(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記サービス・カタログから抽出された電気通信サービス・エントリを含む電気通信サービス選択メニューを、前記ローカル・サービス・プロビジョニング・インターフェース上に表示するステップ
をさらに含む、請求項3に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、電気通信製品およびサービスの複数の場所での展開を促進するサービス配信プラットフォーム(SDP)ドッキング・ステーション(以下「エクステンション」と呼ぶ)を含む、多層サービス配信プラットフォーム100を示す。SDPエクステンションは、SDPの全機能性の中核設備によって集中実行されるサービスをローカルで再販することを促進する。中核SDPは、典型的には、(別の都市、州または国にあってもよい)主要電気通信サービス・プロバイダの設備にあるSDPエクステンションに対して、遠く離れて位置する。したがって、ローカルの再販業者は、その顧客との直接の関係およびその管理を保ち、ローカルの請求および顧客管理システムを採用する一方で、中核SDPの充実したインフラストラクチャを活用して、中核SDPによりサポートされているサービスを再販することができる。SDPエクステンションは、中核SDPで実装されるサービスを公開するが、そうしたサービスをローカルで管理および再販できるようにする。
【0010】
図1は、サブスクライバ102が、ローカル・サービス再販業者104、106とやり取りすることを示す。ローカル・サービス再販業者104、106は、ビジネス・サポート・システム(BSS:Business Support Systems)108、オペレーション・サポート・システム(OSS:operations support systems)110、ビジネス・インテリジェンス・システム(BI:Business Intelligence)112など、電気通信製品およびサービスのローカル・サポートを実装する。サブスクライバは、ユーザ・インターフェース116にインストールされたポートレット論理114を介して、ローカル・サービス再販業者104、106とやり取りする。
【0011】
サービス再販業者104、106は、サービス配信プラットフォーム(SDP)エクステンション118などのサービス配信プラットフォーム・エクステンションを含む。SDPエクステンション118は、ローカルBSS108、OSS110およびBI112と通信して、請求、サポート、サービス統合、レポーティング、およびその他の電気通信サービス・プロバイダ機能をローカルで処理する。さらに、エクステンション118は、サービス・アグリゲータ122によって確立される場所に整備されている中核SDP120と通信する。そのために、中核SDP120は、サービス再販業者に対してウェブ・サービス・インターフェースを公開するとよく、このインターフェースによって、SDPエクステンション118は、ローカルで要求されたサービスを実行するよう、中核SDP120と通信する。
【0012】
サービス・アグリゲータ122は、アプリケーション・イネーブラ124を介してサービス・プロバイダ126に対する伝達を行う。サービス・アグリゲータ122において、中核SDP120は、サービス実行およびサービス・プロビジョニングを実装し、SDPエクステンション118から到着するサービス要求およびサービス・プロビジョニング要求を満たす。したがって、中核SDP120は、電気通信サービス・オーケストレーション、サービス管理、サービス・カタログ、サービス・サブスクリプション、アイデンティティ管理、サード・パーティ管理を処理する基礎となる能力を提供する。サービス・アグリゲータ122は、Accenture(商標)サービス・ファクトリ、アグリゲータ・クライアント、またはその他、中核SDPを提供するサービス・アグリゲータであればよい。
【0013】
このように、
図1は、多層サービス配信プラットフォーム実装100を示す。実装100は、サービス配信を2層で実装する。第1の層128は、中核SDP120を含む。第2の層130は、中核SDP120と協働してサービスをローカル・サブスクライバに配信し、ローカル・サブスクライバに合わせたユーザ・エクスペリエンスのローカル管理およびカスタマイズ(例えばパーソナライズされたルック・アンド・フィール)を促進する、ローカライズされたSDPエクステンション118、BSS、OSS、およびその他のサポート・システムを含む。結果として得られる複数の場所にあるSDP(2つの層128および130から成る)は、中核SDP120により提供されるのと同じサービスを公開するが、それ特有のユーザ・インターフェースをSDPエクステンション118に実装し、ローカル会計用にメッセージまたはメッセージの一部をローカル・システム(例えばOSS110またはBSS108)にルーティングする。
