をDMF(1.0mL)に懸濁させ、そして(S)-Moc-Val-OH(15mg,0.086mmol)、HATU(32mg,0.085mmol)、およびN-メチルモルホリン(0.034mL,0.31mmol)で処理した。この混合物を2時間撹拌し、次いでEtOAc(25mL)で希釈し、そして飽和NaHCO
3(3×10mL)、H
2O(10mL)、およびブライン(10mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾燥させ、そして
トリフルオロ酢酸(1.0mL)に懸濁させ、そしてねじ蓋付きバイアル中40℃で1時間撹拌した。この溶液を濃縮し、そして逆相HPLCカラム(5%〜95% MeCN-H
2O; 0.1% TFA調節剤)に
供して、[1-(2-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ピペリジン-1-イル)-フェニル]-1H-イミダゾ
ール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエス
テル(9.5mg,33%)を白色固体(TFA塩)として得た:
1H NMR(CD
3OD, 300 MHz) 7.64(s,1H),7.57(d,J=9.0Hz,2H),7.29(s,1H),7.11(d,J=9.0Hz,2H),5.18(m,2H),4.21(m,2H),4.08(m,2H),3.96(m,2H),3.84(m,2H),3.65,(s,3H),3.64(s,3H),2.96(m,3H),2.51(m,2H),2.20(m,2H),2.13(m,7H),1.82(m,2H),0.91(m,12H); MS (ESI) m/z 746 [M + H]
+。
【2171】
(実施例BM)
【2172】
【化729】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエ
ステル:DMF中(60mL)の(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリ
ジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(2.6g,5.8mmol)を、NaH(鉱油中60%分散物,256mg,6.4mmol)で一度に処理した。5分後、この混合物を0.1mLずつのSEMCl(1.08mL,6.1mmol)で10分間かけて処理した。この反応物を2時間撹拌し、そして飽和NH
4Cl溶液(50mL)およびEtOAc(100mL)で希釈した。その有機層をH
2O(3×50mL)および
ブライン(50mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾燥させ、そして120g SiO
2のCOMBIFLASHカラム(0%〜100% EtOAc-ヘキサン勾配)に供して、(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボ
ニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(2.4g,71%)。
【2173】
{1-[2-(5-{4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリ
ジン-2-イル]-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-3H-イミダゾール-4-イル}-フェ
ニル)-ピペラジン-1-イル]-フェニル}-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチ
ルエステル:トルエン(3.5mL)中の(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プ
ロピル)-カルバミン酸メチルエステル(222mg,0.38mmol)およびピペラジン(17mg,0.19mmol)を、Pd(OAc)
2(2.1mg,0.0096mmol,トルエン中10%溶液による)、BINAP(12mg,0.019mmol)、およびNaOtBu(64mg,0.67mmol)で処理した。この混合物を密封チューブ内で120℃で4時間
撹拌した。この溶液を濃縮し、EtOAc(50mL)で希釈し、そして飽和NaHCO
3(20mL)、H
2O(20mL)、およびブライン(20mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾燥させ、そして逆相HPLCカ
ラム(5%〜95% MeCN-H
2O;0.1% TFA調節剤)に供して、{1-[2-(5-{4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ピペラジン-1-イル]-フェニル}-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カ
ルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを得た(8mg,4%): MS (E
SI) m/z 1105 [M + Na]
+。
【2174】
{1-[2-(5-{4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリ
ジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ピペラジン-1-イル]-フェニル}-1H-
イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メ
チルエステル:トリフルオロ酢酸(1.0mL)中の{1-[2-(5-{4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカル
ボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-(2-トリメチルシラニル-エトキ
シメチル)-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ピペラジン-1-イル]-フェニル}-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(8mg,0.007mmol)を、ねじ蓋付きバイアル中40℃で1時間撹拌した。この溶液を濃縮し、そして逆相HPLCカラム(5%〜95% MeCN-H
2O; 0.1% TFA調節剤)に供して、{1-[2-(5-{4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルア
ミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ピ
ペラジン-1-イル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(1.9mg,32%)を白色固体(TFA塩)として得た:
1H NMR(CD
3OD, 300 MHz) 7.66(s,2H),7.60(d,J=8.7Hz,4H),7.13(d,J=8.7Hz,4H),5.21 (app t, J=8.1Hz,2H),4.22(d,J=7.2Hz,2H),4.09(m,2H),3.85(m,2H),3.66(s,6H),3.31(m,5H),2.52(m,2H),2.16(m,8H),0.91(m,12H); MS (ESI) m/z 824 [M + H]
+。
【2175】
(実施例BN)
【2176】
【化730】
[この文献は図面を表示できません]
2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸:THF(10mL)中の2-[4-ブロモ-1-(2-トリメチル
シラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブ
チルエステル(1.0g,2.2mmol)を-78℃まで冷却し、そしてt-BuLi(ペンタン中1.7M,2.7mL,4.6mmol)で処理した。この反応混合物を1時間撹拌し、そして固体CO
2(500mg)で処理した。この混合物を周囲温度まで温め、そして混合物を濃縮した。この溶液をMgSO
4で乾燥させ
、そして120g SiO
2のCOMBIFLASHカラム(0%〜100% EtOAc-ヘキサン、続いて0%〜20% MeOH-EtOAc勾配)に供して、2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸を得た(200mg,22%):
MS (ESI) m/z 412 [M + H]
+。
【2177】
2-[4-{9-[1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボニル]-3,9-ジアザ-スピロ[5.5]ウンデカン-3-カルボニル}-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:DMF(1.0mL)中の2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸(141mg,0.34mmol)を、スピロ-ジアミン(38mg,0.16mmol)、HATU(136mg,0.36mmol)、およびN-メチルモルホリン(0.90mL,0.82mmol)で処理した。この混合物を2時間撹拌し、次いでEtOAc(25mL)で希釈し、そして飽和NaHCO
3(3×10mL)、H
2O(10mL)、およびブライン(10mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾燥させ
て、粗製2-[4-{9-[1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-4-カル
ボニル]-3,9-ジアザ-スピロ[5.5]ウンデカン-3-カルボニル}-1-(2-トリメチルシラニル-
エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得、これをさらに精製せずに使用した: MS (ESI) m/z 941 [M + H]
+。
【2178】
(1-{2-[4-(9-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-カルボニル}-3,9-ジアザ-スピロ[5.5]ウンデカン-3-カルボニ
ル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:トリフルオロ酢酸(3.0mL)中の2-[4-{9-[1-(2-トリメチルシラニル-
エトキシメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボニル]-3,9-ジアザ-スピロ[5.5]ウンデカン-3-カルボニル}-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピ
ロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(153mg,0.17mmol)を18時間撹拌した。この混合物を濃縮し、DMF(1.7mL)に懸濁させ、そして(S)-Moc-Val-OH(64mg,0.37mmol)、HATU(140mg,0.38mmol)、およびN-メチルモルホリン(185mL,1.66mmol)で処理した。この混合物を2時間撹拌し、次いでEtOAc(25mL)で希釈し、そして飽和NaHCO
3(3×10mL)、H
2O(10mL)、お
よびブライン(10mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾燥させ、そして逆相HPLCカラム(5%〜95% MeCN-H
2O; 0.1% TFA調節剤)に供して、1-{2-[4-(9-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-カルボニル}-3,9-ジアザ-スピロ[5.5]ウンデカン-3-カルボニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(3.0mg,2%)を白色固体(TFA塩)として得た:
1H NMR(CD
3OD, 300 MHz) 7.77(s,2H),5.18 (app t, J=6.9Hz,2H),4.22(d,J=7.2Hz,2H),4.09(m,2H),3.85(m,2H),3.66(s,6H),3.31(m,5H),2.52(m,2H),2.16(m,8H),0.91(m,12H); MS (ESI) m/z 796 [M + H]
+。
【2179】
(実施例BO)
【2180】
【化731】
[この文献は図面を表示できません]
4-{4-[2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-ピペラ
ジン-1-カルボン酸ベンジルエステル:トルエン(9mL)中の(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カ
ルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(1033mg,1.8mmol)および4-Cbz-ピペラジン(588mg,2.7mmol)を、Pd(OAc)
2(20mg,0.09mmol)、BINAP(110mg,0.1mmol)、
およびNaOtBu(428mg,4.45mmol)で処理した。この混合物を密封チューブ内で110℃で18時
間撹拌した。この溶液を濃縮し、EtOAc(50mL)で希釈し、そして飽和NaHCO
3(20mL)、H
2O(20mL)、およびブライン(20mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾燥させ、そして120g SiO
2のCOMBIFLASHカラム(0%〜100% EtOAc-ヘキサン勾配)に供して、4-{4-[2-[1-(2-メトキ
シカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-ピペラジン-1-カルボン酸ベンジルエステルを得た(166mg,13%): MS (ESI) m/z 719 [M + H]
+。
【2181】
(2-メチル-1-{2-[5-(4-ピペラジン-1-イル-フェニル)-1-(2-トリメチルシラニル-エト
キシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-プロピル)-カルバミ
ン酸メチルエステル:EtOH(2.5mL)中の4-{4-[2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチ
ル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-3H-イミ
ダゾール-4-イル]-フェニル}-ピペラジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(166mg,0.23mmol)を20% PdOH/C(60mg)で処理し、そしてH
2の雰囲気下に置いた。この反応物を18時間撹
拌し、そしてCELITEプラグで濾過して、粗製(2-メチル-1-{2-[5-(4-ピペラジン-1-イル-
フェニル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(120mg)を得、これをさらに精製せずに使用した: MS (ESI) m/z 585 [M + H]
+。
【2182】
2-[4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-
イル]-3-メチル-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ピペラジン-1-カルボニル]-1-(2-
トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:DMF(1mL)中の(2-メチル-1-{2-[5-(4-ピペラジン-1-イル-フェニ
ル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(28mg,0.047mmol)および2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸(20mg,0.047mmol)を、HATU(20mg,0.052mmol)およびN-メチ
ルモルホリン(0.26mL,0.23mmol)で処理した。この混合物を18時間撹拌し、次いでEtOAc(25mL)で希釈し、そして飽和NaHCO
3(3×10mL)、H
2O(10mL)、およびブライン(10mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾燥させて、粗製2-[4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミ
ノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3-メチル-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ピペラジン-1-カルボニル]-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得、これをさらに精製せ
ずに使用した: MS (ESI) m/z 978 [M + H]
+。
【2183】
[1-(2-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-カルボニル}-ピペラジン-1-イル)-フェニル]-1H-イミダゾ
ール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエス
テル:トリフルオロ酢酸(3.0mL)中の2-[4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-
メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3-メチル-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-
ピペラジン-1-カルボニル]-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(47mg,0.05mmol)を18時間撹拌した。この混合物を濃縮し、DMF(1.5mL)に懸濁させ、そして(S)-Moc-Val-OH(9mg,0.0.053mmol)、HATU(20mg,0.0.053mmol)、およびN-メチルモルホリン(0.26mL,0.24mmol)で処理した。この混合物を18時間撹拌し、次いでEtOAc(25mL)で希釈し、そして飽和NaHCO
3(3×10mL)、H
2O(10mL)、およびブライン(10mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾燥させ、そして逆相HPLCカラム(5%〜95% MeCN-H
2O;0.1% TFA調節剤)に供して、[1-(2-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-カルボニル}-ピペラジン-1-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(6.6mg,18%)を白色固体(TFA塩)として得た:
1H NMR(CD
3OD, 300 MHz) 7.67(s,2H),7.59(d,J=8.7Hz,2H),7.10(d,J=9.3Hz,2H),5.20 (app t, J=7.2Hz,2H),4.22(d,J=7.2Hz,2H),4.01(m,5H),3.85(m,2H),3.66(s,6H),3.38(m,2H),2.52(m,2H),2.16(m,8H),0.91(m,12H); MS (ESI) m/z 775 [M + H]
+。
【2184】
(実施例BP)
【2185】
【化732】
[この文献は図面を表示できません]
{1-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-シクロプロピル}-カルバミン酸tert-ブチルエステル:DMF(30mL)中の2-アミノ-1-(4-ブロモ-フェニル)-エタノンHCl(2.5g,10mmol)を、1-tert-ブトキシカルボニルアミノ-シクロプロパンカルボン酸(1.97g,9.8mmol)、HATU(4.02g,10.5mmol)、およびDIPEA(5.6mL,31.1mmol)で処理した。この混合物を18時間撹拌し、そして濃縮した。この混合物をEtOAc(25mL)で希釈し、そして飽和NaHCO
3(3
×10mL)、H
2O(10mL)、およびブライン(10mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾燥させ、
そして80g SiO
2のCOMBIFLASHカラム(0%〜100% EtOAc-ヘキサン勾配)に供して、{1-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-シクロプロピル}-カルバミン酸tert-ブチルエステルを得た(3.49g,90%)。キシレン(20mL)中のこの材料(3.49g,8.8mmol)を酢
酸アンモニウム(3.4g,44mmol)で処理した。この反応物を、密封チューブ内130℃で18時間撹拌した。この混合物を濃縮し、そしてジクロロメタン(100mL)に懸濁させ、そして飽和NaHCO
3(50mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾燥させて、粗製{1-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-シクロプロピル}-カルバミン酸tert-ブチルエステルを得、
これをさらに精製せずに使用した: MS (ESI) m/z 379 [M + H]
+。
【2186】
(1-{1-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-シクロプロピルカルバモイ
ル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:{1-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-
イミダゾール-2-イル]-シクロプロピル}-カルバミン酸tert-ブチルエステル(3.3g,8.77mmol)を4NのHCl/ジオキサン(40mL)で処理し、そして2時間撹拌した。この混合物を濃縮し、そしてDMF(50mL)に懸濁させた。この混合物を、(S)-Moc-Val-OH(1.69g,9.7mmol)、HATU(3.67g,9.7mmol)、で処理した。N-メチルモルホロン(4.8mL,43.9mmol)で処理した。この混
合物を18時間撹拌し、そして濃縮した。この混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、そして飽和NaHCO
3(3×50mL)、H
2O(50mL)、およびブライン(50mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾
燥させ、そして120g SiO
2のCOMBIFLASHカラム(0%〜100% EtOAc-ヘキサン勾配)に供して、(1-{1-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-シクロプロピルカルバモイ
ル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(3.37g,88%): MS (ESI)
m/z 436 [M + H]
+。
【2187】
[2-メチル-1-(1-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フ
ェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-シクロプロピルカルバモイル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:1,4-ジオキサン(25mL)中の(1-{1-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダ
ゾール-2-イル]-シクロプロピルカルバモイル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(1.38g,3.2mmol)を、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.69g,6.7mmol)、Pd(PPh
3)
4(150mg,0.13mmol)、およびKOAc(810mg,8.2mmol)で処理した。この混合物を密封チューブ内で80℃で18時間撹拌した。この混合物をフリットガラス漏斗で濾過し、そして濃縮した。次いで、この混合物をジクロロメタン(10mL)に懸濁させ、そして濾過し、そして120g SiO
2のCOMBIFLASHカラム(0%〜100% EtOAc-ヘキサン勾配)に供して、[2-メチル-1-(1-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-シクロプロピルカルバモイル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルを得た(1.24g,81%): MS (ESI) m/z 483 [M + H]
+。
【2188】
(1-{2-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリルアミノ)-シク
ロプロピル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-
ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:3:1のDME/H
2O(2.5mL)中の[2-メチル-1-(1-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-シクロプロピルカルバモイル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(85mg,0.21mmol)および(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メ
チルエステル(97mg,0.21mmol)を、Pd(PPh
3)
4(10mg,0.0084mmol)およびK
2CO
3(2M溶液,0.42mL,0.84mmol)で処理した。この混合物を密封チューブ内で80℃で3時間撹拌した。この混
合物をフリットガラス漏斗で濾過し、そして濃縮した。この混合物を逆相HPLCカラム(5%
〜95% MeCN-H
2O;0.1% TFA調節剤)に供して、(1-{2-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボ
ニルアミノ-3-メチル-ブチリルアミノ)-シクロプロピル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピ
ル)-カルバミン酸メチルエステル(2.3mg,2%)を白色固体(TFA塩)として得た:
1H NMR(CD
3OD, 300 MHz) 7.93(s,2H),7.84(m,4H),5.20(m,1H),4.23(d,J=7.2Hz,2H),4.01(m,2H),3.83(m,4H),3.70(s,3H),3.66(s,3H),3.38(m,2H),2.57(m,2H),2.18(m,4H),2.04(m,4H),1.75(m,4H),1.58(m,4H),0.95(m,12H); MS (ESI) m/z 725 [M + H]
+。
【2189】
(実施例BQ)
【2190】
【化733】
[この文献は図面を表示できません]
{1-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-シクロブチル}-カルバミン酸tert-ブチルエステル:DMF(75mL)中の2-アミノ-1-(4-ブロモ-フェニル)-エタノンHCl(5.8g,23mmol)を、1-tert-ブトキシカルボニルアミノ-シクロブタンカルボン酸(5.0g,23mmol)、HATU(9.7g,25mmol)、およびDIPEA(12.9mL,34mmol)で処理した。この混合物を18時間撹拌し、そして濃縮した。この混合物をEtOAc(25mL)で希釈し、そして飽和NaHCO
3(3×10mL)、H
2O(10mL)、およびブライン(10mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾燥させて、粗製{1-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-シクロブチル}-カルバミン酸tert-ブチルエステルを得、これをさらに精製せずに使用した。キシレン(40mL)中のこの材料(6.54g,16mmol)を酢酸アンモニウム(6.1g,80mmol)で処理した。この反応物を、密封チュー
ブ内で130℃で18時間撹拌した。この混合物を濃縮し、そしてジクロロメタン(100mL)に懸濁させ、そして飽和NaHCO
3(50mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾燥させて、粗製{1-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-シクロブチル}-カルバミン酸tert-ブチルエステルを得、これをさらに精製せずに使用した: MS (ESI) m/z 393 [M + H]
+。
【2191】
{1-[1H-イミダゾール-2-イル]-シクロブチル}-カルバミン酸tert-ブチルエステルボロ
ン酸:1,4-ジオキサン(2.5mL)中の{1-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-シクロブチル}-カルバミン酸tert-ブチルエステル(110mg,0.28)を、ビス(ピナコラト)ジ
ボロン(150mg,0.59mmol)、Pd(PPh
3)
4(13mg,0.011mmol)、およびKOAc(71mg,0.73mmol)で処理した。この混合物を密封チューブ内で80℃で18時間撹拌した。この混合物をフリットガラス漏斗で濾過し、そして濃縮した。この混合物を逆相HPLCカラム(5%〜95% MeCN-H
2O;0.1% TFA調節剤)に供して、{1-[1H-イミダゾール-2-イル]-シクロブチル}-カルバミン酸tert-ブチルエステルボロン酸を得た。
【2192】
2-(5-{4’-[2-(1-tert-ブトキシカルボニルアミノ-シクロブチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブ
チルエステル:3:1のDME/H
2O(1.5mL)中の1-[1H-イミダゾール-2-イル]-シクロブチル}-カ
ルバミン酸tert-ブチルエステルボロン酸(60mg,0.17mmol)および2-[5-(4-ブロモ-フェニ
ル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボンtert-ブチルエステル(65mg,17mmol)を、Pd(PPh
3)
4(10mg,0.0084mmol)およびK
2CO
3(2M溶液,0.25mL,0.50mmol)で処理した。この混合物を密封チューブ内で80℃で18時間撹拌した。この混合物をフリットガラス漏斗で濾過し、そして濃縮した。この混合物を逆相HPLCカラム(5%〜95% MeCN-H
2O; 0.1% TFA調節剤)に供して、2-(5-{4’-[2-(1-tert-ブトキシカルボニルアミノ-シクロブチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カ
ルボン酸tert-ブチルエステルを得た(10mg,9%): MS (ESI) m/z 625 [M + H]
+。
【2193】
(1-{2-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリルアミノ)-シク
ロブチル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピ
ロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:2-(5-{4’-[2-(1-tert-ブトキシカルボニルアミノ-シクロブチル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェ
ニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(9.8mg,0.016mmol)を4NのHCl/ジオキサン(1.5mL)で処理し、そして4時間撹拌した。この混合物を濃縮し、そしてDMF(1.5mL)に懸濁させた。この混合物を、(S)-Moc-Val-OH(6.0mg,0.032mmol)、HATU(13mg,0.034mmol)、およびN-メチルモルホロン(0.009mL,0.080mmol)で処理した。この混合物を18時間撹拌し、そして濃縮した。この混合物を逆相HPLCカラム(5%
〜95% MeCN-H
2O; 0.1% TFA調節剤)に供して、(1-{2-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカル
ボニルアミノ-3-メチル-ブチリルアミノ)-シクロブチル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピ
ル)-カルバミン酸メチルエステル(2.8mg,24%)を白色固体(TFA塩)として得た:
1H NMR(CD
3OD, 300 MHz) 7.88(m,10H),5.20(m,1H),4.23(d,J=7.2Hz,1H),4.12(m,1H),3.88 (app d, J=7.2Hz,2H),3.66(s,3H),3.63(s,3H),2.85 (br m,2H),2.65(m,4H),2.09(m,10H),0.95(m,12H); MS (ESI) m/z 739 [M + H]
+。
【2194】
(実施例BR)
【2195】
【化734】
[この文献は図面を表示できません]
[2-メタンスルホニル-2-メチル-1-(2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサ
ボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブ
チルエステル(1.02g,1.73mmol)を4NのHCl/ジオキサン(5mL)で処理し、そして4時間撹拌した。この混合物を濃縮し、そしてDMF(1.5mL)に懸濁させた。この混合物を、(S)-Moc-3-メタンスルホニル-2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(460mg,1.82mmol)、HATU(772mg,2.03mmol)、およびN-メチルモルホロン(0.950mL,8.65mmol)で処理した。この混合物
を18時間撹拌し、そして濃縮した。この混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、そして飽和NaHCO
3(3×50mL)、H
2O(50mL)、およびブライン(50mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾燥さ
せ、そして40g SiO
2のCOMBIFLASHカラム(0%〜100% EtOAc-ヘキサン、続いて0%〜20% MeOH-EtOAc勾配)に供して、[2-メタンスルホニル-2-メチル-1-(2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラ
メチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリ
ジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルを得た(728mg,73%): MS
(ESI) m/z 575 [M + H]
+。
【2196】
(2-メタンスルホニル-1-{2-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダ
ゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエ
ステル:3:1のDME/H
2O(15mL)中の[2-メタンスルホニル-2-メチル-1-(2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピ
ロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(700mg,1.22mmol)およ
び(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(565mg,1.26mmol)を、Pd(PPh
3)
4(56mg,0.0050mmol)およびNaHCO
3(350mg,4.15mmol)で処理した。この混合物を密封チューブ内で80℃で24時間撹拌した。この混合物をフリットガラス漏斗で濾過し、そして濃縮した。こ
の混合物を逆相HPLCカラム(5%〜95% MeCN-H
2O; 0.1% TFA調節剤)に供して、(2-メタンスルホニル-1-{2-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピ
ロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(150mg,15%)を白色固体(TFA塩)として得た:
1H NMR(CD
3OD, 300 MHz) 7.85(m,10H),5.25(m,2H),4.24(d,J=7.5Hz,1H),4.13(m,2H),3.88 (app d, J=7.5Hz,2H),3.71(s,3H),3.66(s,3H),2.99(s,3H),2.57(m,2H),2.16(m,10H),1.81(s,3 H),1.79(s,1H),0.93(m,6H); MS
(ESI) m/z 818 [M + H]
+。
【2197】
(実施例BS)
【2198】
【化735】
[この文献は図面を表示できません]
2,7-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-チアントレンおよび2,8-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-チアントレン:AcOH(150mL)中のチアントレン(27g,125mmol)を臭素(44g,275mmol)で処理し、そして120℃で8時間加熱した。この混合物を周囲温度で一晩静置し、この時点で、白色の固体が出現した。この固体を濾過し、H
2O(3×50mL)で洗浄し、そして風乾して、2,7-ジブロモ-チアントレンと2,8-ジブロモ-チアントレンとの混合物を得、これをさらに精製せずに持ち越した(42g)。DMSO(25mL)中の2,7-ビブロモ-チアントレン/2,8-ジブロモ-チアントレン混合物(1g,2.7mmol)を、ビス(ピナコラト)ジボロン(2.7g,10.7mmol)、PdCl
2dppf(218mg,0.27mmol)、およびKOAc(2.1g,21.4mmol)で処理した。この混合物を密封チューブ内で80℃で18時間撹拌した。
この混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、そして飽和NaHCO
3(3×50mL)、H
2O(50mL)、およびブライン(50mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾燥させ、そして40g SiO
2のCOMBIFLASHカ
ラム(0%〜50% EtOAc-ヘキサン勾配)に供して、2,7-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-チアントレンと2,8-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-チアントレンとの混合物を得た(1.25g,99%): MS (ESI) m/z 796 [M
+ H]
+。
【2199】
2-(5-{7-[3H-イミダゾール-4-イル]-チアントレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-ビス-1-カルボン酸tert-ブチルエステルおよび2-(5-{8-3H-イミダゾール-4-
イル]-チアントレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-ビス-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:3:1のDME/H
2O(25mL)中の、2,7-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-チアントレンと2,8-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-チアントレンとの混合物(1.25g,2.67mmol)、および2-(4-ブロモ-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.77g,5.6mmol)を、Pd(PPh
3)
4(185mg,0.160mmol)およびNaHCO
3(1.12g,13.35mmol)で処理した。この混合物を密封
チューブ内で90℃で24時間撹拌した。この混合物をフリットガラス漏斗で濾過し、そして濃縮した。この混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、そして飽和NaHCO
3(3×50mL)、H
2O(50mL)、およびブライン(50mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾燥させ、そして120g SiO
2のCOMBIFLASHカラム(0%〜50% EtOAc-ヘキサン勾配)に供して、2-(5-{7-[3H-イミダゾール-4-イル]-チアントレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-ビス-1-カルボン酸tert-ブチルエステルと2-(5-{8-3H-イミダゾール-4-イル]-チアントレン-2-イル}-1H-イ
ミダゾール-2-イル)-ピロリジン-ビス-1-カルボン酸tert-ブチルエステルとの混合物を得た。
【2200】
(1-{2-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-チアントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロ
リジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルおよび(1-{2-[5-(8-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-
イミダゾール-4-イル}-チアントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-
カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:2-(5-{7-[3H-イミダゾール-4-イル]-チアントレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-ビス-1-カルボン酸tert-ブチルエステルと2-(5-{8-3H-イミダゾール-4-イル]-チアントレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-ビス-1-カルボン酸tert-ブチルエステルとの混合物(150mg,0.22mmol)を4NのHCl/ジオキサン(2.5mL)で処理し、そして4時間撹拌した。この混
合物を濃縮し、そしてDMF(2.5mL)に懸濁させた。この混合物を、(S)-Moc-Val-OH(84mg,0.48mmol)、HATU(191mg,0.50mmol)、およびN-メチルモルホロン(120mL,1.09mmol)で処理し
た。この混合物を2時間撹拌し、そして濃縮した。この混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、
そして飽和NaHCO
3(3×50mL)、H
2O(50mL)、およびブライン(50mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾燥させ、そして40g SiO
2のCOMBIFLASHカラム(0%〜100% EtOAc-ヘキサン、続
いて0%〜20% MeOH-EtOAc勾配)に供し、これにより、2,7/2,8生成物の純粋な混合物を得
た。この2,7/2,8混合物を逆相HPLCカラム(5%〜95% MeCN-H
2O; 0.1% TFA調節剤)に供して、(1-{2-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-チアントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピ
ロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(26mg,15%)を白色固体(TFA塩)として:
1H NMR(CD
3OD, 400 MHz) 7.88(s,2H),7.80(s,2H),7.63(s,4H),5.20(m,2H),4.23(d,J=7.5Hz,2H),4.13(m,2H),3.88(m,2H),3.72(s,6H),2.99(s,3H),2.52(m,2H),2.16(m,10H),0.95(m,12H); MS (ESI) m/z 818 [M + H]
+;および(1-{2-[5-(8-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-チアントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(10mg,5%)を白色固体(TFA塩)として得た:
1H NMR(CD
3OD, 400 MHz) 7.86(s,2H),7.80(s,2H),7.63(s,4H),5.20(m,2H),4.23(d,J=7.5Hz,2H),4.13(m,2H),3.88(m,2H),3.72(s,6H),2.99(s,3H),2.52(m,
2H),2.16(m,10H),0.95(m,12H); MS (ESI) m/z 801 [M + H]
+。
【2201】
(実施例BT)
【2202】
【化736】
[この文献は図面を表示できません]
3-ベンジルアミノ-2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-プロピオン酸メチルエステル:3-アミノ-2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-プロピオン酸(5.0g,24.5mmol)をメタノール(100mL)に懸濁させ、そしてベンズアルデヒド(5.2g,49mmol)を添加し、続いてトリエチルアミン(TEA,10.2mL,73.5mmol)を添加した。この反応混合物を、周囲温度で90分間撹拌し、
そして0℃まで冷却した。固体の水素化ホウ素ナトリウム(2.78g,73.5mmol)を少量ずつ加
え、そして添加が完了した後に、この反応物をさらに60分間撹拌した。全ての揮発性物質を減圧中で除去し、そしてその粗製物質をNaOHaq(0.1M,100mL)に溶解した。この溶液をジエチルエーテルで洗浄し、そしてHCl aqで酸性化した。この混合物をクロロホルムで抽
出した。その有機抽出物をブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過および減圧中での溶媒のエバポレーションにより、粗製半固体(9.0g)を得た。この粗製物質をメタノール(40mL)およびトルエン(20mL)に溶解し、そしてこの溶液を0℃まで冷却し
た。トリメチルシリルジアゾメタン溶液(ヘキサン中2M)を、黄色が持続するようになるまで(約25mL)添加した。この反応混合物を室温でさらに60分間撹拌した。揮発性物質を減圧中で除去し、そしてその粗製生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc/ヘキサン)により精製して、純粋な生成物である3-ベンジルアミノ-2-tert-ブトキシカルボニ
ルアミノ-プロピオン酸メチルエステルを得た(4.09g): LCMS-ESI
+: calc’d for
C
16H
24N
2O
4: 308.3 (M
+); Found: 309.2 (M+H
+)。
【2203】
1-ベンジル-イミダゾリジン-4-カルボン酸メチルエステル:3-ベンジルアミノ-2-tert-
ブトキシカルボニルアミノ-プロピオン酸メチルエステル(4.01g,13.02mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、そしてHCl(ジオキサン中4M,40mL)を添加した。得られた懸濁物を、室温で30分間撹拌し、その後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。この粗製物質を、パラ-ホルムアルデヒド(390mg,13.02mmol)、硫酸マグネシウム(2.6g)、炭酸カリウム(2.6g)と混合し、そしてクロロホルム(40mL)に懸濁させた。トリエチルアミン(5.07mL)を添加し、そしてこの反応物を、室温で48時間撹拌した。この懸濁物を濾過し、そして揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質である1-ベンジル-イミダゾリジン-4-カルボン酸メチルエステル(3.5g)を、さらに分析せずに次の工程において使用した。
【2204】
1-ベンジル-3-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-イミダゾリジン-4-
カルボン酸メチルエステル:粗製1-ベンジル-イミダゾリジン-4-カルボン酸メチルエステ
ル(3.0g,13.6mmol)をDMF懸濁物として、N-(メチルカルバモイル)(L)-バリン(2.39g,13.6mmol)、HATU(5.16g,13.6mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(DIEA,3.58g,27.2mmol)
の予め混合した溶液に室温で添加した。60分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去し、そしてその粗製物質をジクロロメタンに取った。その有機層を、水性塩酸(0.1M)、水性塩化リチウム溶液(5%)、重炭酸ナトリウム飽和水溶液、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過および溶媒のエバポレーションにより、粗製物質を得た。シリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc(MeOH 10%を含む)/ヘキサン)による精製により、生成物である1-ベンジル-3-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-イミダゾリジン-4-カルボン酸メチルエステルを得た(1.95g,5.15mmol): LCMS-ESI
+: calc’d for C
19H
27N
3O
5: 377.4 (M
+); Found: 378.4 (M+H
+)。
【2205】
3-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-イミダゾリジン-1,4-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル4-メチルエステル:1-ベンジル-3-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-イミダゾリジン-4-カルボン酸メチルエステル(1.0g,2.64mmol)を室温でMeOH(30mL)に溶解した。炭素担持Pd(10%,350mg)を添加し、そしてこの反応物を水素
の雰囲気下で撹拌した。3時間後、この反応混合物をCELITEで濾過し、そして揮発性物質を減圧中で除去した。この粗製物質をテトラヒドロフラン(10mL)およびBoc
2O(576mg)に溶解し、そしてジイソプロピルエチルアミン(340mg)を添加し、そしてこの反応物を、室温
で撹拌した。60分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去し、そしてその粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc(10% MeOHを含む)/ヘキサン)により精製して、生成物を得た(0.812g): LCMS-ESI
+: calc’d for C
17H
29N
3O
7: 387.4 (M
+);
Found: 388.4 (M+H
+)。
【2206】
(実施例BU)
【2207】
【化737】
[この文献は図面を表示できません]
4-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-3-(2-メトキシカルボニル
アミノ-3-メチル-ブチリル)-イミダゾリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:3-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-イミダゾリジン-1,4-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル4-メチルエステル(460mg,1.18mmol)をTHF(3mL)およびMeOH(2mL)に溶解し
た。LiOH(49.8mg,1.18mmol)の水溶液を添加し、そして室温での撹拌を続けた。加水分解
が完了した後に、この反応物を水性HCl(1.18mL,1M)で中和した。その有機溶媒を減圧中で除去し、そしてその水性懸濁物を凍結させて、凍結乾燥させた。粗製物質を、さらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(4.0mL)に溶解し、そしてHATU(448mg,1.18mmol)およびDIEA(152mg,1.18mmol)を添加した。この反応物を、室温で5分間撹拌し、
その後、アミノ-(4’ブロモ)アセトフェノン塩酸塩(295mg,1.18mmol)を添加した。室温での撹拌を続けた。90分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去し、そしてその粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc/ヘキサン)により精製して、わずかに不純な
生成物である4-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-3-(2-メトキシ
カルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-イミダゾリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(723mg): LCMS-ESI
+: calc’d for C
24H
33BrN
4O
7: 569.4 (M
+); Found: 570.4 / 572.4 (M+H
+)。
【2208】
4-(4-ブロモ-フェニル)-3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-1’-カルボン酸tert-ブチルエステル:4-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-3-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-イミダゾリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(723mg)
をm-キシレン(6.0mL)に溶解し、そして135℃で加熱した。固体の酢酸アンモニウム(500mg,6.48mmol)を添加し、そしてこの反応物を、135℃で撹拌した。45分後、この反応物を室
温まで冷却し、そして揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc(10% MeOHを含む)/ヘキサン)により精製して、生成物である4-(4-ブロモ-フェニル)-3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-1’-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(436mg): LCMS-ESI
+: calc’d for C
24H
32BrN
5O
5: 550.4 (M
+); Found: 551.2 / 553.2 (M+H
+)。
【2209】
3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカ
ルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビ
フェニル-4-イル)-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-1’-カル
ボン酸tert-ブチルエステル:4-(4-ブロモ-フェニル)-3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-1’-カ
ルボン酸tert-ブチルエステル(75mg,0.136mmol)を、アルゴン雰囲気下で[2-メチル-1-(2-{4-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダ
ゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(67.6mg,0.136mmol)と合わせた。炭酸カリウム(37.5mg,0.272mmol)およびPd(PPh
3)
4(15.7mg,0.014mmol)を添加し、続いてDME(3mL)および水(0.6mL)を添加した。この混合物をマイクロ波条件下120℃で20分間加熱した。全ての揮発性物質を減圧中で除去し、そしてその粗製
物質をDMFに溶解し、そしてRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製し
て、生成物を得た(55mg): LCMS-ESI
+: calc’d for C
44H
57N
9O
8: 839.9 (M
+); Found: 840.5 (M+H
+);
1H-NMR: 300MHz,(MeOH-d
4)δ:7.90-7.81(m,10H),5.58(m,1H),5.43(m,1H),5.25-5.20(m,2H),4.24 (d,J= 7.5Hz,1H),4.11(m,1H),3.99(m,1H),3.86(m,2H),3.67(s,3H),3.66(s,3H),3.46(d,J= 7.2Hz,1H),2.59(m,1H),2.22-2.10(m,5H),1.53 & 1.44(s,9H) 1.04-0.89(m,12H)。
【2210】
(実施例BV)
【2211】
【化738】
[この文献は図面を表示できません]
3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカ
ルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビ
フェニル-4-イル)-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-1’-カル
ボン酸メチルエステル:4-メチルモルホリン(31μL,0.28mmol)を、{1-[2-(5-{4’-[3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-3H,1’H-[2,4’]ビイミダゾリル-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロ
リジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(41.1mg,0.056mmol)[3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-
ビフェニル-4-イル)-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-1’-カ
ルボン酸tert-ブチルエステルとHCl溶液との反応により調製した]のジクロロメタン(5mL)中の懸濁物に添加した。クロロギ酸メチル(16.5μL,0.21mmol)を、得られた溶液に添加した。20分後、その溶媒を減圧中で除去した。その残渣をテトラヒドロフラン(4mL)および
メタノール(2mL)に取り、そして水酸化ナトリウム(2N,1mL)の水溶液を添加した。2時間後、その有機溶媒を減圧中で除去し、そしてその水相をデカンテーションした。その残渣をジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、そしてRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を凍結乾燥により除去
して、3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-(4’-{2-[1-(2-メトキ
シカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-1’-カルボン酸メチルエステル(7.5mg)を得た。
C
41H
51N
9O
8 calculated 797.4 observed [M + 1]
+ 798.4;
1H (DMSO-d6):δ=8.08(s,1H),7.83(m,8H),7.58(d,J=8.0Hz,1H),7.29(s,J=8.4 Hz,1 H),5.42 (dd, J=7.6,
3.6Hz,1H),5.26(d,J=4.8Hz,1H),5.18(d,J=6.0Hz,1H),5.10(t,J=7.2Hz,1H),4.88(m,1H),4.08(t,J=7.6Hz,2H),3.94(m,1H),3.82(m,4H),3.65(s,3H),3.52(s,3H),3.51(s,3H),2.36(m,1H),2.01(m,5H),0.83(m,12H)。
【2212】
(実施例BW)
【2213】
【化739】
[この文献は図面を表示できません]
{1-[1’-ベンゾイル-4-(4-ブロモ-フェニル)-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4
’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:4-(4-ブロモ-フェニル)-3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-1’-カルボン酸tert-ブチルエステル(55.6mg,0.101mmol)をジクロロメタン(0.5mL)に溶解し、そしてHCl(ジオキサン中4M,0.5mL)を添加した。得られた懸濁物を、室温で20分間撹拌し、その後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。この粗製物質をTHF(1mL)に溶解し、そしてジイソプロピルエチルアミン(26.0mg,0.202mmol)を添加し、続いて塩化ベンゾイル(15.6mg,0.11mmol)を添加した。こ
の反応物を、室温で撹拌した。10分後、全ての出発物質が消費された。全ての揮発性物質を減圧中で除去し、そして粗製褐色固体である{1-[1’-ベンゾイル-4-(4-ブロモ-フェニ
ル)-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを、さらなる分析も精製もせずに、カップリ
ング反応において使用した: LCMS-ESI
+: calc’d for C
26H
28BrN
5O
4: 554.4
(M
+); Found: 554.3 / 556.4 (M+H
+)。
【2214】
{1-[1’-ベンゾイル-5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1’,2’,4’,5’-
テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバ
ミン酸メチルエステル:
{1-[1’-ベンゾイル-4-(4-ブロモ-フェニル)-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4
’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(粗製,<0.101mmol)を、[2-メチル-1-(2-{4-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(45.1mg,0.091mmol)とアルゴン雰囲気下で合わせた。炭酸カリウム(27.8mg,0.202mmol)およびPd(PPh
3)
4(10mg,0.009mmol)を添加し、続いてDME(2.0mL)および水(0.4mL)を添加した。この混合物をマイクロ波条件下120℃で20分間加熱し
た。全ての揮発性物質を減圧中で除去し、そしてその粗製物質をDMFに溶解し、そしてRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物である{1-[1’-ベン
ゾイル-5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを得た(20.7mg): LCMS-ESI
+: calc’d for C
46H
53N
9O
7: 843.9 (M
+); Found: 844.3 (M+H
+);
1H-NMR: 300MHz,(MeOH-d
4)δ:7.90-7.84(m,10H),7.66-7.52(m,5H),5.68(m,1H),5.59(m,1H),5.49(m,1H),5.26(m,1H),4.24 (d,J= 7.5Hz,1H),4.11(m,2H),3.86(m,2H),3.66(s,3H),3.65(s,3H),3.46(d,J= 5.7Hz,1H),2.57(m,1H),2.29-2.09(m,5H),1.01-0.85(m,12H)。
【2215】
(実施例BX)
【2216】
【化740】
[この文献は図面を表示できません]
3-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-1-(2,2,2-トリフルオロ-エチル)-イミダゾリジン-4-カルボン酸メチルエステル:3-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチ
ル-ブチリル)-イミダゾリジン-1,4-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル4-メチルエステ
ル(160mg,0.412mmol)をジクロロメタン(0.5mL)に溶解し、そしてHCl(ジオキサン中4M,3mL)を添加した。得られた懸濁物を、室温で60分間撹拌し、その後、全ての揮発性物質を減
圧中で除去した。粗製物質をDMF(1.5mL)に溶解し、そしてジイソプロピルエチルアミン(106mg,0.824mmol)を添加し、続いてトリフルオロエチルトリフレート(114.7mg,0.494mmol)を添加した。14時間後、さらなるジイソプロピルエチルアミン(212mg,1.648mmol)および
トリフルオロエチルトリフレート(229.4mg,0.988mmol)を添加した。室温での撹拌を続け
た。40時間後、全ての揮発性物質を減圧中で除去し、そしてその粗製物質を、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc/ヘキサン)により精製して、生成物で
ある3-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-1-(2,2,2-トリフルオロ-エチ
ル)-イミダゾリジン-4-カルボン酸メチルエステルを得た(95mg,0.257mmol): LCMS-ESI
+: calc’d for C
14H
23F
3N
3O
5: 369.3 (M
+); Found: 369.9 (M
+)。
【2217】
{1-[5-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-3-(2,2,2-トリフルオ
ロ-エチル)-イミダゾリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエ
ステル:
3-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-1-(2,2,2-トリフルオロ-エチル)-イミダゾリジン-4-カルボン酸メチルエステル(95mg,0.257mmol)を、THF(1.8mL)およびMeOH(0.9mL)に溶解した。LiOH(10.8mg,0.208mmol)の水溶液を添加し、そして室温での撹拌
を続けた。加水分解が完了した後に、この反応物を水性HCl(1M)で中和した。その有機溶
媒を減圧中で除去し、そしてその水性懸濁物を凍結させて、凍結乾燥させた。粗製物質を、さらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(1.5mL)に溶解し、そしてHATU(97.6mg,0.257mmol)およびDIEA(66.3mg,0.514mmol)を添加した。この反応物を、室温で5分間撹拌し、その後、アミノ-(4’ブロモ)アセトフェノン塩酸塩(64.2mg,0.257mmol)
を添加した。室温での撹拌を続けた。60分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去し、そしてその粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc/ヘキサン)により精製し
て、わずかに不純な生成物である{1-[5-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-3-(2,2,2-トリフルオロ-エチル)-イミダゾリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを得た(148mg): LCMS-ESI
+: calc’d for C
21H
26BrF
3N
4O
5: 551.3 (M
+); Found: 551.2 / 553.2 (M
+)。
【2218】
{1-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1’-(2,2,2-トリフルオロ-エチル)-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン
酸メチルエステル:
{1-[5-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-3-(2,2,2-トリフルオ
ロ-エチル)-イミダゾリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエ
ステル(148mg,<257mmol)をm-キシレン(4.0mL)に溶解し、そして135℃で加熱した。固体の酢酸アンモニウム(150mg,1.9mmol)を添加し、そしてこの反応物を135℃で撹拌した。60分後、この反応物を室温まで冷却し、そして揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))で精製して、生成物である{1-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1’-(2,2,2-トリフルオロ-エチル)-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(15.1mg)をTFA塩として得た: LCMS-ESI
+: calc’d for C
21H
25BrF
3N
5O
3: 532.3
(M
+); Found: 532.1 / 534.2 (M
+)。
【2219】
{1-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-
イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1’-(2,2,2-トリフルオロ-エチル)-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:{1-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1’-(2,2,2-トリフルオロ-エチル)-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボ
ニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(13.0mg,0.0244mmol)を、[2-メ
チル-1-(2-{4-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエ
ステル(12.1mg,0.0244mmol)とアルゴン雰囲気下で合わせた。炭酸カリウム(6.7mg,0.048mmol)およびPd(PPh
3)
4(2.7mg,0.0024mmol)を添加し、続いてDME(2.0mL)および水(0.4mL)を添加した。この混合物をマイクロ波条件下120℃で20分間加熱した。全ての揮発性物質を
減圧中で除去し、そしてその粗製物質をDMFに溶解し、そしてRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物である{1-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボ
ニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェ
ニル-4-イル)-1’-(2,2,2-トリフルオロ-エチル)-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(6.1mg,0.006mmol)をTFA塩として得た: LCMS-ESI
+: calc’d for C
41H
50F
3N
9O
6:
821.8 (M
+); Found: 823.4 (M+H
+);
1H-NMR: 300MHz,(MeOH-d
4)δ:7.89-7.82(m,10H),5.39 (dd, J=6.3, 6.3Hz,1H),5.25(m,1H),4.78(d,J=6.9Hz,1H),4.24(d,J=7.5Hz,1H),4.10(m,1H),4.00(d,J=7.5Hz,1H),3.88(m,1H),3.67(s,3H),3.66(s,3H),3.65-3.43(m,4H),2.58(m,1H),2.29-2.01(m,5H),1.03-0.89(m,12H)。
【2220】
(実施例BY)
【2221】
【化741】
[この文献は図面を表示できません]
1-アセチル-3-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-イミダゾリジン-4-
カルボン酸メチルエステル:3-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-イミダゾリジン-1,4-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル4-メチルエステル(465mg,1.2mmol)を
ジクロロメタン(1mL)に溶解し、そしてHCl(ジオキサン中4M,3mL)を添加した。得られた懸濁物を、室温で30分間撹拌し、その後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。この粗製物質をTHFに溶解し、そしてジイソプロピルエチルアミン(154mg,1.2mmol)を添加し、続いて無水酢酸(122mg,1.2mmol)を添加した。この反応物を、室温で撹拌した。30分後、全て
の揮発性物質を減圧中で除去した。その粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出
液:DCM/MeOH)により精製して、生成物である1-アセチル-3-(2-メトキシカルボニルアミノ
-3-メチル-ブチリル)-イミダゾリジン-4-カルボン酸メチルエステルを得た(273mg,0.829mmol): LCMS-ESI
+: calc’d for C
14H
23N
3O
6: 329.4 (M
+); Found: 330.4 (M+H
+)。
【2222】
(1-{3-アセチル-5-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-イミダゾ
リジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:
1-アセチル-3-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-イミダゾリジン-4-
カルボン酸メチルエステル(273mg,0.829mmol)をTHF(1.8mL)およびMeOH(1.2mL)に溶解した。LiOH(34.8mg,0.829mmol)の水溶液を添加し、そして室温での撹拌を続けた。加水分解が完了した後に、この反応物を水性HCl(0.83mL,1M)で中和した。その有機溶媒を減圧中で除去し、そしてその水性懸濁物を凍結させて、凍結乾燥させた。粗製物質を、さらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(3mL)に溶解し、そしてHATU(315mg,0.829mmol)およびDIEA(106mg,0.829mmol)を添加した。この反応物を、室温で5分間撹拌し、そ
の後、アミノ-(4’ブロモ)アセトフェノン塩酸塩(207mg,0.829mmol)を添加した。室温で
の撹拌を続けた。120分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去し、そしてその粗製物質をDCMに溶解した。その有機層を、水性HCl(0.5M)、水性塩化リチウム溶液(5%)、ブラインで
洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過および溶媒のエバポレーションにより、粗製生成物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液EtOAc/ヘキサン)により精製して、生成物である(1-{3-アセチル-5-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカ
ルバモイル]-イミダゾリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(203mg,0.397mmol): LCMS-ESI
+: calc’d for C
21H
27BrN
4O
6: 511.4 (M
+); Found: 511.3 / 513.2 (M+H
+)。
【2223】
{1-[1’-アセチル-4-(4-ブロモ-フェニル)-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:
(1-{3-アセチル-5-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-イミダゾ
リジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(203mg,0.397mmol)をm-キシレン(4mL)に溶解し、そして135℃で加熱した。固体の酢酸アンモニウム(200mg,2.58mmol)を添加し、そしてこの反応物を、135℃で撹拌した。120分後、この反応物を
室温まで冷却し、そして揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、(溶出液:EtOAc(10% MeOHを含む)/ヘキサン)生成物である{1-[1’-アセチル-4-(4-ブロモ-フェニル)-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを得た(162mg,0.329mmol): LCMS-ESI
+: calc’d for C
21H
26BrN
5O
4: 492.4 (M
+);
Found: 492.3 / 494.3 (M+H
+)。
【2224】
{1-[1’-アセチル-5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-
ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミ
ン酸メチルエステル:
{1-[1’-アセチル-4-(4-ブロモ-フェニル)-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(150mg,0.304mmol)を、[2-メチル-1-(2-{4-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロ
ラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(151mg,0.304mmol)とアルゴン雰囲気下で合わせた。炭酸
カリウム(83.9mg,0.608mmol)およびPd(PPh
3)
4(34mg,0.030mmol)を添加し、続いてDME(8mL)および水(2mL)を添加した。この混合物をマイクロ波条件下120℃で20分間加熱した。全
ての揮発性物質を減圧中で除去し、そしてその粗製物質をDMFに溶解し、そしてRP-HPLC(
溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物である{1-[1’-アセチル-5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H
-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを得た(69.8mg): LCMS-ESI
+: calc’d for C
41H
51N
9O
7: 781.9 (M
+); Found:
782.5 (M+H
+);
1H-NMR: 300MHz,(MeOH-d
4)δ:7.91-7.82(m,10H),5.68(m,1H),5.59-5.37(m,2H),5.25(m,1H),4.34(m,1H),4.24(d,J= 7.5Hz,1H),4.11-4.02(m,2H),3.88(m,1H),3.66(s,6H),3.47(d,J= 7.2Hz,1H),2.60(m,1H),2.29-2.10(m,8H),1.05-0.89(m,12H)。
【2225】
(実施例BZ)
【2226】
【化742】
[この文献は図面を表示できません]
{1-[1’-メタンスルホニル-5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブ
チリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1’,2’,4
’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:{1-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1’-メタンスルホニル-1’,2
’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(62.9mg,0.119mmol)[無水酢酸を塩化メチルスルホニル
で置き換えて、{1-[1’-アセチル-4-(4-ブロモ-フェニル)-1’,2’,4’,5’-テトラヒド
ロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル(実施例BY)]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルの合成について記載されたように調製した]を、[2-メチル-1-(2-{4-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾ
ール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(54.6mg,0.110mmol)とアルゴン雰囲気下で合わせた。炭酸カリウム(33.1mg,0.240mmol)およびPd(PPh
3)
4(12.7mg,0.011mmol)を添加し、続いてDME(2.0mL)および水(0.4mL)を添加した。この混合物をマイクロ波条件下120℃で20分間加熱した。全ての揮発性物質を減圧中で除去
し、そしてその粗製物質をDMFに溶解し、そしてRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物を得た(20.1mg): LCMS-ESI
+: calc’d for C
40H
51N
9O
8S: 817.9 (M
+); Found: 818.6 (M+H
+);
1H-NMR: 300MHz,(MeOH-d
4)δ:7.90-7.81(m,10H),5.69(d,J=7.5Hz,1H),5.48 (dd, J=6.9, 6.9Hz,1H),5.27 (dd, J=8.1, 8.1Hz,1H),5.17(d,J=8.4Hz,1H),4.41 (dd, J=12.0, 7.8Hz,1H),4.24(d,J=7.2Hz,1H),4.11(m,2H),4.00(d,J=8.1Hz,1H),3.87(m,2H),3.67(s,3H),3.66(s,3H),3.17(s,3H),2.57(m,1H),2.29-1.99(m,5H),1.03-0.89(m,12H)。
【2227】
(実施例CA)
【2228】
【化743】
[この文献は図面を表示できません]
{1-[1’-ベンゼンスルホニル-5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-
ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:{1-[1’-ベンゼンスルホニル-4-(4-ブロモ-フェニル)-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(63.1mg,106.9mmol)[{1-[1’-アセチル-4-(4-ブロモ-フェニル)-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(実施例BY)]の合成について記載されたように、無水酢酸を塩化フェニルスルホニルで置き換えて調製した]を、[2-メチル-1-(2-{4-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダ
ゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(53.1mg,106.9mmol)とアルゴン雰囲気下で合わせた。炭酸カリウム(29.2mg,0.212mmol)およびPd(PPh
3)
4(12.2mg,0.0106mmol)を添加し、続いてDME(2.5mL)および水(0.8mL)を添加した
。この混合物をマイクロ波条件下120℃で20分間加熱した。全ての揮発性物質を減圧中で
除去し、そしてその粗製物質をDMFに溶解し、そしてRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物である{1-[1’-ベンゼンスルホニル-5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを得た(27.9mg): LCMS-ESI
+: calc’d for C
45H
53N
9O
8S: 880.2 (M
+); Found: 881.5 (M+H
+);
1H-NMR: 300MHz,(MeOH-d
4)δ:8.01(d,J=7.5Hz,2H),7.90-7.76(m,11H),7.65(t,J=7.8Hz,2H),5.59(d,J=8.7Hz,1H),5.25 (dd, J=7.5, 7.5Hz,1H),5.19(d,J=8.7Hz,1H),4.67 (dd, J=7.5, 7.5Hz,1H),4.32-4.22(m,2H),4.08(m,2H),3.85(m,1H),3.68(s,3H),3.66(s,3H),3.44(d,J= 6.6Hz,1H),2.57(m,1H),2.29-1.99(m,5H),0.99-0.86(m,12H)。
【2229】
(実施例CB)
【2230】
【化744】
[この文献は図面を表示できません]
3-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-1-フェニル-イミダゾリジン-4-
カルボン酸メチルエステル:3-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-イミダゾリジン-1,4-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル4-メチルエステル(0.20g,0.515mmol)
をジクロロメタン(1.0mL)に溶解し、そしてHCl(ジオキサン中4M,1mL)を添加した。得られた懸濁物を、室温で60分間撹拌し、その後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をフェニルボロン酸(188mg,1.545mmol)と合わせ、そしてDCM(15mL)を添加した。トリエチルアミン(1.2mL,8.89mmol)を添加し、続いて酢酸銅(II)およびモレキュラーシーブ4
Åを添加した。この反応物を、室温で撹拌した。24時間後、この反応を水酸化アンモニウム水溶液(10%)でクエンチし、そしてその有機層を単離した。その有機層をHCl水溶液(0.5M)、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過およびエバポレーションにより、粗製物質を得た。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc/ヘキサン)での精製により、所望の生成物である3-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メ
チル-ブチリル)-1-フェニル-イミダゾリジン-4-カルボン酸メチルエステルを得た(51.0mg,0.14mmol): LCMS-ESI
+: calc’d for C
18H
25N
3O
5: 363.4 (M
+); Found:
364.4 (M+H
+)。
【2231】
(1-{5-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-3-フェニル-イミダゾ
リジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:3-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-1-フェニル-イミダゾリジン-4-カルボン酸メチルエステル(51mg,0.14mmol)をTHF(1.2mL)およびMeOH(0.8mL)に溶解した。LiOH(6.0mg,0.14mmol)の水溶液を添加し、そして室温での撹拌を続けた。加水分解が完了した後に、この反応物を水性HCl(1M)で中和した。その有機溶媒を減圧中で除去し、そしてその水性懸濁物
を凍結させて、凍結乾燥させた。粗製物質を、さらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(1.5mL)に溶解し、そしてHATU(54.3mg,0.14mmol)およびDIEA(36.9mg,0.28mmol)を添加した。この反応物を、室温で5分間撹拌し、その後、アミノ-(4’ブロモ)
アセトフェノン塩酸塩(35.7mg,0.14mmol)を添加した。室温での撹拌を続けた。10分後、
全ての揮発性物質を減圧中で除去し、そしてその粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc/ヘキサン)により精製して、わずかに不純な生成物を得た(95mg): LCMS-ESI
+: calc’d for C
25H
29BrN
4O
5: 545.4 (M
+); Found: 545.2 / 547.4 (M+H
+)。
【2232】
{1-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1’-フェニル-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:(1-{5-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-3-フェニル-イミダゾリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(90mg)をm-キシレン(3mL)に溶解し、そして135℃で加熱した。固体の酢酸アンモニウム(100mg,1.29mmol)を添加し、そしてこの反応物を、135℃で撹拌した。120分後、この反応物を室温まで冷却し、そして揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc/ヘキサン)により精製して、生成物である{1-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1’-フェニ
ル-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチ
ル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを得た(40.2mg,0.0764mmol): LCMS-ESI
+:
calc’d for C
25H
28BrN
5O
3: 526.4 (M
+); Found: 526.4 / 528.3 (M+H
+)。
【2233】
{1-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-
イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1’-フェニル-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミ
ン酸メチルエステル:
{1-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1’-フェニル-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(40mg,0.076mmol)を、[2-メチル-1-(2-{4-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(37.6mg,0.076mmol)とアルゴン雰囲気下で合わせた。炭酸カリウム(20.9mg,0.152mmol)およびPd(PPh
3)
4(8.7mg,0.0076mmol)を添加し、続いてDME(1.8mL)および水(0.3mL)を添加した。この混合物をマイクロ波条件下120℃で20分間加熱した
。全ての揮発性物質を減圧中で除去し、そしてその粗製物質をDMFに溶解し、そしてRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物である{1-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾ
ール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1’-フェニル-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを得た(5.4mg): LCMS-ESI
+: calc’d for C
45H
53N
9O
6: 815.9 (M
+); Found: 816.5 (M+H
+);
1H-NMR: 300MHz,(MeOH-d
4)δ:7.89-7.86(m,10H),7.35(m,2H),7.18(m,1H),6.94(m,2H),5.67(m,1H),5.37(m,1H),5.25(m,1H),5.12(m,1H),4.31-4.08(m,3H),4.01-3.79(m,3H),3.67(s,3H),3.66(s,3H),2.58(m,1H),2.29-1.99(m,5H),0.99-0.89(m,12
H)。
【2234】
(実施例CD)
【2235】
【化745】
[この文献は図面を表示できません]
3-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-4-(2-メトキシカルボニル
アミノ-3-メチル-ブチリル)-ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:N-(メチルカルバモイル)(L)-バリン(2.0g,11.4mmol)を室温でDMF(15mL)に溶解した。HATU(4.34g,11.4mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(1.47g,11.4mmol)を添加し、そして撹拌を続け
た。10分後、固体のピペラジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(2.62g,11.4mmol)を添加した。得られた懸濁物にDMF(10mL)およびジイソプロピルエチルアミン(1.47g,11.4mmol)を添加した。室温での撹拌を続けた。45分後、HATU(4.34g,11.4mmol)およびジイ
ソプロピルエチルアミン(1.47g,11.4mmol)を、得られた黄色がかった溶液に添加し、続いてアミノ-(4’ブロモ)アセトフェノン塩酸塩(2.85g,11.4mmol)を添加した。30分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をEtOAcに取り、そしてその有機層を水性HCl(1M)、水性LiCl(5%)、重炭酸塩水溶液、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過および減圧中での溶媒のエバポレーションにより、粗製物質を得、これをシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc(MeOH 10%を含む)/ヘキサ
ン)により精製して、生成物である3-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモ
イル]-4-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(3.62g): LCMS-ESI
+: calc’d for C
25H
35BrN
4O
7: 583.4 (M
+); Found: 583.2 / 585.2 (M+H
+)。
【2236】
3-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:
3-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-4-(2-メトキシカルボニル
アミノ-3-メチル-ブチリル)-ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(2.0g,3.43mmol)をm-キシレン(18mL)に溶解し、そして135℃で加熱した。固体の酢酸アンモニウム(1.70g,22.0mmol)を添加し、そしてこの反応物を、135℃で撹拌した。120分後、この反応物を室温まで冷却し、そして揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc(MeOH 10%を含む)/ヘキサン)により精製して、生成物である3-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(674mg,1.19mmo
l): LCMS-ESI
+: calc’d for C
25H
34BrN
5O
5: 564.5 (M
+); Found: 564.2 / 566.2 (M+H
+)。
【2237】
(実施例CE)
【2238】
【化746】
[この文献は図面を表示できません]
【2239】
【化747】
[この文献は図面を表示できません]
{1-[2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-4-(2,2,2-トリフルオ
ロ-エチル)-ピペラジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステ
ル:3-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-(2-メトキシカルボニルアミ
ノ-3-メチル-ブチリル)-ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(400mg,0.686mmol)をジクロロメタン(1.0mL)に溶解し、そしてHCl(ジオキサン中4M,2mL)を添加した。得ら
れた懸濁物を、室温で20分間撹拌し、その後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をDMF(1.0mL)/THF(1.0mL)に溶解し、そしてジイソプロピルエチルアミン(88.5mg,0.686mmol)を添加し、続いてトリフルオロエチルトリフレート(114.7mg,0.494mmol)を添加した。室温での撹拌を続けた。14時間後、全ての揮発性物質を減圧中で除去し、そしてその粗製物質を、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc(MeOH 10%を含む)/ヘキサン)により精製して、生成物である{1-[2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オ
キソ-エチルカルバモイル]-4-(2,2,2-トリフルオロ-エチル)-ピペラジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを得た(192mg,0.34mmol): LCMS-ESI
+: calc’d for C
22H
28BrF
3N
4O
5: 565.3 (M
+); Found: 565.2 / 567.2 (M+H
+)。
【2240】
{1-[2-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-(2,2,2-トリフルオロ-エ
チル)-ピペラジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:{1-[2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-4-(2,2,2-トリフルオロ-エ
チル)-ピペラジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(192mg,0.34mmol)をm-キシレン(2mL)に溶解し、そして135℃で加熱した。固体の酢酸アンモニウム(128mg,1.66mmol)を添加し、そしてこの反応物を、135℃で撹拌した。110分後、この反応物を室温まで冷却し、そして揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc(MeOH 10%を含む)/ヘキサン)により精製して、生成物である{1-[2-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-(2,2,2-トリフルオロ-エチル)-ピペラジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステ
ルを得た(98.7mg,0.181mmol): LCMS-ESI
+: calc’d for C
22H
27BrF
3N
5O
3: 546.4 (M
+); Found: 546.0 / 548.2 (M+H
+)。
【2241】
[1-(2-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4-(2,2,2-
トリフルオロ-エチル)-ピペラジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:{1-[2-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-(2,2,2-トリフルオロ-エチル)-ピペラジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(98.7mg,0.181mmol)を、(1-{2-[5-(4-エチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチル
エステル(71.2mg,0.181mmol)およびPd(PPh
3)
4(21.5mg,0.018mmol)とアルゴン雰囲気下で
合わせた。DMF(アルゴンで脱気した)を添加し、続いてトリエチルアミン(181mg,1.8mmol)およびヨウ化銅(I)(3.5mg,0.018mmol)を添加した。この混合物を80℃で加熱した。20分後、揮発性物質を減圧中で除去し、そしてその粗製物質をシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶出液EtOAc(MeOH 10%を含む)/ヘキサン)により半精製し、そしてRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))によりさらに精製して、生成物である[1-(2-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4-(2,2,2-トリフルオロ-エチル)-
ピペラジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエ
ステルを得た(12.4mg): LCMS-ESI
+: calc’d for C
44H
52F
3N
9O
6: 859.9 (M
+); Found: 860.5 (M+H
+);
1H-NMR: 300MHz,(MeOH-d
4)δ:7.91-7.68(m,10H),6.06(m,2H),5.24(m,1H),4.43(m,1H),4.23(d,J=7.8Hz,1H),4.11(m,1H),3.85(m,1H),3.68(s,3H),3.66(s,3H),3.49-3.45(m,2H),3.15-3.02(m,3H),2.77(m,1H),2.58(m,1H),2.29-2.01(m,5H),1.07-0.83(m,12H)。
【2242】
(実施例CF)
【2243】
【化748】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(2-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4N-(2,2,2-トリフルオロ-エチル)-ピロリジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:{1-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1’-(2,2,2-トリフルオロ-エ
チル)-1’,2’,4’,5’-テトラヒドロ-1H-[2,4’]ビイミダゾリル-3’-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(55.0mg,0.103mmol)を、(1-{2-[5-(4-エチ
ニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピ
ル)-カルバミン酸メチルエステル(37.5mg,0.095mmol)およびPdCl
2(PPh
3)
2(7.0mg,0.010mmol)とアルゴン雰囲気下で合わせた。DMF(2.0mL,アルゴンで脱気した)を添加し、続いてトリエチルアミン(104mg,1.03mmol)およびヨウ化銅(I)(1.9mg,0.01mmol)を添加した。この
混合物を80℃で加熱した。240分後、揮発性物質を減圧中で除去し、そしてその粗製物質
をシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶出液EtOAc(MeOH 10%を含む)/ヘキサン)によ
り半精製し、そしてRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))によりさらに精製して、生成物である[1-(2-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4N-(2,2,2-トリフルオロ-エチル)-ピロリジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチ
ル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルを得た(4.9mg): LCMS-ESI
+: calc’d for C
43H
50F
3N
9O
6: 845.9 (M
+); Found: 846.4 (M+H
+);
1H-NMR: 300MHz,(MeOH-d
4)δ:7.91-7.68(m,10H),5.35 (dd, J=6.3, 6.3Hz,1H),5.24(m,1H),4.76(d,J=6.9Hz,1H),4.23(d,J=7.5Hz,1H),4.09(m,1H),4.00(d,J=7.8Hz,1H),3.87(m,1H),3.66(s,6H),3.65-3.42(m,4H),2.56(m,1H),2.29-2.06(m,5H),0.99-0.88(m,12H)。
【2244】
(実施例CG)
【2245】
【化749】
[この文献は図面を表示できません]
2-(4-{4-[(ピロリジン-1’-カルボン酸tert-ブチルエステル)-フェニルカルバモイル}-フェニルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:4-アミノ-N-(4-
アミノ-フェニル)-ベンズアミド(3.00g)およびピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(6.55g)をDCM(90mL)に溶解し、そして1-エトキシカルボニル-1,2-ジヒドロキ
ノリン(7.88g)を添加した。この反応混合物を、周囲温度で17時間撹拌し、そして減圧下
でエバポレートした。油状物を酢酸エチルに溶解すると、沈殿物が形成され、これを減圧濾過により集め、そして減圧下で乾燥させて、2-(4-{4-[(ピロリジン-1’-カルボン酸tert-ブチルエステル)-フェニルカルバモイル}-フェニルカルバモイル)-ピロリジン-1-カル
ボン酸tert-ブチルエステル(7.64g,93%)を白色固体として得た。
【2246】
ピロリジン-2-カルボン酸{4-[4-(ピロリジン-2’-イル-カルボニル-アミノ)-フェニル
カルバモイル]-フェニル}-アミド:2-(4-{4-[(ピロリジン-1’-カルボン酸tert-ブチルエ
ステル)-フェニルカルバモイル}-フェニルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(2.01g)をDCM(46mL)に溶解し、そしてトリフルオロ酢酸(6mL)を添加した
。この反応混合物を、周囲温度で3.5時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。固
体をDCMに溶解し、そして飽和NaHCO
3溶液で2回抽出した。固体を減圧濾過により集め、
酢酸エチルで洗浄し、そして減圧下で乾燥させて、ピロリジン-2-カルボン酸{4-[4-(ピロリジン-2’-イル-カルボニル-アミノ)-フェニルカルバモイル]-フェニル}-アミド(1.18g,87%)を白色固体として得た。
【2247】
(1-{2-[4-(4-{[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-フェニルカルバモイル)-フェニルカルバモイル]-ピロリジン-1-カル
ボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:ピロリジン-2-カルボン酸{4-[4-(ピロリジン-2’-イル-カルボニル-アミノ)-フェニルカルバモイル]-フェニル}-アミ
ド(0.305g)、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(0.277g)、およびHATU(0.621g)を無水DMF(8mL)に溶解し、そしてジイソプロピルエチルアミン(0.496mL)を添加した。こ
の反応混合物を、周囲温度で1時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。その油状
物をDCMに溶解し、そしてクロマトグラフィー(0%〜20% 酢酸エチル:ヘキサン)により精
製して、(1-{2-[4-(4-{[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジ
ン-2-カルボニル]-アミノ}-フェニルカルバモイル)-フェニルカルバモイル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(0.324g,58%)を白色固
体として得た:
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6)δ:10.3(s,1H),10.1(s,1H),10.0(s,1H),7.9(d,J=9.9,2H),7.7(m,4H),7.5(d,J=9.9,2H),7.3(d,J=9.9,2H),4.5(m,2H),4.0(m,2H),3.8(m,2H),3.6(m,2H),3.5(s,6H),2.2(m,2H),1.9(m,8H),0.9(m,12H); MS (ESI) m/z 736
[M + H]
+。
【2248】
(実施例CH)
【2249】
【化750】
[この文献は図面を表示できません]
2-[4-(2-{4-[(1-カルボン酸tert-ブチルエステル-ピロリジン-2-カルボニル)-アミノ]-フェニル}-エチル)-フェニルカルバモイル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:4,4’-エチレンジアニリン(2.98g)およびピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(7.09g)をDCM(90mL)に溶解し、そして1-エトキシカルボニル-1,2-ジヒドロキノ
リン(8.38g)を添加した。この反応混合物を、周囲温度で3時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。油状物を酢酸エチルに溶解すると、沈殿物が形成され、これを減圧濾過により集め、そして減圧下で乾燥させて、2-[4-(2-{4-[(1-カルボン酸tert-ブチルエステル-ピロリジン-2-カルボニル)-アミノ]-フェニル}-エチル)-フェニルカルバモイル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(8.30g,97%)を白色固体として得た。
【2250】
ピロリジン-2-カルボン酸(4-{2-[4-(ピロリジンカルボニル-アミノ)-フェニル]-エチル}-フェニル)-アミド:2-[4-(2-{4-[(1-カルボン酸tert-ブチルエステル-ピロリジン-2-カ
ルボニル)-アミノ]-フェニル}-エチル)-フェニルカルバモイル]-ピロリジン-1-カルボン
酸tert-ブチルエステル(3.01g)をDCM(45mL)に溶解し、そしてトリフルオロ酢酸(15mL)を
添加した。この反応混合物を、周囲温度で4時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートし
た。固体をDCMに溶解し、そして飽和NaHCO
3溶液で2回抽出した。固体を減圧濾過により
集め、酢酸エチルで洗浄し、そして減圧下で乾燥させて、ピロリジン-2-カルボン酸(4-{2-[4-(ピロリジンカルボニル-アミノ)-フェニル]-エチル}-フェニル)-アミド(1.86g,93%を淡灰色固体として得た。
【2251】
[1-(2-{4-[2-(4-{[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2
-カルボニル]-アミノ}-フェニル)-エチル]-フェニルカルバモイル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:ピロリジン-2-カルボン酸(4-{2-[4-(ピロリジンカルボニル-アミノ)-フェニル]-エチル}-フェニル)-アミド(0.299g)、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(0.296g)、およびHATU(0.648g)を無水DMF(5mL)に溶解し、そしてジイソプロピルエチルアミン(0.513mL)を添加した。この反応混合物を
、周囲温度で1時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。その油状物をDCMに溶解し、そしてクロマトグラフィー(0%〜100% 酢酸エチル:ヘキサン)により精製して、[1-(2-{4-[2-(4-{[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-フェニル)-エチル]-フェニルカルバモイル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-
メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(0.254g,48%)を白色固体として得た:
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6)δ:9.9(s,2H),8.2 (broad s,2H),7.4(d,J=9.9, 4H),7.3(d,J=9.9,2H),7.1(d,J=9.9, 4H),4.4(m,2H),4.0(t,J=7.5,2H),3.8(m,2H),3.6(m,8H),3.5(s,6H),3.1(m,8H),2.8(s,4H),2.1(m,2H),1.9(m,8H),0.9(m,12H); MS (ESI) m/z 721
[M + H]
+。
【2252】
(実施例CI)
【2253】
【化751】
[この文献は図面を表示できません]
2-(4-{4-[(1-アセチル-ピロリジン-2-カルボニル)-アミノ]-フェニルアゾ}-フェニルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:4-(4-アミノフェニルアゾ)-フェニルアミン(3.02g)およびピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(7.00g)をDCM(90mL)に溶解し、そして1-エトキシカルボニル-1,2-ジヒドロキノリン(8.45g)を
添加した。この反応混合物を、周囲温度で19時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。油状物を酢酸エチルに溶解すると、沈殿物が形成され、これを減圧濾過により集め、そして減圧下で乾燥させて、2-(4-{4-[(1-カルボン酸tert-ブチルエステル-ピロリジン-2-カルボニル)-アミノ]-フェニルアゾ}-フェニルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(9.28g)を褐色固体として得た。
【2254】
ピロリジン-2-カルボン酸{4-[4-(ピロリジンカルボニル-アミノ)-フェニルアゾ]-フェ
ニル}-アミド:2-(4-{4-[(1-カルボン酸tert-ブチルエステル-ピロリジン-2-カルボニル)-アミノ]-フェニルアゾ}-フェニルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(9.28g,粗製)をDCM(75mL)に溶解し、そしてトリフルオロ酢酸(25mL)を添加した。
この反応混合物を、周囲温度で3時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。固体をDCMに溶解し、そして飽和NaHCO
3溶液で2回抽出した。この溶液を減圧下でエバポレートして、ピロリジン-2-カルボン酸{4-[4-(ピロリジンカルボニル-アミノ)-フェニルアゾ]-フ
ェニル}-アミド(6.18g,粗製)を赤色固体として得た。
【2255】
(1-{2-[4-(4-{[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-フェニルアゾ)-フェニルカルバモイル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:ピロリジン-2-カルボン酸{4-[4-(ピロ
リジンカルボニル-アミノ)-フェニルアゾ]-フェニル}-アミド(0.302g)、2-メトキシカル
ボニルアミノ-3-メチル-酪酸(0.284g)、およびHATU(0.643g)を無水DMF(5mL)に溶解し、そしてN-メチルモルホリン(0.324mL)を添加した。この反応混合物を、周囲温度で2時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。その油状物をDCMに溶解し、そしてクロマトグラ
フィー(0%〜100% 酢酸エチル:ヘキサン)により精製して、(1-{2-[4-(4-{[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-フェニルア
ゾ)-フェニルカルバモイル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(0.158g,30%)を黄色固体として得た:
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6)δ:10.4(s,2H),7.8.(m,8H),7.4(d,J=9.9,2H),4.5(m,2H),4.0(t,J=7.5,2H),3.8(m,2H),3.6(m,8H),3.5(s,6H),2.2(m,2H),2.0(m,8H),0.9(m,12H); MS (ESI) m/z 721 [M + H]
+。
【2256】
(実施例CJ)
【2257】
【化752】
[この文献は図面を表示できません]
4-ブロモ-ナフタレン-1-カルボニルクロリド:4-ブロモナフタレン-1-カルボン酸(9.80g
)を塩化チオニル(80mL)に懸濁させ、そして40℃で16時間撹拌し、そして減圧下でエバポ
レートした。固体をDCM(20mL)に溶解し、そして減圧下でエバポレートして、4-ブロモナ
フタレン-1-カルボニルクロリド(13.8g,粗製)を白色固体として得た。
【2258】
1-(4-ブロモナフタレン-1-イル)-2-ジアゾエタノン:4-ブロモ-ナフタレン-1-カルボニ
ルクロリド(13.8g)をジクロロメタン(130mL)に溶解し、そして0℃まで冷却した。TMSジアゾメタン溶液(40mL,DCM中2M)を添加し、そして氷浴を除いた。反応混合物を18時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートして、1-(4-ブロモナフタレン-1-イル)-2-ジアゾエタノン(13.8g,粗製)を褐色油状物として得た。
【2259】
2-ブロモ-1-(4-ブロモ-ナフタレン-1-イル)-エタノン:1-(4-ブロモナフタレン-1-イル)-2-ジアゾエタノン(13.8g)を酢酸エチル(200mL)に溶解し、そして臭化水素酸溶液(8.4mL,酢酸中5.7M)を0℃で添加した。反応混合物を15分間撹拌し、NaHCO
3溶液(100mL)を添加し
、そして混合物を10分間撹拌した。酢酸エチル溶液をNaHCO
3溶液(50mL)で2回、ブライン(50mL)で1回抽出し、そして減圧下でエバポレートした。その油状物をDCMに溶解し、そ
してクロマトグラフィー(0%〜20% 酢酸エチル:ヘキサン)により精製して、2-ブロモ-1-(4-ブロモ-ナフタレン-1-イル)-エタノン(6.67g,51%)を淡褐色固体として得た。
【2260】
ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(4-ブロモナフタレン-1-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル:ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(4.85g)をアセトニトリル(65mL)に溶解し、そしてトリエチルアミン(3.09mL)を添加した。2-
ブロモ-1-(4-ブロモナフタレン-1-イル)-エタノン(6.60g)のアセトニトリル(35mL)中の溶液を添加した。反応混合物を90分間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。油状物をDCM(50mL)に溶解し、水(20mL)で1回、そしてNaHCO
3溶液(20mL)で1回抽出し、そして減
圧下でエバポレートして、濃縮液体にした。固体をクロマトグラフィー(0%〜50% 酢酸エチル:ヘキサン)により精製し、そして減圧下でエバポレートして、ピロリジン-1,2-ジカ
ルボン酸2-[2-(4-ブロモナフタレン-1-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル(8.95g,95%)を淡褐色固体として得た。
【2261】
2-[5-(4-ブロモ-ナフタレン-1-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボ
ン酸tert-ブチルエステル:ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(4-ブロモナフタレン-1-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル(8.80g)および酢酸アンモニウム(7.51g)をキシレンに懸濁させた。この反応混合物を、140℃で15時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。固体を酢酸エチル(50mL)に溶解し、そして水(20mL)で2回、そしてブライン(20mL)で1回抽出した。その油状物をDCMに溶解し、クロマトグラフィー(0%〜50% 酢酸エチル:ヘキサン)により精製し、そして減圧下でエバポレートして、2-[5-(4-ブ
ロモ-ナフタレン-1-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(4.34g,52%)を淡褐色固体として得た。
【2262】
5-(4-ブロモ-ナフタレン-1-イル)-2-ピロリジン-2-イル-1H-イミダゾール:2-[5-(4-ブ
ロモ-ナフタレン-1-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.00g)をDCM(12mL)に溶解し、そしてトリフルオロ酢酸(4mL)を添加した。こ
の反応混合物を、周囲温度で3時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。固体をDCM(10mL)に溶解し、そして飽和NaHCO
3溶液(30mL)で抽出した。固体を減圧濾過により集め、DCMで洗浄し、そして減圧下で乾燥させて、5-(4-ブロモ-ナフタレン-1-イル)-2-ピロリジン-2-イル-1H-イミダゾール(0.940g,粗製)をオフホワイトの固体として得た。
【2263】
(1-{2-[5-(4-ブロモ-ナフタレン-1-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カ
ルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:5-(4-ブロモ-ナフタレン-1-イル)-2-ピロリジン-2-イル-1H-イミダゾール(0.925g)、2-メトキシカルボニルアミノ-3
-メチル-酪酸(0.441g)、およびHATU(1.00g)を無水DMF(15mL)に溶解し、そしてN-メチルモルホリン(0.497mL)を添加した。この反応混合物を、周囲温度で30分間撹拌し、そして減
圧下でエバポレートした。その油状物をDCMに溶解し、クロマトグラフィー(0%〜100% 酢酸エチル:ヘキサン)により精製し、そして減圧下でエバポレートして、(1-{2-[5-(4-ブロモ-ナフタレン-1-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(0.814g,72%)をオフホワイトの固体として得た。
【2264】
[1-(2-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-1-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:(1-{2-[5-(4-ブロモ-ナフタレン-1-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(0.115g)、[2-メチル-1-(2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(0.111g)、
およびNaHCO
3(0.0623g)を、1,2-ジメトキシエタン(3mL)と水(1mL)との混合物に溶解した
。この溶液を、窒素で脱気し、そしてPd(PPh
3)
4(0.0114g)を添加した。この反応混合物を、85℃で16時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。固体を酢酸エチル(10mL)に溶解し、そして水(10mL)で2回、およびブライン(10mL)で1回抽出した。溶液をエバポレートし、DMFに溶解し、逆相HPLC(5%〜70% アセトニトリル:水)により精製し、そして凍結
乾燥させて、[1-(2-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-1-イル]-1H-イミ
ダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチル
エステル(0.037g,21%)を白色固体として得た:
1H-NMR: 300MHz,(CHCl
3-d
1)δ:8.9(m,1H),7.6(m,2H),7.4(m,5H),7.0(m,2H),6.8(m,2H),5.8(m,2H),5.3(m,2H),4.3(m,2H),4.0(m,4H),3.6(s,6H),2.4(m,6H),2.0(m,6H),0.8(m,12H); MS (ESI) m/z 789 [M + H]
+。
【2265】
(実施例CJ)
【2266】
【化753】
[この文献は図面を表示できません]
2,6-(ビス-ピナコラト)ジボラノナフタレン:2,6-ジブロモナフタレン(10.2g)、ビス-(
ピナコラト)ジボラン(37.3g)、および酢酸カリウム(18.0g)を1,4-ジオキサン(250mL)に溶解し、そして溶液を、窒素で脱気した。Pd(PPh
3)
4(3.13g)を添加し、そしてこの反応混合
物を、80℃で20時間撹拌した。その懸濁物を減圧濾過し、そしてその固体を酢酸エチルで洗浄し、2,6-(ビス-ピナコラト)ジボラノナフタレン(7.71g,58%)を黄色固体として得た。
【2267】
2-(5-{6-[2-(1’-カルボン酸tert-ブチルエステル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ナフタレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2,6-(ビス-ピナコラト)ジボラノナフタレン(0.501g)、2-(5-ブロモ-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.885g)、およびNaHCO
3(0.562g)を1,2-ジメトキシエタンジクロロメタン(15mL)と水(5mL)との混合物に溶
解した。この溶液を、窒素で脱気し、そしてPd(PPh
3)
4(0.0935g)を添加した。この反応混合物を、90℃で16時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。固体をDCM(20mL)に溶
解し、そして水で2回、およびブラインで1回抽出した。溶液をエバポレートし、酢酸エチルから再結晶し、そして減圧下で乾燥させて、2-(5-{6-[2-(1’-カルボン酸tert-ブチ
ルエステル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ナフタレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.365g,46%)を白色固
体として得た。
【2268】
2,6-ビス(2-ピロリジン-2-イル-1H-イミダゾール)ナフタレン:2-(5-{6-[2-(1’-カルボン酸tert-ブチルエステル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ナフタレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.365g)をジクロロメタン(3mL)に溶解し、そしてトリフルオロ酢酸(1mL)を添加した。この反応混合物を、周囲温度で27時間撹拌し、40℃まで3時間加熱し、そして減圧下でエバポレート
した。固体をDCM(10mL)に溶解し、そして飽和NaHCO
3溶液(30mL)で抽出した。固体を減圧
濾過により集め、DCMで洗浄し、そして減圧下で乾燥させて、2,6-ビス(2-ピロリジン-2-
イル-1H-イミダゾール)ナフタレン(0.180g,74%)を黄色固体として得た。
【2269】
(1-{2-[5-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリ
ジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:2,6-ビス(2-ピロリジン-2-イル-1H-イミダゾール)ナフタレン(0.170g)、2-メトキシカルボニルアミノ-3-
メチル-酪酸(0.168g)、およびHATU(0.378g)を無水DMF(3mL)に溶解し、そしてN-メチルモ
ルホリン(0.188mL)を添加した。この反応混合物を、周囲温度で30分間撹拌し、そして減
圧下でエバポレートした。その油状物をDMFに溶解し、そして逆相HPLC(5%〜70% アセト
ニトリル:水)により精製し、そして凍結乾燥させて、(1-{2-[5-(6-{2-[1-(2-メトキシカ
ルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナ
フタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロ
ピル)-カルバミン酸メチルエステル(0.051g,17%)を白色固体として得た:
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6)δ:8.3(s,2H),8.1(s,2H),8.0(m,4H),7.3(d,J=11.2,2H),5.1(m,2H),4.1(m,2H),3.9(m,4H),3.5(s,6H),2.4(m,1H),2.0(m,5H),0.8(m,12H); MS (ESI) m/z 713 [M + H]
+。
【2270】
(実施例CK)
【2271】
【化754】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[5-(4-ブロモナフタレン-1-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:2-[5-(4-ブロモナフタレン-1-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(3.80g)、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(2.57g)、およびHATU(5.88g)を無水DMF(85mL)に溶解し、そしてN-メチルモルホリン(2.86mL)を添加した。この反応混合物を、周囲
温度で22時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。その油状物をジクロロメタンに溶解し、クロマトグラフィー(0%〜50% 酢酸エチル:ヘキサン)により精製し、そして減圧下でエバポレートして、(1-{2-[5-(4-ブロモナフタレン-1-イル)-1H-イミダゾール-2-イ
ル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(6.10g,粗製)を淡褐色固体として得た。
【2272】
{1-[2-(5-{4-[2-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリ
ジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ビニル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:(1-{2-[5-(4-ブロモナフタレン-1-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(1.01g)を無水DMF(13mL)に溶解
し、そして(E)-ビス(トリブチルスタンニル)エテン(0.585mL)を添加した。この溶液を、
窒素で脱気し、そしてPd(PPh
3)
4(0.0401g)を添加した。この反応混合物を、85℃で17時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。固体をDMFに溶解し、逆相HPLC(5%〜70% ア
セトニトリル:水)により精製し、そして凍結乾燥させて、{1-[2-(5-{4-[2-(4-{2-[1-(2-
メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ビニル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(25mg,1.5%)を白色固体として得た:
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6)δ:8.0(s,2H),7.8(m,8H),7.4(s,2H),7.3(d,J=9.9,2H),5.1(t,J=6.9,2H),4.1(t,J=6.9,2H),3.8(m,4H),3.8(m,2H),3.5(s,6H),2.4(m,2H),2.0(m,6H),0.8(m,12H); MS (ESI) m/z 765 [M + H]
+。
【2273】
(実施例CL)
【2274】
【化755】
[この文献は図面を表示できません]
6-ブロモ-ナフタレン-2-カルボニルクロリド:6-ブロモナフタレン-2-カルボン酸(25.1g)を塩化チオニル(200mL)に懸濁させ、60℃で16時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。固体をジクロロメタン(50mL)に溶解し、そして減圧下でエバポレートして、6-ブロモナフタレン-2-カルボニルクロリド(27.0g,粗製)を白色固体として得た。
【2275】
1-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-2-ジアゾ-エタノン:6-ブロモナフタレン-2-カルボニルクロリド(27.0g,粗製)をジクロロメタン(330mL)に溶解し、そして0℃まで冷却した。TMSジアゾメタン溶液(100mL,DCM中2M)を添加し、そして氷浴を除いた。反応混合物を16時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートして、1-(6-ブロモナフタレン-2-イル)-2-ジアゾエタノン(34.7g,粗製)を橙色固体として得た。
【2276】
2-ブロモ-1-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-エタノン:1-(6-ブロモナフタレン-2-イル)-2-ジアゾエタノン(34.7g)を酢酸エチル(500mL)に溶解し、そして臭化水素酸溶液(21.1mL,酢酸中5.7M)を0℃で添加した。反応混合物を3時間撹拌し、NaHCO
3溶液(200mL)を添加し
、そして混合物を10分間撹拌した。酢酸エチル溶液をNaHCO
3溶液(50mL)で2回、ブライン(50mL)で1回抽出し、そして減圧下でエバポレートして、2-ブロモ-1-(6-ブロモナフタレン-2-イル)-エタノン(33.0g,粗製)を淡褐色固体として得た。
【2277】
ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-2-オキソ-エチル]
エステル1-tert-ブチルエステル:ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(24.0g)をアセトニトリル(330mL)に溶解し、そしてトリエチルアミン(15.6mL)を添加した。2-ブロモ-1-(6-ブロモナフタレン-2-イル)-エタノン(33.0g)のアセトニトリル(170mL)中
の溶液を添加した。反応混合物を3日間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。油状
物をジクロロメタン(100mL)に溶解し、水(50mL)およびNaHCO
3溶液(50mL)で抽出し、そし
て減圧下でエバポレートして、濃縮液体にした。固体をクロマトグラフィー(0%〜30% 酢酸エチル:ヘキサン)により精製し、そして減圧下でエバポレートして、ピロリジン-1,2-
ジカルボン酸2-[2-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブ
チルエステル(39.2g,84%)を淡褐色固体として得た。
【2278】
2-[5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボ
ン酸tert-ブチルエステル:ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(6-ブロモナフタレン-2-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル(39.0g)および酢酸アンモニウム(40.1g)をキシレン(420mL)に懸濁させた。この反応混合物を、140℃で15時間撹拌し、そし
て減圧下でエバポレートした。固体をジクロロメタン(300mL)に溶解し、水(50mL)で2回
、そしてブライン(50mL)で1回抽出し、そして減圧下でエバポレートして、2-[5-(6-ブロモナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
エステル(30.3g,81%)をオフホワイトの固体として得た。
【2279】
5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-2-ピロリジン-2-イル-1H-イミダゾール:2-[5-(6-ブ
ロモナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチ
ルエステル(5.03g)をジクロロメタン(75mL)に溶解し、そしてトリフルオロ酢酸(25mL)を
添加した。この反応混合物を、周囲温度で5時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートし
た。固体をジクロロメタン(50mL)に溶解し、そして飽和NaHCO
3溶液(50mL)で抽出した。固体を減圧濾過により集め、ジクロロメタンで洗浄し、そして減圧下で乾燥させて、5-(6-
ブロモ-ナフタレン-2-イル)-2-ピロリジン-2-イル-1H-イミダゾール(98%)をオフホワイトの固体として得た。
【2280】
(1-{2-[5-(6-ブロモナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-
イル)-2-ピロリジン-2-イル-1H-イミダゾール(3.80g)、2-メトキシカルボニルアミノ-3-
メチル-酪酸(2.21g)、およびHATU(5.06g)を無水DMF(75mL)に溶解し、そしてN-メチルモルホリン(2.68mL)を添加した。この反応混合物を、周囲温度で16時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。その油状物をジクロロメタンに溶解し、クロマトグラフィー(0%〜100% 酢酸エチル:ヘキサン)により精製し、そして減圧下でエバポレートして、(1-{2-[5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(0.814g,72%)をオフホワイトの固体とし
て得た。
【2281】
[2-メチル-1-(2-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナ
フタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:(1-{2-[5-(6-ブロモナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(3.02g)、ビス-(ピナコラト)ジボラン(3.18g)、および酢酸カリウム(1.52g)を1,4-ジオキサン(40mL)に溶解し、そして溶液を、窒素で脱気した。Pd(PPh
3)
4(0.285g)を添加し、そしてこ
の反応混合物を、80℃で20時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。固体をジクロロメタン(50mL)に溶解し、飽和NaHCO
3溶液(50mL)で抽出し、そして減圧下でエバポレートした。その油状物をジクロロメタンに溶解し、クロマトグラフィー(0%〜10% イソプロパノール:ジクロロメタン)により精製し、そして減圧下でエバポレートして、[2-メチル-1-
(2-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチル
エステル(3.65g,粗製)を黄色固体として得た。
【2282】
(1-{2-[5-(6’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-[2,2’]ビナフタレニル-6-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:(1-{2-[5-(6-ブロモナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニ
ル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(0.174g)、[2-メチル-1-(2-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(0.202g)、およびNaHCO
3(0.108g)を、1,2-ジメトキシエタン(6mL)と水(2mL)との混合物に溶解した。この溶液を、窒素で脱気し、そしてPd(PPh
3)
4(0.0176g)を添加した。この反応混合物を、85℃で16時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。固体を酢酸エチル(10mL)に溶解し、そして水(10mL)で2回、そしてブライン(10mL)で1回抽出した。溶液をエバポレートし、DMFに溶解し、逆相HPLC(5%〜70% アセトニトリル:水)により精製し、そし
て凍結乾燥させて、(1-{2-[5-(6’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチ
リル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-[2,2’]ビナフタレニル-6-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸
メチルエステル(0.050g,16%)を白色固体として得た:
1H-NMR: 300MHz,(MeOH-d
4)δ:8.3(m,4H),8.1(m,6H),8.0(s,2H),7.8(d,J=9.4,2H),5.3(m,2H),4.3(d,J=9.0,2H),4.1(m,2H),3.9(m,2H),3.7(s,6H),2.6(m,2H),2.2(m,6H),0.9(m,12H); MS (ESI) m/z 839 [M
+ H]
+。
【2283】
(実施例CM)
【2284】
【化756】
[この文献は図面を表示できません]
2-[5-(3’-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-
イル]-ピロリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル:2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(2.14g,5.01mmol)、(3-tert-ブトキシカルボニルアミノフェニル)-ボロン酸(1.19g,5.01mmol)、Pd(PPh-
3)
4(289mg,0.251mmol)およびK
2CO
3(5.5mLの2M水溶液、11.02mmol)を、1,2-ジメトキシエタン(20mL)と合わせた。この溶液にN
2を吹き込みながら、この懸濁物を24分間撹拌した。還流冷却器を取り付け、そしてその懸濁物を、85℃まで17時間加熱した。次いで、これを冷却し、酢酸エチル(150mL)で希釈し、水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして
濃縮した。その粗製生成物をシリカカラムクロマトグラフィー(25%〜50% EtOAc/ヘキサ
ン)により精製して、2-[5-(3’-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ビフェニル-4-イル)-1H
-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸ベンジルエステルを得た(1.73g,64%)。
【2285】
ピロリジン-2-カルボン酸[4’-(2-ピロリジン-2-イル-3H-イミダゾール-4-イル)-ビフ
ェニル-3-イル]-アミド:2-[5-(3’-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(1.75g,3.25mmol)をメタノール(40mL)に溶解し、そして濃HCl(2mL)を添加した。この溶液を50℃で19時間撹拌し、その後、10mLの体積まで濃縮し、飽和NaHCO
3(60mL)に注いだ。その有機相を、30mLのジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濃縮した。得られた残渣の一部分(515mg,1.17mmol)をTHF(2mL)に溶解した。別のフラスコ内で、エチルクロロホルメート(0.134mL,1.41mmol)を、Boc-Pro-OH(303mg,1.41mmol)およびトリエチルアミン(0.197mL,1.41mmol)の、THF(4mL)中の0℃の撹拌溶液に滴下により添
加した。10分後、このビフェニル化合物の溶液をカニューレで添加し、その後、2mLのTHFですすいだ。添加後、この混合物を室温まで温めた。70分後、この混合物を酢酸エチル(60mL)で希釈し、そして水およびブラインで洗浄した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濃縮した。その残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(25%〜50% EtOAc/
ヘキサン)により精製して、Boc-Pro化合物を得た(470mg,63%)。この物質をエタノール(40mL)に溶解し、そして10% Pd/C(300mg)を添加し、その後、このフラスコを密封し、そし
て水素ガスを含む袋を取り付けた。排気針をセプタムに30秒間取り付けて、水素をこの溶液に吹き込んだ。13時間後、この混合物をCELITEで濾過し、そして濃縮した。この残渣の一部分(177mg,0.353mmol)をメタノール(20mL)に溶解し、そして濃HCl(2mL)を添加した。
この混合物を60℃で撹拌し、その後、濃縮して、ピロリジン-2-カルボン酸[4’-(2-ピロ
リジン-2-イル-3H-イミダゾール-4-イル)-ビフェニル-3-イル]-アミドを得た(142mg,100%)。
【2286】
(1-{2-[5-(3’-{[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:ピロリジン-2-カルボン酸[4
’-(2-ピロリジン-2-イル-3H-イミダゾール-4-イル)-ビフェニル-3-イル]-アミド(142mg,0.353mmol)、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(124mg,0.706mmol)およびHATU(295mg,0.777mmol)を、DMF(7mL)に懸濁させ、そして0℃まで冷却し、その後、DIPEA(0.615mL,3.53mmol)を添加した。80分後、この混合物を室温まで温め、次いで濾過し、そして逆相分取HPLCにより精製して、(1-{2-[5-(3’-{[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを
得た(50mg,20%):
1H NMR(DMSO-d6, 400 MHz) 10.11(s,1H),7.92(s,1H),7.83(d,J=9.0Hz,2H),7.80-7.56(m,3H),7.41-7.29(m,4H),5.90(m,1H),4.47(m,1H),4.05(m,2H),3.82(m,3H),3.64(m,2H),3.54(m,6H),2.18(m,2H),2.02-1.92(m,6H),0.96-0.82(m,12H); MS (ESI) m/z 716 [M + H]
+。
【2287】
(実施例CN)
【2288】
【化757】
[この文献は図面を表示できません]
2-[5-(4’-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-
イル]-ピロリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル:2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(2.31g,5.42mmol)、(4-tert-ブトキシカルボニルアミノフェニル)-ボロン酸(1.28g,5.42mmol)、Pd(PPh-
3)
4(313mg,0.271mmol)およびK
2CO
3(6mLの2M水溶液、11.92mmol)を、1,2-ジメトキシエタン(20mL)と合わせた。N
2をこの溶液に溶液吹き込みながら、この懸濁物を14分間撹拌した。還流冷却器を取り付け、そしてその懸濁物を、85℃まで15時間加熱した。次いで、これを冷却し、酢酸エチル(150mL)で希釈し、水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そし
て濃縮した。その粗製生成物をシリカカラムクロマトグラフィー(25%〜50% EtOAc/ヘキ
サン)により精製して、2-[5-(4’-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸ベンジルエステルを得た(1.20g,41%)。
【2289】
ピロリジン-2-カルボン酸[4’-(2-ピロリジン-2-イル-3H-イミダゾール-4-イル)-ビフ
ェニル-4-イル]-アミド:2-[5-(4’-tert-ブトキシカルボニルアミノ-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸ベンジルエステル(1.75g,3.25mmol)をメタノール(40mL)に溶解し、そして濃HCl(2mL)を添加した。この溶液を、50℃で19時間撹拌し、その後、10mLの体積まで濃縮し、飽和NaHCO
3(60mL)に注いだ。その有機相を30mLのジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして
濃縮した。得られた残渣の一部分(963mg,2.20mmol)をTHF(4mL)に溶解した。別のフラスコ内で、エチルクロロホルメート(0.231mL,2.24mmol)を、Boc-Pro-OH(568mg,2.64mmol)およびトリエチルアミン(0.368mL,2.69mmol)のTHF(6mL)中の0℃の撹拌溶液に滴下により添加
した。10分後、このビフェニル化合物の溶液をカニューレにより添加し、続いて2mLのTHFですすいだ。添加後、この混合物を室温まで温めた。70分後、この混合物を酢酸エチル(60mL)で希釈し、そして水およびブラインで洗浄した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濃縮した。その残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(25%〜50% EtOAc/
ヘキサン)により精製して、Boc-Pro化合物(470mg,63%)を得た。この物質をエタノール(40mL)に溶解し、そして10% Pd/C(300mg)を添加し、その後、このフラスコを密封し、そし
て水素ガスを含む袋を取り付けた。排気針をセプタムに30秒間取り付けて、水素をこの溶
液に吹き込んだ。14時間後、この混合物をCELITEで濾過し、そして濃縮した。この残渣の一部分(169mg,0.337mmol)をメタノール(20mL)に溶解し、そして濃HCl(2mL)を添加した。
この混合物を、60℃で撹拌し、その後、濃縮して、ピロリジン-2-カルボン酸[4’-(2-ピ
ロリジン-2-イル-3H-イミダゾール-4-イル)-ビフェニル-4-イル]-アミドを得た(135mg,100%)。
【2290】
(1-{2-[5-(4’-{[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:ピロリジン-2-カルボン酸[4
’-(2-ピロリジン-2-イル-3H-イミダゾール-4-イル)-ビフェニル-4-イル]-アミド(135mg,0.337mmol)、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(118mg,0.674mmol)およびHATU(282mg,0.741mmol)をDMF(6mL)に懸濁させ、そして0℃まで冷却し、その後、DIPEA(0.470mL,2.70mmol)を添加した。60分後、この混合物を室温まで温め、次いで濾過し、そして逆相分取HPLCにより精製して、(1-{2-[5-(4’-{[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-
ブチリル)-ピロリジン-2-カルボニル]-アミノ}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(136mg,56%)。
1H NMR(DMSO-d6, 400 MHz) 10.16(s,1H),8.07(s,1H),7.80(d,J=4.5Hz,4H),7.70(d,J=4.5Hz,4H),7.30(m,1H),5.09(m,1H),4.44(m,1H),4.08(m,1H),4.02(m,1H),3.85-3.77(m,3H),3.61(m,1H),3.54(s,3H),3.53(s,3H),2.37(m,1H),2.16-1.84(m,10H),0.92(d,J=6.7Hz,3H),0.86(d,6.5Hz,3H),0.80(d,J=6.9Hz,3H),0.75(d,J=6.6Hz,3H); MS (ESI) m/z 716 [M + H]
+。
【2291】
(実施例CO)
【2292】
【化758】
[この文献は図面を表示できません]
トリフルオロ-メタンスルホン酸5-トリフルオロメタンスルホニルオキシ-ナフタレン-1-イルエステル:ナフタレン-1,5-ジオール(1g,6.25mmol)をジクロロメタン(25mL)およびトリエチルアミン(2.6mL,18.73mmol)に溶解し、そしてトリフルオロメタンスルホン酸無水
物(1.58mL,9.86mmol)を添加した。16時間撹拌した後に、この混合物を酢酸エチル(250mL)で希釈し、そして水、飽和水性重炭酸ナトリウムおよびブラインで洗浄した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、そしてシリカカラムクロマトグラフィー(0%〜10%
EtOAc/ヘキサン)により精製して、トリフルオロ-メタンスルホン酸5-トリフルオロメタンスルホニルオキシ-ナフタレン-1-イルエステルを得た(957mg,48%)。
【2293】
2-{5-[4-(5-トリフルオロメタンスルホニルオキシ-ナフタレン-1-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.30g,2.96mmol)、トリフルオロ-メタン
スルホン酸5-トリフルオロメタンスルホニルオキシ-ナフタレン-1-イルエステル(982mg,2.31mmol)、Pd(PPh-
3)
4(134mg,0.116mmol)および炭酸カリウム(639mg,4.62mmol)を、トル
エンに懸濁させた。窒素で28分間脱気した後に、その撹拌懸濁物を、100℃まで18時間加
熱した。次いで、この反応混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(250mL)で希釈し、水、
ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして濃縮した。得られた残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(0%〜60% EtOAc/ヘキサン)により精製して、2-{5-[4-(5-トリフルオロメタンスルホニルオキシ-ナフタレン-1-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-
イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(1.09g,80%)。
【2294】
2-(5-{4-[5-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-1-イル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-{5-[4-(5-トリフルオロメタンスルホニルオキシ-ナフタレン-1-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(468mg,0.796mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(202mg,0.796mmol)、Pd(dppf)
2Cl
2(29mg,0.0398mmol)およ
び酢酸カリウム(234mg,2.39mmol)をジオキサン(4mL)に懸濁させ、そして100℃まで90分間加熱した。室温まで冷却した後に、この反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、そし
て水およびブラインで洗浄した。その有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして濃縮した。得られた残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(40%〜60% EtOAc/ヘキサン)により精製して、2-(5-{4-[5-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナ
フタレン-1-イル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボンtert-ブ
チルエステルを得た(450mg,100%)。
【2295】
2-(5-{4-[5-(1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル)-ナフタレン-1-イル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-(5-{4-[5-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イ
ル)-ナフタレン-1-イル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(159mg,0.281mmol)、2-(5-ブロモ-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(178mg (0.562mmol)、Pd(PPh
3)
4(65mg,0.0562mmol)およびK
2CO
3(0.281mLの2M水溶液,0.562mmol)を1,2-ジメトキシエタン(3mL)中で合わせ、そしてN
2を12分間吹き込むことにより脱気した。次いで、この混合物を85℃まで22時間加熱し、次いで室温まで冷却し、酢酸エチル(50mL)で希釈し、そして水およびブラインで洗浄した。その有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(80%〜100% EtOAc/ヘキサン)により精製して、2-(5-{4-[5-(1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル)-ナフタ
レン-1-イル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチ
ルエステルを得た(42mg,22%)。
【2296】
[1-(2-{5-[4-(5-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-1-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:2-(5-{4-[5-(1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル)-ナ
フタレン-1-イル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-
ブチルエステル(41mg,0.0607mg)をメタノール(5mL)に溶解し、そして濃HCl(1mL)を添加した。この混合物を、60℃で2時間撹拌し、次いで冷却し、そして濃縮した。その残渣に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(32mg,0.182mmol)、HATU(51mg,0.133mmol)お
よびDMF(2mL)を添加した。この混合物を0℃まで冷却し、そしてDIPEA(0.063mL,0.364mmol)を添加した。30分後、水(1mL)を添加し、そしてこの混合物を濾過し、そして逆相分取HPLCにより精製して、[1-(2-{5-[4-(5-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-1-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルを得た(17.6mg,38%)。
1H NMR(MeOH-d4, 400 MHz) 8.03(d,J=8.6Hz,1H),7.98(d,J=8.6Hz,1H),7.89(m,2H),7.72-7.57(m,6H),7.16(m,1H),5.28(m,2H),4.25(m,2H),4.11(m,3H),3.86(m,3H),3.67(s,3H),3.65(s,3H),2.59(m,2H),2.30-2.04(m,8H),0.95-0.89(m,12H); MS (ESI) m/z 789 [M + H]
+。
【2297】
(実施例CP)
【2298】
【化759】
[この文献は図面を表示できません]
{1-[2-(5-{4-[5-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリ
ジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-1-イル]-フェニル}-1H-
イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メ
チルエステル:2-(5-{4-[5-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-1-イル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-
ブチルエステル(98mg,0.173mmol)、2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(102mg,0.260mmol)、Pd(PPh
3)
4(40mg,0.035mmol)および炭酸カリウム(0.173mLの2M水溶液,0.346mmol)を、1,2-ジメトキシエタンに懸濁させた。この混合物を10分間脱気し、次いで、85℃まで4時間加熱した。次いで、そ
の内容物を室温まで冷却し、酢酸エチル(50mL)で希釈し、水およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(80%〜100% EtOAc/ヘキサン)により精製して、{1-[2-(5-{4-[5-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イ
ル}-フェニル)-ナフタレン-1-イル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tertブチルエステルを得た(28mg,22%)。このSuzuki生成物をメタノール(5mL)
に溶解し、そして濃HCl(1mL)で処理した。この混合物を、60℃まで100分間加熱し、次い
で冷却し、そして濃縮した。その残渣に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(20mg,0.112mmol)、HATU(31mg,0.0821mmol)およびDMF(2mL)を添加した。この撹拌混合物を0℃まで冷却し、次いでDIPEA(0.033mL,0.187mmol)を添加した。50分後、この反応混合物を1mLの水で希釈し、そして逆相分取HPLCにより精製して、{1-[2-(5-{4-[5-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-
イル}-フェニル)-ナフタレン-1-イル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを得た(12mg,38%)。
1H
NMR(MeOH-d4, 400 MHz) 7.89-7.87(m,4H),7.80-7.78(m,4H),7.49-7.41(m,8H),5.22(m,2H),4.26(m,2H),4.02(m,2H),3.91(m,2H),3.66(s,6H),2.40-2.19(m,6H),2.11-2.03(m,4H),0.96(d,J=6.6Hz,6H),0.92(d,J=6.6Hz,6H); MS (ESI) m/z 865 [M + H]
+。
【2299】
(実施例CQ)
【2300】
【化760】
[この文献は図面を表示できません]
2-[5-ブロモ-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-(5-ブロモ-1H-イミダゾール-2-イル)-ピ
ロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(4g,12.65mmol)をDMFに溶解し、そして0℃まで冷却した。NaH(658mgの60%鉱油分散物,16.45mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を13分間熟成させ、その後、SEMCl(2.7mL,15.18mmol)を添加し、そして室温まで温めた。16
時間後、この反応を水によりクエンチし、酢酸エチル(300mL)で希釈し、そして水および
ブラインで洗浄した。その有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(10%〜30% EtOAc/ヘキサン)により精製して、2-[5-ブロモ-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(4.67g,83%)。
【2301】
2-[5-ホルミル-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[5-ブロモ-1-(2-トリメチルシラニル-
エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(3.804g,8.52mmol)をTHF(42mL)に溶解し、そして-78℃まで冷却した。n-BuLi(3.4mLの2.5Mヘキサン溶液,8.52mmol)を、3分間かけて滴下により添加した。65分後、DMF(4mL)を添加し、そしてこの反応混合物を室温まで温めた。室温で75分間撹拌した後に、塩化アンモニウムの飽和水溶液(50mL)を添加し、そしてこのフラスコの全ての内容物を、飽和水性重炭酸ナトリウムに注いだ。その水相をジエチルエーテルで3回抽出した。合わせた有機層
を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮し、そしてシリカカラムクロマトグラフィー(30%〜70% EtOAc/ヘキサン)により精製して、2-[5-ホルミル-1-(2-トリメチルシラニル-エトキ
シメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(1.50g,45%)。
【2302】
2-[5-エチニル-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[5-ホルミル-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエス
テル(1.625g,4.11mmol)およびジメチル-1-ジアゾ-2-オキソプロピルホスホネート(1.056g,5.50mmol)を1:1のMeOH/THF(10mL)に溶解し、そして炭酸カリウム(1.14g,8.25mmol)を添
加した。200分間撹拌した後に、さらなる炭酸カリウム(1.14g,8.25mmol)を添加した。45
分後、この反応混合物を、100mLの1:1 水/飽和水性重炭酸ナトリウムに注いだ。その水
相をジエチルエーテルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、
そして濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(20%〜45% EtOAc/ヘ
キサン)により精製して、2-[5-エチニル-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(1.234g,77%)。
【2303】
{1-[2-(5-エチニル-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:2-[5-エチニル-1-(2-トリメチルシラニル-エトキ
シメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.002g,2.56mmol)をジオキサン(5mL)に溶解し、そしてジオキサン中4MのHCl(5mL)を添加した。この反応混合物を3時間撹拌し、そして濃縮した。その残渣に、2-メトキシカルボニル
アミノ-3-メチル-酪酸(561mg,3.20mmol)、HATU(1.22g,3.20mmol)およびDMF(15mL)を添加
した。この撹拌反応混合物を0℃まで冷却し、そしてDIPEA(2.23mL,12.8mmol)を添加した
。3時間撹拌した後に、この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、そして重炭酸ナトリウム
の飽和水溶液およびブラインで洗浄した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(40%〜75% EtOAc/
ヘキサン)により精製して、カップリングした化合物を得た(741mg,2工程で65%)。この物
質をジクロロメタン(10mL)に溶解し、そしてトリフルオロ酢酸(5mL)を添加した。この撹
拌反応混合物を、4時間加熱還流し、次いで室温まで冷却し、そして重炭酸ナトリウムの
飽和水溶液に注いだ。その水相をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸
マグネシウムで乾燥させ、そして濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(0%〜10% MeOH/DMC)により精製して、{1-[2-(5-エチニル-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを得た(525mg,100%)。
【2304】
(1-{2-[5-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:{1-[2-(5-エチニル-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン
酸メチルエステル(46mg,0.144mmol)、(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(78mg,0.173mmol)、Pd(PPh
3)
4(17mg,0.0144mmol)、CuI(5mg,0.0288mmol)およびトリエチルアミン(0.200mL,1.44mmol)を、DMF(1.5mL)に懸濁させた。この反応混合物を80℃で2時間撹
拌し、次いで1mLの水を添加し、そしてこの混合物を逆相分取HPLCにより精製して、(1-{2-[5-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(24mg,24%)。
1H NMR(MeOH-d4, 400 MHz) 7.65(d,J=8.2 hz,2H),7.45(d,J=8.2 hz,2H),7.38(s,1H),7.22(s,1H),6.98(m,1H),5.17(m,1H),5.11(m,1H),4.25-4.20(m,2H),4.01-3.79(m,4H),3.66(s,6H),2.37-2.00(m,10H),0.99-0.89(m,12H); MS (ESI) m/z 687 [M + H]
+。
【2305】
(実施例CR)
【2306】
【化761】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[5-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ブタ-1,3-ジイニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリ
ジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:トリエチルアミ
ン(0.270mL,1.92mmol)を、{1-[2-(5-エチニル-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-
カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(61mg,0.192mmol)、PhI(OAc)
2(247mg,0.766mmol)、PdCl
2(7mg,0.0389mmol)、PPh
3(30mg,0.115mmol)およびCuI(7mg,0.0389mmol)のTHF(2mL)中の混合物に添加した。50分後、この反応混合物を濾過し、濃縮
し、そして逆相分取HPLCにより精製して、(1-{2-[5-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルア
ミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ブタ-1,3-ジイニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(3mg,5%)。
1H NMR(MeOH-d4, 400 MHz) 7.33(s,2H),6.95(d,J=8.3Hz,2H),5.07(m,2H),4.18(m,2H),3.95(m,2H),3.82(m,2H),3.64(s,6H),2.31-1.98(m,10H),1.02-0.87(m,12H); MS (ESI) m/z 635 [M + H]
+。
【2307】
(実施例CS)
【2308】
【化762】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イルエチニル}-フェニル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:{1-[2-(5-エチニル-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カル
バミン酸メチルエステル(62mg,0.195mmol)、(1-{2-[6-(4-ブロモ-フェニル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチ
ルエステル(73mg,0.146mmol)、Pd(PPh
3)
4(11mg,0.00975mmol)、CuI(4mg,0.0195mmol)およびトリエチルアミン(0.271mL,1.95mmol)を、DMF(2mL)に懸濁させた。この反応混合物を80℃で3時間撹拌し、次いで1mLの水を添加し、そしてこの混合物を逆相分取HPLCにより精製して、(1-{2-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジ
ン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イルエチニル}-フェニル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イ
ル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(12mg,11%)。
1H NMR(MeOH-d4, 400 MHz) 7.66-7.64(m,2H),7.59-7.50(m,4H),7.24(s,1H),6.98(m,1H),5.28(m,1H),5.12(m,1H),4.28-4.19(m,2H),4.04-3.82(m,4H),3.66(s,3H),3.65(s,3H),2.43-2.01(m,10H),0.99-0.87(m,12H); MS (ESI) m/z 737 [M + H]
+。
【2309】
(実施例CT)
【2310】
【化763】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニルエチニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:{1-[2-(5-エチニル-1H-イミ
ダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチル
エステル(57mg,0.179mmol)、1,4-ジブロモベンゼン(211mg,0.895mmol)、Pd(PPh
3)
4(10mg,0.00895mmol)、CuI(3mg,0.0179mmol)およびトリエチルアミン(0.249mL,1.79mmol)を、DMF(2mL)に懸濁させ、そしてこの混合物を窒素で10分間脱気した。この反応混合物を80℃で70分間撹拌し、次いで20mLの酢酸エチルで希釈し、そして飽和水性重炭酸ナトリウムおよ
びブラインで洗浄した。その有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(0%〜5% MeOH/DCM)により精製して、(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニルエチニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(43mg,51%)。
【2311】
(1-{2-[5-(4-{2-[1-(2メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-
イル]-3H-イミダゾール-4-イルエチニル}-フェニルエチニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:{1-[2-(5-エチニル-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カ
ルバミン酸メチルエステル(49mg,0.154mmol)、(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニルエチニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸
メチルエステル(43mg,0.0908mmol)、Pd(PPh
3)
4(10mg,0.00908mmol)、CuI(2mg,0.00908mmol)およびトリエチルアミン(0.127mL,0.908mmol)をDMF(2mL)に懸濁させ、そしてこの混合
物を窒素で10分間脱気した。この反応混合物を80℃で4時間撹拌し、次いで室温まで冷却
した。ギ酸(0.1mL)および水(1mL)を添加し、そしてこの混合物を逆相分取HPLCにより精製して、(1-{2-[5-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジ
ン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イルエチニル}-フェニルエチニル)-1H-イミダゾール-2-
イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(11mg,17%)。
1H NMR(MeOH-d4, 400 MHz) 7.46(d,J=3.9Hz,4H),7.25(s,2H),6.96(d,J=8.4Hz,2H),5.10(m,2H),4.20(m,2H),3.97(m,2H),3.83(m,2H),3.64(s,6H),2.32-2.00(m,10H),0.98-0.88(m,12H); MS (ESI) m/z 711 [M + H]
+。
【2312】
(実施例CU)
【2313】
【化764】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[5-(5-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イルエチニル}-ナフタレン-1-イルエチニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:{1-[2-(5-エチニル-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(98mg,0.207mmol)、トリフルオロ-メタンスルホン酸5-トリフルオロメタンスルホニルオキシ-ナフタレン-1-イルエステル(29mg,0.0683mmol)、Pd(PPh
3)
4(12mg,0.0104mmol)、CuI(2mg,0.0104mmol)およびトリエチルアミン(0.144mL,1.04mmol)をDMF(2mL)に懸濁させ、そしてこの混合物を窒素で10分間脱気した。この反応混
合物を80℃で90分間撹拌し、次いで室温まで冷却した。ギ酸(0.1mL)および水(1mL)を添加し、そしてこの混合物を逆相分取HPLCにより精製して、(1-{2-[5-(5-{2-[1-(2-メトキシ
カルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イルエ
チニル}-ナフタレン-1-イルエチニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(30mg,58%)。
1H NMR(MeOH-d4, 400 MHz) 8.38(d,J=8.2Hz,2H),7.71(d,J=7.2Hz,2H),7.57-7.51(m,2H),7.35(s,2H)
,6.96(d,J=8.4Hz,2H),5.13(m,2H),4.20(m,2H),3.95(m,2H),3.83(m,2H),3.63(s,6H),2.33-1.98(m,10H),0.97-0.87(m,12H); MS (ESI) m/z 761 [M + H]
+。
【2314】
(実施例CV)
【2315】
【化765】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イルエチニル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イ
ル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:{1-[2-(5-エチニル-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(44mg,0.138mmol)、(1-{2-[5-(4’-ブロモ-ビフェニル-4-
イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(67mg,0.128mmol)、Pd(PPh
3)
4(15mg,0.0128mmol)、CuI(2mg,0.0128mmol)およびトリエチルアミン(0.180mL,1.28mmol)をDMF(2mL)に懸濁させ、そしてこの混
合物を窒素で10分間脱気した。この反応混合物を80℃で15時間撹拌し、次いで室温まで冷却した。ギ酸(0.1mL)および水(1mL)を添加し、そしてこの混合物を逆相分取HPLCにより精製して、(1-{2-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロ
リジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イルエチニル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾー
ル-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステ
ルを得た(12mg,12%)。
1H NMR(MeOH-d4, 400 MHz) 7.73(d,J=8.4Hz,2H),7.66-7.64(m,4 H),7.52(d,J=8.2Hz,2H),7.35(s,1H),7.24(s,1H),6.98(m,2H),5.18(m,1H),5.11(m,1H),4.26-4.19(m,2H),4.01--3.80(m,4H),3.65(s,6H),2.37-2.01(m,10H),1.00-0.88(m,12H); MS (ESI) m/z 763 [M + H]
+。
【2316】
(実施例CW)
【2317】
【化766】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[5-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イルエチニル}-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:{1-[2-(5-エチニル-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(53mg,0.166mmol)、(1-{2-[5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(100mg,0.200mmol)、Pd(PPh
3)
4(19mg,0.0166mmol)、CuI(3mg,0.0166mmol)およびトリエチルアミン(0.230mL,1.66mmol)をDMF(2mL)に懸濁させ、そしてこの混合物を窒素で10分間脱気した。この反応混合物を80℃で1時間撹拌し、次いで室温まで冷却した
。ギ酸(0.1mL)および水(1mL)を添加し、そしてこの混合物を逆相分取HPLCにより精製して、(1-{2-[5-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イルエチニル}-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(24mg,20%)。(DMSO-d6, 400 MHz) 12.00-11.85(m,2H),7.99-7.83(m,4H),7.64(s,1H),7.48(m,1H),7.42(s,1H),7.29(m,2H),5.10(m,1H),5.03(m,1H),4.06(m,2H),3.82-3.76(m,4H),3.54(s,6H),2.15-1.97(m,10H),0.94-0.81(m,12H); MS (ESI) m/z 737 [M + H]
+。
【2318】
(実施例CX)
【2319】
【化767】
[この文献は図面を表示できません]
2-(4’-クロロ-ビフェニル-3-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチ
ルエステル:4’-クロロ-ビフェニル-3-イルアミン塩酸塩(1g,4.16mmol)、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(1.08g,5.00mmol)およびHATU(2.06g,5.41mmol)をDMF(20mL)に懸濁させ、そしてDIPEA(2.20mL,12.5mmol)を添加した。この混合物を16時間撹
拌し、その後、酢酸エチル(250mL)で希釈し、そして水およびブラインで洗浄した。その
有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(25%〜45% EtOAc/ヘキサン)により精製して、2-(4’-クロロ-ビフェニル-3-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(1.66g,99%)。
【2320】
{1-[2-(4’-クロロ-ビフェニル-3-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:2-(4’-クロロ-ビフェニル-3-イルカルバ
モイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.66g,4.14mmol)をメタノール(20mL)に溶解し、そして濃HCl(4mL)を添加した。この混合物を50℃で80分間撹拌し、次いで冷却し、そして濃縮した。その残渣を2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(870mg,4.97mmol)およびHATU(2.05g,5.38mmol)で処理し、そしてDMF(20mL)に入れた。この混合
物を0℃まで冷却し、そしてDIPEA(3.60mL,20.7mmol)。100分後、この反応混合物を酢酸エチル(250mL)で希釈し、そして水およびブラインで洗浄した。その有機相を硫酸マグネシ
ウムで乾燥させ、そして濃縮した。得られた残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(50%〜80% EtOAc/ヘキサン)により精製して、を得た{1-[2-(4’-クロロ-ビフェニル-3-イル
カルバモイル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(1.83g,2工程で96%)。
【2321】
(2-メチル-1-{2-[4’-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ビフェニル-3-イルカルバモイル]-ピロリジン-1-カルボニル}-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:{1-[2-(4’-クロロ-ビフェニル-3-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボニ
ル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(409mg,0.893mmol)、ビス(ピナコ
ラト)ジボロン(249mg,0.982mmol)、Pd
2(dba)
3(20mg,0.0223mmol)、トリス(シクロヘキシ
ル)ホスフィン(30mg,0.107mmol)および酢酸カリウム(131mg,1.34mmol)をジオキサン(5mL)に懸濁させ、そして窒素で4分間脱気した。この撹拌懸濁物を、80℃で14時間まで加熱し
、その後、室温まで冷却し、酢酸エチル(250mL)で希釈し、そして水およびブラインで洗
浄した。その有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして濃縮した。その残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(55%〜85% EtOAc/ヘキサン)により精製して、(2-メチル-1-{2-[4’-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ビフェニル-3-イルカ
ルバモイル]-ピロリジン-1-カルボニル}-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(491mg,100%)。
【2322】
{1-[2-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イ
ル]-3H-イミダゾール-4-イル}-[1,1’;4’,1’’]ターフェニル-3’’-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:(2-メチル-1-{2-[4’-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ビフェニル-3-イルカルバモイル]-ピロリジン-1-カルボニル}-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(135mg,0.246mmol)、(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジ
ン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(110mg,0.246mmol)
、Pd(PPh
3)
4(14mg,0.0123mmol)および炭酸カリウムの2M水溶液(0.246mL,0.492mmol)を、1,2-ジメトキシエタン(2.5mL)中で13分間脱気した。この撹拌懸濁物を、85℃まで3時間加
熱し、次いで濃縮し、DMF/水に入れ、そして逆相分取HPLCにより精製して、{1-[2-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-[1,1’;4’,1’’]ターフェニル-3’’-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを得た(10mg,5%)。(MeOH-d4, 400 MHz) 7.90(s,1H),7.82-7.66(m,8H),7.54-7.51(m,1H),7.40-7.37(m,2H),4.59(m,1H),4.24(m,1H),4.02-3.73(m,4H),3.66(s,3H),3.65(s,3H),2.36-2.02(m,10H),1.15-0.88(m,12H); MS (ESI) m/z 792 [M + H]
+。
【2323】
(実施例CY)
【2324】
【化768】
[この文献は図面を表示できません]
(4’-ブロモ-ビフェニル-4-イル)-カルバミン酸tert-ブチルエステル:4-tert-ブトキシカルボニルアミノ-フェニルボロン酸(500mg,2.11mmol)、1,4-ジブロモ-ベンゼン(2.00g,8.44mmol) Pd(PPh
3)
4(122mg,0.106mmol)および炭酸カリウムの2M水溶液(4.2mL,8.44mmol)を、1,2-ジメトキシエタン(20mL)中で10分間脱気した。この撹拌懸濁物を80℃まで3時間
加熱し、次いで酢酸エチル(60mL)で希釈し、そして水およびブラインで洗浄した。その有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして濃縮した。その残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(0%〜20% EtOAc/ヘキサン)により精製して、(4’-ブロモ-ビフェニル-4-イル)-カルバミン酸tert-ブチルエステルを得た(430mg,59%)。
【2325】
2-(4’-ブロモ-ビフェニル-4-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチ
ルエステル:(4’-ブロモ-ビフェニル-4-イル)-カルバミン酸tert-ブチルエステル(407mg,1.17mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、そして濃HCl(2mL)を添加した。この溶液を、60
℃で1時間撹拌し、次いで濃縮した。その粗製残渣をBoc-Pro-OH(302mg,1.40mmol)およびHATU(578mg,1.52mmol)で処理し、そしてDMF(6mL)に懸濁させた。DIPEA(1.02mL,5.85mmol)
を添加し、そしてこの反応混合物を室温で4時間撹拌し、その後、それを酢酸エチル(200mL)で希釈し、そして水およびブラインで洗浄した。その有機相を硫酸マグネシウムで乾燥
させ、そして濃縮した。その残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(30%〜55% EtOAc/
ヘキサン)により精製して、2-(4’-ブロモ-ビフェニル-4-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(496mg,2工程で95%)。
【2326】
{1-[2-(4’-ブロモ-ビフェニル-4-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:2-(4’-ブロモ-ビフェニル-4-イルカルバ
モイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(496mg,1.11mmol)をメタノールに溶解し、そして濃HCl(2mL)を添加した。この溶液を、60℃で30分間撹拌し、次いで濃縮した。得られた残渣を、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(233mg,1.33mmol)、HATU(549mg,1.44mmol)およびDMF(10mL)で処理した。この混合物を0℃まで冷却した後に、DIPEA(0.970mL,5.55mmol)を添加した。この反応混合物を5時間撹拌し、次いで酢酸エチル(150mL)で希釈し、そして水およびブラインで洗浄した。その有機相を硫酸マグネシウムで
乾燥させ、そして濃縮した。得られた残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(70%〜90%
EtOAc/ヘキサン)により精製して、{1-[2-(4’-ブロモ-ビフェニル-4-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを得た(520mg,2工程で93%)。
【2327】
2-メチル-1-{2-[4’-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ビフ
ェニル-4-イルカルバモイル]-ピロリジン-1-カルボニル}-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:{1-[2-(4’-ブロモ-ビフェニル-4-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボニ
ル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(154mg,0.307mmol)、ビス(ピナコ
ラト)ジボロン(156mg,0.613mmol)、Pd(dppf)
2Cl
2(11mg,0.0154mmol)および酢酸カリウム(90mg,1.21mmol)を、ジオキサンに懸濁させ、そして15分間脱気した。この撹拌反応混合物を、100℃まで2時間加熱し、次いで室温まで冷却し、酢酸エチル(100mL)で希釈し、そし
て水およびブラインで洗浄した。その有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして濃縮した。その残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(70%〜90% EtOAc/ヘキサン)により精製して、(2-メチル-1-{2-[4’-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ビフェニル-4-イルカルバモイル]-ピロリジン-1-カルボニル}-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(127mg,75%)。
【2328】
{1-[2-(4’’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-[1,1’;4’,1’’]ターフェニル-4-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:(2-メチ
ル-1-{2-[4’-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ビフェニル-4-イルカルバモイル]-ピロリジン-1-カルボニル}-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(102mg,0.227mmol)、(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジ
ン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(125mg,0.227mmol)
、Pd(PPh
3)
4(13mg,0.0114mmol)および炭酸カリウム2M水溶液(0.227mL,0.454mmol)を、1,2-ジメトキシエタン(2mL)中で15分間脱気した。この撹拌懸濁物を、85℃まで4時間加熱し
、次いで濃縮し、DMF/水に入れ、そして逆相分取HPLCにより精製して、{1-[2-(4’’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-[1,1’;4’,1’’]ターフェニル-4-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを得た(49mg,27%)。(DMSO-d6,
400 MHz) 11.78(s,1H),10.14(s,1H),7.82-7.67(m,11H),7.52(d,J=1.8Hz,1H),7.34-7.28(m,2H),5.08(m,1H),4.49(m,1H),4.05(m,2H),3.81(m,3H),3.64(m,1H),3.54(s,3H),3.53(s,3H),2.17-1.88(m,10H),0.97-0.85(m,12H); MS (ESI) m/z 792 [M + H]
+。
【2329】
(実施例CZ)
【2330】
【化769】
[この文献は図面を表示できません]
2-[5-(4’-クロロ-2’-シアノ-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリ
ジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(2g,4.55mmol)、2-ブロモ-5-クロロ-ベンゾニトリル(985mg,4.55mmol)、Pd(PPh
3)
4(263mg,0.228mmol)および炭酸カリウムの2M水溶液(4.6mL,9.2mmol)を、1,2-メ
トキシエタン(20mL)に懸濁させ、そして10分間脱気した。この撹拌反応混合物を、85℃まで21時間加熱し、次いでNaHCO
3(250mL)の飽和水溶液に注いだ。その水相を酢酸エチルで3回抽出し、そして合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(65%〜90% EtOAc/ヘキサン)により精製して、2-[5-(4’-クロロ-2’-シアノ-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリ
ジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(1.65g,81%)。
【2331】
2-{5-[2’-シアノ-4’-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ビ
フェニル-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエス
テル:2-[5-(4’-クロロ-2’-シアノ-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.68g,3.74mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.43g,5.61mmol)、Pd
2(dba)
3(86mg,0.0935mmol)、x-phos(214mg,0.449mmol)および酢酸
カリウム(1.10g,11.22mmol)をジオキサン(20mL)に懸濁させ、そして窒素で10分間脱気し
た。この撹拌反応混合物を、90℃まで15時間加熱し、次いで冷却し、そして全ての所望の生成物が除かれるまで、酢酸エチルで溶出しながらシリカの床で濾過した。その液体を濃縮し、そして得られた残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(55%〜80% EtOAc/ヘキサ
ン)により精製して、2-{5-[2’-シアノ-4’-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボ
ロラン-2-イル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン
酸tert-ブチルエステルを得た(1.57g,78%)。
【2332】
(1-{2-[5-(2’-シアノ-4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:2-{
5-[2’-シアノ-4’-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.60g,2.96mmol)、2-(5-ブロモ-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-
ブチルエステル(935mg,2.96mmol)、Pd(PPh
3)
4(171mg,0.148mmol)、Pd(dppf)Cl
2(121mg,0.148mmol)および炭酸カリウムの2M水溶液(3mL,6mmol)を1,2-ジメトキシエタンに懸濁させ
、そして11分間脱気した。この撹拌反応混合物を、85℃まで100分間加熱し、次いで重炭
酸ナトリウムの飽和水溶液(200mL)に注ぎ、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(5%〜10% MeOH/DCM)により精製して、Suzukiカップリングした生成物を
得た(438mg,23%)。この材料(174mg,0.268mmol)をジオキサン中4MのHCl(4mL)で処理した。溶解度が乏しかったので、2mLのジクロロメタンおよび4mLのDMFを添加した。40分間撹拌
した後に、この混合物を濃縮した。その粗製残渣を、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メ
チル-酪酸(103mg,0.590mmol)、HATU(255mg,0.670mmol)およびDMF(5mL)で処理し、そして0℃まで冷却した。DIPEA(0.470mL,2.68mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を4時間撹拌し、重炭酸ナトリウムの飽和水溶液(200mL)に注ぎ、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして濃縮した。その粗製残渣をDMFおよ
び水に入れ、そして逆相分取HPLCにより精製して、(1-{2-[5-(2’-シアノ-4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メ
チル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(75mg,37%)。(MeOH-d4, 400 MHz)
8.19-7.35(m,11H),5.18(m,2H),4.24(m,2H),4.03-4.86(m,4H),3.65(s,6H),2.37-2.00(m,10H),1.00-0.90(m,12H); MS (ESI) m/z 764 [M + H]
+。
【2333】
(実施例DAおよびDB)
【2334】
【化770】
[この文献は図面を表示できません]
3-(2-アミノ-4-ブロモ-フェニルカルバモイル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸2-tert-ブチルエステル(0.327g,1.36mmol,1当量)、4-ブロモ-ベンゼン-1,2-ジアミン(0.507g,2.71mmol,2当量)および4-メチルモルホリン(0.299mL,2当量)の、10mLのDMF中の溶液に、HATU(0.543g,1.05当量)を添加した。この反応混合物を、室温で1時間撹拌し、次いで濃縮して体積を減少させた。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、そして希NaHCO3水溶液およびブラインで洗浄した。その有機層を濃縮して体積を減少させ、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜80% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、位置異性体の混合物3-(2-アミノ-4-ブロモ-フェニルカルバモイル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]
ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た。
【2335】
3-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カ
ルボン酸tert-ブチルエステル:上記位置異性体の混合物3-(2-アミノ-4-ブロモ-フェニル
カルバモイル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルをエタノールに溶解し、そして密封チューブ内で130℃まで一晩加熱し、そして170℃で3日間
加熱を続けた。LC-MSは、所望の生成物およびBoc切断生成物を示した(約1:1の比)。この
混合物を濃縮して体積を減少させ、そしてDCMに溶解した。ジ炭酸ジ-tert-ブチル(0.6当
量)を添加し、そして反応物を室温で一晩撹拌した。この混合物を濃縮して体積を減らし
、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜80% 酢酸エチル/ヘキ
サン)により精製して、3-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.383g,72%)を橙色泡状物として得た
。
【2336】
3-{6-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-ベ
ンゾイミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル
エステル:3-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ
ン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(264mg,0.673mmol)、ベンゼン-1,4-ジボロン酸ジピノカル(dipinocal)エステル(5当量,3.36g,6.95mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(5%,39mg)および2M炭酸カリウム水溶液(3当量,1.01mL)5mLのDME中の混合物を、Ar下で90℃まで4時間加熱した。この反応混合物を冷却し、そして酢酸エチルで希
釈し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃
縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜60% 酢酸エチル/
ヘキサン)により精製して、3-{6-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(295mg,収率85%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
30H
38BN
3O
4: 515.45; Found: 516.1 (M+H
+)。
【2337】
3-(6-{4’-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-
イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘ
プタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルおよび3-(6-{4’-[2-(2-Boc-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-ベンゾ
イミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエス
テル:2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(295mg,0.573mmol,1当量)、3-{6-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(269mg,0.687mmol)、テトラキス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウム(5%,33mg)および2M炭酸カリウム水溶液(5当量,1.43mL)の、5mLのDME中の混合物を、アルゴン下で90℃まで一晩加熱した。この反応混合物を冷却し、そして酢酸エチルに溶解し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,50%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3-(6-{4’-[2-(1-tert-ブトキシカル
ボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステ
ル(163mg,収率40%)および微量の副生成物である3-(6-{4’-[2-(2-Boc-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステ
ルを得た。3-(6-{4’-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルのLCMS-ESI
-: calc’d for C
42H
48N
6O
4: 700.87; Found: 701.1 (M+H
+)。
【2338】
(1-{2-[5-(4’-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチ
ルエステル(実施例DA)および(1-{3-[6-(4’-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(実施例DB):ジオキサン中4NのHCl(3mL)を、3mLのDCM中の3-(6-{4’-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルと3-(6-{4’-[2-(2-Boc-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-ビフェ
ニル-4-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルとの混合物(163mg,0.233mmol)に添加し、そしてこの反応混合物を、室温で2時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そして減圧下で一晩乾燥させた。その
残渣をDMF(3mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(2.1当量,85mg)、4-メチルモルホリン(6当量,0.15mL)、続いてHATU(2当量,181mg)を添
加した。反応混合物を0℃で50分間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルに溶解し、そ
して希重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そし
て分取逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% MeCN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を
凍結乾燥させて、(1-{2-[5-(4’-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリ
ル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ビフェニ
ル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-
カルバミン酸メチルエステル(実施例DA)(102mg)および副生成物である(1-{3-[6-(4’-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(実施例DB)(10.6mg)を得た。
【2339】
実施例DA:
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6 )δ:8.13(s,1H),7.95-7.80(m,12H),7.40-7.20(m,2H),5.18-5.10(m,1H),4.76(m,1H),4.55(m,1H),4.20-4.10(m,3H),3.92-3.78(m,3H),3.55(d, 6H),2.76(m,1H),2.40-1.55(m,10H),0.95-0.78(m,12 H)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
46H
54N
8O
6: 814.97; Found: 815.4 (M+H
+)。
【2340】
実施例DB(副生成物):
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6 )δ:7.95-7.72(m,14H),7.38-7.24(m,2H),4.75(m,2H),4.55(m,2H),4.24-4.16(m,3H),3.55(d, 6H),2.76(m,2H),2.40-1.55(m,9H),0.95-0.78(m,12 H)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
52H
58N
8O
6: 891.07; Found: 891.4 (M+H
+)。
【2341】
(実施例DC)
【2342】
【化771】
[この文献は図面を表示できません]
2,2’-ジヨード-ビフェニル-4,4’-ジカルボン酸ジメチルエステル:ビフェニル-4,4’-ジカルボン酸ジメチルエステル(5g,18.5mmol)および硫酸銀(17g,54.5mmol)を、60mLの濃
硫酸に、激しく撹拌しながらに溶解した。ヨウ素(11g,43.3mmol)を少しずつ添加して紫色溶液を得、これを室温で1時間撹拌した。この反応混合物を、80℃まで一晩加熱した。こ
の反応混合物を冷却し、氷水およびチオ硫酸ナトリウムの溶液に注いだ。褐色の固体が形成され、濾過し、そして減圧下80℃で乾燥させた。この褐色の固体をSoxhlet抽出器を使
用して、メタノールで2バッチで抽出した。生成物が、抽出中に結晶化した。結晶を集めて乾燥させて、黄色固体2,2’-ジヨード-ビフェニル-4,4’-ジカルボン酸ジメチルエステル(5.7g,59%)を得た。
【2343】
2,2’-ジヨード-ビフェニル-4,4’-ジカルボン酸:2,2’-ジヨード-ビフェニル-4,4’-
ジカルボン酸ジメチルエステル(3.24g,6,21mmol)を20mLのTHFに溶解し、そしてKOH(1.02g,2.5当量)を添加し、続いて5mLの水を添加した。この反応物を、室温で一晩撹拌した。この反応物を、50℃まで7時間加熱した。この反応物を室温まで冷却した。有機溶媒をロー
タリーエバポレーターにより除去した。その水層を濃HClで酸性化して、単白色の固体を
得た。この固体を濾過し、そして減圧下で一晩乾燥させて、生成物である2,2’-ジヨード-ビフェニル-4,4’-ジカルボン酸を得た(2.74g,収率89%)。
【2344】
ジベンゾチオフェン-3,7-ジカルボン酸:2,2’-ジヨード-ビフェニル-4,4’-ジカルボン酸(450mg,0.912mmol,1当量)および炭酸カリウム(189mg,1.5当量)の、5mLのDMF中の混合物を100℃まで加熱して、赤褐色混合物を得た。硫化ナトリウム(36mg,0.5当量)およびヨウ
化銅(I)(17mg,0.1当量)を添加し、そして反応混合物を、Arのゆっくりした気流下で150℃まで加熱した。CuI(100mg)を添加し、続いて硫化ナトリウム(100mg)を添加した。この反
応物を150℃で一晩維持した。この反応混合物を25mLの水で希釈し、そして活性炭(10g)を添加した。この混合物を、10分間還流し、次いで、CELITEパッドで6NのHCL(50mL)中で濾
過し、そして水で洗浄した。固体が形成され、室温まで冷却し、濾過し、そして洗浄および乾燥させて、生成物であるジベンゾチオフェン-3,7-ジカルボン酸を得た(179mg,72%)。
【2345】
2-ブロモ-1-[7-(2-ブロモ-アセチル)-ジベンゾチオフェン-3-イル]-エタノン:ジベンゾチオフェン-3,7-ジカルボン酸(179mg,0.644mmol)、塩化オキサリル(0.56mL,6.44mmol)お
よび1滴のDMFの、6mLのDCM中の混合物を、室温で一晩撹拌した。得られた曇った黄色の溶液を濃縮し、そしてトルエンと一緒にエバポレートした。その残渣を6mLのDCMに懸濁させ、そして0℃まで冷却した。TMSジアゾメタン(1ml,3当量)を、この反応混合物に滴下によ
り添加した。この反応物を0℃で1時間撹拌し、次いで、室温まで一晩温めた。この混合物を濃縮して、褐色固体を得た。この固体を5mLの酢酸エチルに懸濁させ、そしてHOAc中5.7MのHBr(0.28mL,2.5当量)で0℃で処理した。この混合物を2時間かけて室温まで温めた。次いで室温で1時間撹拌した。固体の重炭酸ナトリウムを添加し、そして30分間撹拌した。
この混合物を、重炭酸ナトリウム溶液で希釈し、そしてエチルアセテートで3回抽出した。その有機層を濃縮して体積を減少させ、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(
シリカゲル,20%〜80% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、不純な生成物2-ブロモ-1-[7-(2-ブロモ-アセチル)-ジベンゾチオフェン-3-イル]-エタノンを得た。
【2346】
2-(5-{7-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ジベンゾチオフェ
ン-3-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:
上記不純な2-ブロモ-1-[7-(2-ブロモ-アセチル)-ジベンゾチオフェン-3-イル]-エタノ
ン、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(2.1当量)、およびDIEA(2.07当量)の、5mLのMeCN中の混合物を、室温で一晩撹拌した。この混合物を濃縮して体積を減らし、そして酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、そして濃縮して
体積を減少させた。その残渣を1.5mLのキシレンに溶解し、そして酢酸アンモニウム(65mg,15当量)を添加した。この反応物を、110℃まで2日間加熱した。この混合物をEtOAcで希
釈し、そして飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。その有機層を濃縮して体積を減少させ、そして分取逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% MeCN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を
凍結乾燥させて、2-(5-{7-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ジ
ベンゾチオフェン-3-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブ
チルエステルを得た(12.4mg)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
36H
42N
6O
4S: 654.82;
Found: 655.0 (M+H
+)。
【2347】
(1-{2-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ジベンゾチオフェン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(実施例DC):ジオキサン中4NのHCl(1mL)を、2-(5-{7-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ジベンゾチオフェン-3-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カル
ボン酸tert-ブチルエステル(12.4mg,0.014mmol)に添加し、そしてこの反応混合物を室温
で1時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そして減圧下で一晩乾燥させた。その残渣
をDMF(1mL)に溶解し、そしてこの溶液に2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(2.08当量,5.1mg)、4-メチルモルホリン(6当量,9.2μL)、続いてHATU(2.04当量,10.9mg)を添
加した。反応混合物を、0℃で90分間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、
そして飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、
そして分取逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% MeCN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成
物を凍結乾燥させて、(1-{2-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチ
リル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ジベンゾチオフェン-3-イル)-1H-
イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メ
チルエステル(実施例DC)を得た(8.1mg,58%)。
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD-d
4)δ:8.41-8.25(m,4H),7.92-7.78(m,4H),5.22(m,2H),4.22(m,2H),4.08(m,2H),3.86(m,2H),3.62(d,6H),2.60-2.50(m,2H),2.30-1.92(m,8H),0.97-0.82(m,12 H)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
40H
48N
8O
6S: 768.92; Found: 769.3 (M+H
+)。
【2348】
(実施例DD)
【2349】
【化772】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-5-オキソ-5H-5λ
4-ジベンゾチオフェン-3-イル)-1H-イ
ミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチ
ルエステル(実施例DD):(1-{2-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ジベンゾチオフェン-3-イル)-1H-
イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メ
チルエステル(0.0041mmol.,4mg)を1mLのDCMに溶解し、そして-40℃まで冷却した。mCPBA(0.4mg,0.9当量)を添加した。この反応混合物を、-40℃で2時間撹拌し、そして2時間かけ
て0℃まで温め、次いで一晩で室温まで温めた。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、
そして飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、
そして分取逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、黄色粉末(1-{2-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-5-オキソ-5H-5λ
4-ジベンゾ
チオフェン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プ
ロピル)-カルバミン酸メチルエステル(実施例DD)を得た(0.6mg)。
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD-d
4)δ:8.36(m,2H),8.18-7.90(m,6H),5.22(m,2H),4.19(m,2H),4.05(m,2H),3.84(m,2H),3.61(d,6H),2.56-1.96(m,10H),0.97-0.84(m,12 H)。LCMS-ESI
+:
calc’d for C
40H
48N
8O
6S: 768.92; Found: 769.3 (M+H
+)。
【2350】
(実施例DE)
【2351】
【化773】
[この文献は図面を表示できません]
ジベンゾチオフェン5-オキシド:71mLのクロロホルム中のmCPBA(8.27g,36.9mmol)の溶液を30分間かけて、89mLのクロロホルム中の溶液ジベンゾチオフェンに-35℃で滴下により
添加した。この反応混合物を-35℃で1時間撹拌し、次いで、室温まで温めた。この反応を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチした。その有機層を飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回洗浄し、そしてMgSO
4で乾燥させ、濃縮して体積を減少させて、オフホワイトの固体
を得た。この固体を還流中のエタノールに溶解し、そして室温までゆっくりと冷却して、白色結晶性固体ジベンゾチオフェン5-オキシドを得た(5.65g,76%)。LCMS-ESI
-: calc
’d for C
12H
8OS: 200.26; Found: 200.9 (M+H
+)。
【2352】
3,7-ジニトロ-ジベンゾチオフェン5-オキシド:ジベンゾチオフェン5-オキシド(5.34g,26.7mmol)の濃硫酸(120mL)中の溶液を6℃、まで冷却した。内部温度が10℃に留まるように、硝酸(108mL)をゆっくりと添加した。この反応物を、10℃で30分間撹拌し、次いで30分
間かけて、室温まで温めた。この反応混合物を氷に注ぐと、沈殿物が形成された。この沈殿物を水で洗浄し、そして乾燥させて、黄色固体3,7-ジニトロ-ジベンゾチオフェン5-オ
キシドを得た(7.8g,依然としていくらかの水および無機物質を含む)。
【2353】
ジベンゾチオフェン-3,7-ジアミン:2バッチの上記固体の3,7-ジニトロ-ジベンゾチオ
フェン5-オキシドを、45psiで、エタノール(各バッチについて250mL)中で、10%炭素担持Pd(各バッチについて0.46g)で2時間水素化した。2つのバッチを合わせ、そしてCELITEで
濾過して、橙色溶液を得た。塩化水素ガスをこの溶液に吹き込んで、(pH1で)沈殿物を形
成させた。この沈殿物を濾過し、そして少量のエタノールで洗浄し、そして減圧下で乾燥させて、橙色固体ジベンゾチオフェン-3,7-ジアミンを得た(2.46g)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
12H
10N
2S: 214.29; Found: 215.0 (M+H
+)。
【2354】
3,7-ジブロモ-ジベンゾチオフェン:ジベンゾチオフェン-3,7-ジアミン(2.46g,8.57mmol)の、水(16mL)および濃HCl(4.3mL)中の懸濁物を、5℃(内部温度)まで冷却した。亜硝酸ナトリウム(1.54g,25.67mmol)の水(5mL)中の溶液を、その内部温度が10℃を超えないように、滴下により添加した。1時間後、この反応混合物を、CuBr(1.8g,12.55mmol)の48% HBr(18mL)中の溶液に注いだ。この混合物を1Lの3つ口フラスコに、水(100mL)を使用して移し
、そして2時間還流した。この反応混合物を冷却し、そして氷水混合物に注いだ。沈殿物
が形成され、濾過により集め、乾燥させ、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(
シリカゲル,0%〜10% MeOH/酢酸エチル)により精製して、白色固体3,7-ジブロモ-ジベン
ゾチオフェンを得た(1.6g,55%)。
【2355】
ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(7-ブロモ-ジベンゾチオフェン-3-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル:
[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(3%,69mg,0.098mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(3%,113mg,0.098mmol)を
、3,7-ジブロモ-ジベンゾチオフェン(1.12g,3.27mmol)およびトリブチル(1-エトキシビニル)スズ(1.2当量,1.33mL)の、25mLのジオキサン中の混合物に添加した。この反応物を、Ar下で80℃まで一晩加熱した。この反応物を室温まで冷却した。8mLの水を添加し、続いてNBS(1当量,699mg)を添加した。この反応物を室温で1時間撹拌した。この反応混合物を酢
酸エチルで希釈し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮して体積を減少させ、そして減圧下で乾燥させて残渣を得、これを次の工
程において使用した。
【2356】
その残渣を20mLの無水DMFに溶解した。Boc-L-Pro-OH(4当量,2.815g)を添加し、続いて20mLのMeCNおよび15mLのDMF中のDIEA(3.5当量,1.60mL)を滴下により添加した。この反応物を、室温で一晩撹拌した。この反応粗製物をEtOAcで希釈し、そして飽和重炭酸ナトリウ
ム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル,0%〜50% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、ピロリ
ジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(7-ブロモ-ジベンゾチオフェン-3-イル)-2-オキソ-エチル]
エステル1-tert-ブチルエステル(593mg,収率33%)およびビス生成物を得た。LCMS-ESI
-:
calc’d for C
24H
24BrNO
5S: 518.42; Found: 541.9(M+Na
+)。
【2357】
2-[5-(7-ブロモ-ジベンゾチオフェン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:10mLのキシレンを、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(7-ブロモ-ジベンゾチオフェン-3-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエス
テル(514mg,0.99mmol)および酢酸アンモニア(20当量,1.53g)の混合物に添加した。この混合物を、マイクロ波中140℃で60分間加熱した。この混合物をEtOAcで希釈し、そして飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。その有機層を濃縮して体積を減少させ、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜80% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-[5-(7-ブロモ-ジベンゾチオフェン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カ
ルボン酸tert-ブチルエステルを得た(391mg,収率79%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
2
4H
24BrN
3O
2S: 498.44; Found: 499.9(M+Na
+)。
【2358】
3-(6-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イ
ル]-ジベンゾチオフェン-3-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[5-(7-ブロモ-ジベンゾチオフェン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(300mg,0.48mmol,1当量)、3-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル
エステル(1.1当量,530mg)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパ
ラジウム(II)(3%,12mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(3%,17mg)および2N炭酸カリウム水溶液(3.3当量,0.8mL)の、2mLのDME中の混合物を、アルゴン下で80℃
まで5時間加熱した。この反応混合物を冷却し、そして酢酸エチルで希釈し、そして飽和
重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そしてフラ
ッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)により
精製して、黄色泡状物3-(6-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ジベンゾチオフェン-3-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(245mg,収率70%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
42H
46N
6O
4S: 730.92; Found: 731.2(M+H
+)。
【2359】
(1-{2-[5-(7-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ジベンゾチオフェン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン
酸メチルエステル(実施例DE):ジオキサン中4NのHCl(3mL)を、3mLのDCM中の3-(6-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ジベンゾチオフェン-3-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(141mg,0.194mmol)に添加した。この反応混合物を室温で1
時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そして減圧下で一晩乾燥させた。その残渣をDMF(4mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(2.08
当量,71mg)、4-メチルモルホリン(6当量,0.12mL)、続いてHATU(2.04当量,150mg)を添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、そして
飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そして
フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,0%〜20% MeOH/酢酸エチル)、続いて
分取逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、(1-{2-[5-(7-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-
アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ジベンゾチオフ
ェン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(実施例DE)を得た(121mg,59%)。
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6)δ:8.60-8.40(m,4H),8.16(m,1H),8.01(m,1H),7.90(m,2H),7.76(m,1H),7.33(m,2H),5.15(m,1H),4.76(m,1H),4.56(d,1H),4.22-4.08(m,3H),3.85(m,2H),3.55(d,6H),2.76(m,1H),2.30-1.50(m,9H),0.96-0.75(m,12 H).