【0014】
図2は、エクステンション118のブロック図を示す。エクステンション118は、サブスクライバ・ユーザ・インターフェース構成要素202、アドミニストレーション・ユーザ・インターフェース構成要素204、サービス計測構成要素206、およびバッチ・フィード構成要素208を含む。エクステンション118はさらに、ローカル・サービス・オーケストレーション構成要素210を含み、その中に、中核サービス配信プラットフォーム・インターフェース構成要素212がある。ローカル・サービス・オーケストレーション構成要素210は、エンタープライズ・サービス・バス214を実装し、これは、構成要素202、204、206、208および212用の、ならびにこの構成要素間の、メッセージ転送メカニズムを提供する。ローカル・サービス・オーケストレーション構成要素210は、サービス・プロビジョニング論理を用いて実装されるとよく、サービス・プロビジョニング論理は、サブスクライバ・ユーザ・インターフェース構成要素上にローカル・サービス・プロビジョニング・インターフェースを生成し、サブスクライバ・ユーザ・インターフェース構成要素202を介して電気通信サービスのサブスクライバ・サービス・プロビジョニング要求を受信し、ローカル・サービス・オーケストレーション構成要素210を介して(例えばESB(enterprise service bus:エンタープライズ・サービス・バス)214を使用して)サブスクライバ・サービス・プロビジョニング要求を中核サービス配信プラットフォーム・インターフェース構成要素212へ伝達するよう動作可能である。サービス・プロビジョニング論理はさらに、サービス・プロビジョニング要求を満たすようサービス・プロビジョニングを実装する遠隔の中核SDP120に、電気通信サービス・プロビジョニング・メッセージを、中核サービス配信プラットフォーム・インターフェース構成要素212を介して伝達するとよい。計測構成要素206は、SDPエクステンション118中を流れ、電気通信サービスから生じている電気通信サービス・コールを、ローカルで計測するとよい。
【0015】
中核サービス配信プラットフォーム・インターフェース212は、中核SDP120のビジネス・サービスに関して任意の望ましいサービス・プロキシを実装するとよい。このプロキシは、エクステンション118と、中核SDP120とを自然に統合するものである。インターフェース212は、サービス・プロキシをAPI(Application Programming Interface:アプリケーション・プログラミング・インターフェース)として公開するとよく、SDPエクステンション118内で使用されるメッセージ形式を、中核SDP120内で使用されるメッセージ形式に変換するメッセージ変換論理を含むとよい。各サービス・コールが呼び出されると、SDPエクステンション118内でESB214が、対応するサポート・メッセージを複製するとよい。メッセージのコピーの1つは、サービスをサポートするのに必要な中核処理を実行するために、中核サービス配信プラットフォーム・インターフェース212を介して中核SDP120へ送られるとよい。メッセージのもう1つのコピー、またはその一部は、ローカル・ロギングおよび計測、CDR(Call Data Record:コール・データ記録)生成、BSSおよびOSS機能性ならびにレポーティング、またはその他のローカル機能に使用されればよい。
【0016】
サービス・オーケストレーション構成要素210は、SDPエクステンション118内のサブシステム(例えば202、204、206、208、218、220、222、212)に対する単一の接点として、中央管理されたメッセージ層(例えばESB214を用いる)を実装する。サービス・オーケストレーション構成要素210はさらに、サービス・オーケストレーション構成要素210とやり取りするエンティティにコネクタを提供する。
【0017】