19F-NMR: 300MHz,(CD
3OD-d
4)δ:-112.88. LCMS-ESI
+: calc’d for C
46H
52N
8O
6S: 845.02; Found: 845.4 (M+H
+)。
【2360】
(実施例DF)
【2361】
【化774】
[この文献は図面を表示できません]
2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸3-(2-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-カルボニルオキシ)-アセチル]-ジベンゾチオフェン-3-イル]-2-オ
キソ-エチル)エステル2-tert-ブチルエステル:
[1,1’-ビス(トリフェニルホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(3%,14mg,0.02mmol)お
よびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(3%,23mg,0.02mmol)を、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(7-ブロモ-ジベンゾチオフェン-3-イル)-2-オキソ-エチル]エス
テル1-tert-ブチルエステル(345mg,0.665mmol)およびトリブチル(1-エトキシビニル)スズ(1.2当量,0.269mL)の、5mLのジオキサン中の混合物に添加した。この反応物を、Ar下で80℃まで4時間加熱した。この反応物を室温まで冷却した。1.5mLの水を添加し、続いてNBS(1当量,142mg)を添加した。この反応物を室温で1時間撹拌した。この反応混合物を酢酸エ
チルで希釈し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮して体積を減少させ、そして減圧下で乾燥させて残渣を得、これを次の工程に
おいて使用した。
【2362】
その残渣を4mLの無水DMFに溶解した。2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボ
ン酸2-tert-ブチルエステル(2当量,321mg,1.33mmolg)を添加し、続いて4mLのMeCNおよび3mLのDMF中のTEA(2.2当量,204mg)を滴下により添加した。この反応物を、室温で一晩撹拌
した。この反応粗製物をEtOAcで希釈し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。
その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,0%〜50% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸3-(2-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-カルボニルオキシ)-アセチル]-ジベンゾチオフェン-3-イル]-2-オキソ-エチル)エステル2-tert-ブチルエステルを黄色残渣として得た(92.5mg,収率19%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
38H
44N
2O
10S: 720.83; Found: 743.2 (M+Na
+)。
【2363】
3-(5-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イ
ル]-ジベンゾチオフェン-3-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘ
プタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル:3mLのキシレンを2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸3-(2-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-カルボニルオキシ)-アセチル]-ジベンゾチオフェン-3-イル]-2-オキソ-エチル)エステル2-tert-ブチルエステル(92.5mg,0.128mmol)および酢酸アンモニア(20当量,198mg)に添加した。この混合物を、マイクロ波中140℃で60分間加熱した。この混合物をEtOAcで希釈し、そして飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。その有機層を濃縮して体積を減少させ、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜80% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3-(5-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ジベンゾチオフェン-3-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(62mg,収率71%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
38H
44N
6O
4S: 680.86; Found: 681.2 (M+H
+)。
【2364】
(2-{2-[5-(7-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオニル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ジベンゾチオフェン-3-イル)-1H-イミダ
ゾール-2-イル]-ピロリジン-1-イル}-1-メチル-2-オキソ-エチル)-カルバミン酸メチルエステル(実施例DF):ジオキサン中4NのHCl(1mL)を、2mLのDCM中の3-(5-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ジベンゾチオフェン-3-
イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(62mg,0.091mmol)に添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。こ
の反応混合物を濃縮し、そして減圧下で一晩乾燥させた。その残渣をDMF(2mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオン酸(2.08当量,28mg)、4-メチルモルホリン(6当量,0.06mL)、続いてHATU(2.04当量,71mg)を添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロ
マトグラフィー(シリカゲル,0%〜20% MeOH/酢酸エチル)、続いて分取逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、(2-{2-[5-(7-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオニル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ジベンゾチオフェン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イ
ル]-ピロリジン-1-イル}-1-メチル-2-オキソ-エチル)-カルバミン酸メチルエステル(実施例DF)を得た(52.7mg,60%)。
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6)δ:8.60-8.40(m,4H),8.12(m,2H),8.01(m,1H),7.92(m,2H),7.57-7.40(m,2H),5.15(m,1H),4.70(m,1H),4.50-4.30(m,3H),3.54(d,6H),2.76(m,1H),2.42-1.50(m,6H),1.30 -1.10(m,12 H)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
42H
44N
8O
6S: 738.86; Found: 739.3 (M+H
+)。
【2365】
(実施例DG)
【2366】
【化775】
[この文献は図面を表示できません]
(2-{2-[5-(7-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオニル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ジベンゾチオフェン-3-イル)-1H-
イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-イル}-1-メチル-2-オキソ-エチル)-カルバミン酸メチルエステル(実施例DG):ジオキサン中4NのHCl(2mL)を、3mLのDCM中の3-(6-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ジベンゾチオフェン-3-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(103mg,0.141mmol)に添加した。この反応混合物を室温で1時間
撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そして減圧下で一晩乾燥させた。その残渣をDMF(2mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオン酸(2.08当量,43mg)、4-メチルモルホリン(6当量,0.093mL)、続いてHATU(2.04当量,109mg)を添加した。
反応混合物を0℃で30分間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、そして飽和
重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そしてフラ
ッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,0%〜20% MeOH/酢酸エチル)、続いて分取
逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、(2-{2-[5-(7-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオニル)-2-アザ-ビシ
クロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ジベンゾチオフェン-3-イ
ル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-イル}-1-メチル-2-オキソ-エチル)-カルバ
ミン酸メチルエステル(実施例DG)を得た(91.3mg,80%)。
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6)δ:8.60-8.52(m,2H),8.44(m,2H),8.15(m,1H),8.05(m,1H),7.92(m,2H),7.80(m,2H),7.56-7.42(m,2H),5.15(m,1H),4.70(m,1H),4.50-4.30(m,3H),3.54(d,6H),2.76(m,1H),2.42-1.50(m,12H),1.30 -1.10(m,6 H)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
42H
44N
8O
6S: 788.91; Found: 789.4 (M+H
+)。
【2367】
(実施例DH)
【2368】
【化776】
[この文献は図面を表示できません]
6-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸tert-ブチルエステル:5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5,6-ジカルボン酸5-tert-ブチルエステル(350mg,1.45mmol)をDMF(5mL)中のHATU(551mg,1.45mmol)と混合し、
そしてこの混合物を室温で30分間撹拌した。2mLのDMF中の2-アミノ-1-(4-ブロモ-フェニ
ル)-エタノンビスHCl塩(416mg,1.45mmol)を添加し、続いてDIEA(3.5当量,0.88mL)を0℃で滴下により添加した。この反応物を0℃で40分間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチル
で希釈し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)
、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜100% 酢酸エ
チル/ヘキサン)により精製して、6-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(424mg,67%)
。LCMS-ESI
-: calc’d for C
20H
25BrN
2O
4: 437.33; Found: 460.1 (M+Na
+)。
【2369】
6-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸tert-ブチルエステル:15mLのキシレンを、6-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキ
ソ-エチルカルバモイル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸tert-ブチルエステ
ル(424mg,0.97mmol)および酢酸アンモニウム(20当量,1.5g)に添加した。この混合物を、
マイクロ波中140℃で60分間加熱した。この混合物をEtOAcで希釈し、そして飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。その有機層を濃縮して体積を減少させ、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜80% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、6-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸te
rt-ブチルエステルを得た(249mg,収率61%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
20H
24BrN
3O
2: 418.33; Found: 418. (M+H
+)。
【2370】
3-(6-{4’-[2-(5-tert-ブトキシカルボニル-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシ
クロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル:6-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸tert-ブチルエステル(101mg,0.243mmol,1当量)、3-{6-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-
カルボン酸tert-ブチルエステル(150mg,0.291mmol,1.2当量)、テトラキス(トリフェニル
ホスフィン)パラジウム(5%,17mg)および2M炭酸カリウム水溶液(5当量,0.73mL)の、1.5mL
のDME中の混合物を、Ar下で90℃まで一晩加熱した。この反応混合物を冷却し、そして酢
酸エチルに溶解し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,50%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3-(6-{4’-[2-(5-tert-ブトキシカルボニル-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-ベン
ゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエ
ステルを得た(53mg,収率26%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
44H
50N
6O
4: 726.91; Found: 727.2 (M+H
+)。
【2371】
(1-{6-[5-(4’-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-
カルバミン酸メチルエステル(実施例DH):ジオキサン中4NのHCl(2mL)を、2mLのDCM中の3-(6-{4’-[2-(5-tert-ブトキシカルボニル-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル)-3H-イミダ
ゾール-4-イル]-ビフェニル-4-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(53mg,0.073mmol)に添加し、そしてこの反応混合物を室温で2時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そして減圧下で一晩乾
燥させた。その残渣をDMF(1mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(2.1当量,26.6mg)、4-メチルモルホリン(6当量,0.048mL)、続いてHATU(2当量,56mg)を添加した。反応混合物を0℃で50分間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルに溶解し、そして希重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)
、濃縮し、そして分取逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、(1-{6-[5-(4’-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(実施例DH)を得た(41.6mg,53%)
。
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6 )δ:8.13(s,1H),7.95-7.80(m,9H),7.69(m,2H),7.40-7.24(m,2H),5.25(m,1H),4.76(m,1H),4.55(m,1H),4.20-3.80(m,3H),3.55(d, 6H),2.74(m,2H),2.40-1.55(m,10H),0.95-0.65(m,12 H)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
46H
54N
8O
6: 841.01; Found: 841.5 (M+H
+)。
【2372】
(実施例DI)
【2373】
【化777】
[この文献は図面を表示できません]
2-[5-(7-ブロモ-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:10mLのキシレンおよび10mlのDMEを、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(7-ブロモ-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-2-オキ
ソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル(480mg,0.935mmol)および酢酸アンモニア(20
当量,1.44g)の混合物に添加した。この混合物を、マイクロ波中140℃で90分間加熱した。この混合物をEtOAcで希釈し、そして飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。その有機層を濃縮し
て体積を減少させ、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜80% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-[5-(7-ブロモ-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(246mg,収率53%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
26H
28BrN
3O
2: 494.42; Found:
495.5 (M+H
+)。
【2374】
2-(5-{7-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[5-(7-ブロモ-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(246mg,0.497mmol)、2-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-
ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(1当量,206mg)、[1,1’-ビス(ジフェニル
ホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(5%,20mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(5%,29mg)および酢酸カリウム(2当量,137mg)の、5mLのDMEおよび1mLの水中の混合物を、80℃まで100分間加熱した。この反応混合物を冷却し、そして酢酸エ
チルで希釈し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-(5-{7-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-
ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(220mg,収率63%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
42H
48N
6O
4: 700.87; Found: 701.1(M+H
+)。
【2375】
(1-{2-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチル
エステル(実施例A):ジオキサン中4NのHCl(2mL)を、1mLのDCM中の2-(5-{7-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(220mg,0.314mmol)に添加し、そしてこの反応混合物を、室温で4時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そして減圧下で一晩乾燥させた。その残渣をDMF(3mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(2.1当量,116mg)、ジイソプロピルエチルア
ミン(5当量,270μL)、続いてHATU(2当量,239mg)を添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルに溶解し、そして希重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そして分取逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、(1-{2-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(実施例DI)を得た(115mg,45%)。
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD-d
4)δ:8.02-7.95(m,3H),7.95-7.80(m,3H),7.66-7.62(m,4H),5.40-5.23(m,2H),4.22(m,2H),4.16(m,2H),3.96-3.82(m,2H),3.62(s,6H),3.00(s, 4H),2.60(m,2H),2.40-2.18(m,6H),2.08(m,2H),0.95-0.85(m,12 H)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
46H
54N
8O
6: 814.97; Found: 815.4 (M+H
+)。
【2376】
(実施例DJ)
【2377】
【化778】
[この文献は図面を表示できません]
2,7-ジブロモ-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン:Deoxofluor(ビス(2-メトキシエチル)ア
ミノサルファートリフルオリド,12mL)を2,7-ジブロモ-フルオレン-9-オン(3グラム,8.87mmol)に添加し、続いて2滴のエタノールを添加した。この反応混合物を90℃まで加熱した
。この反応を、分析用HPLCおよびTLC(純粋なヘキサン中)により監視した。その生成物は
、その出発物質よりも非極性である。この反応は、2日後に完了した。この反応混合物を
冷却し、氷水に注ぎ、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液により中和し、次いで酢酸エチルを使用して抽出し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,0%〜20%
酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、生成物である2,7-ジブロモ-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレンを得た(3.1グラム,収率97%)。
1H-NMR: 300MHz,(CDCl
3)δ:7.76(s,2H),7.62(d,2H),7.42(d,2H). F-NMR: 300MHz,(CDCl
3)δ:-111.57。
【2378】
ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(7-ブロモ-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル:[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(5%,82mg)およびテトラキス(トリフェニルホスフィ
ン)パラジウム(5%,115mg)を、2,7-ジブロモ-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン(720mg,3mmol)およびトリブチル(1-エトキシビニル)スズ(1当量,0.677mL)の、12mLのジオキサン中の混合物に添加した。この反応物を、アルゴン下で70℃まで4時間加熱した。この反応物を室
温まで冷却した。3mLの水を添加し、続いてNBS(1当量,356mg)を添加した。この反応物を
室温で一晩撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルに溶解し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮して体積を減少させた。その残
渣を15mLの無水DMFに溶解した。Boc-L-Pro-OH(4当量,1.72g)を添加し、続いて5mLのMeCN
および5mLのDMF中のDIEA(3.5当量,1.22mL)を滴下により添加した。この反応物を室温で3
時間撹拌した。この反応粗製物をEtOAcで希釈し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗
浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル,20%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(7-ブロモ-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステルを得た(363mg,収率34%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
25H
24BrF
2NO
5: 536.36; Found: 560.0(M+Na
+), 535.9 (M-H)。
【2379】
2-[5-(7-ブロモ-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:10mLのキシレンを、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(7-ブロモ-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル(363mg,0.677mmol)および酢酸アンモニア(20当量,1.04g)の混合物に添加した。この混合物をマイクロ波中140℃で90分間加熱した。この混合物をEtOAcで希釈し、そして飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。その有機層を濃縮して体積を減少させ、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜80% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-[5-(7-ブロモ-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾ
ール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(324mg,収率81%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
25H
24BrF
2N
3O
2: 516.38; Found: 517.9 (M+H
+)。
【2380】
2-(5-{9,9-ジフルオロ-7-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-9H-フルオレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[5-(7-ブロモ-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(137mg,0.265mmol)、2-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-
ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(1当量,110mg)、[1,1’-ビス(ジフェニル
ホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(5%,11mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(5%,16mg)および炭酸カリウム(2当量,73mg)の、4mLのDMEおよび2mL
の水中の混合物を、90℃まで2時間加熱した。この反応混合物を冷却し、そして酢酸エチ
ルに溶解し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-(5-{9,9-ジフルオロ-7-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-9H-フルオレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(83mg,収率43%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
41H
44F
2N
6O
4: 722.82; Found: 723.1(M+H
+)。
【2381】
(1-{2-[5-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチル
エステル(実施例DJ):TFA(2mL)2-(5-{9,9-ジフルオロ-7-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-9H-フルオレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロ
リジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(83mg,0.115mmol)に添加し、そしてこの反応混合物を室温で4時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そして減圧下で一晩乾燥させた
。その残渣をDMF(3mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メ
チル-酪酸(2当量,40mg)、ジイソプロピルエチルアミン(6当量,120μL)、続いてHATU(2当
量,88mg)を添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチル
に溶解し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)
、濃縮し、そして分取逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、(1-{2-[5-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プ
ロピル)-カルバミン酸メチルエステル(実施例DJ)を得た(37mg,39%)。
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD-d
4)δ:8.05-7.82(m,9H),5.40-5.22(m,2H),4.22(m,2H),4.16(m,2H),4.00-3.82(m,2H),3.62(s,6H),2.60(m,2H),2.42-2.18(m,6H),2.08(m,2H),0.95-0.85(m,12 H).
19F-NMR: 300MHz,(CD
3OD-d
4)δ:-112.88. LCMS-ESI
+: calc’d for C
45H
50F
2N
8O
6: 836.93; Found: 837.3 (M+H
+)。
【2382】
(実施例DK)
【2383】
【化779】
[この文献は図面を表示できません]
2-(5-{9,9-ジフルオロ-7-[2-(2-Boc-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル)-3H-ベン
ゾイミダゾール-5-イル]-9H-フルオレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[5-(7-ブロモ-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(324mg,0.627mmol)、3-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾイ
ミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステ
ル(1.1当量,304mg)、[1,1’ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(3%,15mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(3%,22mg)および炭酸カリウム(3.3当量,285mg)の、10mLのDMEおよび3mLの水中の混合物を、アルゴン下で90℃ま
で3時間加熱した。この反応混合物を冷却し、そして酢酸エチルで希釈し、そして飽和重
炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そしてフラッ
シュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)により精
製して、2-(5-{9,9-ジフルオロ-7-[2-(2-Boc-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-9H-フルオレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(361mg,収率77%)。LCMS-ESI
-: calc’d
for C
43H
46F
2N
6O
4: 748.86; Found: 749.2(M+H
+)。
【2384】
(1-{2-[5-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-
カルバミン酸メチルエステル(実施例DK):ジオキサン中4NのHCl(2mL)を2-(5-{9,9-ジフル
オロ-7-[2-(2-Boc-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-9H-フルオレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(361mg,0.482mmol)に添加し、そしてこの反応混合物を室温で4時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そして減圧下で一晩乾燥させた。その残渣をDMF(5mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(2当量,169mg)、ジ
イソプロピルエチルアミン(6当量,0.5mL)、続いてHATU(2当量,367mg)を添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルに溶解し、そして飽和重炭酸
ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そしてフラッシュ
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル,0%〜20% MeOH/酢酸エチル)、続いて分取逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて
、(1-{2-[5-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-
カルバミン酸メチルエステルを得た(285mg,59%)。
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD-d
4)δ:8.05-7.82(m,9H),5.40-5.22(m,2H),4.72(m,1H),4.39(d,1H),4.239d,1H),4.17(m,1H),3.91(m,2H),3.62(d,6H),2.98(m,1H),2.58(m,1H),2.37-2.18(m,4H),2.18-1.92(m,4H),1.80(m,2H),1.09-0.85(m,12 H).
19F-NMR: 300MHz,(CD
3OD-d
4)δ:-112.88. LCMS-ESI
+: calc’d for C
47H
52F
2N
8O
6 862.96; Found:
863.5 (M+H
+)。
【2385】
(実施例DL)
【2386】
【化780】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[5-(7-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-9-オキソ-9H-フルオレン-2-
イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(実施例DL):
(1-{2-[5-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-
カルバミン酸メチルエステル(10mg)を、MeCN(1mL)および水(1mL)に溶解した。1滴のTFAを添加した。この混合物を長波長UV光で室温で2時間処理した。この反応粗製物を濃縮して
体積を減少させ、そして分取逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、(1-{2-[5-(7-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-9-オキソ-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(実施例DL)を得た(3.7mg)。
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD-d
4)δ:8.05-7.82(m,9H),5.27(m,2H),4.72(m,1H),4.37(d,1H),4.23(d,1H),4.19(m,1H),3.91(m,2H),3.62(d,6H),2.98(m,1H),2.58(m,2H),2.37-2.18(m,4H),2.18-1.92(m,4H),1.80(m,2H),1.09-0.85(m,12 H)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
47H
52F
2N
8O
6 840.97; Found: 841.6 (M+H
+)。
【2387】
(実施例DM)
【2388】
【化781】
[この文献は図面を表示できません]
2-(5-{4-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.079g,2.737mmol)、ナフタレン-2,6-ジボロン酸ドミニカル(dominical)エステル(5当量,5.2g,13.68mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(5%,96mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(5%,158mg)および炭酸カリウム(5当量,757mg)の、40mLのDMEおよび10mLの水中の混合物を、ア
ルゴン下で110℃まで2時間加熱した。この反応混合物を冷却し、そして酢酸エチルで希釈し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮
し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-(5-{4-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(730mg,収率47%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
34H
40BN
3O
4: 565.51; Found: 566.1 (M+H
+)。
【2389】
3-[6-(6-{4-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-ナフタレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-(5-{4-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-フェニル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(216mg,0.382mmol)、3-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブ
チルエステル(1当量,150mg,0.382mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
]ジクロロパラジウム(II)(5%,16mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(5%,22mg)および炭酸カリウム(2当量,106mg)の、4mLのDMEおよび1mLの水中の混合物を、ア
ルゴン下で90℃まで5時間加熱した。この反応混合物を冷却し、そして酢酸エチルで希釈
し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮
し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3-[6-(6-{4-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イ
ル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-ナフタレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(100mg,収率35%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
46H
50N
6O
4: 750.93; Found: 751.2
(M+H
+)。
【2390】
[1-(3-{6-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-ベンゾイミダゾ
ール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カ
ルバミン酸メチルエステル(実施例DM):TFA(2mL)を3-[6-(6-{4-[2-(1-tert-ブトキシカル
ボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-ナフタレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブ
チルエステル(100mg,0133mmol)に添加し、そしてこの反応混合物を室温で2時間撹拌した
。この反応混合物を濃縮し、そして減圧下で一晩乾燥させた。その残渣をDMF(2mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(2当量,47mg)、ジイソプロピルエチルアミン(6当量,0.14mL)、続いてHATU(2当量,101mg)を添加した。反応混
合物を0℃で30分間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルで希釈し、そして飽和重炭酸
ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そして分取逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて
、[1-(3-{6-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-ベンゾイミダゾ
ール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カ
ルバミン酸メチルエステル(実施例DM)を得た(19.7mg,17%)。
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD-d
4)δ:8.13-7.82(m,14H),5.40-5.22(m,2H),4.98(m,1H),4.72(m,1H),4.38(d,1H),4.22(m,1H),4.10(m,2H),3.92(m,2H),3.66(d, 6H),2.98(m,1H),2.58(m,1H),2.37-2.18(m,4H),2.18-1.92(m,4H),1.80(m,2H),1.09-0.85(m,12 H)。LCMS-ESI
+:
calc’d for C
50H
56N
8O
6: 865.03; Found: 866.3 (M+H
+)。
【2391】
(実施例DN)
【2392】
【化782】
[この文献は図面を表示できません]
2-(5-{6-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-ナ
フタレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエス
テル:2-[5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(615mg,1.39mmol)、ベンゼン-1,4-ジボロン酸ジピノカルエステル(5当量,2.3g,6.95mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロ
パラジウム(II)(5%,57mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(5%,80mg)および炭酸カリウム(3当量,576mg)の、20mLのDMEおよび10mLの水中の混合物を、Ar下で90℃まで1時間加熱した。この反応混合物を冷却し、そして酢酸エチルで希釈し、そして飽和
重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そしてフラ
ッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)により
精製して、2-(5-{6-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェ
ニル]-ナフタレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブ
チルエステルを得た(488mg,収率62%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
34H
40BN
3O
4: 565.51; Found: 566.2 (M+H
+)。
【2393】
3-[6-(4-{6-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ナフタレン-2-イル}-フェニル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-(5-{6-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-ナフタレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(248mg,0.438mmol,1.1当量)、3-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸
tert-ブチルエステル(1当量,156mg,0.399mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フ
ェロセン]ジクロロパラジウム(II)(3%,10mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(3%,14mg)および炭酸カリウム(3.3当量,182mg)の、4mLのDMEおよび2mLの水中の混
合物を、アルゴン下で90℃まで1時間加熱した。この反応混合物を冷却し、そして酢酸エ
チルで希釈し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、3-[6-(4-{6-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリ
ジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ナフタレン-2-イル}-フェニル)-1H-ベンゾイミ
ダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル
を得た(178mg,収率59%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
46H
50N
6O
4: 750.93; Found: 751.3 (M+H
+)。
【2394】
[1-(3-{6-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-ベンゾイミダゾ
ール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カ
ルバミン酸メチルエステル(実施例DN):ジオキサン中4NのHCl(1mL)を、2mLのDCM中の3-[6-(6-{4-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-
フェニル}-ナフタレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(100mg,0133mmol)に添加し、そしてこの反
応混合物を室温で3時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そして減圧下で一晩乾燥さ
せた。その残渣をDMF(2mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(2当量,83mg)、ジイソプロピルエチルアミン(6当量,0.25mL)、続いてHATU(2当量,180mg)を添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルに溶解し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そして分取逆相HPLC(GEMINI,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製
した。生成物を凍結乾燥させて、[1-(3-{6-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボ
ニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(実施例DN)を得た(102mg,50%)。
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD-d
4)δ:8.13-7.82(m,14H),5.40-5.22(m,2H),4.98(m,1H),4.72(m,1H),4.38(d,1H),4.22(m,1H),4.10(m,2H),3.92(m,2H),3.66(d, 6H),2.98(m,1H),2.58(m,1H),2.37-2.18(m,4H),2.18-1.92(m,4H),1.80(m,2H),1.09-0.85(m,12 H)。LCMS-ESI
+:
calc’d for C
50H
56N
8O
6: 865.03; Found: 866.4 (M+H
+)。
【2395】
(実施例DO)
【2396】
【化783】
[この文献は図面を表示できません]
4-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-3-{4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシ
カルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-
フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:3-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-(2-メトキシカ
ルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(600mg,1.06mmol)を、(1-{2-[5-(4-エチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジ
ン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(503mg,1.27mmol)お
よびPd(PPh
3)
4(122mg,0.106mmol)とアルゴン雰囲気下で合わせた。DMF(アルゴンで脱気した)を添加し、続いてトリエチルアミン(1.47mL,10.6mmol)およびヨウ化銅(I)(20.0mg,0.106mmol)を添加した。この混合物を80℃で加熱した。20分後、揮発性物質を減圧中で除去
し、そしてその粗製物質をシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc(MeOH 10%を含む)/ヘキサン)により半精製し、生成物である4-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-3-{4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-
ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(542mg)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
47H
59N
9O
8: 878.0 (M
+); Found: 878.5 (M+H
+)。
【2397】
SEM保護されたイミダゾール中間体:4-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリ
ル)-3-{4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イ
ル}-ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(512mg,0.586mmol)をDMF(10mL)に溶解した。水素化ナトリウム(鉱油中60%,56mg)を0℃で添加し、続いてSEM-Cl(0.217mL)を添加した。2時間後、その溶媒を減圧中で除去し、そしてその粗製物質を、DCMと水との間で
分配した。その有機層を乾燥させ、そしてその粗製物質をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、591mgのSEM保護されたイミダゾール生成物を得た。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
59H
87N
9O
10Si
2: 1138.6 (M
+); Found: 1138.7 (M+H
+)。
【2398】
脱Bocピペラジン材料:上記SEM保護されたイミダゾール物質をDCM(2.5mL)に室温で溶解
した。HCl(ジオキサン中4M,5mL)を添加し、そして得られた懸濁物の室温での撹拌を続け
た。60分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去し、そして粗製物質をさらに精製せずに次の反応において使用した。
【2399】
[1-(2-{5-[4-(4-{2-[4-アセチル-1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピペラジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミ
ダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチル
エステル(実施例A):上記脱Bocピペラジン物質(139mg,0.129mmol)をNMM(0.057mL)を含有するDCM(3mL)に室温で溶解した。無水酢酸(0.0183mL)を添加し、そして室温での撹拌を続けた。60分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去し、そしてその粗製物質を、DCM(5mL)とTFA(5mL)との混合物に溶解した。室温での撹拌を続けた。16時間後、揮発性物質を減圧中で除去し、そしてその物質をRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製した。生成物を含む画分を合わせ、そして凍結乾燥して、生成物である[1-(2-{5-[4-(4-{2-[4-アセチル-1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピペラジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(実施例DO)をTFA
塩として得た(15.7mg)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
44H
53N
9O
7: 819.9 (M
+); Found: 820.4 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ:8.07(m,2 H),7.91-7.68(m,10H),7.28(m,2H),5.64(m,1H),5.38(m,1H),5.17(m,2H),4.23(d,J=7.8Hz,1H),4.11(m,1H),3.85(m,1H),3.68(s,3H),3.66(s,3H),3.49-3.45(m,2H),3.15-3.02(m,3H),2.77(m,1H),2.58(m,1H),2.29-2.01(m,5H),1.07-0.83(m,12H) ppm。
【2400】
(実施例DP)
【2401】
【化784】
[この文献は図面を表示できません]
4-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-3-{4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシ
カルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-
フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピペラジン-1-カルボン酸メチ
ルエステル(実施例DP):これを、[1-(2-{5-[4-(4-{2-[4-アセチル-1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピペラジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-フェニル
エチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(実施例DO)と類似の様式で、無水酢酸の代わりにクロロギ酸メチルを用いて調製した。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
44H
53N
9O
8: 835.4 (M
+); Found: 835.9 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ:8.08(m,1 H),7.76-7.54(m,10H),7.30(m,2H),5.58(m,1H),5.08(m,1H),4.36(m,1H),4.26(m,1H),4.03(m,2H),3.95 - 3.75(m,4H),3.50(m,9H),2.29(m,1H),2.13-1.95(m,4H),0.87-0.68(m,12H) ppm。
【2402】
(実施例DQ)
【2403】
【化785】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(2-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4-メチルカルバモイル-ピペラジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(実施例DQ):これを、[1-(2-{5-[4-(4-{2-[4-アセチル-1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピペラジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-フ
ェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メ
チル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(実施例DO)と類似の様式で、無水酢酸の代
わりにイソシアナトメタンを用いて調製した。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
44H
54N
10O
7: 834.9 (M
+); Found: 835.4 (M
+)
。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ:8.08(m,1 H),7.77-7.36(m,10H),7.36 - 7.24(m,2H),5.51(m,1H),5.07(m,1H),4.36(m,1H),4.07(m,1H),4.06(m,2H),3.95 - 3.75(m,4H),3.52
- 3.48(m,9H),2.34(m,1H),2.13-1.96(m,4H),0.90-0.78(m,12H) ppm。
【2404】
(実施例DR)
【2405】
【化786】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(2-{5-[4-(4-{2-[4-ジメチルスルファモイル-1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピペラジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(実施例DR):これを、[1-(2-{5-[4-(4-{2-[4-アセチル-1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピペラジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(実施例DO)と類似の様式で、無水酢酸の
代わりにN,N-ジメチルスルフリルアミドクロリドを用いて調製した。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
44H
56N
10O
8S: 885.0 (M
+); Found: 885.4 (M
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ:8.05(m,1 H),7.91-7.52(m,10H),7.32 - 7.28(m,2H),5.72(s,1H),5.07(m,1H),4.39 - 4.06(m,4H),3.95 - 3.75(m,4H),3.52 - 3.48(m,6H),2.86 -46(m,6H),2.12-1.95(m,4H),0.94-0.76(m,12H) ppm。
【2406】
(実施例DS)
【2407】
【化787】
[この文献は図面を表示できません]
3-{4-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-
イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-4-(2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオニル)-ピペラジン-1-カルボン酸メチルエス
テル(実施例DS)を、4-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-3-{4-[4-(4-{2
-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダ
ゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピペラジン-1-カルボン酸メチルエステル(実施例DP)と類似の様式で、バリン誘導体化カルバメートの代わりに、対応するアニリン誘導体化カルバメートを用いて調製した。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
40H
49N
9O
8: 783.8 (M
+); Found: 784.3 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ:8.08(m,1 H),7.95-7.80(m,10H),7.47(m,1H),7.30(m,1H),5.72(s,1H),5.55(s,1H),5.09(m,1H),4.58(m,1H),4.09(m,1H),3.89 - 3.80(m,5H),3.50 - 3.30(m,9H),2.29(m,1H),2.09-1.98(m,4H),1.21(m,3H) 0.81-0.75(m,6H) ppm。
【2408】
(実施例DT)
【2409】
【化789】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[5-(4-{4-[3’-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-1’-メチル
カルバモイル-2’,3’,4’,5’-テトラヒドロ-1H,1’H-[2,4’]ビイミダゾリル-4-イル]-フェニルエチニル}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-
メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(実施例DT)を、[1-(2-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4-メチルカルバモイル-ピペラジン-2-
イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(実施例DQ)と類似の様式で、ピペラジンカルボン酸の代わりに対応する4-アミノ-ピロリジン誘導
体を用いて、実施例BUおよびDOに記載された方法論を使用して、調製した。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
43H
52N
10O
7: 820.9 (M
+); Found: 821.4 (M
+)
。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ:8.05(m,1 H),7.91(s,1H),7.77-7.50(m,10H) 7.32(m,1H),6.54(m,1H),5.51(m,1H),5.36(m,1H),5.21(m,2H),4.51(m,1H),4.07(m,1H),3.95 - 3.75(m,2H),3.51(s,6H),2.57(m,3H),2.13(m,1H),2.05-1.95(m,4H),0.94-0.77(m,12H) ppm
。
【2410】
(実施例DU)
【2411】
【化790】
[この文献は図面を表示できません]
2-(5-{6-[2-(1-boc-ピロリジン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-1,5-ジチア-s-インダセン-2-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-
ブチルエステル:2,6-ジヨード-1,5-ジチア-s-インダセン(117mg,0.263mmol)、2-[5-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-
ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(109mg,0.263mmol)、Pd(PPh
3)
4(9.1mg)、K
2CO
3(69mg,0.52mmol)を、アルゴン雰囲気下でトルエン(5mL)/水(1mL)に溶解した。この混合物を130℃で30分間(マイクロ波)、および140℃で30分間加熱した。全ての揮発性物質を減圧中で除去し、そしてシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc/ヘキサン)により
精製して、生成物である2-(5-{6-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-1,5-ジチア-s-インダセン-2-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジ
ン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(36.3mg)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
42H
44S
2N
6O
4: 760.3 (M
+); Found: 761.3 (M+H
+)。
【2412】
(1-{2-[5-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-1,5-ジチア-s-インダセン-2-イル)-1H-ベンゾイ
ミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチ
ルエステル(実施例DU):2-(5-{6-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-1,5-ジチア-s-インダセン-2-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(36mg)をDCM(3mL)に溶解し、そしてジオキサン中のHCl(4M,4mL)を添加し、そして室温での撹拌を続けた。20分後、全ての揮発性物質を減圧中
で除去した。粗製物質を、さらに精製せずに次の工程において使用した。
【2413】
上記粗製物質をDMF(3mL)に溶解し、そしてNMM(0.025mL)を添加した。2-(L)メトキシカ
ルボニルアミノ-3-メチル-酪(17mg,0.094mmol)、HATU(36mg,0.094mmol)およびNMM(0.025mL)のDMF(1mL)中の溶液を添加した。この反応物を室温で撹拌した。20分後、この反応物をEtOAcで希釈し、そして重炭酸塩水溶液、LiCl水溶液(5%)、ブラインで洗浄し、そして硫
酸ナトリウムで乾燥させた。濾過および減圧中での溶媒の除去により、粗製物質を得、これをRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物である(1-{2-[5-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-1,5-ジチア-s-インダセン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾー
ル-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステ
ルを得た(3.8mg)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
46H
50N
8O
6S
2: 875.1 (M
+); Found: 875.4 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ:8.41(s,2 H),7.94 - 7.91(m,4H),7.73-7.67(m,4H),7.31(m,2H),5.19(m,2H),4.09(m,2H),3.85(m,4H),3.51(s,6H),2.31-1.82(m,10H),0.94-0.77(m,12H) ppm。
【2414】
(実施例DV)
【2415】
【化791】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{3-[6-(7-{2-[4-シアノ-1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル)-1H-
ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(実施例DV)を、(1-{2-[5-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(実施
例DK)と類似の様式で、プロリン誘導体の代わりに対応する4-シアノ-プロリン誘導体を用いて調製した。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
48H
51F
2N
9O
6: 887.9 (M
+); Found: 888.3 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ:8.10-7.95(m,8H),7.70(s,2H),7.34(m,1H),7.26(m,1H),5.12 (dd, J=8.4Hz,1H),4.72(s,1H) 4.52(s,1H),4.42(m,1H),4.16(m,1H),4.05(m,1H),3.94(m,1H),3.74(m,1H),3.53(s,3H),3.52(s,3H),2.85(m,1H),2.73(m,1H),2.39(m,1H),2.25(m,1H),2.03 - 1.72(m,6H),1.54(m,2H),0.94 - 0.77(m,15H) ppm。
19F-NMR: 282MHz,(dmso-d
6)δ:-108.6 ppm [-74.3 ppm TFA]。
【2416】
(実施例DW)
【2417】
【化792】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{6-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-ア
ザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(実施例DW)を、(1-{2-[5-(4’-{2-[2-ヒドロキシ-1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-
メチル-ブチリルアミノ)-エチル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イ
ミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチ
ルエステルと類似の様式で、オキサゾリン誘導体化カルボン酸の代わりに対応する4-シクロプロピル-プロリン誘導体を用いて、Boc脱保護のためにジオキサン中のHClを使用して
、調製した。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
42H
52N
8O
6: 764.9 (M
+); Found: 765.3 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ:8.08(m,2 H),7.91-7.84(m,10H) 7.33(m,2H),5.23(m,1H),5.11(m,1H),4.10(m,1H),4.01(m,1H),3.95 - 3.75(m,4H),3.53(s,6H),2.40(m,1H),2.23(m,1H),2.05-1.95(m,4H),0.94-0.80(m,12H),0.63(m,4H) ppm。
【2418】
(実施例DX)
【2419】
【化793】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-チア
ゾリジン-3-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(実施例DX)を、(1-{6-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-ア
ザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(実施例DW)と類似の様式で、シクロプロピルプロリンカルボン酸の代わりに対応するチアゾリジン誘導体を用いて調製した。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
39H
48N
8O
6S: 756.9 (M
+); Found: 757.0 (M
+)
。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ:8.06(m,2 H),7.86-7.70(m,10H),7.45(m,1H),7.22(m,1H),6.33(s,1H),5.09(m,1H),4.18 - 4.08(m,4H),3.80(m,2H),3.56(s,6H),3.30(m,2H),2.40(m,1H),2.05-1.95(m,5H),0.94-0.75(m,12H) ppm。
【2420】
(実施例DY)
【2421】
【化794】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{6-[5-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオニル)-2-
アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:
3-[6-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチ
ルエステル(57.6mg,0.068mmol)をDCM(1mL)に溶解し、そしてジオキサン中のHCl(4M,1mL)
を添加し、そして室温での撹拌を続けた。45分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質を、さらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(1.0mL)に溶解し、そしてDIEA(26.4mg,0.204mmol)を添加した。2-(L)メトキシカルボニルアミノ-プロピオン酸(9.95mg,0.068mmol)、HATU(25.9mg,0.068mmol)およびDIEA(8.8mg,0.068mmol)の
、DMF(1mL)中の溶液を添加した。この反応物を室温で撹拌した。45分後、この反応物をEtOAcで希釈し、そして重炭酸塩水溶液、LiCl水溶液(5%)、ブラインで洗浄し、そして硫酸
ナトリウムで乾燥させた。濾過および減圧中での溶媒の除去により、粗製物質を得、これをRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物である(1-{6-[5-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオニル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-
イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(25.4mg)をTFA塩として得た。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
47H
50F
2N
8O
6: 860.9 (M
+); Found: 861.8 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ:8.20-7.99(m,8H),7.73(s,2H),7.37 - 7.27(m,2H),5.24 (dd, J=7.2Hz,1H),4.76(s,1H) 4.50(s,1H),4.41(m,1H),4.02(m,1H),3.85(m,1H),3.74(m,1H),3.55(s,3H),3.53(s,3H),2.77(m,1H),2.25(m,2H),2.09 - 2.04(m,2H),1.88 -
1.79(m,2H),1.54(m,1H),1.25(d,J= 7.8Hz,3H),0.94 - 0.77(m,9H) 0.63(m,4H) ppm。
19F-NMR: 282MHz,(dmso-d
6)δ:-109.1 ppm [-74.8 ppm TFA]。
【2422】
(実施例DZ)
【2423】
【化795】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{6-[5-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-4-メチルスルホニ
ル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カル
ボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:
3-[6-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチ
ルエステル(55.6mg,0.067mmol)をDCM(1mL)に溶解し、そしてジオキサン中のHCl(4M、1mL)を添加し、そして室温での撹拌を続けた。30分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質を、さらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(1.0mL)に溶解し、そしてDIEA(25.8mg,0.201mmol)を添加した。2-(L)メトキシカルボニルアミノ-4-メチル-スルホニル-酪酸(15.9mg,0.067mmol)、HATU(25.4mg,0.067mmol)およびDIEA(8.6mg,0.067mmol)のDMF(1mL)中の溶液を添加した。この反応物を室温で撹拌した。20分後、この
反応物をEtOAcで希釈し、そして重炭酸塩水溶液、LiCl水溶液(5%)、ブラインで洗浄し、
そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過および減圧中での溶媒の除去により、粗製物質を得、これをRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物である(1-{6-[5-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-4-メチルスルホニ
ル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カル
ボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(23mg)をTFA塩として得た。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
49H
54F
2N
8O
8S: 953.1 (M
+); Found: 954.0 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ:8.20-7.99(m,8H),7.77(s,2H),7.65(m,1H),7.35(m,1H),5.25 (dd, J=7.2Hz,1H),4.79(s,1H) 4.56(s,1H),4.53(m,1H),4.02(m,1H),3.88(m,1H),3.72(m,1H),3.56(s,3H),3.53(s,3H),3.27(m,2H),3.01(s,3H),2.78(m,1H),2.25(m,2H),2.09
- 2.04(m,2H),1.88 - 1.79(m,4H),1.56(m,1H),0.94 - 0.77(m,9H) 0.63(m,4H) ppm。
19F-NMR: 282MHz,(dmso-d
6)δ:-109.1 ppm [-74.8 ppm TFA]。
【2424】
(実施例EA)
【2425】
【化796】
[この文献は図面を表示できません]
(3-シアノ-1-{3-[6-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9H-フルオレ
ン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:
3-[6-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチ
ルエステル(61.9mg,0.074mmol)をDCM(1mL)に溶解し、そしてジオキサン中のHCl(4M、1mL)を添加し、そして室温での撹拌を続けた。30分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質を、さらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(1.0mL)に溶解し、そしてDIEA(28.5mg,0.186mmol)を添加した。2-(L)メトキシカルボニルアミノ-3-シアノ-酪酸(13.8mg,0.074mmol)、HATU(28.3mg,0.074mmol)およびDIEA(9.5mg,0.074mmol)のDMF(0.5mL)中の溶液を添加した。この反応物を室温で撹拌した。30分後、この反応物をEtOAcで希釈し、そして重炭酸塩水溶液、LiCl水溶液(5%)、ブラインで洗浄し、そして硫酸
ナトリウムで乾燥させた。濾過および減圧中での溶媒の除去により粗製物質を得、これをRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物である(3-シアノ-1-{3-[6-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-プロピ
ル)-カルバミン酸メチルエステル(33.1mg)をTFA塩として得た。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
49H
51F
2N
9O
6: 899.9 (M
+); Found: 900.4 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ:8.20-7.99(m,8H),7.76(s,2H),7.59(m,1H),7.36(m,1H),5.25 (dd, J=7.2Hz,1H),4.79(s,1H) 4.55(s,1H),4.41(m,1H),3.99(m,1H),3.86(m,1H),3.74(m,1H),3.56(s,3H),3.54(s,3H),2.77(m,1H),2.62(m,2H),2.25(m,2H),2.14(m,2H),1.88
- 1.79(m,4H),1.54(m,1H),0.94 - 0.77(m,9H) 0.63(m,4H) ppm。
19F-NMR: 282MHz,(dmso-d
6)δ:-109.1 ppm [-74.7 ppm TFA]。
【2426】
(実施例EB)
【2427】
【化797】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{4-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5,5-ジメチル-チアゾリジン-3-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:
5,5-ジメチル-チアゾリジン-4-カルボン酸(1.1g,6.91mmol)およびDIEA(891mg,6.91mmol)をDMF(5mL)懸濁物として、予め混合したN-(メチルカルバモイル)(L)-バリン(1.21g,6.91mmol)、HATU(2.26g,6.91mmol)およびDIEA(891mg,6.91mmol)溶液に室温で添加した。20分
後、さらなるHATU(2.26g,6.91mmol)およびDIEA(891mg,6.91mmol)を添加し、そして室温での撹拌を続けた。5分後、アミノ-(4’ブロモ)アセトフェノン塩酸塩(1.72g,6.91mmol)お
よびDIEA(891mg,6.91mmol)をDMF(3mL)中の懸濁物として添加した。室温での撹拌を続けた。10分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去し、そしてその粗製物質をEtOAcに取った。
その有機層を水性塩酸(0.1M)、水性塩化リチウム溶液(5%)、重炭酸ナトリウム飽和水溶液、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過および溶媒のエバポレーションにより、粗製物質を得た。シリカゲルクロマトグラフィー(溶出液EtOAc/ヘキサン)による精製により、生成物を得た(3.46g,6.73mmol)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
21H
28BrN
3O
5S: 514.3 (M
+); Found: 515.4 / 513.4 (M+H
+)。
【2428】
前出の工程の生成物(1.04mg,1.94mmol)をm-キシレン(9.0mL)に溶解し、そして135℃で
加熱した。固体の酢酸アンモニウム(700mg,9.07mmol)を添加し、そしてこの反応物を135
℃で撹拌した。240分後、この反応物を室温まで冷却し、そして揮発性物質を減圧中で除
去した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc/ヘキサン)により精製
して、生成物である(1-{4-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5,5-ジメ
チル-チアゾリジン-3-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを
得た(190mg)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
21H
28BrN
4O
3S: 495.4 (M
+); Found: 496.4 / 494.4 (M+H
+)。
【2429】
[1-(4-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-
イル}-5,5-ジメチル-チアゾリジン-3-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メ
チルエステル:
(1-{4-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5,5-ジメチル-チアゾリジン-3-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(83mg,0.167mmol)を、(1-{2-[5-(4-エチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(66.0mg,0.167mmol)およびPdCl
2(PPh
3)
2(11.7mg,0.017mmol)とアルゴン雰囲気下で合わせた。DMF(アルゴンで脱気した2.0mL)を
添加し、続いてトリエチルアミン(168mg,1.67mmol)およびヨウ化銅(I)(3.2mg,0.017mmol)を添加した。この混合物を80℃で加熱した。20時間後、揮発性物質を減圧中で除去し、そしてその粗製物質をシリカゲルでのクロマトグラフィー(溶出液EtOAc(MeOH 10%を含む
)/ヘキサン)により半精製し、そしてRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))によりさらに精製して、生成物である[1-(4-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-
フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5,5-ジメチル-チアゾリジン-3-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(32.1mg)をTFA塩として得た。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
43H
52N
8O
6S: 808.9 (M
+); Found: 809.9 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ:8.09(m,2H),7.83 - 7.69(m,12H),7.56(m,1H),7.34(m,1H),5.33(s,1H),5.12(m,2H),5.01(m,1H) 4.01(m,2H),3.83(m,2H),3.55(s,3H),3.53(s,3H),2.37(m,1H),2.09 - 2.04(m,3H),1.55(s,3H),1.11(s,3H),0.92 - 0.76(m,12H) ppm。
【2430】
(実施例EC)
【2431】
【化798】
[この文献は図面を表示できません]
4-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2,2-ジメ
チル-オキサゾリジン-3-カルボン酸tert-ブチルエステル:
2,2-ジメチル-オキサゾリジン-4-カルボン酸(350mg,1.02mmol)をDMF(2.5mL)に溶解し、
そしてHATU(387mg,0.102mmol)およびDIEA(129.0mg,1.02mmol)を添加した。この反応物を
、室温で5分間撹拌し、その後、[1-(2-{5-[4’-(2-アミノ-アセチル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル塩酸塩(503mg,1.0mmol)およびDIEA(129.0mg,1.02mmol)を添加した。室
温での撹拌を続けた。18時間後、全ての揮発性物質を減圧中で除去し、そしてその粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc/ヘキサン)により精製して、生成物を
得た(323mg)。この物質をm-キシレン(5.0mL)に溶解し、そして135℃で加熱した。固体の
酢酸アンモニウム(280mg,3.63mmol)を添加し、そしてこの反応物を135℃で撹拌した。180分後、この反応物を室温まで冷却し、そして揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc/ヘキサン)により精製して、生成物である4-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2,2-ジメチル-オキサゾリジン-3-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(123mg,0.172mmol)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
39H
49N
7O
6: 711.8 (M
+); Found: 712.7 (M+H
+)。
【2432】
(1-{2-[5-(4’-{2-[2-ヒドロキシ-1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリルアミノ)-エチル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イ
ル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:
4-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2,2-ジメ
チル-オキサゾリジン-3-カルボン酸tert-ブチルエステル(61mg,0.086mmol)をDCM(1mL)に
溶解し、そしてTFA(4M,0.2mL)を添加し、そして0℃での撹拌を続けた。30分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質を、さらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(1.5mL)に溶解し、そしてDIEA(33.0mg,0.255mmol)を添加した。2-(L)メ
トキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(15.2mg,0.086mmol)、HATU(32.5mg,0.086mmol)およびDIEA(11.0mg,0.086mmol)のDMF(0.5mL)中の溶液を添加した。この反応物を室温で撹拌した。20分後、この反応物をEtOAcで希釈し、そして重炭酸塩水溶液、LiCl水溶液(5%)、
ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過および減圧中での溶媒の除去により粗製物質を得、これをRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物である(1-{2-[5-(4’-{2-[2-ヒドロキシ-1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリルアミノ)-エチル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチ
ルエステル(11.2mg)をTFA塩として得た。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
38H
48N
8O
7: 728.8 (M
+); Found: 729.7 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ:8.62(m,1H),8.11(m,2H),7.95 - 7.86(m,8H),7.34(m,1H),7.22(m,1H),5.10(m,2H),4.78(s,1H) 4.13(m,1H),3.94(m,1H),3.83(m,4H),3.54(s,3H),3.53(s,3H),2.37(m,1H),2.09 - 2.04(m,5H),0.88 - 0.75(m,12H) ppm。
【2433】
(実施例ED)
中間体である5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5,6-ジカルボン酸5-ベンジルエステル6-メ
チルエステルの調製
【2434】
【化799】
[この文献は図面を表示できません]
4-メチレン-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-ベンジルエステル2-メチルエステル:
4-メチレン-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(10.0g,44mmol)を室
温でMeOH(75mL)に溶解し、そしてHCl(ジオキサン中4M,75mL)を添加した。室温での撹拌を4時間続けた。全ての揮発性物質を減圧中で除去すると、ベージュの固体が得られた。
【2435】
粗製物質をDCM(100mL)に懸濁させ、そしてN-メチルモルホリン(13.3g,132mmol)を添加
した。この混合物を0℃まで冷却し、そしてクロロギ酸ベンジル(8.26g,48.4mmol)を撹拌
しながら添加した。30分後、この反応物を室温まで温め、そしてその溶液を水および水性HCl(1M)で洗浄した。この溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過して溶媒をエバポレ
ーションすると、粗製生成物が得られ、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc/ヘキサン)により精製して、生成物を得た(10.2g)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
15H
17NO
4: 275.3 (M
+); Found: 276.4 (M+H
+)。
【2436】
5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5,6-ジカルボン酸ベンジルエステル:オーブンで乾燥させた3つ口丸底フラスコに、窒素入口アダプタおよび250mLの添加漏斗を取り付けた。第三の口をセプタムで密封した。このフラスコに、撹拌棒、ジクロロメタン(120mL)およびジエ
チル亜鉛(ヘキサン中1.0M,118mL,118mmol)を入れ、次いで氷浴中で0℃まで冷却した。こ
の添加漏斗にジクロロメタン(40mL)およびトリフルオロ酢酸(9.1mL,118mmol)を入れた。
このジエチル亜鉛溶液を0℃まで冷却した後に(約25分間)、このトリフルオロ酢酸溶液を20分間かけて、この撹拌反応混合物に滴下により添加した。0℃でさらに20分間撹拌した後に、ジヨードメタン(9.5mL,118mmol)を4分間かけてゆっくりと添加した。さらに20分後、4-メチレン-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-ベンジルエステル2-メチルエステル(8.10g,29.4mmol)をカニューレによって、30mLのジクロロメタンに添加した。次いで、4-メチレン-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-ベンジルエステル2-メチルエステルを含むフラスコをさらなる10mLのジクロロメタンですすぎ、そしてこの溶液もまた、カニューレによって、この反応混合物に移した。この反応混合物を室温まで温め、そして110時間(約5日間)撹拌し、その後、これらの試薬を飽和水性塩化アンモニウム(約150mL)でクエンチした。このフ
ラスコの内容物を、飽和水性重炭酸ナトリウム(約800mL)を含む2Lの分液漏斗にゆっくり
と注いだ。その水相を300mLの酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機物を硫酸マグネ
シウムで乾燥させ、そして濃縮して、粗製物質を得た。この粗製物質を3:1:1のTHF/水/アセトン(165mL)に溶解し、次いでN-メチルモルホリン-N-オキシド(3.45g,29.4mmol)および四酸化オスミウム(水中4重量%,5mL,0.818mmol)で処理した。室温で7時間撹拌した後に、
これらの試薬を1Mの水性チオ硫酸ナトリウム(約100mL)でクエンチした。次いで、このフ
ラスコの内容物を、水(約300mL)を含む1Lの分液漏斗に注いだ。その水相を300mLのジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(5%〜45% EtOAc/ヘキサン)により
精製して、5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5,6-ジカルボン酸5-ベンジルエステル6-メチル
エステルを透明な油状物として得た(5.54g,19.15mmol,65%)。
1H NMR(CDCl
3)δ7.36-7.29(m,5H),5.21-5.04(m,2H),4.56-4.47(m,1H),3.75(s,1.5H),3.60(m,1.5H),03.51-3.37(m,2H),2.32-2.25(m,1H),1.87-1.80(m,1H),0.64-0.51(m,4H)。
【2437】
5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5,6-ジカルボン酸5-ベンジルエステル:
5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5,6-ジカルボン酸5-ベンジルエステル6-メチルエステル(244mg,0.840mmol)をTHF(2.0mL)/MeOH(1.5mL)に溶解した。LiOH(35.5mg,0.84mmol)の水溶
液を添加し、そして室温での撹拌を続けた。3時間後、この反応物を水性HCl(1M)で中和し、そしてその有機溶媒を減圧中で除去した。その粗製混合物を水およびEtOAcで希釈し、
そしてその有機層を集めた。全ての揮発性物質を減圧中で除去し、そしてその粗製酸をさらに精製せずに使用した。LCMS-ESI
+: calc’d for C
15H
17NO
4: 275.3 (M
+);
Found: 276.3 (M+H
+)。
【2438】
(実施例ED’)
【2439】
【化800】
[この文献は図面を表示できません]
2,7-ジブロモ-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン:
2,7-ジブロモ-フルオレン-9-オン(4.0g,11.8mmol)を室温でdeoxofluor(12mL)に懸濁さ
せ、そしてEtOH(4滴)を添加した。この撹拌懸濁物をT=90℃で24時間加熱した(注意:上記
のような高温でのdeoxofluorの使用は、急激な激しい発熱が起こるかもしれないので、強く反対される)。この反応物を室温まで冷却し、そして重炭酸ナトリウムを含む氷上に注
いだ。固体が形成され、濾過により集めた。粗製物質をEtOAcに取り、そして水性HCl(1M)およびブラインで洗浄した。この溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過して溶媒をエバポレーションすると、粗製生成物が得られ、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶
出液:EtOAc/ヘキサン)により精製して、生成物である2,7-ジブロモ-9,9-ジフルオロ-9H-
フルオレンを得た(3.2g)。
19F-NMR: 282MHz,(dmso-d
6)δ:-111.6 ppm。
【2440】
この物質を次の工程において使用する前に、EtOAc中の溶液として木炭に曝露した。
【2441】
5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5,6-ジカルボン酸5-ベンジルエステル6-[2-(7-ブロモ-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル)-2-オキソ-エチル]エステル:
2,7-ジブロモ-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン(372mg,1.04mmol)、Pd(PPh
3)
4(30.0mg,0.026mmol)、PdCl
2(PPh
3)
2(18.2mg,0.026mmol)、As(PPh
3)
3(5.0mg)を、アルゴン雰囲気下でジオキサン(10mL)に溶解した。エトキシビニル-トリブチルスズ(376.4mg,1.04mmol)を添
加した。この混合物を85℃(油浴)で140分間加熱した。この反応物を室温まで冷却した。N-ブロモスクシンイミド(177mg,1.0mmol)を添加し、続いて水(2mL)を添加した。この反応
物を室温で3時間撹拌し、その後、ジオキサンの大部分を減圧中で除去した。この粗製反
応混合物をEtOAcで希釈し、そして水で洗浄した。全ての揮発性物質を減圧中で除去した
。トルエンを添加し、そして再度、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。この粗製物質を室温でDMF/MeCN(2mL,1:1)に溶解した。N-Cbz-4-シクロプロピル(L)プロリン(0.84mmol)およびDIEA(268mg,2.08mmol)のMeCN(2mL)中の溶液を添加し、そして室温での撹拌を続け
た。14時間後、MeCNのほとんどを減圧中で除去し、そしてこの粗製反応混合物をEtOAcで
希釈した。この混合物を水性HCl(1M)、水性LiCl溶液(5%)、ブラインで洗浄し、そして硫
酸ナトリウムで乾燥させた。濾過および溶媒のエバポレーションにより、粗製反応生成物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc/ヘキサン)により精製して、
生成物である5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5,6-ジカルボン酸5-ベンジルエステル6-[2-(7-ブロモ-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル)-2-オキソ-エチル]エステルを得た(176mg)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
30H
24BrF
2NO
5: 596.4 (M
+); Found: 595.2 / 597.2 (M+H
+)。
【2442】
6-[5-(7-ブロモ-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸ベンジルエステル:
5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5,6-ジカルボン酸5-ベンジルエステル6-[2-(7-ブロモ-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル)-2-オキソ-エチル]エステル(172mg,0.293mmol)をm-キシレン(6.0mL)に溶解した。酢酸アンモニウム(226mg,2.93mmol)を添加し、そしてこの
反応物を、マイクロ波下140℃で60分間、連続的に撹拌した。この反応物を室温まで冷却
し、そして全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc/ヘキサン)により精製して、生成物である6-[5-(7-ブロモ-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸ベンジルエステルを得た(80.3mg)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
30H
24BrF
2N
3O
2: 576.4 (M
+); Found: 575.2 / 577.2 (M+H
+)。
【2443】
(1-{6-[5-(7-ブロモ-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:
6-[5-(7-ブロモ-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸ベンジルエステル(800mg,1.38mmol)をDCM(15mL)に溶解し、そしてAcOH中のHBr(37%,2mL)を添加し、そして室温での撹拌を続けた。180分
後、この懸濁物をヘキサンで希釈し、そしてその固体を濾過により集め、そしてヘキサンで洗浄し、そして減圧に供した。粗製物質を、さらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(4.0mL)に溶解し、そしてDIEA(356mg,2.76mmol)を添加した。2-(L)-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(242mg,1.38mmol)、HATU(524mg,1.38mmol)およびDIEA(178mg,1.38mmol)のDMF(1mL)中の溶液を添加した。この反応物を室温で撹拌した。50分後、この反応物をEtOAcで希釈し、そして重炭酸塩水溶液、LiCl水溶液(5%)、ブライン
で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過および減圧中での溶媒の除去により粗製物質を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc/ヘキサン)により精
製して、わずかに不純な生成物である(1-{6-[5-(7-ブロモ-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレ
ン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メ
チル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(878mg)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
29H
29BrF
2N
4O
3: 599.5 (M
+); Found: 598.5 / 600.5 (M+H
+)。
【2444】
3-[6-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチ
ルエステル:
(1-{6-[5-(7-ブロモ-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(840mg,1.4mmol)、3-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(615mg,1.4mmol)、Pd(PPh
3)
4(161mg,0.14mmol)、K
2CO
3(579mg,4.2mmol)を、DME(15mL)/水(3mL)にアルゴン雰囲気下で溶解した。この混合物を85℃〜90℃(油浴)
で120分間加熱した。120分後、さらなるボロン酸エステル(61mg,0.14mmol)を添加し、そ
して加熱を続けた。3時間後、この反応物を室温まで冷却した。DMEのほとんどを減圧中で除去し、そしてこの粗製反応混合物をEtOAcで希釈した。この混合物をブラインで洗浄し
、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過および溶媒のエバポレーションにより、粗製反応生成物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc/ヘキサン)により
精製して、生成物である3-[6-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(878mg)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
47H
51F
2N
7O
5: 831.9 (M
+); Found: 832.7 (M+H
+)。
【2445】
(1-{3-[6-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:
3-[6-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチ
ルエステル(115mg,0.138mmol)をDCM(2mL)に溶解し、そしてジオキサン中のHCl(4M,2mL)を添加し、そして室温での撹拌を続けた。20分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質を、さらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(1.5mL)に溶解し、そしてDIEA(53.4mg,0.414mmol)を添加した。2-(L)メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(24.2mg,0.138mmol)、HATU(52.4mg,0.138mmol)およびDIEA(17.8mg,0.138mmol)のDMF(1mL)中の溶液を添加した。この反応物を室温で撹拌した。20分後、この反応物をEtOAcで希釈し、そして重炭酸塩水溶液、LiCl水溶液(5%)、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過および減圧中での溶媒の除去により粗製物質を得、これをRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物である(1-{3-[6-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-
カルバミン酸メチルエステルを得た(76mg)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
49H
54F
2N
8O
6: 888.9 (M
+); Found: 890.0 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ:8.20-7.99(m,8H),7.73(s,2H),7.37 - 7.27(m,2H),5.25 (dd, J=7.2Hz,1H),4.78(s,1H) 4.54(s,1H),4.16(m,1H),4.02(m,1H),3.87(m,1H),3.74(m,1H),3.55(s,3H),3.53(s,3H),2.75(m,1H),2.25(m,2H),2.09 - 2.04(m,2H),1.88 -
1.79(m,2H),1.54(m,1H),0.94 - 0.77(m,15H) 0.63(m,4H) ppm.