サブスクライバ・ユーザ・インターフェース構成要素202は、エクステンション118によって公開されるサービスのアクティブ化、設定および実行のためにサブスクライバがアクセスするウェブ・アプリケーションを用いて実装されるとよい。エクステンション118は、中核SDP120と分離されたローカライズされた層であるため、ローカル・サービス再販業者の所望のルック・アンド・フィールに合うよう大きくカスタマイズ可能である。一実装では、サービス・オーケストレーション構成要素210は、中核SDP120によって提供される機能にアクセスするためのシンプル・オブジェクト・アクセス・プロトコル(SOAP:Simple Object Access Protocol)ベース・アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を公開し、サブスクライバ・ユーザ・インターフェース構成要素202は、このSOAPベースAPIを呼び出し、その結果としてウェブ・ベースのグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI:graphical user interface)をサブスクライバに公開する。
【0018】
アドミニストレーション・ユーザ・インターフェース構成要素204は、エクステンション118を管理するためにアドミニストレータがアクセスするウェブ・アプリケーションとして実装されるとよい。例として、アドミニストレーション・ユーザ・インターフェース構成要素204は、サービス・オーケストレーションの設定および監視、計測構成要素206の計測プリファレンスの設定、ならびに計測およびその他レポートへのアクセスを行うとよい。
【0019】
計測構成要素206は、サービス・オーケストレーション構成要素210を流れるサービス・コール、またはサービス・コールから抽出されたデータを傍受する。次に、計測構成要素206は、サービス配信プラットフォーム・エクステンション118を流れる電気通信サービス・コールに関する任意の望ましい情報を、計測データベースなどの永続層216へと格納するとよい。一実装では、XMLスタイルシート(XLST:XML Stylesheet)が、ユーザID、要求時間、要求期間、およびCDR作成用のその他のフィールドなど、計測構成要素206によって保存されるべき各メッセージのフィールドを定義する。アドミニストレーション・ユーザ・インターフェース構成要素204は、計測構成要素206を設定して、永続層216内に取り込まれて保持されることになる情報の詳細さおよび深度をセットする。計測構成要素は、請求を目的としたコール・データ記録(CDR)を作成する。
【0020】
バッチ・フィード構成要素208は、任意の望ましいスケジュールで、永続層216に格納された任意の望ましい情報に関して計測構成要素206から抽出されたデータを、外部システムに伝達する。一実装では、バッチ・フィード構成要素208は、XMLフィルタに従ってデータを非同期的に抽出し、XLSTを使用してデータを変換し、変換済みデータを用いてレーティングまたは課金エンジンなどの外部エンジンを呼び出す。
【0021】
ネットワーク・ゲートウェイ・アダプタ(NGA:network gateway adaptor)218は、ネットワーク構成要素への要求およびネットワーク構成要素からの要求を変換する。例えば、NGA218は、ショート・メッセージ・サービス(SMS:Short Message Service)ゲートウェイであってもよく、例えばSMSセンタと統合するために、或るデータ・モデル形式から別のデータ・モデル形式(例えば、ショート・メッセージ・ピア・ツー・ピア(SMPP:Short Message Peer to Peer)プロトコルと整合性がある)へ、メッセージを変換してもよい。他の実装では、NGA218は、任意の外部エンティティと通信するための1つ以上のネットワーク層を提供するとよい。
【0022】
ビジネス・アダプタ220は、顧客資源管理(CRM:customer resource management)および請求システムなどのビジネス・サポート・システム108に対するリアルタイム・インターフェースを実装するとよい。インバウンド要求に関してビジネス・アダプタ220は、CRMシステムがエクステンション118データの問い合わせを行うためのウェブ・サービスAPIを公開する。アウトバウンド要求に関してビジネス・アダプタ220は、リアル・タイムCDRを請求システム(108)へ送信するとよく、さらに、メッセージを或るシステム形式から別のシステム形式へ変換するメッセージ適合(message adaptation)を実装するとよい。
【0023】
オペレーション・アダプタ(operation adaptor)222は、統合注文管理(IOM:integrated order management)およびサービス保証を含むOSS110に対するリアルタイム・インターフェースを提供するとよい。IOMに関してオペレーション・アダプタ222は、サービスへのユーザ・サブスクリプションのためのAPIを公開するとよい。サービス保証に関してオペレーション・アダプタ222は、エクステンションの状態フラグおよびアラームの統合されたセットを公開するとよい。