19F-NMR: 282MHz,(dmso-d
6)δ:-109.1 ppm [-74.8 ppm TFA]。
【2446】
(実施例EE)
【2447】
【化801】
[この文献は図面を表示できません]
3-(6-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イ
ル]-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル。Pd(Ph
3)
4(20mg,0.017mmol)
を、2-[5-(7-ブロモ-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(173mg,0.35mmol)、3-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(154mg,0.35mmol)、NaHCO
3(103mg,1.22mmol)の、1,2-ジメトキシエタン(5mL)および水(1mL)中の混合物に添加した。この
反応混合物を窒素でフラッシュし、80℃で16時間加熱し、次いで、揮発性成分を減圧中で除去した。その残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、NaHCO
3溶液、水およびブラインで洗
浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物である3-(6-{7-[2-(1-tert-ブトキシ
カルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルを白色固体として得た(150mg,59%)。m/z 727.4 (M+H)
+。
【2448】
(1-{3-[6-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:3-(6-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-
イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(135mg,0.19mmol)のジクロロメタン(6mL)中の溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL,過剰)を添加した。この混合物を周囲温度で2時間撹拌し、そして減圧下で濃縮した。その残渣をエー
テルで処理して、過剰なトリフルオロ酢酸を除去した。得られた白色固体をDMF(5mL)に溶解し、この溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(65mg,0.37mmol)、HATU(156mg,0.41mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.32mL,1.86mmol)を添加した。この混合物を周囲温度で2時間撹拌し、次いで、揮発性成分を減圧中で除去した。その残
渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、1NのNaOH溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で
乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をHPLCにより精製して、所望の生成物である(1-{3-[6-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-
ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-2-メ
チル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルをTFA塩として得た(57mg,36%)。
1H-NMR(300MHz,CD
3OD)δ8.05-7.60(m,10H),5.25(t,1H),4.40-4.05(m,3H),3.95-3.60(m,8H),3.10-2.90 (m 6H),2.65-2.50(m,1H),2.40-1.70(m,11H),1.05-0.90(m,12H); m/z 839.2 (M+H)
+。
【2449】
(実施例EF)
【2450】
【化802】
[この文献は図面を表示できません]
2-{5-[7-(2-ブロモ-アセチル)-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル。Pd(Ph
3)
4(15mg,0.015mmol)
およびPdCl
2(Ph
3)
2(10mg,0.015mmol)を、2-[5-(7-ブロモ-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(180mg,0.37mmol)およびトリブチル(1-エトキシビニル)スズ(0.15mL,0.44mL)の、5mLのジオキ
サン中の混合物に添加した。この反応混合物を窒素でフラッシュし、80℃で16時間加熱し
、次いで、周囲温度まで冷却した。水(1.5mL)およびNBS(78mg,0.44mmol)を添加し、そし
てこの混合物を、室温で40分間撹拌し、次いで酢酸エチル(100mL)で希釈した。水および
ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣を、精製せずに次の工程の反応に持ち越した。
【2451】
2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸3-(2-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル}-2-オキソ-エチル)エステル2-tert-ブチルエステル。2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸2-tert-ブチルエステル(167mg,0.69mmol)とDIPEA(0.11mL,0.67mmol)との混合物を、2-{5-[7-(2-ブロモ-アセチル)-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.37mmol,粗
製)のアセトニトリル(5mL)中の溶液に添加した。この混合物を室温で16時間撹拌し、次いで酢酸エチル(100mL)で希釈した。その有機層をNaHCO
3溶液および水で洗浄し、Na
2SO
4で
乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物である2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカル
ボン酸3-(2-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル}-2-オキソ-エチル)エステル2-tert-ブチ
ルエステルを褐色固体として得た(132mg,2工程で51%)。m/z 697.2 (M+H)
+。
【2452】
3-(5-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イ
ル]-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル。2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸3-(2-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル}-2-オキソ-エチル)エステル2-tert-ブチルエステル(132mg,0.19mmol)と酢酸アンモニウム(292mg,3.8mmol)との、キシレン(10mL)中の混合物を、密封チューブ内で140℃で1.5時間、マイクロ波条件下で加熱した。揮発性成分を減圧中で除去し、そしてその残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、NaHCO
3
溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物である3-(5-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルを白色固体として得た(36mg,28%)。m/z 677.4 (M+H)
+。
【2453】
(2-{3-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオニル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イル}-1-メチル-2-オキソ-エチル)-カルバミン
酸メチルエステル。3-(5-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(36mg,0.053mmol)のジクロロメタン(6mL)中の溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL,過剰)を添加した。この混合物
を周囲温度で2時間撹拌し、そして減圧下で濃縮した。その残渣をエーテルで処理して、
過剰なトリフルオロ酢酸を除去した。得られた白色固体をDMF(5mL)に溶解し、この溶液に2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオン酸(17mg,0.12mmol)、HATU(50mg,0.13mmol)およ
びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.09mL,0.53mmol)を添加した。この混合物を周囲温
度で2時間撹拌し、次いで、揮発性成分を減圧中で除去した。その残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、1NのNaOH溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をHPLCにより精製して、所望の生成物である(2-{3-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオニル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-
アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イル}-1-メチル-2-オキソ-エチル)-カルバミン酸メチル
エステルをTFA塩として得た(5.5mg,14%)。
1H-NMR(300MHz,CD
3OD)δ8.05-7.60(m,8H),5.35-5.25(m,1H),4.65-4.40(m,3H),4.05-3.80(m,2H),3.75-3.50(m,7H),3.00(s,4H),2.87(s,1H),2.65(m,1H),2.30-1.70(m,9H),1.45-1.20(m,6H); m/z 735.3 (M+H)
+。
【2454】
(実施例EG)
【2455】
【化803】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[5-(7-ブロモ-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル。2-[5-(7-ブロモ-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(187mg,0.38mmol)のメタノール(5mL)中の溶液に、ジ
オキサン中4.0MのHCl溶液(2mL,過剰)を添加した。この混合物を50℃で3時間撹拌し、そして減圧下で濃縮した。その残渣をエーテルで処理して、過剰なHClを除去した。得られた
白色固体をDMF(5mL)に溶解し、この溶液に2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(70mg,0.40mmol)、HATU(173mg,0.46mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.66mL,3.8mmol)を添加した。この混合物を周囲温度で2時間撹拌し、次いで、揮発性成分を減圧中で除去した。その残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、1NのNaOH溶液、水およびブライン
で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物である(1-{2-[5-(7-ブロモ-9,10-
ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを油状物として得た(200mg,95%)。m/z
551.2, 553.2 (M+H)
+。
【2456】
2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸2-tert-ブチルエステル3-[2-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダ
ゾール-4-イル}-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-2-オキソ-エチル]エステル:Pd(Ph
3)
4(15mg,0.015mmol)およびPdCl
2(Ph
3)
2(10mg,0.015mmol)を、(1-{2-[5-(7-ブロモ-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニ
ル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(200mg,0.37mmol)とトリブチル(1-エトキシビニル)スズ(0.15mL,0.44mL)との5mLのジオキサン中の混合物に添加した。この
反応混合物を窒素でフラッシュし、80℃で16時間加熱し、次いで、周囲温度まで冷却した。水(1.5mL)およびNBS(78mg,0.44mmol)を添加し、そしてこの混合物を、室温で40分間撹
拌し、次いで酢酸エチル(100mL)で希釈した。水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥
させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(3mL)に溶解し
た。これに、2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸2-tert-ブチルエステル(167mg,0.69mmol)およびDIPEA(0.11mL,0.67mmol)の、2mLのアセトニトリルの溶液を添加
した。この混合物を室温で16時間撹拌し、次いで酢酸エチル(100mL)で希釈した。その有
機層をNaHCO
3溶液および水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物である2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸2-tert-ブチルエステル3-[2-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾ
ール-4-イル}-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-2-オキソ-エチル]エステルを褐色油状物として得た(130mg,2工程で47%)。m/z 754.3 (M+H)
+。
【2457】
3-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル。2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸2-tert-ブチルエステル3-[2-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イ
ル}-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-2-オキソ-エチル]エステル(130mg,0.17mmol)と酢酸アンモニウム(292mg,3.8mmol)との、キシレン(10mL)中の混合物を、密封チューブ内で140℃で1.5時間、マイクロ波条件下で加熱した。揮発性成分を減圧中で除去し、そしてその残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、NaHCO
3溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマト
グラフィーにより精製して、所望の生成物である3-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニル
アミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルを白色固体として得た(38mg,28%)。m/z 734.4 (M+H)
+。
【2458】
(1-{2-[5-(7-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオニル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル。3-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピ
ロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(38mg,0.052mmol)のジクロロメタン(6mL)中の溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL,過剰)
を添加した。この混合物を2時間撹拌し、そして減圧下で濃縮した。その残渣をエーテル
で処理して、過剰なトリフルオロ酢酸を除去した。得られた白色固体をDMF(5mL)に溶解し
、この溶液に2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオン酸(9mg,0.06mmol)、HATU(30mg,0.08mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.09mL,0.53mmol)を添加した。この混合
物を周囲温度で2時間撹拌し、次いで、揮発性成分を減圧中で除去した。その残渣を酢酸
エチル(100mL)に溶解し、1NのNaOH溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ
、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をHPLCにより精製して、所望の生成物である(1-{2-[5-(7-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオニル)-2-アザ-ビシク
ロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-
イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルをTFA塩として得た(15mg,39%)。
1H-NMR(300MHz,CD
3OD)δ8.10-7.60(m,8H),5.35-5.25(m,1H),4.70-4.45(m,3H),4.30-3.80(m,3H),3.67(s,6H),2.70-1.60(m,12H),1.41(d,3H),1.05-0.80(m,6H); m/z 763.3 (M+H)
+。
【2459】
(実施例EH)
【2460】
【化804】
[この文献は図面を表示できません]
2,7-ジブロモ-9,10-ジヒドロ-フェナントレン。臭素(6.13mL,119.3mmol)を、9,10-ジヒドロ-フェナントレン(10g,55.5mmol)のトリメチルホスフェート(100mL)中の溶液にゆっくりと添加した。この混合物を、室温で18時間撹拌し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をクロロホルムから再結晶して、生成物である2,7-ジブロモ-9,10-ジヒドロ-フェナント
レンを白色結晶として得た(9.45g,51%)。
【2461】
ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(7-ブロモ-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル。Pd(Ph
3)
4(347mg,0.3mmol)およびPdCl
2(Ph
3)
2(210mg,0.3mmol)を2,7-ジブロモ-9,10-ジヒドロ-フェナントレン(2.5g,7.4mmol)とトリブチル(1-エトキシビニル)スズ(2.5mL,7.4mL)との70mLのジオキサン中の混合物に
添加した。この反応混合物を窒素でフラッシュし、80℃で16時間加熱し、次いで、周囲温度まで冷却した。水(20mL)およびNBS(1.39g,7.8mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で40分間撹拌し、次いで酢酸エチル(300mL)で希釈した。水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(70mL)に懸濁させた。これに、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(3.2g,14.9mmol)およびDIPEA(2.4mL,14.1mmol)の20mLのアセトニトリル中の溶液を添加した。この
混合物を室温で16時間撹拌し、次いで酢酸エチル(300mL)で希釈した。その有機層をNaHCO
3溶液および水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られ
た残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物であるピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(7-ブロモ-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステルを白色固体として得た(1.76g,2工程で46%)。m/z 514.2, 516.2 (M+H)
+。
【2462】
2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸3-(2-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-カルボニルオキシ)-アセチル]-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-
イル}-2-オキソ-エチル)エステル2-tert-ブチルエステル。Pd(Ph
3)
4(37mg,0.03mmol)およびPdCl
2(Ph
3)
2(22mg,0.03mmol)を、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(7-ブロモ-9,10-
ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル(410mg,0.8mmol)およびトリブチル(1-エトキシビニル)スズ(0.32mL,0.96mmol)の8mLのジオキサン中の混合物に添加した。この反応混合物を窒素でフラッシュし、80℃で16時間加熱し、次いで、周囲温度まで冷却した。水(2mL)およびNBS(171mg,0.96mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で40分間撹拌し、次いで酢酸エチル(100mL)で希釈した。水およびブラ
インで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣のうちの半分をアセトニトリル(5mL)に懸濁させた。これに、2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ
ン-2,3-ジカルボン酸2-tert-ブチルエステル(100mg,0.41mmol)およびDIPEA(0.068mL,0.39mmol)の、2mLのアセトニトリル中の溶液を添加した。この混合物を室温で16時間撹拌し、次いで酢酸エチル(100mL)で希釈した。その有機層をNaHCO
3溶液および水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグ
ラフィーにより精製して、所望の生成物である2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジ
カルボン酸3-(2-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-カルボニルオキシ)-
アセチル]-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル}-2-オキソ-エチル)エステル2-tert-ブチルエステルを白色固体として得た(171mg,2工程で60%)。m/z 717.2 (M+H)
+。
【2463】
3-(5-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イ
ル]-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル。2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸3-(2-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-カルボニルオ
キシ)-アセチル]-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル}-2-オキソ-エチル)エステル2-tert-ブチルエステル(171mg,0.24mmol)と酢酸アンモニウム(800mg,10.2mmol)との、キシレン(5mL)中の混合物を、密封チューブ内で140℃で1.5時間、マイクロ波条件下で加熱した
。揮発性成分を減圧中で除去し、そしてその残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、NaHCO
3
溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物である3-(5-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルを白色固体として得た(100mg,62%)。m/z 677.9 (M+H)
+。
【2464】
(1-{3-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-1H-イミダゾー
ル-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カル
バミン酸メチルエステル。3-(5-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(100mg,0.15mmol)のメタノール(5mL)中の溶液に、ジオキサン中4.0MのHCl溶液(2mL,過剰)を添加した。この混合物を50℃で3時間撹拌し、そして減圧下で濃縮した。その残渣をエーテルで処理
して、過剰なHClを除去した。得られた白色固体をDMF(5mL)に溶解し、この溶液に2-メト
キシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(54mg,0.31mmol)、HATU(141mg,0.37mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.2mL,1.2mmol)を添加した。この混合物を周囲温度で2時
間撹拌し、次いで、揮発性成分を減圧中で除去した。その残渣を酢酸エチル(100mL)に溶
解し、1NのNaOH溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をHPLCにより精製して、所望の生成物である(1-{3-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミ
ダゾール-4-イル}-9,10-ジヒドロ-フェナントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルをTFA塩として得た(67mg,57%)。
1H-NMR(300MHz,CD
3OD)δ8.05-7.65(m,8H),5.35-5.20(m,1H),4.40-4.05(m,3H),3.95-3.80(m,1H),3.67(d,6H),3.05-2.80(m,5H),2.70-2.50(m,1H),2.40-1.60(m,13H),1.10-0.85(m,12H); m/z 791.3 (M+H)
+。
【2465】
(実施例EI)
【2466】
【化805】
[この文献は図面を表示できません]
2,7-ジブロモ-9,9-ジメチル-9H-フルオレン。2,7-ジブロモ-9H-フルオレン(1.0g,3.1mmol)、KI(50mg,0.3mmol)およびKOH(750mg,13.3mmol)の、DMSO中の撹拌溶液に、ヨウ化メチル(0.42mL,6.8mmol)を添加した。この混合物を室温で16時間撹拌し、次いで酢酸エチル(100mL)で希釈した。その有機層を水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し
、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物である2,7-ジブロモ-9,9-ジメチル-9H-フルオレンを白色固体として得
た(1.1g,100%)。
【2467】
4,4,5,5-テトラメチル-2-[7-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル
)-9,9-ジメチル-9H-フルオレン-2-イル]-[1,3,2]ジオキサボロラン。Pd(PPh
3)
4(347mg,0.3mmol)を、2,7-ジブロモ-9,9-ジメチル-9H-フルオレン(1.0g,2.9mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(2.9g,11.6mmol)、酢酸カリウム(1.4g,14.5mmol)および1,4-ジオキサン(30mL)
の混合物を含むフラスコに添加した。この反応混合物を窒素でフラッシュし、80℃で16時間加熱し、次いで、その揮発性成分を減圧中で除去した。その残渣を酢酸エチル(300mL)
に溶解し、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物である4,4,5,5-テトラメチル-2-[7-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-9,9-ジメチル-9H-フルオレン-2-イル]-[1,3,2]ジオキサボロランを白色固体として得た(0.8g,62%)。
【2468】
2-(5-{7-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-9,9-ジメチル-9H-
フルオレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエ
ステル。Pd(Ph
3)
4(55mg,0.05mmol)を、4,4,5,5-テトラメチル-2-[7-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-9,9-ジメチル-9H-フルオレン-2-イル]-[1,3,2]ジ
オキサボロラン(205mg,0.48mmol)、2-(4-ブロモ-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(309mg,0.98mmol)、NaHCO
3(282mg,3.4mmol)の、1,2-ジ
メトキシエタン(8mL)および水(1mL)中の混合物に添加した。この反応混合物を窒素でフラッシュし、80℃で16時間加熱し、次いで、揮発性成分を減圧中で除去した。その残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、NaHCO
3溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ
、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をHPLCにより精製して、所望の生成物である2-(5-{7-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-9,9-ジメチル-9H-フルオレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルをTFA塩として得た(45mg,14%)。m/z 665.4 (M+H)
+。
【2469】
(1-{2-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9,9-ジメチル-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル
。2-(5-{7-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-9,9-ジメチル-9H-
フルオレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエ
ステル(45mg,0.07mmol)のメタノール(5mL)中の溶液に、ジオキサン中4.0MのHCl溶液(1mL,過剰)を添加した。この混合物を50℃で3時間撹拌し、そして減圧下で濃縮した。その残渣をエーテルで処理して、過剰なHClを除去した。得られた白色固体をDMF(5mL)に溶解し、
この溶液に2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(25mg,0.14mmol)、HATU(65mg,0.17mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.09mL,0.54mmol)を添加した。この混合
物を周囲温度で2時間撹拌し、次いで、揮発性成分を減圧中で除去した。その残渣を酢酸
エチル(100mL)に溶解し、1NのNaOH溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ
、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をHPLCにより精製して、所望の生成物である(1-{2-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジ
ン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9,9-ジメチル-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダ
ゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエ
ステルをTFA塩として得た(15mg,28%)。
1H-NMR(300MHz,CD
3OD)δ8.05-7.70(m,8H),5.35-5.20(m,2H),4.30-3.80(m,6H),3.67(s,6H),2.65-2.00(m,10H),1.61(s,6H),1.05-0.85(m,12H); m/z 779.4 (M+H)
+。
【2470】
(実施例EJ)
【2471】
【化806】
[この文献は図面を表示できません]
3,8-ジブロモ-ベンゾ[c]クロメン-6-オン。ジクロロメタン(5mL)中のTFAA(2.1mL,3.15mmol)の溶液を、2,7-ジブロモ-フルオレン-9-オン(3.3g,10mmol)およびH
2O
2-尿素(1.4g,15mL)のジクロロメタン(50mL)中の懸濁物に滴下により添加した。この混合物を室温で48時
間撹拌し、2回目のH
2O
2-尿素を添加し、そして撹拌を室温でさらに72時間続けた。この
混合物を濾過し、その有機相を水(50mL)で抽出し、そしてNa
2SO
4で乾燥させた。溶媒の除去後、その残渣を2NのNaOHと一緒に80℃で10分間加熱し、濾過し、冷却した濾液をエーテルで抽出した。その水相を2NのHClで酸性化し、そして酢酸エチル(200mL)で抽出した。HCl(2mLの4M溶液)を酢酸エチルに添加し、そして2時間加熱した。その溶媒を減圧下で除去
し、その残渣を酢酸エチル/エタノールから再結晶して、最終生成物である3,8-ジブロモ-ベンゾ[c]クロメン-6-オンを白色固体として得た(1.5g,40%)。
【2472】
3,8-ジブロモ-6H-ベンゾ[c]クロメン。THF(20mL)中の3,8-ジブロモ-ベンゾ[c]クロメン-6-オン(650mg,1.85mmol)の溶液に、THF中2MのLiBH
4溶液(3.7mL,7.4mmol)を添加した。この混合物を室温で3時間撹拌した。塩化アンモニウム溶液でゆっくりとクエンチした。こ
の混合物を酢酸エチルで抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣を85%リン酸(20mL)に懸濁させ、そして160℃で4時間加熱した。この混合物
を酢酸エチルで抽出し、水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物である3,8-ジブロモ-6H-ベンゾ[c]クロメンを白色固体として得た(539mg,86%)。
【2473】
ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-(2-{8-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-カルボニルオキシ)-アセチル]-6H-ベンゾ[c]クロメン-3-イル}-2-オキソ-エチル)エステル。Pd(PPh
3)
4(74mg,0.064mmol)およびPdCl
2(Ph
3)
2(45mg,0.064mmol)を、3,8-ジブロモ-6H-ベンゾ[c]クロメン(539mg,1.6mmol)とトリブチル(1-エトキシビニル)スズ(1.2mL,3.5mL)との20mLのジオキサン中の混合物に添加した。この反応混合物を窒素でフラッシュし、80℃で16時間加熱し、次いで、周囲温度まで冷却した。水(7mL)およびNBS(623mg,3.5mmol)
を添加し、そしてこの混合物を、室温で40分間撹拌し、次いで酢酸エチル(300mL)で希釈
した。この固体を濾過し、そして別にとって置いた。その酢酸エチル層を水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣を先に集めた固体と合わせて、アセトニトリル(20mL)およびDMF(10mL)に懸濁させた。これに、
ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(1.6g,7.4mmol)およびDIPEA(1.2mL,7.1mmol)の、5mLのアセトニトリル中の溶液を添加した。この混合物を室温で16時間撹拌
し、次いで酢酸エチル(300mL)で希釈した。その有機層をNaHCO
3溶液および水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマ
トグラフィーにより精製して、所望の生成物であるピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-(2-{8-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-カルボニルオキシ)-アセチル]-6H-ベンゾ[c]クロメン-3-イル}-2-オキソ-エチル)エステルを白色固体として得た(602mg,2工程
で54%)。m/z 715.2 (M+Na)
+。
【2474】
2-(5-{8-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-6H-ベンゾ[c]クロ
メン-3-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル
。ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-(2-{8-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-カルボニルオキシ)-アセチル]-6H-ベンゾ[c]クロメン-3-イル}-2-オキソ-エチル)エステル(168mg,0.24mmol)と酢酸アンモニウム(374mg,4.8mmol)との、キシレン(10mL)中の混合
物を、密封チューブ内で140℃で1.5時間、マイクロ波条件下で加熱した。揮発性成分を減圧中で除去し、そしてその残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、NaHCO
3溶液、水およびブ
ラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物である2-(5-{8-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-6H-ベンゾ[c]クロメン-3-イル}-1H-イミ
ダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを白色固体として得た(100mg,64%)。m/z 653.4 (M+H)
+。
【2475】
(1-{2-[5-(3-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-イル)-1H-イミダゾール-2-イ
ル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル。2-(5-{8-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-6H-ベンゾ[c]クロメン-3-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(300mg,0.46mmol)のジクロロメタン(10mL)中の溶液に、トリフルオロ酢酸(2.5mL,過剰)を添加した。この混合物を周囲温度で2時間撹拌し、そして減圧下で濃縮した。その残渣をエーテル
で処理して、過剰なトリフルオロ酢酸を除去した。得られた白色の固体をDMF(10mL)に溶
解し、この溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(161mg,0.92mmol)、HATU(437mg,1.2mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.64mL,3.7mmol)を添加した。
この混合物を周囲温度で2時間撹拌し、次いで、揮発性成分を減圧中で除去した。その残
渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、1NのNaOH溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で
乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をHPLCにより精製して、所望の生成物である(1-{2-[5-(3-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-
ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-イル)-1H-イミ
ダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチル
エステルをTFA塩として得た(130mg,37%)。
1H-NMR(300MHz,CD
3OD)δ7.80-7.20(m,8H),5.40-5.05(m,4H),4.65-3.80(m,6H),3.75-3.40(m,6H),2.40-1.90(m,10H),1.05-0.80(m,12H); m/z 767.3 (M+H)
+。
【2476】
(実施例EK)
【2477】
【化807】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{6-[5-(7-{2-[2-(3-シアノ-2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオニル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル。{1-[6-(5-{7-[2-(2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(30mg,0.037mmol)のDMF(2mL)中の溶液に、3-シ
アノ-2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオン酸(8mg,0.045mmol)、HATU(20mg,0.052mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.051mL,0.3mmol)を添加した。この混合物を周囲温度で2時間撹拌し、次いで、揮発性成分を減圧中で除去した。その残渣を酢酸エチル(50mL)に溶解し、1NのNaOH溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し
、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をHPLCにより精製して、所望の生成物である(1-{6-[5-(7-{2-[2-(3-シアノ-2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオニル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルをTFA塩として得た(18mg,54%)。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6)δ8.30-7.70(m,10H),7.45-7.30(m,1H),5.26(t,1H),5.00-4.80(m,2H),4.60-4.45(m,1H),4.10-3.70(m,4H),3.63(s,3H),3.54(s,3H),3.00-2.65(m,4H),2.30-1.10(m,12H),1.00-0.60(m,8H); m/z 886.4 (M+H)
+。
【2478】
(実施例EL)
【2479】
【化808】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{6-[5-(7-{2-[2-(3-メタンスルホニル-2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオニル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル。{1-[6-(5-{7-[2-(2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(30mg,0.037mmol)のDMF(2mL)中の溶
液に、3-メタンスルホニル-2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオン酸(8mg,0.045mmol)
、HATU(20mg,0.052mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.051mL,0.3mmol)を添
加した。この混合物を周囲温度で2時間撹拌し、次いで、揮発性成分を減圧中で除去した
。その残渣を酢酸エチル(50mL)に溶解し、1NのNaOH溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をHPLCにより精製して、所望の生成物である(1-{6-[5-(7-{2-[2-(3-メタンスルホニル-2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオニル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルをTFA塩として得た(18mg,54%)。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6)δ8.30-7.70(m,10H),7.40-7.30(m,1H),5.26(t,1H),5.00-4.80(m,2H),4.60-4.45(m,1H),4.10-3.70(m,5H),3.63(s,3H),3.54(s,3H),3.00-2.65(m,4H),2.30-1.10(m,12H),1.00-0.60(m,10H); m/z 939.4 (M+H)
+。
【2480】
(A.実施例EM)
【2481】
【化809】
[この文献は図面を表示できません]
1,4-ジブロモ-2-ニトロ-ベンゼン:この化合物をSigma-Aldrich Co.から購入した。
【2482】
4,4’-ジブロモ-2,2’-ジニトロ-ビフェニル:1,4-ジブロモ-2-ニトロ-ベンゼン(25g,89mmol)と銅粉末(12.5g,197mmol)とのDMF(150ml)中の混合物を、137℃で2時間加熱した。この混合物を25℃まで冷却し、そして水でクエンチした。この混合物をEtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機溶液を水およびブラインで洗浄し、そしてNa
2SO
4で乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)による精製により、4,4’-ジブロモ-2,2’-ジニトロ-ビフェニルを得た(13.6g)。
【2483】
4,4’-ジブロモ-2-メトキシ-2’-ニトロ-ビフェニル:4,4’-ジブロモ-2,2’-ジニトロ-ビフェニル(6.58g,16.5mmol)のDMF(50ml)中の溶液に、0℃で、メタノール中のナトリウムメトキシドの溶液(4.4M,4.5ml,19.8mmol)を添加した。この混合物を25℃で12時間撹拌し
、そして氷水(140ml)に注いだ。この混合物をEtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機相を
水およびブラインで洗浄し、そしてNa2SO4で乾燥させた。減圧下での濃縮により、淡色の固体を得た。CH3CN/MeOHからの再結晶により、4,4’-ジブロモ-2-メトキシ-2’-ニトロ-
ビフェニルを白色固体として得た(3.76g)。
【2484】
4,4’-ジブロモ-2’-メトキシ-ビフェニル-2-イルアミン:4,4’-ジブロモ-2-メトキシ-2’-ニトロ-ビフェニル(3.76g,9.8mmol)および5%Ru/C(400mg)のエタノール(37ml)中の懸
濁物に、65℃〜70℃で、エタノール(5ml)中のヒドラジンの溶液(4.6ml,59mmol)を滴下に
より添加した。この混合物を7時間還流し、そしてそしてCELITEのパッドで濾過した。こ
のCELITEパッドをエタノールで洗浄した。合わせた溶液を減圧下で濃縮した。エタノール、EtOAcおよびDCMとの共エバポレーションにより、4,4’-ジブロモ-2’-メトキシ-ビフェニル-2-イルアミンを黄色固体として得た(3.5g)。
【2485】
3,7-ジブロモ-ジベンゾフラン:4,4’-ジブロモ-2’-メトキシ-ビフェニル-2-イルアミ
ン(3.5g,9.8mmol)の、H2SO4(2.4g)および水(8.5ml)中の懸濁物に、0℃で、NaNO2(682mg,9.8mmol)の水(9ml)中の溶液をゆっくりと添加した。この混合物を0℃で2時間撹拌した。尿素(1.2g,20mmol)を添加し、そしてこの混合物を12時間撹拌した。この混合物を水で希釈
し、そして70℃で24時間加熱した。この混合物を25℃まで冷却し、そして濾過した。集めた固体をベンゼン/メタノールから再結晶して、3,7-ジブロモ-ジベンゾフランを得た(2.27g)。
【2486】
2-ブロモ-1-(7-ブロモ-ジベンゾフラン-3-イル)-エタノンおよび2-ブロモ-1-[7-(2-ブ
ロモ-アセチル)-ジベンゾフラン-3-イル]-エタノン:3,7-ジブロモ-ジベンゾフラン(972mg,3mmol)およびトリブチル(エトキシビニル)スタンナン(1.22ml,3.6mmol)のジオキサン(20ml)中の溶液に、PdCl
2(PPh
3)
2(90mg)およびPd(PPh3)4(90mg)を添加した。この混合物を80℃で16時間加熱し、そして0℃まで冷却した。水(7ml)を添加し、続いてNBS(641mg,3.6mmol)を5分間かけてゆっくりと添加した。この混合物を0℃でさらに40分間撹拌し、そしてその溶媒を減圧下で除去した。この混合物をEtOAcで希釈し、そして水およびブラインで洗
浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下で濃縮して、2-ブロモ-1-(7-ブロモ-
ジベンゾフラン-3-イル)-エタノンと2-ブロモ-1-[7-(2-ブロモ-アセチル)-ジベンゾフラ
ン-3-イル]-エタノンとの混合物を得、これを次の工程のために直接使用した。
【2487】
ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(7-ブロモ-ジベンゾフラン-3-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステルおよびジケトエステル:(s)Boc-PrOH(2.58g,12mmol)およびトリエチルアミン(1.46ml,10.5mmol)の、アセトニトリル(20ml)/DMF(15ml)中の溶液
に、2-ブロモ-1-(7-ブロモ-ジベンゾフラン-3-イル)-エタノンおよび2-ブロモ-1-[7-(2-
ブロモ-アセチル)-ジベンゾフラン-3-イル]-エタノンのDMF(20ml)中の溶液を添加した。
この混合物を10時間撹拌し、そしてその溶媒をエバポレートした。この混合物をEtOAcで
希釈し、そして0.5NのNaOH溶液、水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)による精製により、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(7-ブロモ-ジベンゾフラン-3-イル)-2-オキ
ソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル(630mg)およびジケトエステル(620mg)を得た
。
【2488】
(実施例EN)
【2489】
【化810】
[この文献は図面を表示できません]
3,7-ビス-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ジベンゾフラン:ジケトエステル(600mg,0.89mmol)と酢酸アンモニウム(1.72g)との、キシレン(10ml)中の混合物を、140℃で80分間、マイクロ波下で加熱した。この混合物を
水でクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。その有機相を水およびブラインで洗浄し、そ
して硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/EtOAc)による精製により、3,7-ビス-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イ
ル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ジベンゾフランを得た(330mg)。m/z: 639.1 (M+1), 637.3 (M-1), 320.0 (M+2)/2。
【2490】
(1-{2-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-
イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ジベンゾフラン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピ
ロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:3,7-ビス-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ジベンゾ
フラン(330mg,0.51mmol)のDCM(4ml)中の溶液に、TFA(2ml)を添加した。この混合物を60分間撹拌し、そしてその溶媒および試薬を減圧下で除去した。この混合物をアセトニトリルおよび水で希釈し、そしてフリーズドライして、褐色粉末を得た。上記粉末(0.51mmol)およびMeOCO-Val-OH(179mg,1.02mmol)のDMF(15ml)中の溶液に、HATU(407mg,1.07mmol)を添
加し、続いてジイソプロピルエチルアミン(0.9ml,5.1mmol)を添加した。この混合物を60
分間撹拌し、そしてエバポレートし、次いでEtOAcで希釈した。その有機相を1NのNaOH溶
液、水、およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびHPLC(0.1%TFA/CH
3CN/0.1%TFA/H
2O)による精製により、(1-{2-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ジベン
ゾフラン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロ
ピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(130mg)。m/z: 753.4 (M+1), 751.3 (M-1), 377.3 (M+2)/2.
1H NMR(CD
3OD, 300 MHz)δ8.23 (2H,d, J=7.9 Hz), 8.0 (2H,s),7.98 (2H,s),7.78 (2H,d, J=7.9 Hz), 5.27 (2H,m),4.24 (2H,d, J=7.0 Hz), 4.15 (2H,m),3.90 (2H,m),3.67 (6H,s),2.60 (2H,m),2.35-2.0 (8H,m),1.0-0.8 (12H,m)。
【2491】
(B.実施例EO)
【2492】
【化811】
[この文献は図面を表示できません]
ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-{2-[7-(2-ブロモ-アセチル)-ジベンゾフラン-3-イル]-2-オキソ-エチル}エステル1-tert-ブチルエステル:ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(7-ブロモ-ジベンゾフラン-3-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル(250mg,0.5mmol)およびトリブチル(エトキシビニル)スタンナン(188μl,0.55mmol)のジオキサン(3.3ml)中の溶液に、PdCl
2(PPh
3)
2(15mg)を添加した。この混合物を80℃で16時間加熱
し、そして0℃まで冷却した。水(1.1ml)を添加し、続いてNBS(98mg,0.55mmol)を5分間か
けてゆっくりと添加した。この混合物を0℃でさらに40分間撹拌し、そしてその溶媒を減
圧下で除去した。この混合物をEtOAcで希釈し、そして水およびブラインで洗浄し、そし
て硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン/EtOAc)による精製により、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-{2-[7-(2-ブロモ-アセチ
ル)-ジベンゾフラン-3-イル]-2-オキソ-エチル}エステル1-tert-ブチルエステルを得た(205mg)。
【2493】
2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸3-(2-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-カルボニルオキシ)-アセチル]-ジベンゾフラン-3-イル}-2-オキソ-エチル)エステル2-tert-ブチルエステル:2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸2-tert-ブチルエステル(155mg,0.64mmol)およびトリエチルアミン(77μl,0.55mmol)
のアセトニトリル(3ml)中の溶液に、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-{2-[7-(2-ブロモ-アセチル)-ジベンゾフラン-3-イル]-2-オキソ-エチル}エステル1-tert-ブチルエステル(200mg,0.37mmol)のDMF(6ml)中の溶液を添加した。この混合物を10時間撹拌し、そしてその溶媒をエバポレートした。この混合物をEtOAcで希釈し、そして水およびブラインで洗浄し
、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮して、2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸3-(2-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-カルボニルオキシ)-アセチル]-ジベンゾフラン-3-イル}-2-オキソ-エチル)エステル2-tert-ブチルエステルを得た(243mg)。m/z: 703.3 (M-1), 727.2 (M+Na)。
【2494】
3-(5-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イ
ル]ジベンゾフラン-3-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸3-(2-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-カルボニルオキシ)-アセチル]-
ジベンゾフラン-3-イル}-2-オキソ-エチル)エステル2-tert-ブチルエステル(243mg)およ
び酢酸アンモニウム(860mg,11mmol)のキシレン(5ml)の混合物を、140℃で80分間、マイクロ波下で加熱した。この混合物を水でクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。その有機相
を水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/EtOAc)による精製により、3-(5-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]ジベンゾフラン-3-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(170mg)。m/z: 665.0 (M+1), 663.4 (M-1), 333.0 (M+2)/2。
【2495】
(1-{3-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ジベンゾフラン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-
アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:3-(5-{7-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾー
ル-4-イル]ジベンゾフラン-3-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]
ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(170mg)のDCM(6ml)中の溶液に、TFA(3ml)を
添加した。この混合物を60分間撹拌し、そしてその溶媒および試薬を減圧下で除去した。この混合物をアセトニトリルおよび水で希釈し、そしてフリーズドライして、褐色粉末を得た。上記粉末(0.256mmol)およびMeOCO-Val-OH(90mg,0.51mmol)のDMF(7.5ml)中の溶液に、HATU(204mg,0.54mmol)を添加し、続いてジイソプロピルエチルアミン(0.45ml,2.56mmol)を添加した。この混合物を90分間撹拌し、そしてEtOAcで希釈した。その有機相を1NのNaOH溶液、水、およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびHPLC(0.1%TFA/CH
3CN/0.1%TFA/H
2O)による精製により、(1-{3-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ジ
ベンゾフラン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(127mg)。m/z: 779.3 (M+1), 777.3 (M-1), 390.2 (M+2)/2.
1H NMR(CD
3OD, 300 MHz)δ8.23 (2H,d, J=8.2 Hz), 8.03 (2H,s),7.98 (2H,m),7.88 (2H,d, J=8.2 Hz), 5.25 (1H,m),4.85 (1H,m),4.33 (1H,d, J=6.1 Hz), 4.24 (1H,d, J=7.0 Hz), 4.15 (1H,m),3.88 (1H,m),3.69 (3H,s),3.67 (3H,s),3.45 (1H,m),2.89 (1H,m),2.60 (1H,m),2.35-1.6 (11H,m),1.05-0.8 (12H,m)。
【2496】
(C.実施例EP)
【2497】
【化812】
[この文献は図面を表示できません]
2-[5-(7-ブロモ-ジベンゾフラン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カ
ルボン酸tert-ブチルエステル:ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(7-ブロモ-ジベンゾフラン-3-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル(200mg)と酢酸アンモニ
ウム(860mg,11mmol)との、キシレン(5ml)中の混合物を、140℃で80分間、マイクロ波下で加熱した。この混合物を水でクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。その有機相を水およ
びブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/EtOAc)による精製により、2-[5-(7-ブロモ-ジベンゾフラン-3-
イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(124mg)。m/z: 481.9 (M+1), 480.2 (M-1)。
【2498】
2-(5-{7-[2-(1-t-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-ジベンゾフラン-3-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[5-(7-ブロモ-ジベンゾフラン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(124mg,0.26mmol)および2-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジ
ン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(107mg,0.26mmol)の、DME(2.25ml)および水(0.75ml)中の溶液に、炭酸カリウム(72mg,0.52mmol)を添加し、続いてPd(PPh
3)
4(15mg)およびPdCl
2(dppf)CH
2Cl
2(15mg)を添加した。この混合物を90℃で6時間加熱した。この混合物をEtOAcで希釈し、そして水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc)による精製により、2-(5-{7-[2-(1-t-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-ジベンゾ
フラン-3-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステ
ルを得た(83mg)。m/z: 689.1 (M+1), 687.3 (M-1), 345.0 (M+2)/2。
【2499】
(1-{2-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ジベンゾフラン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イ
ル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:2-(5-{7-[2-(1-t-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-
ジベンゾフラン-3-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチ
ルエステル(82mg,0.12)のDCM(4ml)中の溶液に、TFA(2ml)を添加した。この混合物を60分
間撹拌し、そしてその溶媒および試薬を減圧下で除去した。この混合物をアセトニトリルおよび水で希釈し、そしてフリーズドライして、褐色粉末を得た。上記粉末(0.12mmol)およびMeOCO-Val-OH(42mg,0.24mmol)のDMF(3.5ml)中の溶液に、HATU(95mg,0.25mmol)を添加し、続いてジイソプロピルエチルアミン(0.21ml,1.2mmol)を添加した。この混合物を90分間撹拌し、そしてEtOAcで希釈した。その有機相を1NのNaOH溶液、水、およびブラインで
洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびHPLC(0.1%TFA/CH
3CN/0.1%TFA/H
2O)による精製により、(1-{2-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ジベンゾフラン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(79mg)。m/z: 803.4 (M+1), 801.1 (M-1), 402.2 (M+2)/2.
1H NMR(CD
3OD, 300 MHz)δ8.25 (2H,m),8.1-7.9 (5H,m),7.9-7.75 (3H,m),5.4-5.2 (2H,m),4.25 (2H,m),4.2-3.8 (4H,m),3.67 (6H,s),2.60 (2H,m),2.4-2.0 (8H,m),1.05 -0.8 (12H,m)。
【2500】
(D.実施例EQ)
【2501】
【化813】
[この文献は図面を表示できません]
4-ブロモ-3-メチル-安息香酸メチルエステル:この化学物質をSigma-Aldrich Co.から
購入した。
【2502】
3-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-安息香酸メチ
ルエステル:4-ブロモ-3-メチル-安息香酸メチルエステル(4.56g,20mmol)およびビス(ピナコラト)ジボロン(10.2g,40mmol)の1,4-ジオキサン(160ml)中の溶液に、酢酸カリウム(5.0g,51mmol)を添加し、続いてPd(PPh
3)
4(924mg)を添加した。この混合物を80℃で16時間加
熱した。この混合物をEtOAcで希釈し、そして水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナ
トリウムで乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)による精製により、3-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-
イル)-安息香酸メチルエステルを得た(4.8g)。
【2503】
3-ブロモメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-安息香
酸メチルエステル:3-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-安息香酸メチルエステル(3.71g,13.4mmol)、NBS(2.39g,13.4mmol)、およびAIBN(235mg)の、CCl
4(20ml)中の溶液を、80℃で14時間加熱した。この混合物を25℃まで冷却し、そして濾過し、そしてCCl
4で洗浄した。この溶液を減圧下で濃縮し、そしてEtOAcで希釈した
。この溶液を水およびブラインで洗浄し、そしてNa2SO4で乾燥させた。濃縮して、3-ブロモメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-安息香酸メチル
エステルを得た(4.9g)。
【2504】
3-(2-ヨード-5-ニトロ-フェノキシメチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-安息香酸メチルエステルメタン:3-ブロモメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-安息香酸メチルエステル(3.63g,10.3mmol)、2-
ヨード-5-ニトロ-フェノール(2.72g,10.3mmol)、および炭酸カリウム(2.26g,16.4mmol)のDMF(21ml)中の混合物を、75℃で3時間加熱した。この混合物を25℃まで冷却し、そしてDMFを減圧下で除去した。この混合物をEtOAcで希釈し、そしてpH=4になるまで、0.5NのHCl
で酸性化した。さらなる水を添加し(水の総体積100ml)、そしてこの混合物を5分間撹拌した。この混合物を濾過し、そして水で洗浄した。その固体を集め、そして減圧下で乾燥させた。3-(2-ヨード-5-ニトロ-フェノキシメチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-安息香酸メチルエステルメタンを固体として得た(1.8g)。
【2505】
3-ニトロ-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-カルボン酸メチルエステル:3-(2-ヨード-5-ニトロ-フェノキシメチル)-4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-安息香酸メチルエステルメタン(2.7g,5mmol)の、1,2-ジメトキシエーテル(75ml)および水(25ml)中の溶液に、重炭酸ナトリウム(1.26g,15mmol)を添加し、続いてPd(PPh
3)
4(250mg)およびPd(dppf)Cl
2(250mg)を添加した。この混合物を80℃で16時間加熱した。この混合物をEtOAcで希釈し、そして水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃
縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/ヘキサン)による精製により、3-ニトロ-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-カルボン酸メチルエステルを得た(690mg)。
【2506】
3-アミノ-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-カルボン酸メチルエステル:3-ニトロ-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-カルボン酸メチルエステル(690mg)のTHF/DMF(5ml/5ml)中の溶液に、酢酸(10ml)を添加し、続いて亜鉛(800mg)をゆっくりと添加した。この混合物を12時間撹拌し、そ
して溶媒を減圧下で除去した。この混合物をEtOAcで希釈し、そして0.2Nの水酸化ナトリ
ウム溶液を、pH=10になるまで添加した。その有機層を分離し、そして水およびブライン
で洗浄し、そしてNa2SO4で乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/EtOAc)による精製により、3-アミノ-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-カルボン酸メチルエ
ステルを得た(300mg)。
【2507】
3-ブロモ-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-カルボン酸メチルエステル:臭化銅(II)(315mg,1.42mmol)および亜硝酸t-ブチル(233μl,1.77mmol)のCH
3CN(4ml)中の溶液に、65℃で、3-アミノ-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-カルボン酸メチルエステル(300mg,1.18mmol)のCH
3CN(5ml)中の懸濁物を滴下により添加した。この混合物を65℃で3時間加熱した。濃縮およびフラッ
シュカラムクロマトグラフィー(DCM/EtOAc)による精製により、3-ブロモ-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-カルボン酸メチルエステルを得た(160mg)。
【2508】
3-ブロモ-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-カルボン酸:3-ブロモ-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-カ
ルボン酸メチルエステル(160mg,0.5mmol)および水酸化ナトリウム(1.0N,1ml,1mmol)の、THF/MeOH(2ml/2ml)中の溶液を、50℃で3時間加熱した。この混合物を25℃まで冷却し、そ
して2NのHCl(0.6ml)で酸性化した。その溶媒を減圧下で除去した。この混合物をアセトニトリルおよび水で希釈し、そしてフリーズドライして、3-ブロモ-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-カルボン酸を褐色粉末として得た。
【2509】
2-ブロモ-1-(3-ブロモ-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-イル)-エタノン:3-ブロモ-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-カルボン酸(0.5mmol)に、塩化オキサリルのDCM中の溶液(2.0N,5ml,10mmol)を添加した。この混合物を45℃で2時間加熱し、そして25℃まで冷却した。過剰な試薬お
よび溶媒を減圧下で除去し、そしてトルエンと一緒にエバポレートした。上記残渣のDCM(5ml)中の溶液に、0℃で、トリメチルシリルジアゾメタン(2.0N,0.75ml,1.5mmol)を滴下により添加した。この混合物を25℃で12時間撹拌し、そして濃縮した。その残渣をEtOAcに
溶解し、そして0℃まで冷却した。上記溶液に、HBr/HOAc(0.28ml,1.5mmol)を滴下により
添加した。この混合物を25℃で1時間撹拌した。固体の重炭酸ナトリウムを添加し、そし
てこの混合物を30分間撹拌した。この混合物をEtOAcで希釈し、そして水およびブライン
で洗浄し、そしてNa
2SO
4で乾燥させた。濃縮して、2-ブロモ-1-(3-ブロモ-6H-ベンゾ[c]
クロメン-8-イル)-エタノンを得、これを精製せずに次の工程のために使用した。
【2510】
ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(3-ブロモ-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-イル)-2-オキ
ソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル:(s)Boc-PrOH(1.07g,5mmol)およびトリエチルアミン(0.63ml,4.5mmol)のアセトニトリル(20ml)中の溶液に、2-ブロモ-1-(3-ブロモ-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-イル)-エタノン(0.5mmol)のDMF(10ml)中の溶液を添加した。この混合物を10時間撹拌し、そしてその溶媒をエバポレートした。この混合物をEtOAcで希釈し
、そして0.5NのNaOH溶液、水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮して、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(3-ブロモ-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-
イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステルを得、これをさらに精製せずに
次の工程のために使用した。
【2511】
2-[5-(3-ブロモ-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(3-ブロモ-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル(0.5mmol)と酢酸アンモニウム(860mg,11mmol)との、キシレン(5ml)中の混合物を、140℃で80分間、マイクロ波下で加熱した。この混合物を水でクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。その有
機相を水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびHPLC(0.1%TFA/CH
3CN/0.1%TFA/H
2O)による精製により、2-[5-(3-ブロモ-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得
た(8mg)。m/z: 496.0 (M+1), 494.1 (M-1)。
【2512】
2-(5-{3-[2-(1-t-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[5-(3-ブロモ-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-イル)-1H-イミダゾー
ル-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(9mg,0.02mmol)および2-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(9.6mg,0.02mmol)の、DME(0.75ml)およ
び水(0.25ml)中の溶液に、炭酸カリウム(10mg,0.07mmol)を添加し、続いてPd(PPh
3)
4(2mg)およびPdCl
2(dppf)CH
2Cl
2(2mg)を添加した。この混合物を90℃で6時間加熱した。この混合物をEtOAcで希釈し、そして水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥
させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc)による精製により、2-(5-{3-[2-(1-t-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(4.2mg)。m/z: 729.2 (M+1), 727.3 (M-1), 365.2 (M+2)/2。
【2513】
(1-{2-[5-(3-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-イル)-1H-イミダゾール
-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:2-(5-{3-[2-(1-t-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル]-6H-ベンゾ[c]クロメン-8-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(4.2mg,0.006)のDCM(2ml)中の溶液に、TFA(1ml)を添加した。この混合物を60分間撹拌し、そしてその溶媒および試薬を減圧下で除去した。この混合物をアセトニトリルおよび水で希釈し、そしてフリーズドライして、褐色粉末を得た。上記粉末(0.006mmol)およびMeOCO-Val-OH(2mg,0.012mmol)のDMF(1ml)中の溶液に、HATU(4.6mg,0.012mmol)を添加し、続いてジイソプロピルエチルアミン(10μl,0.058mmol)を添加した。この混合物を90分間撹拌し、そしてEtOAcで希釈した。その有機相を1NのNaOH溶液、水、およ
びブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびHPLC(0.1%TFA/CH
3CN/0.1%TFA/H
2O)による精製により、(1-{2-[5-(3-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-6H-ベンゾ[c]
クロメン-8-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロ
ピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(2.5mg)。m/z: (M+1), (M-1), (M+2)/2.
1H NMR(CD
3OD, 300 MHz)δ8.07-7.7 (7H,m),7.62 (1H,s),7.45 (1H,m),7.38 (1H,s),5.25 (4H,m),4.35 (1H,m),4.22 (1H,m),4.15 (2H,m),3.85 (2H,m),3.65 (6H,m),2.98 (1H,s),2.6 (1H,m),2.3-1.7 (8H,m),1.05-0.85 (12H,m)。
【2514】
(実施例ER)
【2515】
【化814】
[この文献は図面を表示できません]
6-ブロモ-2-ピロリジン-2-イル-1H-ベンゾイミダゾール:2-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを基剤として使用したこ
と以外は、(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルと同じ方法により調製した。120mgの淡黄色固体(収率66%)。
【2516】
{1-[2-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチ
ル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:6-ブロモ-2-ピロリジン-2-イル-1H-ベンゾイミダゾールを基剤として使用したこと以外は、(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダ
ゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエ
ステルと同じ方法により調製した。193mgの粗製固体を、次の工程のために使用した。
【2517】
[2-メチル-1-(3-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナ
フタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-メチル]-カルバミン酸メチルエステル:この化合物を、2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘ
プタン-2,3-ジカルボン酸2-tert-ブチルエステルをピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステルの代わりに使用したこと、および2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオ
ン酸を2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸2-メトキシカルボニルアミノ-プロピ
オン酸の代わりに使用したこと以外は、[2-メチル-1-(2-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルについての手順と同じ手順
を使用して、作製した。
【2518】
(1-{2-[6-(6-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオニル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾ
ール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエス
テル:{1-[2-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(0.193g)、[2-メチル-1-(3-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-メチル]-カルバミン酸メチルエステル(0.241g)、およびNaHCO
3(0.123g)を、1,2-ジメトキシエタン(6mL)と水(2mL)との混合物に溶解した。この溶液を窒素で脱気し、そしてPd(PPh
3)
4(0.0219g)を添加した。この反応混合物を85℃で2日間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。固体を酢酸エチ
ル(15mL)に溶解し、そして水(10mL)で2回、そしてブライン(10mL)で1回抽出した。得られた油状物を、40gのISCOのカラムおよび0%〜5% MeOH:DCMの溶出液を使用するシリカゲ
ルクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去した。油状物をDMFに溶解し、逆相HPLC(5%〜70% アセトニトリル:水)により精製し
、そして凍結乾燥させて、(1-{2-[6-(6-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオニル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(0.039g,12%)を白色固体として得た。
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6)δ:11.8(s,1H),8.2(d,J=27Hz,2H),7.9(m,4H),7.6(m,3H),7.3(m,2H),5.3(m,2H),4.1(m,2H),3.8(m,2H),3.5(s,6H),2.5(s,6H),2.8(m,1H),2.1(m,4H),2.0(m,4H),0.9(m,12H); MS (ESI): m/z 763 [M + H]
+。
【2519】
(実施例ES)
【2520】
【化815】
[この文献は図面を表示できません]
N’-イソプロピリデン-ヒドラジン-カルボン酸メチルエステル:ヒドラジンカルボン酸
メチルエステル(5.01g)をアセトン(28mL)に溶解し、そして酢酸(0.0636mL)を添加した。
この反応混合物を室温で24時間撹拌した。水(50mL)を添加し、そして混合物をDCM(50mL)
で3回抽出し、そして減圧下でエバポレートして、N’-イソプロピリデン-ヒドラジン-カルボン酸メチルエステルを得た(6.45g,89%)。
【2521】
N’-イソプロピル-ヒドラジン-カルボン酸メチルエステル:N’-イソプロピリデン-ヒドラジン-カルボン酸メチルエステル(6.45g)を、エタノール(50mL)および酢酸(50mL)に溶解した。PtO
2(0.231g)を添加し、そして反応物を、水素の雰囲気下室温で22時間撹拌した。混合物を減圧下でエバポレートし、N’-イソプロピル-ヒドラジン-カルボン酸メチルエステル(5.08g,77%)を白色固体として得た。
【2522】
N’-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-N’-イソプロピル-ヒドラジン-カルボン酸メチルエステル:トリホスゲン(1.05g)をDCM(17mL)に溶解し、そして0℃で撹拌した。N’-イソプロピル-ヒドラジン-カルボン酸メチル
エステル(1.00g)およびDIPEA(1.5mL)をDCM(25mL)に溶解し、そして混合物をトリホスゲン溶液に添加し、そして10分間撹拌した。5-(4-ブロモ-フェニル)-2-ピロリジン-2-イル-1H-イミダゾール(2.65g)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌し、そして水(10mL)で2回
、ブライン(10mL)で1回抽出し、そして減圧下でエバポレートした。得られた油状物を、40gのISCOのカラムおよび0%〜100% 酢酸エチル:ヘキサンの溶出液を使用するシリカゲルクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去し、N’-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボ
ニル}-N’-イソプロピル-ヒドラジン-カルボン酸メチルエステルを得た(533mg,16%)。
【2523】
N’-イソプロピル-N’-(2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-ヒドラジンカル
ボン酸メチルエステル:N’-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロ
リジン-1-カルボニル}-N’-イソプロピル-ヒドラジン-カルボン酸メチルエステル(0.533g)、4,4,5,5,4’,4’,5’,5’-オクタメチル-[2,2’]-ビ[[1,3,2]ジオキサボロラニル](0.644g)、およびKOAc(0.309g)を、ジオキサン(8mL)に溶解した。この溶液を窒素で脱気し、そしてPd(PPh
3)
4(0.0562g)を添加し、そして反応物を80℃で2日間撹拌した。固体を減圧
濾過により除去し、そして溶媒を減圧下で除去した。得られた油状物を、40gのISCOのカ
ラムおよび0%〜5% MeOH:DCMの溶出液を使用するシリカゲルクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去し、N’-イソプロピル-N’-(2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イ
ミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-ヒドラジンカルボン酸メチルエステル(0.564g,96%)を黄色固体として得た。
【2524】
N’-イソプロピル-N’-{2-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブ
チリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダ
ゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-ヒドラジンカルボン酸メチルエステル:N’-
イソプロピル-N’-(2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-ヒドラジンカルボン酸
メチルエステル(0.295g)、(1-{2-[5-(6-ブロモフェニル-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イ
ル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(0.280g)、およびNaHCO
3を、DME(9mL)および水(3mL)に溶解した。この溶液を窒素で脱気し、そ
してPd(PPh
3)
4(0.0282g)を添加し、そして反応物を85℃で19時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。固体をDMFに溶解し、逆相HPLC(5%〜70%アセトニトリル:水)により2回精製
し、そして凍結乾燥させて、N’-イソプロピル-N’-{2-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカル
ボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフ
ェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-ヒドラジンカルボン酸メチルエステル(0.017g,4%)を白色固体として得た。
1H-NMR: 300MHz,(CH
3OH-d
4)δ:7.9(m,12H),5.3(m,2H),4.4(m,1H),4.2(d,J=7Hz,2H),4.1(m,1H),3.9(m,4H),3.6(m,6H),3.3(s,3H),2.6(m,2H),2.0(m,8H),1.1(m,6H),0.9(m,6H); MS (ESI): m/z 740 [M + H]
+。
【2525】
(実施例ET)
【2526】
【化816】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(3-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-2-メチル]-カルバミン酸メチル
エステル:(1-{2-[5-(6-ブロモナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(0.226g)、[2-メチル-1-(3-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-メチル]-カルバミン酸メチルエステル(0.297g)、およびNaHCO
3(0.154g)を、1,2-ジメトキシエタ
ン(9mL)と水(3mL)との混合物に溶解した。この溶液を窒素で脱気し、そしてPd(PPh
3)
4(0.0263g)を添加した。この反応混合物を、80℃で19時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。固体をDCM(15mL)に溶解し、そして水(10mL)で2回、そしてブライン(10mL)で1
回抽出した。得られた油状物を、40gのISCOのカラムおよび0%〜5% MeOH:DCMの溶出液を
使用するシリカゲルクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去した。油状物をDMFに溶解し、逆相HPLC(5%〜70% アセトニトリル:水)により精製し、そして凍結乾燥させて、[1-(3-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニ
ルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カ
ルボニル)-2-メチル]-カルバミン酸メチルエステル(0.138g,32%)を白色固体として得た。
1H-NMR: 300MHz,(CH
3OH-d
4)δ:8.3(d,J=9Hz,2H),8.1(m,2H),8.0(m,4H),7.9(m,4H),5.3(t,J=7Hz,2H),4.6(s,2H),4.5(m,2H),4.2(d,J=7Hz,2H),4.1(m,2H),3.9(m,2H),3.6(s,6H),3.3(s,2H),2.9(s,1H),2.8(m,1H),2.0(m,8H),1.8(m,1H),1.4(d,J=7Hz,3H),0.9(m,6H); MS
(ESI): m/z 787 [M + H]
+。
【2527】
(実施例EU)
【2528】
【化817】
[この文献は図面を表示できません]
[2-(3-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオニル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イル)-1-メチル-2-オキソ-エチル]-カルバミン酸メチルエステル:(2-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-イ
ル}-1-メチル-2-オキソ-エチル)-カルバミン酸メチルエステル(0.241g)、[2-メチル-1-(3-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-メチル]-カ
ルバミン酸メチルエステル(0.303g)、およびNaHCO
3(0.164g)を、1,2-ジメトキシエタン(9
mL)と水(3mL)との混合物に溶解した。この溶液を窒素で脱気し、そしてPd(PPh
3)
4(0.0263g)を添加した。この反応混合物を80℃で19時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。固体をDCM(15mL)に溶解し、そして水(10mL)で2回、そしてブライン(10mL)で1回抽出
した。得られた油状物を、40gのISCOのカラムおよび0%〜5% MeOH:DCMの溶出液を使用す
るシリカゲルクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去した。油状物をDMFに溶解し、逆相HPLC(5%〜70% アセトニトリル:水)に
より精製し、そして凍結乾燥させて、[2-(3-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオニル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-イル)-1-メチル-2-オキソ-エチル]-カルバミン酸メチルエステル(0.159g,38%)を白色固体として得た。
1H-NMR: 300MHz,(CH
3OH-d
4)δ:8.3(d,J=9Hz,2H),8.1(m,2H),8.0(m,4H),7.9(m,4H),5.3(m,2H),4.6(s,2H),4.5(m,4H),4.0(m,2H),3.9(m,2H),3.7(d,J=7Hz,6H),3.3(m,2H),2.9(s,1H),2.8(s,1H),2.6(m,1H),2.0(m,8H),1.8(m,2H),1.4(m,6H); MS (ESI): m/z 759 [M + H]
+。
【2529】
(実施例EV)
【2530】
【化818】
[この文献は図面を表示できません]
[2-メチル-1-(2-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナ
フタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:この化合物を、2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸2-tert-ブチルエステルを、実施例CLに記載されたようなピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステルの代わりに使用したこと以外は、[2-メチル-1-(2-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルについての手順と同じ手順を使用して、作製した。
【2531】
[1-(3-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(0.251g)、[2-メチル-1-(3-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イ
ル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-プロピ
ル]-カルバミン酸メチルエステル(0.301g)、およびNaHCO
3(0.162g)を、1,2-ジメトキシエタン(9mL)と水(3mL)との混合物に溶解した。この溶液を窒素で脱気し、そしてPd(PPh
3)
4(0.0254g)を添加した。この反応混合物を80℃で21時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。固体をDCM(20mL)に溶解し、そして水(10mL)で2回、そしてブライン(10mL)で1
回抽出した。得られた油状物を、40gのISCOのカラムおよび0%〜5% MeOH:DCMの溶出液を
使用するシリカゲルクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去した。油状物をDMFに溶解し、逆相HPLC(5%〜70% アセトニトリル:水)により精製し、そして凍結乾燥させて、[1-(3-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニ
ルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カ
ルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(0.187g,44%)を白色固体と
して得た。
1H-NMR: 300MHz,(CH
3OH-d
4)δ:8.3(d,J=9Hz,2H),8.1(m,2H),8.0(m,4H),7.9(m,4H),5.3(m,2H),4.7(s,2H),4.3(m,2H),4.1(m,2H),3.9(m,2H),3.7(d,J=7Hz,6H),3.3(m,2H),2.9(s,1H),2.6(m,2H),2.1(m,8H),1.8(m,2H),1.4(m,12H); MS (ESI): m/z 815 [M + H]
+。
【2532】
(実施例EW)
【2533】
【化819】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(3-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオニル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メ
チルエステル:(2-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-
イル}-1-メチル-2-オキソ-エチル)-カルバミン酸メチルエステル(0.235g)、[2-メチル-1-(3-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(0.310g)、およびNaHCO
3(0.145g)を、1,2-ジメトキシエタ
ン(9mL)と水(3mL)との混合物に溶解した。この溶液を窒素で脱気し、そしてPd(PPh
3)
4(0.0260g)を添加した。この反応混合物を80℃で24時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。固体をDCM(20mL)に溶解し、そして水(10mL)で2回、そしてブライン(10mL)で1回
抽出した。得られた油状物を、40gのISCOのカラムおよび0%〜5% MeOH:DCMの溶出液を使
用するシリカゲルクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去した。油状物をDMFに溶解し、逆相HPLC(5%〜70% アセトニトリル:水)により精製し、そして凍結乾燥させて、[1-(3-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニル
アミノ-プロピオニル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(0.150g,36%)を白色固体として得た
。
1H-NMR: 300MHz,(CH
3OH-d
1)δ:8.3(d,J=9Hz,2H),8.1(m,2H),8.0(m,4H),7.9(m,4H),5.3(m,2H),4.7(s,2H),4.5(m,1H),4.3(d,J=7Hz,1H),4.0(m,2H),3.7(d,J=7Hz,6H),3.3(s,6H),2.9(s,1H),2.3(m,2H),2.1(m,8H),2.0(m,2H),1.8(m,2H),1.3(d,J=7Hz,3H)1.0(m,6H); MS (ESI): m/z 787 [M + H]
+。
【2534】
(実施例EX)
【2535】
【化820】
[この文献は図面を表示できません]
3-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-
イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル:(1-{2-[5-(4-エ
チニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロ
ピル)-カルバミン酸メチルエステル(500mg,1.27mmol)、3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステ
ル(530mg,1.27mmol)、およびトリエチルアミン(531μL,3.81mmol)の、DMF(6.4mL)中の溶
液を、N
2ガスで20分間脱気した。この脱気した溶液に、Pd(PPh
3)
4(150mg,0.13mmol)およ
びCuI(25mg,0.13mmol)を添加した。この耐圧フラスコを密封し、次いで80℃で一晩加熱した。室温まで冷却した後に、この反応をAcOHでクエンチし、次いで逆相分取HPLC(10%〜70% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)、次いでシリカゲルクロマトグラフィー(0%〜10% MeOH-EtOAc勾配)により精製して、3-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブ
チリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエ
ステルを得た(500mg,0.68mmol,収率54%)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
42H
50N
7O
5:
732.4 (M+H
+); Found: 732.2 (M+H
+)。
【2536】
[1-(3-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-
イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:ジオキサン(2mL)中の3-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(150mg,0.20mmol)に、ジオキサン中4NのHCl(250μL)を添加した。この懸濁物を2時間撹拌し、次いで濃縮して、粗製アミンのHCl塩を得た。DMF(4mL)中のこの粗製アミンに、N-メチルモルホリン(330μL,0.30mmol)を添加した。全ての材料が溶解した
後に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(53mg,0.30mmol)およびHATU(76mg,0.20mmol)を添加した。一晩撹拌した後に、この反応をAcOHでクエンチし、次いで逆相分取HPLC(5%〜45% MeCN-H
2O; 0.1%ギ酸調節剤)により精製して、表題生成物である[1-(3-{5-[4-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエス
テルを得た(83mg,0.11mmol,収率53%)。
1H-NMR: 400MHz,(DMSO-d
6)δ:7.59-7.55(m,4H),7.41-7.38(m,4H),7.17(s,1H),7.15(s,1H),6.16(m,2H),5.15(m,1H),4.63(s,1H),4.50(s,1H),4.34-4.24(m,2H),3.88-3.72(m,2H),3.63(s,3H),3.61(s,3H),2.88(m,1H),2.25-2.15(m,1H),2.27-2.16(m,2H),2.05-1.80(m,5H),1.54(d,2H),1.00-0.887(m,12H)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
44H
53N
8O
6: 789.4 (M+H
+); Found: 789.5 (M+H
+)。
【2537】
(実施例EY)
【2538】
【化821】
[この文献は図面を表示できません]
3-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-
イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イ
ル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル:[2-メチル-1-(2-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(500mg,0.92mmol)、3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(383mg,0.92mmol)および水
性K
2CO
3(920μlの2M溶液,1.84mmol)の、DME(9mL)中の溶液を、N
2ガスで20分間脱気した。この脱気した溶液にPd(PPh
3)
4(106mg,0.092mmol)およびPdCl
2dppf(75mg,0.092mmol)を添
加し、次いでこの反応物を80℃まで一晩加熱した。室温まで冷却した後に、この反応を酢酸でクエンチし、濾過し、次いで濃縮した。その粗製生成物を逆相分取HPLC(5%〜50% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製して、3-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン
酸tert-ブチルエステルを得た(112mg,0.15mmol,収率16%)。LCMS-ESI
+: calc’d for
C
44H
52N
7O
5: 758.4 (M+H
+); Found: 758.0 (M+H
+)。
【2539】
[1-(2-{5-[6-(4-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビ
シクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン
酸メチルエステル:ジオキサン(3mL)中の3-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(60mg,0.092mmol)に、ジオキサン中4NのHCl(1mL)を添加した。この懸濁物を一晩撹拌し、次いで濃縮して粗製アミンのHCl塩を得、これを逆相分取HPLC(5%〜45% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製し、そして濃縮した。このギ酸塩をMeOHに溶解
し、次いでイオン交換カラム(StratoSpheres SPE PL-HCO
3 MP SE)に通して、遊離ア
ミンを得た(30mg,0.046mmol,58%)。DMF(1mL)中のこのアミン(30mg,0.046mmol)に、N-メチルモルホリン(10μL,0.092mmol)を添加した。全ての材料が溶解した後に、2-メトキシカ
ルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(12mg,0.068mmol)およびHATU(19mg,0.051mmol)を添加した。3時間撹拌した後に、この反応をAcOHでクエンチし、次いで逆相分取HPLC(5%〜45% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製して、[1-(2-{5-[6-(4-{2-[2-(2-メトキシカルボニル
アミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボ
ニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルを得た(29mg,0.036mmol,収率77%)。
1H-NMR: 400MHz,(DMSO-d
6)δ:8.04(s,1H),7.86(s,1H),7.71(d,2H),7.63-7.58(m,4H),7.52(d,2H),7.26(s,1H),7.14(s,1H),6.17(m,2H),5.21(m,1H),4.67(s,1H),4.52(s,1H),4.35-4.26(m,2H),3.86(m,1H),3.79(m,1H),3.64(s,6H),2.90(m,1H),2.43(m,1H),2.30-2.1.82(m,9H),1.55(d,2H),1.02-0.87(m,12H)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
46H
55N
8O
6: 815.3 (M+H
+); Found: 815.4 (M+H
+)。
【2540】
(実施例EZ)
【2541】
【化822】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(6-{5-[6-(4-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビ
シクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロ
ピル]-カルバミン酸メチルエステル:(1-{3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(151mg,0.32mmol)、[2-メチル-1-(6-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-
スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(200mg,0.35mmol)および水性K
2CO
3(438μlの2M溶液,0.88mmol)の、DME(4mL)中の溶液を、N
2ガスで20分間脱気した。この脱気した溶液にPd(PPh
3)
4(40mg,0.035mmol)を添加し、次いでこの反
応物を80℃まで一晩加熱した。室温まで冷却した後に、この反応を酢酸でクエンチし、濾過し、次いで濃縮した。その粗製生成物を逆相分取HPLC(5%〜50% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調
節剤)により精製して、[1-(6-{5-[6-(4-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-
ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボ
ニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルを得た(40mg,0.047mmol,収率14%)。
1H-NMR: 400MHz,(DMSO-d
6)δ:11.75(s,1H),11.72(s,1H),8.24(s,1H),8.15(d,1H),7.93-7.74(m,8H),7.63(s,1H),7.54(s,1H),7.30(d,1H),7.16(d,1H),5.22(t,1H),4.52-4.50(
m,2H),4.16(t,1H),4.00(t,1H),3.81(d,1H),3.75(d,1H),3.72(s,3H),3.31(s,3H),2.55(m,1H),2.32-1.41(m,10H),1.01-0.57(m,16H)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
48H
57N
8O
6:
841.4 (M+H
+); Found: 842.1 (M+H
+)。
【2542】
(実施例FAおよびFB)
【2543】
【化823】
[この文献は図面を表示できません]
4-シアノ-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル:
実施例CLにおいてピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステルを調製するために使用した方法に従って、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステルをN-Boc-シス-4-シアノ-L-プロリンメチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した(643mg,67%)。
【2544】
2-[5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:
実施例CLにおいて2-[5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを調製するために使用した方法に従って、反応温度を130℃に変更し、そして反応時間を75分間に変更して、表題化合物を調製した(396mg,64%) MS (ESI) m/z 468.99 [M + H]
+。
【2545】
(1-{2-[5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-シアノ-ピロリ
ジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:
実施例BSにおいて(1-{2-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリ
ル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-チアントレン-2-イル)-1H-イミダゾ
ール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエス
テルおよび(1-{2-[5-(8-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロ
リジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-チアントレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを調製するために使用した方法に従って、N-メチルモルホリンを5当量のジイソプロピルエチルアミンの代わりに使用して、表題化合物を調製した(430mg,97%) MS (ESI) m/z 525.94 [M + H]
+。
【2546】
[1-(4-シアノ-2-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナ
フタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロ
ピル]-カルバミン酸メチルエステル:
実施例CLにおいて2-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを調製する
ために使用した方法に従って、N-BocプロリンをN-Boc-4-シアノ-プロリンで置き換えて、表題化合物を調製した(407mg,87%) MS (ESI) m/z 572.46 [M + H]
+。
【2547】
(1-{6-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ
ン-5-カルボニル}-3-メタンスルホニル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:
【2548】
【化824】
[この文献は図面を表示できません]
実施例CKにおいて(1-{2-[5-(4-ブロモナフタレン-1-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-
ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを調製するために使用した方法に従って、N-メチルモルホリンを5当量のジイソプロピルエチルアミンの代わりに使用して、表題化合物を調製した(99%)。
【2549】
実施例FA:[1-(4-シアノ-2-{5-[6-(4-{2-[5-(4-メタンスルホニル-2-メトキシカルボニ
ルアミノ-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル
【2550】
【化825】
[この文献は図面を表示できません]
実施例CLにおいて(1-{2-[5-(6’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチ
リル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-[2,2’]ビナフタレニル-6-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸
メチルエステルを調製するために使用した方法に従って、表題化合物を調製した(30%):
1H-NMR: 400MHz,(CD
3OD)δ8.14(s,2H),8.09(d,J= 5.6Hz,1H),7.92(d,J= 7.6Hz,2H),7.85 - 7.78(m,5H),7.46(s,1H),7.41(s,1H),5.33 (dd, J= 5.6Hz,7.6Hz,1H),5.21(t,J= 8.4Hz,1H),4.63 - 4.58(m,2H),4.17 - 4.13(m,1H),4.05(t,J= 10.4Hz,1H),3.83(s,2H),3.65(d,J= 5.2Hz,6H),3.48 - 3.42(m,3H),3.21(t,J= 7.6Hz,2H),2.98(s,1H),2.95(s,2H),2.92 - 2.84(m,1H),2.64 - 2.55(m,1H),2.35 - 2.27(m,2H),2.14 - 1.92(m,4H),0.98 - 0.87(m,7H),0.79 - 0.59(m,4H). MS (ESI) m/z 904.58 [M
+ H]
+。
【2551】
実施例FB:[1-(4-シアノ-2-{5-[6-(4-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-
ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プ
ロピル]-カルバミン酸メチルエステル:
【2552】
【化826】
[この文献は図面を表示できません]
実施例CLにおいて(1-{2-[5-(6’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチ
リル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-[2,2’]ビナフタレニル-6-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸
メチルエステルを調製するために使用した方法に従って、表題化合物を調製した(35%):
1H-NMR: 400MHz,(CD
3OD)δ8.22(s,1H),8.15(s,1H),8.07(s,1H),7.92 (dd, J= 2Hz,8.4Hz,2H),7.85 - 7.76(m,6H),7.44(s,1H),7.33(s,1H),5.21(t,J= 8.8Hz,1H),4.71(s,1H),4.62 - 4.55(m,2H),4.33 - 4.27(m,1H),4.16(d,J= 7.6Hz,1H),4.05(t,J= 10.4Hz,1H),3.65(d,J= 5.6Hz,4H),3.51(m,2H),2.90(m,1H),2.76(s,1H),2.64(m,1H),2.29(d,J=
9.6Hz,1H),2.19 - 2.10(m,1H),2.00 - 1.84(m,4H),1.65 - 1.56(m,2H),1.31(m,1H),1.02(d,J= 6.8Hz,2H),0.971 - 0.86(m,8H). MS (ESI) m/z 840.64 [M + H]
+。
【2553】
(実施例FC)
【2554】
【化827】
[この文献は図面を表示できません]
3-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチルエステル:3-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(実施例AE)を調製するため
に使用した方法に従って、モルホリン-3,4-ジカルボン酸4-tert-ブチルエステルを2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸2-tert-ブチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。
【2555】
3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-モルホリン-4-カルボン酸tert-
ブチルエステル:3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(実施例AS)を調製するために使用した方法に従って、3-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチルエステルを3-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。
【2556】
(1-{3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-モルホリン-4-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:{1-[2-(4’-ブロモ-ビフェニル-4-イ
ルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(実施例CY)を調製するために使用した方法に従って、3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-モルホリン-4-カルボン酸tert-ブチルエステルを2-(4’-ブロモ-ビフェニル-4-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。
【2557】
[1-(2-{5-[4-(4-{2-[4-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-モルホリン-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-
イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:メ
トキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-
イルエチニル}-フェニルエチニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(実施例CT)を調製するために使用した方法に従って、(1-{3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-モルホリン-4-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニルエチニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。
1H-NMR:
400MHz,(DMSO-d
6)δ12.05(s,1H),11.84(s,1H),7.81 - 7.74(m,4H),7.69(s,1H),7.56(s,1H),7.50 - 7.47(m,4H),7.32 - 7.27(m,2H),4.42 - 4.34(m,2H),4.08 - 3.95(m,2H),3.85 - 3.79(m,3H),3.72 - 3.68(m,2H),3.56(d,J= 7.6Hz,5H),3.46 - 3.40(m,2H),2.2 - 2.07(m,3H),2.01 - 1.90(m,4H),1.02 - 1.00(d,J= 6.4Hz,2H),0.953 - 0.837(m,12H); MS (ESI) m/z 779 [M + H]
+。
【2558】
(実施例FD)
【2559】
【化828】
[この文献は図面を表示できません]
2-[5-(4-クロロ-2-ホルミル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カル
ボン酸tert-ブチルエステル:2-(5-ブロモ-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カル
ボン酸tert-ブチルエステル(2.00g,6.32mmol)、4-クロロ-2-ホルミル-フェニルボロン酸(1.17g,6.32mmol)、Pd(PPh
3)
4(365mg,0.316mmol)、Pd(dppf)Cl
2-DCM(258mg,0.316mmol)、K
2CO
3(2M,6.3mL,12.6mmol)およびDME(30mL)を、丸底フラスコ中で合わせた。この撹拌懸濁物をN
2を吹き込むことにより10分間脱気し、次いで85℃まで加熱した。4時間後、この反
応混合物を飽和水性NaHCO
3に注いだ。その水相をEtOAcで3回抽出し、そして合わせた有機物をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その粗製残渣をシリカカラム
クロマトグラフィー(25%〜75% EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物である2-[5-(4-クロロ-2-ホルミル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(1.85g,78%)。
【2560】
2-[5-(4-クロロ-2-シアノ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボ
ン酸tert-ブチルエステル:2-[5-(4-クロロ-2-ホルミル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(985mg,2.62mmol)をエタノール(20mL)に溶解し、そしてヒドロキシルアミン(H
2O中50% w/w,642μL,10.48mmol)を添加した。室温で15時間撹拌した後に、この溶液を濃縮した。この粗製オキシムに、TBSCl(474mg,3.14mmol)、イミダゾール(357mg,5.24mmol)およびDMF(10mL)を添加した。この反応混合物を120℃で80分間撹拌し、この時点で、さらなるTBSCl(237mg,1.58mmol)およびイミダゾール(177mg,2.60mmol)を添加した。この反応混合物を120℃でさらに17時間撹拌し、次いで室温
まで冷却し、EtOAcで希釈した。その有機相を飽和水性NaHCO
3およびブラインで洗浄し、
次いでMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その粗製残渣をシリカカラ
ムクロマトグラフィー(25%〜50% EtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物である2-[5-(4-クロロ-2-シアノ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(500mg,51%)。
【2561】
(1-{2-[5-(4-クロロ-2-シアノ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カ
ルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:{1-[2-(4’-クロロ-ビフェニル-3-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン
酸メチルエステル(実施例CX)を調製するために使用した方法に従って、2-[5-(4-クロロ-2-シアノ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを2-(4’-クロロ-ビフェニル-3-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-
ブチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。
【2562】
3-シアノ-4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-
イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルボロン酸:2-{5-[2’-シアノ-4’-(4,4,5,5-テ
トラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(実施例CZ)を調製するために使用した方法に従って、(1-{2-[5-(4-クロロ-2-シアノ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを2-[5-(4’-クロロ-2’-シアノ-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。
【2563】
(1-{2-[5-(3-シアノ-4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-
ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(実施例AZ)を調製するために使用した方法に従って、3-シアノ-4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルボロン
酸を[2-メチル-1-(2-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-
ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。
1H-NMR: 400MHz,(DMSO-d
6)δ12.13(s,1H),8.13 - 8.04(m,2H),7.85 - 7.75(m,4H),7.57(s,1H),7.31 (dd, J= 3.6Hz,8.4Hz,1H),5.13 - 5.10(m,2H); MS (ESI) m/z 764 [M +
H]
+。
【2564】
(実施例FE)
【2565】
【化829】
[この文献は図面を表示できません]
2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:3-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(実施例AE)を調製するために使用した方法に従って、4-シアノ-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチ
ルエステルを2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸2-tert-ブチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。
【2566】
2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボ
ン酸tert-ブチルエステル:3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(実施例AS)を調製するため
に使用した方法に従って、2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを3-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル
エステルの代わりに用いて、表題化合物を調製した。
【2567】
(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カ
ルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:{1-[2-(4’-クロロ-ビフェニル-3-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン
酸メチルエステル(実施例CX)を調製するために使用した方法に従って、2-[5-(4-ブロモ-
フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエ
ステルを2-(4’-クロロ-ビフェニル-3-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。
【2568】
[1-(2-{5-[6-(4-{2-[4-シアノ-1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-
ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミ
ダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチル
エステル:[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピ
ロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダ
ゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエ
ステル(実施例AZ)を調製するために使用した方法に従って、(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニ
ル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを[2-メチル-1-(2-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]
ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルの代わりに使用して、表題化合物
を調製した。
1H-NMR: 400MHz,(DMSO-d
6)δ11.98(s,1H),11.82(s,1H),8.22(m,2H),7.92
- 7.77(m,6H),7.62(m,2H),7.44(d,J= 7.6Hz,1H),7.31(d,J= 8.0,1H),5.24(t,J= 5.2Hz,1H),5.12(d,J= 4.0,1H),4.22 - 4.19(m,1H),4.09 - 4.0(m,4H),3.89 - 3.83(m,4H),3.56(d,J= 5.6Hz,6H),2.17 (brs,2H),2.06 - 1.90(m,4H),0.95 - 0.84(m,14H); MS (ESI) m/z 814 [M + H]
+。
【2569】
(実施例FF)
【2570】
【化830】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[5-(6-エチニル-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-
カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:(1-{2-[5-(4-ブロモ-フ
ェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルから(1-{2-[5-(4-エチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを調製す
るために使用した方法(実施例AY)に従って、(1-{2-[5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルの代わりに使用して、表
題化合物を調製した。
【2571】
(1-{2-[5-(6-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イルエチニル}-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン
酸メチルエステル:メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イルエチニル}-フェニルエチニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(実施例CT)を調製するために使用した方法に従って、{1-[3-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニルエチニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジ
ン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルの代わりに使用して、(1-{2-[5-(6-エチニル-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-
カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを{1-[2-(5-エチニル-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メ
チルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。NMR(MeOH-d4, 400 MHz)δ:
8.19-8.11(m,1H),8.01-7.99(m,1H),7.86-7.71(m,3H),7.57-7.39(m,3H),7.02-6.99(m,1H);
MS (ESI) m/z 813 [M + H]
+。
【2572】
(実施例FG)
【2573】
【化831】
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2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:3-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(実施例AE)を調製するために使用した方法に従って、4-シアノ-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチ
ルエステルを2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸2-tert-ブチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。
【2574】
2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボ
ン酸tert-ブチルエステル:3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(実施例AS)を調製するため
に使用した方法に従って、2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを3-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル
エステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。
【2575】
(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カ
ルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:{1-[2-(4’-クロロ-ビフェ
ニル-3-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン
酸メチルエステル(実施例CX)を調製するために使用した方法に従って、2-[5-(4-ブロモ-
フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエ
ステルを2-(4’-クロロ-ビフェニル-3-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。
【2576】
[1-(2-{5-[6-(4-{2-[4-シアノ-1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-
ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミ
ダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチル
エステル:[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピ
ロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダ
ゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエ
ステル(実施例AZ)を調製するために使用した方法に従って、(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニ
ル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを[2-メチル-1-(2-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]
ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルの代わりに使用して、表題化合物
を調製した。NMR(MeOH-d4, 400 MHz)δ:8.12-8.03(m,2H),7.89-7.74(m,6H),7.48-7.36(m,2H),5.20(m,2H),4.60(m,1H),4.28-3.88(m,6H),3.66(s,6H),2.86(m,1H),2.60(m,1H),2.40-2.19(m,3H),2.11-1.97(m,3H),1.00-0.88(m,12H); MS (ESI) m/z 814 [M + H]
+
。
【2577】
(実施例FH)
【2578】
【化832】
[この文献は図面を表示できません]
3-シアノ-2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオン酸:クロロギ酸メチル(0.81mL,10.51mmol)を、2-アミノ-3-シアノ-プロピオン酸(1.00g,8.76mmol)およびNaOH(H
2O中5N,4.2mL,21.0mmol)のTHF(20mL)中の撹拌懸濁物に、滴下により添加した。室温で7時間撹拌した後
に、この反応混合物を10%のHClに注ぎ、そしてその水相をジエチルエーテルで3回抽出し
た。合わせた有機物をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、3-シアノ-2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオン酸を得た(295mg,20%)。
【2579】
[2-シアノ-1-(3-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナ
フタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-エチル]-カルバミン酸メチルエステル:{1-[2-(4’-クロロ-ビフェニル-3-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(実施例CX)を調製するために使用した方法に従って、3-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルを2-(4’-クロロ-ビフェニ
ル-3-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの代わりに使用
して、3-シアノ-2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオン酸を2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸の代わりに使用して、表題化合物を調製した。
【2580】
[1-(2-{5-[4-(6-{2-[2-(3-シアノ-2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオニル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブ
チリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(実施例AZ)を調製するために使用した方法に従って、[2-シアノ-1-(3-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-
イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-エチル]-カルバミン酸メチルエステルを[2-メチル-1-(2-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボ
ニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。
1H NMR(DMSO-d6, 400 MHz)δ:8.24-8.18(m,2H),7.99-7.79(m,6H),7.63-7.54(m,2H),5.09(m,1H),4.84(m,1H),4.53(s,1H),4.41(s,1H),4.07(m,1H),3.82(m,2H),3.62(s,3H),3.54(s,3H),2.92-2.87(m,1H),2.79-2.75(m,1H),2.72-2.67(m,1H),2.16-1.42(m,9H),0.91-0.87(m,12H); MS (ESI) m/z 812 [M + H]
+。
【2581】
(実施例FI)
【2582】
【化833】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(4-シアノ-2-{5-[4-(4-{2-[4,4-ジフルオロ-1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メ
チル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:[1-(2-{5-[4-(4-{2-[4,4-ジフルオロ-1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチ
ニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(実施例AB1)を調製するために使用した方法に従って、(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(400mg,0.89mmol)の代わりに使用して、(1-{2-[5-(4-エチニル-フェニ
ル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4,4-ジフルオロ-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プ
ロピル)-カルバミン酸メチルエステルを(1-{2-[5-(4-エチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステ
ルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。
1H NMR(MeOH-d4, 400 MHz)δ:7.71-7.61(m,4H) 7.46-7.34(m,4H),5.30(m,1H),5.14(m,1H),4.55-4.45(m,2H),4.20-3.94(m,5H),3.61(s,6H),3.47-3.40(m,2H),2.84-2.76(m, 3H),2.52(m,1H),1.96-1.91(m,2H),0.96-0.83(m,12H); MS (ESI) m/z 824 [M + H]
+。
【2583】
(実施例FJ)
【2584】
【化834】
[この文献は図面を表示できません]
4-メチレン-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-ベンジルエステル2-メチルエステル:4-メ
チレン-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(12.00g,52.80mmol)をMeOH(200mL)に溶解し、そして4.0MのHCl/ジオキサン(50mL)で処理した。室温で3.5時間撹拌し
た後に、この反応混合物を減圧下で濃縮した。その粗製残渣をDCM(200mL)に溶解し、そしてDIPEA(22mL,127mmol)およびBnOCOCl(9.64mL,63.4mmol)で処理した。室温で1時間撹拌した後に、この反応混合物をH
2Oに注いだ。その水層をDCMで3回抽出した。合わせた有機物
をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をシリカカラムクロマトグラフ
ィー(10%〜25% EtOAc/ヘキサン)により精製して、4-メチレン-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-ベンジルエステル2-メチルエステルを得た(8.20g,56%)。
【2585】
5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5,6-ジカルボン酸5-ベンジルエステル:ジエチル亜鉛(ヘ
キサン中1.0M)(118mL,118mmol)を、撹拌棒およびDCM(120mL)を含み、添加漏斗およびア
ルゴン入口アダプタを備える3つ口丸底フラスコに添加した。この溶液を0℃まで冷却し、その後、DCM(40mL)中のTFA(9.5mL,118mmol)を、添加漏斗によって22分間かけて滴下によ
り添加した。この添加の完了の20分後、CH
2I
2を4分間かけてゆっくりと添加した。この添加の完了の20分後、DCM(30mL)中の4-メチレン-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-ベンジル
エステル2-メチルエステル(8.10g,29.4mmol)をカニューレにより添加し、続いてDCM(10mL)ですすいだ。10分後、この反応混合物を室温まで温め、そして110時間撹拌した。この反
応を、100mLの飽和水性NH
4Clの添加によりクエンチした。このフラスコの全内容物を飽和水性NaHCO
3に注ぎ、そしてその水相をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機物をMgSO
4で乾
燥させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣をTHF(100mL)、アセトン(33mL)およびH
2O(33mL)に溶解し、そしてN-メチルモルホリン-N-オキシド(3.45g,29.41mmol)および四酸化オ
スミウム(H
2O中4wt%,5mL,0.818mmol)を順番に添加した。この反応混合物を室温で7時間撹拌し、次いで100mLの飽和水性Na
2S
2O
3でクエンチした。このフラスコの全内容物をH
2Oに
注ぎ、そしてその水層をDCMで3回抽出した。合わせた有機物をMgSO
4で乾燥させ、濾過し
、そして濃縮した。得られた残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(10%〜25% EtOAc/
ヘキサン)により精製して、5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5,6-ジカルボン酸5-ベンジルエステルを得た(5.54g,65%)。
【2586】
6-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸ベンジルエステル:5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5,6-ジカルボン酸5-ベ
ンジルエステル(361mg,1.25mmol)をMeOH(10mL)に溶解し、そしてLiOH(H
2O中1M,5mL,5mmol)を添加した。室温で15時間撹拌した後に、この反応混合物を、10%のHClに注ぎ、そして
その水相をDCMで3回抽出した。合わせた有機物をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮
した。その残渣を2-アミノ-1-(4-ブロモ-フェニル)-エタノン塩酸塩(344mg,1.38mmol)、HATU(525mg,1.38mmol)およびDMF(14mL)で処理した。この懸濁物を0℃で21分間撹拌し、そ
の後、DIPEA(0.72mL,4.1mmol)を滴下により添加した。添加の直後、この反応混合物を室
温まで温めた。40分後、この混合物をEtOAcで希釈した。その有機層を飽和水性NaHCO
3お
よびブラインで洗浄し、次いでMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その粗製残
渣をシリカカラムクロマトグラフィー(30%〜50% EtOAc/ヘキサン)により精製して、6-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-
カルボン酸ベンジルエステルを得た(589mg,100%)。
【2587】
6-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸ベンジルエステル:3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(実施例AS)を調製するために使用した方法に従って、6-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸ベンジルエステルを3-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-
ブチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。
【2588】
(1-{6-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ
ン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:6-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸ベンジル
エステル(478mg,1.04mmol)をDCM(5mL)で処理し、次いでHBr(AcOH中33wt%,5mL)で処理した。この混合物を室温で160分間撹拌し、減圧下で濃縮し、次いで2倍のトルエンと一緒にエバポレートして、過剰なAcOHを除去した。その粗製残渣を2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(274mg,1.56mmol)、HATU(435mg,1.14mmol)およびDMF(10mL)で処理した。こ
の撹拌混合物を0℃まで冷却し、そしてDIPEA(0.91mL,5.2mmol)を添加し、その後、室温まで温めた。1時間後、この反応混合物をEtOAcで希釈し、そして飽和水性NaHCO
3およびブラインで洗浄した。その有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮し、そしてその粗
製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(75%〜100% EtOAc/ヘキサン)により精製して
、(1-{6-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ
ン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(297mg,60%)
。
【2589】
(1-{6-[5-(4-エチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプ
タン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:(1-{2-[5-(4-ブ
ロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピ
ル)-カルバミン酸メチルエステルから(1-{2-[5-(4-エチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル
を調製するために使用した方法(実施例AY)に従って、(1-{6-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。
【2590】
[1-(4-シアノ-2-{5-[4-(4-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:[1-(2-{5-[4-(4-{2-[4,4-ジフルオロ-1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニルエチニ
ル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(実施例AB1)を調製するために使用した方法に従って、(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(400mg,0.89mmol)の代わりに使用して、(1-{6-[5-(4-エチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロ
ピル)-カルバミン酸メチルエステルを(1-{2-[5-(4-エチニル-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4,4-ジフルオロ-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。
1H NMR(MeOH-d4, 400 MHz)δ:7.78-7.66(m,4H),7.52-7.37(m,4H),5.29(m,1H),5.17(m,1H),4.59(m,1H),4.17-4.09(m,3H),4.01(m,1H),3.93-3.80(m,2H),3.65(s,6H),3.50-3.42(m,2H),2.88-2.81(m,1H),2.66-2.52(m,2H),2.36-2.31(m,1H),2.18-2.13(m,1H),2.05-1.94(m,3H),1.01-0.87(m,12H),0.82-0.63(m,4H); MS (ESI) m/z 814 [M + H]
+。
【2591】
(実施例FK)
【2592】
【化835】
[この文献は図面を表示できません]
6-[2-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸ベンジルエステル:5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5,6-ジカルボン酸5-ベンジルエステル(2.217g,7.66mmol)をMeOH(30mL)に溶解し、そしてLiOH(H
2O中1M,15mL,15mmol)を添加した。室温で15時間撹拌した後に、この反応混合物を、10%のHClに注ぎ、そしてその水相をDCMで3回抽出した。合わせた有機物をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、
そして濃縮した。その残渣をMeCN(40mL)、Et
3N(1.2mL,8.4mmol)および2-ブロモ-1-(6-ブ
ロモ-ナフタレン-2-イル)-エタノンで処理し、そしてこの混合物を室温で20時間撹拌し、その後、CELITEで濾過し、そして濃縮した。得られた油状物を最小量のDCMに溶解し、そ
してEtOAc(30mL)を添加して、生成物を沈殿させた。この混合物を0℃まで冷却し、次いでその固体を濾別し、そしてEtOAcですすいで、きれいな生成物を得た(4.00g,100%)。
【2593】
6-[5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸ベンジルエステル:3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-
イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(実施例AS)を調製するために使用した方法に従って、6-[2-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-2-オキソ-
エチルカルバモイル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸ベンジルエステルを3-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ
ン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。
【2594】
(1-{6-[5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:(1-{6-[5-
(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボ
ニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを調製するために使用した方法
に従って、6-[5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピ
ロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸ベンジルエステルを6-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸ベンジルエステルの代
わりに使用して、実施例FJに従って、表題化合物を調製した。
【2595】
[2-メチル-1-(6-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナ
フタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:メチル-1-{2-[4’-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ビフェニル-4-イルカルバモイル]-ピロリジン-1-カルボニル}-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(実施例CY)を調製するために使用した方法に従って、(1-{6-[5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-
スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル
を{1-[2-(4’-ブロモ-ビフェニル-4-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製し
た。
【2596】
[1-(4-シアノ-2-{5-[4-(6-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェ
ニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-
ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(実施例AZ)を調製するために使用した方法に従って、(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステ
ルの代わりに使用して、[2-メチル-1-(6-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルを[2-メチル-1-(2-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。
1H NMR(DMSO-d6, 400 MHz)δ:8.20-8.10(m,2H),7.90-7.68(m,6H),7.60-7.55(m,2H),7.33-7.30(m,2H),5.18(m,1H),5.07(m,1H),4.44(m,1H),4.04-3.69(m,6H),3.40-3.38(m,1H),3.30(s,6H),2.71(m,1H),2.40-1.90(m,5H),0.90-0.79(m,12H),0.70-0.54(m,4H); MS (ESI) m/z 841 [M + H]
+。
【2597】
(実施例DL)
【2598】
【化836】
[この文献は図面を表示できません]
6-(2-アミノ-5-ブロモ-フェニルカルバモイル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸ベンジルエステルおよび6-(2-アミノ-4-ブロモ-フェニルカルバモイル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸ベンジルエステル:5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5,6-ジカルボン酸5-ベンジルエステル6メチルエステル(987mg,3.41mmol)をEtOH(10mL)に溶解し、
そしてLiOH(H
2O中1M,5mL,5mmol)を添加した。50℃で2時間撹拌した後に、この反応混合物を10%のHClに注ぎ、そしてその水相をDCMで3回抽出した。合わせた有機物をMgSO
4で乾燥
させ、濾過し、そして濃縮した。その残渣を4-ブロモ-ベンゼン-1,2-ジアミン(1.60g,8.53mmol)、HATU(1.43g,3.75mmol)およびDMF(17mL)で処理し、次いで0℃まで冷却した。DIPEA(0.712mL,4.09mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を一晩かけてゆっくりと室温まで
温めた。次いで、この反応混合物をEtOAcで希釈し、そしてその有機層を飽和水性NaHCO
3
およびブラインで洗浄し、次いでMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。粗製物質
をシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して、6-(2-アミノ-5-ブロモ-フェニルカ
ルバモイル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸ベンジルエステルと6-(2-アミノ-4-ブロモ-フェニルカルバモイル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸ベンジル
エステルとの混合物を得た(1.47g,97%)。
【2599】
6-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボ
ン酸ベンジルエステル:6-(2-アミノ-5-ブロモ-フェニルカルバモイル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸ベンジルエステルと6-(2-アミノ-4-ブロモ-フェニルカルバモイ
ル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸ベンジルエステルとの混合物(1.446g,3.25mmol)をAcOH(20mL)に溶解し、そしてこの反応混合物を40℃で18時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。その残渣をEtOAcに溶解し、そして飽和水性NaHCO
3で洗浄した。その水層
をEtOAcで2回抽出し、そして合わせた有機物をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮し
て、6-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カル
ボン酸ベンジルエステルを得た(1.385g,100%)。
【2600】
{1-[6-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カ
ルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:6-(6-ブロモ-1H-ベンゾイ
ミダゾール-2-イル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸ベンジルエステル(301mg,0.706mmol)をDCM(10mL)に溶解し、そしてHBr(AcOH中33wt%,5mL)を添加した。2時間後、
この反応混合物を濃縮し、そして高真空下に置いた。その残渣をPhMe、MeOH、次いで再度PhMeおよびMeOHと一緒にエバポレートし、そして高真空下に置いた。その残渣を2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(130mg,0.741mmol)、HATU(282mg,0.741mmol)およびDMF(7mL)で処理した。この反応混合物を0℃まで冷却し、次いでDIPEA(0.615mL,3.53mmol)
を添加し、その後、室温まで温めた。30分後、この反応混合物をEtOAcで希釈し、そして
その有機相を飽和水性NaHCO
3およびブラインで洗浄し、次いでMgSO
4で乾燥させ、濾過し
、そして濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(50%〜80% EtOAc/
ヘキサン)により精製して、{1-[6-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを
得た(238mg,75%)。
【2601】
(2-メチル-1-{6-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベ
ンゾイミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:メチル-1-{2-[4’-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボ
ロラン-2-イル)-ビフェニル-4-イルカルバモイル]-ピロリジン-1-カルボニル}-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(実施例CY)を調製するために使用した方法に従って、{1-[6-(6-ブロモ-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを{1-[2-(4’-ブロモ-ビフェニル-4-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。
【2602】
(1-{4-シアノ-2-[5-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-9H-フ
ルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロ
ピル)-カルバミン酸メチルエステル:[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミ
ノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフ
タレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピ
ル]-カルバミン酸メチルエステル(実施例AZ)を調製するために使用した方法に従って、(1-{2-[5-(7-ブロモ-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-
メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルの代わりに使用して、(2-メチル-1-{6-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-
イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-プロピル)-カルバミン酸メチルエス
テルを[2-メチル-1-(2-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-
カルバミン酸メチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。
1H NMR(DMSO-d6, 400 MHz)δ:8.07-7.55(m,9H),7.34(m,2H),5.31(m,1H),5.11(m,1H),4.45(m,1H),4.08-3.87(m,6H),3.63-3.54(m,9H),3.41-3.28(m,4H),2.73(m,1H),2.40-2.25(m,2H),2.15-2.
13(m,1H),1.95(m,3H),0.93-0.83(m,12H),0.74-0.57(m,4H); MS (ESI) m/z 889 [M + H]
+。
【2603】
(実施例FM)
【2604】
【化837】
[この文献は図面を表示できません]
4-メタンスルホニル-2-メトキシカルボニルアミノ-酪酸:クロロギ酸メチル(2.6mL,33mmol)を、2-アミノ-4-メタンスルホニル-酪酸(5.03g,27.8mmol)およびNaOH(H
2O中5N,13.3mL,66.6mmol)のTHF(50mL)中の撹拌懸濁物に、滴下により添加した。室温で9時間撹拌した後に、さらなるクロロギ酸メチル(5.2mL,66.6mmol)およびNaOH(H
2O中5N,30mL,150mmol)を添加した。さらに14時間後、この反応混合物をH
2Oに注いだ。その水相をDCMで2回洗浄し、
次いで10%のHClでpH1まで酸性化した。この酸性化した水相をEtOAcで3回抽出した。合わ
せた有機物をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、4-メタンスルホニル-2-メトキシカルボニルアミノ-酪酸を得た(970mg,15%)。
【2605】
(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カ
ルボニル}-3-メタンスルホニル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:{1-[2-(4’-ク
ロロ-ビフェニル-3-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(実施例CX)を調製するために使用した方法に従って、2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを2-(4’-クロロ-ビフェニル-3-イルカルバモイル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの代わりに使用して、4-メタンスルホニル-2-メトキシカルボニルアミノ-酪酸を2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸の代わりに使用して、表題
化合物を調製した。
【2606】
[1-(6-{5-[6-(4-{2-[4-シアノ-1-(4-メタンスルホニル-2-メトキシカルボニルアミノ-
ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミ
ノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフ
タレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピ
ル]-カルバミン酸メチルエステル(実施例AZ)を調製するために使用した方法に従って、(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボ
ニル}-3-メタンスルホニル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを(1-{2-[5-(4-ブロ
モ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルの代わりに使用して、[2-メチル-1-(6-{5-[6-(4,4,5,5-テ
トラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエス
テルを[2-メチル-1-(2-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-
カルバミン酸メチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。
1H NMR(MeOH-d4, 400 MHz)δ:8.09-8.07(m,2H),7.92-7.22(m,8H),7.42-7.38(m,2H),5.33(t,J=7.5Hz,1H),5.21(t,J=8.0Hz,1H),4.65(m,1H),4.49(m,1H),4.17-4.11(m,2H),3.95(d,J=9.6Hz,1H),3.83(d,J=10.2Hz,1H),3.66(s,6H),3.55-3.49(m,3H),3.19-3.15(m,3H),2.94(s,3H),2.89-2.03(m,10 H),1.03-0.64(m,14H); MS (ESI) m/z 904 [M + H]
+。
【2607】
(実施例FN)
【2608】
【化838】
[この文献は図面を表示できません]
4-ヒドロキシ-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル:4-ヒドロキシ-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(5.0g)をメタノール(87mL)に溶解し、そして水(56mL)中のCs
2CO
3(3.5g)を添加した。この混合物を10分間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。その固体をDMF(100mL)に溶解し、そして2-ブロモ-1-(4-ブロモ-フェニル)-エタノン(6.0g)を添加した
。反応混合物を3時間撹拌し、そして減圧下でエバポレートした。その粗製固体を次の工
程のために使用した。
【2609】
2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カ
ルボン酸tert-ブチルエステル:粗製4-ヒドロキシ-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル(10.8g)および酢酸
アンモニウム(13.3g)を、トルエン(80mL)に懸濁させた。この反応混合物を110℃で80分間撹拌し、そして減圧下でエバポレートし、そして得られた残渣を酢酸エチル(200mL)に取
った。その有機相を飽和重炭酸ナトリウム(1×150mL)で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去した後に、得られた油状物を、50%〜90%の酢酸エチルおよびヘキサンの溶出液を使用するシリカゲルクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(2.3g,2工程で32%)をオフホワイトの固体として得た。
【2610】
2-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[5-(4-ブロ
モ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブ
チルエステル(500mg)をDMF(8mL)に溶解し、そしてNaH(54mg)を添加した。この混合物を10分間撹拌し、そしてSEM-Clをゆっくりと添加し、次いで2時間撹拌した。この混合物を3mLの飽和NH
4Clでクエンチし、そして酢酸エチル(100mL)に取った。その有機相を飽和重炭酸ナトリウム(1×100mL)で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去した後に、得られた油状物を、20%〜50%の酢酸エチルおよびヘキサンの溶出液を使用するシリカゲルクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、2-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(648mg,98%)をオフホワイトの固体として得た。
【2611】
2-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-(2-メトキシ-エトキシ)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(222mg)をDMF(4mL)
に溶解し、そしてNaH(25mg)を添加した。この混合物を20分間撹拌し、そして1-ブロモ-2-メトキシ-エタンをゆっくりと添加し、次いで、2.5時間撹拌した。この混合物を3mLの飽
和NH
4Clでクエンチし、そして酢酸エチル(50mL)に取った。その有機相を飽和重炭酸ナト
リウム(1×50mL)で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去した後に、
得られた油状物を、20%〜60%の酢酸エチルおよびヘキサンの溶出液を使用するシリカゲルクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、2-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-(2-メトキシ-エトキシ)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエス
テル(209mg,85%)を透明な油状物として得た。
【2612】
{1-[2[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-(2-メトキシ-エトキシ)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:DCM(3mL)中
の2-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-(2-メトキシ-エトキシ)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(209mg)に、ジオキサン中4NのHCl(2.6mL)を添加した。この懸濁物を16時間撹拌し、次いで濃縮して、粗製アミンのHCl塩を得た。DMF(3mL)中のこの粗製アミンに、N-メチルモルホリ
ン(193μL)を添加した。全ての材料が溶解した後に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メ
チル-酪酸(123mg)およびHATU(267mg)を添加した。30分間撹拌した後に、この反応物を分
取HPLC(10%〜60% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製して、表題生成物を得た(169mg,92%)。
【2613】
[1-(6-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4-(2-メト
キシ-エトキシ)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:{1-[2[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾー
ル-2-イル]-4-(2-メトキシ-エトキシ)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-
カルバミン酸メチルエステル(169mg)、ビス(ピナコラト)ジボロン(107mg)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(24mg)および酢酸カリウム(95mg)の、1.6mLのジオキサン中の混合物を、90℃まで1.5時間加熱した。1mLのジオキサン
中の(1-{6-[5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(170mg)
および2Mのリン酸三カリウム(565μl)を添加し、そして90℃で一晩撹拌した。この混合物を分取HPLC(10%〜60% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製して、表題生成物を得た(119mg,41%)。
1H NMR(DMSO-d6, 400 MHz)δ: 8.20-8.10(m,2H),7.90-7.68(m,6H),7.60-7.55 (m. 2H),7.33-7.30(m,2H),5.18(m,1H),5.07(m,1H),4.44(m,1H),4.04-3.69(m,6H),3.80-3.38(m,5H),3.30(m,9H),2.71(m,1H),2.40-1.90(m,5H),0.90-0.79(m,12H),0.70-0.54(
m,4H); MS (ESI) m/z 889.5 [M + H]
+。
【2614】
(実施例FO)
【2615】
【化839】
[この文献は図面を表示できません]
2-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-(ピラジン-2-イルオキシ)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-(2-メトキシ-エトキシ)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(実施例1)を調製するために使用した方法に従って、2-クロロ-ピラジン(50μl)を1-ブロモ-2-
メトキシ-エタンの代わりに使用して、表題化合物を調製した。(94mg,40%)。
【2616】
{1-[2[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-(ピラジン-2-イルオキシ)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:{1-[2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-(2-メトキシ-エトキシ)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(実施例1)を調製するた
めに使用した方法に従って、2-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1-(2-トリメチルシラニル-エト
キシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-(ピラジン-2-イルオキシ)-ピロリジン-1-カル
ボン酸tert-ブチルエステル(94mg)を2-[4-(4-ブロモ-フェニル)-1-(2-トリメチルシラニ
ル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-(2-メトキシ-エトキシ)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した(88mg,99%)
。
【2617】
[1-(6-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4-(ピラジ
ン-2-イルオキシ)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:[1-(6-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4-(2-メトキシ-エトキシ)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダ
ゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピ
ロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(実施例1)を調製するために使用した方法に従って、{1-[2[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダ
ゾール-2-イル]-4-(ピラジン-2-イルオキシ)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロ
ピル}-カルバミン酸メチルエステル(88mg)を{1-[2[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾ
ール-2-イル]-4-(2-メトキシ-エトキシ)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した(38mg,26%)。
1H NMR(MeOH-d4, 400 MHz)δ: 8.20-8.10(m,3H),7.90-7.68(m,8H),7.60-7.55 (m. 2H),7.33-7.30(m,2H),5.68(m,1H),5.39(m,1H),4.44(m,1H),4.04-3.69(m,6H),3.80-3.38(m,1H),3.30(m,6H),2.71(m,1H),2.40-1.90(m,5H),0.90-0.79(m,12H),0.70-0.54(m,4H); MS
(ESI) m/z 910.5 [M + H]
+。
【2618】
(実施例FP)
【2619】
【化840】
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2-メトキシカルボニルアミノ-3-フェニル-プロピオン酸:2-アミノ-3-フェニル-プロピ
オン酸(1.65g)を1NのNaOH(10mL)に溶解し、そしてNa
2CO
3(530mg)を添加した。この混合物を0℃まで冷却し、そしてクロロギ酸メチルをゆっくりと添加し、次いで、室温で一晩撹
拌した。この混合物をDCMで洗浄し、そして3mLの2NのHClで酸性化し、次いでエーテル(200mL)に取った。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させた。その溶媒を除去して、2-メトキシカルボニルアミノ-3-フェニル-プロピオン酸(1.95g,87%)をオフホワイトの固体とし
て得た。
【2620】
[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-フェニル-プロピオニル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾ
ール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエス
テル:
メタノール(0.5mL)中の2-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブ
チリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダ
ゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(40mg)に、ジオキサン中4NのHCl(0.5mL)を添加した。この混合物を1.5時間撹拌し、次いで濃縮して、粗製アミンのHCl塩を得た。DMF(2mL)中のこの粗製アミンに、N-メチルモルホリン(30μL)を添加した。全ての材料が溶解した後に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-フェニル-プロピオン酸(24mg)およびHATU(42mg)を添加した。30分間撹拌した後に、この反応物を分取HPLC(10%〜60%
MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製して、表題生成物を得た(34mg,37%)。
1H NMR(MeOH-d4, 400 MHz)δ: 8.22-8.03(m,4H),7.89-7.74(m,8H),7.54-7.05(m,5H),5.20(m,2H),4.63(m,1H),4.48(m,1H),4.25(m,1H),4.15-3.88(m,4H),3.69-3.51(m,8H),3.45-3.15(m,4H) 3.10(m,1H),2.95(m,1H),2.86(m,1H),2.45-2.04(m,7H),1.00-0.88(m,6H); MS (ESI)
m/z 837.4 [M + H]
+。
【2621】
(実施例FQ)
【2622】
【化841】
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[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-フェニル-プロピオニル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾ
ール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエス
テル:[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-フェニル-プロピオニル)-
ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミ
ダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチル
エステル(実施例3)を調製するために使用した方法に従って、表題化合物を調製した(33mg,36%)。
1H NMR(MeOH-d4, 400 MHz)δ: 8.22-8.03(m,4H),7.89-7.74(m,9H),7.54-7.05(m,4H),5.20(m,2H),4.63(m,1H),4.48(m,1H),4.25(m,1H),4.15-3.88(m,4H),3.69-3.51(m,8H),3.45-3.15(m,4H) 3.10(m,1H),2.95(m,1H),2.86(m,1H),2.45-1.97(m,5H),1.80(m,1H),1.63(m,1H),1.00-0.88(m,6H); MS (ESI) m/z 837.4 [M + H]
+。
【2623】
(実施例FR)
【2624】
【化842】
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4-ジフルオロメトキシ-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オ
キソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル:MeCN(8mL)中の4-ヒドロキシ-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエ
ステル(500mg)およびCu(I)I(45mg)に、45℃で、2mLのMeCN中のジフルオロ-フルオロスル
ホニル-酢酸242μlを60分間かけて滴下により添加した。この反応混合物を、45℃で60分
間撹拌し、そして減圧下でエバポレートし、そして得られた残渣を酢酸エチル(100mL)に
取った。その有機相をブライン(1×100mL)で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去した後に、得られた油状物を、10%〜50%の酢酸エチルおよびヘキサンの溶出液を使用するシリカゲルクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、4-ジフルオロメトキシ-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル(339mg,61%)
を透明な油状物として得た。
【2625】
2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル-4-ジフルオロメトキシ-ピロリジ
ン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(実施例1)を調製するために使用した方法に従って、4-ジフルオロメトキシ-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル(305mg)を4-ヒド
ロキシ-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチル]エス
テル1-tert-ブチルエステル(244mg,83%)の代わりに使用して、表題化合物を調製した。
【2626】
(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル-4-ジフルオロメトキシ-ピロ
リジン-1-カルボニル}-2-メトキシ-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:DCM(4mL)中
の2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル-4-ジフルオロメトキシ-ピロリジ
ン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(244mg)に、ジオキサン中4NのHCl(1.3mL)を添加し
た。この混合物を1時間撹拌し、次いで濃縮して、粗製アミンのHCl塩を得た。DMF(2.7mL)
中のこの粗製アミンに、N-メチルモルホリン(234μL)を添加した。全ての材料が溶解した後に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(103mg)およびHATU(263mg)を添加した。60分間撹拌した後に、この反応物を減圧下でエバポレートし、そして得られた残渣を酢酸エチル(100mL)に取った。その有機相を飽和重炭酸ナトリウム(1×100mL)で洗浄し、そ
して硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去した後に、得られた油状物を、80%〜100%
の酢酸エチルおよびヘキサンの溶出液を使用するシリカゲルクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル-4-ジフルオロメトキシ-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メトキシ-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(166mg,61%)を透明な油状物として得た。
【2627】
2-{5-[6-(4-{2-[4-ジフルオロメトキシ-1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブ
チリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:DME(1.6mL)中
の(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル-4-ジフルオロメトキシ-ピロ
リジン-1-カルボニル}-2-メトキシ-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(166mg)およ
び2-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イ
ル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(237mg)に
、Pd
2(dba)
3(15mg)、キサントホス(Xanphos)(19mg)、および2MのK
3PO
4(483μl)を添加
した。80℃で一晩撹拌した後に、この混合物を濾過し、そして減圧下でエバポレートし、そして得られた残渣を、10%〜15%のMeOHおよびDCMの溶出液を使用するシリカゲルクロマ
トグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、表題化合物(30mg,12%)を透明なフィルムとして得た。
【2628】
[1-(4-ジフルオロメトキシ-2-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-フェニル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェ
ニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル-4-ジフ
ルオロメトキシ-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メトキシ-プロピル)-カルバミン酸メチル
エステル(実施例5)を調製するために使用した方法に従って、メトキシカルボニルアミノ-フェニル-酢酸(30mg)を2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(22mg,58%)の代わり
に使用して、表題化合物を調製した。
1H NMR(MeOH-d4, 400 MHz)δ: 8.20-8.05(m,3H),7.95-7.72(m,5H),7.56-7.35 (m. 8H),7.15(m,1H),6.71-6.35(m,1H),5.55(m,1H),5.30-5.20(m,3H),5.05-4.90(m,3H),4.36(m,1H),4.20(m,1H),4.12-3.82(m,2H),3.65(m,6H),3.50(m,1H),2.75(m,1H),2.45(m,1H),2.35-1.90(m,2H),0.98-0.85(m,6H); MS (ESI) m/z 889.3 [M + H]
+。
【2629】
(実施例FS)
【2630】
【化843】
[この文献は図面を表示できません]
2-{2-[4-(6-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-2-オキソ-エチルカルバモイル}-チアゾリジン-3-カルボン酸tert-ブチルエステル:
{1-[6-(4-{6-[4-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-アセチル)-フェニル]-ナフタレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(395.0mg,0.581mmol)をDCM(4mL)に溶解し、そしてジオキサン中のHCl(4M,4mL)を添加し、そして室温での撹拌を続けた。60分後、全て
の揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をさらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(2.0mL)に溶解し、そしてDIEA(110.8mg,0.860mmol)を添加した。N-Boc(S)チアゾリジン-2-カルボン酸(100.0mg,0.430mmol)、HATU(163.0mg,0.430mmol)およびDIEA(55.4mg,0.430mmol)のDMF(1mL)中の溶液を添加した。この反応物を室温で撹拌した。20分後、この反応物をEtOAcで希釈し、そしてブライン、水酸化ナトリウム溶液(1M)、ブラ
インで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過および減圧中での溶媒の除去により粗製物質(350mg)を得、これをさらに精製せずに次の工程において使用した。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
43H
50N
6O
7S: 794.9 (M
+); Found: 795.8 (M+H
+)。
【2631】
2-{5-[4-(6-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミ
ダゾール-2-イル}-チアゾリジン-3-カルボン酸tert-ブチルエステル:
2-{2-[4-(6-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-2-オキソ-エチルカルバモイル}-チアゾリジン-3-カルボン酸tert-ブチルエステル(350mg,0.44mmol)をm-キシレン(3.0mL)に溶解し、そして135℃で加熱した。固体の酢酸アンモニウム(400mg,9.07mmol)を添加し、そしてこの反応物を135℃で撹拌した。45分後、この反応物を室温まで冷却し、そして揮発性物質を減圧中で除去した。その粗製反応生成物を、クロロホルムと水との間で分配した。その有機層を集め、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過
および溶媒のエバポレーションにより、粗製生成物を得た。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc/ヘキサン)により精製して、生成物を得た(151.3mg,0.195mmol)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
43H
49N
7O
5S: 775.9 (M
+); Found: 776.8 (M+H
+)。
【2632】
[1-(2-{5-[4-(6-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-ス
ピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-チアゾリジン-3-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸
メチルエステル:
2-{5-[4-(6-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミ
ダゾール-2-イル}-チアゾリジン-3-カルボン酸tert-ブチルエステル(49.9mg,0.064mmol)
をDCM(0.33mL)に溶解し、そしてジオキサン中のHCl(4M,0.33mL)を添加し、そして室温で
の撹拌を続けた。45分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をさらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(0.5mL)に溶解し、そしてDIEA(24.6mg,0.191mmol)を添加した。2-(L)メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(11.2mg,0.064mmol)、HATU(24.1mg,0.064mmol)およびDIEA(8.2mg,0.064mmol)のDMF(0.5mL)中の溶液を添加した。この反応物を室温で撹拌した。18時間後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物(8.5mg)をTFA塩として得た。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
45H
52N
8O
6S: 833.0 (M
+); Found: 833.7 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ: 8.35-7.88(m,14H),7.36 - 7.33(m,2H),6.36(m,1H),5.28 (dd, J=7.2Hz,1H),4.24(m,1H) 4.16(m,1H),4.03 - 3.74(m,6H),3.55(s,3H),3.54(s,3H),2.27(m,2H),2.08(m,2H),0.90 - 0.76(m,12H) 0.65(m,4H) ppm。
【2633】
(実施例FT)
【2634】
【化845】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(6-{4-[6-(4-{2-[3-(4-メトキシ-2-メトキシカルボニルアミノ-ブチリル)-チアゾリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾー
ル-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミ
ン酸メチルエステル:
2-{5-[4-(6-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミ
ダゾール-2-イル}-チアゾリジン-3-カルボン酸tert-ブチルエステル(49.9mg,0.064mmol)
をDCM(0.33mL)に溶解し、そしてジオキサン中のHCl(4M,0.33mL)を添加し、そして室温で
の撹拌を続けた。45分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をさらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(0.5mL)に溶解し、そしてDIEA(24.6mg,
0.191mmol)を添加した。(L)4-メトキシ-2-メトキシカルボニルアミノ-酪酸(12.1mg,0.064mmol)、HATU(24.1mg,0.064mmol)およびDIEA(8.2mg,0.064mmol)のDMF(0.5mL)中の溶液を添加した。この反応物を室温で撹拌した。3時間後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した
。粗製物質をRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物(21.3mg)をTFA塩として得た。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
45H
52N
8O
7S: 849.0 (M
+); Found: 849.7 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ: 8.37(m,2H),8.20 - 8.14(m,2H),8.06 - 7.88(m,10H),7.36 - 7.33(m,2H),6.36(m,1H),5.30 (dd, J=7.2Hz,1H),4.45(m,1H) 4.06(m,1H),4.06 - 3.69(m,6H),3.55(s,3H),3.54(s,3H),3.36(m,2H),3.25(m,3H),2.26(m,2H),2.02(m,2H),1.81(m,1H),0.90 - 0.76(m,6H) 0.65(m,4H) ppm。
【2635】
(実施例FU)
【2636】
【化846】
[この文献は図面を表示できません]
{1-[6-(4-{6-[4-(2-{3-[2-メトキシカルボニルアミノ-2-(テトラヒドロ-ピラン-4-イル)-アセチル]-チアゾリジン-2-イル}-3H-イミダゾール-4-イル)-フェニル]-ナフタレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:
2-{5-[4-(6-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミ
ダゾール-2-イル}-チアゾリジン-3-カルボン酸tert-ブチルエステル(49.9mg,0.064mmol)
をDCM(0.33mL)に溶解し、そしてジオキサン中のHCl(4M0.33mL)を添加し、そして室温での撹拌を続けた。45分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をさらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(0.5mL)に溶解し、そしてDIEA(24.6mg,0.191mmol)を添加した。2-(L)メトキシカルボニルアミノ-(テトラヒドロ-ピラン-4-イル)-
酢酸(13.8mg,0.064mmol)、HATU(24.1mg,0.064mmol)およびDIEA(8.2mg,0.064mmol)のDMF(0.5mL)中の溶液を添加した。この反応物を室温で撹拌した。18時間後、全ての揮発性物質
を減圧中で除去した。粗製物質をRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物(6.2mg)をTFA塩として得た。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
47H
52N
8O
7S: 875.0 (M
+); Found: 875.7 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ:
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ: 8.31 - 7.89(m,14H),7.36 - 7.33(m,2H),6.34(m,1H),5.27(m,1H),4.30(m,1H) 4.03(m,1H),4.06 - 3.69(m,6H),3.57(s,3H),3.54(s,3H),3.28 - 2.95(m,4H),2.26(m,2H),2.02(m,2H),1.50-1.32(m,4H),0.85 - 0.73(m,6H) 0.65(m,4H) ppm。
【2637】
(実施例FV)
【2638】
【化847】
[この文献は図面を表示できません]
2-{2-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-
イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-2-オキソ-エチルカルバモイル}-4-フェニル-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:
{1-[2-(4-{6-[4-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-アセチル)-フェニル]-ナフタレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カ
ルバミン酸メチルエステル(61.0mg,0.095mmol)をDCM(1mL)に溶解し、そしてジオキサン中のHCl(4M,1mL)を添加し、そして室温での撹拌を続けた。90分後、全ての揮発性物質を減
圧中で除去した。粗製物質をさらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(1.0mL)に溶解し、そしてDIEA(23.7mg,0.183mmol)を添加した。4-フェニル-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(17.8mg,0.061mmol)、HATU(23.3mg,0.061mmol)
およびDIEA(7.9mg,0.061mmol)のDMF(0.5mL)中の溶液を添加した。この反応物を室温で撹
拌した。20分後、この反応物をEtOAcで希釈し、そしてブライン、飽和重炭酸ナトリウム
溶液、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過および減圧中での溶媒の除去により粗製物質(88mg)を得、これをさらに精製せずに次の工程において使用した。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
48H
54N
6O
7: 826.9 (M
+); Found: 827.7 (M+H
+)。
【2639】
2-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-
イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イ
ル}-4-フェニル-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:
2-{2-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-
イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-2-オキソ-エチルカルバモイル}-4-フェニル-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(88mg)をm-キシレン(1.0mL)に溶解し、そして135℃で加熱した。固体の酢酸アンモニウム(100mg,1.2mmol)を添加し、そしてこの反応物を135℃で撹拌した。180分後、この反応物を室温まで冷却し、そして揮発性物質を減圧中で除去した。その粗製反応生成物を、クロロホルムと水との間で分配した。その有機層を集め、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過および溶媒のエ
バポレーションにより、粗製生成物を得た。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(
溶出液:EtOAc/ヘキサン)により精製して、生成物を得た(51.0mg,0.195mmol)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
48H
53N
7O
5: 807.9 (M
+); Found: 808.4 (M+H
+)。
【2640】
[1-(2-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-4-フェニル-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチル
エステル:
2-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-
イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イ
ル}-4-フェニル-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(51.0mg,0.063mmol)をDCM(1.0mL)に溶解し、そしてジオキサン中のHCl(4M,1.0mL)を添加し、そして室温での撹拌を続けた。30分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をさらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(0.5mL)に溶解し、そしてDIEA(24.3mg,0.190mmol)を添加した。2-(L)メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(11.1mg,0.063mmol)、HATU(24.0mg,0.063mmol)およびDIEA(8.1mg,0.063mmol)のDMF(0.5mL)中の溶液を添加した。この反応物を室温で撹拌した。60分後、その粗製反応物を水性塩酸(0.1mL,2M)でクエンチし、そしてRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物(12.1mg)をTFA塩として得た。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
50H
56N
8O
6: 865.0 (M
+); Found: 865.4 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ: 8.31 - 8.30(d,J=3Hz,2H),8.08(d,J=6.6Hz,2h), 7.98 - 7.86(m,10H),7.34 - 7.21(m,7H),5.28 (dd, J=6.0 / 2.7Hz,1H),5.10 (dd,
J=6.0 / 5.7Hz,1H),4.26(m,1H) 4.11(m,1H),4.06(m,1H) 3.85 - 3.73(m,3H),3.48(s,3H),3.47(s,3H),2.27(m,2H),2.14 - 2.09(m,7H),0.89 - 0.72(m,12H) ppm。
【2641】
(実施例FW)
【2642】
【化848】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(2-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-4-フェニル-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチル
エステル:
2-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-
イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イ
ル}-4-フェニル-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(88.mg,0.107mmol)をDCM(1.0mL)に溶解し、そしてジオキサン中のHCl(4M、1.0mL)を添加し、そして室温での撹拌を続けた。40分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をさらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(0.4mL)に溶解し、そしてDIEA(40.8mg,0.321mmo
l)を添加した。2-(L)メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(18.7mg,0.107mmol)、HATU(40.6mg,0.107mmol)およびDIEA(13.6mg,0.107mmol)のDMF(0.4mL)中の溶液を添加した。
この反応物を室温で撹拌した。20分後、その粗製反応物を水性塩酸(0.1mL,2M)でクエンチし、そしてRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物(38.7mg)をTFA塩として得た。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
50H
56N
8O
6: 865.0 (M
+); Found: 865.4 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ: 8.37 - 8.35(m,2H),8.16 - 7.91(m,12H),7.47 -
7.28(m,7H),5.24 (dd, J=7.8 / 5.4Hz,1H),5.16 (dd, J=4.8 / 4..8Hz,1H),4.44 (dd, J=6.3 / 6.3Hz,1H) 4.16 - 4.09(m,2H) 3.85 - 3.80(m,3H),3.57(s,3H),3.56(s,3H),2.78(m,1H),2.30 - 1.96(m,8H),0.90 - 0.75(m,12H) ppm。
【2643】
(実施例FX)
【2644】
【化849】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(4-ベンジル-2-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチル
エステル:
4-ベンジル-2-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピ
ロリジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダ
ゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(58.0mg,0.071mmol)をDCM(1.0mL)に溶解し、そしてジオキサン中のHCl(4M,1.0mL)を添加し、そして室温での撹拌を続けた。30分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をさらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(0.5mL)に溶解し、そしてDIEA(27.3mg,0.211mmol)を添加した。2-(L)メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(12.3mg,0.071mmol)、HATU(26.8mg,0.071mmol)およびDIEA(9.1mg,0.071mmol)のDMF(0.5mL)中の溶液を添加した。この反応物を室温で撹拌した。30分後、その粗製反応物を水性塩酸(0.1mL,2M)でクエンチし、そしてRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物(25.1mg)をTFA塩として得た。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
51H
57N
8O
6: 878.0 (M
+); Found: 879.6 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ: 8.36(s,2H),8.16 - 7.89(m,12H),7.38 - 7.19(m,7H),5.29 (dd, J=5.7 / 3.9Hz,1H),5.16 (dd, J=5.1 / 5.1Hz,1H),4.18 - 4.05(m,2H),3.93 - 3.86(m,2H),3.56(s,3H),3.53(s,3H),3.52(m,2H),2.79(m,1H),2.48(m,2H),2.39(m,1H),2.18 - 2.01(m,7H),0.91 - 0.77(m,12H) ppm。
【2645】
(実施例FY)
【2646】
【化850】
[この文献は図面を表示できません]
4,8-ジメチル-1,5-ジチア-s-インダセン:
1,5-ジチア-s-インダセン-4,8-ジオン(2.0g,9.17mmol)を、THF(80mL)中のメチルマグネシウムクロリド溶液(60mmol)に添加した[Org.Lett.,2008,10:4421-4424]。この反応混合
物を55℃(油浴)で加熱した。14時間後、水性HCl(2M,50mL)中の塩化スズ(II)(10g)の溶液
を注意深く加え、そして加熱をさらに4時間続けた。この反応物を室温まで冷却し、そし
てTHFを減圧中で除去した。この粗製混合物をクロロホルムとブラインとの間で分配した
。得られた濃厚な懸濁物を濾過し、そしてその固体を廃棄した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過および減圧中での溶媒の除去により粗製物質を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:EtOAc/ヘキサン)に通して、生成物を得た(355.0mg,1.63mmol)。
1H-NMR: 300MHz,(CDCl
3)δ: 7.49(d,J=4.2Hz,2H),7.46(d,J=4.2Hz,2H),2.81 (s,6H)ppm。
【2647】
2-クロロ-1-[6-(2-クロロ-アセチル)-4,8-ジメチル-1,5-ジチア-s-インダセン-2-イル]-エタノン:
4,8-ジメチル-1,5-ジチア-s-インダセン(61.0mg,0.095mmol)をTHF(9mL)に溶解し、そして-78℃まで冷却した。n-BuLiの溶液(ヘキサン中1.6M,0.946mL)を添加し、そして-78℃での撹拌を90分間続けた。得られた懸濁物に、THF(1mL)中のN-メチル,N-メトキシ-2-クロロアセテート(209mg,1.51mmol)の溶液を添加した。-78℃での撹拌を45分間続けた。この反
応を塩化アンモニウム溶液およびメタノールでクエンチし、そして室温まで温めた。この明黄色の固体を集め、そしてさらに精製せずに次の工程において使用した。
【2648】
1-{2-[5-(6-{2-[1-カルバミン酸tert.ブチルエステル-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダ
ゾール-4-イル}-4,8-ジメチル-1,5-ジチア-s-インダセン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルバミン酸tert-ブチルエステル
2-クロロ-1-[6-(2-クロロ-アセチル)-4,8-ジメチル-1,5-ジチア-s-インダセン-2-イル]
-エタノン(前の工程からの粗製固体)を(L)-N-Bocプロリンカルボン酸(324mg,1.51mmol)、炭酸カリウム(304mg,2.2mmol)、ヨウ化ナトリウム(21.6mg)と合わせ、そしてアセトン(10mL)中-78℃で加熱した。120分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。この反応物を
クロロホルムで希釈し、そしてブライン、飽和重炭酸ナトリウム溶液、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過および減圧中での溶媒の除去により粗製物質(580mg,0.797mmol)を得、これをさらに精製せずに次の工程において使用した。
【2649】
前の工程からの粗製生成物(580.1mg,0.797mol)をm-キシレン(7.0mL)に溶解し、そして140℃で加熱した。固体の酢酸アンモニウム(500mg,6.41mmol)を添加し、そしてこの反応物を140℃で撹拌した。240分後、この反応物を室温まで冷却し、そして揮発性物質を減圧中で除去した。その粗製反応生成物を、クロロホルムと重炭酸ナトリウム水溶液との間で分配した。その有機層を集め、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過および溶媒のエバポレーションにより、粗製生成物を得た(303.0mg,0.440mmol)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
36H
44N
6O
4S
2: 688.9 (M
+); Found: 688.3 (M+H
+)。
【2650】
(1-{2-[5-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-4,8-ジメチル-1,5-ジチア-s-インダセン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチ
ルエステル:
1-{2-[5-(6-{2-[1-カルバミン酸tert-ブチルエステル-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダ
ゾール-4-イル}-4,8-ジメチル-1,5-ジチア-s-インダセン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルバミン酸tert-ブチルエステル(51.0mg,0.073mmol)をDCM(0.67mL)
に溶解し、そしてジオキサン中のHCl(4M,0.67mL)を添加し、そして室温での撹拌を続けた。45分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をさらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(0.8mL)に溶解し、そしてDIEA(37.6mg,0.292mmol)を添加した。2-(L)メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(25.5mg,0.146mmol)、HATU(55.5mg,0.146mmol)およびDIEA(18.8mg,0.146mmol)のDMF(0.5mL)中の溶液を添加した。この反
応物を室温で撹拌した。30分後、この反応を水性塩酸(0.2mL,2M)でクエンチし、そしてRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物(5.1mg)をTFA塩として得た。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
40H
50N
8O
6S
2: 803.0 (M
+); Found: 803.2 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ: 7.88(s,4H),7.30(m,2H),5.10(m,2H),4.12 (dd, J=8.1
/ 8.1Hz,2H),3.83(m,4H) 3.53(s,6H),2.73(s,6H),2.27(m,2H),2.14 - 1.98(m,8H),0.89 - 0.80(m,12H) ppm。
【2651】
(実施例FZ)
【2652】
【化851】
[この文献は図面を表示できません]
(2-{2-[5-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-フェニル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-4,8-ジメチル-1,5-ジチア-s-インダセン-2-イル)-1H-
イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-イル}-2-オキソ-1-フェニル-エチル)-カルバミン酸メチルエステル
1-{2-[5-(6-{2-[1-カルバミン酸tert-ブチルエステル-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダ
ゾール-4-イル}-4,8-ジメチル-1,5-ジチア-s-インダセン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルバミン酸tert-ブチルエステル(51.0mg,0.073mmol)をDCM(0.67mL)
に溶解し、そしてジオキサン中のHCl(4M,0.67mL)を添加し、そして室温での撹拌を続けた。45分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をさらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(0.8mL)に溶解し、そしてDIEA(37.6mg,0.292mmol)を添加した。2-(D)メトキシカルボニルアミノ-2-フェニル-酢酸(30.5mg,0.146mmol)、HATU(55.5mg,0.146mmol)およびDIEA(18.8mg,0.146mmol)のDMF(0.5mL)中の溶液を添加した。この
反応物を室温で撹拌した。30分後、この反応を水性塩酸(0.2mL,2M)でクエンチし、そしてRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物(6.7mg)を異性体
の混合物として、TFA塩の形態で得た。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
40H
50N
8O
6S
2: 871.0 (M
+); Found: 871.7 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ: 7.95 - 7.66(m,6H),7.40 - 7.34(m,8H),7.06(m,2H),5.51(m,2H),5.13(m,2H),3.91(m,2H),3.54 and 3.52 (2x s, 6H),3.16(m,2H),2.76(s,6H),2.19 - 1.98(m,8H) ppm。
【2653】
(実施例GA)
【2654】
【化852】
[この文献は図面を表示できません]
(2-{2-[5-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-テトラヒドロピラニル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-4,8-ジメチル-1,5-ジチア-s-インダセン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-イル}-2-オキソ-1-テトラヒドロピラ
ニル-エチル)-カルバミン酸メチルエステル:
1-{2-[5-(6-{2-[1-カルバミン酸tert-ブチルエステル-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダ
ゾール-4-イル}-4,8-ジメチル-1,5-ジチア-s-インダセン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルバミン酸tert-ブチルエステル(51.0mg,0.073mmol)をDCM(0.67mL)
に溶解し、そしてジオキサン中のHCl(4M,0.67mL)を添加し、そして室温での撹拌を続けた。45分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をさらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(0.8mL)に溶解し、そしてDIEA(37.6mg,0.292mmol)を添加した。2-(L)メトキシカルボニルアミノ-2-(4-テトラヒドロピラニル)-酢酸(31.6mg,0.146mmol)、HATU(55.5mg,0.146mmol)およびDIEA(18.8mg,0.146mmol)のDMF(0.5mL)中の溶液
を添加した。この反応物を室温で撹拌した。20分後、この反応を水性塩酸(0.2mL,2M)でクエンチし、そしてRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物(8.1mg)をTFA塩として得た。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
44H
54N
8O
8S
2: 887.0 (M
+); Found: 887.9 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ: 7.81(s,4H),7.39(m,2H),5.08(m,2H),4.18(m,2H),3.85(m
,8H) 3.53(s,6H),3.22(m,4H),2.72(s,6H),2.27(m,2H),2.14 - 1.98(m,8H),1.58 - 1.25(m,8H) ppm。
【2655】
(実施例GB)
【2656】
【化853】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[5-(4,8-ジメトキシ-6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-1,5-ジチア-s-インダセン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メ
チルエステル:
1-{2-[5-(6-{2-[1-カルバミン酸tert-ブチルエステル-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダ
ゾール-4-イル}-4,8-ジメトキシ-1,5-ジチア-s-インダセン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルバミン酸tert-ブチルエステル(49.3mg,0.070mmol)をDCM(0.67mL)に溶解し、そしてジオキサン中のHCl(4M,0.67mL)を添加し、そして室温での撹拌を続け
た。45分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をさらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(0.8mL)に溶解し、そしてDIEA(36.0mg,0.280mmol)を添加した。2-(L)メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(24.5mg,0.140mmol)、HATU(53.2mg,0.140mmol)およびDIEA(18.0mg,0.140mmol)のDMF(0.5mL)中の溶液を添加した。この
反応物を室温で撹拌した。45分後、その粗製反応物を水性塩酸(0.2mL,2M)でクエンチし、そしてRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物(5.1mg)をTFA塩として得た[改変された順序のために必要な出発物質は、Org.Lett.,2008,10:4421-4424に記載されていた]。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
40H
50N
8O
8S
2: 835.0 (M
+); Found: 835.2 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ: 7.95(s,2H),7.85(s,2H),7.30(d,J=8.4Hz, 2H),5.09 (dd, J=4.8 / 4.8Hz,2H),4.10 - 4.07(m,8H),3.82(m,4H) 3.57(s,6H),2.30(m,2H),2.15 - 1.96(m,8H),0.87 - 0.80(m,12H) ppm。
【2657】
(実施例GC)
【2658】
【化854】
[この文献は図面を表示できません]
(2-{2-[5-(4,8-ジメトキシ-6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-フェニル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-1,5-ジチア-s-インダセン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-イル}-2-オキソ-1-フェニル-エチル)-カルバミン酸メチルエステル:
1-{2-[5-(6-{2-[1-カルバミン酸tert-ブチルエステル-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダ
ゾール-4-イル}-4,8-ジメトキシ-1,5-ジチア-s-インダセン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルバミン酸tert-ブチルエステル(49.3mg,0.070mmol)をDCM(0.67mL)に溶解し、そしてジオキサン中のHCl(4M,0.67mL)を添加し、そして室温での撹拌を続け
た。45分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をさらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(0.8mL)に溶解し、そしてDIEA(36.0mg,0.280mmol)を添加した。2-(D)メトキシカルボニルアミノ-2-フェニル-酢酸(29.3mg,0.140mmol)、HATU(53.2mg,0.140mmol)およびDIEA(18.0mg,0.140mmol)のDMF(0.5mL)中の溶液を添加した。こ
の反応物を室温で撹拌した。45分後、その粗製反応物を水性塩酸(0.2mL,2M)でクエンチし、そしてRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物(6.7mg)
を異性体の混合物としてTFA塩の形態で得た。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
40H
50N
8O
6S
2: 871.0 (M
+); Found: 871.7 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ: 8.01 - 7.67(m,6H),7.39 - 7.35(m,8H),7.06(m,2H),5.51(m,2H),5.13(m,2H),4.13(s,6H),3.91(m,2H),3.54 and 3.52 (2x s, 6H),3.16(m,2H),2.19 - 1.87(m,8H) ppm。
【2659】
(実施例GD)
【2660】
【化855】
[この文献は図面を表示できません]
(2-{2-[5-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-テトラヒドロピラニル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-4,8-ジメチル-1,5-ジチア-s-インダセン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-イル}-2-オキソ-1-テトラヒドロピラ
ニル-エチル)-カルバミン酸メチルエステル:
1-{2-[5-(6-{2-[1-カルバミン酸tert-ブチルエステル-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダ
ゾール-4-イル}-4,8-ジメトキシ-1,5-ジチア-s-インダセン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-
イル]-ピロリジン-1-カルバミン酸tert-ブチルエステル(49.3mg,0.070mmol)をDCM(0.67mL)に溶解し、そしてジオキサン中のHCl(4M,0.67mL)を添加し、そして室温での撹拌を続け
た。45分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をさらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(0.8mL)に溶解し、そしてDIEA(36.0mg,0.280mmol)を添加した。2-(L)メトキシカルボニルアミノ-2-(4-テトラヒドロピラニル)-酢酸(30.4mg,0.140mmol)、HATU(53.2mg,0.140mmol)およびDIEA(18.0mg,0.140mmol)のDMF(0.5mL)中の溶
液を添加した。この反応物を室温で撹拌した。20分後、この反応を水性塩酸(0.2mL,2M)でクエンチし、そしてRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、生成物(8.1mg)をTFA塩として得た。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
44H
54N
8O
8S
2: 919.0 (M
+); Found: 919.6 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ: 7.86(s,2H),7.74(s,2H),7.39(m,2H),5.07(m,2H),4.18(m,2H),4.08(s,6H),3.84(m,8H),3.53(s,6H),3.21(m,4H),2.26(m,2H),2.15 - 1.92(m,8H),1.64 - 1.27(m,8H) ppm。
【2661】
(実施例GE)
【2662】
【化856】
[この文献は図面を表示できません]
(2-{2-[5-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-フェニル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-4,8-ジメチル-1,5-ジチア-s-インダセン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-イル}-2-オキソ-1-フェニル-エチル)-カルバミン酸メチルエステル
(2-{2-[5-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-フェニル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-4,8-ジメチル-1,5-ジチア-s-インダセン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-イル}-2-オキソ-1-フェニル-エチル)-カルバミン酸メチルエステルを、(2-{2-[5-(4,8-ジメトキシ-6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-フェニル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-1,5-ジチア-s-インダセン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-イル}-2-オキソ-1-フェニル-エチル)-カルバミン酸メチルエステルのための方法に従って、L-チアゾリジン-2,3-ジカル
ボン酸3-tert-ブチルエステルをL-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル
の代わりに使用して、調製した。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
44H
42N
8O
8S
4: 938.2 (M
+) found: 939.1 (M + H
+)
。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ: 7.85 - 7.63 (m 2H),7.46 -7.29 (m10H),7.08
-7.01(m,2H),6.31(m,2H),5.60(d,J=7.6Hz,2H),4.24 (m 2H),4.13(s,6H),4.06 - 3.76 (m 2H),3.54(m,6H),3.28(m,2H),3.15(m,2H)。
【2663】
(実施例GF)
【2664】
【化857】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-オキソ-ピロリジン-1-カ
ルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:
(1-{8-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-1,4-ジオキサ-7-アザ-スピ
ロ[4.4]ノナン-7-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(230.0mg,0.453mmol)をアセトン(10mL)に溶解し、そして水(0.2mL)およびp-TsOH・H
2O(53mg,0.278mmol)を添加した。この反応物を60℃で20時間加熱し、その後、さらなるp-TsOH・H
2O(53mg,0.278mmol)を添加し、60℃での加熱を続けた。3日後、全ての揮発性物質を減圧中で
除去した。粗製物質をEtOAcに取り、そして重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、そして硫
酸ナトリウムで乾燥させた。濾過および溶媒のエバポレーションにより、粗製生成物を得た。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:10%MeOHを含むEtOAc/ヘキサン)により精製して、生成物を得た(93.9mg,0.202mmol)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
20H
23BrN
4O
4: 463.3 (M
+); Found: 463.6 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ: 7.92(m,1H),7.64(m,5H),7.49(d,J=6.5Hz,1H),5.56 (dd, J=7.5 / 3.6Hz,1H),4.34(m,2H),3.91 (dd, J=6.3 / 6.3Hz,1H),3.52(s,3H),3.20 (dd, J=14.4 / 7.8Hz,1H),2.82 (br-d, J=14.4Hz,1H),1.87(m,1H),0.78(d,J= 5.1Hz,3H),0.71(d,J=4.8Hz,3H) ppm。
【2665】
[1-(2-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-4-オキソ-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエ
ステル:
(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-オキソ-ピロリジン-1-カ
ルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(46.0mg,0.1mmol)、[2-メチル-1-(2-{4-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(54mg,0.1mmol)、およびPd[PPh
3]
4(11.5mg,0.01mmol)を、アルゴンの雰囲気下でDME(2mL)に溶解した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液(0.3mL)を添加し、そしてこの反
応物をマイクロ波条件下120℃で20分間加熱した。その固体を廃棄し、そして揮発性物質
を減圧中で除去した。この粗製反応混合物をRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む
))により精製して、生成物(4.0mg)をTFA塩として得た。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
44H
50N
8O
7: 802.9 (M
+); Found: 803.4 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ: 8.32(m,2H),8.12 - 7.84(m,10H),7.52(d,J=7.8Hz,1H),7.32(d,J=8.4Hz,1H),5.61(m,1H),5.14(m,1H),4.39(m,2H),4.12 (dd, J=7.5Hz,1H),3.94 (dd, J=8.4 / 8.4Hz,1H),3.85(m,2H),3.54 (2x s, 6H),3.26(m,1H),2.90(m,1H),2.13 - 1.90(m,6H),0.86 - 0.74(m,12H) ppm。
【2666】
(実施例GG)
【2667】
【化858】
[この文献は図面を表示できません]
1-[2-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-1,3-ジヒドロ-イソインドール-2-カルボン酸tert-ブチルエステル:
[1-(2-{4-[4’-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-アセチル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(107.0mg,0.177mmol)をDCM(1mL)に溶解し、そしてジオキサン中のHCl(4M,1mL)を添加し、そして室温での撹拌を続けた。45分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をさらに精製せずに次の工程において使用した。粗製物質をDMF(0.6mL)に溶解し、そしてDIEA(68.4mg,0.531mmol)を添加した。ラセミ体1,3-ジヒドロ-イソインドー
ル-1,2-ジカルボン酸2-tert-ブチルエステル(46.6mg,0.177mmol)、HATU(67.3mg,0.177mmol)およびDIEA(22.8mg,0.177mmol)のDMF(0.4mL)中の溶液を添加した。この反応物を室温で撹拌した。15分後、この反応物をEtOAcで希釈し、そしてブライン、飽和重炭酸ナトリウ
ム溶液、ブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過および減圧中での溶媒の除去により粗製物質(147.8mg)を得、これをさらに精製せずに次の工程において使
用した。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
42H
48N
6O
7: 748.8 (M
+); Found: 749.2 (M+H
+)。
【2668】
1-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-1,3-ジヒ
ドロ-イソインドール-2-カルボン酸tert-ブチルエステル:
1-[2-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-1,3-ジヒドロ-イソインドール-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(147.8mg)をm-キシレン(2.0mL)に取り、そして135℃で加熱した。固体の酢酸アンモニウム(120mg,1.5mmol)を添加し
、そしてこの反応物を135℃で撹拌した。180分後、この反応物を室温まで冷却し、そして揮発性物質を減圧中で除去した。その粗製反応生成物を、EtOAcと水との間で分配した。
その有機層を集め、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過および溶媒のエバポレーションにより、粗製生成物を得た(142mg)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
42H
47N
7O
5: 729.8 (M
+); Found: 730.4 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ: 8.07(m,2H),7.90 - 7.85(m,8H),7.49 - 7.27(m,5H),6.31(s,1H),5.12 (dd, J=6.9 / 6.9Hz,1H),4.95 - 4.70(m,2H),4.11 (dd, J=7.5 / 7.5Hz,1H),3.83(m,2H),3.53(s,3H),2.41(m,1H),2.13 - 1.95(m,4H),1.45 and 1.22 (2×s, 9H),0.88 - 0.78(m,6H) ppm。
【2669】
(1-{1-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-1,3-
ジヒドロ-イソインドール-2-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエス
テル:
1-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-1H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-1,3-ジヒ
ドロ-イソインドール-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(71.0mg,0.086mmol)をDCM(1.0mL)に溶解し、そしてジオキサン中のHCl(4M,0.5mL)を添加し、そして室温での撹拌を続けた。5分後、全ての揮発性物質を減圧中で除去した。粗製物質をさらに精製せずに次の工程
において使用した。粗製物質をDMF(0.5mL)に溶解し、そしてDIEA(30.9mg,0.24mmol)を添
加した。2-(L)メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(14.0mg,0.080mmol)、HATU(30.4mg,0.08mmol)およびDIEA(10.3mg,0.08mmol)のDMF(0.4mL)中の溶液を添加した。この反応
物を室温で撹拌した。120分後、その粗製反応物を水性塩酸(0.1mL,2M)でクエンチし、そ
してRP-HPLC(溶出液:水/MeCN(0.1% TFAを含む))により精製して、2つのジアステレオマー生成物(1.5mgおよび2.4mg)をTFA塩として得た。
【2670】
化合物A(RP-HPLCで速く溶出する方の物質)
LCMS-ESI
+: calc’d for C
44H
50N
8O
6: 786.9 (M
+); Found: 787.4 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ: 7.90 - 7.75(m,10H),7.50 - 7.27(m,6H),6.42(m,1H),5.39 - 5.21(m,2H),5.09(m,1H),4.16 - 4.08(m,2H),3.81(m,2H),3.52(s,6H),2.41(m,1H),2.13 - 1.95(m,5H),0.91 - 0.79(m,12H) ppm。
【2671】
化合物B(RP-HPLCで遅く溶出する方の物質)
LCMS-ESI
+: calc’d for C
44H
50N
8O
6: 786.9 (M
+); Found: 787.4 (M+H
+)。
1H-NMR: 300MHz,(dmso-d
6)δ: 7.80 - 7.58(m,10H),7.40 - 7.13(m,6H),6.29(m,1H),5.09 - 4.70(m,3H),4.06(m,1H),3.91(m,1H),3.65(m,2H),3.34(s,3H),3.33(s,3H),2.18(m,1H),1.98 - 1.82(m,5H),0.75 - 0.59(m,12H) ppm。
【2672】
(実施例GH)
【2673】
【化859】
[この文献は図面を表示できません]
【2674】
【化860】
[この文献は図面を表示できません]
(S)-4-オキソピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-ベンジル1-tert-ブチル
(S)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-4-オキソピロリジン-2-カルボン酸(2.85g,12.43mmol)と炭酸カリウム(4.33g,24.87mmol)との混合物の、無水N,N-ジメチルホルムアミド(60mL)中の撹拌溶液に、臭化ベンジル(4.25g,24.87mmol)を添加した。この混合物を、室温で一晩撹拌した。
【2675】
得られた粗製混合物をエチルアセテートで希釈し、そしてその有機層を10%重炭酸ナト
リウムおよびブラインで洗浄した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして揮発性物質を減圧中で除去した。その残渣を順相カラムで精製して、2.82g(71%)の所望の生成物を得た。
【2676】
(S)-4-オキソピロリジン-2-カルボン酸ベンジル塩酸塩
(S)-4-オキソピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-ベンジル1-tert-ブチル(2.82g,8.8mmol)
の無水テトラヒドロフラン(44mL)中の撹拌溶液に、1,4-ジオキサン中4NのHCl(9.3mL)を室温で添加した。この混合物を室温で18時間撹拌した。次いで、その生成物をロータリーエバポレーターでトルエンと一緒に3回濃縮して乾固させて、全ての過剰な酸を除去し、そして高真空下で一晩さらに乾燥させ、そしてそのまま次の工程において使用した。定量的収率。
【2677】
(S)-1-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)-4-オキソピロリジン-2-カルボン酸ベンジル
(S)-4-オキソピロリジン-2-カルボン酸ベンジルおよび(S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタン酸を、2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルおよび3-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルの代わりに使用したこと以外は、化合物(S)-1-((S)-2-(メトキシカ
ルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)-4-オキソピロリジン-2-カルボン酸ベンジルを調
製するために使用した手順に従った。
【2678】
(S)-7-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)-1,4-ジオキサ-7-ア
ザスピロ[4.4]ノナン-8-カルボン酸ベンジル
(S)-1-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)-4-オキソピロリジン
-2-カルボン酸ベンジル(2.45g,6.51mmol)を丸底フラスコ中で無水トルエン(200mL)に溶解し、そしてp-トルエンスルホン酸一水和物(124mg,0.1mmol)およびエチレングリコール(808mg,13.02mmol)を添加し、そしてこの混合物を18時間還流し、発生した副生成物である水をDean-Stark装置で除去した。次いで、この粗製混合物を酢酸エチルで希釈し、そしてそれぞれ、10%クエン酸、飽和塩化アンモニウム、10%重炭酸ナトリウム、および最後にブラインで洗浄した。その有機層を合わせ、そして硫酸ナトリウムで乾燥させ、そしてロータリーエバポレーターで濃縮して体積を減少させた。次いで、その粗製残渣を、5% MeOH/DCMを用いる順相カラムクロマトグラフィーで精製した(2.3g,84%)。
【2679】
(S)-7-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)-1,4-ジオキサ-7-ア
ザスピロ[4.4]ノナン-8-カルボン酸
(S)-7-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)-1,4-ジオキサ-7-ア
ザスピロ[4.4]ノナン-8-カルボン酸ベンジル(2.3g,5.47mmol)をエチルアルコール(55mL)
に溶解し、そしてアルゴン下で、10% Pd/Cと一緒に丸底フラスコに入れた。次いで、こ
のフラスコをゴムセプタムで密封し、そして減圧により空気を除去して、風船からのH2で置き換えた。このプロセスを3回繰り返し、そしてこの混合物をH2雰囲気下で18時間撹拌した。次いで、得られた混合物をEliteプラグに通し、そしてロータリーエバポレーター
で濃縮して体積を減少させて、1.76g,98%の所望の生成物を得た。
【2680】
(S)-7-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)-1,4-ジオキサ-7-ア
ザスピロ[4.4]ノナン-8-カルボン酸2-(4-ブロモフェニル)-2-オキソエチル
(S)-5-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)-5-アザスピロ[2.4]
ヘプタン-6-カルボン酸2-(4-ブロモフェニル)-2-オキソエチルを調製するために使用した方法に従って、表題化合物を調製した(2.07g,74%)。
【2681】
(S)-1-((S)-8-(5-(4-ブロモフェニル)-1H-イミダゾール-2-イル)-1,4-ジオキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-7-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチル
(S)-1-((S)-6-(5-(4-ブロモフェニル)-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルを調製するために
使用した方法に従って、表題化合物を調製した(1.64g,82.2%)。
【2682】
(S)-1-((S)-6-(5-(6-(4-(2-((S)-7-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)-1,4-ジオキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-8-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)フェニル)ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル-カルバミン酸メチルエステル:
(S)-1-((S)-8-(5-(4-ブロモフェニル)-1H-イミダゾール-2-イル)-1,4-ジオキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-7-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチル(200mg,0.39mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(130mg,0.51mmol)、酢酸カリウム(116mg,1.18mmol)、およびPd(dppf)Cl
2(29mg,0.039mmol)を全て、ガラスの耐圧容器内で量り、そして無
水1,4-ジオキサン(2mL)を添加した。この混合物に、窒素ガスを約5分間吹き込んだ。次いで、この容器に蓋をして密封し、そして油浴中90℃で一晩、撹拌を続けながら加熱した。
【2683】
この反応容器を室温まで冷却し、そして(S)-1-((S)-6-(5-(6-ブロモナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-3-メチル-1-オキソブ
タン-2-イルカルバミン酸メチル(215mg,0.41mmol)、2MのK
2CO
3、およびPd(PPh3)4(46mg,0.04mmol)を全て、2mLのDMSOと一緒に添加し、そしてこの混合物に窒素ガスを5分間吹き込んだ。この容器に再度蓋をして密封し、そして100℃の油浴中に4時間置いた。
【2684】
得られた粗製混合物を酢酸エチルで希釈し、そしてそれぞれ、ブライン、10%のNa
2CO
3
、10%クエン酸、NH
4Clの飽和溶液、およびブラインで洗浄した。次いで、その有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、そして揮発性物質をロータリーエバポレーターで除去した。その残渣を、最初に順相クロマトグラフィーで、次いで分取HPLCで精製した。収量=205mg(60%)。
1H-NMR: 400MHz,(CDCl
3)δ8.18 - 7.97(m,1H),7.83 - 7.6(m,8H),7.82 - 7.22(m,3H),5.47 - 5.34(m,4H),4.33 - 4.26(m,1H),4.08 - 4.03(m,4H),3.94 - 3.89(m,1H),3.78 - 3.69(m,8H),3.22 (brs,1H),2.96 - 2.94(m,1H),2.49 - 2.46(m,1H),2.22
- 2.17(m,1H),1.99 (brs,1H),1.08 - 1.04(m,2H),0.94 - 0.79(m,12H),0.71(m,4H). MS (ESI) m/z 873.79 [M + H]
+。
【2685】
(実施例GI)
【2686】
【化861】
[この文献は図面を表示できません]
(S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-ヒドロキシブタン酸ベンジル:
N-t-Boc-L-ホモセリン(5.14g,23.45mmol)および重炭酸カリウム(2.46g,24.6mmol)を丸
底フラスコ内で量り、そしてこれに、無水N,N-ジメチルホルムアミド(100mL)および臭化
ベンジル(4.2g,24.6mmol)を添加した。この混合物を室温で18時間撹拌した。次いで、こ
の粗製混合物を酢酸エチルで希釈し、そしてそれぞれ、ブライン、飽和NaHCO
3およびブラインで洗浄し、そしてNa
2SO
4で乾燥させた。次いで、その有機層をロータリーエバポレーターで濃縮して体積を減少させ、そして順相カラムクロマトグラフィーで精製した。収量=7.27g(100%)。
【2687】
(S)-4-(ベンゾ[d][1,3]ジチオール-2-イルオキシ)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸ベンジル:
(S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-ヒドロキシブタン酸ベンジル(5.76g,18.62mmol)およびテトラフルオロホウ酸1,3-ベンゾジチオール-2-イリウム(4.69g,19.55mmol)
をジクロロメタン(186mL)に溶解し、そしてピリジン(4.42g,55.86mmol)を室温で添加した。この混合物を一晩撹拌した。この反応が完了したら、これをトリエチルアミン(11.5g,113.5mmol)でクエンチし、そしてジクロロメタンで希釈した。次いで、その有機層を飽和NaHCO
3およびブラインで洗浄した。その有機層をMgSO4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮して体積を減少させた。次いで、その残渣を順相カラムで精製して、透明な油状物を得た。7.6g(88%)。
【2688】
(S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-(ジフルオロメトキシ)ブタン酸ベンジル:
N-ヨードスクシンイミド(783mg,3.48mmol)を無水ジクロロメタン(10mL)に懸濁させ、そして-35℃でゆっくりとHFピリジン(70% HF)(50μl,1.91mmol)を添加し、そしてこの混合物を5分間〜10分間撹拌した。次いで、この温度で、(S)-4-(ベンゾ[d][1,3]ジチオール-2-イルオキシ)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸ベンジル(400mg,0.87mmol)のジクロロメタン(3mL)中の溶液を滴下により添加した。次いで、この反応内容物を-35℃で1時間、そして室温で1時間撹拌した。
【2689】
この反応混合物に氷冷飽和NaHCO
3を添加し、そしてジクロロメタンで抽出した。その有機層をチオ硫酸ナトリウムの飽和溶液で洗浄し、そしてブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。揮発性物質を減圧中で除去し、そしてその残渣を順相カラムで精製した。161mg(52%)。
【2690】
(S)-2-アミノ-4-(ジフルオロメトキシ)ブタン酸ベンジル:
(S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-(ジフルオロメトキシ)ブタン酸ベンジル(161mg,0.448mmol)を、ジクロロメタン中30%のTFA(5mL)中で1時間撹拌した。得られた混合
物をロータリーエバポレーターで濃縮して体積を減少させ、そしてトルエンに再溶解して、トルエンと一緒に濃縮することを3回行い、そして最後に、その残渣を高真空ポンプで乾燥させた。所望の生成物をそのまま次の工程において使用した。
【2691】
(S)-4-(ジフルオロメトキシ)-2-(メトキシカルボニルアミノ)ブタン酸ベンジル:
(S)-2-アミノ-4-(ジフルオロメトキシ)ブタン酸ベンジル(116mg,0.448mmol)を無水ジクロロメタン(2.5mL)に溶解し、そして0℃まで冷却し、そしてTEA(181mg,1.79mmol)および
メチルクロロホルメート(51mg,0.538mmol)をそれぞれ添加した。この混合物を30分間撹拌し、次いでこれを室温で一晩撹拌した。得られた生成物混合物を飽和NaHCO
3でクエンチし、そしてジクロロメタンで抽出した。その有機層を飽和NH
4Cl溶液およびブラインで洗浄
し、そしてNa
2SO
4で乾燥させた。揮発性物質を減圧中で除去して、カラムでの精製後に、56mg(40%)の所望の生成物を得た。
【2692】
(S)-4-(ジフルオロメトキシ)-2-(メトキシカルボニルアミノ)ブタン酸:
(S)-4-(ジフルオロメトキシ)-2-(メトキシカルボニルアミノ)ブタン酸ベンジル(56mg,0.176mmol)をエチルアルコール(3.5mL)に溶解し、そしてアルゴン下で10% Pd/C(19mg)を
入れた。このフラスコをゴムセプタムで密封し、そして減圧を適用し次いでH
2を放出することを3回繰り返すことにより、空気雰囲気を風船からのH
2で置き換えた。この混合物を室温で4時間撹拌した。完了したら、この粗製混合物をEliteプラグに通し、ロータリーエバポレーターで濃縮して体積を減少させ、そして次の工程においてそのまま使用した。40mg(100%)。
【2693】
(S)-1-((S)-6-(5-(6-(4-(2-((1R,3S,4S)-2-((S)-4-(ジフルオロメトキシ)-2-(メトキシカルボニルアミノ)ブタノイル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)フェニル)ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]
ヘプタン-5-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルエステル:
(S)-1-((S)-6-(5-(6-(4-(2-((1R,3S,4S)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)フェニル)ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチル四塩酸塩(66mg,0.096mmol)、(S)-4-(ジフルオロメトキシ)-2-(メトキシカルボニルアミノ)ブタ
ン酸(20mg,0.088mmol)、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸
塩(24mg)、およびヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBt)(17mg,0.125mmol)を、全
てフラスコ内で量り、そして無水N,N-ジメチルホルムアミド(1mL)を添加した。この混合
物を氷浴中で0℃まで冷却し、そしてN-メチルモルホリン(NMM)(58mg,0.576mmol)を注射器からこの混合物に添加した。この反応内容物を室温で4時間撹拌した。次いで、得られた
混合物を逆相分取HPLCで直接精製した。37mg,(43%)。
1H-NMR: 400MHz,(CD
3OD)δ8.08(s,1H),8.01(d,J= 16Hz,1H),7.86 - 7.66(m,10H),7.38(s,1H),7.27(s,1H),7.03(d,J= 8.4Hz,1H),6.58(t,J= 75.6Hz,1H),5.32(t,J= 7.2Hz,1H),4.70(s,1H),6.66 - 6.25(m,1H),4.51(s,1H),4.14(m,1H),3.98 - 3.78(m,4H),3.63(s,6H),3.50 - 3.46(m,1H),2.70 (brs,1H),2.39 - 1.78(m,7H),1.71 - 1.40(m,2H),0.99 - 0.90(m,5H),0.82 -
0.60(m,4H). MS (ESI) m/z 894.16 [M + H]
+。
【2694】
(実施例GJ)
【2695】
【化862】
[この文献は図面を表示できません]
(S)-4-(ジフルオロメトキシ)-1-((S)-6-(5-(6-(4-(2-((1R,3S,4S)-2-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル)-1H-
イミダゾール-5-イル)フェニル)ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルエステル
(S)-1-((S)-6-(5-(6-(4-(2-((1R,3S,4S)-2-((S)-4-(ジフルオロメトキシ)-2-(メトキシカルボニルアミノ)ブタノイル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)フェニル)ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]
ヘプタン-5-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルエステルを調製
するために使用した方法に従って、表題化合物を調製した。
1H-NMR: 400MHz,(CD
3OD)δ8.13(s,1H),8.03(m,1H),7.91 - 7.85(m,2H),7.80 - 7.71(m,6H),7.42(s,1H),7.31(s,1H),6.97(m,1H),6.56(t,J= 76Hz,1H),5.40 - 5.35(m,1H),4.83(m,1H),4.71(s,1H),4.56(m,1H),4.44 - 4.33(m,1H),3.93 (brs,2H),3.82(m,2H),3.76 - 3.66(m,5H),3.51 -
3.42(m,1H),2.80 - 2.64(m,1H),2.32 - 2.25(m,1H),2.17 - 2.12(m,2H),2.07 -
1.86(m,5H),1.73 - 1.57(m,2H),1.03 - 0.9(m,4H),0.77 - 0.57(m,4H). MS (ESI) m/z 894.00 [M + H]
+。
【2696】
(実施例GK)
【2697】
【化863】
[この文献は図面を表示できません]
(S)-2-(5-(4’-(2-((S)-7-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)-1,4-ジオキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-8-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル:
(S)-1-((S)-6-(5-(6-ブロモナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザスピ
ロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルおよび(S)-1-((S)-8-(5-(4-ブロモフェニル)-1H-イミダゾール-2-イル)-1,4-ジオキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-7-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルの代わりに(S)-1-((S)-8-(5-(4-ブロモフェニル)-1H-イミダゾール-2-イル)-1,4-ジオキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-7-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチル(600mg,1.182mmol)および(S)-2-(5-(4-ブロモフェニル)-1H-イミダゾール-2-イル)ピロリジン-1-
カルボン酸tert-ブチル(510mg,1.3mmol)を用いたこと以外は、(S)-1-((S)-6-(5-(6-(4-(2-((S)-7-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)-1,4-ジオキサ-7-ア
ザスピロ[4.4]ノナン-8-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)フェニル)ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イル-カルバミン酸メチルエステルを調製するために使用した方法に従って、表題化合物を調製した。この変更に従って、他の全ての試薬の量を調節した。489mg(56%)。
【2698】
(S)-3-メチル-1-オキソ-1-((S)-8-(5-(4’-(2-((S)-ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾ
ール-5-イル)ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-1,4-ジオキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-7-イル)ブタン-2-イルカルバミン酸メチル:
以下のように遊離塩基化させたことを除いて、(S)-2-アミノ-4-(ジフルオロメトキシ)
ブタン酸ベンジルを調製するために使用した方法に従って、表題化合物を調製した:揮発
性物質を除去し、そしてその残渣をEtOAcに取り、そして水で洗浄して、その水相中に所
望の生成物を得た。その有機層をいくらかのさらなる水で再度洗浄し、そしてその水相を合わせ、そして50%のNaOH溶液で塩基性化して、そのpHを9に調整した。次いで、その所望の生成物をEtOAc層に逆抽出し、そしてその水層をEtOAcで3回抽出した。その有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、そしてロータリーエバポレーターで濃縮して体積を減少させて、290mg(69%)の所望の化合物を遊離塩基として得た。
【2699】
(S)-1-((S)-2-(5-(4’-(2-((S)-7-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタ
ノイル)-1,4-ジオキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-8-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルエステル:
表題化合物を、1-{2-[5-(9-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-6-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-ジベンゾ[c,e]アゼピン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを調製するために使用した方法に従って調製した。
1H-NMR: 400MHz,(CD
3OD)δ7.80(d,J= 8.0Hz,1H),7.74 - 7.70(m,4H),7.66 - 7.62(m,5H),7.36 - 7.31(m,2H),7.02(t,J=7.6Hz,1H),5.24(m,2H),4.25(d,J= 7.2Hz,1H),4.17(d,J= 7.6Hz,1H),4.11 - 3.85(m,8H),3.66(s,5H),3.50 - 3.45(m,1H),2.56 - 2.44(m,2H),2.36 - 2.17(m,3H),2.09 - 1.99(m,3H),1.01 - 0.86(m,12H). MS (ESI)
m/z 797.84 [M + H]
+。
【2700】
(実施例GL)
【2701】
【化864】
[この文献は図面を表示できません]
(S)-4-(ジフルオロメトキシ)-1-((S)-2-(5-(4’-(2-((S)-7-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)-1,4-ジオキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-8-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルエステル:
表題化合物を、1-{2-[5-(9-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-6-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-ジベンゾ[c,e]アゼピン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを調製するために使用した方法に従って調製した。
1H-NMR: 400MHz,(CD
3OD)δ7.69(d,J= 8.0Hz,1H),7.61 - 7.57(m,4H),7.56 - 7.52(m,5H),7.28 - 7.24(m,2H),6.46(t,J=7.6Hz,1H),5.14(m,2H),4.62(m,1H),4.24(m、11H),3.64(s,5H),2.54 - 2.43(m,2H),2.36 - 1.81(m,8H),099 - 0.84(m,6H). MS (ESI) m/z 849.76 [M + H]
+。
【2702】
(実施例GM)
【2703】
【化865】
[この文献は図面を表示できません]