【0024】
図3は、サービス配信プラットフォーム・エクステンション118の例示アーキテクチャ300を示す。アーキテクチャ300は、サブスクライバ・ユーザ・インターフェース202およびアドミニストレーション・ユーザ・インターフェース204などのユーザ・インターフェース302を含む。アーキテクチャ300は、サービス有効化インターフェース304をさらに含み、これは、任意の望ましい電気通信製品またはサービスのプロビジョニング、アクティブ化、または確立を支援する任意のサービス配信プラットフォームまたはその他のシステムに接続するとよい。一例として、サービス有効化インターフェース304は、ウェブ・サービス・コールを使用して中核SDP120と通信するとよい。
【0025】
アーキテクチャ300はさらに、サービス・オーケストレーション層306を含み、これは、ローカル・サービス・オーケストレーション構成要素210、中核サービス配信プラットフォーム・インターフェース212に関して上で述べた機能性、またはエラー・ハンドラ論理308などのその他の論理を実装するとよい。サービス・オーケストレーション層306の中で、ビジネス・サービス310および構成要素サービス312が定義および実行される。ビジネス・サービス310は、ユーザの追加、ユーザの削除、ユーザ・データの消去などのプロビジョニング・サービス、認証サービス、および中核SDP120を介して対応するサービスを呼び出すサービス実行サービスを提供する。構成要素サービス312は、外部ウェブ・サービスまたはその他の論理を呼び出すよう提供されるとよい。
【0026】
一実装では、サービス・オーケストレーション層306は、サービス・オーケストレーション層306と、アーキテクチャ300の他のものとの間のメッセージ通信を促進する、ルーティングおよびディスパッチング論理311ならびにリスナ論理313を含む。メッセージは、キュー・マネージャにより制御されるキュー間で、SDPエクステンション118中を流れる。
図3は、特定タイプのメッセージ用の、Java Message Serviceキューのキュー・マネージャの3つの例:計測キュー・マネージャ314、バッチ・フィード・キュー・マネージャ316、およびエラー・ハンドラ・キュー・マネージャ318を示す。
【0027】
アーキテクチャ300内の計測構成要素206は、リスナ論理320および様々なメッセージ処理論理322などのメッセージ受信および処理論理を含むとよい。バッチ・フィード論理208は、データがバッチ形式で他のシステムにいつ伝達されるかを制御するスケジューリング論理324、ならびにメッセージ処理論理326を含むとよい。
【0028】
データ・アクセス層328は、SDPエクステンション118内の種々の機能性のデータ管理論理を含むとよい。例えば、データ・アクセス層328は、計測データ・マネージャ330、ルーティング・データ・マネージャ332、およびエラー・データ・マネージャ334を含むとよい。個別のデータ・マネージャそれぞれが、永続マネージャ336と、データ層340内のSDPエクステンション・データベース338との間のデータ・フローを調整するとよい。永続マネージャ336は、どれだけの期間どれだけの量のデータがSDPエクステンション・データベース338に保持されるのかを制御するとよい。SDPエクステンション・データベース338は、永続層216を、統一データ・モデルの一部として含んでも、または別個のデータベースとして含んでもよい。
【0029】
図4は、サービス配信プラットフォーム・エクステンション118の初期登録のためのワンクリック・オン・ボーディングの使用事例400を示す。一実装では、規定されている、契約上の任意の義務が果たされると、サービス・プロバイダによってライセンス・キーがサービス再販業者104に提供されるとよい。ライセンス・キーは、サービス再販業者情報および状態(例えば初期状態=ロックされている)と共に、参照用に中核SDP120に格納されるとよい。登録手順には、1)SDPエクステンション・ハードウェアがサービス再販業者にてインストールされ、2)SDPエクステンション・アドミニストレーションUIがウェブ・ブラウザを介してアクセスされ、3)ライセンス・キーが入力され、その結果SDPエクステンション118が中核SDP120で登録され(例えば、サービス再販業者が「オンボードされる」)、さらに4)登録が完了すると、SDPエクステンションがロック解除されて使用準備が整うことが含まれる。
【0030】