(S)-2-((S)-2-(5-(4’-(2-((S)-7-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタ
ノイル)-1,4-ジオキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-8-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)ビフ
ェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソ-1-(テトラヒド
ロ-2H-ピラン-4-イル)エチルカルバミン酸メチルエステル:
表題化合物を、1-{2-[5-(9-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-6-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-ジベンゾ[c,e]アゼピン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを調製するために使用した方法に従って調製した。
1H-NMR: 400MHz,(CD
3OD)δ7.68(d,J= 8.0Hz,1H),7.63 - 7.50(m,8H),7.25 - 7.19(m,2H),5.13 - 5.05(m,2H),4.22(d,J= 8.4Hz,1H),4.07(d,J= 7.2Hz,1H),4.01 - 3.80(m,10H),3.56(s,5H),3.36(s,1H),3.29 - 3.18(m,3H),2.46 - 2.34(m,2H),2.27 - 2.07(m,3H),1.99 - 1.87(m,4H),1.54 - 1.19(m,5H),0.85 - 0.76(m,6H). MS (ESI)
m/z 839.84 [M + H]
+。
【2704】
(実施例GN)
【2705】
【化866】
[この文献は図面を表示できません]
(S)-1-((S)-8-(5-(4’-(2-((S)-7-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタ
ノイル)-1,4-ジオキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-8-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-1,4-ジオキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-7-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルエステル:
(S)-2-(5-(4’-(2-((S)-7-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)-1,4-ジオキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-8-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルを調製するために使用した方法に従って、表題化合物を調製した。
1H-NMR: 400MHz,(CD
3OD)δ7.78(d,J= 8.0Hz,1H),7.71 - 7.69(m,4H),7.65 - 7.61(m,5H),5.23(t,J= 8.4Hz,2H),4.17(d,J=
7.6Hz,1H),4.10(m,14H),3.65(s,5H),3.46(s,1H),2.65(s,1H),2.55 - 2.44(m,4H),2.04 - 1.96(m,2H),1.00(d,J= 6.8Hz,1H),0.95 - 0.85(m,12H). MS (ESI) m/z 855.80 [M + H]
+。
【2706】
(実施例GO)
【2707】
【化867】
[この文献は図面を表示できません]
(S)-1-((S)-6-(5-(6-(4-(2-((S)-1-((S)-4-(ジフルオロメトキシ)-2-(メトキシカルボ
ニルアミノ)ブタノイル)ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)フェニル)ナフタ
レン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルエステル:
(S)-1-((S)-6-(5-(6-(4-(2-((1R,3S,4S)-2-((S)-4-(ジフルオロメトキシ)-2-(メトキシカルボニルアミノ)ブタノイル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)フェニル)ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]
ヘプタン-5-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルエステルを調製
するために使用した方法に従って、表題化合物を調製した。
1H-NMR: 400MHz,(CD
3OD)δ8.00 - 7.98(m,1H),7.91 - 7.84(m,1H),7.78 - 7.55(m,8H),7.37 - 7.20(m,2H),6.49(t,J= 75.6Hz,1H),5.25 - 5.20(m,1H),5.14(m,1H),4.57(m,1H),4.12 - 4.01(m,1H),3.89 - 3.81(m,4H),3.75 - 3.66(m,1H),3.58(s,5H),3.42 - 3.39(m,1H),2.33 - 1.77(m,9H),0.94 - 0.83(m,6H),0.72 - 0.52(m,4H). MS (ESI) m/z 867.86 [M + H]
+。
【2708】
(実施例GPおよびGQ)
【2709】
【化868】
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4-(4-ブロモフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-カルボン酸メチルと4-(3-ブロモフ
ェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-カルボン酸メチルとの混合物:
4-ブロモビシクロ[2.2.2]オクタン-1-カルボン酸メチル(1g,4.05mmol)の無水ブロモベ
ンゼン(6.75mL)中の溶液を、塩化アルミニウム(2.16g,16.2mmol)のブロモベンゼン(3.25mL)中の氷水で冷却した懸濁物に、窒素下で滴下により添加した。得られた反応混合物を氷浴中で30分間、次いで周囲温度で一晩撹拌した。この混合物を氷(100g)および濃HCl(3.3mL)に注意深く注ぎ、そしてこの混合物をエーテル(4×100mL)中に抽出した。このエーテル抽出物を合わせ、ブライン(100mL)で洗浄し、分離し、そしてMgSO4で乾燥させて、褐色固体を除いた。シリカクロマトグラフィー(5% 酢酸エチル/ヘキサン)による精製により、
パラ置換誘導体とメタ置換誘導体との混合物を得た(970mg,74%)(さらに詳細な手順については、J.Med.Chem.,2009,52,6,1563を参照のこと)。
【2710】
【化869】
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4-(4-ブロモフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-カルボン酸と4-(3-ブロモフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-カルボン酸との混合物:
表題化合物の混合物を、(1-{3-アセチル-5-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチル
カルバモイル]-イミダゾリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル.を調製するために使用した方法に従って調製した(638mg,94%)。
【2711】
【化870】
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2-ブロモ-1-(4-(4-ブロモフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)エタノンと2-ブ
ロモ-1-(4-(3-ブロモフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)エタノンとの混合物:
表題化合物の混合物を、2-ブロモ-1-{4-[3-(2-ブロモ-アセチル)-フェノキシ]-フェニ
ル}-エタノンを調製するために使用した方法に従って調製した(290mg,43%)。
【2712】
【化871】
[この文献は図面を表示できません]
ピロリジン-1,2-ジカルボン酸(S)-2-(2-(4-(4-ブロモフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)-2-オキソエチル)1-tert-ブチルとピロリジン-1,2-ジカルボン酸(S)-2-(2-(4-(3-ブロモフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)-2-オキソエチル)1-tert-ブチルとの混合物:
表題化合物の混合物を、2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2,3-ジカルボン酸3-(2-{9-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-カルボニルオキシ)-アセチル]-5,7-ジヒドロ-ジベンゾ[c,e]オキセピン-3-イル}-2-オキソ-エチル)エステル2-tert-ブチルエステルを調製するために使用した方法に従って調製した(365mg,94%)。
【2713】
【化872】
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(S)-2-(5-(4-(4-ブロモフェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルと(S)-2-(5-(4-(3-ブロモフェニル)ビシク
ロ[2.2.2]オクタン-1-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブ
チルとの混合物:
表題化合物の混合物を、(S)-1-((S)-6-(5-(4-ブロモフェニル)-1H-イミダゾール-2-イ
ル)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルを調製するために使用した方法に従って調製した(298mg,85%)。
【2714】
【化873】
[この文献は図面を表示できません]
(S)-2-(5-(4-(4-(2-((S)-1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルと(S)-2-(5-(3-(4-(2-((S)-1-(tert-ブトキシカルボ
ニル)ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)フ
ェニル)-1H-イミダゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルとの混合物
表題化合物の混合物を、(S)-2-(5-(4’-(2-((S)-7-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)-1,4-ジオキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-8-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルを調製するために使用した方法に従って調製した。(287mg,73%)。
【2715】
【化874】
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2-((S)-ピロリジン-2-イル)-5-(4-(4-(2-((S)-ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)フェニル)-1H-イミダゾール四塩酸塩と2-((S)-
ピロリジン-2-イル)-5-(3-(4-(2-((S)-ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)ビ
シクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)フェニル)-1H-イミダゾール四塩酸塩との混合物
表題化合物の混合物を、(S)-4-オキソピロリジン-2-カルボン酸ベンジル塩酸塩を調製
するために使用した方法に従って調製した。
【2716】
【化875】
[この文献は図面を表示できません]
(S)-1-((S)-2-(5-(4-(4-(2-((S)-1-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)フェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタ
ン-1-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-
イルカルバミン酸メチルエステル:
(S)-1-((S)-6-(5-(6-(4-(2-((1R,3S,4S)-2-((S)-4-(ジフルオロメトキシ)-2-(メトキシカルボニルアミノ)ブタノイル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)フェニル)ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]
ヘプタン-5-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルエステルを調製
するために使用した方法に従って、表題化合物を調製し、そして(S)-1-((S)-2-(5-(4-(3-(2-((S)-1-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)フェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)-1H-イミダゾー
ル-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルエ
ステルから分取HPLCにより分離した。(41mg,23%)
1H-NMR: 400MHz,(CD
3OD)δ7.63(d,J=
8Hz,1H),7.55(d,J= 8.4Hz,2H),7.42(s,1H),7.34(d,J= 8.4Hz,2H),7.20(s,1H),7.01 - 6.95(m,1H),5.17 - 5.11(m,2H),4.24 - 4.19(m,2H),4.00 - 3.96(m,2H),3.88 - 3.81(m,2H),3.64(s,5H),3.54 - 3.48(m,1H),2.34 - 1.96(m,10H),1.91 (brs、12H),1.01 - 0.88(m,12H). MS (ESI) m/z 772.56 [M + H]
+。
【2717】
(S)-1-((S)-2-(5-(4-(3-(2-((S)-1-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)フェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタ
ン-1-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-
イルカルバミン酸メチルエステル:
(S)-1-((S)-6-(5-(6-(4-(2-((1R,3S,4S)-2-((S)-4-(ジフルオロメトキシ)-2-(メトキシカルボニルアミノ)ブタノイル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)フェニル)ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]
ヘプタン-5-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルエステルを調製
するために使用した方法に従って、表題化合物を調製し、そして(S)-1-((S)-2-(5-(4-(4-(2-((S)-1-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)フェニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル)-1H-イミダゾー
ル-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルエ
ステルから分取HPLCにより分離した。(54mg,30%)。
1H-NMR: 400MHz,(CD
3OD)δ7.66(s,1H),7.43(d,J= 8Hz,2H),7.28 - 7.21(m,3H),7.01 - 6.95(m,1H),5.17 - 5.11(m,2H),4.25 - 4.20(m,2H),3.99 - 3.94(m,2H),3.89 - 3.81(m,2H),3.64(s,5H),3.57 -
3.45(m,1H),2.34 - 1.88(m,22H),1.02 - 0.89(m,12H). MS (ESI) m/z 772.96
[M + H]
+。
【2718】
(実施例GR)
【2719】
【化876】
[この文献は図面を表示できません]
(S)-1-((S)-2-(5-(6-(4-(2-((2S,5R)-1-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)プロパノ
イル)-5-フェニルピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)フェニル)ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルエステル
(S)-1-((S)-6-(5-(6-(4-(2-((1R,3S,4S)-2-((S)-4-(ジフルオロメトキシ)-2-(メトキシカルボニルアミノ)ブタノイル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)フェニル)ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]
ヘプタン-5-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルエステルを調製
するために使用した方法に従って、表題化合物を調製した。
1H-NMR: 400MHz,(CD
3OD)δ8.13(s,1H),8.08(s,1H),7.94 - 7.77(m,8H),7.50 - 7.42(m,3H),7.36 - 7.25(m,2H),7.17 - 6.99(m,2H),5.49 - 5.36(m,2H),5.23(d,J= 5.2Hz,1H),4.27 - 4.21(m,2H),4.04 - 3.99(m,1HN, 3.93 - 3.87(m,1H),3.70(s,1H),3.66(s,4H),2.68 - 2.48(m,2H),2.39 - 2.20(m,4H),2.11 - 2.03(m,2H),1.39(d,J= 6.8Hz,1H),1.04 - 0.96(m,4H),0.93(d,J= 6.8Hz,2H),0.70(d,J= 6.8Hz,2H). MS (ESI) m/z 837.92 [M + H]
+。
【2720】
(実施例GS)
【2721】
【化877】
[この文献は図面を表示できません]
ジメチルカルバモイルオキシ-フェニル-酢酸:THF(10mL)中のヒドロキシル-フェニル-酢酸メチルエステル(500mg)に、ジメチルカルバモイルクロリド(304μl)、TEA(503μl)、およびDMAP(37mg)を添加した。室温で一晩撹拌した後に、この混合物を酢酸エチル(150mL)
に取った。その有機相を1NのHCl(1×100mL)および飽和重炭酸ナトリウム(1×100mL)で洗
浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去した後に、得られた固体をTHF(6mL)に溶解した。この溶液に2MのLiOH(3mL)を添加した。室温で90分間撹拌した後に、この
反応混合物を2NのHCl(3.2mL)で酸性化した。この混合物を酢酸エチル(50mL)で抽出した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させた。その溶媒を減圧下で除去して、ジメチルカルバモイルオキシ-フェニル-酢酸(561mg,83%)をオフホワイトの固体として得た。
【2722】
[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-ジメチルカルバモイルオキシ-2-フェニル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:メタノー
ル(0.5mL)中の2-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピ
ロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(40mg)に、ジオキサン中4NのHCl(0.5mL)を添加した。この混合物を2時間撹拌し、次いで濃縮して、粗製アミンのHCl塩を得た。DMF(1mL)中のこの粗製アミンに、DIEA(14μl)を添加した。全ての物質が溶解した後に、
ジメチルカルバモイルオキシ-フェニル-酢酸(12mg)および(1-シアノ-2-エトキシ-2-オキ
ソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノ-モルホリノ-カルベニウムヘキサフルオロホ
スフェート(COMU、23mg)を添加した。30分間撹拌した後に、この反応物を分取HPLC(10%〜60% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製して、表題生成物を得た(22mg,48%)。
1H NMR(MeOH-d4, 400 MHz)δ: 8.22-8.05(m,2H),7.92-7.69(m,9H),7.56-7.44(m,6H),6.08-5.92(d,1H),5.27-5.20(m,2H),4.28-4.24(m,1H),4.13-4.00(m,2H),3.90-3.68(m,2H),3.66(s,3H),3.45-3.38(m,2H),2.92-2.90(m,6H),2.47-1.96(m,10H),1.05-0.91(m,6H) ; MS (ESI) m/z 837.3 [M + H]
+。
【2723】
(実施例GT)
【2724】
【化878】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-ジメチルカルバモイルオキシ-2-フェニル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:表題化合
物を、[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-ジメチルカルバモイルオキシ-2-フェニル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(実施
例6)のために使用した方法に従って調製した(20mg,43%)。
1H NMR(MeOH-d4, 400 MHz)
δ: 8.21-8.04(m,2H),7.93-7.89(m,3H),7.81-7.68(m,5H),7.53-7.41(m,7H),6.10-5.78(d,1H),5.28-5.21(m,2H),4.28-4.26(m,1H),4.03-3.81(m,4H),3.66(s,3H),3.62-3.45(m,2H),2.92-2.85(m,6H),2.42-1.90(m,10H),1.01-0.89(m,6H); MS (ESI) m/z 837.5 [M +
H]
+。
【2725】
(実施例GU)
【2726】
【化879】
[この文献は図面を表示できません]
4-シアノ-2-{5-[6-(4-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-ア
ザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:[2-メチル-1-(6-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イ
ミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(997mg,1.91mmol)、2-[5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾ
ール-2-イル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル、Pd(PPh
3)
4(184mg,0.159mmol)、およびK
2CO
3(H
2O中2M,1.9mL,3.8mmol)を、1,2-ジメトキシエタン(16mL)中で合わせた。この反応混合物を、N
2を10分間吹き込んで脱気し、次いで3.5時間加熱還流
した。加熱後、この反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、そしてH
2Oおよびブラインで洗浄した。その有機相をMgSO
4で乾燥させ、次いで濾過し、そして濃縮した。得ら
れた残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(0%〜100%(10% MeOH/DCM)/EtOAc)で精製
して、表題化合物を得た(641mg,51%)。
【2727】
(1-{6-[5-(4-{6-[2-(4-シアノ-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ナフタ
レン-2-イル}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カル
ボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル-三塩酸塩:4-シアノ-2-{5-[6-(4-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(639mg,0.816mmol)をDCM(8mL)に溶
解し、そしてジオキサン中4.0MのHCl(2mL,8mmol)を添加した。37分間撹拌した後に、その固体を濾別し、そしてEtOAcですすいで、表題化合物を得た(597mg,92%)。
【2728】
[1-(6-{5-[4-(6-{2-[4-シアノ-1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-
ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミ
ダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カ
ルバミン酸メチルエステル:2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(40mg,0.227mmol)、EDC-HCl(44mg,0.227mmol)およびHOBt(32mg,0.237mmol)をDMF(2mL)中で合わせ、そして室温で20分間撹拌した。(1-{6-[5-(4-{6-[2-(4-シアノ-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ナフタレン-2-イル}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル-三塩酸
塩(150mg,0.189mg)を添加し、この反応混合物を0℃まで冷却し、そしてNMM(0.104mL,0.947mmol)を滴下により添加した。1.5時間後、この反応混合物を室温まで温めた。30分後、
この混合物をEtOAcで希釈し、そしてNaHCO
3、次いで1:1のブライン/5M NaOHで洗浄した
。その有機相をMgSO
4で乾燥させ、次いで濾過し、そして濃縮した。得られた残渣をHPLC
により精製して、表題化合物を得た(18mg,11%)。MS (ESI) m/z 840 [M + H]
+。
【2729】
(実施例GV)
【2730】
【化880】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(6-{5-[4-(6-{2-[4-シアノ-1-(2-メトキシカルボニルアミノ-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:2-メトキシカルボニルアミノ-酪酸(37mg,0.227mmol)、EDC-HCl(44mg,0.227mmol)およびHOBt(32mg,0.237mmol)をDMF(2mL)中で合わせ、そして室温で20分間撹拌した
。(1-{6-[5-(4-{6-[2-(4-シアノ-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ナフタ
レン-2-イル}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル-三塩酸塩(150mg,0.189mg)を
添加し、この反応混合物を0℃まで冷却し、そしてNMM(0.104mL,0.947mmol)を滴下により
添加した。1.5時間後、この反応混合物を室温まで温めた。30分後、この混合物をEtOAcで希釈し、そしてNaHCO
3、次いで1:1のブライン/5M NaOHで洗浄した。その有機相をMgSO
4
で乾燥させ、次いで濾過し、そして濃縮した。得られた残渣をHPLCにより精製して、表題化合物を得た(85mg,54%)。MS (ESI) m/z 826 [M + H]
+。
【2731】
(実施例GW)
【2732】
【化881】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(4-シアノ-2-{5-[6-(4-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-
イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2,2-ジメチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:2-メトキシカルボニルアミノ-3,3-ジメチル-酪酸(37mg,0.227mmol)、EDC-HCl(44mg,0.227mmol)およびHOBt(32mg,0.237mmol)をDMF(2mL)中で合わせ、そして室温で20分間撹拌した。(1-{6-[5-(4-{6-[2-(4-シアノ-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ナフタレン-2-イル}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-ス
ピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル-三塩酸塩(150mg,0.189mg)を添加し、この反応混合物を0℃まで冷却し、そしてNMM(0.104mL,0.947mmol)を滴下により添加した。1.5時間後、この反応混合物を室温まで温めた。30分
後、この混合物をEtOAcで希釈し、そしてNaHCO
3、次いで1:1のブライン/5M NaOHで洗浄
した。その有機相をMgSO
4で乾燥させ、次いで濾過し、そして濃縮した。得られた残渣をHPLCにより精製して、表題化合物を得た(77mg,48%)。MS (ESI) m/z 855 [M + H]
+。
【2733】
(実施例GX)
【2734】
【化882】
[この文献は図面を表示できません]
4-シアノ-2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニ
ル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2-[5-(4-
ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(2.895g,6.94mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(2.64g,10.41mmol)、Pd(dppf)
2Cl
2(254mg,0.347mmol)およびKOAc(2.04g,20.82mmol)をジオキサン中で合わせ、そしてN
2の吹き込みにより12分間脱気した。次いで、この反応混合物を90℃で18時間撹拌し、室温まで冷却し、そしてEtOAcで希釈した。この有機混合物を飽和水性NaHCO
3およびブライ
ンで洗浄し、その後、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その粗製残渣をシリ
カカラムクロマトグラフィー(50%〜100% EtOAc/Hex)により精製して、表題化合物を得た(1.56g,48%)。
【2735】
4-シアノ-2-{5-[4-(6-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-ア
ザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル
]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:4-シアノ-2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダ
ゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.990g,2.13mmol)、(1-{6-[5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(1.007g,1.92mmol)、Pd(PPh
3)
4(222mg,0.192mmol)およびK
2CO
3(H
2O中2.0M,2.1mL,4.2mmol)を、1,2-ジメト
キシメタン中で合わせた。この混合物をN
2を吹き込みながら10分間脱気し、次いで、4時
間加熱還流し、次いで冷却した。この反応混合物をEtOAcで希釈し、そして飽和水性NaHCO
3およびブラインで洗浄し、その後、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(EtOAc、次いで2% MeOH/DCM、次いで4% MeOH/DCM)により精製して、表題化合物を得た(1.028g,68%)。
【2736】
(1-{6-[5-(6-{4-[2-(4-シアノ-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニ
ル}-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル三塩酸塩:4-シアノ-2-{5-[4-(6-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-
イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.000g,1.28mmol)のDCM(16mL)中の溶液をHCl(ジオキサン中4.0M,3.2mL,12.8mmol)で処理した。2.5時間後、その固体を濾別
し、そしてEtOAcですすいで、表題化合物を得た(1.004g,99%)。
【2737】
[1-(6-{5-[6-(4-{2-[4-シアノ-1-(2-メトキシカルボニルアミノ-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:2-2-メトキシカルボニルアミノ-酪酸(37mg,0.227mmol)、EDC-HCl(44mg,0.227mmol)およびHOBt(32mg,0.237mmol)をDMF(2mL)中で合わせ、そして室温で20分間撹拌し
た。(1-{6-[5-(6-{4-[2-(4-シアノ-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェ
ニル}-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル三塩酸塩(150mg,0.189mg)を添加し、この反応混合物を0℃まで冷却し、そしてNMM(0.104mL,0.947mmol)を滴下により
添加した。1.5時間後、この反応混合物を室温まで温めた。30分後、この混合物をEtOAcで希釈し、そしてNaHCO
3、次いでブラインで洗浄した。その有機相をMgSO
4で乾燥させ、次
いで濾過し、そして濃縮した。得られた残渣をHPLCにより精製して、表題化合物を得た(78mg,49%)。MS (ESI) m/z 826 [M + H]
+。
【2738】
(実施例GY)
【2739】
【化883】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(4-シアノ-2-{5-[4-(6-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェ
ニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2,2-ジメチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:2-メトキシカルボニルアミノ-3,3-ジメチル-酪酸(43mg,0.227mmol)、EDC-HCl(44mg,0.227mmol)およびHOBt(32mg,0.237mmol)をDMF(2mL)中で合わせ、そして室温で20分間撹拌した。(1-{6-[5-(6-{4-[2-(4-シアノ-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-ス
ピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル三
塩酸塩(150mg,0.189mg)を添加し、この反応混合物を0℃まで冷却し、そしてNMM(0.104mL,0.947mmol)を滴下により添加した。20後、この反応混合物を室温まで温めた。30分後、この混合物をEtOAcで希釈し、そしてNaHCO
3、次いでブラインで洗浄した。その有機相をMgSO
4で乾燥させ、次いで濾過し、そして濃縮した。得られた残渣をHPLCにより精製して、表題化合物を得た(73mg,45%)。MS (ESI) m/z 854 [M + H]
+。
【2740】
(実施例GZ)
【2741】
【化884】
[この文献は図面を表示できません]
4-ヒドロキシメチル-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-メチルエ
ステル:4-メチレン-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-メチルエステル(4.48g,19.71mmol)をTHF(100mL)に溶解し、そしてその撹拌溶液を0℃まで冷却した。ボラン-ジメチルスルフィド錯体(1.9mL,19.7mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を室温
まで一晩温めた。16時間後、気泡の発生が観察されなくなるまで、水を滴下により添加した。次いで、この撹拌混合物を0℃まで冷却した。水性NaOH(H
2O中5M,5.3mL,26.6mmol)、
次いでH
2O
2(H
2O中30 wt%,6.0mL,58.5mmol)を滴下により添加した。次いで、この反応物
を50℃まで温めた。30分後、この混合物をエチルエーテルで希釈し、そして水およびブラインで洗浄した。その有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その粗製残
渣をシリカカラムクロマトグラフィー(25%〜75% EtOAc/Hex)により精製して、表題化合
物を得た(2.08g,41%)。
【2742】
4-メトキシメチル-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-メチルエス
テル:4-ヒドロキシメチル-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-メチルエステル(861mg,3.32mmol)をDCM(6.6mL)に溶解し、次いで2,6-ジ-tert-ブチル-4-メチル
ピリジン(1.023g,4.98mmol)およびAgOTf(938mg,3.65mmol)を添加した。この反応混合物を0℃まで冷却し、そしてヨードメタン(0.25mL,3.98mmol)を添加した。4分後、この反応混
合物をDCMで希釈し、そしてこれをEliteで濾過した。その濾液を濃縮して残渣にし、これをジエチルエーテルに溶解した。その有機溶液を10%のHClおよびブラインで洗浄し、次いでMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグ
ラフィー(20%〜80% EtOAc/Hex)により精製して、表題化合物を得た(479mg,53%)。
【2743】
4-メトキシメチル-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル:4-メトキシメチル-ピロリジン-1,2-ジカルボン
酸1-tert-ブチルエステル2-メチルエステル(461mg,1.68mmol)をMeOH(17mL)に溶解し、そ
してLiOH(H
2O中1M,8.5mL,8.5mmol)を添加した。室温で5時間撹拌した後に、そのMeOHを減圧下で除去した。その水溶液を分液漏斗に注ぎ、1MのHCl(9mL,9mmol)で希釈し、そしてDCM(3回)で抽出した。合わせた有機物をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その
残渣をMeCN(17mL)に溶解し、そして2,4’-ジブロモアセトフェノン(514mg,1.85mmol)、およびトリエチルアミン(0.258mL,1.85mmol)で処理した。2時間撹拌した後に、その溶媒を
除去し、そしてその固体をEtOAcに懸濁させた。その有機層を飽和水性NaHCO
3およびブラ
インで洗浄し、次いでMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その粗製残渣をシリ
カカラムクロマトグラフィー(15%〜35% EtOAc/Hex)により精製して、表題化合物を得た(746mg,97%)。
【2744】
2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-メトキシメチル-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:4-メトキシメチル-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル(746mg,1.63mmol)をPhMe(16mL)に溶解し、そしてNH
4OAc(2.52g,32.7mmol)で処理した。この撹拌混合物を19時間還流し、次いで室温まで冷却し、そしてEtOAcで希釈した。その有機相を飽和水性NaHCO
3およびブラインで洗浄し、次いでMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その
粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(35%〜65% EtOAc/Hex)により精製して、表
題化合物を得た(334mg,47%)。
【2745】
(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-メトキシメチル-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-メトキシメチル-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブ
チルエステル(334mg,0.765mmol)をDCM(4mL)に溶解し、そしてHCl(ジオキサン中4.0M,0.960mL,3.83mmol)で処理した。2.5時間後、この溶液を濃縮し、そしてその残渣を2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(146mg,0.832mmol)およびHATU(316mg,0.832mmol)で処理した。その固体をDMF(4mL)に懸濁させ、そしてこの反応混合物を0℃まで冷却し、その後
、トリエチルアミン(0.67mL,3.83mmol)を滴下の様式で添加した。30分後、この混合物を
室温まで温めた。さらに1時間後、これをEtOAcで希釈し、そして飽和水性NaHCO
3およびブラインで洗浄した。次いで、これをMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その粗
製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(80%〜100% EtOAc/Hex)により精製して、表題化合物を得た(369mg,98%)。
【2746】
[1-(4-メトキシメチル-2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-
イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-メトキシメチル-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メ
チルエステル(348mg,0.705mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(269mg,1.06mmol)、Pd(dppf
)
2Cl
2(52mg,0.0705mmol)およびKOAc(208g,2.12mmol)をジオキサン中で合わせ、そしてN
2
を吹き込むことにより12分間脱気した。次いで、この反応混合物を90℃で18時間撹拌し、室温まで冷却し、そしてEtOAcで希釈した。この有機混合物を飽和水性NaHCO
3およびブラ
インで洗浄し、その後、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その粗製残渣をシ
リカカラムクロマトグラフィー(80%〜100% EtOAc/Hex)により精製して、表題化合物を得た(297mg,78%)。
【2747】
[1-(2-{5-[4-(6-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-ス
ピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-4-メトキシメチル-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:[1-(4-メトキシメチル-2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-
カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(132mg,0.244mmol)、(1-{6-[5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(154mg,0.293mmol)、Pd(PPh
3)
4(28mg,0.0244mmol)およびK
2CO
3(H
2O中2M,0.488mL,0.976mmol)を1,2-ジメト
キシエタン(5mL)中で合わせた。この混合物を、N
2を12分間吹き込んで脱気し、次いで、85℃まで4時間加熱した。室温まで冷却した後に、この反応混合物をEtOAcで希釈し、次い
で水およびブラインで洗浄した。その有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮し
た。その粗製残渣をHPLCにより精製して、表題化合物を得た(118mg,56%)。MS (ESI) m/z 859 [M + H]
+。
【2748】
(実施例HA)
【2749】
【化885】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ペンタノイル)-ピロリジ
ン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イルエチニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-ブチル)-カルバミン酸メチルエステル:2-[4-エチニル-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリ
ジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(192mg,0.490mmol)、2-[5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(260mg,0.588mmol)、Pd(PPh
3)
4(57mg,0.0490mmol)、CuI(19mg,0.0980mmol)およびEt
3N(0.683mL,4.90mmol)をDMF(5mL)中で合わせた。この撹拌反応混合物を10分間脱気し、次いで、80℃
まで3時間加熱し、その後、これをEtOAcで希釈し、H
2Oおよびブラインで洗浄した。その
有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロ
マトグラフィー(45%〜75% EtOAc/Hex)により精製して、ナフチルアルキン化合物を得た(147mg,40%)。この生成物をDCM(10mL)に溶解し、そしてTFA(5mL)で処理した。20時間撹拌
した後に、この混合物を濃縮した。その残渣を遊離塩基化し、次いで2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ペンタン酸(52mg,0.276mmol)、HATU(84mg,0.222mmol)およびDMF(2mL)で処理した。この撹拌混合物を0℃まで冷却し、そしてDIPEA(0.160mL,0.923mmol)を滴下
により添加した。この反応物をゆっくりと一晩かけて室温にした。30時間後、6滴の5M NaOHを添加し、そしてこの混合物を20分間撹拌し、その後、これをEtOAcで希釈し、そして1MのLiOHおよびブラインで洗浄した。その有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃
縮した。その粗製残渣をHPLCにより精製して、表題化合物を得た(33mg,22%)。MS (ESI)
m/z 765 [M + H]
+。
【2750】
(実施例HB)
【2751】
【化886】
[この文献は図面を表示できません]
4,4-ジフルオロ-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル:2-ブロモ-1-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-エタノン(1g,3.07mmol)および4,4-ジフルオロ-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(849mg,3.38mmol)を、MeCN(15mL)に懸濁させ、そしてEt
3N(0.45mL,3.22mmol)で処理した。一晩撹拌した後に、この反応混合物を濃縮した。得られた残渣をEtOAcに溶解し、そして水、飽和水性NaHCO
3およびブラインで洗浄した。その有機層をMgSO
4で乾
燥させ、濾過し、そして濃縮した。粗製物質をシリカカラムクロマトグラフィー(0%〜20%
EtOAc/Hex)により精製して、表題化合物を得た(1.27g,83%)。
【2752】
2-[5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4,4-ジフルオロ-ピロ
リジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:4,4-ジフルオロ-ピロリジン-1,2-ジカルボン
酸2-[2-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステ
ル(1.2g,2.41mmol)を、NH
4OAc(3.72g,96.4mmol)およびPhMe(48mL)で処理した。この反応
混合物を、撹拌しながら18時間還流した。この時間の後に、これを室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、そして飽和水性NaHCO
3およびブラインで洗浄した。濾過および濃縮により粗
製残渣を得、これをシリカカラムクロマトグラフィー(20%〜60% EtOAc/Hex)により精製
して、表題化合物を得た(803mg,70%)。
【2753】
(1-{2-[4-(6-{2-[4,4-ジフルオロ-1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イルエチニル)-1H-イミ
ダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチル
エステル:2-[4-エチニル-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(199mg,0.508mmol)、2-[5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4,4-ジフルオロ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(364mg,0.762mmol)、Pd(PPh
3)
4(118mg,0.102mmol)、CuI(19mg,0.102mmol)およびトリエチルアミン(0.71mL,5.08mmol)をDMF(5mL)に懸濁させた。この反応混合物を、N
2を吹き込んで脱気し、次いで80℃まで4時間加熱した。この時間の後、この
混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、そして水、飽和水性NaHCO
3およびブラインで
洗浄した。その有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。粗製物質をシリカ
カラムクロマトグラフィー(50%〜100% EtOAc/Hex)により精製して、ナフチルアルキンを得た(284mg,71%)。この物質の一部分(123mg,0.156mg)をEtOH(4mL)に溶解し、そして濃HClで処理した。この反応混合物を、18時間還流しながら撹拌した。次いで、この溶液を濃縮した。得られた残渣を2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(60mg,0.343mmol)およびHATU(130mg,0.343mmol)で処理し、DMF(3mL)に懸濁させ、そして0℃まで冷却した。DIPEA(0.272mL,1.56mmol)を滴下により添加した。4時間撹拌した後に、NaOH(H
2O中5M,0.300mL,1.5mmol)を添加した。この混合物を3時間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、そして1MのLiOH(2回)、次いでブラインで洗浄した。その有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃
縮した。次いで、その粗製残渣をHPLCにより精製して、表題化合物を得た(53mg,44%)。MS
(ESI) m/z 773 [M + H]
+。
【2754】
(実施例HC)
【2755】
【化887】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(4-シアノ-2-{5-[6-(4-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-
イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-ブチル]-カルバミン酸メチルエステル:(1-{6-[5-(4-{6-[2-(4-シアノ-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾー
ル-4-イル]-ナフタレン-2-イル}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル-三塩酸塩(148mg,0.187mmol)、2-2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ペンタン酸(42mg,0.224mmol)およびHATU(78mg,0.206mmol)をDMF(2mL)中で合わせ、そして0℃まで冷却した。DIPEA(0.163mL,0.935mmol)を滴下により添加した。この反応混合物を室温までゆっくりと温めた
。12時間後、これをEtOAcで希釈し、そして飽和水性NaHCO
3、次いでブラインで洗浄した
。その有機相をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その粗製残渣をHPLCにより
精製して、表題化合物を得た(80mg,50%)。MS (ESI) m/z 854 [M + H]
+。
【2756】
(実施例HD)
【2757】
【化888】
[この文献は図面を表示できません]
4-ジフルオロメトキシメチル-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-
メチルエステル:4-ヒドロキシメチル-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-メチルエステル(584mg,2.25mmol)およびCuI(86mg,0.45mmol)を、MeCN(10mL)に懸濁させた。この反応混合物を45℃まで加熱し、そしてジフルオロ-フルオロスルホニル-酢酸(0.465mL,4.5mmol)を30分間かけて滴下により添加した。撹拌をさらに3時間続け、その後、この反応混合物を室温まで冷却し、そして濃縮した。その残渣をEtOAcに取り、そして飽
和水性NaHCO
3およびブラインで洗浄し、次いでMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮し
た。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(19%〜40% EtOAc/Hex)により精製
して、表題化合物を得た(394mg,57%)。
【2758】
4-ジフルオロメトキシメチル-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル:4-ジフルオロメトキシメチル-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-メチルエステル(398mg,1.29mmol)をMeOH(8mL)に溶解し、そしてLiOH(H
2O中1M,2mL,2mmol)を添加した。室温で5時間撹拌した後に
、そのMeOHを減圧下で除去した。この水溶液を分液漏斗に注ぎ、1MのHCl(2mL,2mmol)で希釈し、そしてDCM(3回)で抽出した。合わせた有機物をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして
濃縮した。その残渣をMeCN(4mL)に溶解し、そして2,4’-ジブロモアセトフェノン(200mg,0.719mmol)、およびトリエチルアミン(0.100mL,0.719mmol)で処理した。15時間撹拌した
後に、その溶媒を除去した。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(10%〜35%
EtOAc/Hex)により精製して、表題化合物を得た(303mg,94%)。
【2759】
2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-ジフルオロメトキシメチル-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:4-ジフルオロメトキシメチル-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエ
ステル(303mg,0.615mmol)をPhMe(12mL)に溶解し、そしてNH
4OAc(948mg,12.3mmol)で処理
した。この撹拌混合物を23時間還流し、次いで室温まで冷却し、そしてEtOAcで希釈した
。その有機相を飽和水性NaHCO
3およびブラインで洗浄し、次いでMgSO
4で乾燥させ、濾過
し、そして濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(25%〜50% EtOAc/Hex)により精製して、表題化合物を得た(130mg,45%)。
【2760】
(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-ジフルオロメトキシメチ
ル-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-ジフルオロメトキシメチル-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルをDCM(4mL)に溶解し、そしてHCl(ジオキサン中4.0M,1mL,4mmol)で処理した。2.5時間後、この溶液を濃縮し、そしてその残渣を2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(55mg,0.315mmol)およびHATU(120mg,0.315mmol)で処理した
。その固体をDMF(3mL)に懸濁させ、そしてこの反応混合物を0℃まで冷却し、その後、ト
リエチルアミン(0.25mL,1.43mmol)を滴下の様式で添加した。30分後、この混合物を室温
まで温めた。さらに1時間後、これをEtOAcで希釈し、そして飽和水性NaHCO
3およびブラインで洗浄した。次いで、これをMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その粗製残
渣をシリカカラムクロマトグラフィー(60%〜100% EtOAc/Hex)により精製して、表題化合物を得た(92mg,61%)。
【2761】
(1-{4-ジフルオロメトキシメチル-2-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-
メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸
メチルエステル:(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-ジフルオロメトキシメチル-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエ
ステル(42mg,0.174mmol)、[2-メチル-1-(2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プ
ロピル]-カルバミン酸メチルエステル(95mg,0.191mmol)、Pd(PPh
3)
4(20mg,0.0174mmol)およびK
2CO
3(H
2O中2M,0.191mL,0.383mmol)を1,2-ジメトキシエタン(2mL)中で合わせた。こ
の混合物を、N
2を12分間吹き込んで脱気し、次いで85℃まで4時間加熱した。室温まで冷
却した後に、この反応混合物をEtOAcで希釈し、次いで水およびブラインで洗浄した。そ
の有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その粗製残渣をHPLCにより精製
して、表題化合物を得た(42mg,30%)。MS (ESI) m/z 819 [M + H]
+。
【2762】
(実施例HE)
【2763】
【化889】
[この文献は図面を表示できません]
3a,6a-ジヒドロ-チエノ[3,2-b]チオフェン-2-カルボン酸メトキシ-メチル-アミド:3a,6a-ジヒドロ-チエノ[3,2-b]チオフェン-2-カルボン酸(2g,10.86mmol)、MeNHOMe-HCl(1.06g,10.86mmol)、HOBt(1.47g,10.86mmol)およびDIPEA(5.9mL,33.67mmol)をDMF(40mL)中で合
わせた。この撹拌混合物に、EDCI(2.72g,14.12mmol)を添加した。5時間後、EtOAc(100mL)を添加し、そしてその有機物を飽和水性NaHCO
3およびブラインで洗浄し、次いでMgSO
4で
乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(20%〜45% EtOAc/Hex)により精製して、表題化合物を得た(1.98g,80%)。
【2764】
1-(3a,6a-ジヒドロ-チエノ[3,2-b]チオフェン-2-イル)-エタノン:3a,6a-ジヒドロ-チエ
ノ[3,2-b]チオフェン-2-カルボン酸メトキシ-メチル-アミド(1.955g,8.60mmol)をTHFに溶解した。この撹拌溶液を0℃まで冷却し、その後、メチルマグネシウムブロミド(PhMe中1.4M,8.6mL,12.04mmol)を添加した。この反応物を一晩かけて次第に室温まで温め、次いで
これを、10%のHClの添加によりクエンチした。その水相をジエチルエーテルで抽出した。その有機相をブラインで洗浄し、次いでMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、表
題化合物を得た(1.98g,80%)。
【2765】
2-ブロモ-1-(3a,6a-ジヒドロ-チエノ[3,2-b]チオフェン-2-イル)-エタノン:1-(3a,6a-
ジヒドロ-チエノ[3,2-b]チオフェン-2-イル)-エタノン(453mg,2.48mmol)をTHF(12mL)に溶解し、そしてフェニルトリメチルアンモニウムトリブロミド(932mg,2.48mmol)を添加した。1時間撹拌した後に、この懸濁物をCELITEで濾過した。その濾液をジエチルエーテルで
希釈し、次いで飽和水性NaHCO
3およびブラインで洗浄し、次いでMgSO
4で乾燥させ、濾過
し、そして濃縮して表題化合物を得、これをさらに精製せずに持ち越した。
【2766】
ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-[2-(3a,6a-ジヒドロ-チエノ[3,2-b]チオフェン-2-イル)-2-オキソ-エチル]エステル:粗製2-ブロモ-1-(3a,6a-ジヒドロ-
チエノ[3,2-b]チオフェン-2-イル)-エタノン(出発物質からの完全な転換を仮定して2.48mmol)をBoc-プロリンおよびMeCN(25mL)で処理した。トリエチルアミンを添加し、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌し、次いで濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグ
ラフィー(14%〜35% EtOAc/Hex)により精製して、表題化合物を得た(595mg,61%)。
【2767】
ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(5-ブロモ-3a,6a-ジヒドロ-チエノ[3,2-b]チオフェン-2-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル:ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-[2-(3a,6a-ジヒドロ-チエノ[3,2-b]チオフェン-2-イル)-2-オキソ-エチル]エステル(595mg,1.5mmol)をDMF(7.5mL)に溶解し、そしてN-ブロモスクシ
ンイミド(295mg,1.65mmol)で処理した。この反応混合物を室温で4日間撹拌し、次いでEtOAcで希釈し、そして飽和水性NaHCO
3およびブラインで洗浄した。その有機層をMgSO
4で乾
燥させ、濾過し、そして濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(20%〜50% EtOAc/Hex)により精製して、表題化合物を得た(469mg,66%)。
【2768】
2-[5-(5-ブロモ-3a,6a-ジヒドロ-チエノ[3,2-b]チオフェン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-[2-(5-ブロモ-3a,6a-ジヒドロ-チエノ[3,2-b]チオフェン-2-イル)-2-オキソ-エチル]エステル1-tert-ブチルエステル(480mg,1.01mmol)をPhMe(10mL)および酢酸アンモニウム(1.56g,20.24mmol)で処理した。この反応混合物を撹拌しながら16時間還流し、次いで室温まで冷却した。EtOAcを添加し、そしてその有機相を飽和水性NaHCO
3およびブラインで洗浄し
た。これをMgSO
4で乾燥させた後に、これを濾過し、そして濃縮した。その粗製残渣をシ
リカカラムクロマトグラフィー(25%〜60% EtOAc/Hex)により精製して、表題化合物を得
た(378mg,82%)。
【2769】
2-{5-[5-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-3a,6a-ジヒドロ-
チエノ[3,2-b]チオフェン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボンtert-ブチルエステル:2-[5-(5-ブロモ-3a,6a-ジヒドロ-チエノ[3,2-b]チオフェン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(273mg,0.598mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.228mg,0.897mmol)、Pd(dppf)
2Cl
2(44mg,0.0598mmol)およびKOAc(176mg,1.79mmol)をジオキサン中で合わせ、そしてN
2を吹き込むことにより12分間脱気した。次いで、この反応混合物を85℃で2.5時間撹拌し、室温まで冷却し、そしてEtOAcで希釈した。この有機混合物を飽和水性NaHCO
3およびブラインで洗浄し、その後、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフ
ィー(25%〜60% EtOAc/Hex)により精製して、表題化合物を得た(0.159g,53%)。この生成
物には、等モル量の副生成物が混入していた。この副生成物は、タンパク質脱臭素化された(proteodebrominated)出発物質であると考えられた。
【2770】
[1-(2-{5-[5-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-3a,6a-ジヒドロ-チエノ[3,2-b]チオフェ
ン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-
カルバミン酸メチルエステル:2-{5-[5-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-3a,6a-ジヒドロ-チエノ[3,2-b]チオフェン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(159mg,0.317mmol)、2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(124mg,0.317mmol)、Pd(PPh
3)
4(37mg,0.0317mmol)およびK
2CO
3(H
2O中2M,0.32mL,0.64mmol)を1,2-
ジメトキシエタン(3mL)中で合わせ、そしてN
2を10分間吹き込むことにより脱気した。こ
の撹拌反応混合物を85℃まで3.5時間温め、次いで室温まで冷却し、そしてEtOAcで希釈した。その有機相を飽和水性NaHCO
3およびブラインで洗浄し、その後、MgSO
4で乾燥させ、
濾過し、そして濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィー(EtOAc、次いで5% MeOH/DCM)により精製して、Suzukiカップリングした生成物を得た(89mg,41%)。こ
の物質をDCM(4mL)に溶解し、そしてHCl(ジオキサン中4M,1mL,4mmol)で処理した。73分間
撹拌した後に、この反応混合物をEtOAcで希釈し、そしてその固体を濾別し、そしてEtOAcですすいだ。その固体を乾燥させ、次いで2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(37mg,0.212mmol)、HATU(81mg,0.212mmol)およびDMF(2mL)と合わせた。この撹拌反応混合物を0℃まで冷却し、そしてDIPEA(0.17mL,0.96mmol)を滴下により添加した。15分後、これ
を室温まで温めた。17時間後、この反応混合物をEtOAcで希釈した。その有機相を飽和水
性NaHCO
3およびブラインで洗浄し、その後、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した
。その粗製残渣をHPLCにより精製して、表題化合物を得た(23mg,22%)。MS (ESI) m/z 801 [M + H]
+。
【2771】
(実施例HF)
【2772】
【化890】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[5-(5-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-3a,6a-ジヒドロ-チエノ[3,2-b]チオフェン-2-イ
ル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:2-[5-(5-ブロモ-3a,6a-ジヒドロ-チエノ[3,2-b]チオフェン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(100mg,0.219m
mol)、(2-メチル-1-{2-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-プロピル)-カルバミン酸メチ
ルエステル(117mg,0.283mmol)、Pd(PPh
3)
4(51mg,0.0438mmol)およびK
2CO
3(H
2O中2M,0.33mL,0.66mmol)を1,2-ジメトキシエタン(4mL)中で合わせ、そしてN
2を10分間吹き込むことにより脱気した。この撹拌反応混合物を85℃で3.5時間まで温め、次いで室温まで冷却し、
そしてEtOAcで希釈した。その有機相を飽和水性NaHCO
3およびブラインで洗浄し、その後
、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグ
ラフィー(EtOAc)により精製して、Suzukiカップリングした生成物を得た(71mg,49%)。こ
の物質をDCM(4mL)に溶解し、そしてHCl(ジオキサン中4M,1mL,4mmol)で処理した。97分間
撹拌した後に、この反応混合物を濃縮した。その固体を乾燥させ、次いで2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(39mg,0.225mmol)、HATU(86mg,0.225mmol)およびDMF(4mL)と合わせた。この撹拌反応混合物を0℃まで冷却し、そしてDIPEA(0.18mL,1.07mmol)を滴下
により添加した。30分後、これを室温まで温めた。12分後、この反応混合物をEtOAcで希
釈した。その有機相を飽和水性NaHCO
3およびブラインで洗浄し、その後、MgSO
4で乾燥さ
せ、濾過し、そして濃縮した。その粗製残渣をHPLCにより精製して、表題化合物を得た(32mg,39%)。MS (ESI) m/z 775 [M + H]
+。
【2773】
(実施例HG)
【2774】
【化891】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[5-(5-ブロモ-3a,6a-ジヒドロ-チエノ[3,2-b]チオフェン-2-イル)-1H-イミダゾ
ール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエス
テル:2-[5-(5-ブロモ-3a,6a-ジヒドロ-チエノ[3,2-b]チオフェン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(250mg,0.548mmol)をDCM(4mL)に溶解し、そしてHCl(ジオキサン中4M,1mL,4mmol)で処理した。1.5時間撹拌した後に、この反応混合物を濃縮した。その固体を乾燥させ、次いで2-メトキシカルボニルアミノ-3-
メチル-酪酸(106mg,0.603mmol)、HATU(229mg,0.603mmol)およびDMF(6mL)と合わせた。こ
の撹拌反応混合物を0℃まで冷却し、そしてDIPEA(0.48mL,2.74mmol)を滴下により添加し
た。50分後、これを室温まで温めた。12分後、この反応混合物をEtOAcで希釈した。その
有機相を飽和水性NaHCO
3およびブラインで洗浄し、その後、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、
そして濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た(252mg,90%)。
【2775】
(1-{2-[5-(5-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イルエチニル}-3a,6a-ジヒドロ-チエノ[3,2-b]チオフェン-2-
イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:(1-{2-[5-(5-ブロモ-3a,6a-ジヒドロ-チエノ[3,2-b]チオフェン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カル
バミン酸メチルエステル(140mg,0.440mmol)、{1-[2-(5-エチニル-1H-イミダゾール-2-イ
ル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(130mg,0.254mmol)、Pd(PPh
3)
4(29mg,0.0254mmol)、CuI(10mg,0.0508mmol)およびトリエチルア
ミン(0.354mmol,2.54mmol)をDMF(2.5mL)中で合わせ、そしてN
2で17分間脱気した。この反応物を、85℃まで4時間加熱し、次いで室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、そして飽和水性NaHCO
3(2回)およびブラインで洗浄した。その有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その粗製残渣をHPLCクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得た(34mg,18%)。MS (ESI) m/z 749 [M + H]
+。
【2776】
(実施例HH)
【2777】
【化892】
[この文献は図面を表示できません]
[2-オキソ-1-フェニル-2-(2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-イル)-エチル]-カルバミン
酸メチルエステル:2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-
フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(530mg,1.21mmol)をDCM(4mL)に溶解し、そしてHCl(ジオキサン中4M,1mL,4mmol)で処理した。
この反応混合物を室温で19時間撹拌し、次いで、その固体を濾別し、そしてDCMですすい
だ。徹底的に乾燥させた後に(461mg,92%)、この固体の一部分(200mg,0.485mmol)をメトキシカルボニルアミノ-フェニル-酢酸(122mg,0.582mmol)と合わせ、そしてHATU(221mg,0.582mmol)をDCM(5mL)に懸濁させ、そしてK
3PO
4(309mg,1.455mmol)を添加した。24撹拌した後に、この反応混合物をEtOAcで希釈し、そして1MのLiOHおよびブラインで洗浄した。その
有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。その粗製残渣をシリカカラムクロ
マトグラフィー(75%〜100% EtOAc)により精製して、表題化合物を得た(204mg,79%)。
【2778】
{2-メチル-1-[2-(5-{5-[4-(2-{1-[2-(メチルペルオキシメチル-アミノ)-2-フェニル-アセチル]-ピロリジン-2-イル}-3H-イミダゾール-4-イル)-フェニル]-3a,6a-ジヒドロ-チエノ[3,2-b]チオフェン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-プ
ロピル}-カルバミン酸メチルエステル:[2-オキソ-1-フェニル-2-(2-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロ
リジン-1-イル)-エチル]-カルバミン酸メチルエステル(204mg,0.385mmol)、(1-{2-[5-(5-ブロモ-3a,6a-ジヒドロ-チエノ[3,2-b]チオフェン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(137mg,0.268mmol)、Pd(PPh
3)
4(31mg,0.0268mmol)およびK
2CO
3(H
2O中2M,0.4mL,0.8mmol)を1,2-ジメト
キシエタン(2.7mL)中で合わせた。N
2を吹き込むことによる10分間の脱気後、この反応混
合物を、85℃まで19時間加熱した。この時間の後に、これを冷却してMeOHで希釈した。この懸濁物をチオールSPEカートリッジで濾過してパラジウムを除去し、次いで濃縮した。
その粗製残渣をHPLCにより精製して、表題化合物を得た(103mg,46%)。MS (ESI) m/z 835 [M + H]
+。
【2779】
(実施例HI)
【2780】
【化893】
[この文献は図面を表示できません]
2-ブロモ-3,5-ジメトキシ-安息香酸メチルエステル:3,5-ジメトキシ-安息香酸メチルエステル(4.0g)をMeCN(28mL)に溶解し、そしてNBS(4.4g)を0℃で添加した。室温で3時間撹
拌した後に、飽和Na
2SO
3(15mL)を添加した。この混合物を減圧下でエバポレートし、そしてエーテル(1回,500mL)で抽出した。溶媒を除去した後に、この粗製物質を、10%〜40%の
酢酸エチルおよびヘキサンの溶出液を使用するシリカゲルクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、2-ブロモ-3,5-ジメト
キシ-安息香酸メチルエステル(5.2g,93%)を透明な油状物として得た。
【2781】
4,6,4’,6’-テトラメトキシ-ビフェニル-2,2’-ジカルボン酸ジメチルエステル:2-ブ
ロモ-3,5-ジメトキシ-安息香酸メチルエステル(5.2g)をDMF(16mL)に溶解し、そしてCu粉
末(2.4g)を添加した。150℃で3日間撹拌した後に、この混合物を濾過し、そして減圧下でエバポレートした。粗製物質を、30%〜60%の酢酸エチルおよびヘキサンの溶出液を使用するシリカゲルクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、4,6,4’,6’-テトラメトキシ-ビフェニル-2,2’-ジカルボン酸ジメチルエステル(2.5g,68%)を透明な油状物として得た。
【2782】
(6’-ヒドロキシメチル-4,6,2’,4’-テトラメトキシ-ビフェニル-2-イル)-メタノール:4,6,4’,6’-テトラメトキシ-ビフェニル-2,2’-ジカルボン酸ジメチルエステル(2.5g)
をTHF(96mL)に溶解し、そしてTHF中1MのLiAlH
4(9.6mL)を添加した。室温で一晩撹拌した
後に、この混合物を水でクエンチし、そして2NのHCl(24mL)を添加した。この混合物を減
圧下でエバポレートし、そしてDCM(300mL)および水(200mL)で分配した。その有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、そしてDCMで結晶化させて、(6’-ヒドロキシメチル-4,6,2’,4’-テトラ
メトキシ-ビフェニル-2-イル)-メタノール(1.7g,77%)を単青色の白色の単斜晶系結晶として得た。
【2783】
6,6’-ビス-ブロモメチル-2,4,2’,4’-テトラメトキシ-ビフェニル:(6’-ヒドロキシ
メチル-4,6,2’,4’-テトラメトキシ-ビフェニル-2-イル)-メタノール(779mg)をDCM(5.8mL)に溶解し、そしてPBr
3(527μl)を0℃でゆっくりと添加した。0℃で30分間、そして室温で1時間撹拌した後に、H
2O(40mL)を添加した。この混合物をエーテル(1回,50mL)で抽出した。溶媒を除去した後に、この粗製物質を、10%〜40%の酢酸エチルおよびヘキサンの溶出液を使用するシリカゲルクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、6,6’-ビス-ブロモメチル-2,4,2’,4’-テトラメトキシ-ビフェニル(700mg,65%)を粘性油状物として得た。
【2784】
6,6’-ビス-ブロモメチル-ビフェニル-2,4,2’,4’-テトラオール:6,6’-ビス-ブロモ
メチル-2,4,2’,4’-テトラメトキシ-ビフェニル(685mg)をDCM(3.0mL)に溶解し、そしてDCM中1MのBBr
3(16.4mL)をゆっくりと添加した。2日間撹拌した後に、この混合物を氷上に
注ぎ、そして濃縮した。粗製物質をさらに精製せずに次の工程のために使用した。
【2785】
5-10-ジヒドロ-クロメノ[5,4,3-cde]クロメン-2,7-ジオール:粗製6,6’-ビス-ブロモメチル-ビフェニル-2,4,2’,4’-テトラオールをDMF(30mL)に溶解し、そしてCs
2CO
3(1.9g)
を添加した。室温で1時間撹拌した後に、この混合物を1NのHCl(100mL)および酢酸エチル(100mL)で分配し、そして酢酸エチル(3回、100mL)で抽出した。溶媒を除去した後に、この粗製物質を、10%〜15% メタノールおよびDCMの溶出液を使用するシリカゲルクロマトグ
ラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、5-10-ジヒドロ-クロメノ[5,4,3-cde]クロメン-2,7-ジオール(301mg,84%)を白色固体として
得た。
【2786】
トリフルオロ-メタンスルホン酸7-トリフルオロメタンスルホニルオキシ-5,10-ジヒド
ロ-クロメノ[5,4,3-cde]クロメン-2-イルエステル:5-10-ジヒドロ-クロメノ[5,4,3-cde]
クロメン-2,7-ジオール(290mg)をDCM(12mL)に溶解し、そしてTf
2O(1.2mL)およびピリジン(969μl)を添加した。室温で一晩撹拌した後に、この混合物を2NのHCl(50mL)およびDCM(50mL)で分配し、そして2NのHCl(2×50mL)および飽和重炭酸ナトリウム(1×50mL)で洗浄し
た。溶媒を除去した後に、得られた油状物を、0%〜30%酢酸エチルおよびヘキサンの溶出
液を使用するシリカゲルクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、トリフルオロ-メタンスルホン酸7-トリフルオロメタン
スルホニルオキシ-5,10-ジヒドロ-クロメノ[5,4,3-cde]クロメン-2-イルエステル(472mg,78%)をオフホワイトの固体として得た。
【2787】
(1-{2-[5-(7-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-5,10-ジヒドロ-クロメノ[5,4,3-cde]クロメン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:(1-{2-[5-(2-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-6-H-ジベンゾ[c,h]クロメン-8-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メ
チルエステルを調製するために使用した方法に従って、トリフルオロ-メタンスルホン酸7-トリフルオロメタンスルホニルオキシ-5,10-ジヒドロ-クロメノ[5,4,3-cde]クロメン-2-イルエステルをトリフルオロ-メタンスルホン酸2-トリフルオロメタンスルホニルオキシ-6-H-ジベンゾ[c,h]クロメン-8-イルエステルの代わりに使用して、表題化合物を調製した。
【2788】
(実施例HJ)
【2789】
【化894】
[この文献は図面を表示できません]
3-{5-[6-(4-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミ
ダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル
。[2-メチル-1-(6-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フ
ェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-プロピ
ル]-カルバミン酸メチルエステル(0.95g,1.82mmol)および3-[5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.96g,1.82mmol,1当量)のDME(20mL)中の溶液に、K
2CO
3(水性,2M,3.6mL,7.2mmol,4当量)およびPd(PPh
3)
4(0.11g,0.09mmol,0.05当量)を添加した。このスラリーをア
ルゴンで5分間脱気し、そして80℃まで12時間加熱した。得られた反応混合物をEtOAcで希釈し、そして水で洗浄した。その水層をEtOAcで逆抽出し、そして合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その粗製油状物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2,50→100% ヘキサン中EtOAc)により精製して、3-{5-[6-(4-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミ
ノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-
フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプ
タン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.53g,37%)を黄色粉末として得た。LCMS-ESI
+:
calc’d for C
46H
53N
7O
5: 783.4 (M
+); Found: 784.3 (M+H
+)。
【2790】
[1-(6-{5-[4-(6-{2-[2-(2-シクロプロピル-2-メトキシカルボニルアミノ-アセチル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチ
ル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル。3-{5-[6-(4-{2-[5-(2-メトキシカルボニル
アミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イ
ル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]
ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.05g,0.06mmol)のMeOH(0.1mL)中のスラリ
ーに、ジオキサン中のHCl(4M,0.6mL)を添加した。得られた溶液を室温で1時間撹拌し、そして濃縮乾固させた。次いで、シクロプロピル-メトキシカルボニルアミノ-酢酸(0.02g,0.09mmol,1.5当量)およびCH
2Cl
2(0.6mL)を添加し、続いてHATU(0.03g,0.08mmol,1.25当量)およびNMM(0.05mL,0.45mmol,5当量)を添加した。得られた溶液を室温で18時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そして分取HPLC(Gemini,15→40% H
2O中MeCN(0.1%ギ酸))によ
り精製し、そして凍結乾燥させて、[1-(6-{5-[4-(6-{2-[2-(2-シクロプロピル-2-メトキ
シカルボニルアミノ-アセチル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾー
ル-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(0.03g,49%)を白色粉末として得た。LCMS-ESI
+: calc’d for C
48H
54N
8O
6: 838.4 (M
+); Found: 839.9 (M+H
+).
1H-NMR: 400MHz,(CDCl
3)δ: (mixture of rotomers) 8.22(s,2H),7.81-7.96(m,10H),7.63(d,1H),7.29(d,1H),5.18(t,1H),4.56(d,1H),3.96(t,1H),3.74(m,1H),3.51(s,6H),3.12(t,1H),2.48(s,1H),1.93-2.29(m,6H),1.58-1.77(m,5H),0.85(d,3H),0.80(d,3H),0.58(m,4H),0.34(m,1H),0.26(m,1H),0.03(m,1H),-0.12(m,1H)。
【2791】
(実施例HK)
【2792】
【化895】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(3-{5-[6-(4-{2-[5-(2-シクロプロピル-2-メトキシカルボニルアミノ-アセチル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-2-メチ
ル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル。この化合物を、[1-(6-{5-[4-(6-{2-[2-(2-
シクロプロピル-2-メトキシカルボニルアミノ-アセチル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルについての手順に従って、6-{5-[4-(6-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン
-5-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.05g,0.06mmol)を使用して調製し、[1-(3-{5-[6-(4-{2-[5-(2-シクロプロピル-2-メトキシカルボニルアミノ-アセチル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾ
ール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カ
ルバミン酸メチルエステル(0.02g,46%)を白色粉末として得た。LCMS-ESI
+: calc’d for C
48H
54N
8O
6: 838.4 (M
+); Found: 839.9 (M+H
+).
1H-NMR: 400MHz,(CDCl
3)δ: (mixture of rotomers) 8.18(s,2H),7.80-7.91(m,10H),7.58(s,1H),7.14(d,1H),5.19(d,1H),4.50(d,1H),4.13(t,1H),3.57(m,1H),3.51(s,6H),3.28(m,1H),2.48(s,1H),1.94-2.04(m,2H),1.71-1.83(m,5H),1.42-1.49(m,4H),0.97(d,3H),0.87(d,3H),0.52-0.68(m,4H),0.33(m,1H),0.23(m,1H),0.03(m,1H),-0.12(m,1H)。
【2793】
(実施例HL)
【2794】
【化896】
[この文献は図面を表示できません]
2-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-
イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イ
ル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル。2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.00g,2.5mmol)および[2-メチル-1-(2-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフ
タレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(1.97g,3.6mmol,1.5当量)のDME(12.5mL)中の溶液に、K
3PO
4(水性,2M,3.9mL,7.8mmol,3当量)、Pd
2dba
3(0.12g,0.13mmol,0.05当量)およびキサントホス(Xantphos)(0.15g,0.26mmol,0.1当量)を添加した。このスラリーをアルゴンで5分間脱気し、
そして80℃まで18時間加熱した。得られた反応混合物をEtOAc/MeOH(10:1)で希釈し、そしてCELITEで濾過した。この溶液を水およびブラインで洗浄した。その水層をEtOAcで逆抽
出し、そして合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その粗製油状物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2,50→100% ヘキサン中EtOAc)により精製して、2-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.93g,49%)を黄色粉末として得た。 LCMS-ESI
+: calc’d for C
42H
49N
7O
5: 731.4 (M
+); Found: 732.9 (M+H
+)。
【2795】
{2-メチル-1-[2-(5-{6-[4-(2-ピロリジン-2-イル-3H-イミダゾール-4-イル)-フェニル]-ナフタレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-プロピル}-
カルバミン酸メチルエステル。2-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチ
ル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェ
ニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.1g,0.14mmol)のMeOH(0.15mL)中のスラリーに、ジオキサン中のHCl(4M,0.7mL)を添加した。得られた溶液を、室温で1時間撹拌し、そしてEt
2Oで希釈した。生じた沈殿物を濾過し、そし
て乾燥させて、{2-メチル-1-[2-(5-{6-[4-(2-ピロリジン-2-イル-3H-イミダゾール-4-イ
ル)-フェニル]-ナフタレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル三塩酸塩(0.09g,87%)を白色粉末として得た。LCMS-ESI
+: calc’d for C
37H
41N
7O
3: 631.3 (M
+); Found: 632.7 (M+H
+)。
【2796】
[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2S)-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-フェニル-アセチル)-ピ
ロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダ
ゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエ
ステル。{2-メチル-1-[2-(5-{6-[4-(2-ピロリジン-2-イル-3H-イミダゾール-4-イル)-フ
ェニル]-ナフタレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(0.045g,0.06mmol)および(S)-メトキシカルボニルア
ミノ-フェニル-酢酸(0.02g,0.09mmol,1.5当量)のCH
2Cl
2(0.6mL)中のスラリーに、HATU(0.03g,0.08、1.25当量)およびK
3PO
4(0.05g,0.22mmol,3当量)を添加した。この反応混合物を室温で18時間撹拌し、そしてCH
2Cl
2で希釈した。その塩を濾過し、そしてその濾液を濃縮した。その粗製油状物を分取HPLC(Gemini,15→40% H
2O(0.1%ギ酸)中MeCN)により精製し
、そして凍結乾燥させて、[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2S)-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-フェニル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-
カルバミン酸メチルエステル(0.03g,65%)を白色粉末として得た。LCMS-ESI
+: calc’d for C
47H
50N
8O
6: 822.4 (M
+); Found: 823.5 (M+H
+).
1H-NMR: 400MHz,(CDCl
3)δ: (回転異性体の混合物) 7.64-8.03(m,9H),7.20-7.40(m,6H),7.17(s,2H),6.14(m,1H),5.53 (dd,2H),5.25-5.33(m,2H),4.33(t,1H),3.85(m,1H),3.73(m,1H),3.68(s,3H),3.66(s,3H),3.27(m,1H),2.86-2.96(m,3H),2.35(m,1H),1.94-2.23(m,6H),0.87-0.90(m,6H)。
【2797】
(実施例HM)
【2798】
【化897】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2R)-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-フェニル-アセチル)-ピ
ロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダ
ゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエ
ステル。この化合物を、[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2S)-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-フェニル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カ
ルバミン酸メチルエステルについての手順に従って、(R)-メトキシカルボニルアミノ-フ
ェニル-酢酸(0.02g,0.09mmol,1.5当量)を使用して調製し、[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2R)-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-フェニル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カ
ルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(0.03g,65%)を白色粉末として得た。LCMS-ESI
+: calc’d for C
47H
50N
8O
6: 822.4 (M
+); Found: 823.8 (M+H
+).
1H-NMR: 400MHz,(CDCl
3)δ: (回転異性体の混合物) 7.62-8.02(m,9H),7.36-7.43(m,6H),7.22(s,2H),6.01(s,1H),5.29-5.53(m,4H),4.35(t,1H),3.73-3.87(m,2H),3.68(s,3H),3.63(s,3H),3.22 (q,2H),2.82-2.96(m,2H),2.37(m,1H),2.23(m,2H),1.90-2.11(m,4H),0.87-0.93(m,6H)。
【2799】
(実施例HN)
【2800】
【化898】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(2-{5-[4-(6-{2-[1-(2S)-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-フェニル-アセチル)-ピ
ロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダ
ゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエ
ステル。この化合物を、[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2S)-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-フェニル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カ
ルバミン酸メチルエステルについての手順に従って、(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メ
チルエステル(1.0g,2.2mmol)および2-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボ
ロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン
酸tert-ブチルエステル(1.6g,3.4mmol,1.5当量)を使用して調製し、[1-(2-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-フェニル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダ
ゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(0.03g,54%)を白色粉末
として得た。LCMS-ESI
+: calc’d for C
47H
50N
8O
6: 822.4 (M
+); Found: 823.9
(M+H
+).
1H-NMR: 400MHz,(CDCl
3)δ: (回転異性体の混合物) 7.52-7.93(m,9H),7.27-7.42(m,6H),7.16(s,2H),6.08(m,1H),5.48-5.56(m,2H),5.34(s,1H),5.24(s,1H),4.35(t,1H),3.93(m,1H),3.73(m,1H),3.68(s,3H),3.66(s,3H),3.38(m,1H),2.78-2.83(m,3H),2.36(m,1H),2.04-2.23(m,6H),0.86-0.97(m,6H)。
【2801】
(実施例HO)
【2802】
【化899】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(2-{5-[4-(6-{2-[1-(2R)-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-フェニル-アセチル)-ピ
ロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダ
ゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエ
ステル。この化合物を、[1-(2-{5-[4-(6-{2-[1-(2S)-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-フェニル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-
フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルについての手順に従って、(R)-メトキシカルボニルアミノ-フ
ェニル-酢酸(0.02g,0.09mmol,1.5当量)を使用して調製し、[1-(2-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メ
トキシカルボニルアミノ-2-フェニル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボ
ニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(0.03g,58%)を白色粉末として得た。LCMS-ESI
+: calc’d for C
47H
50N
8O
6: 822.4 (M
+); Found: 823.8 (M+H
+).
1H-NMR: 400MHz,(CDCl
3)δ: (回転異性体の混合物) 7.62-7.87(m,9H),7.29-7.43(m,6H),7.18(s,2H),6.09(m,1H),5.46(m,2H),5.33(s,1H),5.27(s,1H),4.33(t,1H),3.84(m,1H),3.71(m,1H),3.68(s,3H),3.61(s,3H),3.24(m,1H),2.83-2.93(m,3H),2.35(m,1H),1.92-2.23(m,6H),0.86-0.97(m,6H)。
【2803】
(実施例HP)
【2804】
【化900】
[この文献は図面を表示できません]
2-[5-(6-{4-[2-(1-tert-ブチルオキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾー
ル-4-イル]-フェニル}-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カ
ルボン酸tert-ブチルエステル。2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.39g,1.0mmol)およびビス(ピナコラト)ジ
ボラン(0.31g,1.2mmol,1.2当量)のジオキサン(5mL)中の溶液に、KOAc(0.30g,3.0mmol,3当量)およびPd(dppf)Cl
2(0.04g,0.05mmol,0.05当量)を添加した。このスラリーをアルゴン
で5分間脱気し、そして85℃まで2.5時間加熱した。得られた溶液を室温まで冷却し、そして2-[5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボ
ン酸tert-ブチルエステル(0.45g,1.0mmol,1当量)およびK
3PO
4(水性,2M,1.75mL,3.5mmol,3.5当量)を添加した。この反応混合物を85℃まで6時間加熱した。このスラリーをCELITEで濾過し、そして濃縮した。この粗製生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO
2,50→100% ヘキサン(2% MeOH)中EtOAc)および分取HPLC(Gemini,15→40% H
2O(0.1%ギ酸)中MeCN)に
より精製して、2-[5-(6-{4-[2-(1-tert-ブチルオキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロ
リジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(0.07g,10%)を白色粉末として得た。LCMS-ESI
+: calc’d for C
40H
46N
6O
4: 674.4 (M
+); Found: 675.6 (M+H
+)。
【2805】
[2-(2-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-フェニル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-イル)-2-オキソ-1-フェニル-エチル]-カルバミン酸メチルエステ
ル。2-[5-(6-{4-[2-(1-tert-ブチルオキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾ
ール-4-イル]-フェニル}-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-
カルボン酸tert-ブチルエステル(0.07g,0.09mmol)のMeOH(0.1mL)中のスラリーに、ジオキサン中のHCl(4M,1.5mL)を添加した。得られた溶液を、室温で2時間撹拌し、そしてNaOH(2N)で塩基性化した。その粗製生成物をCH
2Cl
2で抽出した。その有機抽出物を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。次いで、(R)-メトキシカルボニルアミノ-フェニル-酢酸(0.08g,0.4mmol,4.4当量)およびDMF(1.0mL)を添加し、続いてDEPBT(0.12g,0.4,4当量)お
よびNaHCO
3(0.04g,0.43mmol,4当量)を添加した。得られたスラリーを室温で7日間撹拌し
た。この反応混合物を分取HPLC(Gemini,15→40% H
2O(0.1%ギ酸)中MeCN)により精製し、
そして凍結乾燥させて、[2-(2-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-フェニ
ル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェ
ニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-イル)-2-オキソ-1-フェニル-エチル]-カ
ルバミン酸メチルエステル(0.04g,49%)を白色粉末として得た。LCMS-ESI
+: calc’d for C
50H
48N
8O
6: 856.4 (M
+); Found: 858.1 (M+H
+).