図5は、サービス配信プラットフォーム・エクステンションのワンクリック・オン・ボーディングの使用事例のユーザ・エクスペリエンス500を示す。小売業者のアドミニストレータは、SDPエクステンション・ユーザ・インターフェースにアクセスし、初回アクセス設定ウィザード502をナビゲートし、ここでサービス再販業者のアドミニストレータはライセンス・キーを書き込んで、SDPエクステンション118をロック解除する。ユーザ・インターフェース504では、サービス再販業者情報が表示され、ユーザは任意選択で連絡先情報を変更することができる。ユーザ・インターフェース506で、アドミニストレータは、例えばユーザ名およびパスワード情報を提供することによって、SDPエクステンション・アカウントを作成する。
【0031】
図6は、サービス配信プラットフォーム・エクステンション118を介したサービス・プロビジョニング600の例を示す。具体的には、製品マネージャ602が、サービス選択ユーザ・インターフェース603とやり取りして(例えば、SDPエクステンション・アドミニストレーションGUI構成要素204を介して)読み出しプロセス(606)を開始し、中核SDP120からサービス製品カタログ604を読み出す。サービス・カタログ604は、例えば、中核SDP120から利用可能な各製品またはサービスを定義するXMLファイルとしてもよい。製品マネージャ602が製品(例えばデジタル・ファイル・ロッカー製品)をクリックし、エクステンション118が対応するサービス・アクティブ化メッセージを中核SDP120(608)へ送信することによって製品をアクティブ化する。一部の実装では、選択されたサービスは、ポートレットなど、個別にダウンロードおよびインストールされるアプリケーションによってエクステンション118においてサポートされてもよい。
図6は、アプリケーション・ダウンロード(610)の例を示しており、これによって、デジタル・ファイル・ロッカー・ポートレットが中核SDP120からSDPエクステンション118の特定フォルダにダウンロードされ、そこからSDPエクステンション118がこのアプリケーションをインストールする。
【0032】
図7は、サービス配信プラットフォーム・エクステンションを介したサービス・プロビジョニングのユーザ・エクスペリエンス700の例を示す。最初に、SDPエクステンション118は、中核SDP120から製品カタログ604を読み出す。サービス再販業者の製品マネージャは、設定ウィザード・ユーザ・インターフェース画面702にアクセスして、例えば管理対象サービス・アクティブ化リンク704を介して、利用可能な製品のうち、アクティブ化するものを選択する。SDPエクステンション118は、サービス選択ユーザ・インターフェース704内で、サービス再販業者の製品マネージャに、製品またはサービスの種々の設定(例えばDFL設定の標準、ゴールドまたはプラチナ)の中から選ぶよう要求する。サービス選択ユーザ・インターフェース704は、選択可能なサービス設定それぞれのセールス、マーケティング、および技術上の詳細を表示する。
【0033】
サービス設定が選択されると、SDPエクステンション118は、製品マネージャに、追加のサービス技術パラメータを提供するよう要求するとよい。この追加のパラメータは、使用に向けてサービス、およびその他の設定オプションを確立、セット、またはその他の形で設定するとよい(例えば、ドメイン名、帯域幅、最大ユーザ数の設定、SMS機能性の有効化)。このようなパラメータは、例えばサービス設定ユーザ・インターフェース706を介して入力されるとよい。
【0034】
SDPエクステンション118は、ユーザ・インターフェース702〜706を介して入力された情報を受け取り、注文処理要求708を生成する。SDPエクステンション118は、注文処理要求708を中核SDP120へ送信する。中核SDP120は、受け取り、処理、サービスのアクティブ化を行い、続いて、通知をSDPエクステンション118へ送り返すとよい。この通知がアクティブ化の成功を示せば、次にSDPエクステンション118は、SDPエクステンション118を介してホーム・ページ・アクセスによってサービスにアクセスするためのリンクを挿入するとよい。あるいは、SDPエクステンション118は、サブスクライバがアクセスするサブスクライバ・ポータルに、サポートするアプリケーションまたはポートレットを挿入またはインストールして、新たにアクティブ化された製品またはサービスへのアクセスを促進するとよい。ステーション・ユーザ・インターフェース710は、アクティブ化が成功したか失敗したかをレポートするとよい。
【0035】
図8は、サービス配信プラットフォーム・エクステンション118を介したサービス配信800の例を示す。具体的には、