1H-NMR: 400MHz,(CDCl
3)δ: (回転異性体の混合物) 10.32-10.45(m,2H),8.26(s,1H),8.00(s,1H),7.72-7.98(m,8H),7.19-7.50(m,12H),6.07(m,2H),5.28-5.55(m,4H),3.73(m,2H),3.66(s,3H),3.65(s,3H),3.22(m,2H),2.86-2.96(m,2H),2.22(m,2H),2.04(m,2H),1.92(m,2H)。
【2806】
(実施例HQ)
【2807】
【化901】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-o-トリル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル。この化合物を、[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2S)-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-フェニル-
アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルについての手順に従って、メトキシカルボニルアミノ-o-トリル-酢酸(0.03g,0.12mmol,1.75当量)を使用して調製し、[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボ
ニルアミノ-2-o-トリル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェ
ニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(0.03g,50%)を白色粉末として得た。LCMS-ESI
+: calc’d for C
48H
52N
8O
6: 836.4 (M
+); Found: 837.4 (M+H
+).
1H-NMR:
400MHz,(CDCl
3)δ: (ジアステレオマーの混合物) 7.61-8.00(m,16H),7.18-7.41(m,12H),7.10(s,2H),5.28-5.63(m,10H),4.36(t,2H),3.72-3.86(m,4H),3.68(s,6H),3.66(s,6H),2.79-3.07(m,8H),2.50(s,3H),2.44(s,3H),2.38(m,4H),1.86-2.28(m,8H),0.88-0.94(m,12H)。
【2808】
(実施例HR)
【2809】
【化902】
[この文献は図面を表示できません]
{1-[2-(5-{6-[4-(2-{1-[2-メトキシカルボニルアミノ-2-(2-メトキシ-フェニル)-アセ
チル]-ピロリジン-2-イル}-3H-イミダゾール-4-イル)-フェニル]-ナフタレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル。{2-メチル-1-[2-(5-{6-[4-(2-ピロリジン-2-イル-3H-イミダゾール-4-イ
ル)-フェニル]-ナフタレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(0.04g,0.05mmol)および(S)-メトキシカルボニルアミノ-(2-メトキシ-フェニル)-酢酸(0.02g,0.08mmol,1.5当量)のCH
2Cl
2(0.5mL)中の溶液に、K
3PO
4(0.03g,0.15mmol,3当量)を添加した。このスラリーを0℃まで冷却し、そしてCOMU(0.03g,0.06mmol,1.25当量)およびこの反応物を、0℃で1時間撹拌した。このスラリ
ーをCH
2Cl
2で希釈し、そして濾過した。その濾液を濃縮し、そしてその粗製生成物を分取HPLC(Gemini,15→40% H
2O(0.1%ギ酸)中MeCN)により精製し、そして凍結乾燥させて、{1-[2-(5-{6-[4-(2-{1-[2-メトキシカルボニルアミノ-2-(2-メトキシ-フェニル)-アセチル]-ピロリジン-2-イル}-3H-イミダゾール-4-イル)-フェニル]-ナフタレン-2-イル}-1H-イミ
ダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチル
エステル(0.02g,50%)を白色粉末として得た。LCMS-ESI
+: calc’d for C
48H
52N
8O
7: 852.4 (M
+); Found: 853.6 (M+H
+).
1H-NMR: 400MHz,(acetone-d
6)δ: (回転異性体の混合物) 10.96-11.01(m,2H),8.29(s,1H),8.07(s,1H),7.73-7.89(m,7H),7.35-7.48(m,4H),7.33(t,1H),7.05(d,1H),6.96(t,1H),6.36(d,1H),5.91(d,1H),5.21-5.26(m,3H),4.29(t,1H),3.90(s,3H),3.78-3.93(m,2H),3.60(s,3H),3.58(s,3H),3.30 (q,2H),2.59-2.65(m,2H),2.36(m,1H),1.90-2.21(m,6H),0.85-0.93(m,6H)。
【2810】
(実施例HS)
(1-{2-[5-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-
アゼチジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル
【2811】
【化903】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[5-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-
アゼチジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを、方法YYYに従って、アゼチジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステルをピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステルの代わりに用いて、調製した。C
41H
48N
8O
6 calculated
748.4 observed [M + 1]
+ 749.4; rt=1.59 min.
1H (DMSO-d6):δ=8.31(d,J=6.4Hz,2H),8.16(m,2H),8.04(m,2H),7.98(m,1H),7.90(d,J=8.8Hz,1H),7.78(s,2H),7.42(d,J=7.6Hz,1H),7.32(d,J=8.8Hz,1H),5.49(t,J=6.8Hz,1H),5.15(t,J=6.8Hz,1H),4.41(m,2H),4.12(t,J=8.0Hz,2H),3.85(m,1H),3.78(t,J=8.0Hz,1H),3.55(s,3H),3.53(s,3H),2.76(m,1H),2.65(m,1H),2.41(m,1H),2.17 - 2.08(m,2H),2.03(m,2H),1.86(m,1H),0.83(m,6H)。
【2812】
(実施例HT)
(1-{2-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-アゼチジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル
【2813】
【化904】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-アゼチジン-2-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを、方法YYYに従って、アゼチジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステルをピロリジン-1,2-ジ
カルボン酸1-tert-ブチルエステルの代わりに使用して、調製した。C
43H
50N
8O
6: calculated 774.4 observed [M + 1]
+ 775.8; rt=1.66 min.
1H (DMSO-d6):δ=8.11(s,1H),7.91(m,3H),7.86(m,5H),7.72(d,J=8.0Hz,1H),7.65(d,J=8.4Hz,1H),7.42(d,J=7.6Hz,1H),7.32(d,J=8.4Hz,1H),5.47(t,J=6.4Hz,1H),5.12(t,J=7.2Hz,1H),4.40(m,2H),4.11(t,
J=7.6Hz,1H),3.84(m,2H),3.69(m,2H),3.55(s,3H),3.53(s,3H),2.75(m,1H),2.63(m,1H),2.39(m,1H),2.18 - 2.03(m,2H),2.01(m,2H),1.86(m,1H),0.83(m,6H)。
【2814】
(実施例HU)
【2815】
【化905】
[この文献は図面を表示できません]
2-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-5-(3,3,3-トリフルオロ-プロピル)-2,5-ジヒドロ-ピ
ラジン:2-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-2,5-ジヒドロ-ピラジン(1mL,5.58mmol)のTHF(13.5mL)中の撹拌溶液に、アルゴン下-78℃で、n-ブチルリチウムの溶液(2.5M,2.3mL,5.75mmol)を添加した。この溶液を-78℃で30分間撹拌した。1-ヨード-3,3,3-トリフルオロプロ
パン(925μL,5.87mmol)のTHF(11.5mL)中の溶液をゆっくりと添加した。得られた溶液を-78℃で5時間撹拌し、室温まで温め、そして酢酸エチルで希釈した。その有機層を、飽和水性NH
4Cl溶液、水およびブラインで順番に洗浄した。次いで、その有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、2-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-5-(3,3,3-トリフルオロ-プロピル)-2,5-ジヒドロ-ピラジンを得た(915mg,59%)。
1H-NMR: 400MHz,(CDCl
3)δ: 4.04-3.99(m,1H),3.98-3.95(m,1H),3.71(s,3H),3.68(s,3H),2.29-2.20(m,1H),2.18-2.04(m,3H),1.94-1.84(m,1H),1.03(d,J=6.9Hz,3H),0.71(d,J=6.8Hz,3H) ppm。
【2816】
5,5,5-トリフルオロ-2-メトキシカルボニルアミノ-ペンタン酸メチルエステル:2-イソ
プロピル-3,6-ジメトキシ-5-(3,3,3-トリフルオロ-プロピル)-2,5-ジヒドロ-ピラジン(725mg,2.59mmol)の0.25NのHCl中の溶液を室温で3時間撹拌した。この水溶液を酢酸エチルで1回洗浄した。その酢酸エチルすすぎ液を廃棄し、そしてその水層を、飽和水性NaHCO
3でpH約10まで塩基性化した。その水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして濃縮して、D-バリンメチルエステルが混入した
粗製(2S)-アミノ-5,5,5-トリフルオロ-ペンタン酸メチルエステルを得た。この粗製物質
をジクロロメタン(20mL)に溶解し、そして0℃まで冷却した。トリエチルアミン(1.75mL,12.6mmol)およびクロロギ酸メチル(480μL,6.2mmol)を順番に、この溶液に添加した。1時
間後、この反応物を濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、5,5,5-トリフルオロ-2-メトキシ-カルボニルアミノ-ペンタン酸メチルエステルを得た(465mg,74%)。
1H-NMR: 400MHz,(CDCl
3)δ: 5.27 (br、1 H),4.42 (br,1H),3.79(s,3H),3.70(s,3H),2.29-2.09(m,3H),1.94-1.84(m,1H) ppm。
【2817】
2-[5-(4’-{2-[1-(5,5,5-トリフルオロ-2-メトキシカルボニルアミノ-ペンタノイル)-
ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:5,5,5-トリフルオロ-2-メトキシカルボニルアミノ-ペンタン酸メチルエステル(194mg,0.80mmol)のメタノール(3mL)中の溶液に、LiOH水溶液(1M,2mL,2mmol)を添加した。得られた溶液を室温で45分間撹拌し、次いで酢酸エチルで洗浄した。この酢酸エチル洗浄液を廃棄し、そしてその水層を濃HClで酸性
化した。この酸性化した水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして濃縮して、きれいな5,5,5-トリフルオロ-2-メトキシ-
カルボニルアミノ-ペンタン酸を得た。ジメチルホルムアミド(2mL)中のこのペンタン酸の溶液に、HATU(300mg,0.79mmol)を添加した。5分間撹拌した後に、2-{5-[4’-(2-ピロリジン-2-イル-3H-イミダゾール-4-イル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピ
ロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(412mg,0.79mmol)のジメチルホルムアミド(1.9mL)中の溶液をこの反応物に添加し、続いてすぐに、ジイソプロピルエチルアミン(275
μL,1.58mmol)を添加した。この反応物を室温で1時間撹拌し、次いで酢酸エチルで希釈した。その有機層を水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてフラッ
シュクロマトグラフィーにより精製して、2-[5-(4’-{2-[1-(5,5,5-トリフルオロ-2-メトキシカルボニルアミノ-ペンタノイル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエス
テルを得た(340mg,59%)。LCMS-ESI
+: calculated for C
38H
44F
3N
7O
5: 735.34; observed [M+1]
+: 736.05。
【2818】
[4,4,4-トリフルオロ-1-(2-{5-[4’-(2-ピロリジン-2-イル-3H-イミダゾール-4-イル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-ブチル]-カルバミン酸メチルエステル:2-[5-(4’-{2-[1-(5,5,5-トリフルオロ-2-メトキシカルボニル
アミノ-ペンタノイル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イ
ル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボンtert-ブチルエステル(340mg,0.46mmol)のジクロロメタン(5mL)中の溶液に、トリフルオロ酢酸(1mL)を添加した。この反応物を室温で3時間撹拌し、次いで徹底的に濃縮した。得られた残渣をジクロロメタンに溶解
し、そして飽和水性NaHCO
3溶液で3回洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO
4)、そして
濃縮して、粗製の遊離ピロリジンを得(270mg,92%)、これは、さらに精製せずに使用する
ために充分にきれいであった。LCMS-ESI
+: calculated for C
33H
36F
3N
7O
3: 635.28;
observed [M+1]
+: 636.17。
【2819】
(4,4,4-トリフルオロ-1-{2-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダ
ゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-ブチル)-カルバミン酸メチルエステル:粗製[
4,4,4-トリフルオロ-1-(2-{5-[4’-(2-ピロリジン-2-イル-3H-イミダゾール-4-イル)-ビ
フェニル-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-ブチル]-カルバミン酸メチルエステル(125mg,0.20mmol)のジメチルホルムアミド(0.6mL)中の溶液に、2-
メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(38mg,0.22mmol)およびHATU(82mg,0.22mmol)のジメチルホルムアミド(0.6mL)中の溶液を添加した。次いで、ジイソプロピルエチルアミ
ン(70μL,0.40mmol)を添加し、そしてこの反応物を室温で16時間撹拌した。この溶液を濃縮し、そして分取逆相HPLC(Gemini,15%〜50% ACN/H
2O + 0.1% HCO
2H)により精製して、(4,4,4-トリフルオロ-1-{2-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダ
ゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-ブチル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(73mg,47%)。LCMS-ESI
+: calculated for C
40H
47F
3N
8O
6: 792.85; observed [M+1]
+: 794.33.
1H-NMR: 400MHz,(CD
3OD)δ:7.82-7.70(m,4H),7.68-7.63(m,4H),7.32-7.31(m,2H),5.20-5.16(m,2H),4.56-4.51(m,1H),4.26-4.22(m,1H),4.04-3.96(m,1H),3.91-3.84(m,2H),3.67(s,3H),3.66(s,3H),3.51-3.46(m,1H),2.38-1.96(m,12H),1.90-1.78(m,1H),1.01-0.89(m,6H) ppm。
【2820】
(実施例HV)
【2821】
【化906】
[この文献は図面を表示できません]
(4,4,4-トリフルオロ-1-{2-[5-(4’-{2-[1-(5,5,5-トリフルオロ-2-メトキシカルボニ
ルアミノ-ペンタノイル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-
イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-ブチル)-カルバミン酸メチ
ルエステル:粗製[4,4,4-トリフルオロ-1-(2-{5-[4’-(2-ピロリジン-2-イル-3H-イミダゾール-4-イル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-ブチル]-カルバミン酸メチルエステル(115mg,0.18mmol)のジメチルホルムアミド(0.5mL)中の溶液に、5,5,5-トリフルオロ-2-メトキシカルボニルアミノ-ペンタン酸(44mg,0.19mmol)およびHATU(72mg,0.19mmol)のジメチルホルムアミド(0.5mL)中の溶液を添加した。次
いで、ジイソプロピルエチルアミン(65μL,0.37mmol)を添加し、そしてこの反応物を室温で16時間撹拌した。この溶液を濃縮し、そして分取逆相HPLC(Gemini,15%〜50% ACN/H
2O
+ 0.1% HCO
2H)により精製して、(4,4,4-トリフルオロ-1-{2-[5-(4’-{2-[1-(5,5,5-
トリフルオロ-2-メトキシカルボニルアミノ-ペンタノイル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボ
ニル}-ブチル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(35mg,23%)。LCMS-ESI
+: calculated
for C
40H
44F
6N
8O
6: 846.82; observed [M+1]
+: 847.34.
1H-NMR: 400MHz,(CD
3OD)δ:7.81-7.72(m,4H),7.67-7.64(m,4H),7.38-7.32(m,2H),5.20-5.16(m,2H),4.55-4.51(m,2H),3.91-3.86(m,4H),3.67(s,6H),2.38-2.20(m,8H),2.18-1.79(m,8H) ppm。
【2822】
【化907】
[この文献は図面を表示できません]
2-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-5-[2-(2,2,2-トリフルオロ-エトキシ)-エチル]-2,5-
ジヒドロ-ピラジン:この化合物を、65%の収率で、2-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-5-(3,3,3-トリフルオロ-プロピル)-2,5-ジヒドロ-ピラジンと同じ手順によって、1-ヨード-3,3,3-トリフルオロプロパンの代わりに2-(2-ブロモエトキシ)-1,1,1-トリフルオロエタンを使用して、作製した。
1H-NMR: 400MHz,(CDCl
3)δ:4.11-4.05(m,1H),3.95(t,J=3.5Hz,1H),3.86-3.75(m,3H),3.74-3.66(m,7H),2.30-2.18(m,2H),1.92-1.82(m,1H),1.03(d,J=6.9Hz,3H),0.70(d,J=6.8Hz,3H) ppm。
【2823】
【化908】
[この文献は図面を表示できません]
2-メトキシカルボニルアミノ-4-(2,2,2-トリフルオロ-エトキシ)-酪酸メチルエステル:この化合物を、5,5,5-トリフルオロ-2-メトキシカルボニルアミノ-ペンタン酸メチルエステルと同じ手順によって、2-イソプロピル-3,6-ジメトキシ-5-[2-(2,2,2-トリフルオロ-
エトキシ)-エチル]-2,5-ジヒドロピラジンを出発物質として使用して作製した。
1H-NMR:
400MHz,(CDCl
3)δ:5.51-5.43 (br,1H),4.51-4.43(m,1H),3.83-3.63(m,10H),2.22-2.13(m,1H),2.13-2.03(m,1H) ppm。
【2824】
【化909】
[この文献は図面を表示できません]
2-{5-[4’-(2-{1-[2-メトキシカルボニルアミノ-4-(2,2,2-トリフルオロ-エトキシ)-ブチリル]-ピロリジン-2-イル}-3H-イミダゾール-4-イル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダ
ゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル:この化合物を、74%の収
率で、2-[5-(4’-{2-[1-(5,5,5-トリフルオロ-2-メトキシカルボニルアミノ-ペンタノイ
ル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾー
ル-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルと同じ手順によって、2-メト
キシカルボニルアミノ-4-(2,2,2-トリフルオロ-エトキシ)-酪酸メチルエステルを出発物
質として使用して作製した。LCMS-ESI
+: calculated for C
39H
46F
3N
7O
6: 765.35; observed [M+1]
+: 766.12。
【2825】
【化910】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(2-{5-[4’-(2-ピロリジン-2-イル-3H-イミダゾール-4-イル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:この化合物を、[4,4,4-トリフルオロ-1-(2-{5-[4’-(2-ピロリジン-2-イル-3H-イミダゾール-4-イル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダゾ
ール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-ブチル]-カルバミン酸メチルエステルと同じ手順によって、2-{5-[4’-(2-{1-[2-メトキシカルボニルアミノ-4-(2,2,2-トリフルオロ-エトキシ)-ブチリル]-ピロリジン-2-イル}-3H-イミダゾール-4-イル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを出発物質として使用して作製した。LCMS-ESI
+: calculated for C
34H
38F
3N
7O
4: 665.29; observed [M+1]
+: 666.20。
【2826】
(実施例HW)
【2827】
【化911】
[この文献は図面を表示できません]
L-バリン,d8(Cambridge Isotope Laboratories,0.4949g)の1Nの水酸化ナトリウム(3.95mL)中の溶液に、重炭酸ナトリウム(0.419g)を添加した。この溶液を0℃まで冷却し、そしてクロロギ酸メチル(0.289mL)を30分間かけて滴下により添加し、そして反応混合物を0℃で3時間撹拌した。反応混合物をエチルエーテル(3×15mL)で洗浄し、そして水層を濃HClでpH=1まで酸性化した。水層をジクロロメタン(3×15mL)で抽出し、そしてその有機層を
乾燥させ(MgSO
4)、そして濃縮して、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸,d8を白色固体として得た(0.5681g)。
LCMS-ESI
-: calc’d for C
7H
5D
8NO
4: 184.2 (M+H
+); Found: 184.0 (M+H
+)。
【2828】
ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.242g)、1-(3-ジメチルアミンプロピル)-3-エチルカ
ルボジイミド-HCl(0.328g)および2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸,d8(0.315g)のDMF(5.0mL)中の溶液を、室温で1時間撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、そして2-(2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル)-6-{7-[5-(5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル)-1H-ピロール-2-イル]-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル}-1H-ベンゾイミダゾール
のDMF(2.0mL)中の溶液を添加し、続いてジイソプロピルエチルアミンを15分間かけて滴下により添加した。反応混合物を室温まで一晩温め、酢酸エチルで希釈し、そしてブライン、ブライン/飽和重炭酸ナトリウム溶液(1:1)で洗浄し、そして水層を酢酸エチルで逆抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル,0%〜5% メタノール/酢酸エチル)により精製し、次いで分取逆相HPLC(Gemini,25%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を含む画分を溜
め、そして0℃で1時間、飽和重炭酸ナトリウム溶液で処理した。生成物を酢酸エチル(2回)で抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてACN/H
2Oから凍結乾燥さ
せて、(1-{3-[6-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル,d8)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニ
ル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル,d8を白色粉末として得た(0.3947)。
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6)δ:12.13(s,1H),11.77(s,1H),8.1 - 7.1(m,12H),7.23(s,1H),7.14(s,1H),5.2-5.1(m,1 H),4.60(d,J=4.5Hz,1H, 4.48(s,1H),3.8-3.6(m,2H),3.48(s,6H),2.60(s,1H),2.40-2.01(m,10H),0.64-0.52(m,4 H)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
49H
38D
16F
2N
8O
6: 906.1 (M+H
+); Found: 905.6 (M+H
+)。
【2829】
(実施例HX)
【2830】
【化912】
[この文献は図面を表示できません]
3-(6-{7-[5-(5-ベンジルオキシカルボニル-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル)-1H-ピ
ロール-2-イル]-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.0g)のCH
2Cl
2(10mL)中の溶液に、0℃で、4Nのジオキサン中のHCl(2.0mL)を添加した。反応混合物を0℃で5分間撹拌し、次いで室温まで温めた。1.5時間撹拌した後に、反応混合物を濃縮し、そし
て減圧下で一晩乾燥させて、オフホワイトの粉末を得た(0.8826g)。粉末を酢酸エチルお
よび飽和重炭酸ナトリウム溶液に懸濁させ、そして1時間撹拌した。水層を酢酸エチル(2
回)で抽出し、乾燥させ(MgSO
4)、そして濃縮した。この残渣の一部分を次の工程において使用した。
【2831】
ヒドロキシベンゾトリアゾール(40mg)、1-(3-ジメチルアミンプロピル)-3-エチルカル
ボジイミド-HCl(57mg)および2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(54mg)の、DMF(0.5mL)およびCH
2Cl
2(0.5mL)中の溶液を、0℃で1時間撹拌した。この溶液を、上記アミン(150mg)のDMF(0.5mL)およびCH
2Cl
2(0.5mL)中の溶液に-20℃で添加し、そしてこの温度で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、そしてブライン、ブライン/飽和重炭酸
ナトリウム溶液(1:1)で洗浄し、そして水層を酢酸エチルで逆抽出した。合わせた有機層
を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,0%〜5% メタノール/酢酸エチル)により精製して、6-[5-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[2-(2-メ
トキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-ピロール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸ベンジルエステルを黄色泡状物として得た(127mg)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
50H
49F
2N
7O
5: 865.96 (M+H
+); Found: 866.3 (M+H
+)
。
【2832】
6-[5-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-ピロール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸ベンジルエステル(127mg)と、10%炭素担持パラジウム(湿潤)(29mg)との、エタノール(4mL)中の混合物
を、水素雰囲気下で18時間撹拌した。さらなる10%炭素担持パラジウム(湿潤)(50mg)を
添加し、そして反応を30時間続けた。反応混合物をCELITEのパッドで濾過し、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,5%〜20%メタノール/ジクロロメタン)により精製して、{1-[3-(6-{7-[5-(5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル)-1H-ピロール-2-イル]-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-ア
ザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを淡黄色フィルムとして得た(21mg)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
42H
43F
2N
7O
3: 732.8 (M+H
+); Found: 732.4 (M+H
+)。
【2833】
ヒドロキシベンゾトリアゾール(5.4mg)、1-(3-ジメチルアミンプロピル)-3-エチルカルボジイミド-HCl(7.7mg)および2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(7.0mg)の、DMF(0.2mL)およびCH
2Cl
2(0.2mL)中の溶液を、0℃で1時間撹拌した。この溶液を、{1-[3-(6-{7-[5-(5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル)-1H-ピロール-2-イル]-9,9-ジフルオロ-9H-フルオレン-2-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(21mg)の、DMF(0.4mL)お
よびCH
2Cl
2(0.4mL)中の溶液に-25℃で添加し、そしてこの温度で一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、そしてブライン、ブライン/飽和重炭酸ナトリウム溶液(1:1)で洗浄し、そして水層を酢酸エチルで逆抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃
縮し、そして分取逆相HPLC(Gemini,25%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した
。生成物を含む画分を溜め、酢酸エチルで希釈し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液で1
時間処理した。生成物を酢酸エチル(2回)で抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてACN/H
2Oから凍結乾燥させて、(1-{3-[6-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[5-(2-メ
トキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステ
ルを白色粉末として得た(11.8mg)。
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6)δ:12.18(s,1H),12.05 (s 0.5H )、11.48(s, 0.5H),8.1
- 7.1(m,10H),5.75(d,J=4.5Hz,0.5H),5.190(d,J=4.5Hz,0.5H),4.63(d,J=4.8Hz,1H),4.54(s,1H),4.12-4.0(m,2H),3.8-3.2 (m , 9H),2.65(s,1H),2.40-2.01(m,27H)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
49H
54F
2N
8O
6: 890.0 (M+H
+); Found: 889.4 (M+H
+)。
【2834】
d-バリン(5.0g)の1Nの水酸化ナトリウム(42.7mL)中の溶液に、重炭酸ナトリウム(4.53g)を添加した。この溶液を0℃まで冷却し、そしてクロロギ酸メチル(0.289mL)を2時間かけて滴下により添加し、そして反応混合物を0℃で2時間撹拌した。白色の反応混合物を充分なH
2Oで希釈して、無色の溶液を形成し、そしてエチルエーテル(3×30mL)で洗浄した。水層を濃HClでpH=2まで酸性化して、白色沈殿物を得、これを濾過により集め、H
2Oで洗浄し、そして高真空下で乾燥させて、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸を結晶性白色固体として得た(4.668g)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
7H
13NO
4: 176.2 (M+H
+); Found: 175.9 (M+H
+)。
【2835】
(実施例HY)
【2836】
【化913】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(2-{5-[4’-(2-{1-[2-メトキシカルボニルアミノ-4-(2,2,2-トリフルオロ-エトキシ)-ブチリル]-ピロリジン-2-イル}-3H-イミダゾール-4-イル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イ
ミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチ
ルエステル:この化合物を、45%の収率で、(4,4,4-トリフルオロ-1-{2-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-ブチ
ル)-カルバミン酸メチルエステルと同じ手順によって、[1-(2-{5-[4’-(2-ピロリジン-2-イル-3H-イミダゾール-4-イル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルを出発物質として使用して作製した。LCMS-ESI
+: calculated for C
41H
49F
3N
8O
7:
822.87; observed [M+1]
+: 823.45.
1H-NMR: 400MHz,(CD
3OD)δ:7.82-7.72(m,4H),7.69-7.65(m,4H),7.38-7.32(m,2H),5.22-5.16(m,2H),4.65-4.61(m,1H),4.26-4.21(m,1H),4.04-3.84(m,6H),3.72-3.48(m,8H),2.39-1.98(m,10H),1.88-1.78(m,1H),1.01-0.89(m,6H) ppm。
【2837】
(実施例HZ)
【2838】
【化914】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(2-{5-[4’-(2-{1-[2-メトキシカルボニルアミノ-4-(2,2,2-トリフルオロ-エトキシ)-ブチリル]-ピロリジン-2-イル}-3H-イミダゾール-4-イル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イ
ミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-3-(2,2,2-トリフルオロ-エトキシ)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:この化合物を、27%の収率で、(4,4,4-トリフルオロ-1-{2-[5-(4’-{2-[1-(5,5,5-トリフルオロ-2-メトキシカルボニルアミノ-ペンタノイル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-ブチル)-カルバミン酸メチルエステルと同じ手順によ
って、[1-(2-{5-[4’-(2-ピロリジン-2-イル-3H-イミダゾール-4-イル)-ビフェニル-4-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-3-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルを出発物質として使用して作製した。LCMS-ESI
+: calculated for C
42H
48F
6N
8O
8: 906.87; observed [M+1]
+: 907.45.
1H-NMR: 400MHz,(CD
3OD)δ:7.73-7.65(m,4H),7.62-7.59(m,4H),7.38-7.35(m,2H),5.14-5.10(m,2H),4.55-4.51(m,2H),3.86-3.77(m,8H),3.63-3.43(m,10H),2.34-2.24(m,2H),2.22-1.87(m,8H),1.86-1.68(m,2H) ppm。
【2839】
(実施例IA)
【2840】
【化915】
[この文献は図面を表示できません]
2,6-ビス(トリ-n-ブチルスタンニル)-ベンゾ[1,2-b:4,5-b’]ジチオフェン:ベンゾ[1,2-b:4,5-b’]ジチオフェン(820mg,4.3mmol)のTHF(100mL)中の撹拌溶液に、アルゴン下-78
℃で、n-ブチルリチウム(2.5M,3.44mL,8.6mmol)の溶液を添加した。この溶液を-78℃で30分間撹拌し、次いで-20℃まで30分間温めた。トリ-n-ブチルスズクロリド(2.34mL,8.6mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を、-20℃で30分間撹拌し、次いで室温まで温めた。16時間後、ヘキサンを添加し、そしてこの反応物を順番に水およびブラインで洗浄し、乾
燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(100%ヘキサン)により精
製した。2,6-ビス(トリ-n-ブチルスタンニル)-ベンゾ[1,2-b:4,5-b’]ジチオフェン(1.4g,42%)を、モノスタンニル化ベンゾジチオフェンが混入した生成物と一緒に単離した。
1H-NMR: 400MHz,(CDCl
3)δ: 8.27(s,2H),7.38(s,2H),1.65-1.57(m,12H),1.41-1.32(m,12H),1.26-1.11(m,12H),0.91(t,J=7.3Hz,18H) ppm。
【2841】
完全に保護された2-[5-(6-{2-[ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ベンゾ[1,2-b:4,5-b’]ジチオフェン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン:Pd(PPh
3)
4(61mg,0.053mmol)を、2,6-ビス(トリ-n-ブチルスタンニル)-ベンゾ[1,2-b:4,5-b’]ジチオフェン(202mg,0.26mmol)および2-[4-ブロモ-1-(2-トリメチルシラニル-エトキシメチル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(260mg,0.58mmol)のトルエン(4mL)中の脱気溶液に添加した。この反応物を24時間還流し、次いで室温ま
で冷却し、CELITEおよびパラジウム捕捉カラム(Stratospheres
TM PL-Guanidine MP SPE+,Part #: PL3514-CM89)で濾過した。その固体をトルエンで2回すすいだ。その濾液
を濃縮し、そしてその粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の完全に保護された生成物を得た(100mg,41%)。LCMS-ESI
+: calculated for C
46H
68N
6O
6S
2Si
2: 920.42; observed [M+1]
+: 921.45。
【2842】
(1-{2-[5-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ベンゾ[1,2-b:4,5-b’]ジチオフェン-2-イル)-1H-イミ
ダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチル
エステル:完全に保護された2-[5-(6-{2-[ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ベンゾ[1,2-b:4,5-b’]ジチオフェン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン(100mg,0.11mmol)、エタノール(4mL)および濃HCl(1mL)の溶液を、60℃まで16時間加熱した。
この反応物を濃縮し、そしてその粗製物質をDCM(10mL)に溶解した。この溶液を濃縮して
、粗製2-[5-(6-{2-[ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ベンゾ[1,2-b:4,5-b
’]ジチオフェン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン四塩酸塩を得た。この物質に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル酪酸(38mg,0.22mmol)およびHATU(83mg,0.22mmol)のDMF(1.5mL)中の溶液を添加した。得られた溶液にジイソプロピルエチルアミン(190μL,1.1mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後に、この反応物を濃縮し、そして分取逆相HPLC(Gemini,10%〜45% ACN/H
2O + 0.1% HCO
2H)により2回精製した。生成物の画分を遊離塩基化カラム(STRATOSPHERES
TM PL-HCO
3MP SPE, Part #: PL3540-C603)に
通し、そして凍結乾燥させて、(1-{2-[5-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ベンゾ[1,2-b:4,5-b’]ジ
チオフェン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プ
ロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(29mg,34%)。LCMS-ESI
+: calculated for
C
38H
46N
8O
6S
2: 774.95; observed [M+1]
+: 775.96.
1H-NMR: 400MHz,(CD
3OD)δ:8.16-8.11(m,2H),7.49-7.47(m,2H),7.38-7.29(m,2H),5.18-5.15(m,2H),4.24(d,J=7.4Hz,2H),4.04-3.96(m,2H),3.91-3.86(m,2H),3.66 (br s, 6H),2.38-2.17(m,6H),2.11-1.98(m,4H),1.00-0.89(m,12H) ppm。
【2843】
(実施例IB)
【2844】
【化916】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{3-[6-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを実施例Bと類似の様式で調製して、表題化合物を白色粉末として得た(88.9mg)。
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6)δ:12.56(d,J=13.5Hz, 0.5H )、12.04(d,J=17.1Hz, 0.5H
)、11.84(s,1H),8.1 - 7.1(m,12H),5.3-5.1(m,1H),4.8-4.5(m,1H),4.1-3.7(m,4H),3.6-3.2(m,20H),2.8-1.1(m,12H),0.9-0.4 (m 、16H)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
49H
54F
2N
8O
6: 890.0 (M+H
+); Found: 889.4 (M+H
+)。
【2845】
(実施例IC)
【2846】
【化917】
[この文献は図面を表示できません]
メトキシカルボニルアミノ-(テトラヒドロピラン-4-イリデン)-酢酸メチルエステル:N-メトキシカルボニル-2-メチル-(ジメチルホスホノ)グリシネート(1.45g,5.68mmol)のテトラヒドロフラン(22mL)中の溶液を、-78℃まで冷却した。1,1,3,3-テトラメチルグアニジ
ン(0.680mL,5.42mmol)を添加し、そして得られた溶液を-78℃で30分間撹拌した。テトラ
ヒドロピラン-4-オン(0.500mL,5.42mmol)を添加し、そしてこの反応物を-78℃で1時間撹
拌した。その氷浴を除き、そしてこの反応物を室温まで一晩温めた。翌朝、この反応物を酢酸エチルで希釈した。その有機物を1Nの水性HClおよびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして濃縮した。その粗製残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、メトキシカルボニルアミノ-(テトラヒドロピラン-4-イリデン)-酢酸メチルエステルを得
た。
1H-NMR: 400MHz,(CDCl
3)δ:5.94(br s,1H),3.80-3.74(m,7H),3.71(s,3H),2.95-2.91(m,2H),2.45-2.41(m,2H) ppm。
【2847】
{1-[2-(5-{6-[4-(2-{1-[2-メトキシカルボニルアミノ-2-(テトラヒドロピラン-4-イリ
デン)-アセチル]-ピロリジン-2-イル}-3H-イミダゾール-4-イル)-フェニル]-ナフタレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:メトキシカルボニルアミノ-(テトラヒドロピラン-4-イリデン)-酢酸メチルエステル(141mg,0.62mmol)のメタノール(1.8mL)中の溶液に、LiOH水溶液(1M,1.8mL,1.8mmol)を添加した。得られた溶液を室温で16時間撹拌し、次いで酢酸エチルで洗
浄した。その酢酸エチル洗浄液を廃棄し、そしてその水層を濃HClで酸性化した。この酸
性化した水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして濃縮して、メトキシカルボニルアミノ-(テトラヒドロピラン-4-イリデン)-酢酸を得た。メトキシカルボニルアミノ-(テトラヒドロピラン-4-イリデン)-酢酸(23mg,0.11mmol)のジメチルホルムアミド(0.6mL)中の溶液に、HATU(41mg,0.11mmol)を添加した。5分間撹拌した後に、{2-メチル-1-[2-(5-{6-[4-(2-ピロリジン-2-イル-3H-イミダゾ
ール-4-イル)-フェニル]-ナフタレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-
カルボニル]-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル三塩酸塩(50mg,0.068mmol)のジメチルホルムアミド(0.6mL)中の溶液をこの反応物に添加し、その後すぐに、ジイソプロピル
エチルアミン(85μL,0.49mmol)を添加した。この反応物を室温で1時間撹拌し、次いで酢
酸エチルで希釈した。その有機層を、飽和水性NaHCO
3溶液、水およびブラインで順番に洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、そして分取逆相HPLC(Gemini,15%〜50% ACN/H
2O + 0.1% HCO
2H)により精製して、{1-[2-(5-{6-[4-(2-{1-[2-メトキシカルボニルアミノ-2-(
テトラヒドロピラン-4-イリデン)-アセチル]-ピロリジン-2-イル}-3H-イミダゾール-4-イル)-フェニル]-ナフタレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステルを得た(28mg,50%)。LCMS-ESI
+: calculated for C
46H
52N
8O
7: 828.95; observed [M+1]
+: 830.32.
1H-NMR: 400MHz,(CD
3OD)δ:8.24-8.07(m,3H),7.96-7.76(m,7H),7.45-7.34(m,2H),5.28-5.18(m,2H),4.27-4.23(m,1H),4.05-3.98(m,1H),3.94-3.86(m,1H),3.84-3.41(m,12H),2.48-1.98(m,13H),1.02-0.90(m,6H) ppm。
【2848】
(実施例ID)
【2849】
【化918】
[この文献は図面を表示できません]
5-オキサ-6-アザ-スピロ[3.4]オクタ-6-エン-7-カルボン酸エチルエステル:メチレンシクロブタン(2mL,21.6mmol)の酢酸エチル(125mL)中の溶液に、(Z)-2-クロロ-2-(ヒドロキ
シイミノ)酢酸エチル(6.55g,43.2mmol)および固体の重炭酸ナトリウム(16.3g,194mmol)を添加した。この反応混合物を密封し、そして室温で6時間撹拌した。さらなる(Z)-2-クロ
ロ-2-(ヒドロキシイミノ)酢酸エチル(4g,26.4mmol)および重炭酸ナトリウム(8g,95.2mmol)を添加し、そしてこの反応物を、室温でさらに12時間撹拌した。この反応物を酢酸エチ
ルで希釈し、そして水およびブラインで順番に洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして濃縮し
て、粗製5-オキサ-6-アザ-スピロ[3.4]オクタ-6-エン-7-カルボン酸エチルエステル((Z)-2-クロロ-2-(ヒドロキシイミノ)酢酸エチルおよび関連化合物が混入していた)を得た。
【2850】
5-オキサ-6-アザ-スピロ[3.4]オクタン-7-カルボン酸エチルエステル:粗製5-オキサ-6-
アザ-スピロ[3.4]オクタ-6-エン-7-カルボン酸エチルエステル(7.5g,<40.9mmol)のテトラヒドロフラン(270mL)中の溶液に、0℃で、ボラン-硫化ジメチル錯体の溶液(THF中10M,16.4mL,164mmol)をゆっくりと添加した。この反応物を室温まで一晩温め、次いで0℃まで冷
却し、そして水を注意深く添加することによりクエンチした。この混合物を酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして濃縮して、多量の白色固
体を得た。これらの固体をジクロロメタン(150mL)で3回、徹底的に粉砕した。合わせた
ジクロロメタン洗浄液を濃縮し、そして得られた油状物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、5-オキサ-6-アザ-スピロ[3.4]オクタン-7-カルボン酸エチルエステルを得た(1.08g,2工程で29%)。
1H-NMR: 400MHz,(CDCl
3)δ: 8.01-7.95 (br,1H),4.39-4.28(m,2H),4.18-4.10(m,1H),2.80-2.75(m,1H),2.62-2.49(m,2H),2.37-2.29(m,1H),2.25-2.17(m,1H),2.13-1.95(m,1H),1.88-1.79(m,1H),1.68-1.56(m,1H),1.34(t,J=7.1Hz,3H) ppm。
【2851】
6-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-オキサ-6-アザ-スピロ[3.4]オクタン-7-カルボン酸エチルエステル:2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(1.11g,6.33mmol)およびHATU(2.41g,6.34mmol)のジメチルホルムアミド(13mL)中の溶液に、5-オキサ-6-アザ-スピロ[3.4]オクタン-7-カルボン酸エチルエステル(980mg,5.3mmol)のジメ
チルホルムアミド(13mL)中の溶液を添加した。得られた反応混合物にジイソプロピルエチルアミン(1.85mL,10.6mmol)を添加し、そしてこの反応物を60℃まで16時間加熱した。こ
の反応物を酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして
濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、6-(2-メトキ
シカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-オキサ-6-アザ-スピロ[3.4]オクタン-7-カルボン酸エチルエステルを得た(1.31g,72%)。LCMS-ESI
+: calculated for C
16H
26N
2O
6:
342.18; observed [M+1]
+: 342.90。
【2852】
6-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-オキサ-6-アザ-スピロ[3.4]オクタン-7-カルボン酸:6-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-オキサ-6-アザ-スピロ[3.4]オクタン-7-カルボン酸エチルエステル(1.31g,3.83mmol)のエタノール(10mL)中の溶液に、水酸化リチウムの溶液(水中1M,7.6mL,7.6mmol)を添加した。この反応
物を室温で30分間撹拌した。この反応物を部分的に濃縮し、そして得られた水溶液を酢酸エチルで洗浄した。その酢酸エチル層を廃棄し、そしてその水層を、濃HClを使用して酸
性化した。この酸性水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして濃縮して、粗製6-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-オキサ-6-アザ-スピロ[3.4]オクタン-7-カルボン酸を得、これをさらに精製せずに使用した。
【2853】
6-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-オキサ-6-アザ-スピロ[3.4]オクタン-7-カルボン酸2-(4-ブロモフェニル)-2-オキソ-エチルエステル:6-(2-メトキシカ
ルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-オキサ-6-アザ-スピロ[3.4]オクタン-7-カルボン酸(約3.83mmol)および2,4’-ジブロモアセトフェノン(1.1g,3.96mmol)のアセトニトリル(19mL)中の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(1.32mL,7.59mmol)を添加した。この反応物を、室温で16時間撹拌し、そして次いで酢酸エチルで希釈した。その有機物を水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして濃縮した。得られた粗製残渣をフラッシュ
クロマトグラフィーにより精製して、6-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリ
ル)-5-オキサ-6-アザ-スピロ[3.4]オクタン-7-カルボン酸2-(4-ブロモフェニル)-2-オキ
ソ-エチルエステルの2つのジアステレオマーをきれいに分離した(330mgの(R)ジアステレオマー、360mgの(S)ジアステレオマー、2工程で合計35%の収率)。所望の(S)ジアステレオマーについての
1H-NMR: 400MHz,(CDCl
3)δ:7.74-7.71(m,2H),7.62-7.60(m,2H),5.47(d,J=16.4Hz,1H),5.40-5.35(m,1H),5.20(d,J=16.4Hz,1H),4.92 (dd, J
1=7.1Hz,J
2=9.0Hz,1H),4.74-4.70(m,1H),3.65(s,3H),2.84 (dd, J
1=9.0Hz,J
2=12.6Hz,1H),2.60 (dd, J
1=7.0Hz,J
2=12.6Hz,1H),2.52-2.12(m,5H),2.07-1.86(m,2H),1.75-1.65(m,1H),1.01(d,J=6.6H
z,3H),0.89(d,J=7.1Hz,3H) ppm。
【2854】
(1-{7-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-オキサ-6-アザ-スピロ[3.4]オクタン-6-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:6-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-オキサ-6-アザ-スピロ[3.4]オクタン-7-カルボン酸2-(4-ブロモフェニル)-2-オキソ-エチルエステル(150mg,0.29mmol)のトルエン(3mL)中の溶液に、酢酸アンモニウム(230mg,3.0mmol)を添加した。この反応混合物を3時間
激しく還流し、室温まで冷却し、そして酢酸エチルで希釈した。その有機物を水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして濃縮した。その粗製残渣をフラッシュクロマ
トグラフィーにより精製して、(1-{7-[5-(4-ブロモフェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-オキサ-6-アザ-スピロ[3.4]オクタン-6-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン
酸メチルエステルを得た(95mg,66%)。LCMS-ESI
+: calculated for C
22H
27BrN
4O
4: 490.12/492.12; observed [M+1]
+: 490.99/492.99.
1H-NMR: 400MHz,(CDCl
3)δ: 7.60-7.55(m,2H),7.50-7.46(m,2H),7.26(s,1H),5.38-5.29 (m ,2H),4.76-4.70 (br,1H),3.70(s,3H),3.36-3.29(m,1H),2.84 (dd, J
1=8.2Hz,J
2=12.5Hz,1H),2.51-2.32(m,3H),2.13-2.03(m,2H),2.00-1.89(m,1H),1.83-1.71(m,1H),0.97(d,J=6.7Hz,3H),0.84(d,J=6.8Hz,3H),ppm。
【2855】
[2-メチル-1-(7-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-カルボニル)-
プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:(1-{7-[5-(4-ブロモフェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-オキサ-6-アザ-スピロ[3.4]オクタン-6-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(85mg,0.17mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(66mg,0.26mmol)、酢酸カリウム(51mg,0.52mmol)およびジクロロ[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)(13mg,0.018mmol)の、1,4-ジオキサン(1.7mL)中の脱気混合物を、85℃まで75分間加熱した。室温まで冷却した後に、この反応物をパラジウム捕捉カラム(STRATOSPHERES
TM PL-Guanidine MP SPE+, Part #: PL3514-CM89)で濾過し、そして
その固体を酢酸エチルですすいだ。その濾液を水およびブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、そして濃縮した。その粗製残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、[2-メチル-1-(7-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニ
ル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-カルボニル)-プ
ロピル]-カルバミン酸メチルエステルを得た(81mg,87%)。LCMS-ESI
+: calculated for
C
28H
39BN
4O
6: 538.30; observed [M+1]
+: 539.12。
【2856】
(1-{7-[5-(4’-{2-[6-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-オキサ-6-アザ-スピロ[3.4]オクタ-7-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イ
ミダゾール-2-イル]-5-オキサ-6-アザ-スピロ[3.4]オクタン-6-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:[2-メチル-1-(7-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-オキサ-6-アザ
スピロ[3.4]オクタン-6-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(81mg,0.15mmol)、(1-{7-[5-(4-ブロモフェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-オキサ-6-アザ-スピ
ロ[3.4]オクタン-6-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(60mg,0.12mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(14mg,0.012mmol)
の1,2-ジメトキシエタン(2.0mL)中の溶液に、炭酸カリウムの溶液(水中2M,0.250mL,0.50mmol)を添加した。得られた混合物をアルゴンのストリームで15分間脱気し、次いで85℃まで3時間加熱した。室温まで冷却した後に、この反応物をパラジウム捕捉カラム(STRATOSPHERES
TM PL-Guanidine MP SPE+, Part #: PL3514-CM89)で濾過し、そしてその固体をメタノールですすいだ。その濾液を濃縮し、そして分取逆相HPLC(Gemini,15%〜51% ACN/H
2O + 0.1% HCO
2H)により精製して、(1-{7-[5-(4’-{2-[6-(2-メトキシカルボニル
アミノ-3-メチル-ブチリル)-5-オキサ-6-アザ-スピロ[3.4]オクタ-7-イル]-3H-イミダゾ
ール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-オキサ-6-アザ-スピロ[3.4]オクタン-6-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを得た(26mg,26%)。LCMS-ESI
+: calculated for C
44H
54N
8O
8: 822.41; observed [M+1]
+: 823.43.
1H-NMR: 400MHz,(CD
3OD)δ: 7.78-7.75(m,4H),7.68-7.65(m,4H),7.38(s,2H),6.94-6.89 (br,2H),5.47-5.42(m,2H),4.74-4.68 (br,2H),3.66(s,6H),3.00-2.94(m,2H),2.78-2.71(m,2H),2.61-2.53(m,2H),2.49-2.40(m,2H),2.38-2.30(m,2H),2.22-2.09(m,4H),2.00-1.90(m,2H),1.84-1.75(m,2H),0.98(d,J=6.8Hz,6H),0.88(d,J=6.7Hz,6H) ppm。
【2857】
(実施例IE)
【2858】
【化919】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{7-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-オ
キサ-6-アザ-スピロ[3.4]オクタン-6-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メ
チルエステル:[2-メチル-1-(7-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(81mg,0.15mmol)、(1-{2-[5-(4-ブロ
モフェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(81mg,0.18mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(18mg,0.015mmol)の1,2-ジメトキシエタン(3.0mL)中の溶液に、炭酸カリ
ウムの溶液(水中2M,0.300mL,0.60mmol)を添加した。得られた混合物をアルゴンのストリ
ームで15分間脱気し、次いで、85℃まで3時間加熱した。室温まで冷却した後に、この反
応物をパラジウム捕捉カラム(STRATOSPHERES
TM PL-Guanidine MP SPE+, Part #: PL3514-CM89)で濾過し、そしてその固体をメタノールですすいだ。その濾液を濃縮し、そ
してフラッシュクロマトグラフィー(0%〜5% メタノール/ジクロロメタン)により精製し
た。得られた残渣を分取逆相HPLC(Gemini,15%〜50% ACN/H
2O + 0.1% HCO
2H)により精製して、(1-{7-[5-(4’-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロ
リジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ビフェニル-4-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-オキサ-6-アザ-スピロ[3.4]オクタン-6-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミ
ン酸メチルエステルを得た(35mg,30%)。LCMS-ESI
+: calculated for C
42H
52N
8O
7: 780.40; observed [M+1]
+: 781.29.
1H-NMR: 400MHz,(CD
3OD)δ:7.82-7.72(m,4H),7.69-7.65(m,4H),7.38(s,1H),7.32(s,1H),6.99-6.90(m,2H),5.47-5.42(m,1H),5.20-5.16(m,1H),4.75-4.68(m,1H),4.226-4.21(m,1H),4.03-3.96(m,1H),3.91-3.85(m,1H),3.71-3.48(
m,7H),3.00-2.94(m,1H),2.78-2.71(m,1H),2.61-1.90(m,10H),1.83-1.73(m,1H),1.00-0.86(m,12H) ppm。
【2859】
(実施例IF)
(S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)酢酸(3)
【2860】
【化920】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(5mL)中の(S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)酢酸1(1.5g,5.8mmol)に、ジオキサン中4MのHCl(5mL)を添加し、そして
この反応混合物を0℃まで冷却し、次いで2時間撹拌した。減圧中で濃縮した後に、2を得
た。
【2861】
水(25ml)中の(S)-2-アミノ-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)酢酸2(780mg;5mmol)に重炭酸ナトリウム(1.06g;10mmol)を添加し、そして得られた混合物を0℃まで冷却し、次
いでクロロギ酸メチル(0.53ml;5.5mmol)を5分間かけて滴下により添加した。浴で周囲温
度にしながら、この反応物を18時間撹拌した。次いで、この反応混合物を1NのHClと酢酸
エチルとの間で分配した。その有機層を除去し、そしてその水層を酢酸エチルでさらに2
回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、3を無色の残渣として得た。MS (ESI) m/z: 218 [M + H]
+。
【2862】
【化921】
[この文献は図面を表示できません]
化合物4〜10を、((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-
イル)酢酸(3)を調製するために使用した方法に従って調製した。
【2863】
(S)-2-((S)-2-(5-(4-(6-(2-((S)-1-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)ナフタレン-2-イル)フェニル)-1H-
イミダゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)エチルカルバミン酸メチルエステル:
【2864】
【化922】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(0.8mL)中の化合物11(50mg,0.068mmol)にジオキサン中4MのHCl(0.8mL)
を添加し、そしてこの反応混合物を0℃まで冷却し、次いで2時間撹拌した。減圧中で濃縮した後に、HCl塩を得た。
【2865】
DMF(0.8mL)中のこれらのHCl塩に、化合物3(20mg,0.09mmol)、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(18mg,0.09mmol)およびヒドロキシベンゾトリア
ゾール水和物(HOBt)(13mg,0.09mmol)を添加した。この混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、そしてN-メチルモルホリン(NMM)(20μL,0.18mmol)を注射器からこの混合物に添加した。
この反応内容物を室温で4時間撹拌した。次いで、得られた混合物を逆相分取HPLCで直接
精製して、表題化合物を白色固体として得た(36mg,65%)。
1H-NMR: 400MHz,(CD
3OD)δ8.03(s,1H),7.99(s,1H),7.79 - 7.66(m,10H),7.33(s,1H),7.24(s,1H),7.05-6.91(m,1H),5.22 -5.09(m,1H),4.23-4.15(m,1H),3.98 - 3.78(m,4H),3.57(s,6H),3.38 - 3.31(m,8H),2.65(m,1H),2.30 - 2.09(m,5H),2.02 - 1.95(m,2H),1.56 - 1.29(m,5H),0.92 - 0.82(m,6H). MS (ESI) m/z 832 [M + H]
+。
【2866】
(実施例IG)
(S)-1-(2,3-ジヒドロ-1H-インデン-2-イル)-2-((S)-2-(5-(4-(6-(2-((S)-1-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)ナフタレン-2-イル)フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オ
キソエチルカルバミン酸メチルエステル
【2867】
【化923】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(0.8mL)中の化合物11(50mg,0.068mmol)にジオキサン中4MのHCl(0.8mL)
を添加し、そしてこの反応混合物を0℃まで冷却し、次いで2時間撹拌した。減圧中で濃縮した後に、HCl塩を得た。
【2868】
DMF(0.7mL)中のこれらのHCl塩(32mg)に、化合物10(16mg,0.063mmol)、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(12mg,0.063mmol)およびヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBt)(9mg,0.063mmol)を添加した。この混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、そしてN-メチルモルホリン(NMM)(20μL,0.12mmol)を注射器からこの混合物に添
加した。この反応内容物を室温で4時間撹拌した。次いで、得られた混合物を逆相分取HPLCで直接精製して、表題化合物を白色固体として得た(23mg,62%)。
MS (ESI) m/z 864 [M + H]
+。
【2869】
(実施例IH)
(R)-2-((S)-2-(5-(4-(6-(2-((S)-1-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)ナフタレン-2-イル)フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)エチルカルバミン酸メチルエステル
【2870】
【化924】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(0.8mL)中の化合物11(50mg,0.068mmol)にジオキサン中4MのHCl(0.8mL)
を添加し、そしてこの反応混合物を0℃まで冷却し、次いで2時間撹拌した。減圧中で濃縮した後に、HCl塩を得た。
【2871】
DMF(0.8mL)のこれらのHCl塩(33mg)に、化合物4(15mg,0.068mmol)、N-(3-ジメチルアミ
ノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(13mg,0.068mmol)およびヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBt)(11mg,0.068mmol)を添加した。この混合物を氷浴中で0℃まで
冷却し、そしてN-メチルモルホリン(NMM)(14μL,0.13mmol)を注射器からこの混合物に添
加した。この反応内容物を室温で4時間撹拌した。次いで、得られた混合物を逆相分取HPLCで直接精製して、表題化合物を白色固体として得た(25mg,67%)。
MS (ESI) m/z 832 [M + H]
+。
【2872】
(実施例II)
(2S)-1-((2S)-2-(5-(6-(4-(2-((2S)-1-(2-(1,1-ジオキソ-ヘキサヒドロ-チオピラン-4-イル)-2-(メトキシカルボニルアミノ)アセチル)ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)フェニル)ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-メ
チル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルエステル
【2873】
【化925】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(0.8mL)中の化合物11(50mg,0.068mmol)にジオキサン中4MのHCl(0.8mL)
を添加し、そしてこの反応混合物を0℃まで冷却し、次いで2時間撹拌した。減圧中で濃縮した後に、HCl塩を得た。
【2874】
DMF(0.8mL)のこれらのHCl塩(33mg)に、化合物5(18mg,0.068mmol)、N-(3-ジメチルアミ
ノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(13mg,0.068mmol)およびヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBt)(11mg,0.068mmol)を添加した。この混合物を氷浴中で0℃まで
冷却し、そしてN-メチルモルホリン(NMM)(14μL,0.13mmol)を注射器からこの混合物に添
加した。この反応内容物を室温で4時間撹拌した。次いで、得られた混合物を逆相分取HPLCで直接精製して、表題化合物を白色固体として得た(16mg,40%)。
MS (ESI) m/z 880 [M + H]
+。
【2875】
(実施例IJ)
(S)-1-((S)-2-(5-(6-(4-(2-((S)-1-(2-(メトキシカルボニルアミノ)-2-(チオフェン-3-イル)アセチル)ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)フェニル)ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-2-メチルピロリジン-1-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルエステル
【2876】
【化926】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(0.8mL)中の化合物11(50mg,0.068mmol)にジオキサン中4MのHCl(0.8mL)
を添加し、そしてこの反応混合物を0℃まで冷却し、次いで2時間撹拌した。減圧中で濃縮した後に、HCl塩を得た。
【2877】
DMF(0.8mL)のこれらのHCl塩(33mg)に、化合物6(15mg,0.068mmol)、N-(3-ジメチルアミ
ノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(13mg,0.068mmol)およびヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBt)(11mg,0.068mmol)を添加した。この混合物を氷浴中で0℃まで
冷却し、そしてN-メチルモルホリン(NMM)(14μL,0.13mmol)を注射器からこの混合物に添
加した。この反応内容物を室温で4時間撹拌した。次いで、得られた混合物を逆相分取HPLCで直接精製して、表題化合物を白色固体として得た(22mg,60%)。
MS (ESI) m/z 830 [M + H]
+。
【2878】
(実施例IK)
(S)-1-((S)-2-(5-(6-(4-(2-((S)-1-((R)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-(1-メチル-1H-インドール-3-イル)プロパノイル)ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)フェニル)ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-3-メチル-1-オ
キソブタン-2-イルカルバミン酸メチルエステル
【2879】
【化927】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(0.8mL)中の化合物11(50mg,0.068mmol)にジオキサン中4MのHCl(0.8mL)
を添加し、そしてこの反応混合物を0℃まで冷却し、次いで2時間撹拌した。減圧中で濃縮した後に、HCl塩を得た。
【2880】
DMF(0.5mL)中のこれらのHCl塩(20mg)に、化合物9(11mg,0.039mmol)、N-(3-ジメチルア
ミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(8mg,0.039mmol)およびヒドロキシベン
ゾトリアゾール水和物(HOBt)(6mg,0.039mmol)を添加した。この混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、そしてN-メチルモルホリン(NMM)(8.3μL,0.075mmol)を注射器からこの混合物に
添加した。この反応内容物を室温で4時間撹拌した。次いで、得られた混合物を逆相分取HPLCで直接精製して、表題化合物を白色固体として得た(10mg,42%)。
MS (ESI) m/z 891 [M + H]
+。
【2881】
(実施例IL)
(S)-2-((S)-2-(5-(6-(4-(2-((S)-1-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)フェニル)ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)エチルカルバミン酸メチルエステル
【2882】
【化928】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(0.8mL)中の化合物12(50mg,0.068mmol)にジオキサン中4MのHCl(0.8mL)
を添加し、そしてこの反応混合物を0℃まで冷却し、次いで2時間撹拌した。減圧中で濃縮した後に、HCl塩を得た。
【2883】
DMF(0.8mL)中のこれらのHCl塩(43mg)に、化合物3(20mg,0.09mmol)、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(18mg,0.09mmol)およびヒドロキシベンゾ
トリアゾール水和物(HOBt)(13mg,0.09mmol)を添加した。この混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、そしてN-メチルモルホリン(NMM)(20μL,0.18mmol)を注射器からこの混合物に添加
した。この反応内容物を室温で4時間撹拌した。次いで、得られた混合物を逆相分取HPLC
で直接精製して、表題化合物を白色固体として得た(32mg,465%)。
MS (ESI) m/z 832 [M + H]
+。
【2884】
(実施例IM)
(S)-2-((S)-2-(5-(6-(4-(2-((S)-1-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-2-(テトラヒ
ドロ-2H-ピラン-4-イル)アセチル)ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)フェニ
ル)ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)ピロリジン-1-イル)-2-オキソ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)エチルカルバミン酸メチルエステル
【2885】
【化929】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(0.9mL)中の化合物13(50mg,0.074mmol)にジオキサン中4MのHCl(0.9mL)
を添加し、この反応混合物を0℃まで冷却し、次いで2時間撹拌した。減圧中で濃縮した後に、HCl塩を得た。
【2886】
DMF(0.8mL)中のこれらのHCl塩に、化合物3(41mg,0.19mmol)、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(36mg,0.19mmol)およびヒドロキシベンゾトリア
ゾール水和物(HOBt)(26mg,0.19mmol)を添加した。この混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、そしてN-メチルモルホリン(NMM)(25μL,0.22mmol)を注射器からこの混合物に添加した。
この反応内容物を室温で4時間撹拌した。次いで、得られた混合物を逆相分取HPLCで直接
精製して、表題化合物を白色固体として得た(32mg,50%)。
MS (ESI) m/z 874 [M + H]
+。
【2887】
(実施例IN)
(S)-2-((S)-6-(5-(6-(4-(2-((1R,3S,4S)-2-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メ
チルブタノイル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)フ
ェニル)ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-2-オキソ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)エチルカルバミン酸メチルエステル
【2888】
【化930】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(0.8mL)中の化合物14(50mg,0.064mmol)にジオキサン中4MのHCl(0.8mL)
を添加し、そしてこの反応混合物を0℃まで冷却し、次いで2時間撹拌した。減圧中で濃縮した後に、HCl塩を得た。
【2889】
DMF(0.8mL)中のこれらのHCl塩に、化合物3(20mg,0.09mmol)、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(18mg,0.09mmol)およびヒドロキシベンゾトリア
ゾール水和物(HOBt)(13mg,0.09mmol)を添加した。この混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、そしてN-メチルモルホリン(NMM)(18μL,0.16mmol)を注射器からこの混合物に添加した。
この反応内容物を室温で4時間撹拌した。次いで、得られた混合物を逆相分取HPLCで直接
精製して、表題化合物を白色固体として得た(30mg,54%)。
MS (ESI) m/z 884 [M + H]
+。
【2890】
(実施例IO)
(2S,3R)-3-メトキシ-1-((S)-6-(5-(6-(4-(2-((1R,3S,4S)-2-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル)-1H-イミダゾ
ール-5-イル)フェニル)ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルエステル
【2891】
【化931】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(0.8mL)中の化合物14(50mg,0.064mmol)にジオキサン中4MのHCl(0.8mL)
を添加し、そしてこの反応混合物を0℃まで冷却し、次いで2時間撹拌した。減圧中で濃縮した後に、HCl塩を得た。
【2892】
DMF(0.8mL)中のこれらのHCl塩に、化合物8(17mg,0.09mmol)、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(18mg,0.09mmol)およびヒドロキシベンゾトリア
ゾール水和物(HOBt)(13mg,0.09mmol)を添加した。この混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、そしてN-メチルモルホリン(NMM)(18μL,0.16mmol)を注射器からこの混合物に添加した。
この反応内容物を室温で4時間撹拌した。次いで、得られた混合物を逆相分取HPLCで直接
精製して、表題化合物を白色固体として得た(30mg,54%)。
MS (ESI) m/z 858 [M + H]
+。
【2893】
(実施例IP)
(S)-1-((S)-6-(5-(6-(4-(2-((1R,3S,4S)-2-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アセチル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル)-1H-
イミダゾール-5-イル)フェニル)ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルエステル
【2894】
【化932】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(0.8mL)中の化合物15(50mg,0.064mmol)にジオキサン中4MのHCl(0.8mL)
を添加し、そしてこの反応混合物を0℃まで冷却し、次いで2時間撹拌した。減圧中で濃縮した後に、HCl塩を得た。
【2895】
DMF(0.8mL)中のこれらのHCl塩に、化合物3(20mg,0.09mmol)、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(18mg,0.09mmol)およびヒドロキシベンゾトリア
ゾール水和物(HOBt)(13mg,0.09mmol)を添加した。この混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、そしてN-メチルモルホリン(NMM)(20μL,0.16mmol)を注射器からこの混合物に添加した。
この反応内容物を室温で4時間撹拌した。次いで、得られた混合物を逆相分取HPLCで直接
精製して、表題化合物を白色固体として得た(25mg,45%)。
MS (ESI) m/z 884 [M + H]
+。
【2896】
(実施例IQ)
(S)-2-((S)-6-(5-(6-(4-(2-((1R,3S,4S)-2-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アセチル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル)-1H-
イミダゾール-5-イル)フェニル)ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-2-オキソ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)エチルカルバミン酸メチルエステル
【2897】
【化933】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(0.8mL)中の化合物16(50mg,0.069mmol)にジオキサン中4MのHCl(0.8mL)
を添加し、そしてこの反応混合物を0℃まで冷却し、次いで2時間撹拌した。減圧中で濃縮した後に、HCl塩を得た。
【2898】
DMF(0.8mL)中のこれらのHCl塩に、化合物3(41mg,0.19mmol)、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(36mg,0.19mmol)およびヒドロキシベンゾトリア
ゾール水和物(HOBt)(26mg,0.19mmol)を添加した。この混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、そしてN-メチルモルホリン(NMM)(25μL,0.22mmol)を注射器からこの混合物に添加した。
この反応内容物を室温で4時間撹拌した。次いで、得られた混合物を逆相分取HPLCで直接
精製して、表題化合物を白色固体として得た(28mg,44%)。
MS (ESI) m/z 926 [M + H]
+。
【2899】
(実施例IR)
(2S,3R)-3-メトキシ-1-((S)-6-(5-(6-(4-(2-((1R,3S,4S)-2-((2S,3R)-3-メトキシ-2-(
メトキシカルボニルアミノ)ブタノイル)-2-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-3-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)フェニル)ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルエステル
【2900】
【化934】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(0.8mL)中の化合物16(50mg,0.069mmol)にジオキサン中4MのHCl(0.8mL)
を添加し、そしてこの反応混合物を0℃まで冷却し、次いで2時間撹拌した。減圧中で濃縮した後に、HCl塩を得た。
【2901】
DMF(0.8mL)中のこれらのHCl塩に、化合物8(38mg,0.2mmol)、N-(3-ジメチルアミノプロ
ピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(38mg,0.2mmol)およびヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBt)(27mg,0.2mmol)を添加した。この混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、そ
してN-メチルモルホリン(NMM)(55μL,0.5mmol)を注射器からこの混合物に添加した。この反応内容物を室温で4時間撹拌した。次いで、得られた混合物を逆相分取HPLCで直接精製
して、表題化合物を白色固体として得た(29mg,40%)。
MS (ESI) m/z 874 [M + H]
+。
【2902】
(実施例IS)
(S)-1-((S)-6-(5-(9,9-ジフルオロ-7-(2-((S)-1-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタノイル)ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-3-メチル-1-オキソ
ブタン-2-イルカルバミン酸メチルエステル
【2903】
【化935】
[この文献は図面を表示できません]
化合物17(1.2g,2mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1g,4mmol)、酢酸カリウム(510mg,5.2mmol)、およびPd(dppf)Cl
2(82mg,0.1mmol)を全て、ガラスの耐圧容器内で量り、そして無水1,4-ジオキサン(10mL)を添加した。この混合物に、窒素ガスを約5分間吹き込んだ。
次いで、これらの容器に蓋をして密封し、そして油浴中90℃で一晩、撹拌を続けながら加熱した。この反応容器を室温まで冷却し、そして全ての揮発性物質を減圧下で除去し、そして得られた油状物を、0%〜50%の勾配の酢酸エチルおよびヘキサンを用い、ISCOカラム(12gのシリカゲル)を用いるシリカゲルクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、(18)を得た(968mg,75%)。
【2904】
化合物18(950mg,1.47mmol)に、化合物19(488mg,1.54mmol)、Pd(OAc)2(23mg,0.1mmol)およびPPh3(42mg,0.16mmol)/DME(16mL)を添加し、続いて6mLの1M NaHCO3水溶液を添加し
た。この反応物をアルゴンでパージし、そしてAr下90℃まで3時間加熱した。この反応物
を室温まで冷却し、そして濃縮して体積を減少させた。EtOAcを添加し、そして飽和NaHCO3水溶液(2回)および飽和NaCl水溶液(1回)で洗浄した。その有機層を硫酸ナトリウムで乾
燥させた後に濃縮して体積を減少させ、そして40%〜100%の勾配で酢酸エチルおよびヘキ
サンの溶出液を用い、ISCOカラム(12gのシリカゲル)を用いるシリカゲルクロマトグラフ
ィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、生成物20を得た(1g,90%)。MS (ESI) m/z 757 [M + H]
+。
【2905】
ジクロロメタン(0.8mL)中の化合物20(50mg,0.066mmol)にジオキサン中4MのHCl(0.8mL)
を添加し、そしてこの反応混合物を0℃まで冷却し、次いで2時間撹拌した。減圧中で濃縮した後に、HCl塩を得た。
【2906】
DMF(0.8mL)中のこれらのHCl塩に、化合物21(16mg,0.09mmol)、N-(3-ジメチルアミノプ
ロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(18mg,0.09mmol)およびヒドロキシベンゾトリ
アゾール水和物(HOBt)(13mg,0.09mmol)を添加した。この混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、そしてN-メチルモルホリン(NMM)(20μL,0.18mmol)を注射器からこの混合物に添加した
。この反応内容物を室温で4時間撹拌した。次いで、得られた混合物を逆相分取HPLCで直
接精製して、表題化合物を白色固体として得た(33mg,62%)。MS (ESI) m/z 814 [M +
H]
+。
【2907】
(実施例IT)
(S)-1-((S)-6-(5-(9,9-ジフルオロ-7-(2-((S)-1-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アセチル)ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-
イル)-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルエステル
【2908】
【化936】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(0.8mL)中の化合物20(50mg,0.066mmol)にジオキサン中4MのHCl(0.8mL)
を添加し、そしてこの反応混合物を0℃まで冷却し、次いで2時間撹拌した。減圧中で濃縮した後に、HCl塩を得た。
【2909】
DMF(0.8mL)中のこれらのHCl塩に、化合物3(20mg,0.09mmol)、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(18mg,0.09mmol)およびヒドロキシベンゾトリア
ゾール水和物(HOBt)(13mg,0.09mmol)を添加した。この混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、そしてN-メチルモルホリン(NMM)(20μL,0.18mmol)を注射器からこの混合物に添加した。
この反応内容物を室温で4時間撹拌した。次いで、得られた混合物を逆相分取HPLCで直接
精製して、表題化合物を白色固体として得た(30mg,54%)。MS (ESI) m/z 856 [M + H]
+。
【2910】
(実施例IU)
(S)-1-((S)-6-(5-(9,9-ジフルオロ-7-(2-((S)-1-((S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-4-(メチルチオ)ブタノイル)ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)-9H-フルオレ
ン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-3-メチル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルエステル
【2911】
【化937】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(0.8mL)中の化合物20(50mg,0.066mmol)にジオキサン中4MのHCl(0.8mL)
を添加し、そしてこの反応混合物を0℃まで冷却し、次いで2時間撹拌した。減圧中で濃縮した後に、HCl塩を得た。
【2912】
DMF(0.8mL)中のこれらのHCl塩に、化合物7(19mg,0.09mmol)、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(18mg,0.09mmol)およびヒドロキシベンゾトリア
ゾール水和物(HOBt)(13mg,0.09mmol)を添加した。この混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、そしてN-メチルモルホリン(NMM)(20μL,0.18mmol)を注射器からこの混合物に添加した。
この反応内容物を室温で4時間撹拌した。次いで、得られた混合物を逆相分取HPLCで直接
精製して、表題化合物を白色固体として得た(30mg,55%)。MS (ESI) m/z 846 [M + H]
+。
【2913】
(実施例IV)
(S)-1-((S)-6-(5-(9,9-ジフルオロ-7-(4-(2-((S)-1-((S)-2-(メトキシカルボニルアミ
ノ)-3-メチルブタノイル)ピロリジン-2-イル)-1H-イミダゾール-5-イル)フェニル)-9H-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル)-5-アザスピロ[2.4]ヘプタン-5-イル)-3-メ
チル-1-オキソブタン-2-イルカルバミン酸メチルエステル
【2914】
【化938】
[この文献は図面を表示できません]
化合物22(320mg,0.53mmol)に、化合物23(282mg,0.64mmol)、Pd(OAc)2(8.4mg,0.04mmol)およびPPh3(16mg,0.06mmol)/DME(5.5mL)を添加し、続いて2.2mLの1M NaHCO3水溶液を添
加した。この反応物をアルゴンでパージし、そしてAr下90℃まで3時間加熱した。この反
応物を室温まで冷却し、そして濃縮して体積を減少させた。EtOAcを添加し、そして飽和NaHCO3水溶液(2回)および飽和NaCl水溶液(1回)で洗浄した。その有機層を、硫酸ナトリウ
ムで乾燥させた後に濃縮して体積を減少させ、そして40%〜100%の勾配で酢酸エチルおよ
びヘキサンの溶出液を用い、ISCOカラム(12gのシリカゲル)を用いるシリカゲルクロマト
グラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、生成物24を得(266mg,60%)。MS (ESI) m/z 833 [M + H]
+。
【2915】
ジクロロメタン(1.5mL)中の化合物24(120mg,0.15mmol)にジオキサン中4MのHCl(1.5mL)
を添加し、そしてこの反応混合物を0℃まで冷却し、次いで2時間撹拌した。減圧中で濃縮した後に、HCl塩を得た。
【2916】
DMF(1.5mL)中のこれらのHCl塩に、化合物21(35mg,0.2mmol)、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(38mg,0.2mmol)およびヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBt)(27mg,0.2mmol)を添加した。この混合物を氷浴中で0℃まで冷却し、そ
してN-メチルモルホリン(NMM)(50μL,0.45mmol)を注射器からこの混合物に添加した。こ
の反応内容物を室温で4時間撹拌した。次いで、得られた混合物を逆相分取HPLCで直接精
製して、表題化合物を白色固体として得た(65mg,56%)。MS (ESI) m/z 890 [M + H]
+。
【2917】
(実施例IW)
【2918】
【化939】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(6-{5-[6-(4-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-ス
ピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-
イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:
(1-{6-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ
ン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(0.10g,0.24mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.073g,0.29mmol)、二塩化パラジウム(dppf)(0.018g,0.024mmol)、および酢酸カリウム(0.071g,0.72mmol)を、1,4-ジオキサン(1.2mL)に懸濁させ、そ
してアルゴンで30分間脱気した。この懸濁物を85℃で2時間加熱した。この混合物を冷却
し、(1-{6-[5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル(0.182g,0.346mmol)および水性リン酸カリウム(2M,0.84mL,0.84mmol)を添加した。この混合物を16時間加熱に戻し、この時点で、パラジウム(テトラキス)トリフェニルホスフィン(0.014g,0.012mmol)を添加した。この反応物をさらに4時間加熱した。完了したら、この粗製反応
混合物を減圧中で濃縮し、そしてPd捕捉カートリッジ(Polymer Labs,PL-Guanidine MP
SPE)で濾過した。得られたスラリーをDMFで希釈し、そして逆相HPLC(15%〜40% アセトニトリル:水;0.1%ギ酸調節剤)により精製し、そして凍結乾燥させて、[1-(6-{5-[6-(4-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチル
エステル(0.048g,24%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ8.33 - 7.34(m,12H),5.65 - 5.20(m,3H),4.30(s,2H),4.03
- 3.87(m,1H),3.74(d,9H),3.53(s,1H),2.97(s,1H),2.34 - 1.88(m,5H),1.26(s,1H),1.10(m,3H),0.91(m,12H),0.71(s,6H)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
48H
56N
8O
6: 840.43 (M
+); Found: 841.9 (M+H
+)。
【2919】
(実施例IX)
【2920】
【化940】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-メチレン-ピロリジン-1-
カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:この化合物を、(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-
プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを調製するために使用した手順を使用して、4-メ
チレン-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステルを使用して調製した。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
21H
25BrN
4O
3: 460.11 (M
+); Found: 463.61 (M+H
+)。
【2921】
[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4-メチレンピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミ
ダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチル
エステル:この化合物を、[1-(6-{5-[6-(4-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルを調製するために使用した手順
を使用して、[2-メチル-1-(2-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-プロ
ピル]-カルバミン酸メチルエステル(0.177g,0.324mmol)および(1-{2-[5-(4-ブロモ-フェ
ニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-メチレン-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロ
ピル)-カルバミン酸メチルエステル(0.100g,0.216mmol)を使用して調製した。リン酸カリウム(水性,0.32mL,0.648mmol)を炭酸カリウムの代わりに用い、そしてこの反応をアルゴ
ン雰囲気下で実施した。その粗製反応物を逆相HPLC(10%〜45% アセトニトリル:水;0.1%
ギ酸調節剤)により精製し、そして凍結乾燥させて、[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシ
カルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4-メチレンピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カル
ボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(0.009g,5%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ8.12 - 7.96(m,1H),7.93 - 7.79(m,5H),7.77 - 7.67(m,5H),6.32(s,1H),5.73 - 5.54(m,1H),5.50 - 5.22(m,6H),4.49 - 4.28(m,3H),3.96 - 3.82(m,2H),3.72(s,9H),3.06 - 2.86(m,2H),2.50 - 2.34(m,1H),2.31 - 2.21(m,1H),2.18 - 2.09(m,2H),2.05 - 1.95(m,3H),1.90(s,4H),1.26(s,3H),1.13 - 1.04(m,3H)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
45H
52N
8O
6: 800.4 (M
+); Found: 801.90 (M+H
+)。
【2922】
(実施例IY)
【2923】
【化941】
[この文献は図面を表示できません]
6-{5-[4-(6-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシク
ロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸tert-ブチルエステル:この化合物を、[1-(6-{5-[6-(4-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタ
レン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(実施例EZ)を調製するために使用した手
順を使用して、[2-メチル-1-(3-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(2.25mmol)、6-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸tert-ブチルエステル(2.39mmol)、および炭酸カリウム(2M,4.3mL,8.55mmol)を使用して調製した
。この反応をアルゴン雰囲気下で実施した。この粗製反応物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、そして順相シリカクロマトグラフィー(50%〜100% ヘキサン:酢酸エチル+10%メ
タノール)により精製した。6-{5-[4-(6-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-
ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレ
ン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.05g,60%)を淡褐色固体として得た。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
46H
53N
7O
5: 783.41 (M
+); Found: 784.35 (M+H
+)。
【2924】
(実施例IZ)
【2925】
【化942】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(3-{5-[6-(4-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-ス
ピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-2-メチル-プロ
ピル]-カルバミン酸メチルエステル:この化合物を、[1-(6-{5-[4-(6-{2-[2-(2-シクロプ
ロピル-2-メトキシカルボニルアミノ-アセチル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルを調製するために使用した手順を使用して、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸を使用して調製し、[1-(3-{5-[6-(4-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナ
フタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(0.070g,65%)を白色粉末として
得た。
1H-NMR: 400MHz,(DMSO-d
6)δ:11.75(s,1H),11.72(s,1H),8.24(s,1H),8.15(d,1H),7.93-7.74(m,8H),7.63(s,1H),7.54(s,1H),7.30(d,1H),7.16(d,1H),5.22(t,1H),4.52-4.50(m,2H),4.16(t,1H),4.00(t,1H),3.81(d,1H),3.75(d,1H),3.72(s,3H),3.31(s,3H),2.55(m,1H),2.32-1.41(m,10H),1.01-0.57(m,16H)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
48H
56N
8O
6: 840.43 (M
+); Found: 841.99 (M+H
+)。
【2926】
(実施例JA)
【2927】
【化943】
[この文献は図面を表示できません]
2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-3-メトキシ-3-メチル-酪酸:
2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-3-ヒドロキシ-3-メチル-酪酸(1.0g,4.29mmol)をTHF(14mL)に溶解し、そして外部の氷/ブライン浴で0℃まで冷却した。MeI(2.13mL,34.3mmol)を0℃で添加した。固体のNaH(鉱油中60%分散物,0.514g,12.87mmol)を0℃でゆっくりと添
加した。この添加が完了したら、その溶液を氷浴から取り出し、そして室温まで温め、そして撹拌した。18時間後、その粗製反応混合物を酢酸エチルで希釈し、そして水を撹拌しながらゆっくりと添加した。このクエンチした混合物を減圧中で濃縮し、そしてジエチルエーテルと水との間で分配した。そのエーテル層を重炭酸ナトリウムで2回抽出した。合わせた重炭酸塩層を水性クエン酸でpH 3まで酸性化し、そして酢酸エチルで3回抽出し
た。合わせた酢酸エチル層を水、チオ硫酸ナトリウム、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして濃縮して、2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-3-メトキシ-3-メチル-酪酸(0.99g,94%)を油状物として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ3.76 - 3.66(m,3H),3.29(s,1H),1.50(s,3H),1.45(s,9H),1.33(s,3H)。
【2928】
3-メトキシ-2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸:
2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-3-メトキシ-3-メチル-酪酸をジオキサン(40mL)に溶解し、そしてHCl(ジオキサン中4N,5.4mL,21.6mmol)を室温で添加した。得られた溶液を室温で18時間撹拌し、そして濃縮乾固させた。この固体をTHF(14mL)に溶解し、そして外部
の氷/ブライン浴中で0℃まで冷却した。水性水酸化ナトリウム(6.25M,1.9mL,11.76mmol)
およびクロロギ酸メチル(0.5mL,5.88mmol)を0℃で添加した。この添加が完了したら、そ
の溶液を氷浴から取り出し、そして室温まで温め、そして撹拌した。18時間後、その粗製
反応混合物を1NのHClでpH 1に調整し、そしてジエチルエーテルで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして濃縮して、3-メトキシ-2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(0.653g,65%)をオフホワイトの固体とし
て得た。
1H NMR(400MHz,acetone)δ3.76(s,3H),3.60(s,3H),3.22(s,3H),3.18(s,3H),1.37 - 1.31(m,1H)。
【2929】
(実施例JB)
【2930】
【化944】
[この文献は図面を表示できません]
[2-メトキシ-1-(3-{5-[6-(4-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:この化合物を、[1-(6-{5-[4-(6-{2-[2-(2-シクロプロピル-2-メトキシカルボニルアミノ-アセチル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(JJCからの実施例)を調製するために使用した手順を使用して、3-メトキシ-2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(0.020g,0.096mmol)を使用して調製し、[2-
メトキシ-1-(3-{5-[6-(4-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(0.019g,35%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ8.37 - 7.88(m,4H),7.84 - 7.35(m,8H),5.81 - 5.33(m,2H),4.88 - 4.57(m,2H),4.34(s,1H),3.91 - 3.54(m,9H),3.46 - 3.16(m,4H),3.09 - 2.82(m,1H),2.24 (dd,2H),1.93(m,6H),1.61(s,1H),1.47 - 1.17(m,7H),1.11(d,1H),1.02 - 0.83(m,7H),0.72(s,3H)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
49H
58N
8O
7: 870.44 (M
+); Found: 871.90 (M+H
+)。
【2931】
(実施例JC)
【2932】
【化945】
[この文献は図面を表示できません]
4-シアノ-2-メトキシカルボニルアミノ-酪酸:
この化合物を、3-メトキシ-2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸を調製するた
めに使用した手順を使用して、2-アミノ-4-シアノ-酪酸を使用して調製した。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
7H
10N
2O
4: 186.06 (M
+); Found: 187.09 (M+H
+)。
【2933】
(実施例JD)
【2934】
【化946】
[この文献は図面を表示できません]
[3-シアノ-1-(6-{5-[6-(4-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:この化合物を、[1-(6-{5-[4-(6-{2-[2-(2-シクロプロ
ピル-2-メトキシカルボニルアミノ-アセチル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(JJCからの実施例)を調製するために使用した手順を使用して、4-シアノ-2-メトキシカルボニルアミノ-酪酸を使用して調製し、[3-シアノ-1-(6-{5-[6-(4-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピ
ロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(0.015g,28%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ8.34 - 8.10(m,1H),8.05 - 7.84(m,1H),7.80 - 7.62(m,8H),7.53(d,2H),5.47 - 5.22(m,1H),4.92 - 4.61(m,1H),4.49(d,2H),4.25(s,2H),4.10
(d,2H),3.79(s,2H),3.70 - 3.42(m,6H),3.32 - 3.23(m,2H),3.00 - 2.85(m,1H),2.59 - 2.06(m,4H),2.02 - 1.79(m,3H),1.75 - 1.60(m,2H),1.50 - 1.38(m,1H),1.18(s,3H),1.06 - 0.77(m,6H),0.72 - 0.50(m,3H)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
48H
53N
9O
6: 851.41 (M
+); Found: 852.90 (M+H
+)。
【2935】
(実施例JE)
【2936】
【化947】
[この文献は図面を表示できません]
[2-メトキシ-1-(3-{5-[4-(6-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フ
ェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-2-
メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:この化合物を、[1-(6-{5-[4-(6-{2-[2-(2-シクロプロピル-2-メトキシカルボニルアミノ-アセチル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(JJCからの実施例)を調製するために使用した手順を使用して、3-メトキ
シ-2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(0.020g,0.096mmol)を使用して調製し、[2-メトキシ-1-(3-{5-[4-(6-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-2-メチ
ル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(0.016g,29%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ8.37 - 7.88(m,4H),7.84 - 7.35(m,8H),5.81 - 5.33(m,2H),4.88 - 4.57(m,2H),4.34(s,1H),3.91 - 3.54(m,9H),3.46 - 3.16(m,4H),3.09 - 2.82(m,1H),2.24 (dd,2H),1.93(m,6H),1.61(s,1H),1.47 - 1.17(m,7H),1.11(d,1H),1.02 - 0.83(m,7H),0.72(s,3H)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
49H
58N
8O
7: 870.44 (M
+); Found: 871.47 (M+H
+)。
【2937】
(実施例JF)
【2938】
【化948】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-シクロヘキシル-2-メトキシカルボニルアミノ-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダ
ゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエ
ステル:この化合物を、[1-(6-{5-[4-(6-{2-[2-(2-シクロプロピル-2-メトキシカルボニルアミノ-アセチル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(JJCからの実施例)を調製するために使用した手順を使用して、S-シクロヘキシル-メトキシカルボニルアミノ-酢酸(0.022g,0.102mmol)を使用して調製し、[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-シクロヘキシル-2-メ
トキシカルボニルアミノ-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(0.036g,28%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ7.90 - 7.62(m,10H),7.30(s,1H),7.25(s,1H),5.60(d,1H),5.53(d,1H),5.41(d,1H),5.31 (dd,1H),4.38(t,1H),4.25(t,1H),4.03 - 3.74(m, 5H),3.72 - 3.65(m,6H),2.97 - 2.65(m,2H),2.39(m,1H),2.13(m,6H),1.96 - 1.63(m,6H),1.36 - 0.99(m,6H),0.93 (dd, 6H)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
47H
56N
8O
6: 828.43 (M
+); Found: 829.70 (M+H
+)。
【2939】
(実施例JG)
【2940】
【化949】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-シクロヘキシル-2-メトキシカルボニルアミノ-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダ
ゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエ
ステル:この化合物を、[1-(6-{5-[4-(6-{2-[2-(2-シクロプロピル-2-メトキシカルボニルアミノ-アセチル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(JJCからの実施例)を調製するために使用した手順を使用して、R-シクロヘキシル-メトキシカルボニルアミノ-酢酸(0.041g,0.191mmol)を使用して調製し、[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-シクロヘキシル-2-メ
トキシカルボニルアミノ-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(0.047g,59%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ7.90 - 7.62(m,10H),7.30(s,1H),7.25(s,1H),5.60(d,1H),5.53(d,1H),5.41(d,1H),5.31 (dd,1H),4.38(t,1H),4.25(t,1H),4.03 - 3.74(m, 5H),3.72 - 3.65(m,6H),2.97 - 2.65(m,2H),2.39(m,1H),2.13(m,6H),1.96 - 1.63(m,6H),1.36 - 0.99(m,6H),0.93 (dd, 6H)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
47H
56N
8O
6: 828.43 (M
+); Found: 829.70 (M+H
+)。
【2941】
(実施例JH)
【2942】
【化950】
[この文献は図面を表示できません]
S-(4-フルオロ-フェニル)-メトキシカルボニルアミノ-酢酸:この化合物を、3-メトキシ-2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸を調製するために使用した手順を使用して
、S-アミノ-(4-フルオロ-フェニル)-酢酸を使用して調製し、S-(4-フルオロ-フェニル)-
メトキシカルボニルアミノ-酢酸を得た(0.560g,82%)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
10H
10FNO
4: 227.06 (M
+); Found: 227.84 (M+H
+)。
【2943】
(実施例JI)
【2944】
【化951】
[この文献は図面を表示できません]
{1-[2-(5-{6-[4-(2-{1-[2-(4-フルオロ-フェニル)-2-メトキシカルボニルアミノ-アセ
チル]-ピロリジン-2-イル}-3H-イミダゾール-4-イル)-フェニル]-ナフタレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル:この化合物を、[1-(6-{5-[4-(6-{2-[2-(2-シクロプロピル-2-メトキシカルボニルアミノ-アセチル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプ
タン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(JJCからの実施例)を調製するために使用した手順を使用して、S-(4-フルオロ-フェニル)-メトキシカルボ
ニルアミノ-酢酸(0.023g,0.100mmol)を使用して調製し、{1-[2-(5-{6-[4-(2-{1-[2-(4-フルオロ-フェニル)-2-メトキシカルボニルアミノ-アセチル]-ピロリジン-2-イル}-3H-イミダゾール-4-イル)-フェニル]-ナフタレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン
-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(0.015g,27%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ8.01 - 7.71(m,8H),7.55 - 6.93(m,8H),6.06(d,1H),5.43 (dd,1H),5.30(m,3H),4.34(t,1H),3.85 - 3.77(m,2H),3.74 - 3.47(d,6H),3.25 - 2.92(m,4H),2.36(s,1H),2.23 - 1.98(m,7H),1.05(t,1H),0.88(t,6H)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
47H
49FN
8O
6: 840.38 (M
+); Found: 841.42 (M+H
+)。
【2945】
(実施例JJ)
【2946】
【化952】
[この文献は図面を表示できません]
R-(4-フルオロ-フェニル)-メトキシカルボニルアミノ-酢酸:この化合物を、3-メトキシ-2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸を調製するために使用した手順を使用して
、R-アミノ-(4-フルオロ-フェニル)-酢酸を使用して調製し、R-(4-フルオロ-フェニル)-
メトキシカルボニルアミノ-酢酸を得た(0.575g,84%)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
10H
10FNO
4: 227.06 (M
+); Found: 227.84 (M+H
+)。
【2947】
(実施例JK)
【2948】
【化953】
[この文献は図面を表示できません]
{1-[2-(5-{6-[4-(2-{1-[2-(4-フルオロ-フェニル)-2-メトキシカルボニルアミノ-アセ
チル]-ピロリジン-2-イル}-3H-イミダゾール-4-イル)-フェニル]-ナフタレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メ
チルエステル:この化合物を、[1-(6-{5-[4-(6-{2-[2-(2-シクロプロピル-2-メトキシカルボニルアミノ-アセチル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプ
タン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル(JJCからの実施例)を調製するために使用した手順を使用して、R-(4-フルオロ-フェニル)-メトキシカルボ
ニルアミノ-酢酸(0.023g,0.100mmol)を使用して調製し、{1-[2-(5-{6-[4-(2-{1-[2-(4-フルオロ-フェニル)-2-メトキシカルボニルアミノ-アセチル]-ピロリジン-2-イル}-3H-イミダゾール-4-イル)-フェニル]-ナフタレン-2-イル}-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボニル]-2-メチル-プロピル}-カルバミン酸メチルエステル(0.008g,14%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ8.01 - 7.71(m,8H),7.55 - 6.93(m,8H),6.06(d,1H),5.43 (dd,1H),5.30(m,3H),4.34(t,1H),3.85 - 3.77(m,2H),3.74 - 3.47(d,6H),3.25 - 2.92(m,4H),2.36(s,1H),2.23 - 1.98(m,7H),1.05(t,1H),0.88(t,6H)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
47H
49FN
8O
6: 840.38 (M
+); Found: 841.27 (M+H
+)。
【2949】
(実施例JL)
【2950】
【化954】
[この文献は図面を表示できません]
(1-{3-[6-(9,9-ジフルオロ-7-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-9H-フルオレン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステルを実施例Cと類似の様式で調製して、表題化合物を白色粉末として得た(68mg)。
1H-NMR: 300MHz,(DMSO-d
6)δ:12.56(d,J=13.5Hz, 0.5H )、12.05 (dd,1H),11.84(s,0.5H),8.1 - 7.1(m,12H),5.71(d,0.5H),5.27(s,0.5H),5.19(d,0.5H),4.70(s,0.5H),4.64(s,0.5H),4.49(s,0.5H),4.2-3.9(m,2H),3.6-3.2(m,20H),2.8-1.1(m,12H),0.9-0.4 (m ,16H)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
49H
54F
2N
8O
6: 890.0 (M+H
+); Found: 889.4 (M+H
+)。
【2951】
(実施例JM)
【2952】
【化955】
[この文献は図面を表示できません]
LiOH・H
2O(167mg,3.98mmol)4-シアノ-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-メチルエステル(674mg,2.65mmol)のメタノール(5mL)中の溶液に添加した。この反
応物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を濃縮して体積を減少させた。この粗製物質を次の工程の反応において使用した。
【2953】
2-アミノ-1-(4-ブロモ-フェニル)-エタノンHCl塩(664mg,2.65mmol)をDMF(10mL)に溶解
し、そしてこの溶液に、4-シアノ-ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル
(前の工程からの粗製物)、ジイソプロピルエチルアミン(0.93mL,5.3mmol)を添加し、続いてHATU(1g,2.65mmol)を添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルに溶解し、そして希重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜80%
酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(1.05g,収率91%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
19H
22BrN
3O
4: 435.08; Found: 458.0 (M+Na
+)。
【2954】
2-[2-(4-ブロモ-フェニル)-2-オキソ-エチルカルバモイル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.05g,2.4mmol)と酢酸アンモニア(3.7g,20当量)とのキシ
レン(2mL)中の混合物を、マイクロ波中110℃で2時間加熱した。この混合物を濃縮し、そ
してフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜80% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(356mg,15%の出発物質を含む,収率35%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
19H
21BrN
4O
2: 417.30; Found: 418.9 (M+H
+)。
【2955】
2-[5-(4-ブロモ-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボ
ン酸tert-ブチルエステル(356mg,0.85mmol)、2-{5-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-
カルボン酸tert-ブチルエステル(501mg,1.02mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(99mg,0.08mmol)および酢酸カリウム(425mg,3.07mmol)の、7mLの1,2-ジメト
キシエタンおよび2mLの水中の混合物を、90℃まで2時間加熱した。この反応混合物を冷却し、そして酢酸エチルに溶解し、そして飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル,20%〜80% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、2-[5-(4-{6-[2-(1-tert-ブトキシカ
ルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ナフタレン-2-イル}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(200mg,収率33%)およびアミド生成物を得た。LCMS-ESI
-: calc’d for C
41H
45N
7O
4: 699.84; Found: 700.2 (M+H
+)。
【2956】
LAH(45mg,6当量)を、2-[5-(4-{6-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ナフタレン-2-イル}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-シアノ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(146mg,0.066mmol)の3mlのTHF中の混合物の溶液に、0℃で添加した。この反応を、30分後に、水、10%NaOH水溶液および水を使用して3工程でクエンチした。そしてこの反応混合物を濾過した。その濾液を濃縮して
体積を減少させ、そして分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、4-アミノメチル-2-[5-(4-{6-[2-(1-tert-ブトキシ
カルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ナフタレン-2-イル}-フェニ
ル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルTFA塩を得
た(150mg,収率95%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
41H
49N
7O
4: 703.87; Found: 704.2
(M+H
+)。
【2957】
水素化ホウ素トリアセチルナトリウム(sodium triacetyl boron hydride)(54mg,3当量)を、4-アミノメチル-2-[5-(4-{6-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ナフタレン-2-イル}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(60mg,0.085mmol)と0.1mLのホルムアルデヒド(水中37%)との3mlのTHF中の混合物に添加し、続いて1滴の酢酸を添加した。この反応
物を室温で30分間撹拌した。この反応は、LC-MSを使用しての監視によれば、完了した。
そしてこの反応混合物を濾過した。その濾液を濃縮して体積を減少させ、そして分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、2-[5-(4-{6-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ナフタレン-2-イル}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-ジメチルアミノメ
チル-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルTFA塩を得た(41.7mg,収率67%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
43H
53N
7O
4: 731.93; Found: 732.3 (M+H
+)。
【2958】
トリフルオロ酢酸(0.5mL)を、1mlのDCM中の2-[5-(4-{6-[2-(1-tert-ブトキシカルボニ
ル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ナフタレン-2-イル}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-ジメチルアミノメチル-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(41.7mg,0.057mmol)に添加し、そしてこの反応混合物を室温で2時間撹拌した。この
反応混合物を濃縮し、そして減圧下で一晩乾燥させた。その残渣をDMF(1.5mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(20mg,0.124mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(60μl)、続いてHATU(43mg)を添加した。反応混合物を0℃で60分間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルに溶解し、そして希重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そして分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100%
ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、[1-(4-ジメチルアミノメチル-2-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-ブチリル)-ピロリジン-2-
イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イ
ル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルのビス-TFA塩を得た(実施例A)(13.1mg)。
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD-d
4)δ:8.28(d,2H),8.02(m,2H),7.83-7.92(m,8H),5.38(m,2H),4.58(m,1H),4.22(m,2H),4.18(m,2H),3.92(m,2H),3.62(s,6H),3.42(m,2H),3.02(s, 6H),3.00(m,1H),2.81(m,1H),2.62(m,1H),2.40-2.00(m,5H),0.95-1.05(m,12 H)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
47H
59N
9O
6: 846.03; Found: 848.4 (M+H
+)。
【2959】
(実施例JN)
【2960】
【化956】
[この文献は図面を表示できません]
MsCl(7.6mg,1当量)を、4-アミノメチル-2-[5-(4-{6-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-
ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ナフタレン-2-イル}-フェニル)-1H-イミ
ダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(69mg,0.098mmol)とDIEA(51μl,3当量)との、1mlのMeCN中の混合物に添加した。この反応物を室温で30分間撹拌
した。この混合物を濃縮して体積を減らし、そして分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、2-[5-(4-{6-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ナフタレン-2-イル}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-(メタンスルホニルアミノ-メチル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルTFA塩を得た(29mg,収率38%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
42H
51N
7O
6S: 781.96; Found: 782.2 (M+H
+)。
【2961】
トリフルオロ酢酸(0.5mL)を、1mlのDCM中の2-[5-(4-{6-[2-(1-tert-ブトキシカルボニ
ル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ナフタレン-2-イル}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-4-(メタンスルホニルアミノ-メチル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(29mg,0.037mmol)に添加し、そしてこの反応混合物を室温で2時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そして減圧下で一晩乾燥させた。その残渣をDMF(0.5mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(13mg,2当量)、ジイソプロピルエチルアミン(39μl,6当量)、続いてHATU(28mg,2当量)を添加した。反応
混合物を0℃で60分間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルに溶解し、そして希重炭酸
ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そして分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて
、[1-(4-(メタンスルホニルアミノ-メチル)-2-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピ
ル]-カルバミン酸メチルエステルのビス-TFA塩を得た(実施例B)(12.9mg)。
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD-d
4)δ:8.28(d,2H),8.08(m,2H),7.95(m,4H),7.82(m,4H),5.28(m,2H),4.38(m,1H),4.22(m,2H),4.12(m,2H),3.92(m,2H),3.62(s,6H),3.61(m,2H),3.02(s, 3H),2.72(m,2H),2.60(m,1H),2.40-1.98(m,5H),0.95-1.05(m,12 H)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
46H
57N
9O
8S: 896.07; Found: 896.3 (M+H
+)。
【2962】
(実施例JO)
【2963】
【化957】
[この文献は図面を表示できません]
AcCl(5μl,1当量)を、4-アミノメチル-2-[5-(4-{6-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ナフタレン-2-イル}-フェニル)-1H-イミダ
ゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(50mg,0.071mmol)とDIEA(37μl,3当量)との、1mlのDCMと1mLのMeCNとの混合物中の混合物に添加した。この反応物
を室温で1時間撹拌した。LC-MSは、所望の生成物およびビス-アセチル生成物を示した。
この混合物を濃縮して体積を減らし、そして分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O +
0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、4-(アセチルアミノ-メチル)-2-[5-(4-{6-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ナフタレン-2-イル}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルTFA塩を得た(13mg,収率25%)。LCMS-ESI
-: calc’d for C
43H
51N
7O
5: 745.91; Found: 746.2 (M+H
+)。
【2964】
トリフルオロ酢酸(0.5mL)を、1mlのDCM中の4-(アセチルアミノ-メチル)-2-[5-(4-{6-[2-(1-tert-ブトキシカルボニル-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ナフタレ
ン-2-イル}-フェニル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル
エステル(13mg,0.017mmol)に添加し、そしてこの反応混合物を室温で2時間撹拌した。こ
の反応混合物を濃縮し、そして減圧下で一晩乾燥させた。その残渣をDMF(0.5mL)に溶解し、そしてこの溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(6mg,2当量)、ジイソ
プロピルエチルアミン(18μl,6当量)、続いてHATU(13mg,2当量)を添加した。反応混合物
を0℃で60分間撹拌した。この反応混合物を酢酸エチルに溶解し、そして希重炭酸ナトリ
ウム溶液で洗浄した。その有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、そして分取逆相HPLC(Gemini,5%〜100% ACN/H
2O + 0.1% TFA)により精製した。生成物を凍結乾燥させて、[1-(4-(アセチルアミノ-メチル)-2-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-
ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルのビス-TFA塩を得た(実施例C)(6.6mg)。
1H-NMR: 300MHz,(CD
3OD-d
4)δ:8.28(d,2H),8.08(m,2H),7.95(m,4H),7.82(m,4H),5.28(m,2H),4.38(m,1H),4.22(m,2H),4.17(m,2H),3.92(m,2H),3.62(s,6H),3.59(m,1H),3.42(m,2H),2.64(m,2H),2.24(m,3H),2.10(m,2H),1.99(s,3H),0.95-1.05(m,12 H)。
LCMS-ESI
+: calc’d for C
47H
57N
9O
7: 859.44; Found: 860.4 (M+H
+)。
【2965】
(実施例JP)
【2966】
【化958】
[この文献は図面を表示できません]
5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5,6-ジカルボン酸5-ベンジルエステル6-[2-(7-ブロモ-ジベンゾフラン-3-イル)-2-オキソ-エチル]エステル:(s)5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5,6-ジカルボン酸5-ベンジルエステル(138mg,0.5mmol)およびトリエチルアミン(65μl,0.47mmol)のアセトニトリル(3ml)中の溶液に、2-ブロモ-1-(7-ブロモ-ジベンゾフラン-3-イル)-エタノン(143mg,0.39mmol)のDMF(4ml)中の溶液をゆっくりと添加した。この混合物を12時間撹拌し、そしてその溶媒をエバポレートした。この混合物をEtOAcで希釈し、そして1.0NのNaOH溶液、水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮し
て、5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5,6-ジカルボン酸5-ベンジルエステル6-[2-(7-ブロモ-ジベンゾフラン-3-イル)-2-オキソ-エチル]エステルを得た(210mg)。
【2967】
6-[5-(7-ブロモ-ジベンゾフラン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸ベンジルエステル:5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5,6-ジカルボ
ン酸5-ベンジルエステル6-[2-(7-ブロモ-ジベンゾフラン-3-イル)-2-オキソ-エチル]エステル(210mg,0.39mmol)と酢酸アンモニウム(330mg,4.3mmol)とのキシレン(3ml)中の混合物を、140℃で80分間、マイクロ波下で加熱した。この混合物を水でクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。その有機相を水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc)による精製により、6-[5-(7-ブロモ-ジベンゾフラン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプ
タン-5-カルボン酸ベンジルエステルを得た(150mg)。m/z: 542.1 (M+1), 540.1 (M-1)。
【2968】
3-(6-{7-[2-(5-ベンジルオキシカルボニル-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル)-3H-イ
ミダゾール-4-イル]-ジベンゾフラン-3-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-
ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル:6-[5-(7-ブロモ-ジベンゾ
フラン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸ベンジルエステル(150mg,0.28mmol)および3-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(160mg,0.36mmol)の、DME(2.25ml)および水(0.75ml)中の溶液に、炭酸カリウム(78mg,0.56mmol)を添加し、続いてPd(PPh
3)
4(15mg)およびPdCl
2(dppf)CH
2Cl
2(15mg)を添加した。この混合物を90℃で16時間加熱した。この混合物をEtOAcで希釈し、そして水およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc)による精製により、3-(6-{7-[2-(5-ベンジルオキシカルボニル-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ジベンゾフラン-3-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(190mg)。m/z: 775.2 (M+1), 773.3 (M-1), 338.2 (M+2)/2。
【2969】
(1-{6-[5-(7-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ジベンゾフラン-3-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:3-(6-{7-[2-(5-ベンジルオキシカルボニル-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-ジベンゾフラン-3-イル}-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(185mg,0.24mmol)のDCM(3.6ml)中の溶液に、33% HBr/HOAc(1ml)をゆっくりと添加した。
この混合物を2時間撹拌し、そしてその溶媒および試薬を減圧下で除去して、褐色固体を得た。この固体をDCM/Et
2O(2.5ml/25ml)に懸濁させ、そして撹拌した。その固体を濾過により集めた。上記固体(0.24mmol)およびMeOCO-Val-OH(84mg,0.48mmol)のDMF(7.0ml)中の
溶液に、HATU(192mg,0.50mmol)を添加し、続いてジイソプロピルエチルアミン(0.42ml,2.4mmol)を添加した。この混合物を10時間撹拌し、そしてエバポレートし、次いでEtOAc
で希釈した。その有機相を1NのNaOH溶液、水、およびブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮およびHPLC(0.1%TFA/CH
3CN/0.1%TFA/H
2O)による精製により、(1-{6-[5-(7-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-ベンゾイミダゾール-5-イル}-ジベンゾフラン-3-イル)-1H-イ
ミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-
カルバミン酸メチルエステルを得た(151mg)。m/z: 855.3 (M+1), 853.2 (M-1), 428.4 (M+2)/2.
1H NMR(CD
3OD, 300 MHz)δ8.25-7.70 (10H,m),5.4 (1H,m),4.95-4.7 (1H,m),4.38 (1H,m),4.16 (1H,m),3.95 (1H,m),3.83 (1H,m),3.69 (3H,s),3.67
(3H,s),3.5-3.2 (1H,m),2.98 (1H,m),2.5 -1.7 (10H,m),1.2-0.8 (16H,m)。
【2970】
(実施例JQ)
【2971】
【化959】
[この文献は図面を表示できません]
2-(4-ブロモ-フェニル)-6-メトキシ-ベンゾ[b]チオフェンは、文献中で報告されている(Journal of Medicinal Chemistry,2007,50,2682-2692)。
【2972】
2-(4-ブロモ-フェニル)-ベンゾ[b]チオフェン-6-オール。2-(4-ブロモ-フェニル)-6-メトキシ-ベンゾ[b]チオフェン(80mg,0.25mmol)の撹拌溶液に、BBr
3(DCM中1Mを0.5mL,0.5mmol)を0℃で添加した。この混合物を周囲温度で3時間撹拌し、DCMを減圧下で除去し、そしてその残渣を酢酸エチル(30mL)に溶解した。その有機層をNaHCO
3溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をヘキサンで処理し、生成物を得た(67mg,88%)。m/z 303.0, 305.0 (M-H)
-。
【2973】
トリフルオロ-メタンスルホン酸2-(4-ブロモ-フェニル)-ベンゾ[b]チオフェン-6-イル
エステル。Tf
2Oを、2-(4-ブロモ-フェニル)-ベンゾ[b]チオフェン-6-オール(200mg,0.66mol)のピリジン(3mL)中の混合物に、0℃で撹拌しながらゆっくりと添加した。この混合物
を周囲温度で16時間撹拌し、その後、NaHCO
3溶液でクエンチした。この混合物を酢酸エチル(50mL)で抽出した。その有機層を水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をさらに精製せずに次の工程の反応のために使用した。
【2974】
ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-[2-(2-{4-[2-(1-Boc-ピロリジ
ン-2-カルボニルオキシ)-アセチル]-フェニル}-ベンゾ[b]チオフェン-6-イル)-2-オキソ-エチル]エステル。Pd(Ph
3)
4(43mg,0.037mmol)、PdCl
2(Ph
3)
2(26mg,0.037mmol)およびLiCl(78mg,1.8mmol)を、トリフルオロ-メタンスルホン酸2-(4-ブロモ-フェニル)-ベンゾ[b]チ
オフェン-6-イルエステル(200mg,0.46mmol)とトリブチル(1-エトキシビニル)スズ(0.37mL,1.1mmol)との、8mLのDMF中の混合物に添加した。この反応混合物を窒素でフラッシュし
、80℃で16時間加熱し、次いで周囲温度まで冷却した。水(3mL)およびNBS(180mg,1.0mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で40分間撹拌し、次いで酢酸エチル(300mL)で希釈した。その酢酸エチル層を水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(30mL)に懸濁させた。これに、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(792mg,3.7mmol)およびDIPEA(0.56mL,3.2mmol)の5mLのアセトニトリル中の溶液を添加した。この混合物を室温で16時間撹拌し、酢
酸エチル(100mL)で希釈した。その有機層をNaHCO
3溶液および水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥
させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を得た(90mg,2工程で27%)。m/z 743.2 (M+Na)
+。
【2975】
2-[5-(2-{4-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-ベンゾ[b]チオフェン-6-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル。ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル2-[2-(2-{4-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-カルボニルオキシ)-アセチル]-フェニル}-ベンゾ[b]チオフェン-6-イル)-2-オキソ-エチル]エステル(90mg,0.12mmol)と酢酸アンモニウム(192mg,2.5mmol)とのキシレン(10mL)中の混合物を、密封チューブ内で140℃で1.5時間、マイクロ波条件下で加熱した。揮発性成分を減圧中で除去し、そしてその残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、NaHCO
3溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮し
た。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を得た(60mg,70%)。m/z 681.2 (M+H)
+。
【2976】
[1-(2-{5-[2-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ベンゾ[b]チオフェン-6-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエ
ステル。2-[5-(2-{4-[2-(1-Boc-ピロリジン-2-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-フェニル}-ベンゾ[b]チオフェン-6-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(60mg,0.09mmol)のメタノール(3mL)中の溶液に、1,4-ジオキサン中4NのHCl(0.4mL,過剰)を添加した。この混合物を50℃で2時間撹拌し、そして減圧下で濃縮した。その残渣を水に溶解し、そして一晩フリーズドライした。得られた白色固体をDMF(3mL)に溶解し、この溶液に2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(34mg,0.19mmol)、HATU(84mg,0.22mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.12mL,0.70mmol)を添加した
。この混合物を周囲温度で2時間撹拌し、次いで揮発性成分を減圧中で除去した。その残
渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、1NのNaOH溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で
乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をHPLCにより精製して、所望の生成物をTFA塩として得た(45mg,64%)。
1H-NMR(300MHz,CD
3OD)δ8.26(s,1H),8.00-7.70(m,9H),5.30-5.20(m,2H),4.23(d,2H),4.18-4.10(m,2H),3.95-3.80(m,2H),3.75-3.60(m,6H),2.65-2.50(m,2H),2.35-2.00(m,8H),1.00-0.80(m,12H); m/z 795.3 (M+H)
+。
【2977】
(実施例JR)
【2978】
【化960】
[この文献は図面を表示できません]
2,7-ジブロモ-9-メチレン-9H-フルオレンは、文献中で報告されている(Tetrahedron,2006,62,3355-3361)。
【2979】
2’,7’-ジブロモスピロシクロプロパン-1,9’-フルオレン。ジエチル亜鉛(9.0mLのヘ
キサン中1.0M,9.0mmol)のDCM(10mL)中の撹拌溶液に、DCM(10mL)中のトリフルオロ酢酸(0.69mL,9.0mmol)を0℃でゆっくりと添加した。この混合物を0℃で20分間撹拌し、その後、
ジヨードメタン(0.72mL,9.0mmol)を添加した。この混合物を0℃でさらに20分間撹拌し、
次いで2,7-ジブロモ-9-メチレン-9H-フルオレン(750mg,2.2mmol)のDCM(5mL)中の溶液を添加した。この混合物を周囲温度で5日間撹拌し、次いでNH
4Cl溶液でゆっくりとクエンチした。この混合物を酢酸エチルで抽出し、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をTHF/水/アセトン(12/4/4の比で18mL)
の混合溶媒中に溶解し、NMO(264mg,2.2mmol)およびOsO
4を添加した。この混合物を周囲温度で16時間撹拌し、1MのNa
2S
2O
3でクエンチし、次いで酢酸エチルで抽出した。その有機
層を水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を得た(480mg,61%)。
【2980】
5-Cbz-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-6-カルボン酸2-(7-ブロモスピロシクロプロパン-1,9’-フルオレン-2-イル)-2-オキソ-エチルエステル。Pd(Ph
3)
4(67mg,0.058mmol)およびPdCl
2(Ph
3)
2(41mg,0.058mmol)を、2’,7’-ジブロモスピロシクロプロパン-1,9’-フルオ
レン(670mg,1.93mmol)とトリブチル(1-エトキシビニル)スズ(0.66mL,1.93mmol)との20mL
のジオキサン中の混合物に添加した。この反応混合物を窒素でフラッシュし、80℃で16時
間加熱し、次いで周囲温度まで冷却した。水(7mL)およびNBS(344mg,1.93mmol)を添加し、そしてこの混合物を、室温で40分間撹拌し、次いで酢酸エチル(300mL)で希釈した。その
酢酸エチル層を水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をアセトニトリル(30mL)に懸濁させた。これに、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-ベンジルエステル(780mg,2.8mmol)およびDIPEA(0.44mL,2.5mmol)の5mLのアセトニトリル中の溶液を添加した。この混合物を室温で16時間撹拌し、酢酸エチル(100mL)で希釈した。その有機層をNaHCO
3溶液および水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し
、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を得た(825mg,2工程で73%)。m/z 585.9, 587.9 (M+H)
+。
【2981】
6-[5-(7-ブロモスピロシクロプロパン-1,9’-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-Cbzl-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン。5-Cbz-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-6-カルボン酸2-(7-ブロモスピロシクロプロパン-1,9’-フルオレン-2-イル)-2-オキソ-エチルエステル(825mg,1.4mmol)と酢酸アンモニウム(1.5g,19.5mmol)とのキシレン(15mL)中の混合物を、密封チューブ内で140℃で1.5時間、マイクロ波条件下で加熱した。揮発性成分を減圧中で除去し、そしてその残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、NaHCO
3溶液、水およびブ
ラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を得た(140mg,18%)。m/z 566.1, 568.1 (M+H)
+。
【2982】
2-(2-Boc-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル)-6-{7-[2-(5-Cbz-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-スピロシクロプロパン-1,9’-フルオレン-2-イル}-1H-ベンゾイミダゾール。Pd(Ph
3)
4(14mg,0.012mmol)およびPdCl
2(Ph
3)
2(9mg,0.012mmol)を、6-[5-(7-ブロモスピロシクロプロパン-1,9’-フルオレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-Cbzl-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン(140mg,0.25mmol)、3-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(120mg,0.27mmol)、2MのK
2CO
3(0.5mL,1.0mmol)の1,2-ジメトキシエタン(5mL)中の混合物に添加した。この反応混合物を窒素でフラッシュし、80℃で16時間加熱し、次いで揮発性成分を減圧中で除去した。その残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、NaHCO
3溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4
で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物を得た(80mg,40%)。m/z 799.3 (M+H)
+。
【2983】
(1-{3-[6-(7-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-スピロシクロプロパン-1,9’-フルオレ
ン-2-イル)-1H-ベンゾイミダゾール-2-イル]-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル。2-(2-Boc-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル)-6-{7-[2-(5-Cbz-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル)-3H-イミダゾール-4-イル]-スピロシクロプロパン-1,9’-フルオレン-2-イル}-1H-ベンゾイミダゾール(80mg,0.1mmol)のDCM(3mL)の溶液に、HBr(AcOH中5.7Mを0.8mL,過剰)を添加した。この混合
物を周囲温度で2時間撹拌し、そして減圧下で濃縮した。その残渣をエーテル/DCMで処理
して、オフホワイトの固体を得た。得られた生成物をDMF(3mL)に溶解し、この溶液に、2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(39mg,0.22mmol)、HATU(95mg,0.25mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.14mL,0.80mmol)を添加した。この混合物を周囲温度
で2時間撹拌し、次いで揮発性成分を減圧中で除去した。その残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、1NのNaOH溶液、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をHPLCにより精製して、所望の生成物をTFA塩として得
た(55mg,62%)。m/z 879.4 (M+H)
+。
【2984】
(実施例JS)
【2985】
【化961】
[この文献は図面を表示できません]
2,7-ビス(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-10H-フェノチアジ
ン:DMSO(16mL)中の2,7-ジブロモ-10H-フェノチアジン(590mg,1.65mmol,WuXi AppTec)を
ビス(ピナコラト)ジボロン(1.68g,6.60mmol)、KOAc(1.30g,13.2mmol)、およびPdCl
2dppf(135mg,0.165mmol)で処理した。この反応混合物を80℃で18時間撹拌し、そしてこの混合物を冷却し、そしてCELITEパッドで濾過した。この混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、そしてH
2O(2×50mL)および飽和NaCl溶液(1×50mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾燥させ、そして80g SiO
2のCOMBIFLASHカラム(0%〜25% EtOAc-ヘキサン勾配)で処理して、2,7-ビス(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-10H-フェノチアジンを得た(450mg,60%): HPLC(RP: 6%〜98% MeCN-H
2O勾配[非極性],0.05% TFA調節剤)t
R=6.821 min (〜80% purity @ 254 nM)。
【2986】
(2S,2’S)-2,2’-(5,5’-(10H-フェノチアジン-2,7-ジイル)ビス(1H-イミダゾール-5,2-ジイル))ジピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル:DME(10mL)中の2,7-ビス(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-10H-フェノチアジン(450mg,1.00mmol)を(S)-2-(5-ブロモ-1H-イミダゾール-2-イル)ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(662mg,2.09mmol)、1MのNaHCO
3(5mL,5.00mmol)、およびPd(PPh
3)
4(69mg,0.06mmol)で処理した。この
反応混合物を、90℃で18時間撹拌し、そしてこの混合物を冷却し、そしてCELITEパッドで濾過した。この混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、そしてH
2O(2×50mL)および飽和NaCl溶液(1×50mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾燥させ、そして40g SiO
2のCOMBIFLASHカラ
ム(0%〜100% EtOAc-ヘキサン勾配,続いて0%〜100% 20%-MeOH/EtOAc-ヘキサン勾配)で処理して、(2S,2’S)-2,2’-(5,5’-(10H-フェノチアジン-2,7-ジイル)ビス(1H-イミダゾール-5,2-ジイル))ジピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルを得た(175mg,26%): MS (ESI)
m/z 670 [M + H]
+。
【2987】
(2S,2’S)-1,1’-((2S,2’S)-2,2’-(5,5’-(10H-フェノチアジン-2,7-ジイル)ビス(1H-イミダゾール-5,2-ジイル))ビス(ピロリジン-2,1-ジイル))ビス(3-メチル-1-オキソブタン-2,1-ジイル)ジカルバミン酸ジメチル:(2S,2’S)-2,2’-(5,5’-(10H-フェノチアジン-2,7-ジイル)ビス(1H-イミダゾール-5,2-ジイル))ジピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(175mg,0.26mmol)を4NのHCl(5mL)で処理し、そして2時間撹拌した。この反応混合物を濃
縮し、そしてこの混合物をDMF(5.5mL)に懸濁させ、そして(S)-Moc-Val-OH(96mg,0.55mmol)、HATU(219mg,0.57mmol)、および4-メチルモルホリン(143μL,1.31mmol;または塩基性に
なるまで)で処理した。18時間撹拌し、次いでEtOAc(100mL)で希釈し、そして飽和NaHCO
3
溶液(2×50mL)、H
2O(2×50mL)、および飽和NaCl溶液(1×50mL)で洗浄した。この溶液をMgSO
4で乾燥させ、そして40g SiO
2のCOMBIFLASHカラム(0%〜100% EtOAc-ヘキサン勾配,続いて0%〜100% 20%-MeOH/EtOAc-ヘキサン勾配)およびRP HPLC(6%〜98% MeCN-H
2O勾配,0.1% TFA調節剤)で処理した。最後に、この物質を20×20の分取TLC(10% MeOH-EtOAc)に
供して、(2S,2’S)-1,1’-((2S,2’S)-2,2’-(5,5’-(10H-フェノチアジン-2,7-ジイル)
ビス(1H-イミダゾール-5,2-ジイル))ビス(ピロリジン-2,1-ジイル))ビス(3-メチル-1-オ
キソブタン-2,1-ジイル)ジカルバミン酸ジメチルを得た(3.6mg,2%): MS (ESI) m/z 784 [M + H]
+。
【2988】
(実施例JT)
【2989】
【化962】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(6-{5-[6-(4-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオニル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-
カルバミン酸メチルエステル:(1-{6-[5-(6-ブロモ-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン
酸メチルエステル(1.00g,1.9mmol)、3-{5-[4-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.31g,2.8mmol)および水性NaHCO
3(7.6mLの1M溶液,7.6mmol)のDME(20mL)中の溶液を、N
2ガスで20分間脱気した。この脱気した溶液にPd(PPh
3)
4(110mg,0.095mmol)を添加し、次いで、この反応物を80℃まで一晩加熱した。室温まで冷却した後に、その溶媒を減圧下で除去し、そして得られた残渣を酢酸エチルに溶解した。その有機相をH
2O、次いでブラインで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過後
、その溶媒を減圧下で濾液から除去した。その粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(70%〜100% EtOAc/ヘキサン)により精製して、3-{5-[4-(6-{2-[5-(2-メトキシカルボニ
ルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-
イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1
]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステルを得た(835mg,1.07mmol,収率56%)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
46H
54N
7O
5: 784.4 (M+H
+); Found: 784.8 (M+H
+)。
【2990】
[1-(6-{5-[6-(4-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオニル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-
カルバミン酸メチルエステル:ジオキサン(2mL)およびMeOH(0.5mL)中の3-{5-[4-(6-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-
アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(46mg,0.059mmol)に、ジオキサン中4NのHCl(160μL)を添加した。この懸濁物を2時間撹拌し、次いで濃縮して、粗製アミンのHCl塩を得た。DMF(1mL)中のこの粗製アミンに、N-メチルモルホリン(19.5μL,0.18mmol)、2-メトキシカルボニルアミノ-プロピオン酸(13mg,0.089mmol)およびHATU(25mg,0.065mmol)を添加した。一晩撹拌した後に、この反応をギ酸でクエンチし、次いで逆相分取HPLC(5%〜45% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製して、表題生成物を得た(26mg,0.032mmol,収率54%)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
46H
53N
8O
6: 813.4 (M+H
+); Found: 813.4 (M+H
+)。
【2991】
(実施例JU)
【2992】
【化963】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(6-{5-[6-(4-{2-[2-(4-メトキシ-2-メトキシカルボニルアミノ-ブチリル)-2-アザ-
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イ
ル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:ジオキサン(2mL)およびMeOH(0.5mL)中の3-{5-[4-(6-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-
イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(46mg,0.059mmol)に、ジオキサン中4NのHCl(160μL)を添加した。この懸濁物を2時間撹拌し、次いで濃縮して、粗製アミンのHCl塩を得た。DMF(1mL)中のこの粗製アミンに、N-メチルモルホリ
ン(19.5μL,0.18mmol)、4-メトキシ-2-メトキシカルボニルアミノ-酪酸(17mg,0.089mmol)およびHATU(25mg,0.065mmol)を添加した。一晩撹拌した後に、この反応をギ酸でクエンチし、次いで逆相分取HPLC(5%〜45% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製して、表題生成
物を得た(40mg,0.047mmol,収率79%)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
48H
57N
8O
7: 857.4 (M+H
+); Found: 857.4 (M+H
+)。
【2993】
(実施例JV)
【2994】
【化964】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(3-{5-[4-(6-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]
ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾ
ール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カ
ルバミン酸メチルエステル:ジオキサン(2mL)およびMeOH(0.5mL)中の6-{5-[6-(4-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸tert-ブチルエステル(50mg,0.064mmol)に、ジ
オキサン中4NのHCl(160μL)を添加した。この懸濁物を2時間撹拌し、次いで濃縮して、粗製アミンのHCl塩を得た。DMF(1mL)中のこの粗製アミンに、N-メチルモルホリン(21μL,0.19mmol)、2-メトキシカルボニルアミノ-酪酸(16mg,0.096mmol)およびHATU(27mg,0.070mmol)を添加した。一晩撹拌した後に、この反応をギ酸でクエンチし、次いで逆相分取HPLC(5%〜45% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製して、表題生成物を得た(30mg,0.036mmol,収率57%)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
47H
55N
8O
6: 827.4 (M+H
+); Found: 827.4 (M+H
+)。
【2995】
(実施例JW)
【2996】
【化965】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(6-{5-[6-(4-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カル
バミン酸メチルエステル:ジオキサン(2mL)およびMeOH(0.5mL)中の3-{5-[4-(6-{2-[5-(2-
メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(60mg,0.077mmol)に、ジオキサン中4NのHCl(160μL)を添加した。この懸濁物を2時間撹拌し、次いで濃縮して、粗製アミンのHCl塩を得た。DMF(1mL)中のこの粗製アミンに、N-メチルモルホリン(34μL,0.31mmol)、2-メトキシカルボニルアミノ-酪酸(19mg,0.11mmol)およびHATU(35mg,0.09mmol)を添加した。一晩撹拌した後に、この反応をギ酸でクエンチし、次いで逆相分取HPLC(5%〜45% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製して、表題生成物を得た(51mg,0.062mmol,収率80%)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
47H
55N
8O
6: 827.4 (M+H
+); Found: 827.4 (M+H
+)。
【2997】
(実施例JX)
【2998】
【化966】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(3-{5-[4-(6-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-ス
ピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-2,2-ジメチル-
プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:ジオキサン(2mL)およびMeOH(0.5mL)中の3-{5-[4-(6-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプ
タ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(60mg,0.077mmol)に、ジオキサン中4NのHCl(160μL)を添加した。この懸濁物を一晩撹拌し、次いで
濃縮して、粗製アミンのHCl塩を得た。DMF(1mL)中のこの粗製アミンに、N-メチルモルホ
リン(25μL,0.23mmol)、2-メトキシカルボニルアミノ-3,3-ジメチル-酪酸(22mg,0.12mmol)およびHATU(35mg,0.092mmol)を添加した。一晩撹拌した後に、この反応をギ酸でクエン
チし、次いで逆相分取HPLC(5%〜45% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製して、表題生成物を得た(42mg,0.049mmol,収率57%)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
49H
59N
8O
6: 855.5
(M+H
+); Found: 855.5 (M+H
+)。
【2999】
(実施例JY)
【3000】
【化967】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(6-{5-[6-(4-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-フェニル-アセチル)-2-アザ-
ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イ
ル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:ジオキサン(2mL)およびMeOH(0.5mL)中の3-{5-[4-(6-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-
イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチルエステル(60mg,0.077mmol)に、ジオキサン中4NのHCl(160μL)を添加した。この懸濁物を6時間撹拌し、次いで濃縮して、粗製アミンのHCl塩を得た。DMF(1mL)中のこの粗製アミンに、N-メチルモルホリ
ン(25μL,0.23mmol)、メトキシカルボニルアミノ-フェニル-酢酸(22mg,0.12mmol)およびHATU(35mg,0.092mmol)を添加した。一晩撹拌した後に、この反応をギ酸でクエンチし、次
いで逆相分取HPLC(5%〜45% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製して、表題生成物の異なるジアステレオマーを得た(ジアステレオマー1: 24mg,0.027mmol,収率36%; ジアステレオマー2: 17mg,0.019mmol,収率22%)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
51H
55N
8O
6: 875.4 (M+H
+); Found: 875.5 (M+H
+)。
【3001】
(実施例JZ)
【3002】
【化968】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(3-{5-[4-(6-{2-[5-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-フェニル-アセチル)-5-アザ-
スピロ[2.4]ヘプタ-6-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-2-メチル-プ
ロピル]-カルバミン酸メチルエステル:ジオキサン(2mL)およびMeOH(0.5mL)中の6-{5-[6-(4-{2-[2-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-2-アザ-ビシクロ[2.2.1]ヘ
プタ-3-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾー
ル-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボン酸tert-ブチルエステル(60mg,0.077mmol)に、ジオキサン中4NのHCl(160μL)を添加した。この懸濁物を6時間撹拌し、次いで
濃縮して、粗製アミンのHCl塩を得た。DMF(1mL)中のこの粗製アミンに、N-メチルモルホ
リン(25μL,0.23mmol)、メトキシカルボニルアミノ-フェニル-酢酸(22mg,0.12mmol)およ
びHATU(35mg,0.092mmol)を添加した。一晩撹拌した後に、この反応をギ酸でクエンチし、次いで逆相分取HPLC(5%〜45% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製して、表題生成物をジアステレオマー混合物として得た(30mg,0.035mmol,収率39%)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
51H
55N
8O
6: 875.4 (M+H
+); Found: 875.6 (M+H
+)。
【3003】
(実施例KA)
【3004】
【化969】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-ヒドロキシ-2-フェニル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:MeOH(1mL)中の2-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(40mg,0.055mmol)に、ジオキサン中4NのHCl(160μL)を添加した。この反応物を一晩撹拌し、次いで濃縮して、粗製アミンのHCl塩を得た。DMF(1mL)中のこの粗製アミンに、N-メチルモルホリン(100μL)、ヒドロキシ-フェニ
ル-酢酸(21mg,0.083mmol)およびHATU(35mg,0.092mmol)を添加した。一晩撹拌した後に、
この反応をギ酸でクエンチし、次いで逆相分取HPLC(10%〜40% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製して、表題化合物を得た(32mg,0.042mmol,収率76%)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
45H
48N
7O
5: 766.4 (M+H
+); Found: 766.4 (M+H
+)。
【3005】
(実施例KB)
【3006】
【化970】
[この文献は図面を表示できません]
[1-(2-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシ-2-フェニル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステル:MeOH(1mL)中の2-{5-[4-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-ナフタレン-2-イル)-フェニル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(40mg,0.055mmol)に、ジオキサン中4NのHCl(160μL)を添加した。この反応物を一晩撹拌し、次いで濃縮して、粗製アミンのHCl塩を得た。CH
2Cl
2およびDMF(1mLの4:1溶液)中のこの粗製アミンに、(R)-メトキシ-フェニル-酢酸(13.7mg,0.083mmol)および2-エトキシ-1-エトキシカルボニル-1,2-ジヒドロキノリン(17mg,0.069mmol)を添加した。一晩撹拌した後に、この反応物を濃縮し、次いで逆相分取HPLC(10%〜40% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製して、表題化合物を得た(13.1mg,0.017mmol,収率31%)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
46H
50N
7O
5: 780.4 (M+H
+); Found: 780.4 (M+H
+)。
【3007】
(実施例KC)
【3008】
【化971】
[この文献は図面を表示できません]
トリフルオロ-メタンスルホン酸8-トリフルオロメタンスルホニルオキシ-6H-ジベンゾ[c,h]クロメン-2-イルエステル:6H-ジベンゾ[c,h]クロメン-2,8-ジオール(3.46g,13.1mmol)のCH
2Cl
2中の懸濁物に、0℃でピリジン(2.65mL,32.8mmol)を添加し、続いてトリフリッ
ク酸(triflic)無水物(4.85mL,28.8mmol)を添加した。この反応物を室温まで温め、次いでH
2Oに注ぎ、その有機相を集め、次いで1NのHClおよびブラインで洗浄した。濃縮後、そ
の粗製物質をCH
2Cl
2/ヘキサンから再結晶して、表題化合物を得た(4.07g,7.70mmol,収率59%)。
1H NMR(CDCl
3, 400 MHz):δ8.35(d,1H),7.88(d,1H),7.79(d,1H),7.71(d,1H),7.57(d,1H),7.40 (dd,1H),7.34 (dd,1H),7.18(s,1H),5.34(s,2H)。
【3009】
2,8-ビス-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-6H-ジベンゾ[c,h]クロメン:トリフルオロ-メタンスルホン酸8-トリフルオロメタンスルホニルオキシ-6H-
ジベンゾ[c,h]クロメン-2-イルエステル(1.00g,1.9mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.44g,5.7mmol)およびトリエチルアミン(1.32mL,9.5mmol)の1,4-ジオキサン(20mL)中の溶液を、アルゴンガスで20分間脱気した。この脱気した溶液にPdCl
2dppf(139mg,0.19mmol)を
添加し、次いで、この反応物を90℃まで一晩加熱した。反応がおよそ60%の転換で止まっ
たので、さらなるPdCl
2dppf(139mg,0.19mmol)およびビス(ピナコラト)ジボロン(0.500g,1.97mmol)を添加し、そして反応物を3時間撹拌した。室温まで冷却した後に、その粗製物
質をシリカに予め吸着させ、次いでシリカゲルクロマトグラフィー(25%〜50% CH
2Cl
2/ヘキサン)により精製して、表題化合物を得た[1.106g,いくらかのビス(ピナコラト)ジボロ
ン不純物に起因して収率が100%を超える]。LCMS-ESI
+: calc’d for C
29H
35B
2O
5: 485.3 (M+H
+); Found: 485.3 (M+H
+).
1H NMR(CDCl
3, 400 MHz):δ8.28(s,1H),8.21(d,1H),7.84-7.81(m,3H),7.72(d,1H),7.64(s,1H),7.55(d,1H),5.31(s,2H),1.38(s,12H),1.35(s,12H)。
【3010】
(1-{2-[5-(2-{2-[1-(カルボン酸tert-ブチルエステル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-6H-ジベンゾ[c,h]クロメン-8-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン--1-カルボン酸tert-ブチルエステル:2,8-ビス-(4,4,5,5-テトラメチル-[1,3,2]ジオキサボロラン-2-イル)-6H-ジベンゾ[c,h]クロメン(500mg,1.03mmol)、2-(5-ブロモ-1H-イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(979mg,3.09mmol)およ
びNaHCO
3(3.8mLの1N溶液,3.8mmol)の、DME(10mL)およびDMF(3mL)中の溶液を、アルゴンガスで20分間脱気した。この脱気した溶液にPd(OAc)
2(22mg,0.098mmol)およびPPh
3(52mg,0.19mmol)を添加し、次いで、この反応物を90℃まで一晩加熱した。室温まで冷却した後に
、この反応物をH
2Oに注ぎ、次いでEtOAcで抽出した。次いで、その有機相をブラインで洗浄した。シリカゲルクロマトグラフィー(50%〜100% EtOAc/ヘキサン)によりその粗製物
質を精製して、表題化合物を得た[250mg,0.35mmol,収率35%)。LCMS-ESI
+: calc’d for
C
41H
47N
6O
5: 703.4 (M+H
+); Found: 703.2 (M+H
+)。
【3011】
(1-{2-[5-(2-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-6H-ジベンゾ[c,h]クロメン-8-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチルエステル:MeOH(0.5mL)中の(1-{2-[5-(2-{2-[1-(カルボン酸tert-ブチルエステル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-6H-ジベンゾ[c,h]クロメン-8-イル)-1H-イミダゾール-2-イ
ル]-ピロリジン--1-カルボン酸tert-ブチルエステル(70mg,0.10mmol)にジオキサン中4NのHCl(1mL)を添加した。この反応物を一晩撹拌し、次いで濃縮して、粗製アミンのHCl塩を
得た。DMF(1mL)中のこの粗製アミンに、N-メチルモルホリン(44μL,0.40mmol)、HATU(46mg,0.12mmol)および2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-酪酸(26mg,0.15mmol)を添加した。3時間撹拌した後に、この反応をギ酸でクエンチし、次いで逆相分取HPLC(10%〜40% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製して、表題化合物を得た(27mg,0.033mmol,収率33%)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
45H
53N
8O
7: 817.4 (M+H
+); Found: 817.4 (M+H
+)。
【3012】
(実施例KD)
【3013】
【化972】
[この文献は図面を表示できません]
(2-{2-[5-(2-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-2-フェニル-アセチル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-6H-ジベンゾ[c,h]クロメン-8-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-イル}-2-オキソ-1-フェニル-エチル)-カルバミン酸メチルエステル:MeOH(0.5mL)中の(1-{2-[5-(2-{2-[1-(カルボン酸tert-ブチルエステル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-6H-ジベンゾ[c,h]クロメン-8-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン--1-カルボン酸tert-ブチルエステル(60mg,0.85mmol)にジオキサン中4NのHCl(0.5mL)を添加した。この反応物を4時間撹拌し、次いで濃縮して、粗製アミンのHCl塩を得た。CH
2Cl
2(1mL)中のこの粗製アミンに、K
3PO
4(90mg,0.42mmol)、HATU(80mg,0.21mmol)およびメトキシカルボニルアミノ-フェニル-酢酸(45mg,0.21mmol)を添加した。3時間撹拌した後に、この反応物を濾過し、次いで濃縮した。逆相分取HPLC(10%〜40% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)による精製により、表題化合物を得た(34mg,0.038mmol,収率45%)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
51H
49N
8O
7: 885.4 (M+H
+); Found: 885.9 (M+H
+)。
【3014】
(実施例KE)
【3015】
【化973】
[この文献は図面を表示できません]
[2-(2-{5-[2-(2-{1-[2-メトキシカルボニルアミノ-2-(テトラヒドロ-ピラン-4-イル)-
アセチル]-ピロリジン-2-イル}-3H-イミダゾール-4-イル)-6H-ジベンゾ[c,h]クロメン-8-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-ピロリジン-1-イル)-2-オキソ-1-(テトラヒドロ-ピラン-4-イル)-エチル]-カルバミン酸メチルエステル:MeOH(0.5mL)中の(1-{2-[5-(2-{2-[1-(カルボン酸tert-ブチルエステル)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-6H-ジベ
ンゾ[c,h]クロメン-8-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン--1-カルボン酸tert-
ブチルエステル(20mg,0.028mmol)に、ジオキサン中4NのHCl(0.5mL)を添加した。この反応物を4時間撹拌し、次いで濃縮して、粗製アミンのHCl塩を得た。DMF(1mL)中のこの粗製アミンに、N-メチルモルホリン(15μL,0.14mmol)、HATU(33mg,0.085mmol)およびメトキシカルボニルアミノ-(テトラヒドロ-ピラン-4-イル)-酢酸(19mg,0.085mmol)を添加した。一晩撹拌した後に、この反応をギ酸でクエンチし、次いで逆相分取HPLC(10%〜40% MeCN-H
2O;0.1%ギ酸調節剤)により精製して、表題化合物を得た(15mg,0.017mmol,収率59%)。LCMS-ESI
+: calc’d for C
49H
57N
8O
9: 901.4 (M+H
+); Found: 901.4 (M+H
+)。
【3016】
(実施例KF)
【3017】
【化974】
[この文献は図面を表示できません]
2-6-ジブロモ-3,4-ジヒドロ-2H-ナフタレン-1-オン:6-ブロモ-3,4-ジヒドロ-2H-ナフタレン-1-オン(2.0g)をエーテル(80mL)に溶解し、そしてBr
2(455μl)を0℃で30分間かけて
添加した。エーテル(80mL)で希釈した後に、この反応混合物を10% Na
2SO
3、飽和NaHCO
3
およびブラインで洗浄した。溶媒を除去した後に、この粗製物質をさらに精製せずに次の工程のために使用した。
【3018】
ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-(6-ブロモ-1-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロ-ナフタレ
ン-2-イル)エステル1-tert-ブチルエステル:粗製2-6-ジブロモ-3,4-ジヒドロ-2H-ナフタ
レン-1-オンおよびピロリジン-1,2-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル(3.15g)をMeCN(80mL)に溶解し、そしてDIEA(2.55mL)を添加した。この混合物を65℃で一晩撹拌し、そして酢酸エチルで希釈した。この混合物を、1NのHCl、NaHCO
3およびブラインで洗浄した。溶
媒を除去した後に、得られた物質を、10%〜40%の酢酸エチルおよびヘキサンの溶出液を使
用するシリカゲルクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-(6-ブロモ-1-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロ-ナフタレン-2-イル)エステル1-tert-ブチルエステル(1.54g,2工程で40%)を得た。
【3019】
2-(7-ブロモ-4,5-ジヒドロ-1H-ナフト[1,2-d]イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カ
ルボン酸tert-ブチルエステル:ピロリジン-1,2-ジカルボン酸2-(6-ブロモ-1-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロ-ナフタレン-2-イル)エステル1-tert-ブチルエステル(1.54g)および酢
酸アンモニウム(2.71g)を、トルエン(35mL)に懸濁させた。この反応混合物を110℃で一晩撹拌し、そして減圧下でエバポレートし、そして得られた残渣を酢酸エチル(100mL)に取
った。その有機相を飽和重炭酸ナトリウム(1×150mL)で洗浄し、そして硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去した後に、得られた油状物を、60%〜90%の酢酸エチルおよびヘキサンの溶出液を使用するシリカゲルクロマトグラフィーに供した。生成物を含む画分を合わせ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、2-(7-ブロモ-4,5-ジヒドロ-1H-ナフト[1,2-d]イミダゾール-2-イル)-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(1.05g,71%)を淡
褐色固体として得た。MS (ESI) m/z 418.1 [M + H]
+。
【3020】
(1-{2-[5-(6-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-ピロリジン-2-イル]-4,5-ジヒドロ-1H-ナフト[1,2-d]イミダゾール-7-イル}-ナフタレン-2-イル)-1H-イミダゾール-2-イル]-ピロリジン-1-カルボニル}-2-メチル-プロピル)-カルバミン酸メチ
ルエステル:表題化合物を、[1-(6-{5-[6-(4-{2-[1-(2-メトキシカルボニルアミノ-3-メチル-ブチリル)-4-(2-メトキシ-エトキシ)-ピロリジン-2-イル]-3H-イミダゾール-4-イル}-フェニル)-ナフタレン-2-イル]-1H-イミダゾール-2-イル}-5-アザ-スピロ[2.4]ヘプタン-5-カルボニル)-2-メチル-プロピル]-カルバミン酸メチルエステルのために使用した方法
に従って調製した: MS (ESI) m/z 815.5 [M + H]
+。
【3021】
(生物学的アッセイ)
(
レプリコン潜在能力に対する血清タンパク質の影響)
ヒト血清アルブミン(40mg/mL)またはα−酸性糖タンパク質(1mg/mL)の生理学的濃
度を補充した通常の細胞培養倍地(DMEM+10%FBS)において、レプリコンアッセイを行う
。ヒト血清タンパク質の存在下でのEC
50を、通常の培地におけるEC
50と比較して、潜在能力における倍数シフトを決定する。
【3022】
酵素選択性:ブタ膵臓エラスターゼ、ヒト白血球エラスターゼ、プロテアーゼ3、カテプシンDを含む哺乳動物プロテアーゼの阻害を、各酵素についてのそれぞれの基質に対するK
mにおいて測定する。各酵素についてのIC
50を、NS3 1bプロテアーゼによって得られるIC
50と比較して、選択性を計算する。代表的な本発明の化合物は活性を示している。
【3023】
MT-4細胞の細胞傷害性:MT4細胞を、5日間の期間にわたり、化合物の連続希釈物で処理する。処置期間の終わりに、細胞の生存率を、Promega CellTiter-Gloアッセイを用いて測定し、そして、非線形回帰を実施して、CC
50を計算する。
【3024】
EC50において細胞と結合する化合物の濃度:Huh-luc培養物を、EC
50に等しい濃度の化合物と共にインキュベートする。複数の時点(0〜72時間)において、細胞を、冷たい培地
で2回洗浄し、そして、85%アセトニトリルで抽出する;各時点における培地のサンプルも
また抽出する。細胞および培地の抽出物をLC/MS/MSにより分析して、各画分における化合物のモル濃度を決定する。代表的な本発明の化合物は活性を示している。
【3025】
溶解度および安定性:溶解度を、10mM DMSOストック溶液のアリコートをとり、合計1%
のDMSO濃度を有する試験培地溶液(PBS、pH7.4および0.1N HCl、pH1.5)中100μMの最終
濃度に化合物を調製することにより決定する。試験培地溶液を振盪させながら室温にて1
時間インキュベートする。次いで、これらの溶液を遠心分離し、そして回収した上清を、HPLC/UVでアッセイする。溶解度は、同じ濃度のDMSO中で検出される量に比して、規定さ
れた(defined)試験溶液中で検出される化合物の量を比較することによって計算する。37℃におけるPBSとの1時間のインキュベーション後の化合物の安定性もまた決定する。
【3026】
冷凍保存したヒト、イヌおよびラットの肝細胞における安定性:各化合物を、37℃にて
、肝細胞懸濁物(1ウェルあたり100μl、80,000細胞)中で1時間までインキュベートす
る。冷凍保存した肝細胞を、無血清インキュベーション培地において元に戻す。検索物を96ウェルプレートに移す(50μL/ウェル)。化合物を、インキュベーション培地中2μMに希釈し、次いで、肝細胞懸濁物に加えてインキュベーションを開始する。サンプルを、インキュベーションの開始から0分後、10分後、30分後および60分後にとり、そして、90%アセトニトリル/10%水中の0.3%ギ酸から成る混合物を用いて反応をクエンチする。各サンプルにおける化合物の濃度を、LC/MS/MSを用いて分析する。肝細胞懸濁物における化合物の消失半減期を、濃度−時間のデータを単相性指数方程式に当てはめることによって決定する。また、データを、固有肝クリアランスおよび/または合計肝クリアランスを表すようにスケールアップする。
【3027】
ヒト、イヌおよびラットからの肝S9画分における安定性:各化合物を、S9懸濁物(500μl、3mgタンパク質/mL)中、37℃にて1時間までインキュベートする(n=3)。このS9懸濁物
に化合物を添加してインキュベーションを開始する。インキュベーションの開始から0分
後、10分後、30分後および60分後にサンプルを取る。各サンプル中の化合物の濃度を、LC/MS/MSを用いて分析する。S9懸濁物における化合物の消失半減期を、濃度−時間のデータを単相性指数方程式に当てはめることにより決定する。
【3028】
Caco-2の透過性:化合物を請負サービス(Absorption Systems,Exton,PA)によりアッセイする。化合物は、盲検の様式で請負業者に提供する。前向き(AからB)および逆向き(BからA)の両方の透過性を測定する。Caco-2単層を、12ウェルのCostar TRANSWELL(
登録商標)プレート内のコラーゲンコーティングした細孔性ポリカーボネート膜上にコンフルエントになるまで増殖させる。化合物を、前向きの透過性(AからB)については頂部側に与え、そして、逆向きの透過性(BからA)については側底部側に与える。細胞を、加湿したインキュベータ内で5% CO
2、37℃にてインキュベートする。インキュベーション
の開始時、そして、インキュベーションから1時間後および2時間後に、200μLのアリコートを受容チャンバから取り、新しいアッセイバッファーと置き換える。各サンプル中の化合物の濃度をLC/MS/MSで決定する。見かけ上の透過性Pappを計算する。
【3029】
血漿タンパク質の結合:
血漿タンパク質の結合を、平衡透析により測定する。各化合物を2μMの最終濃度にてブランクの血漿内にスパイクする。スパイクした血漿およびリン酸緩衝液を組み立てられた透析セルの逆の側に入れ、次いで、37℃の水浴内でゆっくりと回転させる。インキュベーションの終了時に、血漿およびリン酸緩衝液中の化合物の濃度を決定する。非結合の割合は、以下の式:
【3030】
【数1】
[この文献は図面を表示できません]
を用いて計算する:
上記式において、C
fおよびC
bはそれぞれ、透析後バッファーおよび血漿の濃度として決定された遊離物および結合物の濃度である。
【3031】
CYP450のプロファイリング:
各化合物を、NADPHの存在下および非存在下で、CYP1A2、CYP2C9、CYP3A4、CYP2D6およ
びCYP2C19を含む5種のヒトCYP450酵素の各々とともにインキュベートする。インキュベーションの開始時と、インキュベーションの開始から5分後、15分後、30分後、45分後およ
び60分後に、インキュベーション混合物から連続サンプルを採取する。インキュベーション混合物中の化合物の濃度をLC/MS/MSにより決定する。各時点でインキュベーション後に残っている化合物の割合を、インキュベーションの開始時のサンプリングと比較することによって計算する。
【3032】
ラット、イヌ、サルおよびヒトの血漿における安定性:
化合物を、37℃にて血漿(ラット、イヌ、サルまたはヒト)中で2時間までインキュベートする。化合物は、1μg/mLおよび10μg/mLの最終濃度で血漿に加える。化合物の添加
から0分後、5分後、15分後、30分後、60分後および120分後にアリコートを取る。各時点
における化合物および主要な代謝産物の濃度をLC/MS/MSにより測定する。
【3033】
細胞ベースの抗HCV活性の評価:
抗ウイルス効果(EC
50)を、Renillaルシフェラーゼ(RLuc)ベースのHCVレプリコンレポーターアッセイを用いて決定した。このアッセイを行うために、HCV 1b RLuc細胞(RLucレポーターをコードする2シストロン性遺伝子型1b Conlレプリコンを有する)またはHCV
1a RLuc細胞(RLucレポーターをコードする2シストロン性遺伝子型1a H77レプリコンを有する)を384ウェルプレートに分配した。化合物を、10mMの濃度にてDMSO中に再懸濁し、そして、自動ピペッティング装置を用いてDMSO中で連続希釈した。連続希釈した化合物を細胞培養培地と混合し、播種した細胞に加えた。DMSOをネガティブ(溶媒)コントロールとして用い、そして、プロテアーゼインヒビターITMN-191をポジティブコントロールとして>100×EC
50の濃度で含めた。72時間後、細胞を溶解させ、Renillaルシフェラーゼ活
性を製造業者(Promega-Madison,WI)によって推奨されるとおりに定量した。非線形回帰を実施して、EC
50値を計算した。
【3034】
代表的に、本発明の化合物は、HCVの複数の遺伝子型を阻害し得る。例えば、本発明の
化合物は、1a、1b、2a、2b、3a、4aおよび5aから選択される複数のHCV遺伝子型に対して
活性である。
【3035】
本発明の代表的な化合物についての生物学的データ(抗ウイルス効果[EC
50]は、Renillaルシフェラーゼ(RLuc)ベースのHCVレプリコンレポーターアッセイ-HCV 1b RLucを用いて決定した)を以下の表に提供する。これらの化合物は、上記のものと同様の手順を用いて調製され得る。
【3036】
【化975】
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【3037】
【化976】
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【3038】
【化977】
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【3039】
【化978】
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【3040】
【化979】
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【3041】
【化980】
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【3042】
【化981】
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【3043】
【化982】
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【3044】
【化983】
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【3045】
【化984】
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【3046】
【化985】
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【3047】
【化986】
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【3048】
【化987】
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【3049】
【化989】
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【3050】
【化990】
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【3051】
【化991】
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【3052】
【化992】
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【3053】
【化993】
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【3054】
【化994】
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【3055】
【化995】
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【3056】
【化996】
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【3057】
【化997】
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【3058】
【化998】
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【3059】
【化999】
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【3060】
【化1000】
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【3061】
【化1001】
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【3062】
【化1002】
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【3063】
【化1003】
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【3064】
【化1004】
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【3065】
【化1005】
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【3066】
【化1006】
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【3067】
【化1007】
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【3068】
【化1008】
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【3069】
【化1009】
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【3070】
【化1010】
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【3071】
【化1011】
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【3072】
【化1012】
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【3073】
【化1013】
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【3074】
【化1014】
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【3075】
【化1015】
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【3076】
【化1016】
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【3077】
【化1017】
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【3078】
【化1018】
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【3079】
【化1019】
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【3080】
【化1020】
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【3081】
【化1021】
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【3082】
【化1022】
[この文献は図面を表示できません]
【3083】
【化1023】
[この文献は図面を表示できません]
【3084】
【化1024】
[この文献は図面を表示できません]
【3085】
【化1025】
[この文献は図面を表示できません]
【3086】
【化1026】
[この文献は図面を表示できません]
【3087】
【化1027】
[この文献は図面を表示できません]
【3088】
【化1028】
[この文献は図面を表示できません]
【3089】
【化1029】
[この文献は図面を表示できません]
【3090】
【化1030】
[この文献は図面を表示できません]
【3091】
【化1031】
[この文献は図面を表示できません]
全ての刊行物、特許、および特許文献は、これらが個々に参考として援用されているかのごとく、本明細書中に参考として援用される。本発明は、種々の特定の好ましい実施形態および教示を参照しながら記載された。しかし、本発明の趣旨および範囲内にありながら、多くのバリエーションおよび改変がなされ得ることが、理解されるべきである。