図8は、新たにアクティブ化されたサービスへのアクセスを促進するための、中核SDP120からダウンロードされるサービス・ポートレット802を示す。SDPエクステンション118は、サービス・ポートレット802を、サブスクライバによりアクセスされるサブスクライバ・ポータル804に挿入して、新たにアクティブ化された製品またはサービスへのアクセスを促進する。サブスクライバ・ポータル804は、ローカル・ウェブ・サーバ806でホストされるとよい。したがって、新たなサービスは、サービス・ポートレット802を用い、SDPエクステンション118を介してアクセスされる(808)。
【0036】
図9は、サービス配信プラットフォーム・エクステンション118のレポーティング機能性900を示す。具体的には、計測構成要素206が、プラットフォーム・エクステンション118内(例えば永続層216内)に、CDRおよびその他のトランザクション情報を格納する。したがって、CDRおよびトランザクション情報は、SDPエクステンション118のアドミニストレータがすぐに利用できるようになっている。アドミニストレータは、計測構成要素206によって格納された情報に、1つ以上のアドミニストレーション・ユーザ・インターフェース画面902を介してアクセスするとよく、アドミニストレーション・ユーザ・インターフェース画面902は、計測構成要素206によって保持されている情報から読み出しまたは抽出される任意の望ましいレポーティング情報をレポートするよう設計されているとよい。より詳しくは、アドミニストレータは、例えば計測コンソールにアクセスするために、ウェブ・ブラウザを用いてSDPエクステンション118のアドミニストレーション・ユーザ・インターフェース902にアクセスするとよい。計測構成要素は、サービス配信プラットフォーム・エクステンションを流れ、電気通信サービスの使用から生じている電気通信サービス・コールを、ローカルで計測する。計測構成要素206内に格納される情報は、請求、収入分配、またはその他のビジネス・インテリジェンスを目的として使用されるとよい。
【0037】
図10は、サービス配信プラットフォーム・エクステンション118のレポーティング機能性1000をさらに詳しく示す。アドミニストレータが、レポーティング・ホームページ1002にアクセスする。
図10に示されている例では、ホームページ1002は、4つの主要レポーティング・カテゴリへのリンクと、選択された任意のデータをExcelスプレッドシートにエクスポートする機能性とを提供する。具体的には、
図10は、請求および収入分配を目的とした情報などをレポートするCDRユーザ・インターフェース1004と、SDPエクステンションにより管理およびホストされているサービスそれぞれのトランザクションおよびサブスクリプションの数などをレポートするサブスクリプション・ユーザ・インターフェース1006と、サブスクライバ・アクセスおよびサブスクリプションの数などをレポートするユーザ・レポーティング・ユーザ・インターフェース1008と、例えば利用可能なディスク空き容量などのシステム技術情報などをレポートするシステム情報ユーザ・インターフェース1010とを示す。
【0038】
図11は、多層SDP100を実装する論理フロー1100の例を示す。中核SDP120が実装して利用可能にするサービスのウェブ・サービス(またはその他のインターフェース)を、中核SDP120が公開する(1102)。1つ以上のローカル再販業者の場所で、ローカル再販業者がSDPエクステンションをインストールする(1104)。SDPエクステンションが、ローカルBSS、OSS、およびその他のサポート・システムによってサポートされ(1106)、これらはSDPエクステンションに接続される(1108)。結果として、SDPエクステンションを含む2層SDP実装が形成され、ローカル・ユーザ・エクスペリエンスによるローカルでの管理、制御およびカスタマイズが促進される一方で、中核SDP120にて利用可能な機能性の完全なセットが活用される。
図4および
図5に関して前述したように、ローカルSDPエクステンション118が、中核SDP120に登録されて、アクティブ化される(1110)。
【0039】
SDPエクステンション118により提供される1つの技術的利点は、その、ローカルの顧客に合わせたローカル・カスタマイズ(例えばルック・アンド・フィール)の点における柔軟性である。その点において、ローカル再販業者は、サブスクライバがSDPエクステンション118とやり取りするためのインターフェースを、どのようにでもカスタマイズすることができる(1112)。
【0040】
動作時、SDPエクステンション118は、サブスクライバ・ユーザ・インターフェース202およびアドミニストレーション・ユーザ・インターフェース204などのユーザ・インターフェースを実装する(1114)。SDPエクステンション118は、サブスクライバとやり取りし、中核SDP120を介してサービスを実行する一方で、計測構成要素206を使用してサービス使用量をローカルで計測する(1116)。
【0041】
さらに、
図6および
図7に関して上述したように、SDPエクステンション118は、利用可能なサービスのサービス・カタログ604を、中核SDP120から取得するとよい(1118)。SDPエクステンション118は、サービス選択インターフェース603を生成および表示する。サービス選択インターフェース603は、サービス・カタログに列挙されている、中核SDP120から利用可能なサービスを表示するとよい。SDPエクステンション118は、さらに、サービス選択インターフェース・リストからのサービス選択を受け取り(1122)、中核SDP120と連携して、選択されたサービスのアクティブ化を行うとよい(1124)。
【0042】
サービス配信プラットフォーム・エクステンション118は、サブスクライバ・ユーザ・インターフェース構成要素、サービス計測構成要素、中核サービス配信プラットフォーム・インターフェース構成要素、およびローカル・サービス・オーケストレーション構成要素を含むとよい。ローカル・サービス・オーケストレーション構成要素は、サブスクライバ・ユーザ・インターフェース構成要素、アドミニストレーション・ユーザ・インターフェース構成要素、および中核サービス配信プラットフォーム・インターフェース構成要素と通信状態にあるエンタープライズ・サービス・バスを実装するとよい。さらに、ローカル・サービス・オーケストレーション構成要素は、サービス・プロビジョニング論理を含むとよく、このサービス・プロビジョニング論理は、ローカル・サービス・プロビジョニング・インターフェースをサブスクライバ・ユーザ・インターフェース構成要素上に生成し、電気通信サービスのサブスクライバ・サービス・プロビジョニング要求を、サブスクライバ・ユーザ・インターフェース構成要素を介して受信し、そのサブスクライバ・サービス・プロビジョニング要求を、ローカル・サービス・オーケストレーション構成要素を介して中核サービス配信プラットフォーム・インターフェース構成要素に伝達し、電気通信サービス・プロビジョニング・メッセージを、サービス・プロビジョニング要求を満たすようサービス・プロビジョニングを実装する遠隔の中核サービス配信プラットフォームに、中核サービス配信プラットフォーム・インターフェース構成要素を介して伝達し、サービス配信プラットフォーム・エクステンションを流れ、電気通信サービスから生じている電気通信サービス・コールを、計測構成要素を使用してローカルで計測するよう動作可能である。
【0043】
サービス・プロビジョニング論理はさらに、遠隔の中核サービス配信プラットフォームから、電気通信サービスを実装するプラグイン・エクステンションをダウンロードし、そのプラグイン・エクステンションを、サービス配信プラットフォーム・エクステンションにおいてローカルでインストールするようプログラミングされているとよい。さらに、サービス・プロビジョニング論理は、利用可能な電気通信サービスのサービス・カタログを遠隔の中核サービス配信プラットフォームからダウンロードし、サービス・カタログから抽出された電気通信サービス・エントリを含む電気通信サービス選択メニューをローカル・サービス・プロビジョニング・インターフェース上に表示し、さらに、電気通信サービス選択メニューから選択された電気通信サービスのサブスクライバ・サービス・プロビジョニング要求を受信するようさらに動作可能であるとよい。
【0044】
上述のシステム、構成要素、および論理は、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、またはLinux、Unix、もしくはWindows(商標)を含む任意の望ましいオペレーティング・システムにインストールされるソフトウェアとしての実装を含む、多数の異なる方法で実装され得る。機能性は、単一システムにおいて実装されても、または複数システムにわたり分割された機能性において実装されてもよい。もう1つの例として、構成要素、システム、および論理は、コンピュータ実行可能命令として実装されても、もしくはメモリ内のデータ構造として実装されてもよく、または、多数の異なるタイプの機械可読媒体上に格納されても、分散させても、もしくは多数の異なるタイプの機械可読媒体から読み取られてもよい。機械可読媒体は、RAM、ROM、ハード・ディスク、フロッピー・ディスク、CD‐ROM、ネットワークから受信される信号または複数セクションに分割されネットワーク上を伝達される複数パケットで受信される信号などの信号を含み得る。システムは、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにおいて実装されてもよい。
【0045】
さらに、システムは、追加の構成要素、異なる構成要素、またはより少ない構成要素を用いて実装されてもよい。一例として、プロセッサまたはその他任意の論理もしくは構成要素が、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、DSP、特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)、プログラム命令、個別アナログもしくはデジタル論理、または他のタイプの回路もしくは論理の組み合わせを用いて実装されてもよい。もう1つの例として、メモリは、DRAM、SRAM、フラッシュまたはその他任意のタイプのメモリとすればよい。システムは、任意選択で複数の分散処理システムを含んで、複数のプロセッサおよびメモリの間など、複数の構成要素間に分散されていてもよい。プログラムまたは回路などの論理は、結合されていても、または複数のプログラム間に分割されていてもよく、いくつかのメモリおよびプロセッサにわたって分散していてもよく、ダイナミック・リンク・ライブラリ(DLL:dynamic link library)もしくはその他の共有ライブラリなどの関数ライブラリ内に実装されても、または関数ライブラリとして実装されてもよい。
【0046】
中核SDPとSDPエクステンション118との間、またはユーザ・デバイスと中核SDP120との間など、構成要素およびシステム間のトランスポート層は、伝送制御プロトコル(TCP:Transport Control Protocol)、リアル・タイム伝送プロトコル(RTP:Real Time Transport Protocol)、またはその他の伝送論理を含めばよい。ネットワーク層は、インターネット・プロトコルv4、v6(すなわちIPv4もしくはIPv6)、またはその他のネットワーク層プロトコルに基づき情報をルーティングするとよい。データ・リンク層は、光ファイバ、同軸ケーブル、ツイスト・ペアもしくはその他の物理層上の、IEEE802.11、WiFi、WiMAX、非同期転送モード(ATM:Asynchronous Transfer Mode)、光ファイバ分散データ・インタフェース(FDDI:Fiber Distributed Data Interface)、Ethernet、またはその他データ・リンク層など、有線または無線のリンクを含み得る。
【0047】
システムならびにシステム内の論理およびモジュール間のインターフェースは、多数の方法で実装され得る。例えば、システム間のインターフェースは、ウェブ・サービス、シンプル・オブジェクト・アクセス・プロトコル、またはエンタープライズ・サービス・バス・インターフェースとしてもよい。インターフェースの他の例には、パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージングなどのメッセージ・パッシング、共有メモリ、リモート・プロシージャ・コールがある。
【0048】
SDP DSにおいて実行されるハードウェアおよびソフトウェア・プラットフォームは、極めて多様なものとすることができる。例として、エンドポイントは、Windows CE(商標)オペレーティング・システム、JAVA ME(商標)システム、Symbian(商標)オペレーティング・システム、Palm(商標)オペレーティング・システムを実行してもよい。ハードウェア・プラットフォームは、サン・マイクロシステムズ(Sun Microsystems)、ヒューレット・パッカード(Hewlett Packard)、またはインターナショナル・ビジネス・マシーンズ(International Business Machines)から入手可能でありUnix、Windows(商標)、Linuxまたはその他のオペレーティング・システムを実行する、汎用処理プラットフォームを用いて実装されてもよい。
【0049】
当業者であれば当然のことであるが、本発明の様々な実施形態について記載したものの、本発明の範囲内でさらに多くの実施形態および実装が考えられる。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲およびその等価物の観点からの他は、制限されるものではない。